JP3931522B2 - 蓋構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は:開口を有した開口部材と;開口部材に対し、開口部材の開口を閉鎖した閉鎖位置と上記開口を開放した開放位置との間で回動自在に設けられた蓋本体と;そして蓋本体を閉鎖位置に開放可能に保持する蓋保持手段と;を備えている蓋構造に関係している。
【0002】
【従来の技術】
このような、蓋構造は種々の分野で使用されている。そして、近年では、片手で蓋本体の開閉動作を操作可能な蓋構造が種々開発されている。片手で蓋本体の開閉動作が操作可能な蓋構造は、例えば特開平9−58725号公報,特開平8−217113号公報,そして特開平9−39996号公報により広く知られている。
【0003】
特開平9−58725号公報の蓋構造では、開口部材に対し蓋本体が帯板状のゴムにより連結されている。そして、蓋本体が開放位置から閉鎖位置へと移動されることにより帯板状のゴムが折り曲げられて弾性力を蓄積する。蓋保持手段による蓋本体の閉鎖位置への保持が解除されると、帯板状のゴムに蓄積されていた弾性力により蓋本体が閉鎖位置から開放位置へと自動的に回動される。
【0004】
特開平8−217113号公報の蓋構造では、開口部材に対し蓋本体が開放位置と閉鎖位置との間で回動自在となるように回動中心軸を介して連結されている。開口部材及び蓋本体のいずれか一方に帯板状のゴムの一端が固定されているとともに開口部材及び蓋本体のいずれか他方に形成されている係合穴に上記ゴムの他端が係合されている。そして、蓋本体が開放位置から閉鎖位置へと移動されることにより帯板状のゴムが折り曲げられて弾性力を蓄積する。蓋保持手段による蓋本体の閉鎖位置への保持が解除されると、帯板状のゴムに蓄積されていた弾性力により蓋本体が閉鎖位置から開放位置へと自動的に回動される。
【0005】
特開平9−39996号公報の蓋構造でも、開口部材に対し蓋本体が開放位置と閉鎖位置との間で回動自在となるように回動中心軸を介して連結されている。蓋本体に帯板状のゴムの一端が固定されているとともに開口部材に形成されている係合穴に上記ゴムの他端が係合されている。そして、蓋本体が開放位置から閉鎖位置へと移動されることにより帯板状のゴムが折り曲げられて弾性力を蓄積する。蓋保持手段による蓋本体の閉鎖位置への保持が解除されると、帯板状のゴムに蓄積されていた弾性力により蓋本体が閉鎖位置から開放位置へと自動的に回動される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した3つの公報に開示されている従来の蓋構造の夫々においては、組み立て時において、帯板状のゴムの両端を開口部材と蓋本体に固定することにより開口部材に対し蓋本体を開放位置と閉鎖位置との間で回動可能に連結させる作業が必要であるか、または、開口部材に対し蓋本体を開放位置と閉鎖位置との間で回動可能に連結させる作業の間に帯板状のゴムの一端を開口部材及び蓋本体の一方に固定するととともに帯板状のゴムの他端を開口部材及び蓋本体の他方に形成されている係合穴に係合させる作業が必要である。
【0007】
開口部材は通常蓋本体よりも遥かに大きく、このような開口部材に対し蓋本体を回動可能に連結させる作業とこのような開口部材と蓋本体との間の狭い空間における固定作業及び/または係合作業とを平行して行うことは煩雑であり、上記従来の蓋構造の組み立てコストを上昇させているとともに、上記係合が係合作業時中に解除される可能性があり組み立て者の指を挟む危険性がある。
【0008】
この発明は上記事情の下でなされ、この発明の目的は、容易に組み立てることが出来るとともに組み立て者が傷つく可能性を無くすことが出来る、蓋構造を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述したこの発明の目的を達成する為に、この発明に従った蓋構造は:
開口を有した開口部材と;
開口部材に対し、上記開口を閉鎖した閉鎖位置と上記開口を開放した開放位置との間で回動自在に設けられた蓋本体と;
蓋本体を閉鎖位置に開放可能に保持する蓋保持手段と;そして、
弾性を有した材料により形成されていて、開口部材と蓋本体との間に介在され、環状部と環状部から環状部の径方向における外方へと突出し蓋本体及び開口部材の一方に形成されている凹所に挿入されて固定される突出部とを含んでおり、蓋本体が開放位置に配置されている間に開口部材と蓋本体との間で環状部を含む仮想面が蓋本体の回動中心軸線に対し平行に配置され、蓋本体の開放位置から閉鎖位置への移動により蓋本体と開口部材との間で折り曲げられるとともにねじりを生じさせて弾性変形されることにより弾性力が蓄積され、蓋保持手段による蓋本体の閉鎖位置への保持が開放された時に上記蓄積された弾性力により閉鎖位置から開放位置へと蓋本体を回動させる弾性体と;
を備えている、
ことを特徴としている。
【0011】
弾性を有した材料により環状に形成されている弾性体は、外形寸法が大きく、取り扱いが容易であり、開口部材を開放位置に配置している間に開口部材と蓋本体との間に容易に介在させることが出来る。
【0012】
従って、この発明に従った蓋構造を容易に組み立てることが出来るとともに組み立て者が傷つく可能性を無くすことが出来る。
【0014】
蓋本体の開放位置から閉鎖位置への移動により、この発明に従った蓋構造における弾性体が折り曲げによってばかりでなく、ねじりによっても弾性力が蓄積されることにより、蓋本体の開放位置から閉鎖位置への移動により弾性体に蓄積される弾性力の値を増加させることが出来る。
【0015】
上述した如く構成されていることを特徴とするこの発明に従った蓋構造においては、弾性体の環状部において突出部とは環状部の径方向における反対側の部分が蓋本体及び開口部材の他方に固定されていることが好ましい。
【0016】
このようであれば、蓋本体の開放位置から閉鎖位置への移動により弾性体に生じるねじりをより確実に増加させることが出来る。
【0017】
上述した如く構成されていることを特徴とするこの発明に従った蓋構造においては、弾性体は環状部と環状部から環状部の径方向における外方へと突出し蓋本体または開口部材の一方に形成されている凹所に挿入されて固定される突出部とを含んでいる。
【0018】
このような構成であれば、弾性体の突出部を蓋本体または開口部材の凹所に挿入させることにより、蓋本体と開口部材との間の所定の位置に弾性体をさらに容易に介在させることが出来る。
【0019】
上述した如く構成されていることを特徴とするこの発明に従った蓋構造においては、弾性体は環状部の一部を環状部の径方向における外方へと突出させることにより突出部を構成していることが出来るし、一本の細長い弾性材料の両端部を夫々の外周面を相互に隣接させるよう配置することにより突出部を構成しているとともに一本の細長い弾性材料の残りの部分が環状部を構成していることが出来る。
【0020】
そして、弾性体の突出部に環状部の径方向における内方に向かい開放されている開口を形成し、上記突出部が蓋本体または開口部材の上記凹所に挿入された時に上記開口に塞栓を挿入して上記突出部を上記凹所に固定するようにすれば、上記凹所に対する上記突出部の挿入作業及び固定作業をより容易にすることが出来る。
【0021】
以下、この発明の一実施の形態及び種々の変形例を添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0022】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
まず最初に、図1の(A),(B),そして図2の(A),(B)を参照しながらこの発明の一実施の形態に従った蓋構造10の全体の構成について説明する。
【0023】
この蓋構造10は、開口12aを有した開口部材12と、開口部材12に対し開口12aを閉鎖した閉鎖位置と開口12aを開放した開放位置との間で回動自在に設けられた蓋本体14と、を備えている。
【0024】
この実施の形態において開口部材12は容器の上壁を構成している。開口部材12は、容器の他の部分から独立して形成されていて、上壁の無い容器の上部開口を覆うように容器に取り付けられることが出来るし、または容器の上壁として容器の他の部分と一体的に形成されていることが出来る。なお、この実施の形態では、開口部材12は弾性を有するプラスチック材料により形成されている。
【0025】
開口部材12の上壁には開口12aの周囲に開口12aを取り囲むよう凹部12bが形成されている。
【0026】
この実施の形態において上記容器は所定の形状に折り畳まれた多数の濡れティッシュペーパーを格納する為に使用されており、これら多数の濡れティッシュペーパーは上記容器中から開口部材12の開口12aを介して1枚づつ引き出されることが出来る。
【0027】
蓋本体14の一縁には、相互に同心的に配置されて相互に正反対の方向に向かい突出している1対の回動中心軸14aが設けられている軸支持部14bが上記一縁に沿い突出するよう形成されている。蓋本体14の裏面には、蓋本体14が閉鎖位置に配置された時に、開口部材12の開口12aの周囲の凹部12bに嵌合されて開口12aを密閉する環状の嵌合突起14cが設けられている。
【0028】
この実施の形態においては蓋本体14も、開口部材12と同様に、弾性を有するプラスチック材料により形成されている。
【0029】
開口部材12の上壁の一辺には蓋本体14の軸支持部14bを受け入れる軸支持部受け入れ凹所12cが形成されていて、軸支持部受け入れ凹所12cには蓋本体14の1対の回転中心軸14aが挿入されて1対の回動中心軸14aを回動自在に支持する1対の軸受け孔12dが形成されている。開口部材12の軸支持部受け入れ凹所12cの1対の軸受け孔12d中に軸支持部14bの1対の回転中心軸14aを挿入することは、蓋本体14及び開口部材12の双方の材料の弾性を利用することにより、容易に行うことが出来る。
【0030】
開口部材12と蓋本体14との間には弾性を有した材料により環状に形成された弾性体16が介在されている。この実施の形態において弾性体16は、合成ゴム材料のような弾性を有した材料により形成されている一本の細長い素材を両端部を相互に隣接させるように配置することにより突出部16aを構成しているとともに、一本の細長い素材の残りの部分が環状部16bを構成している。
【0031】
なお相互に隣接させられた両端部は、当該技術の分野において良く知られている固定手段(例えば、接着剤や、熱接着や,超音波接着や、その他の同等な固定手段)により突出部16aを構成した状態に固定されている。
【0032】
この実施の形態において、開口部材12の全体的な形状は円環形状であり、また突出部16aを構成している上記両端部の夫々及び環状部16bの横断面は円形状である。
【0033】
開口部材12の上壁の軸支持部受け入れ凹所12cの所定の位置には弾性体16の突出部16aが挿入される突出部受け入れ凹所12eが形成されている。また蓋本体14の軸支持部14bの裏面には弾性体支持突起14dが形成されている。
【0034】
蓋本体14の軸支持部14bが上述した如く開口部材12の上壁の軸支持部受け入れ凹所12cに開閉可能に回動自在に連結された後に、弾性体16は、突出部16aを矢印Xで示されている如く突出部受け入れ凹所12eに挿入させるとともに環状部16bにおいて突出部16aとは反対側の部分を蓋本体14の軸支持部14bの裏面の弾性体支持突起14dに矢印Yで示されている如く当接させることにより、図2の(A),(B)中に示されている如く開口部材12及び蓋本体14に対して所定の位置に所望の姿勢で容易に配置される。この実施の形態において、弾性体16の突出部16aは突出部受け入れ凹所12eに強制的に挿入され嵌合されることにより突出部受け入れ凹所12eに固定される。
【0035】
蓋構造10はさらに、蓋本体14を閉鎖位置に保持する為の蓋保持手段20を備えている。この実施の形態において蓋保持手段20は、蓋本体14の上記一縁とは反対側の別の一縁に設けられている係合突起20aと、閉鎖位置に配置された時の蓋本体14の係合突起20aと対応する開口部材12の部分に設けられている係合レバー20bと、を含んでいる。開口部材12の係合レバー20bは、蓋本体14が閉鎖位置に配置された時に、図1の(B)に示す如く、蓋本体14の係合突起20aと係合する。
【0036】
係合レバー20bは開口部材12と一体的に形成されていて、外力が負荷されていない状態で、図1の(B)に示す如く閉鎖位置の蓋本体14の係合突起20aと係合することが出来る係合位置に配置されている。係合位置の係合レバー20bに図1の(B)中に矢印Zで示す如く外力を負荷して、係合レバー20bを自身の弾性力により撓ませると、閉鎖位置の蓋本体14の係合突起20aに対する係合レバー20bの係合は解除され、蓋本体14は閉鎖位置から開放位置への回動が可能になる。
【0037】
前述した如く、開口部材12の軸支持部受け入れ凹所12cに蓋本体14の軸支持部14bが回動自在に連結されるとともに、蓋本体14が開放位置に配置されている間に開口部材12の軸支持部受け入れ凹所12cの突出部受け入れ凹所12eと蓋本体14の軸支持部14bの裏面の弾性体支持突起14dとの間の所定の位置に所定の姿勢で弾性体16が介在されると、蓋本体14に下方に向かう所定以上の力が負荷されるまでは、開口部材12の軸支持部受け入れ凹所12cと軸支持部14bの裏面の弾性体支持突起14dとの間に作用する弾性体16の弾性力により蓋本体14は図2中に示されている開放位置に位置保持される。
【0038】
蓋本体14が開放位置に配置されている間には、図2の(A)中に示されている如く、蓋本体14の軸支持部14bの表面の一部が開口部材12の軸支持部受け入れ凹所12cの底面12fに当接しており、このことは蓋本体14が弾性体16の弾性力により過大に開放されるのを防止している。
【0039】
上述した如く開放位置に配置されている蓋本体14に下方に向かう所定の以上の力を負荷すると、蓋本体14は図2の(A)に示されている開放位置から下方の閉鎖位置に向かい回動される。この間に、弾性部材16の環状部16bは、開口部材12の軸支持部受け入れ凹所12cの突出部受け入れ凹所12eと蓋本体14の軸支持部14bの裏面の弾性体支持突起14dとの間で、環状部16bの径方向の外方に押し広げられながら軸支持部受け入れ凹所12cから開口12a及び凹部12bが形成されている開口部材12の上面上へと押し出されていく。またこの間に環状部16bは、図2の(A)及び(B)中に矢印Bで示されている如く軸支持部受け入れ凹所12cの底面12f及び開口12a及び凹部12bが形成されている開口部材12の上面上に向かい折り曲げられるとともに矢印Tで示されている如く環状部16bの径方向の内方から外方に向かうよう外側に捩じられる。
【0040】
そして、この折り曲げと捩じりの両者の組み合わせで弾性体16に、弾性体16の突出部16aを構成している両端部や環状部16bの夫々の横断面の径の細さに比べると大きいと思われる弾性力が発生し蓄積される。
【0041】
閉鎖位置に配置された蓋本体14は、折り曲げられるとともに捩じられている弾性体16に蓄積されている弾性力に抗して、図1の(B)に示されているように蓋保持手段20により閉鎖位置に保持される。蓋本体14が弾性体16に蓄積されている思ったよりも大きな弾性力に抗して蓋保持手段20により閉鎖位置に保持されている状態の蓋構造10が図3中に示されている。
【0042】
この状態で、蓋保持手段20の係合レバー20bに外力を負荷して、図1の(B)中に矢印Zで示す如く係合レバー20bを自身の弾性力により撓ませると、閉鎖位置の蓋本体14の係合突起20aに対する係合レバー20bの係合は解除され、蓋本体14は折り曲げられるとともに捩じられている弾性体16に蓄積されている思ったよりも大きな弾性力により閉鎖位置から開放位置へと自動的に回動される。
【0043】
図1の(A),(B)、図2の(A),(B)、そして図3を参照しながら前述したこの発明の一実施例に従った蓋構造10においては、弾性体16の環状部16bの全体的な形状が円環形状であり、また突出部16aを構成している両端部の夫々の横断面の形状が円形状であったが、蓋本体14の開放位置から閉鎖位置への回動に伴い上述した如く折り曲げと捩じりとが発生し、この折り曲げと捩じりの組み合わせにより上記横断面の径から想像していたよりも大きな弾性力が発生されるのであれば、上記全体的な環形状や夫々の横断面の形状はどのようなものであっても良い。
【0044】
また上述した一実施の形態では弾性体16の突出部16aは開口部材12の軸支持部受け入れ凹所12cの突出部受け入れ凹所12eに挿入され固定されていたが、蓋本体14に突出部受け入れ凹所を形成して弾性体16の突出部16aを挿入し固定させるともに環状部16bにおいて突出部16aとは反対側に配置されている部分を開口部材12の軸支持部受け入れ凹所12cに着座させても、上述した一実施の形態の場合と同様の効果が得られる。
【0045】
さらに、弾性体16の環状部16bにおいて突出部16aとは反対側に配置されている部分を蓋本体14の軸支持部14bの裏面に固定することも出来る。この固定手段としては、図4の(E)中に示されている如く、上記裏面に弾性体支持突起14dと接近させて弾性体挟持突起14eを形成し弾性体支持突起14dと弾性体挟持突起14eとで弾性体16の環状部16bの上記部分を挟持させたり、図4の(F)中に示されている如く、弾性体支持突起14dから上記裏面に沿い上述したのとは別の弾性体挟持突起14fを突出させ、上記裏面と上記別の弾性体挟持突起14fとで弾性体16の環状部16bの上記部分を挟持させたりすることが容易に考えられる。
【0046】
なお、上述した如く蓋本体14に突出部受け入れ凹所を形成して弾性体16の突出部16aを挿入し固定させるともに環状部16bにおいて突出部16aとは反対側に配置されている部分を開口部材12の軸支持部受け入れ凹所12cに着座させる場合には、軸支持部受け入れ凹所12cの底面12fに軸支持部受け入れ凹所12cの側面に接近して弾性体挟持突起を形成し上記側面とこの弾性体挟持突起とで弾性体16の環状部16bの上記部分を挟持させたり、軸支持部受け入れ凹所12cの側面から軸支持部受け入れ凹所12cの底面12fに沿い上述したのとは別の弾性体挟持突起を突出させ、上記底面12fと上記別の弾性体挟持突起とで弾性体16の環状部16bの上記部分を挟持させたりすることが容易に考えられる。
【0047】
図4の(A´)乃び(B)には、弾性体16の2つの変形例が示されている。なおこれらの図において、前述した一実施の形態の蓋構造10中の構成部材と同じ構成部材には前述した第1の実施の形態の蓋構造10中で同じ構成部材に付されていた参照符号と同じ参照符号を付して詳細な説明は省略する。
【0048】
図4の(A´)に示されている第1の変形例の弾性体16´は、図4の(A)に示されている如き弾性を有した材料から円環形状に形成されている素材16´Rからその一部を径方向の外方へと突出させることにより突出部16´aが構成され、また素材16´Rの円環形状の残りの部分が環状部16´bを構成していることを示している。
【0049】
図4の(B)に示されている第2の変形例の弾性体16´´は、円環形状の環状部16´´bと環状部16´´bから環状部16´´bの半径方向における外方へと突出している突出部16´´aとが弾性を有した材料で最初からそのような形状に形成されている。
【0050】
図4の(C)及び(D)は、開口部材12の軸支持部受け入れ凹所12cの底面12fに形成されている突出部受け入れ凹所12eに対する弾性体16,16´の突出部16a,16´´aの固定方法の変形例を示している。
【0051】
図4の(C)には、図1乃至図3を参照しながら前述の一実施の形態に従った弾性体16の突出部16aを構成している両端部が相互に固定される以前に、両端部の相互間で環状部16bの径方向の内方を向いている開口16cに塞栓30を伴い開口部材12の軸支持部受け入れ凹所12cの底面12fに形成されている突出部受け入れ凹所12eに強制的に挿入され、突出部16aの弾性力により突出部受け入れ凹所12eに嵌合される様子が示されている。
【0052】
図4の(D)には、図4の(A´)を参照しながら前述した第1の変形例の弾性体16´の突出部16´aに形成される、環状部16´bの径方向の内方を向いている開口16cに塞栓30を伴い開口部材12の軸支持部受け入れ凹所12cの底面12fに形成されている突出部受け入れ凹所12eに強制的に挿入され、突出部16´aの弾性力により突出部受け入れ凹所12eに嵌合される様子が示されている。
【0053】
【発明の効果】
以上詳述したことから明かなように、この発明に従った蓋構造によれば、容易に組み立てることが出来るとともに、組み立て者が損傷を受けることが無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、この発明の一実施の形態に従った蓋構造の要部の概略的な分解斜視図であり;
(B)は、(A)の蓋保持手段の拡大された部分的な断面図である。
【図2】(A)は、この発明の一実施の形態に従った蓋構造を蓋本体が開放位置に配置されている状態で概略的に示す縦断面図であり;
(B)は、図2の(A)の弾性部材が開口部材と蓋本体との間の所定の位置に所定の姿勢で介在されている様子を拡大して部分的に示す正面図である。
【図3】この発明の一実施の形態に従った蓋構造を蓋本体が閉鎖位置に配置されている状態で概略的に示す縦断面図である。
【図4】(A)及び(A´)は、この発明の一実施の形態に従った蓋構造の弾性部材の第1の変形例を示す図であり;
(B)は、この発明の一実施の形態に従った蓋構造の弾性部材の第2の変形例を示す図であり;
(C)は、この発明の一実施の形態に従った蓋構造の弾性部材の突出部を開口部材の突出部受け入れ凹所に対し固定する方法の変形例を示す図であり;
(D)は、この発明の一実施の形態に従った蓋構造の弾性部材の第1の変形例の突出部を開口部材の突出部受け入れ凹所に対し固定する方法の変形例を示す図であり;
(E)は、この発明の一実施の形態に従った蓋構造の弾性部材の環状部において突出部とは反対側の部分を蓋部材の所定の位置に固定する為の第1の例を示す図であり;そして、
(F)は、この発明の一実施の形態に従った蓋構造の弾性部材の環状部において突出部とは反対側の部分を蓋部材の所定の位置に固定する為の第2の例を示す図である。
【符号の説明】
12 開口部材
12a 開口
14 蓋本体
16,16´,16´´ 弾性体
16a,16´a,16´´a 突出部
16b,16´b,16´´b 環状部
20 蓋保持手段
30 塞栓
Claims (5)
- 開口を有した開口部材と;
開口部材に対し、上記開口を閉鎖した閉鎖位置と上記開口を開放した開放位置との間で回動自在に設けられた蓋本体と;
蓋本体を閉鎖位置に開放可能に保持する蓋保持手段と;そして、
弾性を有した材料により形成されていて、開口部材と蓋本体との間に介在され、環状部と環状部から環状部の径方向における外方へと突出し蓋本体及び開口部材の一方に形成されている凹所に挿入されて固定される突出部とを含んでおり、蓋本体が開放位置に配置されている間に開口部材と蓋本体との間で環状部を含む仮想面が蓋本体の回動中心軸線に対し平行に配置され、蓋本体の開放位置から閉鎖位置への移動により蓋本体と開口部材との間で折り曲げられるとともにねじりを生じさせて弾性変形されることにより弾性力が蓄積され、蓋保持手段による蓋本体の閉鎖位置への保持が開放された時に上記蓄積された弾性力により閉鎖位置から開放位置へと蓋本体を回動させる弾性体と;
を備えている、
ことを特徴とする蓋構造。 - 弾性体の環状部において突出部とは環状部の径方向における反対側の部分が蓋本体及び開口部材の他方に固定されている、ことを特徴とする請求項1に記載の蓋構造。
- 弾性体は環状部の一部を環状部の径方向における外方へと突出させることにより突出部を構成している、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の蓋構造。
- 弾性体は、一本の細長い弾性材料の両端部を夫々の外周面を相互に隣接させるよう配置することにより突出部を構成しているとともに、一本の細長い弾性材料の残りの部分が環状部を構成している、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の蓋構造。
- 弾性体の突出部には環状部の径方向における内方に向かい開放されている開口が形成されており、上記突出部が蓋本体または開口部材の上記凹所に挿入された時に上記開口に塞栓が挿入されることにより上記突出部が上記凹所に固定される、ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の蓋構造。
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