JP3911914B2 - 蓋構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は:開口を有した開口部材と;開口部材に対し、上記開口を閉鎖した閉鎖位置と上記開口を開放した開放位置との間で回動自在に設けられた蓋本体と;そして蓋本体を閉鎖位置に開放可能に保持する蓋保持手段と;を備えている蓋構造に関係している。
【0002】
【従来の技術】
このような、蓋構造は種々の分野で使用されている。そして、近年では、片手で蓋本体の開閉動作を操作可能な蓋構造が種々開発されている。片手で蓋本体の開閉動作が操作可能な蓋構造は、例えば特開平9−58725号公報,特開平8−217113号公報,そして特開平9−39996号公報により広く知られている。
【0003】
特開平9−58725号公報の蓋構造では、開口部材に対し蓋本体が帯板状のゴムにより連結されている。そして、蓋本体が開放位置から閉鎖位置へと移動されることにより帯板状のゴムが折り曲げられて弾性力を蓄積する。蓋保持手段による蓋本体の閉鎖位置への保持が解除されると、帯板状のゴムに蓄積されていた弾性力により蓋本体が閉鎖位置から開放位置へと自動的に回動される。
【0004】
特開平8−217113号公報の蓋構造では、開口部材に対し蓋本体が開放位置と閉鎖位置との間で回動自在となるように回動中心軸を介して連結されている。開口部材及び蓋本体のいずれか一方に帯板状のゴムの一端が固定されているとともに開口部材及び蓋本体のいずれか他方に形成されている係合穴に上記ゴムの他端が係合されている。そして、蓋本体が開放位置から閉鎖位置へと移動されることにより帯板状のゴムが折り曲げられて弾性力を蓄積する。蓋保持手段による蓋本体の閉鎖位置への保持が解除されると、帯板状のゴムに蓄積されていた弾性力により蓋本体が閉鎖位置から開放位置へと自動的に回動される。
【0005】
特開平9−39996号公報の蓋構造でも、開口部材に対し蓋本体が開放位置と閉鎖位置との間で回動自在となるように回動中心軸を介して連結されている。蓋本体に帯板状のゴムの一端が固定されているとともに開口部材に形成されている係合穴に上記ゴムの他端が係合されている。そして、蓋本体が開放位置から閉鎖位置へと移動されることにより帯板状のゴムが折り曲げられて弾性力を蓄積する。蓋保持手段による蓋本体の閉鎖位置への保持が解除されると、帯板状のゴムに蓄積されていた弾性力により蓋本体が閉鎖位置から開放位置へと自動的に回動される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した3つの公報に開示されている従来の蓋構造の夫々においては、組み立て時において、帯板状のゴムの両端を開口部材と蓋本体に固定する作業が必要であり、あるいは帯板状のゴムの一端を開口部材及び蓋本体の一方に固定するととともに帯板状のゴムの他端を開口部材及び蓋本体の他方に形成されている係合穴に係合させる作業が必要である。
【0007】
これらの固定作業及び係合作業は煩雑であり、上記従来の蓋構造の組み立てコストを上昇させている。また上記係合は使用中に解除される可能性があるとともに係合作業時に組み立て者の指を挟む危険性もある。
【0008】
この発明は上記事情の下でなされ、この発明の目的は、容易に組み立てることが出来るとともに組み立て者が傷つく可能性を無くすことが出来る、蓋構造を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述したこの発明の目的を達成する為に、この発明に従った1つの蓋構造は:
開口を有した開口部材と;
開口部材に対し、上記開口を閉鎖した閉鎖位置と上記開口を開放した開放位置との間で回動自在に設けられた蓋本体と;
蓋本体を閉鎖位置に開放可能に保持する蓋保持手段と;そして、
弾性を有した材料により中空形状に形成されており、開口部材と蓋本体との間に介在され、蓋本体の開放位置から閉鎖位置への移動により開口部材または蓋本体により外周面が押圧されて内方に凹むことにより弾性力が蓄積され、蓋保持部材による蓋本体の閉鎖位置への保持が開放された時に上記蓄積された弾性力により閉鎖位置から開放位置へと蓋本体を回動させる弾性体と;
を備えており、
蓋本体が、弾性体を保持するとともに弾性体の外周面の一部を露出させる開口を有している弾性体保持部材を含んでいて、
蓋本体には弾性体保持部材に保持された弾性体の外周面を支持する弾性体受けが形成されていて、
開口部材が、蓋本体の開放位置から閉鎖位置への移動により弾性体保持部材の開口に挿入されて弾性体の外周面を内方に凹ませるとともに弾性体を弾性体受けに向かい押圧する押圧部材を含んでおり、
蓋本体の弾性体受けは、蓋本体の開放位置から閉鎖位置への移動により蓋本体の弾性体保持部材の開口に挿入された開口部材の押圧部材により弾性体が弾性体受けに向かい押圧されたときに弾性体の外周面を内方に凹ませる、
ことを特徴としている。
【0010】
周面が押圧されて内方に凹むことにより弾性力が蓄積される弾性体は必然的に前述した如き3つの従来例の如き帯板形状のような厚さの薄い形状にならず、従って取り扱いが容易であり、弾性力が蓄積される為に内方に凹んだとしても、弾性力が蓄積される為に折り曲げられる前述した如き3つの従来例の如き帯板形状のような厚さの薄い形状の弾性体と比べると、使用者の指が挟まれて使用者が怪我をする恐れがない。
【0011】
中空形状の弾性体は材料費が安価であるばかりでなく凹み量が大きくなり、ひいては弾性体により駆動される蓋本体の回動範囲を大きく設定することが容易である。
【0012】
述した如く構成されたことを特徴とするこの発明に従っている1つの蓋構造は、蓋本体が、弾性体を保持するとともに弾性体の外周面の一部を露出させる開口を有している弾性体保持部材を含んでいて、
開口部材が、蓋本体の開放位置から閉鎖位置への移動により弾性体保持部材の開口に挿入されて弾性体の外周面を内方に凹ませる押圧部材を含んでいる。
【0013】
このような弾性体保持部材は、蓋本体に対する弾性体の着脱自在な保持を容易にするとともに、弾性力が弱まった弾性体の交換を容易にする。
また、このような押圧部材は、容易に構成されることが出来るにもかかわらず、蓋本体の開放位置から閉鎖位置への移動により弾性体の外周面を容易に深く内方に凹ませることが出来て、弾性体に蓄積される弾性力の大きさを大きくすることが出来る。
蓋本体の弾性体受けは、蓋本体の開放位置から閉鎖位置への移動により蓋本体の弾性体保持部材の開口に挿入された開口部材の押圧部材により弾性体が弾性体受けに向かい押圧されたときに弾性体の外周面を内方に凹ませるので、この結果として弾性体に蓄積される弾性力は弾性体受けが無い場合と比較すると大きくなっている。
【0014】
弾性体保持部材は蓋本体に着脱自在に設けられていることが出来るし、蓋本体に対し回動自在に設けられていて蓋本体に対して閉鎖され弾性体を収容した閉鎖位置と蓋本体に対して開放され弾性体を着脱自在な開放位置との間で回動自在であることが出来る。
【0015】
弾性体保持部材が蓋本体に対し回動自在に設けられている場合には、弾性体保持部材が回転中心軸を介して蓋本体に対し回動自在に連結されていることが出来るし、この場合にも、弾性体保持部材が回転中心軸を有しているとともに蓋本体が上記回転中心軸を回動可能に支持する軸受け孔を有していたり、蓋本体が回転中心軸を有しているとともに弾性体保持部材が上記回転中心軸を回動可能に支持する軸受け孔を有していることが出来る。
【0016】
弾性体保持部材が蓋本体に対し回動自在に設けられている場合にはまた、弾性体保持部材が蓋本体と連続して形成されていることにより弾性体保持部材が蓋本体に対し連続部分におおいて回動自在に連結されていることが出来る。
【0017】
上述したこの発明の目的を達成する為に、この発明に従ったもう1つの蓋構造は:
開口を有した開口部材と;
開口部材に対し、上記開口を閉鎖した閉鎖位置と上記開口を開放した開放位置との間で回動自在に設けられた蓋本体と;
蓋本体を閉鎖位置に開放可能に保持する蓋保持手段と;そして、
弾性を有した材料により中空形状に形成されており、開口部材と蓋本体との間に介在され、蓋本体の開放位置から閉鎖位置への移動により開口部材または蓋本体により外周面が押圧されて内方に凹むことにより弾性力が蓄積され、蓋保持部材による蓋本体の閉鎖位置への保持が開放された時に上記蓄積された弾性力により閉鎖位置から開放位置へと蓋本体を回動させる弾性体と;
を備えており、
開口部材が、弾性体を保持するとともに弾性体の外周面の一部を露出させる開口を有している弾性体保持部材を含んでいて、
開口部材には弾性体保持部材に保持された弾性体の外周面を支持する弾性体受けが形成されていて、
蓋本体が、蓋本体の開放位置から閉鎖位置への移動により弾性体保持部材の開口に挿入されて弾性体の外周面を内方に凹ませるとともに弾性体を弾性体受けに向かい押圧する押圧部材を含んでおり、
開口部材の弾性体受けは、蓋本体の開放位置から閉鎖位置への移動により開口部材の弾性体保持部材の開口に挿入された蓋本体の押圧部材により弾性体が弾性体受けに向かい押圧されたときに弾性体の外周面を内方に凹ませる、
ことを特徴としている。
周面が押圧されて内方に凹むことにより弾性力が蓄積される弾性体は必然的に前述した如き3つの従来例の如き帯板形状のような厚さの薄い形状にならず、従って取り扱いが容易であり、弾性力が蓄積される為に内方に凹んだとしても、弾性力が蓄積される為に折り曲げられる前述した如き3つの従来例の如き帯板形状のような厚さの薄い形状の弾性体と比べると、使用者の指が挟まれて使用者が怪我をする恐れがない。
中空形状の弾性体は材料費が安価であるばかりでなく凹み量が大きくなり、ひいては弾性体により駆動される蓋本体の回動範囲を大きく設定することが容易である。
上述した如く構成されたことを特徴とするこの発明に従っているもう1つの蓋構造はまた、開口部材が、弾性体を保持するとともに弾性体の外周面の一部を露出させる開口を有している弾性体保持部材を含んでいて、
蓋本体が、蓋本体の開放位置から閉鎖位置への移動により弾性体保持部材の開口に挿入されて弾性体の外周面を内方に凹ませる押圧部材を含んでいる。
【0018】
このような弾性体保持部材は、開口部材に対する弾性体の着脱自在な保持を容易にするとともに、弾性力が弱まった弾性体の交換を容易にする。
また、このような押圧部材は、容易に構成されることが出来るにもかかわらず、蓋本体の開放位置から閉鎖位置への移動により弾性体の外周面を容易に深く内方に凹ませることが出来て、弾性体に蓄積される弾性力の大きさを大きくすることが出来る。
開口部材の弾性体受けは、蓋本体の開放位置から閉鎖位置への移動により開口部材の弾性体保持部材の開口に挿入された蓋本体の押圧部材により弾性体が弾性体受けに向かい押圧されたときに弾性体の外周面を内方に凹ませるので、この結果として弾性体に蓄積される弾性力は弾性体受けが無い場合と比較すると大きくなっている。
【0019】
弾性体保持部材は開口部材に着脱自在に設けられていることが出来るし、開口部材に対し回動自在に設けられていて開口部材に対して閉鎖され弾性体を収容した閉鎖位置と蓋本体に対して開放され弾性体を着脱自在な開放位置との間で回動自在であることが出来る。
【0020】
弾性体保持部材が開口部材に対し回動自在に設けられている場合には、弾性体保持部材が回転中心軸を介して開口部材に対し回動自在に連結されていることが出来るし、この場合にも、弾性体保持部材が回転中心軸を有しているとともに開口部材が上記回転中心軸を回動可能に支持する軸受け孔を有していたり、開口部材が回転中心軸を有しているとともに弾性体保持部材が上記回転中心軸を回動可能に支持する軸受け孔を有していることが出来る。
【0021】
弾性体保持部材が開口部材に対し回動自在に設けられている場合にはまた、弾性体保持部材が開口部材と連続して形成されていることにより弾性体保持部材が開口部材に対し連続部分において回動自在に連結されていることが出来る。
【0022】
上述したこの発明の目的を達成する為に、この発明に従ったさらにもう1つの蓋構造は:
開口を有した部材に固定される連結部材と;
連結部材に対し、上記開口を閉鎖した閉鎖位置と上記開口を開放した開放位置との間で回動自在に設けられた蓋本体と;
蓋本体を閉鎖位置に開放可能に保持する蓋保持手段と;そして、
弾性を有した材料により中空形状に形成されており、連結部材と蓋本体との間に介在され、蓋本体の開放位置から閉鎖位置への移動により連結部材または蓋本体により外周面が押圧されて内方に凹むことにより弾性力が蓄積され、蓋保持部材による蓋本体の閉鎖位置への保持が開放された時に上記蓄積された弾性力により閉鎖位置から開放位置へと蓋本体を回動させる弾性体と;
を備えており、
蓋本体が、弾性体を保持するとともに弾性体の外周面の一部を露出させる開口を有している弾性体保持部材を含んでいて、
蓋本体には弾性体保持部材に保持された弾性体の外周面を支持する弾性体受けが形成されていて、
連結部材が、蓋本体の開放位置から閉鎖位置への移動により弾性体保持部材の開口に挿入されて弾性体の外周面を内方に凹ませる押圧部材を含んでおり、
蓋本体の弾性体受けは、蓋本体の開放位置から閉鎖位置への移動により蓋本体の弾性体保持部材の開口に挿入された連結部材の押圧部材により弾性体が弾性体受けに向かい押圧されたときに弾性体の外周面を内方に凹ませる、
ことを特徴としている。
上述したこの発明の目的を達成する為に、この発明に従ったまたさらにもう1つの蓋構造は:
開口を有した部材に固定される連結部材と;
連結部材に対し、上記開口を閉鎖した閉鎖位置と上記開口を開放した開放位置との間で回動自在に設けられた蓋本体と;
蓋本体を閉鎖位置に開放可能に保持する蓋保持手段と;そして、
弾性を有した材料により中空形状に形成されており、連結部材と蓋本体との間に介在され、蓋本体の開放位置から閉鎖位置への移動により連結部材または蓋本体により外周面が押圧されて内方に凹むことにより弾性力が蓄積され、蓋保持部材による蓋本体の閉鎖位置への保持が開放された時に上記蓄積された弾性力により閉鎖位置から開放位置へと蓋本体を回動させる弾性体と;
を備えており、
連結部材が、弾性体を保持するとともに弾性体の外周面の一部を露出させる開口を有している弾性体保持部材を含んでいて、
連結部材には弾性体保持部材に保持された弾性体の外周面を支持する弾性体受けが形成されていて、
蓋本体が、蓋本体の開放位置から閉鎖位置への移動により弾性体保持部材の開口に挿入されて弾性体の外周面を内方に凹ませる押圧部材を含んでおり、
連結部材の弾性体受けは、蓋本体の開放位置から閉鎖位置への移動により連結部材の弾性体保持部材の開口に挿入された蓋本体の押圧部材により弾性体が弾性体受けに向かい押圧されたときに弾性体の外周面を内方に凹ませる、
ことを特徴としている
【0023】
このように構成されたことを特徴とするこの発明に従っているさらにもう1つの蓋構造及びまたさらにもう1つの蓋構造は:蓋本体と連結部材とを連結部材が固定される部材とは独立して形成し、上記連結部材が固定される部材に連結部材が固定される以前に弾性体を連結部材と蓋本体との間に介在させることが出来る。この為に、前述したこの発明に従っている蓋構造と比較すると、同じ効果を得ることが出来ることはもちろんのこと、組み立て作業が容易になっている。
中空形状の弾性体は材料費が安価であるばかりでなく凹み量が大きくなり、ひいては弾性体により駆動される蓋本体の回動範囲を大きく設定することが容易である。
【0024】
このようなこの発明に従っているさらにもう1つの蓋構造においても、前述したこの発明に従っている1つの蓋構造と同様に、蓋本体が、弾性体を保持するとともに弾性体の外周面の一部を露出させる開口を有している弾性体保持部材を含んでいて、連結部材が、蓋本体の開放位置から閉鎖位置への移動により弾性体保持部材の開口に挿入されて弾性体の外周面を内方に凹ませる押圧部材を含んでいる。
このような弾性体保持部材は、蓋本体に対する弾性体の着脱自在な保持を容易にするとともに、弾性力が弱まった弾性体の交換を容易にする。
また、このような押圧部材は、容易に構成されることが出来るにもかかわらず、蓋本体の開放位置から閉鎖位置への移動により弾性体の外周面を容易に深く内方に凹ませることが出来て、弾性体に蓄積される弾性力の大きさを大きくすることが出来る。
弾性体受けは、蓋本体の開放位置から閉鎖位置への移動により弾性体保持部材の開口に挿入された押圧部材により弾性体が弾性体受けに向かい押圧されたときに弾性体の外周面を内方に凹ませるので、この結果として弾性体に蓄積される弾性力は弾性体受けが無い場合と比較すると大きくなっている。
【0025】
また、弾性体保持部材が蓋本体に着脱自在に設けられている、ことが出来る。
さらに、弾性体保持部材が蓋本体に対し回動自在に設けられていて、蓋本体に対して閉鎖され弾性体を収容した閉鎖位置と蓋本体に対して開放され弾性体を着脱自在な開放位置との間で回動自在である、ことが出来る。
【0026】
この場合に、弾性体保持部材が蓋本体と連続して形成されている、ことが出来る。
【0027】
この発明に従っているまたさらにもう1つの蓋構造においては、連結部材が、弾性体を保持するとともに弾性体の外周面の一部を露出させる開口を有している弾性体保持部材を含んでいて、
蓋本体が、蓋本体の開放位置から閉鎖位置への移動により弾性体保持部材の開口に挿入されて弾性体の外周面を内方に凹ませる押圧部材を含んでいる。
このような弾性体保持部材は、連結部材に対する弾性体の着脱自在な保持を容易にするとともに、弾性力が弱まった弾性体の交換を容易にする。
また、このような押圧部材は、容易に構成されることが出来るにもかかわらず、蓋本体の開放位置から閉鎖位置への移動により弾性体の外周面を容易に深く内方に凹ませることが出来て、弾性体に蓄積される弾性力の大きさを大きくすることが出来る。
弾性体受けは、蓋本体の開放位置から閉鎖位置への移動により弾性体保持部材の開口に挿入された押圧部材により弾性体が弾性体受けに向かい押圧されたときに弾性体の外周面を内方に凹ませるので、この結果として弾性体に蓄積される弾性力は弾性体受けが無い場合と比較すると大きくなっている。
【0028】
この場合、弾性体保持部材が連結部材に着脱自在に設けられている、ことが出来る。
【0029】
弾性体保持部材は、連結部材に対し回動自在に設けられていて、連結部材に対して閉鎖され弾性体を収容した閉鎖位置と連結部材に対して開放され弾性体を着脱自在な開放位置との間で回動自在である、
ことが出来る。
【0030】
この場合、弾性体保持部材が連結部材と連続して形成されている、ことが出来る。
【0031】
さらに、蓋本体及び連結部材のいずれか一方が回動中心軸を有しており、
蓋本体及び連結部材のいずれか他方が上記回動中心軸を回動自在に支持する軸受け孔を有している、
ことも出来る。
【0032】
或いは、蓋本体及び連結部材を連続して形成することも出来る。
【0034】
以下、この発明の種々の実施の形態を添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0035】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
まず最初に、図1の(A)を参照しながらこの発明の第1の実施の形態に従った蓋構造10の全体の構成について説明する。
【0036】
この蓋構造10は、開口12aを有した開口部材12と、開口部材12に対し開口12aを閉鎖した閉鎖位置と開口12aを開放した開放位置との間で回動自在に設けられた蓋本体14と、を備えている。
【0037】
この実施の形態において開口部材12は容器の上壁を構成している。開口部材12は、容器の他の部分から独立して形成されていて、上壁の無い容器の上部開口を覆うように容器に取り付けられることが出来るし、または容器の上壁として容器の他の部分と一体的に形成されていることが出来る。なお、この実施の形態では、開口部材12は弾性を有するプラスチック材料により形成されている。
【0038】
開口部材12の上壁には開口12aの周囲に開口12aを取り囲むよう凹部12bが形成されている。
【0039】
この実施の形態において上記容器は所定の形状に折り畳まれた多数の濡れティッシュペーパーを格納する為に使用されており、これら多数の濡れティッシュペーパーは上記容器中から開口部材12の開口12aを介して1枚づつ引き出されることが出来る。
【0040】
蓋本体14の一縁には、相互に同心的に配置されて相互に正反対の方向に向かい突出している1対の回動中心軸14aが設けられている軸支持部14bが上記一縁に沿い突出するよう形成されている。蓋本体14の裏面には、蓋本体14が閉鎖位置に配置された時に、開口部材12の開口12aの周囲の凹部12bに嵌合されて開口12aを密閉する環状の嵌合突起14cが設けられている。
【0041】
この実施の形態においては蓋本体14も、開口部材12と同様に、弾性を有するプラスチック材料により形成されている。
【0042】
開口部材12の上壁の一辺には蓋本体14の軸支持部14bを受け入れる軸支持部受け入れ凹所12cが形成されていて、軸支持部受け入れ凹所12cには蓋本体14の1対の回転中心軸14aが挿入されて1対の回動中心軸14aを回動自在に支持する1対の軸受け孔12dが形成されている。開口部材12の軸支持部受け入れ凹所12cの1対の軸受け孔12d中に軸支持部14bの1対の回転中心軸14aを挿入することは、蓋本体14及び開口部材12の双方の材料の弾性を利用することにより、容易に行うことが出来る。
【0043】
開口部材12と蓋本体14との間には弾性を有した材料により形成された弾性体16が介在されており、この実施の形態において弾性体16は、弾性体16の外周面の一部を露出させる開口18aを有している弾性体保持部材18により蓋本体14に装着されている。
【0044】
この実施の形態において弾性体16は、横断面が略円形状の中空部を有している中空形状、即ち円筒形状、をしており、細長い円筒形状から所定の長さに切断されることにより形成されている。弾性体保持部材18は、蓋本体14から独立して形成されていて、接着剤等の図示されていない公知の固定手段により蓋本体14の軸支持部14bの裏面の所定の位置に固定されている。なお、上記所定の位置には、弾性体保持部材18に保持されて上記所定の位置に配置された弾性体16を支持する弾性体受け14dが形成されている。
【0045】
開口部材12の上壁の軸支持部受け入れ凹所12cの所定の位置には弾性体保持部材受け入れ溝12eが形成されていて、弾性体保持部材受け入れ溝12e中には上方に向かい突出した押圧部材12fが設けられている。
【0046】
蓋構造10はさらに、蓋本体14を閉鎖位置に保持する為の蓋保持手段20を備えている。この実施の形態において蓋保持手段20は、蓋本体14の上記別の一縁に設けられている係合突起20aと、蓋本体14が閉鎖位置に配置された時に、図1の(B)に示す如く、閉鎖位置の蓋本体14の係合突起20aと係合するよう開口部材12の上記対応する部分に設けられている係合レバー20bと、を含んでいる。
【0047】
係合レバー20bは開口部材12と一体的に形成されていて、外力が負荷されていない状態で、図1の(B)に示す如く閉鎖位置の蓋本体14の係合突起20aと係合することが出来る係合位置に配置されている。係合位置の係合レバー20bに外力を負荷して、図1の(B)中に矢印Aで示す如く係合レバー20bを自身の弾性力により撓ませると、閉鎖位置の蓋本体14の係合突起20aに対する係合レバー20bの係合は解除され、蓋本体14は閉鎖位置から開放位置への回動が可能になる。
【0048】
蓋本体14の軸支持部14bの裏面の所定の位置に弾性体16を保持した弾性体保持部材18を固定し、さらに開口部材12の軸支持部受け入れ凹所12cの1対の軸受け孔12dに蓋本体14の軸支持部14bの1対の回転中心軸14aを挿入すると、開口部材12に対して蓋本体14が回動自在に連結される。この時には、図2の(A)に示されている如く、弾性体保持部材18の開口18aに開口部材12の軸支持部受け入れ凹所12cの押圧部材12fの先端が挿入され、弾性体保持部材18中の弾性体16の外周面に当接する。この状態で蓋本体14に下方に向かう力が負荷されていなければ、押圧部材12fが弾性体16の弾性力に抗して弾性体16を凹ませることが無く、蓋本体14は開放位置に配置される。開放位置に配置された蓋本体14の軸支持部14bの表面の一部は開口部材12の軸支持部受け入れ凹所12cの弾性体保持部材受け入れ溝12eの周壁12gの上端に当接しており、このことは蓋本体14が過大に開放されるのを防止している。
【0049】
上述した如く開放位置に配置されている蓋本体14に下方に向かう力を負荷すると、蓋本体14は図2の(A)に示されている開放位置から図2の(B)に示されている閉鎖位置に向かい回動される。この間に、弾性体保持部材18は開口部材12の軸支持部受け入れ凹所12cの弾性体保持部材受け入れ溝12e中に受け入れられ、弾性体16は押圧部材12fの先端により押圧されて自身の内方に向かい凹まされ、この結果として弾性体16に弾性力が蓄積される。なお、この実施の形態では、弾性体16は押圧部材12fの先端により蓋本体14の弾性体受け14dに向かい押圧されることにより弾性体受け14dによっても自身の内方に向かい凹まされるので、この結果として弾性体16に蓄積される弾性力は、弾性体受け14dが無い場合と比較すると大きくなっている。
【0050】
図2の(B)において蓋本体14は、凹まされた弾性体16に蓄積される弾性力に抗して、図1の(B)に示されているように蓋保持手段20により閉鎖位置に保持されている。
【0051】
この状態で、蓋保持手段20の係合レバー20bに外力を負荷して、図1の(B)中に矢印Aで示す如く係合レバー20bを自身の弾性力により撓ませると、閉鎖位置の蓋本体14の係合突起20aに対する係合レバー20bの係合は解除され、蓋本体14は凹まされている弾性体16に蓄積されている弾性力により閉鎖位置から開放位置へと自動的に回動される。
【0052】
図1の(A),(B)及び図2の(A),(B)を参照しながら前述したこの発明の一実施例に従った蓋構造10においては、弾性体16が中空形状をしていたが、弾性体16は以下の条件を満たす限りにおいて発泡体や中実形状であることが出来る。その条件とは、即ち、弾性体16が、蓋本体14が開放位置から閉鎖位置へと移動することにより開口部材12の押圧部材12fの先端により、好ましくは蓋本体14の弾性体受け14dによっても、押圧されて自身の内方に向かい凹まされ、この結果として蓄積される弾性力が、蓋本体14を閉鎖位置から開放位置へと移動させることが出来ることである。
【0053】
また、弾性体16が中空形状をしていた場合でも、弾性体16は図3の(A)に示す如く外周面に例えば位置決めの為の突起16aを備えていることが出来、図3の(B)に示す如く2つの円が重複したような横断面形状の中空孔を有した弾性体16′や、横断面形状において独立した2つの円により構成されている中空孔を有した弾性体16″であることも出来るし、さらにこの他に3角や4角やそれ以上の多角形状の横断面形状の中空孔を有した弾性体であることも出来る。
【0054】
弾性体保持部材18も、図4の(A)に示す如く、弾性体16を露出させる為の開口18′aの面積を大きくすることが出来る。これによって、蓋本体14の軸支持部14aの裏面の所定の位置に対して弾性体保持部材18を設置する際に必要な位置決め精度や、弾性体保持部材18や蓋本体14を形成する際に必要な寸法精度を、低くすることが出来る。この結果として、この発明の一実施例に従った蓋構造10の製造コストや組み立てコストを低下させることが出来る。
【0055】
開口部材12の一辺に形成されている軸支持部受け入れ凹所12cも周囲の全てを囲まれている必要はなく、図4の(B)に示されている如く、開口部材12の一辺に隣接した側壁が切り欠かれている軸支持部受け入れ凹所12′cであることが出来る。
【0056】
さらに、軸支持部受け入れ凹所12c中に設けられている押圧部材12fも開口部材12と一体に形成されている必要はなく、開口部材12とは独立して形成されていて軸支持部受け入れ凹所12cの内表面に例えば接着剤のような公知の固定手段により固定されていたり、図4の(B)に示されている如く、軸支持部受け入れ凹所12cの内表面中の底面部でのみ軸支持部受け入れ凹所12cの内表面に固定、または上記内表面で開口部材12と一体的に形成、されていることが出来る。
【0057】
また図5中に示されている如く、弾性体保持部材18′は、蓋本体14の軸支持部14bの所定の位置に固定された係合突起22aに弾性体保持部材18の所定の位置に形成した係合凹所22bを係合させることにより軸支持部14bの上記所定の位置に着脱自在に固定することが出来、この逆に、蓋本体14の軸支持部14bの所定の位置に形成した係合凹所に弾性体保持部材18′の所定の位置に形成した係合突起を係合させることにより軸支持部14bの上記所定の位置に着脱自在に固定することが出来る。
【0058】
弾性体保持部材18を蓋本体14の軸支持部14bの所定の位置に着脱自在に固定することにより、上記所定の位置への蓋本体14の固定作業が容易になるとともに、弾性体16の交換も容易になる。このことは、蓋構造10を長期間に渡り使用する場合には重要になる。
【0059】
さらに図5中に示されている如く、弾性体保持部材18′は、その一辺を蓋本体14の軸支持部14bの上記所定の位置に隣接した端面と連続して形成されることにより上記一辺を中心に図5中に示されている開放位置と軸支持部14bの上記所定の位置上に重複された重複位置との間で回動自在とすることが出来る。そして重複位置においては、図1及び図2を参照して前述した一実施例のように例えば接着剤のような公知の固定手段により固定されることが出来し、図5を参照しながら前述した如く係合突起と係合凹所との組み合わせにより着脱自在に固定されることが出来る。
【0060】
またさらに、図5中に示されている如く、蓋本体14の軸支持部14bの上記所定の位置に配置されている弾性体受け14′dにおいて弾性体16に外周面が載置される突出端面の形状も、弾性体16の外周面の形状に対応させた形状とすることが出来る。
【0061】
図6及び図7には、蓋保持手段20の変形例が示されている。なおこれらの図において、前述した第1の実施の形態の蓋構造10中の構成部材と同じ構成部材には前述した第1の実施の形態の蓋構造10中で同じ構成部材に付されていた参照符号と同じ参照符号を付して詳細な説明は省略する。
【0062】
この変形例では、図7の(A)に示されている如く、蓋本体14の上記別の一縁に係合突起20aに隣接してもう1つの係合突起14eが形成されていて、開口部材12の一辺において蓋本体14の上記別の一縁に対応した部分には、蓋本体14が閉鎖位置に配置された時に、蓋本体14のもう1つの係合突起14eと係合し弾性体16に蓄積された弾性力に抗して蓋本体14を閉鎖位置に保持する係合溝12hが形成されている。
【0063】
開口部材12の一辺の上記対応した部分にはさらに、図6に良く示されている如く、係合溝12hに隣接して係合解除レバー収容凹所12iが形成されており、係合解除レバー収容凹所12i中には係合解除レバー20′bが回動可能に設けられている。係合解除レバー20′bは相互に同心的に相互に正反対の方向に延出している1対の回動中心軸20cを有しており、係合解除レバー収容凹所12iの内表面には係合解除レバー20′bの1対の回動中心軸20cが挿入されて1対の回動中心軸20cを回動自在に支持する1対の軸受け孔20dが形成されている。係合解除レバー収容凹所12iの1対の軸受け孔20dに対する係合解除レバー20′bの1対の回動中心軸20cの挿入は、開口部材14または係合解除レバー20′bの少なくともいずれか一方が弾性を有したプラスチック材料により形成されており、このいずれか一方を撓ませることにより達成することことが出来る。
【0064】
係合解除レバー20′bには、係合解除レバー収容凹所12iの係合溝12hに向かい突出した係合解除突起20dが形成されている。蓋本体14が閉鎖位置に配置されると、図7の(A)中に示されている如く、係合解除レバー20′bの係合解除突起20dに閉鎖位置の蓋本体14の上記別の一縁の係合突起20aが重複される。そして、係合解除レバー20′bに外力が負荷されて係合解除レバー20′bが図7の(A)中で矢印Bにより示されている如く1対の回動中心軸20cの回りに回動すると、係合解除レバー20′bの係合解除突起20dが、図7の(B)中に示されている如く、閉鎖位置の蓋本体14の係合突起20aを押し上げる。この結果として、開口部材12の係合解除レバー収容凹所12i中の係合溝12hに対する蓋本体14の上記別の一縁のもう1つの係合突起14eの係合を解除させる。この結果として蓋本体14は、蓋本体14が閉鎖位置に配置されることにより前述した如く弾性力が蓄積された弾性体16の弾性力により前述した第1の実施の形態の場合の如く、閉鎖位置から開放位置に向かい自動的に回動される。
【0065】
なお開口部材12の係合解除レバー収容凹所12i中における係合解除レバー20′bの回動自在な配置は、係合解除レバー収容凹所12iの内表面に1対の軸受け孔20dに代わり1対の回動中心軸を設けるとともに、係合解除レバー20′bに1対の回動中心軸20cに代わり1対の軸受け孔を設けることによっても達成することが出来るし、図1及び図2を参照しながら前述した第1の実施の形態の蓋構造10の蓋保持手段20の係合レバー20b(図1の(B)参照)の如く、開口部材12と一体的に形成されることにより図7の(A)に示す係合位置と図7の(B)に示す係合解除位置との間で弾性的に回動可能とすることも出来る。なおこの場合には、係合解除レバー20′bに外力が負荷されていなければ、係合解除レバー20′bは係合位置に配置される。
【0066】
[第2の実施の形態]
次は、図8,図9の(A)及び(B)を参照しながらこの発明の第2の実施の形態に従った蓋構造10′の構成について説明する。なおこの第2の実施の形態において、図1,図2の(A)及び(B)を参照しながら前述したこの発明の第1の実施の形態に従った蓋構造10の構成部材と同じ構成部材は、第1の実施の形態の蓋構造10の同じ構成部材を指摘した参照符号と同じ参照符号を使用して指摘し、詳細な説明は省略する。
【0067】
第2の実施の形態に従った蓋構造10′が第1の実施の形態に従った蓋構造10と構成において異なっているのは、開口部材12に弾性体16及び弾性体保持部材18が設けられて、蓋本体14の軸支持部14bに押圧部材30が設けられていることである。
【0068】
より詳細に説明すると、蓋本体14の軸支持部14bの裏面において開口部材12の軸支持部受け入れ凹所12c中の弾性体保持部材受け入れ溝12eに対応した所定の位置に押圧部材30が固定されていて、開口部材12の軸支持部受け入れ凹所12cの弾性体保持部材受け入れ溝12e中に弾性体16及び弾性体保持部材18が受け入れられている。弾性体保持部材18は、例えば接着剤のような公知の固定手段により弾性体保持部材受け入れ溝12e中に固定されることが出来るし、弾性体保持部材18と弾性体保持部材受け入れ溝12eとに設けられた前述した如き係合突起と係合凹所との組み合わせにより着脱自在に保持されることが出来る。蓋本体14の軸支持部14bの裏面の上記所定の位置に対する押圧部材30の固定は、押圧部材30を蓋本体14と一体的に形成することにより達成することが出来るし、軸支持部14bとは別体に形成した後に例えば接着剤のような公知の固定手段によっても達成することが出来る。
【0069】
この実施の形態においては、弾性体保持部材受け入れ溝12eの底面に弾性体受け12jが形成されている。
【0070】
蓋本体14に閉鎖位置に向かうような外力が負荷されていなければ、開口部材12の軸支持部受け入れ凹所12cの弾性体保持部材受け入れ溝12e中で弾性体保持部材18により囲まれている弾性体16の外周面に弾性体保持部材18の開口18aを介して当接している蓋本体14の押圧部材30は、弾性体16を弾性力に抗して内方に凹ませることが無く、蓋本体14は弾性体16の弾性力により図9の(A)に示されている如く開放位置に保持される。
【0071】
蓋本体14が下方に向かう力を負荷されることにより図9の(A)に示されている開放位置から閉鎖位置に向かい回動されると、蓋本体14の押圧部材30が弾性体16を押圧して自身の内方に向かい凹ませ、この結果として弾性体16に弾性力が蓄積される。なお、この実施の形態でも、弾性体16は押圧部材30の先端により開口部材12の軸支持部受け入れ凹所12cの弾性体保持部材受け入れ溝12e中の弾性体受け12jに向かい押圧されることにより弾性体受け12jによっても自身の内方に向かい凹まされるので、この結果として弾性体16に蓄積される弾性力は、弾性体受け12jが無い場合と比較すると大きくなっている。
【0072】
図9の(B)において蓋本体14は、凹まされた弾性体16に蓄積される弾性力に抗して、蓋保持手段20により閉鎖位置に保持されている。
【0073】
この状態で、蓋保持手段20の係合レバー20bに外力を負荷して、図1の(B)中に矢印Aで示す如く係合レバー20bを自身の弾性力により撓ませると、閉鎖位置の蓋本体14の係合突起20aに対する係合レバー20bの係合は解除され、蓋本体14は凹まされている弾性体16に蓄積されている弾性力により閉鎖位置から開放位置へと自動的に回動される。
【0074】
なお上述した第2の実施の形態はもちろんのこと、前述した第1の実施の形態においても、蓋本体14は開口部材12に対して、蓋本体14と開口部材12のいずれか一方に設けられた1対の回動中心軸と、蓋本体14と開口部材12のいずれか他方に設けられ上記1対の回動中心軸を回動自在に支持する1対の軸受け孔と、の組み合わせにより回動自在に接続されていたが、蓋本体14の軸支持部材14bを開口部材12の一辺と連続して一体的に形成することによっても、蓋本体14を開口部材12に対して回動自在に接続することが出来る。この場合に蓋本体14の開放位置と閉鎖位置との間の回動は、開口部材12の一辺に対して連続して一体的に形成されている蓋本体14の軸支持部材14bが弾性的に撓むことにより達成される。
【0075】
[第3の実施の形態]
次は、図10の(A)を参照しながらこの発明の第3の実施の形態に従った蓋構造10″の構成について説明する。なおこの第2の実施の形態において、図1,図2の(A)及び(B)を参照しながら前述したこの発明の第1の実施の形態に従った蓋構造10の構成部材と同じ構成部材は、第1の実施の形態の蓋構造10の同じ構成部材を指摘した参照符号と同じ参照符号を使用して指摘し、詳細な説明は省略する。
【0076】
第3の実施の形態に従った蓋構造10″が第1の実施の形態に従った蓋構造10と構成において異なっているのは、開口部材12に固定される連結部材40が存在しており、蓋本体14の軸支持部14bが連結部材40に対して開放位置と閉鎖位置との間で回動自在に連結されていることである。さらに、弾性体保持部材18″が弾性体16を伴って連結部材40に設けられていることである。
【0077】
より詳細に説明すると、この実施の形態においては、開口部材12に対する連結部材40の固定は、開口部材12から独立して形成された連結部材40を開口部材12に対して着脱自在に係合することにより達成されている。
【0078】
この為に、開口部材12の一辺に連結部材収容凹所42が設けられており、連結部材収容凹所42に連結部材40が着脱自在に設けられている。この実施の形態では、連結部材収容凹所42に係合凹所42aが設けられていて、連結部材収容凹所42の係合凹所42aに着脱自在に係合する係合突起40aが連結部材40に設けられている。
【0079】
連結部材収容凹所42に対する連結部材40の着脱自在な係合は、少なくとも開口部材12及び連結部材40のいずれか一方が弾性を有しているプラスチック材料により形成されていて、上記いずれか一方が弾性的に撓むことが可能であることにより達成される。そしてこの実施の形態では、連結部材40が蓋本体14と同様に弾性を有しているプラスチック材料により形成されていて、弾性的に撓むことが可能である。
【0080】
上記着脱自在な係合は、連結部材収容凹所42に係合突起を設けるとともに、連結部材収容凹所42の係合突起に着脱自在に係合する係合凹所を連結部材40に設けることによっても達成される。
【0081】
しかしながら、開口部材12に対する連結部材40の固定は、例えば接着剤やねじを含む公知の固定手段によって直接的に行うことも出来る。
【0082】
連結部材40には弾性体保持部材18″が弾性体16を伴って収容される弾性体保持部材収容凹所40bが形成されている。連結部材40の弾性体保持部材収容凹所40bに対して弾性体保持部材18″が設けられている。連結部材40の弾性体保持部材収容凹所40bに対して弾性体保持部材18″は例えば接着剤のいような公知の固定手段により固定されることが出来るし、着脱自在に連結されることも可能である。着脱自在な連結は、弾性体保持部材収容凹所40bの内表面に係合凹所40cを設けるとともに、弾性体保持部材18″に弾性体保持部材収容凹所40bの係合凹所40cに着脱可能に係合する係合突起18bを設けることにより達成出来るし、または弾性体保持部材18″に係合凹所を設けるとともに弾性体保持部材収容凹所40bの内表面に弾性体保持部材18″の係合凹所に着脱可能に係合する係合突起を設けることによっても達成することが出来る。弾性体保持部材収容凹所40bの底面には、弾性体保持部材収容凹所40bに弾性体保持部材18″により保持される弾性体16が着座される弾性体受け40dが設けられている。
【0083】
この実施の形態においては、連結部材40の一側面に対して蓋本体14の軸支持部14bが連続して一体的に形成されていることにより、蓋本体14が連結部材40に対し、ひいては連結部材40が着脱自在に設けられる開口部材12に対し、開放位置と閉鎖位置との間で回動自在になっている。
【0084】
蓋本体14の軸支持部14bにおいて連結部材40の弾性体保持部材収容凹所40bに対応した所定の位置には押圧部材44が設けられている。押圧部材44は上記所定の位置に対して軸支持部14bと連続して一体的に形成されることにより固定されていることが出来るし、軸支持部14bとは別体で形成された後に例えば接着剤のような公知の固定により固定されることも出来る。
【0085】
図10の(B)には、連結部材40の弾性体保持部材収容凹所40bに弾性体16とともに弾性体保持部材18″を着脱自在に固定し、さらに連結部材40を開口部材12の連結部材収容凹所42中に着脱自在に固定した状態が示されている。この状態において、蓋本体14に閉鎖位置に向かう外力が負荷されていなければ、弾性体保持部材18″中の弾性体16の外周面に弾性体保持部材18″の開口18aを介して接している押圧部材44は、図10の(B)中に示されている如く、弾性体16を弾性力に抗して内方に凹ませず、その結果として蓋本体14は弾性体16の弾性力により開放位置に保持される。
【0086】
上述した如く開放位置に配置されている蓋本体14に下方に向かう力を負荷すると、蓋本体14は、図10の(B)に示されている開放位置から閉鎖位置に向かい回動される。この間に、押圧部材44は弾性体保持部材18″の開口18aを介して弾性体16を押圧し、弾性体16は自身の内方に向かい凹まされ、この結果として弾性体16に弾性力が蓄積される。なお、この実施の形態では、弾性体16は押圧部材44の先端により連結部材40の弾性体受け40dに向かい押圧されることにより弾性体受け40dによっても自身の内方に向かい凹まされるので、この結果として弾性体16に蓄積される弾性力は、弾性体受け40dが無い場合と比較すると大きくなっている。
【0087】
閉鎖位置に到達した蓋本体14は、凹まされた弾性体16に蓄積される弾性力に抗して蓋保持手段20により閉鎖位置に保持されている。
【0088】
この状態で、蓋保持手段20の係合レバー20bに外力を負荷して、係合レバー20bを自身の弾性力により撓ませると、閉鎖位置の蓋本体14の係合突起20aに対する係合レバー20bの係合は解除され、蓋本体14は凹まされている弾性体16に蓄積されている弾性力により閉鎖位置から開放位置へと自動的に回動される。
【0089】
なおこの実施の形態において蓋本体14は連結部材40と連続して一体的に形成されることにより連結部材40に対して回動自在に設けられていたが、蓋本体14及び連結部材40のいずれか一方に1対の回動中心軸を設けるとともに蓋本体14及び連結部材40のいずれか他方に上記1対の回動中心軸を回動自在に支持する1対の軸受け孔を設けることによっても蓋本体14を連結部材40に対して回動自在に設けることが出来る。
【0090】
またこの実施の形態においては弾性体保持部材18″が連結部材40とは独立して形成されていたが、図11中に示されている如く、弾性体保持部材18″′を連結部材40に対して連結部材収容凹所42に隣接して連続して一体的に形成することにより、連結部材収容凹所42から開放された開放位置と、連結部材収容凹所42中に弾性体16とともに収容された閉鎖位置と、の間で回動可能とすることも出来る。
【0091】
弾性体保持部材18″′を連結部材40に対して開放位置と閉鎖位置と間で回動可能とする為には、弾性体保持部材18″′と連結部材40のいずれか一方に1対の回動中心軸を設けるとともに、弾性体保持部材18″′と連結部材40のいずれか他方に上記1対の回動中心軸を回動自在に支持する1対の軸受け孔を設けることによっても達成することが出来る。
【0092】
さらに上述した第3の実施の形態においては、連結部材40に弾性体保持部材収容凹所40bを設けるとともに蓋本体14の軸支持部14bに押圧部材44を設けていたが、これとは逆に連結部材40に押圧部材44を設けるとともに蓋本体14の軸支持部14bに弾性体保持部材収容凹所40bを設けるか、または弾性体保持部材を直接固定することも出来る。
【0093】
【発明の効果】
以上詳述したことから明かなように、この発明に従った蓋構造によれば、容易に組み立てることが出来るとともに、組み立て者が損傷を受けることが無い蓋構造を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、この発明の第1の実施の形態に従った蓋構造の概略的な分解斜視図であり;そして、
(B)は、(A)の蓋構造における蓋保持手段が蓋本体を閉鎖位置に保持している状態を概略的に示す横断面図である。
【図2】(A)は、図1の(A)の蓋構造において蓋本体が開放位置に弾性部材の弾性力により配置されている状態を示す部分的に拡大された横断面図であり;そして、
(B)は、図1の(A)の蓋構造において蓋本体が弾性部材を内方に凹ませて蓄積させた弾性力に抗して閉鎖位置に配置されている状態を示す部分的に拡大された横断面図である。
【図3】(A),(B),そして(C)は、この発明の第1の実施の形態に従った蓋構造における弾性部材の種々の変形例を概略的に示す斜視図である。
【図4】(A)は、この発明の第1の実施の形態に従った蓋構造におけ弾性部材保持部材の変形例を概略的に示す斜視図であり;そして、
(B)は、この発明の第1の実施の形態に従った蓋構造における弾性部材保持部材収容凹所及び押圧部材の変形例を概略的に示す斜視図であ
【図5】この発明の第1の実施の形態に従った蓋構造における弾性部材保持部材のさらに別の変形例を概略的に示す斜視図である。
【図6】この発明の第1の実施の形態に従った蓋構造における蓋保持手段の変形例を概略的に示す変形例である。
【図7】(A)は、図6の蓋保持手段の変形例が蓋本体を閉鎖位置に保持している状態を概略的に示す縦断面図であり;そして、
(B)は、図6の蓋保持手段の変形例が閉鎖位置に対する蓋本体の保持を解除した状態を概略的に示す縦断面図である。
【図8】この発明の第2の実施の形態に従った蓋構造の概略的な分解斜視図である。
【図9】(A)は、図8の蓋構造において蓋本体が開放位置に弾性部材の弾性力により配置されている状態を示す部分的に拡大された横断面図であり;そして、
(B)は、図8の蓋構造において蓋本体が弾性部材を内方に凹ませて蓄積させた弾性力に抗して閉鎖位置に配置されている状態を示す部分的に拡大された横断面図である。
【図10】(A)は、この発明の第3の実施の形態に従った蓋構造の概略的な分解斜視図であり;そして、
(B)は、図10の(A)の蓋構造において蓋本体が開放位置に弾性部材の弾性力により配置されている状態を示す部分的に拡大された横断面図である。
【図11】図10の(A)の蓋構造における弾性体保持部材の変形例を部分的に拡大して示す斜視図である。
【符号の説明】
10,10′,10″ 蓋構造
12 開口部材
12a 開口
12d 軸受け孔
12f,12′f 押圧部材
14 蓋本体
14a 回動中心軸
16,16′,16″ 弾性体
18,18′,18″,18″′ 弾性体保持部材
18a,18′a 開口
20 蓋保持手段
30 押圧部材
40 連結部材
44 押圧部材

Claims (8)

  1. 開口を有した開口部材と;
    開口部材に対し、上記開口を閉鎖した閉鎖位置と上記開口を開放した開放位置との間で回動自在に設けられた蓋本体と;
    蓋本体を閉鎖位置に開放可能に保持する蓋保持手段と;そして、
    弾性を有した材料により中空形状に形成されており、開口部材と蓋本体との間に介在され、蓋本体の開放位置から閉鎖位置への移動により開口部材または蓋本体により外周面が押圧されて内方に凹むことにより弾性力が蓄積され、蓋保持部材による蓋本体の閉鎖位置への保持が開放された時に上記蓄積された弾性力により閉鎖位置から開放位置へと蓋本体を回動させる弾性体と;
    を備えており、
    蓋本体が、弾性体を保持するとともに弾性体の外周面の一部を露出させる開口を有している弾性体保持部材を含んでいて、
    蓋本体には弾性体保持部材に保持された弾性体の外周面を支持する弾性体受けが形成されていて、
    開口部材が、蓋本体の開放位置から閉鎖位置への移動により弾性体保持部材の開口に挿入されて弾性体の外周面を内方に凹ませるとともに弾性体を弾性体受けに向かい押圧する押圧部材を含んでおり、
    蓋本体の弾性体受けは、蓋本体の開放位置から閉鎖位置への移動により蓋本体の弾性体保持部材の開口に挿入された開口部材の押圧部材により弾性体が弾性体受けに向かい押圧されたときに弾性体の外周面を内方に凹ませる、
    ことを特徴とする蓋構造。
  2. 開口を有した開口部材と;
    開口部材に対し、上記開口を閉鎖した閉鎖位置と上記開口を開放した開放位置との間で回動自在に設けられた蓋本体と;
    蓋本体を閉鎖位置に開放可能に保持する蓋保持手段と;そして、
    弾性を有した材料により中空形状に形成されており、開口部材と蓋本体との間に介在され、蓋本体の開放位置から閉鎖位置への移動により開口部材または蓋本体により外周面が押圧されて内方に凹むことにより弾性力が蓄積され、蓋保持部材による蓋本体の閉鎖位置への保持が開放された時に上記蓄積された弾性力により閉鎖位置から開放位置へと蓋本体を回動させる弾性体と;
    を備えており、
    開口部材が、弾性体を保持するとともに弾性体の外周面の一部を露出させる開口を有している弾性体保持部材を含んでいて、
    開口部材には弾性体保持部材に保持された弾性体の外周面を支持する弾性体受けが形成されていて、
    蓋本体が、蓋本体の開放位置から閉鎖位置への移動により弾性体保持部材の開口に挿入されて弾性体の外周面を内方に凹ませるとともに弾性体を弾性体受けに向かい押圧する押圧部材を含んでおり、
    開口部材の弾性体受けは、蓋本体の開放位置から閉鎖位置への移動により開口部材の弾性体保持部材の開口に挿入された蓋本体の押圧部材により弾性体が弾性体受けに向かい押圧されたときに弾性体の外周面を内方に凹ませる、
    ことを特徴とする蓋構造。
  3. 蓋本体及び開口部材のいずれか一方が回動中心軸を有しており、
    蓋本体及び開口部材のいずれか他方が上記回動中心軸を回動自在に支持する軸受け孔を有している、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の蓋構造。
  4. 蓋本体及び開口部材が連続して形成されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の蓋構造。
  5. 開口を有した部材に固定される連結部材と;
    連結部材に対し、上記開口を閉鎖した閉鎖位置と上記開口を開放した開放位置との間で回動自在に設けられた蓋本体と;
    蓋本体を閉鎖位置に開放可能に保持する蓋保持手段と;そして、
    弾性を有した材料により中空形状に形成されており、連結部材と蓋本体との間に介在され、蓋本体の開放位置から閉鎖位置への移動により連結部材または蓋本体により外周面が押圧されて内方に凹むことにより弾性力が蓄積され、蓋保持部材による蓋本体の閉鎖位置への保持が開放された時に上記蓄積された弾性力により閉鎖位置から開放位置へと蓋本体を回動させる弾性体と;
    を備えており、
    蓋本体が、弾性体を保持するとともに弾性体の外周面の一部を露出させる開口を有している弾性体保持部材を含んでいて、
    蓋本体には弾性体保持部材に保持された弾性体の外周面を支持する弾性体受けが形成されていて、
    連結部材が、蓋本体の開放位置から閉鎖位置への移動により弾性体保持部材の開口に挿入されて弾性体の外周面を内方に凹ませる押圧部材を含んでおり、
    蓋本体の弾性体受けは、蓋本体の開放位置から閉鎖位置への移動により蓋本体の弾性体保持部材の開口に挿入された連結部材の押圧部材により弾性体が弾性体受けに向かい押圧されたときに弾性体の外周面を内方に凹ませる、
    ことを特徴とする蓋構造。
  6. 開口を有した部材に固定される連結部材と;
    連結部材に対し、上記開口を閉鎖した閉鎖位置と上記開口を開放した開放位置との間で回動自在に設けられた蓋本体と;
    蓋本体を閉鎖位置に開放可能に保持する蓋保持手段と;そして、
    弾性を有した材料により中空形状に形成されており、連結部材と蓋本体との間に介在され、蓋本体の開放位置から閉鎖位置への移動により連結部材または蓋本体により外周面が押圧されて内方に凹むことにより弾性力が蓄積され、蓋保持部材による蓋本体の閉鎖位置への保持が開放された時に上記蓄積された弾性力により閉鎖位置から開放位置へと蓋本体を回動させる弾性体と;
    を備えており、
    連結部材が、弾性体を保持するとともに弾性体の外周面の一部を露出させる開口を有している弾性体保持部材を含んでいて、
    連結部材には弾性体保持部材に保持された弾性体の外周面を支持する弾性体受けが形成されていて、
    蓋本体が、蓋本体の開放位置から閉鎖位置への移動により弾性体保持部材の開口に挿入されて弾性体の外周面を内方に凹ませる押圧部材を含んでおり、
    連結部材の弾性体受けは、蓋本体の開放位置から閉鎖位置への移動により連結部材の弾性体保持部材の開口に挿入された蓋本体の押圧部材により弾性体が弾性体受けに向かい押圧されたときに弾性体の外周面を内方に凹ませる、
    ことを特徴とする蓋構造。
  7. 蓋本体及び連結部材のいずれか一方が回動中心軸を有しており、
    蓋本体及び連結部材のいずれか他方が上記回動中心軸を回動自在に支持する軸受け孔を有している、
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載の蓋構造。
  8. 蓋本体及び連結部材が連続して形成されている、
    ことを特徴とする請求項5乃至請求項7のいずれか1項に記載の蓋構造。
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