JP3650984B2 - 情報検出装置および方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報検出装置および方法に関し、特に、過去の符号の予測値に応じて、予め定められている所定のパターンを形成するパーシャルレスポンス形式の符号に対応するアナログ信号の値から、所定のクロックにおける符号の予測値を算出する情報検出装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタル通信装置や記録装置などにおいては、所定のデジタルデータに対応する例えばパーシャルレスポンス形式の符号が、所定の媒体を介して提供される。そして、その符号は、アナログ信号として検出され、さらに、その信号の位相やレベルに対応して、その信号の振幅や位相などを調整しながらサンプリングされた後、例えば復号される。
【0003】
パーシャルレスポンス形式のデータを受信または読み出す装置は、供給された信号の位相情報やレベル情報(振幅の情報)を検出し、それらの情報を利用することにより、データ点が必ずしも波形のピーク点に存在しない場合においてもデータの検出が可能であるように構成される。
【0004】
位相情報として信号の位相誤差、レベル情報として信号のレベル誤差を検出する場合、例えば「A PRML System for Digital Magnetic Recording」(IEEE JOURNAL ON SELECTED AREAS IN COMMUNICATIONS, VOL. 10, NO. 1, JANUARY 1992)においてRoy D. Cideciyanらにより提案されている次式を利用して位相誤差Δτnとレベル誤差Δγnを算出することがある。
Δτn=−yn・x’n-1+yn-1・x’n
Δγn=(yn−x’’n)・x’n+(yn-1−x’’n-1)・x’n-1
【0005】
ここで、Δτnは、時刻nにおける位相誤差(クロック信号と再生信号との位相差)を表し、ynは、時刻nにおいてサンプリングされた信号の値を表し、x’nは、時刻nにおける元の符号の予測値(判定値)を表している。また、Δγnは、時刻nにおけるレベル誤差を表し、x’’nは、判定値x’nに対応する信号の波高値を表している。
【0006】
なお、このようにして位相誤差とレベル誤差を算出する場合、供給された信号の値ynを利用して、符号の予測値x’nが算出される。
【0007】
また、所定のパターンの符号を付加することにより、上述の位相情報やレベル情報の検出を高速に行うことが考えられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、符号の予測値に誤りが発生した場合、上述のようにして算出された位相情報およびレベル情報が正確なものではなくなるので、供給された信号を正確に復号することが困難になるという問題を有している。さらに、パーシャルレスポンス(1,1)の符号の予測値の判定誤りに起因して0.5周期の位相誤差が発生した場合、図15に示すように、PLL(Phase Locked Loop)においてサンプリングの同期が回復し、位相誤差が0周期または1周期(整数周期)に収束するまでに、長い時間を要するという問題を有している。
【0009】
本発明は、そのような状況に鑑みてなされたもので、例えば{0,1,0,−1}など、所定のパターンを形成するパーシャルレスポンス形式の符号の予測値を、過去の符号の予測値に応じて算出することにより、予測値の誤りの発生を低減するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の情報検出装置は、予め定められている所定のパターンを形成するパーシャルレスポンス形式の符号の予測値を、過去の符号の予測値に応じて算出する予測値算出手段と、アナログ信号の値と符号の予測値からレベル情報または位相情報を算出する情報算出手段とを備え、予測値算出手段は、1クロック前の予測値が0であるときパーシャルレスポンス形式の符号に対応するアナログ信号の値を2値判定し、予測値を1または−1のいずれかとし、1クロック前の符号の値が0ではないとき予測値を0とすることを特徴とする。
【0011】
請求項10に記載の情報検出方法は、予め定められている所定のパターンを形成するパーシャルレスポンス形式の符号の予測値を、1クロック前の予測値が0であるときパーシャルレスポンス形式の符号に対応するアナログ信号の値を2値判定することにより1または−1のいずれかとし、1クロック前の符号の値が0ではないとき0とするように算出するステップと、アナログ信号の値と符号の予測値からレベル情報または位相情報を算出するステップとを備えることを特徴とする。
請求項11に記載の情報検出装置は、予め定められている所定のパターンを形成するパーシャルレスポンス形式の符号の予測値を、過去の符号の予測値に応じて算出する予測値算出手段と、アナログ信号の値と符号の予測値からレベル情報または位相情報を算出する情報算出手段と、パーシャルレスポンス形式の符号に対応するアナログ信号の値に対して、0、1、および、−1の3値判定を行う判定手段とを備え、予測値算出手段は、判定手段の判定結果が3値のうちの所定の1つの値であるとき、予測値を算出することを特徴とする。
請求項19に記載の情報検出方法は、パーシャルレスポンス形式の符号に対応するアナログ信号の値に対して、0、1、および、−1の3値判定を行うステップと、判定結果が3値のうちの所定の1つの値であるとき、予め定められている所定のパターンを形成するパーシャルレスポンス形式の符号の予測値を、過去の符号の予測値に応じて算出するステップと、アナログ信号の値と符号の予測値からレベル情報または位相情報を算出するステップとを備えることを特徴とする。
【0012】
請求項1に記載の情報検出装置においては、予測値算出手段は、予め定められている所定のパターンを形成するパーシャルレスポンス形式の符号の予測値を、1クロック前の予測値が0であるときパーシャルレスポンス形式の符号に対応するアナログ信号の値を2値判定することにより1または−1のいずれかとし、1クロック前の符号の値が0ではないとき0とするように算出し、情報算出手段は、アナログ信号の値と符号の予測値からレベル情報または位相情報を算出する。
【0013】
請求項10に記載の情報検出方法においては、予め定められている所定のパターンを形成するパーシャルレスポンス形式の符号の予測値を、1クロック前の予測値が0であるときパーシャルレスポンス形式の符号に対応するアナログ信号の値を2値判定することにより1または−1のいずれかとし、1クロック前の符号の値が0ではないとき0とするように算出し、アナログ信号の値と符号の予測値からレベル情報または位相情報を算出する。
請求項11に記載の情報検出装置においては、予測値算出手段は、予め定められている所定のパターンを形成するパーシャルレスポンス形式の符号の予測値を、過去の符号の予測値に応じて算出し、情報算出手段は、アナログ信号の値と符号の予測値からレベル情報または位相情報を算出し、判定手段は、パーシャルレスポンス形式の符号に対応するアナログ信号の値に対して、0、1、および、−1の3値判定を行う。
請求項19に記載の情報検出方法においては、パーシャルレスポンス形式の符号に対応するアナログ信号の値に対して、0、1、および、−1の3値判定を行い、判定結果が3値のうちの所定の1つの値であるとき、予め定められている所定のパターンを形成するパーシャルレスポンス形式の符号の予測値を、過去の符号の予測値に応じて算出し、アナログ信号の値と符号の予測値からレベル情報または位相情報を算出する。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の情報検出装置を応用した再生装置の構成例を示している。読み取り装置101は、記録媒体121に記録されているデータに対応するアナログの再生信号y’をVGA(Variable Gain Amplifier)102(振幅調整手段)に出力するようになされている。なお、読み取り装置101は、ナイキスト第一基準を満たすアナログ信号を出力する。
【0015】
VGA102は、読み取り装置101より供給された再生信号y’を、制御回路105(第1の制御手段、第2の制御手段)からの制御信号に対応する増幅率で増幅し、増幅後の再生信号yをサンプリング回路103(サンプリング手段)に出力するようになされている。
【0016】
サンプリング回路103は、制御回路105からの制御信号に対応して、クロック信号の位相を調整し、そのクロック信号に同期して再生信号yをサンプリング(標本化)し、サンプリングされた値ynを情報検出回路104と処理回路106に出力するようになされている。
【0017】
情報検出回路104は、サンプリングされた値ynを各クロックに同期して供給され、その値を利用して、再生信号の位相誤差Δτnとレベル誤差Δγnを算出し、制御回路105に出力するようになされている。
【0018】
制御回路105は、情報検出回路104からの位相誤差Δτnに対応する制御信号を生成し、サンプリング回路103に出力するとともに、レベル誤差Δγnに対応する制御信号をVGA102に出力するようになされている。
【0019】
なお、サンプリング回路103、情報検出回路104、および、制御回路105は、PLLを構成しており、位相誤差に応じてサンプリングに使用するクロック信号の位相を調整するようになされている。
【0020】
処理回路106は、サンプリング回路104からの値ynを復号し、復号したデータを所定の回路(図示せず)に出力するようになされている。
【0021】
図2は、図1の情報検出回路104の一構成例を示している。判定回路1(予測値算出手段)は、1クロック前の符号の予測値x’n-1が0である場合、時刻nにサンプリングされた再生信号の値ynが、閾値発生回路6より供給された閾値η以上(yn≧η)であるとき、予測値x’nとして1をスイッチ2(選択手段)に出力し、yn<ηであるとき、予測値x’nとして−1を出力し(即ち、2値判定を行い)、1クロック前の符号の予測値x’n-1が0ではない場合、予測値x’nとして0を出力するようになされている。
【0022】
判定回路3(第2の予測値算出手段、判定手段)は、時刻nにサンプリングされた再生信号の値ynが正の閾値r以上(yn≧r)であるとき、予測値x’nとして1をスイッチ2に出力し、yn<−rであるとき、予測値x’nとして−1を出力し、−r≦ynかつyn<rであるとき、0を出力する(即ち、3値判定を行う)ようになされている。
【0023】
スイッチ2は、例えば書換可能な光ディスクである記録媒体121の各セクタのプリアンブル部に配置されている所定のパターン(クロック生成のためのパターン)の符号が再生されている間(アクイジション時)、判定回路1からの予測値x’nを演算回路16(情報算出手段)および演算回路17(情報算出手段)に出力し、その後、プリアンブル部に続いて記録されているデータを再生する時(トラッキング時)においては、判定回路3からの予測値x’nを出力するようになされている。
【0024】
演算回路16は、スイッチ2より供給された予測値x’nと、時刻nの再生信号の値ynから、位相情報として位相誤差Δτnを計算し、制御回路105に出力するようになされている。
【0025】
このため、演算回路16においては、遅延回路4が、スイッチ2より供給された予測値x’nを保持し、次のクロック(時刻n+1)でその予測値x’nを乗算器7、遅延回路5、および、判定回路1に出力するようになされている。
【0026】
乗算器7は、遅延回路4からの1クロック前の予測値x’n-1と、時刻nにおける再生信号の値ynの積(yn・x’n-1)を計算し、その計算結果を減算器8に出力するようになされている。
【0027】
遅延回路10は、時刻nの再生信号の値ynを保持し、次のクロック(時刻n+1)でその値ynを乗算器9に出力するようになされている。
【0028】
乗算器9は、遅延回路10からの1クロック前の再生信号の値yn-1と、時刻nにおける予測値x’nの積(yn-1・x’n)を計算し、その計算結果を減算器8に出力するようになされている。
【0029】
減算器8は、乗算器9より供給された値(yn-1・x’n)から、乗算器7より供給された値(yn・x’n-1)を減算し、その計算結果(yn-1・x’n−yn・x’n-1)を、時刻nにおける位相誤差Δτnとして出力するようになされている。
【0030】
演算回路17は、スイッチ2より供給された予測値x’nと、時刻nの再生信号の値ynから、レベル情報としてレベル誤差Δγnを計算し、制御回路105に出力するようになされている。
【0031】
このため、演算回路17においては、変換回路11が、スイッチ2より供給された予測値x’nに、再生信号yの波高値の絶対値Rを乗算し、その計算結果(x’n・R)を、予測値x’nに対応する再生信号の波高値x’’nとして減算器12に出力するようになされている。
【0032】
減算器12は、時刻nにおける再生信号の値ynから、変換回路11より供給された値x’’nを減算し、その計算結果(yn−x’’n)を乗算器13に出力するようになされている。
【0033】
乗算器13は、減算器12より供給された値(yn−x’’n)と、予測値x’nの積((yn−x’’n)・x’n)を計算し、その計算結果を遅延回路14と加算器15に出力するようになされている。
【0034】
遅延回路14は、乗算器13より供給された値((yn−x’’n)・x’n)を保持し、次のクロック(時刻n+1)で加算器15に出力するようになされている。
【0035】
加算器15は、乗算器13より供給された値((yn−x’’n)・x’n)と、遅延回路14より供給された値((yn-1−x’’n-1)・x’n-1)の和((yn-1−x’’n-1)・x’n-1+(yn−x’’n)・x’n)を計算し、その計算結果を、時刻nにおけるレベル誤差Δγnとして出力するようになされている。
【0036】
遅延回路5は、遅延回路4より供給された値を保持し、次のクロックで閾値発生回路6に出力するようになされている。
【0037】
閾値発生回路6は、遅延回路5より供給された値(2クロック前の予測値x’n-2)が0以上(0または1)であるとき、閾値ηとして所定の正の値εを判定回路1に供給し、x’n-2<0である(−1である)とき、閾値ηとして所定の負の値−εを供給するようになされている。なお、2クロック前の予測値x’n-2が0であるとき、閾値ηに関係なく判定回路1により予測値x’nが0に設定されるので、閾値ηとして所定の正の値および負の値のどちらを供給するようにしてもよい。図2の閾値発生回路6は、2クロック前の予測値x’n-2が0であるとき、閾値ηとして所定の正の値εを判定回路1に供給するようになされている。
【0038】
次に、記録媒体121のプリアンブル部に記録されている周期が4クロックであるパターン{・・・,0,1,0,−1,0,・・・}(4Tパターン)を利用してVGA102の増幅率とサンプリング回路103のサンプリングの位相を調整するときの、図1の再生装置の動作について説明する。なお、プリアンブル部は、記録媒体121の例えば各セクタの先頭に配置され、データのビット列とクロック信号を同期させるために使用される所定のパターンの符号を有している。今の場合、パーシャルレスポンス(1,1)形式の符号を生成するプリコーダにより、ビット列{・・・,0,0,1,1,0,0,1,1,・・・}がNRZ(Non-Return to Zero)変調符号として変換されて生成されたパターン{・・・,0,1,0,−1,0,・・・}の符号が、プリアンブル部に記録されている。
【0039】
最初に、読み取り装置101は、記録媒体121より読み出した再生信号y’をVGA102に出力する。
【0040】
VGA102は、読み取り装置101より供給された再生信号y’を、制御回路105からの制御信号に対応する増幅率で増幅し、例えば図3(A)に示す増幅後の再生信号yをサンプリング回路103に出力する。
【0041】
サンプリング回路103は、制御回路105からの制御信号に対応する位相で、例えば図3(B)に示すクロック信号CLKに同期して、再生信号yをサンプリングし、サンプリングされた値ynを情報検出回路104と処理回路106に出力する。
【0042】
情報検出回路104は、供給された値ynを利用して、例えば図3(D)と図3(E)に示す再生信号の位相誤差Δτnとレベル誤差Δγnを算出し、制御回路105に出力する(後述)。
【0043】
制御回路105は、情報検出回路104からの位相誤差Δτnに対応する制御信号を生成し、サンプリング回路103に出力するとともに、レベル誤差Δγnに対応する制御信号をVGA102に出力する。
【0044】
以上のようにして、サンプリングされた信号の値ynから位相誤差およびレベル誤差が検出され、それらの誤差に対応して、VGA102の増幅率およびサンプリング回路103のサンプリングの位相を調整することにより、処理回路106による処理におけるエラーの発生を抑制することができる。
【0045】
次に、このときの情報検出回路104の動作の詳細について説明する。
【0046】
まず、サンプリング回路103より供給された値ynは、判定回路1、判定回路3、演算回路16、および、演算回路17に供給される。
【0047】
また、遅延回路5は、遅延回路4より1クロック前に供給された値、即ち、2クロック前の予測値x’n-2を閾値発生回路6に出力する。
【0048】
そして、閾値発生回路6は、遅延回路5より供給された値x’n-2が0以上であるとき、閾値ηとして所定の正の値εを判定回路1に供給し、x’n-2<0であるとき、閾値ηとして所定の負の値−εを判定回路1に供給する。
【0049】
このときの閾値ηは、図3(A)に示すように各時刻に応じて変化するので、判定回路1により判定の誤りの発生を抑制することができる。なお、このように閾値を変動させながら行う判定は、VTD(Variable Threshold Decision)と呼ばれる。
【0050】
判定回路1は、1クロック前の符号の予測値x’n-1が0である場合、時刻nにサンプリングされた再生信号の値ynが、閾値発生回路6より供給された閾値η以上(yn≧η)であるとき、予測値x’nとして1をスイッチ2に出力し、yn<ηであるとき、予測値x’nとして−1を出力し、1クロック前の符号の予測値x’n-1が0ではない場合、予測値x’nとして0を出力する。
【0051】
即ち、判定回路1は、1クロック前の符号の予測値x’n-1が0である場合、そのときの符号を2値判定して、予測値x’nを1または−1のいずれかに設定する。
【0052】
なお、最初の2クロックの間(n=0,1)は、閾値発生回路6は、遅延回路5より値を供給されないので、判定回路1は、閾値ηを0として予測値x’nの算出を行う。
【0053】
従って、図3のCLK1(n=0)においては、判定回路1は、閾値ηを0として予測値x’nの算出を行う。このとき、再生信号の値y0は、図3(A)に示すように正であるので、判定回路1は、図3(C)に示すように予測値x’0として1を出力する。そして、図3のCLK2(n=1)においては、1クロック前の予測値x’0が1であるので、判定回路1は、CLK2における予測値x’1として0を出力する。
【0054】
さらに、図3のCLK3(n=2)においては、2クロック前の予測値x’0が1であるので、閾値ηが正の値εに設定される。そして、このとき、判定回路1は、再生信号の値y2が正の値εより小さいので、CLK3の予測値x’2として−1を出力する。
【0055】
そして、図3のCLK4(n=3)においては、1クロック前の予測値x’2が−1であるので、判定回路1は、CLK4における予測値x’3として0を出力し、図3のCLK5(n=4)においては、2クロック前の予測値x’2が−1であるので、閾値ηが負の値−εに設定される。そして、このとき、判定回路1は、再生信号の値y4が負の値−εより大きいので、CLK5の予測値x’4として1を出力する。
【0056】
このようにして、判定回路1は、予測値x’nをクロック毎に算出していく。
【0057】
今、プリアンブル部に配置されている所定のパターンの符号が再生されているものとすると、スイッチ2は、判定回路1からの予測値x’nを演算回路16および演算回路17に出力する。
【0058】
演算回路16は、スイッチ2より供給された予測値x’nと、時刻nの再生信号の値yn(および、時刻n−1における値x’n-1とyn-1)から、位相情報として位相誤差Δτnを計算し、出力する。
【0059】
このとき、演算回路16においては、遅延回路4が、スイッチ2より1クロック前に供給された予測値x’n-1を乗算器7、遅延回路5、および、判定回路1に出力する。乗算器7は、遅延回路4からの1クロック前の予測値x’n-1と、時刻nにおける再生信号の値ynの積(yn・x’n-1)を計算し、その計算結果を減算器8に出力する。
【0060】
遅延回路10は、時刻n−1の再生信号の値yn-1を乗算器9に出力し、乗算器9は、遅延回路10からの1クロック前の再生信号の値yn-1と、時刻nにおける予測値x’nの積(yn-1・x’n)を計算し、その計算結果を減算器8に出力する。
【0061】
なお、遅延回路4,10の初期値は、0に設定されている。
【0062】
減算器8は、乗算器9より供給された値(yn-1・x’n)から、乗算器7より供給された値(yn・x’n-1)を減算し、その計算結果(yn-1・x’n−yn・x’n-1)を、時刻nにおける位相誤差Δτnとして制御回路105に出力する。
【0063】
例えば、図3のCLK2(n=1)においては、予測値x’nが0であり、1クロック前の予測値x’n-1が1であるので、位相誤差Δτnとして、図3(D)に示すように、−y1(=yn-1・0−yn・1)が出力される。また、図3のCLK3(n=2)においては、予測値x’nが−1であり、1クロック前の予測値x’n-1が0であるので、位相誤差Δτnとして、−y1(=yn-1・(−1)−yn・0)が出力される。
【0064】
さらに、図3のCLK4(n=3)においては、予測値x’nが0であり、1クロック前の予測値x’n-1が−1であるので、位相誤差Δτnとして、y3(=yn-1・0−yn・(−1))が出力される。また、図3のCLK5(n=4)においては、予測値x’nが1であり、1クロック前の予測値x’n-1が0であるので、位相誤差Δτnとして、y3(=yn-1・1−yn・0)が出力される。
【0065】
このようにして、演算回路16は、位相誤差Δτnを算出していく。
【0066】
一方、演算回路17は、スイッチ2より供給された予測値x’nと、時刻nの再生信号の値ynから、レベル情報として、時刻nにおける信号値と目的の波高値との差(yn−x’’n)と、時刻n−1における信号値と目的の波高値との差(yn-1−x’’n-1)の和である2次系列のレベル誤差Δγnを計算し、出力する。
【0067】
このとき、演算回路17においては、変換回路11が、スイッチ2より供給された予測値x’nに、再生信号yの波高値(目的値)の絶対値Rを乗算し、その計算結果(x’’n=x’n・R)を減算器12に出力する。
【0068】
減算器12は、時刻nにおける再生信号の値ynから、変換回路11より供給された値x’’nを減算し、その計算結果(yn−x’’n)を乗算器13に出力する。
【0069】
乗算器13は、減算器12より供給された値(yn−x’’n)と、予測値x’nの積((yn−x’’n)・x’n)を計算し、その計算結果を遅延回路14と加算器15に出力する。
【0070】
遅延回路14は、乗算器13より1クロック前に供給された値(yn-1−x’’n-1)・x’n-1を加算器15に出力する。なお、遅延回路14の初期値は0に予め設定される。
【0071】
加算器15は、乗算器13より供給された値(yn−x’’n)・x’nと、遅延回路14より供給された値(yn-1−x’’n-1)・x’n-1の和((yn-1−x’’n-1)・x’n-1+(yn−x’’n)・x’n)を計算し、その計算結果を、時刻nにおけるレベル誤差Δγnとして制御回路105に出力する。
【0072】
例えば、図3のCLK1(n=0)においては、1クロック前の予測値x’n-1を初期値として0とした場合、このときの予測値x’nが1であるので、レベル誤差Δγnとして、図3(E)に示すように、y0−R(=(yn−x’’n)=(yn-1−x’’n-1)・0+(yn−x’’n)・1)が出力される。次に、図3のCLK2(n=1)においては、予測値x’nが0であり、1クロック前の予測値x’n-1が1であるので、レベル誤差Δγnとして、y0−R(=(yn-1−x’’n-1)=(yn-1−x’’n-1)・1+(yn−x’’n)・0)が出力される。
【0073】
また、図3のCLK3(n=2)においては、予測値x’nが−1であり、1クロック前の予測値x’n-1が0であるので、レベル誤差Δγnとして、−y2+R(=−(yn−x’’n)=(yn-1−x’’n-1)・0+(yn−x’’n)・(−1))が出力される。
【0074】
さらに、図3のCLK4(n=3)においては、予測値x’nが0であり、1クロック前の予測値x’n-1が−1であるので、レベル誤差Δγnとして、−y2+R(=−(yn-1−x’’n-1)=(yn-1−x’’n-1)・(−1)+(yn−x’’n)・0)が出力される。また、図3のCLK5(n=4)においては、予測値x’nが1であり、1クロック前の予測値x’n-1が0であるので、レベル誤差Δγnとして、y4−R(=yn−x’’n=(yn-1−x’’n-1)・0+(yn−x’’n)・1)が出力される。
【0075】
このようにして、演算回路17は、レベル誤差Δγnを算出していく。
【0076】
以上のように、情報検出回路104は、位相誤差Δτnとレベル誤差Δγnの検出を行う。判定回路1において、符号のパターン{・・・,0,1,0,−1,0,・・・}に対応して、1クロックおきに予測値x’nを0に設定することにより、判定の誤りの発生を抑制することができる。
【0077】
一方、プリアンブル部以外の領域の符号を再生している場合、判定回路3からの予測値x’nが、演算回路16および演算回路17に出力される。
【0078】
判定回路3は、時刻nにサンプリングされた再生信号の値ynが正の閾値r以上(yn≧r)であるとき、予測値x’nとして1をスイッチ2に出力し、yn<−rであるとき、予測値x’nとして−1を出力し、−r≦yn<rであるとき、予測値x’nとして0を出力する。即ち、3値判定が行われる。
【0079】
その後の演算回路16と演算回路17における動作は、プリアンブル部再生時における場合と同様である。上述したように、プリアンブル部再生時に、位相とレベルの調整が行われているので、データ部再生時において判定誤りが発生することが抑制される。
【0080】
図4は、この情報検出回路104を利用した場合の、判定誤り時の位相誤差の収束の様子の一例を示している。このように、この情報検出回路104を利用することにより、図15の場合に較べて、判定誤りを少なくし、位相誤差をより早く整数周期(図4の場合、1周期または−1周期)に収束させることができる。
【0081】
図5は、情報検出回路104の他の構成例を示している。この情報検出回路104は、図2の情報検出回路104の判定回路3を判定回路21(第2の予測値算出手段、判定手段)に変更したものであるので、判定回路21についてだけ説明する。
【0082】
判定回路21は、判定回路3と同様に、供給された値ynに対応して、1,0,−1のいずれかの値を予測値x’nとしてスイッチ2に出力するとともに、プリアンブル部を再生しているときに、その予測値x’nが最初に0ではない値(1または−1)になるまで、フラグ信号FLGとして0をスイッチ2に出力し、予測値x’nが1または−1になると、以後プリアンブル部が終了するまで、継続してフラグ信号FLGとして1をスイッチ2に供給し、さらに、プリアンブル部の再生が終わると、次のデータ部では、スイッチ2にフラグ信号FLGとして0を継続的に供給する。
【0083】
そして、スイッチ2は、フラグ信号FLGの値が1である場合、判定回路1からの予測値を選択し、フラグ信号FLGの値が0である場合、判定回路21からの予測値を選択する。
【0084】
このようにすることにより、符号が最初に0以外に判定されるまで待機状態となるので、検出周期が狭くなり、高速追従が可能となる。
【0085】
図6は、情報検出回路104のさらに他の構成例を示している。この情報検出回路104は、図2の情報検出回路104の閾値発生回路6を省略するとともに、図2の判定回路1の代わりに比較器31と判定回路32(予測値算出手段)を設けたものであるので、比較器31と判定回路32についてだけ説明する。
【0086】
比較器31は、サンプリングされた再生信号の値ynが0以上である場合、1を判定回路32に出力し、そうでない場合(yn<0の場合)、−1を出力する(即ち、2値判定する)。
【0087】
判定回路32は、時刻nが0である場合(n=0の場合)、予測値x’nとして、比較器31より供給された値(xsgn)をスイッチ2に出力し、そうでない場合(n>0の場合)、1クロック前の予測値x’n-1が0であるとき、遅延回路5より供給される2クロック前の予測値x’n-2の正負を反転させた値(−x’n-2)を、予測値x’nとして出力し、1クロック前の予測値x’n-1が0ではないとき、0を予測値x’nとして出力する。
【0088】
上述のようにパターンが{・・・,0,1,0,−1,0,・・・}である符号を再生している場合、即ち、プリアンブル部を再生している場合、最初の符号の値が1、または−1と判れば、それ以降の符号の値を、値ynに拘わらず、順次設定することができる。このようにすることにより、n≠0のときに実際には判定を行っていないので、判定誤りを抑制することができる。
【0089】
図7は、情報検出回路104のさらに他の構成例を示している。この情報検出回路104は、図6の情報検出回路104の比較器31を省略するとともに、図6の判定回路32の代わりに判定回路42(予測値算出手段)を設けたものであるので、判定回路42についてだけ説明する。
【0090】
判定回路42は、状態変数spを保持しており、spの初期値を0に設定し、その後、spが0である場合、判定回路3からの値x’n(=xsgn)が0でないとき、その値xsgnを予測値x’nとしてスイッチ2に出力した後、spの値を1に設定し、判定回路3からの値xsgnが0であるとき、そのまま何もせず、spが0ではない場合、1クロック前の予測値x’n-1が0であるとき、2クロック前の予測値x’n-2の正負(極性)を反転させた値(−x’n-2)を、予測値x’nとして出力し、1クロック前の予測値x’n-1が0ではないとき、値0を予測値x’nとして出力する。
【0091】
このようにすることにより、プリアンブル部を再生しているときに判定回路3により予測値が最初に1または−1と判定されるまで待機状態となり、n≠0のときの判定誤りを抑制することができるとともに、検出周期が狭くなり、さらに高速追従が可能となる。
【0092】
なお、図8は、図7の構成例において、最初に符号が0と判定され、その次の符号が−1と判定されたときの位相誤差Δτnおよびレベル誤差Δγnの一例を示している。
【0093】
図9は、情報検出回路104のさらに他の構成例を示している。この情報検出回路104においては、判定回路3は、サンプリングされた再生信号の値ynに応じて、1,0,−1の3値のいずれかを予測値x’nとして演算回路16,17に出力する(即ち、3値判定する)ようになされている。
【0094】
演算回路16は、サンプリングされた再生信号の値ynと、判定回路3からの予測値x’nから、値(yn-1・x’n−yn・x’n-1)を演算し、スイッチ55(選択手段)に出力するようになされている。
【0095】
演算回路17は、サンプリングされた再生信号の値ynと、判定回路3からの予測値x’nから、値((yn-1−x’’n-1)・x’n-1+(yn−x’’n)・x’n)を演算し、スイッチ62(選択手段)に出力するようになされている。
【0096】
比較器51は、サンプリングされた再生信号の値ynが0以上であるとき、1を判定回路52(予測値算出手段)に出力し、yn<0であるとき、−1を出力する(即ち、2値判定する)ようになされている。
【0097】
判定回路52は、時刻nが0であるとき、比較器51からの値(xsgn)を予測値x’Lとして乗算器53と遅延回路54に出力し、時刻nが0ではないとき、遅延回路54からの値の正負を反転させた値(−x’L-1)を、予測値x’Lとして、出力するようになされている。
【0098】
乗算器53は、奇数番目(第(2k+1)番目)にサンプリングされた再生信号の値y2k+1と、判定回路52からの予測値x’Lの積(y2k+1・x’L)を計算し、その計算結果をスイッチ55に出力するようになされている。
【0099】
遅延回路54は、サンプリングに使用するクロック信号CLK(図10(B))の2倍の周期のクロック信号CLK2(図10(F))で動作し、判定回路52からの予測値x’Lを保持し、次のクロックで判定回路52に出力するようになされている。
【0100】
スイッチ55は、記録媒体121のプリアンブル部に配置されている所定のパターンの符号が再生されている間、乗算器53からの値(y2k+1・x’L)を位相誤差Δτnとして制御回路105に出力し、その後、データの再生時には、演算回路16からの位相誤差Δτnを出力するようになされている。
【0101】
比較器56は、サンプリングされた再生信号の値ynが0以上であるとき、1を判定回路57(予測値算出手段)に出力し、yn<0であるとき、−1を出力する(即ち、2値判定する)ようになされている。
【0102】
判定回路57は、時刻nが0であるとき、比較器56からの値(xsgn2)を予測値x’Mとして乗算器58と遅延回路59に出力し、時刻nが0ではないとき、遅延回路59からの値の正負を反転させた値(−x’M-1)を、予測値x’Mとして出力するようになされている。
【0103】
減算器60は、偶数番目(第2k番目)にサンプリングされた再生信号の値y2kから、定数発生回路61より供給された再生信号の波高値の絶対値Rを減算し、その計算結果(y2k−R)を乗算器58に出力するようになされている。
【0104】
乗算器58は、減算器60からの値(y2k−R)と判定回路57からの予測値x’Mの積((y2k−R)・x’M)を計算し、その計算結果をスイッチ62に出力するようになされている。
【0105】
遅延回路59は、サンプリングに使用するクロック信号CLK(図10(B))の2倍の周期で、かつ、クロック信号CLK2と半周期分だけ位相をずらしたクロック信号CLK3(図10(I))で動作し、判定回路57からの予測値x’Mを保持し、次のクロックで判定回路57に出力するようになされている。
【0106】
スイッチ62は、記録媒体121のプリアンブル部に配置されている所定のパターンの符号が再生されている間、乗算器58からの値((y2k−R)・x’M)をレベル誤差Δγnとして制御回路105に出力し、その後、データの再生時には、演算回路17からのレベル誤差Δγnを出力するようになされている。
【0107】
例えば、図10(A)に示すように、上述のパターン{・・・,0,1,0,−1,0,・・・}に対応する再生信号yをサンプリングした値ynが供給された場合、この情報検出回路104は、図10(D)に示す位相誤差Δτnと図10(H)に示すレベル誤差Δγnを制御回路105に出力する。なお、図10(C)に示すxnは、予測値ではなく、サンプリングされた値に対応するデータの値を示している。即ち、このxnは、位相誤差Δτnとレベル誤差Δγnの算出に使用されない。
【0108】
このとき、図10(B)のCLK1(n=0)においては、比較器51は、図10(A)に示すようにynが正の値であるので、xsgnとして1を出力する。そして、図10(B)のCLK2(n=1)、即ち、図10(F)のCLK21(k=0)においては、判定回路52は、遅延回路54の初期値である1を反転させた値である−1を出力するので、位相誤差Δτnとして、図10(D)に示すように−y1(=y2k+1・(−1))が出力される。次に、図10(F)のCLK22(k=1)、即ち、図10(B)のCLK4(n=3)においては、判定回路52は、1クロック前の予測値x’L-1である−1を反転させた値である1を出力するので、位相誤差Δτnとして、y3(=y2k+1・1)が出力される。
【0109】
一方、図10(B)のCLK1(n=0)、即ち、図10(I)のCLK31(k=0)においては、比較器56は、図10(A)に示すようにynが正の値であるので、xsgn2として1を出力する。このとき、レベル誤差Δγnとして、図10(H)に示すようにy0−R(=(y2k−R)・1)が出力される。次に、図10(I)のCLK32(k=1)、即ち、図10(B)のCLK3(n=2)においては、判定回路57は、1クロック前の予測値x’M-1である1を反転させた値である−1を出力するので、レベル誤差Δγnとして、−y2+R(=(y2k−R)・(−1))が出力される。さらに、図10(I)のCLK33(k=2)、即ち、図10(B)のCLK5(n=4)においては、判定回路57は、1クロック前の予測値x’M-1である−1を反転させた値である1を出力するので、レベル誤差Δγnとして、y4−R(=(y2k−R)・1)が出力される。
【0110】
このようにすることにより、上述のパターン{・・・,0,1,0,−1,0,・・・}に対応する再生信号yをサンプリングした値ynから、位相誤差Δτnとレベル誤差Δγnを算出する回路は、サンプリングのクロック信号CLKの2倍の周期のクロック信号CLK2,CLK3で動作するので、低速、低消費電力の回路を構成することができる。
【0111】
図11は、この情報検出回路104を利用した場合の、判定誤り時における位相誤差の収束の様子の一例を示している。このように、この情報検出回路104を利用することにより、図2の情報検出回路104を利用した場合(図4)と同様に、図15の場合より早く、位相誤差を整数周期(図11の場合、1周期または−1周期)に収束させることができる。
【0112】
図12は、情報検出回路104のさらに他の構成例を示している。この情報検出回路104は、図9の情報検出回路104の比較器51,56を省略し、図9の判定回路52,57を判定回路71,72(予測値算出手段)に変更したものであるので、判定回路71,72についてだけ説明する。
【0113】
判定回路71は、状態変数spを保持しており、spの初期値を0に設定し、その後、spが0である場合、判定回路3からの値xsgnが0でないとき、その値xsgnを予測値x’Lとして乗算器53と遅延回路54に出力した後、spの値を1に設定する。また、判定回路71は、判定回路3からの値xsgnが0であるとき、そのまま何もせず、spが0ではない場合、1クロック(CLK2の1クロック)前の予測値x’L-1の正負を反転させた値(−x’L-1)を、予測値x’Lとして出力する。
【0114】
判定回路72は、状態変数spを保持しており、spの初期値を0に設定し、その後、spが0である場合、判定回路3からの値xsgnが0でないとき、その値xsgnを予測値x’Mとして乗算器58と遅延回路59に出力した後、spの値を1に設定する。また、判定回路72は、判定回路3からの値xsgnが0であるとき、そのまま何もせず、spが0ではない場合、1クロック(CLK3の1クロック)前の予測値x’M-1の正負を反転させた値(−x’M-1)を、予測値x’Mとして出力する。
【0115】
例えば、図13(A)に示すように、上述のパターン{・・・,0,1,0,−1,0,・・・}に対応する再生信号yをサンプリングした値ynが供給された場合、この情報検出回路104は、図13(D)に示す位相誤差Δτnと図13(H)に示すレベル誤差Δγnを制御回路105に出力する。
【0116】
このようにすることにより、上述のパターン{・・・,0,1,0,−1,0,・・・}に対応する再生信号yをサンプリングした値ynから、位相誤差Δτnとレベル誤差Δγnを算出する回路は、サンプリングのクロックの2倍の周期のクロックで動作するので、低速、低消費電力の回路を構成することができる。
【0117】
図14は、この情報検出回路104を利用した場合の、位相誤差の収束の様子の一例を示している。この情報検出回路104においては、最初の符号を判定するとき、判定回路3により3値判定を行っているので、検出周期が狭くなり、図14に示すように、図11の場合より早く、位相誤差を整数周期(図14の場合、0周期または1周期)に収束させることができる。
【0118】
以上のようにして、情報検出回路104により、サンプリングされた値ynより、位相誤差Δτnとレベル誤差Δγnを算出し、その値を利用して、再生信号の増幅およびサンプリングを行うので、良好に信号の処理を行うことができる。
【0119】
なお、上記実施の形態においては、本発明は、再生装置に応用されているが、他の装置に応用することも勿論可能である。
【0120】
【発明の効果】
以上のごとく、請求項1および請求項11に記載の情報検出装置、並びに、請求項10および請求項19に記載の情報検出方法によれば、予め定められた所定のパターンを形成するパーシャルレスポンス形式の符号の予測値を、過去の符号の予測値に応じて算出するようにしたので、予測値の判定の誤りの発生を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報検出装置を応用した再生装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】図1の情報検出回路の一構成例を示すブロック図である。
【図3】図2の情報検出回路の動作を説明するタイミングチャートである。
【図4】図2の情報検出回路を利用した場合の、判定誤り時の位相誤差の収束の様子の一例を示す図である。
【図5】図1の情報検出回路の他の構成例を示すブロック図である。
【図6】図1の情報検出回路のさらに他の構成例を示すブロック図である。
【図7】図1の情報検出回路のさらに他の構成例を示すブロック図である。
【図8】図7の情報検出回路の動作を説明するタイミングチャートである。
【図9】図1の情報検出回路のさらに他の構成例を示すブロック図である。
【図10】図9の情報検出回路の動作を説明するタイミングチャートである。
【図11】図9の情報検出回路を利用した場合の、判定誤り時の位相誤差の収束の様子の一例を示す図である。
【図12】図1の情報検出回路のさらに他の構成例を示すブロック図である。
【図13】図12の情報検出回路の動作を説明するタイミングチャートである。
【図14】図12の情報検出回路を利用した場合の、判定誤り時の位相誤差の収束の様子の一例を示す図である。
【図15】従来の判定誤り時の位相誤差の収束の様子の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 判定回路, 3 判定回路, 6 閾値発生回路, 16,17 演算回路, 21 判定回路, 31 比較器, 32 判定回路, 42 判定回路, 51 比較器, 52 判定回路, 54 遅延回路, 56 比較器, 57 判定回路, 59 遅延回路, 71,72 判定回路, 102 VGA(Variable Gain Amplifier), 103 サンプリング回路, 104 情報検出回路, 105 制御回路

Claims (19)

  1. パーシャルレスポンス形式の符号に対応するアナログ信号を所定のクロック信号に同期して処理し、そのアナログ信号のレベルまたは位相にそれぞれ対応するレベル情報または位相情報を出力する情報検出装置において、
    予め定められている所定のパターンを形成するパーシャルレスポンス形式の符号の予測値を、過去の前記符号の予測値に応じて算出する予測値算出手段と、
    前記アナログ信号の値と前記符号の予測値から前記レベル情報または前記位相情報を算出する情報算出手段と
    を備え、
    前記予測値算出手段は、1クロック前の予測値が0であるときパーシャルレスポンス形式の符号に対応するアナログ信号の値を2値判定し、前記予測値を1または−1のいずれかとし、1クロック前の符号の値が0ではないとき前記予測値を0とする
    ことを特徴とする情報検出装置。
  2. 前記パターンは、パターン{0,1,0,−1}が所定の回数だけ連続して形成されるパターンである
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報検出装置。
  3. パーシャルレスポンス形式の符号に対応するアナログ信号の値から前記符号の予測値を算出する第2の予測値算出手段と、
    予め定められている所定のパターンを形成するパーシャルレスポンス形式の符号に対応するアナログ信号が供給された場合、前記予測値算出手段による予測値を選択し、その他のパーシャルレスポンス形式の符号に対応するアナログ信号が供給された場合、前記第2の予測値算出手段による予測値を選択し、前記情報算出手段に出力する選択手段とをさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報検出装置。
  4. 前記パーシャルレスポンス形式の符号は、パーシャルレスポンス(1,1)形式の符号である
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報検出装置。
  5. 前記予測値算出手段は、最初の符号の予測値を算出するとき、パーシャルレスポンス形式の符号に対応するアナログ信号の値を2値判定して、1または−1のいずれかの前記予測値を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報検出装置。
  6. 前記予測値算出手段は、2クロック前の前記予測値に対応した閾値を利用して2値判定を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報検出装置。
  7. パーシャルレスポンス形式の符号に対応するアナログ信号の値に対して、0、1、および、−1の3値判定を行う判定手段をさらに備え、
    前記予測値算出手段は、前記判定手段の判定結果が3値のうちの所定の1つの値であるとき、前記予測値を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報検出装置。
  8. 前記予測値算出手段は、1クロック前の予測値が0であるとき、2クロック前の前記符号の予測値の正負を反転させた値を、所定のクロックにおける前記符号の予測値として出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報検出装置。
  9. 前記アナログ信号の振幅を調整する振幅調整手段と、
    前記アナログ信号の値を所定の位相でサンプリングするサンプリング手段と、
    前記レベル情報に応じて前記振幅調整手段を制御する第1の制御手段と、
    前記位相情報に応じて前記サンプリング手段を制御する第2の制御手段とをさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報検出装置。
  10. パーシャルレスポンス形式の符号に対応するアナログ信号を所定のクロック信号に同期して処理し、そのアナログ信号のレベルまたは位相にそれぞれ対応するレベル情報または位相情報を出力する情報検出方法において、
    予め定められている所定のパターンを形成するパーシャルレスポンス形式の符号の予測値を、1クロック前の予測値が0であるときパーシャルレスポンス形式の符号に対応するアナログ信号の値を2値判定することにより1または−1のいずれかとし、1クロック前の符号の値が0ではないとき0とするように算出するステップと、
    前記アナログ信号の値と前記符号の予測値から前記レベル情報または前記位相情報を算出するステップと
    を備えることを特徴とする情報検出方法。
  11. パーシャルレスポンス形式の符号に対応するアナログ信号を所定のクロック信号に同期して処理し、そのアナログ信号のレベルまたは位相にそれぞれ対応するレベル情報または位相情報を出力する情報検出装置において、
    予め定められている所定のパターンを形成するパーシャルレスポンス形式の符号の予測値を、過去の前記符号の予測値に応じて算出する予測値算出手段と、
    前記アナログ信号の値と前記符号の予測値から前記レベル情報または前記位相情報を算出する情報算出手段と、
    パーシャルレスポンス形式の符号に対応するアナログ信号の値に対して、0、1、および、−1の3値判定を行う判定手段と
    を備え、
    前記予測値算出手段は、前記判定手段の判定結果が3値のうちの所定の1つの値であるとき、前記予測値を算出する
    ことを特徴とする情報検出装置。
  12. 前記パターンは、パターン{0,1,0,−1}が所定の回数だけ連続して形成されるパターンであり、
    前記予測値算出手段は、そのパターンを形成するパーシャルレスポンス形式の符号の予測値を、1クロック前の前記符号の予測値に応じて算出する
    ことを特徴とする請求項11に記載の情報検出装置。
  13. パーシャルレスポンス形式の符号に対応するアナログ信号の値から前記符号の予測値を算出する第2の予測値算出手段と、
    前記判定手段による前記判定結果が3値のうちの所定の1つの値である場合、前記予測値算出手段による予測値を選択し、前記判定結果がその他の値である場合、前記第2の予測値算出手段による予測値を選択し、前記情報算出手段に出力する選択手段と
    をさらに備えることを特徴とする請求項11に記載の情報検出装置。
  14. 前記パーシャルレスポンス形式の符号は、パーシャルレスポンス(1,1)形式の符号である
    ことを特徴とする請求項11に記載の情報検出装置。
  15. 前記予測値算出手段は、最初の符号の予測値を算出するとき、パーシャルレスポンス形式の符号に対応するアナログ信号の値を2値判定して、1または−1のいずれかの前記予測値を算出する
    ことを特徴とする請求項11に記載の情報検出装置。
  16. 前記予測値算出手段は、2クロック前の前記予測値に対応した閾値を利用して2値判定を行う
    ことを特徴とする請求項11に記載の情報検出装置。
  17. 前記予測値算出手段は、2クロック前の前記符号の予測値の正負を反転させた値を、所定のクロックにおける前記符号の予測値として出力する
    ことを特徴とする請求項11に記載の情報検出装置。
  18. 前記アナログ信号の振幅を調整する振幅調整手段と、
    前記アナログ信号の値を所定の位相でサンプリングするサンプリング手段と、
    前記レベル情報に応じて前記振幅調整手段を制御する第1の制御手段と、
    前記位相情報に応じて前記サンプリング手段を制御する第2の制御手段とをさらに備え
    ことを特徴とする請求項11に記載の情報検出装置。
  19. パーシャルレスポンス形式の符号に対応するアナログ信号を所定のクロック信号に同期して処理し、そのアナログ信号のレベルまたは位相にそれぞれ対応するレベル情報または位相情報を出力する情報検出方法において、
    パーシャルレスポンス形式の符号に対応するアナログ信号の値に対して、0、1、および、−1の3値判定を行うステップと、
    判定結果が3値のうちの所定の1つの値であるとき、予め定められている所定のパターンを形成するパーシャルレスポンス形式の符号の予測値を、過去の前記符号の予測値に応じて算出するステップと、
    前記アナログ信号の値と前記符号の予測値から前記レベル情報または前記位相情報を算出するステップと
    を備えることを特徴とする情報検出方法。
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