JP2508489Y2 - 収納品の押し上げ機構付き容器 - Google Patents
収納品の押し上げ機構付き容器Info
- Publication number
- JP2508489Y2 JP2508489Y2 JP1989144214U JP14421489U JP2508489Y2 JP 2508489 Y2 JP2508489 Y2 JP 2508489Y2 JP 1989144214 U JP1989144214 U JP 1989144214U JP 14421489 U JP14421489 U JP 14421489U JP 2508489 Y2 JP2508489 Y2 JP 2508489Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- push
- container
- tongue
- container body
- fingertip
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Closures For Containers (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は、手指などの押圧操作により収納品を押し
上げて取り出すことのできる収納品の押し上げ機構付き
容器に関する。
上げて取り出すことのできる収納品の押し上げ機構付き
容器に関する。
「従来の技術」 従来より、収納品の交換を容易にすべく、押し上げ機
構を底部に設けた容器として、第10図ないし第12図に示
す構造の化粧容器が知られている(実公昭59-16005号公
報)。
構を底部に設けた容器として、第10図ないし第12図に示
す構造の化粧容器が知られている(実公昭59-16005号公
報)。
この化粧容器は、中皿1を組み込んだ容器本体2の底
部の一部に中皿1を押し上げるための舌片3を形成した
もので、第12図に示すように容器本体2の底部にヒンジ
4を残してスリット5を穿設することで舌片3を形成
し、中皿1の交換時には第11図に示すように、指先で舌
片3を押し上げながらヒンジ4を弾性屈曲せしめ、舌片
3の自由端で中皿1を押し上げこれを取り出すようにし
ている。
部の一部に中皿1を押し上げるための舌片3を形成した
もので、第12図に示すように容器本体2の底部にヒンジ
4を残してスリット5を穿設することで舌片3を形成
し、中皿1の交換時には第11図に示すように、指先で舌
片3を押し上げながらヒンジ4を弾性屈曲せしめ、舌片
3の自由端で中皿1を押し上げこれを取り出すようにし
ている。
「考案が解決しようとしている課題」 しかしながら、上記の従来容器には以下のような解決
すべき欠点がある。すなわち、 中皿1の交換時に化粧容器を手にとった場合、舌片
3の位置が分かり難いこと(通常は容器本体1の底面を
見ることはほとんどない)、したがって化粧容器を逆さ
まにして舌片3を押圧せねばならず、時として化粧料を
落としてしまう危険性があること、 舌片3を押さえるためには、指先等を差し込まねば
ならず、指先や爪を傷めることになること、これは特に
指先や爪に気を使う女性にとっては非常に問題であるこ
と、 このため、舌片3を大きくしなければならず、化粧
容器としての体裁が悪いばかりか、中皿1を容器底部に
対しメルト等で固定する時などは、メルトを塗る場所が
小さくなり、作業効率の低下を招くこと、などの欠点で
ある。
すべき欠点がある。すなわち、 中皿1の交換時に化粧容器を手にとった場合、舌片
3の位置が分かり難いこと(通常は容器本体1の底面を
見ることはほとんどない)、したがって化粧容器を逆さ
まにして舌片3を押圧せねばならず、時として化粧料を
落としてしまう危険性があること、 舌片3を押さえるためには、指先等を差し込まねば
ならず、指先や爪を傷めることになること、これは特に
指先や爪に気を使う女性にとっては非常に問題であるこ
と、 このため、舌片3を大きくしなければならず、化粧
容器としての体裁が悪いばかりか、中皿1を容器底部に
対しメルト等で固定する時などは、メルトを塗る場所が
小さくなり、作業効率の低下を招くこと、などの欠点で
ある。
この考案は、上記事情に鑑みて改良されたもので、指
先等を差し込むことなく、容易に収納品を押し上げて取
り出すことができ、容器としての体裁も良好である押し
上げ機構付き容器を提供することを目的としている。
先等を差し込むことなく、容易に収納品を押し上げて取
り出すことができ、容器としての体裁も良好である押し
上げ機構付き容器を提供することを目的としている。
「課題を解決するための手段」 この考案は、取り出すべき収納品を収納する容器本体
と、この容器本体を開閉する蓋体とを備えてなる容器で
あって、容器本体の一縁部に前方及び上下に開口する凹
所を形成し、この凹所の奥面上端に蓋体を閉じるための
フックを設け、かつ凹所の奥面下部から底部にかけて切
欠部を形成し、さらに、この切欠部内に弾性変形可能な
連結部を介して前記底部に一体に取り付けられ、連結部
を弾性ヒンジ部とし、かつその前端側を自由側として前
記底部の上面からその前端部が突出されるように回動可
能とされた押上げ舌片を設け、さらに、この押上げ舌片
に、押上げ舌片を押し上げ操作したときに容器本体の上
面縁部に押上げ舌片を掛止する凸部を設けたものであ
る。
と、この容器本体を開閉する蓋体とを備えてなる容器で
あって、容器本体の一縁部に前方及び上下に開口する凹
所を形成し、この凹所の奥面上端に蓋体を閉じるための
フックを設け、かつ凹所の奥面下部から底部にかけて切
欠部を形成し、さらに、この切欠部内に弾性変形可能な
連結部を介して前記底部に一体に取り付けられ、連結部
を弾性ヒンジ部とし、かつその前端側を自由側として前
記底部の上面からその前端部が突出されるように回動可
能とされた押上げ舌片を設け、さらに、この押上げ舌片
に、押上げ舌片を押し上げ操作したときに容器本体の上
面縁部に押上げ舌片を掛止する凸部を設けたものであ
る。
「作用」 この考案によれば、容器本体の一縁部に形成した閉蓋
用の凹所にその下部から底部にかけて切欠部を形成し、
この切欠部内の押上げ舌片の前端部を指先で押し上げる
ことにより、容器本体内の収納品が容易に押し上げら
れ、収納品の交換が可能となる。この場合、押上げ舌片
の押上げ操作においては、凹所の奥面下部から切欠部内
へかけて指先を容易に差し込み、指先の腹により舌片が
押し上げられ、微妙な操作感覚が収納品に直接伝わるの
で、押上げ舌片の操作性及び操作感覚に優れている。ま
た、押上げ舌片を指先で持ち上げると指先の腹が容器本
体の一縁部に当たってそれ以上の押上げ舌片を押し上げ
が規制され、無理な力が連結部にかからず耐久性が向上
する。しかも、押し上げられた押上げ舌片の凸部を容器
本体の上面縁部に掛止することにより、指先を離しても
押上げ舌片の戻りが防止されるため、収納品の交換を、
より楽に行うことが可能となる。
用の凹所にその下部から底部にかけて切欠部を形成し、
この切欠部内の押上げ舌片の前端部を指先で押し上げる
ことにより、容器本体内の収納品が容易に押し上げら
れ、収納品の交換が可能となる。この場合、押上げ舌片
の押上げ操作においては、凹所の奥面下部から切欠部内
へかけて指先を容易に差し込み、指先の腹により舌片が
押し上げられ、微妙な操作感覚が収納品に直接伝わるの
で、押上げ舌片の操作性及び操作感覚に優れている。ま
た、押上げ舌片を指先で持ち上げると指先の腹が容器本
体の一縁部に当たってそれ以上の押上げ舌片を押し上げ
が規制され、無理な力が連結部にかからず耐久性が向上
する。しかも、押し上げられた押上げ舌片の凸部を容器
本体の上面縁部に掛止することにより、指先を離しても
押上げ舌片の戻りが防止されるため、収納品の交換を、
より楽に行うことが可能となる。
「実施例」 以下、この考案の実施例について図面を参照して説明
する。
する。
第1図ないし第3図は本考案の第1実施例を示すもの
で、化粧容器であるコンパクト容器に適用した例であ
る。これらの図において、符号10は容器本体、符号11は
蓋体、符号12は中皿を示し、これら符号10ないし12によ
ってコンパクト容器は主要構成されている。
で、化粧容器であるコンパクト容器に適用した例であ
る。これらの図において、符号10は容器本体、符号11は
蓋体、符号12は中皿を示し、これら符号10ないし12によ
ってコンパクト容器は主要構成されている。
容器本体10は、第1図及び第3図に示すように、偏平
箱形状に形成され、その上面には上方に開口する中皿収
納部13が形成されている。また容器本体10の後壁部14に
は容器本体10とともに一体成形された薄肉ヒンジ15を介
して蓋体11が一体に連結されている。さらに容器本体10
の前壁部(一縁部)16には前方及び上下に開口する凹所
17が形成され、凹所17の奥面上端には蓋体11を閉じるた
めのフック18が突設されている。そして奥面の下半分か
ら底部19の途中にかけて前方及び底部19の上下面に開口
する切欠部20が形成されている。
箱形状に形成され、その上面には上方に開口する中皿収
納部13が形成されている。また容器本体10の後壁部14に
は容器本体10とともに一体成形された薄肉ヒンジ15を介
して蓋体11が一体に連結されている。さらに容器本体10
の前壁部(一縁部)16には前方及び上下に開口する凹所
17が形成され、凹所17の奥面上端には蓋体11を閉じるた
めのフック18が突設されている。そして奥面の下半分か
ら底部19の途中にかけて前方及び底部19の上下面に開口
する切欠部20が形成されている。
この切欠部20には、連結部21を介して底部19の一部に
一体に取り付けられた押上げ舌片22が設けられている。
すなわち、第3図に示すように、底部19の切欠部20に対
応する一部に2つの連結部21(架橋部)を残して両端が
切欠部20にU字形に連通するスリット23が形成され、ス
リット23で囲まれた底部19の一部が前記押上げ舌片22を
形成している。ここで、連結部21は図示例では押上げ舌
片22を挾むようにして互いに対抗する位置となるよう両
側面の後ろ寄りに設けられている。したがって、押上げ
舌片22は両脇の連結部21を弾性ヒンジ部として前端側を
底部19の上面から突出させる形で連結部21回りに回動可
能とされている。
一体に取り付けられた押上げ舌片22が設けられている。
すなわち、第3図に示すように、底部19の切欠部20に対
応する一部に2つの連結部21(架橋部)を残して両端が
切欠部20にU字形に連通するスリット23が形成され、ス
リット23で囲まれた底部19の一部が前記押上げ舌片22を
形成している。ここで、連結部21は図示例では押上げ舌
片22を挾むようにして互いに対抗する位置となるよう両
側面の後ろ寄りに設けられている。したがって、押上げ
舌片22は両脇の連結部21を弾性ヒンジ部として前端側を
底部19の上面から突出させる形で連結部21回りに回動可
能とされている。
また、押上げ舌片22の前端には、凸形の乗り上げ舌片
(凸部)30が前方に突出して一体に設けられている。こ
の乗り上げ舌片30は、押上げ舌片22の前端側を押し上げ
たときに弾性変形しつつ容器本体10の上端縁部31に乗り
上げ、押上げ舌片22を容器本体10の上面に掛止し、これ
により押上舌片2の戻りを規制するものである。
(凸部)30が前方に突出して一体に設けられている。こ
の乗り上げ舌片30は、押上げ舌片22の前端側を押し上げ
たときに弾性変形しつつ容器本体10の上端縁部31に乗り
上げ、押上げ舌片22を容器本体10の上面に掛止し、これ
により押上舌片2の戻りを規制するものである。
押上げ舌片22は、容器本体10内に組み込まれた中皿12
を指先の押圧動作により押し上げる役目を果たす部材で
ある。その大きさは少なくとも指先の腹よりも大きくか
つ切欠部20の縁部に指先が引掛かからない程度の大きさ
に設定するのが望ましいが、指先で押圧できる程度でも
よい。このため連結部21の強度も指先の押圧により連結
部21が切断されず、かつ指先の押圧タッチが堅くならな
い程度に弾性変形するよう配慮されている。
を指先の押圧動作により押し上げる役目を果たす部材で
ある。その大きさは少なくとも指先の腹よりも大きくか
つ切欠部20の縁部に指先が引掛かからない程度の大きさ
に設定するのが望ましいが、指先で押圧できる程度でも
よい。このため連結部21の強度も指先の押圧により連結
部21が切断されず、かつ指先の押圧タッチが堅くならな
い程度に弾性変形するよう配慮されている。
蓋体11は、容器本体10の上面すなわち中皿収納部13を
覆うもので、前述したように容器本体10の後壁部14に薄
肉ヒンジ15を介して一体に連結されている。蓋体11の自
由端24には容器本体10側のフック18に係合するフック25
を有する突片26が設けられている。
覆うもので、前述したように容器本体10の後壁部14に薄
肉ヒンジ15を介して一体に連結されている。蓋体11の自
由端24には容器本体10側のフック18に係合するフック25
を有する突片26が設けられている。
かかる蓋体11、押上げ舌片22は容器本体10とともに樹
脂をインサート成形、射出成形することにより一体成形
され、これにより一体なコンパクト容器の主要部を構成
している。
脂をインサート成形、射出成形することにより一体成形
され、これにより一体なコンパクト容器の主要部を構成
している。
なお、中皿12は、中皿収納部13に収納配置される偏平
薄型容器であって、上面に化粧料を収納する化粧料収納
部27が形成されている。
薄型容器であって、上面に化粧料を収納する化粧料収納
部27が形成されている。
以上のように構成されたコンパクト容器の作用を以下
に説明する。
に説明する。
第1図に示すように、容器本体10には中皿12が組み込
まれている。この中皿12を取り出して交換する場合に
は、第2図に示すように、蓋体11を開けた状態で容器本
体10を片方の手にもち、容器本体10の凹所17下方から指
先の腹を切欠部20に当てるようにして押上げ舌片22の前
端側を押し上げる。押上げ舌片22は連結部21を弾性ヒン
ジ部として底部19の上面から起こされ、中皿12の前端側
を押し上げ、これにより中皿12が前端側から押し上げら
れ、取り出し可能となる。後は、中皿12を新規なものと
交換して容器本体10に組み込めば再びコンパクト容器と
して使用できる。
まれている。この中皿12を取り出して交換する場合に
は、第2図に示すように、蓋体11を開けた状態で容器本
体10を片方の手にもち、容器本体10の凹所17下方から指
先の腹を切欠部20に当てるようにして押上げ舌片22の前
端側を押し上げる。押上げ舌片22は連結部21を弾性ヒン
ジ部として底部19の上面から起こされ、中皿12の前端側
を押し上げ、これにより中皿12が前端側から押し上げら
れ、取り出し可能となる。後は、中皿12を新規なものと
交換して容器本体10に組み込めば再びコンパクト容器と
して使用できる。
さらに、中皿12を交換する場合、乗り上げ舌片30が容
器本体10の上端縁部31に乗り上げるまで押上げ舌片22を
押圧してこれを容器本体10の上面縁部31に掛止しておけ
ば、指先を離しても押上げ舌片22の戻りがなく、この状
態で中皿12を交換できる。よって、中皿12の取り出しが
より楽になる。なお、押上げ舌片22は乗り上げ舌片30を
弾性変形させつつ上方から切欠部20内に押し込めば、元
の状態に復帰する。
器本体10の上端縁部31に乗り上げるまで押上げ舌片22を
押圧してこれを容器本体10の上面縁部31に掛止しておけ
ば、指先を離しても押上げ舌片22の戻りがなく、この状
態で中皿12を交換できる。よって、中皿12の取り出しが
より楽になる。なお、押上げ舌片22は乗り上げ舌片30を
弾性変形させつつ上方から切欠部20内に押し込めば、元
の状態に復帰する。
この実施例においては、次ぎのような効果がある。
容器本体10の前壁部16(の凹所17)に切欠部20が開
口しているから、蓋体11を開けると、押上げ舌片22の位
置がすぐ分かる。従って、容器本体10を逆さまにして見
るといった面倒がなく、化粧料が落下する心配もない。
口しているから、蓋体11を開けると、押上げ舌片22の位
置がすぐ分かる。従って、容器本体10を逆さまにして見
るといった面倒がなく、化粧料が落下する心配もない。
また押上げ舌片22の位置が分かった状態で凹所17か
ら切欠部20にかけて当てるようにして指先の腹で押上げ
舌片22を押し上げることができる。従って、指先を底部
19側から差し込まずとも済み、指先、爪等を傷める心配
がない。これは特に女性にとって大事な点である。
ら切欠部20にかけて当てるようにして指先の腹で押上げ
舌片22を押し上げることができる。従って、指先を底部
19側から差し込まずとも済み、指先、爪等を傷める心配
がない。これは特に女性にとって大事な点である。
これにより押上げ舌片22を必要以上に大きくせずに
すみ、美観が重要視されるコンパクト容器としての体裁
を十分に保つことができる。
すみ、美観が重要視されるコンパクト容器としての体裁
を十分に保つことができる。
閉蓋状態においては、蓋体11の自由端に垂設した突
片26が凹所17内に収納され、この突片26により切欠部20
が前方に対して目隠しされることからも、コンパクト容
器としても美観を維持できる。
片26が凹所17内に収納され、この突片26により切欠部20
が前方に対して目隠しされることからも、コンパクト容
器としても美観を維持できる。
指先で押し上げる押上げ舌片22の前端部が中皿12に
当接するので、指先による微妙な操作感覚が中皿12に直
接伝わり、押上げ舌片22の操作性及び操作感覚に優れて
いる。
当接するので、指先による微妙な操作感覚が中皿12に直
接伝わり、押上げ舌片22の操作性及び操作感覚に優れて
いる。
押上げ舌片22を指先で持ち上げると指先の腹が容器
本体の一縁部16に当たってそれ以上の押上げ舌片22の押
し上げが規制され、無理な力が連結部にかからず耐久性
が向上する。
本体の一縁部16に当たってそれ以上の押上げ舌片22の押
し上げが規制され、無理な力が連結部にかからず耐久性
が向上する。
押し上げられた押上げ舌片22の凸部30を容器本体10
の上面縁部31に掛止することにより、指先を離しても押
上げ舌片22の戻りが防止されるため、中皿12の交換を、
より楽に行うことが可能となる。
の上面縁部31に掛止することにより、指先を離しても押
上げ舌片22の戻りが防止されるため、中皿12の交換を、
より楽に行うことが可能となる。
「考案の効果」 以上詳細に説明したように、この考案に係る押し上げ
機構付き容器によれば、容器本体の一縁部に設けた閉蓋
用の凹所の奥面下部から底部にかけて切欠部を形成し、
この切欠部内に、弾性変形可能な連結部を介して底部に
一体に取り付けられ、連結部を弾性ヒンジ部とし、かつ
その前端側を自由端として底部の上面からその前端部が
突出するように回動可能とされた押上げ舌片を設ける構
成としたから、容器本体内の収納品の交換の際には、凹
所及び切欠部を通して押上げ舌片の位置を容易に見定め
ることができ、さらに凹所から切欠部内にかけて指先等
を差し入れるだけで、底部側から指先等を差し込むまで
もなく、単に指先の腹を利用して押上げ舌片を押し上げ
ることができる。したがって、かかる2つの効果により
収納品を容易に押し上げて取り出すことができる。また
その際には、指先や爪を傷めない効果を奏し、これによ
り必要以上に押上げ舌片を大きく取る必要がないから容
器の体裁を十分に保つことができる。さらに、指先で押
し上げる押上げ舌片の前端部が収納品に当接するので、
微妙な操作感覚が収納品に直接伝わり、押上げ舌片の操
作性及び操作感覚に優れる。また、押上げ舌片を指先で
持ち上げると指先の腹が容器本体の一縁部に当たってそ
れ以上の押上げ舌片の押し上げが規制され、無理な力が
連結部にかからず耐久性が向上する。しかも、押し上げ
られた押上げ舌片の凸部を容器本体の上面縁部に掛止す
ることにより、指先を離しても押上げ舌片の戻りが防止
されるため、収納品の交換を、より楽に行うことが可能
となる。
機構付き容器によれば、容器本体の一縁部に設けた閉蓋
用の凹所の奥面下部から底部にかけて切欠部を形成し、
この切欠部内に、弾性変形可能な連結部を介して底部に
一体に取り付けられ、連結部を弾性ヒンジ部とし、かつ
その前端側を自由端として底部の上面からその前端部が
突出するように回動可能とされた押上げ舌片を設ける構
成としたから、容器本体内の収納品の交換の際には、凹
所及び切欠部を通して押上げ舌片の位置を容易に見定め
ることができ、さらに凹所から切欠部内にかけて指先等
を差し入れるだけで、底部側から指先等を差し込むまで
もなく、単に指先の腹を利用して押上げ舌片を押し上げ
ることができる。したがって、かかる2つの効果により
収納品を容易に押し上げて取り出すことができる。また
その際には、指先や爪を傷めない効果を奏し、これによ
り必要以上に押上げ舌片を大きく取る必要がないから容
器の体裁を十分に保つことができる。さらに、指先で押
し上げる押上げ舌片の前端部が収納品に当接するので、
微妙な操作感覚が収納品に直接伝わり、押上げ舌片の操
作性及び操作感覚に優れる。また、押上げ舌片を指先で
持ち上げると指先の腹が容器本体の一縁部に当たってそ
れ以上の押上げ舌片の押し上げが規制され、無理な力が
連結部にかからず耐久性が向上する。しかも、押し上げ
られた押上げ舌片の凸部を容器本体の上面縁部に掛止す
ることにより、指先を離しても押上げ舌片の戻りが防止
されるため、収納品の交換を、より楽に行うことが可能
となる。
第1図ないし第3図はこの考案の実施例を示すもので、
第1図は開蓋時の容器の縦断面図、第2図は押上げ舌片
を容器本体の上面縁部に掛止させた状態の容器の縦断面
図、第3図は容器の一部断面斜視図、第4図ないし第6
図はこの考案の従来例を示すもので、第4図はコンパク
ト容器の縦断面図、第5図はドラムを外すところの縦断
面図、第6図はコンパクト容器の底面図である。 10……容器本体、11……蓋体、12……中皿(収納品)、
16……前壁部(一縁部)、19……底板部、20……切欠
部、21……連結部、22……押上げ舌片、30……乗り上げ
舌片(凸部)、31……上面縁部。
第1図は開蓋時の容器の縦断面図、第2図は押上げ舌片
を容器本体の上面縁部に掛止させた状態の容器の縦断面
図、第3図は容器の一部断面斜視図、第4図ないし第6
図はこの考案の従来例を示すもので、第4図はコンパク
ト容器の縦断面図、第5図はドラムを外すところの縦断
面図、第6図はコンパクト容器の底面図である。 10……容器本体、11……蓋体、12……中皿(収納品)、
16……前壁部(一縁部)、19……底板部、20……切欠
部、21……連結部、22……押上げ舌片、30……乗り上げ
舌片(凸部)、31……上面縁部。
Claims (1)
- 【請求項1】取り出すべき収納品(12)が収納される容
器本体(10)と、この容器本体(10)を開閉する蓋体
(11)とを備えてなる容器において、容器本体(10)の
一縁部(16)には前方及び上下に開口する凹所(17)が
形成され、この凹所(16)の奥面上端には蓋体(11)を
閉じるためのフック(18)が設けられ、かつ凹所(17)
の奥面下部から底部(19)にかけて切欠部(20)が形成
され、さらに、この切欠部(20)内には弾性変形可能な
連結部(21)を介して前記底部(19)に一体に取り付け
られ、前記連結部(21)を弾性ヒンジ部とし、かつその
前端側を自由端として前記底部(19)の上面からその前
端部が突出されるように回動可能とされた押上げ舌片
(22)が設けられ、かつこの押上げ舌片(22)には、該
押上げ舌片(22)を押し上げ操作したときに前記容器本
体(10)の上面縁部(31)に押上げ舌片(22)を掛止す
る凸部(30)が設けられていることを特徴とする収納品
の押し上げ機構付き容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989144214U JP2508489Y2 (ja) | 1989-12-14 | 1989-12-14 | 収納品の押し上げ機構付き容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989144214U JP2508489Y2 (ja) | 1989-12-14 | 1989-12-14 | 収納品の押し上げ機構付き容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0384007U JPH0384007U (ja) | 1991-08-27 |
JP2508489Y2 true JP2508489Y2 (ja) | 1996-08-21 |
Family
ID=31690941
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989144214U Expired - Lifetime JP2508489Y2 (ja) | 1989-12-14 | 1989-12-14 | 収納品の押し上げ機構付き容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2508489Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015024064A (ja) * | 2013-07-29 | 2015-02-05 | 日本製紙パピリア株式会社 | 多色化粧品およびその製造方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH053143Y2 (ja) * | 1987-09-05 | 1993-01-26 |
-
1989
- 1989-12-14 JP JP1989144214U patent/JP2508489Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0384007U (ja) | 1991-08-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5050623A (en) | Vanity case | |
JPH0530646Y2 (ja) | ||
JP2508489Y2 (ja) | 収納品の押し上げ機構付き容器 | |
JP2002058525A (ja) | 化粧料容器 | |
JPS6143373Y2 (ja) | ||
JPS6317364Y2 (ja) | ||
JPH0538650Y2 (ja) | ||
JPH0610887Y2 (ja) | コンパクト容器 | |
JPH0711692Y2 (ja) | コンパクト容器 | |
JPS589527Y2 (ja) | コンパクト容器 | |
JPH0726963Y2 (ja) | コンパクトケース | |
JPH0420344Y2 (ja) | ||
JPH0621380Y2 (ja) | 化粧用パレット | |
JPH0513293Y2 (ja) | ||
JPH0321684Y2 (ja) | ||
JPH0532004Y2 (ja) | ||
JPH0515842Y2 (ja) | ||
JPH0525524Y2 (ja) | ||
JPH0719372Y2 (ja) | 化粧用コンパクト容器 | |
JPH0513286Y2 (ja) | ||
JPH058891Y2 (ja) | ||
JP3017844U (ja) | コンパクト容器 | |
JPH0437526Y2 (ja) | ||
JPH0637766Y2 (ja) | コンパクト容器 | |
JPH0448737Y2 (ja) |