JP3935601B2 - ガス調理器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃焼部による加熱状態を制御する制御部が設けられたガス調理器において、制御部の所定動作毎の制御状態を音声報知する手段を備えて構成したガス調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ガス調理器に、点火から燃焼に至る状態を監視し、加熱温度を検出して火力調節を行い、点火不良や立ち消え、消し忘れ等の際には自動消火する制御手段を設けることにより、ガス調理器の至便性が向上する。更に、点火、燃焼から消火に至る所定の状態を報知する手段が設けられていると、使用者がガス調理器から離れていても注意を促すことができる。このような目的のために、制御状態をブザーにより報知する機能を備えたガス調理器が開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ブザーような意味のない報知では、報知された理由が判断できず困惑する場合が生じる。例えば、異常発生により自動消火されたような場合に、これをブザー報知しても、消火された理由が何か判断できず不安感を残してしまうことになる。
【0004】
本発明が目的とするところは、ガス調理器の制御状態の内容を音声報知して、使用状態を分かりやすく報知できるようにしたガス調理器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明は、操作部から点火操作がなされたとき、燃焼部に点火して加熱状態を検出し、点火からの時間経過を計時して、前記加熱状態及び時間経過の検出に基づいて燃焼部の燃焼を制御すると共に、点火及び加熱状態の異常及び予め設定された所定時間の検出時に燃焼部へのガス供給を遮断する制御を行う制御部を備えたガス調理器において、 燃焼部による加熱状態を、燃焼部上に載置された鍋類の鍋底温度を検出する鍋底温度検出手段により検出された前記鍋底温度の検出データに基づいて調理種別を判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果に対応して、判定された前記調理種別を音声報知し、前記調理種別毎に予め設定され前記判定結果に応じて選択された動作に対応する音声報知をする音声報知手段とを備えたことを特徴とする。
【0006】
この構成によれば、燃焼部の点火から加熱状態、更には消火に至るまでの制御動作から、予め設定された所定動作が発生する毎に音声説明が報知されるので、使用者はガス調理器の使用状態を的確に知ることができ、使用者が対応すべき作業を促すこともできる。また、燃焼部による加熱状態を、燃焼部上に載置された鍋類の鍋底温度を検出する鍋底温度検出手段により検出し、前記鍋底温度の検出データに基づいて調理種別を判定し、音声報知手段により調理種別の判定結果が音声報知されるように構成することができ、使用者は調理しようとする調理種別に適合した温度状態が得られていることを知ることができる。
【0007】
上記構成における音声報知手段は、予め所定動作毎に設定された音声コードが制御部から入力されたときに、前記音声コードに対応する音声説明を出力するように構成することができ、所定動作毎の音声説明に対応する音声コードを用意して、音声コードを制御部に、音声コードに対応する音声説明を音声報知手段に格納しておくと、所定動作毎に該当する音声コードを音声報知手段に出力すると、音声説明が所定動作毎に報知される。
【0008】
また、複数の燃焼部と、各燃焼部にそれぞれ対応する操作部及び制御部とを備えてなり、音声報知手段による音声説明に複数の燃焼部を区別する内容が含まれるように構成することができ、複数の燃焼部がある場合に、燃焼部区別が音声説明中に含まれていることにより、どの燃焼部に関する音声報知であるかを知ることができる。
【0010】
また、制御部に、鍋底温度の検出に基づいて燃焼部へのガス流量を調節して燃焼部の火力を制御する火力制御手段が設けられてなり、この火力制御手段による調理種別毎の温度調節の状態が音声報知手段から音声報知されるように構成することができ、調理種別毎の温度による適合または不適合な状態を知らせ、使用者に適切な処置を促すことができる。
【0011】
また、制御部に、鍋底温度の検出に基づいて適温、過熱、沸騰、焦げ付き等の調理状態を判定する判定手段が設けられてなり、この判定手段による判定結果が音声報知手段から音声報知されるように構成することができ、調理状態の判定結果が使用者に報知されるので、使用者がガス調理器から目を離しているときにも的確な処理を促すことができる。
【0012】
また、制御部により燃焼部へのガス供給を遮断して自動消火したときには、消火した理由を含む消火の音声報知内容の音声コードが出力され、この音声コードは音声報知手段に出力されると共に記憶手段に記憶され、この記憶手段に記憶された音声コードは操作部からの点火操作がなされたときに音声報知手段に出力されるように構成することができ、消し忘れは異常過熱を、立ち消えはガス漏れをまねくので、このような場合には自動消火の制御がなされるが、これらは使用者が気付かないときに発生することが多いので、再点火する操作を行ったとき、なぜ消火されたのかの理由が音声報知されると、使用者は安心感を得ることができる。
【0013】
また、燃焼部による加熱状態を、燃焼部の燃焼温度を検出する燃焼温度検出手段により検出し、この燃焼温度検出手段により点火できなかった状態及び立ち消えの状態を検知して、この点火異常の各状態が音声報知手段から音声報知されるように構成することができ、点火不良や立ち消えは燃焼部の温度から検知できるので、燃焼部上に鍋類が載置されているときに点火状態が認知し難い場合も、この音声報知により使用者に認知させることができる。
【0014】
また、制御部により計時される点火からの時間経過の所定時間毎に、経過時間が音声報知手段から音声報知されるように構成することにより、時間経過の音声報知から経験に基づく調理内容毎の完了時間の経過を知ることができ、ガス調理器から離れている状態でも音声報知から状態を察知することができる。
【0015】
また、操作部に、調理種別を設定入力する調理モード設定手段が設けられてなり、この調理モード設定手段から設定入力された調理種別が音声報知手段から音声報知されるように構成することができ、設定入力に誤りがあった場合にも、音声報知により誤りが認識され、正しい設定入力はそれを確認することができる。
【0016】
また、音声説明の詳細度を選択する音声説明切替手段を設けて構成することにより、使用者の好みや調理の経験度に応じて最も適した音声説明を選択することができる。
【0017】
また、音声説明切替手段の詳細度を向上させる設定に切り替えることにより、制御動作に対応する注意説明が付加されて音声報知手段から音声報知されるように構成することにより、制御状態の音声説明に、その状態に対応するために使用者がなすべき処置や確認事項を付加して、調理経験の浅い使用者にも適切な調理作業を促すことができる。
【0018】
また、音声説明切替手段が、複数の燃焼部毎に個別に切り替え操作できるように構成することにより、自動制御機能のあるこんろやグリル等のように使用方法が異なる燃焼部に対して、それぞれに最も適した音声報知を選択することができるようになる。
【0019】
また、音声説明の報知内容を読み出す音声報知内容読出モードが設けられてなり、この音声報知読出モードが設定入力されたとき、制御部が記憶する音声コードが順次音声報知手段に出力されるように構成することにより、音声説明切替手段の詳細度を選択する場合や制御される内容を予め知ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の一実施形態について説明し、本発明の理解に供する。尚、以下に示す実施形態は本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0021】
まず、ガス調理器としての全体構成について説明する。図1において、本実施形態に係るガス調理器は、鍋底温度センサー2を備えた左こんろ1、右こんろ3、グリル4の各燃焼部を備えて構成され、各燃焼部の操作を個別に行う操作部には、左こんろ1の点火ボタン5及び火力調整レバー8、右こんろ3の点火ボタン6及び火力調整レバー9、グリル4の点火ボタン7及び火力調整レバー10が配置されている。また、操作部には調理モード及び音声報知の詳細度を選択するための操作パネル11及び制御のための電源となる乾電池を装填するための開閉蓋12が設けられている。
【0022】
前記左こんろ1は、図2に示すように、鍋底温度センサー(鍋底温度検出手段)2及び熱電対(燃焼温度検出手段)25、点火プラグ16が設けられたバーナー13を備え、このバーナー13には、制御回路27によって開閉制御される遮断弁23、前記点火ボタン5によって開閉操作される手動弁22、前記火力調整レバー8及び電動駆動装置21によって操作される流量調節器20、バーナー13の燃焼流量を規制する流量規制ノズル19を通じてガスが供給される。点火ボタン5をON操作したときには、前記手動弁22が開栓すると同時に電源スイッチ24がON作動して制御回路27を起動させ、制御回路27の制御によって前記点火プラグ16によりバーナー13を点火させる。この制御回路27には前記鍋底温度センサー2の検出温度、熱電対25の検出温度が入力され、これらの入力データ及び前記操作パネル11からの設定入力に基づいて前記電動駆動装置(火力制御手段)21を駆動制御してバーナー13に供給されるガス流量を調節して自動制御による火力調整を行うことができる。
【0023】
また、前記右こんろ3は、図3に示すように、その燃焼部に熱電対25及び点火プラグ16が設けられたバーナー14を備え、このバーナー14には、制御回路27によって開閉制御される遮断弁23、前記点火ボタン6によって開閉操作される手動弁22、前記火力調整レバー9によって操作される流量調節器18、バーナー14の燃焼流量を規制する流量規制ノズル19を通じてガスが供給される。点火ボタン6をON操作したときには、前記手動弁22が開栓すると同時に電源スイッチ24がON作動して制御回路27を起動させ、制御回路27の制御によって前記点火プラグ16によりバーナー14を点火させる。この制御回路27には前記熱電対25の検出温度が入力され、入力される加熱温度に基づいてバーナー14の燃焼状態を監視する。
【0024】
また、前記グリル4は、図4に示すように、その燃焼部に熱電対25及び点火プラグ17が設けられたグリルバーナー15を備え、このグリルバーナー15には、制御回路27によって開閉制御される遮断弁23、前記点火ボタン7によって開閉操作される手動弁22、前記火力調整レバー10によって操作される流量調節器18、前記グリルバーナー15の燃焼流量を規制する流量規制ノズル19を通じてガスが供給される。点火ボタン7をON操作したときには、前記手動弁22が開栓すると同時に電源スイッチ24がON作動して制御回路27を起動させ、制御回路27の制御によって前記点火プラグ17によりグリルバーナー15を点火させる。この制御回路27には前記熱電対25の検出温度が入力され、入力データに基づいてグリルバーナー15の燃焼を監視する。
【0025】
前記操作パネル11には、図5に示すように、調理モードの設定入力を行う各設定ボタン(調理モード設定手段)51〜53とそれらの設定を表示する各表示ランプ51a〜53aが設けられ、更に、音声報知の説明の詳細度を切り替える音声説明切替ノブ(音声説明切替手段)50が設けられている。前記音声説明切替ノブ50は、図5(b)に示すように、左こんろ1の音声説明切替ノブ50a、右こんろ3の音声説明切替ノブ50b、グリル4の音声説明切替ノブ50cのように、各燃焼部毎に設けて構成することもできる。
【0026】
上記構成からわかるように、左こんろ1、右こんろ3、グリル4からなる各燃焼部の燃焼状態は前記制御回路27によって制御される。この制御回路27の構成を図6に示す。
【0027】
図6において、制御回路27は、左こんろ1の制御回路27aと、右こんろ3の制御回路27bと、グリル4の制御回路27cと、音声報知回路(音声報知手段)44とを備えて構成されている。左こんろ1の制御回路27aは、鍋底温度センサー2及び熱電対25から入力される温度検出データやタイマーによる点火からの時間経過の計時データ、操作パネル11から入力される調理モード指定の設定入力に基づいて,燃焼火力の制御を行うと共に、過熱や消し忘れ等の緊急事態に際しては遮断弁23を閉じる制御を行う。また、右こんろ3及びグリル4の各制御回路27b、27cは、熱電対25から入力される温度検出データにより燃焼監視を行うと共にタイマーによる点火からの時間経過の計時データに基づいて立ち消えや消し忘れ等の緊急事態に際しては遮断弁23を閉じる制御を行う。
【0028】
更に、各制御状態は前記音声報知回路44により音声報知して、使用者に制御状態をわかりやすく知らせる機能を有している。
【0029】
前記音声報知は、表1〜表4に示すように、左こんろ1、右こんろ3、グリル4それぞれについて、各事象毎の音声説明内容が予め設定されており、各燃焼部の点火から、その時間経過、異常、調理状態等について音声報知する。各音声説明内容には、それぞれに該当する音声コードが設定されており、この音声コードは各燃焼部それぞれの制御回路27a、27b、27cに記憶されており、左こんろ駆動判定部34、右こんろ駆動判定部41、グリル駆動判定部42それぞれの制御により各事象に該当する音声コードが音声報知回路44に出力される。
【0030】
音声報知回路44は、音声コードが入力されると、音声合成部37により音声コードに該当する音声説明を音声記録部38に記録された音声記録を用いて合成し、音声記録部38から音声発生部39に出力させる。音声コードに対応する音声説明は、表1〜表4に示すように、その詳細度が3段階に設定されており、操作パネル11に設けられた音声説明切替ノブ50の切替操作によりスイッチ(1)、スイッチ(2)、スイッチ(3)に示す内容を選択することができ、使用者は調理状態や好みに適合する詳細度を選択することができる。
【0031】
【表1】
Figure 0003935601
【0032】
【表2】
Figure 0003935601
【0033】
【表3】
Figure 0003935601
【0034】
【表4】
Figure 0003935601
【0035】
上記構成になる制御回路27によるガス調理器の制御方法について、図7〜図17に示すフローチャートを参照して以下に説明する。尚、各フローチャートに示すS1、S2…は、処理手順を示すステップ番号であって、本文に添記する番号と一致する。
【0036】
まず、左こんろ1の制御について説明する。左こんろ1の場合は、操作パネル11から調理モード指定が有る場合と、無い場合とがあるので、制御回路27aの調理モード判定部29は、図7(a)(b)に示すフローチャートのように、2通りの処理手順を実行する。
【0037】
操作パネル11からの調理モード指定がなく、左こんろ1の点火操作がなされたときには、図7(a)に示す処理が実行される。まず、音声合成部37に音声コード120が出力される(S1)。この処理により音声説明切替ノブ50がスイッチ(1)になっているときには、音声コード120に対応する「左こんろ点火」の音声説明が報知される。尚、以下の説明においても、音声コードに対応する音声説明の記載はスイッチ(1)に設定されている場合で示すので、スイッチ(2)(3)に設定されている場合の音声説明は、表1〜表4を参照して音声コードに対応する音声説明を確認されたい。
【0038】
次に、温度判定部28は、鍋底温度センサー2により検出された温度を取り出し(S2)、この温度データを演算処理して(S3)、演算結果を調理モード判定部29に入力する。調理モード判定部29は、演算結果から水物調理であるか否かを判定し(S4)、水物調理である場合には音声合成部37に水物調理の判定を音声報知する音声コード121が出力されるので、音声報知部44は「煮込み料理です。焦げ付きを見張ります」と音声報知する(S5)。次に、沸騰温度から焦げ付き防止温度を決定した後(S6)、焦げ付き防止判定部30に処理を移行させる(S7)。
【0039】
先のステップS4において水物調理でないと判定されたときには、油物調理として決定され(S8)、音声合成部37に音声コード131が出力されるので、音声報知部44は「油物調理です。油過熱を見張ります」と音声報知する(S9)。この後、油物調理の過熱を監視するため油物調理の過熱防止温度が決定された後(S10)、過熱防止判定部31に処理を移行させる(S11)。
【0040】
一方、操作パネル11からの操作があったときには、図7(b)の処理が実行される。まず、操作パネル11からの調理モード設定入力の有無が判定された後(S21)、湯沸かしボタン53であるか否かを判定し(S22)、湯沸かしボタン53であるときには湯沸かし判定部33に処理を移行させる(S23)。湯沸かしボタン53でないときには、天ぷら高ボタン51であるか否かが判定され(S24)、天ぷら高ボタン51でないときには音声合成部37に音声コード140、142が出力されるので、音声報知部44は「左こんろ点火。
【0041】
天ぷら調理です」と音声報知する(S25)。天ぷら高ボタン51であるときには音声合成部37に音声コード140、141が出力されるので、音声報知部44は「左こんろ点火。天ぷら調理です」と音声報知する(S26)。この後、温度調節判定部32に処理を移行させる(S27)。尚、音声説明切替ノブ50がスイッチ(1)に設定されているときには、前記音声コード142、141の音声説明は報知されない。スイッチ(2)の設定であれば、音声コード142は「低温に設定しています。揚げ頃温度になればお知らせします」と音声報知され、音声コード141は「高温に設定しています。揚げ頃温度になればお知らせします」と音声報知される。スイッチ(3)の設定であれば、「鍋底はセンサーに密着していますか」という注意喚起の音声報知が付加される。
【0042】
以上の説明の通り、調理モード判定部29は、鍋底温度センサー2により検出される鍋類の温度及び操作パネル11から入力される調理モード指定に基づいて調理モードを設定し、水物調理の場合は焦げ付き防止判定部30を、油物調理の場合は過熱防止判定部31を、湯沸かしの場合は湯沸かし判定部33を動作させる。また、設定された各調理モードにおける温度調節は、温度調節判定部32を動作させて温度管理を実行させる。更に、左こんろ1の点火や各調理モードの決定は、音声報知により使用者にわかりやすく報知される。
【0043】
引き続き、上記調理モード判定部29から処理が移行された各部の処理動作について説明する。
【0044】
上記調理モード判定部29の処理手順のステップS7から処理が移行された焦げ付き防止判定部30の処理手順を図8に示す。まず、タイマーがON動作して計時が開始され(S31)、このタイマーの計時時間が2時間以内か否かの判定がなされる(S32)。2時間以内であるときには、鍋底温度センサー2による検出温度であるセンサー温度について「センサー温度>焦げ付き防止温度−15℃」の条件判定が行われ(S33)、この条件成立が初回か否かの判定がなされる(S34)。これが初回であったときには、音声合成部37に音声コード122が出力されるので、音声報知部44は「煮詰まってきました」と音声報知して(S35)、焦げ付き寸前の状態にあることを音声報知してステップS36に進める。初回でないときは、焦げ付き至る状態であるが、まだ少し時間を要する状態と考えられるので、音声報知することなく流量調節器20を弱位置とするための指令信号を左こんろ駆動判定部34に出力する(S36)。左こんろ駆動判定部34は電動駆動装置21により流量調節器20を駆動してガス流量が弱位置となるようにして燃焼火力を弱める制御を行う。
【0045】
次に、焦げ付きタイマーをON動作させ(S37)、これがX秒経過したか否かを判定して(S38)、X秒経過した後、「センサー温度>焦げ付き防止温度」の条件判定が行われ(S39)、条件成立であるときには焦げ付きと判断できるので、音声コード124が出力されるので、音声報知部44は「焦げ付きのため自動消火しました」と音声報知する(S40)。更に、この音声コード124を記憶部45に記憶させ(S41)、この記憶部45に記憶された音声コードは、次に点火操作されたときに音声合成部37に出力され、自動消火した理由の音声説明を音声報知する。この後、左こんろ駆動判定部34の制御により遮断弁23を閉栓(OFF)し(S42)、電動駆動装置21により流量調節器20を強火力位置にして終了する(S43)。
【0046】
先のステップS32の判定処理により2時間以上の時間経過が判定されたときには、音声コード125を出力して(S44)、2時間経過した長時間の加熱のため消火した理由「2時間タイマーで自動消火しました」の音声説明が音声合成部37に出力されると共に、次に点火操作がなされたときに音声報知できるように、これを記憶部45に記憶させ(S45)、ステップS42の遮断弁23を閉栓する処理に移行させる。また、ステップS39の判定処理により「センサー温度>焦げ付き防止温度」の条件が成立しない焦げ付き温度以下であるときには、「センサー温度>焦げ付き防止温度−5℃」の条件判定を行い(S46)、条件成立であるときには左こんろ駆動判定部34に流量調節器20を中火力位置にする指令を出力して(S47)、前記ステップS46の条件判定が成立しなかった場合と共にステップS32に戻す。
【0047】
この焦げ付き防止判定部30の処理動作により、鍋底温度センサー2による鍋底温度の検出に基づいて水物調理(煮物)における焦げ付きを防止する処理がなされ、使用者がガス調理器から離れているときには、焦げ付きが発生する前に左こんろ1の燃焼を停止させる処理が実行される。
【0048】
上記調理モード判定部29の処理手順のステップS11から処理が移行された過熱防止判定部31の処理手順を図9に示す。まず、タイマーをON動作させて計時を開始させ(S51)、この計時時間が2時間以内か否かが判定され(S52)、2時間以内であるときには、「センサー温度>過熱防止温度−10℃」の条件判定がなされる(S53)。この条件判定が成立する場合には、これが初回であるか否かを判定し(S54)、初回であるときには音声合成部37に音声コード132が出力されるので、音声報知部44は「この火力では自動消火します」と音声報知する(S55)。この後、左こんろ駆動判定部34に流量調節器20を弱位置に駆動制御する指令を出力する(S56)。先のステップS54の判定において初回でないときは、音声報知することなく、このステップS56に移行される。次に、「センサー温度>過熱防止温度」の条件判定がなされ(S57)、条件成立のときには音声合成部37に音声コード133が出力されるので、音声報知部44は「過熱防止のため自動消火しました」と音声報知する(S58)。更に、音声コード133を記憶部40に記憶させ、次に点火操作がなされたときに過熱防止のため自動消火したことが音声説明が報知されるようにする(S59)。前記ステップS57による条件成立の状態は過熱状態であるので、遮断弁23を閉栓し(S60)、左こんろ駆動判定部34に流量調節器20を強火力位置に制御する指令を出力して終了する(S61)。
【0049】
また、前記ステップS57による条件判定が成立しなかったときには、「センサー温度<過熱防止温度−18℃」の条件判定がなされ(S64)、条件成立するときには左こんろ駆動判定部34に流量調節器20を強火力位置に制御する指令を出力して(S65)、ステップS52に処理を戻す。条件成立しないときには「センサー温度<過熱防止温度」の条件判定がなされ(S66)、左こんろ駆動判定部34に流量調節器20を中火力位置に制御する指令を出力して(S67)、ステップS52に処理を戻す。
【0050】
先のステップS52において、タイマーの計時時間が2時間以上であったときには、過熱温度となる時間経過なので音声合成部37に音声コード134が出力されるので、音声報知部44は「2時間タイマーで自動消火しました」と音声報知する(S62)。更に、音声コード134を記憶部40に記憶させ(S63)、次に点火操作がなされたときに所定時間経過で自動消火したことを音声説明が報知されるようにし、ステップS60に移行して遮断弁23を閉栓させる処理が実行される。
【0051】
上記調理モード判定部29の処理手順のステップS27から処理が移行された温度調節判定部32の処理手順を図10に示す。まず、「センサー温度>設定温度」の条件判定がなされる(S71)。この条件判定が成立する場合には、これが1回目であるか否かを判定し(S72)、1回目であるときには音声合成部37に音声コード143が出力されるので、音声報知部44は「揚げ頃温度になりました」と音声報知する(S73)。続いて、1回目でないときと共に、「センサー温度>設定温度+10℃」の条件判定がなされる(S74)。この条件が成立するときには、左こんろ駆動判定部34に流量調節器20を弱位置に駆動制御する指令を出力して(S75)、ステップS71に処理を戻す。逆に、条件が成立しないときには、「センサー温度>設定温度+5℃」の条件判定がなされ(S76)、条件が成立するときには、左こんろ駆動判定部34に流量調節器20を中位置に駆動制御する指令を出力して(S77)、ステップS71に処理を戻す。
【0052】
また、先のステップS71の処理において、条件が成立しなかったときには、「センサー温度<設定温度−10℃」の条件判定がなされ(S78)、条件が成立するときには、左こんろ駆動判定部34に流量調節器20を強位置に駆動制御する指令を出力し(S79)、条件が成立しないときには、「センサー温度<設定温度−5℃」の条件判定がなされ(S83)、この条件が成立するときには、左こんろ駆動判定部34に流量調節器20を中位置に駆動制御する指令を出力して(S84)、ステップS71に処理を戻す。また、先のステップS79の処理の後、既に流量調節器20を弱位置にする指令出力があったか否かが判定され(S80)、あったときには流量調節器20を強位置にする指令出力が40秒以上あったか否かが判定され(S81)、これもあったときには、揚げ物のネタの過大投入と考えられるので、音声合成部37に音声コード144が出力される(S82)。但し、スイッチ(1)の設定では音声コード144の音声説明は報知されない。スイッチ(2)であれば、「ネタを入れすぎです」と音声報知される。
【0053】
この処理の後、ステップS71の処理に戻される。また、ステップS80、S81、S83において条件成立しなかった場合も、ステップS71の処理に戻される。
【0054】
上記調理モード判定部29の処理手順のステップS23から処理が移行された湯沸かし判定部33の処理手順を図11に示す。まず、音声合成部37に音声コード150を出力して(S91)、左こんろ1の点火を音声報知する。次に、温度判定部28からの温度データを取得し(S92)、これを演算処理して(S93)、この演算結果から60秒前の温度と比較した温度上昇が2℃以内の状態が連続2回あったか否かが判定される(S94)。湯沸かし温度が沸騰点に達した状態では温度上昇は少ないので、判定が成立する状態となったときには沸騰と判断され、音声合成部37に音声コード151が出力されるので、音声報知部44は「沸騰しました」と音声報知する(S95)。この後、左こんろ駆動判定部34に流量調節器20を弱位置に駆動制御する指令が出力され(S96)、タイマーをON動作させて計時を開始し(S97)、5分経過をカウントして(S98)、5分経過したときには自動消火するために、遮断弁23を閉栓作動させ(S99)、音声合成部37に音声コード152が出力されるので、音声報知部44は「沸き上がりです消火します」と音声報知して(S100)終了する。
【0055】
上記説明のように、左こんろ1の場合、調理モード判定部29から始まる各処理手順に伴う左こんろ1の燃焼は、左こんろ駆動判定部34により自動制御される。この左こんろ駆動判定部34の制御動作の処理手順について、図12を参照して説明する。
【0056】
図12において、左こんろ駆動判定部34は、左こんろ1を点火する操作がなされたときには、記憶部45に記憶された音声コードがあるか否かを判定し(S111)、記憶された音声コードがある場合は、音声合成部37に記憶された音声コードを出力する(S112)。先に説明したように過熱や所定時間経過により消火の処理がなされたような場合には、消火した理由を説明する音声コードが記憶部40に記憶されているので、使用者が再度点火する操作を行ったときに、記憶された音声コードのメッセージが音声報知される。
【0057】
次いで、遮断弁23を開栓し(S113)、音声合成部37に音声コード110が出力されるので、音声報知部44は「左こんろ点火」と音声報知する(S114)。続いて、タイマーをON動作させる(S115)。タイマーの動作は、図13に示すように、サブルーチンとして動作し、その計時動作による30分、60分、90分、115分の計時毎に点火からの時間経過が音声報知される(S116)。この各時間経過の音声報知は、例えば30分経過時では「左こんろ30分経過しました」のように、燃焼部の区別が併せて音声報知される。
【0058】
また、火力変更の処理要求があったときには(S117)、図14に示す火力変更サブルーチンに飛んで、その処理が実行される(S118)。
【0059】
前記タイマーの計時が30秒以内のとき(S119)、7秒経過したか否かを判定して(S120)、7秒経過後の熱電対25の起電力を測定して(S121)、正常な温度上昇が検出される状態であれば、点火による左こんろ1の燃焼は正常と判断できるので、タイマー計時のサブルーチンに戻り、正常な温度上昇が検出されない異常状態にあるときは、点火が正常になされていない状態なので、点火操作を繰り返すことを促す音声コード190が音声合成部37に出力され(S122)、更に、これを記憶部45に記憶させ(S123)、遮断弁23を閉栓し(S128)、終了する。前記音声コード190に対応する音声説明は「左こんろの点火操作を繰り返してください」なので、点火されてないことに気付いた使用者が確実に点火操作を行うように促すことになる。
【0060】
先のステップS119の処理において30秒経過したときには、熱電対25の起電力を測定して(S124)、正常であればタイマー計時により2時間経過を判定し(S125)、2時間経過したときには音声コード115が音声合成部37に出力され(S126)、更に、これを記憶部40に記憶させ(S127)、遮断弁23を閉栓して(S128)、終了する。前記ステップ125による2時間経過は消し忘れの状態なので、次に点火操作がなされたときにも、音声コード115に対応する音声説明「左こんろ消し忘れのため自動消火しました」が音声報知される。
【0061】
また、先のステップS124の判定処理において、熱電対25の起電力に異常があった場合は、立ち消えの状態なので、音声コード191を音声合成部37に出力して(S130)、更に、これを記憶部40に記憶させ(S131)、遮断弁23を閉栓して(S128)、終了する。前記音声コード191に対応する音声説明は「左こんろ立ち消えしました」なので、次に点火操作されたときにも、この音声説明が報知される。
【0062】
前記火力変更サブルーチンは、左こんろ1の燃焼火力を自動制御するためのルーチンで、前記焦げ付き防止判定部30、過熱防止判定部31、温度調節判定部32、湯沸かし判定部33から、左こんろ駆動判定部34に火力変更の要求が入力されたときに、図14に示す処理がサブルーチンとして実行される。火力変更は、電動駆動装置21により流量調節器20を駆動することにより、バーナー13へのガス流量を変更することによってなされる。
【0063】
図14において、現在設定されている火力からの変更であれば(S141)、変更火力が強火力か(S142)、中火力か(S143)を判定して、強火力への変更の場合には電動駆動装置21により流量調節器20を強位置にする指令を出力し(S144)、中火力への変更の場合には流量調節器20を中位置にする指令を出力する(S145)。強火力でも中火力でもないときには、弱火力と判定されるので、流量調節器20を弱位置にする指令を出力する(S146)。
【0064】
これら強、中、弱の各火力への変更が、現在火力から火力アップ方向か否かを判定し(S147)、火力アップ方向への変更の場合は、急激な火力増加は危険なので、電動駆動装置21により流量調節器20の変更駆動速度は低速度移動による変更を実行させ(S148)、火力ダウン方向の場合は中速度移動による変更を実行させる(S149)。この火力変更のための流量調節器20の駆動が正常になされるか否かを判定するために、電動駆動装置21による駆動開始と同時に電動タイマーをON動作させ(S150)、変更移動が目的位置になったか否かを判定する(S151)。所定時間X秒が経過したときにも目的位置に到達しない場合には(S152)、電動駆動装置21または流量調節器20の動作に異常があると考えられるので、遮断弁23を閉栓する指令を出力し(S153)、火力調節が不可能であることを報知するための音声コード192を音声合成部37に出力し(S154)、更に、これを記憶部45に記憶させ、このサブルーチンから左こんろ駆動判定部34の処理手順に戻る。前記音声コード192に対応する音声説明は「火力調節できません」なので、次に点火操作されたときには、自動による火力調節ができないことを使用者に知らせることができる。尚、スイッチ(2)(3)の設定では、「お店に連絡してください」という修理を促すメッセージが付加される。
【0065】
以上の説明の通り、左こんろ1は、鍋底温度センサー2を備えて左こんろ1上に載せられた鍋類の温度を検出できるので、上記したように各調理モードにおける燃焼を自動調節することができる。これに対し、右こんろ3及びグリル4は、鍋底温度センサー2が搭載されていないので、調理の自動調節の機能はなく、普通のこんろまたはグリルとして使用でき、点火の不良や消し忘れ等に対する対策処理の制御回路27b、27cが設けられている。
【0066】
図15は、右こんろ3の制御回路27bの制御手順を示すものである。右こんろ駆動判定部41は、右こんろ3を点火する操作がなされたときには、記憶部46に記憶された音声コードがあるか否かを判定し(S161)、記憶された音声コードがある場合は、音声合成部37に記憶された音声コードを出力する(S162)。点火不良や所定時間経過により消火の処理がなされたような場合には、消火した理由を説明する音声コードが記憶部46に記憶されているので、使用者が再度点火する操作を行ったときに、記憶された音声コードの音声説明が音声報知される。
【0067】
次いで、遮断弁23を開栓し(S163)、音声合成部37に音声コード210が出力されるので、音声報知部44は「右こんろ点火」と音声報知する(S164)。続いて、タイマーをON動作させる(S165)。タイマーの動作は、図16に示すように、サブルーチンとして動作し、その計時動作による30分、60分、90分、115分の計時毎に点火からの時間経過が音声報知される(S166)。このタイマーによる経過時間の音声報知においても、「右こんろ30分経過しました」というように、燃焼部の区別を付加して音声報知される。
【0068】
次に、前記タイマーの計時が30秒以内のとき(S167)、7秒経過したか否かを判定して(S168)、7秒経過後の熱電対25の起電力を測定して(S169)、正常な温度上昇が検出される状態であれば、点火による右こんろ3の燃焼は正常と判断できるので、タイマー計時のサブルーチンに戻り、正常な温度上昇が検出されない異常状態にあるときは、点火が正常になされていない状態なので、点火操作を繰り返すことを促す音声コード290を音声合成部37に出力して(S170)、更に、これを記憶部40に記憶させ(S171)、遮断弁23を閉栓し(S176)、終了する。前記音声コード290に対応する音声説明は「右こんろの点火操作を繰り返してください」なので、点火されてないことに気付いた使用者が確実に点火操作を行うように促すことになる。
【0069】
先のステップS167の処理において30秒経過したときには、熱電対25の起電力を測定して(S172)、正常であればタイマー計時により2時間経過を判定し(S173)、2時間経過したときには音声コード215が音声合成部37に出力され(S174)、更に音声コード215を記憶部46に記憶させ(S175)、遮断弁23を閉栓して(S176)、終了する。前記音声コード215に対応する音声説明は「右こんろ消し忘れのため自動消火しました」なので、次に点火操作されたときに、この音声説明が報知される。
【0070】
また、先のステップS172の判定処理において、熱電対25の起電力に異常があった場合は、立ち消えの状態なので、音声コード291を音声合成部37に出力して(S177)、更に、これを記憶部46に記憶させ(S178)、遮断弁23を閉栓して(S176)、終了する。前記音声コード291に対応する音声説明は「右こんろが立ち消えしました」なので、次に点火操作されたときに、この音声説明が報知される。
【0071】
図17及び図18は、グリル4の制御回路27cによる制御手順を示すもので、図17に示す駆動判定部42による制御動作、図18に示すタイマー動作のサブルーチンは、前記右こんろ2の制御と音声コードの種類が異なるのみで、制御手順は同一なので、その説明は省略する。
【0072】
上記の通り、右こんろ3及びグリル4は、左こんろ1と同様に、点火及び点火からの所定時間経過が音声報知され、点火が正常になされなかったときや消し忘れがあったときには自動的に消火の処置がなされるように制御され、消火した理由を音声報知する処理がなされる。
【0073】
以上説明したように、本実施形態に係るガス調理器においては、各制御動作における要所で、制御内容に該当する音声メッセージが報知されるように構成されている。この音声報知の内容の詳細度は操作パネル11の音声説明切替ノブ50により選択することができるが、使用者が「どのような音声説明があるか」を知りたいとき、あるいは「どの程度の詳細な説明がいいか」を判断するとき、左こんろ1、右こんろ3、グリル4のそれぞれについての音声報知の内容を一挙に聞くことができる。この音声報知内容を知りたいときの操作及び操作に伴う処理動作について、以下に説明する。
【0074】
制御回路27には、図6に示すように、音声報知内容読出部35及び音声指令部36が設けられており、操作パネル11から各ボタンを選択的に押す入力操作と、各点火ボタンを選択的に押す点火操作とを行うことにより、前記音声報知内容読出部35が動作し、音声指令部36から該当する複数の音声コードが順次音声合成部37に出力され、左こんろ1、右こんろ3、グリル4のそれぞれについての複数の音声説明が報知される。
【0075】
図19において、操作パネル11の天ぷら低ボタン51を続けて4回押す操作がなされると(S201)、タイマーがON動作して(S202)、この計時が10秒経過する前に(S203)、湯沸かしボタン53を続けて4回押す操作がなされたとき(S204)、音声報知内容読出部35は特殊入力と判定する(S205)。即ち、使用者は音声報知の内容を一挙に知りたいときには、天ぷら低ボタン51の4回操作と、湯沸かしボタン53の4回操作とを間を空けずに連続操作する。
【0076】
次に、左こんろ1、右こんろ3、グリル4の、どの音声報知内容かを選択するために、いずれかの点火ボタン5、6、7を押す操作を行う。グリル4の点火ボタン7の操作があったときには(S206)、音声指令部36からグリル4の点火操作とその操作からの所定の各時間経過を音声報知する音声コード310、311、312、313、314、315(表1参照)と、グリル4の異常を音声報知する音声コード390、391(表2参照)とが順次音声合成部37に出力され、そのとき音声説明切替ノブ50により指定されたスイッチ(1)(2)(3)に設定された音声説明が順に報知され(S207)、終了する。
【0077】
右こんろ3の点火ボタン6の操作があったときには(S208)、音声指令部36から右こんろ3の点火操作とその操作からの所定の各時間経過を音声報知する音声コード210、211、212、213、214、215(表1参照)と、右こんろ3の異常を音声報知する音声コード290、291(表2参照)とが順次音声合成部37に出力され、そのとき音声説明切替ノブ50により指定されたスイッチ(1)(2)(3)に設定された音声説明が順に報知され(S209)、終了する。
【0078】
グリル4の点火ボタン7及び右こんろ3の点火ボタン6の操作がなされなかったときは、左こんろ1となるので、音声指令部36は点火操作とその操作からの所定の各時間経過を音声報知する音声コード110〜115と(表1参照)と、左こんろ1の異常を音声報知する音声コード190〜192(表2参照)とを音声合成部37に出力し(S210)、続いて、水物調理の状態を音声報知する音声コード120〜125(表3参照)が音声合成部37に出力され(S211)、続いて、油物調理の状態を音声報知する音声コード130〜134(表4参照)が音声合成部37に出力され(S212)、続いて、天ぷらの状態を音声報知する音声コード140〜144(表4参照)が音声合成部37に出力され(S213)、続いて、湯沸かしの状態を音声報知する音声コード150〜152(表4参照)が音声合成部37に出力され(S214)、そのとき音声説明切替ノブ50により指定されたスイッチ(1)(2)(3)に設定された音声説明が順に報知されて終了する。
【0079】
【発明の効果】
以上の説明の通り本発明によれば、ガス調理器に設けられた制御部の制御動作から選択された所定動作毎に、所定動作に対応する音声説明が報知されるので、ガス調理器の加熱状態や時間経過、異常状態に対応する自動使用可処理等が使用者にわかりやすく報知され、消し忘れや立ち消え等の無駄なガス使用やガス漏れを伴う異常状態では自動消火された理由が説明されるので、ガス調理器の正しい使用を喚起することにもなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るガス調理器の外観を示す斜視図。
【図2】左こんろの構成を示す断面図。
【図3】右こんろの構成を示す断面図。
【図4】グリルの構成を示す断面図。
【図5】操作パネルの構成を示す(a)は実施形態、(b)は変化態様の正面図。
【図6】制御回路の構成を示すブロック図。
【図7】調理モード判定部による処理手順を(a)は調理モード入力がないとき、(b)は調理モード入力があるときを示すフローチャート。
【図8】焦げ付き防止判定部による処理手順を示すフローチャート。
【図9】加熱防止判定部による処理手順を示すフローチャート。
【図10】温度調節判定部による処理手順を示すフローチャート。
【図11】湯沸かし判定部による処理手順を示すフローチャート。
【図12】左こんろ駆動判定部による処理手順を示すフローチャート。
【図13】左こんろ駆動判定部による処理手順のサブルーチンとして実行されるタイマー動作のフローチャート。
【図14】左こんろ駆動判定部による処理手順のサブルーチンとして実行される火力変更動作のフローチャート。
【図15】右こんろ駆動判定部による処理手順を示すフローチャート。
【図16】右こんろ駆動判定部による処理手順のサブルーチンとして実行されるタイマー動作のフローチャート。
【図17】グリル駆動判定部による処理手順を示すフローチャート。
【図18】グリル駆動判定部による処理手順のサブルーチンとして実行されるタイマー動作のフローチャート。
【図19】音声報知内容読出部による処理手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 左こんろ(燃焼部)
2 鍋底温度センサー(鍋底温度検出手段)
3 右こんろ(燃焼部)
4 グリル(燃焼部)
5、6、7 点火ボタン(操作部)
18、20 流量調節器
21 電動駆動装置(火力制御手段)
23 遮断弁
25 熱電対(燃焼温度検出手段)
27、27a、27b、27c 制御回路(制御部)
29 調理モード判定部(判定手段)
30 焦げ付き防止判定部(判定手段)
31 加熱防止判定部(判定手段)
32 温度調節判定部(判定手段)
33 湯沸かし判定部(判定手段)
34 左こんろ駆動判定部
35 音声報知内容読出部
36 音声合成部
41 右こんろ駆動判定部
42 グリル駆動判定部
44 音声報知部
45、46、47 記憶部(記憶手段)
50 音声説明切替ノブ(音声説明切替手段)
51 調理モード設定ボタン(調理モード設定手段)

Claims (13)

  1. 操作部から点火操作がなされたとき、燃焼部に点火して加熱状態を検出し、点火からの時間経過を計時して、前記加熱状態及び時間経過の検出に基づいて燃焼部の燃焼を制御すると共に、点火及び加熱状態の異常及び予め設定された所定時間の検出時に燃焼部へのガス供給を遮断する制御を行う制御部を備えたガス調理器において、
    燃焼部による加熱状態を、燃焼部上に載置された鍋類の鍋底温度を検出する鍋底温度検出手段により検出された前記鍋底温度の検出データに基づいて調理種別を判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定結果に対応して、判定された前記調理種別を音声報知し、前記調理種別毎に予め設定され前記判定結果に応じて選択された動作に対応する音声報知をする音声報知手段と
    を備えたガス調理器。
  2. 音声報知手段は、予め所定動作毎に設定された音声コードが制御部から入力されたときに、前記音声コードに対応する音声説明を出力するように構成されてなる請求項1記載のガス調理器。
  3. 複数の燃焼部と、各燃焼部にそれぞれ対応する操作部及び制御部とを備えてなり、音声報知手段による音声説明に複数の燃焼部を区別する内容が含まれるように構成されてなる請求項1または2記載のガス調理器。
  4. 制御部に、鍋底温度の検出に基づいて燃焼部へのガス流量を調節して燃焼部の火力を制御する火力制御手段が設けられてなり、この火力制御手段による調理種別毎の温度調節の状態が音声報知手段から音声報知されるように構成されてなる請求項1〜いずれか一項に記載のガス調理器。
  5. 制御部に、鍋底温度の検出に基づいて適温、過熱、沸騰、焦げ付き等の調理状態を判定する判定手段が設けられてなり、この判定手段による判定結果が音声報知手段から音声報知されるように構成されてなる請求項1〜いずれか一項に記載のガス調理器。
  6. 制御部により燃焼部へのガス供給を遮断して自動消火したときには、消火した理由を含む消火の音声報知内容の音声コードが出力され、この音声コードは音声報知手段に出力されると共に記憶手段に記憶され、この記憶手段に記憶された音声コードは操作部からの再点火操作がなされたときに音声報知手段に出力されるように構成されてなる請求項1〜いずれか一項に記載のガス調理器。
  7. 燃焼部による加熱状態を、燃焼部の燃焼温度を検出する燃焼温度検出手段により検出し、この燃焼温度検出手段により点火できなかった状態及び立ち消えの状態を検知して、この点火異常の各状態が音声報知手段から音声報知されるように構成されてなる請求項1または2、3、に記載のガス調理器。
  8. 制御部により計時される点火からの時間経過の所定時間毎に、経過時間が音声報知手段から音声報知されるように構成されてなる請求項1〜いずれか一項に記載のガス調理器。
  9. 操作部に、調理種別を設定入力する調理モード設定手段が設けられてなり、この調理モード設定手段から設定入力された調理種別が音声報知手段から音声報知されるように構成されてなる請求項1〜3いずれか一項に記載のガス調理器。
  10. 音声説明の詳細度を選択する音声説明切替手段が設けられてなる請求項1〜いずれか一項に記載のガス調理器。
  11. 音声説明切替手段の詳細度を向上させる設定に切り替えることにより、制御動作に対応する注意説明が付加されて音声報知手段から音声報知されるように構成されてなる請求項10記載のガス調理器。
  12. 音声説明切替手段が、複数の燃焼部毎に個別に切り替え操作できるように構成されてなる請求項10または11記載のガス調理器。
  13. 音声説明の報知内容を読み出す音声報知内容読出モードが設けられてなり、この音声報知読出モードが設定入力されたとき、制御部が記憶する音声コードが順次音声報知手段に出力されるように構成されてなる請求項1〜12いずれか一項に記載のガス調理器。
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