JP3917827B2 - データ再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスク等の媒体に記録されたデータを再生するデータ再生装置に係り、詳しくは、パーシャルレスポンス(PR)波形の記録信号に従ってデータ記録のなされた記録媒体から信号を再生し、その再生信号から最尤復号の手法に従ってデータを復元するデータ再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、PRMLの手法を用いた記録再生方式が提案されている。このPRMLの手法では、記録すべきデータをパーシャルレスポンス(PR)の規則に従って変調することにより得られた記録信号を光磁気ディスク等の記録媒体に記録し、その記録媒体からの再生信号を所定周期でサンプリングし、そのサンプリング値から最尤データ検出器(例えば、ビタビ検出器)にて最も確からしい(ML)データを復元する。
【0003】
このような手法を適用するデータ再生装置(例えば、光磁気ディスク装置)では、例えば、データをPR(1,1)の規則に従って変調することにより得られた信号が記録されている記録媒体から信号の再生(読出し)が行われる。この再生信号は、例えば、図1(a)に示すように、記録信号と同様にPR(1,1)波形に等化されたものとなる。そして、この再生信号を所定の周期でサンプリングして得られたサンプリング値列の遷移状態からPR(1,1)変調前のデータとして最も確からしいデータが復元される。
【0004】
このようなデータ再生装置によれば、高密度にてデータ記録のなされた媒体から精度良くデータの再生を行うことができるようになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、超解像度媒体であるMSR媒体(光磁気ディスク)では、その媒体の特性から、再生信号の立下り部分(立下りエッジ部分)でそのレベル低下が鈍くなる傾向がある。特に、比較的高パワーでデータ書込みが行われた場合、その傾向が顕著になり、例えば、PR(1,1)の規則に従って変調された信号の記録により媒体上に形成されたロングマーク(ピット)間の2Tスペース部分(狭間隔部分)に対応した再生信号が、例えば、図1(b)に示すように、十分に立ち下がる前に立ち上がってしまう場合がある。
【0006】
このように立下りが立上がりより鈍くなる特性の再生信号を、例えば、その再生信号の立上がり部分(立上がりエッジ部分)に同期させたクロック信号に同期してサンプリングすると、例えば、図1(c)に示すように、そのサンプリング値Qの遷移は、立下りエッジ部分(A部分)において、本来のPR(1,1)波形から得られるべきサンプリング値の遷移と異なる。このため、そのサンプリング値Qの遷移状態からPR(1,1)波形を前提とした最尤検出器にてデータの復元を行っても、記録データが忠実に復元されない。
【0007】
そこで、本発明の課題は、立ち上がりと立下りの特性が異なる再生信号からでも、精度の良いデータ再生を行うことのできるデータ再生装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記第一の課題を解決するため、本発明は、請求項1に記載されるように、記録媒体からの再生信号を所定周期でサンプリングして得られるサンプリング値の遷移状態から所定のパーシャルレスポンス波形に対応する最尤復号手法に従って記録データの復元を行うデータ再生装置において、上記再生信号の立上がりエッジに同期した立上がり同期クロックに同期して当該再生信号をサンプリングし、前サンプリング値を出力する第一のサンプリング手段と、上記再生信号の立下りエッジに同期した立下り同期クロックに同期して当該再生信号をサンプリングし、後サンプリング値を出力する第二のサンプリング手段と、再生信号の立上がり部分で上記第一のサンプリング手段にて得られる前サンプリング値と、再生信号の立下り部分で上記第二のサンプリング手段にて得られる後サンプリング値とを合成して合成サンプリング値を出力する合成手段と、上記立上がり同期クロック及び立下り同期クロックのうちの予め定めた一方の同期クロックと異なる同期クロックにてサンプリングされた上記前サンプリング値または後サンプリング値の上記合成手段での取得タイミングをその一方の同期クロックに再同期させる再同期手段とを有し、上記合成手段において上記前サンプリング値及び後サンプリング値の双方を上記予め定めた一方の同期クロックに同期させて処理するようにし、該合成手段から出力される合成サンプリング値を上記最尤復号手法に従った記録データの復元に供するように構成される。
【0009】
このようなデータ再生装置では、再生信号の立上がり部分から第一のサンプリング手段にてサンプリングされた前サンプリング値と、再生信号の立下り部分から第二のサンプリング手段にてサンプリングされた後サンプリング値とによって合成サンプリング値が合成される。そして、その合成サンプリング値の遷移状態から最尤復号手法に従って記録データの復元が行われる。
【0010】
このように再生信号の立上がり部分とその立下り部分のそれぞれを独立した立上がり同期クロック及び立下り同期クロックにてサンプリングして得られた前サンプリング値と後サンプリング値とを合成しているので、再生信号の立上がり部分またはその立下り部分に歪みが発生してもその歪みが発生した部分からのサンプリング値の遷移状態を予め定めたパーシャルレスポンス波形から本来サンプリングされるサンプリング値の遷移状態により近いものとすることができる。また、合成手段での処理を単一の同期クロックに同期させて行うことができる
【0012】
位相を合わせて合成が容易に行えるという観点から、本発明は、請求項に記載されるように、上記再生装置において、上記合成手段は、一方が上記再同期手段にて上記一方の同期クロックに再同期されて取得される前サンプリング値と後サンプリング値の位相ずれ量に基づいて上記前サンプリング値と後サンプリング値の位相調整を行う位相調整手段とを有し、上記位相調整手段にて位相調整のなされた上記前サンプリング値と後サンプリング値を合成するように構成することができる。
【0013】
上記前サンプリング値と後サンプリング値の位相ずれ量は、例えば、MPUなどの制御装置から位相調整手段に提供するようにしても、実際に得られたサンプリング値などから検出し、その検出値を位相調整手段に提供するようにしてもよい。
【0014】
合成手段の具体的な構成提供するという観点から、本発明は、請求項に記載されるように、上記各データ再生装置において、再生信号の立上がりエッジ及び立下りエッジを検出するエッジ検出手段を有し、上記合成手段は、上記エッジ検出手段にて検出される再生信号の立上がりエッジ及び立下りエッジに基づいて再生信号の立上がり部分と立下り部分とを区別する状態を有する切換信号を生成する切換信号生成手段と、該切換信号生成手段からの切換信号が再生信号の立上がり部分に対応した状態となるときに、上記第一のサンプリング手段にて得られる前サンプリング値の選択出力を行い、上記切換信号生成手段からの切換信号が再生信号の立下り部分に対応した状態となるときに、上記第二のサンプリング手段にて得られる後サンプリング値の選択出力を行う出力選択手段とを有し、該出力選択手段にて選択出力のなされる前サンプリング値及び後サンプリング値を合成サンプリング値とするように構成することができる。
【0015】
上記エッジ検出手段は、合成手段の構成要素であっても、そうでなくてもよい。
【0016】
データ再生時のマージンに余裕が持てるとうい観点から、本発明は、請求項に記載されるように、記録系と共にデータ記録・再生装置に設けられた上記各データ再生装置において、第一の最尤復号手段と、第二の最尤復号手段と、記録系での記録条件を設定するための動作モードにおいて、第一のサンプリング手段からの前サンプリング値を上記第一の最尤復号手段に供給すると共に第二のサンプリング値からの後サンプリング値を上記第二の最尤復号手段に供給し、記録データを再生するための動作モードにおいて、第一のサンプリング手段からの前サンプリング値及び第二のサンプリング手段からの後サンプリング値を上記合成手段に供給すると共に、合成手段からの合成サンプリング値を第一の最尤復号手段に供給するサンプリング値供給制御手段を有し、上記記録条件を設定するための動作モードにおいて、上記第一の最尤復号手段及び第二の最尤復号手段にて得られたデータに基づいて記録条件を判定する一方、記録データを再生するための動作モードにおいて、上記合成手段からの合成サンプリング値の遷移状態から上記第一の最尤復号手段が記録データの復元を行うように構成することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0018】
本発明の実施の一形態に係るデータ再生装置は、例えば、図2に示すように構成される。この例では、PR(1,1)の規則に従って変調された信号が記録された光磁気ディスクからデータの再生を行う。
【0019】
図2において、このデータ再生装置は、記録媒体となる光磁気ディスク(MO)10から光学的にデータの読出しを行って電気信号を出力する光学ヘッド12、光学ヘッド12からの出力信号の増幅処理を行うアンプ14、アンプ14からの出力信号を波形等化するフィルタ/等化器16を有する。このフィルタ/等化器16からの信号が再生信号としてサンプリング回路100に供給される。
【0020】
また、このデータ再生装置は、2つのPLL回路18及び20を有する。PLL回路18は、上記再生信号の立上がりエッジ部分に同期した立上がり同期クロックCLK_Lを生成する。また、PLL回路20は、上記再生信号の立下りエッジ部分に同期した立下り同期クロックCLK_Tを生成する。
【0021】
上記サンプリング回路100は、2つのPLL回路18、20からのクロックCLK_L及びCLK_Tを入力し、上記再生信号のサンプリング処理を行う。サンプリング回路100にて得られたサンプリング値は、順次ML検出器(例えば、ビタビ検出器)22に供給される。このML検出器22は、PLL回路18からのクロックCLK_Lに同期して動作し、上記供給されるサンプリング値の遷移状態から、PR(1,1)に対応した最尤復号アルゴリズムに従って、そのPR(1,1)変調前のデータとして最も確からしいデータの復元を行う。
【0022】
上記サンプリング回路22は、例えば、図3に示すように構成される。
【0023】
図3において、このサンプリング回路100は、第一のアナログ/デジタル変換回路(以下、第一のA/D変換回路という)101、第二のアナログ/デジタル変換回路(以下、第二のA/D変換回路という)102、切換回路(MUX)103、前エッジ検出回路104、後エッジ検出回路105、切換回路(MUX)106、107及びエッジ合成回路120及び暴走検出回路130を有する。エッジ合成回路120は、再同期回路121、第一の同期信号検出回路122、第二の同期信号検出回路122、第一の位相調整回路124、第二の位相調整回路125、ずれ量検出カウンタ126、切換信号生成回路127及び選択回路(MUX)128を有する。
【0024】
上記第一のA/D変換回路101は、上記立上がり同期クロックCLK_Lに同期して上記再生信号(再生波形)をデジタル変換し、得られたデジタル信号を前サンプリング値Yt_Lとして出力する。切換回路103は、後述する暴走検出回路130からの検出信号に基づいて立上がり同期クロックCLK_L及び立下り同期クロックCLK_Tのいずれかを選択して出力する。切換回路103は、通常、立下り同期クロックCLK_Tを出力し、暴走検出回路130が立下り同期クロックCLK_Tの暴走を検出したときに、その検出信号に基づいてその出力を立上がりクロックCLK_Lに切替える。第二のA/D変換回路102は、上記切換回路103から出力される同期クロック(CLK_LまたはCLK_T)に同期して上記再生信号をデジタル変換し、得られたデジタル信号を後サンプリング値Yt_Tとして出力する。
【0025】
上記エッジ合成回路120の再同期回路121には、上記立上がり同期クロクCLK_L、切換回路103から出力されるり同期クロック(通常、立下り同期クロックCLK_T)及び第二のA/D変換回路102からの後サンプリング値Yt_Tが供給される。この再同期回路121は、切換回路103から出力される同期クロック(通常、立下り同期クロックCLK_T)に同期して第二のA/D変換回路102からの後サンプリング値Yt_Tを取り込み、立上がり同期クロックCLK_Lに再同期させてその後サンプリング値Yt_Tを前再同期サンプリング値Yt_T_syncLとして出力する。このように、後エッジサンプリング値Yt_Tを立ち上がり同期クロックCLK_Lに同期して出力することにより、以後の処理において、前再同期サンプリング値Yt_T_syncLは、前サンプリング値Yt_Lと共に、立上がり同期クロックCLK_Lに同期して処理することが可能となる。
【0026】
上記前エッジ検出回路104は、立上がり同期クロックCLK_Lと第一のA/D変換回路101からの前サンプリング値Yt_Lを入力し、前サンプリング値Yt_Lの遷移状態から再生信号の立上がりエッジ部分を検出する。上記後エッジ検出回路105は、立上がり同期クロックCLK_Lとエッジ合成回路120の再同期回路121からの前再同期サンプリング値Yt_T_syncLの遷移状態から再生信号の立下りエッジ部分を検出する。
【0027】
上記前エッジ検出回路104は、例えば、次のようにして再生信号の立上がりエッジを検出する。
【0028】
3つの連続する前サンプリング値Yt0_L、Yt1_L、Yt2_L(時刻の新しい順)を予め定めたスライスレベル(図示外のMPUなどから設定される)と比較し、以下の条件が満足される場合に、再生信号の立上がりエッジ部分を検出する。
【0029】
a)Yt2_Lがスライスレベル(Low1)未満である。
【0030】
b)Yt1_Lがスライスレベル(Low1)以上かつスライスレベル(High1)以下である。
【0031】
c)Yt0_Lがスライスレベル(High1)より大きい。
【0032】
前エッジ検出回路104は、上記条件が満足されたと判定される時刻t0にて前エッジ検出信号L_edgeを出力する。
【0033】
上記後エッジ検出回路105は、前エッジ検出回路104と同様の手法により再生信号の立下りエッジを検出する。
【0034】
即ち、3つの連続する前再同期サンプリング値Yt0_T_syncL、Yt1_T_syncL、Yt2_T_syncL(時刻の新しい順)をスライスレベルと比較し、以下の条件が満足される場合に、再生信号の立下りエッジ部分を検出する。
【0035】
a)Yt2_T_syncLがスライスレベル(High2)より大きい。
【0036】
b)Yt1_T_syncLがスライスレベル(Low2)以上かつスライスレベル(High2)以下である。
【0037】
c)Yt0_T_syncLがスライスレベル(Low2)未満である。
【0038】
後エッジ検出回路105は、上記条件が満足されたと判定される時刻t0にて後エッジ検出信号T_edgeを出力する。
【0039】
上記前エッジ検出回路104にて使用されるスライスレベル(Low1)、スライスレベル(High1)と、後エッジ検出回路105にて使用されるスライスレベル(Low2)、スライスレベル(High2)は、それぞれ同じであっても、異なるレベルであってもよい。これらのスライスレベルは、再生信号の立上がり部分、立下り部分の特性に応じて定めることが好ましい。
【0040】
上記前エッジ検出回路104からの前エッジ検出信号L_edgeは、選択回路(MUX)106を介してエッジ合成回路120の第一の同期信号検出回路122に供給される。この第一の同期信号検出回路122は、記録信号に含まれる例えば32ビットで構成された同期バイト(Syncバイト)の立上がりパターンPat_L[31:0]と上記前エッジ検出回路104から供給される前エッジ検出信号L_edgeのパターンとが一致するか否かを判定する。そして、それらのパターンが一致したときに、第一の同期信号検出回路122は検出信号を出力する。
【0041】
上記後エッジ検出回路105からの後エッジ検出信号T_edgeは、選択回路(MUX)107を介してエッジ合成回路120の第二の同期信号検出回路123に供給される。この第二の同期信号検出回路123は、上記同期バイト(Syncバイト)の立下りパターンPat_T[31:0]と上記後エッジ検出回路105から供給される後エッジ検出信号T_edgeのパターンとが一致するか否かを判定する。そして、それらのパターンが一致したときに、第二の同期信号検出回路123は検出信号を出力する。
【0042】
上記第一の同期信号検出回路122及び第二の同期信号検出回路123それぞれからの検出信号は、ずれ量検出カウンタ126に供給される。このずれ量検出カウンタ126は、第一の同期信号検出回路122からの検出信号の入力タイミングと第二の同期信号検出回路123からの検出信号の入力タイミングとの差分(時間)をカウント数として計測する。そして、その計測値がずれ量としてずれ量検出カウンタ126にラッチされる。このずれ量は、例えば、前エッジ検出信号L_edgeに基づた同期信号の検出タイミング(第一の同期信号検出回路122からの検出信号の出力タイミング)が、後エッジ検出信号T_edgeに基づいた同期信号の検出タイミング(第二の同期信号検出回路123からの検出信号の出力タイミング)より早い場合に、正値、それらの検出タイミングの関係が逆となる場合に、負値となる。
【0043】
このずれ量検出カウンタ126にラッチされたずれ量(カウント値)は、第一の位相調整回路124及び第二の位相調整回路125それぞれのずれ量設定ポートに供給される。第一の位相調整回路124には、上記前エッジ検出回路104からの前エッジ検出信号L_edgeが選択回路106を介して供給されると共に、第一のA/D変換回路101からの前サンプリング値Yt_L及び立上がり同期クロックCLK_Lが供給される。また、第二の位相調整回路125には、上記後エッジ検出回路105からの後エッジ検出信号T_edgeが選択回路107を介して供給されると共に、再同期回路121からの再同期サンプリング値Yt_T_syncL及び立上がり同期クロックCLK_Lが供給される。
【0044】
上記ずれ量検出カウンタ126から供給されるずれ量が正値となる場合、第一の位相調整回路124は、入力される上記前エッジ検出信号L_edge及び前サンプリング値Yt_Lをそのまま位相調整のなされた前エッジ検出信号d_L_edge及び前サンプリング値d_Yt_Lとして立上がり同期信号CLK_Lに同期して出力する。また、この場合、第二の位相調整回路125は、入力される上記後エッジ検出信号T_edge及び再同期サンプリング値Yt_T_syncLを、上記ずれ量に対応したクロック数分だけシフトし(遅延させて)、位相調整のなされた後エッジ検出信号d_T_edge及び後サンプリング値d_Yt_Tとして立上がり同期クロックCLK_Lに同期して出力する。
【0045】
一方、上記ずれ量検出カウンタ126から供給されるずれ量が負値となる場合、第一の位相調整回路124は、入力される上記前エッジ検出信号L_edge及び前サンプリング値Yt_Lを、上記ずれ量に対応したクロック数分だけシフトし(遅延させて)、位相調整のなされた前エッジ検出信号d_L_edge及び前サンプリング値d_Yt_Lとして立上がり同期クロックCLK_Lに同期して出力する。また、この場合、第二の位相調整回路125は、入力される上記後エッジ検出信号T_edge及び再同期サンプル値Yt_T_syncLをそのまま位相調整のなされた後エッジ検出信号d_T_edge及び後サンプリング値d_Yt_Tとして立上がり同期クロックCLK_Lに同期して出力する。
【0046】
なお、第一の位相調整回路124及び第二の位相調整回路l25それぞれのずれ量設定ポートに対して、上記ずれ量検出カウンタに代えて制御装置(MPU)から任意のずれ量を与えることもできる。
【0047】
上記再同期回路121、第一の同期信号検出回路122、第二の同期検出回路123、ずれ量検出カウンタ126、第一の位相調整回路124及び第二の位相調整回路125により、前エッジ検出信号d_L_edge及び前サンプリング値d_Yt_Lと、後エッジ検出信号d_T_edge及び後サンプリング値d_Yt_T(再同期サンプリング値Yt_T_sycnLに対応)とを、立上がり同期クロックCLK_Lの時間軸上にて位相調整がなされた状態にすることができる。
【0048】
切換信号生成回路127は、第一の位相調整回路124にて位相調整のなされた前エッジ検出信号d_L_edgeにてセットされ、第二の位相調整回路125にて位相調整のなされた後エッジ検出信号d_T_edgeにてリセットされる信号を生成し、その信号を1クロック分遅らせて切換信号Sel_Yt_Tとして出力する。そして、その切換信号Sel_Yt_Tは、選択回路128に供給される。
【0049】
選択回路128は、第一の位相調整回路124からの前サンプリング値d_Yt_Lと第二の位相調整回路125からの後サンプリング値d_Yt_Tを入力し、上記切換信号Sel_Yt_Tがセット状態となるときに後サンプリング値d_Yt_Tを選択する。また、上記切換信号Sel_Yt_Tがリセット状態となるときに、選択回路128は前サンプリング値d_Yt_Lを選択する。そして、この選択回路128にて選択された上記前サンプリング値d_Yt_Lまたは後サンプリング値d_Yt_Tが再生信号のサンプリング値YtとしてML検出器22(図2参照)に供給される。
【0050】
上記のようなデータ再生装置では、例えば、図4に示すようなタイミングチャートに従って処理がなされる。
【0051】
位相調整された前サンプリング値d_Yt_L(第一の位相調整回路124の出力)が図4(a)に示すように変化する場合、それに対応した前エッジ検出信号d_L_edgeは、図4(b)に示すように、その前エッジサンプリング値d_Yt_Lの立上がり部分で出力される(第一の位相調整回路124の出力)。また、上記前サンプリング値d_Yt_Lの変化と共に、位相調整された後エッジサンプリング値d_Yt_T(第二の位相調整回路125の出力)が図4(c)に示すように変化する場合、それに対応した後エッジ検出信号d_T_edgeは、図4(d)に示すように、その後エッジサンプリング値d_Yt_Tの立下り部分で出力される(第二の位相調整回路125の出力)。
【0052】
上記切換信号生成回路127は、図4(e)に示すように、上記前エッジ検出信号d_L_edgeでセットされ、上記後エッジ検出信号d_T_edgeでリセットされる信号(セット/リセット)を生成する。そして、切換信号生成回路127は、図4(f)に示すように、その信号(セット/リセット)を1クロック分遅らせた切換信号Sel_Yt_Tを出力する。このように上記信号(セット/リセット)を1クロック分遅らせて切換信号Sel_Yt_Tを生成するため、この切換信号Sel_Yt_Tがリセット状態となる期間(L選択期間)に、上記前サンプリング値d_Yt_Lの立上がり部分が含まれ、切換信号Sel_Yt_Tがセット状態となる期間(T選択期間)に、上記後サンプリング値d_Yt_Tの立下り部分が含まれることになる。
【0053】
そして、上記切換信号Sel_Yt_Tに基づいて選択回路128が上記前サンプリング値d_Yt_Lまたは後サンプリング値d_Yt_Tの選択切換を行うことにより、当該選択回路128から、図4(g)に示すような合成結果(合成サンプリング値)Yt_OUTが出力される。この合成サンプリング値Yt_OUTは、エッジ合成回路100からML検出器22に供給され、ML検出器22は、この合成サンプリング値Yt_OUTから、PR(1,1)に対応した最尤(ML)復号アルゴリズムに従って、例えば、図4(h)に示すような、データを復元する。
【0054】
上記のようなデータ再生装置では、再生信号の立上がり部分においてその立上がりエッジに同期したクロックCLK_Lに同期して得られたサンプリング値Yt_Lを選択し、再生信号の立下り部分においてその立下りエッジに同期したクロックCLK_Tに同期して得られたサンプリング値Yt_Tを選択することにより再生信号の最終的なサンプリング値を合成している。
【0055】
従って、MSR媒体からの再生信号のようにその再生信号の立下り部分が多少歪んでも、その立下り部分でのサンプリング値の遷移状態がPR(1,1)波形から本来サンプリングされるべきサンプリング値の遷移状態により近いものとなる。その結果、そのようなサンプリング値の遷移状態からPR(1,1)波形を前提とした最尤データ検出を行うML検出器22によって記録データが忠実に復元されることになる。
【0056】
このように、再生信号が多少歪んでいても記録データのより忠実な復元を行うことができることから、記録媒体10(光磁気ディスク)に対する信号の記録条件(例えば、書込み光パワーPwなど)及びその再生条件のマージンがより広くなる。
【0057】
なお、上記の例において、立上がり同期クロックCLK_Lに対する立下り同期クロックCLK_Tの位相は予め予期される範囲内ものとなる。この立下り同期クロックCLK_Tの位相がそのような範囲を越える場合、暴走検出回路130は、立下りクロックCLK_Tが暴走したものと判定し、検出信号を出力する。このように暴走検出回路130から検出信号が出力されると、切換回路103は、立下り同期クロックCLK_Tに代えて立上がり同期クロックCLK_Lを第二のA/D変換回路102及び再同期回路121に供給する。この場合、第二のA/D変換回路102は、第一のA/D変換回路101と同じタイミングで同じサンプリング値を出力することになる。その結果、このデータ再生装置は、再生信号から立上がり同期クロックに同期してサンプリング値を得る従来のデータ装置と同様のデータ再生機能となる。
【0058】
上記暴走検出回路130は、後サンプリング値d_Yt_Lの遷移状態から最尤復号アルゴリズムに従って復元されるビット列(データ)が本来の記録規則(例えば、1/7規則)を満足しない場合に、立下り同期クロックCLK_Tが暴走した と判定することができる。
【0059】
なお、上記の例では、再生信号の立下り部分に歪みが発生し易いMSR媒体からのデータ再生を想定しているため、暴走検出回路130は、立下り同期クロックCLK_Tの暴走を検出するようにしている。しかし、他の媒体や、記録条件等の関係から再生信号の立上がり部分に歪みが発生し易い場合では、暴走検出回路130は、立上がり同期クロックCLK_Tの暴走を検出することもできる。更に、双方の同期クロックの暴走を検出するようにし、一方の同期クロックの暴走が検出されたときに、その同期クロックに代えて他方の同期クロックを使用するようにするこもできる。
【0060】
また、上記例では、前エッジ検出回路104及び後エッジ検出回路105がサンプリング値の遷移状態から再生信号のエッジを検出している。再生信号のエッジ検出の手法は、これに限られず、例えば、図5に示すように、再生信号▲1▼をスライスレベルLcを用いて二値化し▲2▼、その二値化信号から前エッジ検出信号(RDTLE)▲3▼と後エッジ検出信号(RDTTE)▲4▼を生成するようにしてもよい。この場合、切換回路106に上記前エッジ検出信号(RDTLE)を供給すると共に、後エッジ検出信号(RDTTE)に対して上記再同期処理(再同期回路121での処理)を施して得られる信号(RDTTE)を切換回路107に供給する。このような構成により、切換回路106及び107の切換動作により、上記前エッジ検出信号L_edge及び後エッジ検出信号T_edgeに代えて、上記前エッジ検出信号(RDTLE)及び上記後エッジ検出信号(RDTTE)をエッジ合成回路120に供給することができる。
【0061】
ところで、最尤データ検出器を2つ備え、一方の最尤データ検出器が、立上がり同期クロックCLK_Lに同期して再生信号からサンプリングされたサンプリング値に基づいてデータの復元を行い、他方の最尤データ検出器が、立下り同期クロックCLK_Tに同期して再生信号からサンプリングされたサンプリング値に基づいてデータの復元を行うデータ再生装置が提案されている。このデータ再生装置は、所謂、Dual-PRML方式のデータ再生装置と称し、上記2系統で復元されたデータを合成することにより再生データを生成する。
【0062】
データの記録系と再生系を備えたデータ記録・再生装置において、その再生系に上記のようなDual-PRML方式のデータ再生ユニットと上記サンプリング回路100とを適用することができる。そのようなデータ記録・再生装置における再生系の基本的な構成は、例えば、図6に示すようになる。
【0063】
図6において、このデータ再生系は、立上がり同期クロックCLK_Lに同期して再生信号のサンプリングを行う第一のA/D変換回路101、立下り同期クロックCLK_Tに同期して再生信号のサンプリングを行う第二のA/D変換回路102、図3に示すような構成となるサンプリング回路100、第一のML検出器22a及び第二のML検出器22bを有する。なお、前述した例では、図3に示すようにサンプリング回路100に含まれていた第一のA/D変換回路101及び第二のA/D変換回路102が、この例では、サンプリング回路100の外に設置されたものとなっている。
【0064】
第一のA/D変換回路101にて得られた前サンプリング値はサンプリング回路100に供給されると共にスイッチS1に供給される。また、第二のA/D変換回路102にて得られた後サンプリング値はサンプリング回路100に供給されると共にスイッチS2に供給される。サンプリング回路100からの前述した合成サンプリング値はスイッチS1に供給される。スイッチS1は、第一のML検出器22aに供給すべきサンプリング値を、第一のA/D変換回路101からの前サンプリング値及びサンプリング回路100からの合成サンプリング値のいずれかに切換える。スイッチS2は、第二のA/D変換回路102からの後サンプリング値を第二のML検出器22bに供給するか否かを切換える。
【0065】
スイッチS1、S2の切換え動作により上記前サンプリング値が第一のML検出器22aに供給され、上記後サンプリング値が第二のML検出器22bに供給される状態(第一の状態)となるときは、このデータ再生装置は、Dual-PRML方式のデータ再生装置として機能する。一方、スイッチS1、S2の切換え動作によりサンプリング回路100からの合成サンプリング値が第一のML検出器22aに供給され、第二のML検出器22bにサンプリング値が供給されない状態(第二の状態)となるときは、このデータ再生装置は、前述した構成(図2参照)のデータ再生装置として機能する。
【0066】
なお、この記録・再生装置におけるデータ記録系の構成は、光磁気ディスク10に記録信号を書込むための公知のデータ記録装置の構成と同様となる。
【0067】
このようなデータ記録・再生装置において、記録条件設定のための動作モード(ライト・ベリファイ(Write Verify)モード、記録光パワー(Write Power)学習モード、テスト記録(Write Test)モードなど)では、スイッチS1、S2の切換え動作により、データ再生系は、上記第一の状態となる。
【0068】
この状態で、記録系は、設定された記録条件に従って光磁気ディスク10に所定のテスト用記録信号の書込みを行う。その後、再生系では、第一のA/D変換回路101からの前サンプリング値がスイッチS1を介して第一のML検出器22aに供給され、第二のA/D変換回路102からの後サンプリング値がスイッチS2を介して第二のML検出器22bに供給される。第一のML検出器22aは供給される前サンプリング値に基づいてデータの復元を行い、第二のML検出器22bは供給されるサンプリング値に基づいてデータの復元を行う。そして、制御装置(図示略)は、第一のML検出器22a及び第一のML検出器22bで復元される各データが上記所定のテスト用記録信号に対応したものであるか否かが判定する。この結果、復元された各データが上記所定のテスト用記録信号に対応したものでなければ、記録系では、その記録条件を変更して再度所定のテスト用記録信号の書込み処理がなされる(Write Retry)。
【0069】
上記のような処理を繰り返して、上記復元された各データが上記所定のテスト用記録信号に対応したものとなると、そのときの記録条件が最終の記録条件として決定されるそして、記録系は、その決定された記録条件に従って本来記録すべきデータを光磁気ディスク10に書込む。
【0070】
次に、上記のようにして本来記録すべきデータの書込みがなされた光磁気ディスク10からデータの再生を行う場合、上記スイッチS1、S2の切換え動作により再生系は、上記第二の状態となる。
【0071】
この状態において、前述した例と同様の処理(図3、図4参照)により、サンプル回路100にて得られた合成サンプリング値がスイッチS1を介して第一のML検出器22aに供給される。そして、第一のML検出器22aは、前述した例と同様に、供給される合成サンプリング値の遷移状態から、例えば、PR(1,1)変調前のデータとして最も確からしいデータの復元を行う。
【0072】
上記のようなデータ記録・再生装置では、記録条件を設定する動作モードでは、よりマージンの厳しい状態でテスト用記録信号の記録、再生がなされ、その再生結果に基づいて記録条件の判定がなされる。そして、その決定された記録条件に従って信号の書込みのなされた光磁気ディスク10からデータの再生を行う際には、正確なデータ再生がなされるためのマージンが広くなる方式(前述した例参照)にてデータ再生がなされるので、より誤りの少ないデータ再生がなされるようになる。
【0073】
上記各例において、第一のA/D変換回路101は、第一のサンプリング手段に対応し、第二のA/D変換回路102は、第二のサンプリング手段に対応し、サンプリング回路100は、合成手段に対応する。
【0074】
図3に示す再同期回路121は、再同期手段に対応し、図3に示す第一の同期信号検出回路122、第二の同期信号検出回路123、ずれ量検出カウンタ126、第一の位相調整回路124及び第二の位相調整回路125は、位相調整手段に対応する。
【0075】
図3に示す前エッジ検出回路104及び後エッジ検出回路105は、エッジ検出手段に対応し、切換信号生成回路127は、切換信号生成手段に対応し、選択回路(MUX)128は、出力選択手段に対応する。
【0076】
更に、図6に示す第一のML検出器22aは、第一の最尤検出手段に対応し、第二のML検出器22bは、第二の最尤検出手段に対応し、スイッチS1、S2は、サンプリング値供給制御手段に対応する。
【0077】
なお、本願発明を以下の通り付記として記す。
【0078】
(付記1)記録媒体からの再生信号を所定周期でサンプリングして得られるサンプリング値の遷移状態から所定のパーシャルレスポンス波形に対応する最尤復号手法に従って記録データの復元を行うデータ再生装置において、
上記再生信号の立上がりエッジに同期した立上がり同期クロックに同期して当該再生信号をサンプリングし、前サンプリング値を出力する第一のサンプリング手段と、
上記再生信号の立下りエッジに同期した立下り同期クロックに同期して当該再生信号をサンプリングし、後サンプリング値を出力する第二のサンプリング手段と、
再生信号の立上がり部分で上記第一のサンプリング手段にて得られる前サンプリング値と、再生信号の立下り部分で上記第二のサンプリング手段にて得られる後サンプリング値とを合成して合成サンプリング値を出力する合成手段とを有し、
該合成手段から出力される合成サンプリング値を上記最尤復号手法に従った記録データの復元に供するようにしたデータ再生装置。
【0079】
(付記2)付記1記載のデータ再生装置において、
上記立上がり同期クロック及び立下り同期クロックのうちの予め定めた一方の同期クロックと異なる同期クロックにてサンプリングされた上記前サンプリング値または後サンプリング値の上記合成手段での取得タイミングをその一方の同期クロックに再同期させる再同期手段を有し、
上記合成手段において上記前サンプリング値及び後サンプリング値の双方を上記予め定めた一方の同期クロックに同期させて処理するようにしたデータ再生装置。
【0080】
(付記3)付記2記載のデータ再生装置において、
上記合成手段は、一方が上記再同期手段にて上記一方の同期クロックに再同期されて取得される前サンプリング値と後サンプリング値の位相ずれ量に基づいて上記前サンプリング値と後サンプリング値の位相調整を行う位相調整手段とを有し、
上記位相調整手段にて位相調整のなされた上記前サンプリング値と後サンプリング値を合成するようにしたデータ再生装置。
【0081】
(付記4)付記3記載のデータ再生装置において、
上記前サンプリング値と後サンプリング値の位相ずれ量が所定の制御装置から上記位相調整手段に提供されるようにしたデータ再生装置。
【0082】
(付記5)付記3記載のデータ再生装置において、
上記合成手段は、上記前サンプリング値と後サンプリング値の位相ずれ量を検出するずれ量検出手段を有し、
該ずれ量検出手段にて検出された位相ずれ量に基づいて上記位相調整手段が上記前サンプリング値と後サンプリング値の位相調整を行うようにしたデータ再生装置。
【0083】
(付記6)付記5記載のデータ再生装置において、
上記ずれ量検出手段は、再生信号の立上がりエッジの検出パターンと、記録信号に含まれる予め定められた基準信号の立上がりパターンとが一致するか否かを判定し、それらが一致するときに検出信号を出力する第一の基準信号検出手段と、
再生信号の立下りエッジの検出パターンと、上記基準信号の立下りパターンとが一致するか否かを判定し、それらが一致するときに検出信号を出力する第二の基準信号検出手段と、
上記第一の基準信号検出手段及び第二の基準信号検出手段からの各検出信号に出力タイミングの差を計測するタイミング差計測手段とを有し、
該タイミング差計測手段にて計測された上記各検出信号の出力タイミング差に基づいて上記前サンプリング値と後サンプリング値の位相ずれ量を表すようにしたデータ再生装置。
【0084】
(付記7)付記1乃至6いずれか記載のデータ再生装置において、
再生信号の立上がりエッジ及び立下りエッジを検出するエッジ検出手段を有し、
上記合成手段は、上記エッジ検出手段にて検出される再生信号の立上がりエッジ及び立下りエッジに基づいて再生信号の立上がり部分と立下り部分とを区別する状態を有する切換信号を生成する切換信号生成手段と、
該切換信号生成手段からの切換信号が再生信号の立上がり部分に対応した状態となるときに、上記第一のサンプリング手段にて得られる前サンプリング値の選択出力を行い、上記切換信号生成手段からの切換信号が再生信号の立下り部分に対応した状態となるときに、上記第二のサンプリング手段にて得られる後サンプリング値の選択出力を行う出力選択手段とを有し、
該出力選択手段にて選択出力のなされる前サンプリング値及び後サンプリング値を合成サンプリング値とするようにしたデータ再生装置。
【0085】
(付記8)付記7記載のデータ再生装置において、
上記切換信号生成手段は、上記エッジ検出手段にて再生信号の立上がりエッジが検出されたときにセット状態となり、上記エッジ検出手段にて再生信号の立ち立下りエッジが検出されたときにリセット状態となる信号を所定遅延時間だけ遅延させた信号を切換信号として生成するようにしたデータ再生装置。
【0086】
(付記9)付記7または8記載のデータ再生装置において、
上記エッジ検出手段は、上記第一のサンプリング手段からの前サンプリング値の遷移状態に基づいて立上がりエッジを検出する前エッジ検出手段と、
上記第二のサンプリングからの後サンプリング値の遷移状態に基いて立下りエッジを検出する後エッジ検出手段とを有するデータ再生装置。
【0087】
(付記10)付記7乃至9いずれか記載のデータ再生装置において、
上記エッジ検出手段を複数備え、
その複数のエッジ検出手段のいずれか1つを選択する選択手段を有し、
該選択手段にて選択されたエッジ検出手段にて検出された再生信号の立上がりエッジ及び立下りエッジを上記合成手段に提供するようにしたデータ再生装置。
【0088】
(付記11)付記1乃至10いずれか記載のデータ再生装置において、
上記立上がり同期クロックに同期した処理及び上記立下り同期クロックに同期した処理のいずれかの異常を検出するクロック異常検出手段と、
該クロック異常検出手段が異常を検出した処理の同期クロックを他方の同期クロックに切換えるクロック切換手段とを有するデータ再生装置。
【0089】
(付記12)記録系と共にデータ記録・再生装置に設けられた付記1乃至11いずれか記載のデータ再生装置において、
第一の最尤復号手段と、
第二の最尤復号手段と、
記録系での記録条件を設定するための動作モードにおいて、第一のサンプリング手段からの前サンプリング値を上記第一の最尤復号手段に供給すると共に第二のサンプリング値からの後サンプリング値を上記第二の最尤復号手段に供給し、記録データを再生するための動作モードにおいて、第一のサンプリング手段からの前サンプリング値及び第二のサンプリング手段からの後サンプリング値を上記合成手段に供給すると共に、合成手段からの合成サンプリング値を第一の最尤復号手段に供給するサンプリング値供給制御手段を有し、
上記記録条件を設定するための動作モードにおいて、上記第一の最尤復号手段及び第二の最尤復号手段にて得られたデータに基づいて記録条件を判定する一方、記録データを再生するための動作モードにおいて、上記合成手段からの合成サンプリング値の遷移状態から上記第一の最尤復号手段が記録データの復元を行うようにしたデータ再生装置。
【0090】
【発明の効果】
以上、説明したように、請求項1乃至記載の本願発明によれば、再生信号の立上がり部分とその立下り部分のそれぞれを独立した立上がり同期クロック及び立下り同期クロックにてサンプリングして得られた前サンプリング値と後サンプリング値とを合成しているので、再生信号の立上がり部分またはその立下り部分に歪みが発生してもその歪みが発生した部分からのサンプリング値の遷移状態を予め定めたパーシャルレスポンス波形から本来サンプリングされるサンプリング値の遷移状態により近いものとすることができる。従って、立ち上がりと立下りの特性が異なる再生信号からでも、精度の良いデータ再生を行うことのできるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のデータ再生装置におけるPR(1,1)波形に対応した再生信号波形の各例、及び再生信号のサンプリング値の遷移状態の一例を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るデータ再生装置の構成例を示すブロック図である。
【図3】図2に示すデータ再生装置におけるサンプリング回路の具体的な構成例を示すブロック図である。
【図4】図3に示すサンプリング回路の動作例を示すタイミングチャートである。
【図5】再生信号の前エッジ及び後エッジの検出手法の一例を示すタイミングチャートである。
【図6】本発明の他の実施の形態に係るデータ記録・再生装置におけるデータ再生系の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 光磁気ディスク(記録媒体)
12 光学ヘッド
14 アンプ
16 フィルタ/等化器
18、20 PLL回路
22 ML検出器
100 サンプリング回路
101 第一のA/D変換回路
102 第二のA/D変換回路
103 切換回路
104 前エッジ検出回路
105 後エッジ検出回路
106、107 切換回路
120 エッジ合成回路
121 再同期回路
122 第一の同期信号検出回路
123 第二の同期信号検出回路
124 第一の位相調整回路
125 第二の位相調整回路
126 ずれ量検出カウンタ
127 切換信号生成回路
128 選択回路

Claims (4)

  1. 記録媒体からの再生信号を所定周期でサンプリングして得られるサンプリング値の遷移状態から所定のパーシャルレスポンス波形に対応する最尤復号手法に従って記録データの復元を行うデータ再生装置において、
    上記再生信号の立上がりエッジに同期した立上がり同期クロックに同期して当該再生信号をサンプリングし、前サンプリング値を出力する第一のサンプリング手段と、
    上記再生信号の立下りエッジに同期した立下り同期クロックに同期して当該再生信号をサンプリングし、後サンプリング値を出力する第二のサンプリング手段と、
    再生信号の立上がり部分で上記第一のサンプリング手段にて得られる前サンプリング値と、再生信号の立下り部分で上記第二のサンプリング手段にて得られる後サンプリング値とを合成して合成サンプリング値を出力する合成手段と
    上記立上がり同期クロック及び立下り同期クロックのうちの予め定めた一方の同期クロックと異なる同期クロックにてサンプリングされた上記前サンプリング値または後サンプリング値の上記合成手段での取得タイミングをその一方の同期クロックに再同期させる再同期手段とを有し、
    上記合成手段において上記前サンプリング値及び後サンプリング値の双方を上記予め定めた一方の同期クロックに同期させて処理するようにし、
    該合成手段から出力される合成サンプリング値を上記最尤復号手法に従った記録データの復元に供するようにしたデータ再生装置。
  2. 請求項1記載のデータ再生装置において、
    上記合成手段は、一方が上記再同期手段にて上記一方の同期クロックに再同期されて取得される前サンプリング値と後サンプリング値の位相ずれ量に基づいて上記前サンプリング値と後サンプリング値の位相調整を行う位相調整手段とを有し、
    上記位相調整手段にて位相調整のなされた上記前サンプリング値と後サンプリング値を合成するようにしたデータ再生装置。
  3. 請求項1又は2記載のデータ再生装置において、
    再生信号の立上がりエッジ及び立下りエッジを検出するエッジ検出手段を有し、
    上記合成手段は、上記エッジ検出手段にて検出される再生信号の立上がりエッジ及び立下りエッジに基づいて再生信号の立上がり部分と立下り部分とを区別する状態を有する切換信号を生成する切換信号生成手段と、
    該切換信号生成手段からの切換信号が再生信号の立上がり部分に対応した状態となるときに、上記第一のサンプリング手段にて得られる前サンプリング値の選択出力を行い、上記切換信号生成手段からの切換信号が再生信号の立下り部分に対応した状態となるときに、上記第二のサンプリング手段にて得られる後サンプリング値の選択出力を行う出力選択手段とを有し、
    該出力選択手段にて選択出力のなされる前サンプリング値及び後サンプリング値を合成サンプリング値とするようにしたデータ再生装置。
  4. 記録系と共にデータ記録・再生装置に設けられた請求項1乃至3いずれか記載のデータ再生装置において、
    第一の最尤復号手段と、
    第二の最尤復号手段と、
    記録系での記録条件を設定するための動作モードにおいて、第一のサンプリング手段からの前サンプリング値を上記第一の最尤復号手段に供給すると共に第二のサンプリング値からの後サンプリング値を上記第二の最尤復号手段に供給し、記録データを再生するための動作モードにおいて、第一のサンプリング手段からの前サンプリング値及び第二のサンプリング手段からの後サンプリング値を上記合成手段に供給すると共に、合成手段からの合成サンプリング値を第一の最尤復号手段に供給するサンプリング値供給制御手段を有し、
    上記記録条件を設定するための動作モードにおいて、上記第一の最尤復号手段及び第二の最尤復号手段にて得られたデータに基づいて記録条件を判定する一方、記録データを再 生するための動作モードにおいて、上記合成手段からの合成サンプリング値の遷移状態から上記第一の最尤復号手段が記録データの復元を行うようにしたデータ再生装置。
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