JP3953212B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、制御基板を備えたパチンコ遊技などの遊技機に係わり、詳しくは、CPU、ROM、RAM等の電子部品を実装した制御基板の視認性及び耐ノイズ性等の向上を図った遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、遊技場のパチンコ機等の遊技機は、遊技島と呼ばれる設備の両面又は片面に複数並べて設けられ、この遊技島内に保有され循環する遊技球により運用される。この遊技島内には、遊技球が循環するために球回収樋や球補給樋などの長い循環経路が形成されており、これらの経路内を遊技球が転動する途中の摩擦等により遊技球が帯電したり、また循環経路内に組み込まれた球磨き装置等で研磨された際に同じく遊技球が帯電する。
【0003】
一方、遊技機には、遊技盤の役物等にモーターやソレノイド等の電気的駆動源が複数設けられており、これらの電気的駆動源を作動させることで遊技が行えるようになっているが、これら電気的駆動源も静電気や電磁波などのノイズを発生させる原因となっている。
【0004】
ところで、この様な遊技機においては、前記電気的駆動源等の動作を制御する制御回路が形成された制御基板を一つ又は複数備えており、この制御基板は箱状の制御基板収納部材内に収納された状態で封印されているが、この制御基板収納部材内の制御基板が、前述した遊技球の静電気や電気的駆動源から発生するノイズによる影響を受けないように、対策する必要がある。
このため、従来は、制御基板を収納する前記制御基板収納部材をアルミニウム板や鉄板など導電性を有する材料、すなわち導電体を使用して構成し、これにより制御基板全体をシールドすることが行われていた。また、前記制御基板収納部材は合成樹脂等により構成するが、この制御基板収納部材内における制御基板の両面側に、例えば金属製のプレートを配設して、制御基板の前後両面を覆ってシールドしていた。
そして、導電性を有する金属等の材料は不透明であるため、上記導電性の制御基板収納部材やプレートには、通常大きな開口部や多数の穴が整列状態に設けられ、内部の実装部品などが部分的に目視できるようになっている。
【0005】
また、最近不正者が夜間に遊技店に侵入して、遊技制御プログラム等を記憶する制御基板上のROM等を交換したり、その他不正部品を取り付けて一部の不正行為者のみが不正な利益を得られるような不正改造を遊技機に施し、遊技店が損害を受けるといった被害が発生している。このため、このような不正行為を防止するために、制御基板収納部材にはワンウェイネジで固定する等の封印を施し、開封されたかどうかが容易に識別できるような対策が施されている。
【0006】
また、前述のノイズや静電気等の影響を受け難くする対策としては、制御上の工夫が行われる場合もある。すなわち、例えばCPU等の暴走に対応するために、例えば2ms毎のリセット等を行って遊技制御が実行されている。しかし、このような制御上のノイズ対策だけでは十分ではなく、物理的に制御基板を前述の静電気や電磁波などから遮蔽する必要があり、そのために、制御基板収納部材を金属製にするなどの前述の対策が実行されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した従来の遊技機にあっては、制御基板の視認性の面で、以下のような問題点があった。
すなわち、制御基板が金属製のプレート等によって多くの部分を覆われているため、制御基板収納部材を開封しなければ、制御基板の表裏を含めたすべて(実装部品や回路パターン等)が目視できなかった。このため、不正行為者により制御基板の実装部品などが不正部品と交換されたり、制御基板収納部材内に不正部品が装着されたりした場合に、遊技店の店員などが保守点検時等に確認作業を行てもその発見が難しく、長期間不正改造されたことに気づかずに被害が拡大する恐れがあった。というのは、不正行為者の中には、封印をしたまま制御基板収納部材の上蓋と下蓋との重なる部分から無理やり部品交換を行ったり、また封印部分を破壊したことが容易に判別できないように細工をして不正改造を行ったりするものがいるからである。
【0008】
ところが、封印を遊技店側の判断で破壊してしまうと遊技機としての使用が許可されなくなる場合もあるため、遊技店の店員などが行う保守点検時等の確認作業は、通常、制御基板収納部材を開封しないで行
つまり、制御基板収納部材は封印を破らずに確認作業をしなければならず、制御基板を丸裸にして確認作業を行うことができないので、金属製のプレートなどで見えにくい部分はいつまでも確認できず、上述した不正が長期間発見できないことが多い。また、同様の理由から、上記制御基板の確認作業は、非常に面倒で時間がかかる。
【0009】
なお、導電性部材を使用せずに制御基板収納部材を形成することも考えられるが、単に制御基板収納部材からシールドを取り除くだけでは、グランド(即ちアース面のこと。以下GNDという。)としての機能が弱くなり、また前述のノイズに極端に弱くなってしまう。
【0010】
本発明は、前記した事情に鑑み提案されたもので、制御基板収納部材内に収納した制御基板がよく見えるとともに、ノイズ等に強い遊技機を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、請求項1記載の発明は、遊技機裏面側に設けられ、当該遊技機を制御する制御基板を収納するとともに、内部が視認可能に構成された制御基板収納部材と、
遊技機裏面側に設けた取付ベースに対して着脱可能に取り付ける取付部材を備えた導電性部材と、
前記制御基板のグランドと前記導電性部材とを導通可能に設けられた導通補助部材と、を備えた遊技機において、
前記制御基板収納部材は、第1ケース部材と第2ケース部材とからなる箱状の部材であって、第1ケース部材と第2ケース部材を閉じた状態で封止する封止部を備え、
前記第2ケース部材は、
の底面から円筒状の起立壁を内部に向けて立設することにより制御基板収納部材の内部と外部を連通して、前記導通補助部材が挿入される連通部と、
の表面に形成され、前記導通補助部材の回動を阻止する多角形の窪部と、を備え、
前記制御基板のグランドに対応する位置にグランド開口部を形成し、
前記導通補助部材は、
金属製の棒状部材により形成され、
前記連通部内に挿通して前記制御基板に導通させる軸部と、
軸方向に貫通する雌ネジ孔と、
前記軸部の一端に形成されて制御基板収納部材の外側で軸部の半径方向に突出し、前記窪部に嵌合可能であるとともに、その厚みを該窪部の深さよりも厚く設定された鍔部とを有し、
前記導電性部材は、前記導通補助部材が接する位置に止着用開口部を形成し、
前記連通部に前記導通補助部材の軸部を挿通して前記窪部の内周面に前記鍔部を当接し、前記グランド開口部から挿入した第1雄ネジを前記導通補助部材の雌ネジ孔内に締め込んで制御基板を導通補助部材の先端面に締着すると共に、制御基板裏面のグランド導通補助部材の先端面を圧接して導通させ、
前記制御基板収納部材を導電性部材に押し当てて前記導電性部材の裏側から前記止着用開口部を介して導通補助部材の雌ネジ孔内に第2雄ネジを締め込み、この状態で前記鍔部の端面が窪部を構成している隆起部より突出することで突出部が形成され、
該突出部が前記導電性部材に当接することで前記導電性部材と前記導通補助部材とを導通させることにより、前記制御基板のグランドが、前記導通補助部材を介して前記導電性部材と導通するように構成されたことを特徴とする遊技機である。
そして、前記第1雄ネジの頭部を制御基板表面のグランドに圧接して導通させ、前記第1雄ネジを導通補助部材の雌ネジ孔に締め付けることにより、制御基板表面のグランドと導通補助部材と導電性部材とを導通してもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は代表的な遊技機であるパチンコ遊技機(以下、パチンコ機1という。)の背面図、図2は制御基板収納部材2と導電性部材3との取付状態を示す斜視図、図3は制御基板収納部材2等と取付ベースとの取付状態を示す断面図、図4は制御基板収納部材2と導電性部材3の斜視図である。
【0013】
パチンコ機1は、機枠4の前面開口部分に額縁状の前面枠(図示せず)を開閉可能に取り付け、この前面枠の開口部分を裏側から塞ぐようにして遊技盤5を取り付け、この遊技盤5の表面に、ガイドレール等の区画部材により区画して形成した遊技領域内に、入賞具、始動口に入賞することを条件として図柄合わせ遊技等の別遊技を行う図柄表示装置、別遊技で大当りになると開く大入賞口などを設けてある。また、前面枠の裏側には、裏機構盤6の基枠体(裏メカベース)7を取り付け、この基枠体7に裏機構として、貯留タンク9、球誘導路10、ターミナル基盤11、半端センサユニット12、球排出ユニット13、セーフユニット、役物中継基盤15などを取り付けるとともに、前面枠の裏面下部に設けた球発射装置16および上記球排出ユニット13を制御する排出発射制御ユニット17、前記図柄表示装置や大入賞口などの電気式役物を制御する役物制御ユニット20などの制御ユニットを取り付ける。
【0014】
なお、基枠体7は、合成樹脂製の一体成型枠体であり、パチンコ機1の前面枠の裏側に固定された金属フレームに取り付けられている。そして、この基枠体7の上に上述の各種部品が例えば、ワンタッチの保持部材によって固定されるなどして取り付けられており、これらの各種部品と基枠体7とを総称する概念として裏機構盤6と称している。また、遊技盤5は前面枠を残して新しいものに交換できるが、その際に役物制御ユニット20も、新しい遊技盤5に対応したものに交換される。
【0015】
そして、役物制御ユニット20は、この裏面側(裏機構盤6側)に後述する導電性部材3が取り付けられており、この導電性部材3に備えられている取付部材21により基枠体7に着脱可能な状態で取り付けられている。
【0016】
次に、役物制御ユニット20と導電性部材3との取り付け構造等について説明する。
まず、導電性部材3について説明すると、この導電性部材3は、役物制御ユニット20の裏面(基枠体7側の面)と概略同形同寸法に成形した金属製の板状部材であり、この外周縁近傍に開設された複数の開口部にそれぞれ取付部材21を遊嵌し、この取付部材21により基枠体7に一体成型された柱状の取付ベースに着脱可能に取り付けられる。この様に、本実施形態では、この基枠体7が本発明の取付ベースとして機能している。また、導電性部材3には、役物制御ユニット20の裏面側に取り付けられる際に第1止着部23として使用される孔が複数設けられている。
【0017】
本実施形態に示す取付部材21は、図3に示すように、頭部21aから伸びる軸の先端側に挿入端部21bが形成され、ワンタッチの簡単な手作業で止着が可能な周知の取付具である。即ち、この取付部材21は、前記取付ベースの先端面の装着孔に挿入端部21bを挿入して頭部21aを手で押込むと、挿入端部21bが拡径して前記装着孔の開口縁に係止し、容易に離脱しない状態に変換するものであり、逆に頭部21aを手前に引っ張ると挿入端部21bが縮径するので、挿入端部21bを装着孔から容易に引き抜いて取り外すことができる。
【0018】
なお、導電性部材3は金属製のものに限らず、導電性を有するものであればよく、例えばカーボン等を含有した樹脂製であってもよい。また、図面に示す導電性部材3の実施形態では、小孔又は開口が設けられていないが、軽量化等を目的として複数の小孔や一つ又は複数の開口を設けてもよい。
【0019】
一方、役物制御ユニット20は、遊技盤5に配設されている電気式役物を電気的に制御するもので、この役物制御(遊技制御)を行う制御回路が形成された制御基板30が、制御基板収納部材2内に収納された構成となっている。制御基板収納部材2は、透明な合成樹脂などのクリア部材よりなる第1ケース部材2aと第2ケース部材2bとを合体させた箱状体であり、制御基板30の周囲全体を覆う状態で設けられているが、制御基板30の全体が、制御基板収納部材2の外側のいずれの方向(少なくとも、上下、左右、及び前後)からでも、はっきり透視可能となっている。
【0020】
第1ケース部材2aは上蓋部材となる部分であり、一方、第2ケース部材2bは下蓋部材あるいは底部材となる部分であって導電性部材3側に配置される。そして、制御基板収納部材2の側面に位置する第1ケース部材2aと第2ケース部材2bとの接合部分には、図1に示すように、封止部として設けた複数のかしめ部材31により封印してある。このかしめ部材31は、制御基板収納部材2の上部および下部、あるいは左側面及び右側面に設けてもよい。
なお、封止部は、第1ケース部材2aと第2ケース部材2bとを一旦閉状態に止着して封止したならば、切断するなど破損しない限り開くことができない機能を備えていればどのような構成でもよい。
【0021】
この役物制御ユニット20の裏面側(取り付けた状態における基枠体7側)は、制御基板収納部材2の側面に第2止着部32を突出形成し、この第2止着部32に開設した開口部内に通したネジ等により導電性部材3を止着している。
【0022】
次に、制御基板30と導電性部材3とを導通させる導通補助部材について説明する。
図3に示すように、制御基板収納部材2の底面には、円筒状の起立壁を内部に向けて立設することにより制御基板収納部材2の内外を連通する連通部33を形成し、この連通部33内に、軸方向に貫通する雌ネジ孔34を有する金属製の導通補助部材35を挿嵌して、制御基板30のGND部の開口部(グランド開口部に相当)から挿入したネジ36(第1雄ネジに相当)等の先端雄ネジ部分を上記雌ネジ孔34内に締め込んで止着することによってGNDと導通補助部材35を導通させて、連通部33の外側開口部分より導通補助部材35の一端を外部に臨ませ、しかも本実施形態では導通補助部材35の一端の端面が制御基板収納部材2の裏面よりも僅かに突出するように構成してある。
【0023】
したがって、制御基板収納部材2を導電性部材3に第1,第2止着部23,32を介して止着すると、制御基板収納部材2の裏面から僅かに突出した導通補助部材35の一端が導電性部材3に圧接して電気的に導通する。このため、制御基板30のGND面積が導電性部材3の面積分拡張したことになり、ノイズ等の電気的障害に強くなる。
【0024】
なお、制御基板収納部材2の裏面から導通補助部材35の端部が突出した状態で第1,第2止着部23,32をネジで締結するので、この締結部分と導通補助部材35との間における耳片状第2止着部32の弾性撓みとプラスチック製制御基板収納部材2自体の弾性撓みに起因して、導通補助部材35の一端が導電性部材の面に弾性力が付与された状態で接触する。したがって、振動を受けても導通状態を維持して、接触不良が発生することがない。また、万一、役物制御ユニット20を導電性部材3に止着しているネジが多少緩んだとしても接触不良を生じ難い。
【0025】
図4に示すように、基枠体7(取付ベース)の表面側における所定位置(役物制御ユニット20の取付け位置)には、円柱状の突起である装着部40が複数一体成型により形成されており、この装着部40の端面には取付部材21が係止可能な装着孔が形成されている。そして、導電性部材3を取り付けた制御基板収納部材2は、導電性部材3の上下3箇所に設けられる取付部材21の挿入端部21bを上記装着孔に係止させて導電性部材3及び制御基板収納部材2を基枠体7(パチンコ機1裏面側)に取り付ける。
【0026】
次に、上述した導通補助部材35を導電性部材3に導通させる他の実施の形態を説明する。
図5に示すように、導電性部材3の導通補助部材35と圧接している位置に開口部(止着用開口部に相当)を形成し、この開口部を介して、導通補助部材35の雌ネジ孔34内に雄ネジ41(第2雄ネジに相当)を螺合して締め付けることにより、導電性部材3と導通補助部材35との面接触を頑強にして導通を確実ならしめるものである。
【0027】
図5に示す実施形態においては、導通補助部材35を導電性部材3側から雄ネジ41で締め付けて固定することにより導通を確実ならしめたが、導通補助部材35と導電性部材3との接触部分が相対的な弾性力で当接するように弾性付与部材を設けることにより導通を確実ならしめてもよい。
【0028】
例えば、図6(a)に示す実施形態では、導通補助部材35の貫通雌ネジ孔34内に金属製コイルスプリング42を導通補助部材35の一部として圧縮状態で設け、制御基板収納部材2を導電性部材3に止着した状態で、コイルスプリング42の先端が導電性部材3の表面に弾性を持った状態で接触するようにしてもよい。また、図面には示さないが、導通補助部材35の貫通孔内にコイルスプリング42を圧縮状態で設けるとともにこのコイルスプリング42の復元力により外側に突出する方向に付勢される金属製接触子を導通補助部材35の一部として設け、この接触子を導電性部材3に圧接させるように構成してもよい。
【0029】
さらにまた、図6(b)に示すように、導通補助部材35が当接する部分の導電性部材3を一部U字状に切り込みを入れ、この部分を導電性部材3側に一段突出させて弾性当接片43を形成し、この弾性当接片43の弾性を利用して接触を確実ならしめてもよい。この様に、導通補助部材35側に弾性力を付与しても、あるいは導電性部材3側に弾性力を付与しても同様の効果を期待することができ、いずれであっても相対的な弾性力で当接するように構成すればよい。なお、図6に示す実施形態ではコイルスプリング42や弾性当接片43が弾性付与部材として機能する。
【0030】
上述した実施の形態では、基枠体7に形成された装着部40からなる取付ベースに、制御基板収納部材2に取り付けられる導電性部材3を取り付ける実施形態を説明したが、遊技盤5の裏面側に設けられる他の構成からなる取付ベースに、制御基板収納部材2に取り付けられる導電性部材3を取り付けてもよい。
【0031】
例えば、図7に示すように、遊技盤5は比較的小型に形成されたセンター役物(例えば、液晶表示器を有する特別図柄表示装置)が遊技領域の略中央に配置された遊技盤5である。この遊技盤5は、前記と同様にベニヤ材を基板しており、前面に遊技領域を形成してこの遊技領域の内外に各種の入賞具やセンター役物等を配設してあり、裏側には、遊技領域より入賞した遊技球をセーフユニット側へ落下案内する入賞球集合部材50が設けられており、センター役物の後方はこの入賞球集合部材50の裏面よりも突出させて形成されている。また、入賞球集合部材50の背面側であって、パチンコ機1の前面から見てセンター役物の右側の位置には、役物制御ユニット20を配置させるための取付ベース51が入賞球集合部材50を覆うようにして設けられている。
【0032】
取付ベース51は、やはり透明又は半透明の合成樹脂などのクリア部材よりなり、役物制御ユニット20を取り外せば、入賞球集合部材50内を流れる球がパチンコ機1の裏面側からはっきり透視できる構成となっている。そして、この取付ベース51は、その裏面側(パチンコ機1の前面側)に設けられた突起(図示省略)を、遊技盤5に形成された位置決め穴52に係合させることにより位置決めされ、その周縁部に複数設けられた貫通孔53に挿通した木ネジをベニヤ部材に打込むことによって、遊技盤5の所定位置に固定されている。
【0033】
また、取付ベース51の上部及び下部には、上述した導電性部材3に設けられている取付部材21を係止する装着孔が形成された装着部40が設けられている。
そして、上述した実施の形態と同様に、役物制御ユニット20(制御基板30及び制御基板収納部材2)に取り付けた導電性部材3に設けられている取付部材21を、取付ベース51の装着孔に係止することで遊技盤5の裏面側に役物制御ユニット20を取り付ける。
【0034】
これまで説明した各実施形態ではいずれにおいても、制御基板30を制御基板収納部材2に止着する部材(連通部33,導通補助部材35,およびネジ等)と、制御基板収納部材2を導電性部材3に止着する部材(第1,第2止着部23,32およびネジ)とを別個独立した状態で設けたが、両機能を兼用した構成としてもよい。以下、これらの実施形態について説明する。なお、導電性部材3を取り付ける装着部40など基枠体7は前記実施形態と同じであり、また、導電性部材3を装着部40に着脱可能に取り付けるための構成も同じである。
【0035】
図8に示す実施形態では、導電性部材3を遊技機1の裏面側に設けた取付ベースに対して着脱可能に取り付ける取付部材21を設けることは前記実施形態と同様であるが、前記制御基板30のグランドに導通させるとともに、該制御基板30が止着される基板止着部を形成した導通補助部材35の構成が異なる。すなわち、本実施形態における導通補助部材35は、基端に鍔部を有するアルミニウム等の金属製の棒状部材であり、導電性部材3に開設した孔55内に基枠体7側から圧入することにより先端部分を導電性部材3の表面から突出した状態で固定されている。そして、この導通補助部材35の先端面には基板止着部として雌ねじ孔56を形成してある。
なお、導通補助部材35の先端部分(基板止着部)を導電性部材3の表面から突出した状態で導通補助部材35を固定する手段は、圧入に限定されるものではなく、例えばカシメや螺合により固定してもよい。
【0036】
また、制御基板収納部材2は、第1ケース部材2aと第2ケース部材2bとからなる箱状の部材であって、第1ケース部材2aと第2ケース部材2bを閉じた状態で封止する封止部、例えばかしめ部材31と、第2ケース部材2bに形成されて前記導通補助部材35を通す連通部33とを備える構成については前記実施形態と同様であるが、第1ケース部材2aには上記連通部33に対応させた部位に開口部57を開設し、この開口部57から内部に向けてガイド筒部58を形成した構成が異なる。なお、ガイド筒部58は、先端が制御基板30を押え得る長さに設定する。
【0037】
そして、本実施形態における制御基板30は、外周縁の形状と大きさを制御基板収納部材2の内部に収納した状態でがたつきのないような大きさと形状に設定してあり、導通補助部材35の雌ねじ孔56に対応する部位に貫通孔を開設してある。
【0038】
この制御基板30を第2ケース部材2b内に入れると、第2ケース部材2bの内周面と制御基板30の外周縁とが当接して制御基板30の周方向の位置が自ずと特定されて制御基板30の貫通孔が第2ケース部材2bの連通部33に連通し、この状態で第1ケース部材2aを第2ケース部材2bの開放部分に被せると、第1ケース部材2aのガイド筒部58の先端が制御基板30の表面に近接乃至当接して制御基板30の厚み方向の移動を規制し、また、第1ケース部材2aの開口部57が制御基板30のネジ用貫通孔に連通する。そして、この状態で前記かしめ部材31などの封止部により封止すると、第1ケース部材2aと第2ケース部材2bを閉じた状態で封止することができる。
【0039】
また、本実施形態では図9に示すように、制御基板30のコネクタ領域60を覆うコネクタ領域カバー部材61を設け、このコネクタ領域カバー部材61により制御基板30のコネクタ領域60側を第2ケース部材2b側に押えて仮止めできるように構成してある。なお、このコネクタ領域カバー部材61は、本来、露出した制御基板30を覆い隠し、これにより制御回路の一部を断線したり不正な配線等を行う不正行為を未然に防止するものであり、これを仮止め部材としても利用するものである。
コネクタ領域カバー部材61は、コネクタを通す開口窓62をコネクタごとに開設するとともに、外周縁に係止片63を突設した板状材である。また、第2ケース部材2bの両側壁部に突設した門形片には係止孔64を開設してある。したがって、第2ケース部材2b内に制御基板30をセットしてからコネクタ領域60上にコネクタ領域カバー部材61を被せて上記係止片63を係止孔64内に係止すると、コネクタが開口窓62から露出した状態でコネクタ領域カバー部材61が制御基板30を第2ケース部材2b側に押え付けることができる。
【0040】
この様にして制御基板30を制御基板収納部材2内に収納すると、制御基板30を仮止めでき、この状態で制御基板収納部材2の第2ケース部材2bを導電性部材3に臨ませて連通部33内に導通補助部材35の先端部分を挿入し、第1ケース部材2aの開口部57からガイド筒部58内にねじ36を先に挿入し、次に開口部57から差し込んだドライバによりねじ36を制御基板30の貫通孔内に挿通して導通補助部材35の雌ねじ孔56内に螺合し、この状態で十分に締め付けると、制御基板30が導通補助部材35の先端面に締着されるとともに、制御基板30のGNDが導通補助部材35を介して導電性部材3に導通する。制御基板収納部材2を導電性部材3に止着したならば、前記実施形態と同様に、取付部材21により導電性部材3を基枠体7の装着部40に着脱可能な状態で取り付けることができる。なお、本実施形態においては制御基板30の表面と裏面にGNDが露出しているので、表面のGNDにはねじ36の頭部が圧接して導通し、また、裏面のGNDには導通補助部材35の先端面が圧接して導通する。
【0041】
すなわち、本実施形態では、制御基板30を制御基板収納部材2内に収納した状態で、連通部33に導通補助部材35を通して導電性部材3を制御基板収納部材2の裏面側に臨ませ、基板止着部により制御基板30を導電性部材3に止着すると、制御基板30のグランドと導電性部材3とを導通させることができ、この導電性部材3を取付部材21により取付ベースに取り付けることができる。
【0042】
そして、制御基板30をチェックする場合、特に制御基板30の裏側をチェックする場合には、取付部材21を操作して導電性部材3を基枠体7から取り外し、次に、制御基板収納部材2の開口部57からドライバを差し込んでねじ36を緩めると、制御基板収納部材2を導電性部材3から取り外すことができる。そして、透明な制御基板収納部材2の第2ケース部材2b側から内部を透視してチェックする。
【0043】
また、図11に示す他の実施形態は、制御基板30のGNDを導通補助部材35に導通させるねじ36により第1ケース部材2aを第2ケース部材2b側に止着できるように構成してある。
本実施形態における導電性部材3は、前記実施形態と同様に取付部材21と導通補助部材35を備えるが、導通補助部材35の先端面に第1基板止着部として雌ねじ孔56を形成する。また、制御基板収納部材2は、前記実施形態と同様に、第1ケース部材2aと第2ケース部材2bとから箱状の部材であるが、第1ケース部材2aには前記第1基板止着部(雌ねじ孔56)に当該制御基板収納部材2を止着する第2基板止着部を備え、第2ケース部材2bには上記第2基板止着部に対応させた部位に導通補助部材35を通す連通部33を備えている。第2基板止着部としての構成は、図11に示すように、第1ケース部材2aの開口部57から延設したガイド筒部58を有底筒体とし、この底部65に内径よりも小さいねじ貫通孔を開設し、このねじ貫通孔の開口縁にねじの頭部を当接させるように構成してある。
【0044】
前記実施形態と同様に、制御基板30を第2ケース部材2b内に入れると、第2ケース部材2bの内周面と制御基板30の外周縁とが当接して制御基板30の周方向の位置が自ずと特定されてネジ孔が連通部33に連通し、この状態で第1ケース部材2aを第2ケース部材2bの開口部分に被せると、第1ケース部材2aのガイド筒部58の先端に形成した第2基板止着部としての底部65が制御基板30の表面に近接乃至当接して制御基板30の厚み方向の移動を規制し、また、第1ケース部材2aの開口部57が制御基板30のネジ用貫通孔に連通する。
【0045】
この様にして制御基板30を制御基板収納部材2内に収納すると、制御基板30がコネクタ領域カバー部材61により仮止めされ、この状態で制御基板収納部材2の第2ケース部材2bを導電性部材3に臨ませて連通部33内に導通補助部材35の先端部分を挿入し、第1ケース部材2aの開口部57からガイド筒部58内にねじ36を先に挿入し、次に開口部57から差し込んだドライバによりねじ36を第2基板止着部としての底部65のねじ貫通孔に挿通するとともに、制御基板30のねじ用貫通孔内に挿通する。そして、このねじ36(第1雄ネジに相当)の先端雄ねじ部分を導通補助部材35の第1基板止着部、すなわち雌ねじ孔56内に螺合し、この状態で十分に締め付けると、ねじ36の頭部が第2基板止着部(底部65)を押圧するので、第1ケース部材2aを第2ケース部材2bに止着することができ、同時に制御基板30が導通補助部材35の先端面に締着され、これにより制御基板30のGNDが導通補助部材35を介して導電性部材3に導通する。
この様にして制御基板収納部材2を導電性部材3に止着したならば、前記実施形態と同様に、取付部材21により導電性部材3を基枠体7の装着部40に着脱可能な状態で取り付ける。
【0046】
なお、本実施形態では制御基板30の裏面にGNDを形成し、連通部33の先端から僅かに突出した導通補助部材35の先端がGNDに確実に当接して導通するようにしてある。また、本実施形態ではねじ36を締め付ければ、かしめ部材を設けなくても第1ケース部材2aと第2ケース部材2bとを止着することができる。このため、封印は、かしめ部材の構成を採る必要はなく、開いた痕跡を残す構成であればよく、封止部の構成の簡素化を図ることができる。
【0047】
また、図5に示した第2実施形態と同様に導通補助部材35を導電性部材3側から雄ネジ41で締め付けて固定した場合、すなわち導通補助部材35を導電性部材3側から着脱可能な固定手段により止着した場合、通常のねじ36に代えてワンウエイネジを使用して制御基板30を導通補助部材35に止着すれば、ワンウエイネジを一方向に回動して締め付けることにより第1ケース部材2aを第2ケース部材2bに止着することができるが、他方向に回動しても途中でネジの軸部や頭部が切断するなどして緩めることができない、すなわち制御基板収納部材2を開くことができないので、ワンウエイネジ自体が封止部としても機能する。そして、制御基板30のチェックを行う場合は、前記第2実施形態と同様に、雄ネジ41を緩めて制御基板収納部材2を導電性部材3から取り外してチェックすることができる。
【0048】
この様にして制御基板収納部材2を導電性部材3に止着したならば、前記実施形態と同様に、取付部材21により導電性部材3を基枠体7の装着部40に着脱可能な状態で取り付けることができる。
【0049】
すなわち、前記実施形態では、制御基板30を制御基板収納部材2内に収納した状態で、連通部33に導通補助部材35を通して導電性部材3を制御基板収納部材2の裏面側に臨ませ、第1,第2基板止着部により第1ケース部材2aを導通補助部材35に止着することにより第1ケース部材2aと第2ケース部材2bを止着すると、導電性部材3に制御基板30のグランドを導通させることができ、取付部材21により導電性部材3を取付ベースに取り付けることができる。
【0050】
図12に示す他の実施形態は、制御装置を機能別に分けて、遊技制御装置20′、表示制御装置70、装飾制御装置71、音制御装置72、排出制御装置73、及び、発射制御装置74から構成し、中継基盤75…や接続ケーブル76を介して各制御装置を電気的に接続している。なお、これらの制御装置はそれぞれ別個のケース(制御基板収納部材)に収納して独立した状態で取り付けられている。
【0051】
ここで、「機能別に分けた」とは、1つの機能を発揮する制御装置を1つのユニットにまとめたことを意味する。このため、分けられた各制御装置には、最小限の配線、即ち、情報入力用の信号線、情報出力用の信号線及び電源供給用の電源線が接続される。なお、制御装置をこれ以上に分割すると、無駄な配線が増えてしまい、遊技機裏面の配線を複雑にしてしまう。
【0052】
そして、遊技制御装置20′は、遊技の統括的な制御を行う制御装置であり、制御内容は前記役物制御ユニット20に相当する。表示制御装置70は、可変表示による特別遊技を行うための特図表示装置の画像表示を制御する制御装置であり、特図表示装置に電源を供給している。装飾制御装置71は、サイドランプ等の発光装飾部材の発光を制御する制御装置であり、この発光装飾部材に電源を供給している。音制御装置72は、効果音を生成する等、効果音に関する制御を行う制御装置である。排出制御装置73は、上記した球排出ユニット13の制御、より詳しくは、排出センサからの検出信号に基づいて排出ソレノイドの通電を制御し、所定数の遊技球を排出させる制御装置である。発射制御装置74は、発射操作部の回動量に応じて球発射装置16を制御し、回動量に対応した強さで遊技球を発射させる制御装置である。
【0053】
このように機能別に分けられた制御装置の内、遊技盤の交換に伴って交換される制御装置、即ち、本実施形態における表示制御装置70、装飾制御装置71、及び、音制御装置72は、遊技盤5の裏面に取り付けてあり、遊技盤5と一体化されている。そして、図13および図14に示すように、遊技盤5の裏面に取り付けた入賞球集合部材50の背面に表示制御装置70を取り付け、この表示制御装置70の背面側に取付ベース77を介して装飾制御装置71を中継基板ボックス75′と並べて取り付け、表示制御装置70の一側に音制御装置72を取り付ける。したがって、遊技盤5を交換する際には、表示制御装置70、装飾制御装置71、および音制御装置72を簡単に交換することができる。
【0054】
一方、遊技盤5の交換に拘わらず共通に使用できる制御装置、即ち、本実施形態における排出制御装置73及び発射制御装置74は、基枠体7に取り付けてある。これは、遊技盤5の交換作業の容易化を図るためである。
【0055】
また、本実施形態では各制御装置に電源を供給する電源供給ユニット79を、供給先の1つである遊技制御装置20′と共通の導電性部材3に取り付けてあり、遊技盤5の交換に伴って容易に交換できるように構成されている。
【0056】
遊技制御装置20′は、図15および図16に示すように、下部にヒンジ機構80を、上部に係止具81を有する第1ケース部材2aと第2ケース部材2bからなる制御基板収納部材2の内部に、遊技制御プログラムを格納した制御ROMが電源供給ユニット79側の側壁に近くなるように配置した状態で制御基板30を収納したもので、係止具81側と一側(電源供給ユニット79側)に封止部として設けたかしめ部材31により封止することができ、制御基板収納部材2の他側(電源供給ユニット79とは反対側)には、他の制御装置に接続するためのコネクタ領域60を備え、このコネクタ領域60にはコネクタカバー82を着脱可能に取り付けてある。
【0057】
この様に、制御ROMを電源供給ユニット79側の側壁側に配置すると、電源供給ユニット79と遊技制御装置20′との狭い空間で不正に作業して、第1,第2ケース部材2a,2bの隙間から異物を挿入して不正行為を行うことをスペース的に困難ならしめることができる。また、かしめ部材31を電源供給ユニット79側に設けたので、このかしめ部材31が電源供給ユニット79と遊技制御装置20′との間の狭いスペースで不正に切断され難くしている。また、コネクタ領域60を電源供給ユニット79とは反対側に配置すると、電源供給ユニット79で発生するノイズの影響を抑制することができ、このコネクタ領域60にコネクタカバー82を装着すると、コネクタ領域60に対する不正行為を抑制できるとともに球や塵埃等による短絡や接続不良を防止することができる。
【0058】
また、本実施形態における遊技制御装置20′を導電性部材3に取り付けるには、前記実施形態と同様に、導通補助部材35を介して導電性部材3に導通させた状態で取り付ける。具体的には、図18に示すように、連通部33内に、裏側から導通補助部材35を挿入して制御基板30のGND部の開口部57から挿入したネジ36(第1雄ネジに相当)等の先端雄ネジ部分を導通補助部材35の雌ネジ孔56内に締め込んで止着することによってGNDと導通補助部材35を導通させて、連通部33の外側開口部分より導通補助部材35の一端を外部に臨ませる。
【0059】
この場合、導通補助部材35は、連通部33内に挿通して制御基板30に導通させる軸部35aと、この軸部35aの一端に形成されて制御基板収納部材2の外側で軸部35aよりもその半径方向に突出する回動係止部35bを有し、制御基板収納部材2または導電性部材3のいずれか一方に設けた回り止め部83により回動係止部35bを係止して、導通補助部材35がネジ36等でねじ締めされる際に共回りしないように構成してある。図18に示す実施形態では、導通補助部材35の回動係止部35bを六角形の鍔部として構成してある。また、導電性部材3に対向する制御基板収納部材2(第2ケース部材2b)の表面に、鍔部35bが嵌合する六角形の窪部83を形成し、この窪部83の深さを鍔部35bの厚さよりも浅く設定してある。
【0060】
この様な構成からなる導通補助部材35を連通部33内に挿入して十分に押し込むと、六角形の鍔部35bが六角形の窪部83内に嵌合し、六角形の窪部83の内周面が六角形の鍔部35bの各辺に当接して導通補助部材35の自由回転を阻止する。したがって、鍔部35bを窪部83内に嵌合しておけば、制御基板30の開口部57に挿入したネジ36を締め込む際に導通補助部材35の共回りを防止することができ、締め込み易い。
【0061】
また、鍔部35bは窪部83の深さよりも厚いので、遊技制御装置20′を導電性部材3の所定位置に押し当てた状態で導電性部材3の裏側から孔内に挿通した雄ネジ41(第2雄ネジに相当)を導通補助部材35の雌ネジ孔56内に締め込むと、鍔部35bの端面が窪部83を構成している隆起部よりも突出する。そして、この突出部が導電性部材3に当接し、導通した状態で遊技制御装置20′を導電性部材3に取り付けることができ、これにより制御基板30のGNDが導通補助部材35を介して導電性部材3に導通する。
【0062】
一方、電源供給ユニット79を導電性部材3に取り付けるには、この電源供給ユニット79のケースにも、遊技制御装置20′と同様に、連通部、ガイド筒部、窪部などが形成してあるので、鍔部35bを有する導通補助部材35を連通部内に挿入して電源供給ユニット79の回路基板のGNDと導通補助部材35を導通し、この状態で電源供給ユニット79を導電性部材3に取り付けると、導通補助部材35の鍔部35bが導電性部材3に当接し、これにより電源供給ユニット79の回路基板のGNDと導電性部材3とを、導通補助部材35を介して導通させることができる。したがって、電源供給ユニット79の回路基板のGNDと遊技制御装置20′の制御基板30のGNDとを、両方の導通補助部材35および導電性部材3を介して導通させることができる。
【0063】
この様に、共通の導電性部材3に遊技制御装置20′と電源供給ユニット79を取り付けて両基板のGNDを導通させると、導電性部材3の大きさ(面積)が拡大されて静電気を含む耐ノイズ性が向上し、CPU等が暴走したり誤動作することを確実に防止でき、また、電源供給ユニット79から供給する電圧を一層安定させることができる。
【0064】
なお、前記実施形態においては、導通補助部材35を遊技制御装置20′の制御基板収納部材2に先に取り付け、その後で導電性部材3に当接することにより導通させたが、導通補助部材35を先に導電性部材3に取り付けておき、その後で遊技制御装置20′を導電性部材3に取り付けてもよい。
【0065】
また、導通補助部材35の回動係止部35bは、六角形の鍔部35bに限定されるものではなく、軸部35aより外方に突出して回り止め部83と係止すればどのような形状でもよい。例えば、軸部35aから横方向に突起を形成してもよいし、三角形、四角形等の多角形の鍔部35bとしてもよい。そして、回り止め部83は、六角形の窪部に限定されるものではなく、回動係止部35bに係止して導通補助部材35の回動を阻止することができればよい。例えば、導通補助部材35の突起に係止する突起でも良いし、三角形、四角形等の多角形の窪部でもよい。
【0066】
そして、導電性部材3に取り付ける制御装置は、前記実施形態では遊技制御装置20′と電源供給ユニット79の組み合せとしたが、これに限定されるものではなく、他の制御装置であっても適宜組み合わせることができ、また、制御装置の数も2つに限定されるものではない。
【0067】
また、前記した各実施の形態ではパチンコ機1を例に挙げて説明したが、本発明はパチンコ機1に限らず、アレンジボール機やスロットマシン等にも適用可能である。
また、前述のかしめ部材31の代りに、開封識別シール(制御基板収納部材222を開放すると、その旨が判明できるようなシール)を用いてもよい。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は以下の効果を奏する。
すなわち、前記連通部に前記導通補助部材の軸部を挿通して前記窪部の内周面に前記鍔部を当接し、前記グランド開口部から挿入した第1雄ネジを前記導通補助部材の雌ネジ孔内に締め込んで制御基板を導通補助部材の先端面に締着すると共に、制御基板裏面のグランド導通補助部材の先端面を圧接して導通させ、前記制御基板収納部材を導電性部材に押し当てて前記導電性部材の裏側から前記止着用開口部を介して導通補助部材の雌ネジ孔内に第2雄ネジを締め込んだ状態で前記鍔部の端面が窪部を構成している隆起部より突出することで突出部が形成され、該突出部が前記導電性部材に当接することで前記導電性部材と前記導通補助部材とを導通させたので、導電性部材と導電性補助部材との接触面を頑強にして導通を確実ならしめることができる。また、導通補助部材によって、導電性部材と制御基板のGNDとが導通状態とされる構成となり、例えば接続用の別部品(例えば、ケーブルとコネクタなど)を取り付けて上記接続を別個に行うような構成と比較して、組立作業が容易になるとともに、部品点数が少なくなり、低コストが実現できる。そして、制御基板収納部材を導電性部材に組み付けたときに、導通補助部材と導電性部材と圧接することにより、導電性部材と制御基板のGNDとの接続が自動的に(作業者が意識することなく)行われる。すなわち、制御基板のグランドを導電性部材に導通させるための作業と制御基板収納部材を導電性部材に取り付けるための作業を同じ操作によって行なうことができる。このため、組立工程におけるねじ締め付け作業等を少なくでき、組立作業の能率を高めることができる。
また、制御基板収納部材を取り外して制御基板の裏側をチェックする作業も容易に行なうことができる。
【0069】
さらに、前記導通補助部材は、金属製の棒状部材により形成され、前記連通部内に挿通して前記制御基板に導通させる軸部と、軸方向に貫通する雌ネジ孔と、前記軸部の一端に形成され、制御基板収納部材の外側で軸部の半径方向に突出して前記窪部に嵌合可能であるとともに、その厚みを該窪部の深さよりも厚く設定された鍔部とを形成しているので、導通補助部材にネジを締め込む際に導通補助部材が共回りすることを防止でき、操作の容易化を図ることができる。特に、導通補助部材の一端と他端にネジを螺合する場合に、締め込み易い。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ機の裏面構成を示す正面図である。
【図2】制御基板収納部材と導電性部材との取付構成を示す斜視図である。
【図3】制御基板収納部材等と取付ベースとの取付構成を示す断面図である。
【図4】制御基板収納部材と導電性部材の斜視図である。
【図5】制御基板収納部材と導電性部材の断面図である。
【図6】(a)はコイルスプリングを導通補助部材の一部として内蔵した他の実施形態の断面図、(b)は導電性部材の一部を切り起こして弾性当接片とした他の実施形態の断面図である。
【図7】制御基板収納部材等と他の取付ベースとの取付構成を示す斜視図である。
【図8】他の実施形態の要部の断面図である。
【図9】(a)はコネクタ領域カバー部材を取り付ける前の斜視図、(b)はコネクタ領域カバー部材を取り付けた状態の斜視図である。
【図10】図8に示す制御基板収納部材と導電性部材との取付構成を示す斜視図である。
【図11】他の実施形態の要部の断面図である。
【図12】パチンコ遊技機の他の実施形態の背面図である。
【図13】表示制御装置の背面側に装飾制御装置を重ねて設けた遊技盤の他の実施形態の斜視図である。
【図14】図13に示す遊技盤の分解斜視図である。
【図15】共通する導電性部材上に取り付けた遊技制御装置および電源供給ユニットの正面図である。
【図16】図15に示す遊技制御装置および電源供給ユニットの斜視図である。
【図17】図15に示す遊技制御装置および電源供給ユニットの分解斜視図である。
【図18】図15に示す遊技制御装置の導電性部材への取付状態図を示す断面図である。
【図19】一端に回動係止部を形成した導通補助部材の斜視図である。
【図20】(a)は図19に示す導通補助部材を挿入する前の状態を示す斜視図、(b)は導通補助部材を連通部内に挿入して鍔部をケース部材の窪部内に嵌合した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 パチンコ機
2 制御基板収納部材
3 導電性部材
4 機枠
5 遊技盤
6 裏機構盤
7 基枠体
9 貯留タンク
10 球誘導路
11 ターミナル基盤
12 半端センサユニット
13 球排出ユニット
15 役物中継基盤
16 球発射装置
17 排出発射制御ユニット
20 役物制御ユニット
20′ 遊技制御装置
21 取付部材
23 第1止着部
30 制御基板
31 かしめ部
32 第2止着部
33 連通部
34 雌ネジ部
35 導通補助部材
35a 軸部
35b 回動係止部(鍔部)
36 ネジ
40 装着部
41 雄ネジ
42 コイルスプリング
43 弾性当接片
50 入賞球集合部材
51 取付ベース
52 位置決め穴
53 貫通孔
55 孔
56 基板止着部としての雌ねじ孔
57 開口部
58 ガイド筒部
60 コネクタ領域
61 コネクタ領域カバー部材
62 開口窓
63 係止片
64 係止孔
65 第2基板止着部として機能するガイド筒部の底部
70 表示制御装置
71 装飾制御装置
72 音制御装置
73 排出制御装置
74 発射制御装置
75 中継基盤
76 接続ケーブル
77 取付ベース
79 電源供給ユニット
80 ヒンジ機構
81 係止具
82 コネクタカバー
83 回り止め部(窪部)

Claims (2)

  1. 遊技機裏面側に設けられ、当該遊技機を制御する制御基板を収納するとともに、内部が視認可能に構成された制御基板収納部材と、
    遊技機裏面側に設けた取付ベースに対して着脱可能に取り付ける取付部材を備えた導電性部材と、
    前記制御基板のグランドと前記導電性部材とを導通可能に設けられた導通補助部材と、を備えた遊技機において、
    前記制御基板収納部材は、第1ケース部材と第2ケース部材とからなる箱状の部材であって、第1ケース部材と第2ケース部材を閉じた状態で封止する封止部を備え、
    前記第2ケース部材は、
    の底面から円筒状の起立壁を内部に向けて立設することにより制御基板収納部材の内部と外部を連通して、前記導通補助部材が挿入される連通部と、
    の表面に形成され、前記導通補助部材の回動を阻止する多角形の窪部と、を備え、
    前記制御基板のグランドに対応する位置にグランド開口部を形成し、
    前記導通補助部材は、
    金属製の棒状部材により形成され、
    前記連通部内に挿通して前記制御基板に導通させる軸部と、
    軸方向に貫通する雌ネジ孔と、
    前記軸部の一端に形成されて制御基板収納部材の外側で軸部の半径方向に突出し、前記窪部に嵌合可能であるとともに、その厚みを該窪部の深さよりも厚く設定された鍔部とを有し、
    前記導電性部材は、前記導通補助部材が接する位置に止着用開口部を形成し、
    前記連通部に前記導通補助部材の軸部を挿通して前記窪部の内周面に前記鍔部を当接し、前記グランド開口部から挿入した第1雄ネジを前記導通補助部材の雌ネジ孔内に締め込んで制御基板を導通補助部材の先端面に締着すると共に、制御基板裏面のグランド導通補助部材の先端面を圧接して導通させ、
    前記制御基板収納部材を導電性部材に押し当てて前記導電性部材の裏側から前記止着用開口部を介して導通補助部材の雌ネジ孔内に第2雄ネジを締め込み、この状態で前記鍔部の端面が窪部を構成している隆起部より突出することで突出部が形成され、
    該突出部が前記導電性部材に当接することで前記導電性部材と前記導通補助部材とを導通させることにより、前記制御基板のグランドが、前記導通補助部材を介して前記導電性部材と導通するように構成されたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記第1雄ネジの頭部を制御基板表面のグランドに圧接して導通させ、前記第1雄ネジを導通補助部材の雌ネジ孔に締め付けることにより、制御基板表面のグランドと導通補助部材と導電性部材とを導通することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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