JP4520618B2 - グリル調理器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、グリル調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のグリル調理器では、グリル庫内の魚のような調理物及び魚油のような油が発火して器具の損傷及び二次的な火災の原因となることを防ぐために、発火防止及び消し忘れ防止として、点火操作してから一定時間が経過すると自動的にガスを遮断して消火する消し忘れタイマー、使用中であることを報知するための使用中ブザー、及び点火時間を設定する調理タイマーを用いたり、グリル庫内が所定の温度以上になると消火する制御を用いている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のグリル調理器は主に中型の魚を焼く目的で設計されているため、例えばめざしのような小型の干し魚を焼くと、グリル調理器内で発火してしまうという問題点があった。
【0004】
また、オート機能を備えたグリル調理器では、設定のための選択ボタンが多く、操作が複雑になってしまうという問題点があった。
【0005】
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単な操作で、発火防止や消し忘れ防止を行い、小型の魚でも発火させずに焼くことのできるグリル調理器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、調理する魚の種類及び状態に対応してカット温度を設定する操作部と、グリル庫内の温度を測定する温度測定部と、前記グリル庫内の温度が前記カット温度を超えると消火を行う制御手段とを備え、点火操作時には予め想定された最も早く焼ける魚の種類及び状態に対応したカット温度に設定されることを特徴とし、簡単な操作で、発火防止や消し忘れ防止を行い、小型の魚でも発火させずに焼くことができる。
【0007】
請求項2の発明は、調理する魚の種類及び状態に対応してカット時間を設定する操作部と、いずれの魚の種類及び状態に対応して前記操作部のカット時間が設定されているかを示す表示手段と、点火操作時からの時間を計時するタイマーと、前記タイマーで計時した時間が前記カット時間を超えると消火を行う制御手段とを備え、点火操作時には予め想定された最も早く焼ける魚の種類及び状態に対応したカット時間に設定されることを特徴とし、簡単な操作で、発火防止や消し忘れ防止を行い、小型の魚でも発火させずに焼くことができる。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、操作部は、カット温度を、点火操作時に設定されたカット温度よりも高く設定する手段であることを特徴とし、ユーザの好みに合わせて、魚等の焼き加減を調節することができる。
【0009】
請求項4の発明は、請求項2の発明において、操作部は、カット時間を、点火操作時に設定されたカット時間よりも長く設定する手段であることを特徴とし、ユーザの好みに合わせて、魚等の焼き加減を調節することができる。
【0010】
請求項5の発明は、請求項1または3の発明において、グリル庫内の温度が、操作部で設定したカット温度に達する前に報知ブザーを鳴らす予告報知ブザー、もしくは点滅表示を行うLEDを備えることを特徴とし、グリル庫内の温度がカット温度にもうすぐ達することをユーザに報知し、ユーザに、発火や消し忘れに注意を喚起させることができる。
【0011】
請求項6の発明は、請求項2または4の発明において、点火操作後の経過時間が、操作部で設定したカット時間に達する前に報知ブザーを鳴らす予告報知、もしくは点滅表示を行うLEDを備えることを特徴とし、点火操作後の経過時間がカット時間にもうすぐ達することをユーザに報知し、ユーザに、発火や消し忘れに注意を喚起させることができる。
【0012】
請求項7の発明は、請求項1,3,5いずれかの発明において、カット温度は、点火操作時のグリル庫内の温度に応じて設定されることを特徴とし、それまでの使用状況に応じたカット温度を設定することができる。
【0013】
請求項8の発明は、請求項2,4,6いずれかの発明において、カット時間は、点火操作時のグリル庫内の温度に応じて設定されることを特徴とし、それまでの使用状況に応じたカット時間を設定することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
図1は、本発明のグリル調理器Aの前面図を示し、グリル調理器Aは、左右にガスコンロ3,3が配設され、一方のガスコンロ3の中央には温度センサー1が配設され、鍋底の温度を監視して消し忘れによる過熱を防止する。ガスコンロ3は、点火ボタン4b,4bによって点火・消火操作を行い、ガス量調整レバー5b,5bによって火力調整を行う。グリル調理器Aの中央部にはグリル調理部2が構成され、グリル調理部2は透明部を備えた扉8の内側にグリル庫を構成しており、グリル庫内に配されたガスバーナー(図示せず)にてグリル調理がなされるものである。グリル調理部2は、点火ボタン4aによって点火・消火操作を行い、ガス量調整レバー5aによって火力調整を行い、ガスバーナーの点火状態はグリル燃焼確認ランプ9によって表示される。また、制御用及び点火時のスパーク用の電源として、電池ケース6内に電池が収納されており、また、電池が消耗して交換時期になると、電池交換サイン用表示灯7が点灯する。操作部Bは、発火防止や消し忘れ防止のために、調理する魚の種類及び状態に対応してグリル庫内のカット温度またはカット時間を設定するものである。
【0016】
図2は、グリル調理部2の動作を制御する回路ブロック図を示す。燃料ガスは電磁弁である安全弁33を通してガスバーナー(図示なし)に供給されガスバーナーで燃焼される。安全弁33は点火ボタン4aに連動しており、点火ボタン4aを操作すると安全弁33が開放される。つまり、点火ボタン4aにはスイッチが設けられ、点火ボタン4aの操作に伴うスイッチの開閉によってコントローラ30が安全弁33を開放する。また、ガスバーナーには点火器34が付設されており、安全弁33の開放から一定時間は点火器34からスパークを発生させて燃料ガスに点火するようになっている。ガスバーナーには炎口に隣接して熱電対32が配設され、熱電対32の起電力はコントローラ30に設けた点火検出手段30bに入力される。点火検出手段30bでは、熱電対32の起電力に基づいて燃料ガスが燃焼しているか否かを判定する。つまり、点火検出手段30bはガスバーナの点火後に熱電対32から規定の出力電圧が得られなくなると、何らかの原因でガスバーナが立ち消えしたと判断して安全弁33を閉じることでガス漏れの危険を回避する。
【0017】
安全弁33とガスバーナとの間の流路には流量調節器(図示なし)が設けられ、流量調節器ではガス量調節レバー5aの操作によって燃料ガスの流量が調節可能になっている。つまり、ガス量調節レバー5aを操作することにより火力を調節することができる。また、グリル燃焼確認ランプ9はガスバーナーの点火状態に応じて点灯する。
【0018】
操作部Bは、発火防止や消し忘れ防止のために、調理する魚の種類及び状態に対応してグリル庫内のカット温度、あるいはカット時間を設定する。そして、グリル庫内の温度がカット温度を超えたとき、あるいは点火操作を行ってからの時間がカット時間を超えたときには制御手段30cは安全弁33を閉じて、ガスバーナーへの燃料ガスの供給を遮断して、消火を行う。グリル庫内の温度は、グリル庫内に設置したサーミスタ31によって測定し、点火操作を行ってからの時間は、タイマー30dによって計時を行う。また、タイマー30dは、計時時間が15分を超えると安全弁33を閉じることによっても消し忘れによる発火の危険を回避する。なお、カット温度及びカット時間の設定は、点火操作時にサーミスタ31によって測定したグリル庫内の初期温度に応じて演算手段30aによって演算された結果に基づいて設定される。
【0019】
図3(a)〜(e)に操作部Bの例を示す。
【0020】
図3(a)に示す操作部10は、調理する魚の種類及び状態に対応してグリル庫内のカット温度を設定するもので、操作部10の設定モードは、カット温度が低い順に、低(めざし)・中(干物)・標準(さんま)・高(あじ)の4モードを備えており、前記モードのうちいずれかを選択するモード選択ボタン10aと、各モードに対応して点灯するLED10b〜10eとから構成され、モード選択ボタン10aを押下する毎に、カット温度が、低(めざし)→中(干物)→標準(さんま)→高(あじ)→低(めざし)の順番で繰り返し切り替わる。点火操作時には、カット温度が最も低い低(めざし)のモードに設定される。
【0021】
図3(b)に示す操作部11も、調理する魚の種類及び状態に対応してグリル庫内のカット温度を設定するもので、操作部11の設定モードは、カット温度が低い順に、低(めざし)・標準の2モードを備えており、前記モードのうちいずれかを選択するモード選択ボタン11aと、各モードに対応して点灯するLED11b〜11cとから構成され、モード選択ボタン11aを押下する毎に、カット温度が、低(めざし)→標準→低(めざし)の順番で繰り返し切り替わる。点火操作時には、カット温度が最も低い低(めざし)のモードに設定される。
【0022】
図3(c)に示す操作部12は、調理する魚の種類及び状態に対応してグリルのカット時間を設定するもので、操作部12の設定モードは、カット時間が短い順に、短(めざし)・中(干物)・標準(さんま)・長(あじ)の4モードを備えており、前記モードのうちいずれかを選択するモード選択ボタン12aと、各モードに対応して点灯するLED12b〜12eとから構成され、モード選択ボタン12aを押下する毎に、カット時間が、短(めざし)→中(干物)→標準(さんま)→長(あじ)→短(めざし)の順番で繰り返し切り替わる。点火操作時には、カット時間が最も短い短(めざし)のモードに設定される。
【0023】
図3(d)に示す操作部13も、調理する魚の種類及び状態に対応してグリルのカット温度を設定するもので、操作部13の設定モードは、カット時間が短い順に、短(めざし)・標準の2モードを備えており、前記モードのうちいずれかを選択するモード選択ボタン13aと、各モードに対応して点灯するLED13b〜13cとから構成され、モード選択ボタン13aを押下する毎に、カット時間が、短(めざし)→標準→短(めざし)の順番で繰り返し切り替わる。点火操作時には、カット時間が最も短い短(めざし)のモードに設定される。
【0024】
図3(e)に示す操作部14も、調理する魚の種類及び状態に対応してグリルのカット時間を設定するもので、カット時間を長くする時間調節ボタン14aと、カット時間を短くする時間調節ボタン14bと、設定したカット時間が表示される表示部14cとから構成される。点火ボタン4aにて点火操作を行ったときには、カット時間はめざし等の小型の魚が発火しない初期時間に設定され、以後はユーザの好みに応じて、時間調節ボタン14a,14bによってカット時間の長短を調節することができる。
【0025】
図3(a)に示す操作部10を用いた場合のグリル調理部2の発火防止及び消し忘れ防止動作の制御フローを図4に示す。まず点火ボタン4aを押下することで(ステップS1)、安全弁制御のための基板回路がオンし、安全弁33が強制的に開となり、ガスバーナーに燃料ガスが供給されて、点火器34によって点火される(ステップS2)。そして、グリル庫内の温度を測定するサーミスタ31が正常か否かの判定を行い(ステップS3)、サーミスタ31が正常でなければ、安全弁33を閉にして消火とブザー報知とを行い(ステップS40)、サーミスタ31が正常であれば、着火検出部としての熱電対32の起電力が正常か否かの判定を行う(ステップS4)。熱電対32の起電力が正常でなければ点火検出手段30bによって消火とブザー報知とを行い(ステップS40)、熱電対32の起電力が正常であれば、安全弁33に内蔵されたソレノイドに強制吸着電流が流されて安全弁33は開状態を保持し、ガスバーナーへの燃料ガスの供給を維持して、このときカット温度は最も低いめざしモードに設定され、めざしモードのLED10bが点灯する(ステップS5)。そして、サーミスタ31によってグリル庫内の初期温度を測定し(ステップS7)、この初期温度を測定してからタイマー30dの計時時間が15分経過すると(ステップS6)、消火とブザー報知とを行う(ステップS40)。次に、モード選択ボタン1aを押下したかどうかを判断し(ステップS8)、モード選択ボタン1aを1回押せば、カット温度が2番目に低い干し物モードに設定され、干し物モードのLED10cが点灯する(ステップS15)。モード選択ボタン1aを2回押せば(ステップS16)、カット温度が2番目に高いさんまモードに設定され、さんまモードのLED10dが点灯する(ステップS23)。モード選択ボタン1aを3回押せば(ステップS24)、カット温度が最も高いあじモードに設定され、あじモードのLED10eが点灯する(ステップS31)。モード選択ボタン1aを4回押せば(ステップS32)、カット温度が最も低いめざしモードに再び設定され、めざしモードのLED10eが点灯する(ステップS39)。このようにモード選択ボタン1aを押下する毎にモードが切り替わる。
【0026】
そして、モード選択ボタン1aの押下がない場合は、そのときのモードに応じて再度ステップS8,S16,S24,S32のうちいずれかに戻って、モード選択ボタン1aの押下を監視するとともに、サーミスタ31によって点火操作時に測定したグリル庫内の初期温度から、各モードに応じてカット温度と報知温度とを演算する(ステップS9,S17,S25,S33)。図6(a)に、各モードにおけるカット温度と報知温度との演算式を示し、カット温度と報知温度とはグリル庫内の初期温度に応じて設定されており、グリル庫内の初期温度が高ければ高く設定され、グリル庫内の初期温度が低ければ低く設定される。また、報知温度はカット温度よりも低い温度に設定される。次に、サーミスタ31の測定温度が、報知温度以下か否かの判定を行い(ステップS10,S18,S26,S34)、サーミスタ31の測定温度が、報知温度以下であれば、そのときのモードに応じて再度ステップS8,S16,S24,S32のうちいずれかに戻って、モード選択ボタン1aの押下を監視し、報知温度を超えていれば、ユーザにブザー報知を行い(ステップS11,S19,S27,S35)、さらに報知温度を超えている状態が続くときには、各モードに対応したLED10b〜10eが点滅してユーザに報知を行う(ステップS12,S20,S28,S36)。次に、サーミスタ31の測定温度が、カット温度以下か否かの判定を行い(ステップS13,S21,S29,S37)、サーミスタ31の測定温度が、カット温度以下であればステップS12,S20,S28,S36を繰り返し、カット温度を超えていれば、カット温度を超えた状態が3秒を超えたか否かを判定する(ステップS14,S22,S30,S38)。カット温度を超えた状態が3秒以下であれば、ステップS12,S20,S28,S36に戻り、3秒を超えていれば、消火とブザー報知とを行う(ステップS40)。
【0027】
次に、図3(c)に示す操作部12を用いた場合のグリル調理部2の発火防止及び消し忘れ防止動作の制御フローを図5に示す。まず点火ボタン4aを押下することで(ステップS51)、安全弁制御のための基板回路がオンし、安全弁33が強制的に開となり、ガスバーナーに燃料ガスが供給されて、点火器34によって点火される(ステップS52)。そして、グリル庫内の温度を測定するサーミスタ31が正常か否かの判定を行い(ステップS53)、サーミスタ31が正常でなければ、安全弁33を閉にして消火とブザー報知とを行い(ステップS90)、サーミスタ31が正常であれば、着火検出部としての熱電対32の起電力が正常か否かの判定を行う(ステップS54)。熱電対32の起電力が正常でなければ、点火検出手段30bによって消火とブザー報知とを行い(ステップS90)、熱電対32の起電力が正常であれば、安全弁33に内蔵されたソレノイドに強制吸着電流が流されて安全弁33は開状態を保持し、ガスバーナーへの燃料ガスの供給を維持して、このときカット時間は最も低いめざしモードに設定され、めざしモードのLED12bが点灯する(ステップS55)。そして、サーミスタ31によってグリル庫内の初期温度を測定し(ステップS57)、この初期温度を測定してからタイマー30dの計時時間が15分経過すると(ステップS56)、消火とブザー報知とを行う(ステップS90)。次に、モード選択ボタン1aを押下したかどうかを判断し(ステップS58)、モード選択ボタン1aを1回押せば、カット時間が2番目に短い干し物モードに設定され、干し物モードのLED12cが点灯する(ステップS65)。モード選択ボタン1aを2回押せば(ステップS66)、カット時間が2番目に長いさんまモードに設定され、さんまモードのLED12dが点灯する(ステップS73)。モード選択ボタン1aを3回押せば(ステップS74)、カット時間が最も長いあじモードに設定され、あじモードのLED12eが点灯する(ステップS81)。モード選択ボタン1aを4回押せば(ステップS82)、カット時間が最も短いめざしモードに再び設定され、めざしモードのLED12eが点灯する(ステップS89)。このようにモード選択ボタン1aを押下する毎にモードが切り替わる。
【0028】
そして、モード選択ボタン1aの押下がない場合は、そのときのモードに応じて再度ステップS58,S66,S74,S82のうちいずれかに戻って、モード選択ボタン1aの押下を監視するとともに、サーミスタ31によって点火操作時に測定したグリル庫内の初期温度から、各モードに応じてカット時間と報知時間とを演算する(ステップS59,S67,S75,S83)。図6(b)に、各モードにおけるカット時間と報知時間との演算式を示し、カット時間と報知時間とはグリル庫内の初期温度に応じて設定されており、グリル庫内の初期温度が高ければ短く設定され、グリル庫内の初期温度が低ければ長く設定される。例えば、初期温度に連動してカット時間を短く設定するときには、時間単位1分を60秒→50秒としてもよい。また、報知時間はカット時間よりも短い時間に設定される。次に、タイマー10dによる計時時間が、報知時間以下か否かの判定を行い(ステップS60,S68,S76,S84)、タイマー10dの計時時間が、報知時間以下であれば、そのときのモードに応じて再度ステップS58,S66,S74,S82のうちいずれかに戻って、モード選択ボタン1aの押下を監視し、報知時間を超えていれば、ユーザにブザー報知を行い(ステップS61,S69,S77,S85)、さらに報知時間を超えている状態が続くときには、各モードに対応したLED12b〜12eが点滅してユーザに報知を行う(ステップS62,S70,S78,S86)。次に、タイマー10dの計時時間が、カット時間以下か否かの判定を行い(ステップS63,S71,S79,S87)、タイマー10dの計時時間が、カット時間以下であればステップS62,S70,S78,S86を繰り返し、カット時間を超えていれば、カット時間を超えた状態が3秒を超えたか否かを判定する(ステップS64,S72,S80,S88)。カット時間を超えた状態が3秒以下であれば、ステップS62,S70,S78,S86に戻り、3秒を超えていれば、消火とブザー報知とを行う(ステップS90)。
【0029】
このように点火操作時には、最もカット温度の低いモード、あるいは最もカット時間の短いモードに設定されるので、めざし等の小型の魚を調理する場合でも、発火を防ぐことができる。また、報知温度または報知時間のときは魚等の焼き加減が弱く、カット温度またはカット時間のときは魚等の焼き加減が強くなるように報知時間、カット時間を設定することで、ユーザの好みに合わせて調理、消火することができる。
【0030】
このように本実施形態によると、簡単な操作で、発火防止や消し忘れ防止を行い、小型の魚でも発火させずに焼くことができる。
【0031】
【発明の効果】
請求項1の発明は、調理する魚の種類及び状態に対応してカット温度を設定する操作部と、グリル庫内の温度を測定する温度測定部と、前記グリル庫内の温度が前記カット温度を超えると消火を行う制御手段とを備え、点火操作時には予め想定された最も早く焼ける魚の種類及び状態に対応したカット温度に設定されるので、簡単な操作で、発火防止や消し忘れ防止を行い、小型の魚でも発火させずに焼くことができるという効果がある。
【0032】
請求項2の発明は、調理する魚の種類及び状態に対応してカット時間を設定する操作部と、いずれの魚の種類及び状態に対応して前記操作部のカット時間が設定されているかを示す表示手段と、点火操作時からの時間を計時するタイマーと、前記タイマーで計時した時間が前記カット時間を超えると消火を行う制御手段とを備え、点火操作時には予め想定された最も早く焼ける魚の種類及び状態に対応したカット時間に設定されるので、簡単な操作で、発火防止や消し忘れ防止を行い、小型の魚でも発火させずに焼くことができるという効果がある。
【0033】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、操作部は、カット温度を、点火操作時に設定されたカット温度よりも高く設定する手段であるので、ユーザの好みに合わせて、魚等の焼き加減を調節することができるという効果がある。
【0034】
請求項4の発明は、請求項2の発明において、操作部は、カット時間を、点火操作時に設定されたカット時間よりも長く設定する手段であるので、ユーザの好みに合わせて、魚等の焼き加減を調節することができるという効果がある。
【0035】
請求項5の発明は、請求項1または3の発明において、グリル庫内の温度が、操作部で設定したカット温度に達する前に報知ブザーを鳴らす予告報知ブザー、もしくは点滅表示を行うLEDを備えるので、グリル庫内の温度がカット温度にもうすぐ達することをユーザに報知し、ユーザに、発火や消し忘れに注意を喚起させることができるという効果がある。
【0036】
請求項6の発明は、請求項2または4の発明において、点火操作後の経過時間が、操作部で設定したカット時間に達する前に報知ブザーを鳴らす予告報知、もしくは点滅表示を行うLEDを備えるので、点火操作後の経過時間がカット時間にもうすぐ達することをユーザに報知し、ユーザに、発火や消し忘れに注意を喚起させることができるという効果がある。
【0037】
請求項7の発明は、請求項1,3,5いずれかの発明において、カット温度は、点火操作時のグリル庫内の温度に応じて設定されるので、それまでの使用状況に応じたカット温度を設定することができるという効果がある。
【0038】
請求項8の発明は、請求項2,4,6いずれかの発明において、カット時間は、点火操作時のグリル庫内の温度に応じて設定されるので、それまでの使用状況に応じたカット時間を設定することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の前面図である。
【図2】本発明の実施形態の回路ブロック図である。
【図3】(a)〜(e)本発明の実施形態の操作部の構成図である。
【図4】本発明の実施形態の動作フローチャートである。
【図5】本発明の実施形態の動作フローチャートである。
【図6】(a),(b)本発明の実施形態の動作を説明するための図である。
【符号の説明】
A グリル調理器
B 操作部
2 グリル調理部
4a 点火ボタン
Claims (8)
- 調理する魚の種類及び状態に対応してカット温度を設定する操作部と、グリル庫内の温度を測定する温度測定部と、前記グリル庫内の温度が前記カット温度を超えると消火を行う制御手段とを備え、点火操作時には予め想定された最も早く焼ける魚の種類及び状態に対応したカット温度に設定されることを特徴とするグリル調理器。
- 調理する魚の種類及び状態に対応してカット時間を設定する操作部と、いずれの魚の種類及び状態に対応して前記操作部のカット時間が設定されているかを示す表示手段と、点火操作時からの時間を計時するタイマーと、前記タイマーで計時した時間が前記カット時間を超えると消火を行う制御手段とを備え、点火操作時には予め想定された最も早く焼ける魚の種類及び状態に対応したカット時間に設定されることを特徴とするグリル調理器。
- 操作部は、カット温度を、点火操作時に設定されたカット温度よりも高く設定する手段であることを特徴とする請求項1記載のグリル調理器。
- 操作部は、カット時間を、点火操作時に設定されたカット時間よりも長く設定する手段であることを特徴とする請求項2記載のグリル調理器。
- グリル庫内の温度が、操作部で設定したカット温度に達する前に報知ブザーを鳴らす予告報知ブザー、もしくは点滅表示を行うLEDを備えることを特徴とする請求項1または3記載のグリル調理器。
- 点火操作後の経過時間が、操作部で設定したカット時間に達する前に報知ブザーを鳴らす予告報知、もしくは点滅表示を行うLEDを備えることを特徴とする請求項2または4記載のグリル調理器。
- カット温度は、点火操作時のグリル庫内の温度に応じて設定されることを特徴とする請求項1,3,5いずれか記載のグリル調理器。
- カット時間は、点火操作時のグリル庫内の温度に応じて設定されることを特徴とする請求項2,4,6いずれか記載のグリル調理器。
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JP2000257868A (ja) * | 1999-03-10 | 2000-09-22 | Rinnai Corp | 加熱調理器 |
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