JP2005259872A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005259872A
JP2005259872A JP2004067386A JP2004067386A JP2005259872A JP 2005259872 A JP2005259872 A JP 2005259872A JP 2004067386 A JP2004067386 A JP 2004067386A JP 2004067386 A JP2004067386 A JP 2004067386A JP 2005259872 A JP2005259872 A JP 2005259872A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
insulating film
forming
conductive film
patterned
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2004067386A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinya Natsume
進也 夏目
Takumi Mikawa
巧 三河
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2004067386A priority Critical patent/JP2005259872A/ja
Publication of JP2005259872A publication Critical patent/JP2005259872A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 キャパシタの下に導電層を配置するコンケイブ型の立体キャパシタの高さのばらつきを低減する。
【解決手段】 半導体装置の製造方法は、半導体基板10上に第1の導電膜24を成膜する。次に、第1の導電膜24の上に第1の絶縁膜25を成膜する。次に、第1の絶縁膜25に、第1の導電膜24の上面を露出させる開口部26を形成する、次に、開口部26が残存するように、第1の絶縁膜25及び第1の導電膜24をパターニングすることにより、パターン化された第1の絶縁膜及びパターン化された第1の導電膜を形成する工程とを有する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、コンケイブ型の強誘電体キャパシタの下に酸素バリア層を有する半導体装置の製造方法に関し、特に、キャパシタの高さのばらつきを低減できる半導体装置の製造方法に関する。また、キャパシタの高さばらつきが小さい半導体装置に関する。
半導体集積回路の微細化及び高集積化に伴って、DRAM(Dynamic Random Access Memory)装置、又はFeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)装置におけるメモリセルについても微細化が求められている。このため、メモリセルを構成する容量素子は、その単位面積当たりの容量を大きくするために、立体形状化すなわち三次元形状化が図られようとしている。
しかしながら、そのような立体キャパシタを形成する際に、キャパシタの高さがばらつくという問題がある。キャパシタの高さがばらつくと、容量にもばらつきが生じるので、メモリの十分な信頼性を得ることができなくなる。
ところで、キャパシタの高さのばらつきを低減する従来の方法として、例えば特許文献1に示すように、第1の従来例に係る半導体装置の製造方法が提案されている。
第1の従来例に係る半導体装置の製造方法によると、シリンダ型の立体キャパシタを形成する際に、エッチングストッパー膜を形成することにより、キャパシタの高さを所望の高さに正確に形成することができる。
シリンダ型の立体キャパシタと同様に、コンケイブ型の立体キャパシタについても、キャパシタの高さのばらつきを低減することが重要となる。特に、キャパシタの下に酸素バリア膜を配置するコンケイブ型の立体キャパシタで発生する問題について、COB構造を有する第2の従来例に係る半導体装置の製造方法を用いて簡単に説明する。
まず、図16(a) に示すように、半導体基板100上のシャロウトレンチ分離領域(STI:Shallow Trench Isolation)101で区画された素子形成領域に、ゲート絶縁膜102、ゲート電極103、及び不純物拡散層104と順次形成してトランジスタ105が形成される。次に、半導体基板100上に、トランジスタ105を覆うように、第1の層間絶縁膜106を形成する。次に、第1の層間絶縁膜106に、下端が不純物拡散層104と電気的に接続する第1のコンタクト107を形成する。次に、第1の層間絶縁膜106の上に、下面が第1のコンタクトプラグ107の上端と電気的に接続するビット配線108を形成する。次に、第1の層間絶縁膜106の上に、ビット線配線108を覆うように第2の層間絶縁膜109を形成する。次に、第2の層間絶縁膜109に、下端が不純物拡散層104と電気的に接続する第2のコンタクトプラグ110を形成する。尚、第1のコンタクトプラグ107及び第2のコンタクトプラグ110の材料は、例えばタングステン(W)よりなる。
次に、図16(b) に示すように、後工程で容量絶縁膜の結晶化のための高温熱処理時に、第2のコンタクトプラグ110が酸化することを防止する目的で、第2の層間絶縁膜109及び第2のコンタクトプラグ110の上に、導電性の酸素バリア膜(酸素を透過しにくい膜)111を形成する。
次に、図16(c) に示すように、リソグラフィー及びドライエッチング法により、酸素バリア膜111が第2のコンタクトプラグ110を覆うようにパターニングすることにより、パターン化された酸素バリア膜112を形成する。
次に、図16(d) 示すように、第1の層間絶縁膜106の上の全面に、パターン化された酸素バリア膜112を覆うように第3の層間絶縁膜113を形成する。次に、CMP法により、第3の層間絶縁膜113におけるパターン化された酸素バリア膜112上に存在している段差を研磨平坦化することにより、所望の膜厚を残存させる。
ここで、容量絶縁膜が、特に、強誘電体膜である場合には、強誘電体酸化物が還元することなく正しい組成となるように、酸素雰囲気での熱処理を行なうためには、十分な酸素バリア性が必要になる。したがって、酸素バリア膜の膜厚を厚くする、又は膜を積層することとなる。このため、酸素バリア膜の膜厚が厚くなる。
また、容量絶縁膜が強誘電体膜であるときには、熱焼結時の組成ずれを防止するために白金のような化学的に安定な材料を下部電極として使うことが多い。しかし、白金には触媒作用があるため、例えば、キャパシタの下に配置されている酸素バリア膜が、例えばIrOx のような酸化物である場合には、わずかな水素還元雰囲気において、酸素バリア膜が還元してしまう。酸素バリア膜が還元すると、酸素バリア性が劣化することになるので、酸素バリア膜の膜厚を厚くしておく必要がある。
次に、図16(e) に示すように、リソグラフィー法及びドライエッチング法により、第3の層間絶縁膜113に、パターン化された酸素バリア膜112の上面を露出させる開口部114を形成する。
次に、図17(a) に示すように、第3の層間絶縁膜113の上及び開口部114の壁部及び底部に、例えばPt又はIrOx のような第1の導電膜115を形成する。
次に、図17(b) に示すように、リソグラフィー法及びドライエッチング法により、開口部114を残存させるように、第1の導電膜115をパターニングすることにより、パターン化された第1の導電膜115よりなる下部電極116を形成する。
次に、図17(c) に示すように、第3の層間絶縁膜113及び下部電極116の上に、例えばSBT又はPZTのような強誘電体膜117及び例えばPt又はIrOx のような第2の導電膜118を順次形成する。
次に、図17(d) に示すように、リソグラフィー法及びドライエッチング法により、強誘電体膜117及び第2の導電膜118における少なくとも下部電極116の上に存在する各々の領域を残存させるように、強誘電体膜117及び第2の導電膜118と第3の導電膜をパターニングすることにより、パターン化された強誘電体膜117よりなる容量絶縁膜119及びパターン化された第2の導電膜118よりなる上部電極120を形成する。
以上にようにして、コンケイブ型の立体キャパシタは形成される。
特開平11−354752号公報
しかしながら、前記図16(d) で説明したように、酸素バリア膜112の膜厚を厚くするか、又は酸素バリア膜112を積層する必要が出てくる。このように、酸素バリア膜112の膜厚が厚くなると、酸素バリア膜112の膜厚に起因する段差を平坦化するには、第3の層間絶縁膜113をより厚く形成する必要がある。この場合、CMPにより、第3の層間絶縁膜113を研磨する膜厚が厚くなると、CMPにより研磨する膜厚が厚くなるので、第3の層間絶縁膜113の上面の酸素バリア膜112の上面からの高さのばらつきがより大きくなる。
また、容量絶縁膜が強誘電体膜よりなる場合には、触媒作用を有する白金のような化学的に安定な材料を下部電極として使うと共に、キャパシタの下に配置されている酸素バリア膜が例えばIrOx のような酸化物である場合には、わずかな水素還元雰囲気において、酸素バリア膜が還元してしまうので、酸素バリア膜の膜厚を厚くしておく必要がある。このため、最終的に、酸素バリア膜112の上面から第3の層間絶縁膜113の上面までの高さのばらつきがより大きくなる。
以上のようにして、絶縁膜における酸素バリア膜上の膜厚のばらつきが大きくなると、ばらつきが大きくなった絶縁膜を開口して形成されるコンケイブ型のキャパシタの高さがばらつくことになる。このため、キャパシタの容量値がばらついてしまう。
また、容量絶縁膜が強誘電体膜よりなる場合には、MOCVD法により、容量絶縁膜を開口部内に形成する必要があるが、酸素バリア膜上に位置する絶縁膜の膜厚のばらつきが大きくなると、膜厚がばらつくことによってカバレッジ率が変わってしまう。強誘電体膜はその膜厚が変化すると、膜質が劣化したり又は容量絶縁膜にかかる電圧が変化するので、分極特性が変化することにもなる。
また、強誘電体膜よりなる容量絶縁膜を有する強誘電体不揮発性メモリの場合には、記憶したデータを読み出すために、残留分極量をビット線に電荷として転送し、ビット線との電位差をセンシングする。このため、読み出し時のマージンを十分確保するためには、残留分極量とビット線との電位差をできる限り大きくすることが重要である。ゆえに、ビット線電位を決定する強誘電体キャパシタ容量とビット線容量とのバランスが非常に重要となるので、ビット線の容量をこのバランスから設計することになる。しかしながら、コンケイブ型のキャパシタの高さがばらつくと、結果的に容量値がばらつくことになる。したがって、このバランスが崩れることになるので、十分なメモリの信頼性を得ることが難しくなる。
前記に鑑み、本発明は、キャパシタの下に導電層を配置するコンケイブ型の立体キャパシタの高さのばらつきを低減することを目的とする。
前記の課題を解決するために、本発明に係る第1の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に第1の導電膜を成膜する工程と、第1の導電膜の上に第1の絶縁膜を成膜する工程と、第1の絶縁膜に、第1の導電膜の上面を露出させる開口部を形成する工程と、開口部が残存するように、第1の絶縁膜及び第1の導電膜をパターニングすることにより、パターン化された第1の絶縁膜及びパターン化された第1の導電膜を形成する工程とを有する。
第1の半導体装置の製造方法によると、第1の導電膜上に成膜された第1の絶縁膜に開口部を形成した後に第1の導電膜をパターニングするので、第1の導電膜上に形成された第1の絶縁膜の膜厚にばらつきが生じることを防止できる。このため、例えば、第1の絶縁膜に形成された開口部にキャパシタを形成する場合には、キャパシタの高さのばらつきを低減できる。
本発明に係る第2の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に第1の導電膜を成膜する工程と、第1の導電膜の上に第1の絶縁膜を成膜する工程と、第1の絶縁膜に、第1の導電膜の上面を露出させる開口部を形成する工程と、開口部の壁部及び底部並びに第1の絶縁膜の上に第2の導電膜を成膜する工程と、開口部が残存するように、第2の導電膜、第1の絶縁膜及び第1の導電膜をパターニングすることにより、パターン化された第2の導電膜、パターン化された第1の絶縁膜及びパターン化された第1の導電膜を形成する工程とを有する。
第2の半導体装置の製造方法によると、第1の導電膜上に成膜された第1の絶縁膜に開口部を形成した後に第1の導電膜をパターニングするので、第1の導電膜上に形成された第1の絶縁膜の膜厚にばらつきが生じることを防止できる。このため、第1の絶縁膜の開口部の壁部及び底部に形成された第2の導電膜の高さのばらつきを低減できる。
本発明に係る第3の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に第1の導電膜を成膜する工程と、第1の導電膜の上に第1の絶縁膜を成膜する工程と、第1の絶縁膜に、第1の導電膜の上面を露出させる開口部を形成する工程と、開口部の壁部及び底部並びに第1の絶縁膜の上に第2の導電膜を成膜する工程と、開口部が残存するように、第2の導電膜、第1の絶縁膜及び第1の導電膜をパターニングすることにより、パターン化された第2の導電膜よりなる下部電極、パターン化された第1の絶縁膜及びパターン化された第1の導電膜を形成する工程と、半導体基板上に、下部電極を覆うように第2の絶縁膜を成膜する工程と、第2の絶縁膜の上に第3の導電膜を成膜する工程と、開口部が残存するように、第2の絶縁膜及び第3の導電膜をパターニングすることにより、パターン化された第2の絶縁膜よりなる容量絶縁膜を形成すると共にパターン化された第3の導電膜よりなる上部電極を形成する工程とを有する。
第3の半導体装置の製造方法によると、第1の導電膜上に成膜された第1の絶縁膜に開口部を形成した後に第1の導電膜をパターニングするので、第1の導電膜上に形成された第1の絶縁膜の膜厚にばらつきが生じることを防止できる。このため、第1の絶縁膜の開口部に形成されたキャパシタの高さのばらつきを低減できる。
本発明に係る第4の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に第1の導電膜を成膜する工程と、第1の導電膜の上に第1の絶縁膜を成膜する工程と、第1の絶縁膜に、第1の導電膜の上面を露出させる開口部を形成する工程と、開口部の壁部及び底部並びに第1の絶縁膜の上に第2の導電膜を成膜する工程と、第2の導電膜における少なくとも開口部の壁部及び底部に存在している領域が残存するように、第2の導電膜をパターニングすることにより、パターン化された第2の導電膜を形成する工程と、パターン化された第2の導電膜をマスクとして、第1の絶縁膜及び第1の導電膜をパターニングすることにより、パターン化された第1の絶縁膜及びパターン化された第1の導電膜を形成する工程とを有する。
第4の半導体装置の製造方法によると、第1の導電膜上に成膜された第1の絶縁膜に開口部を形成した後に第1の導電膜をパターニングするので、第1の導電膜上に形成された第1の絶縁膜の膜厚にばらつきが生じることを防止できる。このため、第1の絶縁膜の開口部の壁部及び底部に形成された第2の導電膜の高さのばらつきを低減できる。さらに、パターン化された第2の導電膜をマスクとしてパターン化された第1の絶縁膜及びパターン化された第1の導電膜を形成するので、第1の絶縁膜に形成する開口部のテーパーを小さくできると共にフェンスの形成を防止できる。
本発明に係る第5の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に第1の導電膜を成膜する工程と、第1の導電膜の上に第1の絶縁膜を成膜する工程と、第1の絶縁膜に、第1の導電膜の上面を露出させる開口部を形成する工程と、開口部の壁部及び底部並びに第1の絶縁膜の上に第2の導電膜を成膜する工程と、第2の導電膜における少なくとも開口部の壁部及び底部に存在している領域が残存するように、第2の導電膜をパターニングすることにより、パターン化された第2の導電膜よりなる下部電極を形成する工程と、下部電極をマスクとして、第1の絶縁膜及び第1の導電膜をパターニングすることにより、パターン化された第1の絶縁膜及びパターン化された第1の導電膜を形成する工程と、半導体基板上に、下部電極を覆うように第2の絶縁膜を成膜する工程と、第2の絶縁膜の上に第3の導電膜を成膜する工程と、第2の絶縁膜及び第3の導電膜における少なくとも下部電極の上に存在している各々の領域が残存するように、第2の絶縁膜及び第3の導電膜をパターン化することにより、パターン化された第2の絶縁膜よりなる容量絶縁膜を形成すると共にパターン化された第3の導電膜よりなる上部電極を形成する工程とを有する。
第5の半導体装置の製造方法によると、第1の導電膜上に成膜された第1の絶縁膜に開口部を形成した後に第1の導電膜をパターニングするので、第1の導電膜上に形成された第1の絶縁膜の膜厚にばらつきが生じることを防止できる。このため、第1の絶縁膜の開口部の壁部及び底部に形成されたキャパシタの高さのばらつきを低減できる。さらに、パターン化された第2の導電膜をマスクとしてパターン化された第1の絶縁膜及びパターン化された第1の導電膜を形成するので、第1の絶縁膜に形成する開口部のテーパーを小さくできると共にフェンスの形成を防止できる。
本発明に係る第1〜5のいずれかの半導体装置の製造方法において、第1の絶縁膜に対する第1の導電膜のエッチング選択比が1よりも小さいことが好ましい。
このようにすると、エッチング時における第1の導電膜のオーバーエッチング量のばらつきを防止できる。
本発明に係る第1〜5のいずれかの半導体装置の製造方法において、第1の導電膜を成膜する工程よりも前に、半導体基板の上にコンタクトプラグを形成する工程をさらに備え、第1の導電膜は、下面がコンタクトプラグの上端と電気的に接続するように形成されていることが好ましい。また、この場合、コンタクトプラグは、タングステンを含む材料よりなることが好ましい。
本発明に係る第1〜5のいずれかの半導体装置の製造方法において、第1の導電膜は、TiAlN、TiAlON、TiN、TiAl、Ir、IrOx 、Ru、若しくはRuOx 、又は、これらのうちの少なくとも2種類よりなる積層膜よりなる酸素バリア膜であることが好ましい。
本発明に係る第1〜5のいずれかの半導体装置の製造方法において、容量絶縁膜は、強誘電体材料よりなることが好ましい。また、この場合、強誘電体材料はビスマスを含むことが好ましい。
本発明に係る第6の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に第1の絶縁膜を成膜する工程と、第1の絶縁膜にコンタクトプラグを形成する工程と、第1の絶縁膜及びコンタクトプラグの上に、第1の導電膜を成膜する工程と、下面がコンタクトプラグの上端を覆うように、第1の導電膜をパターニングすることにより、パターン化された第1の導電膜よりなるバリア膜を形成する工程と、半導体基板上に全面にわたって、バリア膜を覆うように、第1の導電膜に対する研磨選択比が1よりも大きい第2の絶縁膜を成膜する工程と、バリア膜の上面を露出させるように、第2の絶縁膜を研磨平坦化することにより、第2の絶縁膜の上面とバリア膜の上面とをほぼ面一にする工程と、ほぼ面一となった第2の絶縁膜及びバリア膜の上に、第3の絶縁膜を成膜する工程と、第3の絶縁膜に、バリア膜の上面を露出させる開口部を形成する工程と、開口部の壁部及び底部並びに第3の絶縁膜の上に第2の導電膜を成膜する工程と、第2の導電膜における少なくとも開口部の壁部及び底部に存在している領域が残存するように、第2の導電膜をパターニングすることにより、パターン化された第2の導電膜よりなる下部電極を形成する工程と、下部電極及び第3の絶縁膜の上に、第4の絶縁膜を成膜する工程と、第4の絶縁膜の上に第3の導電膜を成膜する工程と、第4の絶縁膜及び第3の導電膜における少なくとも下部電極の上に存在している各々の領域が残存するように、第4の絶縁膜及び第3の導電膜をパターニングすることにより、パターン化された第4の絶縁膜よりなる容量絶縁膜及びパターン化された第3の導電膜よりなる上部電極を形成する工程とを有する。
第6の半導体装置の製造方法によると、第1の導電膜を研磨ストッパーとすることにより、第2の絶縁膜の上面とバリア膜の上面をほぼ面一にすることができる。このため、第3の絶縁膜におけるバリア膜の上での膜厚のばらつきを低減することができる。したがって、第3の絶縁膜の開口部に形成されたキャパシタの高さのばらつきを小さくすることができる。
本発明に係る第6の半導体装置の製造方法において、第3の絶縁膜に対する第1の導電膜のエッチング選択比が1よりも小さいことが好ましい。
このようにすると、エッチング時における第1の導電膜のオーバーエッチング量のばらつきを防止できる。
本発明に係る第7の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に第1の絶縁膜を成膜する工程と、第1の絶縁膜にコンタクトプラグを形成する工程と、第1の絶縁膜及びコンタクトプラグの上に、第1の導電膜を成膜する工程と、下面がコンタクトプラグの上端を覆うように、第1の導電膜をパターニングすることにより、パターン化された第1の導電膜よりなるバリア膜を形成する工程と、半導体基板上に全面にわたって、バリア膜を覆うように、膜厚が第1の導電膜の膜厚よりも薄く且つ第1の導電膜に対する研磨選択比が1よりも大きいと共にバリア膜の上に第1の凸部を有する第2の絶縁膜を成膜する工程と、第2の絶縁膜における第1の凸部を除く領域において、第1の絶縁膜の表面からの高さがバリア膜の高さとほぼ等しくなるように、第2の絶縁膜の上に、該第2の絶縁膜に対する研磨選択比が1よりも小さいと共に第1の凸部の上に第2の凸部を有する第3の絶縁膜を形成する工程と、バリア膜を露出させるように、第2の絶縁膜における第1の凸部及び第3の絶縁膜における第2の凸部を研磨平坦化することにより、第2の絶縁膜の最上面、第3の絶縁膜の上面及びバリア膜の上面をほぼ面一にする工程と、第2の絶縁膜の最上面、第3の絶縁膜の上面及びバリア膜の上面をほぼ面一にする工程の後に、第2の絶縁膜、第3の絶縁膜及びバリア膜の上に、第4の絶縁膜を形成する工程と、第4の絶縁膜に、バリア膜の上面を露出させる開口部を形成する工程と、開口部の壁部及び底部並びに第4の絶縁膜の上に、第2の導電膜を成膜する工程と、第2の導電膜における少なくとも開口部の壁部及び底部に存在する領域が残存するように、第2の導電膜をパターニングすることにより、パターン化された第2の導電膜よりなる下部電極を形成する工程と、下部電極及び第4の絶縁膜の上に、第5の絶縁膜を成膜する工程と、第5の絶縁膜の上に第3の導電膜を成膜する工程と、第3の導電膜及び第5の絶縁膜における少なくとも下部電極の上に存在している各々の領域が残存するように、第5の絶縁膜及び第3の導電膜をパターニングすることにより、パターン化された第5の絶縁膜よりなる容量絶縁膜を形成すると共にパターン化された第3の導電膜よりなる上部電極を形成する工程とを有する。
第7の半導体装置の製造方法によると、バリア膜及び第2の絶縁膜を研磨のストッパーとすることにより、第2の絶縁膜の最上面、第3の絶縁膜の上面、及びバリア膜の上面をほぼ面一にすることができる。このため、第4の絶縁膜におけるバリア膜の上での膜厚のばらつきを低減することができる。したがって、第4の絶縁膜の開口部に形成されたキャパシタの高さのばらつきを小さくすることができる。
本発明に係る第7の半導体装置の製造方法において、第4の絶縁膜に対する第1の導電膜のエッチング選択比が1よりも小さいことが好ましい。
このようにすると、エッチング時における第1の導電膜のオーバーエッチング量のばらつきを防止できる。
本発明に係る第8の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に第1の絶縁膜を成膜する工程と、第1の絶縁膜にコンタクトプラグを形成する工程と、第1の絶縁膜及びコンタクトプラグの上に、第1の導電膜を成膜する工程と、下面がコンタクトプラグの上端を覆うように、第1の導電膜をパターニングすることにより、パターン化された第1の導電膜よりなるバリア膜を形成する工程と、半導体基板上に全面にわたって、バリア膜を覆うように、バリア膜の上に第1の凸部を有する第2の絶縁膜を成膜する工程と、第2の絶縁膜の上に、該第2の絶縁膜に対する研磨選択比が1よりも小さく且つ第1の凸部の上に第2の凸部を有する第3の絶縁膜を成膜する工程と、少なくとも第3の絶縁膜における第2の凸部を除去する工程と、第2の絶縁膜における第2の凸部の下に位置していた領域に、バリア膜の上面を露出させる開口部を形成する工程と、開口部の壁部及び底部並びに第3の絶縁膜の上に、第2の導電膜を成膜する工程と、第2の導電膜における少なくとも開口部の壁部及び底部に存在する領域が残存するように、第2の導電膜をパターニングすることにより、パターン化された第2の導電膜よりなる下部電極を形成する工程と、下部電極及び第3の絶縁膜の上に、第4の絶縁膜を成膜する工程と、第4の絶縁膜の上に第3の導電膜を成膜する工程と、第3の導電膜及び第4の絶縁膜における少なくとも下部電極の上に存在している各々の領域が残存するように、第4の絶縁膜及び第3の導電膜をパターニングすることにより、パターン化された第4の絶縁膜よりなる容量絶縁膜を形成すると共にパターン化された第3の導電膜よりなる上部電極を形成する工程とを有する。
第8の半導体装置の製造方法によると、第3の絶縁膜における第2の凸部を除去した後に、第2の凸部の下に位置していた領域にバリア膜の上面を露出させる開口部を形成するので、第3の絶縁膜の膜厚のばらつきを低減することができる。したがって、容量素子の高さのばらつきを小さくすることができる。
本発明に係る第8の半導体装置の製造方法は、第2の絶縁膜に対する第1の導電膜のエッチング選択比が1よりも小さいことが好ましい。
このようにすると、エッチング時における第1の導電膜のオーバーエッチング量のばらつきを防止できる。
本発明に係る第8の半導体装置の製造方法において、開口部は、第3の絶縁膜をマスクとするドライエッチングにより形成されることが好ましい。
このようにすると、第3の絶縁膜の膜厚のばらつきをより一層低減することができる。
本発明に係る第6〜8のいずれかの半導体装置の製造方法において、コンタクトプラグは、タングステンを含む材料よりなることが好ましい。
本発明に係る第6〜8のいずれかの半導体装置の製造方法において、第1の導電膜は、TiAlN、TiAlON、TiN、TiAl、Ir、IrOx 、Ru、若しくはRuOx 、又は、これらのうちの少なくとも2種類よりなる積層膜よりなる酸素バリア膜であることが好ましい。
本発明に係る第6〜8のいずれかの半導体装置の製造方法において、容量絶縁膜は、強誘電体材料よりなることが好ましい。また、強誘電体材料はビスマスを含むことが好ましい。
本発明に係る第1の半導体装置は、半導体基板上に形成された第1のバリア膜及び第2のバリア膜と、第1のバリア膜及び第2のバリア膜を覆うと共に第1のバリア膜の上面を露出させる第1の開口部及び第2のバリア膜の上面を露出させる第2の開口部を有するように形成された層間絶縁膜と、第1の開口部に形成されたコンケイブ型の第1のキャパシタ及び第2の開口部に形成されたコンケイブ型の第2のキャパシタを備え、層間絶縁膜における第1のバリア膜の上に存在している部分の厚さと第2のバリア膜の上に存在している部分の厚さとは、10%以内のばらつきである。
第1の半導体装置によると、層間絶縁膜における第1のバリア膜の上に存在している部分の厚さと第2のバリア膜の上に存在している部分の厚さとが10%以内のばらつきであると、キャパシタの容量値が安定するので、ビット線電位を決定する強誘電体キャパシタ容量とビット線容量との十分なバランスを確保できるので、半導体装置の信頼性を向上できる。
本発明に係る第2の半導体装置は、半導体基板上に形成された第1のトランジスタ素子及び第2のトランジスタ素子と、半導体基板上に、第1のトランジスタ素子及び第2のトランジスタ素子を覆うように形成された下地膜と、下地膜を貫通して延びると共に第1のトランジスタ素子を構成する第1の拡散層と接続するように形成された第1のコンタクトプラグと、下地膜を貫通して延びると共に第2のトランジスタ素子を構成する第2の拡散層と接続するように形成された第2のコンタクトプラグと、下地膜の上に、下面が第1のコンタクトプラグの上端と接続するように形成された第1のバリア膜と、下地膜の上に、下面が第2のコンタクトプラグの上端と接続するように形成された第2のバリア膜と、底部が第1のバリア膜の上面と接続されるように形成されたコンケイブ型の第1のキャパシタと、底部が第2のバリア膜の上面と接続されるように形成されたコンケイブ型の第2のキャパシタとを備え、第1のキャパシタの高さと第2のキャパシタの高さとは、10%以内のばらつきである。
第2の半導体装置によると、キャパシタの高さのばらつきが10%以内であると、容量値が安定するので、ビット線電位を決定する強誘電体キャパシタ容量とビット線容量との十分なバランスを確保できるので、半導体装置の信頼性を向上できる。
本発明に係る第2の半導体装置において、第1のコンタクトプラグ及び第2のコンタクトプラグは、タングステンを含む材料よりなることが好ましい。
本発明に係る第1及び第2の半導体装置において、第1のバリア膜及び第2のバリア膜は、TiAlN、TiAlON、TiN、TiAl、Ir、IrOx 、Ru、若しくはRuOx 、又は、これらのうちの少なくとも2種類よりなる積層膜よりなる酸素バリア膜であることが好ましい。
本発明に係る第1及び第2の半導体装置において、第1のキャパシタ及び第2のキャパシタの各々の容量絶縁膜は、強誘電体膜よりなることが好ましい。また、容量絶縁膜は、ビスマスを含む強誘電体膜よりなることが好ましい。
本発明の第1の半導体装置の製造方法によると、第1の導電膜上に成膜された第1の絶縁膜に開口部を形成した後に第1の導電膜をパターニングするので、第1の導電膜上に形成された第1の絶縁膜の膜厚にばらつきが生じることを防止できる。このため、例えば、第1の絶縁膜に形成された開口部にキャパシタを形成する場合には、キャパシタの高さのばらつきを低減できる。
本発明の第2の半導体装置の製造方法によると、第1の導電膜上に成膜された第1の絶縁膜に開口部を形成した後に第1の導電膜をパターニングするので、第1の導電膜上に形成された第1の絶縁膜の膜厚にばらつきが生じることを防止できる。このため、第1の絶縁膜の開口部の壁部及び底部に形成された第2の導電膜の高さのばらつきを低減できる。
本発明の第3の半導体装置の製造方法によると、第1の導電膜上に成膜された第1の絶縁膜に開口部を形成した後に第1の導電膜をパターニングするので、第1の導電膜上に形成された第1の絶縁膜の膜厚にばらつきが生じることを防止できる。このため、第1の絶縁膜の開口部に形成されたキャパシタの高さのばらつきを低減できる。
本発明の第4の半導体装置の製造方法によると、第1の導電膜上に成膜された第1の絶縁膜に開口部を形成した後に第1の導電膜をパターニングするので、第1の導電膜上に形成された第1の絶縁膜の膜厚にばらつきが生じることを防止できる。このため、第1の絶縁膜の開口部の壁部及び底部に形成された第2の導電膜の高さのばらつきを低減できる。さらに、パターン化された第2の導電膜をマスクとしてパターン化された第1の絶縁膜及びパターン化された第1の導電膜を形成するので、第1の絶縁膜に形成する開口部のテーパーを小さくできると共にフェンスの形成を防止できる。
本発明の第5の半導体装置の製造方法によると、第1の導電膜上に成膜された第1の絶縁膜に開口部を形成した後に第1の導電膜をパターニングするので、第1の導電膜上に形成された第1の絶縁膜の膜厚にばらつきが生じることを防止できる。このため、第1の絶縁膜の開口部の壁部及び底部に形成されたキャパシタの高さのばらつきを低減できる。さらに、パターン化された第2の導電膜をマスクとしてパターン化された第1の絶縁膜及びパターン化された第1の導電膜を形成するので、第1の絶縁膜に形成する開口部のテーパーを小さくできると共にフェンスの形成を防止できる。
本発明の第6の半導体装置の製造方法によると、第1の導電膜を研磨ストッパーとすることにより、第2の絶縁膜の上面とバリア膜の上面をほぼ面一にすることができる。このため、第3の絶縁膜におけるバリア膜の上での膜厚のばらつきを低減することができる。したがって、第3の絶縁膜の開口部に形成されたキャパシタの高さのばらつきを小さくすることができる。
本発明の第7の半導体装置の製造方法によると、バリア膜及び第2の絶縁膜を研磨のストッパーとすることにより、第2の絶縁膜の最上面、第3の絶縁膜の上面、及びバリア膜の上面をほぼ面一にすることができる。このため、第4の絶縁膜におけるバリア膜の上での膜厚のばらつきを低減することができる。したがって、第4の絶縁膜の開口部に形成されたキャパシタの高さのばらつきを小さくすることができる。
本発明の第8の半導体装置の製造方法によると、第3の絶縁膜における第2の凸部を除去した後に、第2の凸部の下に位置していた領域にバリア膜の上面を露出させる開口部を形成するので、第3の絶縁膜の膜厚のばらつきを低減することができる。したがって、容量素子の高さのばらつきを小さくすることができる。
本発明に係る第1及び第2の半導体装置によると、キャパシタの高さのばらつきが10%以内であると、容量値が安定するので、ビット線電位を決定する強誘電体キャパシタ容量とビット線容量との十分なバランスを確保できるので、半導体装置の信頼性を向上できる。
以下に、本発明の各実施形態に係る半導体装置の製造方法について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法について、図1(a) 〜(d) 、図2(a) 〜(d) 、図3(a) 〜(d) 、図4(a) 〜(d) 並びに図5(a) 〜(c) を参照しながら説明する。
図1(a) 〜(d) 、図2(a) 〜(d) 、図3(a) 〜(d) 、図4(a) 〜(d) 並びに図5(a) 〜(c) は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
まず、図1(a) に示すように、例えばシリコン(Si)よりなる半導体基板10の上部にシャロウトレンチ分離領域(STI:Shallow Trench Isolation)11を選択的に形成することにより、半導体基板10を複数の素子形成領域に区画する。次に、各素子形成領域に、例えば酸化シリコン又は酸窒化シリコンよりなる膜厚が約3nmであるゲート絶縁膜12と、多結晶シリコン、金属又は金属珪化物を含み膜厚が約200nmであるゲート電極13とを順次形成した後、ゲート電極13をマスクとする不純物イオンのイオン注入により不純物拡散層14を形成することにより、トランジスタ15をそれぞれ形成する。次に、CVD法により、例えばBPSG、HDP−NSG又はO3-NSGのような絶縁膜を約0.6μm〜1.2μmの膜厚で成膜した後、化学的機械的研磨(Chemical mechanical Polish:CMP)法を用いて、成膜した絶縁膜の表面を平坦化することにより、膜厚が約0.4μm〜0.8μmである第1の層間絶縁膜16を形成する。
次に、図1(b) に示すように、リソグラフィー法及びドライエッチング法により、第1の層間絶縁膜16に、各トランジスタ15の一方の不純物拡散層14の上面を露出させる第1のコンタクトホール17を形成する。
次に、図1(c) に示すように、スパッタ法、CVD法又はめっき法により、第1の層間絶縁膜16の上に、第1のコンタクトホール17が充填されるように第1のコンタクトプラグ形成膜18を成膜する。ここで、第1のコンタクトプラグ形成膜18は、タングステン等の金属、窒化チタン等の窒化金属、珪化チタン等の珪化金属、銅、又は多結晶シリコンが用いられる。また、第1のコンタクトプラグ形成膜18を成膜する前に、例えば半導体基板10側から順次積層されたチタンと窒化チタンとの積層膜、又はタンタルと窒化タンタルとの積層膜よりなる密着層を形成してもよい。
次に、図1(d) に示すように、第1の層間絶縁膜16の上面が露出するように、第1のコンタクトプラグ形成膜18に対して、エッチバック又はCMP処理を行なうことにより、第1のコンタクトプラグ形成膜18から、下端が各トランジスタ15の一方の不純物拡散層14と電気的に接続する第1のコンタクトプラグ19を形成する。
次に、図2(a) に示すように、スパッタ法、CVD法又は炉により、第1の層間絶縁膜16の上に、例えばタングステン又は多結晶シリコンよりなる導電膜を形成した後、リソグラフィー法及びエッチング法により、下面が第1のコンタクトプラグ19の上端と接続するように導電膜をパターニングすることにより、導電膜から複数のビット配線20を形成する。このとき、ビット配線20の配線材料がタングステンよりなる場合には、例えば塩素系ガス及びフッ素系ガスを混合したエッチングガスを用いてパターニングすれば良く、多結晶シリコンよりなる場合にはフッ素系ガスを用いてパターニングすればよい。また、ビット配線20がタングステンよりなる場合には、タングステン膜を形成する前に、半導体基板10側から順次積層された例えばチタンと窒化チタンとの積層膜からなる密着層を形成してもよい。また、各ビット配線20の膜厚は配線抵抗及び設計ルールによって決定され、20nm〜150nm程度が好ましい。更には、容量素子の上部の配線との間でスタック型のコンタクトプラグを形成する場合には、あらかじめ、第1のコンタクトプラグ19のうちの1つのプラグを覆うようにビット配線パターンを形成しておいてもよく、図2(a) ではこの場合が示されている。
次に、図2(b) に示すように、CVD法により、第1の層間絶縁膜16の上に、各ビット線配線20を覆うように、膜厚が約200nm〜800nmである例えばBPSG等よりなる第2の層間絶縁膜21を成膜した後、成膜した第2の層間絶縁膜21に対して、CMP、エッチバック又はリフロー処理を行なって平坦化する。平坦化処理により、第2の層間絶縁膜21の上に設けられる容量素子の形成が容易となる。なかでも、CMP法を用いると、第2の層間絶縁膜21の上部に各ビット配線20が起因となって生じた段差部分をより一層平坦化することができる。なお、第2の層間絶縁膜21における各ビット配線20の上側部分の膜厚Xを各ビット配線20の酸化を防止できる膜厚である50nm〜500nmに設定することが好ましい。
次に、図2(c) に示すように、リソグラフィー法及びドライエッチング法により、第1の層間絶縁膜16及び第2の層間絶縁膜21に、各トランジスタ15の他方の不純物拡散層14の上面を露出させる第2のコンタクトホール22を形成する。
次に、図2(d) に示すように、スパッタ法、CVD法又はめっき法により、第2の層間絶縁膜21の上に、第2のコンタクトホール22が充填されるように第2のコンタクトプラグ形成膜(図示せず)を成膜する。ここで、第2のコンタクトプラグ形成膜の材料は、第1のコンタクトプラグ19と同等でよい。また、ここでも、第2のコンタクトプラグ形成膜を成膜する前に、窒化チタンとチタンとの積層膜又は窒化タンタルとタンタルとの積層膜よりなる密着層を形成してもよい。その後、第2の層間絶縁膜21の上面が露出するように、第2のコンタクトプラグ形成膜に対して、エッチバック又はCMP処理を行なうことにより、第2のコンタクトプラグ形成膜から、下端が各トランジスタ15の他方の不純物拡散層14と電気的に接続する第2のコンタクトプラグ23を形成する。
次に、図3(a) に示すように、例えば、スパッタ法、CVD法、又は有機金属気相堆積(Metal Organic Chemical Vapor Deposition:MOCVD) 法により、第2の層間絶縁膜21の上の全面に、膜厚が50nm〜250nmであって且つ主として第2のコンタクトプラグ23の酸化を防止する目的を有する酸素バリア形成膜24を成膜する。酸素バリア形成膜24の材料には、窒化チタン(TiN)、窒化チタンアルミニウム(TiAlN)、酸窒化チタンアルミニウム(TiAlON)、イリジウム(Ir)若しくはこれらの酸化物(例えばIrOx )、又はルテニウム(Ru)若しくはこれらの酸化物(例えばRuOx )を用いる。また、これらのうちの少なくとも2つよりなる積層構造よりなる場合であっても良い。また、TiAlN、TiAlON、及びTiNについては、導電性の水素バリア膜の役割も果たすので、例えば、IrOx /Ir/TiAlNのような酸素バリア膜と水素バリア膜との積層構造よりなる場合もある。
次に、図3(b) に示すように、例えばCVD法により、酸素バリア形成膜24の上の全面に、膜厚が300nm〜1000nmである第3の層間絶縁膜25を成膜する。第3の層間絶縁膜25の材料には、例えば、BPSG、PSG、TEOS、又はSiN等が用いられるが、O3NSG が最も好ましい。第3の層間絶縁膜25の膜厚は、後述する容量素子の容量値を決定するパラメータとなる。
次に、図3(c) に示すように、リソグラフィー法及びドライエッチング法、又は、リソグラフィー法及びウェットエッチング法により、第3の層間絶縁膜25に、酸素バリア形成膜24の上面を露出させる複数の開口部26を形成する。開口部26は、開口部26の壁部の傾斜角度が60度以上90度以下のテーパーを持っていることが好ましい。
このように、酸素バリア形成膜24をパターニングする前に、開口部26を形成することにより、従来例のように、第3の層間絶縁膜25を平坦化するためのCMPによる研磨処理を行なう必要がない。このため、開口部26の高さのばらつきは、従来例の半導体装置の製造方法における場合と比較して、第3の層間絶縁膜25の成膜のばらつきだけに低減することができる。
また、第3の層間絶縁膜25に対する酸素バリア形成膜24のエッチング選択比が1よりも小さい場合には、エッチング時の酸素バリア膜のオーバーエッチング量のばらつきを低減することができる。
次に、図3(d) に示すように、スパッタ法、CVD法又はMOCVD法により、約200℃〜500℃の温度下で、第3の層間絶縁膜25の上並びに各開口部26の壁部及び底部に、膜厚が約20nm〜50nmである導電膜よりなる下部電極形成膜27を成膜する。下部電極形成膜27の材料は、白金若しくはイリジウム等の貴金属、又は、貴金属の酸化物、窒化物若しくは酸窒化物よりなることが好ましい。
次に、図4(a) に示すように、リソグラフィー法及びドライエッチング法により、下部電極形成膜27、第3の層間絶縁膜25及び酸素バリア形成膜24に対して、開口部26が残存するように開口部26よりも外側でパターニングすることにより、パターン化された下部電極形成膜27よりなる下部電極28、パターン化された第3の層間絶縁膜25、及びパターン化された酸素バリア形成膜24よりなる酸素バリア膜29をそれぞれ形成する。この時、リソグラフィー法及びドライエッチング法により、開口部26が残存するように下部電極形成膜27のみをパターニングした後、パターン化された下部電極形成膜27よりなる下部電極28をマスクに用いたドライエッチングにより、第3の層間絶縁膜25及び酸素バリア形成膜24をパターニングしても良い。この場合には、開口部26におけるテーパーを小さくすることができ、且つフェンス(ドライエッチング時にエッチング領域と非エッチング領域との境界表面に発生する衝立状の堆積物)が生じないという利点がある。
次に、図4(b) に示すように、MOCVD法により、第2の層間絶縁膜21の上に、各下部電極28を含む断面凹凸状に沿うように、例えば強誘電体よりなり且つ膜厚が20nm〜100nmである容量絶縁膜形成膜30を成膜する。容量絶縁膜形成膜30には、強誘電体であるチタン酸バリウムストロンチウム(BaxSr1-xTiO3)(但し、xは0≦x≦1である。以下、BSTと呼ぶ)系誘電体、ジルコニウムチタン酸鉛(Pb(Zrx1-x)O3 )(但し、xは0≦x≦1である。以下、PZTと呼ぶ)若しくはジルコニウムチタン酸鉛ランタン(PbyLa1-y(ZrxTi1-x)O3)(但し、x,yは0≦x,y≦1である)等の鉛を含むペロブスカイト系誘電体、又はタンタル酸ストロンチウムビスマス(Sr1-yBi2+xTa29)(但し、x,yは0≦x,y≦1である。以下、SBTと呼ぶ)若しくはチタン酸ビスマスランタン(Bi4-xLaxTi312)(但し、xは0≦x≦1である。)等のビスマスを含むペロブスカイト系誘電体を用いると、不揮発性メモリ装置を作製することができる。
また、強誘電体膜には、一般式がABO3 (但し、AとBとは互いに異なる元素である)で表わされるペロブスカイト構造を有する化合物を用いることができる。ここで、元素Aは、例えば、鉛(Pb)、バリウム(Ba)、ストロンチウム(Sr)、カルシウム(Ca)、ランタン(La)、リチウム(Li)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、マグネシウム(Mg)及びビスマス(Bi)からなる群より選択される少なくとも1つであり、元素Bは、例えば、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、スカンジウム(Sc)、コバルト(Co)、ハフニウム(Hf)、マグネシウム(Mg)及びモリブデン(Mo)からなる群より選択される少なくとも1つである。
また、容量絶縁膜30は、単層の強誘電体膜に限られず、組成が異なる複数の強誘電体膜を用いてもよく、さらには、異なる組成を傾斜させる構成としてもよい。
また、本発明に係る容量絶縁膜30は、強誘電体よりなる膜に限られないことはいうまでもなく、酸化シリコン(SiO2 )、窒化シリコン(Si34)、五酸化ニオブ(Nb25)、五酸化タンタル(Ta25)又は酸化アルミニウム(Al23)等よりなる膜であってもよい。
次に、図4(c) に示すように、スパッタ法、CVD法又はMOCVD法により、下部電極形成膜27と同等の成膜条件で、容量絶縁膜形成膜30の上に膜厚が20nm程度である導電膜(例えば、Pt又はIrOx 等)よりなる上部電極形成膜31を成膜する。
次に、図4(d) に示すように、リソグラフィー法と塩素系ガス及びフッ素系ガスの混合ガスを用いたドライエッチング法とを用いて、容量絶縁膜形成膜30及び上部電極形成膜31における少なくとも下部電極28の上における各々の領域が残存するように、開口部容量絶縁膜形成膜30及び上部電極形成膜31に対してパターニングすることにより、パターン化された容量絶縁膜形成膜30よりなる容量絶縁膜32を形成すると共に、パターン化された上部電極形成膜31よりなる上部電極33を形成する。このようにして、下部電極28、容量絶縁膜32及び上部電極33よりなる断面凹状の容量素子34が形成される。
次に、図5(a) に示すように、CVD法により、第2の層間絶縁膜21の上の全面に、容量素子34を覆うように、例えばBPSG等よりなる第4の層間絶縁膜35を成膜する。次に、CMP法により、第4の層間絶縁膜35の表面を平坦化する。この場合、平坦化された第4の層間絶縁膜35における容量素子34の上端部の上側の膜厚は100〜200nmであることが望ましい。次に、容量絶縁膜32を構成する強誘電体を結晶化したり、容量絶縁膜32の膜質を向上するための高温であって且つ酸素雰囲気での熱処理を行なう。なお、この熱処理は、炉を用いるアニールでも良く、急速加熱処理(Rapid Thermal Anneal:RTA)でも良い。加熱温度は500℃以上且つ800℃以下が好ましい。なお、容量絶縁膜32への熱処理は、第4の層間絶縁膜35を形成する前に行なってもよい。
次に、図5(b) に示すように、リソグラフィー法及びドライエッチング法により、第4の層間絶縁膜35、及び第2の層間絶縁膜21に、ビット配線20の上面を露出させる第3のコンタクトホール36を形成する。
次に、図5(c) に示すように、スパッタ法、CVD法又はめっき法により、第4の層間絶縁膜35の上に、第3のコンタクトホール36が充填されるように第3のコンタクトプラグ形成膜(図示せず)を成膜する。ここで、第3のコンタクトプラグ形成膜の材料は、第1のコンタクトプラグ19と同等でよい。また、ここでも、第3のコンタクトプラグ形成膜を成膜する前に、窒化チタンとチタン又は窒化タンタルとタンタルとの積層膜よりなる密着層を形成してもよい。その後、第4の層間絶縁膜35の上面が露出するように、第3のコンタクトプラグ形成膜に対して、エッチバック又はCMP処理を行なうことにより、第3のコンタクトプラグ形成膜から、下端が各ビット配線20の上面と電気的に接続する第3のコンタクトプラグ37を形成する。このように、第1のコンタクトプラグ19とビット配線20と第3のコンタクトプラグ37とにより、いわゆるスタックコンタクトが形成される。
以上説明したように、本発明の第1の実施形態によると、酸素バリア形成膜24をパターニングする前に、開口部26を形成することにより、従来例のように、酸素バリア膜を覆うように形成される層間絶縁膜の平坦化のためのCMPによる研磨処理を行なう必要がない。このため、下部電極28の高さのばらつきは、従来の製造方法による場合と比較して、第3の層間絶縁膜25の成膜のばらつき分だけに低減することができる。
また、第2のコンタクトプラグ23の材料がタングステンよりなる場合には、タングステンは酸化しやすいことから、酸素バリア形成膜24の膜厚を厚くする必要があるが、本発明の第1の実施形態によると、この場合に特に効果が大きい。
また、容量絶縁膜32が強誘電体材料よりなる場合には、前述の結晶化時に、酸化雰囲気での熱処理温度が高いことから、酸素バリア形成膜24の膜厚を厚くする必要があるが、本発明の第1の実施形態によると、この場合にも特に効果が大きい。
また、容量絶縁膜32の材料が、ビスマス(Bi)を含む強誘電体材料である場合には、一般に結晶化の熱処理温度が更に高いことから、酸素バリア形成膜24の膜厚を更に厚くする必要があるが、本本発明の第1の実施形態によると、この場合にも特に効果が大きい。
(第2の実施形態)
以下に、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法について、図6(a) 〜(d) 、図7(a) 〜(d) 、及び図8(a) 〜(d) を参照しながら説明する。
図6(a) 〜(d) 、図7(a) 〜(d) 、及び図8(a) 〜(d) は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
まず、図6(a) に示される工程断面図までの工程は、前述の図1(a) 〜(d) 及び図2(a) 〜(d) を用いた説明と同様であるので、以下では、図6(a) に示す酸素バリア形成膜を形成する工程から説明する。また、使用される材料についても第1の実施形態と同様である。
まず、図6(a) に示すように、例えば、スパッタ法、CVD法、又は有機金属気相堆積(Metal Organic Chemical Vapor Deposition:MOCVD) 法により、第2の層間絶縁膜21の上の全面に、膜厚が50nm〜250nmであって且つ第2のコンタクトプラグ23の酸化を防止する目的を有する酸素バリア形成膜38を成膜する。酸素バリア形成膜38の材料には、窒化チタン(TiN)、窒化チタンアルミニウム(TiAlN)、酸窒化チタンアルミニウム(TiAlON)、貴金属膜又はその貴金属膜の酸化物、窒化物若しくは酸窒化物(例えば、イリジウム(Ir)若しくはその酸化物(例えばIrOx ))、又はルテニウム(Ru)若しくはその酸化物(例えばRuOx )を用いる。また、これらのうちの少なくとも2つからなる積層構造としても良い。また、TiAlN、TiAlON、又はTiNについては、水素バリア膜の役割も果たすので、酸素バリア膜と水素バリア膜との積層構造よりなる場合もある。
次に、図6(b) に示すように、リソグラフィー法及びドライエッチング法により、酸素バリア形成膜38におけるコンタクトプラグ23の上側領域が残存するように、酸素バリア形成膜38をパターニングすることにより、パターン化された酸素バリア形成膜38よりなる酸素バリア膜39を形成する。
次に、図6(c) に示すように、CVD法により、第2の層間絶縁膜21の上に、酸素バリア膜39を覆うように、例えばO3NSG 、BPSG、TEOS、PSG、又はSiN等のような第3の層間絶縁膜40を膜厚が300nm〜800nmとなるように形成する。
次に、図6(d) に示すように、酸素バリア膜39の上面が露出するように、第3の層間絶縁膜40に対してCMP法による研磨平坦化を行なうことにより、第3の層間絶縁膜40の上面と酸素バリア膜39の上面をほぼ面一にする。これは、酸素バリア膜39に対する第3の層間絶縁膜40の研磨選択比が1よりも大きくすることにより、酸素バリア膜39が研磨のストッパー膜となるので、研磨時のばらつきを低減することができるからである。
次に、図7(a) に示すように、CVD法により、第3の層間絶縁膜40及び酸素バリア膜39の上に、第4の層間絶縁膜41を膜厚が300nm〜1000nmとなるように形成する。第4の層間絶縁膜41の材料には、例えばBPSG、PSG、TEOS、又はSiN等を用いれば良く、O3NSG が最も好ましい。第4の層間絶縁膜41の膜厚は、後述する容量素子の容量値を決定するパラメータとなる。
次に、図7(b) に示すように、リソグラフィー法及びドライエッチング法、又は、リソグラフィー法及びウェットエッチング法により、第4の層間絶縁膜41に、酸素バリア膜39の上面を露出させる複数の開口部42を形成する。開口部42は、壁部の傾斜角度が60度以上90度以下のテーパーを持つことが好ましい。
また、第3の層間絶縁膜40に対する酸素バリア膜39のエッチング選択比が1よりも小さい場合には、エッチング時の酸素バリア膜のオーバーエッチング量のばらつきを低減することができる。
次に、図7(c) に示すように、スパッタ法、CVD法又はMOCVD法により、約200℃〜500℃の温度で、第4の層間絶縁膜41の上並びに各開口部42の壁部及び底部に、膜厚が約20nm〜50nmである導電膜よりなる下部電極形成膜43を成膜する。下部電極形成膜43の材料として、白金又はイリジウム等の貴金属、又は貴金属の酸化物、窒化物、及び酸窒化物が好ましい。
次に、図7(d) に示すように、CMP法により、下部電極形成膜43における開口部42の壁部及び底部に存在している領域が残存するように、下部電極形成膜43における第4の層間絶縁膜41の上に存在している領域を除去して第4の層間絶縁膜41の上面を露出させることにより、開口部42の壁部及び底部に下部電極形成膜43よりなる下部電極44を形成する。
ここで、CMP法を用いる代わりに、下部電極形成膜43における開口部42の壁部及び底部に存在している領域である凹状の部分を埋め込むように絶縁膜(犠牲膜、図示せず)を堆積した後、堆積した絶縁膜に対してドライエッチングにより全面的にエッチバックを行なうことにより、下部電極形成膜43における開口部42の壁部及び底部に存在している領域以外の領域を、第4の層間絶縁膜41の上面が露出するまで除去してもよい。その後、開口部42の壁部及び底部に形成された下部電極44上に残存している絶縁膜(犠牲膜)をフッ化水素酸(HF)等によるウェットエッチングにより除去する。
または、リソグラフィー法及びドライエッチング法により、下部電極形成膜43における開口部42の壁部及び底部に存在している領域が残存するように、下部電極形成膜43をパターニングして、開口部42の壁部及び底部に下部電極44を形成しても良い。
次に、図8(a) に示すように、MOCVD法により、第4の層間絶縁膜41の上の全面に、断面凹状の各下部電極44の上に沿うように、例えば強誘電体よりなる膜厚が20nm〜100nmである容量絶縁膜形成膜(図示せず)を成膜する。前述したように、容量絶縁膜形成膜には、BST系、PZT系又はSBT系等の強誘電体材料を用いる。次に、スパッタ法、CVD法又はMOCVD法により、下部電極形成膜43と同等の成膜条件で、容量絶縁膜形成膜の上に膜厚が20nm程度である導電膜(例えば、Pt又はIrOx 等)よりなる上部電極形成膜(図示せず)を成膜する。次に、リソグラフィー法と塩素系ガス及びフッ素系ガスの混合ガスを用いたドライエッチング法とにより、容量絶縁膜形成膜及び上部電極形成膜における少なくとも開口部42の壁部及び底部の上に存在する各々の領域が残存するように、容量絶縁膜形成膜及び上部電極形成膜をパターニングすることにより、パターン化された容量絶縁膜形成膜よりなる容量絶縁膜45を形成すると共に、パターン化された上部電極形成膜よりなる上部電極46を形成する。これにより、下部電極44、容量絶縁膜45及び上部電極46よりなる断面凹状の容量素子47が形成される。
次に、図8(b) に示すように、CVD法により、第4の層間絶縁膜41の上に、容量素子47を覆うように、例えばBPSG等よりなる第5の層間絶縁膜48を成膜する。その後、CMP法により、第5の層間絶縁膜48の表面を平坦化する。この場合、平坦化された第5の層間絶縁膜48における容量素子47の上端部の上側の膜厚は100〜300nmとなることが望ましい。次に、容量絶縁膜45を構成する強誘電体を結晶化したり、容量絶縁膜45の膜質を向上するための高温であって且つ酸素雰囲気で熱処理を行なう。なお、この熱処理は、炉を用いるアニールでも良く、急速加熱処理(Rapid Thermal Anneal:RTA)でも良い。加熱温度は500℃以上且つ800℃以下が好ましい。
次に、図8(c) に示すように、リソグラフィー法及びドライエッチング法により、第5の層間絶縁膜48、第4の層間絶縁膜41、第3の層間絶縁膜40、及び第2の層間絶縁膜21に、ビット配線20の上面を露出させる第3のコンタクトホール49を形成する。
次に、図8(d) に示すように、スパッタ法、CVD法又はめっき法により、第5の層間絶縁膜48の上に、第3のコンタクトホール49が充填されるように第3のコンタクトプラグ形成膜(図示せず)を成膜する。ここで、第3のコンタクトプラグ形成膜の材料は、第1のコンタクトプラグ19と同等でよい。また、ここでも、第3のコンタクトプラグ形成膜を成膜する前に、窒化チタンとチタン又は窒化タンタルとタンタルとの積層膜よりなる密着層を形成してもよい。その後、第5の層間絶縁膜48の上面が露出するように、第3のコンタクトプラグ形成膜に対して、エッチバック又はCMP処理を行なうことにより、第3のコンタクトプラグ形成膜から、下端が各ビット配線20の上面と電気的に接続する第3のコンタクトプラグ50を形成する。このように、第1のコンタクトプラグ19とビット配線20と第3のコンタクトプラグ50とにより、いわゆるスタックコンタクトが形成される。
以上説明したように、本発明の第2の実施形態によると、酸素バリア膜39を研磨ストッパーとすることにより、第3の層間絶縁膜40の上面と酸素バリア膜39の上面をほぼ面一にすることができる。このため、第4の層間絶縁膜41における酸素バリア膜39の上での膜厚のばらつきを低減することができる。したがって、容量素子47の高さのばらつきを小さくすることができる。
(第3の実施形態)
以下に、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法について、図9(a) 〜(c) 及び図10(a) 及び(b) を参照しながら説明する。
図9(a) 〜(c) 及び図10(a) 及び(b) は、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
まず、図9(a) に示す工程断面図までの工程は、前述の第1の実施形態における図1(a) 〜(d) 及び図2(a) 〜(d) を用いた説明と同様であり、図9(a) 及び(b) に示す工程は、前述の第2の実施形態における図5(a) 及び(b) を用いた説明と同様である。また、使用する材料についても、第1の実施形態と同様であるので、その説明は繰り返さない。
次に、図9(c) に示すように、CVD法により、第2の層間絶縁膜21の上に、膜厚が酸素バリア膜38の膜厚よりも30nmだけ薄くなるように(図中y=30nm)、各酸素バリア膜39の上に第1の凸部51aを有する第3の層間絶縁膜51を成膜する。第3の層間絶縁膜51の材料には、例えばBPSG、PSG又はTEOS等を用いれば良く、O3NSG が最も好ましい。
次に、図10(a) に示すように、第3の層間絶縁膜51の上に、第3の層間絶縁膜51に対する研磨選択比が1よりも小さく且つ膜厚が30nmであると共に第1の凸部51aの上に第2の凸部52aを有する第4の層間絶縁膜52を成膜する。これにより、第4の層間絶縁膜52における第2の凸部52を除く領域での上面と酸素バリア膜39の上面とが同一平面上に存在することになる。第4の層間絶縁膜50の材料には、例えばSiN等を用いればよい。
次に、図10(b) に示すように、CMP法により、酸素バリア膜39の上面が露出するように、第4の層間絶縁膜52と酸素バリア膜39を研磨のストーパーとして、第4の層間絶縁膜52の第2の凸部52aと第3の層間絶縁膜51の第1の凸部51aとを研磨することにより、第4の層間絶縁膜52の上面、第3の層間絶縁膜51の最上面、及び酸素バリア膜39の上面をほぼ面一にする。
なお、以降の工程は、図7(a) 〜図8(d) と同様である。
以上説明したように、本発明の第3の実施形態によると、酸素バリア膜39に加えて、第4の層間絶縁膜52も研磨のストッパーとすることにより、第4の層間絶縁膜52の上面、第3の層間絶縁膜51の最上面、及び酸素バリア膜39の上面をほぼ面一にすることができる。このため、絶縁膜における酸素バリア膜39の上での膜厚のばらつきを低減することができる。したがって、容量素子の高さのばらつきを小さくすることができる。
(第4の実施形態)
以下に、本発明の第4の実施形態に係る半導体装置の製造方法について、図11(a) 〜(d) 、図12(a) 〜(c) 、及び図13(a) 〜(c) を参照しながら説明する。
図11(a) 〜(d) 、図12(a) 〜(c) 、及び図13(a) 〜(c) は、本発明の第4の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
まず、図11(a) に示される工程断面図までの工程は、前述の図1(a) 〜(d) 及び図2(a) 〜(d) を用いた説明と同様であるので、以下では、図11(a) に示す酸素バリア形成膜を形成する工程から説明する。また、使用される材料についても第1の実施形態と同様であるので、その説明は繰り返さない。
まず、図11(a) に示すように、第2の層間絶縁膜21の上の全面に、酸素バリア形成膜53を成膜する。なお、酸素バリア形成膜53の材料は、前述の第1の実施形態における場合と同様である。
次に、図11(b) に示すように、リソグラフィー法及びドライエッチング法により、下面が第2のコンタクトプラグ23の上端と電気的に接続するように、酸素バリア形成膜53をパターニングすることにより、パターン化された酸素バリア形成膜53よりなる酸素バリア膜54を形成する。
次に、図11(c) に示すように、CVD法により、第2の層間絶縁膜21の上の全面に、酸素バリア膜54の上に第1の凸部55aを有する第3の層間絶縁膜55を膜厚が500nm〜1000nmとなるように成膜する。
次に、図11(d) に示すように、CVD法又はスパッタ法により、第3の層間絶縁膜55の上の全面に、第3の層間絶縁膜55に対する研磨選択比が1よりも小さく且つ第1の凸部55aの上に第2の凸部56aを有する第4の層間絶縁膜56を成膜する。第4の層間絶縁膜56には、例えばSiN等を用いればよい。
次に、図12(a) に示すように、リソグラフィー法及びドライエッチング法により、酸素バリア膜54上に位置している第2の凸部56aを除去する。第2の凸部56aの除去は、CMP法を用いてもよい。
次に、図12(b) に示すように、リソグラフィー法及びドライエッチング法により、第3の層間絶縁膜55における少なくとも第1の凸部55aが形成されている領域を貫通すると共に酸素バリア膜54の上面を露出させる開口部57を形成する。開口部57の形成は、第4の層間絶縁膜56をマスクとするドライエッチングによって形成してもよい。
次に、図12(c) に示すように、第4の層間絶縁膜56の上及び開口部57の壁部及び底部に、導電膜よりなる下部電極形成膜58を形成する。なお、下部電極形成膜58の材料は、前述の第1の実施形態における場合と同様である。
次に、図13(a) に示すように、リソグラフィー法及びドライエッチング法により、下部電極形成膜58における開口部57の壁部及び底部に存在している領域が残存するように、下部電極形成膜58をパターニングすることにより、パターン化された下部電極形成膜58よりなる下部電極59を形成する。ここで、下部電極59の形成には、前述したように、CMP法又はエッチバック法により、下部電極形成膜58における開口部55の壁部及び底部以外に形成されている領域を除去する方法を用いてもよい。
次に、図13(b) に示すように、第4の層間絶縁膜56及び下部電極59の上に、容量絶縁膜形成膜(図示せず)と導電膜よりなる上部電極形成膜(図示せず)を順次形成する。なお、容量絶縁膜形成膜及び上部電極形成膜の材料についても、前述の第1の実施形態と同様である。次に、リソグラフィー法及びドライエッチング法により、容量絶縁膜形成膜及び上部電極形成膜における少なくとも下部電極59の上に存在している各々の領域が残存するように、容量絶縁膜形成膜及び上部電極形成膜をパターニングすることにより、パターン化された容量絶縁膜形成膜よりなる容量絶縁膜60及びパターン化された上部電極形成膜よりなる上部電極61を形成する。このように、下部電極59、容量絶縁膜60、及び上部電極61よりなる容量素子が形成される。
次に、図13(c) に示すように、第4の層間絶縁膜56の上の全面に、容量素子を覆うように、第5の層間絶縁膜62を形成した後、CMP法により、第5の層間絶縁膜62の平坦化を行なう。
尚、以降の工程は、前述の第1の実施形態における図5(b) 及び(c) を用いた説明と同様にして行なう。
以上説明したように、本発明の第4の実施形態によると、第4の層間絶縁膜56における第2の凸部56aを除去した後に、第2の凸部56aが除去された第4の層間絶縁膜55をマスクとして、第3の層間絶縁膜55の第1の凸部55aが存在する領域を貫通して開口部55を形成するので、第3の層間絶縁膜55の膜厚のばらつきを低減することができる。したがって、容量素子の高さのばらつきを小さくすることができる。
(第5の実施形態)
以下に、本発明の第5の実施形態に係る半導体装置について、図14及び図15を参照しながら説明する。また、第5の実施形態に係る半導体装置は、前述した第1〜第4の実施形態に係るコンケイブ型のキャパシタを有するメモリ装置であるが、ここでは、一例として、第1の実施形態に係る半導体装置である図5(b) に示した半導体装置を用いて説明する。
図5(b) は、本発明の第5の実施形態に係る半導体装置の構造を示す断面図でもある。
図5(b) に示す半導体装置において、容量素子(コンケイブ型のキャパシタ)34の高さのばらつきは10%以内である。つまり、図5(b) に示す半導体装置は、酸素バリア膜39の上面からの第3の層間絶縁膜35の表面までの高さのばらつきが面内において10%以内であることを特徴としている。
図14は、コンケイブ型のキャパシタを形成する開口部のアスペクト比と、MOCVD法によって強誘電体膜が形成されるときのカバレッジ率との関係を示している。
図14に示すように、例えば、開口部のアスペクト比が2であるときには、カバレッジ率は95%になる。つまり、開口部の底部に膜厚が40nmとなるように強誘電体膜を形成した場合には、強誘電体膜は、開口部の壁部では膜厚38nm分しか成膜されない。したがって、強誘電体膜の膜厚と分極量との関係、及び電極面積のばらつきを考慮すると、キャパシタの高さのばらつきは10%以内である必要がある。しかも、今後更に、開口部のアスペクト比が大きくなる方向であることを考慮すると、分極量のばらつき及び電極面積のばらつきを更に低減する必要がある。
図15は、ビット線容量(Cb)/キャパシタ容量(Cs)と読み出しのビット線電位差(V)との関係を示している。
図15に示すように、読み出しのマージンをかせぐために、ビット線電位差が最も高くなるようにビット線容量を設計するが、分極量のばらつき及び電極面積のばらつきを考慮しても、図中の矢印の範囲内にビット線電位差がなければならない。このことを考慮して計算すると、キャパシタの高さのばらつきは10%以内である必要がある。
以上の点に鑑み、本発明に係る半導体装置の製造方法は、開口部の高さのばらつきを低減できる効果を有するので、特に、下部電極の下に導電層を配置するコンケイブ型の立体キャパシタを有する半導体装置に有用である。
(a) 〜(d) は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。 (a) 〜(d) は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。 (a) 〜(d) は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。 (a) 〜(d) は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。 (a) 〜(c) は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。 (a) 〜(d) は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。 (a) 〜(d) は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。 (a) 〜(d) は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。 (a) 〜(c) は、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。 (a) 及び(b) は、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。 (a) 〜(d) は、本発明の第4の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。 (a) 〜(c) は、本発明の第4の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。 (a) 〜(c) は、本発明の第4の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。 コンケイブ型キャパシタのアスペクト比と、MOCVD法により成膜された強誘電体膜のカバレッジ率との関係図である。 ビット線容量(Cb)/キャパシタ容量(Cs)とビット線電位差との関係図である。 (a) 〜(e) は、本発明の第5の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。 (a) 〜(d) は、本発明の第5の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
符号の説明
10 半導体基板
11 シャロウトレンチ分離領域
12 ゲート絶縁膜
13 ゲート電極
14 不純物拡散層
15 トランジスタ
16 第1の層間絶縁膜
17 第1のコンタクトホール
18 コンタクトプラグ形成膜
19 第1のコンタクトプラグ
20 ビット配線
21 第2の層間絶縁膜
22 第2のコンタクトホール
23 第2のコンタクトプラグ
24 酸素バリア形成膜
25 第3の層間絶縁膜
26 開口部
27 下部電極形成膜
28 下部電極
29 酸素バリア膜
30 容量絶縁膜形成膜
31 上部電極形成膜
32 容量絶縁膜
33 上部電極
34 容量素子
35 第4の層間絶縁膜
36 第3のコンタクトホール
37 第3のコンタクトプラグ
38 酸素バリア形成膜
39 酸素バリア膜
40 第3の層間絶縁膜
41 第4の層間絶縁膜
42 開口部
43 下部電極形成膜
44 下部電極
45 容量絶縁膜
46 上部電極
47 容量素子
48 第4の層間絶縁膜
51 第3の層間絶縁膜
51a 第1の凸部
52 第4の層間絶縁膜
52a 第2の凸部
53 酸素バリア形成膜
54 酸素バリア膜
55 第3の層間絶縁膜
55a 第1の凸部
56 第4の層間絶縁膜
56a 第2の凸部
57 開口部
58 下部電極形成膜
59 下部電極
60 容量絶縁膜
61 上部電極
62 第5の層間絶縁膜

Claims (29)

  1. 半導体基板上に第1の導電膜を成膜する工程と、
    前記第1の導電膜の上に第1の絶縁膜を成膜する工程と、
    前記第1の絶縁膜に、前記第1の導電膜の上面を露出させる開口部を形成する工程と、
    前記開口部が残存するように、前記第1の絶縁膜及び前記第1の導電膜をパターニングすることにより、パターン化された前記第1の絶縁膜及びパターン化された前記第1の導電膜を形成する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 半導体基板上に第1の導電膜を成膜する工程と、
    前記第1の導電膜の上に第1の絶縁膜を成膜する工程と、
    前記第1の絶縁膜に、前記第1の導電膜の上面を露出させる開口部を形成する工程と、
    前記開口部の壁部及び底部並びに前記第1の絶縁膜の上に第2の導電膜を成膜する工程と、
    前記開口部が残存するように、前記第2の導電膜、前記第1の絶縁膜及び前記第1の導電膜をパターニングすることにより、パターン化された前記第2の導電膜、パターン化された前記第1の絶縁膜及びパターン化された前記第1の導電膜を形成する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 半導体基板上に第1の導電膜を成膜する工程と、
    前記第1の導電膜の上に第1の絶縁膜を成膜する工程と、
    前記第1の絶縁膜に、前記第1の導電膜の上面を露出させる開口部を形成する工程と、
    前記開口部の壁部及び底部並びに前記第1の絶縁膜の上に第2の導電膜を成膜する工程と、
    前記開口部が残存するように、前記第2の導電膜、前記第1の絶縁膜及び前記第1の導電膜をパターニングすることにより、パターン化された前記第2の導電膜よりなる下部電極、パターン化された前記第1の絶縁膜及びパターン化された前記第1の導電膜を形成する工程と、
    前記半導体基板上に、前記下部電極を覆うように第2の絶縁膜を成膜する工程と、
    前記第2の絶縁膜の上に第3の導電膜を成膜する工程と、
    前記開口部が残存するように、前記第2の絶縁膜及び前記第3の導電膜をパターニングすることにより、パターン化された前記第2の絶縁膜よりなる容量絶縁膜を形成すると共にパターン化された前記第3の導電膜よりなる上部電極を形成する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 半導体基板上に第1の導電膜を成膜する工程と、
    前記第1の導電膜の上に第1の絶縁膜を成膜する工程と、
    前記第1の絶縁膜に、前記第1の導電膜の上面を露出させる開口部を形成する工程と、
    前記開口部の壁部及び底部並びに前記第1の絶縁膜の上に第2の導電膜を成膜する工程と、
    前記第2の導電膜における少なくとも前記開口部の壁部及び底部に存在している領域が残存するように、前記第2の導電膜をパターニングすることにより、パターン化された前記第2の導電膜を形成する工程と、
    前記パターン化された前記第2の導電膜をマスクとして、前記第1の絶縁膜及び前記第1の導電膜をパターニングすることにより、パターン化された前記第1の絶縁膜及びパターン化された前記第1の導電膜を形成する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 半導体基板上に第1の導電膜を成膜する工程と、
    前記第1の導電膜の上に第1の絶縁膜を成膜する工程と、
    前記第1の絶縁膜に、前記第1の導電膜の上面を露出させる開口部を形成する工程と、
    前記開口部の壁部及び底部並びに前記第1の絶縁膜の上に第2の導電膜を成膜する工程と、
    前記第2の導電膜における少なくとも前記開口部の壁部及び底部に存在している領域が残存するように、前記第2の導電膜をパターニングすることにより、パターン化された前記第2の導電膜よりなる下部電極を形成する工程と、
    前記下部電極をマスクとして、前記第1の絶縁膜及び前記第1の導電膜をパターニングすることにより、パターン化された前記第1の絶縁膜及びパターン化された前記第1の導電膜を形成する工程と、
    前記半導体基板上に、前記下部電極を覆うように第2の絶縁膜を成膜する工程と、
    前記第2の絶縁膜の上に第3の導電膜を成膜する工程と、
    前記第2の絶縁膜及び前記第3の導電膜における少なくとも前記下部電極の上に存在している各々の領域が残存するように、前記第2の絶縁膜及び前記第3の導電膜をパターン化することにより、パターン化された前記第2の絶縁膜よりなる容量絶縁膜を形成すると共にパターン化された前記第3の導電膜よりなる上部電極を形成する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 前記第1の絶縁膜に対する前記第1の導電膜のエッチング選択比が1よりも小さいことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記第1の導電膜を成膜する工程よりも前に、前記半導体基板の上にコンタクトプラグを形成する工程をさらに備え、
    前記第1の導電膜は、下面が前記コンタクトプラグの上端と電気的に接続するように形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記コンタクトプラグは、タングステンを含む材料よりなることを特徴とする請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記第1の導電膜は、TiAlN、TiAlON、TiN、TiAl、Ir、IrOx 、Ru、若しくはRuOx 、又は、これらのうちの少なくとも2種類よりなる積層膜よりなる酸素バリア膜であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記容量絶縁膜は、強誘電体材料よりなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記強誘電体材料はビスマスを含むことを特徴とする請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 半導体基板上に第1の絶縁膜を成膜する工程と、
    前記第1の絶縁膜にコンタクトプラグを形成する工程と、
    前記第1の絶縁膜及び前記コンタクトプラグの上に、第1の導電膜を成膜する工程と、
    下面が前記コンタクトプラグの上端を覆うように、前記第1の導電膜をパターニングすることにより、パターン化された前記第1の導電膜よりなるバリア膜を形成する工程と、
    前記半導体基板上に全面にわたって、前記バリア膜を覆うように、前記第1の導電膜に対する研磨選択比が1よりも大きい第2の絶縁膜を成膜する工程と、
    前記バリア膜の上面を露出させるように、前記第2の絶縁膜を研磨平坦化することにより、前記第2の絶縁膜の上面と前記バリア膜の上面とをほぼ面一にする工程と、
    ほぼ面一となった前記第2の絶縁膜及び前記バリア膜の上に、第3の絶縁膜を成膜する工程と、
    前記第3の絶縁膜に、前記バリア膜の上面を露出させる開口部を形成する工程と、
    前記開口部の壁部及び底部並びに前記第3の絶縁膜の上に第2の導電膜を成膜する工程と、
    前記第2の導電膜における少なくとも前記開口部の壁部及び底部に存在している領域が残存するように、前記第2の導電膜をパターニングすることにより、パターン化された前記第2の導電膜よりなる下部電極を形成する工程と、
    前記下部電極及び前記第3の絶縁膜の上に、第4の絶縁膜を成膜する工程と、
    前記第4の絶縁膜の上に第3の導電膜を成膜する工程と、
    前記第4の絶縁膜及び前記第3の導電膜における少なくとも前記下部電極の上に存在している各々の領域が残存するように、前記第4の絶縁膜及び前記第3の導電膜をパターニングすることにより、パターン化された前記第4の絶縁膜よりなる容量絶縁膜及びパターン化された前記第3の導電膜よりなる上部電極を形成する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  13. 前記第3の絶縁膜に対する前記第1の導電膜のエッチング選択比が1よりも小さいことを特徴とする請求項12に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 半導体基板上に第1の絶縁膜を成膜する工程と、
    前記第1の絶縁膜にコンタクトプラグを形成する工程と、
    前記第1の絶縁膜及び前記コンタクトプラグの上に、第1の導電膜を成膜する工程と、
    下面が前記コンタクトプラグの上端を覆うように、前記第1の導電膜をパターニングすることにより、パターン化された前記第1の導電膜よりなるバリア膜を形成する工程と、
    前記半導体基板上に全面にわたって、前記バリア膜を覆うように、膜厚が前記第1の導電膜の膜厚よりも薄く且つ前記第1の導電膜に対する研磨選択比が1よりも大きいと共に前記バリア膜の上に第1の凸部を有する第2の絶縁膜を成膜する工程と、
    前記第2の絶縁膜における前記第1の凸部を除く領域において、前記第1の絶縁膜の表面からの高さが前記バリア膜の高さとほぼ等しくなるように、前記第2の絶縁膜の上に、該第2の絶縁膜に対する研磨選択比が1よりも小さいと共に前記第1の凸部の上に第2の凸部を有する第3の絶縁膜を形成する工程と、
    前記バリア膜を露出させるように、前記第2の絶縁膜における前記第1の凸部及び前記第3の絶縁膜における前記第2の凸部を研磨平坦化することにより、前記第2の絶縁膜の最上面、前記第3の絶縁膜の上面及び前記バリア膜の上面をほぼ面一にする工程と、
    前記第2の絶縁膜の最上面、前記第3の絶縁膜の上面及び前記バリア膜の上面をほぼ面一にする工程の後に、前記第2の絶縁膜、前記第3の絶縁膜及び前記バリア膜の上に、第4の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第4の絶縁膜に、前記バリア膜の上面を露出させる開口部を形成する工程と、
    前記開口部の壁部及び底部並びに前記第4の絶縁膜の上に、第2の導電膜を成膜する工程と、
    前記第2の導電膜における少なくとも前記開口部の壁部及び底部に存在する領域が残存するように、前記第2の導電膜をパターニングすることにより、パターン化された前記第2の導電膜よりなる下部電極を形成する工程と、
    前記下部電極及び前記第4の絶縁膜の上に、第5の絶縁膜を成膜する工程と、
    前記第5の絶縁膜の上に第3の導電膜を成膜する工程と、
    前記第3の導電膜及び前記第5の絶縁膜における少なくとも前記下部電極の上に存在している各々の領域が残存するように、前記第5の絶縁膜及び前記第3の導電膜をパターニングすることにより、パターン化された前記第5の絶縁膜よりなる容量絶縁膜を形成すると共にパターン化された前記第3の導電膜よりなる上部電極を形成する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  15. 前記第4の絶縁膜に対する前記第1の導電膜のエッチング選択比が1よりも小さいことを特徴とする請求項14に記載の半導体装置の製造方法。
  16. 半導体基板上に第1の絶縁膜を成膜する工程と、
    前記第1の絶縁膜にコンタクトプラグを形成する工程と、
    前記第1の絶縁膜及び前記コンタクトプラグの上に、第1の導電膜を成膜する工程と、
    下面が前記コンタクトプラグの上端を覆うように、前記第1の導電膜をパターニングすることにより、パターン化された前記第1の導電膜よりなるバリア膜を形成する工程と、
    前記半導体基板上に全面にわたって、前記バリア膜を覆うように、前記バリア膜の上に第1の凸部を有する第2の絶縁膜を成膜する工程と、
    前記第2の絶縁膜の上に、該第2の絶縁膜に対する研磨選択比が1よりも小さく且つ前記第1の凸部の上に第2の凸部を有する第3の絶縁膜を成膜する工程と、
    少なくとも前記第3の絶縁膜における前記第2の凸部を除去する工程と、
    前記第2の絶縁膜における前記第2の凸部の下に位置していた領域に、前記バリア膜の上面を露出させる開口部を形成する工程と、
    前記開口部の壁部及び底部並びに前記第3の絶縁膜の上に、第2の導電膜を成膜する工程と、
    前記第2の導電膜における少なくとも前記開口部の壁部及び底部に存在する領域が残存するように、前記第2の導電膜をパターニングすることにより、パターン化された前記第2の導電膜よりなる下部電極を形成する工程と、
    前記下部電極及び前記第3の絶縁膜の上に、第4の絶縁膜を成膜する工程と、
    前記第4の絶縁膜の上に第3の導電膜を成膜する工程と、
    前記第3の導電膜及び前記第4の絶縁膜における少なくとも前記下部電極の上に存在している各々の領域が残存するように、前記第4の絶縁膜及び前記第3の導電膜をパターニングすることにより、パターン化された前記第4の絶縁膜よりなる容量絶縁膜を形成すると共にパターン化された前記第3の導電膜よりなる上部電極を形成する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  17. 前記第2の絶縁膜に対する前記第1の導電膜のエッチング選択比が1よりも小さいことを特徴とする請求項16に記載の半導体装置の製造方法。
  18. 前記開口部は、前記第3の絶縁膜をマスクとするドライエッチングにより形成されることを特徴とする請求項16に記載の半導体装置の製造方法。
  19. 前記コンタクトプラグは、タングステンを含む材料よりなることを特徴とする請求項12、14又は16に記載の半導体装置の製造方法。
  20. 前記第1の導電膜は、TiAlN、TiAlON、TiN、TiAl、Ir、IrOx 、Ru、若しくはRuOx 、又は、これらのうちの少なくとも2種類よりなる積層膜よりなる酸素バリア膜であることを特徴とする請求項12、14、又は16に記載の半導体装置の製造方法。
  21. 前記容量絶縁膜は、強誘電体材料よりなることを特徴とする請求項12、14、又は16に記載の半導体装置の製造方法。
  22. 前記強誘電体材料はビスマスを含むことを特徴とする請求項21に記載の半導体装置の製造方法。
  23. 半導体基板上に形成された第1のバリア膜及び第2のバリア膜と、
    前記第1のバリア膜及び前記第2のバリア膜を覆うと共に前記第1のバリア膜の上面を露出させる第1の開口部及び前記第2のバリア膜の上面を露出させる第2の開口部を有するように形成された層間絶縁膜と、
    前記第1の開口部に形成されたコンケイブ型の第1のキャパシタ及び前記第2の開口部に形成されたコンケイブ型の第2のキャパシタを備え、
    前記層間絶縁膜における前記第1のバリア膜の上に存在している部分の厚さと前記第2のバリア膜の上に存在している部分の厚さとは、10%以内のばらつきであることを特徴とする半導体装置。
  24. 半導体基板上に形成された第1のトランジスタ素子及び第2のトランジスタ素子と、
    前記半導体基板上に、前記第1のトランジスタ素子及び前記第2のトランジスタ素子を覆うように形成された下地膜と、
    前記下地膜を貫通して延びると共に前記第1のトランジスタ素子を構成する第1の拡散層と接続するように形成された第1のコンタクトプラグと、
    前記下地膜を貫通して延びると共に前記第2のトランジスタ素子を構成する第2の拡散層と接続するように形成された第2のコンタクトプラグと、
    前記下地膜の上に、下面が前記第1のコンタクトプラグの上端と接続するように形成された第1のバリア膜と、
    前記下地膜の上に、下面が前記第2のコンタクトプラグの上端と接続するように形成された第2のバリア膜と、
    底部が前記第1のバリア膜の上面と接続されるように形成されたコンケイブ型の第1のキャパシタと、
    底部が前記第2のバリア膜の上面と接続されるように形成されたコンケイブ型の第2のキャパシタとを備え、
    前記第1のキャパシタの高さと前記第2のキャパシタの高さとは、10%以内のばらつきであることを特徴とする半導体装置。
  25. 前記第1のコンタクトプラグ及び前記第2のコンタクトプラグは、タングステンを含む材料よりなることを特徴とする請求項24に記載の半導体装置。
  26. 前記第1のバリア膜及び前記第2のバリア膜は、TiAlN、TiAlON、TiN、TiAl、Ir、IrOx 、Ru、若しくはRuOx 、又は、これらのうちの少なくとも2種類よりなる積層膜よりなる酸素バリア膜であることを特徴とする請求項23又は24に記載の半導体装置の製造方法。
  27. 前記第1のキャパシタ及び前記第2のキャパシタの各々の容量絶縁膜は、強誘電体膜よりなることを特徴とする請求項23又は24に記載の半導体装置。
  28. 前記容量絶縁膜は、ビスマスを含む強誘電体膜よりなることを特徴とする請求項27に記載の半導体装置。
  29. 前記第1のキャパシタ及び前記第2のキャパシタの各々の下部電極は、白金よりなることを特徴とする請求項23又は24に記載の半導体装置。
JP2004067386A 2004-03-10 2004-03-10 半導体装置及びその製造方法 Withdrawn JP2005259872A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004067386A JP2005259872A (ja) 2004-03-10 2004-03-10 半導体装置及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004067386A JP2005259872A (ja) 2004-03-10 2004-03-10 半導体装置及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005259872A true JP2005259872A (ja) 2005-09-22

Family

ID=35085326

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004067386A Withdrawn JP2005259872A (ja) 2004-03-10 2004-03-10 半導体装置及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005259872A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007329232A (ja) * 2006-06-07 2007-12-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 誘電体メモリ及びその製造方法
WO2009057589A1 (ja) * 2007-10-30 2009-05-07 Nec Corporation キャパシタとそれを有する半導体装置およびキャパシタの製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007329232A (ja) * 2006-06-07 2007-12-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 誘電体メモリ及びその製造方法
WO2009057589A1 (ja) * 2007-10-30 2009-05-07 Nec Corporation キャパシタとそれを有する半導体装置およびキャパシタの製造方法
JP5373619B2 (ja) * 2007-10-30 2013-12-18 ルネサスエレクトロニクス株式会社 キャパシタとそれを有する半導体装置およびキャパシタの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6831323B2 (en) Semiconductor device and method for fabricating the same
US6737694B2 (en) Ferroelectric memory device and method of forming the same
US7420237B2 (en) Capacitor element
US6730951B2 (en) Capacitor, semiconductor memory device, and method for manufacturing the same
US7535745B2 (en) Ferroelectric memory device and method of manufacturing the same
US20070069271A1 (en) Methods for manufacturing capacitors for semiconductor devices
US6798010B2 (en) Ferroelectric memory devices
JP2006344929A (ja) 強誘電体キャパシタの製造方法及びこれを利用した半導体装置の製造方法
JP3913203B2 (ja) 半導体装置
US20100052021A1 (en) Semiconductor memory device
US7029983B2 (en) Methods of forming MIM type capacitors by forming upper and lower electrode layers in a recess that exposes a source/drain region of a transistor and MIM capacitors so formed
JP2008130615A (ja) 半導体記憶装置及びその製造方法
JP2003086771A (ja) 容量素子、半導体記憶装置及びその製造方法
US7067329B2 (en) Methods of forming ferroelectric memory devices
JP2002076298A (ja) 半導体記憶装置およびその製造方法
JP2006310637A (ja) 半導体装置
JPWO2002056382A1 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2007335745A (ja) 誘電体メモリ装置及びその製造方法
US6596580B2 (en) Recess Pt structure for high k stacked capacitor in DRAM and FRAM, and the method to form this structure
JP2005259872A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2010141143A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2006253194A (ja) 半導体装置およびその製造方法
KR100418587B1 (ko) 전기도금법을 이용한 반도체 메모리 소자의 형성방법
JP2007329232A (ja) 誘電体メモリ及びその製造方法
JP2009081229A (ja) 半導体装置及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070813

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20071030