JP2007089905A - 遊技機の基板ケース - Google Patents

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JP2007089905A JP2005285053A JP2005285053A JP2007089905A JP 2007089905 A JP2007089905 A JP 2007089905A JP 2005285053 A JP2005285053 A JP 2005285053A JP 2005285053 A JP2005285053 A JP 2005285053A JP 2007089905 A JP2007089905 A JP 2007089905A
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Abstract

【課題】封止手段による封止作業が容易であるとともに、一端封止した後の固定部材の取り外しができず、確実に開封痕跡を残すことができる基板ケースを提供する
【解決手段】取付部側取付孔29を設けてカバー体21に備えた取付部28と、取付受部側取付孔18を設けて基台12に備えた取付受部16と、基台12とカバー体21の閉止状態において、取付部側取付孔29から取付受部側取付孔18にかけて、貫通して押圧挿入することにより基台12とカバー体21とを固定する固定部材36と、固定部材36が、取付部側取付孔29から取付受部側取付孔18にかけて、貫通して押圧挿入された状態で、固定部材の挿入方向と逆方向への移動を制限する移動制限手段41を備え、固定部材によって基台とカバー体とが固定された状態で、取付部または取付受部を分離切断することにより、基板ケースは開封可能である。
【選択図】図7

Description

本発明は、弾球遊技機(パチンコ機)、回胴式遊技機(パチスロ機)などに備えられる制御基板を封止可能に収容する遊技機の基板ケースに関する。
弾球遊技機(いわゆるパチンコ機)には、例えば、遊技の進行を制御する主制御基板、該主制御基板からの信号に従って演出装置を制御する副制御基板、電源基板、貸球及び賞球の払出を制御する払出制御基板が、夫々基板ケースに収容されて遊技盤裏側の基板ベースに備えられている。
弾球遊技機に備えられるこれらの基板ケースのうち、特に主制御基板を収容する基板ケースは、基板ベースに取り付けられる基台と、該基台との間に主制御基板を配してカバーするカバー体とで構成し、前記カバー体の一部若しくは全部が透明な材料で構成されている。そして、このカバー体と基台とにわたり、基板ケース開封時の痕跡が残るように防犯用の封止手段を複数個配設している。
この封止手段は、複数個配設されているうちの一個の封止手段により基板ケースを封止しており、公共の検査機関(公安委員会)による検査の際には、その封止手段を損壊して基板ケースを開封する。そして、検査終了後、他の一個の封止手段により基板ケースを再び封止し、検査履歴を基板ケースの所要箇所に記録する。
このように構成されている基板ケースを使用することで、封止手段の開封痕跡と検査履歴を照合すれば検査機関による検査の有無、検査回数が確認できるため、制御基板のROM(Read Only Memory)等の電子部品を交換するなどの不正行為を目的とした基板ケース開封の有無が容易に確認できる。
従来、このような封止手段を備え持つ基板ケースは、例えば特許文献1に開示されているように、複数のケースの組合せによって制御基板を収容する収容室を構成しており、その一方のケース(第1ケース)に連結部を介して設けられた複数個の固定個所部からなる第1固定ブロックと、他方のケース(第2ケース)に設けられた第2固定ブロックとを、固定ネジによって締結することにより基板ケースを封止し、この封止手段を解除してケースを開封するには、前記一方のケースと固定ブロックの固定個所部を連結している連結部を切断する。そして、検査終了後において再度基板ケースを封止するには、前記切断した連結部と連結されている固定個所部以外の他の固定個所部と第2固定ブロックとを固定ネジによって締結する。
特開2002−166012号公報
しかし、このような従来の基板ケースの封止手段であると、固定ネジによる第1固定ブロックと第2固定ブロックとの螺着作業が非常に煩わしく、基板ケースの取り付け作業コストが掛かっていた。
また、この封止手段であると、開封時に連結部を切断して一方のケースから離れた固定個所部は他方のケースの固定ブロック(第2固定ブロック)にネジ止めされて残ることで開封痕跡として認識できる。しかしその構成上、固定ネジを取り外すことにより、前記固定個所部は容易に取り外すことができるため、開封痕跡が一目で判らなくなる虞もあった。
本発明は、このような問題を解決するためになされており、その目的とするところは、封止手段による封止作業が容易であるとともに、一端封止した後の固定部材の取り外しができず、確実に開封痕跡を残すことができる基板ケースを提供することである。
このような目的を達成するために、第1の発明は、基台12と、該基台12に開閉可能に装着されるカバー体21とを備え、前記基台12に前記カバー体21を閉止状態で装着して形成される内部空間に遊技機における遊技の制御を行う制御基板(例えば主制御基板7)を収容し、前記閉止状態において封止を行う封止手段35を備えた遊技機の基板ケース11において、前記封止手段35は、前記基台12と前記カバー体21のいずれか一方に備えられ、取付部側取付孔29を設けた取付部28と、いずれか他方に備えられ、前記閉止状態において、前記取付部側取付孔29と同軸となる位置に取付受部側取付孔18を設けた取付受部16と、前記閉止状態において、前記取付部側取付孔29から前記取付受部側取付孔18にかけて、貫通して押圧挿入することにより前記基台12とカバー体21とを固定する固定部材36と、前記固定部材36が、前記取付部側取付孔29から前記取付受部側取付孔18にかけて、貫通して押圧挿入された状態で、該固定部材36の挿入方向と逆方向への移動を制限する移動制限手段41とから構成され、前記固定部材36によって前記基台12と前記カバー体21とが固定された状態で、前記取付部28または前記取付受部16を分離切断することにより、基板ケース11は開封可能であることを特徴とする遊技機の基板ケースとしたことである。
本発明によれば、固定部材36の押圧操作で基板ケース11の封止が可能であるため、基板ケース封止作業の作業コストが低減できる。また、本発明によれば、固定部材36によって貫通固定された取付部28または取付受部16を切断すれば、基板ケース11が開封可能である。また、切断された取付部28または取付受部16は、固定部材36が挿入方向と逆方向の移動制限を受けるため、取付受部16または取付部28に固定された状態のままとなる。従って、開封痕跡が確実に残る。
第2の発明は、第1の発明において、固定部材36の外周には、溝40が設けられ、移動制限手段41は、取付受部16に備えられ、前記固定部材36が取付受部側取付孔18へ押圧挿入された後、前記固定部材36を挿入方向と逆方向へ移動しようとすると前記固定部材36の溝40を係止して前記固定部材36の挿入方向と逆方向への移動を制限する係止部であることを特徴とする遊技機の基板ケースとしたことである。
本発明によれば、固定部材36の挿入方向とは逆方向の移動を制限するための構造が容易であり、製造コストに優れている。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記取付部28は、固定部材36を収容する収容筒と、該収容筒(取付部28)に収容された固定部材36が、収容筒(取付部28)外へ離脱することを防止する離脱防止手段49を備えたことを特徴とする遊技機の基板ケースとしたことである。
本発明によれば、固定部材36の離脱による紛失を防止できる。
第4の発明は、第3の発明において、収容筒(取付部28)は、上部に開口部30を有し、離脱防止手段49は、固定部材36を前記開口部30より前記収容筒(取付部28)へ収容した後に、前記開口部30を閉塞して取り外し困難に固着される蓋部であり、該蓋部(離脱防止手段49)は、前記固定部材36の頭部38への押圧操作のみを可能に、一部が開口されていることを特徴とする遊技機の基板ケースとしたことである。
本発明によれば、固定部材36を引き抜いたり、固定部材36のみを切断する等の不正行為を防止できるのでセキュリティ効果に優れる。
第5の発明は、第1乃至第4のいずれかに記載の遊技機の基板ケース11を備えたことを特徴とする遊技機としたことである。第1乃至第4のいずれかに記載の基板ケース11を備えたことにより、遊技店側や作業者などの遊技機の作業・操作精度が向上するとともに、商品価値の向上も図れる。
本発明によれば、封止手段による封止作業が容易であるとともに、一端封止した後の固定部材の取り外しができず、確実に開封痕跡を残すことのできる基板ケースが提供できる。
以下、本発明の一実施形態について説明する。なお、本実施形態は本発明の一例にすぎずなんらこれに限定解釈されるものではなく、本発明の範囲内で設計変更可能である。
本実施例では、図に示すように、本発明基板ケースを備えた遊技機の一例として弾球遊技機(パチンコ機ともいう)をもって説明し、図1は弾球遊技機の一例を示す背面斜視図で、図2は背面図である。なお、本実施例では弾球遊技機を一例として挙げて説明するが、回胴式遊技機などその他の遊技機も対象である。
弾球遊技機は、図1及び図2に示すように、外枠1の前面に内枠(ベースドア)2が回動自在に軸支され、該内枠2の前面には、遊技盤ベースに始動入賞口や遊技釘などの種々の遊技部材を備えて構成した図示しない遊技盤が着脱自在に装着され、該内枠2の背面には種々の裏機構が配置されている。
例えば本実施例では、内枠2の上部には貸球及び賞球を貯蔵する球タンク3が配され、内枠2の側部には前記球タンク3から上皿へと貸球及び賞球を誘導する球通路4が配されている。
そして、内枠2の略中央には、遊技機を制御する各種制御基板を配置した基板ベース5が配されている。
なお、図中6は、前記基板ベース5上に被せるベースカバーである。
基板ベース5には、遊技機の設計上の都合によって種々の制御基板が自由に配置される。例えば本実施例では、図1及び図2に示すように、遊技の進行を制御する主制御基板7、該主制御基板7からの信号に従って各演出装置を制御する副制御基板8、電源基板9、貸球及び賞球の払出を制御する払出制御基板10などが、夫々埃などから各基板を守るために、基板ケース11,11a,11b,11cに収容された状態で基板ベース5の所定位置に配置されている。以下、本発明の基板ケースの一例について、主制御基板7を収容する基板ケース11をもって詳述する。
基板ケース11は、図3乃至図6に示すように、前記基板ベース5に取付固定される基台12と、該基台12に開閉可能に装着されるカバー体21と、前記基台12に前記カバー体21を閉止状態で装着した際に、封止を行う封止手段35を備えて構成されている。
なお、本実施例では、主制御基板7を収容する基板ケース11を一例として挙げて説明するが、他の制御基板8…を収容する基板ケース11a…に本実施例構成を適用することは可能である。
基台12は、図3、図4及び図6に示すように、例えば合成樹脂材料をもって略矩形状に形成されるとともに、後述するカバー体21の複数の係止爪25を係止する複数の係止部14を側面に一体に備えた基台本体13と、該基台本体13の一つの短辺15寄りの表面に、該短辺15と平行に取付受部16を一体に設けて構成されている。
カバー体21は、図3、図4及び図6に示すように、例えば合成樹脂材料をもって前記基台本体13を覆う大きさの表面23と、該表面23の端縁から垂設される側面24とで構成される下面が開放された箱形形状に形成されるとともに、側面24の所定箇所に前記基台12の複数の係止部14に係止可能な複数の係止爪25が設けられてなるカバー体本体22と、該カバー体本体22の一つの側面24(図4にて左側の側面)から水平方向に延設された面部26の端縁と平行かつ一体に突設された複数個の取付部28とで構成されている。
そして、前記基台12にカバー体21を閉止状態で装着した際に、基台本体13とカバー体本体22との間には、主制御基板7を収容する所定の内部空間が形成される。なお、本実施例では、カバー体21の係止爪25を基台12の係止部14に係止した後、カバー体21のネジ孔21aと基台12のネジ孔12aを連通せしめて図示しないネジにて共締めすることにより閉止状態に固定する。
封止手段35は、図3乃至図7に示すように、カバー体21に備えられる前記取付部28と、基台12に備えられる前記取付受部16と、前記取付部28内と取付受部16内とにわたって嵌挿して前記基台12とカバー体21を連結固定可能な固定部材36と、前記固定部材36の所定方向の移動を制限する移動制限手段41とで構成されている。
取付部28は、図3乃至図6に示すように、夫々取付部側取付孔29を設けて複数個並設されており、夫々が連結部33を介してカバー体21と一体に接続されている。
例えば本実施例によれば、平面視円形状に開放した上方開口部30を備えるとともに、該上方開口部30と連通して固定部材36を収容する収容空間32を設けた円筒状の収容筒とし、この収容筒の内底に、前記上方開口部30と同軸上に貫通して前記収容空間32と連通する取付部側取付孔29を備えて構成されている。
そして、この収容筒(取付部)28が、連結部33を介してカバー体21の面部26の端縁27に一体に接続されている。なお、連結部33は、その形状に特に限定されるものではないが、所定の治具を介して任意に切断可能な厚みに形成されてカバー体21と取付部28との間に一体に架け渡されている。
取付部側取付孔29は、図7に示すように、後述する固定部材36としての嵌合軸部37が摺接して移動可能な孔径とし、その取付部側取付孔29の孔周囲に存する内面は、後述する固定部材36を押圧した際に、そのピン頭部38の内面が当接する受面部34である。
なお、本実施例では、この取付部側取付孔29が円形状の孔構成としているが、特に限定されず、本発明の範囲内で種々設計変更可能である。
また、前記収容空間32は、上方開口部30の孔径と同一内径で、かつ後述する固定部材36としてのピン頭部38が摺接可能な円筒孔とする。
取付受部16は、図6及び図7に示すように、前記カバー体21と基台12とを閉止した状態において、前記取付部28の取付部側取付孔29と同軸となる位置に、取付受部側取付孔18を複数個設けて構成されている。
例えば本実施例によれば、図6に示すように、前記基台本体13の一つの短辺15寄りの上面に、該短辺15と平行、かつ上端を開放した細長箱状に形成した受部本体17と、該受部本体17内に、円筒状に形成した取付受部側取付孔18を所定間隔置きに複数個並設して構成されている。
取付受部側取付孔18は、本実施例によれば、後述する固定部材36の嵌合軸部37が挿入可能に、該嵌合軸部37よりも僅かに大径で、かつ所定深さの円筒孔に形成されている。なお、本実施例では、この取付受部側取付孔18が円形状の孔構成としているが、特に限定されず、本発明の範囲内で種々設計変更可能である。
移動制限手段41は、図6、図7及び図8(a),(b)に示すように、後述する固定部材36が前記取付部側取付孔29から取付受部側取付孔18内に貫通して押圧挿入された際に、固定部材36の溝40に係合して固定部材36の挿入方向と逆方向の移動を制限する。
例えば、ステンレス鋼製等のP形スピードナットからなる係止部43が採用され、本実施例では、細長一体の板状部42に、所定間隔置きに複数(取付受部側取付孔18と同軸かつ同数)の係止部が、該板状部42と一体に並設されている。各係止部43には、取付受部側取付孔18方向に向けて傾斜する二片の係止片44が夫々の係止先端45を対向させて備えられており、両係止先端45間の空間Sは、後述する固定部材36の嵌合軸部37の軸径よりも僅かに小さく、該嵌合軸部37がその両係止先端45を押し広げて押圧挿入可能に設けられている。前記係止先端45は、夫々平面視V字状に切欠き形成されている。そして本実施例では、取付受部16の開放した上面にて各取付孔18の上方に掛け渡すように備えられている。
そして、本実施例では、移動制限手段41上を覆って固定する覆設板46を取付固定している。
なお、移動制限手段41は、上述のように、いわゆるP形スピードナットからなる係止部43を単一の細長一体の板状部42に複数個一体成形してなる構成に限定されるものではなく、各取付受部16に対応して夫々個別に形成した単一のP形スピードナットからなる係止部43を取付受部側取付孔18の上方に取付固定するものであってもよい。
覆設板46は、図6及び図7に示すように、前記取付受部16の受部本体17と略同一長さ及び幅を有する平板状に形成し、その長手方向の両端には、夫々ネジ孔47が貫通して設けられるとともに、その両端のネジ孔47間に所定間隔を置いて複数個の貫通孔48が設けられている。この覆設板46は、移動制限手段41を取付受部16との間で所定位置に固定するものである。
この覆設板46は、前記両端のネジ孔47を取付受部16のネジ孔19に合わせて連通させるとともに、その連通する両ネジ孔47,19にわたってネジ20を螺合することで、取付受部16に着脱可能に取付固定される。
貫通孔48は、前記取付受部16の各取付受部側取付孔18と同軸上に同数設けるとともに、少なくとも固定部材36の嵌合軸部37が鉛直方向に移動可能な孔径に形成されている。なお、この貫通孔48は、嵌合軸部37が鉛直方向に移動可能な孔形状であればよく特に限定解釈されない。
固定部材36は、図6及び図7に示すように、前記取付部側取付孔29と、前記取付受部側取付孔18とにわたり、貫通して押圧挿入可能な長さを有し、カバー体21と基台12とを閉止した状態において、前記取付部側取付孔29から前記取付受部側取付孔18にかけて、貫通して押圧挿入することにより前記基台12とカバー体21とを封止固定する。
本実施例によれば、固定部材36は、非押圧時に取付部(収容筒)28内の収容空間32に収容可能な全体大きさを有し、かつ後述する移動制限手段41としての係止部43に嵌合可能な軸ピンで、円柱状の嵌合軸部37と、該嵌合軸部37の上端に鍔状に設けられるピン頭部38で構成されている。
また、本実施例では、固定部材36の所定位置の外周に溝40が設けられ、該溝40が係止部43に係合される。
嵌合軸部37は、少なくとも取付部(収容筒)28内から取付受部側取付孔18方向に押圧し、後述するピン頭部38の鍔状内面39が収容筒28内底の受面部34に当接した際に取付受部側取付孔18内に挿入可能な長さを有するとともに、該挿入時に係止部43が係合する箇所に周方向に連続する溝40を設けている。なお、溝40は断続しているものであってもよい。
ピン頭部38は、ドーム状に形成されるとともに、その内面の中心と、前記嵌合軸部37の軸心とが同軸となるように一体に形成されており、本実施例では、嵌合軸部37の直径よりも大径に形成され、平坦な鍔状内面39が設けられる。
なお、本実施例では、嵌合軸部37の外周に係止部43が係合する溝40を設ける構成としているが、係止部43で固定部材36を挿入方向とは逆方向に移動不能に固定できるものであれば、特にこの溝40を設けない構成としてもよい。
また、本実施例では、図3乃至図7に示すように、前記取付部28の上方に離脱防止手段49が備えられている。
離脱防止手段49は、前記取付部28内に収容された固定部材36が、取付部28外へ離脱することを防止する構成を有し、例えば本実施例では、前記取付部側取付孔29の孔径よりも小径の孔径とするリング状に形成された開口51を備えた複数個の円環部50が連結部52を介して水平方向に並設一体に形成されている蓋部である。
そして、夫々の円環部50の開口51が、各取付部(収容筒)28の上方開口部30と同軸に位置するように配するとともに、前記取付部(収容筒)28の上端に溶着若しくは接着等の固着手段を介して一体的に固定して備える。なお、取付部(収容筒)28の上端に固着する以前に、取付部(収容筒)28の収容空間32内には固定部材36を予め収容しておく。
すなわち、このような離脱防止手段49を備えることにより、取付部28の収容空間32に収容されている固定部材36が取付部28から離脱して紛失することを防ぐことができる。
また、取付部28の収容空間32よりも離脱防止手段49の開口51を小さく構成していることから、棒状の細い治具などで固定部材36を押圧操作することしかできない。従って、前記取付部側取付孔29から前記取付受部側取付孔18にかけて、貫通して押圧挿入された固定部材36を、該固定部材36の挿入方向と逆方向への移動(取付部側取付孔29の上方開口部30方向への固定部材36の移動)、すなわち固定部材36を引き抜いたり、固定部材36のみを切断する等の不正行為を防止することができる。
ここで、本実施例の基板ケース11の封止作動及び封止解除作動について説明する。
まず、基板ケース11を封止するには、図3乃至図7に示すように、カバー体21の係止爪25を基台12の係止部14に係止した後、カバー体21のネジ孔21aと基台12のネジ孔12aを連通せしめて図示しないネジにて共締めすることにより閉止状態に固定する。
そして、例えば棒状の治具を、蓋部49の開口51から任意の一つの取付部28の取付部側取付孔29に挿入し、軸ピン36のピン頭部38を、収容筒28の収容空間32内底面の受面部34に当接するまで押圧する。これにより、軸ピン36の嵌合軸部37が、基台12の取付受部側取付孔18内に挿入されるとともに、嵌合軸部37が係止部43によって係合される。
すなわち、嵌合軸部37が係止部43に押圧挿入された際、その両係止片44の弾性に抗して挿入される。
従って、挿入後、両係止片44の反発力により係止先端45が嵌合軸部37の外周に圧接されているため、嵌合軸部37の押圧方向と逆方向の力、例えば固定部材36を引き抜こうとする力が作用すると、その両係止片44のV字状に切欠かれている両係止先端45が固定部材36の嵌合軸部37に食い込み、前記引き抜き方向(嵌合軸部37の押圧方向と逆方向)の移動を制限する。
さらに、本実施例によれば、嵌合軸部37に溝40が設けられており、この溝40が前記係止先端45に係合するため、より前記引き抜き方向(嵌合軸部37の押圧方向と逆方向)の移動を阻止することができる。
すなわち、固定部材36は、上述した通り、一方向(固定部材36の押圧方向)への移動しか成し得ないため、その嵌合軸部37が、一旦、基台12に備えられている取付受部側取付孔18に押圧挿入されると、取り外すことが不可能となり、基台12とカバー体21は封止される。
次に、例えば公共の検査機関(公安委員会)による検査の際には、前記封止状態を解いて基板ケース11を開封する必要があり、まず、取付部28をカバー体21に一体に接続する連結部33を図示しない所定の治具を使って切断し、前記取付部28をカバー体21から分離する(図9及び図10)。また、本実施例では、各取付部28上にわたって蓋部49の各円環部50が取り付け固定されているため、その分離切断対象となる前記取付部28上に位置する円環部50と隣り合う取付部28上に位置する円環部50を接続している連結部52も併せて切断する(図9)。
そして、このように二箇所の連結部33,52が切断されると、基台12の取付受部16上に、前記分離切断された取付部28が取付固定された状態で残るとともに、カバー体21は封止状態が解かれ、開封可能となる。
次に、検査終了後、カバー体21を閉止状態(前記分離切断時の図9状態と同じ状態)とするとともに、再度封止する場合には、未だ押圧挿入されずカバー体21側の収容筒28内に収容されている軸ピン36(図9の状態で向かって左から二番目の円環部50の開口51からピン頭部38が見えている軸ピン36)を、押圧して嵌合軸部37を取付受部16の取付受部側取付孔18内へと挿入し、係止部43により嵌合軸部37を係合することにより、再度封止することができる(図9乃至図12)。
従って、開封の際に分離切断された取付部28は、上述の通り取り外されることなく基台12側に取り外し不能に残るため、基板ケース11が不正に開封されると容易に発見することができる(図10乃至図12)。
「変形例1」
特に図示はしないが、前記基台12側に取付部28、カバー体21側に取付受部16を備え、封止状態から基板ケースを開封する場合には、前記カバー体21側に備える取付受部16のカバー体21との連結部を分離切断して前記カバー体21と取付受部16との連結状態を解除する形態としてもよい。すなわち、前記基台12と前記カバー体21のいずれか一方に取付部28が備えられ、他方に取付受部16が備えられており、カバー体21と連結されている取付部もしくは取付受部を分離切断可能とする構成が採用されていればよい。なお、基台12に備えられた取付部28又は取付受部16を分離切断して連結状態を解除する形態としてもよい。
また、取付部28と取付受部16は、夫々本実施例では、4個の取付部側取付孔29と4個の取付受部側取付孔18を備えるものとしているが、夫々の数に限定されるものではなく本発明の範囲内で設計変更可能である。
「変形例2」
前記実施例1では、固定部材36として円筒状の軸ピンを採用するとともに、該軸ピン36の嵌合軸部37を、該軸ピン36の押圧方向と逆方向の移動を制限しつつ固定する移動制限手段41としてP形スピードナットを採用しているが、固定部材36と移動制限手段41は、固定部材36が押圧方向のみ進入可能で逆方向の移動を制限しつつ固定可能な構成であれば他の形態を採用することも可能である。すなわち、一旦固定部材36を取付受部16の取付孔18内に押圧挿入して固定された後は、その固定状態が解除されない構成を有するものであれば本発明の範囲内であり、適宜設計変更可能である。
例えば、固定部材には、弾性材料からなるとともに、外方に突設した矢尻部を先端若しくは任意の箇所に備えた少なくとも一対の係止片部を所定間隔をあけて備えた構成を採用し、他方、係止部は,前記一対の係止片部を夫々弾性に抗して挿入させることが可能な単なる環状部材が採用される。従って、係止部の環状部材に、前記一対の係止片部を、夫々の弾性に抗して近接するように押圧しつつ係止部に挿入し、挿入後、その弾性に抗していた状態を解除すれば、係止片部に設けた矢尻部が係止部に固定されるものとした構成が考えられる。
「変形例3」
前記実施例1では、図6及び図8(a)に示すように、移動制限手段41の板状部42がその各係止片44部分以外を平坦に形成しているが、例えば図8(c)に示すように、両側部分42aと係止片44の双方を、裏側方向(取付受部側取付孔18方向)に向けて弓形状に湾曲させて形成することにより、バネ性を付与して固定部材36に対する密着性をさらに向上させるものとしてもよく本発明の範囲内で設計変更可能である。その他の構成及び作用効果については実施例1と同様であるため、同一箇所に同一符号を付してその説明は省略する。
なお、各係止片44の両側に存する両側部分42aのみ、若しくは係止片44のみを弓形状に湾曲させて形成するものとしてもよく本発明の範囲内である。
また、前記実施例1では、P形スピードナットからなる係止部43(移動制限手段41)を取付受部16内(取付受部側取付孔18の上方)に装着した実施の一形態としたが、取付受部側取付孔18内に固定して備える構成であってもよく、またこのような係止部構造を取付受部内に直接設ける構成であってもよい。
また、係止部は丸形その他のスピードナットやプッシュナットなどであってもよい。
「変形例4」
離脱防止手段49は、前記実施例1に開示の構造に限定されるものではなく、少なくとも、固定部材36のピン頭部38上方から、該ピン頭部38を押圧可能な程度の開口51を有していればよく、その全体形状等は特に限定されるものではない。
なお、前記実施例1では、各円環部50を複数個連結した一体ものとしているが、これに限定解釈されるものではなく、円環部を独立して設けるとともに、夫々を各収容筒の上端に固着する形態であってもよい。
また、離脱防止手段は備えない構成を採用することも可能で本発明の範囲内である。
本発明の基板ケースを配置した状態を示す遊技機の背面斜視図。 遊技機の背面図。 基板ケースの一実施例を示す斜視図。 基板ケースの一実施例を示す平面図。 要部を拡大して示す部分拡大斜視図。 要部を拡大するとともに分解して示す部分拡大斜視図。 封止状態を示す要部拡大断面図。 移動制限手段の概略図で、(a)は移動制限手段の係止部を、裏側から見た状態で拡大して示す概略図、(b)は係止部の係止先端が固定部材の溝に係合している状態を示す概略断面図、(c)は移動制限手段の他の形態を、裏側から見た状態で拡大して示す概略図。 封止状態を解除した部分拡大斜視図。 カバー体を取り外したときに、切断した取付部が基台側に残っている状態を示す部分拡大斜視図。 カバー体を取り付けた状態を示す部分拡大斜視図。 封止状態を示す要部拡大断面図。
符号の説明
11 基板ケース
12 基台
16 取付受部
18 取付受部側取付孔
21 カバー体
28 取付部
29 取付部側取付孔
35 封止手段
36 固定部材

Claims (5)

  1. 基台と、該基台に開閉可能に装着されるカバー体とを備え、前記基台に前記カバー体を閉止状態で装着して形成される内部空間に遊技機における遊技の制御を行う制御基板を収容し、前記閉止状態において封止を行う封止手段を備えた遊技機の基板ケースにおいて、
    前記封止手段は、
    前記基台と前記カバー体のいずれか一方に備えられ、取付部側取付孔を設けた取付部と、
    いずれか他方に備えられ、前記閉止状態において、前記取付部側取付孔と同軸となる位置に取付受部側取付孔を設けた取付受部と、
    前記閉止状態において、前記取付部側取付孔から前記取付受部側取付孔にかけて、貫通して押圧挿入することにより前記基台とカバー体とを固定する固定部材と、
    前記固定部材が、前記取付部側取付孔から前記取付受部側取付孔にかけて、貫通して押圧挿入された状態で、該固定部材の挿入方向と逆方向への移動を制限する移動制限手段とから構成され、
    前記固定部材によって前記基台と前記カバー体とが固定された状態で、前記取付部または前記取付受部を分離切断することにより、基板ケースは開封可能であることを特徴とする遊技機の基板ケース。
  2. 固定部材の外周には、溝が設けられ、
    移動制限手段は、取付受部に備えられ、前記固定部材が取付受部側取付孔へ押圧挿入された後、前記固定部材を挿入方向と逆方向へ移動しようとすると前記固定部材の溝を係止して前記固定部材の挿入方向と逆方向への移動を制限する係止部であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機の基板ケース。
  3. 取付部は、固定部材を収容する収容筒と、
    該収容筒に収容された固定部材が、収容筒外へ離脱することを防止する離脱防止手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機の基板ケース。
  4. 収容筒は、上部に開口部を有し、
    離脱防止手段は、固定部材を前記開口部より前記収容筒へ収容した後に、前記開口部を閉塞して取り外し困難に固着される蓋部であり、
    該蓋部は、前記固定部材の頭部への押圧操作のみを可能に、一部が開口されていることを特徴とする請求項3に記載の遊技機の基板ケース。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の遊技機の基板ケースを備えたことを特徴とする遊技機。

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