JP2004108695A - ガスコンロ - Google Patents

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Abstract

【課題】使い勝手のよいガスコンロの提供。
【解決手段】制御手段Hは、バーナの燃焼中に、火力指令手段による指令情報に基づいて、バーナへの燃料ガス供給量を調節する火力調節作動を実行するとともに、点火消火指令手段により消火が指令されていない状態で、強制消火原因を検出すると、バーナへの燃料ガスの供給を強制的に停止する強制消火作動を実行するように構成され、点火消火指令手段による点火指令が、強制消火作動実行後の再点火指令であるか否かを判別する再点火指令判別手段Hが設けられ、制御手段Hは、再点火指令判別手段Hにて再点火指令であると判別されているときには、再点火指令により点火作動を実行した後のバーナ1,3の再点火火力を、強制消火原因に対応させて定められる火力に調節する再点火火力調節作動を実行するように構成されている。
【選択図】    図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、火力を調節自在なバーナと、そのバーナによる火力を指令する火力指令手段と、前記バーナの点火および消火を指令する点火消火指令手段と前記バーナの燃焼を制御する制御手段とが設けられ、
前記制御手段は、前記点火消火指令手段により点火が指令されると、前記バーナに燃料ガスを供給して点火手段を作動させる点火作動を実行し、前記点火消火指令手段により消火が指令されると、前記バーナへの燃料ガスの供給を停止する消火作動を実行し、
前記バーナの燃焼中に、前記火力指令手段による指令情報に基づいて、前記バーナへの燃料ガス供給量を調節する火力調節作動を実行するとともに、前記点火消火指令手段により消火が指令されていない状態で、強制消火原因を検出すると、前記バーナへの燃料ガスの供給を強制的に停止する強制消火作動を実行するように構成されているガスコンロに関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のようなガスコンロは、使用者による点火消火指令手段および火力指令手段による指令にて、バーナを点火させたり、消火させたり、火力を調節するものである。
そして、従来では、制御手段は、バーナの燃焼中において、使用者が点火消火指令手段により消火を指令していない状態で、温度センサにて異常温度を検出する過熱状態や、加熱開始から設定時間が経過する消し忘れなどの強制消火原因を検出すると、バーナへの燃料ガスの供給を強制的に停止する強制消火作動を実行して、安全性の向上を図っていた(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特許第2834119号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のガスコンロでは、強制消火原因を検出すると、強制消火作動を実行することにより、バーナへの燃料ガスの供給を強制的に停止しているだけであるので、強制消火作動実行後において、使用者がバーナの燃焼を継続させるために、バーナに再点火させたときに、バーナの火力などは強制消火作動を実行したときの状態が再現されることになる。
したがって、バーナに再点火させたときに、再度、同じ強制消火原因を検出して、バーナへの燃料ガスの供給を強制的に停止してしまう虞があり、使用者がバーナの燃焼を継続させたいにもかかわらず、バーナの燃焼が強制的に停止させてしまうこととなって、使用者の意図に沿わずに、使い勝手の悪いものとなっていた。
【0005】
本発明は、かかる点に着目してなされたものであり、その目的は、使い勝手のよいガスコンロを提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1に記載の発明によれば、火力を調節自在なバーナと、そのバーナによる火力を指令する火力指令手段と、前記バーナの点火および消火を指令する点火消火指令手段と前記バーナの燃焼を制御する制御手段とが設けられ、
前記制御手段は、前記点火消火指令手段により点火が指令されると、前記バーナに燃料ガスを供給して点火手段を作動させる点火作動を実行し、前記点火消火指令手段により消火が指令されると、前記バーナへの燃料ガスの供給を停止する消火作動を実行し、
前記バーナの燃焼中に、前記火力指令手段による指令情報に基づいて、前記バーナへの燃料ガス供給量を調節する火力調節作動を実行するとともに、前記点火消火指令手段により消火が指令されていない状態で、強制消火原因を検出すると、前記バーナへの燃料ガスの供給を強制的に停止する強制消火作動を実行するように構成されているガスコンロにおいて、
前記点火消火指令手段による点火指令が、前記強制消火作動実行後の再点火指令であるか否かを判別する再点火指令判別手段が設けられ、
前記制御手段は、前記再点火指令判別手段にて再点火指令であると判別されているときには、再点火指令により前記点火作動を実行した後の前記バーナの再点火火力を、前記強制消火原因に対応させて定められる火力に調節する再点火火力調節作動を実行するように構成されている。
【0007】
すなわち、再点火火力を、強制消火原因に対応する状態で、再度、同じ強制消火原因を検出しないような火力に定めることにより、強制消火作動を実行したのち、点火消火指令手段により点火が指令されたときには、制御手段は、再点火火力を、再度、同じ強制消火原因を検出しないような火力に自動的に調節することになるので、強制消火作動実行後に、使用者がバーナの燃焼を継続させるためにバーナに再点火させたときに、再度、同じ強制消火原因の検出によって、バーナへの燃料ガスの供給を強制的に停止されることを阻止することができることとなる。
したがって、強制消火作動実行後に、使用者がバーナの燃焼を継続させるために、バーナに再点火させたときに、バーナの燃焼を継続させることができ、バーナの燃焼を継続させたいという使用者の意図に沿うことができることとなって、使い勝手のよいガスコンロを提供できるに至った。
【0008】
請求項2に記載の発明によれば、前記制御手段は、前記再点火火力調節作動において、前記強制消火原因が過熱状態であるときには、前記再点火火力を、前記強制消火作動を実行したときの火力よりも小さい火力に定めるように構成されている。
【0009】
すなわち、制御手段は、強制消火原因が過熱状態であるときには、その過熱状態の検出による強制消火作動実行後の再点火火力を、すぐに過熱状態とならないように、強制消火作動を実行したときの火力よりも小さい火力に自動的に調節することになるので、過熱状態の検出による強制消火作動実行後に、使用者がバーナの燃焼を継続させるためにバーナに再点火させたときに、すぐに過熱状態となることを阻止し、バーナの燃焼を継続させることができることになる。
したがって、過熱状態の検出による強制消火作動実行後において、バーナの燃焼を継続させたいという使用者の意図に沿うことができることとなって、過熱状態という強制消火原因に的確に対応することができ、非常に使い勝手のよいものとなる。
【0010】
請求項3に記載の発明によれば、前記制御手段は、前記再点火火力調節作動において、前記強制消火原因が煮こぼれであるときには、前記再点火火力を、前記強制消火作動を実行したときの火力よりも小さい火力に定めるように構成されている。
【0011】
すなわち、制御手段は、強制消火原因が煮こぼれであるときには、その煮こぼれの検出による強制消火作動実行後の再点火火力を、再度、煮こぼれとならないように、強制消火作動を実行したときの火力よりも小さい火力に自動的に調節することになるので、煮こぼれの検出による強制消火作動実行後に、使用者がバーナの燃焼を継続させるためにバーナに再点火させたときに、再度、煮こぼれとなることを阻止することができることになる。
したがって、煮こぼれの検出による強制消火作動実行後において、再度の煮こぼれを防止しながら、バーナの燃焼を継続させたいという使用者の意図に沿うことができることとなって、非常に使い勝手のよいものとなる。
【0012】
請求項4に記載の発明によれば、前記制御手段は、前記再点火火力調節作動において、前記強制消火原因が吹き消えであるときには、前記再点火火力を、前記強制消火作動を実行したときの火力よりも大きい火力に定めるように構成されている。
【0013】
すなわち、制御手段は、強制消火原因が吹き消えであるときには、その吹き消えの検出による強制消火作動実行後の再点火火力を、再度、吹き消えとならないように、強制消火作動を実行したときの火力よりも大きい火力に自動的に調節することになるので、吹き消えの検出による強制消火作動実行後に、使用者がバーナの燃焼を継続させるためにバーナに再点火させたときに、再度、吹き消えの検出によって、バーナへの燃料ガスの供給を強制的に停止されることを阻止することができることとなる。
したがって、吹き消えの検出による強制消火作動実行後において、再度の吹き消えを防止しながら、バーナの燃焼を継続させたいという使用者の意図に沿うことができることとなって、非常に使い勝手のよいものとなる。
【0014】
請求項5に記載の発明によれば、前記制御手段は、前記再点火火力調節作動において、前記強制消火原因が消し忘れであるときには、前記再点火火力を、前記強制消火作動を実行したときの火力と同じ火力またはほぼ同じ火力に定めるように構成されている。
【0015】
すなわち、制御手段は、強制消火原因が消し忘れであるときには、その消し忘れの検出による強制消火作動実行後の再点火火力を、強制消火作動を実行したときの火力と同じ火力またはほぼ同じ火力に自動的に調節することになるので、消し忘れの検出による強制消火作動実行後に、使用者がバーナの燃焼を継続させるためにバーナに再点火させたときに、消火前の火力にてバーナの燃焼を継続することができることになる。
したがって、消し忘れの検出による強制消火作動実行後において、バーナの燃焼を継続させたいという使用者の意図に沿うことができることとなって、消し忘れという強制消火原因に的確に対応することができ、非常に使い勝手のよいものとなる。
【0016】
請求項6に記載の発明によれば、前記再点火指令判別手段は、前記強制消火作動が実行されたのちの再点火判別用設定時間内に、前記点火消火指令手段により点火が指令されると、再点火指令であると判別するように構成されている。
【0017】
すなわち、強制消火作動実行後において、使用者がバーナの燃焼を継続させたいときには、強制消火作動を実行したのち、すぐに点火消火指令手段にて点火を指令する傾向があることから、再点火指令判別手段は、強制消火作動実行後の再点火判別用設定時間内の点火指令については、再点火指令であると判別するので、点火消火指令手段による点火指令が、再点火指令であるか否かの判別を的確に行うことができることになる。
したがって、強制消火作動実行後において、使用者がバーナの燃焼を継続させたい状態であることを的確に判別できることとなって、使用者の意図に的確に対応することができ、より一層使い勝手のよいものとなる。
【0018】
請求項7に記載の発明によれば、前記再点火判別用設定時間は、前記強制消火原因に対応させて設定されている。
【0019】
すなわち、再点火判別用設定時間は、強制消火原因によって、その時間を長く設定されたり、あるいは短く設定されて、強制消火原因に合わせて設定されるので、再点火指令判別手段は、強制消火原因に対応して設定される再点火判別用設定時間に基づいて、強制消火作動が実行されたのちの再点火判別用設定時間内に、点火消火指令手段により点火が指令されると、再点火指令であると判別することになる。
したがって、点火消火指令手段による点火指令が、再点火指令であるか否かの判別を、強制消火原因を加味した状態で、より的確に行うことができることとなって、強制消火作動実行後において、使用者がバーナの燃焼を継続させたい状態をより的確に判別することができ、使い勝手の向上を図ることができることになる。
【0020】
請求項8に記載の発明によれば、前記バーナにより生成される火炎に対して検出作用する燃焼センサが設けられ、前記制御手段は、前記火力指令手段にて弱火よりも大きい火力が指令されている状態において、前記燃焼センサの検出値が弱火用設定範囲よりも火力増大側であるときに、前記燃焼センサの検出値の火力減少側への単位時間当たりの変化量が設定変化量以上である急激変化状態が存在したのち、前記燃焼センサによる検出値に基づいて断火状態を検出すると、強制消火原因が煮こぼれであると判別するように構成されている。
【0021】
すなわち、煮こぼれは、バーナによる火力が弱火よりも大きい火力に調節されて、バーナによる火力が強いときに起こり、その煮こぼれによりバーナの火が断火すると、燃焼センサの検出値は、弱火用設定範囲よりも火力増大側から火力減少側に変化して、急激変化状態が存在したのち、断火状態と検出する断火状態検出用範囲となる。
そして、制御手段は、その燃焼センサの検出値の変化を検出することにより、断火の原因が煮こぼれである煮こぼれ消火状態と判別すると、再点火火力を、煮こぼれに対応させて定められる火力に自動的に調節することになる。
したがって、強制消火原因が煮こぼれであることを的確に判別することができ、その判別結果に基づいて再点火火力の調節を煮こぼれに対応させて的確に行うことができることとなって、使い勝手が非常によいものとなる。
【0022】
請求項9に記載の発明によれば、前記バーナにより生成される火炎に対して検出作用する燃焼センサが設けられ、前記制御手段は、前記火力指令手段にて弱火が指令されている状態において、前記燃焼センサの検出値が弱火用設定範囲にあるときに、前記燃焼センサによる検出値に基づいて断火状態を検出すると、強制消火原因が吹き消えであると判別するように構成されている。
【0023】
すなわち、吹き消えは、バーナによる火力が弱火に調節されて、バーナによる火力が弱いときに起こり、その吹き消えによりバーナの火が断火すると、燃焼センサの検出値は、弱火用設定範囲から火力減少側に変化して、断火状態と検出する断火状態検出用範囲となる。
そして、制御手段は、その燃焼センサの検出値の変化を検出することにより、強制消火原因が吹き消えであると判別すると、再点火火力を、吹き消えに対応させて定められている火力に自動的に調節することになる。
したがって、強制消火原因が吹き消えであることを的確に判別することができ、その判別結果に基づいて再点火火力の調節を吹き消えに対応させて的確に行うことができることとなって、使い勝手が非常によいものとなる。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明にかかるガスコンロを図面に基づいて説明を加える。
このガスコンロは、図1〜図3に示すように、2つのコンロバーナ1を備えたコンロ部2、および、そのコンロ部1の下方側の内部に配置されたグリルバーナ3を備えたグリル部4を備えたコンロ本体5からなるテーブル式ガスコンロにて構成されている。
そして、コンロ本体5の後方側箇所には、グリル部4におけるグリルバーナ3の燃焼排ガスを排気するためのグリル排気口6が形成され、各コンロ部2の周囲は、トッププレート7にてガスコンロ上面が覆われており、このトッププレート7の上部に、各コンロ部2に対する被加熱物(鍋など)を受け止め支持するための五徳8が載置支持されている。
また、ガスコンロ前側面には、コンロバーナ1やグリルバーナ3の点火、消火や、火力調節などの各種の運転状態を指令する操作部Sが設けられ、制御部Hが、その操作部Sにて指令された運転状態に基づいて、コンロバーナ1およびグリルバーナ3を制御するように構成されている。
【0025】
前記コンロバーナ1は、図1において、コンロ本体5の左側に位置する大バーナ1aと右側に位置する並バーナ1bとから構成され、並バーナ1b(図3中一番上のバーナ)には、五徳8にて載置支持された被加熱物の底面部に接触して、被加熱物の温度を検出する温度センサRが設けられている。
そして、2つのコンロバーナ1の夫々には、点火用の点火手段としての点火プラグ9、および、コンロバーナ1の立ち消えなどの燃焼状態を検出する燃焼センサとしての熱電対10が設けられている。
また、グリルバーナ3は、上面バーナ3aと下面バーナ3bとを備えた両面バーナにて構成され、上面バーナ3aおよび下面バーナ3bの夫々にも、点火用の点火手段としての点火プラグ9、および、グリルバーナ3の立ち消えなどの燃焼状態を検出する燃焼センサとしての熱電対10が設けられ、グリル庫内の温度を検出するグリル庫内温度センサ11も設けられている。
前記熱電対10の夫々は、2つのコンロバーナ1およびグリルバーナ3により生成される火炎に対して検出作用して、その火力に応じて火力が大きいほど高い検出値を出力し、火力に応じて検出値を高低するように構成されている。
【0026】
前記2つのコンロバーナ1およびグリルバーナ3へのガス供給路12は、図3に示すように、大バーナ用分岐路12a、並バーナ用分岐路12b、グリルバーナ用分岐路12cの3系統に分岐して接続され、グリルバーナ3へのグリルバーナ用分岐路12cは、さらに、上面バーナ3aと下面バーナ3bの夫々に分岐接続されている。
【0027】
そして、大バーナ用分岐路12a、並バーナ用分岐路12b、および、グリルバーナ用分岐路12cの夫々には、モータコック13(13a,13b,13c)、および、そのモータコック13の開度位置を検出する位置センサ14(14a,14b,14c)が設けられている。
また、グリルバーナ用分岐路12cにおける上面バーナ3aと下面バーナ3bへの分岐箇所よりも上流側にガバナ21が設けられ、ガス供給路12における大バーナ用分岐路12a、並バーナ用分岐路12b、グリルバーナ用分岐路12cへの分岐箇所よりも上流側に元電磁弁22が設けられている。
【0028】
前記モータコック13および位置センサ14について、モータコック13の組立断面図である図4の(イ)、および、モータコック13の分解図である図4の(ロ)に基づいて説明を加える。
前記モータコック13は、減速ギア付きのステッピングモータ15、そのステッピングモータ15にて回転される回転子16、その回転子16と一体的に回転して、ガス供給路12の通路面積を調節する閉子17などから構成され、ステッピングモータ15の作動を制御することにより、閉止17の回転位置を調整して、バーナへの燃料ガス供給量を調整自在に構成されている。
また、位置センサ14は、開度信号用基板19に設けられたホールIC20にて回転子16に設けられたマグネット18を検出することにより、モータコック13の全開位置、半開位置、全閉位置を検出し、それら全開位置、半開位置、全閉位置の各位置の検出および各位置からのステッピングモータ15のパルス数によって、モータコック13の開度位置を検出するように構成されている。
ちなみに、ホールIC20は、図4の(ロ)に示すように、全開位置用のホールIC20a、半開位置用のホールIC20b、全閉位置用のホールIC20cの3つが設けられている。
【0029】
前記操作部Sは、図1に示すように、コンロ本体5の前面部において、左側上部に位置する大バーナ用操作部S1、左側下部に位置するグリルバーナ用操作部S3、右側に位置する並バーナ用操作部S2とから構成されている。
【0030】
前記大バーナ用操作部S1には、図2の(イ)に示すように、大バーナ1aの点火/消火を指令する点火消火指令手段としての点火/消火キー23、大バーナ1aによる火力を指令する火力指令手段としての火力調節キー24、大バーナ1aが燃焼中のときに点灯する燃焼ランプ25、大バーナ1aの火力を表示する火力表示ランプ26などが設けられている。
また、グリルバーナ用操作部S3には、図2の(ハ)に示すように、グリルバーナ3の点火/消火を指令する点火消火指令手段としての点火/消火キー27、両面バーナであるグリルバーナ3の燃焼状態を指令する火力指令手段としての切替キー28、グリルバーナ3の燃焼状態を表示する燃焼状態表示ランプ29、グリルバーナ3の燃焼中に点灯する燃焼ランプ30などが設けられている。
【0031】
そして、並バーナ用操作部S2には、図2の(ロ)に示すように、並バーナ1bの点火/消火を指令する点火消火指令手段としての点火/消火キー31、並バーナ1bの火力を指令する火力指令手段としての火力調節キー32、並バーナ1bの燃焼中に点灯する燃焼ランプ33、並バーナ1bの火力を表示する火力表示ランプ34、並バーナ1bによる調理タイマー運転における調理時間を指令する調理タイマー時間設定キー35、その調理タイマー運転における調理時間を表示する調理タイマー時間表示部36、160℃、180℃、220℃の目標温度が設定可能で天ぷら運転を指令する天ぷらキー37、湯沸かし運転を指令する湯沸かしキー38などが設けられている。
【0032】
前記制御部Hは、電池電源を用いてマイクロコンピュータを備えて構成され、大バーナ用操作部S1、グリルバーナ用操作部S3、および、並バーナ用操作部S2による指令に基づいて、コンロバーナ1およびグリルバーナ3を点火させる点火作動および消火させる消火作動を実行し、各バーナの燃焼中に火力調節する火力調節作動を実行する通常運転を行うように構成されている。
【0033】
そして、制御部Hは、上述の通常運転において、コンロバーナ1およびグリルバーナ3の燃焼中に熱電対10の検出値を監視しておき、点火/消火キー23,27,31にて消火が指令されていない状態で、何らかの原因によってコンロバーナ1およびグリルバーナ3の火が断火した強制消火原因を熱電対10の検出値から検出すると、その強制消火原因の検出対象となったバーナへの燃料ガスの供給を強制的に停止する強制消火作動を実行し、その強制消火作動の実行原因、すなわち強制消火原因を判別する強制消火原因判別処理を実行するように構成されている。
また、制御部Hは、再点火指令判別手段として構成され、上述の通常運転において、常時、点火作動、火力調節作動を順次実行するだけではなく、点火/消火キー23,27,31による点火指令が、強制消火作動実行後の再点火指令であるか否かを判別する再点火指令判別処理を実行し、その再点火指令判別処理にて再点火指令であると判別したときには、再点火指令により点火作動を実行した後のバーナの再点火火力を、複数の強制消火原因に対応させて定められる火力に調節する再点火火力調節作動を実行するように構成されている。
【0034】
以下、上述の通常運転における動作について説明を加えるが、大バーナ1a、並バーナ1b、および、グリルバーナ3のいずれも同様の動作を行うので、並バーナ1bについてのみ説明を加え、大バーナ1aおよびグリルバーナ3については説明を省略する。
【0035】
前記点火作動は、点火/消火キー31にて点火が指令されると、元電磁弁22を開弁するとともに、位置センサ14bの検出情報に基づいて、モータコック13bを点火用ガス量にセットし、点火プラグ9を通常用着火確認時間作動させて、熱電対10の検出値が着火確認用設定値以上となることにより着火を確認するように構成されている。
ちなみに、通常用着火確認時間が経過しても、熱電対10により着火を確認できないときには、点火エラーとしている。
【0036】
そして、消火作動は、点火/消火キー31にて消火が指令されると、元電磁弁22およびモータコック13bを閉弁させて、並バーナ1bの燃焼を停止させるように構成されている。
また、火力調節作動は、バーナ1bの燃焼中に、火力調節キー32にて指令された火力になるように、モータコック13bの開度位置を調整して火力調節するように構成されている。
【0037】
前記強制消火作動は、並バーナ1bの燃焼中に、点火/消火キー31にて消火が指令されていない状態で、熱電対10の検出値が断火用設定値(例えば、1mV)よりも低くなることにより強制消火原因を検出すると、元電磁弁22およびモータコック13bを閉弁させて、並バーナ1bへの燃料ガスの供給を強制的に停止するように構成されている。
【0038】
前記強制消火原因判別処理は、熱電対10の検出値が断火用設定値(例えば、1mV)よりも低くなるまでの変化状況に基づいて、強制消火原因が、吹き消えであるか、煮こぼれであるか、あるいは、ガス欠であるかを判別するように構成されている。
ちなみに、制御部Hは、強制消火原因判別処理の実行による複数の強制消火原因について複数回分を記憶可能で、その記憶内容を電源リセットが行われても保持するように構成され、図外のリセットスイッチや電池を逆向きに入れることにより、記憶内容をリセットさせるようにしている。
【0039】
前記強制消火原因が、吹き消えであるか、煮こぼれであるか、あるいは、ガス欠であるかの判別について、熱電対10の検出値の時間経過による変化状況を示す図5に基づいて、説明を加える。
【0040】
まず、吹き消えについて説明すると、吹き消えが発生したときの熱電対10の検出値の時間経過による変化状況は、図中Aであり、制御部Hは、火力調節キー32にて弱火が指令されている状態において、熱電対10の検出値が弱火用設定範囲(図中斜線部分)にあるときに、点火/消火キー31により消火が指令されていない状態で、熱電対10による検出値が断火用設定値V1よりも低くなると、吹き消えであると判別するように構成されている。
【0041】
次に、煮こぼれについて説明すると、煮こぼれが発生したときの熱電対10の検出値の時間経過による変化状況は、図中Bであり、制御部Hは、火力調節キー32にて弱火よりも大きい火力(図示のものでは、強火)が指令されている状態において、熱電対10の検出値が弱火用設定範囲よりも火力増大側にあるときに、点火/消火キー31により消火が指令されていない状態で、熱電対10の検出値の火力減少側への単位時間当たりの変化量が設定変化量以上である急激変化状態が存在したのち、熱電対10による検出値が断火用設定値V1よりも低くなると、煮こぼれであると判別するように構成されている。
【0042】
さらに、ガス欠について説明すると、ガス欠が発生したときの熱電対10の検出値の時間経過による変化状況は、図中Cであり、制御部Hは、火力調節キー32にて弱火よりも大きい火力(図示のものでは、中火)が指令されている状態において、熱電対10の検出値が弱火用設定範囲よりも火力増大側にあるときに、点火/消火キー31により消火が指令されていない状態で、熱電対10の検出値の火力減少側への単位時間当たりの変化量が設定変化量未満である緩慢変化状態が存在したのち、熱電対10による検出値が断火用設定値V1よりも低くなると、ガス欠であると判別するように構成されている。
【0043】
前記再点火指令判別処理は、煮こぼれや吹き消えにより強制消火作動が実行されたのちの再点火判別用設定時間内に、点火/消火キー31により点火が指令されると、再点火指令であると判別するように構成されている。
そして、再点火判別用設定時間は、強制消火原因に対応させて設定され、例えば、強制消火原因が煮こぼれであるときには、30秒に設定され、強制消火原因が吹き消えであるときには、1分に設定されている。
ちなみに、再点火判別用設定時間の設定については、予め強制消火原因に対応させて人為的に設定したり、再点火指令判別処理を実行する際に自動的に設定することが可能である。
【0044】
前記再点火火力調節作動は、強制消火原因が煮こぼれであるときには、再点火火力が煮こぼれ用火力になるように、モータコック13の開度位置を調節し、強制消火原因が吹き消えであるときには、再点火火力が吹き消え用火力になるように、モータコック13の開度位置を調節するように構成されている。
そして、煮こぼれ用火力は、強制消火作動を実行したときの火力よりも設定量だけ小さい火力が定められ、吹き消え用火力は、強制消火作動を実行したときの火力よりも設定量だけ大きい火力が定められ、再点火火力は、複数の強制消火原因に対応させて定められている。
【0045】
また、制御部Hは、上述の強制消火原因判別処理を実行することにより、強制消火原因を判別するだけでなく、強制消火原因を報知する報知作動を実行して、強制消火原因を報知するように構成されている。
ちなみに、上述の報知作動の動作についても、大バーナ1a、並バーナ1b、および、グリルバーナ3のいずれも同様の動作を行うので、並バーナ1bについてのみ説明を加え、大バーナ1aおよびグリルバーナ3については説明を省略する。
【0046】
前記報知作動について説明を加えると、図6の表に示すように、強制消火原因、すなわち図中消火原因が、吹き消えおよび煮こぼれであるときには、燃焼ランプ33を点滅させ、火力表示ランプ34のうち、熱電対10の検出値により断火状態を検出する前の火力、すなわち消火時の火力のみ点灯させるとともに、警報ブザーを作動させる。
また、強制消火原因、すなわち図中消火原因が、ガス欠であるときには、燃焼ランプ33を点滅させるとともに、警報ブザーを作動させるようにしている。
【0047】
ちなみに、モータコック13や熱電対10の故障など、その他の故障が発生すると、図6の表に示すように、燃焼ランプ点滅させ、火力表示ランプ34のすべての火力を点滅させるとともに、警報ブザーを作動させて、報知するようにしている。
【0048】
前記制御部Hは、上述の動作を、2つのコンロバーナ1およびグリルバーナ3について同様に行うようにしているが、並バーナ1bについては、上述の動作以外の動作をも行うようにしているので、以下、並バーナ1bにおける動作について説明を加える。
【0049】
前記制御部Hは、並バーナ1bについては、強制消火作動として、上述の如く、煮こぼれ、吹き消え、ガス欠などの強制消火原因の検出により、並バーナ1bへの燃料ガスの供給を強制的に停止するだけでなく、内蔵された自動消火タイマー39を用いて消し忘れや、温度センサRの検出情報により過熱状態などの強制消火原因の検出によっても、並バーナ1bへの燃料ガスの供給を強制的に停止するように構成されている。
ちなみに、グリルバーナ3については、グリル庫内温度センサ11の検出情報により過熱状態であると判別することも可能である。
【0050】
説明を加えると、消し忘れについては、通常運転や後述する自動調理運転の開始とともに、自動消火タイマー39による計時作動を開始し、通常運転や自動調理運転中に、自動消火タイマー39による自動消火用経時時間が自動消火用時間になると、消し忘れである強制消火原因を検出したとして、並バーナ1bへの燃料ガスの供給を停止して、並バーナ1bによる加熱を強制的に停止させる。
また、図6の表に示すように、強制消火原因、すなわち図中消火原因が消し忘れであるときには、報知作動として、警報ブザーを作動させるとともに、火力表示ランプ34のうち、消火時の火力のみ点滅させるようにしている。
【0051】
そして、過熱状態については、温度センサRの検出温度が設定温度以上となると、過熱状態である強制消火原因を検出したとして、並バーナ1bへの燃料ガスの供給を停止して、並バーナ1bによる加熱を強制的に停止させる。
また、図6の表に示すように、強制消火原因、すなわち図中消火原因が過熱状態であるときには、報知作動として、燃焼ランプ33を点滅させ、火力表示ランプ34のうち、熱電対10の検出値により断火状態を検出する前の火力、すなわち消火時の火力のみ点滅させるとともに、警報ブザーを作動させるようにしている。
【0052】
前記制御部Hは、並バーナ1bについては、強制消火原因判別処理において、上述の如く、煮こぼれ、吹き消え、ガス欠の3種類の強制消火原因だけでなく、消し忘れや過熱状態を加えた5種類の強制消火原因を判別するように構成されている。
すなわち、制御部Hは、自動消火タイマー39による自動消火用経時時間が自動消火用時間になっていると、強制消火原因が消し忘れであると判別し、温度センサRの検出温度が設定温度以上となっていると、強制消火原因が過熱状態であると判別するように構成されている。
【0053】
前記制御部Hは、並バーナ1bについては、再点火指令判別処理において、上述の如く、煮こぼれや吹き消えだけでなく、消し忘れや過熱状態により強制消火作動が実行されたのちの再点火判別用設定時間内に、点火/消火キー31により点火が指令されると、再点火指令であると判別するように構成されている。
なお、強制消火原因が消し忘れや過熱状態であるときには、吹き消えであるときと同様に、再点火判別用設定時間が、例えば、1分に設定されている。
【0054】
前記制御部Hは、並バーナ1bについては、再点火火力調節作動において、上述の如く、強制消火原因が煮こぼれや吹き消えのときだけでなく、強制消火原因が消し忘れや過熱状態のときにも、再点火火力を、強制消火原因に対応させて定められる火力に調節するように構成されている。
説明を加えると、制御部Hは、強制消火原因が消し忘れであるときには、再点火火力が消し忘れ用火力になるように、モータコック13の開度位置を調節し、強制消火原因が過熱状態であるときには、再点火火力が過熱状態用火力になるように、モータコック13の開度位置を調節するように構成されている。
そして、消し忘れ用火力は、強制消火作動を実行したときの火力と同じ火力またはほぼ同じ火力が定められ、過熱状態用火力は、強制消火作動を実行したときの火力よりも設定量だけ小さい火力が定められている。
【0055】
前記並バーナ1bにおける制御部Hの動作について、図7のフローチャートに基づいて説明する。
前記点火/消火キー31にて点火が指令されると、その点火指令が、煮こぼれ、吹き消え、消し忘れ、過熱状態のいずれかの強制消火原因によって強制消火作動を実行した後の再点火指令であるか否かを判別する再点火指令判別処理を実行する(ステップ1,2)。
そして、再点火指令でなければ、点火作動を実行して、並バーナ1bに点火させたのち、火力調節作動を実行して、火力調節キー32の指令情報に基づいて、モータコック13の開度位置を調整する(ステップ3〜5)。
また、再点火指令であると、点火作動を実行して、並バーナ1bに点火させたのち、再点火火力調節作動を実行して、再点火火力が強制消火原因に対応させて定められる火力になるように、モータコック13の開度位置を調整する(ステップ3,6,7)。
【0056】
並バーナ1bの燃焼中に、煮こぼれ、吹き消え、ガス欠、消し忘れ、過熱状態のいずれの強制消火原因も検出されず、点火/消火キー31にて消火が指令されなければ、上述の火力調節作動を繰り返す(ステップ5,8,9)。
そして、並バーナ1bの燃焼中に、煮こぼれ、吹き消え、ガス欠、消し忘れ、過熱状態のいずれの強制消火原因も検出されずに、点火/消火キー31にて消火が指令されると、消火作動を実行して、並バーナ1bへの燃料ガスの供給を停止する(ステップ9,10)。
【0057】
また、並バーナ1bの燃焼中に、煮こぼれ、吹き消え、ガス欠、消し忘れ、過熱状態のいずれかの強制消火原因を検出すると(ステップ8)、強制消火作動を実行して、並バーナ1bへの燃料ガスの供給を強制的に停止させ、強制消火原因判別処理を実行して、強制消火原因が、煮こぼれ、吹き消え、ガス欠、消し忘れ、過熱状態のいずれであるかを判別するとともに、報知作動を実行して、その強制消火原因を報知する(ステップ11〜13)。
【0058】
前記並バーナ1bの再点火火力調節作動における制御部Hの動作について、図8のフローチャートに基づいて説明する。
強制消火原因が煮こぼれであると、再点火火力を、強制消火作動を実行したときの火力よりも設定量だけ小さい火力である煮こぼれ用火力に調節するように、モータコック13の開度位置を調整する(ステップ21,22)。
強制消火原因が吹き消えであると、再点火火力を、強制消火作動を実行したときの火力よりも設定量だけ大きい火力である吹き消え用火力に調節するように、モータコック13の開度位置を調整する(ステップ23,24)。
強制消火原因が消し忘れであると、再点火火力を、強制消火作動を実行したときの火力と同じ火力またはほぼ同じ火力である消し忘れ用火力に調節するように、モータコック13の開度位置を調整する(ステップ25,26)。
強制消火原因が過熱状態であると、再点火火力を、強制消火作動を実行したときの火力よりも設定量だけ小さい火力である過熱状態用火力に調節するように、モータコック13の開度位置を調節する(ステップ27,28)。
【0059】
また、制御部Hは、並バーナ1bについては、上述の通常運転に加え、下記の自動調理運転を行うように構成されているので、以下、自動調理運転について説明を加える。
前記自動調理運転は、調理タイマー時間設定キー35による指令に基づく調理タイマー運転、天ぷらキー37による指令に基づく天ぷら運転、湯沸かしキー38による指令に基づく湯沸かし運転の夫々を実行するように構成されている。
【0060】
前記調理タイマー運転は、調理タイマー時間設定キー35にて調理時間を設定した状態で、点火/消火キー31にて点火が指令されるに伴って、並バーナ1bの点火作動を実行するとともに、制御部Hに内蔵された自動消火タイマー39による自動消火用経時時間の計時作動を開始させる。
そして、自動消火用経時時間が調理タイマー時間設定キー35にて設定された調理時間になると、並バーナ1bの燃焼を自動的に停止させるとともに、図6の表に示すように、警報ブザーを作動させて報知するようにしている。
また、並バーナ1bの燃焼中に、火力調節キー32にて火力調節が指令されると、火力調節作動を実行し、自動消火用経時時間が調理時間になっていなくても、点火/消火キー31にて消火が指令されると、並バーナ1bの燃焼を停止させるようにしている。
【0061】
前記天ぷら運転は、天ぷらキー37が押された状態で、点火/消火キー31にて点火が指令されると、並バーナ1bの点火作動を実行し、並バーナ1bによる加熱を開始して、温度センサRの検出温度が目標温度(160℃、180℃、220℃)になるように、並バーナ1bの火力調節を行うようにしている。
【0062】
前記湯沸かし運転は、湯沸かしキー38が押された状態で、点火/消火キー31にて点火が指令されると、並バーナ1bの点火作動を実行し、並バーナ1bによる加熱を開始して、並バーナ1bの火力が大になるように火力調節し、温度センサRの検出温度により沸騰したことを検出すると、並バーナ1bの火力が小になるように火力調節して自動的に湯を沸かすようにしている。
【0063】
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、再点火火力調節作動において、再点火火力を調整する対象となる強制消火原因は、煮こぼれ、吹き消え、消し忘れ、過熱状態の4種類であるが、再点火火力を調整する対象となる強制消火原因を、煮こぼれ、消し忘れの2種類としたり、煮こぼれ、吹き消え、消し忘れの3種類とすることも可能であり、再点火火力調節作動において、再点火火力を調整する対象となる強制消火原因については、その種類およびその数を適宜変更することが可能である。
【0064】
(2)上記実施形態では、制御部Hが、強制消火作動が実行されたのちの再点火判別用設定時間内に、点火/消火キー31により点火が指令されると、再点火指令であると判別するようにしているが、例えば、再点火指令用キーを設けて、その再点火指令用キーにて点火が指令されているか否かによって、再点火指令であるか否かを判別することも可能であり、強制消火作動実行後の再点火指令であるか否かを判別するための構成は適宜変更が可能である。
また、上記実施形態では、再点火判別用設定時間が、強制消火原因に対応させて設定されているが、再点火判別用設定時間を一定の所定時間として実施することも可能である。
【0065】
(3)上記実施形態では、強制消火原因が、吹き消えであるか、煮こぼれであるか、ガス欠であるかの判別を、熱電対10の検出値の変化状況に基づいて行うようにしているが、例えば、バーナの雰囲気の風速を検出するセンサを設けて、そのセンサの検出情報に基づいて、断火の原因が吹き消えであると判別したり、センサなどを設けずに、人為的に断火の原因が煮こぼれであると判別するように構成することが可能であり、吹き消えであるか、煮こぼれであるか、ガス欠であるかの強制消火原因の判別については、熱電対10の検出値の変化状況に基づいて行う構成に限られるものではない。
なお、強制消火原因を人為的に判別する場合には、その判別結果を制御部Hに入力することにより、その判別結果に基づいて、再点火火力調節作動を実行することができることになる。
【0066】
(4)上記実施形態では、制御部Hは、強制消火原因判別処理の実行による強制消火原因について複数回分を記憶可能で、その記憶内容を電源リセットが行われても保持するように構成しているが、電源リセットごとに記憶内容をリセットするように構成して実施することも可能であり、強制消火原因を記憶するための構成およびその記憶内容をリセットするための構成については、適宜変更が可能である。
【0067】
(5)上記実施形態では、モータコック13の開度位置を調整することにより、バーナへの燃料ガス供給量を調整するように構成しているが、モータコック13に加えて、比例弁および電磁弁を加えたり、あるいは、モータコック13に代えて、比例弁および電磁弁を設けるなど、バーナへの燃料ガス供給量を調整するための構成については、適宜変更が可能である。
【0068】
(6)上記実施形態では、燃焼センサとして熱電対10を例示したが、その他のセンサを適応することも可能である。
【0069】
(7)上記実施形態では、2つのコンロバーナ1およびグリルバーナ3の夫々について、強制消火作動や再点火火力調節作動などの各種の作動を行うようにしているが、例えば、並バーナ1bについてのみ、強制消火作動や再点火火力調節作動などの各種の作動を行うように構成することも可能であり、強制消火作動や再点火火力調節作動などの各種の作動の対象バーナの数については、適宜変更が可能である。
【0070】
(8)上記実施形態では、制御部Hの電源として電池を用いる例を示したが、例えば、AC100Vの商用電源を用いることも可能であり、この場合には、電池寿命を気にせずに各部材を電気的に作動させることができるという点で使い勝手の向上を図ることができることになる。
【0071】
(9)上記実施形態では、本発明にかかるガスコンロをテーブル式ガスコンロに適応した例を示したが、ビルトイン式ガスコンロにも適応することが可能であり、各種のガスコンロに適応することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガスコンロの全体斜視図
【図2】ガスコンロの操作部を示す図
【図3】ガスコンロの概略構成図
【図4】ガスコンロの要部を示す図
【図5】燃焼センサの検出値の時間経過に伴う変化を示すグラフ
【図6】報知作動における報知内容を示す表
【図7】制御部の動作を示すフローチャート
【図8】再点火火力調節作動における制御部の動作を示すフローチャート
【符号の説明】
1,3       バーナ
9         点火手段
10        燃焼センサ
23,27,31  点火消火指令手段
24,28,32  火力指令手段
H         制御手段および再点火指令判別手段

Claims (9)

  1. 火力を調節自在なバーナと、そのバーナによる火力を指令する火力指令手段と、前記バーナの点火および消火を指令する点火消火指令手段と前記バーナの燃焼を制御する制御手段とが設けられ、
    前記制御手段は、前記点火消火指令手段により点火が指令されると、前記バーナに燃料ガスを供給して点火手段を作動させる点火作動を実行し、前記点火消火指令手段により消火が指令されると、前記バーナへの燃料ガスの供給を停止する消火作動を実行し、
    前記バーナの燃焼中に、前記火力指令手段による指令情報に基づいて、前記バーナへの燃料ガス供給量を調節する火力調節作動を実行するとともに、前記点火消火指令手段により消火が指令されていない状態で、強制消火原因を検出すると、前記バーナへの燃料ガスの供給を強制的に停止する強制消火作動を実行するように構成されているガスコンロであって、
    前記点火消火指令手段による点火指令が、前記強制消火作動実行後の再点火指令であるか否かを判別する再点火指令判別手段が設けられ、
    前記制御手段は、前記再点火指令判別手段にて再点火指令であると判別されているときには、再点火指令により前記点火作動を実行した後の前記バーナの再点火火力を、前記強制消火原因に対応させて定められる火力に調節する再点火火力調節作動を実行するように構成されているガスコンロ。
  2. 前記制御手段は、前記再点火火力調節作動において、前記強制消火原因が過熱状態であるときには、前記再点火火力を、前記強制消火作動を実行したときの火力よりも小さい火力に定めるように構成されている請求項1に記載のガスコンロ。
  3. 前記制御手段は、前記再点火火力調節作動において、前記強制消火原因が煮こぼれであるときには、前記再点火火力を、前記強制消火作動を実行したときの火力よりも小さい火力に定めるように構成されている請求項1または2に記載のガスコンロ。
  4. 前記制御手段は、前記再点火火力調節作動において、前記強制消火原因が吹き消えであるときには、前記再点火火力を、前記強制消火作動を実行したときの火力よりも大きい火力に定めるように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載のガスコンロ。
  5. 前記制御手段は、前記再点火火力調節作動において、前記強制消火原因が消し忘れであるときには、前記再点火火力を、前記強制消火作動を実行したときの火力と同じ火力またはほぼ同じ火力に定めるように構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載のガスコンロ。
  6. 前記再点火指令判別手段は、前記強制消火作動が実行されたのちの再点火判別用設定時間内に、前記点火消火指令手段により点火が指令されると、再点火指令であると判別するように構成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載のガスコンロ。
  7. 前記再点火判別用設定時間は、前記強制消火原因に対応させて設定されている請求項6に記載のガスコンロ。
  8. 前記バーナにより生成される火炎に対して検出作用する燃焼センサが設けられ、
    前記制御手段は、前記火力指令手段にて弱火よりも大きい火力が指令されている状態において、前記燃焼センサの検出値が弱火用設定範囲よりも火力増大側であるときに、前記燃焼センサの検出値の火力減少側への単位時間当たりの変化量が設定変化量以上である急激変化状態が存在したのち、前記燃焼センサによる検出値に基づいて断火状態を検出すると、強制消火原因が煮こぼれであると判別するように構成されている請求項3〜7のいずれか1項に記載のガスコンロ。
  9. 前記バーナにより生成される火炎に対して検出作用する燃焼センサが設けられ、
    前記制御手段は、前記火力指令手段にて弱火が指令されている状態において、前記燃焼センサの検出値が弱火用設定範囲にあるときに、前記燃焼センサによる検出値に基づいて断火状態を検出すると、強制消火原因が吹き消えであると判別するように構成されている請求項4〜8のいずれか1項に記載のガスコンロ。
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