JP3913499B2 - ディスク装置 - Google Patents

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    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B17/00Guiding record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor
    • G11B17/02Details
    • G11B17/022Positioning or locking of single discs

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CDやDVD、CD−ROM、などのディスクを回転可能に保持するディスク装置に係わり、特に機構への負荷を低減でき、且つ確実にディスクを挟持できるディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図14は、従来の車載用のディスク装置の主要部を示す側面図であり、(A)はクランプ解除状態、(B)はクランプ状態を示している。
【0003】
このディスク装置は、筐体1の前面に設けられたノーズ部にスリット状の挿入口2が開口しており、ディスクDはこの挿入口2から筐体1内に挿入される。挿入口2の内側には、送りローラ4と、この送りローラ4を支持するローラ支持部材3が設けられ、送りローラ4の上方にはガイド部材5が設けられている。
【0004】
筐体1内には、ダンパーなどにより弾性浮上支持された支持ベース6が設けられ、この支持ベース6には、スピンドルモータMと、このスピンドルモータMにより回転駆動されるターンテーブルTが設けられ、また光ヘッド(図示せず)などが搭載されている。支持ベース6上には、支持軸9を介して挟持部材7が回動自在に支持され、挟持部材7の先端には、ターンテーブルTに設置されたディスクDを押圧してクランプするクランパ8が回転自在に支持されている。また前記支持軸9の近傍には、挟持部材7をターンテーブルTの方向に押し付けるコイルスプリング10が設けられている。
【0005】
図14(A)では、図示しないクランプ解除部材によって挟持部材7が持ち上げられており、ターンテーブルTとクランパ8との間に隙間が空けられている。前記挿入口2からディスクDが挿入されると、送りローラ4とガイド部材5とで挟持されたディスクが前記ターンテーブルTとクランパ8との隙間内へ送り込まれる。ディスクDの中心がターンテーブルTの中心に一致すると、前記クランプ解除部材による挟持部材7に対する持ち上げ力が解除される。このとき前記コイルスプリング10の弾性力によって、挟持部材7が前記支持軸9を支点として時計方向へ回動させられ、図14(B)に示すようにディスクDの中心部がクランパ8によりターンテーブルTに押し付けられてクランプされる。
【0006】
そして、スピンドルモータMが回転してディスクDがターンテーブルTで回転駆動され、図示しない光ヘッドによりディスクDに記録された信号が読み取られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
図14に示す従来のディスク装置では、前記コイルスプリング10によって挟持部材7に対して時計方向へのモーメントMcが与えられ、このモーメントMcによって、前記クランパ8に対してディスククランプのための挟持力Fcが与えられている。ここで、前記コイルスプリング10から挟持部材7に与えられる弾性力fの作用点を10aとし、前記支持軸9の中心から前記作用点10aまでの距離をL1とすると、前記モーメントMcはL1×fである。また、図14(B)に示すクランプ状態で、前記挟持部材7がクランパ8に対して挟持力Fcを与える作用点を7aとし、支持軸9の中心から前記作用点7aまでの距離をL2とすると、Fc=(L1/L2)×fである。
【0008】
したがって、前記クランパ8がディスクDをクランプするのに必要な挟持力Fcに対して、前記コイルスプリング10の弾性力fは、L2/L1倍の大きさが必要である。
【0009】
例えば、ディスクDを挟持するために、クランパ8に対して3N(約306gf)の挟持力Fcが必要である場合に、L2/L1=4であると、前記コイルスプリング10の弾性力fは、12N(約1.22kgf)が必要となる。
【0010】
このように弾性力fの大きいコイルスプリング10が用いられていると、前記コイルスプリング10から前記挟持部材7の基部に大きな力が与えられることになり、挟持部材7の基部に歪みが発生しやすく、また支持軸9による回動支持部にも大きな負荷が作用する。
【0011】
また、従来の構造では、図14(A)に示すクランプ解除状態に移行させる際に、クランプ解除部材によって挟持部材7が持ち上げられる。従来は前記クランプ解除部材から挟持部材7に持ち上げ力Fuが与えられる作用点が、挟持部材7の基端部側に設定されていた。このように、挟持部材7が支持軸9を中心として上方へ斜めに持ち上げられる構造であると、挟持部材7の基端部を持ち上げることで、クランパ解除部材から挟持部材7に与える持ち上げ量を短くできる。
【0012】
しかし、挟持部材7の基部に前記持ち上げ力Fuが与えられる構造であると、持ち上げ力Fuの作用点と前記支持軸9の中心との距離が短いために、前記持ち上げ力Fuとして非常に大きな力が必要となる。一般に前記クランプ解除部材は図示左右方向へ移動するカム板で構成され、このカム板に設けられた傾斜溝によって前記挟持部材7が持ち上げられるようになっている。しかし、前記持ち上げ力Fuとして大きな力が必要であるため、前記カム板を動作させるために大きな駆動力が必要になる。よって、カム板と前記挟持部材7との間に大きな摩擦力が作用することになり、カム板と前記挟持部材7との間の摺動部の摩耗やがたつきが大きくなりやすい。
【0013】
本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、挟持部材に挟持力を与える付勢部材として弱い弾性力のものを使用しても、ディスクを確実にクランプできるようになり、また、前記付勢部材による付勢力により、機構部品の歪や駆動摩耗が生じにくく、さらにクランプ解除に必要な力も弱くできるようにしたディスク装置を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ディスクの中心穴が設置されるターンテーブルと、前記ターンテーブルとでディスクを挟持するクランパと、前記クランパにディスクを挟持する力を与える挟持力作用部を有する挟持部材とを有し、
前記挟持部材を支持する支持部と、前記支持部から離れた位置で前記挟持部材を弾圧して前記挟持部材に対して前記支持部を支点とするディスク挟持モーメントを発生させる挟持弾性部材とが設けられており、
前記支持部から前記挟持力作用部までの距離よりも、前記支持部から前記挟持弾性部材による付勢力の作用部までの距離の方が長く、
前記ディスク挟持モーメントに対抗して前記挟持部材を前記ターンテーブルから離れる方向へ移動させる挟持解除手段が設けられ、前記支持部側において前記挟持部材を前記ターンテーブルの方向へ付勢する保持弾性部材が設けられていることを特徴とするものである。
【0015】
本発明では、支持部で挟持部材を支持する支点と、挟持力作用部と、付勢力の作用部との位置関係を前記のように設定することで、前記挟持弾性部材として弱い弾性力のものを使用でき、挟持部材などに局部的に大きな力が作用するのを防止できる。
【0016】
例えば、前記支持部および前記挟持弾性部材による付勢力の作用部が、前記ターンテーブルに設置されたディスクの外周の外側にそれぞれ位置していることが好ましい。前記支持部と前記作用部をディスクの外周の外側に設置すると、前記支持部と前記作用部との距離を長くでき、前記挟持弾性部材の弾性力をさらに弱くできる。
【0017】
また、前記挟持弾性部材から前記挟持部材に直接に前記ディスク挟持モーメントが作用しているものであってもよいし、前記挟持弾性部材からの弾圧力を受ける中間部材が設けられており、この中間部材を介して前記挟持部材にディスク挟持モーメントが作用しているものであってもよい。
【0019】
このとき、前記挟持部材は、挟持解除手段によって、ターンテーブルが設けられたシャーシと平行な姿勢のままターンテーブルから離れる方向へ持ち上げられてもよいし、あるいは前記支持部を支点として回動するように持ち上げられてもよい。
【0021】
前記保持弾性部材が設けられていると、挟持部材の支点となる支持部位置を安定させることができる。
【0022】
例えば、前記支持部は、前記ターンテーブルを支持するシャーシに設けられており、前記保持弾性部材の弾性力により前記挟持部材が前記支持部に当たるように付勢されているものとして構成できる。
【0023】
あるいは、本発明は、ディスクの中心穴が設置されるターンテーブルと、前記ターンテーブルとでディスクを挟持するクランパと、前記クランパにディスクを挟持する力を与える挟持力作用部を有する挟持部材とを有し、
前記挟持部材を支持する支持部と、前記支持部から離れた位置で前記挟持部材を弾圧して前記挟持部材に対して前記支持部を支点とするディスク挟持モーメントを発生させる挟持弾性部材とが設けられており、
前記支持部から前記挟持力作用部までの距離よりも、前記支持部から前記挟持弾性部材による付勢力の作用部までの距離の方が長く、
前記ディスク挟持モーメントに対抗して前記挟持部材を前記ターンテーブルから離れる方向へ移動させる挟持解除手段が設けられ、
前記支持部は前記挟持部材から突出しており、前記挟持解除手段では、前記支持部を前記ディスク挟持モーメントに対抗して前記ターンテーブルから離れる方向へ移動させる駆動部材が設けられており、前記支持部と前記駆動部材との係合部が、前記ディスク挟持モーメントの支点となっていることを特徴とするものである。
【0024】
この場合、前記駆動部材を付勢して、前記支持部をターンテーブルの方向へ付勢する保持弾性部材が設けられているものとすることも可能である。
【0025】
さらに、前記挟持弾性部材の付勢力が作用している側で、前記挟持部材にターンテーブルから離れる方向への挟持解除力を与える挟持解除手段が設けられており、この挟持解除手段から前記挟持部材に与えられる挟持解除力の作用部と前記支持部との距離が、前記支持部と前記挟持力作用部との距離よりも長いことが好ましい。
【0026】
このように構成されていると、挟持部材をターンテーブルから離す方向へ動作させる前記駆動部材の駆動力が小さくて済み、駆動負荷を低減でき、機構部品どうしの過剰な摩耗も防止できる。
【0027】
また、前記ターンテーブルを搭載したシャーシが弾性浮上支持されており、前記挟持解除手段には、前記挟持部材を前記ターンテーブルから離す方向へ移動させる際に前記シャーシをロック状態とするロック部が設けられているものにでき、
あるいは、前記ターンテーブルと前記クランパとの間にディスクを搬入する搬送ローラが設けられており、前記挟持解除手段には、前記挟持部材を前記ターンテーブルの方向へ移動させる際に、前記搬送ローラをディスク搬送位置から遠ざけるローラ位置制御部が設けられているものとすることもできる。
【0028】
前記のように挟持解除手段を用いて、シャーシのロックおよびロック解除と搬送ローラの位置制御を行うことにより、駆動機構を共有でき、機構を簡単にできる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について図面を参照して説明する。
【0030】
図1は本発明の第1の実施の形態のディスク装置の正面図、図2は前記ディスク装置の挟持部材とドライブシャーシとを示す斜視図、図3は図2の部分斜視図であり、保持弾性部材の他の実施の形態を示す図、図4はクランプ解除状態を示しており、図2のIV−IV線の断面図、図5はクランプ状態を示す前記IV−IV線の断面図である。
【0031】
図1は車載用のディスク装置11を示している。このディスク装置11は、1DINまたは1/2DINあるいは1/3DINサイズの筐体12の内部に、挟持部材13とドライブシャーシ20とが設けられている。ドライブシャーシ20は、筐体12内の複数箇所に設けられた弾性支持部材22によって筐体12に対して弾性的に浮上した状態で支持されている。前記弾性支持部材22は、コイルスプリングや、ゴム袋内にオイルまたはエアーが封入されたダンパー部材である。
【0032】
図2、図4、図5に示すように、挟持部材13は板金材料でプレス成型されたものであり、その中央部にはドライブシャーシ20へ向けて陥没する環状の陥没部14が形成され、前記陥没部14の中心部分には、上方へ円形状に隆起する隆起部14aが形成されている。そして前記陥没部14から前記隆起部14aにかけて切欠き14bが形成されている。前記挟持部材13には、板ばねである付勢手段15が取付けられている。
【0033】
前記付勢手段15には、前記陥没部14に沿う形状の扇状の基部15aが設けられ、前記基部15aに係止孔15cが形成されている。前記陥没部14の上面には凸部14cがバーリング加工により一体に形成されており、前記基部15aの係止孔15cが前記凸部14cにかしめ付けられることにより、前記基部15aが前記陥没部14の上面に固定されている。そして、前記付勢手段15の基部15aから延びる部分が、前記切欠き14bから隆起部14aの内部に向けて延びており、隆起部14a内に延びている前記付勢手段15の先部に押圧部15bが形成されている。この押圧部15bは、円形の前記隆起部14aの中心部に位置している。
【0034】
図4および図5に示すように、前記挟持部材13の下面には、板金材料で形成されたブラケット16が固設されている。前記ブラケット16の中心には、円形の中心穴16aが形成されており、この中心穴16a内に、回転支持部材17が設けられている。回転支持部材17は樹脂材料または金属材料で形成されたものであり、その上面には、図示上方(Z1方向)に突出する被押圧部(ピボット)17aが形成されている。被押圧部17aは、前記付勢手段15の押圧部15bに当接しており、常に付勢手段15の付勢力F1によってディスクDに接近する図示下方向(Z2方向)へ付勢されている。
【0035】
前記回転支持部材17の上端には、半径方向に延びるフランジ部17bが形成され、前記フランジ部17bの下部には、下方向へ開口する円筒部17cが一体に形成されている。前記フランジ部17bの外径寸法は、ブラケット16の前記中心穴16aの内径寸法よりも大きく形成されており、前記付勢手段15の付勢力F1によって、前記フランジ部17bが、前記中心穴16aの周囲にてブラケット16の上面に圧接させられている。また、前記円筒部17cは前記中心穴16aからブラケット16の下方へ延びている。
【0036】
前記ブラケット16の中心穴16aの周囲部分と、前記挟持部材13の隆起部14aの下面との間には隙間が形成され、この隙間は前記フランジ部17bの厚さよりも上下に大きく形成されており、前記回転支持部材17は、前記隙間内において上下へ若干移動できるようになっている。
【0037】
前記回転支持部材17の下部には、クランパ18が設けられている。前記クランパ18は、プラスチック材料または板金材料で円盤状に形成されたものであり、その中心部が前記回転支持部材17の円筒部17cの内部に圧入、かしめ、接着などの手段で強固に固定されている。よって、クランパ18は、回転支持部材17とともに一体で回転することができ、且つ一体で上下へ移動することが可能である。クランパ18の外周側には下方向へリング状に凸形成されたディスク押圧部18aが形成されており、それよりも内周側にはターンテーブルの方向へ円錐状に延びるセンタリング用の嵌合凸部18bが形成されている。
【0038】
一方、ドライブシャーシ20にはスピンドルモータ23が設けられており、その回転軸23aはドライブシャーシ20の上方に延び、その先部にターンテーブル24が固定されている。前記ターンテーブル24はプラスチック材料で形成されたものであり、その外周部にはディスクDを支持するディスク受け部24aが形成され、中心側にはディスクDの中心孔D1に挿入される位置決め凸部24bが形成されている。また位置決め凸部24bの内部には前記クランパ18の嵌合凸部18bが嵌合するセンタリング用の嵌合凹部24cが形成されている。
【0039】
図1および図2に示すように、挟持部材13の幅(X1−X2)方向の一方の端部(X1方向の端部)には、ドライブシャーシ20に近づく方向へ折り曲げられた折曲部13aが形成されている。ドライブシャーシ20には、前記折曲部13aよりもわずかに内側において、挟持部材13に近づく方向へ折り曲げられた支持部20aが形成されている。前記折曲部13aよりも支持部20aの方が高さ方向の寸法が大きく、図1に示すように、前記支持部20aの先部25が挟持部材13の下面に当たっている。そして、前記先部25と前記挟持部材13との接触点が、挟持部材13の支持支点51となっている。
【0040】
図2に示すように、前記折曲部13aと、前記支持部20aは、Y方向へ間隔を開けて2箇所に形成されており、よって前記支持支点51も2箇所に設けられている。そして両支持支点51は、ターンテーブル24に設置されたディスクDの外周よりも外側に位置している。さらに詳しくは、2箇所の前記支持支点51,51と、ターンテーブル24の回転中心O−Oとの側方(X1方向)への距離Laは、ディスクDの半径よりも長くなっている。よって、図1の紙面奥側(Y1方向)へ向けて供給されるディスクDと、前記支持部20aとが当たることがない。
【0041】
図2に示すように、挟持部材13のX1側の側部では、前記折曲部13aと折曲部13aとの間に延びる掛止片13bが形成され、前記ドライブシャーシ20には、前記掛止片13bに対向する掛止片20bが形成されており、前記掛止片13bと掛止片20bとの間には保持弾性部材26が設けられている。前記保持弾性部材26は、コイルスプリングであり、自由長から所定量だけ伸ばした状態で前記掛止片13bと掛止片20bに掛けられている。よって、前記保持弾性部材26の収縮弾性力F0によって、前記挟持部材13のX1側の端部が前記支持支点51において、前記支持部20aの先部25に押し付けられている。あるいは、図3に示すように挟持部材13の下面に板ばね28を取り付け、その付勢力F0で前記掛止片13bを図示Z2方向に付勢する構成であってもよい。
【0042】
なお、前記保持弾性部材26は、図1に示すように、支持支点51よりも外側に位置していてもよいし、支持支点51よりも内側(ターンテーブル24に近い側)に設けられてもよい。または前記保持弾性部材26による前記収縮弾性力F0の作用点と、前記支持支点51とが、Y方向へ一列に並ぶように配置されていてもよい。
【0043】
一方、挟持部材13とドライブシャーシ20の他方に端部(X2方向の端部)には挟持弾性部材27が設けられている。前記挟持弾性部材27は、コイルスプリングであり、自由長から所定量伸ばし状態で、前記端部において挟持部材13と前記ドライブシャーシ20との間に掛けられている。この挟持弾性部材27の収縮弾性力F2は、挟持部材13とドライブシャーシ20とを近づける方向に作用している。なお、前記挟持弾性部材27は、ターンテーブル24に設置されたディスクDの外周よりも外側に位置している。詳しくは、図1において、ターンテーブル24の回転中心O−Oと、前記挟持弾性部材27から挟持部材13に与えられる挟持弾性力(収縮弾性力F2)の作用部52までの距離が、ディスクDの半径よりも大きくなっている。よって、Y1方向へ供給されるディスクDと前記挟持弾性部材27とが当たることがない。
【0044】
図1および図2に示すように、挟持部材13とドライブシャーシ20の両側部(X1方向およびX2方向の側部)には、挟持解除手段として機能する可動部材30,40が設けられている。前記可動部材30,40は、モータなどの動力によって互いに同期してY1−Y2方向へ駆動される。
【0045】
一方の可動部材30には、挟持解除用のカム溝31,32と、ロック用のカム溝33が形成されている。前記カム溝31,32内には、挟持部材13の前記折曲部13aに固定された解除ピン13c,13dがそれぞれ挿通されている。またカム溝33には、ドライブシャーシ20の前記支持部20aに固定された支持ピン20cが挿通されている。
【0046】
他方の可動部材40にも、挟持解除用のカム溝41と、ロック用のカム溝42とが形成されており、挟持部材13に固定された解除ピン13eが前記カム溝41に挿通され、ドライブシャーシ20に固定された支持ピン(図示せず)が、前記カム溝42に挿通されている。
【0047】
前記各挟持解除用のカム溝31,32および41には、Y2に向うにしたがって上方へ斜めに延びる挟持解除案内部31a,32a,41aが形成されている。またY1側には、前記解除ピン13c,13d,13eの直径よりも十分に大きな開口寸法の自由穴31b,32b,41bが形成されている。また前記ロック用のカム溝33,42には、Y2方向へ延びるロック案内部33a,42aと、Y1側に位置する自由穴33b,42bが形成されている。
【0048】
なお、図示省略するが、筐体12の図示Y2方向の前方には、化粧パネルが設けられており、この化粧パネルに、ディスクDをディスク装置11内に挿入する出入口が形成されている。また前記化粧パネルの内側には、前記出入口とターンテーブル24との間で、ディスクDの搬送を行うディスク搬送手段が設けられている。またドライブシャーシ20上には、対物レンズを搭載したピックアップ手段50、およびピックアップ手段50をディスクDの半径方向へ移動させるスレット機構とが搭載されている。
【0049】
次に、ディスク装置の動作について説明する。
ディスクDの導入される前の状態では、図示しない駆動手段によって前記可動部材30,40が図示Y1方向へ移動させられている。このとき前記挟持部材13から延びる解除ピン13c,13dおよび解除ピン13eが、カム溝31,32の挟持解除案内部31a,32aおよびカム溝41の挟持解除案内部41aに案内されている。よって、挟持部材13はX1側とX2側の両側部で、前記ドライブシャーシ20から離れる方向へ持ち上げられる。この持ち上げ状態では、前記挟持部材13が、支持部20aの先部25から離れ、挟持部材13は、ドライブシャーシ20とほぼ平行な姿勢で、上方へ持ち上げられている。
【0050】
挟持部材13がドライブシャーシ20から持ち上げられたとき、図4に示すように、クランパ18はターンテーブル24から上方に離れてディスク挟持解除状態となっており、クランパ18とターンテーブル24との間には、ディスクDを導入する隙間Sが形成されている。
【0051】
このとき、挟持部材13に設けられた前記付勢手段15の押圧部15bによって回転支持部材17の被押圧部17aが付勢力F1により下方へ押され、フランジ部17bが、中心穴16aの周囲でブラケット16の上面に押し付けられ、前記回転支持部材17が上下に動くことなく拘束されている。したがって、車体振動などの外部振動が作用しても、回転支持部材17が上下にガタ付くことがなく、ラットルノイズの発生を防止できる。
【0052】
また、ドライブシャーシ20に設けられた支持ピン20cは、可動部材30,40に形成されたカム溝33と42のロック案内部33a,42a内に保持されており、ドライブシャーシ20は動くことなく拘束されたロック状態となる。すなわち、弾性支持部材22で支持されているドライブシャーシ20が、動くことなくロックされ、出入口から挿入されたディスクDが、ターンテーブル24とクランパ18との隙間S内に確実に案内されるようになる。
【0053】
前記化粧パネルに設けられた出入口からディスクDが挿入されると、図示しないディスク搬送手段が始動し、ディスクDが前記ディスク搬送手段によって筐体12内へ搬送されて、前記ターンテーブル24と前記クランパ18との間の隙間S内に送り込まれる。ディスクDの中心孔D1が、ターンテーブル24の回転中心O−Oに一致するとディスク搬送手段による搬送が停止させられる。そして、ディスク搬送手段によるディスクDへの拘束力が解除され、ディスクDは自重により下降し、中心孔D1がターンテーブル24の位置決め凸部24bの外周に嵌合し、ディスクDの下面がディスク受け部24aの上に載置される。
【0054】
このとき、図示しないモータなどの駆動力により可動部材30,40が図示Y2方向に移動させられる。このとき、前記挟持部材13の前記解除ピン13c,13dおよび13eに対する、挟持解除案内部31a,32a,41aからの持ち上げ力が解除され、前記解除ピン13c,13dおよび13eが、カム溝31,32およびカム溝41の自由穴31b,32b,41b内へ移動し、各解除ピン13c,13dおよび13eに対する拘束が解除される。
【0055】
よって、挟持部材13は、挟持弾性部材27の収縮弾性力F2と、保持弾性部材26の収縮弾性力F0によって、ドライブシャーシ20側へ引き付けられ、挟持部材13の下面が、支持部20aの先部25と当接する。そして、挟持弾性部材27の収縮弾性力F2によって、挟持部材13に対して支持支点51回りのディスク挟持モーメントMcが作用し、このモーメントMcによって、クランパ18に対して下向きの挟持力Fxが発生し、クランパ18によってディスクDがターンテーブル24に押し付けられる。
【0056】
このとき、クランパ18の嵌合凸部18bとターンテーブル24の嵌合凹部24cとが凹凸嵌合して、ターンテーブル24とクランパ18とがセンタリングされ、クランパ18のディスク押圧部18aと、ターンテーブル24のディスク受け部24aとの間でディスクDが挟持される。
【0057】
また、図5に示すように、ディスク挟持状態では、挟持部材13の隆起部14aの下面に付勢手段15の押圧部15bが密着し、この押圧部15bの下面に回転支持部材17の上面の被押圧部(ピボット)17aが密着している。そして、付勢手段15の押圧部15bの下面と前記被押圧部17aとの当接点が挟持力作用部53となって、この挟持力作用部53において、挟持部材13からクランパ18に対して下向きに前記挟持力Fxが作用している。
【0058】
前記挟持力Fxによって、クランパ18がディスクDをターンテーブル24に押し付けた状態で、回転支持部材17のフランジ部17bが、ブラケット16の上面から離れ、クランパ18が前記挟持力作用部53を支点として回転できるようになる。
【0059】
また、ドライブシャーシ20に設けられた支持ピン20cは、可動部材30,40に形成されたカム溝33,42の自由穴33b,42bに移動し、可動部材30,40によるドライブシャーシ20への拘束力が解除される。よって、ドライブシャーシ20は、筐体12内において、弾性支持部材22によって弾性的に浮上させられた状態となる。また、挟持部材13に設けられた解除ピン13c,13d,13eも、カム溝31,32,41の自由穴31b,32b,41b内に位置し、この状態で挟持部材13とドライブシャーシ20とが、挟持弾性部材27と保持弾性部材26の収縮弾性力で引き付けられて一体化されている。
【0060】
よって、ドライブシャーシ20とクランパ18は互いに一体の状態で、弾性支持部材22によって弾性的に浮上させられた状態となり、車体振動などの外部振動がドライブシャーシ20に直接に影響を与えない状態となる。
【0061】
ここで、図1に示すディスク挟持状態において、前記支持支点51から挟持弾性部材27の収縮弾性力F2(付勢力)の作用部52までの距離をLbとしたときに、前記ディスク挟持モーメントMcはF2×Lbである。また、前記支持支点51からクランパ18の挟持力作用部53までの距離をLaとすると、クランパ18に作用する前記挟持力Fxは、F2×(Lb/La)である。
【0062】
したがって、挟持弾性部材27の収縮弾性力F2は、クランパ18がディスクDをターンテーブル24に押圧するのに必要な挟持力Fxよりも弱くて良いことになる。また、前記支持支点51と、収縮弾性力F2の作用部52は、共にターンテーブル24に設置されたディスクDの外周よりも外側に位置し、前記Laは、ディスクDの半径よりも長く、また前記Lbはディスクの直径よりも長い距離であるため、前記Lb/Laはほぼ2となる。よって、前記挟持力作用部53に作用する挟持力Fxを3Nに設定する場合に、前記挟持弾性部材27の収縮弾性力F2は、ほぼ1.5Nあれば足りることになる。
【0063】
一方、前記保持弾性部材26は、ディスククランプ状態において、支持支点51で挟持部材13とドライブシャーシ20とが離れないだけの収縮弾性力F0を発揮すれば足りるものであるため、その収縮弾性力F0は弱くてもよく、1.5N以下であってもよい。このように挟持弾性部材27と保持弾性部材26は、比較的弱いスプリングでよいことになり、挟持部材13に局部的な大きな弾性力が作用しなくなる。
【0064】
ディスクの挟持解除時には、可動部材30と40とで、前記挟持部材13の解除ピン13c,13dおよび13eが持ち上げられるため、可動部材30と解除ピン13c,13dとの当接部が、挟持解除力の作用部54となり、可動部材40と解除ピン13eとの当接部が、挟持解除力の作用部55となる。そして、ディスクの挟持を解除するときに、前記作用部54に与える上方向への挟持解除力と、作用部55に与える挟持解除力との総和は、F0+F2を越える値であればよい。
【0065】
例えば、図1に示すディスク挟持状態において、前記挟持弾性部材27の収縮弾性力F2を1.5Nに設定し、保持弾性部材26の収縮弾性力を1.5Nに設定したときに、ディスクの挟持解除のために、前記作用部54と55に与えるべき持ち上げ力は、それぞれ1.5N以上であればよいことになる。
【0066】
したがって、ディスク挟持解除の際に、可動部材30と40がY1方向へ移動するときの負荷はきわめて弱くなり、動力を削減できる。また、可動部材30,40が移動するときに、解除ピン13c,13d,13eが、カム溝31,32および41を摺動する摺動負荷が小さくなって摺動部の摩擦力が小さくなり、よって摺動の際の摩耗も少なくなる。
【0067】
なお、図5のクランプ状態では、挟持部材13から回転支持部材17に、挟持力Fxが作用するものであり、挟持部材13に設けられた板ばねの付勢手段15は、図4のクランプ解除状態において、回転支持部材17とクランパ18のガタツキを防止するためのみに設けられたものである。よって、前記付勢手段15から回転支持部材17へ与えられる付勢力F1は、振動によるガタつきが生じない範囲において設定すればよく、前記付勢手段15は弱い弾性力を発揮するものであっても問題はない。
【0068】
ただし、本発明の変形例として、図5に示すディスク挟持状態のときに、板ばねの付勢手段15の付勢力F1によって、クランパ18がターンテーブル24の方向へ押し付けられるものであってもよい。この場合には、ディスク挟持状態において前記付勢手段15から回転支持部材17に与えられる付勢力F1がクランパ18の挟持力Fxになる。この場合も、F2=Fx×(La/Lb)の関係は同じである。
【0069】
また、他の変形例として、挟持解除手段である可動部材40を、X2側にのみ設け、ディスク挟持を解除するとき、挟持部材13のX1側の側部を持ち上げずに、挟持部材13のX2側の側部のみを前記可動部材40または他の持ち上げ機構によって持ち上げてもよい。この場合、ディスク挟持解除状態では、挟持部材13は、支持支点51において支持部20aに当接したままの状態で、前記支持支点51を支点として挟持部材13が時計方向へ回動した斜めの姿勢となる。この場合も、挟持部材13に対する挟持解除力の作用部55に与えるべき持ち上げ力は1.5N以上であればよい。さらに、ディスク挟持解除状態において、挟持部材13が支持支点51を中心に時計方向へ斜めに回動する変形例においては、前記支持支点51において、挟持部材13がドライブシャーシ20に対して支持軸により回動自在に支持されたものであってもよい。
【0070】
ただし、前記実施の形態のように、ディスク挟持の解除状態において、挟持部材13がドライブシャーシ20と平行またはほぼ平行な状態で持ち上げられる構造にすると、挟持解除状態とするときに挟持部材13を筐体12内で持ち上げるのに必要なスペースが狭くてもよいことになり、薄型のディスク装置を構成しやすくなる。
【0071】
次に図6は本発明の第2の実施の形態のディスク装置の主要部を示す斜視図、図7は図6のVIIで示す部分の分解斜視図、図8は図6のVIII矢視の側面図、図9は図8のIXで示す部分の分解斜視図である。また、図10、図11および図12は、前記VIII矢視方向の側面図を動作状態別に示すものである。
【0072】
第2の実施の形態のディスク装置に用いられているドライブシャーシ120は板金材料から折り曲げられて形成されたものであり、図1に示す第1の実施の形態と同様に、前記ドライブシャーシ120は、筐体12の内部においてコイルスプリングやダンパー部材などの弾性支持部材22によって弾性浮上状態で支持されている。なお、図10、図11および図12の側面図には前記筐体12が示されている。
【0073】
前記ドライブシャーシ120には、図4および図5に示したのと同じ構造のターンテーブル24およびこのターンテーブル24を回転駆動するスピンドルモータ23が設けられている。ドライブシャーシ120の上方には、板金材料で形成された挟持部材113が設けられている。前記挟持部材113にも、図2ないし図4に示す実施の形態と同様に陥没部114およびその中央部で隆起して隆起部114aが形成されており、前記陥没部114には板ばねの付勢手段15が固定されている。そして前記陥没部114の下側には、図4および図5に記載されたものと同じ構造のブラケット16、回転支持部材17およびクランパ18が設けられている。
【0074】
図7に示すように、ドライブシャーシ120の図示左側の側部には上方へ向けて折り曲げられた折曲部120aが設けられて、この折曲部120aの外面に案内ピン120bが固定されている。一方、前記挟持部材113の左側の側部には下向きの折曲部113aが設けられ、この折曲部113aに上下に垂直な案内溝113bが形成されている。図9に示すように、ドライブシャーシ120の図示右側の側部には上方へ延びる折曲部120cが形成されており、この折曲部120cに上下方向に延びる案内溝120dが形成されている。挟持部材113の右側の側部には下向きの折曲部113cが形成されており、この折曲部113cの内側に案内ピン113dが固定されている。
【0075】
図7において挟持部材113の案内溝113bが案内ピン120bに挿通され、且つ図9において挟持部材113の案内ピン113dが案内溝120dに挿通されることにより、挟持部材113はドライブシャーシ120と平行な姿勢のまま、ドライブシャーシ120に接近する方向と離れる方向とへ上下に移動自在に組み合わされている。
【0076】
この第2の実施の形態では、図1と図2に示した第1の実施の形態と同様に、図8および図9に示す側部が、挟持部材113に作用するディスク挟持モーメントの支点となる支持側である。
【0077】
図9に示すように、挟持部材113の右側の側部には、前記折曲部113cと共に折曲部113eが下向きに一体に折り曲げられており、前記折曲部113cおよび折曲部113eに、ピンが固定されて形成された支持部113fと113gが固定されている。前記ドライブシャーシ120の図示右側には折曲部120eおよび120fが設けられ、それぞれの折曲部120eと120fに、案内ピン120gと120hが固定されている。
【0078】
図9および図10ないし図12に示すように、前記折曲部120eと120fの外面には駆動部材125が設けられている。この駆動部材125には、Y1−Y2方向に延びる長穴125a,125bが形成されており、この長穴125a,125bが前記案内ピン120gと120hに挿通され、駆動部材125はドライブシャーシ120の側部においてY1−Y2方向へ直線的に移動自在に支持されている。そして、前記ドライブシャーシ120に設けられた前記折曲部120eと、前記駆動部材125に設けられた折曲部125cとの間に引張りコイルスプリングの保持弾性部材126が掛けられており、この保持弾性部材126によって駆動部材125は常にY2方向へ付勢されている。
【0079】
そして前記駆動部材125には、カム溝131と132が形成されており、前記挟持部材113に設けられた前記支持部113fと113gが、前記カム溝131と132内に挿入されている。前記カム溝131と132には、Y2方向に向うにしたがって上方へ斜めに延びる挟持解除案内部131a,132aと、前記挟持解除案内部131a,132aのY1側の終端においてY1方向に短く延びる支点穴部131b,132bが形成されている。
【0080】
図9および図10ないし図12に示すように、筐体12の内部には可動部材130がY1−Y2方向へ移動自在に設けられて、図示しない駆動手段によってY1方向およびY2方向へ駆動される。前記可動部材130の内面には解除突起134が設けられており、この解除突起134は、前記駆動部材125に折り曲げられた被押圧部125dに対向している。
【0081】
この第2の実施の形態では、ドライブシャーシ120と挟持部材113の右側部分において、前記可動部材130と前記駆動部材125とによって挟持解除手段が構成されている。
【0082】
図7に示すように、ドライブシャーシ120と挟持部材113の図示左側部においては、ドライブシャーシ120の折曲部120aの内面に支持ピン120iが固定されている。前記折曲部120aの内側には中間部材128が設けられており、この中間部材128の基端部に設けられた穴128aが前記支持ピン120iに回動自在に支持されている。また、前記中間部材128の先部には挟持付勢ピン128bが固定されており、この挟持付勢ピン128bが、挟持部材113の折曲部113aに形成された付勢長穴113h内に挿入されている。
【0083】
前記支持ピン120iには、トーションばねによる挟持弾性部材127が装着されており、挟持弾性部材127の一方の腕127aが、ドライブシャーシ120の切欠部120jに係止され、他方の腕127bが、中間部材128に折り曲げ形成された係止片128cに掛けられている。前記挟持弾性部材127の付勢力によって、中間部材128は図7において時計方向CWへ付勢されており、この付勢力によって、挟持部材113の前記折曲部113aの部分が常にドライブシャーシ120の方向(ターンテーブル24の方向)へ付勢されている。この弾性力F2は、図1に示す収縮弾性力F2と同じ機能を発揮するものであり、前記折曲部113aの作用部52に作用している。この作用部52に作用する前記弾性力F2によって、前記挟持部材113に対してディスク挟持モーメントMcが与えられる。
【0084】
前記筐体12の内部には、図7に示す可動部材140がY1−Y2方向へ移動自在に支持され、可動部材140は前記可動部材130と同期してY1−Y2方向へ駆動されるようになっている。
【0085】
前記可動部材140の内面には、Y1側からY2側へ向けて徐々に上昇する傾斜面を有する解除突起141が設けられており、この解除突起141が、前記挟持部材113の折曲部113aに固定された被押圧ピン(被押圧部)113iに対向している。
【0086】
また、第2の実施の形態では、挟持解除手段を構成している前記可動部材130および140によって、ドライブシャーシ120のロックおよびロック解除、ならびにディスク搬送手段の位置制御が行われる。
【0087】
図9に示すように、ドライブシャーシ120の右側部では、下向きの折曲部120kが形成されて、この折曲部120kにY2方向へV字状に開口するロック溝120mが形成されている。また前記可動部材130の内面には、前記ロック溝120mに嵌合するロックピン(ロック突起)135が設けられている。
【0088】
一方、図7に示すように、ドライブシャーシ120の左側部では、前記ドライブシャーシ120の前記折曲部120aに設けられた前記案内ピン120bがロックピンとして機能している。前記可動部材140には、ロック溝140aが形成されており、前記案内ピン120aと前記ロック溝140aが嵌合自在となっている。
【0089】
図9において、可動部材130がY1方向へ移動すると、ロックピン135がロック溝120mに嵌合し、図7において、可動部材140がY1方向へ移動すると、前記ロック溝140a内に前記案内ピン120bが嵌合して、ドライブシャーシ120が筐体12内においてロック状態となる。逆に、可動部材130と可動部材140が共にY2方向へ移動すると、前記嵌合が外れて、筐体12内においてドライブシャーシ120が、弾性支持部材22によって弾性的に浮上した状態で支持される。
【0090】
また、図6および図10ないし図12に示すように、前記ターンテーブル24と前記化粧パネルに設けられた出入口との間には、ディスク搬送手段200が設けられている。このディスク搬送手段200は、搬送ローラ201とその上に位置する合成樹脂などの摩擦係数の小さい材料で形成された摺動部材202とを有している。
【0091】
まず、前記摺動部材202は、ドライブシャーシ120などに設けられた図示しない案内手段により、上下方向へ移動自在に案内されている。図8および図10ないし図12に示すように、摺動部材202に右側部には突起203aと203bが固定されており、それぞれが前記可動部材130に設けられた制御長穴137,137の内部に摺動自在に挿入されている。
【0092】
同様に、図6に示すように、摺動部材202の左側部には突起204a,204bが一体に形成されており、それぞれが前記可動部材140に形成された制御長穴147,147内に摺動自在に挿入されている。
【0093】
前記可動部材130に形成された制御長穴137,137と、可動部材140に形成された制御長穴147,147は、共にY1方向に向うにしたがってドライブシャーシ120側へ一旦下降する下降傾斜部137a,147aと、その後にY1方向へ向うにしたがって徐々に上昇する上昇傾斜部137b,147bを有している。
【0094】
また、前記搬送ローラ201はローラ軸205の外周に設けられている。図10ないし図12に示すように、前記ローラ軸205は回動アーム206に支持されており、前記回動アーム206が支持軸207を支点として回動することによって、前記搬送ローラ201が上下方向へ移動自在となっている。また、前記回動アーム206にはコイルスプリング208により反時計方向への付勢力が作用しており、前記搬送ローラ201は常に上方に向けて付勢されている。
【0095】
また、前記ローラ軸205には駆動歯車が設けられており、図示しない搬送モータからの回転動力が前記ローラ軸205に減速されて伝達されるようになっている。
【0096】
図8および図10ないし図12に示すように、前記可動部材130には、前記ローラ軸205を上下に案内するローラ制御長穴138が形成されている。一方、図6に示すように、前記可動部材140には、前記ローラ軸205を上下に案内するローラ制御長穴148が形成されている。前記ローラ制御長穴138とローラ制御長穴148は、共にY1方向へ向うにしたがって下降する下降傾斜部138a,148aを有している。
【0097】
次に、第2の実施の形態のディスク装置の動作を説明する。
図6と図8および図10は、ディスクDの導入を待機する待機状態を示している。
【0098】
待機状態では、可動部材130と可動部材140が共にY1方向へ移動させられている。よって、図9に示す右側部では、可動部材130に設けられた解除突起134によって、駆動部材125に設けられた被押圧部125dがY1方向へ押されて、駆動部材125が保持弾性部材126の付勢力に対抗してY1方向へ移動させられている。このとき、駆動部材125に設けられたカム溝131と132の挟持解除案内部131aと132aとで、挟持部材113に設けられた支持部113f,113gが持ち上げられている。
【0099】
一方、図7に示す左側部では、挟持弾性部材127の付勢力が中間部材128を介して挟持部材113の折曲部113aに作用して、挟持部材113の折曲部113a(作用部52)に対して常に下向きの弾性力F2が作用している。しかし、可動部材140がY1方向へ移動していると、この可動部材140に設けられた解除突起141の傾斜面によって、挟持部材113の折曲部113aに設けられた被押圧ピン113iが上方へ持ち上げられている。
【0100】
その結果、挟持部材113は、ドライブシャーシ120と平行な姿勢のままドライブシャーシ120から離れるように上昇させられており、図4に示したのと同様に、挟持部材113に設けられたクランパ18がドライブシャーシ120に設けられたターンテーブル24から離れている。
【0101】
また、図9に示す可動部材130のロックピン135がドライブシャーシ120のロック溝120mに嵌合し、図7に示す可動部材140のロック溝140aがドライブシャーシ120の案内ピン120bに嵌合して、ドライブシャーシ120は筐体12内でロックされた状態である。
【0102】
さらに図6と図8および図10に示すように、ディスク搬送手段200の摺動部材202は、可動部材130に設けられた制御長穴137,137と、可動部材140に設けられた制御長穴147,147により持ち上げられている。また、ローラ軸205は、ローラ制御長穴138のY2側の端部とローラ制御長穴148のY2側の端部に位置して、前記ローラ制御長穴138と148の拘束を受けない状態となっている。このときローラ軸205は、前記コイルスプリング208によって上方へ付勢されており、搬送ローラ201は摺動部材202の下面に弾圧されている。
【0103】
化粧パネルに形成された出入口からディスクが挿入されると、搬送モータが始動して搬送ローラ201が回転し、ディスクは搬送ローラ201と摺動部材202とで挟まれ、搬送ローラ201の回転力によりドライブシャーシ120と挟持部材113との間に供給される。このとき摺動部材202と搬送ローラ201は、前記制御長穴137,147およびローラ制御長穴138,148によって、高い位置に設定されているため、搬送されるディスクDが、ターンテーブル24の位置決め凸部24bに当たることなく、ターンテーブル24とクランパ18との間に導かれる。
【0104】
ディスクDの中心穴D1の中心が、ターンテーブル24の回転中心と位置すると、図示しない駆動手段により、可動部材130と可動部材140は共にY2方向へ移動させられる。
【0105】
可動部材130と可動部材140がY2方向へ移動する最初の段階で、図11に示すように、ローラ制御長穴138,148の下降傾斜部138a,148aによって、ローラ軸205および搬送ローラ201が下降させられる。同時に、摺動部材202は、制御長穴137,137の下降傾斜部137a,137aと、制御長穴147,147の下降傾斜部147a,147aによって一旦下降させられる。よって、ディスクDは摺動部材202によって下向きに押され、ディスクDの中心穴D1がターンテーブル24の位置決め凸部24bに確実に嵌合させられる。
【0106】
さらに、可動部材130と140がY2方向へ移動すると、図12に示すように、摺動部材202は、制御長穴137,137の上昇傾斜部137b,137bおよび制御長穴147,147の上昇傾斜部147b,147bによって持ち上げられ、ターンテーブル24上に設置されるディスクDから摺動部材202が上方へ離される。一方、図12に示すように、搬送ローラ201は、ローラ制御長穴138,148の下降傾斜部138a,148aによって下方へ押し下げられて、搬送ローラ201がディスクDから離れる。
【0107】
また、可動部材130がY2方向へ移動すると、図9に示す解除突起134が、駆動部材125の被押圧部125dから離れ、駆動部材125は保持弾性部材126の弾性力によりY2方向へ移動させられる。よって駆動部材125のカム溝131と132によって、挟持部材113の支持部113fと113gが下降させられ、前記支持部113fと113gが、前記カム溝131と132のY1側の支持穴部131b,132bに保持される。
【0108】
一方、可動部材140がY2方向へ移動すると、図7に示す解除突起141が挟持部材113に設けられた被押圧ピン113iから離れ、挟持部材113の折曲部113aは可動部材140に拘束されない自由状態となる。よって、挟持弾性部材127の弾性力が、中間部材128および挟持付勢ピン128bを介して、付勢長穴113hに伝達され、挟持部材113の折曲部113a(作用部52)に対して下向きの弾性力F2が作用する。
【0109】
その結果、右側部では、図9に示す挟持部材113の支持部113fおよび113gの上面と、支持穴部131bおよび132bの上縁部との当接点が支持支点51,51となり、前記弾性力F2により挟持部材113に対して、前記支持支点51,51を支点とするディスク挟持モーメントMcが作用する。このディスク挟持モーメントMcにより、図1に示したのと同様に、クランパ18に対して下向きの挟持力Fxが作用し、クランパ18によってディスクDがターンテーブル24に押し付けられる。
【0110】
このときの、支持支点51と、挟持弾性部材127による弾性力F2の作用部52と、クランパ18の挟持力作用部53の位置関係は、図1に示した実施の形態と同じである。すなわち、支持支点51から弾性力F2の作用部52までの距離がLb、支持支点51からクランパ18の挟持作用部53までの距離がLaであり、ディスク挟持力FxはF2×(Lb/La)である。
【0111】
ディスクDのクランプが完了した状態では、可動部材130がY2方向へ移動することによって、図9に示すロックピン135がロック溝120mから離れる。一方、図7に示すロック溝140aと案内ピン120bとの嵌合も解除されて、ドライブシャーシ120のロックが解除され、ドライブシャーシ120は、筐体12内で弾性浮上支持状態となる。この弾性浮上支持状態では、ターンテーブル24が回転駆動され、ディスクDが回転させられて、再生動作や記録動作が行われる。
【0112】
また、ディスクDの駆動が完了した後に、可動部材130および140がY1方向へ移動すると、図9に示す駆動部材125がY1方向へ移動させられて挟持部材113が上方へ持ち上げられ、図7に示す解除突起141が被押圧ピン113iを上に持ち上げ、これによって挟持部材113が持ち上げられてディスクDのクランプが解除される。このとき、図7に示す解除突起141が被押圧ピン113iに与える上向きの挟持解除力の作用位置は、前記弾性力F2と同様に、ディスクDの外周の外側に位置しているため、被押圧ピン113iを持ち上げるのに要する力は従来例に比べてきわめて弱くてもよいことになる。
【0113】
次に、図13は本発明の第3の実施のディスク装置の構造の概略を示す斜視図である。
【0114】
図13に示す実施の形態は、挟持部材13に対する支持支点51、挟持弾性部材27の弾性力(付勢力)の作用部52が、図1と図2に示す実施の形態と、90度異なる配置としたものである。
【0115】
図13に示すものでは、ドライブシャーシ20と挟持部材13との間に、ディスクDがY1方向またはY2方向から供給される。そしてY2側では、ドライブシャーシ20に、ピン状の一対の支持部61,61が上方へ向けて固定されており、挟持部材13の下面がこの支持部61,61の上端に当たって、一対の支持支点51,51が形成されている。そしてY2側において、ドライブシャーシ20と挟持部材13とを接近方向へ付勢する保持弾性部材26,26が設けられている。
【0116】
また、Y1側では、ドライブシャーシ20と挟持部材13との間に、一対の挟持弾性部材27,27が設けられ、この挟持弾性部材27,27の弾性力の作用部52,52が左右両側に一対配置されている。なお、支持支点51と支持支点51のX方向の距離はディスクの直径よりも長く、挟持弾性部材27,27の弾性力の作用部52と作用部52の距離もディスクの直径よりも長い。よって、ドライブシャーシ20と挟持部材13との間に供給されるディスクが、前記支持部61,61、保持弾性部材26,26および挟持弾性部材27,27に当たることがない。
【0117】
また挟持解除手段(図示せず)から挟持部材13に与えられる挟持解除力(持ち上げ力)の作用部55,55は、Y側の端部の2箇所に設定されている。ここで、クランパ18に与えられる挟持力Fxの作用部53と、支持支点51とのY方向の距離をLa、支持支点51と前記弾性力の作用部52とのY方向の距離をLbとする。前記挟持力Fxを3Nに設定すると、Lb/La=2であれば、ディスク挟持状態での、前記挟持弾性部材27,27の収縮弾性力の総和が1.5Nであればよい。よって1個の挟持弾性部材27の収縮弾性力は、0.75Nであればよい。このように挟持弾性部材27を複数設けると、個々の挟持弾性部材27は弱いスプリングでよいことになる。これは図1ないし図5に示す実施の形態においても同じであり、図1ないし図5に示すものでも挟持弾性部材27を複数設けることが好ましい。
【0118】
またディスク挟持を解除するためには、作用部55,55に総和で1.5N以上の力を与えればよく、1箇所の作用部55に対しては0.75Nを越える持ち上げ力を作用させればよい。
【0119】
また、図13において、挟持部材13を支持支点51を中心に斜めに上方へ回動させて挟持解除を行ってもよいが、挟持部材13をドライブシャーシ20と平行な姿勢としたまま、ドライブシャーシ20から上方へ持ち上げてもよい。
【0120】
【発明の効果】
以上詳述した本発明によれば、強い弾性力(付勢力)を発生する挟持弾性部材を用いなくても、ターンテーブルとクランパとの間で、ディスクを確実に挟持できる。挟持弾性部材を弱いスプリングで形成できるため、機構部分に局部的に大きな力を作用させることがなく、部品に過度の歪などを与えることがなくなる。
【0121】
また挟持解除手段によって挟持部材をシャーシから離して挟持解除状態を設定するときにも、挟持部材に比較的弱い持ち上げ力を作用させればよくなり、挟持解除手段の負荷を低減でき、部品の摩耗も防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のディスク装置を示す正面図、
【図2】図1に示すディスク装置の挟持部材とドライブシャーシを示す斜視図、
【図3】図2の部分斜視図であり、保持弾性部材の他の実施の形態を示す図
【図4】クランプ解除状態を示す、図2のIV−IV線の断面図、
【図5】クランプ状態を示す、図2のIV−IV線の断面図、
【図6】本発明の第2の実施の形態のディスク装置を示す斜視図、
【図7】図6のVIIで示す部分の分解斜視図、
【図8】図6のVIII矢視の側面図、
【図9】図8のIX部分の分解斜視図、
【図10】ディスク導入の待機状態を示すVIII矢視の側面図、
【図11】ディスククランプ動作に移行する途中の状態を示すVIII矢視の側面図、
【図12】ディスクのクランプ完了状態を示すVIII矢視の側面図、
【図13】本発明の第3の実施の形態のディスク装置の主要部を示す斜視図、
【図14】従来のディスク装置を示す側面図であり、(A)はクランプ解除状態、(B)はクランプ状態、
【符号の説明】
11 ディスク装置
12 筐体
13 挟持部材
15 付勢手段
16 ブラケット
16a 中心穴
17 回転支持部材
17a 被押圧部(ピボット)
18 クランパ
20 ドライブシャーシ
20a 支持部
26 保持弾性部材
27 挟持弾性部材
30,40 可動部材(挟持解除手段)
51 支持支点
52 挟持弾性部材の弾性力の作用部
53 挟持力作用部
54,55 挟持解除力の作用部
113 挟持部材
113f,113g 支持部
120 ドライブシャーシ
125 駆動部材
131,132 カム溝
126 保持弾性部材
127 挟持弾性部材
128 中間部材
130,140 可動部材(挟持解除手段)
Fx 挟持力
F0 保持弾性部材の収縮弾性力
F2 挟持弾性部材の収縮弾性力

Claims (10)

  1. ディスクの中心穴が設置されるターンテーブルと、前記ターンテーブルとでディスクを挟持するクランパと、前記クランパにディスクを挟持する力を与える挟持力作用部を有する挟持部材とを有し、
    前記挟持部材を支持する支持部と、前記支持部から離れた位置で前記挟持部材を弾圧して前記挟持部材に対して前記支持部を支点とするディスク挟持モーメントを発生させる挟持弾性部材とが設けられており、
    前記支持部から前記挟持力作用部までの距離よりも、前記支持部から前記挟持弾性部材による付勢力の作用部までの距離の方が長く、
    前記ディスク挟持モーメントに対抗して前記挟持部材を前記ターンテーブルから離れる方向へ移動させる挟持解除手段が設けられ、前記支持部側において前記挟持部材を前記ターンテーブルの方向へ付勢する保持弾性部材が設けられていることを特徴とするディスク装置。
  2. 前記支持部は、前記ターンテーブルを支持するシャーシに設けられており、前記保持弾性部材の弾性力により前記挟持部材が前記支持部に当たるように付勢されている請求項記載のディスク装置。
  3. ディスクの中心穴が設置されるターンテーブルと、前記ターンテーブルとでディスクを挟持するクランパと、前記クランパにディスクを挟持する力を与える挟持力作用部を有する挟持部材とを有し、
    前記挟持部材を支持する支持部と、前記支持部から離れた位置で前記挟持部材を弾圧して前記挟持部材に対して前記支持部を支点とするディスク挟持モーメントを発生させる挟持弾性部材とが設けられており、
    前記支持部から前記挟持力作用部までの距離よりも、前記支持部から前記挟持弾性部材による付勢力の作用部までの距離の方が長く、
    前記ディスク挟持モーメントに対抗して前記挟持部材を前記ターンテーブルから離れる方向へ移動させる挟持解除手段が設けられ、
    前記支持部は前記挟持部材から突出しており、前記挟持解除手段では、前記支持部を前記ディスク挟持モーメントに対抗して前記ターンテーブルから離れる方向へ移動させる駆動部材が設けられており、前記支持部と前記駆動部材との係合部が、前記ディスク挟持モーメントの支点となっていることを特徴とするディスク装置。
  4. 前記駆動部材を付勢して、前記支持部をターンテーブルの方向へ付勢する保持弾性部材が設けられている請求項記載のディスク装置。
  5. 前記支持部および前記挟持弾性部材による付勢力の作用部が、前記ターンテーブルに設置されたディスクの外周の外側にそれぞれ位置している請求項1ないし4のいずれかに記載のディスク装置。
  6. 前記挟持弾性部材から前記挟持部材に直接に前記ディスク挟持モーメントが作用している請求項1ないし5のいずれかに記載のディスク装置。
  7. 前記挟持弾性部材からの弾圧力を受ける中間部材が設けられており、この中間部材を介して前記挟持部材にディスク挟持モーメントが作用している請求項1ないし5のいずれかに記載のディスク装置。
  8. 前記挟持弾性部材の付勢力が作用している側で、前記挟持部材にターンテーブルから離れる方向への挟持解除力を与える挟持解除手段が設けられており、この挟持解除手段から前記挟持部材に与えられる挟持解除力の作用部と前記支持部との距離が、前記支持部と前記挟持力作用部との距離よりも長い請求項ないしのいずれかに記載のディスク装置。
  9. 前記ターンテーブルを搭載したシャーシが弾性浮上支持されており、前記挟持解除手段には、前記挟持部材を前記ターンテーブルから離す方向へ移動させる際に前記シャーシをロック状態とするロック部が設けられている請求項ないしのいずれかに記載のディスク装置。
  10. 前記ターンテーブルと前記クランパとの間にディスクを搬入する搬送ローラが設けられており、前記挟持解除手段には、前記挟持部材を前記ターンテーブルの方向へ移動させる際に、前記搬送ローラをディスク搬送位置から遠ざけるローラ位置制御部が設けられている請求項ないしのいずれかに記載のディスク装置。
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