JPH10112030A - データ再生装置 - Google Patents

データ再生装置

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JPH10112030A
JPH10112030A JP8263346A JP26334696A JPH10112030A JP H10112030 A JPH10112030 A JP H10112030A JP 8263346 A JP8263346 A JP 8263346A JP 26334696 A JP26334696 A JP 26334696A JP H10112030 A JPH10112030 A JP H10112030A
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JP
Japan
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recorded
pit position
pit
edge
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JP8263346A
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English (en)
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Masakazu Taguchi
雅一 田口
Michio Matsuura
道雄 松浦
Yoshihide Fujita
芳英 藤田
Akihiro Itakura
昭宏 板倉
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B20/00Signal processing not specific to the method of recording or reproducing; Circuits therefor
    • G11B20/10Digital recording or reproducing
    • G11B20/10009Improvement or modification of read or write signals
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/002Recording, reproducing or erasing systems characterised by the shape or form of the carrier
    • G11B7/0037Recording, reproducing or erasing systems characterised by the shape or form of the carrier with discs
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/004Recording, reproducing or erasing methods; Read, write or erase circuits therefor
    • G11B7/005Reproducing

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 再生信号をサンプリングしたディジタル値を
用いたディジタル演算にて、光ディスクにピットポジシ
ョン記録されたデータ及びエッジポジション記録された
データを再生できる、光ディスクに対する互換性を確保
したデータ再生装置を提供する。 【解決手段】 光学ヘッド2で得た再生信号をA/D変
換器15a にてディジタル値に変換し、変換されたディジ
タル値に基づきピットポジション検出器30にてピットポ
ジション記録されたデータを検出する。また、光学ヘッ
ド2で得た再生信号をA/D変換器15a, 15bにてディジ
タル値に変換し、変換されたディジタル値に基づき最尤
検出器16a, 16bにてエッジポジション記録されたデータ
の前エッジ, 後エッジ最尤復号データを検出し、両最尤
復号データを合成器14にて合成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクに記録
されたデータを再生するデータ再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータの外部記憶媒体とし
て、光ディスクが脚光を浴びており、光ディスクは、急
速に発展するマルチメディアの中で増加するデータを格
納しておくメモリの中心的存在として位置付けられてい
る。この光ディスクにおける記録方式には、書き込んだ
記録ピットの中央に記録データを対応させるピットポジ
ション記録方式と、記録ピットの両端に記録データを対
応させるエッジポジション記録方式とがある。エッジポ
ジション記録方式では、記録ピットの大きさが同じであ
っても、ピットポジション記録方式に比べて、単位記録
領域に対する情報量が多くて記録密度を高めることがで
きる。
【0003】このように現状では光ディスクにおける記
録方式として、ピットポジション記録方式とエッジポジ
ション記録方式とが存在するので、何れの方式にて記録
された光ディスクであってもそのデータ再生を行えるデ
ータ再生装置が必要であり、このような互換性があるデ
ータ再生装置が、特開平3−144919号公報,特開平4−
79031 号公報等に開示されている。
【0004】特開平3−144919号公報に提案されたデー
タ再生装置は、外部から与えられるかまたは光ディスク
自体から検出した識別情報(ピットポジション記録方式
かエッジポジション記録方式かを識別する情報)に基づ
いて、何れの記録方式であるかを認識し、その記録方式
に合ったアナログ系の再生方式にてデータを再生する。
また、特開平4−79031 号公報に提案されたデータ再生
装置は、ピットポジション記録方式かエッジポジション
記録方式かを示す情報を光ディスクのケースに付加し、
光ディスクを装置に装着した場合にその情報を識別して
何れの記録方式であるかを認識し、その記録方式に合っ
た再生方式を選択してデータを再生する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エッジポジ
ション記録されたデータの再生方式として、PRML
(Partial Response Maximum Likelihood)というディジ
タル系のデータの再生技術が検討されている。このPR
ML再生技術は、パーシャルレスポンス特性にて変調記
録された情報を最尤復号(ビタビ復号)法を用いて復調
する技術であり、アナログ系の再生方式よりも検出能力
が優れている。まず、記録データに走長制限を加えパー
シャルレスポンス特性に応じて変調した信号を光ディス
クに記録しておき、光ディスクから得られた再生信号を
アナログ/ディジタル(A/D)変換器によってサンプ
リングし、そのサンプリング値から最も確からしい(最
尤)信号状態の遷移を所定のアルゴリズムに従って確定
し、その確定された信号状態の遷移に基づいて再生デー
タを生成する。この際、前エッジの最尤復号データと後
エッジの最尤復号データとは独立的に検出された後、そ
れぞれの最尤復号データが合成されてデータ復調され
る。
【0006】このPRML再生技術はサンプリング値を
用いて演算を行うディジタル系の検出系であって、上述
したような従来の再生装置におけるアナログ系の検出系
とは全く異なる。従って、上述したような従来の再生装
置では、検出能力が優れているPRML再生方式を適応
できないという問題がある。
【0007】なお、上述のPRML再生技術の検出系に
おいて、前エッジまたは後エッジの片側を利用してピッ
トポジション記録されたデータを再生する方式、つまり
PRMLを応用したピットポジション検出方式が提案さ
れている。この方式ではピットポジション記録されたデ
ータの再生は可能であるが、十分なマージンを得られな
いという問題がある。以下、この理由について説明す
る。
【0008】図7は、ピットポジション記録されたデー
タを3値2状態PR(1,1)MLにて再生した場合の
エラーレートの実験結果を示すグラフである。サンプリ
ング位相が+15%の近傍である場合に、エラーレートが
10-5より悪くなっている。エラーレートの許容範囲を10
-5以下とした場合に、位相マージンは25%程度しかな
く、実用には適さない。このようにエラーレートが悪化
する理由は、この位相位置で検出状態の遷移領域が存在
するためである。
【0009】図8は、3値2状態PR(1,1)MLに
よるピットポジション検出状態を示すグラフである。検
出可能範囲におけるのマージ状態は、y1:+merge,y
2:nomerge, y3:−merge であり、のマージ状態は、
y1:+merge,y2:−merge ,y3:no mergeであり、この
マージ状態がからに遷移するところ(サンプリング
位相が+15%近傍)では、ノイズによってマージ状態が
混在することになるのでデータを正しく検出できない場
合がある。
【0010】また、ディジタル構成によるPRML再生
技術の検出系に、アナログ構成によるピットポジション
検出系を併設させることは、共有できる回路が少ないの
で、全体として十分な小型化・省電力化を図れないとい
う問題がある。
【0011】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、ピットポジション記録されたデータとエッジポ
ジション記録されたデータとの両方をディジタル演算に
て再生できるデータ再生装置を提供することを目的とす
る。
【0012】本発明の他の目的は、エッジポジション記
録されたデータに対してPRML再生技術を用いる場合
においても、ピットポジション記録されたデータとエッ
ジポジション記録されたデータとについて互換性がある
データ再生装置を提供することにある。
【0013】本発明の更に他の目的は、エッジポジショ
ン用再生装置の片側の最尤検出器を用いてピットポジシ
ョン記録されたデータを再生する従来の装置に比べて、
より広く位相マージンを得ることができるデータ再生装
置を提供することにある。
【0014】本発明の更に他の目的は、従来のディジタ
ル構成のエッジポジション用再生装置に少しのディジタ
ル回路を追加するだけで、エッジポジション記録された
データとピットポジション記録されたデータとの両方を
再生できるデータ再生装置を提供することにある。
【0015】本発明の更に他の目的は、再生信号をサン
プリングしたディジタル値を用いたディジタル演算に
て、光ディスクにピットポジション記録されたデータを
再生するデータ再生装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るデータ再
生装置は、光ディスクにピットポジション記録されたデ
ータ及びエッジポジション記録されたデータを再生する
データ再生装置において、前記光ディスクから再生波形
を得る手段と、得られた再生波形をディジタル値に変換
する変換手段と、変換されたディジタル値に基づいてピ
ットポジション記録されたデータを検出する第1検出手
段と、変換されたディジタル値に基づいてエッジポジシ
ョン記録されたデータを検出する第2検出手段とを備え
ることを特徴とする。
【0017】請求項2に係るデータ再生装置は、光ディ
スクのピットポジション記録されたデータ及びエッジポ
ジション記録されたデータを再生するデータ再生装置に
おいて、前記光ディスクから再生波形を得る手段と、同
期クロック信号を生成する生成手段と、生成した同期ク
ロック信号に同期して再生波形からサンプリング値を得
るサンプリング手段と、得られたサンプリング値に基づ
いてピットポジション記録されたデータを検出する第1
検出手段と、得られたサンプリング値に基づいてエッジ
ポジション記録されたデータを検出する第2検出手段と
を備えることを特徴とする。
【0018】請求項3に係るデータ再生装置は、請求項
1または2において、前記第2検出手段は、エッジポジ
ション記録されたデータを最尤検出方式により検出する
ように構成したことを特徴とする。
【0019】請求項4に係るデータ再生装置は、請求項
2または3において、前記同期クロック信号と再生波形
からサンプリング値を得るべき時点との位相誤差を検出
する手段と、ピットポジション記録されたデータを再生
する場合とエッジポジション記録されたデータを再生す
る場合とで兼用される、検出された位相誤差を補正する
手段とを更に備えることを特徴とする。
【0020】請求項5に係るデータ再生装置は、請求項
1〜4の何れかにおいて、光ディスクに記録されたデー
タが、ピットポジション記録されたデータであるかエッ
ジポジション記録されたデータであるかを認識する認識
手段と、該認識手段の認識結果に基づいて、前記第1検
出手段,第2検出手段の何れかの出力を選択する選択手
段とを備えることを特徴とする。
【0021】請求項6に係るデータ再生装置は、ピット
ポジション記録された光ディスクのデータを再生するデ
ータ再生装置において、前記光ディスクから再生波形を
得る手段と、得られた再生波形をディジタル値に変換す
る変換手段と、変換されたディジタル値に基づいてピッ
トポジション記録されたデータを検出する検出手段とを
備えることを特徴とする。
【0022】本発明では、光ディスクから再生した再生
信号をディジタル信号に変換し、そのディジタル値に基
づくディジタル演算によって、ピットポジション記録さ
れたデータ及びエッジポジション記録されたデータを再
生するので、ピットポジション記録とエッジポジション
記録との媒体互換が可能である。高密度化のために導入
されたエッジポジション記録方式で記録されたデータの
検出能力を高めるために採用されているPRMLの再生
装置に対して、PRMLのシステムと共通な部分が多
い、また、ディジタル演算で検出するという2点におい
て、従来のPRMLのシステムに簡単な回路を付加する
ことによって、ピットポジション記録されたデータもエ
ッジポジション記録されたデータに併せて再生すること
ができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を
示す図面を参照して具体的に説明する。
【0024】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態(ピットポジション記録されたデータ及
びエッジポジション記録されたデータを互換的にディジ
タル検出系にて再生する形態)によるデータ再生装置の
構成を示す図である。図1において、1はピットポジシ
ョン方式によるデータ及び/またはエッジポジション方
式によるデータが記録されている光ディスクである。光
ディスク1としては、再生専用の光ディスク,追記可能
な光ディスク,書き替え可能な光磁気ディスク等、何れ
のタイプであっても良い。
【0025】光ディスク1の下方には、光ディスク1に
再生ビームを照射し、その反射光からピットポジション
記録されたデータまたはエッジポジション記録されたデ
ータの再生信号を得る光学ヘッド2が設けられており、
光学ヘッド2は、再生信号をプリアンプ3に出力する。
プリアンプ3は、入力された再生信号を増幅してAGC
アンプ4へ出力する。AGCアンプ4は、再生信号を更
に増幅して等化器5へ出力する。等化器5は、増幅され
た再生信号の波形を整形してローパスフィルタ(LP
F)6に供給する。LPF6は、所定周波数以上の高周
波成分を遮断して、低周波域の再生信号を前エッジ用の
A/D変換器15a と後エッジ用のA/D変換器15b とへ
出力する。
【0026】A/D変換器15a は、整形された再生信号
をサンプリングしそのサンプリング値をピットポジショ
ン検出器30と前エッジ用の最尤検出器16a とへ出力す
る。ピットポジション検出器30は、再生信号のサンプリ
ング値に基づいて、ピットポジションデータと位相誤差
データとを生成し、ピットポジションデータをセレクタ
18へ、位相誤差データをバスセレクタ19へそれぞれ出力
する。最尤検出器16a は、再生信号のサンプリング値に
基づいて、前エッジ最尤復号データと前エッジ位相誤差
データとを生成し、前エッジ最尤復号データを合成器14
へ、前エッジ位相誤差データをバスセレクタ19へそれぞ
れ出力する。なお、光ディスク1にピットポジションデ
ータ,エッジポジションデータの何れが記録されている
かを認識するディスク認識器25から、セレクタ18及びバ
スセレクタ19にその認識情報が転送される。
【0027】バスセレクタ19は、ディスク認識器25から
の認識情報に従って、ピットポジション検出器30からの
位相誤差データと最尤検出器16a からの前エッジ位相誤
差データとの何れかを選択してD/A変換器17a へ出力
する。D/A変換器17a は、位相誤差データまたは前エ
ッジ位相誤差データを位相誤差信号に変換してLPF22
a に供給する。LPF22a は、位相誤差信号を電圧レベ
ルに変換して、VCO23a に出力する。VCO23a は、
データ記録用の同期信号と同じクロック信号を基準クロ
ック信号として生成し、その基準クロック信号の位相を
入力された電圧レベルに応じて制御し、制御したクロッ
ク信号をA/D変換器15a と最尤検出器16a とピットポ
ジション検出器30と合成器14とセレクタ18とへ出力す
る。A/D変換器15a,最尤検出器16a 及びピットポジシ
ョン検出器30は、VCO23a からのこのクロック信号に
同期して動作する。
【0028】A/D変換器15b は、整形された再生信号
をサンプリングしそのサンプリング値を後エッジ用の最
尤検出器16b へ出力する。最尤検出器16b は、再生信号
のサンプリング値に基づいて、後エッジ最尤復号データ
と後エッジ位相誤差データとを生成し、後エッジ最尤復
号データを合成器14へ、後エッジ位相誤差データをD/
A変換器17b へ出力する。D/A変換器17b は、後エッ
ジ位相誤差データを位相誤差信号に変換してLPF22b
に供給する。LPF22b は、位相誤差信号を電圧レベル
に変換して、VCO23b へ出力する。VCO23b は、デ
ータ記録用の同期信号と同じクロック信号を基準クロッ
ク信号として生成し、その基準クロック信号の位相を入
力された電圧レベルに応じて制御し、制御したクロック
信号をA/D変換器15b と最尤検出器16b と合成器14と
へ出力する。A/D変換器15b 及び最尤検出器16b は、
VCO23b からのこのクロック信号に同期して動作す
る。
【0029】合成器14は、最尤検出器16a からの前エッ
ジ最尤復号データと最尤検出器16bからの後エッジ最尤
復号データとを合成し、その合成データとクロックとを
セレクタ18へ出力する。セレクタ18は、ディスク認識器
25からの認識情報に従って、ピットポジション検出器30
からのピットポジションデータと合成器14からの合成デ
ータとの何れかを選択したデータとクロックとを復調器
13へ出力する。復調器13は、入力されたデータを復調し
て最終的な再生データを得る。
【0030】図2は、ピットポジション検出器30の内部
構成を示す図である。なお、図2中の太線はバスライン
を示している。A/D変換器15a からのサンプリング値
kが、コンパレータ31とシフトレジスタ(SR)33と
減算器34と減算器37とに入力される。コンパレータ31
は、入力されたサンプリング値yk と所定のスライスレ
ベルSL とを比較し、yk >SL の場合には”1”とし
k ≦SL の場合には”0”とするデータhk をシフト
レジスタ32へ出力する。シフトレジスタ32は1クロック
分だけ遅延させたデータhk-1 をAND器41へ出力す
る。
【0031】シフトレジスタ33は、入力されたサンプリ
ング値を1クロック分だけ遅延させたサンプリング値y
k-1 を減算器34及びシフトレジスタ36へ出力する。減算
器34はサンプリング値yk ,yk-1 の差dk (=yk
k-1 )を求めてコンパレータ35へ出力する。コンパレ
ータ35は、入力された差dk と0とを比較し、dk >0
の場合には”1”とし、dk ≦0の場合には”0”とす
るdk 極性のデータp k を、シフトレジスタ38及び減算
器39へ出力する。シフトレジスタ38は、1クロック分だ
け遅延させたdk 極性のデータpk-1 を減算器39へ出力
する。減算器39は、dk 極性のデータpk ,pk-1 の差
を求めてコンパレータ40へ出力する。コンパレータ40
は、入力された差と0とを比較し、その差が負である場
合には”1”とし、負でない場合には”0”とするデー
タZCk をAND器41へ出力する。
【0032】AND器41は、シフトレジスタ32の出力及
びコンパレータ40の出力のANDを求め、その値をピッ
トポジションデータとして、セレクタ18へ出力すると共
に、ピットポジション検出器30内のAND器42へも出力
する。
【0033】シフトレジスタ36は、入力されたサンプリ
ング値を1クロック分だけ遅延させて減算器37へ出力す
る。減算器37は、2クロック分だけずれた2つのサンプ
リング値の差を求めてAND器42へ出力する。AND器
42は、AND器41の出力及び減算器37の出力のANDを
求め、その値を位相誤差データとして、バスセレクタ19
へ出力する。
【0034】次に、動作について説明する。まず、デー
タがピットッポジション記録されている光ディスク1か
ら、そのピットポジションデータを再生する場合につい
て説明する。図3は、この場合の信号処理例を示す図で
ある。この場合、ピットポジション記録であることを示
す認識情報が、ディスク認識器25からセレクタ18及びバ
スセレクタ19へ転送されており、セレクタ18はピットポ
ジション検出器30の出力を選択し、バスセレクタ19もピ
ットポジション検出器30の出力を選択する。
【0035】光学ヘッド2にて光ディスク1から得られ
た再生信号は、プリアンプ3とAGCアンプ4とにより
増幅され、等化器5で波形整形された後、LPF6で高
域雑音が除去されて、A/D変換器15a に供給される。
【0036】A/D変換器15a にてVCO23a からのク
ロック信号に同期して再生信号のサンプリング値が得ら
れ、得られたサンプリング値はピットポジション検出器
30に供給され、これらのサンプリング値に基づいてピッ
トポジションデータと位相誤差データとが得られる。ピ
ットポジション検出器30では、以下のようにして、ピッ
トポジションデータと位相誤差データとが得られる。な
お、このピットポジション検出器30における動作もVC
O23a からのクロック信号に同期して行われる。
【0037】再生信号のピーク点にクロック同期して得
られたサンプリング値yk を、所定レベルSL とコンパ
レータ31で比較する。yk >SL の場合にコンパレータ
31の出力hk を”1”とし、yk ≦SL の場合にh
k を”0”とする。dk 極性pkは、シフトレジスタ33
で1クロック遅らせたサンプリング値yk-1 とyk との
差dk の極性を表し、正なら”1”を負なら”0”とす
る。1クロックずれたdk極性pk ,pk-1 の差を求め
ることにより、ゼロククロス点ZCk を得る。ZC k
1クロック遅れるため、hk をシフトレジスタ32で1ク
ロック遅らす。復調器13に出力されるピットポジション
データは、hk-1 とZCk との積(AND)をとること
で得られる。
【0038】次に、本実施の形態における位相同期信号
抽出について、クロック同期の原理を示す図4を参照し
て説明する。図4(b)は正しく同期している場合を示
しており、この場合にはデータ点(サンプリング値S2
b)の前後のサンプリング値S1bとS3bとは同じ値とな
る。一方、図4(a)に示すように同期がマイナス方向
にずれた場合、S1a−S3aは負となる。また、図4
(c)に示すように同期がプラス方向にずれた場合、S
1c−S3cは正となる。従って、これらの差の極性または
その値を位相誤差データに利用できる。図2に示すピッ
トポジション検出器30の構成例では、差(S1 −S3)と
出力データとの積(AND)を求めて、その積を位相誤
差データとして出力する。
【0039】なお、図2に示す構成において、AND器
42の代わりに動作が同じであるセレクタを用いても全く
同様に行える。
【0040】ピットポジション検出器30から出力された
位相誤差データは、バスセレクタ19で選択されてD/A
変換器17a に入力され、位相誤差信号に変換される。位
相誤差信号はLPF22a によって更に電圧レベルに変換
される。そして、変換されたその電圧レベルに応じてV
CO23a にて基準クロック信号の位相が調整され、調整
後のクロック信号がA/D変換器15a 及びピットポジシ
ョン検出器30に供給され、それらがクロック同期で動作
される。
【0041】ピットポジション検出器30で得られたピッ
トポジションデータは、セレクタ18で選択されて復調器
13に入力され、元の記録データに復調される。
【0042】図5は、第1の実施の形態におけるピット
ポジションデータ再生動作のシミュレーション結果を示
すグラフである。エラーレートの許容範囲を従来例と同
様の10-5以下とした場合に、従来例(図7)に比べて大
幅に向上した50%程度の位相マージンが得られており、
実用化に十分に適している。このように本発明では、従
来例よりも広い位相マージンが得られるので、装置製造
時における歩留りを向上できる。
【0043】次に、データがエッジポジション記録され
ている光ディスク1から、そのエッジポジションデータ
を再生する場合について説明する。この場合、エッジポ
ジション記録であることを示す認識情報が、ディスク認
識器25からセレクタ18及びバスセレクタ19へ転送されて
おり、セレクタ18は合成器14の出力を選択し、バスセレ
クタ19は最尤検出器16a の出力を選択する。
【0044】光学ヘッド2にて光ディスク1から得られ
た再生信号は、プリアンプ3とAGCアンプ4とにより
増幅され、等化器5で波形整形された後、LPF6で高
域雑音が除去されて、A/D変換器15a とA/D変換器
15b とに供給される。
【0045】A/D変換器15a にて再生信号がサンプリ
ングされ、そのディジタル信号が最尤検出器16a に出力
される。最尤検出器16a にて前エッジ最尤復号データと
前エッジ位相誤差データとが得られ、前者は合成器14
に、後者はバスセレクタ19へ出力される。バスセレクタ
19で選択された前エッジ位相誤差データが、D/A変換
器17a でアナログの位相誤差信号に変換され、その位相
誤差信号がLPF22a で電圧レベルに変換される。VC
O23a にて、電圧レベルに応じたクロック信号が生成さ
れて、A/D変換器15a と最尤検出器16a と合成器14と
へ出力される。これらはこのクロック信号を基準に動作
する。一方、A/D変換器15b にて再生信号がサンプリ
ングされ、そのディジタル信号が最尤検出器16b へ出力
される。最尤検出器16b にて後エッジ最尤復号データと
後エッジ位相誤差データとが得られ、前者は合成器14
に、後者はD/A変換器17b へ出力される。後エッジ位
相誤差データがD/A変換器17b でアナログの位相誤差
信号に変換され、その位相誤差信号がLPF22b で電圧
レベルに変換される。VCO23b にて、電圧レベルに応
じたクロック信号が生成されて、A/D変換器15b と最
尤検出器16b と合成器14とへ出力される。これらはこの
クロック信号を基準に動作する。
【0046】前エッジの最尤復号データと後エッジの最
尤復号データとが合成器14で合成され、その合成データ
はセレクタ18で選択されて復調器13に入力される。そし
て、復調器13に入力された合成データは、元の記録デー
タに復調される。
【0047】なお、上述した図1に示す構成例では、前
エッジ用のA/D変換器15a でサンプリングしたディジ
タル値を用いてピットポジションデータを検出するよう
にしたが、後エッジ用のA/D変換器15b によりピット
ポジションデータの検出に用いるディジタル値を得るよ
うにしても良いことは勿論である。
【0048】(第2の実施の形態)図6は、本発明の第
2の実施の形態(ピットポジション記録されたデータを
ディジタル検出系にて単独で再生する形態)によるデー
タ再生装置の構成を示す図である。図6において、1は
データがピットポジション記録されている光ディスクで
ある。光ディスク1としては、再生専用の光ディスク,
追記可能な光ディスク,書き替え可能な光磁気ディスク
等、何れのタイプであっても良い。
【0049】光ディスク1の下方には、光ディスク1に
再生ビームを照射し、その反射光からピットポジション
記録されたデータの再生信号を得る光学ヘッド2が設け
られており、光学ヘッド2は、再生信号をプリアンプ3
へ出力する。プリアンプ3は入力された再生信号を増幅
してAGCアンプ4へ出力する。AGCアンプ4は再生
信号を更に増幅して等化器5へ出力する。等化器5は、
増幅された再生信号の波形を整形してLPF6に供給す
る。LPF6は、所定周波数以上の高周波成分を遮断し
て、低周波域の再生信号をA/D変換器15に出力する。
A/D変換器15は、整形された再生信号をサンプリング
しそのサンプリング値をピットポジション検出器30へ出
力する。
【0050】ピットポジション検出器30は、再生信号の
サンプリング値に基づいて、ピットポジションデータと
位相誤差データとを生成し、ピットポジションデータを
復調器13へ、位相誤差データをD/A変換器17へそれぞ
れ出力する。復調器13は、このピットポジションデータ
を復調して最終的な再生データを得る。
【0051】D/A変換器17は、位相誤差データを位相
誤差信号に変換してLPF22に供給する。LPF22は、
位相誤差信号を電圧レベルに変換して、VCO23へ出力
する。VCO23は、データ記録用の同期信号と同じクロ
ック信号を基準クロック信号として生成し、その基準ク
ロック信号の位相を入力された電圧レベルに応じて制御
し、制御したクロック信号をA/D変換器15とピットポ
ジション検出器30と復調器13とへ出力する。A/D変換
器15,ピットポジション検出器30及び復調器13は、VC
O23からのこのクロック信号に同期して動作する。
【0052】なお、第2の実施の形態におけるピットポ
ジション検出器30の内部構成は、上述した第1の実施の
形態の場合(図2)と同様であるので、その説明は省略
する。
【0053】次に、動作について説明する。データがピ
ットッポジション記録されている光ディスク1から光学
ヘッド2にて得られた再生信号は、プリアンプ3とAG
Cアンプ4とにより増幅され、等化器5で波形整形され
た後、LPF6で高域雑音が除去されて、A/D変換器
15に供給される。
【0054】A/D変換器15にてVCO23からのクロッ
ク信号に同期して再生信号のサンプリング値が得られ、
得られたサンプリング値はピットポジション検出器30に
供給され、これらのサンプリング値に基づいてピットポ
ジションデータと位相誤差データとが得られる。この場
合のピットポジション検出器30での処理動作は、第1の
実施の形態と同じであるので説明を省略する。なお、こ
のピットポジション検出器30における動作は、VCO23
からのクロック信号に同期して行われる。
【0055】ピットポジション検出器30からの位相誤差
データは、D/A変換器17に入力されて、位相誤差信号
に変換される。位相誤差信号はLPF22によって更に電
圧レベルに変換される。そして、変換されたその電圧レ
ベルに応じてVCO23にて基準クロック信号の位相が調
整され、調整後のクロック信号がA/D変換器15,ピッ
トポジション検出器30及び復調器13に供給され、それら
がクロック同期で動作される。また、ピットポジション
検出器30で得られたピットポジションデータは、復調器
13に入力されて元の記録データに復調される。
【0056】
【発明の効果】以上のように本発明では、ピットポジシ
ョン記録されたデータをディジタル演算にて検出するよ
うにしたので、記録密度を高くするために導入されたエ
ッジポジション記録で検出能力を高めるべく採用された
PRMLのシステム構成に対して、僅かなディジタル回
路の追加によってピットポジションデータも再生するこ
とが可能となり、光ディスクの両記録方式に対する媒体
互換を実現でき、小型化,省電力化に寄与できる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の構成図である。
【図2】ピットポジション検出器の内部構成図である。
【図3】本発明における信号処理例を示す図である。
【図4】クロック同期の原理を説明するための図であ
る。
【図5】第1の実施の形態における位相マージンのシミ
ュレーション結果を示すグラフである。
【図6】本発明の第2の実施の形態の構成図である。
【図7】従来例におけるピットポジション再生の実験結
果を示すグラフである。
【図8】従来例におけるピットポジション検出状態を示
すグラフである。
【符号の説明】
1 光ディスク 2 光学ヘッド 3 プリアンプ 4 AGCアンプ 5 等化器 6 ローパスフィルタ(LPF) 13 復調器 14 合成器 15,15a, 15b A/D変換器 16a, 16b 最尤検出器 17,17a, 17b D/A変換器 18 セレクタ 19 バスセレクタ 22,22a, 22b ローパスフィルタ(LPF) 23,23a, 23b 電圧制御発振器(VCO) 25 ディスク認識器 30 ピットポジション検出器 31,35, 40 コンパレータ 32,33, 36, 38 シフトレジスタ(SR) 34,37, 39 減算器 41,42 AND器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 芳英 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 板倉 昭宏 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクにピットポジション記録され
    たデータ及びエッジポジション記録されたデータを再生
    するデータ再生装置において、前記光ディスクから再生
    波形を得る手段と、得られた再生波形をディジタル値に
    変換する変換手段と、変換されたディジタル値に基づい
    てピットポジション記録されたデータを検出する第1検
    出手段と、変換されたディジタル値に基づいてエッジポ
    ジション記録されたデータを検出する第2検出手段とを
    備えることを特徴とするデータ再生装置。
  2. 【請求項2】 光ディスクのピットポジション記録され
    たデータ及びエッジポジション記録されたデータを再生
    するデータ再生装置において、前記光ディスクから再生
    波形を得る手段と、同期クロック信号を生成する生成手
    段と、生成した同期クロック信号に同期して再生波形か
    らサンプリング値を得るサンプリング手段と、得られた
    サンプリング値に基づいてピットポジション記録された
    データを検出する第1検出手段と、得られたサンプリン
    グ値に基づいてエッジポジション記録されたデータを検
    出する第2検出手段とを備えることを特徴とするデータ
    再生装置。
  3. 【請求項3】 前記第2検出手段は、エッジポジション
    記録されたデータを最尤検出方式により検出するように
    構成したことを特徴とする請求項1または2記載のデー
    タ再生装置。
  4. 【請求項4】 前記同期クロック信号と再生波形からサ
    ンプリング値を得るべき時点との位相誤差を検出する手
    段と、ピットポジション記録されたデータを再生する場
    合とエッジポジション記録されたデータを再生する場合
    とで兼用される、検出された位相誤差を補正する手段と
    を更に備えることを特徴とする請求項2または3記載の
    データ再生装置。
  5. 【請求項5】 光ディスクに記録されたデータが、ピッ
    トポジション記録されたデータであるかエッジポジショ
    ン記録されたデータであるかを認識する認識手段と、該
    認識手段の認識結果に基づいて、前記第1検出手段,第
    2検出手段の何れかの出力を選択する選択手段とを備え
    ることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のデー
    タ再生装置。
  6. 【請求項6】 ピットポジション記録された光ディスク
    のデータを再生するデータ再生装置において、前記光デ
    ィスクから再生波形を得る手段と、得られた再生波形を
    ディジタル値に変換する変換手段と、変換されたディジ
    タル値に基づいてピットポジション記録されたデータを
    検出する検出手段とを備えることを特徴とするデータ再
    生装置。
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