JPH08276994A - 給油所における車両誘導方法および装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両に対して計量機が空所であること、およ
び給油作業の進行度合を視覚的に表示して、給油所の入
口に進入した車両の運転手が予備的に進行方向を判断で
きるようにし、かつ顧客に対して安心感を与える車両誘
導方法および装置を提供すること。 【構成】 計量機による給油データをＰＯＳシステムに
よりデータ処理して売上業務を行うようにした型式の給
油所において、計量機１-1〜１-Nから給油開始，給油終
了，精算終了等のデータがＰＯＳシステムに入力される
ことを利用して、各計量機１-1〜１-Nに対応した位置に
おいて、空所，給油中，給油終了等の少なくとも３種類
の表示を選択的に表示するようにし、またこれら表示を
給油所に対する車両進入により開始するようにしたこ
と。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、自動車用給油所におけ
る車両誘導方法および装置に関し、詳しくは複数の給油
用計量機を備えた自動車用給油所において効率的に給油
を行うための車両誘導方法および装置に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来の自動車用給油所における車両誘導
手段としては、そのほとんどがサービスマンの主観的判
断のもとに手信号により誘導しており、またサービスマ
ンの手信号によらずに自動的に誘導する施設としては、
給油所の入口から各計量機のある給油位置までの経路に
誘導灯群を列状に敷設し、使用中の計量機への誘導灯群
だけを消灯することにより、給油所の入口に進入した車
両を点灯している誘導灯群に沿い進行させて待機中の計
量機へ誘導することができるようにした先行技術（例え
ば、特開昭５０−９０１２６公報参照）がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記先行技術において
は、計量機が使用中であることを検出して誘導灯群を消
灯するようにしている関係上、全数の計量機が使用中の
場合において、給油所の入口に進入した車両はいずれの
計量機方向へ予備的に進行するかを判断することができ
ずに、入口において停車を余儀なくされ、従って後続車
両が路上等において渋滞することになる。

【０００４】そこで本発明の目的は、車両に対する給油
中，精算中等の作業の進行度合を視覚的に表示して、給
油所の入口に進入した車両の運転手が予備的にいずれの
計量機方向へ進行すればよいかを判断することができる
ようにするばかりでなく、給油作業の進行状況の表示に
より、顧客に対して安心感を与えることができる車両誘
導方法および装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、計量機による給油データをＰＯＳシステムに
よりデータ処理して売上業務を行うようにした型式の給
油所における車両誘導方法として、計量機からの給油開
始，給油量，給油終了，精算終了等のデータがＰＯＳシ
ステムに入力されることを利用して、各計量機または各
計量機に対応した位置において、空所，給油中，給油終
了等の少なくとも３種類の表示を選択的に表示するよう
にし、またこれら表示を給油所に対する車両進入により
開始させるようにする。

【０００６】車両誘導装置としては、計量機による給油
データをＰＯＳシステムによりデータ処理して売上業務
を行うようにした型式の給油所において、各計量機また
は各計量機に対応した位置に、空所，給油中，給油終了
等の少なくとも３種類の表示が可能な表示器を設け、か
つＰＯＳ装置と各表示器との中間には表示制御ユニット
を設けて、各表示器に対して空所表示信号，給油中表示
信号，給油終了表示信号，精算終了信号等の指示信号を
入力することにより各表示器において当該計量機の状況
を表示することができるようにし、更に給油所における
車両の入口に車両進入を検出するセンサを設けてこのセ
ンサからの信号を前記ＰＯＳ装置に入力すると共に、セ
ンサからの車両進入信号を受けたＰＯＳ装置は、表示制
御ユニットを介して空所の計量機中のいずれか１台以上
の計量機に対して空所表示信号を送出するようにしたも
のである。

【０００７】

【作用】給油所の入口に車両が進入すると、センサから
車両進入信号がＰＯＳ装置に入力され、ＰＯＳ装置にお
ける各計量機の現状データが表示制御ユニットに転送さ
れ、表示制御ユニットから各表示ユニットに対して空所
表示信号，給油中表示信号，給油終了表示信号，精算終
了信号等の指示信号が入力され、各表示器において空
所，給油中，給油終了等の当該計量機の状況が表示され
る。

【０００８】

【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例について詳
細に説明する。

【０００９】本発明の適用対象としての給油所として
は、例えば図１および図２のように、給油用計量機１-
1，１-2，・・・１-Nと、ＰＯＳ装置２と、これら計量
機１-1，１-2，・・１-NおよびＰＯＳ装置２間において
電文の送受信をするポンプインタフェース３とを設け、
各計量機１-1，１-2，・・・１-Nによる給油のデータを
ＰＯＳ装置２において間断なく処理すると共に、顧客か
らの入金処理および顧客への伝票発行等の売上業務を行
うことができるようにしたＰＯＳシステムを備えた型式
の給油所を採択するのであるが、このＰＯＳシステムに
おいては、通常各計量機１-1，１-2，・・・１-Nから給
油開始，給油量，給油終了等のデータがＰＯＳ装置２に
入力され、販売内容に基づきＰＯＳ装置２において入金
および伝票発行等の売上業務が行われるように構成され
ている。

【００１０】上記型式の給油所に対する本発明の特殊構
成としては、例えば図１および図２に詳示するように、
各計量機１-1〜１-Nに、空所表示Ｇ，給油中表示Ｒ，給
油終了表示Ｙ等の少なくとも３種類の表示可能な表示器
４を設けると共に、ＰＯＳ装置２と各表示器４，４との
中間には表示制御ユニット５を設けて、各表示器４，４
に対して空所表示信号，給油中表示信号，給油終了表示
信号等のデータを入力することができるようにし、ＰＯ
Ｓ装置２においては、稼働計量機から給油開始および給
油終了のデータが的確に入力されるから、それらデータ
並びに精算終了のデータを表示制御ユニット５に転送し
て表示制御ユニット５から該当するそれぞれの表示器
４，４に表示信号を入力し、計量機１-1〜１-Nの状況を
表示器４，４により表示するようにする。

【００１１】前記表示器４における空所表示Ｇ，給油中
表示Ｒ，給油終了表示Ｙとしては、それぞれ色彩により
識別することができるように、空所表示Ｇを緑色，給油
中表示Ｒを赤色，給油終了表示Ｙを黄色とし、なおそれ
らの全種あるいは特定の表示例えば給油終了表示Ｙを点
滅するようにしてもよく、また各表示を文字自体により
あるいはシンボルマークにより表出してもよいのであ
る。

【００１２】更に給油所における車両の入口に車両進入
を検出するセンサ６を設けてこのセンサ６からの信号を
前記ＰＯＳ装置２に入力するようにし、センサ６からの
車両進入信号を受けたＰＯＳ装置２は、表示制御ユニッ
ト５を介して空所の計量機１-1〜１-N中のいずれか１台
または適宜台数の計量機における表示器４，４に対して
空所表示指示データを入力するようにし、なおセンサ６
としては赤外線センサその他の適宜のセンサを採択する
ことができる。

【００１３】前記装備のもとに、給油所入口に車両が進
入すると、センサ６から車両進入信号がＰＯＳ装置２に
入力され、ＰＯＳ装置２は表示制御ユニット５を介して
空所の計量機１-1〜１-N中のいずれか１台の計量機にお
ける表示器４に対して空所表示指示データを入力し、空
所表示Ｇを点灯させる。

【００１４】なお、複数の計量機が待機状態の場合、そ
れら全数の計量機あるいは複数の計量機における表示器
４，４の空所表示Ｇを点灯させてもよいが、顧客がいず
れの計量器に進行すればよいか迷う心配があり、空所表
示Ｇを点灯させるのは１台に限定するのが望ましく、択
一的な点灯に適応する回路構成にすることは容易であ
る。

【００１５】給油所入口に進入した車両は、空所表示Ｇ
の点灯している例えば計量機１-1に対応する給油位置に
進行すればよく、計量機１-1により給油が開始される
と、ポンプインタフェース３を介して計量機１-1とＰＯ
Ｓ装置２との間においてデータの往復送受が行われ、給
油量に基づいて売上情報の処理がなされるのであるが、
給油開始のデータは表示制御ユニット５に入力され、表
示制御ユニット５から計量機１-1における表示器４に対
して給油中表示データを入力し、空所表示Ｇを消灯する
と同時に給油中表示Ｒを点灯させる。

【００１６】計量機１-1による給油が終了すると、計量
機１-1から給油量の確定データがＰＯＳ装置２に送られ
て精算のための売上処理がなされるが、給油終了のデー
タは表示制御ユニット５に入力され、表示制御ユニット
５から計量機１-1における表示器４に対して給油終了表
示データを入力し、給油終了表示Ｒを消灯すると同時に
給油終了表示Ｙを点灯し、これにより車両が短時間後に
立ち去ることを表示して、給油を待つ次順位の顧客に対
して進行の準備を促すと共に、苛立つ気持ちを和らげる
ことができる。

【００１７】給油が終了すると、サービスマンにより売
上金の精算が行われてＰＯＳ装置２において売上伝票が
発行され、顧客に手渡されるが、売上伝票の発行に伴
い、ＰＯＳ装置２から精算終了のデータは表示制御ユニ
ット５に入力され、表示制御ユニット５から計量機１-1
における表示器４に対して空所表示データを入力し、給
油終了表示Ｙを消灯すると同時に空所表示Ｇを点灯して
次回の給油のための車両を誘導するようにする。

【００１８】上記表示器４における給油終了表示Ｙを設
けることなく、これに代えて給油終了表示Ｒを点滅させ
るようにしてもよい。

【００１９】給油所にＰＯＳ用屋外端末装置を設置する
場合には、上記ＰＯＳ装置２は屋外端末装置をも含むも
のである。

【００２０】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ＰＯＳシステムにおける給油状況並びに精算状況を格別
のセンサの設置によることなく信号として得ることがで
きることを利用して簡単な装備により、給油中，給油終
了，精算終了等を容易に表示することができ、従って多
数の計量機を設置した自動車用給油所における車両の誘
導をサービスマンによることなく、自動的かつ効率的に
誘導することができる効果があり、しかも給油終了後に
間もなく空所となる計量機の場所を表示することができ
るから、給油を待つ次順位の顧客に対して進行の準備を
促すと共に、苛立つ気持ちを和らげることができる利点
がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の給油所における車両誘導装置の構成を
示すブロック図である。

【図２】給油所における車両誘導装置の配置を例示する
平面図である。

【符号の説明】

１-1 ，１-N 計量機 ２ ＰＯＳ装置 ４ 表示器 ５ 表示制御ユニット ６ センサ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 計量機の給油データをＰＯＳシステムに
   よりデータ処理して売上業務を行うようにした型式の給
   油所における車両誘導方法であって、計量機（１-1）〜
   （１-N）の給油開始，給油終了，ＰＯＳ装置（２）の精
   算終了のデータを、ＰＯＳ装置（２）から表示制御ユニ
   ット（５）を介して各計量機（１-1）〜（１-N）に対応
   した表示器（４）に対し空所表示信号，給油開始表示信
   号，給油終了表示信号，精算終了信号等の指示信号を入
   力することにより、空所表示（Ｇ），給油中表示
   （Ｒ），給油終了表示（Ｙ）の３種類の表示を選択的に
   表示させるようにしたことを特徴とする給油所における
   車両誘導方法。
2. 【請求項２】 給油所入口の車両進入をセンサ（６）に
   より検出してこのセンサ（６）からの信号をＰＯＳ装置
   （２）に入力し、ＰＯＳ装置（２）から表示制御ユニッ
   ト（５）の介入のもとに表示器（４）による表示を開始
   するようにした請求項１の給油所における車両誘導方
   法。
3. 【請求項３】 計量機による給油データをＰＯＳシステ
   ムによりデータ処理して売上業務を行うようにした型式
   の給油所において、各計量機（１-1）〜（１-N）に対応
   する位置に、空所，給油中，給油終了等の少なくとも３
   種類の表示が可能な表示器（４）を設けると共に、ＰＯ
   Ｓ装置（２）と各表示器（４）,（４）との中間には、
   ＰＯＳ装置（２）からの空所表示信号，給油開始表示信
   号，給油終了表示信号，精算終了信号等の指示データを
   各計量機（１-1）〜（１-N）に入力する表示制御ユニッ
   ト（５）を設け、かつ給油所における車両の入口には車
   両進入を検出するセンサ（６）を設けてこのセンサ
   （６）からの信号を前記ＰＯＳ装置（２）に入力するよ
   うにした給油所における車両誘導装置。