JP2542509Y2 - インバータ用トランス - Google Patents

インバータ用トランス

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JP2542509Y2
JP2542509Y2 JP1991031117U JP3111791U JP2542509Y2 JP 2542509 Y2 JP2542509 Y2 JP 2542509Y2 JP 1991031117 U JP1991031117 U JP 1991031117U JP 3111791 U JP3111791 U JP 3111791U JP 2542509 Y2 JP2542509 Y2 JP 2542509Y2
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JP
Japan
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protective cover
coil bobbin
transformer
winding
flange
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修 渡辺
具夫 中島
晴彦 佐藤
弘 宇佐美
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Tamura Corp
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Tamura Corp
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  • Insulating Of Coils (AREA)
  • Housings And Mounting Of Transformers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はインバータに組込まれて
使用される小型のインバータ用トランスに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のトランスは、図10に示すよう
に、多分割構造のコイルボビン20の胴部外周に1次巻
線25、2次巻線26が巻回され、かつ周知のように、
鉄心(図示せず)が組込まれるなどして構成されてい
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】このトランスはインバ
ータ用の高圧トランスであるため、各巻線25,26の
保護には十分な配慮をすることが望ましい。しかしなが
ら、従来のこのトランスにおいては、その巻線の裏側の
保護は特になされていないものが多い、という課題があ
った。
【0004】本考案は上記のことに鑑み提案されたもの
で、その目的とするところは、トランスの裏側を簡単な
構造でもって覆うようにし、巻線を確実に保護するよう
にしたインバータ用トランスを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は上記の目的を達
成するために、外周に1次,2次巻線3,4が巻回され
るコイルボビン1の胴部2の両端にそれぞれピン端子1
3が植設された肉厚部7a,8aを有する外側のフラン
ジ7,8が形成され、その間に第1〜第4の中間フラン
ジ9〜12が形成され、これらの中間フランジ9〜12
により前記2次巻線4が多分割されるインバータ用トラ
ンスにおいて、前記コイルボビン1に、その下面および
側面を覆う、底板14aと側板14bおよび折曲部14
cとを有する断面ほぼコ字状の保護カバー14を備え、
この保護カバー14はその折曲部14cを前記コイルボ
ビン1の肉厚部7a,8aとコイルボビン1に組込まれ
た鉄心6との間に位置せしめて取付け、前記1次,2次
巻線3,4の裏側を保護することに特徴を有している。
【0006】
【作用】上記のように本考案によれば、トランス本体の
少なくとも下方部を覆う保護カバー14を設けるように
したため、トランス本体の構成部材であるコイルボビン
1の胴部に巻回された巻線3,4の裏面を保護すること
ができ、その損傷を防止することができるようにしてい
る。また、取付けにあたり、保護カバー14の折曲部1
4cをコイルボビン1の肉厚部7a,8aとコイルボピ
ン1に組込まれた鉄心6との間に挿入して位置させ、簡
単に取付けることができるようにしている。
【0007】
【実施例】図1,図2は本考案にかかるインバータ用ト
ランスの1実施例の分解斜視図を示すもので、本考案で
はコイルボビン1の胴部2の外周に1次,2次巻線3,
4が巻回され、かつ表側にスペーサ5が冠着され、ま
た、両側からフェライトから成るE・E型の鉄心6が組
込まれるなどして構成されたトランス本体Tの下面側
に、前記1次,2次巻線3,4の裏面側を保護すべく保
護カバー14を設けたものである。
【0008】すなわち、このトランス本体Tは、先ず、
図2,図3に示すように、胴部の両端に外側のフランジ
7,8がそれぞれ形成され、その間に第1ないし第4の
中間フランジ9〜12が形成されたコイルボビン1に、
1次巻線、2次巻線3,4を巻回して組立てられる。こ
の場合、一方の側の外側のフランジ7と、これと対向す
る第1の中間フランジ9間に1次巻線3を巻回する。こ
の1次巻線3の引出線3aはフランジ7端部に形成され
た肉厚部7aの底面に形成された引出線案内溝7bを介
し引出されており、肉厚部7aの端面に植設された適宜
のピン端子13に絡げ付けられる。
【0009】また、2次巻線4の巻始めの引出線4aは
他方の外側のフランジ8に形成された引出線案内溝8b
を介し、胴部2側に案内されて巻回されてゆく。フラン
ジ8と第4の中間フランジ12間に所定数回後は、第4
の中間フランジ12の裏面に形成された切欠きaを介し
引出線は隣の領域に案内され、巻回される。このように
して巻回後巻終わりの引出線4bは第1の中間フランジ
9の部分からフランジ8側に引出され、ピン端子13に
絡げ付けられる。また、所定の各ピン端子13に絡げ付
けられた引出線3a,4a,4bの接続部分は半田付け
される。
【0010】そして、この組立体Aの表側に、表側部分
を覆う合成樹脂の絶縁物から成るスペーサ5を冠着す
る。このスペーサ5は、外側のフランジ7,8間に巻回
された各巻線3,4の上面や側面などの表側を覆うほぼ
箱状の収納部5aと、その外周において水平方向外側に
延設されたほぼ矩形の枠状をなすフランジ5bとを備え
ている。このフランジ5bは外側のフランジ7,8およ
び中間フランジ9〜12を有するコイルボビン1の胴部
2の周囲に位置し、外側のフランジ7,8の下端部に形
成された各肉厚部7a,8aの上面や、それらの間、つ
まり胴部2の側部にわたって配設される。換言すると、
フランジ5bは巻線部分の外周四方にわたって配設され
る。
【0011】なお、各肉厚部7a,8aはコイルボビン
1の軸方向に向かって延設され、かつ各端面に複数本の
ピン端子13が植設されている。また、前述のようにス
ペーサ5が設けられたコイルボビン1の軸方向における
両側からフェライトから成るE・E型鉄心6が組込まれ
る。すなわち、鉄心6の中央脚6aはスペーサ5の収納
部5aの端部に形成された切欠き状の窓部5cを介しコ
イルボビン1の中空状の胴部2の内部に挿入され、かつ
鉄心6の連結部6bは肉厚部7a,8a上にスペーサ5
のフランジ5bを介し載置され、図1に示したトランス
本体Tが構成される。
【0012】そして、このトランス本体Tに、断面がほ
ぼコ字状をなす合成樹脂製であって絶縁性を有する保護
カバー14を、例えば図示の状態において左側から取付
けるようにしている。すなわち、この保護カバー14は
ほぼ矩形の底板14aと、その両側において立設された
側板14bと、その上部において内側に折曲された折曲
部14cとにて構成されている。
【0013】この場合、この実施例では側板14bの高
さが肉厚部7a,8aの厚みとほぼ同じ寸法となってお
り、折曲部14cを肉厚部7a,8aとフランジ5bと
の間の隙間に差し込んで挿入しつつ押し込めば簡単に取
付けることができる。なお、この保護カバー5は、外周
にテープを巻回したり、あるいは接着剤を用いれば容易
に固定することができ、これによりトランス本体Tの下
面を覆うことができ、1次,2次巻線3,4の裏面側を
保護することができる。図4はこのようにして保護カバ
ーを取付けた状態の端面図を示す。
【0014】図5は保護カバー14の他の実施例であ
り、各側板14bの両端部に保護カバー取付用の穴14
dを形成したことに特徴を有している。この場合、図2
において、各肉厚部7a,8aの側部に破線で示すよう
に、突起bを設ければ、これらの突起bに穴14dを合
わせることにより、簡単に取付けることができる。
【0015】図6は保護カバー14の別の実施例を示
す。この例では各側板14bに一対の鍵穴14eを形成
し、各側板14bを外側に広げるなどして取付け、穴部
に先ず突起bを挿入し、矢印で示すように保護カバー1
4を移動させることによって取付け、保護カバー14が
脱落しないようにしたものである。
【0016】図7は本考案に用いられる保護カバー14
の更に別の実施例であり、この例では各側板14bの内
面にその長さ方向に沿って延びるガイド用のリブ14f
を形成し、このリブ14fを、図1,図2等において肉
厚部7a,8aの上面とスペーサ5のフランジ5bの下
面との間に差し込んで挿入して取付けるようにしてい
る。
【0017】図8は本考案の保護カバー14の更に別の
実施例であり、側板14bの高さを肉厚部7a,8aと
鉄心6の厚みとほぼ同等にし、図9に示すように、底板
14と鉄心6の上面に位置する折曲部14cとにより、
トランス本体Tを挟持するようにして保護カバー14を
トランス本体Tに取付けるようにしたものである。
【0018】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、コイルボ
ビン1の裏側に保護カバー14の折曲部14cをコイル
ボビン1の肉厚部7a,8aとコイルボビン1に組込ま
れた鉄心6との間に挿入して位置させ取付けるようにし
たから、取付けが簡単であり、かつ各巻線3,4の裏側
も保護カバー14によって保護でき、巻線の損傷を防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1実施例にかかるインバータ用トラン
スの組立状態を示す斜視図である。
【図2】同上のトランス本体の分解斜視図である。
【図3】同上のトランス本体の底面図である。
【図4】本考案の組立状態を示す端面図である。
【図5】本考案に用いられる保護カバーの他の実施例で
ある。
【図6】本考案に用いられる保護カバーの別の実施例で
ある。
【図7】同上の保護カバーの更に別の実施例である。
【図8】同上の保護カバーの更に別の実施例である。
【図9】保護カバーの取付状態図である。
【図10】従来例である。
【符号の説明】
1 コイルボビン 2 胴部 3 1次巻線 3a 引出線 4 2次巻線 4a 引出線 4b 引出線 5 スペーサ 5a 収納部 5b フランジ 6 鉄心 7,8 外側のフランジ 7a,7b 肉厚部 9〜12 中間フランジ 13 ピン端子 a 切欠き A 組立体 T トランス本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 宇佐美 弘 埼玉県坂戸市千代田5丁目5番30号 株 式会社タムラ製作所 埼玉事業所内 (56)参考文献 特開 平2−68911(JP,A) 実開 昭54−93150(JP,U) 実開 昭50−39716(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周に1次,2次巻線(3),(4)が
    巻回されるコイルボビン(1)の胴部(2)の両端にそ
    れぞれピン端子(13)が植設された肉厚部(7a),
    (8a)を有する外側のフランジ(7),(8)が形成
    され、その間に第1〜第4の中間フランジ(9)〜(1
    2)が形成され、これらの中間フランジ(9)〜(1
    2)により前記2次巻線(4)が多分割されるインバー
    タ用トランスにおいて、前記コイルボビン(1)に、そ
    の下面および側面を覆う、底板(14a)と側板(14
    b)および折曲部(14c)とを有する断面ほぼコ字状
    の保護カバー(14)を備え、この保護カバー(14)
    はその折曲部(14c)を前記コイルボビン(1)の肉
    厚部(7a),(8a)とコイルボビン(1)に組込ま
    れた鉄心(6)との間に位置せしめて取付け、前記1
    次,2次巻線(3),(4)の裏側を保護することを特
    徴とするインバータ用トランス。
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