JP2001176208A - 位相誤差検出器、同期クロック生成器および記録装置 - Google Patents

位相誤差検出器、同期クロック生成器および記録装置

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JP2001176208A
JP2001176208A JP36138399A JP36138399A JP2001176208A JP 2001176208 A JP2001176208 A JP 2001176208A JP 36138399 A JP36138399 A JP 36138399A JP 36138399 A JP36138399 A JP 36138399A JP 2001176208 A JP2001176208 A JP 2001176208A
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equalization
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equalized
sampling clock
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Hideyuki Yamakawa
秀之 山川
Takatoshi Kato
崇利 加藤
Tatsuya Hirai
達哉 平井
Takuji Nishitani
卓史 西谷
Shintaro Suzumura
伸太郎 鈴村
Hiroshi Ide
博史 井出
Nobuaki Nakai
信明 中井
Takashi Nara
孝 奈良
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Hitachi Ltd
Hitachi Advanced Digital Inc
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Hitachi Ltd
Hitachi Video and Information System Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】PR方式による再生装置において、より精度の高
いサンプリングクロックを生成する。 【解決手段】位相誤差検出器10は、波形傾き検出器11、等
化誤差検出器12、位相誤差検出器13から構成される。波
形傾き検出器11は、パーシャルレスポンスの応答波形に
等化された等化後波形サンプルYnから(Yn+1)-(Yn-1)に
よって波形の傾きの正負を+1、0、-1として求める。等化
誤差検出器12は、等化目標レベルと等化後波形サンプル
から等化誤差検出器12で等化誤差を算出する。そして、
位相誤差検出器13は、得られた傾きと等化誤差の積を位
相誤差とし、これによって、サンプリングクロックの位相
を位相誤差が減じるように調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パーシャルレスポ
ンス最尤復号方式(PRML;Partial Response Maximum Lik
elihood)などのパーシャルレスポンス(PR;Partial Resp
onse)方式を利用したデータ再生の技術に関し、特に、再
生波形に同期した再生信号のサンプリングクロックを生
成する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パーシャルレスポンス(PR)方式と、最尤
系列推定(ML;Maximum Likelihood)方式を組み合わせたP
RML方式は、 従来、ハードディスク装置に代表される磁気
記録装置における記録方式として一般的に用いられてお
り、近年では、PRMLを拡張した拡張PRML方式も実用化され
ている。
【0003】ここで、パーシャルレスポンス(PR)方式は、
符号間干渉(隣り合って記録されているビットに対応す
る再生信号同士の干渉)を積極的に利用して必要となる
信号帯域を圧縮しつつデータ再生を行う方式である。パ
ーシャルレスポンス(PR)方式は、さらに、符号間干渉の発
生のさせかたによって複数種類クラスに分類されている
が、最も主流であるのがクラス4のパーシャルレスポンス
「PR4」である。
【0004】また、最尤系列推定(ML)方式としては、ビタ
ビ復号方式が最も広く用いられている。ビタビ復号方式
は、再生信号波形のもつ符号間干渉の規則を有効に利用
し、複数時刻にわたる信号振幅の情報に基づいて、最も確
からしいデータ系列の再生を行う。
【0005】磁気記録装置では、以上のようなPRML方式
による再生を行うために、磁気ヘッドによって得られる
再生波形に同期した同期クロックを生成し、このクロッ
クによって再生波形をサンプルし振幅情報に変換する。
そして、振幅情報に適切な波形等化を施して、あらかじめ
定めたパーシャルレスポンスの応答波形サンプルに変換
する。そして、パーシャルレスポンスの応答波形サンプ
ルの現在および過去の値より、この現在および過去の応
答波形サンプルが表すデータ系列として最も確からしい
データ系列をビタビ復号部において求め、このデータ系
列中の現在のデータを再生データとして出力する。
【0006】以下、このような、従来の磁気記録装置のPR
ML方式による再生の詳細について説明する。
【0007】図3に、典型的な磁気記録装置の構成を示
す。
【0008】図中の、ホストI/F35は、磁気記録装置とパ
ーソナルコンピュータ等のホストコンピュータとのデー
タ転送を制御する。記録符号化回路34は、記録するユー
ザーデータをあらかじめ定めた記録方式に従い変調し記
憶媒体に記録できるデータに変換(符号化)する。記録/
再生アンプ32は、記録ヘッドを介して、データの記録媒体
への磁化情報としての書き込みと、記録媒体上の磁化情
報の電気信号としての読み出し行う。
【0009】記録/再生アンプ32によって電気信号とし
て読み出された再生信号に基づいて、データ再生回路29
により、PRML方式による再生処理が行われ、最も確からし
いデータ系列が再生される。復号化回路33は、生成され
たデータ系列に、符号化回路34と逆の復調(復号化)を施
し、元の記録データを復元する。
【0010】次に、図4にデータ再生回路29の構成を示
す。
【0011】図中において、記録/再生アンプ32によって
読み出された再生信号は、可変ゲインアンプ(VGA)21にお
いて適切な利得による増幅が行われた後、帯域制限フィ
ルタ22において、後段でアナログ・ディジタル変換する為
の適切な帯域制限が施される。
【0012】アナログ・ディジタル変換器23では、得られ
た再生信号波形をディジタル信号に変換する。この時の
サンプリングクロックは、後述の同期信号生成回路28で
生成される。ディジタル信号に変換された再生信号は、
ディジタル等化器24において目的とするパーシャルレス
ポンスの応答波形になるように波形等化が行われ、等化
後波形サンプルとして出力される。この等化後波形サン
プルは、ビタビ復号回路25と、同期信号生成回路28に供給
される。ビタビ復号回路25は、この等化後波形サンプル
から最も確からしいデータ系列を再生する。一方、同期
信号生成回路28は、前述したアナログ・ディジタル変換の
サンプルタイミングを決めるためのサンプリングクロッ
クを生成する。
【0013】ここで、同期信号生成回路28は主に、位相誤
差検出器10、ループフィルタ27、VCO26の3つから構成さ
れる。位相誤差検出器10では、ディジタル等化器24から
出力される等化後波形サンプルより、現在のサンプリン
グクロックと正しいサンプリングクロックの位相差を求
める。ループフィルタ27では、求められた位相差信号に
応じて、この位相差が小さくなるように、VCO26の発振周
波数を制御する。
【0014】以上、従来の磁気記録装置のPRML方式によ
る再生の詳細について説明した。
【0015】さて、以上のような磁気記録装置において、
位相誤差検出器10の位相誤差の検出性能は、サンプリン
グクロックの精度に影響するために、磁気記録装置のデ
ータ再生性能に大きく影響する。
【0016】ここで、このような位相誤差検出器10の位
相誤差検出の従来の技術としては、特開平9-139025号公
報記載の技術が知られている。
【0017】図5に、特開平9-139025号公報記載の位相誤
差検出器の概略構成を示す。
【0018】この位相誤差検出器では、等化後波形サン
プルに対してレベル判定手段44でレベル判定を行い、振
幅値を、この振幅値が本来とるべきパーシャルレスポン
スの理想振幅値のいずれか(ここでは、-1、0、1)、すなわ
ち、等化目標レベルに正規化し、等化目標レベルの時系列
上の組み合わせから波形傾き判定手段41で波形の傾きを
求める。また、等化後波形の振幅値と、これに対してレベ
ル判定手段44が求めた等化目標レベルのいずれかとの差
を、等化誤差として求める。そして、求めた等化誤差から
位相誤差の絶対量を求め、求めた傾きから位相誤差の方
向を求めることより、位相誤差算出手段43で、位相誤差を
算出する。
【0019】ここで、特開平9-139025号公報記載の位相
誤差検出器では、波形傾き判定手段41による波形の傾き
は、等化目標レベルを時系列に並べたXn-1、Xn、Xn+1に対
して、たとえば、Xn-1、Xn、Xn+1と推移していく過程中で、
等化目標レベルの増加方向の変化があり、かつ、等化目標
レベルの減少方向の変化がなかった場合に傾きを正と
し、Xn-1、Xn、Xn+1と推移していく過程中で、等化目標レベ
ルの減少方向の変化があり、かつ、等化目標レベルの増加
方向の変化がなかった場合に傾きを負とし、他の場合は
傾きを0とすることにより行われている。
【0020】そして、傾きが0となった場合には、位相誤
差の方向が不明であるために、位相誤差無しとして、等化
誤差に応じたサンプリングクロックの位相の調整を行わ
ないようにしている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】いま、一例として、図6
に示すように、白丸の正規のサンプル点でサンプルした
場合に得られる等化後波形サンプル(したがって、等化目
標レベル)Xnに対して、黒丸の正規よりもわずかに早い
(位相進み)タイミングでのサンプルした等化後波形サン
プルYnが得られた場合を考える。
【0022】この場合、前記特開平9-139025号公報記載
の位相誤差検出器では、等化目標レベルXn-1、Xn、Xn+1は、
0、+1、0となるため、傾きとして0が求まる。そして、この
場合には、サンプリングクロックの位相誤差が存在する
にも関わらず、サンプリングクロックの位相の調整が行
われない。また、同様に、等化目標レベルXn-1、Xn、Xn+1
が、0、-1、0となった場合にも、サンプリングクロックの位
相誤差が存在するにも関わらず、サンプリングクロック
の位相の調整が行われない。
【0023】また、前記特開平9-139025号公報記載の位
相誤差検出器には、等化目標レベルを誤算出してしまっ
た場合に、位相誤差の方向も誤って算出し、サンプリン
グクロックの位相を不正に調整してしまうことがあると
いう問題もある。
【0024】すなわち、前記特開平9-139025号公報記載
の位相誤差検出器では、充分に精度の高い、サンプリング
クロックを生成することができない。
【0025】そこで、本発明は、PR方式による再生装置に
おいて、より精度の高いサンプリングクロックを生成す
ることを課題とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】前記課題達成のために、
本発明は、たとえば、サンプリングクロックでサンプルし
た信号を波形等化器でパーシャルレスポンス波形に等化
した等化後波形サンプルから、前記サンプリングクロッ
クの位相誤差を検出する位相誤差検出器であって、等化
後波形サンプルの値の時系列から、位相誤差のずれ方向
を算出する手段と、等化後波形サンプルと等化後波形サ
ンプルの値の等化目標値である等化目標レベルの差であ
る等化誤差を算出する手段と、算出された位相誤差のず
れ方向と算出された等化誤差とから、前記サンプリング
クロックの位相誤差を検出する手段とを有することを特
徴とする位相誤差検出器を提供する。
【0027】このような位相誤差検出器によれば、等化
目標レベルからではなく、波形等化器の出力である等化
後波形サンプルから直接、位相誤差の方向を算出するの
で、前記図6のような従来の技術によれば傾きとして0が
算出され、結果サンプリングクロックの位相調整を行え
ない場合でも、適正にサンプリングクロックの位相調整
を行うことができる。また、等化目標レベルを誤算出し
てしまった場合でも、位相誤差の方向まで誤って算出す
ることはない。したがって、より精度の高いサンプリン
グクロックを生成することができるようになる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、磁気記
録装置への適用を例にとり説明する。
【0029】まず、第1の実施形態について説明する。
【0030】本実施形態に係る磁気記録再生装置の構成
は図3に示した構成と同様であり、また、磁気記録再生装
置中のデータ再生回路29の構成も図4に示したものと同
様である。
【0031】ただし、本第1実施形態では、データ再生回
路29の同期信号生成回路28の位相誤差検出器10を図1に
示すように構成する。
【0032】図中、入力信号は、図4における等化器24の
出力するパーシャルレスポンスの応答波形に等化された
等化波形サンプルYnである。また、入力信号のYの添字の
nは等化波形サンプルの時系列上の位置(順番)を意味す
る。
【0033】波形傾き検出器11では、等化後波形サンプ
ルからその傾き slope(n) を以下の条件に従い算出す
る。
【0034】 slope(n) = +1 但し、 (Yn+1)-(Yn-1) > THsの場合 slope(n) = -1 但し、(Yn+1)-(Yn-1) < -THsの場合 slope(n) = 0 但し、THs >= (Yn+1)-(Yn-1) >= -THsの場合 …(1) ここで、THs は磁気記録装置の記録、再生特性に応じて、
予め定めておく閾値であり、たとえば、THs=0.25とする。
【0035】一方、等化誤差算出器12では、まず等化波形
サンプルYnから、この振幅値が本来とるべきパーシャル
レスポンスの理想振幅値のいずれか(ここでは、-1、0、1)、
すなわち、等化目標レベルXnを求める。また、等化波形サ
ンプルYnと等化目標レベルXnの差分である等化誤差Enを
計算する。パーシャルレスポンスクラス4の場合は、単純
には、たとえば、Xnを次のように求めることができる。
【0036】 Xn = +1 但し、 if Yn > THの場合 Xn = -1 但し、Yn < -THの場合 Xn = 0 但し、TH >= Yn >= -THの場合 …(2) ここで、THはあらかじめ定める閾値であり、等化目標レベ
ルを 1, 0, -1 とすると TH=0.5 程度に設定する。この
Xnをもちいて、等化誤差Enは En = (Yn - Xn) …(3)
となる。
【0037】次に、位相誤差算出13では、得られた傾き情
報 slope(n) と、等化誤差En の積を算出して位相誤差Δ
φとする。すなわち、 Δφ(n)= slope(n) × En …(4) により、位相誤差Δφを求め、これにより、ループフィル
タ27を介して、位相誤差Δφが小さくなるように、VCO26
の発振周波数を制御する。
【0038】ところで、図1に示した位相誤差検出器10
は、より詳細には、たとえば、図2に示すように構成するこ
とができる。
【0039】図中、71,72,78 は1サンプルクロックの遅
延回路であり、73は比較回路であり、74,75,76は比較回路
であり、77はレベル判定回路であり、79は加算回路であ
り、13は前述の位相誤差算出手段である。
【0040】遅延回路71、72で2サンプリングクロック遅
延された等化後波形サンプル(Yn-1)と、現時点で入力し
ている等化後波形サンプル(Yn+1)より、加算回路73は、両
者の差分である(Yn+1)-(Yn-1)の値を求め、これを比較回
路74,75,76に入力する。比較回路74,75,76は、(Yn+1)-(Y
n-1)の値としきい値THsと比較し、傾き出力が +1, 0,-1
のいずれであるかを選択しslope(n) として出力する。
一方、レベル判定回路77で、その等化目標レベルが +1,
0, -1 のいずれであるかを判定され、遅延回路78で1サン
プリングクロック遅延されたXnと、遅延回路71で1サンプ
リングクロック遅延された等化後波形サンプル(Yn)との
差分が等化誤差Enとして加算回路79で求められる。
【0041】そして、等化誤差Enと比較回路74,75,76の
いずれかが出力する傾きslope(n) の積が、位相誤差算出
手段13で算出され位相誤差Δφ(n)として出力される。
【0042】以上、本発明の第1の実施形態について説明
した。
【0043】本第1実施形態によれば、先に図6に示すし
たように、正規のものよりわずかに早い(位相進み)タイ
ミングでのサンプルした場合の、前記特開平9-139025号
公報記載の位相誤差検出器では、等化目標レベルXn-1、X
n、Xn+1=0、+1、0となるために傾きとして0が算出されサン
プリングクロックの位相の調整が行われないこととな
る、等化後波形サンプルYn-1、Yn、Yn+1に対しても傾きを
求め適正なサンプリングクロックの位相の調整を行うこ
とができる。また、ちょうど図6のXn-1とXn+1、Yn-1とYn+
1とを入れ替えた、正規のものよりわずかに遅い(位相遅
れ)タイミングでのサンプルした場合の、前記特開平9-13
9025号公報記載の位相誤差検出器では、等化目標レベルX
n-1、Xn、Xn+1=0、-1、0となるために傾きとして0が算出さ
れサンプリングクロックの位相の調整が行われないこと
となる、等化後波形サンプルYn-1、Yn、Yn+1に対しても傾
きを求め適正なサンプリングクロックの位相の調整を行
うことができる。
【0044】また、さらに、その値を適当に設定したTHs
を導入し、THs >= (Yn+1)-(Yn-1) >=-THsの場合には、位
相誤差と傾き、等化誤差の相関が低いものとして傾きを0
とすることにより、背景雑音などの影響を排除した、適正
なサンプリングクロックの位相の調整を行うことができ
る。
【0045】以下、第2の実施形態について説明する。
【0046】本第2実施形態は、前記第1実施形態におけ
る波形傾き検出器11の傾き slope(n)の算出方法を次の
ように変更したものである。
【0047】すなわち、本第2実施形態では、波形傾き検
出器11は、等化後波形サンプルからその傾き slope(n)
を以下の条件に従い算出する。
【0048】 slope(n) = +1 但し、(Yn+1)-(Yn-1) >= 0の場合 slope(n) = -1 但し、 (Yn+1)-(Yn-1) < 0の場合 …(5) このように、波形の傾きを算出する事で、波形傾き検出器
11の構成を簡略化する事ができる。ただし、このように
すると、傾きがゼロ付近の位相誤差検出が難しい波形に
対しても位相誤差信号が出力され、雑音の影響を受け易
くなるので、ループフィルタ27のゲイン設定を低めに設
定することで、雑音の影響を低減するようにするのが好
ましい。
【0049】以上、本発明の第2の実施形態を説明した。
【0050】以下、第3の実施形態について説明する。
【0051】本第3実施形態は、前記第1実施形態におけ
る波形傾き検出器11の傾き slope(n)の算出方法を次の
ように変更したものである。
【0052】すなわち、本第3実施形態では、波形傾き検
出器11は、等化後波形サンプルからその傾き slope(n)
を以下の条件に従い算出する。
【0053】 slope(n) = (Yn+1)-(Yn-1) 但し、abs((Yn+1)-(Yn-1))> THsの場合 slope(n) = 0 但し、abs((Yn+1)-(Yn-1))<= THsの場合 …(6) 式(6)において、absは絶対値を示す関数であり、THsは予
め定めるしきい値である。
【0054】すなわち、本第3実施形態では、波形傾き検
出器11は、傾き slope(n) として、傾きの正負だけではな
く、傾き値をそのまま出力する。このように傾きの程度
を考慮して位相誤差出力とすることによって、傾きの大
きい、すなわち、位相誤差と傾きや等化誤差の相関が大き
い場合に対する感度を高めることができ、より精度の高
い位相誤差信号を出力することが可能になる。
【0055】以上、本発明の実施形態について説明し
た。
【0056】なお、以上の位相誤差検出やサンプリング
クロックの生成は、磁気記録装置のみならずPR方式を採
用する各種記憶装置や通信装置に同様に適用することが
できる。
【0057】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、PR方式に
よる再生装置において、より精度の高いサンプリングク
ロックを生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る位相誤差検出器の構
成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の実施形態に係る位相誤差検出器の詳
細な構成例を示すブロック図である。
【図3】 典型的な磁気記録装置の構成を示すブロック
図である。
【図4】 典型的なデータ再生回路の構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】 従来の位相誤差検出器の詳細な構成例を示す
ブロック図である。
【図6】 位相が進んでいる場合の等化目標レベルと等
化後波形レベルの関係を示す図である。
【符号の説明】
10…位相差検出回路、11…波形傾き検出器、12…等化誤差
検出器、13…位相誤差算出器、21…可変ゲインアンプ、22
…低域通過フィルタ、23…アナログ・ディジタル変換回
路、24…ディジタル等化器、25…ビタビ復号器、26…電圧
制御発振器、27…ループフィルタ、28…同期信号生成回
路、31…磁気記録媒体、32…記録再生アンプ、33…復号化
回路、34…符号化回路、35…ホストインターフェイス、40
…位相誤差検出回路、41…波形傾き検出手段、42…等化誤
差検出手段、43…位相誤差算出手段、44…レベル判定手
段、71,72,78…遅延回路、73,79…加算回路、74,75,76…し
きい値比較回路、77…レベル判定回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 崇利 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 (72)発明者 平井 達哉 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 (72)発明者 西谷 卓史 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 (72)発明者 鈴村 伸太郎 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立画像情報システム内 (72)発明者 井出 博史 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 中井 信明 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 奈良 孝 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 Fターム(参考) 5D044 FG02 GL31 GL32 GM14 GM15 5J065 AA06 AB01 AC03 AD10 AE08 AF02 AG05 AH02 AH23

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サンプリングクロックでサンプルした信号
    を波形等化器でパーシャルレスポンス波形に等化した等
    化後波形サンプルから、前記サンプリングクロックの位
    相誤差を検出する位相誤差検出器であって、等化後波形
    サンプルの値の時系列から、位相誤差のずれ方向を算出
    する手段と、等化後波形サンプルと等化後波形サンプル
    の値の等化目標値である等化目標レベルの差である等化
    誤差を算出する手段と、算出された位相誤差のずれ方向
    と算出された等化誤差とから、前記サンプリングクロッ
    クの位相誤差を検出する手段とを有することを特徴とす
    る位相誤差検出器。
  2. 【請求項2】サンプリングクロックでサンプルした信号
    を波形等化器でパーシャルレスポンス波形に等化した等
    化後波形サンプルから、前記サンプリングクロックの位
    相誤差を検出する位相誤差検出器であって、第n+1番目の
    等化後波形サンプルYn+1と、第n-1番目の等化後波形サン
    プルYn-1の差(Yn+1)-(Yn-1)が、あらかじめ定めたしきい
    値以上の場合に傾きSnとして+1、(Yn+1)-(Yn-1)の値があ
    らかじめ定めたしきい値以下の場合に傾きSnとして-1、
    それ以外の場合に傾きSnとして0を算出する傾き検出手
    段と、第n番目の等化後波形サンプルYnと、等化後波形サ
    ンプルYnの値の等化目標値である等化目標レベルXnの差
    である等化誤差Enを算出する等化誤差算出手段と、算出
    された傾き Snと等化誤差Enの積に応じた値を、前記サン
    プリングクロックの位相誤差として算出する位相誤差検
    出手段とを有することを特徴とする位相誤差検出器。
  3. 【請求項3】サンプリングクロックでサンプルした信号
    を波形等化器でパーシャルレスポンス波形に等化した等
    化後波形サンプルから、前記サンプリングクロックの位
    相誤差を検出する位相誤差検出器であって、第n+1番目の
    等化後波形サンプルYn+1と、第n-1番目の等化後波形サン
    プルYn-1の差(Yn+1)-(Yn-1)が、正の場合に傾きSnとして
    +1、(Yn+1)-(Yn-1)の値が負の場合に傾きSnとして-1、そ
    れ以外の場合に傾きSnとして0を算出する傾き検出手段
    と、第n番目の等化後波形サンプルYnと、等化後波形サン
    プルYnの値の等化目標値である等化目標レベルXnの差で
    ある等化誤差Enを算出する等化誤差算出手段と、算出さ
    れた傾き Snと等化誤差Enの積に応じた値を、前記サンプ
    リングクロックの位相誤差として算出する位相誤差検出
    手段とを有することを特徴とする位相誤差検出器。
  4. 【請求項4】サンプリングクロックでサンプルした信号
    を波形等化器でパーシャルレスポンス波形に等化した等
    化後波形サンプルから、前記サンプリングクロックの位
    相誤差を検出する位相誤差検出器であって、第n+1番目の
    等化後波形サンプルYn+1と、第n-1番目の等化後波形サン
    プルYn-1の差(Yn+1)-(Yn-1)を傾きSnとして算出する傾
    き検出手段と、第n番目の等化後波形サンプルYnと、等化
    後波形サンプルYnの値の等化目標値である等化目標レベ
    ルXnの差である等化誤差Enを算出する等化誤差算出手段
    と、算出された傾き Snと等化誤差Enの積に応じた値を、
    前記サンプリングクロックの位相誤差として算出する位
    相誤差検出手段とを有することを特徴とする位相誤差検
    出器。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3または4記載の位相誤差検出器
    と、前記サンプリングクロックを生成するクロック生成
    手段と、前記位相誤差検出器が算出した位相誤差に応じ
    て、当該位相誤差が減じるように、前記クロック生成手段
    が生成するサンプリングクロックの位相もしくは周波数
    を制御する位相調整手段とを有することを特徴とする同
    期クロック生成器。
  6. 【請求項6】請求項5記載の同期クロック生成回路と、
    記憶媒体と、記憶媒体に記録された信号を読み出す読み
    出し手段と、読み出し手段が読み出した信号を、前記同期
    クロック生成回路が生成したサンプリングクロックでサ
    ンプルするサンプル手段と、サンプル手段がサンプルし
    た信号をパーシャルレスポンス波形に等化する波形等化
    器とを有することを特徴とする記録装置。
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