JP3924850B2 - 給油所 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車へ燃料油を給油する給油所に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
給油所で作業員は、顧客の車を空いている給油装置の所へ誘導し、給油装置で所望の油種を給油し、給油料金を受け取り精算装置で精算をして釣銭と領収書を顧客へ渡し、最後に車が安全に退出路から道路に出られるように誘導している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来の給油所では、給油作業だけでなく、車の誘導作業や精算作業など全てを給油所の作業員がおこなっているので、多くの作業員を必要としている。このように多くの作業員を必要とする給油所では、人手不足及び人件費が高騰している現在では経営が成り立たなくなりつつある。また、顧客が給油作業をするセルフサービス給油は米国などで実施されているが、給油に不馴れな顧客が給油をするために、油種の間違及び油の溢出などの危険が生じやすい。そこで本発明は、給油作業は作業員がおこない、他の作業は機械又は顧客がおこなうようにし、少ない作業員で安全に給油ができ、高い人件費でも経営が成り立つことができる給油所を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の給油所は、給油所の進入路には第一の給油案内表示装置が設けられ、敷地内に形成された複数のアイランドにはそれぞれ第二の給油案内表示装置、給油装置、及び出車可否表示装置が設けられ、各給油装置の前面に給油エリアが形成され、退出路には車を検知して作動する退車表示装置が設けられ、給油装置で給油された給油料金を精算する精算装置が給油装置の近傍に設けられ、
精算装置は、カード挿入口、貨幣投入口、釣銭放出口、表示器、キーボード、プリンタが設けられ、これらは精算制御手段に接続され、精算制御手段は給油装置から給油データ信号を受け、各表示装置の表示制御手段へ精算終了信号を出力するようになっており、
前記第一の給油案内表示装置には、給油所の敷地全体を表す模式的な地図が描かれ、各給油装置の前面の給油エリアを表す給油エリア番号と、この給油エリアの給油装置が不使用中に点灯するランプと、使用中に点灯するランプが設けられ、
第二の給油案内表示装置には、この給油エリアの給油装置で給油できる油種などを記した看板と、この給油エリアの給油エリア番号と、この給油エリアの給油装置が不使用中に点灯する回転灯と、使用中に点灯する回転灯が設けられていることを要旨とするものである。
【0005】
本発明によれば、前記精算装置は売店を併設した建屋内に設けられているので、精算をするために建屋内へ入った顧客は、売店で物品を買うことができ、顧客にとって便利であり、給油所にとっては売上の増大が図れる。
【0006】
また、前記精算装置は給油装置の近傍に設けられているので、給油をした所で精算が迅速にでき、顧客にとって便利であり、給油所にとって顧客の回転が速くなり売上の増大が図れる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1に示すように、給油所Aの進入路Bには第一の給油案内表示装置1が設けられ、敷地内に形成された複数のアイランドC、Cにはそれぞれ第二の給油案内表示装置2、給油装置3、及び出車可否表示装置4が設けられ、各給油装置3の前面に給油エリアDが形成されている。
図中Eは敷地の奥の建屋である。退出路Fには退車表示装置6が設けられている。そして、建屋E内には各種の小物を扱う売店Gが併設されている。
【0008】
図2に示すように、給油所Aの進入路Bに設けられている第一の給油案内表示装置1には、給油所Aの敷地全体を表す模式的な地図11が描かれ、各給油装置3の前面の給油エリアDを表す給油エリア番号12と、この給油エリアDの給油装置3が不使用中に点灯する青色のランプ13と、使用中に点灯する赤色のランプ14が設けられている。そして、給油装置3が不使用中で青色のランプ13の点灯した給油エリアDへ、顧客を案内するようになっている。
【0009】
図3に示すように、アイランドCの先端部に設けられている第二の給油案内表示装置2には、この給油エリアDの給油装置3で給油できる油種などを記した看板21と、この給油エリアDの給油エリア番号22と、この給油エリアDの給油装置3が不使用中に点灯する青色の回転灯23と、使用中に点灯する赤色の回転灯24が設けられている。そして、不使用中で青色の回転灯23の点灯した給油エリアDへ顧客を案内するようになっている。
【0010】
図4に示すように、アイランドCの中央部に設けられた給油装置3には、どのような油種の車へも給油ができるように、レギュラ、ハイオク、軽油の3油種の給油ノズル31、31、31が設けられ、各給油ノズル31から給油された量を表示する給油量表示器32が設けられている。給油装置3のケース内に導入された給油管33には、ポンプ34及び流量計35が介装され、流量計35は給油ホース36を介して給油ノズル31に接続され、給油ノズル31のノズル掛けにはノズルスイッチ37が設けられている。給油装置3のケースには精算カード発行機38が設けられ、給油量表示器32、ポンプ34、流量計35、ノズルスイッチ37、及び精算カード発行機38はケース内に設けられた給油制御手段39に接続されている。そして、給油制御手段39は、ノズルスイッチ37からノズル外し信号を受けて給油量表示器32に表示されていた前回の給油量表示を帰零し、ポンプ34へ駆動信号を出力し、後述するように各表示装置1、2、4の表示制御手段7へ給油開始信号を出力する。また、給油制御手段39は流量計35からの流量信号を計数して表示信号を給油量表示器32へ出力し、ノズルスイッチ37からノズル掛け信号を受けてポンプ34への駆動信号を消勢し、後述するように精算装置5の精算制御手段55へ給油データ信号を出力するようになっている。
【0011】
図5に示すように、アイランドCの後端部に設けられた出車可否表示装置4にはバー41が設けられ、バー41はモータ42により垂直方向Xと水平方向Yの間を回動するようになっている。そして、バー41を垂直方向Xから水平方向Yへ移動して車の出車不可を表示し、バー41を水平方向Yから垂直方向Xへ移動して車の出車可を表示するようになっている。
【0012】
図6に示すように、退車表示装置6は退出路Fの車の有無を検知する車検知器61と赤色の回転灯62とより構成されている。そして、車検知器61が車を検知すると回転灯62が点灯し、車検知器61が車を検知しなくなると回転灯62が消灯し、道路を走行中の車や、歩行者に注意を呼びかけるようになっている。
【0013】
精算装置8はアイランドC上に設けられ、精算作業の全てを顧客が行うようになっている。図8に示すように、各アイランドCに設けられた精算装置8には、カード挿入口81、貨幣投入口82、釣銭放出口83、表示器84、キーボード85、プリンタ86等が設けられ、これらは精算制御手段87に接続されている。そして、精算制御手段87は給油装置3から給油データ信号を受け、表示制御手段7へ精算終了信号を出力するようになっている。
【0014】
図7に示すように、精算装置8の精算制御手段55はキーボード85から精算信号を受けて、給油装置3から送られてきた給油データを印字した給油伝票をプリンタ86より発行し、給油伝票を発行すると精算終了信号を各表示装置1、2、4の表示制御手段7へ出力するようになっている。
【0015】
各表示装置1、2、4の表示制御手段7は、給油装置3から給油開始信号を受けて、第一第二の給油案内表示装置1、2へ赤色点灯信号を出力、出車可否表示装置4へ出車不可信号を出力する。そして、精算装置5から精算終了信号を受けて、第一第二の給油案内表示装置1、2へ青色点灯信号を出力し、出車可否表示装置4へ出車可信号を出力するようになっている。
【0016】
次に、動作を説明する。表示制御手段7は、給油装置3から給油開始信号を受けて、この給油装置3の赤色点灯信号を第一第二の給油案内表示装置1、2へ出力し、出車可否表示装置4へ出車不可信号を出力している。そして、この給油装置3の第一の給油案内表示装置1の赤色のランプ14が点灯し、第二の給油案内表示装置2の赤色の回転灯24が点灯し、出車可否表示装置4のバー41がモータ42により水平位置Yへ移動している。また、精算装置5から給油装置3の精算終了信号を受けて、この給油装置3の第一第二の給油案内表示装置1、2へ青色点灯信号を出力し、出車可否表示装置4へ出車可信号を出力している。そして、この給油装置3の第一の給油案内表示装置1の青色のランプ13が点灯し、第二の給油案内表示装置2の青色の回転灯23が点灯し、出車可否表示装置4のバー41がモータ42により垂直位置Xへ移動している。このように使用中の給油装置3は、第一第二の給油案内表示装置1、2の赤色のランプ14、赤色の回転灯24によって表示され、不使用中の給油装置3は、第一第二の給油案内表示装置1、2の青色のランプ13、青色の回転灯23によって表示されので、作業員が案内をしなくても車はスムーズに不使用中の給油装置3の給油エリアDに進むことができるようになる。
【0017】
このように青色のランプ13及び青色の回転灯23に案内されて給油装置3の給油エリアDに顧客の車が停止する。そして、給油エリアDの作業員は顧客から油種、給油量などを聞いて、所望の給油ノズル31を外すと、ノズルスイッチ37からノズル外し信号が給油制御手段39へ入力され、給油量表示装置32は帰零され、ポンプ34が駆動され、給油開始信号が表示制御手段7へ出力される。給油開始信号を受けた表示制御手段7は、この給油装置3の赤色点灯信号を第一第二の給油案内表示装置1、2へ出力し、出車可否表示装置4へ出車不可信号を出力する。そして、この給油装置3の第一の給油案内表示装置1の赤色のランプ14が点灯し、第二の給油案内表示装置2の赤色の回転灯24が点灯し、出車可否表示装置4のバー41がモータ42により水平位置Yへ移動して車の出車不可を表示する。
【0018】
給油ノズル31を車の給油口へ挿入して給油を開始すると、給油制御手段39は流量計35からの流量信号を計数し、計数値は給油量表示器32へ出力されて表示される。所望量が給油され、給油ノズル31をノズル掛けに掛けてノズルスイッチ37からノズル掛け信号が入力すると、給油制御手段39は駆動信号を消勢してポンプ34を停止し、発行信号を精算カード発行機38へ出力して精算カードを発行し、給油データ信号を精算装置8へ出力する。
【0019】
顧客がクレジットカードをカード挿入口81へ挿入すると、精算制御手段87は給油装置3から入力している給油データ信号に基づいて精算をし、クレジットカードをカード挿入口81から放出し、給油データを印字した給油伝票をプリンタ86で発行する。また、現金を貨幣投入口82へ投入した場合は、釣銭が釣銭放出口83へ放出される。そして、精算終了信号を表示制御手段7へ出力する。精算終了信号を受けた表示制御手段7は、この給油装置3の第一第二の給油案内表示装置1、2へ青色点灯信号を出力し、出車可否表示装置4へ出車可信号を出力する。そして、この給油装置3の第一の給油案内表示装置1の青色のランプ13が点灯し、第二の給油案内表示装置2の青色の回転灯23が点灯し、出車可否表示装置4のバー41がモータ42により水平位置Yへ移動して出車可を表示する。このように、精算装置8をアイランドC上に設け、精算作業の全てを顧客が行うようにしているので、精算のための作業員を不要とすることができる。
【0020】
精算が終わって車へ戻った顧客は、出車可否表示装置4のバー41がモータ42により水平位置Yから垂直位置Xへ移動しているので、出車をすることができる。このように給油が始まってから精算が終わるまで、出車可否表示装置4が出車不可を表示するので、給油中に出車したり、精算をしないで出車することを防止できる。
【0021】
そして、車が退出路Fに来て、車検知器61が車を検知すると、赤色の回転灯62が点灯し、道路を走行中の車及び歩行者へ出車注意を表示する。このように出車表示装置6が点灯するので、作業員が案内をしなくても車は退出路Fから道路へ安全に進むことができるようになる。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の給油所は、不使用中の給油装置を表示する給油案内表示装置と、複数油種を給油できる給油装置と、給油装置で給油された給油料金を精算する精算装置と、退出路の車を検知して作動する退車表示装置とを設けている。このように、給油作業は作業員がおこない、他の作業は機械又は顧客がおこなうようにしたので、少ない作業員で安全に給油ができ、高い人件費でも給油所の経営が成り立つことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が実施された給油所の全体を示す平面図である。
【図2】 第一の給油案内表示装置の正面図である。
【図3】 第二の給油案内表示装置の正面図である。
【図4】 給油装置の一部を断面で示す正面図である。
【図5】 出車可否表示装置の正面図である。
【図6】 退車表示装置の正面図である。
【図7】 給油所の制御ブロック図である。
【図8】 給油装置と精算装置の正面図である。
【符号の説明】
1 第一の給油案内表示装置
11 地図
12 給油エリア番号
13、14 ランプ
2 第二の給油案内表示装置
21 看板
22 給油エリア番号
23、24 回転灯
3 給油装置
31 給油ノズル
32 給油量表示器
33 給油管
34 ポンプ
35 流量計
36 給油ホース
37 ノズルスイッチ
38 精算カード発行機
39 給油制御手段
4 出車可否表示装置
41 バー
42 モータ
5 精算装置
51 表示器
52 キーボード
53 プリンタ
54 レジ
55 精算制御手段
6 退車表示装置
61 車検知器
62 回転灯
7 表示制御手段
8、9 精算装置
A 給油所
B 進入路
C アイランド
D 給油エリア
E、H 建屋
F 退出路
G 売店
Claims (1)
- 給油所の進入路には第一の給油案内表示装置が設けられ、敷地内に形成された複数のアイランドにはそれぞれ第二の給油案内表示装置、給油装置、及び出車可否表示装置が設けられ、各給油装置の前面に給油エリアが形成され、退出路には車を検知して作動する退車表示装置が設けられ、給油装置で給油された給油料金を精算する精算装置が給油装置の近傍に設けられ、
精算装置は、カード挿入口、貨幣投入口、釣銭放出口、表示器、キーボード、プリンタが設けられ、これらは精算制御手段に接続され、精算制御手段は給油装置から給油データ信号を受け、各表示装置の表示制御手段へ精算終了信号を出力するようになっており、
前記第一の給油案内表示装置には、給油所の敷地全体を表す模式的な地図が描かれ、各給油装置の前面の給油エリアを表す給油エリア番号と、この給油エリアの給油装置が不使用中に点灯するランプと、使用中に点灯するランプが設けられ、
第二の給油案内表示装置には、この給油エリアの給油装置で給油できる油種などを記した看板と、この給油エリアの給油エリア番号と、この給油エリアの給油装置が不使用中に点灯する回転灯と、使用中に点灯する回転灯が設けられていることを特徴とする給油所。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18038297A JP3924850B2 (ja) | 1997-06-20 | 1997-06-20 | 給油所 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP18038297A JP3924850B2 (ja) | 1997-06-20 | 1997-06-20 | 給油所 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH1111593A JPH1111593A (ja) | 1999-01-19 |
JP3924850B2 true JP3924850B2 (ja) | 2007-06-06 |
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ID=16082267
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP18038297A Expired - Fee Related JP3924850B2 (ja) | 1997-06-20 | 1997-06-20 | 給油所 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3924850B2 (ja) |
-
1997
- 1997-06-20 JP JP18038297A patent/JP3924850B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH1111593A (ja) | 1999-01-19 |
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