JP2010190333A - 車両用主電動機の油面調整装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】温度上昇による潤滑油の劣化と軸受寿命の低下を防止すること。
【解決手段】主電動機下部のオイルタンクで繋がった2つの給油室の空間を繋ぐパイプを取り付けて、各給油室の気圧を同じにし、各給油室の油面高さを同じにする。2つの給油室を繋ぐパイプの代わりに回転軸内に給油室同士を繋ぐ連通穴を設けてもよい。
2つの給油室の気圧アンバランスを防ぎ、油面高さを同じにすることにより、軸受への潤滑油の供給不足による軸受寿命の低下と潤滑油の異常な攪拌熱の発生による潤滑油の劣化を防止することができる。
【選択図】図1
【解決手段】主電動機下部のオイルタンクで繋がった2つの給油室の空間を繋ぐパイプを取り付けて、各給油室の気圧を同じにし、各給油室の油面高さを同じにする。2つの給油室を繋ぐパイプの代わりに回転軸内に給油室同士を繋ぐ連通穴を設けてもよい。
2つの給油室の気圧アンバランスを防ぎ、油面高さを同じにすることにより、軸受への潤滑油の供給不足による軸受寿命の低下と潤滑油の異常な攪拌熱の発生による潤滑油の劣化を防止することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、回転軸に設けた軸受内に潤滑油を供給して軸受を潤滑する車両用主電動機において、異なる位置に設けた給油室の気圧を一定にすることにより、別々の給油室の油面高さを一定にし、軸受へ潤滑油を安定して供給し、潤滑油の攪拌熱の発生と軸受の寿命の低下を抑制することに関するものである。
車両用主電動機の軸受の潤滑は従来よりグリースが用いられているが、分解保守期間の延長による保守作業の省力化を図る目的から、分解保守期間の延長が図れる油潤滑の軸受構造の開発研究が進められている。
車両用主電動機における油潤滑構造については、特許文献1、2、3に記載のものが知られている。特許文献1、2、3に記載のものは、回転軸に取り付けられた油掻揚げ円板で給油室に溜められた潤滑油を掻き揚げて軸受箱に供給するようにしたものである。
車両用主電動機における油潤滑構造については、特許文献1、2、3に記載のものが知られている。特許文献1、2、3に記載のものは、回転軸に取り付けられた油掻揚げ円板で給油室に溜められた潤滑油を掻き揚げて軸受箱に供給するようにしたものである。
しかしながら、上記のような構造でファン側・反ファン側に別々に給油室を設けた場合、主電動機内部のファンの排風により、ファン側の給油室の気圧が主電動機の下側に設けられたオイルタンクで繋がったもう一つの給油室の気圧より高くなり、ファン側の給油室の油面高さが低下し、反ファン側の給油室の油面が上昇することになる。そのため、ファン側の給油室では軸受への潤滑油の供給不足が発生し、反対側の給油室では潤滑油過剰のために異常な攪拌熱が発生するため、潤滑油の劣化と軸受寿命の低下の原因となった。
本発明はこの課題を解決するものであり、その目的を達成するための手段は、
1)請求項1の発明によれば、潤滑油を回転軸とともに回転する掻揚げ円板で掻き揚げて軸受内に該潤滑油を供給する車両用主電動機において、2つの給油室をパイプで連通させ、該パイプにより該2つの給油室の圧力バランスを取ることにより、前記2つの給油室同士の油面高さを一定にすることを特徴とする車両用主電動機である。
1)請求項1の発明によれば、潤滑油を回転軸とともに回転する掻揚げ円板で掻き揚げて軸受内に該潤滑油を供給する車両用主電動機において、2つの給油室をパイプで連通させ、該パイプにより該2つの給油室の圧力バランスを取ることにより、前記2つの給油室同士の油面高さを一定にすることを特徴とする車両用主電動機である。
2)請求項2の発明によれば、前記潤滑油を前記回転軸とともに回転する前記掻揚げ円板で掻き揚げて前記軸受内に前記潤滑油を供給する車両用主電動機において、前記2つの給油室を連通する前記パイプの代わりに、前記回転軸に前記2つの給油室を連通する穴を設けたことを特徴とする車両用主電動機である。
本発明は、回転軸に設けた軸受内に潤滑油を供給して軸受を潤滑する車両用主電動機において、主電動機下部に設けたオイルタンクで繋がった2つの給油室の空間を繋ぐための経路を設ける。そのことによって、2つの給油室の気圧を同じにすることができる。これにより、各給油室の油面高さを同じにすることができ、各軸受への潤滑油の安定的な供給と反ファン側の給油室の油面高さが上昇することによる潤滑油の異常な攪拌熱の発生を抑えることができ、潤滑油の劣化と軸受寿命を延ばすことができるものである。
本発明において、異なる位置に設けた2つの給油室の空間を繋ぐ経路を設けることにより、各給油室の油面高さを同じにすることになり、温度上昇による潤滑油の劣化と、安定的に潤滑油で軸受を潤滑することにより軸受寿命の低下を抑えることができる。
回転軸に設けた軸受内に潤滑油を供給して軸受を潤滑する車両用主電動機において、主電動機下部に設けたオイルタンクで繋がった2つの給油室の空間を繋ぐための経路を設ける。そのことによって、2つの給油室の気圧を同じにする。
図1は請求項1の実施例、図2は請求項2の実施例を示す説明図である。
図1は請求項1の実施例、図2は請求項2の実施例を示す説明図である。
図1は、請求項1の実施例を示す説明図である。
1は回転軸、2は掻揚げ円板、3は給油室、4はオイルタンク、5はパイプ、6は油面高さ、7は潤滑油、8はファン、9はファンの回転による気流である。図の如く、回転軸1の回転により、ファン8も一緒に回転し、ファンの回転による気流9が発生して、一部がファン8側の給油室に流れ込みファン8側の給油室の気圧が上昇する。しかし、ファン8側の給油室3ともう一つの給油室3は主電動機の外部に設けられたパイプ5で繋がっているので、2つの給油室3の気圧は均一となり油面高さ6も同じとなる。
1は回転軸、2は掻揚げ円板、3は給油室、4はオイルタンク、5はパイプ、6は油面高さ、7は潤滑油、8はファン、9はファンの回転による気流である。図の如く、回転軸1の回転により、ファン8も一緒に回転し、ファンの回転による気流9が発生して、一部がファン8側の給油室に流れ込みファン8側の給油室の気圧が上昇する。しかし、ファン8側の給油室3ともう一つの給油室3は主電動機の外部に設けられたパイプ5で繋がっているので、2つの給油室3の気圧は均一となり油面高さ6も同じとなる。
図2は、請求項2の実施例を示す説明図である。2つの給油室3を繋ぐパイプ5の代わりに回転軸1に給油室3を繋ぐ連通穴10を設け、2つの給油室3の気圧が均一となり、油面高さ6が同じとなる。
これに対し、図3は、従来の一例を示す図である。2つの給油室3は潤滑油7が入ったオイルタンク4で繋がっている。ファン8により発生したファンの回転による気流9の一部の風の流れはファン8側の給油室3に入ってファン8側の給油室3の気圧が反対側の給油室3の気圧より相対的に上昇することになる。そのため、ファン8側の給油室3の油面高さ6は低くなり、反対側の油面高さ6は高くなる。
車両用の主電動機の軸受構造に関し、油潤滑方式における各給油室の気圧アンバランスを防ぎ、油面高さを調整する機構を発明することにより、全閉形主電動機において、軸受への潤滑油の供給不足による軸受寿命の低下と潤滑油の異常な攪拌熱の発生による潤滑油の劣化を防止し、軸受潤滑用の潤滑油と軸受を長期間安定して使用することを可能とする。
1 回転軸
2 掻揚げ円板
3 給油室
4 オイルタンク
5 パイプ
6 油面高さ
7 潤滑油
8 ファン
9 ファンの回転による気流
10 連通穴
2 掻揚げ円板
3 給油室
4 オイルタンク
5 パイプ
6 油面高さ
7 潤滑油
8 ファン
9 ファンの回転による気流
10 連通穴
Claims (2)
- 潤滑油を回転軸とともに回転する掻揚げ円板で掻き揚げて軸受内に該潤滑油を供給する車両用主電動機において、2つの給油室をパイプで連通させ、該パイプにより該2つの給油室の圧力バランスを取ることにより、前記2つの給油室同士の油面高さを一定にすることを特徴とする車両用主電動機。
- 前記潤滑油を前記回転軸とともに回転する前記掻揚げ円板で掻き揚げて前記軸受内に前記潤滑油を供給する車両用主電動機において、前記2つの給油室を連通する前記パイプの代わりに、前記回転軸に前記2つの給油室を連通する穴を設けたことを特徴とする車両用主電動機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009035996A JP2010190333A (ja) | 2009-02-19 | 2009-02-19 | 車両用主電動機の油面調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009035996A JP2010190333A (ja) | 2009-02-19 | 2009-02-19 | 車両用主電動機の油面調整装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=42816588
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2009035996A Pending JP2010190333A (ja) | 2009-02-19 | 2009-02-19 | 車両用主電動機の油面調整装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2010190333A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012153589A1 (ja) * | 2011-05-11 | 2012-11-15 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | 車両用駆動装置 |
CN111038236A (zh) * | 2019-12-06 | 2020-04-21 | 河南美力达汽车有限公司 | 一种新能源汽车的高效电动机 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1130696A (ja) * | 1997-07-11 | 1999-02-02 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 蒸発槽の液位制御装置 |
JP2000146324A (ja) * | 1998-11-12 | 2000-05-26 | Mitsubishi Electric Corp | 冷凍機 |
JP2002061648A (ja) * | 2000-08-21 | 2002-02-28 | Nippon Densan Corp | 動圧軸受装置及びこれを備えたスピンドルモータ |
JP2005061391A (ja) * | 2003-07-30 | 2005-03-10 | Aisin Seiki Co Ltd | ポンプ装置 |
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-
2009
- 2009-02-19 JP JP2009035996A patent/JP2010190333A/ja active Pending
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