JP3930767B2 - ショルダアジャスタ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車に搭載されるショルダアジャスタ装置に係り、特に搭乗者の座高に応じてウェビングアンカの高さ位置を調節可能としたショルダアジャスタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車には搭乗者の安全を守り、その確保を図るためシートベルト装置の装着が義務付けられている。このシートベルト装置を操作して搭乗者がシートベルト(ウェビング)をセットする際、搭乗者の座高如何によっては、ウェビングによるいわゆる首吊り現象が生じるおそれがある。この首吊り現象を防止し、快適なドライブを保証するために、ウェビングアンカの高さ位置を搭乗者の座高に合せて位置調節することができるショルダアジャスタ装置が種々提案されている。
【0003】
この種のショルダアジャスタ装置の中には、本発明者がショルダアジャスタ装置として提案した特開平2-279445号公報、特開平5-294208号公報または特開2001-341614号公報に記載のシートベルトアンカ装置、ウェビングアンカ装置等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のショルダアジャスタ装置は、強い衝撃力がウェビングアンカに付与された場合、ショルダアジャスタ装置に大きな荷重が付加されて、特にアジャストベースのスライドベースとの係合部に作用する強荷重による変形が生じ、所要の性能を発揮できないケースが想定された。
【0005】
また、スライドベースとの係合部に作用する強荷重による変形が生じた場合、アジャストベースとスライドベースとが分離することも考えられた。
【0006】
このため、より安全なショルダアジャスタ装置を提供するために、このアジャストベースのスライドベースとの係合部の形状を工夫し、強度をより向上することが、極めて重要な課題として認識されてきた。
【0007】
また、ウェビングアンカを搭乗者の座高に応じて調整する場合にラッチ装置を引抜きして高さ調整を行うが、このラッチ装置を引抜く作業には、ばねの弾性力に逆らって仕事をしなければならない。
【0008】
しかしながら、このばねはショルダアジャスタを所望の高さに固定する目的上、振動等によるラッチピンの抜け等の不具合を防止するために十分なばね定数を有する。従って、ボタンの引抜き作業には大きな力が必要で、搭乗者が座席に座った状態で引抜き作業を行うことは、必ずしも容易でなく、従来のショルダアジャスタ装置のラッチ機構がウェビングアンカの高さ調整時に十分な操作性を有する機構であるとはいえなかった。そのため、ウェビングアンカを良好に固定しつつ、高さ変更時の操作性に優れた機構の開発が求められてきた。
【0009】
さらに、従来のショルダアジャスタ装置におけるラッチ機構は、稀ではあるが、固定ボタンの構造上、振動や衝撃によりボタン部が誤作動するケースが想定され、そのため、ラッチピンがラッチ孔から抜けて、乗車中にウェビングアンカの高さが変化する可能性も指摘されている。特に、耐衝撃時には、ショルダアジャスタ装置に一方向からの強い衝撃力が作用することが誤作動の原因ともなっていた。
【0010】
また、安全のために設置されるエアバッグによりショルダアジャスタ装置が耐衝撃時に片側からプレスされてショルダアジャスタ装置が誤作動し、ウェビングアンカの高さが変更してしまうおそれもあった。そのため、このラッチ装置の耐振動性および耐衝撃性を向上するため、操作部であるボタンの安定性の改良が求められてきた。
【0011】
さらに、走行中の振動によりラッチピンとロック孔との接触音が発生する。従来のショルダアジャスタ装置においては、この接触音を緩和するために、ラッチピンの先端部に樹脂コーティングを施工したり、Oリングを設置するなどして消音対策していたため、部品点数が多く、材料コストおよび製造コストが高騰していた。
【0012】
本発明は、上述したような事情を考慮してなされたもので、耐衝撃時における優れた衝撃吸収性を備え、変形等による性能低下を防止し、安全性に優れたショルダアジャスタ装置を提供することを目的とする。
【0013】
また、本発明の別の目的は、ショルダアジャスタ装置に設置されるラッチ機構の耐衝撃性および耐振動性を向上し、誤作動を防止して、ウェビングアンカの固定時の安定性を確保しつつ、高さ調整の際の操作性をより向上させたショルダアジャスタ装置を提供するにある。
【0014】
さらに、本発明の他の目的は、ショルダアジャスタ装置に設置されるラッチ機構のラッチピンとロック孔との接触音を緩和したショルダアジャスタ装置を提供するにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るショルダアジャスト装置は、上述した課題を解決するために、請求項1に記載したように、センタピラー等の車体取付部に固定されるアジャストベースと、このアジャストベースに長手方向に沿って装着されるスライドベースと、このスライドベースの表面側に装着されるガーニッシュと、このガーニッシュおよび前記スライドベースを前記アジャストベースの長手方向所定位置で選択的に停止させるラッチ機構とを備え、前記スライドベースおよびガーニッシュにウェビングアンカを取付けたショルダアジャスタ装置において、前記アジャストベースは、幅方向の両側縁部が車体取付側の平坦面に対して略直角に曲げ加工されて形成された側壁部と、前記側壁部の先端がアジャストベースの内側方向に曲げ加工されて形成された係合部とを備え、前記側壁部と前記係合部とで形成された前記アジャストベースの幅方向の断面の角部が鋭角を為すように構成され、前記アジャストベースの平坦面と側壁部と係合部とから形成される摺動部に係合するスライドベースを挿通させて長手方向に摺動可能に設け、前記スライドベースは、その幅方向両端に形成される係合部が車体取付時の車内方向に曲げ加工されたことを特徴とするものである。
【0016】
また、本発明に係るショルダアジャスト装置は、上述した課題を解決するために、請求項2に記載したように、前記アジャストベースの係合部と前記側壁部とで形成される角部の角度が70°〜80°の範囲に設けられたことを特徴とするものである。
【0017】
さらに、本発明に係るショルダアジャスト装置は、上述した課題を解決するために、請求項3に記載したように、前記スライドベースは、幅方向の両端が曲げ加工されて係合部が形成され、前記係合部の曲げ角度は、前記スライドベースの車体取付側の平坦面に対して10°〜20°の範囲に設けられたことを特徴とするものである。
【0018】
また、本発明に係るショルダアジャスト装置は、上述した課題を解決するために、請求項4に記載したように、前記ラッチ機構は、前記ガーニッシュ側からスプリングによって弾性的に突出して前記アジャストベースのロック孔に挿入されるラッチピンと、前記ラッチピンと前記スプリングとを前記ラッチピンが前記アジャストベースのロック孔に挿通自在となるように固定する内部ボタンと、前記内部ボタンを被覆して前記ガーニッシュと当接する外部ボタンとを備え、前記ウェビングアンカの固定時に、前記外部ボタンの前記ガーニッシュに当接する幅方向の両側面にそれぞれ設けられた係止爪と前記ガーニッシュの前記外部ボタンとの幅方向の当接面に設けられた外部ボタン係止部とが係合することによりラッチ機構が両側面から固定されるように設けるとともに、前記ウェビングアンカの高さ調整時に、この外部ボタンの両側面を把持することにより両側面の前記係止爪と前記外部ボタン係止部とが分離し、前記ラッチピンの前記アジャストベースのラッチ孔への挿通および引抜きが自在に操作可能となる構成としたことを特徴とするものである。
【0019】
さらに、本発明に係るショルダアジャスト装置は、上述した課題を解決するために、請求項5に記載したように、前記ラッチピンは、前記アジャストベースのロック孔に挿入される円柱状のピン部の曲面形状が、前記アジャストベースに設けられたロック孔の曲面形状と同一に形成され、前記ウェビングアンカの固定時にピン部とロック孔の外周とが密着する構成としたことを特徴とするものである。
【0020】
また、本発明に係るショルダアジャスト装置は、上述した課題を解決するために、請求項6に記載したように、前記ラッチピンは、前記内部ボタンに設けられたラッチピン固定部にねじ込みにより固定されたことを特徴とするものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明に係るショルダアジャスタ装置の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0022】
このショルダアジャスタ装置10は、図1および図2に示すように、車体のセンタピラーに固定される縦長なアジャストベース1と、このアジャストベース1に沿って摺動可能なスライドベース2と、このスライドベース2の表面側に配置されて一体に摺動できるガーニッシュ3により構成され、スライドベース2にウェビングアンカ4が取り付けられる。
【0023】
図1および図3〜図5を参照して、アジャストベース1の構造を詳細に説明する。
【0024】
アジャストベース1は金属製の部材で、取付けるべき車体のセンタピラーに対応して長手方向(上下方向)に沿って緩やかに湾曲した構造をとる。また、車体に固定される上下端部に対して中間部分が車内側に浮く状態となるように、アジャストベース1の上下端部と中間部分との間には板厚方向で段差が設けてある。
【0025】
これらのアジャストベース1の長手方向の湾曲形状と両側縁部の折曲形状は断面二次モーメントを考慮して各方向の引張荷重発生時の捩りや曲げに十分耐え、かつ平面方向からの加圧衝撃に対するエネルギの変形吸収が良好に行える設計としてある。
【0026】
さらに、アジャストベース1の両側縁部は車体取付面から略直角に曲げ加工されて側壁部11を形成し、その側壁部11の先端部分は、樋状を為すアジャストベース1の内側に向けて曲げ加工されてスライドベース2を係合して摺動可能に保持するための係合部12が形成される。
【0027】
この係合部12と側壁部11とで形成される角部は鋭角を為すように構成される。本発明者らによれば、角部の角度は70°〜80°の範囲に設けられることが好ましい。すなわち、図5に示すアジャストベースの断面図において、係合部12の平坦面13に対する角度θは、10°〜20°の角度になるように曲げ加工することが好ましい。
【0028】
また、係合部12の平坦面13に対する角度θを15°〜20°(すなわち、係合部12と側壁部11とで形成される角部の角度が70°〜75°)に設けたアジャストベース1は、特に衝撃吸収力に優れ、衝撃時のアジャストベース1の変形がより効果的に防止されるためアジャストベース1とスライドベース2との分離が、強い衝撃時にもより確実に防止される。
【0029】
また、アジャストベース1の両端部にはボルト挿通用の取付孔14がそれぞれ穿設してあり、これらの取付孔14を介して挿通したボルト7によりアジャストベース1が車体に固定される。なお、アジャストベース1の下端側の取付孔14近傍には、切り起こし片により形成されたスライドベース2停止用のストッパ部15が設けてある。
【0030】
アジャストベース1の中央部分には長手方向に等間隔的に所定数のロック孔16が形成され、後述するラッチピンを選択的に挿入することによりスライドベース2の位置決め、すなわちウェビングアンカ4の高さ調整が行えるように構成される。
【0031】
このアジャストベース1には、ロック孔16は上下に4個形成されており、ロック孔16には爪状の傾斜片部17をその上方に配置することにより、上向きのラッチピン移動のみがその斜面に沿って容易に行える一方、下向きのラッチピン移動はロック孔16の下側縁部の係止により、一定以上抜き動作させなければ行えない構造となっている。
【0032】
また、ロック孔16の下端部の曲面形状は、ラッチピンの先端曲面形状と同一の曲面形状に穿孔され、ウェビングアンカ固定時にラッチピンを密着させ、ラッチピンを安定的に保持することが可能である。
【0033】
図1および図6〜図8を参照して、スライドベース2の構造について詳細に説明する。
【0034】
スライドベース2は、アジャストベース1に係合し、良好な摺動性を保持するように、アジャストベース1の側壁部11、係合部12および平坦面13により形成される樋状の摺動部よりもやや小さい断面を持つ略長方形状の平板により形成される。スライドベース1の幅方向の両端(車体固定時の左右両端)は、車体取付時の車内方向に曲げ加工されて係合部21が設けられ、車体取付側の平坦面22に対して一定の角度θをなすよう構成される。
【0035】
この係合部21は、アジャストベース1の係合部12の形状に追従して良好に係合するよう構成されている。従って、係合部21の曲げ角度θは、アジャストベース1の係合部12の角度に合せて、平坦面22に対して10°〜20°の範囲に設けることが好ましい。
【0036】
また、曲げ角度θを平坦面22に対して15°〜20°の範囲に設けた係合部21を有するスライドベース2は、特にアジャストベース1との係合部の耐衝撃性に優れ、より好ましい。
【0037】
このように設けられたスライドベース2を、アジャストベース1に挿通し、アジャストベース1の係合部12とスライドベース2の係合部21とをそれぞれ係合させることにより、アジャストベース1の長手方向に沿ってスライドベース2を摺動させることができる。
【0038】
また、このようにスライドベース2の幅方向の両端を曲げ加工することにより、アジャストベース1との接触面積を大きくすることが可能であり、耐衝撃時の強度が大幅に向上する。
【0039】
スライドベース2の平板部22の中央部分には長手方向に沿って離間する位置に2つの孔23,24が穿設されている。孔23は、使用状態で上方に位置し、後述するラッチピンを挿通させるための孔であり、この孔23はアジャストベース1と対向する側に向って窪む凹状部分の底部中央に形成してある。
【0040】
孔24は使用状態で下方に位置し、この孔24には、ウェビングアンカ4を保持するアンカボルトを螺合させるためのアンカナット25が圧挿固定される。アンカナット25は、その端部にフランジ部25aを有する筒状の部材で、スライドベース2の裏面側(アジャストベース1側)から孔24に圧入されて表面側に突出し、フランジ部25aがスライドベース2の裏面に圧接した状態でスライドベース2と一体に構成される。
【0041】
スライドベース2の上端部側は平板部22の全体よりも若干幅狭となって長手方向に突出して、ガーニッシュ3に固定するための取付ピース26を形成する。
【0042】
このようにアジャストベース1の係合部12に角度を設け、さらにスライドベース2のアジャストベース1と係合する両端に同様の角度を有する係合部21を設けたことにより、衝撃時における衝撃吸収性が向上し、アジャストベース1およびスライドベース2の変形が効果的に防止されるため、耐衝撃時にもアジャストベース1からスライドベース2が分離することが確実に防止される。よって、ショルダアジャスタ装置10の安全性が大幅に向上する。
【0043】
図1および図9〜12を参照してガーニッシュ3の構造を詳細に説明する。
【0044】
ガーニッシュ3は樹脂成形部材で、アジャストベース1およびスライドベース2を車内側から覆う全体として長尺平板状の部材であり、その長手方向中央部分に形成したボックス状ケース31の部分がスライドベース2に固定されてスライドベース2と一体移動できるように構成される。
【0045】
また、ガーニッシュ3のスライドベース2取付面の長手方向には、スライドベース2を取付方向の上下で固定するために、それぞれスライドベース嵌合部32およびスライドベース係合部33が設けられる。
【0046】
すなわち、スライドベース2の取付ピース26をガーニッシュ3とスライドベース2との取付部であるスライドベース嵌合部32に嵌合し、スライドベース2の下端をガーニッシュ3下方のスライドベース係合部33のフックに係合して一体に固定する。
【0047】
これらのスライドベース嵌合部32およびスライドベース係合部33のアジャストベース1に対する嵌合クリアランスは、スライドベース2とアジャストベース2とのクリアランスよりも小さい値に設定されることが好ましい。このようにガーニッシュ3を構成することにより、ともに金属製であるスライドベース2とアジャストベース1との接合ガタに比較して、樹脂製のガーニッシュ3と金属製のアジャストベース1との接合ガタが全体として小さくなるので、振動等によって発生するスライドベース2とアジャストベース1との金属接触音を防止することができる。
【0048】
また、ガーニッシュ3のボックス状ケース31内には、内部ボタン係止部34、スプリング取付座35がそれぞれ設けられる。一方、ガーニッシュ3と後述する外部ボタンとの当接部には、外部ボタン係止部36が設けられる。
【0049】
また、ボックス状ケース31の車体取付時の下端側には、孔部37が設けられ、スライドベース2の取付時にアンカナット25が嵌合される。
【0050】
このようにして、スライドベース2とガーニッシュ3とは一体となってアジャストベース1にスライド可能に組み付けられ、そのスライド位置が下記のラッチ機構によって定められ、ウェビングアンカ4の高さ調節が可能となる。
【0051】
図1および図13〜図20にラッチ機構およびその構成部品の構造を示し、ラッチ機構の動作について詳述する。
【0052】
ラッチ機構は、アジャストベース1のロック孔16に挿入されるラッチピン41、このラッチピン41をロック孔16側に付勢するスプリング42、ラッチピン41とスプリング42を保持し、スプリング42の弾性によりロック孔16に挿入自在となるように固定する内部ボタン43およびスプリング42の弾性力に抗してラッチピン41をロック孔16から引抜き操作するための把持操作用の外部ボタン44によって構成されている。
【0053】
ラッチピン41はアジャストベース1のロック孔16に挿入される短円柱状のピン部45と、ピン部45に設けられたフランジ部46と、このフランジ部46のから内部ボタン43取付側に延設された連結軸部47とを有する金属製の一体部品として構成されており、ピン部45がスライドベース2の孔23を通してアジャストベース1側に挿入される。
【0054】
このピン部45の円柱の曲面形状は、アジャストベース1のロック孔16の下端部と同一の曲面形状となるように形成される。ウェビングアンカの固定時は、ラッチピンには常に下向きの力が作用するが、ピン部45の曲面形状とロック孔16の下端部の曲面形状とを同一としたため、ウェビングアンカが振動した場合にも、ピン部45とロック孔16との密着性が低下することが防止される。従って、振動によるラッチピン41とアジャストベース1との接触による金属音が発生しない。そのため、従来接触音防止のためにラッチピン先端に施された樹脂コーティングや、Oリングの設置等の対策が必要ないため、製造コストを大幅に低減することが可能である。
【0055】
フランジ部46はスライドベース2の孔23の周辺位置の凹部表面に当接して、ピン部45がアジャストベース1側に一定量突出した状態で停止させるピン部突出ストッパとなるとともに、スプリング42受けとして機能する。
【0056】
スプリング42は、ラッチピン41の連結軸部47の外側に装着される圧縮コイルスプリングであり、一方がフランジ部46により保持され、他方は、ガーニッシュ3の内部に設けられたスプリング取付座35により固定される。
【0057】
連結軸部47にはねじ部が設けられ、内部ボタン43に形成されたラッチピン固定部48にねじ込み固定される。このように、ラッチピン41をねじ込み固定とすることにより、ラッチ機構の組立が容易であり、製造コストが低減される。
【0058】
この連結軸部47は楔形状として内部ボタン43に加熱圧入し、ラッチピン41と内部ボタン43とを抜出し不能に一体化する構成としてもよい。
【0059】
図1および図13〜図16を参照して内部ボタン43の形状および構造を詳細に説明する。
【0060】
内部ボタン43は、ガーニッシュ3に設置され、一定量引抜き可能なように設けられた鞍型の部材で、外部ボタン44を把持することにより引抜き操作可能なように構成される。
【0061】
内部ボタン43には、この内部ボタン係合部34に対応する箇所にフック51が設けられており、このフック51がガーニッシュ3に設けられた内部ボタン係合部34に係合されて、内部ボタン43とガーニッシュ3とが係合される。
【0062】
内部ボタン43の内部中央位置には、ラッチピン41の連結軸部27を挿入するための太径筒状のラッチピン固定部48が形成されており、このラッチピン固定部48内に連結軸部47がねじ込み固定または圧入固定される。
【0063】
また、内部ボタン43の幅方向の側壁には、外部ボタン44の把持操作時に外部ボタンの内側面に当接する外部ボタン保持部52が左右両側面に設けられる。外部ボタン保持部52には、後述するボタンスプリングを挿通するための貫通孔が設けられる。
【0064】
フック51はラッチ機構の把持操作時にラッチ機構の摺動範囲を決定する機能を備える。すなわち、ウェビングアンカ4の高さ固定時には、スプリング42の弾性力により内部ボタン43は車内側に引き寄せられ、フック51はフリーとなっている(図15)。
【0065】
ウェビングアンカ4の高さ調整時、すなわちラッチ機構の把持操作時には、内部ボタン43がスプリング42の弾性力に逆らって引抜きされる。このとき、スプリング42には、フランジ部46とスプリング取付座35とにより圧縮力が作用する。この圧縮力によるスプリング42の弾性力に抗して内部ボタン43を一定量引抜きすると、フック51がガーニッシュ3の内部ボタン係合部34に係合してストッパとして機能する(図16)。このようにして、ラッチピン41がラッチ孔16から引抜きされてウェビングアンカ4の高さ調整が可能となる。
【0066】
図1、図17および図18を参照して外部ボタンの構造と機能について説明する。
【0067】
外部ボタン44は、例えば略四角箱形の摘みとして樹脂により構成されており、その外表面には凹部55が形成されて指が掛かり易く構成される。また、外部ボタン44には、ガーニッシュ3のボックス状ケース31の内側面と当接する両側面に係止爪56が設けられ、ウェビングアンカ4の固定時には、この係止爪56が、ボックス状ケース31内側面に設けられた外部ボタン係止部36にそれぞれ係止されるように構成されている。
【0068】
また、外部ボタン44の内側には、外部ボタン44の内側面形状に即した形状のボタンスプリング57(線ばね)が設けられている。ボタンスプリング57は、内部ボタン43の外部ボタン保持部52に挿通されて固定され、外部ボタン44の把持操作時に適度な弾力とグリップ感をもたらすと同時に、ラッチ機構の固定時に外部ボタン44をガーニッシュ3に押付けて固定し、ウェビングアンカ4を一定高さに保持する機能を有する。
【0069】
このショルダアジャスタ装置10において、ウェビングアンカ4の固定時には、外部ボタン44の係止爪56がガーニッシュ3の外部ボタン係止部36に左右両側面において固定される(図19)。
【0070】
このラッチ機構は、左右両側にガーニッシュ3との固定部を有し、左右両側を把持して引抜くことによってのみ、ラッチ機構の操作が可能となるように構成されている。すなわち、車体への衝撃による作用力は、ショルダアジャスタ装置に対して通常左右いずれかの一方向から作用するが、このショルダアジャスタ装置10によれば、片側からの衝撃により左右いずれかの係止爪56と外部ボタン係止部36とのロックが外れた場合にも、他方の係止爪56と外部ボタン係止部36とのロックが固定されるため、ラッチ機構が安定的に固定されており、衝撃によるショルダアジャスタ装置の誤作動が完全に防止される。
【0071】
従ってショルダアジャスタ装置10の使用時に、振動や衝撃等によるラッチピン41の抜けが効果的に防止されるため、ウェビングアンカ4の使用時に高さが変更されたりしてウェビングアンカ4の機能を損なうことがない。従って、ウェビングアンカを固定するラッチ機構が安定性に優れ、安全性が大幅に向上する。
【0072】
また、このラッチ機構の操作時において、搭乗者が外部ボタン44を把持して引抜くと、外部ボタン44の係止爪56とガーニッシュの外部ボタン係止部36とが分離して、ウェビングアンカ4の高さの調整が可能となる(図20)。このとき、外部ボタン44はボタンスプリング57の弾性により適度な弾力を持って把持され、さらに内部ボタン43の側壁に設けられた外部ボタン保持部52が、外部ボタン44の内面側に当接することによりサポートされるためグリップ感が向上し、操作性に優れたラッチ機構とすることができる。
【0073】
また、外部ボタン44を弾力性に優れた樹脂で形成し、外部ボタン44自体がばねとして適度な弾性を備えた構成としたものは、特にボタンスプリング57を設けなくとも良い。
【0074】
一方、ラッチピン41の先端のピン部45は、スライドベース2の孔23からアジャストベース1のロック孔16に向ってスプリング42の弾性力により突出する。そして、アジャストベース1のロック孔16に対して完全に挿入することができ、その挿入状態においては、外部ボタン44の引抜き操作を行わない限り、縦状態に設置されるアジャストベース1の上下方向にはピン部45の移動が許容されない。
【0075】
さらに、このショルダアジャスタ装置10は、ラッチ機構を内部ボタン43および外部ボタン44により構成し、ウェビングアンカ4のロック時の固定性を改善することにより、高さ固定状態における安定性がさらに向上される。従って、使用時の振動や衝撃によるロックピン41の抜けや誤動作が確実に防止されるので、極めて安全性が高いショルダアジャスタ装置10を提供することができる。
【0076】
ウェビングアンカ4の固定時には、ラッチピン41の先端は、ロック孔16の下縁部分とに当接した状態で停止する。ウェビングアンカ4の高さ調整を行う場合には、アジャストベース1に沿う下方への移動は外部ボタン44の引抜き操作によるラッチピン41の引抜きを行わない限り行なわれないが、上方への移動は、それぞれのロック孔16に傾斜片部17を設けたので、スライドベース2に対するアジャストベース1に沿う押上げ力のみを与えることにより、ピン部45の先端が傾斜片部17の表面に沿って次第に持ち上げられる状態となって行うことができる。
【0077】
スプリング42は、ラッチピン41のフランジ部46とガーニッシュ3のスプリング固定座35とにより固定される。このフランジ部46とスプリング固定座35とにより、スプリング42の圧縮保持を行い、このスプリング42が当接するフランジ部46を介してラッチピン41をアジャストベース側に付勢する。外部ボタン44は、スプリング42の弾性力に抗して引抜き操作する。
【0078】
また、このショルダアジャスタ装置10は、ラッチピン41と内部ボタン43とを、ラッチピン41の連結軸部47にねじ部を設け、内部ボタン43のラッチピン固定部48にねじ込み連結することにより一体化したので、従来これらの連結に必要としていた連結部品を不要とし、部品点数を削減することができる。
【0079】
また、ラッチピン41の連結軸部47を楔状として、連結軸部47と内部ボタン43のラッチピン固定部48とを加圧連結して一体化することによっても部品点数を削減することができる。
【0080】
また、ガーニッシュ3には、ウェビングアンカ4の取付ボルトの取付部を車内側から見えないように覆うカバー61が取付けられる。このカバー61は、ガーニッシュ3と同様の樹脂部材によって冠状に構成されており、ガーニッシュ3に対し、爪状の取付部62によって係止されている。
【0081】
以上の構成を有するスライドベース2およびガーニッシュ3がアジャストベース1上にスライド可能に嵌装され、アジャストベース1の上下端が車体にボルト7を介して固定される。
【0082】
ガーニッシュ3、内部ボタン43、外部ボタン44およびカバー61は同一の樹脂で形成されることが好ましい。これらの部材を同一の樹脂で構成することにより、製品の色合わせやシボ(表面形状)合わせが容易であり、デザイン上の都合が良い。こうした部材の材料としては、プリプロピレン樹脂やPOM樹脂(ポリアセタール樹脂)を好適に使用することができる。
【0083】
図1を参照して、ショルダアジャスタ装置10の組立手順を説明する。
【0084】
まず、外部ボタン44の内面にボタンスプリング57を取付け、この外部ボタン44を内部ボタン43と結合させて一体化する。次に、ガーニッシュ3の内部ボタン係止部34に内部ボタン43のフック51を係止して一体化する。この状態でスプリング42とともにラッチピン41をガーニッシュ3のアジャストベース1取付面側から導入し、そのラッチピン41の連結軸部47を内部ボタン43のラッチピン固定部48にねじ込み結合する。これにより、ラッチピン41、スプリング42、内部ボタン43、外部ボタン44およびガーニッシュ3が一体的に組付けられる。
【0085】
次いで、スライドベース2の固定ピース26をガーニッシュ3のスライドベース嵌合部32に嵌合させ、スライドベース2に予め取付けたアンカナット25をガーニッシュ3のウェビングアンカ4取付け用の孔部37に嵌合させるようにスライドベース2の下端部をガーニッシュ3のスライドベース係合部33のフックに係止する。これによりガーニッシュ3とスライドベース2とを一体的に組立てる。
【0086】
このようにして一体化されたガーニッシュ3とスライドベース2とを、アジャストベース1の上端部側から挿通させ、スライドベース2の係合部21およびガーニッシュ3のスライドベース係合部33およびスライドベース嵌合部32をアジャストベース1の係合部12に係合させる。
【0087】
そして、ウェビングアンカ4をアンカボルトによって取付けた後、カバー61を装着してショルダアジャスタ装置10が組立てられる。この後、車体への取付け、ウェビングの取付等を行う。
【0088】
このショルダアジャスタ装置10によれば、アジャストベース1とスライドベース2とは、それぞれ一定の角度を有するように曲げ加工が施工された係合部12および係合部21によって係合される。このようにアジャストベース1とスライドベース2のそれぞれの係合部に角度を持たせる構成とすることにより、機械的強度および衝撃吸収性が大幅に向上する。そのため耐衝撃性に優れたショルダアジャスタ装置10とすることが可能であり、安全性が向上する。
【0089】
また、アジャストベース1にスライドベース2およびガーニッシュ3を所定位置で停止させるためのラッチ機構は、アジャストベース1に形成された複数のロック孔16と、ガーニッシュ3側からスプリング42によって弾性的に突出しアジャストベース1のロック孔16に挿入されるラッチピン41とを有し、このラッチピン41は、ピン部45の曲面形状と同一の曲面形状に穿孔されたロック孔16の下端部により保持される構成としたので、ウェビングアンカの固定時に常にピン部45とロック孔16とが密着し、振動等による騒音の発生やピン抜けが効果的に防止される。また、ピン部45に樹脂コーティングやOリングの施工が必要ないため、材料コストおよび製造コストが低減される。
【0090】
さらに、ラッチピン41はアジャストベース1側と反対側の端部に連結軸部47を有し、この連結軸部47がガーニッシュ3側に配置されるラッチピン41操作用の内部ボタン43のラッチピン固定部48に直接ねじ込みにより一体的に構成されるので、これらの連結構造が簡単であり、少ない部品数で構成することが可能である。
【0091】
また、ラッチ機構を内部ボタンおよび外部ボタンにより構成し、外部ボタンに設けられた係止爪56とガーニッシュ2の外部ボタン係止部36とが左右両側面で確実に固定される構造としたため、ショルダアジャスタ装置10の使用時にボタンの誤作動による高さ変更が防止されるため、安全性が大幅に向上する。
【0092】
特に、衝撃によるウェビングアンカの一方向への引張力にも、片側からの作用力によって左右両側の係止爪56が外れることがなく、ラッチ機構が誤作動することによる高さ変更が防止される。
【0093】
一方、ウェビングアンカの高さ変更時には、内部ボタン43側面の外部ボタン保持部52とボタンスプリング57の効果により、外部ボタン44を把持する際のグリップ感が向上するため、操作性の高いショルダアジャスタ装置10を提供することが可能である。
【0094】
また、アジャストベース1を偏平な湾曲板状に構成するとともに、スライドベース2を、アジャストベース1と略合致する板状に構成し、かつアジャストベース1の幅方向両側縁部に設けた側壁部11および係合部12を介してスライドベース2の両側に全体として偏平状態を維持して組付けたので、ショルダアジャスタ装置10が全体としてコンパクトな構成となる。
【0095】
さらに、アジャストベース1の長手方向の両端部(上下端部)が車体側への取付部として中間部分に段差をもって構成されるとともに、幅方向の両端部(左右端部)に側壁部11を設け、この側壁部11の先端を内側方向に曲げ加工して係合部12を形成して樋状に形成したので、全体に偏平な構成でありながらも十分な強度を有するアジャストベース1となる。
【0096】
また、スライドベース2の一端にガーニッシュ固定ピース26を設けるとともに、ガーニッシュ3にはガーニッシュ固定ピース26を嵌合するスライドベース嵌合部32を設け、一方スライドベース2の他端は、ガーニッシュ3のスライドベース係合部33のフックに係止してスライドベース2とガーニッシュ3とを一体的に組立てるので、これらの組立てに格別の部品を要しない。
【0097】
さらにまた、ガーニッシュ3のアジャストベース1側の部位に、スライドベース2とアジャストベース1との嵌合度よりも密接した嵌合度でアジャストベース1に嵌合するようにスライドベース嵌合部32とスライドベース係合部33を構成したものは、アジャストベース1とスライドベース2との金属相互の接触を抑制して騒音防止が図れ、そのための余分な騒音防止用の緩衝材等も必要とならない。
【0098】
【発明の効果】
以上説明のとおり、本発明のショルダアジャスタ装置によれば、アジャストベースとスライドベースとの係合部における耐衝撃性が強化され、また、衝撃時に作用する一方向からの作用力によるショルダアジャスタ装置の誤作動を防止したため、安全性が高く、操作性に優れたショルダアジャスタ装置を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るショルダアジャスタ装置の一実施形態を示す組立構造図。
【図2】本発明に係るショルダアジャスタ装置の一実施形態を示す全体断面図。
【図3】アジャストベースの正面図。
【図4】アジャストベースの長手方向の断面図。
【図5】アジャストベースの幅方向の断面図。
【図6】スライドベースの正面図。
【図7】スライドベースの長手方向の断面図。
【図8】スライドベースの幅方向の断面図。
【図9】ガーニッシュの正面図。
【図10】ガーニッシュの側面図。
【図11】ガーニッシュの長手方向の断面図。
【図12】ガーニッシュの車体取付面側の正面図。
【図13】内部ボタンの側面図
【図14】内部ボタンの長手方向の断面図。
【図15】ウェビングアンカ固定時のラッチ機構の構成を説明するショルダアジャスタ装置の長手方向の断面図。
【図16】ウェビングアンカ高さ調整時のラッチ機構の構成を説明するショルダアジャスタ装置の長手方向の断面図。
【図17】外部ボタンの外側面図。
【図18】外部ボタンの幅方向の断面図。
【図19】ウェビングアンカ固定時のショルダアジャスタ装置の幅方向の断面図。
【図20】ウェビングアンカ高さ調整時のショルダアジャスタ装置の幅方向の断面図。
【符号の説明】
1 アジャストベース
2 スライドベース
3 ガーニッシュ
4 ウェビングアンカ
10 ショルダアジャスタ装置
11 側壁部
12 係合部
13 平坦面
14 取付孔
15 ストッパ部
16 ロック孔
17 傾斜片部
21 係合部
22 平坦面
23 孔
24 孔
25 アンカナット
25a フランジ部
26 取付ピース
31 ボックス状ケース
32 スライドベース嵌合部
33 スライドベース係合部
34 内部ボタン係止部
35 スプリング取付座
36 外部ボタン係止部
37 孔部
41 ラッチピン
42 スプリング
43 内部ボタン
44 外部ボタン
45 ピン部
46 フランジ部
47 連結軸部
48 ラッチピン固定部
51 フック
52 外部ボタン保持部
55 凹部
56 係止爪
57 ボタンスプリング
61 カバー
62 取付部

Claims (6)

  1. センタピラー等の車体取付部に固定されるアジャストベースと、このアジャストベースに長手方向に沿って装着されるスライドベースと、このスライドベースの表面側に装着されるガーニッシュと、このガーニッシュおよび前記スライドベースを前記アジャストベースの長手方向所定位置で選択的に停止させるラッチ機構とを備え、前記スライドベースおよびガーニッシュにウェビングアンカを取付けたショルダアジャスタ装置において、
    前記アジャストベースは、
    幅方向の両側縁部が車体取付側の平坦面に対して略直角に曲げ加工されて形成された側壁部と、
    前記側壁部の先端がアジャストベースの内側方向に曲げ加工されて形成された係合部とを備え、
    前記側壁部と前記係合部とで形成される前記アジャスタベースの幅方向の断面の角部が鋭角を為すように構成され、
    前記アジャスタベースの平坦面と側壁部と係合部とから形成される摺動部に係合するスライドベースを挿通させて長手方向に摺動可能に設け、前記スライドベースは、その幅方向両端に形成される係合部が車体取付時の車内方向に曲げ加工されたことを特徴とするショルダアジャスタ装置。
  2. 前記係合部と前記側壁部とで形成される前記アジャストベースの角部の角度が70°〜80°の範囲に設けられたことを特徴とする請求項1記載のショルダアジャスタ装置。
  3. 前記スライドベースは、幅方向の両端が曲げ加工されて係合部が形成され、前記係合部の曲げ角度は、前記スライドベースの車体取付側の平坦面に対して10°〜20°の範囲に設けられたことを特徴とする請求項1記載のショルダアジャスタ装置。
  4. 前記ラッチ機構は、前記ガーニッシュ側からスプリングによって弾性的に突出して前記アジャストベースのロック孔に挿入されるラッチピンと、前記ラッチピンと前記スプリングとを前記ラッチピンが前記アジャストベースのロック孔に挿通自在となるように固定する内部ボタンと、前記内部ボタンを被覆して前記ガーニッシュと当接する外部ボタンとを備え、
    前記ウェビングアンカの固定時に、前記外部ボタンの前記ガーニッシュに当接する幅方向の両側面にそれぞれ設けられた係止爪と前記ガーニッシュの前記外部ボタンとの幅方向の当接面に設けられた外部ボタン係止部とが係合することによりラッチ機構が両側面から固定されるように設けるとともに、
    前記ウェビングアンカの高さ調整時に、この外部ボタンの両側面を把持することにより両側面の前記係止爪と前記外部ボタン係止部とが分離し、前記ラッチピンの前記アジャストベースのラッチ孔への挿通および引抜きが自在に操作可能となる構成としたことを特徴とする請求項1記載のショルダアジャスタ装置。
  5. 前記ラッチピンは、前記アジャストベースのロック孔に挿入される円柱状のピン部の曲面形状が、前記アジャストベースに設けられたロック孔の曲面形状と同一に形成され、前記ウェビングアンカの固定時にピン部とロック孔の外周とが密着する構成としたことを特徴とする請求項1記載のショルダアジャスタ装置。
  6. 前記ラッチピンは、前記内部ボタンに設けられたラッチピン固定部にねじ込みにより固定されたことを特徴とする請求項1記載のショルダアジャスタ装置。
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