JP3929533B2 - 小型トランス - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、民生用および産業用の電子機器に用いられる小型トランスに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の面実装トランスは、図5に示すように、コイルボビン1の巻胴部2上に1次コイル7が巻回され、その上に層間絶縁テープ14を介し2次コイル13が巻回される。
【0003】
この場合、1次,2次コイル7,13間の絶縁を確保するために、巻胴部2の両端に形成されたフランジの内壁面下方に内側に向かって突出する段差6a,6bが形成されている。
【0004】
これによって、1次コイル7の引出線7aと2次コイル13の端面13bとの位置をズラせ距離Aを稼ぐようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、1次側の引出線7aと2次コイル13の端面13b間の距離Aが十分でなく、端面13b側にその部分を覆うようにいちいち絶縁用の保護テープ17を設けなければならず、組立が煩雑である、という課題があった。
【0006】
この発明は以上のことに鑑み提案されたもので、その目的とするところは、1次側の引出線と2次コイルの端面とを離間し、よって保護テープを不用とし、製造を容易とし、かつその分、部品点数をも削減せしめた面実装タイプの小型トランスを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、両端にそれぞれフランジ3,4が形成され、各フランジ3,4の下方には端子9,10が植設された肉厚部8が形成され、かつ中空状の巻胴部2上に1次,2次コイル7,13が層間絶縁テープ14を介し巻回されてなる小型トランスにおいて、各フランジ3,4の内壁面の巻胴部2側には内側に向かって突出する段差6a,6bがそれぞれ形成され、かつ段差6a,6b間に巻回された1次コイル7の引出線7aが引出される側の一方の段差6aに引出溝11を形成するとともにこの引出線7aが引出される側の一方の段差6a上に、内側に向かって突出し、かつテーパ面16aを有する突部16を形成し、他方の段差6bにはテーパ面16aを有する突部16はなく、前記巻胴部2上に巻回された1次コイル7上に巻回された層間絶縁テープ14の一方の端部を前記テーパ面16aに立ち上がらせ、この立ち上げ部14aに2次コイル13の一方の端面13bを対面させ、この一方の端面13bと1次コイル7の引出線7aとの距離Aをとるようにしたことを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1ないし図4は本発明の一実施例であり、このうち図1は本発明にかかる面実装の小型トランスの主要構成部材であるコイルボビンの底面図、図2は図1中A−A線断面図、図3はコイルボビンの側面図、図4は本発明の面実装の小型トランスの構成を説明するための断面図である。
【0009】
まず、図1ないし図3において、1は合成樹脂製のコイルボビンであり、このコイルボビン1は中空状の巻胴部2と、この巻胴部2の両端にそれぞれ形成されたフランジ3,4とを備えている。
【0010】
しかして、各フランジ3,4の内壁面5側であって巻胴部2上には、図1および図2に示されるように、内側に向かって突出するリング状の段差6a,6bがそれぞれ形成され、巻胴部2上の段差6a,6bの内面間に1次コイル7(図4参照)が巻回されるように構成されている。
【0011】
また、各フランジ3,4の下方には肉厚部8が形成され、これらの肉厚部8の両側面8aの端部には適数本の端子9,10が植設されている。
【0012】
これらの端子9,10は面実装用のもので、外部に露出した部分には折曲部aが形成され、かつ外端部下面9a,10aは平坦になっており、プリント基板(図示せず)に実装可能に構成されている。
【0013】
また、肉厚部8の内側であって、1次コイル7の1次側引出線7a(図4参照)が絡げられる端子9が植設されている側にはテーパ面16aを有する突部16が形成される。図4において、突部16をわかり易くするために斜線を施している。
【0014】
すなわち、図1に示すように、端子9の植設側に位置する一方の段差6aには1次コイル7の引出線7aを外部に引出すための引出溝11が適間隔でもって形成されている。図示の例では引出溝11は2つ形成されている。そして、引出溝11によって分割された3つの各段差6a上には、詳しくは図4に示すように、断面直角三角形状の前記突部16が一体に形成されている。
【0015】
この場合、突部16の底面16bは段差6a上に位置し、これと直角な背面16cは一方のフランジ3の肉厚部8の内壁面側に位置し、かつテーパ面16aは、このテーパ面16aと離間・対向する反対側の他方のフランジ4の内壁面側に対向している。
【0016】
段差6aや突部16は、溶融した樹脂を型内に注入してコイルボビン1を射出成形する場合、コイルボビン1と一体に一挙に形成される。
【0017】
なお、他方のフランジ4の下端側には、図1および図4に示すように、2次コイル13の引出線13aを外部に引出し、2次コイル13の引出線13aを端子10に絡げ付けるための引出溝12が適間隔で形成されている。また、他方の段差6b上にはテーパ面を有する突部はない。
【0018】
組立てにあたっては、図4に示すように、まず、巻胴部2上に1次コイル7を巻回し、その引出線7aを引出溝11を介して外部に引出し、端子9の根元に絡げ付ける。
【0019】
1次コイル7上には層間絶縁テープ14が巻回され、その上に2次コイル13が巻回される。
【0020】
この場合、層間絶縁テープ14の突部16側に位置する一方の端部はテーパ面16aに立ち上げ、立ち上げ部14aとする。
【0021】
このように、本発明では、1次コイル7の引出線7aの引出部の段差6a上に内側に突出する突部16を形成し、この突部16のテーパ面16aに層間絶縁テープ14を立ち上がらせ、その立ち上げ部14aに2次コイル13の端面13bを位置させ、端面13bを内側にズラしている。図4の図示の態様では、本発明の構成をわかり易くするために、テーパ面16aと端面13bとの隙間を強調して描いているが、実際にはテーパ間の距離は数mmと狭いため、大きい隙間は生ぜず、巻線により大体埋まってしまい、実用上、支障はない。
【0022】
また、1次コイル7の引出線7aは突部16の下方の段差6aに形成された引出溝11を介し外部に引出すようにし、引出線7aと2次コイル13の一方の端面13aとの距離Aをとるようにし、十分な絶縁を図っている。
【0023】
なお、2次コイル13の引出線13aは他方のフランジ4側の肉厚部8に形成された引出溝12を介し外部に引出され、端子10の根元に絡げ付けられる。
【0024】
また、2次コイル13の外周には絶縁テープ15が巻回される。
【0025】
なお、コイルボビン1には、周知のようにコア(図示せず)が組込まれるなどしてトランスが組立てられる。
【0026】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、1次コイル7の引出線7aが引出される側のフランジ3側の肉厚部8の内壁面に、1次コイル7の引出線7aと2次コイル13の端面13bとを極力離すよう、内側に向かって突出し、かつテーパ面16aを有する突部16を形成したため、従来のように2次コイル13の端面13b側にいちいち保護テープを設ける手間がなくなり生産性が向上し、かつ部品点数も削減するといった利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の小型トランスに用いられるコイルボビンの底面図。
【図2】図1中A−A線断面図。
【図3】本発明に用いられるコイルボビンの一方の側から見た側面図。
【図4】本発明の小型トランスの構成を説明するための概略断面図。
【図5】従来例の断面図を示す。
【符号の説明】
1 コイルボビン
2 巻胴部
3,4 フランジ
5 フランジ内壁面
6a,6b 段差
7 1次コイル
7a 引出線
8 肉厚部
8a 肉厚部外側面
9,10 端子
11,12 引出溝
13 2次コイル
13a 引出線
14 層間絶縁テープ
14a 立ち上げ部
15 絶縁テープ
16 突部
16a テーパ面
16b 底面
16c 背面

Claims (1)

  1. 両端にそれぞれフランジ(3),(4)が形成され、各フランジ(3),(4)の下方には端子(9),(10)が植設された肉厚部(8)が形成され、かつ中空状の巻胴部(2)上に1次,2次コイル(7),(13)が層間絶縁テープ(14)を介し巻回されてなる小型トランスにおいて、
    各フランジ(3),(4)の内壁面の巻胴部(2)側には内側に向かって突出する段差(6a),(6b)がそれぞれ形成され、かつ段差(6a),(6b)間に巻回された1次コイル(7)の引出線(7a)が引出される側の一方の段差(6a)に引出溝(11)を形成するとともにこの引出線(7a)が引出される側の一方の段差(6a)上に、内側に向かって突出し、かつテーパ面(16a)を有する突部(16)を形成し、他方の段差(6b)にはテーパ面(16a)を有する突部(16)はなく、前記巻胴部(2)上に巻回された1次コイル(7)上に巻回された層間絶縁テープ(14)の一方の端部を前記テーパ面(16a)に立ち上がらせ、この立ち上げ部(14a)に2次コイル(13)の一方の端面(13b)を対面させ、この一方の端面(13b)と1次コイル(7)の引出線(7a)との距離(A)をとるようにしたことを特徴とする小型トランス。
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