JP3932265B2 - 加熱調理器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、テーブルこんろやビルトインこんろ、グリル等、バーナの燃焼によって調理物を加熱調理する加熱調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】
加熱調理器として例えばグリルでは、グリル庫内に備えたバーナへのガス供給路に、マグネット安全弁を設けて、操作ボタンの押し込みによってマグネット安全弁を強制的に開弁させてバーナへガス供給を行うと共に、バーナ近傍に設けた電極を連続放電させて着火を行う。着火後は、バーナの炎によって加熱される熱電素子としての熱電対の出力を燃焼制御手段としてのコントローラが監視し、熱起電力の出力が所定の着火検知レベルに達すると、マグネット安全弁へ吸着電流を流して開弁保持させる。
一方、このような加熱調理器には、タイマー機能が付与されている。これは、例えば特公平5−65170号公報に開示のグリルの制御装置の如く、点火操作でバーナに着火され、熱電対の出力が着火検知レベルに達した時点でタイマーのカウントを開始するもので、タイムアップすると、コントローラがマグネット安全弁への通電を停止してマグネット安全弁を閉弁させ、ガスの供給を遮断してバーナを消火させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、グリルでは、初回使用時と連続使用時とでは、点火時のグリル庫内の温度が異なるため、実際の調理時間(焼き上がりに要する時間)も異なってくる。しかし、上記従来のタイマー機能のように、一律に着火検知レベルでタイマーをスタートさせると、タイムアップの時点で加熱時間が不十分で加熱ムラが生じたりして、適切な調理時間をカウントできない場合が生じていた。
【0004】
そこで、請求項1及び2に記載の発明は、適切な調理時間のカウントが可能なタイマー機能を備えた加熱調理器を提供することを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、燃焼制御手段は、熱電素子の出力の変化が所定の傾き以下になった際にタイマ手段をスタートさせることを特徴とするものである。
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、燃焼制御手段は、熱電素子の出力がバーナの着火検知レベルよりも高い所定レベルであって、且つ出力の変化が所定の傾き以下になった際にタイマ手段をスタートさせることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項2の目的に加えて、タイマースタートのタイミングに適正な所定レベルを設定可能とするために、所定レベルは、バーナの着火検知レベルの略10倍としたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、テーブルこんろにおけるグリル部の構造図で、グリル部1は、グリル庫内に設けられ、バーナ本体2に延設される平面コ字状のバーナ3と、そのバーナ3に接続管4を介して接続される点滅器5とを有する。点滅器5内には、操作ボタン6の押し操作によって開弁するメイン弁7及びマグネット安全弁8が備えられ、接続管4は、その先端のノズル9を、バーナ本体2の基端に設けたダンパ10と接続されている。11,12は、夫々バーナ3の炎孔13の近傍に設けられた点火電極と、熱電素子としての熱電対、14は電池交換時期の報知用のLEDランプである。
【0007】
15は燃焼制御手段としてのコントローラで、周知のCPUやマグネット安全弁8の駆動回路、イグナイタ16の動作回路、熱電対12による炎検知回路、所定の発振周波数の振動子を有したタイマー回路等を備え、乾電池17を電源として、操作ボタン6の押し操作に伴うイグナイタスイッチ18の信号を検知してイグナイタ16を作動させ、点火電極11を連続放電させる。また、コントローラ15は、バーナ3の点火後は炎検知回路によって熱電対12の出力(熱起電力)を監視して、着火検知レベル以上の出力が得られる間はマグネット安全弁8へ吸着保持電流を供給する一方、炎の立ち消え等で出力が着火検知レベルを下回った場合には、吸着保持電流の供給を停止してマグネット安全弁8を閉弁させ、バーナ3へのガスの供給を遮断する安全装置を制御可能となっている。
【0008】
次に、上記グリル部1のタイマー調理を、図2のフローチャートに基づいて説明する。
まず、操作ボタン6を押し操作すると、S1でイグナイタスイッチ18がONし、S2でイグナイタ16がONすると共に、点滅器5内のメイン弁7及びマグネット安全弁8が強制的に開弁し、ガスが接続管4からバーナ本体2側へ供給される。バーナ本体2では、ノズル9から噴出されるガスと共に燃焼に必要な空気がダンパ10から取り込まれ、この混合気がバーナ本体2を介してバーナ3の各炎孔13へ送出される。また、イグナイタ16のONによって点火電極11が連続放電するため、各炎孔13で混合気が燃焼してバーナ3に着火される(S3)。
【0009】
続いてS4では、熱電対12の出力が、S3のバーナ3の着火から3秒後にDC2mV以上か否かを判別する。ここで2mV以上でなければ、コントローラ15はマグネット安全弁8へ通電しないため、操作ボタン6から手を離すと、S5でマグネット安全弁8が閉弁すると共に、イグナイタ16及びイグナイタスイッチ18がOFFする。S4の判別で2mV以上であれば、S6で電池電圧が2.1V以上か否かを判別し、2.1Vを下回っていれば、S7でLEDランプ14を点灯させる。一方、2.1V以上であれば、コントローラ15はマグネット安全弁8へ通電して吸着開弁保持させる(S8)。
【0010】
その後、コントローラ15は、熱電対12の出力を判定し、S9の判別で、出力が20mV以上に達したことを確認すると、S10でタイマーをスタートさせ、S11で通常の燃焼が継続される。このタイマーは、テーブルこんろの前面に設けられた図示しないタイマー操作部において、予め設定された複数の時間(例えば「5分」「7分」「10分」)の何れかを選択すると、当該時間でのタイマーがスタートし、タイマー操作部に設けられた表示部において残り時間が表示される。また、タイマーを選択しない場合は、自動的に消し忘れタイマー(ここでは26分)が同じタイミングでスタートする。
そして、タイマー時間が経過すると(S12)、コントローラ15は、S13でマグネット安全弁8への通電を停止してこれを閉弁させ、バーナ3へのガスの供給を遮断して消火させる。同時に、タイムアップをブザー等で報知する。
【0011】
なお、S9において、熱電対12の出力20mV以上を判別してタイマーをスタートさせるようにしたのは、以下の理由による。
図3は、着火後の熱電対12の熱起電力の変化を示すグラフで、従来は、バーナ3の着火検知レベルが2mVであることから、タイマーをスタートさせるタイミングも、その着火検知レベルを目安にして行っていた。しかし、先述のように、例えばグリルの初回使用時でグリル庫内の温度が低い場合には、着火検知のタイミングでタイマーをスタートさせると、調理終了時点で加熱が不十分となるおそれがある。そこで、通常の着火検知レベルより高い所定レベル(20mV)を目安にして、庫内温度が加熱調理に十分な温度まで高くなるのを待ってからタイマーをスタートさせることで、タイマー調理の開始時から適正な加熱を行えるようにしたものである。よって、この形態では、タイマーのスタートは点火操作から20秒前後遅れることになる。
上記趣旨から、タイマーをスタートさせる所定レベルは、着火検知レベルに近すぎると依然として加熱調理が不十分となるおそれがあるため、本形態のように着火検知レベルの略10倍で設定するのが望ましい。
【0012】
このように上記形態のグリル部1によれば、タイマーのスタートのタイミングを、着火検知レベルでなく、熱起電力の出力がそれより高い所定レベルに達した場合としたことで、実際の調理に合った適切なタイマー調理が可能となる。
また、所定レベルとして、バーナ3の着火検知レベルの略10倍としているから、タイマースタートのタイミングに適正な所定レベルが設定可能となっている。
【0013】
一方、上記形態では、タイマーのスタートのタイミングを、着火検知レベルより高い所定レベルの到達としているが、図4に示すように、S8でのマグネット安全弁通電後、S9において、出力の変化の傾き(図3に示すS部)が、0.5mV/s以下になったことを確認してからS10でタイマーをスタートさせることもできる。すなわち、出力が安定した状態を適正な調理開始のタイミングと捉えるもので、このように傾きの安定を目安とすることで、熱電対が劣化して着火検知後の出力が十分上昇しない場合でも、適切にタイマースタートのタイミングを得ることができる。
【0014】
そして、図5に示すように、S8でマグネット安全弁通電後、S9で熱電対12の出力が20mVに到達したか否かを判別し、さらにS10で、熱電対12の出力変化の傾きが0.5mV/s以下になったか否かを判別し、両条件を満足した場合のみS11でタイマーをスタートさせる形態、すなわち図2と図4との複合形態も採用できる。このように着火検知レベルより高い所定レベルと、出力の安定とを共にタイマースタートの条件とすることで、より適切なタイマースタートのタイミングを得ることができる。
【0015】
なお、タイマーをスタートさせる熱電素子出力の所定レベルや所定の傾きは、上記形態に限定するものではなく、本発明の趣旨の範囲内で適宜設計変更可能である。また、上記各形態では、タイムアップの際はマグネット安全弁を閉弁させてバーナを自動消火させているが、自動消火させずに、タイムアップ時はブザー等による報知のみにとどめても良いし、逆に報知せずに、タイムアップ時は自動消火のみ行うようにしても良い。
【0016】
【発明の効果】
請求項1及び2に記載の発明によれば、タイマーのスタートのタイミングを、熱電素子の出力の着火検知レベルでなく、それより高い所定レベルに達した場合や、出力変化が所定の傾き以下に達した場合としたことで、実際の調理に合った適切なタイマー調理が可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項2の効果に加えて、所定レベルをバーナの着火検知レベルの略10倍としたことで、タイマースタートのタイミングに適正な所定レベルが設定可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】テーブルこんろにおけるグリル部の構造図である。
【図2】タイマー調理のフローチャートである。
【図3】点火後の時間と熱起電力との関係を示すグラフである。
【図4】タイマー調理の変更例のフローチャートである。
【図5】タイマー調理の変更例のフローチャートである。
【符号の説明】
1・・グリル部、3・・バーナ、5・・点滅器、6・・操作ボタン、8・・マグネット安全弁、12・・熱電対、15・・コントローラ。
Claims (3)
- 調理物を加熱調理するバーナと、そのバーナの近傍にあって炎を検知する熱電素子と、その熱電素子の出力を監視して前記バーナの燃焼を制御する燃焼制御手段と、その燃焼制御手段によって開始制御され、設定された所定時間のカウントが可能なタイマ手段とを備えた加熱調理器であって、
前記燃焼制御手段は、前記熱電素子の出力の変化が所定の傾き以下になった際に前記タイマ手段をスタートさせることを特徴とする加熱調理器。 - 調理物を加熱調理するバーナと、そのバーナの近傍にあって炎を検知する熱電素子と、その熱電素子の出力を監視して前記バーナの燃焼を制御する燃焼制御手段と、その燃焼制御手段によって開始制御され、設定された所定時間のカウントが可能なタイマ手段とを備えた加熱調理器であって、
前記燃焼制御手段は、前記熱電素子の出力が前記バーナの着火検知レベルよりも高い所定レベルであって、且つ前記出力の変化が所定の傾き以下になった際に前記タイマ手段をスタートさせることを特徴とする加熱調理器。 - 所定レベルは、バーナの着火検知レベルの略10倍とした請求項2に記載の加熱調理器。
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