JP2003341469A - ショルダアジャスタ装置 - Google Patents

ショルダアジャスタ装置

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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/18Anchoring devices
    • B60R22/20Anchoring devices adjustable in position, e.g. in height
    • B60R22/201Anchoring devices adjustable in position, e.g. in height with the belt anchor connected to a slider movable in a vehicle-mounted track
    • B60R22/202Anchoring devices adjustable in position, e.g. in height with the belt anchor connected to a slider movable in a vehicle-mounted track the slider comprising spring-actuated locking means
    • B60R22/203Anchoring devices adjustable in position, e.g. in height with the belt anchor connected to a slider movable in a vehicle-mounted track the slider comprising spring-actuated locking means the locking means being movably mounted on the slider

Abstract

(57)【要約】 【課題】耐衝撃時における優れた衝撃吸収性を備え、変
形等による性能低下を防止し、安全性に優れたショルダ
アジャスタ装置を提供する。 【解決手段】ショルダアジャスタ装置10は、車体に固
定されるアジャストベース1とアジャストベース1に装
着されるスライドベース2と、スライドベース2と一体
に摺動するガーニッシュ3とを備え、アジャストベース
1は、幅方向の両側縁部が車体取付側の平坦面13に対
して略直角に曲げ加工されて形成された側壁部11と、
側壁部11の先端を内側方向に曲げ加工して形成された
係合部12とを備え、この係合部12と側壁部11とか
ら形成される角部が鋭角を為すように構成され、側壁部
11と係合部12と平坦面13で形成される摺動部にス
ライドベース2を挿通させて摺動可能に設けたことを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車に搭載され
るショルダアジャスタ装置に係り、特に搭乗者の座高に
応じてウェビングアンカの高さ位置を調節可能としたシ
ョルダアジャスタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車には搭乗者の安全を守り、その確
保を図るためシートベルト装置の装着が義務付けられて
いる。このシートベルト装置を操作して搭乗者がシート
ベルト(ウェビング)をセットする際、搭乗者の座高如
何によっては、ウェビングによるいわゆる首吊り現象が
生じるおそれがある。この首吊り現象を防止し、快適な
ドライブを保証するために、ウェビングアンカの高さ位
置を搭乗者の座高に合せて位置調節することができるシ
ョルダアジャスタ装置が種々提案されている。
【0003】この種のショルダアジャスタ装置の中に
は、本発明者がショルダアジャスタ装置として提案した
特開平2-279445号公報、特開平5-294208号公報または特
開2001-341614号公報に記載のシートベルトアンカ装
置、ウェビングアンカ装置等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ショルダアジャスタ装置は、強い衝撃力がウェビングア
ンカに付与された場合、ショルダアジャスタ装置に大き
な荷重が付加されて、特にアジャストベースのスライド
ベースとの係合部に作用する強荷重による変形が生じ、
所要の性能を発揮できないケースが想定された。
【0005】また、スライドベースとの係合部に作用す
る強荷重による変形が生じた場合、アジャストベースと
スライドベースとが分離することも考えられた。
【0006】このため、より安全なショルダアジャスタ
装置を提供するために、このアジャストベースのスライ
ドベースとの係合部の形状を工夫し、強度をより向上す
ることが、極めて重要な課題として認識されてきた。
【0007】また、ウェビングアンカを搭乗者の座高に
応じて調整する場合にラッチ装置を引抜きして高さ調整
を行うが、このラッチ装置を引抜く作業には、ばねの弾
性力に逆らって仕事をしなければならない。
【0008】しかしながら、このばねはショルダアジャ
スタを所望の高さに固定する目的上、振動等によるラッ
チピンの抜け等の不具合を防止するために十分なばね定
数を有する。従って、ボタンの引抜き作業には大きな力
が必要で、搭乗者が座席に座った状態で引抜き作業を行
うことは、必ずしも容易でなく、従来のショルダアジャ
スタ装置のラッチ機構がウェビングアンカの高さ調整時
に十分な操作性を有する機構であるとはいえなかった。
そのため、ウェビングアンカを良好に固定しつつ、高さ
変更時の操作性に優れた機構の開発が求められてきた。
【0009】さらに、従来のショルダアジャスタ装置に
おけるラッチ機構は、稀ではあるが、固定ボタンの構造
上、振動や衝撃によりボタン部が誤作動するケースが想
定され、そのため、ラッチピンがラッチ孔から抜けて、
乗車中にウェビングアンカの高さが変化する可能性も指
摘されている。特に、耐衝撃時には、ショルダアジャス
タ装置に一方向からの強い衝撃力が作用することが誤作
動の原因ともなっていた。
【0010】また、安全のために設置されるエアバッグ
によりショルダアジャスタ装置が耐衝撃時に片側からプ
レスされてショルダアジャスタ装置が誤作動し、ウェビ
ングアンカの高さが変更してしまうおそれもあった。そ
のため、このラッチ装置の耐振動性および耐衝撃性を向
上するため、操作部であるボタンの安定性の改良が求め
られてきた。
【0011】さらに、走行中の振動によりラッチピンと
ロック孔との接触音が発生する。従来のショルダアジャ
スタ装置においては、この接触音を緩和するために、ラ
ッチピンの先端部に樹脂コーティングを施工したり、O
リングを設置するなどして消音対策していたため、部品
点数が多く、材料コストおよび製造コストが高騰してい
た。
【0012】本発明は、上述したような事情を考慮して
なされたもので、耐衝撃時における優れた衝撃吸収性を
備え、変形等による性能低下を防止し、安全性に優れた
ショルダアジャスタ装置を提供することを目的とする。
【0013】また、本発明の別の目的は、ショルダアジ
ャスタ装置に設置されるラッチ機構の耐衝撃性および耐
振動性を向上し、誤作動を防止して、ウェビングアンカ
の固定時の安定性を確保しつつ、高さ調整の際の操作性
をより向上させたショルダアジャスタ装置を提供するに
ある。
【0014】さらに、本発明の他の目的は、ショルダア
ジャスタ装置に設置されるラッチ機構のラッチピンとロ
ック孔との接触音を緩和したショルダアジャスタ装置を
提供するにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係るショルダア
ジャスト装置は、上述した課題を解決するために、請求
項1に記載したように、センタピラー等の車体取付部に
固定されるアジャストベースと、このアジャストベース
に調整方向に沿って装着されるスライドベースと、この
スライドベースの表面側に装着されるガーニッシュと、
このガーニッシュおよび前記スライドベースを前記アジ
ャストベースの長手方向所定位置で選択的に停止させる
ラッチ機構とを備え、前記スライドベースおよびガーニ
ッシュにウェビングアンカを取付けたショルダアジャス
タ装置において、前記アジャストベースは、幅方向の両
側縁部が車体取付側の平坦面に対して略直角に曲げ加工
されて形成された側壁部と、前記側壁部の先端がアジャ
ストベースの内側方向に曲げ加工されて形成された係合
部とを備え、前記側壁部と前記係合部とで形成された角
部が鋭角を為すように構成され、前記平坦面と前記側壁
部と前記係合部とから形成される摺動部にスライドベー
スを挿通させて調整方向に摺動可能に設けたことを特徴
とするものである。
【0016】また、本発明に係るショルダアジャスト装
置は、上述した課題を解決するために、請求項2に記載
したように、前記係合部と前記側壁部とで形成される角
部の角度が70°〜80°の範囲に設けられたことを特
徴とするものである。
【0017】さらに、本発明に係るショルダアジャスト
装置は、上述した課題を解決するために、請求項3に記
載したように、前記スライドベースは、幅方向の両端が
曲げ加工されて係合部が形成され、前記係合部の曲げ角
度は、スライドベースの車体取付側の平坦面に対して1
0°〜20°の範囲に設けられたことを特徴とするもの
である。
【0018】また、本発明に係るショルダアジャスト装
置は、上述した課題を解決するために、請求項4に記載
したように、前記ラッチ機構は、前記ガーニッシュ側か
らスプリングによって弾性的に突出して前記アジャスト
ベースのロック孔に挿入されるラッチピンと、前記ラッ
チピンと前記スプリングとを前記ラッチピンが前記アジ
ャストベースのロック孔に挿通自在となるように固定す
る内部ボタンと、前記内部ボタンを被覆して前記ガーニ
ッシュと当接する外部ボタンとを備え、ウェビングアン
カの固定時に、前記外部ボタンの前記ガーニッシュに当
接する幅方向の両側面にそれぞれ設けられた係止爪と前
記ガーニッシュの前記外部ボタンとの幅方向の当接面に
設けられた外部ボタン係止部とが係合することによりラ
ッチ機構が両側面から固定されるように設けるととも
に、ウェビングアンカの高さ調整時に、この外部ボタン
の両側面を把持することにより両側面の前記係止爪と前
記外部ボタン係止部とが分離し、前記ラッチピンの前記
アジャストベースのラッチ孔への挿通および引抜きが自
在に操作可能となる構成としたことを特徴とするもので
ある。
【0019】さらに、本発明に係るショルダアジャスト
装置は、上述した課題を解決するために、請求項5に記
載したように、前記ラッチピンは、前記アジャストベー
スのロック孔に挿入される円柱状のピン部の曲面形状
が、アジャストベースに設けられたロック孔の曲面形状
と同一に形成され、ウェビングアンカの固定時にピン部
とロック孔の外周とが密着する構成としたことを特徴と
するものである。
【0020】また、本発明に係るショルダアジャスト装
置は、上述した課題を解決するために、請求項6に記載
したように、前記ラッチピンは、前記内部ボタンに設け
られたラッチピン固定部にねじ込みにより固定されたこ
とを特徴とするものである。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明に係るショルダアジャスタ
装置の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0022】このショルダアジャスタ装置10は、図1
および図2に示すように、車体のセンタピラーに固定さ
れる縦長なアジャストベース1と、このアジャストベー
ス1に沿って摺動可能なスライドベース2と、このスラ
イドベース2の表面側に配置されて一体に摺動できるガ
ーニッシュ3により構成され、スライドベース2にウェ
ビングアンカ4が取り付けられる。
【0023】図1および図3〜図5を参照して、アジャ
ストベース1の構造を詳細に説明する。
【0024】アジャストベース1は金属製の部材で、取
付けるべき車体のセンタピラーに対応して長手方向(上
下方向)に沿って緩やかに湾曲した構造をとる。また、
車体に固定される上下端部に対して中間部分が車内側に
浮く状態となるように、アジャストベース1の上下端部
と中間部分との間には板厚方向で段差が設けてある。
【0025】これらのアジャストベース1の長手方向の
湾曲形状と両側縁部の折曲形状は断面二次モーメントを
考慮して各方向の引張荷重発生時の捩りや曲げに十分耐
え、かつ平面方向からの加圧衝撃に対するエネルギの変
形吸収が良好に行える設計としてある。
【0026】さらに、アジャストベース1の両側縁部は
車体取付面から略直角に曲げ加工されて側壁部11を形
成し、その側壁部11の先端部分は、樋状を為すアジャ
ストベース1の内側に向けて曲げ加工されてスライドベ
ース2を係合して摺動可能に保持するための係合部12
が形成される。
【0027】この係合部12と側壁部11とで形成され
る角部は鋭角を為すように構成される。本発明者らによ
れば、角部の角度は70°〜80°の範囲に設けられる
ことが好ましい。すなわち、図5に示すアジャストベー
ス2の断面図において、係合部12の平坦面13に対す
る角度θは、10°〜20°の角度になるように曲げ加
工することが好ましい。
【0028】また、係合部12の平坦面13に対する角
度θを15°〜20°(すなわち、係合部12と側壁部
11とで形成される角部の角度が70°〜75°)に設
けたアジャストベース1は、特に衝撃吸収力に優れ、衝
撃時のアジャストベース1の変形がより効果的に防止さ
れるためアジャストベース1とスライドベース2との分
離が、強い衝撃時にもより確実に防止される。
【0029】また、アジャストベース1の両端部にはボ
ルト挿通用の取付孔14がそれぞれ穿設してあり、これ
らの取付孔14を介して挿通したボルト7によりアジャ
ストベース1が車体に固定される。なお、アジャストベ
ース1の下端側の取付孔14近傍には、切り起こし片に
より形成されたスライドベース2停止用のストッパ部1
5が設けてある。
【0030】アジャストベース1の中央部分には長手方
向に等間隔的に所定数のロック孔16が形成され、後述
するラッチピンを選択的に挿入することによりスライド
ベース2の位置決め、すなわちウェビングアンカ4の高
さ調整が行えるように構成される。
【0031】このアジャストベース1には、ロック孔1
6は上下に4個形成されており、ロック孔16には爪状
の傾斜片部17をその上方に配置することにより、上向
きのラッチピン移動のみがその斜面に沿って容易に行え
る一方、下向きのラッチピン移動はロック孔16の下側
縁部の係止により、一定以上抜き動作させなければ行え
ない構造となっている。
【0032】また、ロック孔16の下端部の曲面形状
は、ラッチピンの先端曲面形状と同一の曲面形状に穿孔
され、ウェビングアンカ固定時にラッチピンを密着さ
せ、ラッチピンを安定的に保持することが可能である。
【0033】図1および図6〜図8を参照して、スライ
ドベース2の構造について詳細に説明する。
【0034】スライドベース2は、アジャストベース1
に係合し、良好な摺動性を保持するように、アジャスト
ベース1の側壁部11、係合部12および平坦面13に
より形成される樋状の摺動部よりもやや小さい断面を持
つ略長方形状の平板により形成される。スライドベース
1の幅方向の両端(車体固定時の左右両端)は、車体取
付時の車内方向に曲げ加工されて係合部21が設けら
れ、車体取付側の平坦面22に対して一定の角度θをな
すよう構成される。
【0035】この係合部21は、アジャストベース1の
係合部12の形状に追従して良好に係合するよう構成さ
れている。従って、係合部21の曲げ角度θは、アジャ
ストベース1の係合部12の角度に合せて、平坦面22
に対して10°〜20°の範囲に設けることが好まし
い。
【0036】また、曲げ角度θを平坦面22に対して1
5°〜20°の範囲に設けた係合部21を有するスライ
ドベース2は、特にアジャストベース1との係合部の耐
衝撃性に優れ、より好ましい。
【0037】このように設けられたスライドベース2
を、アジャストベース1に挿通し、アジャストベース1
の係合部12とスライドベース2の係合部21とをそれ
ぞれ係合させることにより、アジャストベース1の長手
方向に沿ってスライドベース2を摺動させることができ
る。
【0038】また、このようにスライドベース2の幅方
向の両端を曲げ加工することにより、アジャストベース
1との接触面積を大きくすることが可能であり、耐衝撃
時の強度が大幅に向上する。
【0039】スライドベース2の平板部22の中央部分
には長手方向に沿って離間する位置に2つの孔23,2
4が穿設されている。孔23は、使用状態で上方に位置
し、後述するラッチピンを挿通させるための孔であり、
この孔23はアジャストベース1と対向する側に向って
窪む凹状部分の底部中央に形成してある。
【0040】孔24は使用状態で下方に位置し、この孔
24には、ウェビングアンカ4を保持するアンカボルト
を螺合させるためのアンカナット25が圧挿固定され
る。アンカナット25は、その端部にフランジ部25a
を有する筒状の部材で、スライドベース2の裏面側(ア
ジャストベース1側)から孔24に圧入されて表面側に
突出し、フランジ部25aがスライドベース2の裏面に
圧接した状態でスライドベース2と一体に構成される。
【0041】スライドベース2の上端部側は平板部22
の全体よりも若干幅狭となって長手方向に突出して、ガ
ーニッシュ3に固定するための取付ピース26を形成す
る。
【0042】このようにアジャストベース1の係合部1
2に角度を設け、さらにスライドベース2のアジャスト
ベース1と係合する両端に同様の角度を有する係合部2
1を設けたことにより、衝撃時における衝撃吸収性が向
上し、アジャストベース1およびスライドベース2の変
形が効果的に防止されるため、耐衝撃時にもアジャスト
ベース1からスライドベース2が分離することが確実に
防止される。よって、ショルダアジャスタ装置10の安
全性が大幅に向上する。
【0043】図1および図9〜12を参照してガーニッ
シュ3の構造を詳細に説明する。
【0044】ガーニッシュ3は樹脂成形部材で、アジャ
ストベース1およびスライドベース2を車内側から覆う
全体として長尺平板状の部材であり、その長手方向中央
部分に形成したボックス状ケース31の部分がスライド
ベース2に固定されてスライドベース2と一体移動でき
るように構成される。
【0045】また、ガーニッシュ3のスライドベース2
取付面の長手方向には、スライドベース2を取付方向の
上下で固定するために、それぞれスライドベース嵌合部
32およびスライドベース係合部33が設けられる。
【0046】すなわち、スライドベース2の取付ピース
26をガーニッシュ3とスライドベース2との取付部で
あるスライドベース嵌合部32に嵌合し、スライドベー
ス2の下端をガーニッシュ3下方のスライドベース係合
部33のフックに係合して一体に固定する。
【0047】これらのスライドベース嵌合部32および
スライドベース係合部33のアジャストベース1に対す
る嵌合クリアランスは、スライドベース2とアジャスト
ベース2とのクリアランスよりも小さい値に設定される
ことが好ましい。このようにガーニッシュ3を構成する
ことにより、ともに金属製であるスライドベース2とア
ジャストベース1との接合ガタに比較して、樹脂製のガ
ーニッシュ3と金属製のアジャストベース1との接合ガ
タが全体として小さくなるので、振動等によって発生す
るスライドベース2とアジャストベース1との金属接触
音を防止することができる。
【0048】また、ガーニッシュ3のボックス状ケース
31内には、内部ボタン係止部34、スプリング取付座
35がそれぞれ設けられる。一方、ガーニッシュ3と後
述する外部ボタンとの当接部には、外部ボタン係止部3
6が設けられる。
【0049】また、ボックス状ケース31の車体取付時
の下端側には、孔部37が設けられ、スライドベース2
の取付時にアンカナット25が嵌合される。
【0050】このようにして、スライドベース2とガー
ニッシュ3とは一体となってアジャストベース1にスラ
イド可能に組み付けられ、そのスライド位置が下記のラ
ッチ機構によって定められ、ウェビングアンカ4の高さ
調節が可能となる。
【0051】図1および図13〜図20にラッチ機構お
よびその構成部品の構造を示し、ラッチ機構の動作につ
いて詳述する。
【0052】ラッチ機構は、アジャストベース1のロッ
ク孔16に挿入されるラッチピン41、このラッチピン
41をロック孔16側に付勢するスプリング42、ラッ
チピン41とスプリング42を保持し、スプリング42
の弾性によりロック孔16に挿入自在となるように固定
する内部ボタン43およびスプリング42の弾性力に抗
してラッチピン41をロック孔16から引抜き操作する
ための把持操作用の外部ボタン44によって構成されて
いる。
【0053】ラッチピン41はアジャストベース1のロ
ック孔16に挿入される短円柱状のピン部45と、ピン
部45に設けられたフランジ部46と、このフランジ部
46のから内部ボタン43取付側に延設された連結軸部
47とを有する金属製の一体部品として構成されてお
り、ピン部45がスライドベース2の孔23を通してア
ジャストベース1側に挿入される。
【0054】このピン部45の円柱の曲面形状は、アジ
ャストベース1のロック孔16の下端部と同一の曲面形
状となるように形成される。ウェビングアンカの固定時
は、ラッチピンには常に下向きの力が作用するが、ピン
部45の曲面形状とロック孔16の下端部の曲面形状と
を同一としたため、ウェビングアンカが振動した場合に
も、ピン部45とロック孔16との密着性が低下するこ
とが防止される。従って、振動によるラッチピン41と
アジャストベース1との接触による金属音が発生しな
い。そのため、従来接触音防止のためにラッチピン先端
に施された樹脂コーティングや、Oリングの設置等の対
策が必要ないため、製造コストを大幅に低減することが
可能である。
【0055】フランジ部46はスライドベース2の孔2
3の周辺位置の凹部表面に当接して、ピン部45がアジ
ャストベース1側に一定量突出した状態で停止させるピ
ン部突出ストッパとなるとともに、スプリング42受け
として機能する。
【0056】スプリング42は、ラッチピン41の連結
軸部47の外側に装着される圧縮コイルスプリングであ
り、一方がフランジ部46により保持され、他方は、ガ
ーニッシュ3の内部に設けられたスプリング取付座35
により固定される。
【0057】連結軸部47にはねじ部が設けられ、内部
ボタン43に形成されたラッチピン固定部48にねじ込
み固定される。このように、ラッチピン41をねじ込み
固定とすることにより、ラッチ機構の組立が容易であ
り、製造コストが低減される。
【0058】この連結軸部47は楔形状として内部ボタ
ン43に加熱圧入し、ラッチピン41と内部ボタン43
とを抜出し不能に一体化する構成としてもよい。
【0059】図1および図13〜図16を参照して内部
ボタン43の形状および構造を詳細に説明する。
【0060】内部ボタン43は、ガーニッシュ3に設置
され、一定量引抜き可能なように設けられた鞍型の部材
で、外部ボタン44を把持することにより引抜き操作可
能なように構成される。
【0061】内部ボタン43には、この内部ボタン係合
部34に対応する箇所にフック51が設けられており、
このフック51がガーニッシュ3に設けられた内部ボタ
ン係合部34に係合されて、内部ボタン43とガーニッ
シュ3とが係合される。
【0062】内部ボタン43の内部中央位置には、ラッ
チピン41の連結軸部27を挿入するための太径筒状の
ラッチピン固定部48が形成されており、このラッチピ
ン固定部48内に連結軸部47がねじ込み固定または圧
入固定される。
【0063】また、内部ボタン43の幅方向の側壁に
は、外部ボタン44の把持操作時に外部ボタンの内側面
に当接する外部ボタン保持部52が左右両側面に設けら
れる。外部ボタン保持部52には、後述するボタンスプ
リングを挿通するための貫通孔が設けられる。
【0064】フック51はラッチ機構の把持操作時にラ
ッチ機構の摺動範囲を決定する機能を備える。すなわ
ち、ウェビングアンカ4の高さ固定時には、スプリング
42の弾性力により内部ボタン43は車内側に引き寄せ
られ、フック51はフリーとなっている(図15)。
【0065】ウェビングアンカ4の高さ調整時、すなわ
ちラッチ機構の把持操作時には、内部ボタン43がスプ
リング42の弾性力に逆らって引抜きされる。このと
き、スプリング42には、フランジ部46とスプリング
取付座35とにより圧縮力が作用する。この圧縮力によ
るスプリング42の弾性力に抗して内部ボタン43を一
定量引抜きすると、フック51がガーニッシュ3の内部
ボタン係合部34に係合してストッパとして機能する
(図16)。このようにして、ラッチピン41がラッチ
孔16から引抜きされてウェビングアンカ4の高さ調整
が可能となる。
【0066】図1、図17および図18を参照して外部
ボタンの構造と機能について説明する。
【0067】外部ボタン44は、例えば略四角箱形の摘
みとして樹脂により構成されており、その外表面には凹
部55が形成されて指が掛かり易く構成される。また、
外部ボタン44には、ガーニッシュ3のボックス状ケー
ス31の内側面と当接する両側面に係止爪56が設けら
れ、ウェビングアンカ4の固定時には、この係止爪56
が、ボックス状ケース31内側面に設けられた外部ボタ
ン係止部36にそれぞれ係止されるように構成されてい
る。
【0068】また、外部ボタン44の内側には、外部ボ
タン44の内側面形状に即した形状のボタンスプリング
57(線ばね)が設けられている。ボタンスプリング5
7は、内部ボタン43の外部ボタン保持部52に挿通さ
れて固定され、外部ボタン44の把持操作時に適度な弾
力とグリップ感をもたらすと同時に、ラッチ機構の固定
時に外部ボタン44をガーニッシュ3に押付けて固定
し、ウェビングアンカ4を一定高さに保持する機能を有
する。
【0069】このショルダアジャスタ装置10におい
て、ウェビングアンカ4の固定時には、外部ボタン44
の係止爪56がガーニッシュ3の外部ボタン係止部36
に左右両側面において固定される(図19)。
【0070】このラッチ機構は、左右両側にガーニッシ
ュ3との固定部を有し、左右両側を把持して引抜くこと
によってのみ、ラッチ機構の操作が可能となるように構
成されている。すなわち、車体への衝撃による作用力
は、ショルダアジャスタ装置に対して通常左右いずれか
の一方向から作用するが、このショルダアジャスタ装置
10によれば、片側からの衝撃により左右いずれかの係
止爪56と外部ボタン係止部36とのロックが外れた場
合にも、他方の係止爪56と外部ボタン係止部36との
ロックが固定されるため、ラッチ機構が安定的に固定さ
れており、衝撃によるショルダアジャスタ装置の誤作動
が完全に防止される。
【0071】従ってショルダアジャスタ装置10の使用
時に、振動や衝撃等によるラッチピン41の抜けが効果
的に防止されるため、ウェビングアンカ4の使用時に高
さが変更されたりしてウェビングアンカ4の機能を損な
うことがない。従って、ウェビングアンカを固定するラ
ッチ機構が安定性に優れ、安全性が大幅に向上する。
【0072】また、このラッチ機構の操作時において、
搭乗者が外部ボタン44を把持して引抜くと、外部ボタ
ン44の係止爪56とガーニッシュの外部ボタン係止部
36とが分離して、ウェビングアンカ4の高さの調整が
可能となる(図20)。このとき、外部ボタン44はボ
タンスプリング57の弾性により適度な弾力を持って把
持され、さらに内部ボタン43の側壁に設けられた外部
ボタン保持部52が、外部ボタン44の内面側に当接す
ることによりサポートされるためグリップ感が向上し、
操作性に優れたラッチ機構とすることができる。
【0073】また、外部ボタン44を弾力性に優れた樹
脂で形成し、外部ボタン44自体がばねとして適度な弾
性を備えた構成としたものは、特にボタンスプリング5
7を設けなくとも良い。
【0074】一方、ラッチピン41の先端のピン部45
は、スライドベース2の孔23からアジャストベース1
のロック孔16に向ってスプリング42の弾性力により
突出する。そして、アジャストベース1のロック孔16
に対して完全に挿入することができ、その挿入状態にお
いては、外部ボタン44の引抜き操作を行わない限り、
縦状態に設置されるアジャストベース1の上下方向には
ピン部45の移動が許容されない。
【0075】さらに、このショルダアジャスタ装置10
は、ラッチ機構を内部ボタン43および外部ボタン44
により構成し、ウェビングアンカ4のロック時の固定性
を改善することにより、高さ固定状態における安定性が
さらに向上される。従って、使用時の振動や衝撃による
ロックピン41の抜けや誤動作が確実に防止されるの
で、極めて安全性が高いショルダアジャスタ装置10を
提供することができる。
【0076】ウェビングアンカ4の固定時には、ラッチ
ピン41の先端は、ロック孔16の下縁部分とに当接し
た状態で停止する。ウェビングアンカ4の高さ調整を行
う場合には、アジャストベース1に沿う下方への移動は
外部ボタン44の引抜き操作によるラッチピン41の引
抜きを行わない限り行なわれないが、上方への移動は、
それぞれのロック孔16に傾斜片部17を設けたので、
スライドベース2に対するアジャストベース1に沿う押
上げ力のみを与えることにより、ピン部45の先端が傾
斜片部17の表面に沿って次第に持ち上げられる状態と
なって行うことができる。
【0077】スプリング42は、ラッチピン41のフラ
ンジ部46とガーニッシュ3のスプリング固定座35と
により固定される。このフランジ部46とスプリング固
定座35とにより、スプリング42の圧縮保持を行い、
このスプリング42が当接するフランジ部46を介して
ラッチピン41をアジャストベース側に付勢する。外部
ボタン44は、スプリング42の弾性力に抗して引抜き
操作する。
【0078】また、このショルダアジャスタ装置10
は、ラッチピン41と内部ボタン43とを、ラッチピン
41の連結軸部47にねじ部を設け、内部ボタン43の
ラッチピン固定部48にねじ込み連結することにより一
体化したので、従来これらの連結に必要としていた連結
部品を不要とし、部品点数を削減することができる。
【0079】また、ラッチピン41の連結軸部47を楔
状として、連結軸部47と内部ボタン43のラッチピン
固定部48とを加圧連結して一体化することによっても
部品点数を削減することができる。
【0080】また、ガーニッシュ3には、ウェビングア
ンカ4の取付ボルトの取付部を車内側から見えないよう
に覆うカバー61が取付けられる。このカバー61は、
ガーニッシュ3と同様の樹脂部材によって冠状に構成さ
れており、ガーニッシュ3に対し、爪状の取付部62に
よって係止されている。
【0081】以上の構成を有するスライドベース2およ
びガーニッシュ3がアジャストベース1上にスライド可
能に嵌装され、アジャストベース1の上下端が車体にボ
ルト7を介して固定される。
【0082】ガーニッシュ3、内部ボタン43、外部ボ
タン44およびカバー61は同一の樹脂で形成されるこ
とが好ましい。これらの部材を同一の樹脂で構成するこ
とにより、製品の色合わせやシボ(表面形状)合わせが
容易であり、デザイン上の都合が良い。こうした部材の
材料としては、プリプロピレン樹脂やPOM樹脂(ポリ
アセタール樹脂)を好適に使用することができる。
【0083】図1を参照して、ショルダアジャスタ装置
10の組立手順を説明する。
【0084】まず、外部ボタン44の内面にボタンスプ
リング57を取付け、この外部ボタン44を内部ボタン
43と結合させて一体化する。次に、ガーニッシュ3の
内部ボタン係止部34に内部ボタン43のフック51を
係止して一体化する。この状態でスプリング42ととも
にラッチピン41をガーニッシュ3のアジャストベース
1取付面側から導入し、そのラッチピン41の連結軸部
47を内部ボタン43のラッチピン固定部48にねじ込
み結合する。これにより、ラッチピン41、スプリング
42、内部ボタン43、外部ボタン44およびガーニッ
シュ3が一体的に組付けられる。
【0085】次いで、スライドベース2の固定ピース2
6をガーニッシュ3のスライドベース嵌合部32に嵌合
させ、スライドベース2に予め取付けたアンカナット2
5をガーニッシュ3のウェビングアンカ4取付け用の孔
部37に嵌合させるようにスライドベース2の下端部を
ガーニッシュ3のスライドベース係合部33のフックに
係止する。これによりガーニッシュ3とスライドベース
2とを一体的に組立てる。
【0086】このようにして一体化されたガーニッシュ
3とスライドベース2とを、アジャストベース1の上端
部側から挿通させ、スライドベース2の係合部21およ
びガーニッシュ3のスライドベース係合部33およびス
ライドベース嵌合部32をアジャストベース1の係合部
12に係合させる。
【0087】そして、ウェビングアンカ4をアンカボル
トによって取付けた後、カバー61を装着してショルダ
アジャスタ装置10が組立てられる。この後、車体への
取付け、ウェビングの取付等を行う。
【0088】このショルダアジャスタ装置10によれ
ば、アジャストベース1とスライドベース2とは、それ
ぞれ一定の角度を有するように曲げ加工が施工された係
合部12および係合部21によって係合される。このよ
うにアジャストベース1とスライドベース2のそれぞれ
の係合部に角度を持たせる構成とすることにより、機械
的強度および衝撃吸収性が大幅に向上する。そのため耐
衝撃性に優れたショルダアジャスタ装置10とすること
が可能であり、安全性が向上する。
【0089】また、アジャストベース1にスライドベー
ス2およびガーニッシュ3を所定位置で停止させるため
のラッチ機構は、アジャストベース1に形成された複数
のロック孔16と、ガーニッシュ3側からスプリング4
2によって弾性的に突出しアジャストベース1のロック
孔16に挿入されるラッチピン41とを有し、このラッ
チピン41は、ピン部45の曲面形状と同一の曲面形状
に穿孔されたロック孔16の下端部により保持される構
成としたので、ウェビングアンカの固定時に常にピン部
45とロック孔16とが密着し、振動等による騒音の発
生やピン抜けが効果的に防止される。また、ピン部45
に樹脂コーティングやOリングの施工が必要ないため、
材料コストおよび製造コストが低減される。
【0090】さらに、ラッチピン41はアジャストベー
ス1側と反対側の端部に連結軸部47を有し、この連結
軸部47がガーニッシュ3側に配置されるラッチピン4
1操作用の内部ボタン43のラッチピン固定部48に直
接ねじ込みにより一体的に構成されるので、これらの連
結構造が簡単であり、少ない部品数で構成することが可
能である。
【0091】また、ラッチ機構を内部ボタンおよび外部
ボタンにより構成し、外部ボタンに設けられた係止爪5
6とガーニッシュ2の外部ボタン係止部36とが左右両
側面で確実に固定される構造としたため、ショルダアジ
ャスタ装置10の使用時にボタンの誤作動による高さ変
更が防止されるため、安全性が大幅に向上する。
【0092】特に、衝撃によるウェビングアンカの一方
向への引張力にも、片側からの作用力によって左右両側
の係止爪56が外れることがなく、ラッチ機構が誤作動
することによる高さ変更が防止される。
【0093】一方、ウェビングアンカの高さ変更時に
は、内部ボタン43側面の外部ボタン保持部52とボタ
ンスプリング57の効果により、外部ボタン44を把持
する際のグリップ感が向上するため、操作性の高いショ
ルダアジャスタ装置10を提供することが可能である。
【0094】また、アジャストベース1を偏平な湾曲板
状に構成するとともに、スライドベース2を、アジャス
トベース1と略合致する板状に構成し、かつアジャスト
ベース1の幅方向両側縁部に設けた側壁部11および係
合部12を介してスライドベース2の両側に全体として
偏平状態を維持して組付けたので、ショルダアジャスタ
装置10が全体としてコンパクトな構成となる。
【0095】さらに、アジャストベース1の長手方向の
両端部(上下端部)が車体側への取付部として中間部分
に段差をもって構成されるとともに、幅方向の両端部
(左右端部)に側壁部11を設け、この側壁部11の先
端を内側方向に曲げ加工して係合部12を形成して樋状
に形成したので、全体に偏平な構成でありながらも十分
な強度を有するアジャストベース1となる。
【0096】また、スライドベース2の一端にガーニッ
シュ固定ピース26を設けるとともに、ガーニッシュ3
にはガーニッシュ固定ピース26を嵌合するスライドベ
ース嵌合部32を設け、一方スライドベース2の他端
は、ガーニッシュ3のスライドベース係合部33のフッ
クに係止してスライドベース2とガーニッシュ3とを一
体的に組立てるので、これらの組立てに格別の部品を要
しない。
【0097】さらにまた、ガーニッシュ3のアジャスト
ベース1側の部位に、スライドベース2とアジャストベ
ース1との嵌合度よりも密接した嵌合度でアジャストベ
ース1に嵌合するようにスライドベース嵌合部32とス
ライドベース係合部33を構成したものは、アジャスト
ベース1とスライドベース2との金属相互の接触を抑制
して騒音防止が図れ、そのための余分な騒音防止用の緩
衝材等も必要とならない。
【0098】
【発明の効果】以上説明のとおり、本発明のショルダア
ジャスタ装置によれば、アジャストベースとスライドベ
ースとの係合部における耐衝撃性が強化され、また、衝
撃時に作用する一方向からの作用力によるショルダアジ
ャスタ装置の誤作動を防止したため、安全性が高く、操
作性に優れたショルダアジャスタ装置を提供することが
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るショルダアジャスタ装置の一実施
形態を示す組立構造図。
【図2】本発明に係るショルダアジャスタ装置の一実施
形態を示す全体断面図。
【図3】アジャストベースの正面図。
【図4】アジャストベースの長手方向の断面図。
【図5】アジャストベースの幅方向の断面図。
【図6】スライドベースの正面図。
【図7】スライドベースの長手方向の断面図。
【図8】スライドベースの幅方向の断面図。
【図9】ガーニッシュの正面図。
【図10】ガーニッシュの側面図。
【図11】ガーニッシュの長手方向の断面図。
【図12】ガーニッシュの車体取付面側の正面図。
【図13】内部ボタンの側面図
【図14】内部ボタンの長手方向の断面図。
【図15】ウェビングアンカ固定時のラッチ機構の構成
を説明するショルダアジャスタ装置の長手方向の断面
図。
【図16】ウェビングアンカ高さ調整時のラッチ機構の
構成を説明するショルダアジャスタ装置の長手方向の断
面図。
【図17】外部ボタンの外側面図。
【図18】外部ボタンの幅方向の断面図。
【図19】ウェビングアンカ固定時のショルダアジャス
タ装置の幅方向の断面図。
【図20】ウェビングアンカ高さ調整時のショルダアジ
ャスタ装置の幅方向の断面図。
【符号の説明】
1 アジャストベース 2 スライドベース 3 ガーニッシュ 4 ウェビングアンカ 10 ショルダアジャスタ装置 11 側壁部 12 係合部 13 平坦面 14 取付孔 15 ストッパ部 16 ロック孔 17 傾斜片部 21 係合部 22 平坦面 23 孔 24 孔 25 アンカナット 25a フランジ部 26 取付ピース 31 ボックス状ケース 32 スライドベース嵌合部 33 スライドベース係合部 34 内部ボタン係止部 35 スプリング取付座 36 外部ボタン係止部 37 孔部 41 ラッチピン 42 スプリング 43 内部ボタン 44 外部ボタン 45 ピン部 46 フランジ部 47 連結軸部 48 ラッチピン固定部 51 フック 52 外部ボタン保持部 55 凹部 56 係止爪 57 ボタンスプリング 61 カバー 62 取付部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センタピラー等の車体取付部に固定され
    るアジャストベースと、このアジャストベースに調整方
    向に沿って装着されるスライドベースと、このスライド
    ベースの表面側に装着されるガーニッシュと、このガー
    ニッシュおよび前記スライドベースを前記アジャストベ
    ースの長手方向所定位置で選択的に停止させるラッチ機
    構とを備え、前記スライドベースおよびガーニッシュに
    ウェビングアンカを取付けたショルダアジャスタ装置に
    おいて、前記アジャストベースは、幅方向の両側縁部が
    車体取付側の平坦面に対して略直角に曲げ加工されて形
    成された側壁部と、前記側壁部の先端がアジャストベー
    スの内側方向に曲げ加工されて形成された係合部とを備
    え、前記側壁部と前記係合部とで形成される角部が鋭角
    を為すように構成され、前記平坦面と前記側壁部と前記
    係合部とから形成される摺動部にスライドベースを挿通
    させて調整方向に摺動可能に設けたことを特徴とするシ
    ョルダアジャスタ装置。
  2. 【請求項2】 前記係合部と前記側壁部とで形成される
    角部の角度が70°〜80°の範囲に設けられたことを
    特徴とする請求項1記載のショルダアジャスタ装置。
  3. 【請求項3】 前記スライドベースは、幅方向の両端が
    曲げ加工されて係合部が形成され、前記係合部の曲げ角
    度は、スライドベースの車体取付側の平坦面に対して1
    0°〜20°の範囲に設けられたことを特徴とする請求
    項1記載のショルダアジャスタ装置。
  4. 【請求項4】 前記ラッチ機構は、前記ガーニッシュ側
    からスプリングによって弾性的に突出して前記アジャス
    トベースのロック孔に挿入されるラッチピンと、前記ラ
    ッチピンと前記スプリングとを前記ラッチピンが前記ア
    ジャストベースのロック孔に挿通自在となるように固定
    する内部ボタンと、前記内部ボタンを被覆して前記ガー
    ニッシュと当接する外部ボタンとを備え、ウェビングア
    ンカの固定時に、前記外部ボタンの前記ガーニッシュに
    当接する幅方向の両側面にそれぞれ設けられた係止爪と
    前記ガーニッシュの前記外部ボタンとの幅方向の当接面
    に設けられた外部ボタン係止部とが係合することにより
    ラッチ機構が両側面から固定されるように設けるととも
    に、ウェビングアンカの高さ調整時に、この外部ボタン
    の両側面を把持することにより両側面の前記係止爪と前
    記外部ボタン係止部とが分離し、前記ラッチピンの前記
    アジャストベースのラッチ孔への挿通および引抜きが自
    在に操作可能となる構成としたことを特徴とする請求項
    1記載のショルダアジャスタ装置。
  5. 【請求項5】 前記ラッチピンは、前記アジャストベー
    スのロック孔に挿入される円柱状のピン部の曲面形状
    が、アジャストベースに設けられたロック孔の曲面形状
    と同一に形成され、ウェビングアンカの固定時にピン部
    とロック孔の外周とが密着する構成としたことを特徴と
    する請求項1記載のショルダアジャスタ装置。
  6. 【請求項6】 前記ラッチピンは、前記内部ボタンに設
    けられたラッチピン固定部にねじ込みにより固定された
    ことを特徴とする請求項1記載のショルダアジャスタ装
    置。
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