JP3930654B2 - 冷凍機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は室内ユニットから延びるユニット間配管に複数台の室外ユニットを並列につないだ冷凍機に関わり、各室外ユニット間の冷凍機油の均油供給に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に1台の室外ユニットに複数台の圧縮機を備えているマルチ冷凍機においては、例えば特開昭60−171356号公報に示されるようにオイルセパレータで分離された油を高圧側の圧縮機に戻し、オイルレギュレータでオイルレベルを調整し、余った油をオイルタンクに貯溜させ、これを低圧側圧縮機に供給して均油作用を良好にすることが知られている。
一方、冷凍機においては冷凍容量の大容量化が求められており、簡単かつ安価に大容量化を実現するために従来からある冷凍機を複数台組合わせることで大容量化を図ることが考えられている。
【0003】
上記の要請に対応する手段として、上述した特開昭60−171356号公報に示されるような1台の室外ユニットに複数台の圧縮機を備えているマルチ冷凍機を、室内ユニットから延びるユニット間の配管に複数台の室外ユニットを並列につないだ形で用いようとすることが考えられる。しかしながら、このような1台の室外ユニットに複数台の圧縮機を備えているマルチ冷凍機を、室内ユニットから延びるユニット間の配管に複数台の室外ユニットを並列につないだ形で用いようとする場合、単純に接続しただけではユニット間配管から各室外ユニットへの油の分配にバラツキが生じた場合には油の分配量が少なくなった室外ユニットでは次第に油が減少し、やがては油が枯渇して当該室外ユニットの圧縮機が破損するという問題があつた。
【0004】
また、別の手段として、1台の室外ユニットに複数台の圧縮機を備えているマルチ冷凍機を、室内ユニットから延びるユニット間の配管に複数台の室外ユニットを並列につないだ形で用いようとする場合、ある特定の室外ユニットの油タンクに油を集中して集め、その油を各室外ユニットに分配すれば前述のような油の偏りは回避される。
しかしながら、この場合には特定の室外ユニットの油タンクに他の室外ユニットの油も保持することとなるため油タンクのサイズが大きくなり、従来ある冷凍機の仕様外のものとなり、必然的に室外ユニットが高価になる。また、油を集め、これを分配するために各室外ユニットと油タンクを保有する室外ユニットの間を複数本の配管で接続しなければならず、接続のための工事が煩雑になる。特に室外ユニットを多数接続した場合には、油タンクを保有する室外ユニットとそれ以外の各室外ユニットとの間の距離が長くなり、接続工事の手間がさらに煩雑になるという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、上述した従来の問題点に鑑み、大容量冷凍機を構築する際に、特定の室外ユニットの油枯渇を回避し、全ての圧縮機に油を均油供給させて運転することで、冷凍機運転の信頼性を高めると同時に、従来ある冷凍機を組み合わせることにより安価に実現することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
第1の発明に係る冷凍機は、1台以上の圧縮機と、圧縮機から排出された冷凍機油を分離する油分離器と、分離した油を貯留する油タンクと、油タンクから圧縮機に供給される油量を調節するオイルレギュレータとを備えた室外ユニットAを室内ユニットから延びるユニット間の配管に複数台並列に接続して成り、上記複数台の各室外ユニットAが保有する油タンク相互を均油管で連結し、各室外ユニットAの油タンクと圧縮機の吸入側とをそれぞれ差圧弁で接続するとともに、前記各差圧弁の設定値を、各吸入配管での圧力損失の最大値よりも予め定められた値以上に高くなるように設定することを特徴とするものである。
第2の発明に係る冷凍機は、第1の発明において、前記各差圧弁の設定値を、各室外ユニットAの油タンクの圧力が、他の室外ユニットAのオイルレギュレータが開通したときに、前記油タンクから前記他の室外ユニットAの圧縮機へ前記均油管を通して必要油量を供給できるように、前記他の室外ユニットAの圧縮機の吸入圧力よりも予め定められた設定値以上に高くなるように設定したことを特徴とするものである。
【0008】
第3の発明に係る冷凍機は、圧縮機を1台以上搭載し、圧縮機から排出された冷凍機油を分離する油分離器と、分離した油を貯留する油タンクと、油タンクから圧縮機に供給される油量を調節するオイルレギュレータを備えた室外ユニットAと、圧縮機を1台のみ搭載し、圧縮機から排出された冷凍機油を分離する油分離器を有する室外ユニットBとを備え、上記室外ユニットAを1台以上と室外ユニットBとを室内ユニットから延びるユニット間の配管に並列に接続して成り、かつ、上記室外ユニットAの圧縮機と上記室外ユニットBの圧縮機とを給油管で連結するとともに、少なくとも室外ユニットAの圧縮機を停止させる均油運転、あるいは室外ユニットBの圧縮機を停止させる均油運転のどちらか一方を実施し、室外ユニットAおよび室外ユニットBの保油量を適切な量に保持するようにしたことを特徴とするものである。
【0009】
第4の発明に係る冷凍機は、圧縮機を1台以上搭載し、圧縮機から排出された冷凍機油を分離する油分離器と、分離した油を貯留する油タンクと、油タンクから圧縮機に供給される油量を調節するオイルレギュレータを備えた室外ユニットAと、圧縮機を1台のみ搭載し、圧縮機から排出された冷凍機油を分離する油分離器を有する室外ユニットBとを備え、前記室内ユニットから延びるユニット間の配管にガスと油を分離する油分離機構を有する分配器を設け、上記室外ユニットAを1台以上と室外ユニットBとを室内ユニットから延びるユニット間の配管の前記分配器の下流に並列に接続して成り、上記室外ユニットBの圧縮機から上記室外ユニットAの圧縮機吸入部とを給油管で連結すると共に、前記分配器により分離した油を上記室外ユニットBに流すことを特徴とするものである。
第5の発明に係る冷凍機は、第4の発明において、室外ユニットBの圧縮機を停止させる均油運転を実施することを特徴とするものである。
【0010】
第6の発明に係る冷凍機は、第1〜第5の発明において、オイルレギュレータの代わりに、油タンクと圧縮機との間に開閉弁、および圧縮機の油面変動に応じて信号を発生するフロートスイッチと、このフロートスイッチの信号に伴って上記開閉弁の制御を行なう制御装置とを設けたことを特徴とするものである。
第7の発明に係る冷凍機は、第1〜第6の発明において、室外ユニットA、室外ユニットBの側面に油タンク間、または油タンクと圧縮機間、または油タンクと圧縮機吸入部を接続する均油管の接続口を設けたことを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下この発明の実施の形態1について図1〜図3、および図5、図6を用いて説明する。
図1は、この発明が適用される冷凍機の実施の形態1における構成を示す回路構成図である。
図2、および図3は、この実施の形態1における均油管の接続構成図。図5は、この実施の形態1における室外ユニットの構成図。図6は、この実施の形態1における室外ユニット間の接続方法を示す接続要領図である。
まず、図1において、Aは圧縮機を1台以上搭載した形の室外ユニットのタイプを示し、1a、1bはいずれもこのAタイプの室外ユニット、2a、2bは室外ユニット1aに搭載している圧縮機、2c、2dは室外ユニット1bに搭載している圧縮機、3a、3b、3c、3dは上記の各圧縮機に連なる油分離器、4a、4bは各室外ユニットの熱交換器、5a、5bは各室外ユニットのレシーバ、6は各室外ユニット1a,1bと室内ユニットを結ぶ液管、7は膨張弁、8は室内ユニットの熱交換器、9は室外ユニットと室内ユニットを結ぶガス管、10は分配器、11a、11bは各室外ユニット1a,1bに設けたアキュムレータ、12a、12bは各室外ユニット1a,1bに設けた油タンク、13a、13b、13c、13dは上記の各圧縮機のオイルレギュレータ、14a、14bは各室外ユニットの油タンク12a,12bと低圧の吸入配管との間に接続された差圧弁、15は上記した各室外ユニット1a,1bに設けた油タンク12a,12bを結ぶ均油管である。
【0012】
なお、上記した圧縮機2a、2b、2c、2dはスクロール等のシェル内部が低圧となる圧縮機であり。圧縮機シェル内に油が保持される構造となっている。また、均油管15は油タンク12a、12b間での油の供給が行えるよう、図2、および図3に示すように油タンク12a、12bの底部あるいは下部に接続される。また、オイルレギュレータ13a、13b、13c、13dは圧縮機2a、2b、2c、2dが必要十分な油量を確保できる油面高さ位置に接続される。
さらに、油タンク12a,12bからオイルレギュレータ13a、13b、13c、13dを介して圧縮機2a、2b、2c、2dのシェルに至る接続管は油タンクの下部または底部に接続されている。
【0013】
以下、この実施の形態1における冷媒の流れ、油の流れ、および室外ユニット間の均油供給の方法について順次説明する。
【0014】
まず、冷媒の流れについて説明すると、圧縮機2a、2b、2c、2dから吐出された高温高圧のガス冷媒は、油分離器3a、3b、3c、3dを経て室外ユニットの熱交換器4a、4bで凝縮液化された後、レシーバ5a、5b、液管6を通じて膨張弁7で減圧され二相冷媒となり、室内ユニットの熱交換器8で蒸発ガス化され、ガス管9、分配器10、アキュムレータ11a、11bを通じたのち、圧縮機2a、2b、2c、2dに吸入される。
【0015】
次に、油の流れについて説明する。圧縮機2a、2b、2c、2dから吐出された油のうち90%程度は油分離器3a、3b、3c、3dで冷媒ガスと分離される。また、油タンク12a、12b内の圧力は油タンク12a、12bと低圧の吸入配管との間に接続された差圧弁14a、14bによりコントロールされていて、差圧弁14a、14bでは油タンク12a、12bから吸入配管に向かっての一方のみに流れが生じ、油タンク12a、12bの圧力が(低圧)+(差圧弁の設定値圧力)よりも高くなると、差圧弁14a、14bを介して油タンク12a、12bから吸入配管に流れが生じる構造となっており、油タンク12a、12bの圧力は低圧+差圧弁の設定値圧力よりも高くならないようになされている。
【0016】
ここで、差圧弁14a、14bの設定値圧力を1.0kgf/cm2absに設定すると、油タンク12a、12bの圧力は低圧+1.0kgf/cm2absよりは高くならず、高圧よりは十分低い圧力となる。油分離器3a、3b、3c、3dの圧力は高圧と等しいので、この油分離器3a、3b、3c、3dと油タンク12a、12bの圧力差によって、油分離器3a、3b、3c、3dで分離された油は油タンク12a、12bに流れ込み、油タンク12a、12bに貯留される。
また、油タンクから流入した油は、圧力が高圧から油タンクの圧力に低下することにより、油に溶解している冷媒が蒸発、ガス化し、油タンク12a、12bの圧力を上昇させるため、油タンク12a、12bの圧力は(低圧)+(差圧弁設定値圧力)を越えようとする。前述した差圧弁14a、14bは油タンク12a、12b上部に接続された配管に接続されて油タンク12a、12b内にある冷媒ガスを低圧側に逃がすよう接続され、油タンク12a、12bの圧力が(低圧)+(差圧弁設定値圧力)となった段階で油タンク12a、12b内にある冷媒ガスは差圧弁14a、14bを介して低圧側に流れる。従って油タンク12a、12bの圧力は常に(低圧)+(差圧弁設定値圧力)に保持される。
【0017】
また、オイルレギュレータ13a、13b、13c、13dでは圧縮機2a、2b、2c、2dの油面が低下するとニードル弁が開き、油面が上昇するとニードル弁が閉じる構造になっており、圧縮機油面が低下して、ニードル弁が開くと、油タンク12a、12bと圧縮機2a、2b、2c、2dのシェルが通じるようになる。
【0018】
前述したように、油タンク12a、12bの圧力は低圧、すなわち圧縮機2a、2b、2c、2dのシェル内の圧力よりも差圧弁14a、15bの設定値分高くなっているので、圧縮機2a、2b、2c、2dのシェル内の油量が減少し油面が低下すると、油タンク12a、12bから圧縮機2a、2b、2c、2dのシェルに流れが生じる。油タンク12a、12bからオイルレギュレータ13a、13b、13c、13dを介して圧縮機2a、2b、2c、2dのシェルに至る接続管は油タンク12a、12bの底部に接続されているので、油タンク12a、12bに貯留されている油が圧縮機2a、2b、2c、2dに供給される。油タンク12a、12bからの油の供給により圧縮機2a、2b、2c、2dのシェル内の油面が上昇するとニードル弁が閉じ、油タンク12a、12bからの給油が止まる。
【0019】
以上のように、オイルレギュレータ13a、13b、13c、13dの作用により圧縮機2a、2b、2c、2dの油面はオイルレギュレータ13a、13b、13c、13dで設定されたある一定高さにコントロールされる。
また、油分離器3a、3b、3c、3dで分離できなかった油は冷媒とともに流れ、室外ユニットの熱交換器4a、4b、レシーバ5a、5b、液管6、膨張弁7、室内ユニットの熱交換器8、ガス管9、分配器10、アキュムレータ11a、11bを通じたのち、圧縮機2a、2b、2c、2dに吸入される。
さらにまた、油の充填量は圧縮機2a、2b、2c、2dの油面がオイルレギュレータの接続高さにあって、油タンク12a、12b内の油量がタンク容積の2/3程度充填されている。
【0020】
次に、室外ユニット間の均油方法について説明する。油分離器3a、3b、3c、3dで分離できず、室外ユニット1a、1bから出た油は液管6、膨張弁7、室内ユニットの熱交換器8を介して分配器10で分配されるが、この分配器10での分配が適切でなく、室外ユニット1aの方に偏って流れた場合には、室外ユニット1aへの油の供給量が増加し、室外ユニット1a内の油量が増加する一方、室外ユニット1bへの油の供給量は減少し、室外ユニット1b内の油量は減少する。室外ユニット1bの圧縮機2c、2dでは油面が一定になるよう油タンク12bから油が供給されるので、室外ユニット1b内の油量の減少に伴い次第に油タンク12bに貯留される油量は減少していく。逆に室外ユニット1aでは油量が増加するので油タンク12aの油量が増加する。この状態で均油対策をとらず放置すると油タンク12bの油量は0となり、圧縮機2c、2dに油が供給されず、圧縮機2c、2dは油枯渇となる。
【0021】
そこで、このような場合には油タンク12a、12bを結ぶ均油管15により、油タンク12aから油タンク12bに油を供給し、室外ユニット1bでの油量の減少を防止できるようにする。ただし油タンク12aから油タンク12bに油を供給するには油タンク12aの圧力が油タンク12bよりも高くなくてはいけない。
【0022】
仮に、差圧弁14a、14bの差圧設定値が同じで分配器10から圧縮機間の圧力損失が室外ユニット1aの方が室外ユニット1bより大きい場合、例えば分配器10の圧力が2.0kgf/cm2abs、分配器10から圧縮機間の圧力損失が室外ユニット1aでは0.3kgf/cm2abs、室外ユニット1bでは0.5kgf/cm2abs、差圧弁の差圧設定値がそれぞれ1.0kgf/cm2absであった場合には、室外ユニット1aの圧縮機吸入圧力は1.7kgf/cm2abs、油タンク12aの圧力は2.7kgf/cm2abs、室外ユニット1bの圧縮機吸入圧力は1.5kgf/cm2abs、油タンク12bの圧力は2.5kgf/cm2absとなるので、油タンク12aの圧力は油タンク12bよりも高く、油タンク12aから油タンク12bに油が供給される。このときの油タンク12aから油タンク12bへの給油量が分配器10で室外ユニット1aへ偏って供給される油量より少ない場合には、均油管15での室外ユニット間の給油が追いつかず、室外ユニット1bは次第に油が減少する。逆に油タンク12aから油タンク12bへの給油量が分配器10で室外ユニット1aへ偏って供給される油量より多い場合には均油管15で必要以上に室外ユニット1bに油量を供給するため室外ユニット1aの油量が次第に減少する。
【0023】
また、仮に差圧弁14a、14bの差圧設定値が同じで分配器10から圧縮機間の圧力損失が室外ユニット1bの方が室外ユニット1aより大きい場合、例えば分配器10の圧力が2.0kgf/cm2abs、分配器10から圧縮機間の圧力損失が室外ユニット1aでは0.5kgf/cm2abs、室外ユニット1bでは0.3kgf/cm2abs、差圧弁の差圧設定値がそれぞれ1.0kgf/cm2absであった場合には、室外ユニット1aの圧縮機吸入圧力は1.5kgf/cm2abs、油タンク12aの圧力は2.5kgf/cm2abs、室外ユニット1bの圧縮機吸入圧力は1.7kgf/cm2abs、油タンク12bの圧力は2.7kgf/cm2absとなるので、油タンク12aの圧力は油タンク12bよりも低く、逆に油タンク12bから油タンク12aに油が供給され、油タンク12bの油の減少は加速され、室外ユニット1bの油量は減少する。
【0024】
以上のように、均油管15を設けてもどちらかの室外ユニットの油量は減少するが、仮に室外ユニット1bの油量が減少する状態となった場合、油タンク12bの油量が減少して0になり、かつ室外ユニット1bの圧縮機の油面が低下して、オイルレギュレータ13c、13dのニードル弁が開いたときには、オイルタンク12b内と圧縮機2c、2dが通じた形となる。このときオイルタンク12b内の圧力は圧縮機2c、2dの吸入圧力と同じとなり、圧力が低下する。
【0025】
例えば、分配器10の圧力が2.0kgf/cm2abs、分配器10から圧縮機間の圧力損失が室外ユニット1aでは0.5kgf/cm2abs、室外ユニット1bでは0.3kgf/cm2abs、差圧弁の差圧設定値がそれぞれ1.0kgf/cm2absであった場合には、室外ユニット1aの油タンク12aの圧力は2.5kgf/cm2absである一方、室外ユニット1bの油タンク12bの圧力は2.7kgf/cm2absから1.7kgf/cm2absに低下する。従って油タンク12aの圧力は油タンク12bの圧力より高くなり、油タンク12aから油タンク12bに油が供給される。このときの油タンク12aから油タンク12bへの供給油量が圧縮機2c、2dから吐出される油量より多ければ、圧縮機2c、2dの油量はこれ以上低下しない。
【0026】
油タンク12bの油量が減少して0になり、かつ室外ユニット1bの圧縮機の油面が低下して、オイルレギュレータのニードル弁が開いた段階ではまだ油枯渇に至らず、これからさらに油面が低下したときに圧縮機は油枯渇となるので、少なくとも圧縮機が油枯渇となる前に、油タンク12aから油タンク12bに油が供給され、油タンク12bから圧縮機2c、2dに油が供給されるので、圧縮機2c、2dの油枯渇は回避され信頼性の高い運転が可能となる。
【0027】
油タンク12b内の油量が0となったときに油タンク間で必要油量供給するには、油タンク12bの圧力が圧縮機2c、2dの吸入圧力と等しくなったときに油タンク12aと油タンク12bの圧力差が必要油量を供給できる圧力差より大きくする必要がある。そこで差圧弁14a、14bの設定値を、(必要油量を供給できる圧力差)+(吸入配管での圧力損失の最大値)に設定し、前記圧力差を確保できるようにする。
このように差圧弁の設定値を設定すると、例えば分配器10の圧力が2.0kgf/cm2abs、分配器10から圧縮機間の圧力損失が室外ユニット1aでは0.3kgf/cm2abs、室外ユニット1bでは0.5kgf/cm2abs、油タンク間で油を供給するのに必要となる圧力差を0.5kgf/cm2absであった場合には、差圧弁の設定値を1.0kgf/cm2absに設定する。このとき油タンク12bの油量が減少し0になり、かつ室外ユニット1bの圧縮機の油面が低下して、オイルレギュレータ13c、13dのニードル弁が開いたときのタンクの圧力は、油タンク12aで2.7kgf/cm2abs、油タンク12bで1.5kgf/cm2absとなりタンク間の圧力差1.2kgf/cm2absとなり、油タンク間で油を供給するのに必要となる圧力差以上の圧力差を確保できるので、室外ユニット間での均油供給により特定圧縮機の油枯渇は回避され、信頼性の高い運転が可能となる。
【0028】
また、上記とは逆に油分離器3a、3b、3c、3dで分離できず、室外ユニット1a、1bから出た油が分配器10で適切に分配されず、室外ユニット1bの方に偏る場合も考えられるが、そのような場合には油タンク12aの油量が0になったときの圧力よりも、必ず油タンク12bの圧力が必要油量を供給できる圧力差よりも高くできるよう、差圧弁の設定値を上記と同様に(前記圧力差)+(吸入配管での圧力損失分)に設定する。
【0029】
例えば、分配器10の圧力が2.0kgf/cm2abs、分配器10から圧縮機間の圧力損失が室外ユニット1aでは0.3kgf/cm2abs、室外ユニット1bでは0.5kgf/cm2abs、油タンク間で油を供給するのに必要となる圧力差を0.5kgf/cm2absであった場合には、差圧弁の設定値を1.0kgf/cm2absに設定する。このとき油タンク12aの油量が減少し0になりかつ室外ユニット1aの圧縮機の油面が低下して、オイルレギュレータ13a、13bのニードル弁が開いたときのタンクの圧力は、油タンク12aで1.7kgf/cm2abs、油タンク12bで2.5kgf/cm2absとなりタンク間の圧力差0.8kgf/cm2absとなり、油タンク間で油を供給するのに必要となる圧力差以上の圧力差を確保できるので、室外ユニット間での均油により特定圧縮機の油枯渇は回避され、信頼性の高い運転が可能となる。
【0030】
図5は、上記した実施の形態1における各室外ユニットの構成を示し、室外ユニット1aの熱交換器4aが前面および背面から風を吸い込み、上面から吹き出すことで外気と熱交換を行う構成とし、室外ユニット1aの両側面に均油管15の取り付け口16を設ける構成としている。また、図6はこの実施の形態1における各室外ユニット間の接続方法を示す接続要領図で、室外ユニット1a、1bの2台を接続するときはこの図6に示すように接続することで、室外ユニット間の均油管15の接続を近接した箇所で行え、均油管15の長さも短くなり、工事の簡略化が可能となる。また標準となる室外ユニットに均油管取り付け口16を設けるだけであるので、室外ユニットの仕様変更もなく、安価にて室外ユニットの組み合わせを実現できる。
【0031】
実施の形態2.
以下、この発明の実施の形態2について図4、および図7を用いて説明する。
図4は、この発明が適用される冷凍機の実施の形態2における構成を示す回路構成図である。
図7は、この実施の形態2における室外ユニット間の接続方法を示す接続要領図である。
まず、図4に示すものにあっては、室内ユニットから延びるユニット間の配管に室外ユニットAを3台(1a、1b、1c)並列接続した構成を示しており、前述の実施の形態1で示した室外ユニットが2台の場合と同様の動作が可能である。
図4において1cは室外ユニットで、このものは圧縮機を1台以上搭載した形の室外ユニットAのタイプある。また図4の各部の構成と符号及び作用は図1と同じなので細部の説明は省略する。
【0032】
この図4の場合の均油管15による均油作用は次のようになる。室外ユニット1aの油持ち出し量が大きい、あるいは室外ユニット1aの油タンク12aの圧力が他の室外ユニットの油タンク圧力より高い場合には室外ユニット1aのオイルタンク12aの油量が減少し、オイルタンク12a内の油量が0になったときに、圧縮機への給油が止まるので、室外ユニット1aの圧縮機2a、2bのシェル内油量は減少する。
【0033】
油タンク12aの油量が減少して0になり、かつ室外ユニット1aの圧縮機2a、2bの油面が低下して、オイルレギュレータ13a、13bのニードル弁が開いたときには、オイルタンク12a内と圧縮機2a、2bが通じた形となるので、オイルタンク12a内の圧力は圧縮機2a、2bの吸入圧力と同じとなり、圧力が低下する。このとき他の室外ユニットのタンク圧力が室外ユニット1aの油タンク12aの圧力より高く、室外ユニット1aの圧縮機2a、2bから吐出される油量より多くの油量を他の室外ユニットの油タンクから室外ユニット1aの油タンク12aに供給できれば、室外ユニット1aの圧縮機2a、2bの油量はこれ以上低下しない。タンク間の圧力差を必要油量が供給できる圧力差とするには各室外ユニットの差圧弁14の設定値を(前記圧力差)+(各室外ユニットの吸入配管での圧力損失の最大値)に設定する。
【0034】
例えば、分配器10の圧力が2.0kgf/cm2abs、分配器10から圧縮機間の圧力損失が室外ユニット1aでは0.3kgf/cm2abs、室外ユニット1bでは0.5kgf/cm2abs、室外ユニット1cでは0.5kgf/cm2abs、油タンク間で油を供給するのに必要となる圧力差を0.5kgf/cm2absであった場合には、差圧弁14の設定値を1.0kgf/cm2absに設定する。このとき油タンク12aの油量が減少し0になりかつ室外ユニット1aの圧縮機の油面が低下して、オイルレギュレータ13a、13bのニードル弁が開いたときの各室外ユニットの油タンク圧力は、油タンク12aで1.7kgf/cm2abs、油タンク12b、12cで2.5kgf/cm2absとなり油タンク12aと油タンク12b、12c間の圧力差0.8kgf/cm2absとなり、油タンク間で油を供給するのに必要となる圧力差以上の圧力差を確保できるので、室外ユニット間での均油により圧縮機2a、2bの油枯渇は回避され信頼性の高い運転が可能となる。なお、室外ユニット1aの油量が減少した場合だけでなく、室外ユニット1b、1cの油量が減少した場合にも同様にして各室外ユニットの圧縮機の油枯渇は回避され、信頼性の高い運転が可能となる。
【0035】
なお、ここでは室外ユニットが3台の場合で説明したが、室外ユニットが4台以上であっても同様にして各室外ユニットの圧縮機の油枯渇を回避でき、信頼性の高い運転が可能となる。
【0036】
図7は、この実施の形態2における各室外ユニット間の接続方法を示す接続要領図で、各室外ユニットの構成は図5に示す実施の形態1における室外ユニットの構成と同様に、室外ユニットの熱交換器が前面および背面から風を吸い込み、上面から吹き出すことで外気と熱交換を行う構成とし、室外ユニットの両側面に均油管15の取り付け口16を設ける。そして、室外ユニット1a、1b,および1cの3台を図7に示すように接続することで、室外ユニット間の均油管15の接続を近接した箇所で行え、均油管15の長さも短くなり、工事の簡略化が可能となる。また標準となる室外ユニットに均油管取り付け口16を設けるだけであるので、室外ユニットの仕様変更もなく、安価にて室外ユニットの組み合わせを実現できる。
【0037】
また、上記した実施の形態2、および前述の実施の形態1、ともに冷媒の種類を問わず同様の動作が可能である。従ってこの発明は現在冷凍機に主に用いられているR22や、HFC系の混合冷媒であるR404Aなどを用いた冷凍機で適用できる。
【0038】
実施の形態3.
以下、この発明の実施の形態3について図8を用いて説明する。
図8は、この発明が適用される冷凍機の実施の形態3における構成を示す回路構成図である。
図1に示す実施の形態1では油タンクから差圧弁14を介して逃す冷媒ガスを圧縮機吸入部に供給するように構成したが、図8に示すように、油タンクから差圧弁14を介して逃す冷媒ガスをアキュムレータ11の入口に供給することも可能である。この場合も第1の実施例と同様の動作が可能である。
【0039】
参考例 .
以下、この発明の参考例について図9〜図11を用いて説明する。
図9は、この発明が適用される冷凍機の参考例における構成を示す回路構成図である。
図10、および図11は、この参考例における均圧管の接続構成図である。
まず、図9において、17は均圧管である。なお、図9のその他の要素は図1と同じであるので各部の説明は省略する。均圧管17は図10および図11に示すように油タンク12の上部、あるいは頂部に接続され、油タンク12内に存在する冷媒ガスを流すことで、接続されている油タンク12の均圧を行う。また油タンク12はそれぞれ同一高さに設置される。冷媒、油の流れは第1の実施例と同じであるので説明は省略する。
【0040】
次に、この参考例における室外ユニット間の均油供給方法について説明する。油分離器3a、3b、3c、3dで分離できず、室外ユニット1a、1bから出た油が分配器10での分配が適切でなく、室外ユニット1aの方に偏って流れた場合には、室外ユニット1aへの油の供給量が増加し、室外ユニット1a内の油量が増加する一方、室外ユニット1bへの油の供給量は減少し、室外ユニット1b内の油量は減少する。
【0041】
室外ユニット1bの圧縮機2c、2dでは油面が一定になるよう油タンク12bから油が供給されるので、室外ユニット1b内の油量の減少に伴い次第に油タンク12bに貯留される油量は減少していく。逆に室外ユニット1aでは油量が増加するので油タンク12aの油量が増加する。
このとき、油タンク12aと油タンク12bの油面高さを見ると油タンク12bの油面高さが低くなる。油タンク12a、12bは均圧管によって均圧され、また同一高さに設置されているので、油タンク12aから油タンク12bへ油のヘッドによって油が供給される。従って両室外ユニットでの油量の偏りは解消され、両室外ユニットに適切に均油されるので、特定圧縮機の油枯渇を回避でき、信頼性の高い運転が可能となる。
【0042】
逆に、油分離器3a、3b、3c、3dで分離できず、室外ユニット1a、1bから出た油が分配器10での分配が適切でなく、室外ユニット1bの方に偏って流れた場合には、室外ユニット1bへの油の供給量が増加し、室外ユニット1b内の油量が増加する一方、室外ユニット1aへの油の供給量は減少し、室外ユニット1a内の油量は減少する。このため室外ユニット1a内の油量の減少に伴い次第に油タンク12aに貯留される油量は減少し、逆に室外ユニット1bでは油量が増加するので油タンク12bの油量が増加する。
このとき、油タンク12aと油タンク12bの油面高さを見ると油タンク12aの油面高さが低くなる。油タンク12a、12bは均圧管によって均圧されているので、油タンク12bから油タンク12aへ油のヘッドによって油が供給される。従って両室外ユニットでの油量の偏りは解消され、両室外ユニットに適切に均油されるので、特定圧縮機の油枯渇を回避でき、信頼性の高い運転が可能となる。
【0043】
前述した実施の形態1では、均油供給が油タンク12の油量が0になるまで行われない場合があり、油タンク12にサイトグラスなどを設けて油面位置が確認できるときには油タンク12の油量が0となった時点で油枯渇と誤認される恐れがあったが、この参考例では、どちらの油タンクにも油量が確保されるので、油タンク12の油量が0とならず、前記のように油枯渇と誤認される状態とはならない。
【0044】
実施の形態5.
以下、この発明の実施の形態5について図12および図13を用いて説明する。
図12は、この発明が適用される冷凍機の実施の形態5における構成を示す回路構成図である。
図13は、実施の形態5における別の構成を示す回路構成図である。
まず、図12において、Bは圧縮機2gを1台のみ搭載し、圧縮機2gから排出された冷凍機油を分離する油分離器3gを有する室外ユニットのタイプを示し、このタイプの室外ユニット1dでは圧縮機2gは1台だけ設けられているので、油タンクは保有せず油分離器3gで分離された油が直接圧縮機2gに戻される構造となっている。18は給油管であり、この給油管18は圧縮機2b、2gに接続され圧縮機2bでは給油管18が接続される油面高さはオイルレギュレータ13bが作動する油面高さと同じ位置もしくは前記油面高さよりは低い位置に接続され、圧縮機2gでは保持油量が適切量となる油面高さ位置に接続される。
【0045】
この場合において、室外ユニット1a、1dの均油運転を行わなかった場合、室外ユニット1a,1dを同時に運転させたときに分配器10での分配が適切でなく、油分離器3a、3b、3gで分離できず、室外ユニット1a、1gから出た油が室外ユニット1aの方に偏って流れた場合には、室外ユニット1a内の油量が増加し、室外ユニット1d内の油量は減少し、油タンク12aの油量が増加する一方、圧縮機2gの油量が減少し、油面は低下する。この状態が継続すれば圧縮機2gの油が枯渇する状態となる。
【0046】
逆に、分配器10での分配が適切でなく、油分離器3a、3b、3gで分離できず、室外ユニット1a、1dから出た油が室外ユニット1dの方に偏って流れた場合には、室外ユニット1a内の油量が減少し、油タンク12aの油量が減少する。一方、室外ユニット1d内の油量は増加し、圧縮機2gの油量は増加、油面は上昇する。この状態が継続すれば、油タンク12aの油の枯渇により圧縮機2a、2bに給油が行われず圧縮機2a、2bの油が枯渇する状態となる一方、圧縮機2gでは油過多の状態となって、油圧縮運転を行い、圧縮機を破損する恐れがある。
【0047】
このように油の偏りがある場合の室外ユニット間の均油方法について表1をもとに説明する。
【0048】
【表1】
【0049】
まず、室外ユニット1a(Aタイプ)内の油量が増加し、室外ユニット1d(Bタイプ)内の油量は減少し、油タンク12aの油量が増加する一方、圧縮機2gの油量が減少し、油面が低下している場合の均油運転は以下のように行う。
【0050】
室外ユニット1aの圧縮機2a、2bを停止し、室外ユニット1dの圧縮機2gのみを運転させる。このとき圧縮機2gのシェル内圧力(=吸入圧力)は分配器10の圧力より分配器から圧縮機間の圧力損失分低くなる。一方室外ユニット1aの方は圧縮機を全て停止しているので冷媒が流れず、圧縮機2bのシェル内圧力はほぼ分配器10の圧力と等しくなる。
【0051】
従って,圧縮機2gのシェル内圧力は圧縮機2aのシェル内圧力より低くなる。この状態では給油管18に圧縮機2bから圧縮機2gに流れが生じる。圧縮機2bでは給油管18はオイルレギュレータ13bが作動する油面高さより低い位置に接続されているので、給油管18の接続位置には油が存在する。従って給油管18を介して圧縮機2bから圧縮機2gに油が流れる。圧縮機2bから圧縮機2gへの油の供給により圧縮機2gの油不足は解消される。一方圧縮機2bは圧縮機2gへ油を供給した分、油量が減少し油面が低下するが、油面低下に伴いオイルレギュレータ13bの作用により油タンク12bから油が供給され、油面はオイルレギュレータ13bの作動する油面に保たれる。
【0052】
また,室外ユニット1a内の油量が減少し、油タンク12aの油量が減少する一方、室外ユニット1d内の油量は増加し、圧縮機2gの油量が増加、油面は上昇している場合の均油運転は以下のように行う。
まず、室外ユニット1dの圧縮機2gを停止し、室外ユニット1aの圧縮機2bを運転させる。この際室外ユニット1aのもう1台の圧縮機2aは運転、停止どちらでも構わない。このとき圧縮機2aのシェル内圧力(=吸入圧力)は分配器10の圧力より分配器から圧縮機間の圧力損失分低くなる。一方圧縮機2gは停止しているので冷媒が流れず、圧縮機2gのシェル内圧力はほぼ分配器10の圧力と等しくなる。従って圧縮機2bのシェル内圧力は圧縮機2gのシェル内圧力より低くなる。この状態では圧縮機2gから圧縮機2bに流れが生じる。圧縮機2gの油量が適切な量より多くなっている場合には、給油管18の接続位置には油が存在するので、圧縮機2gから圧縮機2bに油が流れる。油は油面が給油管18の接続位置と同じ高さになるまで流れるので、圧縮機2gの油面は適切な位置に保持される。一方圧縮機2bでは圧縮機2gから給油される油量だけ、オイルレギュレータ13bからの給油が不要になるので、その分油タンク12aの油量は増加し、油量の減少分を回復する。
【0053】
以上のように,どちらか一方の室外ユニットの圧縮機を運転させることで、各室外ユニットの均油を行うことが可能となり、特定圧縮機の油枯渇を回避でき、信頼性の高い運転が可能となる。
【0054】
なお、運転状況などからどちらかの室外ユニットに油が偏っているか判断できる場合は上記の均油運転のどちらかを行えばよいが、どちらの室外ユニットに油が偏っているかどうか判断できない場合には、まず室外ユニット1bの圧縮機2gを単独運転、次に室外ユニット1aの圧縮機2bを単独運転という手順をとる。このように運転すると、圧縮機2gでは室外ユニット1dの圧縮機2gを単独運転した段階で油量が増加し、油量を適切量より多くなるように運転できる。次に圧縮機2bを単独運転した段階で、適切量より多くなった油量を圧縮機2gから圧縮機2bに流すので、圧縮機2gは適切な油量を保持させることができる。室外ユニット1a、1dの合計油量はほぼ一定であり、油封入時には両室外ユニットにそれぞれ適切量油が封入されていると、圧縮機2gに適切な油量がある場合には室外ユニット1dには適切な油量が存在するので、残った油が存在する室外ユニット1aにも適切な油量を確保できる。
【0055】
また、この実施の形態5では給油管18を室外ユニット1aの圧縮機2bに接続するとして説明したが、室外ユニット1aの別の圧縮機2aに接続しても同様の機能を実現できる。
【0056】
また、この実施の形態5では圧縮機を複数台持つ室外ユニットAのタイプと、圧縮機を1台持つ室外ユニットBのタイプとからなる室外ユニットの組合わせを示して説明したが、圧縮機を複数台持つ室外ユニットAのタイプを複数台と、圧縮機を1台持つ室外ユニットBのタイプ1台を組み合わせても同様に均油運転が可能である。この場合の構成を図13に示す。図13で、圧縮機を複数台持つ室外ユニット1a、1bの均油運転は実施の形態1に記述の方法で、圧縮機を複数台持つ室外ユニット1aあるいは1bと圧縮機を1台持つ室外ユニット1dの均油運転は上記したこの実施の形態5にて可能である。
【0057】
実施の形態6
以下、この発明の実施の形態6について図14〜図18を用いて説明する。
図14は、この発明が適用される冷凍機の実施の形態6における構成を示す回路構成図である。
図15は、実施の形態6における分配器の構成図である。
図16は、実施の形態6におけるアキュムレータの構成図である。
図17は、実施の形態6における別の分配器の構成図である。
また、図18は、実施の形態6における別の分配器の構成図である。
まず、図14において、18は給油管である。なお図14のその他の要素は図1と同じであるので各部の説明は省略する。
給油管18は室外ユニット1aの圧縮機2bの吸入配管および室外ユニット1dの圧縮機2gに接続され、圧縮機2gでは保持油量が適切量となる油面高さ位置に接続される。また分配器10は図15に示されるようにU字管を上下に傾けて配置し、上側のU字管出口19と室外ユニット1aを、下側のU字管出口20と室外ユニット1dとを接続する。
【0058】
次にこの実施の形態6での均油方法について説明する。まず分配器10に入る入口導管での冷媒と油の流れは、冷媒がガス化されているので、密度は油の方が大きく、一部は噴霧化して冷媒とともに流れる油もあるが、多くは冷媒と分離して、ガス管9下部に油が多く流れている。分配器10は図15に示すように、上下に傾けて配置されているので、前記した油の流れに伴い、上側のU字管出口19よりも下側のU字管出口20の方に油が多く流れる。従って室外ユニット1aよりは室外ユニット1dに偏って油が流れる。
このような油の分配では室外ユニット1aの油量は次第に減少し、室外ユニット1dでは油量が増加する。室外ユニット1dでの油量の増加は圧縮機2gの油量の増加となり、圧縮機2gの油面は上昇する。
【0059】
この段階で圧縮機2gのシェル内圧力が、室外ユニット1aにおける給油管18の接続位置部の圧力より高いと、圧縮機2gから室外ユニット1aに流れが生じる。
圧縮機2gの油面が給油管18の接続位置より上昇すると、給油管18を通して油が圧縮機2gから室外ユニット1aに流れ、圧縮機2gの油面は給油管18の接続位置に保たれる。従って圧縮機2gは適切な油量を保持することができる。圧縮機2gが適切な油量を保持できるとすると、室外ユニット1dに適切な油量が存在するので、油封入時には両室外ユニット1a,1dにそれぞれ適切量油が封入されていると、残った油が存在する室外ユニット1aにも適切な油量を確保できる。
以上のように各室外ユニットの均油を行うことで、特定圧縮機の油枯渇を回避でき、信頼性の高い運転が可能となる。
【0060】
また圧縮機2gのシェル内圧力が室外ユニット1aにおける給油管18の接続位置部の圧力より低いと、室外ユニット1aから圧縮機2gに流れが生じ、圧縮機2gの油量の増加はそのまま続くことになる。このような場合には圧縮機2gの運転をいったん停止する。圧縮機2gの運転を停止すると、圧縮機2gでは冷媒が流れず、シェル内圧力はほぼ分配器10の圧力と等しくなる。また圧縮機2bの吸入配管の圧力は分配器10の圧力より分配器から吸入配管間の圧力損失分低くなる。従って圧縮機2gのシェル内圧力よりも圧縮機2aの吸入配管の圧力が低くなり、圧縮機2gから室外ユニット1aに流れが生じる。従って前述したように圧縮機2gの油面が給油管18の接続位置より上昇した場合には給油管18を通して油が圧縮機2gから室外ユニット1aに流れ、圧縮機2g、すなわち室外ユニット1dは適切な油量を保持することができる。室外ユニット1dに適切な油量が存在するので、室外ユニット1aにも適切な油量を確保できる。
【0061】
前述した実施の形態5では均油運転を行うときに室外ユニット1aの圧縮機の単独運転、室外ユニット1dの圧縮機の単独運転を行う必要があり、両室外ユニットの圧縮機運転の切換が必要であったが、この実施の形態6では室外ユニット1dの圧縮機の運転、停止を繰り返すだけで、均油運転が可能であり、より簡単な運転制御で均油運転が可能となる。
【0062】
また室外ユニット1aの分配器10から給油管18接続位置までの圧力損失が室外ユニット1dの分配器10から圧縮機2gの吸入圧力までの圧力損失より大きくなるように設計すれば、常に圧縮機2gのシェル内圧力が室外ユニット1aにおける給油管18の接続位置部の圧力より高くなるように運転できる。この場合には均油運転のために室外ユニット1dの圧縮機2gの停止を行わなくても、室外ユニット間の均油が可能となる。
【0063】
またこの実施の形態6では室外ユニット1dを停止していても、給油管18で室外ユニット間をつないでいるので、わずかながら分配器10からアキュムレータ11d、圧縮機2g、給油管18を介して圧縮機2bに至る流れが存在する。従って圧縮機2gを停止した場合でも冷媒とともに油が分配器10から室外ユニット1dに流れ、この油はアキュムレータ11dに流れ込む。アキュムレータ11dでは一般に図16に図示するように、U字管21の底部に油戻し穴22を設け、U字管21を流れるガス冷媒によって油戻し穴22からアキュムレータ11dに貯まった油を吸い上げる構造となっているが、圧縮機2gを停止している場合にはU字管21のガス冷媒の流れはほとんどなく、油戻し穴22からの油の吸い上げがほとんど生じない。従ってアキュムレータ11dに流れ込んだ油はそのまま貯まり込むことになる。
【0064】
圧縮機2gを長時間停止した場合には、アキュムレータ11dに油が多量に貯まり込むようになり、室外ユニット1aの油量が減少し、圧縮機2a、2bが油枯渇する恐れがある。このような状態を避けるために、室外ユニット1dの圧縮機2gが長時間停止する場合には一定時間置きに圧縮機2gを運転させ、アキュムレータ11dに貯まり込んだ油を回収する運転を行う。
【0065】
また、圧縮機2g停止中にアキュムレータ11dへの油の貯まり込みを防止するために図17に図示するように分配器10から室外ユニット1dへ分配されるU字管下側の管11に上昇管23を設けてもいい。油トラップとしての上昇管23を設けることで室外ユニット1dが停止したときには、油が室外ユニット1dへ流れなくなるので、圧縮機2g停止中のアキュムレータ11dへの油の貯まり込みを防止できる。従って前述したような、圧縮機2gが長時間停止した場合の一定時間置きに圧縮機2gを運転させるという運転制御を行わなくてもよく、運転制御が簡単になる。
【0066】
また分配器10の構造として、図18に示すような構造としてもよい。図18では分配器を下側から上側に流す構造として、分配器10の径を入口導管より大きくする。この図18のように構成することにより、分配器10では冷媒ガスの流速が低下し、油と冷媒ガスが分離され分離された油が分配器10の下側に貯まる。分離されたガスは分配器上部からそれぞれの室外ユニットに流れ込むが、分離された油は返油管24を介して室外ユニット1dの方に流れる構造とする。
【0067】
このような構造とすることで、室外ユニット1dに偏って油が流れるようにすることができる。この場合には返油管24を上昇管とすることで、室外ユニット1d停止中に油が室外ユニット1dに流れることを防止でき、圧縮機2gを長時間停止した場合のアキュムレータ11dへの油の貯まり込みを防止でき、圧縮機2gが長時間停止した場合、一定時間置きに圧縮機2gを運転させるという運転制御を行わなくてもよく、運転制御が簡単になる。
【0068】
なお、この実施の形態6では室外ユニット1aの給油管18の接続位置を圧縮機2bの吸入配管としたが、室外ユニット1aのアキュムレータ11aの入口に給油管18を接続してもよいし、圧縮機2bのシェルに接続してもよいし、室外ユニット1aの別の圧縮機2aの吸入配管に接続してもよいし、圧縮機2aのシェルに接続してもよい。以上いずれの接続方法でも同様の機能を実現できる。
【0069】
実施の形態7.
以下、この発明の実施の形態7について図19を用いて説明する。
図19は、この発明が適用される冷凍機の実施の形態7における構成を示す回路構成図である。
図19において、25は逆止弁であり、その他の要素は図14と同じであるので省略する。この実施の形態7では実施の形態6(図14)に、さらに付加して図19に示すように逆止弁25を室外ユニット1aから室外ユニット1dに流れが生じないように給油管18の途中に設ける。逆止弁25を設けないと、圧縮機2gのシェル内圧力が室外ユニット1aにおける給油管18の接続位置部の圧力より低い場合に、室外ユニット1aから室外ユニット1dへ給油管18を通じて流れが生じるので、分配器10から偏って流れてくる油に加えて、給油管18を通じてガス冷媒と供に油が流れてくることにより圧縮機2gでの油量増加が早くなる。
【0070】
従って、圧縮機2gを停止させる均油運転を頻繁に行わなくてはならなくなり、圧縮機の運転、停止回数が増加し、圧縮機の運転寿命を縮めることとなる。特に給油管18の室外ユニット1a側の接続を圧縮機2aまたは圧縮機2bのレギュレータ接続位置より低い位置のシェルに接続すると、圧縮機2gのシェル内圧力が室外ユニット1aにおける給油管18の接続位置部の圧力より低い場合に給油管18には油だけ流れることになり、圧縮機2gでの油量増加がより早くなり、より頻繁に圧縮機2gを停止させる均油運転を行う必要が出てくる。
逆止弁25を室外ユニット1aから室外ユニット1dに流れが生じないように設けると、前述した給油管18を介しての圧縮機2gへの油の供給がなくなり、圧縮機2gでの油量増加が遅くなる。従って圧縮機2gを停止させる均油運転の回数も少なくなり、圧縮機の運転、停止回数が減少し、圧縮機の運転信頼性を高めることができる。
【0071】
実施の形態8.
以下、この発明の実施の形態8について図20を用いて説明する。
図20は、この発明が適用される冷凍機の実施の形態8における構成を示す回路構成図である。この図20では、実施の形態1における図1でのオイルレギュレータ13の代わりにフロートスイッチ26a、26b、26c、26dを設ける。また27a、27bは制御装置であり、28a、28b、28c、28dは電磁弁である。
【0072】
フロートスイッチ26a,26b,26c、26dは圧縮機2a、2b、2c、2dの油面がある値を越えるとON、それ以下ではOFF信号を発し、その信号を制御装置27a、27bに伝える。制御装置27a、27bではフロートスイッチからのON信号を受けると、電磁弁28a、28b、28c、28dを閉止する信号を発し、OFF信号を受けると、電磁弁28a、28b、28c、28dを開く信号を発し、その信号に応じて電磁弁を開閉する。電磁弁28a、28b、28c、28dは開くとオイルタンク12a、12bから圧縮機2a、2b、2c、2dに油が供給され、閉じると油の供給が停止する。
【0073】
このような構成とすることで、圧縮機の油面上昇時には油タンクから圧縮機への給油を止め、油面低下時には油タンクから圧縮機への給油を実施するというオイルレギュレータ13と同様の機能を実現する。
実施の形態2〜7においても、オイルレギュレータ13のかわりに、このようなフロートスイッチ26、制御装置27、電磁弁28の構成を用いることで、オイルレギュレータ13と同様の機能を実現することが可能となる。
【0074】
【発明の効果】
以上に述べたように、この発明に係る冷凍機は、室内ユニットから延びるユニット間配管に複数台の室外ユニットを並列につなぎ、それぞれの室外ユニットにおいては圧縮機を1台以上搭載し、圧縮機から排出された冷凍機油を分離する油分離器と、分離した油を貯留する油タンクと、油タンクから圧縮機に供給される油量を調節するオイルレギュレータを備えた冷凍機において、各室外ユニットが保持する油タンクを連結し、油を流す均油管を設けることで、ある室外ユニットの油タンク内に油が存在しない場合には別の室外ユニットの油タンクから給油され、特定の室外ユニットの圧縮機における油枯渇が回避され信頼性の高い運転が可能となる一方、従来ある冷凍機を組み合わせることにより安価かつ簡易に大容量冷凍機を実現することが可能となる。
【0075】
この発明に係る冷凍機は、前記の発明において、各室外ユニットの油タンクを均油管、均圧管を設けることで油タンク内の油量が減少した室外ユニットへは別の室外ユニットの油タンクから給油され、特定の室外ユニットの圧縮機における油枯渇が回避され、信頼性の高い運転が可能となる。
【0076】
この発明に係る冷凍機は、室内ユニットから延びるユニット間配管に複数台の室外ユニットを並列につなぎ、この室外ユニットにおいては、圧縮機を1台以上搭載し、圧縮機から排出された冷凍機油を分離する油分離器と、分離した油を貯留する油タンクと、油タンクから圧縮機に供給される油量を調節するオイルレギュレータを備えた室外ユニットAを1台以上と、圧縮機を1台搭載した室外ユニットBを備えた冷凍機において、室外ユニットAの圧縮機と室外ユニットBの圧縮機とを結ぶ給油管を設けることで、室外ユニットAの圧縮機と室外ユニットBの圧縮機を交互に運転することにより、室外ユニットBの保油量を適切な量に保持でき、また室外ユニットBの保油量を適切にすることで、室外ユニットAの保油量も適切にでき、特定の室外ユニットにおける圧縮機の油枯渇が回避され、信頼性の高い運転が可能となる。
【0077】
この発明に係る冷凍機は、室内ユニットから延びるユニット間配管に複数台の室外ユニットを並列につなぎ、室外ユニットにおいては、圧縮機を1台以上搭載し、圧縮機から排出された冷凍機油を分離する油分離器と、分離した油を貯留する油タンクと、油タンクから圧縮機に供給される油量を調節するオイルレギュレータを備えた室外ユニットAを1台以上と、圧縮機を1台搭載した室外ユニットBを備えた冷凍機において、室外ユニットBの圧縮機から室外ユニットAの圧縮機吸入部とを結ぶ給油管を設け、ユニット間配管のうちガス管から各室外ユニットに分配する分配器において、ガスと油を分配する油分離器構を設け、分離した油を室外ユニットBに選択的に流す流路を設けることで、室外ユニットBの圧縮機の油枯渇が回避され、室外ユニットBの圧縮機において余剰となった油は室外ユニットAに給油管を通じて供給されるので、室外ユニットAの圧縮機の油枯渇が回避され、信頼性の高い運転が可能となる。
【0078】
この発明に係る冷凍機は、前記の発明において、オイルレギュレータの代わりに、油タンクと圧縮機の間に開閉弁および圧縮機の油面の変動にて信号を発生するフロートスイッチ、及びフロートスイッチの信号にともない開閉弁の制御を行う制御装置と設けることで、圧縮機に適切に油が供給され、圧縮機の油枯渇が回避され、信頼性の高い運転が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による冷凍機の実施の形態1における構成を示す回路構成図である。
【図2】 この発明による冷凍機の実施の形態1における均油管の接続構成図である。
【図3】 この発明による冷凍機の実施の形態1における他の均油管の接続構成図である。
【図4】 この発明による冷凍機の実施の形態2における構成を示す回路構成図である。
【図5】 この発明による冷凍機の実施の形態1および2における室外ユニットの構成図である。
【図6】 この発明による冷凍機の実施の形態1における室外ユニット間の接続要領図である。
【図7】 この発明による冷凍機の実施の形態2における室外ユニットユニット間の接続要領図である。
【図8】 この発明による冷凍機の実施の形態3における構成を示す回路構成図である。
【図9】 この発明による冷凍機の参考例における構成を示す回路構成図である。
【図10】 この発明による冷凍機の参考例における均圧管の接続構成図である。
【図11】 この発明による冷凍機の参考例における他の均圧管の接続構成図である。
【図12】 この発明による冷凍機の実施の形態5における構成を示す回路構成図である。
【図13】 この発明による冷凍機の実施の形態5において3台の室外ユニットの接続構成を示す回路構成図である。
【図14】 この発明による冷凍機の実施の形態6における構成を示す回路構成図である。
【図15】 この発明による冷凍機の実施の形態6における分配器を示す構成図である。
【図16】 この発明による冷凍機の実施の形態6におけるアキュムレータを示す構成図である。
【図17】 この発明による冷凍機の実施の形態6における別の分配器を示す構成図である。
【図18】 この発明による冷凍機の実施の形態6における別の分配器を示す構成図である。
【図19】 この発明による冷凍機の実施の形態7における構成を示す回路構成図である。
【図20】 この発明による冷凍機の実施の形態8における構成を示す回路構成図である。
Claims (7)
- 1台以上の圧縮機と、圧縮機から排出された冷凍機油を分離する油分離器と、分離した油を貯留する油タンクと、油タンクから圧縮機に供給される油量を調節するオイルレギュレータとを備えた室外ユニットAを室内ユニットから延びるユニット間の配管に複数台並列に接続して成り、上記複数台の各室外ユニットAが保有する油タンク相互を均油管で連結し、各室外ユニットAの油タンクと圧縮機の吸入側とをそれぞれ差圧弁で接続するとともに、前記各差圧弁の設定値を、各吸入配管での圧力損失の最大値よりも予め定められた値以上に高くなるように設定することを特徴とする冷凍機。
- 請求項1記載の冷凍機において、前記各差圧弁の設定値を、各室外ユニットAの油タンクの圧力が、他の室外ユニットAのオイルレギュレータが開通したときに、前記油タンクから前記他の室外ユニットAの圧縮機へ前記均油管を通して必要油量を供給できるように、前記他の室外ユニットAの圧縮機の吸入圧力よりも予め定められた設定値以上に高くなるように設定したことを特徴とする冷凍機。
- 圧縮機を1台以上搭載し、圧縮機から排出された冷凍機油を分離する油分離器と、分離した油を貯留する油タンクと、油タンクから圧縮機に供給される油量を調節するオイルレギュレータを備えた室外ユニットAと、圧縮機を1台のみ搭載し、圧縮機から排出された冷凍機油を分離する油分離器を有する室外ユニットBとを備え、上記室外ユニットAを1台以上と室外ユニットBとを室内ユニットから延びるユニット間の配管に並列に接続して成り、かつ、上記室外ユニットAの圧縮機と上記室外ユニットBの圧縮機とを給油管で連結するとともに、少なくとも室外ユニットAの圧縮機を停止させる均油運転、あるいは室外ユニットBの圧縮機を停止させる均油運転のどちらか一方を実施し、室外ユニットAおよび室外ユニットBの保油量を適切な量に保持するようにしたことを特徴とする冷凍機。
- 圧縮機を1台以上搭載し、圧縮機から排出された冷凍機油を分離する油分離器と、分離した油を貯留する油タンクと、油タンクから圧縮機に供給される油量を調節するオイルレギュレータを備えた室外ユニットAと、圧縮機を1台のみ搭載し、圧縮機から排出された冷凍機油を分離する油分離器を有する室外ユニットBとを備え、前記室内ユニットから延びるユニット間の配管にガスと油を分離する油分離機構を有する分配器を設け、上記室外ユニットAを1台以上と室外ユニットBとを室内ユニットから延びるユニット間の配管の前記分配器の下流に並列に接続して成り、上記室外ユニットBの圧縮機から上記室外ユニットAの圧縮機吸入部とを給油管で連結すると共に、前記分配器により分離した油を上記室外ユニットBに流すことを特徴とする冷凍機。
- 請求項4記載の冷凍機において、室外ユニットBの圧縮機を停止させる均油運転を実施することを特徴とする冷凍機。
- オイルレギュレータの代わりに、油タンクと圧縮機との間に開閉弁、および圧縮機の油面変動に応じて信号を発生するフロートスイッチと、このフロートスイッチの信号に伴って上記開閉弁の制御を行なう制御装置とを設けたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の冷凍機。
- 室外ユニットA、室外ユニットBの側面に油タンク間、または油タンクと圧縮機間、または油タンクと圧縮機吸入部を接続する均油管の接続口を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の冷凍機。
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