JP3913203B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、強誘電体又は高誘電体を容量絶縁膜に持つ容量素子を有する半導体装置に関する。
近年、デジタル技術の進展に伴い、大容量のデータを処理し保存する必要がますます強く要求されるなかで、電子機器が一段と高度化し、使用される半導体装置においてもその素子の微細化が急速に進んでいる。
これに伴って、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)装置における高集積化を実現するため、従来の珪素酸化物又は珪素窒化物に代えて容量絶縁膜に高誘電体を用いる技術が広く研究され開発されている(例えば、特許文献1参照。)。さらに、従来にはない低動作電圧で且つ高速書込み及び高速読出しが可能な不揮発性RAM装置の実用化を目指し、自発分極特性を持つ強誘電体膜に関する研究開発が盛んに行なわれている。
特許文献1には、微細化を図りながら、すなわちチップ上における面積(投影面積)を縮小しながら各容量素子の容量値を確保できるよう、容量素子の外形状を柱状や円筒形状の立体形状とする構成が開示されている。
特開2002−198498号公報(第4図、第9図)
容量絶縁膜に高誘電体又は強誘電体を用いる場合には、容量絶縁膜を成膜した後に、容量絶縁膜を構成する高誘電体又は強誘電体を結晶化する温度が700℃〜800℃の酸化性雰囲気によるアニールが必要となる。従って、各容量素子に用いられる電極の材料には、一般に耐熱性及び耐酸化性に優れた金属である貴金属が用いれらている。
しかしながら、貴金属、例えば白金(Pt)やイリジウム(Ru)等からなる上部電極及び下部電極が、柱状又は下地層に凹部を設けた断面凹状の立体形状として成膜されると、立体形状の角部又は隅部はカバレッジ(被覆率)が低く、従って膜厚が小さくなり易い。このため、膜厚が局所的に小さい部分が、アニール時の収縮ストレスによりマイグレートして断線にまで至るという問題がある。
本発明は、前記従来の問題を解決し、立体形状を有する容量素子に対して行なう熱処理に起因する容量素子電極の断線を防止できるようにすることを目的とする。
なお、前記特許文献1は、容量素子の電極の上端部を丸める手法を開示してはいるものの、その目的は、電極の角部に生じる電界の集中を緩和することにある。
前記の目的を達成するため、本発明は、立体形状を有する容量素子を形成する下地層における角部又は隅部を丸める構成とする。
具体的に、本発明に係る第1の半導体装置は、絶縁性を有し表面に凹部が形成された下地層と、下地層の上に凹部の内面に沿って形成された下部電極と、下部電極の上に形成され、高誘電体又は強誘電体からなる容量絶縁膜と、容量絶縁膜の上に形成された上部電極とを備え、下地層の凹部における壁面の上端部及び凹部における底面の隅部は丸められている。
第1の半導体装置によると、下地層の凹部における壁面の上端部及び凹部における底面の隅部が丸められているため、各電極は、その形成時に下地層の凹部の壁面の上端部及び底面の隅部においてカバレッジが向上する。これにより、容量絶縁膜に対する熱処理時に、各電極に対する熱収縮によるストレスが一様に加わるようになるので、各電極を構成する構成原子のマイグレートが抑制され、その結果、各電極に生じる断線を防止することができる。
第1の半導体装置において、凹部の壁面は、凹部の底面及び下地層の表面に対する角度がそれぞれ93°〜130°であることが好ましい。このようにすると、各電極のカバレッジがさらに向上するため、各電極の断線をより確実に防止できるようになる。
この場合に、下部電極及び上部電極は、下地層の上に位置する部分の厚さに対する凹部の内面上に位置する最も薄い部分の厚さの比の値は0.6以上であることが好ましい。
本発明に係る第2の半導体装置は、下地層の上に形成された島状の下部電極と、下地層の上に下部電極を覆うように形成され、高誘電体又は強誘電体からなる容量絶縁膜と、容量絶縁膜の上に形成された上部電極とを備え、下部電極における上端部は丸められており、且つ下部電極における下端部は外側に凹状となるように形成されている。
第2の半導体装置によると、下部電極における上端部は丸められ、且つ下部電極における下端部は外側に凹状となるように形成されているため、上部電極は、その形成時に下部電極の上端部及び下端部においてカバレッジが向上する。これにより、容量絶縁膜に対する熱処理時に、上部電極に対する熱収縮によるストレスが一様に加わるようになるので、該上部電極を構成する構成原子のマイグレートが抑制され、その結果、上部電極に生じる断線を防止することができる。
本発明に係る第3の半導体装置は、下地層の上に形成された島状の下部電極と、下地層の上に下部電極を覆うように形成され、高誘電体又は強誘電体からなる容量絶縁膜と、容量絶縁膜の上に形成された上部電極とを備え、下部電極における上端部は丸められており、且つ下地層における下部電極の側面と接続される領域は外側に凹状となるように形成されている。
第3の半導体装置によると、下部電極における上端部は丸められており、且つ下地層における下部電極の側面と接続される領域は外側に凹状となるように形成されているため、上部電極は、その形成時に下部電極の上端部及び下地層における下部電極の側面と接続される領域上においてカバレッジが向上する。これにより、容量絶縁膜に対する熱処理時に、上部電極に対する熱収縮によるストレスが一様に加わるようになるので、該上部電極を構成する構成原子のマイグレートが抑制され、その結果、上部電極に生じる断線を防止することができる。
第2又は第3の半導体装置において、下部電極の側面は下地層の表面に対する角度が93°〜130°であることが好ましい。
この場合に、上部電極は、下地層の上に位置する部分の厚さに対する下部電極の上面及び側面上に位置する最も薄い部分の厚さの比の値は0.6以上であることが好ましい。
1の半導体装置において、上部電極及び下部電極は、最も薄い部分の厚さが10nm以上であることが好ましい。また、第2又は第3の半導体装置において、上部電極は、最も薄い部分の厚さが10nm以上であることが好ましい。このようにすると、カバレッジが均等になったとしても、薄膜化されたこと自体で生じるマイグレートによる断線を防止することができる。
本発明に係る第4の半導体装置は、下地層の上に形成された島状の第1の下部電極と、第1の下部電極の上面を覆うマスク膜と、下地層の上にマスク膜及び第1の下部電極を覆うように形成された第2の下部電極と、第2の下部電極の上に形成され、高誘電体又は強誘電体からなる容量絶縁膜と、容量絶縁膜の上に形成された上部電極とを備え、マスク膜における上端部は丸められている。
第4の半導体装置によると、マスク膜における上端部は丸められているため、上部電極及び第2の下部電極は、その形成時にマスク膜の上端部においてカバレッジが向上する。これにより、容量絶縁膜に対する熱処理時に、各電極に対する熱収縮によるストレスが一様に加わるようになるので、各電極を構成する構成原子のマイグレートが抑制され、その結果、各電極に生じる断線を防止することができる。
第4の半導体装置において、第1の下部電極の側面は、下地層の表面に対する角度が鈍角であることが好ましい。このようにすると、第1の下部電極の下部の周囲において、上部電極及び第2の下部電極のカバレッジが向上するため、上部電極及び第2の下部電極に生じる断線をより確実に防止できるようになる。
また、第4の半導体装置において、第1の下部電極における下端部の周縁部は外側に凹状となるように形成されていることが好ましい。このようにしても、第1の下部電極の下部の周囲において、上部電極及び第2の下部電極のカバレッジが向上するため、上部電極及び第2の下部電極に生じる断線をより確実に防止できるようになる。
また、第4の半導体装置において、下地層における第1の下部電極の側面と接続される領域は外側に凹状となるように形成されていることが好ましい。このようにすると、第1の下部電極の下部の周囲及びその近傍において、上部電極及び第2の下部電極のカバレッジが向上するため、上部電極及び第2の下部電極に生じる断線をより確実に防止できるようになる。その上、下地層における第1の下部電極の側面と接続される領域が外側に凹状となるように形成されることにより、容量素子の高さが増すため、第2の下部電極と上部電極との対向面積が増大して、容量素子の容量値が増大する。
第4の半導体装置において、第1の下部電極の側面は、下地層の表面に対する角度が93°〜130°であることが好ましい。
この場合に、第2の下部電極及び上部電極は、下地層の上に位置する部分の厚さに対するマスク膜の上面及び第1の下部電極の側面上に位置する最も薄い部分の厚さの比の値は0.6以上であることが好ましい。
第4の半導体装置において、上部電極及び第2の下部電極は、最も薄い部分の厚さが10nm以上であることが好ましい。このようにすると、カバレッジが均等になったとしても、薄膜化されたこと自体で生じるマイグレートによる断線を防止することができる。
第4の半導体装置において、マスク膜は、酸化シリコン、窒化シリコン、酸化アルミニウム、チタン、酸化チタン、タンタル、酸化タンタル、酸化チタンアルミニウム、又は窒化チタンアルミニウムからなることが好ましい。
第1〜第4の半導体装置において、容量絶縁膜は、Pb(ZrxTi1-x)O3、(BaxSr1-x)TiO3、SrBi2(TaxNb1-x29、(BixLa1-x4Ti312(但し、いずれもxは0≦x≦1である。)及びTa25からなる群より選択された少なくとも1つの材料により構成されていることが好ましい。
第1〜第4の半導体装置において、上部電極、下部電極又は第2の下部電極は、白金、ルテニウム、酸化ルテニウム、イリジウム、酸化イリジウム、チタンアルミニウム、窒化チタンアルミニウム、チタン、窒化チタン、タンタル、及び窒化タンタルからなる群より選択された少なくとも1つの材料により構成されていることが好ましい。
本発明に係る第1〜第4の半導体装置によると、断面凹状又は柱状の容量素子を構成する電極における角部又は隅部のカバレッジが向上するため、製造時に容量絶縁膜に対する熱処理を行なっても、電極に対して局所的な収縮ストレスが発生しなくなるので、該電極に生じる断線を防止することができる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係る半導体装置であって、断面凹状のいわゆるコンケーブ型の容量素子の断面構成を示している。
図1に示すように、例えば、シリコン(Si)からなる半導体基板10の上には、開口径が400nmの凹部11aを有し、厚さが400nm程度の酸化シリコンを主成分とする下地絶縁層11が形成されている。下地絶縁層11の上には、凹部11aの内面に沿って、厚さが約40nmの白金(Pt)からなる下部電極12と、厚さが約60nmの強誘電体であるタンタルニオブ酸ストロンチウムビスマス(SrBi2(TaxNb1-x)29)(以下、SBTと略称する。但し、xは0≦x≦1である。)からなる容量絶縁膜13と、厚さが約40nmの白金(Pt)からなる上部電極14とが順次形成され、これら下部電極12、容量絶縁膜13及び上部電極14により容量素子15が構成されている。
第1の実施形態の特徴として、容量素子15を形成する下地絶縁層11の凹部11aにおける壁面の上端部及び該凹部11aにおける底面の隅部が丸められている。
さらに、凹部11aの開口角、すなわち凹部11aの壁面と下地絶縁層11の表面とのなす角(∠a)と、凹部11aの壁面と半導体基板10の主面とのなす角(∠b)とをいずれも鈍角としている。
図2は下地絶縁層11の開口角(∠a及び∠b)と下部電極12及び上部電極14の断線率との関係を示している。図2に示すように、各電極12、14の断線率は、凹部11aの開口角度をそれぞれ93°〜110°に設定すると、85°(鋭角)の場合と比べて格段に小さくなる。さらには、容量素子11の投影面積を縮小するという観点から、開口角(∠a及び∠b)は95°〜100°が好ましい。
図3は凹部11aの開口角(∠a及び∠b)を95°に設定した場合における電極のカバレッジと断線率との関係を示している。なお、本願明細書において、カバレッジ(被覆率)とは、例えば下部電極12における、凹部11aの内面上に位置する最も薄い部分の厚さと、下地絶縁層11の上に位置する部分の厚さとの比(百分率)をいう。図3から分かるように、電極をそのカバレッジが60%以上の値となるように形成すると、該電極の断線率は製造上問題がないレベルにまで急激に低減される。
なお、本願発明者らは、図4に示すように、カバレッジを向上させても、電極自体の厚さには下限値が存在するという知見を得ている。図4からは、電極の厚さを10nm以上に設定すると、電極の断線率は製造上問題がないレベルにまで急激に低減することが分かる。
このように、第1の実施形態に係るコンケーブ型の容量素子15によると、下地絶縁層11に設けた凹部11aの開口角(∠a及び∠b)を鈍角とするだけでなく、凹部11aの底面の隅部及び壁面上端の角部を共に丸めているため、該隅部及び角部における下部電極12及び上部電極14のカバレッジが向上する。これにより、容量絶縁膜13に対する結晶化を図る熱処理時に、下部電極12及び上部電極14に対する熱収縮によるストレスが一様となるので、各電極12、14を構成する構成原子のマイグレートが抑制される結果、各電極12、14に生じる断線を防止することができる。
なお、第1の実施形態においては、下地絶縁層11の凹部11aに対して、その底面の隅部及び壁面上端の角部を共に丸めているが、いずれか一方でも良い。
また、第1の実施形態に係る容量素子15は半導体基板10の主面と下部電極12とが電気的に接続される構成であるが、この構成に限られず、例えば、半導体基板10に容量素子15をアクセス可能とするトランジスタを形成し、容量素子15を下地絶縁層11を介在させてトランジスタの上方に形成するスタック型のメモリセルに用いる場合には、トランジスタのソース又はドレインと容量素子15の下部電極12との電気的な導通を図るコンタクトを形成するとよい。
(第1の製造方法)
以下、前記のように構成された容量素子の第1の製造方法について図面を参照しながら説明する。図5(a)〜図5(c)及び図6(a)〜図6(c)は本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法の工程順の断面構成を示している。図5及び図6において、図1に示す構成部材と同一の構成部材には同一の符号を付している。
まず、図5(a)に示すように、化学的気相堆積(Chemical Vapor Deposition:CVD)法により、半導体基板10の上に、厚さが約500nmの酸化シリコンを主成分とする下地絶縁層11を堆積する。続いて、リソグラフィ法により、下地絶縁層11の上に、容量素子形成用の凹部よりも開口径が小さい開口パターンを有するレジストマスク20を形成し、形成したレジストマスク20を用いて、下地絶縁層11に対して例えばトリフルオロメチル(CHF3 )及び酸素(O2 )を主成分とするエッチングガスを用いた異方性のドライエッチングを行なうことにより、下地絶縁層11に第1段階の凹部11bを形成する。ここでは、第1段階の凹部11bの底部が半導体基板10に達していないことが重要である。
次に、図5(b)に示すように、レジストマスク20を残した状態で、例えばバッファードフッ酸(HFとNH4F との混合溶液)をエッチャントとして、下地絶縁層11に対してウエットエッチングを行なって、第2段階の凹部11cを形成する。ここでも、第2段階の凹部11cの底部は半導体基板10にまで達しないようにする。この等方性のウエットエッチングにより、第2段階の凹部11cの壁面は外側に凹状に丸められる。
次に、図5(c)に示すように、レジストマスク20をアッシングにより除去した後、下地絶縁層11の全面に、CHF3 及びO2 を主成分とするエッチングガスを用いたドライエッチングを行なう。これにより、その壁面の上端部及び底面の隅部が共に丸められ、且つ底部から半導体基板10が露出する所望の凹部11aを得ることができる。
次に、図6(a)に示すように、スパッタ法又は有機金属気相堆積法(Metal Organic Chemical Vapor Deposition:MOCVD)法を用いて、下地絶縁層11の上に凹部11aの内面を含む全面にわたって、厚さが約40nmの白金(Pt)からなる下部電極12を堆積する。
次に、図6(b)に示すように、スパッタ法又はMOCVD法により、下部電極12の上に、厚さが約60nmのSBTからなる容量絶縁膜13を堆積する。続いて、スパッタ法又はMOCVD法により、容量絶縁膜13の上に、厚さが約40nmの白金(Pt)からなる上部電極14を堆積する。
次に、図6(c)に示すように、リソグラフィ法及びドライエッチング法により、上部電極14、容量絶縁膜13及び下部電極12を所定の形状にパターニングする。このパターニングには、上部電極14及び下部電極12に対しては塩素を含むガスを用い、容量絶縁膜13に対しては、フッ素又は塩素を含むガス(例えば、CHF3 、C48、CCl4 )を用いると良い。続いて、パターニングされた容量絶縁膜13に対して、該容量絶縁膜13を構成する強誘電体の結晶化を図るための、温度が650℃〜800℃の酸化性雰囲気による熱処理を行なう。
このように、第1の製造方法によると、下地絶縁層11に設けた凹部11aの開口角(∠a及び∠b)を鈍角にできる上に、凹部11aの底面の隅部及び壁面上端の角部を同時に丸めることができる。このため、下部電極12及び上部電極14における凹部11aの底面の隅部に位置する部分及び上端の角部に位置する部分のカバレッジが向上するので、容量絶縁膜13に対する結晶化を図る熱処理時に、下部電極12及び上部電極14に対する熱収縮によるストレスが均一化されるようになり、各電極12、14に生じる断線を防止することができる。
(第2の製造方法)
以下、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の第2の製造方法について図7(a)及び図7(b)を参照しながら、下地絶縁層の凹部の他の形成方法を説明する。
まず、図7(a)に示すように、CVD法により、半導体基板10の上に、厚さが約500nmの酸化シリコンを主成分とする下地絶縁層11を堆積する。続いて、リソグラフィ法により、下地絶縁層11の上に、容量素子形成用の凹部よりも開口径が小さい開口パターンを有するレジストマスク20を形成し、形成したレジストマスク20を用いて、下地絶縁層11に例えばCHF3 及びO2 を主成分とするエッチングガスを用いた異方性のドライエッチングを行なうことにより、下地絶縁層11に第1段階の凹部11bを形成する。この場合も、第1段階の凹部11bの底部が半導体基板10に達していない。
次に、図7(b)に示すように、レジストマスク20をアッシングにより除去した後、下地絶縁層11の全面に、再度CHF3 及びO2 を主成分とするエッチングガスを用いたドライエッチングを行なう。これにより、その壁面の上端部が丸められ、且つ底部から半導体基板10が露出する最終段階の凹部11aを得ることができる。この後は、第1の製造方法と同様に、下部電極12、容量絶縁膜13及び上部電極14を形成する。
第1の製造方法と第2の製造方法との相違点は、第1の製造方法を用いると、ドライエッチングとウエットエッチングを併用するため、下地絶縁層11に対するドライエッチ量を減少できるので、凹部11aの形成のスループットが向上する。一方、第2の製造方法を用いると、その壁面の上端部がより一層なだらかとなるので、下部電極12及び上部電極14における凹部11aのカバレッジも60%以上を確実に達成することができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図8は本発明の第2の実施形態に係る半導体装置であって、柱状型の容量素子の断面構成を示している。
図8に示すように、例えば、シリコンからなる下地層としての半導体基板30の上には、白金からなり、径が約400nmで高さが約400nmの柱状(島状)の下部電極31が形成されている。下部電極31には該下部電極31を覆うように、厚さが約60nmの強誘電体、例えばSBTからなる容量絶縁膜32と、厚さが約40nmの白金からなる上部電極33とが形成されている。これら下部電極31、容量絶縁膜32及び上部電極33により容量素子34が構成されている。
第2の実施形態の特徴として、容量素子34を構成する下部電極31の上端部が丸められている共に、下部電極31の下端部が外側に凹状となって半導体基板30の主面と滑らかに接続されるように形成されている。さらに、下部電極31の側面と上面とのなす角(∠a)、その側面と半導体基板30の主面とのなす角(∠b)をいずれも鈍角としている。
第2の実施形態においても、島状の下部電極31のテーパ角(∠a及び∠b)を93°〜130°、より好ましくは95°〜100°とすると、上部電極33の断線率を極めて小さくすることができる。また、上部電極33の厚さを10nm以上に設定することが好ましい。
このように、第2の実施形態に係る柱状型の容量素子34によると、柱状の下部電極31の断面形状をテーパ状(鈍角)とするだけでなく、下部電極31の上端部を丸め、且つ側面の下部(隅部)を外側に凹状となるように形成しているため、該上端部及び隅部における上部電極33のカバレッジが向上する。これにより、容量絶縁膜32に対する結晶化を図る熱処理時に、上部電極33に対する熱収縮によるストレスが一様となるので、上部電極33を構成する構成原子のマイグレートが抑制される結果、上部電極33に生じる断線を防止することができる。
なお、第2の実施形態においては、下部電極31に対して、その上端部を丸め且つ側面下部の隅部を外側に凹状としているが、上端部及び下部のいずれか一方のみを加工しても良い。
また、容量素子34を半導体基板30の上に直接に設けるのではなく、半導体基板30上に形成した他の半導体層又は絶縁層の上に形成しても良い。
例えば、半導体基板30に容量素子34をアクセス可能とするトランジスタを形成し、容量素子34を絶縁層を介在させてトランジスタの上方に形成するスタック型のメモリセルに用いる場合には、トランジスタのソース又はドレインと容量素子34の下部電極31との電気的な導通を図るコンタクトを形成するとよい。
(製造方法)
以下、前記のように構成された容量素子の製造方法について図面を参照しながら説明する。図9(a)〜図9(c)並びに図10(a)及び図10(b)は本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法の工程順の断面構成を示している。図9及び図10において、図8に示す構成部材と同一の構成部材には同一の符号を付している。
まず、スパッタ法又はMOCVD法を用いて、半導体基板30の上に、厚さが約40nmの白金からなる下部電極形成膜を堆積する。その後、図9(a)に示すように、リソグラフィ法により、下部電極形成膜の上に、下部電極形成パターンを有するレジストマスク21を形成し、形成したレジストマスク21を用いて、下部電極形成膜に例えば塩素(Cl2 )及びアルゴン(Ar)を主成分とするエッチングガスを用いた異方性のドライエッチングを行なうことにより、下部電極形成膜から柱状の下部電極31を形成する。このとき、柱状の下部電極31の周囲は半導体基板30を露出させずに、下部電極形成膜を30nm〜50nm程度の膜厚分だけ残すようにエッチングする。
次に、図9(b)に示すように、レジストマスク21をアッシングにより除去した後、柱状の下部電極31に対して、例えばアルゴン(Ar)を用いた物理スパッタリングを行なう。このアルゴンガスによる物理スパッタエッチングによって、スパッタされた電極材料が下部電極31の側面上に付着するため、該部電極31の側面の下部が凹状(ラウンド形状)に形成される。これと同時に、下部電極31の上端部も角部が丸まったラウンド形状となる。
このように、下部電極31の構成材料(白金)とエッチングガスとの反応生成物が該下部電極31の側面上に付着しやすいエッチング条件とすることにより、下部電極31の側面と半導体基板30の主面とのなす角(∠b)が鈍角となるテーパ形状となる。
次に、図9(c)に示すように、スパッタ法又はMOCVD法により、半導体基板30の上に下部電極31を覆うように、厚さが約60nmの強誘電体、例えばSBTからなる容量絶縁膜32を堆積する。
次に、図10(a)に示すように、スパッタ法又はMOCVD法により、容量絶縁膜32の上に、厚さが約40nmの白金(Pt)からなる上部電極33を堆積する。
次に、図10(b)に示すように、リソグラフィ法及びドライエッチング法により、上部電極33、容量絶縁膜32及び下部電極31を所定の形状にパターニングする。このパターニングには、上部電極33及び下部電極31に対しては塩素を含むガスを用い、容量絶縁膜32に対しては、フッ素又は塩素を含むガス(例えば、CHF3 、C48、CCl4 )を用いると良い。続いて、パターニングされた容量絶縁膜32に対して、該容量絶縁膜32を構成する強誘電体の結晶化を図るための、温度が650℃〜800℃の酸化性雰囲気による熱処理を行なう。
このように、第2の実施形態によると、柱状の下部電極31に鈍角のテーパ角を付与できる上に、下部電極31の上端部の丸め形状とその下端部の凹形状とを形成することができる。このため、上部電極33における下部電極31の上端部及び下端部とそれぞれ対向する部分のカバレッジが向上するので、容量絶縁膜32に対する結晶化を図る熱処理時に、上部電極33に対する熱収縮によるストレスが均一化されるようになり、上部電極33に生じる断線を防止することができる。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図11は本発明の第3の実施形態に係る半導体装置であって、柱状型の容量素子の断面構成を示している。
図11に示すように、例えば、シリコンからなる半導体基板40の上には、厚さが約500nmの酸化シリコンを主成分とする下地絶縁層41が形成されている。下地絶縁層41の上には、白金からなり、径が約400nmで高さが約400nmの柱状(島状)の下部電極42が形成されている。下部電極42には該下部電極42を覆うように、厚さが約60nmの強誘電体、例えばSBTからなる容量絶縁膜43と、厚さが約40nmの白金からなる上部電極44とが形成されている。これら下部電極42、容量絶縁膜43及び上部電極44により容量素子45が構成されている。
容量素子45を構成する下部電極42は、下地絶縁層41を上下方向に貫通する例えばタングステン(W)からなるコンタクトプラグ46により半導体基板40と電気的に接続されている。
第3の実施形態の特徴として、容量素子45を構成する下部電極42の上端部が丸められていると共に、下地絶縁層41における下部電極42の側面と接続される領域が外側に凹状となり、下部電極42の側面の下端部が下地絶縁層41の上面と滑らかに接続されるように形成されている。さらに、下部電極31の側面と上面とのなす角(∠a)、その側面と下地絶縁層41の上面とのなす角(∠b)をいずれも鈍角としている。
第3の実施形態においても、島状の下部電極42のテーパ角(∠a及び∠b)を93°〜130°、より好ましくは95°〜100°とすると、上部電極44の断線率を極めて小さくすることができる。また、上部電極44の厚さを10nm以上に設定することが好ましい。
このように、第3の実施形態に係る柱状型の容量素子45によると、柱状の下部電極42の断面形状をテーパ状(鈍角)とするだけでなく、下部電極42の上端部を丸め、且つ下地絶縁層41における下部電極42の側面と接続される領域(隅部)を外側に凹状となるように形成しているため、該上端部及び隅部における上部電極44のカバレッジが向上する。これにより、容量絶縁膜43に対する結晶化を図る熱処理時に、上部電極44に対する熱収縮によるストレスが一様となるので、上部電極44を構成する構成原子のマイグレートが抑制される結果、上部電極44に生じる断線を防止することができる。
なお、第3の実施形態においては、下部電極42に対して、その上端部を丸め且つ下部電極42の側面の下端部と接続される隅部を外側に凹状としているが、上端部及び下端部のいずれか一方のみを加工しても良い。
また、ここでは、容量素子45を下地絶縁層41の上に形成したが、半導体基板40の上に直接に形成しても良い。
(製造方法)
以下、前記のように構成された容量素子の製造方法について図面を参照しながら説明する。図12(a)〜図12(c)及び図13(a)〜図13(c)は本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法の工程順の断面構成を示している。図12及び図13において、図11に示す構成部材と同一の構成部材には同一の符号を付している。
まず、半導体基板40の上に、CVD法により、半導体基板40の上に、厚さが500nmの酸化シリコンを主成分とする下地絶縁層41を堆積する。続いて、リソグラフィ法及びドライエッチング法により、下地絶縁層41に半導体基板40を露出するコンタクトホールを選択的に開口し、その後、スパッタ法又はCVD法により、下地絶縁層41の上にタングステンからなる金属膜を堆積し、さらに、化学的機械的研磨(Chemical Mechanical Polish:CMP)法により下地絶縁層41を露出する平坦化を行なって、堆積した金属膜からコンタクトプラグ46を形成する。続いて、スパッタ法又はMOCVD法を用いて、厚さが約40nmの白金からなる下部電極形成膜を堆積する。その後、図12(a)に示すように、リソグラフィ法により、下部電極形成膜の上に、下部電極形成パターンを有するレジストマスク21を形成し、形成したレジストマスク21を用いて、下部電極形成膜に例えば塩素(Cl2 )及びアルゴン(Ar)を主成分とするエッチングガスを用いた異方性のドライエッチングを行なうことにより、下部電極形成膜から柱状の下部電極42を形成する。このとき、下部電極42の構成材料(白金)とエッチングガスとの反応生成物が該下部電極42の側面上に付着しやすいエッチング条件とすることにより、下部電極42の側面をテーパ形状とする。
次に、図12(b)に示すように、レジストマスク21をアッシングにより除去した後、柱状の下部電極42に対して、例えばアルゴン(Ar)を用いた物理スパッタリングにより、下部電極42の上端部を丸める。
次に、図12(c)に示すように、下地絶縁層41に対して、下部電極42をマスクとして、例えばフルオロカーボン系のガス(CHF3 又はC48)と酸素(O2 )とをエッチングガスとするドライエッチングを行なうことにより、下地絶縁層41における下部電極42の側面と接続される領域を外側に凹状となるように加工する。ここで、下地絶縁層41の構成材料(酸化シリコン)とエッチングガスとの反応生成物が該下地絶縁層41の側面上に付着しやすいように、基板温度を室温程度の比較的に低い温度とし、且つ炭素の割合が大きいエッチングガスを用いることが好ましい。具体的には、半導体基板40の温度を10℃〜40℃とし、フルオロカーボンと酸素との混合比が95:5〜99:1であるエッチングガスを用いることが好ましい。
次に、図13(a)に示すように、スパッタ法又はMOCVD法により、下地絶縁層41の上に下部電極42を覆うように、厚さが約60nmのSBTからなる容量絶縁膜43を堆積する。
次に、図13(b)に示すように、スパッタ法又はMOCVD法により、容量絶縁膜43の上に、厚さが約40nmの白金(Pt)からなる上部電極44を堆積する。
次に、図13(c)に示すように、リソグラフィ法及びドライエッチング法により、上部電極44、容量絶縁膜43及び下部電極42を所定の形状にパターニングする。このパターニングには、上部電極44及び下部電極42に対しては塩素を含むガスを用い、容量絶縁膜43に対しては、フッ素又は塩素を含むガス(例えば、CHF3 、C48、CCl4 )を用いると良い。続いて、パターニングされた容量絶縁膜43に対して、該容量絶縁膜43を構成する強誘電体の結晶化を図るための、温度が650℃〜800℃の酸化性雰囲気による熱処理を行なう。
このように、第3の実施形態によると、柱状の下部電極42に鈍角のテーパ角を付与できる上に、下部電極42の上端部の丸め形状とその下端部と接続する下地絶縁層41の凹形状とを形成することができる。このため、上部電極44における下部電極42の上端部の上に位置する部分及びその下端部と接続される下地絶縁層41の上に位置する部分のカバレッジが向上するので、容量絶縁膜43に対する結晶化を図る熱処理時に、上部電極44に対する熱収縮によるストレスが均一化されるようになり、上部電極44に生じる断線を防止することができる。
(第3の実施形態の一変形例)
図14に本発明の第3の実施形態の一変形例を示す。図14において、図11に示す構成部材と同一の構成部材には同一の符号を付すことにより説明を省略する。
図14に示すように、本変形例は、白金からなり高さが約400nmの柱状の第1の下部電極42Aと、SBTからなる容量絶縁膜43との間に、厚さが約40nmの白金からなる第2の下部電極42Bが形成されている。このように、容量素子45の下地層である下地絶縁層41における第1の下部電極42Aの周辺部を掘り下げているため、掘り下げない場合と比べて容量素子45の実質的な高さが増す。これにより、第2の下部電極42Bと上部電極44の対向面積が増大するので、容量素子45における容量値を増大させることができる。
(第4の実施形態)
以下、本発明の第4の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図15は本発明の第4の実施形態に係る半導体装置であって、柱状型の容量素子の断面構成を示している。
図15に示すように、例えば、シリコンからなる下地層としての半導体基板50の上には、白金からなり、径が約400nmで高さが約400nmの島状の第1の下部電極51と、該第1の下部電極51の上に厚さが約100nmの絶縁性の酸化チタンアルミニウム(TiAlO)からなるマスク膜52とが形成されている。半導体基板50の上にはマスク膜52及び第1の下部電極51を覆うように、厚さが約40nmの白金からなる第2の下部電極53と、厚さが約60nmの強誘電体、例えばSBTからなる容量絶縁膜54と、厚さが約40nmの白金からなる上部電極55とが形成され、第1の下部電極51、マスク膜52、第2の下部電極53、容量絶縁膜54及び上部電極55により容量素子56が構成されている。
第4の実施形態の特徴として、容量素子56を構成する第1の下部電極51を覆うマスク膜52の上端部が丸められていると共に、第1の下部電極51の下端部が外側に凹状となって半導体基板50の主面と滑らかに接続されるように形成されている。さらに、マスク膜52の側面と上面とのなす角(∠a)、第1の下部電極51の側面と半導体基板50の主面とのなす角(∠b)をいずれも鈍角としている。
第4の実施形態においても、マスク膜52及び第1の下部電極51のテーパ角(∠a及び∠b)を93°〜130°、より好ましくは95°〜100°とすると、第2の下部電極53及び上部電極55の断線率を極めて小さくすることができる。また、第2の下部電極53及び上部電極55の厚さをいずれも10nm以上に設定することが好ましい。
このように、第4の実施形態に係る柱状型の容量素子56によると、マスク膜52を含め柱状の第1の下部電極51の断面形状をテーパ状(鈍角)とするだけでなく、第1の下部電極51の上面を覆うマスク膜52の上端部を丸め、且つ第1の下部電極51の側面の下部(隅部)を外側に凹状となるように形成しているため、該上端部及び隅部における第2の下部電極53及び上部電極55のカバレッジが向上する。これにより、容量絶縁膜54に対する結晶化を図る熱処理時に、第2の下部電極53及び上部電極55に対する熱収縮によるストレスが一様となるので、各電極53、55を構成する構成原子のマイグレートが抑制される結果、各電極53、55に生じる断線を防止することができる。
なお、第4の実施形態においては、マスク膜52の上端部を丸め、且つ第1の下部電極51に対して、その側面下部の隅部を外側に凹状としているが、マスク膜52及び第1の下部電極51のいずれか一方のみを加工しても良い。
また、容量素子56を半導体基板50の上に直接に設けるのではなく、半導体基板50上に形成した他の半導体層又は絶縁層の上に形成しても良い。
例えば、半導体基板50に容量素子56をアクセス可能とするトランジスタを形成し、容量素子56を絶縁層を介在させてトランジスタの上方に形成するスタック型のメモリセルに用いる場合には、トランジスタのソース又はドレインと容量素子56の第1の下部電極51との電気的な導通を図るコンタクトを形成するとよい。
(製造方法)
以下、前記のように構成された容量素子の製造方法について図面を参照しながら説明する。図16(a)〜図16(c)及び図17(a)〜図17(c)は本発明の第4の実施形態に係る半導体装置の製造方法の工程順の断面構成を示している。図16及び図17において、図15に示す構成部材と同一の構成部材には同一の符号を付している。
まず、図16(a)に示すように、スパッタ法又はMOCVD法を用いて、半導体基板50の上に、厚さが約40nmの白金からなる第1の下部電極形成膜51Aを堆積する。その後、スパッタ法により、第1の下部電極形成膜51Aの上に、厚さが約100nmの酸化チタンアルミニウムからなるマスク形成膜を堆積する。続いて、リソグラフィ法により、マスク形成膜の上に、下部電極形成パターンを有するレジストマスク22を形成し、形成したレジストマスク22を用いて、マスク形成膜に例えば塩素(Cl2 )、アルゴン(Ar)及びトリフルオロメチル(CHF3 )を主成分とするエッチングガスを用いた異方性のドライエッチングを行なうことにより、マスク形成膜からマスク膜52を形成する。
次に、図16(b)に示すように、レジストマスク22をアッシングにより除去した後、形成されたマスク膜52を用いて、第1の下部電極形成膜51Aに、例えば塩素(Cl2 )、アルゴン(Ar)及び酸素(O2 )を主成分とするエッチングガスを用いた異方性のドライエッチングを行なうことにより、第1の下部電極形成膜51Aから島状の第1の下部電極51を形成する。このとき、柱状の第1の下部電極51の周囲は半導体基板50を露出させずに、第1の下部電極形成膜51Aを30nm〜50nm程度の膜厚分だけ残すようにエッチングする。
次に、図16(c)に示すように、マスク膜52に対してアルゴンガスを用いた物理スパッタリングを行なうことにより、マスク膜52の上端部を丸める。このとき同時に、アルゴンガスによる物理スパッタエッチングによってリスパッタされた電極材料が第1の下部電極51の側面上に付着するため、該第1の下部電極51の側面の下部が凹状(ラウンド形状)に形成される。
次に、図17(a)に示すように、スパッタ法又はMOCVD法により、半導体基板50の上にマスク膜52及び第1の下部電極51を覆うように、厚さが約40nmの白金(Pt)からなる第2の下部電極53を堆積する。
次に、図17(b)に示すように、スパッタ法又はMOCVD法により、半導体基板50の上に第2の下部電極53を覆うように、厚さが約60nmのSBTからなる容量絶縁膜54を堆積し、続いて、スパッタ法又はMOCVD法により、容量絶縁膜54の上に、厚さが約40nmの白金(Pt)からなる上部電極55を堆積する。
次に、図17(c)に示すように、リソグラフィ法及びドライエッチング法により、上部電極55、容量絶縁膜54及び第2の下部電極53を所定の形状にパターニングする。このパターニングには、上部電極55及び第2の下部電極53に対しては塩素を含むガスを用い、容量絶縁膜54に対しては、フッ素又は塩素を含むガス(例えば、CHF3 、C48、CCl4 )を用いると良い。続いて、パターニングされた容量絶縁膜54に対して、該容量絶縁膜54を構成する強誘電体の結晶化を図るための、温度が650℃〜800℃の酸化性雰囲気による熱処理を行なう。
このように、第4の実施形態によると、マスク膜52を含め柱状の第1の下部電極51に鈍角のテーパ角を付与できる上に、マスク膜52の上端部の丸め形状と第1の下端部の凹形状とを形成することができる。このため、第2の下部電極53及び上部電極55におけるマスク膜52の上端部の上に位置する部分及び第1の下部電極51の下端部の上に位置する部分のカバレッジが向上するので、容量絶縁膜54に対する結晶化を図る熱処理時に、第2の下部電極53及び上部電極55に対する熱収縮によるストレスが均一化されるようになり、第2の下部電極53及び上部電極55に生じる断線を防止することができる。
その上、第4の実施形態においては、いわゆるハードマスクと呼ばれるマスク膜52を用いて第1の下部電極51を形成した後、マスク膜52を除去することなく、該マスク膜52の上に第2の下部電極53、容量絶縁膜54及び上部電極55を形成している。これにより、白金等の貴金属からなる第1の下部電極51の膜厚を小さくしても、その上に形成されたマスク膜52の高さ(厚さ)によって、第2の下部電極53及び上部電極55の対向面積を増大させることができる。このため、加工しにくい電極材料の成膜量及びエッチング量を共に低減しながら、容量素子56の容量値を十分に確保することができる。
なお、マスク膜52には、絶縁性の酸化チタンアルミニウム(TiAlO)を用いたが、これに限られず、導電性を有する窒化チタンアルミニウム(TiAlN)を用いても良い。さらには、マスク膜52には、絶縁性材料として、酸化シリコン(SiO )、窒化シリコン(SiN)、酸化アルミニウム(Al)、酸化チタン(TiO )又は酸化タンタル(T )を用いることができ、また、導電性材料として、チタン(Ti)又はタンタル(Ta)を用いることができる。
(第5の実施形態)
以下、本発明の第5の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図18は本発明の第5の実施形態に係る半導体装置であって、柱状型の容量素子の断面構成を示している。
図18に示すように、例えば、シリコンからなる半導体基板60の上には、厚さが約500nmの酸化シリコンを主成分とする下地絶縁層61が形成されている。下地絶縁層61の上には、白金からなり、径が約400nmで高さが約400nmの島状の第1の下部電極62と、該第1の下部電極62の上に厚さが100nmの絶縁性の酸化チタンアルミニウム(TiAlO)からなるマスク膜63とが形成されている。下地絶縁層61の上にはマスク膜63及び第1の下部電極62を覆うように、厚さが約40nmの白金からなる第2の下部電極64と、厚さが約60nmの強誘電体、例えばSBTからなる容量絶縁膜65と、厚さが約40nmの白金からなる上部電極66とが形成されている。これら第1の下部電極62、マスク膜63、第2の下部電極64、容量絶縁膜65及び上部電極66により容量素子67が構成されている。
容量素子67を構成する第1の下部電極62は、下地絶縁層61を上下方向に貫通する例えばタングステン(W)からなるコンタクトプラグ68により半導体基板60と電気的に接続されている。
第5の実施形態の特徴として、容量素子67を構成する第1の下部電極62を覆うマスク膜63の上端部が丸められていると共に、下地絶縁層61における第1の下部電極62の側面と接続される領域は外側に凹状となり、第1の下部電極62の側面の下端部が下地絶縁層61の上面と滑らかに接続されるように形成されている。さらに、マスク膜63の側面と上面とのなす角(∠a)、第1の下部電極62の側面と下地絶縁層61の上面とのなす角(∠b)をいずれも鈍角としている。
第5の実施形態においても、マスク膜63及び第1の下部電極62のテーパ角(∠a及び∠b)を93°〜130°、より好ましくは95°〜100°とすると、第2の下部電極64及び上部電極66の断線率を極めて小さくすることができる。また、第2の下部電極64及び上部電極66の厚さをいずれも10nm以上に設定することが好ましい。
このように、第5の実施形態に係る柱状型の容量素子67によると、マスク膜63を含め柱状の第1の下部電極62の断面形状をテーパ状(鈍角)とするだけでなく、第1の下部電極62の上面を覆うマスク膜63の上端部を丸め、且つ第1の下部電極62の側面の下部(隅部)を外側に凹状となるように形成しているため、該上端部及び隅部における第2の下部電極64及び上部電極66のカバレッジが向上する。これにより、容量絶縁膜65に対する結晶化を図る熱処理時に、第2の下部電極64及び上部電極66に対する熱収縮によるストレスが一様となるので、各電極64、66を構成する構成原子のマイグレートが抑制される結果、各電極64、66に生じる断線を防止することができる。
なお、第5の実施形態においては、マスク膜63の上端部を丸め、且つ第1の下部電極62に対して、その側面下部の隅部を外側に凹状としているが、マスク膜63及び第1の下部電極62のいずれか一方のみを加工しても良い。
また、ここでは、容量素子67を下地絶縁層61の上に形成したが、半導体基板60の上に直接に形成しても良い。
(製造方法)
以下、前記のように構成された容量素子の製造方法について図面を参照しながら説明する。図19(a)〜図19(c)及び図20(a)〜図20(c)は本発明の第5の実施形態に係る半導体装置の製造方法の工程順の断面構成を示している。図19及び図20において、図18に示す構成部材と同一の構成部材には同一の符号を付している。
まず、図19(a)に示すように、CVD法により、半導体基板60の上に、厚さが約500nmの酸化シリコンを主成分とする下地絶縁層61を堆積する。続いて、リソグラフィ法及びドライエッチング法により、下地絶縁層61に半導体基板60を露出するコンタクトホールを選択的に開口し、その後、スパッタ法又はCVD法により、下地絶縁層61の上にタングステンからなる金属膜を堆積し、さらに、CMP法により下地絶縁層61を露出する平坦化を行なって、堆積した金属膜からコンタクトプラグ68を形成する。続いて、スパッタ法又はMOCVD法を用いて、半導体基板60の上に、厚さが約40nmの白金からなる第1の下部電極形成膜62Aを堆積する。その後、スパッタ法により、第1の下部電極形成膜52Aの上に、厚さが100nmの酸化チタンアルミニウムからなるマスク形成膜を堆積する。続いて、リソグラフィ法により、マスク形成膜の上に、下部電極形成パターンを有するレジストマスク22を形成し、形成したレジストマスク22を用いて、マスク形成膜に例えば塩素(Cl2 )、アルゴン(Ar)及びトリフルオロメチル(CHF3 )を主成分とするエッチングガスを用いた異方性のドライエッチングを行なうことにより、マスク形成膜からマスク膜63を形成する。
次に、図19(b)に示すように、レジストマスク22をアッシングにより除去した後、形成されたマスク膜63を用いて、第1の下部電極形成膜62Aに、例えば塩素(Cl2 )、アルゴン(Ar)及び酸素(O2 )を主成分とするエッチングガスを用いた異方性のドライエッチングを行なうことにより、第1の下部電極形成膜62Aから島状の第1の下部電極62を形成する。
次に図19(c)に示すように、下地絶縁層61に対して、マスク膜63及び第1の下部電極62をマスクとして、例えばフルオロカーボン系のガス(CHF3 又はC48)と酸素(O2 )とをエッチングガスとするドライエッチングを行なうことにより、下地絶縁層61における第1の下部電極62の側面と接続される領域を外側に凹状となるように加工する。ここで、下地絶縁層61の構成材料(酸化シリコン)とエッチングガスとの反応生成物が該下地絶縁層61の側面上に付着しやすいように、基板温度を室温程度の比較的に低い温度とし、且つ炭素の割合が大きいエッチングガスを用いることが好ましい。具体的には、半導体基板60の温度を10℃〜40℃とし、フルオロカーボンと酸素との混合比が95:5〜99:1であるエッチングガスを用いることが好ましい。
次に、図20(a)に示すように、スパッタ法又はMOCVD法により、下地絶縁層61の上にマスク膜63及び第1の下部電極62を覆うように、厚さが約40nmの白金(Pt)からなる第2の下部電極64を堆積する。
次に、図20(b)に示すように、スパッタ法又はMOCVD法により、下地絶縁層61の上に第2の下部電極64を覆うように、厚さが約60nmのSBTからなる容量絶縁膜65を堆積し、続いて、スパッタ法又はMOCVD法により、容量絶縁膜65の上に、厚さが約40nmの白金(Pt)からなる上部電極66を堆積する。
次に、図20(c)に示すように、リソグラフィ法及びドライエッチング法により、上部電極66、容量絶縁膜65及び第2の下部電極64を所定の形状にパターニングする。このパターニングには、上部電極66及び第2の下部電極64に対しては塩素を含むガスを用い、容量絶縁膜65に対しては、フッ素又は塩素を含むガス(例えば、CHF3 、C48、CCl4 )を用いると良い。続いてパターニングされた容量絶縁膜65に対して、容量絶縁膜65を構成する強誘電体の結晶化を図るための、温度が650℃〜800℃の酸化性雰囲気による熱処理を行なう。
このように、第5の実施形態によると、マスク膜63を含め柱状の第1の下部電極51に鈍角のテーパ角を付与できる上に、マスク膜63の上端部の丸め形状とその下端部と接続する下地絶縁層41の凹形状とを形成することができる。このため、第2の下部電極64及び上部電極66におけるマスク膜63の上端部の上に位置する部分及びその下端部と接続される下地絶縁層61の上に位置する部分のカバレッジが向上するので、容量絶縁膜65に対する結晶化を図る熱処理時に、第2の下部電極64及び上部電極66に対する熱収縮によるストレスが均一化されるようになり、第2の下部電極64及び上部電極66に生じる断線を防止することができる。
その上、第5の実施形態においては、いわゆるハードマスクと呼ばれるマスク膜63を用いて第1の下部電極62を形成した後、マスク膜63を除去することなく、該マスク膜63の上に第2の下部電極64、容量絶縁膜65及び上部電極66を形成している。これにより、白金等の貴金属からなる第1の下部電極62の膜厚を小さくしても、その上に形成されたマスク膜63の高さ(厚さ)によって、第2の下部電極64及び上部電極66の対向面積を増大させることができる。このため、加工しにくい電極材料の堆積量及びエッチング量を共に低減しながら、容量素子67の容量値を十分に確保することができる。
その上、容量素子67の下地層である下地絶縁層61における第1の下部電極62の周辺部を掘り下げているため、掘り下げない場合と比べて容量素子67の実質的な高さが増して、第2の下部電極64と上部電極66の対向面積がさらに増大するので、容量素子67における容量値をより一層増大させることができる。
なお、マスク膜63には、酸化チタンアルミニウム(TiAlO)を用いたが、これに限られず、導電性を有する窒化チタンアルミニウム(TiAlN)を用いても良い。さらには、マスク膜63には、絶縁性材料として、酸化シリコン(SiO2 )、窒化シリコン(SiN)、酸化アルミニウム(Al23)、酸化チタン(TiO2 )、又は酸化タンタル(Ta25)を用いることができ、また、絶縁性材料として、チタン(Ti)又はタンタル(Ta)を用いることができる。
なお、第1〜第5の各実施形態においては、容量絶縁膜に、SBT(=SrBi2(TaxNb1-x29)を用いたが、これに限られず、ジルコニウムチタン酸鉛(Pb(ZrxTi1-x)O3)、チタン酸バリウムストロンチウム((BaxSr1-x)TiO3 )、チタン酸ビスマスランタン((BixLa1-x4Ti312)(但し、いずれもxは0≦x≦1である。)等の強誘電体、又は五酸化タンタル(Ta25)等の高誘電体を用いることができる。
また、各容量素子を構成する上部電極及び下部電極に、白金(Pt)を用いたが、これに限られず、ルテニウム(Ru)、酸化ルテニウム(RuOy )、イリジウム(Ir)、酸化イリジウム(IrOy )、チタンアルミニウム(TiAl)、窒化チタンアルミニウム(TiAlN)、チタン(Ti)、窒化チタン(TiN)、タンタル(Ta)、又は窒化タンタル(TaN)を用いることができる。
本発明に係る半導体装置は、容量素子を構成する電極の形成時におけるカバレッジが向上し、容量絶縁膜に対する熱処理を行なっても、該電極の断線を防止することができるという効果を有し、強誘電体又は高誘電体を容量絶縁膜に持つ容量素子を有する半導体装置等として有用である。
本発明の第1の実施形態に係る半導体装置(コンケーブ型容量素子)の要部を示す構成断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置を形成する下地層の開口角と電極の断線率との関係を示すグラフである。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置を形成する下地層の凹部の開口角を95°に設定した場合における電極のカバレッジと断線率との関係を示すグラフである。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置における電極の膜厚と断線率との関係を示すグラフである。 (a)〜(c)は本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の第1の製造方法を示す工程順の構成断面図である。 (a)〜(c)は本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の第1の製造方法を示す工程順の構成断面図である。 (a)及び(b)は本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の第2の製造方法を示す工程順の構成断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る半導体装置(柱状型容量素子)の要部を示す構成断面図である。 (a)〜(c)は本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程順の構成断面図である。 (a)及び(b)は本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程順の構成断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る半導体装置(柱状型容量素子)の要部を示す構成断面図である。 (a)〜(c)は本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程順の構成断面図である。 (a)〜(c)は本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程順の構成断面図である。 本発明の第3の実施形態の一変形例に係る半導体装置(柱状型容量素子)の要部を示す構成断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る半導体装置(柱状型容量素子)の要部を示す構成断面図である。 (a)〜(c)は本発明の第4の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程順の構成断面図である。 (a)〜(c)は本発明の第4の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程順の構成断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る半導体装置(柱状型容量素子)の要部を示す構成断面図である。 (a)〜(c)は本発明の第5の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程順の構成断面図である。 (a)〜(c)は本発明の第5の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程順の構成断面図である。
符号の説明
10 半導体基板
11 下地絶縁層(下地層)
11a 凹部
11b 第1段階の凹部
11c 第2段階の凹部
12 下部電極
13 容量絶縁膜
14 上部電極
15 容量素子
20 レジストマスク
21 レジストマスク
22 レジストマスク
30 半導体基板(下地層)
31 下部電極
32 容量絶縁膜
33 上部電極
34 容量素子
40 半導体基板
41 下地絶縁層(下地層)
42 下部電極
42A 第1の下部電極
42B 第2の下部電極
43 容量絶縁膜
44 上部電極
45 容量素子
46 コンタクトプラグ
50 半導体基板(下地層)
51 第1の下部電極
51A 第1の下部電極形成膜
52 マスク膜
53 第2の下部電極
54 容量絶縁膜
55 上部電極
56 容量素子
60 半導体基板
61 下地絶縁層(下地層)
62 第1の下部電極
62A 第1の下部電極形成膜
63 マスク膜
64 第2の下部電極
65 容量絶縁膜
66 上部電極
67 容量素子

Claims (19)

  1. 絶縁性を有し、平坦な表面の一部に凹部が形成された下地層と、
    前記下地層の上に前記凹部の内面を含む前記下地層の表面に沿って形成された下部電極と、
    前記下部電極の上に前記下部電極に沿って形成され、熱処理で結晶化された高誘電体又は強誘電体からなる容量絶縁膜と、
    前記容量絶縁膜の上に前記容量絶縁膜に沿って形成された上部電極とを備え、
    前記下部電極及び前記上部電極は、前記容量絶縁膜の熱処理時に収縮ストレスを発生する材料からなり、
    前記下地層の前記凹部における壁面の上端部及び前記凹部における底面の隅部は丸められていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記凹部の壁面は、前記凹部の底面及び前記下地層の表面の平坦部に対する角度がそれぞれ93°〜130°であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記下部電極及び上部電極は、前記下地層の表面の平坦部の上に位置する部分の厚さに対する前記凹部の内面上に位置する最も薄い部分の厚さの比の値は0.6以上であることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記上部電極及び前記下部電極は、最も薄い部分の厚さが10nm以上であることを特徴とする前記請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 絶縁性の下地層の上に形成された島状の下部電極と、
    前記下地層の上に前記下地層及び前記下部電極の表面に沿って形成され、熱処理で結晶化された高誘電体又は強誘電体からなる容量絶縁膜と、
    前記容量絶縁膜の上に前記容量絶縁膜に沿って形成された上部電極とを備え、
    前記上部電極は、前記容量絶縁膜の熱処理時に収縮ストレスを発生する材料からなり、
    前記下部電極における上端部は丸められており、且つ前記下部電極における下端部は外側に凹状となるように形成されていることを特徴とする半導体装置。
  6. 前記下部電極の側面は、前記下地層の表面の平坦部に対する角度が93°〜130°であることを特徴とする請求項に記載の半導体装置。
  7. 前記上部電極は、前記下地層の表面の平坦部の上に位置する部分の厚さに対する前記下部電極の上面及び側面上に位置する最も薄い部分の厚さの比の値は0.6以上であることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
  8. 前記上部電極は、最も薄い部分の厚さが10nm以上であることを特徴とする前記請求項5〜7のうちのいずれか1項に記載の半導体装置。
  9. 下地層の上に形成された島状の第1の下部電極と、
    前記第1の下部電極の上面を覆い、前記第1の下部電極の側面と接続される側面を有するマスク膜と、
    前記下地層の上に前記下地層、前記第1の下部電極及び前記マスク膜の表面に沿って形成された第2の下部電極と、
    前記第2の下部電極の上に前記第2の下部電極に沿って形成され、熱処理で結晶化された高誘電体又は強誘電体からなる容量絶縁膜と、
    前記容量絶縁膜の上に前記容量絶縁膜に沿って形成された上部電極とを備え、
    前記第2の下部電極及び前記上部電極は、前記容量絶縁膜の熱処理時に収縮ストレスを発生する材料からなり、
    前記マスク膜における上端部は丸められており、
    前記第1の下部電極における下端部の周縁部は外側に凹状となるように形成されていることを特徴とする半導体装置。
  10. 下地層の上に形成された島状の第1の下部電極と、
    前記第1の下部電極の上面を覆い、前記第1の下部電極の側面と接続される側面を有するマスク膜と、
    前記下地層の上に前記下地層、前記第1の下部電極及び前記マスク膜の表面に沿って形成された第2の下部電極と、
    前記第2の下部電極の上に前記第2の下部電極に沿って形成され、熱処理で結晶化された高誘電体又は強誘電体からなる容量絶縁膜と、
    前記容量絶縁膜の上に前記容量絶縁膜に沿って形成された上部電極とを備え、
    前記第2の下部電極及び前記上部電極は、前記容量絶縁膜の熱処理時に収縮ストレスを発生する材料からなり、
    前記マスク膜における上端部は丸められており、
    前記下地層における前記第1の下部電極の側面と接続される領域は外側に凹状となるように形成されていることを特徴とする半導体装置。
  11. 前記第1の下部電極の側面は、前記下地層の表面の平坦部に対する角度が鈍角であることを特徴とする請求項9又は10に記載の半導体装置。
  12. 前記第1の下部電極の側面は、前記下地層の表面の平坦部に対する角度が93°〜130°であることを特徴とする請求項9〜11のうちのいずれか1項に記載の半導体装置。
  13. 前記第2の下部電極及び上部電極は、前記下地層の表面の平坦部の上に位置する部分の厚さに対する前記マスク膜の上面、前記マスク膜の側面及び前記第1の下部電極の側面上に位置する最も薄い部分の厚さの比の値は0.6以上であることを特徴とする請求項12に記載の半導体装置。
  14. 前記上部電極及び前記第2の下部電極は、最も薄い部分の厚さが10nm以上であることを特徴とする請求項9〜13のうちのいずれか1項に記載の半導体装置。
  15. 前記マスク膜は、酸化シリコン、窒化シリコン、酸化アルミニウム、チタン、酸化チタン、タンタル、酸化タンタル、酸化チタンアルミニウム、又は窒化チタンアルミニウムからなることを特徴とする請求項9又は10に記載の半導体装置。
  16. 前記容量絶縁膜は、Pb(ZrxTi1-x)O3、(BaxSr1-x)TiO3、SrBi2(TaxNb1-x29、(BixLa1-x4Ti312(但し、いずれもxは0≦x≦1である。)及びTa25からなる群より選択された少なくとも1つの材料により構成されていることを特徴とする請求項1〜15のうちのいずれか1項に記載の半導体装置。
  17. 前記上部電極及び下部電極は、白金、ルテニウム、酸化ルテニウム、イリジウム、酸化イリジウム、チタンアルミニウム、窒化チタンアルミニウム、チタン、窒化チタン、タンタル、及び窒化タンタルからなる群より選択された少なくとも1つの材料により構成されていることを特徴とする請求項1〜8のうちのいずれか1項に記載の半導体装置。
  18. 前記上部電極及び第2の下部電極は、白金、ルテニウム、酸化ルテニウム、イリジウム、酸化イリジウム、チタンアルミニウム、窒化チタンアルミニウム、チタン、窒化チタン、タンタル、及び窒化タンタルからなる群より選択された少なくとも1つの材料により構成されていることを特徴とする請求項9〜14のうちのいずれか1項に記載の半導体装置。
  19. 前記容量絶縁膜は、650℃〜800℃の酸化性雰囲気の熱処理により結晶化されていることを特徴とする請求項1〜18のうちのいずれか1項に記載の半導体装置。
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