JP3976805B2 - 化粧用コンパクト容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は化粧用のコンパクト容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
周知の如く、化粧用コンパクト容器には、化粧料収容部を有する容器本体の後端に蓋体の後端が回動可能に連結され、この連結部を回転中心にして蓋体を容器本体に対して上下方向に回動することにより開閉できるようになっていて、蓋体の全閉時には容器本体の前部と蓋体の前部のそれぞれに設けた係合部が互いに係合して全閉状態を保持し、容器本体の前部あるいは蓋体の前部に設けた開放操作片を押し込み操作することにより前記係合部の係合を解除せしめて蓋体を開方向に回動することができるようになっているものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種の化粧用コンパクト容器においては、蓋体の全閉時に、開放操作片の前縁が容器本体あるいは蓋体の前縁と面一もしくはそれよりも引っ込んで位置するように設定するのが一般的である。これは、開放操作片が不用意に押し込まれて蓋体が開放するのを防止するためである。
【0004】
しかしながら、デザイン上の要望等により、蓋体の全閉時において開放操作片を容器本体及び蓋体の前縁よりも前方に突出させる場合もある。
このように開放操作片を突出させた従来の化粧用コンパクト容器では、蓋体を全閉にしておいたにもかかわらず、ハンドバック等に入れて持ち歩いている間に、開放操作片が後方に押し込まれて容器本体と蓋体の係合部の係合が解除され、蓋体が不用意に開いてしまう虞があった。
【0005】
本発明はこのような従来の技術の問題点に鑑みてなされたものであり、携行時等に不用意に蓋体が開かないようにした化粧用コンパクト容器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記課題を解決するために、以下の手段を採用した。
(1)本発明の化粧用コンパクト容器は、化粧料収容部を有する容器本体と蓋体とがその後端同士を回動開閉可能に連結され、容器本体の前部と蓋体の前部には、蓋体の全閉時に互いに係合し蓋体の開放時に解除される係合部が各々設けられ、容器本体の前部と蓋体の前部のいずれか一方には前記係合部の係合を解除せしめる開放操作片が弾性部材により前方側に付勢された状態で前後方向に移動可能に取り付けられ、開放操作片を後方に押し込むことにより容器本体と蓋体の両係合部の係合が解除される化粧用コンパクト容器であって、
前記開放操作片は、前記蓋体の全閉状態ではその前縁が前記容器本体及び蓋体の前縁よりも前方に突出しており、この状態から開放操作片を押し込み集端まで押し込んで該操作片の前縁が前記容器本体及び蓋体の前縁よりも後方に引っ込ませることにより前記係合部の係合を解除せしめる移動ストロークを有する、ことを特徴とする(請求項1に対応)。
【0007】
前記開放操作片は容器本体に設けてもよいし蓋体に設けてもよい。
又、開放操作片と弾性部材は別部品で構成してもよいし、両者が一体化された単一部品で構成してもよい。
【0008】
(2)本発明の化粧用コンパクト容器は前記(1)の構成を前提として、次の構成を採用することも可能である。即ち、前記蓋体を容器本体に対して上下方向に回動して開閉するようにし、容器本体の係合部と蓋体の係合部は閉蓋時に互いに上下位置で係合するようにし、前記開放操作片と容器本体との間、もしくは開放操作片と蓋体との間にカム機構を設け、このカム機構は開放操作片を後方終端まで押し込んだ時に容器本体と蓋体とを離反せしめる力を生じさせるように構成する(請求項2に対応)。
【0009】
尚、開放操作片を蓋体に取り付けた場合、及び、開放操作片を容器本体に取り付けた場合のいずれの場合にも、カム機構は開放操作片と容器本体との間に設けることが可能であり、あるいは、カム機構を開放操作片と蓋体との間に設けることが可能である。カム機構は、容器本体及び蓋体の係合部に近接した位置に設けるのが、力の作用の点で好ましい。
【0010】
(3)本発明の化粧用コンパクト容器は前記(2)の構成を前提として、次の構成を採用することも可能である。即ち、前記開放操作片を前記容器本体に取り付け、この開放操作片に、操作部と、この操作部から一体に延びる前記弾性部材としての弾性アーム部とを設け、操作部の前縁を開放操作片の前記前縁とし、操作部には後方に向かって下り勾配のカム面を形成し、操作部を弾性アーム部の弾性に抗して後方に押し込んだ時に前記カム面が前記蓋体に係合して蓋体を押し上げるようにする(請求項3に対応)。
【0011】
(4)本発明の化粧用コンパクト容器は前記(2)の構成を前提として、次の構成を採用することも可能である。即ち、前記容器本体の前部には後方に向かって登り勾配のカム面を形成し、前記開放操作片を容器本体に取り付け、開放操作片には、後方に押し込まれた時に前記カム面を摺動して斜め上方に弾性屈曲し前記蓋体を押し上げる押し上げ部を設け、前記弾性部材は容器本体から一体に延びる弾性アームにより構成する(請求項4に対応)。
【0012】
この場合に、容器本体を、本体外枠と、この本体外枠の内側に固定された本体中枠とで構成したときには、弾性アームを本体外枠に設けることも可能であり、本体中枠に設けることも可能である。
【0013】
【作用】
蓋体を全閉にして容器本体と蓋体の両係合部を係合させた状態では、開放操作片の前縁が容器本体及び蓋体の前縁よりも前方に突出している。
【0014】
この全閉状態から開放操作片を後方に押し込んでいった時に、開放操作片の前縁と容器本体及び蓋体の前縁とが面一になった時点では、容器本体の係合部と蓋体の係合部との係合は保持されている。したがって、この時点では蓋体は開放されずに、全閉状態に保持される。
【0015】
蓋体を開放するには、この状態よりも更に後方に開放操作片を押し込み、開放操作片の前縁を容器本体及び蓋体の前縁よりも後方側に位置せしめる。この位置まで開放操作片を押し込むと、容器本体の係合部と蓋体の係合部の係合が解除されて、蓋体を開方向に回動することが可能となる。
【0016】
この化粧用コンパクト容器をハンドバック等に収納して携行した場合に、ハンドバックの内面等がコンパクト容器の開放操作片に突き当たり開放操作片を押し込むこともあるが、ハンドバックの内面等はその内面等が容器本体及び蓋体の前縁に突き当たるまでしか開放操作片を押し込むことができない。前述したように、開放操作片をこの位置まで押し込んだだけでは容器本体及び蓋体の係合部の係合は解除されないので、蓋体が不用意に開くことがない。
【0017】
弾性部材を容器本体に設けると、弾性部材の付勢力の強弱設定の自由度が大きく、又、開放操作片の組み付け等が行い易い。
【0018】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図1から図15の図面に基いて説明する。
【0019】
〈第1実施例〉
図1から図5は本発明の第1実施例の化粧用コンパクト容器(以下、コンパクト容器という)1Aを示している。
【0020】
図5はコンパクト容器1Aの全閉状態における外観側面図である。
コンパクト容器1Aは、容器本体10の後端と蓋体30の後端とをピン29によって回動可能に連結して構成されており、このピン29を回転中心にして蓋体30を容器本体10に対して上下方向に回動することによって開閉できるようになっている。又、このコンパクト容器1Aはその前部に開放操作片40を備えている。
【0021】
図1から図3はコンパクト容器1Aの前部における拡大断面図であり、図4は容器本体10の前部の分解斜視図である。
容器本体10は、皿形をなす本体外枠11と、この本体外枠11の内側に嵌め込まれて固着された本体中枠20とを備えている。
【0022】
本体外枠11は底板部13と周壁部12を備え、周壁部12の前部には切欠部15が形成されている。切欠部15には、上方に起立して延びる起立部16が設けられており、この起立部16の上端には係合部17が前方に突出し、起立部16の途中からは前方に向かってガイドアーム18が水平に突き出ている。
【0023】
又、容器本体10の底板部13には、前記起立部16から左右両側に離間した位置に、それぞれ押さえ片19,19が上方に突出して設けられている。
【0024】
本体中枠20には、内部が化粧料収容部21にされた中皿22と、内部がパフ収容部23にされたパフ皿24とが形成されている。
【0025】
蓋体30の前部には、容器本体10の切欠部15に対応する位置に、下方に延びるアーム部31が形成されており、アーム部31の下端に係合部32が後方に突出している。この係合部32は、図1及び図2に示すように蓋体30を全閉にした時に容器本体10の係合部17と係合して、蓋体30を全閉状態に保持する。
【0026】
開放操作片40は樹脂製で弾性を有しており、操作部41の両端部から弾性アーム部(弾性部材)42,42が左右に延びて構成されている。操作部41は、コンパクト容器1Aの後方に向かって下り勾配のカム面43と、容器本体10のガイドアーム18が挿入可能な溝44とを備えている。カム面43は蓋体30のアーム部31とともにカム機構を構成する。
【0027】
この開放操作片40は、操作部41を容器本体10の切欠部15に挿入させ、弾性アーム部42,42をそれぞれ本体外枠11の周壁部12と押さえ片19,19との間に挿入させ、且つ、弾性アーム部42,42の各端部を押さえ片19,19に突き当てて、容器本体10に取り付けられており、この取付状態において、開放操作片40は弾性アーム部42,42の弾性により容器本体10の前方に向かって付勢されている。
【0028】
尚、両弾性アーム部42の端部に設けた突起46が押さえ片19に係止して開放操作片40の抜け止めをする。
【0029】
この開放操作片40は、弾性アーム部42,42の弾性に抗して操作部41を後方に押し込むことができるようになっており、その押し込み終端で、図3に示すように開放操作片40の前面45が容器本体10の前縁14及び蓋体30の前縁33よりも後方に引っ込んで位置するようにストローク設定されている。
【0030】
又、このコンパクト容器1Aでは、容器本体10の係合部17と蓋体30の係合部32の係合及び解除のタイミングが以下の如くなるように、開放操作片40における操作部41の押し込み寸法及びストロークが設定されている。
【0031】
図1は、容器本体10の係合部17と蓋体30の係合部32とを係合させて蓋体30を全閉にした状態を示しており、開放操作片40の操作部41が前方に最大限突出した状態を示している。この時には、開放操作片40のカム面43が蓋体30のアーム部31から離間して位置しており、操作部41の前面(前縁)45が容器本体10の前縁14及び蓋体30の前縁33よりも前方に突出している。
【0032】
図2は、図1の状態から操作部41を後方に押し込み、開放操作片40の前面45と容器本体10の前縁14及び蓋体30の前縁33とを一致させた状態を示している。この時に、開放操作片40のカム面43と蓋体30のアーム部31がかすかに接触するが、この状態ではアーム部31を上方に押し上げる力は生じない。
【0033】
操作部41を図2の状態よりも更に後方に押し込むと、カム面43のカム作用により蓋体30のアーム部31に上向きの力が作用し、蓋体30を上方に押し上げる。
【0034】
そして、図3に示すように操作部41を終端まで押し込むと、蓋体30の係合部32が容器本体10の係合部17を乗り越え、両係合部17,32の係合が解除される。
【0035】
尚、開放操作片40から手を離すと、開放操作片40は弾性アーム部42の弾性により前方に押し戻され図1のように位置することとなる。
この後は、蓋体30を容器本体10に対して上方に回転することにより蓋体30を開けることができる。
【0036】
とろこで、このコンパクト容器1Aをハンドバック等に収納して携行した場合に、コンパクト容器1Aの開放操作片40がハンドバックの内面等に突き当たり開放操作片40の操作部41を押し込むことがある。
【0037】
しかしながら、このコンパクト容器1Aにおいては、ハンドバックの内面等は当該内面等が容器本体10の前縁14及び蓋体30の前縁33に突き当たるまでしか操作部41を押し込むことができない。この状態は正に図2の状態であり、前述したように図2の状態では容器本体10の係合部17と蓋体30の係合部32との係合は解除されず、蓋体30は全閉状態に保持される。したがって、コンパクト容器1Aの蓋体30が不用意に開くことがない。
【0038】
〈第2実施例〉
図6から図11は本発明の第2実施例のコンパクト容器1Bを示している。図11はコンパクト容器1Bの全閉状態における外観側面図である。
【0039】
コンパクト容器1Bは、容器本体50の後端と蓋体80の後端とをピン69によって回動可能に連結して構成されており、このピン69を回転中心にして蓋体80を容器本体50に対して上下方向に回動することによって開閉できるようになっている。又、このコンパクト容器1Bはその前部に開放操作片90を備えている。
【0040】
図10は蓋体80を取り外した状態を示すコンパクト容器1Bの平面図であり、図6は図10の要部拡大図であり、図7から図9はコンパクト容器1Bの前部における拡大断面図である。
【0041】
容器本体50は、皿形をなす本体外枠51と、この本体外枠51の内側に嵌着された本体中枠70とを備えている。
本体外枠51は底板部53と周壁部52を備え、周壁部52の前部には切欠凹部55が形成されている。切欠凹部55の後端起立壁部56の中央底部には貫通孔57が設けられ、貫通孔57の上部からガイドアーム58が前方に向かって水平に突き出し、ガイドアーム58の上部にカム面59が後方に向かって登り勾配に形成されており、更にカム面59の上部である起立壁部56の中央上端には係合部60が前方に突出している。
【0042】
本体中枠70には、内部が化粧料収容部71にされた中皿72と、内部がパフ収容部73にされたパフ皿74とが形成されている。前記切欠凹部55の近傍に位置する中皿72の周壁部からは弾性アーム(弾性部材)75が一体的に延びており、その先端部76は前記本体外枠51の貫通孔57の後方に位置している。
【0043】
蓋体80は、蓋外枠81と、蓋外枠81の内側に嵌着された蓋中枠82とを備えている。蓋中枠82の前部には、容器本体50の切欠凹部55に対応する位置に、下方に延びるアーム部83が形成されており、アーム部83の下端に係合部84が後方に突出している。この係合部84は、図7及び図8に示すように蓋体80を全閉にした時に容器本体50の係合部60と係合して、蓋体80を全閉状態に保持する。
【0044】
開放操作片90は樹脂製で、前記本体外枠51の切欠凹部55に装着されており、本体外枠51から離脱不能で且つ前後動可能に取り付けられている。開放操作片90はその底部中央から後方に突出する板状の舌片91を有し、この舌片91は前記本体外枠51の貫通孔57を貫通して前記弾性アーム75の先端部76に突き当たっており、この弾性アーム75の弾性によって開放操作片90は容器本体50の前方に向かって付勢されている。
【0045】
又、この開放操作片90には、弾性アーム75の上方に隙間92を介して押し上げ部93が設けられている。押し上げ部93はその基部に弾性屈曲可能な薄肉ヒンジ94を備えて後方に突出しており、前記本体外枠51のガイドアーム58の上位に位置し、蓋体80のアーム部83の底部にほぼ接触して配されている。そして、隙間92に本体外枠51のガイドアーム58が挿入されている。この押し上げ部93は本体外枠51のカム面59とともにカム機構を構成する。
【0046】
この開放操作片90は、弾性アーム75の弾性に抗して後方に押し込むことができるようになっており、その押し込み終端で、図9に示すように開放操作片90の前縁95が容器本体50の前縁54及び蓋体80の前縁85よりも後方に引っ込んで位置するようにストローク設定されている。
【0047】
又、このコンパクト容器1Bでは、容器本体50の係合部60と蓋体80の係合部84の係合及び解除のタイミングが以下の如くなるように、開放操作片90の押し込み寸法及びストロークが設定されている。
【0048】
図7は、容器本体50の係合部60と蓋体80の係合部84とを係合させて蓋体80を全閉にした状態を示しており、開放操作片90が前方に最大限突出した状態を示している。この時には、開放操作片90の押し上げ部93は容器本体50のカム面59から離間して位置しており、開放操作片90の前縁95が容器本体50の前縁54及び蓋体80の前縁85よりも前方に突出している。
【0049】
図8は、図7の状態から開放操作片90を後方に押し込み、開放操作片90の前縁95と容器本体50の前縁54及び蓋体80の前縁85とを一致させた状態を示している。この時、開放操作片90の押し上げ部93の先端が容器本体50のカム面59に初めて接触するが、この状態ではアーム部83を上方に押し上げる力は生じない。
【0050】
開放操作片90を図8の状態よりも更に後方に押し込むと、押し上げ部93が薄肉ヒンジ94を屈曲させながらカム面59によって斜め上方に案内される。そして、この押し上げ部93が蓋体80のアーム部83を上方に押し上げ、即ち蓋体80を上方に押し上げる。
【0051】
そして、図9に示すように開放操作片90を終端まで押し込むと、蓋体80の係合部84が容器本体50の係合部60を乗り越え、両係合部60,84の係合が解除される。
【0052】
尚、開放操作片90から手を離すと、開放操作片90は弾性アーム75の弾性により前方に押し戻され図7のように位置することとなる。
この後は、蓋体80を容器本体50に対して上方に回転することにより蓋体80を開けることができる。
【0053】
とろこで、このコンパクト容器1Bをハンドバック等に収納して携行した場合に、コンパクト容器1Bの開放操作片90がハンドバックの内面等に突き当たり開放操作片90を押し込むことがある。
【0054】
しかしながら、このコンパクト容器1Bにおいては、ハンドバックの内面等は当該内面等が容器本体50の前縁54及び蓋体80の前縁85に突き当たるまでしか開放操作片90を押し込むことができない。この状態は正に図8の状態であり、前述したように図8の状態では容器本体50の係合部60と蓋体80の係合部84との係合は解除されず、蓋体80は全閉状態に保持される。したがって、コンパクト容器1Bの蓋体80が不用意に開くことがない。
【0055】
〈第3実施例〉
図12から図15は本発明の第3実施例のコンパクト容器1Cを示している。図12は開放操作片90周りにおける容器本体50の平面図であり、図13から図15はコンパクト容器1Cの前部における拡大断面図である。
【0056】
この第3実施例のコンパクト容器1Cの基本的な構成は第2実施例のコンパクト容器1Bと同じである。構成上ただ一つ相違する点は、開放操作片90を前方に付勢するための弾性部材の取付位置にある。
【0057】
即ち、第2実施例のコンパクト容器1Bでは、弾性アーム75が容器本体50の本体中枠70に一体的に設けられているが、第3実施例のコンパクト容器1Cにおいては、容器本体50の本体外枠51に弾性アーム(弾性部材)61が一体的に設けられている。
【0058】
詳述すると、弾性アーム61はその基部62を本体外枠51の底板部53から起立させて、先端を本体外枠51の貫通孔57の後方に位置させており、先端部63を開放操作片90の舌片91の後端に突き当てて開放操作片90を前方に付勢している。尚、この弾性アーム61の機能は第2実施例の弾性アーム75と同じである。
【0059】
その他の構成については第2実施例のコンパクト容器1Bと全く同じであるので、同一態様部分に同一符号を付して説明を省略する。又、第3実施例のコンパクト容器1Cの作用、効果についても、第2実施例のコンパクト容器1Bと同じであるのでその説明は省略する。
【0060】
尚、第2実施例及び第3実施例のコンパクト容器1B,1Cのように弾性部材(弾性アーム61,75)を容器本体50に設ける方が、第1実施例のコンパクト容器1Aのように弾性部材(弾性アーム部42)を開放操作片40に一体に設けるよりも、弾性部材の付勢力の強弱設定の自由度が大きく、又、開放操作片90の組み付け等が行い易いという利点がある。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、蓋体の全閉状態で開放操作片の前縁が容器本体及び蓋体の前縁よりも前方に突出しているが、この状態から開放操作片を後方に押し込み開放操作片の前縁が容器本体及び蓋体の前縁よりも後方側に位置した時点で開放操作片が前記係合部の係合を解除せしめるように、開放操作片の移動ストロークを設定したので、コンパクト容器をハンドバッグ等に収納して携行している時に蓋体が不用意に開くのを防止することができる、という優れた効果が奏される。
【0062】
弾性部材を容器本体に設けると、弾性部材の付勢力の強弱設定の自由度が大きく、又、開放操作片の組み付け等が行い易い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の化粧用コンパクト容器の前部における断面図であり、開放操作片を押し込む前の状態を示す図である。
【図2】本発明の第1実施例の化粧用コンパクト容器の前部における断面図であり、開放操作片を途中まで押し込んだ状態を示す図である。
【図3】本発明の第1実施例の化粧用コンパクト容器の前部における断面図であり、開放操作片を終端まで押し込んだ状態を示す図である。
【図4】本発明の第1実施例の化粧用コンパクト容器における容器本体の前部の分解斜視図である。
【図5】本発明の第1実施例の化粧用コンパクト容器の外観側面図である。
【図6】本発明の第2実施例の化粧用コンパクト容器における容器本体の開放操作片周りの平面図である。
【図7】本発明の第2実施例の化粧用コンパクト容器の前部における断面図であり、開放操作片を押し込む前の状態を示す図である。
【図8】本発明の第2実施例の化粧用コンパクト容器の前部における断面図であり、開放操作片を途中まで押し込んだ状態を示す図である。
【図9】本発明の第2実施例の化粧用コンパクト容器の前部における断面図であり、開放操作片を終端まで押し込んだ状態を示す図である。
【図10】本発明の第2実施例の化粧用コンパクト容器において蓋体を取り外した状態の容器本体の平面図である。
【図11】本発明の第2実施例の化粧用コンパクト容器の外観側面図である。
【図12】本発明の第3実施例の化粧用コンパクト容器における容器本体の開放操作片周りの平面図である。
【図13】本発明の第3実施例の化粧用コンパクト容器の前部における断面図であり、開放操作片を押し込む前の状態を示す図である。
【図14】本発明の第3実施例の化粧用コンパクト容器の前部における断面図であり、開放操作片を途中まで押し込んだ状態を示す図である。
【図15】本発明の第3実施例の化粧用コンパクト容器の前部における断面図であり、開放操作片を終端まで押し込んだ状態を示す図である。
【符号の説明】
1A,1B,1C 化粧用コンパクト容器
10,50 容器本体
11,51 本体外枠
14,54 前縁
17,60 係合部
20,70 本体中枠
21,71 化粧料収容部
30,80 蓋体
31 アーム部(カム機構)
32,84 係合部
33,85 前縁
40,90 開放操作片
41 操作部
42 弾性アーム部(弾性部材)
43 カム面(カム機構)
45,95 前面(前縁)
59 カム面(カム機構)
61,75 弾性アーム(弾性部材)
93 押し上げ部

Claims (4)

  1. 化粧料収容部を有する容器本体と蓋体とがその後端同士を回動開閉可能に連結され、容器本体の前部と蓋体の前部には、蓋体の全閉時に互いに係合し蓋体の開放時に解除される係合部が各々設けられ、容器本体の前部と蓋体の前部のいずれか一方には前記係合部の係合を解除せしめる開放操作片が弾性部材により前方側に付勢された状態で前後方向に移動可能に取り付けられ、開放操作片を後方に押し込むことにより容器本体と蓋体の両係合部の係合が解除される化粧用コンパクト容器において、
    前記開放操作片は、前記蓋体の全閉状態ではその前縁が前記容器本体及び蓋体の前縁よりも前方に突出しており、この状態から開放操作片を押し込み終端まで押し込んで該開放操作片の前縁が前記容器本体及び蓋体の前縁よりも後方に引っ込ませることにより前記係合部の係合を解除せしめる移動ストロークを有する、ことを特徴とする化粧用コンパクト容器。
  2. 前記蓋体は容器本体に対して上下方向に回動して開閉するようになっていて、容器本体の係合部と蓋体の係合部は閉蓋時に互いに上下位置で係合するようになっていて、容器本体の係合部と蓋体の係合部は閉蓋時互いに上下位置で係合するようになっており、前記開放操作片と容器本体との間、もしくは開放操作片と蓋体との間には、開放操作片を後方終端まで押し込んだ時に容器本体と蓋体とを離反せしめる力を生じさせるカム機構が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の化粧用コンパクト容器。
  3. 前記開放操作片は前記容器本体に取り付けられていて、この開放操作片は、操作部と、この操作部から一体に延びる前記弾性部材としての弾性アーム部とを備え、操作部の前縁が開放操作片の前記前縁になっていて、操作部には、弾性アーム部の弾性に抗して後方に押し込んだ時に前記蓋体に係合して蓋体を押し上げる後方に向かって下り勾配のカム面が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の化粧用コンパクト容器。
  4. 前記容器本体の前部には後方に向かって登り勾配のカム面が形成されており、前記開放操作片は容器本体に取り付けられていて、後方に押し込まれた時に前記カム面を摺動して斜め上方に弾性屈曲して前記蓋体を押し上げる押し上げ部を備え、前記弾性部材は容器本体から一体に延びる弾性アームにより構成されていることを特徴とする請求項2に記載の化粧用コンパクト容器。
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