JP5090226B2 - 遊技機用の基板ケース - Google Patents

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Description

この発明は、遊技機に設けられる各種電気的部品を制御する制御基板を収容する遊技機用の基板ケースに関するものである。
例えば遊技機の代表例の一つであるパチンコ機やアレンジボール機では、機内にセットされる遊技盤に、遊技部品としての各種の入賞器具や入球器具が配置される一方、電子制御部品としての図柄表示装置や電動式入賞装置、その他に検出スイッチ,電磁ソレノイド,ランプ類等が配置され、遊技盤内で展開されるパチンコゲームに合わせた効果音や装飾光を含む電子制御ゲームを現出し得るようになっている。そしてこれら各電気的部品類は、基板ケースに収容されて夫々の電子制御ゲームに適した純正の制御基板に集約的に結線されて、主としてゲーム中に発生および成立される設定条件時や特別遊技状態時等において、夫々の可動条件に従って作動制御されるようになっている。この制御基板は、当該のメーカで設計・構成した通りのソフトプログラム内容で、かつ試験機関での厳正な試験に適合した同一内容であることの条件で正常に使用することが義務付けられている。
前記基板ケースは、互いに分離される皿状部材およびカバー状部材から構成され、これら皿状部材とカバー状部材内に前記制御基板が内蔵セットされて単一で取扱い得る箱型単位のユニット状に構成されている。そして、適正な制御内容(ソフトプログラム)で正常に使用することを前提とした不正改造・変更防止対策の一例として、前記皿状部材とカバー状部材との整合部分に筒状部を夫々一体的に形成し、これら筒状部を、不正防止目的で開発されて当該メーカ(専用担当者)のみで管理されるワンウェイネジ、特殊ピン、鋲等の専用固定具で固定することにより、前記皿状部材とカバー状部材とを組付けるようにした技術が提案されている。
しかしながら、皿状部材とカバー状部材を固定した専用固定具の頭部は、筒状部内で露出しているため、外部から筒状部内に挿入したドライバーを頭部に叩き込んだ状態で、専用固定具を引き抜く不正行為が行なわれるおそれがあった。そこで、筒状部内に蓋部材を嵌め込み、該蓋部材で専用固定具の頭部を覆うことで、不正を企てる者が専用固定具に対して直接アクセスするのを防止して不正行為を抑制する提案がなされている(例えば、特許文献1,2,3参照)。
特開2005−130909号公報 特開2005−342193号公報 特開平10−290870号公報
特許文献1〜3では、何れも蓋部材に設けた爪状の係合部を、筒状部の内周面に設けた凹状の被係合部に係合することで、該蓋部材が筒状部から引き抜かれるのを防止している。しかるに、爪状の係合部は破損し易いため、専用固定具を引き抜くときと同様な手口で蓋部材を強制的に引き抜くことが可能であった。すなわち、特許文献1〜3に開示の蓋部材では、専用固定具にアクセスするまでに要する時間を稼ぐことができず、不正行為を抑制する効果は低いものであった。また、筒状部の内周面に被係合部を凹状に形成する構成では、筒状部をカバー状部材や皿状部材と一体に成型する際の金型構造が複雑になり、製作コストが嵩む難点が指摘される。
すなわち本発明は、従来の技術に係る遊技機用の基板ケースに内在する前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、封印蓋の不正な取外しを簡単な構成で防止し得る不正防止効果の高い遊技機用の基板ケースを提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明は、
皿状部材(21)と、該皿状部材(21)の開口面側に合わせて着脱可能に組合わせセットされるカバー状部材(22)とを備え、皿状部材(21)およびカバー状部材(22)内に遊技機を制御する制御基板(16)が収容される遊技機用の基板ケースにおいて、
前記皿状部材(21)およびカバー状部材(22)の一方に一体成型された連結部(23)と、
前記皿状部材(21)およびカバー状部材(22)の他方に一体成型され、前記皿状部材(21)およびカバー状部材(22)を組合わせセットした際に前記連結部(23)に底面側を臨ませた有底円筒状部(24)と、
前記有底円筒状部(24)内に頭部(25b)を臨ませて該有底円筒状部(24)と前記連結部(23)とを連結固定する固定具(25)と、
前記有底円筒状部(24)に嵌入される封印蓋(29)とを備え、
前記封印蓋(29)は、
前記有底円筒状部(24)に挿入される軸部(29a)の外周面に、突環部(30)が突出形成され、
前記突環部(30)に、前記有底円筒状部(24)の内周面に当接する周面部(30a)が形成されると共に、該突環部(30)における有底円筒状部(24)に対する嵌入方向の前側端縁に、前記周面部(30a)から嵌入方向の前側に向かうにつれて軸中心に向けて傾斜するテーパ面(30b)が形成され、
前記封印蓋(29)を有底円筒状部(24)に嵌入した際に、前記突環部(30)が有底円筒状部(24)の内周面に食い込んで抜け止めされることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、封印蓋の軸部に形成した突環部を、有底円筒状部の内周面に食い込ませて抜け止めを図るよう構成したから、封印蓋が容易に取外されるのを簡単な構成で防止することができる。しかも、突環部は軸部の全周に亘って形成されているから、有底円筒状部の内周面に食い込む面積が増え、有底円筒状部からの封印蓋の取外しをより困難とし得る。また、有底円筒状部に突環部を食い込ませる構成であるから、該有底円筒状部を単純な形状とすることができ、成型が容易で製作コストを低廉にすることができる。更に、突環部における有底円筒状部への嵌入方向の前側端縁にテーパ面を形成したから、封印蓋の有底円筒状部への嵌入は容易となる。更にまた、封印蓋を有底円筒状部に嵌入する際に、突環部のテーパ面によって有底円筒状部の内周面を弾性変形して広げることができるから、突環部で内周面が削られるのを抑制し得る。
請求項2に係る発明では、前記突環部(30)の周面部(30a)は、前記有底円筒状部(24)の内周面と平行に形成されることを要旨とする。
請求項2の発明によれば、突環部の周面部を有底円筒状部の内周面と平行に形成したので、有底円筒状部と突環部との接触面積が増え、有底円筒状部からの封印蓋の取外しをより抑制することができる。
請求項3に係る発明では、前記封印蓋(29)は金属製であり、前記有底円筒状部(24)は合成樹脂製であることを要旨とする。
請求項3の発明によれば、合成樹脂製の有底円筒状部に対して金属製の封印蓋を嵌入することで、前記突環部が有底円筒状部の内周面に強固に食い込み、有底円筒状部からの封印蓋の取外しをより抑制することができる。
請求項4に係る発明では、前記軸部(29a)には、前記突環部(30)が軸方向に離間して複数形成され、これら複数の突環部(30)の径寸法は、軸部(29a)の有底円筒状部(24)に対する嵌入方向の前側から後側に向けて順に大きくなるよう設定されることを要旨とする。
請求項4の発明によれば、突環部を複数設けたから、有底円筒状部から封印蓋の取外しをより確実に抑制することができる。また、軸方向に離間する突環部と突環部との間に、封印蓋を有底円筒状部に嵌入する際に変形する有底円筒状部の対応部分が入り込むことで、嵌入が容易となる。更に、複数の突環部の径寸法を、有底円筒状部に対する嵌入方向の前側から後側に向けて順に大きくなるよう設定することで、有底円筒状部に対する嵌入が容易になると共に、各突環部に設けられたテーパ面で有底円筒状部の内周面を弾性変形して広げつつ嵌入されるから、突環部で内周面が削られるのを抑制して、後側の突環部を内周面に確実に食い込ませることができる。
請求項5に係る発明では、前記封印蓋(29)は、前記有底円筒状部(24)の内部に没入するよう構成されると共に、該封印蓋(29)における有底円筒状部(24)の開口側に臨む端面(29c)は、開口側に向けて突出した形状に形成されることを要旨とする。
請求項5の発明によれば、有底円筒状部内に封印蓋を没入することで、ペンチ等の工具を用いて封印蓋を把持して取外す不正行為を防止し得る。また、封印蓋における有底円筒状部の開口側に臨む端面を、開口側に突出するよう形成することで、該端面にドライバー等を叩き込む不正行為を行なう際に、該ドライバー等が滑り易くなって端面に叩き込まれるのを防止することができる。
本発明に係る遊技機用の基板ケースによれば、封印蓋が有底円筒状部から不正に取外されるのを簡単な構成で防止することができると共に、製作コストを低廉にし得る。
次に、本発明に係る遊技機用の基板ケースにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら、以下詳細に説明する。なお実施例では、遊技球としてパチンコ球を用いるパチンコ機を、遊技機の一例として説明する。また、以下の説明において左・右とは、特に断りのない限り、図1に示すようにパチンコ機を背面側から見た場合において指称するものとする。
図1に示す如く、実施例のパチンコ機10は、基本的な主要構成として、外枠11に対して開閉および着脱が可能に組付けられた中枠12と、この中枠12に前側から着脱交換可能に収容セットされる遊技盤(図示しない)と、該中枠12の裏側において左側部でヒンジ接続されて、前記遊技盤の背面側を開閉可能に覆う裏カバー13等を備えており、これら主要構成体の各部に各種の装置,器具並びに部材等が装着されている。なお図示しないが、中枠12の前面側には、該中枠12に配設された遊技盤を透視保護するガラス板が組み付けられた前枠と、パチンコ球を貯留する上球受け皿とを横開き形態で開閉可能に組み付けてある。また、前記中枠12における上球受け皿の下方には、左右方向の略中央位置に、上球受け皿から溢れたパチンコ球を貯留し得る下球受け皿(図示せず)が配設されている。
前記外枠11には、パチンコ球を貯留可能な球タンク14や、該球タンク14に貯留したパチンコ球を一列に整列するタンクレール15や、上下の球受け皿や球回収樋等に連通する球流通路が形成される機能部材20が設けられ、タンクレール15と機能部材20に形成された球流通路とは球通路ユニット55によって連通するよう構成されている。前記裏カバー13の裏側には、パチンコ機10の全体を制御するメイン制御基板(制御基板)16を収納した基板ケース17が配設されると共に、前記機能部材20には、メイン制御基板16に接続されてスピーカや電飾装置を制御するサブ制御基板を基板ケースに収納したサブ制御装置56、外部から供給された電源を各種制御基板や各種装置に分配供給する電源制御装置18、その他の各種中継基板19が配設されている。
前記基板ケース17は、図2および図3に示すように、前記メイン制御基板16を収容保護した状態でケース単位で取扱い得るよう構成されて、前記裏カバー13に対して着脱自在に取付けられる。この基板ケース17は、前記裏カバー13に対して装着セットされる皿状部材21と、この皿状部材21の開口面側に対して着脱可能に組付けられるカバー状部材22とから基本的に構成され、両者共に透明な合成樹脂材により一体成型されて、前記メイン制御基板16を皿状部材21内に敷設状態で収容すると共に前記カバー状部材22で覆蓋保護するようになっている。前記の合成樹脂材としては、例えばポリカーボネート(PC)が挙げられるが、その他の合成樹脂材であってもよい。
前記皿状部材21とカバー状部材22とは、夫々の開口側縁部に形成した連結手段を利用して組付け連結されるようになっている。連結手段は、図3〜図5に示すように、前記皿状部材21の下側縁部21aに一体的に成型配置した連結部23と、カバー状部材22の対応する下側縁部22aに一体的に成型配置した有底円筒状部(連結部)24と、これら連結部23と有底円筒状部24との間にねじ込んで皿状部材21とカバー状部材22とを固定するビス(固定具,封印部材)25とから構成される。なお、実施例では、連結部23と有底円筒状部24とからなる結合部26が、基板ケース17の左右に離間して複数(実施例では4個)ずつ配置されている。そして、左側に配置される任意の1つの結合部26と、右側に配置される任意の1つの結合部26で合計2個の結合部26において、連結部23と有底円筒状部24を夫々ねじ止め固定することで、皿状部材21とカバー状部材22とが不正開放不能な状態で固定されるようになっている。すなわち、ねじ止め固定されていない結合部26は予備であって、実施例の基板ケース17では、予備の結合部26を6個備えている。前記ビス25は、ねじ軸部(軸部)25aの軸方向一端に、該軸部25aより大径の頭部25bが形成されたものであって、該頭部25bに、ドライバー等の工具によって締付け方向の回転のみが許容される溝(図示せず)が形成された特殊ビスであって、工具による当該ビス25の弛み外しは不能に構成される。
前記連結部23は、皿状部材21における深さ方向に所定長さで延在し、図4に示すように、皿状部材21の下側縁部21aから延出した接合片21bを介して該皿状部材21に一体的に連設される。そして、該接合片21bを切断することで、連結部23は皿状部材21から分離可能に構成されている。また連結部23には、皿状部材21における開口側(カバー状部材22側)に開放する通孔23aが穿設され、該通孔23aに前記ビス25がねじ込まれるようになっている(図6参照)。
前記有底円筒状部24は、図4に示す如く、カバー状部材22の下側縁部22aから延出した接合片22bを介してカバー状部材22に一体的に連設され、該接合片22bを切断することによりカバー状部材22から分離可能に構成される。有底円筒状部24には、図6に示す如く、皿状部材21の連結部23から離間する側に開放する挿入孔27が形成されると共に、連結部23側に臨む底部28の略中央に、前記ビス25のねじ軸部25aが挿通される通孔28aが穿設されている。また挿入孔27は、有底円筒状部24の開口部側が大径に設定されて、該大径孔27aと小径孔27bとの間に形成される段部27cに、後述する封印蓋29の頭部29bが当接して位置規制されるよう構成してある。前記挿入孔27における小径孔27bは、大径孔27a側から底部28に向かって適宜先細となるテーパ状に形成されている。また、該小径孔27bにおける底部28側の内径は、ビス25の頭部25bの外径よりは大きく設定されおり、ビス25のねじ軸部25aを前記連結部23の通孔23aにねじ込んだときに、頭部25bが底部28に当接して位置規制するよう構成される。
そして、前記皿状部材21にカバー状部材22を組付けセットすると、前述のように構成された連結部23と有底円筒状部24とは、連結部23における通孔23aの開口側に有底円筒状部24の底部28が整合当接すると共に、連結部23の通孔23aと有底円筒状部24の通孔28aとが整合するよう設定されている。そして、連結部23と有底円筒状部24とが整合した左右の離間している2つの結合部26に対して、有底円筒状部24の挿入孔27側から前記ビス25を皿状部材21にねじ込むことで、該皿状部材21とカバー状部材22とが分離不能に固定されるよう構成される。
実施例の基板ケース17では、前記メイン制御基板16の不正改造や交換,変更等の不正行為の防止策として、前記結合部26をねじ止めしたビス25の頭部25bを覆って、基板ケース17の不正な開放を阻止するよう構成される。すなわち、前記有底円筒状部24の挿入孔27に、封印蓋(封印部材)29を取外し不能に嵌着し、ビス25の頭部25bに対して外部からのアクセスを阻止し、工具による当該ビス25の不正な弛み外し操作が全く不可能となるようにしてある。
前記封印蓋29は、前記有底円筒状部24を形成する合成樹脂より硬い金属材料で形成されている。この金属材料としては、例えば真鍮が挙げられるが、その他の金属材料であってもよい。
前記封印蓋29は、図6に示す如く、前記有底円筒状部24の挿入孔27における小径孔27bに挿入可能な軸部29aと、該軸部29aの軸方向の一端に形成されて軸部29aより大径の頭部29bと、前記軸部29aの外周面に突出形成されて軸方向に離間する複数の突環部30とを備える。軸部29aの軸方向の長さは、前記有底円筒状部24の段部27cに頭部29bが当接した状態で、小径孔27b内において底部28に当接している前記ビス25の頭部25bに接触しない寸法に設定されている。また軸部29aは、頭部29b側から先端に向かって適宜先細となるテーパ状に形成されると共に、該軸部29aの軸中心線Oに対する外周面の傾斜角度(以下、第1テーパ角度という)θ1は、前記有底円筒状部24の小径孔27bにおける軸中心線に対する内周面のテーパ角度と同じ(平行)に設定される(例えば3°)。更に、テーパ状に形成される軸部29aにおける軸方向の各位置での外径寸法については、頭部29bが段部27cに当接する位置まで軸部29aを小径孔27bに挿入した状態において、該小径孔27bの対応する位置における内径寸法以下に設定されている。
前記封印蓋29の頭部29bは、外径寸法が前記有底円筒状部24の挿入孔27における大径孔27aの内径よりは小さく、かつ軸方向の長さが大径孔27aの軸方向の深さより短かく設定されて、該頭部29bの全体が大径孔27a内に収容可能に構成される。すなわち、封印蓋29は、有底円筒状部24の挿入孔27に嵌入した際に全体が挿入孔27内に没入して、該有底円筒状部24の外方に突出する部分が生じないようになっている。なお、頭部29bの外径寸法については、有底円筒状部24の大径孔27aの内径寸法と同一とするのが好ましく、この場合は頭部29bを大径孔27aに嵌入した際に、頭部29bの外周面と大径孔27aの内周面との間に隙間を生じさせないようにし得る。また頭部29bにおける軸部29aとは反対側の端面29c(大径孔27aに収容された際に開口側に臨む面)は、外方に向けて突出するよう湾曲状に形成されて、ドライバー等の工具を接触した際に滑り易くしてある。
前記突環部30には、前記有底円筒状部24における小径孔27bの内周面に当接する周面部30aと、該突環部30における有底円筒状部24に対する嵌入方向の前側端縁に形成されて、前記周面部30aから嵌入方向の前側に向かうにつれて軸中心線Oに向けて傾斜するテーパ面30bとが形成されている。周面部30aは、図6に示す如く、前記軸部29aと同じ角度で傾斜するテーパ状に形成されて、前記小径孔27bの内周面と平行となるよう設定される。一方、軸中心線Oに対するテーパ面30bの傾斜角度(以下、第2テーパ角度という)θ2は、軸部29aの第1テーパ角度θ1より大きく設定されている。また周面部30aの外径寸法は、前記頭部29bが有底円筒状部24の段部27cに当接した状態で、小径孔27bの対応する位置の内径より大きく設定されている。そして、封印蓋29を有底円筒状部24に嵌入する際には、前記突環部30のテーパ面30bで有底円筒状部24が弾性変形により拡開されて、該突環部30の嵌入がスムーズに行なわれると共に、頭部29bが有底円筒状部24の段部27cに当接したときには、複数の突環部30の夫々が小径孔27bの内周面に食い込むよう構成される。なお、軸部29aから周面部30aまでの突出寸法は、有底円筒状部24の材質や厚み等により適宜に設定されるが、例えば0.1〜0.15mmに設定することで、食い込みによる充分な抜け止め効果が得られる。
前記軸部29aに形成される全ての突環部30における周面部30aの軸部29aからの突出寸法は、同一に設定されている。すなわち、軸部29aの外周面が軸中心線Oに対して第1テーパ角度θ1で傾斜していることで、各突環部30における軸中心線Oから周面部30aまでの寸法は、軸部29aの有底円筒状部24に対する嵌入方向の前側から後側に向けて順に大きくなっている。これにより、有底円筒状部24の挿入孔27に対して封印蓋29を嵌入し易くなっている。
実施例の基板ケース17では、前記結合部26をビス25でねじ止め固定すると共に封印蓋29で封印するよう構成したことにより、当該基板ケース17を開放して収容保護されている前記メイン制御基板16を正規に検査等する場合であっても、該結合部26を切除する必要があることから、再度封印する際に必要となる予備のビス25および封印蓋29を保管する手段が設けられている。そこで、以下に保管手段の構成について説明する。
すなわち、図3および図7に示す如く、前記カバー状部材22には、右側縁部22cの外面側に、該カバー状部材22の開口側(皿状部材21側)に開放する第1収納部(収納部)31が一体的に成型されると共に、該カバー状部材22の左側縁部22dにおける外面側に、該カバー状部材22の開口側(皿状部材21側)に開放する第2収納部(収納部)32が一体的に成型される。また、前記皿状部材21には、右側縁部21cの外面側に第1蓋部(蓋部)33が一体的に成型されると共に、該皿状部材21の左側縁部21dにおける外面側に第2蓋部(蓋部)34(図9参照)が一体的に成型される。そして、皿状部材21およびカバー状部材22を組合わせセットした際に、前記各収納部31,32の開口部31a,32aが対応する蓋部33,34で閉鎖されるよう構成される。第1収納部31と第1蓋部33とで、予備の封印蓋29を収納保管する第1保管部35が構成され、第2収納部32と第2蓋部34とで、予備のビス25を収納保管する第2保管部36が構成される。
前記第1収納部31は、図7,図8および図10に示すように、カバー状部材22の開口側に開放する箱状の単純な形状であって、内部に後述する第1保持部材41が収納状態で着脱自在に取付けられるよう構成される。第1収納部31には、カバー状部材22の右側縁部22cに沿う長手方向両側の側壁37,38に、該側壁37,38の開放端から一段退避した位置において内側に向けて支持部37a,38aが突設されており、両支持部37a,38a上に第1保持部材41が載置されるようになっている。また第1収納部31には、両側壁37,38および両側壁37,38間に連設されて右側縁部22cと平行な外部側壁39に亘り、所定高さで切欠かれた切欠部40が形成されている。そして、カバー状部材22と皿状部材21とを組外した状態において、該切欠部40によって第1保持部材41の後述する当接片部43の一部が露出するよう構成してある。
前記第1蓋部33は、図3および図8に示す如く、皿状部材21の開口側に開放する箱状の単純な形状であって、開口端縁部の形状は、前記第1収納部31の開口縁部の形状と一致し、皿状部材21およびカバー状部材22を組合わせセットした際には、第1収納部31の開口部31aを隙間なく閉鎖するよう構成される。
前記第1収納部31に収納される第1保持部材(保持部材)41は、図11に示すように、第1収納部31に収納可能な長方形状で板状の本体部42と、該本体部42の一方の端部(他端部)に折曲形成された当接片部43と、本体部42に形成された複数の装着部44とから構成される。本体部42の長さ寸法は、前記第1収納部31における長手方向の寸法(両側壁37,38間の離間距離)より大きく設定され、第1保持部材41を第1収納部31に収納した際に、当接片部43が対応する長手方向一方の側壁(他側壁)37の内面に当接すると共に、本体部42の他方の端部(一端部)が対応する長手方向他方の側壁(一側壁)38の内面に当接するよう構成される。また第1保持部材41は、弾性変形可能な合成樹脂やゴム等の弾性体から形成されて、第1保持部材41を第1収納部31に収納した際に、当接片部43および本体部42の他方の端部が対応する側壁37,38の内面に夫々弾力的に当接して位置決め保持されるようにしてある。なお、当接片部43が対応する長手方向一方の側壁37に当接した状態で、図10に示す如く、第1収納部31の開口部31a側に臨む当接片部43の角部が前記切欠部40に臨むよう構成される。
前記本体部42に形成される装着部44は、予備の封印蓋29を保持するべく機能するものであって、該装着部44は、前記予備の結合部26の数と同数だけ本体部42に形成されている。この装着部44は、図11に示す如く、前記封印蓋29の軸部29aより小径の保持用通孔(通孔)44aと、この保持用通孔44aを画成する内周面に形成されて周方向に離間する複数の凹部(拡開手段)44bとから構成される。そして、保持用通孔44aに封印蓋29の軸部29aを挿通することで、該封印蓋29が第1保持部材41に保持されるようになっている。なお、凹部44bは、軸部29aより小径の保持用通孔44aに該軸部29aを挿通する際に、保持用通孔44aが拡開するのを許容して、保持用通孔44aに対する軸部29aの挿通の容易化を図るべく機能する。
前記第1保持部材41における本体部42の厚みは、前記封印蓋29における軸方向に隣り合う突環部30と突環部30との間の離間距離より小さく設定される。これにより、隣り合う突環部30,30の間に本体部42が臨む位置まで保持用通孔44aに軸部29aを挿通したときには、該本体部42が突環部30,30で挟まれ、該封印蓋29の第1保持部材41からの脱落がより防止されるようになっている。
前記第2収納部32は、図7および図9に示すように、カバー状部材22の開口側に開放する箱状の単純な形状であって、内部に後述する第2保持部材47が収納状態で着脱自在に取付けられるよう構成される。第2収納部32には、カバー状部材22の左側縁部22dに沿う長手方向両側の側壁45,46に、該側壁45,46の開放端から一段退避した位置において内側に向けて支持部45a,46aが突設されており、両支持部45a,46a上に第2保持部材47が載置されるようになっている。
前記第2蓋部34は、図9に示す如く、前記第2収納部32における開口部32aの内部形状に略合致する平板状の単純な形状であって、皿状部材21およびカバー状部材22を組合わせセットした際には、第2収納部32の開口部32aを略隙間なく閉鎖するよう構成される。
前記第2収納部32に収納される第2保持部材47は、図9に示すように、前記第2収納部32に収納可能な長方形状で板状の本体部48と、該本体部48の一方の端部(他端部)に折曲形成された当接片部49と、本体部48に形成された複数の保持用通孔(装着部)50とから構成される。本体部48の長さ寸法は、前記第2収納部32における長手方向の寸法(両側壁45,46間の離間距離)より大きく設定され、第2保持部材47を第2収納部32に収納した際に、当接片部49が対応する長手方向一方の側壁(他側壁)45の内面に当接すると共に、本体部48の他方の端部(一端部)が対応する長手方向他方の側壁(一側壁)46の内面に当接するよう構成される。また第2保持部材47は、弾性変形可能な合成樹脂やゴム等の弾性体から形成されて、第2保持部材47を第2収納部32に収納した際に、当接片部49および本体部48の他方の端部が対応する側壁45,46の内面に夫々弾力的に当接して位置決め保持されるようにしてある。
前記第2保持部材47における本体部48に形成される保持用通孔50は、予備のビス25を保持するべく機能するものであって、該保持用通孔50は、前記予備のビス25の数と同数だけ本体部48に形成されている。この保持用通孔50は、ビス25のねじ軸部25aより小径に設定されており、保持用通孔50にビス25のねじ軸部25aを挿通することで、該ビス25が第2保持部材47に保持されるよう構成される。
〔実施例の作用〕
次に、前述した実施例に係るパチンコ機の基板ケースの作用につき説明する。
前記基板ケース17は、メーカにおけるパチンコ機10のメイン組立ラインとは別の組立部署においてその組立てを行なう。先ず、予備の封印蓋29およびビス25を、対応する保持部材41,47に装着する工程について説明する。すなわち、封印蓋29については、第1保持部材41の各装着部44における保持用通孔44aに、軸部29aを所定位置まで挿通することで第1保持部材41に保持させる。この場合に、第1保持部材41は弾性体で形成されているから、保持用通孔44aより大径の軸部29aを挿通する際には本体部42の弾性変形により保持用通孔44aが拡開して軸部29aの容易な挿通が図られると共に、挿通後には弾性により軸部29aを確実に保持できる。また、軸部29aに径方向外方に突出する突環部30が形成されている封印蓋29の場合は、保持用通孔44aに軸部29aを挿通する際に突環部30が抵抗となって挿入し難くなる。しかるに、実施例の装着部44には、保持用通孔44aの拡開を許容する複数の凹部44bが保持用通孔44aの内周に形成されているから、軸部29aおよび突環部30の挿通に際して保持用通孔44aは容易に拡開し、突環部30が通る際の抵抗を小さくでき、よって装着部44に対する封印蓋29の挿通は容易となる。また、第1保持部材41における本体部42が封印蓋29の隣り合う突環部30と突環部30との間に臨む位置まで、軸部29aを保持用通孔44aに挿通すれば、該本体部42が突環部30,30で挟まれて封印蓋29の第1保持部材41からの脱落はより確実に防止される。
前記ビス25については、第2保持部材47の各保持用通孔50に、ねじ軸部25aを所定位置まで挿通することで第2保持部材47に保持させる。この場合に、第2保持部材47は弾性体で形成されているから、保持用通孔50より大径のねじ軸部25aを挿通する際に該保持用通孔50は容易に拡開してねじ軸部25aの挿通は簡単に行なわれ、また挿通後には弾性によりねじ軸部25aは確実に保持される。
前述したように各保持部材41,47は弾性体で形成してあるから、該保持部材41,47に封印蓋29やビス25を装着するに際し、該封印蓋29やビス25が破損するのは防止される。また、保持部材41,47自体が破損するのも抑制され、該保持部材41,47の再利用が可能である。
次に、前記複数の予備の封印蓋29が装着された第1保持部材41および複数の予備のビス25が装着された第2保持部材47を、前記カバー状部材22における対応する第1収納部31および第2収納部32に収納する。第1保持部材41については、図8および図10に示す如く、本体部42を第1収納部31の支持部37a,38a上に当接載置する。このとき、本体部42における当接片部43が形成されていない端部が第1収納部31の対応する長手方向他方の側壁38の内面に当接すると共に、前記当接片部43が第1収納部31の対応する長手方向一方の側壁37の内面に当接することで、当該第1保持部材41は第1収納部31内に収納保持される。
また、前記第2保持部材47については、第1保持部材41と同様に、図9に示す如く、本体部48を第2収納部32の支持部45a,46a上に当接載置する。このとき、本体部48における当接片部49が形成されていない端部が第2収納部32の対応する長手方向他方の側壁46の内面に当接すると共に、前記当接片部49が第2収納部32の対応する長手方向一方の側壁45の内面に当接することで、当該第2保持部材47は第2収納部32内に収納保持される。このように、各収納部31,32には、予じめ複数の封印蓋29およびビス25が装着された保持部材41,47を収納するだけであるので、封印蓋29およびビス25を1つずつ収納する従来の技術に比べて格段に作業が簡単となり、作業者の負担を軽減し得る。しかも、収納部31,32に封印蓋29やビス25を個々に取付けるための部分を成型する必要はないから、収納部31,32は単純な形状とすることができ、成型が容易で製作コストを低廉にすることができる
次に、前記皿状部材21にメイン制御基板16を位置決めした状態で、前述したように第1収納部31および第2収納部32に対応して第1保持部材41および第2保持部材47を収納したカバー状部材22を、皿状部材21に組付けセットする。このとき、各保持部材41,47は、当接片部43,49が対応する側壁37,45に対して面接触しているから、各保持部材41,47が対応する収納部31,32から簡単に脱落することはなく、皿状部材21とカバー状部材22との組付けに際して保持部材41,47が落脱しないように気を付けて作業を行なう必要はなく、作業性がよい。
前記皿状部材21およびカバー状部材22を組付けセットすると、図4,図5,図8および図9に示す如く、カバー状部材22に形成した第1収納部31および第2収納部32は、皿状部材21に形成した第1蓋部33および第2蓋部34で閉鎖され、保持部材41,47が収納部31,32から脱落することは完全になくなる。また、皿状部材21の下側縁部21aに成型した各連結部23の開口側に、カバー状部材22の下側縁部22aに成型した対応する有底円筒状部24の底部側が夫々整合する(図3参照)。
図6に示す如く、整合した連結部23と有底円筒状部24とからなる任意位置の結合部26において、有底円筒状部24の通孔28aに挿通したビス25のねじ軸部25aを、整合した連結部23の通孔23aにねじ込むことで、皿状部材21とカバー状部材22とが固定される。次に、有底円筒状部24の挿入孔27に、前記封印蓋29を嵌入することで、前記ビス25の頭部25bは封印蓋29で覆われ、外部からビス25にアクセスするのを完全に防止できる。
前記封印蓋29は、軸部29aに形成した複数の突環部30を、有底円筒状部24の内周面に食い込ませて抜け止めを図るよう構成したものであるから、封印蓋29が容易に取外されるのを簡単な構成で防止することができる。また、有底円筒状部24が合成樹脂製であるのに対して封印蓋29は金属製であるから、前記突環部30を有底円筒状部24の内周面に強固に食い込ませることができる。しかも、突環部30は軸部29aの全周に亘って形成されているから、有底円筒状部24の内周面に食い込む面積は大きく、有底円筒状部24からの封印蓋29の取外しを困難とし得る。更にまた、突環部30の周面部30aを有底円筒状部24の内周面と平行に形成したので、有底円筒状部24と突環部30との接触面積をより大きくすることができ、有底円筒状部24からの封印蓋29の取外しを更に抑制し得る。また、有底円筒状部24の内部に被係合部等を形成する必要はなく、有底円筒状部24を単純な形状として製作コストを低廉にすることができる。
前記有底円筒状部24の挿入孔27に嵌入された封印蓋29の頭部29bは、図4および図5に示す如く、大径孔27a内に完全に収容されているから、ペンチ等の工具を用いて封印蓋29の頭部29bを把持して取外す不正行為を防止し得る。また、封印蓋29の頭部29bの端面29cを湾曲状に形成してあるので、該端面29cにドライバー等を叩き込む不正行為が行なわれた場合であっても、該ドライバー等が滑って端面29cに簡単に叩き込まれることはなく、不正行為を抑制し得る。すなわち、有底円筒状部24に嵌入された封印蓋29を不正に取外そうという行為に対し、該封印蓋29は高い防御力を有している。
前記封印蓋29の突環部30には、有底円筒状部24への嵌入方向の前側端縁にテーパ面30bを形成してあるから、封印蓋29を有底円筒状部24に嵌入する際には、テーパ面30bによって有底円筒状部24の内周面が徐々に広げられ、封印蓋29の有底円筒状部24への嵌入は容易になると共に、突環部30で内周面が削られるのは抑制される。また、軸方向に離間する突環部30と突環部30との間には隙間があるから、封印蓋29を有底円筒状部24に嵌入する際に変形する部分が該隙間に逃げて入り込むことで、変形部分によって嵌入抵抗が大きくなるのを抑えることができ、封印蓋29の嵌入は容易となる。更に、複数の突環部30の径寸法は、有底円筒状部24に対する嵌入方向の前側から後側に向けて順に大きくなるよう設定してあるから、複数の突環部30が形成されていても有底円筒状部24に対する嵌入を容易に行ない得る。しかも、各突環部30のテーパ面30bにより有底円筒状部24の内周面が削られるのは抑制されるから、先に嵌入される突環部30によって内周面が削られて内径が大きくなることはなく、後側の突環部30を内周面に確実に食い込ませることができる。
前述したように不正開放不能に封印された基板ケース17は、図1に示すように裏カバー13に装着セットされて使用に供される。この場合に、前記第1保管部35および第2保管部36は、前記メイン制御基板16が収納されている基板ケース17内ではなく、該基板ケース17の側縁に設けられているから、該保管部35,36によってメイン制御基板16の外部からの視認を妨げることはない。また、予備の封印蓋29やビス25は、保管部35,36に収納されているから、該封印蓋29やビス25が盗難されるのは抑制される。なお、基板ケース17を裏カバー13に装着セットする際や、該基板ケース17を運搬する際に、封印蓋29やビス25が基板ケース17から脱落して紛失するのも防止される。
前記ビス25および封印蓋29によって不正開放不能に封印された基板ケース17において、前記メイン制御基板16を正規に検査等する際には、前記係合片21b,22bを切断することで、ビス止め固定されている結合部26を切除する。そして、検査後に基板ケース17を再度封印する場合は、前記カバー状部材22の第1収納部31から取出した第1保持部材41から封印蓋29を取外すと共に、第2収納部32から取出した第2保持部材47からビス25を取外す。両保持部材41,47を対応する収納部31,32に収納した後、前述したと同様に皿状部材21およびカバー状部材22を組付けセットすると共に、ビス25を対応する結合部26にねじ止めし、封印蓋29を嵌入することで再封印が完了する。
前述したように各保持部材41,47は皿状部材21やカバー状部材22とは別体であるから、収納部31,32から取出した外部で封印蓋29やビス25の取外し作業を行なうことができ、作業性がよい。また、前記第1収納部31に収納されている第1保持部材41においては、図10に示す如く、カバー状部材22から皿状部材21を取外して第1収納部31を開放した状態では、第1保持部材41の当接片部43の一部が前記切欠部40を介して露出する。従って、当接片部43の露出部分を把持して第1保持部材41を第1収納部31から簡単に取出すことができる。
前記基板ケース17自体が破損したり、あるいは全ての結合部26を使用することで再封印が不能になった場合や、パチンコ機を回収した際には、前記保持部材41,47を他の基板ケースで再利用することができ、リサイクル性が向上する。
(別実施例)
図12は、結合部の別実施例を示すものであって、基本的な構成は実施例と同一であるので、異なる部分についてのみ説明し、同一の部分には同じ符号を付すものとする。
すなわち、図12に示す別実施例の結合部51は、前記連結部23と有底円筒状部24とを収容する別体の有底筒体52を用いている。この有底筒体52は、底部側に連結部23を収容する第1収容部52aが形成されると共に、開口側に有底円筒状部24を収容する第2収容部52bが形成されている。第2収容部52bと開口との間には、有底円筒状部24の挿入孔27と同様な挿入孔53が形成されており、これら第1収容部52a、第2収容部52bおよび挿入孔53は相互に連通している。挿入孔53は、大径孔53aと小径孔53bとからなり、両孔53a,53b間に段部53cが形成されており、該挿入孔53に封印蓋29が嵌入されるようになっている。別実施例では、皿状部材21に設けられる連結部23が第1連結部として機能し、カバー状部材22に設けられる有底円筒状部24の底部28が第2連結部として機能する。
別実施例で使用される封印蓋29は、実施例と相似形であって、有底筒体52の挿入孔53に挿入した際に、外周面に形成された突環部30が小径孔53bの内周面に食い込んで、該封印蓋29が抜け止めされるようになっている。
すなわち、別実施例では、皿状部材21の連結部23とカバー状部材22の有底円筒状部24とをビス25でねじ止め固定したもとで、連結部23および有底円筒状部24を対応する収容部52a,52bに収容するように有底筒体52を取付ける。この状態で、有底円筒状部24より開口側に位置する有底筒体52の挿入孔53に、前記封印蓋29を嵌入することで、前記ビス25の頭部25bは封印蓋29によって覆われ、外部からのアクセスを防止し得る。
図13は、第1収納部の別実施例を示すものであって、基本的な構成は実施例と同一であるので、異なる部分についてのみ説明し、同一の部分には同じ符号を付すものとする。
すなわち、図13に示す別実施例では、第1収納部31の内底面に開口側に向けて突出する凸部54が、長手方向の略全長に亘って形成されている。この凸部54には、前記第1保持部材41に装着した各封印蓋29と対応する位置に凹部54aが形成されており、第1保持部材41を凸部54上に載置した際に、各凹部54aに封印蓋29の軸部29aが挿入されるようになっている。
図13に示す別実施例では、前記第1収納部31に第1保持部材41を収納した際に、各封印蓋29の軸部29aが夫々凹部54aに挿入されるから、第1保持部材41の収納状態が安定する。なお、凹部54aは、封印蓋29の軸部29aを保持する機能はなく、単純な形状であるので、第1収納部31の成型が複雑になって製作コストが高くなることはない。
(変更例)
本願は前述した実施例や別実施例の構成に限定されるものではなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
(1) 実施例では、皿状部材とカバー状部材を固定する固定具として締付け専用の特殊なビスを用いた場合で説明したが、固定具としては、弛み外しも可能な普通の廉価なビスを使用してもよい。また封印蓋を、皿状部材とカバー状部材との固定具として利用することも可能である。
(2) 実施例では、皿状部材に連結部を設け、カバー状部材に有底円筒状部を設けた場合で説明したが、実施例とは逆に皿状部材に有底円筒状部を設け、カバー状部材に連結部を設けてもよい。
(3) 実施例では、封印蓋に3つの突環部を設けた場合で説明したが、突環部の数については、1つ、2つまたは4つ以上であってもよい。
(4) 実施例では、封印蓋における頭部の端面を湾曲状に形成した場合で説明したが、開口側に向けて突出する円錐や角錐形等、工具が滑り易い形状であればよい。
(5) 基板ケースに収納される制御基板は、実施例のメイン制御基板に限らず、サブ制御基板、その他の制御基板であってもよい。
(6) 実施例では、皿状部材に蓋部を設け、カバー状部材に収納部を設けた場合で説明したが、実施例とは逆に皿状部材に収納部を設け、カバー状部材に蓋部を設けてもよい。
(7) 実施例では、第1保持部材に設けた保持用通孔の拡開を許容するための拡開手段として凹部を設けた場合で説明したが、これに限定されるものでなく、径方向に延在する切込み等、保持用通孔の拡開を許容し得るものであればよい。
(8) 実施例では、第1保持部材として、本体部に当接片部を予め折曲形成した形態で説明したが、これに限定されるものでなく、本体部の長さ寸法を第1収納部より長く設定し、本体部を第1収納部に収納した際に一端部が折曲することで、側壁内面に当接する当接片部が形成される形態であってもよい。
(9) 第1保持部材および第1収納部に、係脱可能な係合部と被係合部を設け、該係合部および被係合部によって第1収納部に第1保持部材を保持する構成を採用することができる。
(10) 第2保持部材および第2収納部に関しては、第1保持部材や第1収納部と同じ構成とすることができ、また前記(7)〜(9)の変更例を採用可能し得る。
(11) 実施例では、封印蓋とビスとを別々に保持部材に装着する場合で説明したが、同じ保持部材に封印蓋とビスを装着してもよく、また1つの収納部に封印蓋とビスを保管するようにしてもよい。
(12) 基板ケースに対して結合部、第1保管部および第2保管部を形成する位置は、実施例の位置に限定されるものではなく、基板ケースの側縁部であればどの位置であってもよい。
(13) 第2蓋部に、第2保持部材に保持されている各ビスと対応する位置に通孔を穿設し、第2保持部材を収納した第2収納部を第2蓋部で閉鎖したときに、各通孔に対応するビスのねじ軸部が夫々挿通される構成を採用し得る。この構成では、第2収納部に第2保持部材を収納した状態で、各ビスは安定して保持される。
本発明に係る遊技機用の基板ケースは、以下のように構成することもできる。
〔付記〕
皿状部材(21)と、該皿状部材(21)の開口面側に合わせて着脱可能に組合わせセットされるカバー状部材(22)とを備え、皿状部材(21)およびカバー状部材(22)内に遊技機を制御する制御基板(16)が収容される遊技機用の基板ケースにおいて、
前記皿状部材(21)およびカバー状部材(22)の一方に一体成型された第1連結部(23)と、
前記皿状部材(21)およびカバー状部材(22)の他方に一体成型され、前記皿状部材(21)およびカバー状部材(22)を組合わせセットした際に前記第1連結部(23)に当接する第2連結部(28)と、
前記第2連結部(28)の外側に頭部(25b)を臨ませて両連結部(23,28)を連結固定する固定具(25)と、
前記固定具(25)の頭部(25b)を収容する状態で前記両連結部(23,28)を囲繞し、第2連結部(28)側が開口する有底筒体(52)と、
前記有底筒体(52)に嵌入される封印蓋(29)とを備え、
前記封印蓋(29)は、
前記有底筒体(52)に挿入される軸部(29a)の外周面に、突環部(30)が突出形成され、
前記突環部(30)に、前記有底筒体(52)の内周面に当接する周面部(30a)が形成されると共に、該突環部(30)における有底筒体(52)に対する嵌入方向の前側端縁に、前記周面部(30a)から嵌入方向の前側に向かうにつれて軸中心に向けて傾斜するテーパ面(30b)が形成され、
前記封印蓋(29)を有底筒体(52)に嵌入した際に、前記突環部(30)が有底筒体(52)の内周面に食い込んで抜け止めされることを特徴とする。
この構成によれば、固定具で固定される両連結部自体が別の有底筒体で囲繞されるから、該連結部の破損を防止し得る。
本発明の好適な実施例に係るパチンコ機を示す背面図である。 実施例に係る基板ケースを示す背面図である。 実施例に係る基板ケースを示す概略斜視図である。 実施例に係る基板ケースを一部破断して示す要部概略斜視図である。 実施例に係る基板ケースの結合部を示す要部縦断面図である。 実施例に係る結合部を封印蓋を嵌入する前の状態で示す縦断面図である。 実施例に係るカバー状部材を開口側から示す概略斜視図である。 実施例に係る基板ケースの第1保管部を示す要部縦断面図である。 実施例に係る基板ケースの第2保管部を示す要部縦断面図である。 実施例に係るカバー状部材の第1収納部を示す要部概略斜視図である。 実施例に係る第1保持部材を示す概略斜視図である。 結合部の別実施例を示す縦断面図である。 第1収納部の別実施例を示す縦断面図である。
符号の説明
16 メイン制御基板(制御基板)
21 皿状部材
22 カバー状部材
23 連結部
24 有底円筒状部
25 ビス(固定具)
25b 頭部
29 封印蓋
29a 軸部
29c 端面
30 突環部
30a 周面部
30b テーパ面

Claims (5)

  1. 皿状部材と、該皿状部材の開口面側に合わせて着脱可能に組合わせセットされるカバー状部材とを備え、皿状部材およびカバー状部材内に遊技機を制御する制御基板が収容される遊技機用の基板ケースにおいて、
    前記皿状部材およびカバー状部材の一方に一体成型された連結部と、
    前記皿状部材およびカバー状部材の他方に一体成型され、前記皿状部材およびカバー状部材を組合わせセットした際に前記連結部に底面側を臨ませた有底円筒状部と、
    前記有底円筒状部内に頭部を臨ませて該有底円筒状部と前記連結部とを連結固定する固定具と、
    前記有底円筒状部に嵌入される封印蓋とを備え、
    前記封印蓋は、
    前記有底円筒状部に挿入される軸部の外周面に、突環部が突出形成され、
    前記突環部に、前記有底円筒状部の内周面に当接する周面部が形成されると共に、該突環部における有底円筒状部に対する嵌入方向の前側端縁に、前記周面部から嵌入方向の前側に向かうにつれて軸中心に向けて傾斜するテーパ面が形成され、
    前記封印蓋を有底円筒状部に嵌入した際に、前記突環部が有底円筒状部の内周面に食い込んで抜け止めされる
    ことを特徴とする遊技機用の基板ケース。
  2. 前記突環部の周面部は、前記有底円筒状部の内周面と平行に形成される請求項1記載の遊技機用の基板ケース。
  3. 前記封印蓋は金属製であり、前記有底円筒状部は合成樹脂製である請求項1または2記載の遊技機用の基板ケース。
  4. 前記軸部には、前記突環部が軸方向に離間して複数形成され、これら複数の突環部の径寸法は、軸部の有底円筒状部に対する嵌入方向の前側から後側に向けて順に大きくなるよう設定される請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機用の基板ケース。
  5. 前記封印蓋は、前記有底円筒状部の内部に没入するよう構成されると共に、該封印蓋における有底円筒状部の開口側に臨む端面は、開口側に向けて突出した形状に形成される請求項1〜4の何れか一項に記載の遊技機用の基板ケース。
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