JP3912208B2 - 熱処理装置 - Google Patents

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    • H01L21/67109Apparatus for thermal treatment mainly by convection

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体ウエハ等の被処理体に対して比較的低温で所定の処理を施すための熱処理装置に関する。
【従来の技術】
【0002】
【従来の技術】
一般に、半導体集積回路を製造するためにはシリコン基板等よりなる半導体ウエハに対して、成膜処理、エッチング処理、酸化処理、拡散処理、改質処理等の各種の熱処理が行なわれる。これらの熱処理を縦型の、いわゆるバッチ式の熱処理装置にて行う場合には、まず、半導体ウエハを複数枚、例えば25枚程度収容できるカセットから、半導体ウエハを縦型のウエハボートへ移載してこれに多段に支持させる。このウエハボートは、例えばウエハサイズにもよるが30〜150枚程度のウエハを載置できる。このウエハボートは、排気可能な処理容器内にその下方より搬入(ロード)された後、処理容器内が気密に維持される。そして、処理ガスの流量、プロセス圧力、プロセス温度等の各種のプロセス条件を制御しつつ所定の熱処理が施される。
【0003】
ここで、図10を参照して従来の熱処理装置の一例について説明すると、この熱処理装置2は、内筒4と外筒6とよりなる石英製の2重管構造の縦型の所定の長さの処理容器8を有している。上記内筒4内の処理空間Sには、被処理体を保持するための被処理体保持具としての石英製のウエハボート10が収容されており、このウエハボート10には被処理体としての半導体ウエハWが所定のピッチで多段に保持される。
この処理容器8の下方を開閉するためにキャップ12が設けられ、これには磁性流体シール14を介して回転する回転軸16が設けられる。そして、この回転軸16の上端に回転テーブル18が設けられ、このテーブル18上に保温筒20を設け、この保温筒20上に上記ウエハボート10を載置している。そして、上記キャップ12は昇降可能なボートエレベータ22のアーム24に取り付けられており、上記回転軸16やウエハボート10等と一体的に昇降可能にしており、ウエハボート10は処理容器8内へその下方から挿脱可能になされている。
【0004】
上記処理容器8の下端開口部は、例えばステンレス製のマニホールド26が接合されており、このマニホールド26には、熱処理、例えば成膜に必要な種々の処理ガスを処理容器8内へ導入するための複数、図示例では2つのガスノズル28A、28Bが貫通させて設けられている。そして、各ガスノズル28A、28Bには、それぞれガス供給系30A、30Bが接続されると共に、各ガス供給系30A、30Bには、ガス流量を制御する例えばマスフローコントローラのような流量制御器32A、32Bが介設されている。
【0005】
そして、上記各ガスノズル28A、28Bより供給された各処理ガスは、内筒4内の処理空間Sであるウエハの収容領域を上昇して天井部で下方へ折り返し、そして内筒4と外筒6との間隙内を流下して排出されることになる。また、マニホールド26の側壁には、排気口34が設けられており、この排気口34には、図示しない真空ポンプ等が介設されて処理容器8内を真空引きするようになっている。また、処理容器8の外周には、断熱材よりなる断熱層36が設けられており、この内側には、加熱手段として加熱ヒータ38が設けられて内側に位置するウエハWを所定の温度に加熱するようになっている。
【0006】
ここで、この種の従来の熱処理装置2にあっては、例えば900〜1200℃程度の比較的高温域での熱処理、例えば成膜、酸化拡散処理等を行うことを前提として設計されていることから、上記したような高温域での熱的安定性及び熱処理時における外部からのウエハの汚染の防止等の見地より、断熱層36は比較的厚くなされて熱容量が大きくなるように設計されている。また、処理済み後のウエハの温度を急速に下げるためにこの処理容器8の外側に冷却風を吹き付けるようにした、熱処理装置(例えば特開2000−100812号公報等)も知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、最近にあっては、上述したような例えば900〜1200℃程度の高温域ではなく、例えば50〜600℃程度の比較的低温域で半導体ウエハを熱処理する必要性が発生する場合もあった。例えば半導体素子の高速動作の要請に対応するために、配線抵抗の低減化の目的で最近注目されている銅配線を行う場合には、ウエハ上にメッキ等された銅膜を、50〜150℃程度の低温でアニール処理することが必要とされる場合があり、また、配線容量の低減化の目的で層間絶縁膜として誘電率の小さな樹脂等の有機膜を用いる時にはこの有機膜を400〜600℃程度の低温で焼き締めすることが必要とされる場合もある。
【0008】
上述したような、低温域での熱処理を行う場合に、図6に示したような、例えば900〜1200℃程度の高温域用に設計された熱容量の大きな熱処理装置2を用いると、低温で処理したにもかかわらず、ウエハ温度を室温程度の取り扱い温度まで低下させるに非常に長時間を要してしまう。例えば前述したように断熱層36が厚く設定されて熱容量が大きいことから、900〜1200℃程度の高温域での降温速度は5〜6℃/min程度で大きいが、特に、100℃前後での低温域での降温速度は非常に小さくて例えば1〜2℃/min程度になってしまっている。このような低温域での現象は、上記したように処理容器8の側壁に冷却風を吹き付けるような装置例の場合も同様である。
このように、処理済み後にウエハ温度をハンドリング温度まで低下させるのに長時間を要するため、スループットが大幅に低下してしまう、といった問題があった。
本発明は、以上のような問題点に着目し、これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明の目的は、例えば50〜600℃程度の低温域での降温率を高くでき、熱処理のスループットを向上させることが可能な熱処理装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、被処理体に対して所定の熱処理を施す熱処理装置において、排気可能になされた筒体状の処理容器と、複数の前記被処理体を多段に保持して前記処理容器内へ挿脱される被処理体保持手段と、前記処理容器内へ所定の処理ガスを導入する処理ガス導入手段と、前記処理容器の内側に配置されて前記被処理体を加熱する加熱手段と、前記処理容器の壁面を冷却する容器冷却手段と、前記被処理体の降温時に、前記被処理体が収容されている前記被処理体保持手段が設けられた前記処理容器内の領域へ、冷却ガスを直接導入する冷却ガス導入手段と、を備えたことを特徴とする熱処理装置である。
このように、処理容器内に加熱手段を設け、且つこの処理容器の壁面を容器冷却手段により冷却するようにしているので、全体としての熱容量が小さくなり、しかも、処理容器の壁面が冷たいので、低温域での降温率(降温速度)を大幅に向上させることが可能となる。従って、その分、被処理体の熱処理のスループットを向上させることが可能となる。
【0010】
また、冷却ガス導入手段により処理容器内へ直接的に冷却ガスを導入することができるので、その分、低温域での降温率(降温速度)及び動特性を更に向上させることが可能となる。
この場合、例えば請求項2に規定するように、前記冷却ガス導入手段は、前記処理容器内の周方向に沿って複数個配置された冷却ガスノズルを有している。
請求項3に係る発明によれば、被処理体に対して所定の熱処理を施す熱処理装置において、排気可能になされた筒体状の処理容器と、複数の前記被処理体を多段に保持して前記処理容器内へ挿脱される被処理体保持手段と、前記処理容器内へ所定の処理ガスを導入する処理ガス導入手段と、前記処理容器の内側に配置されて前記被処理体を加熱する加熱手段と、前記処理容器の壁面を冷却する容器冷却手段と、を備え、前記処理容器の内壁面には、該内壁面の熱反射率を低下させるための熱反射率低下処理が施されていることを特徴とする熱処理装置である。
これによれば、処理容器の内壁面の熱反射率が低い分だけ容器内部の熱を吸収して容器冷却手段で効率的に熱を系外へ排除できるので、その分、冷却効率が向上し、更に、降温率及び動特性を向上させることが可能となる。
【0011】
また、例えば請求項4に規定するように、前記加熱手段は、棒状になされたヒータ棒よりなり、該ヒータ棒の下端部が前記処理容器の底部側で支持されている。
また、例えば請求項5に規定するように、前記加熱手段は、前記処理容器の内壁面に沿って配置される側部ヒータと、前記処理容器の天井部側に配置されて前記被処理体保持手段の天井部側を加熱する天井部ヒータと、前記処理容器の底部側に配置されて前記被処理体保持手段の底部側を加熱する底部ヒータと、よりなる。
このように、加熱手段として側部ヒータの他に、天井部ヒータと底部ヒータとを設けて放熱量が中央部と比較して多くなる傾向にある被処理体保持手段の上端部及び下端部に保持されている被処理体により多くの熱量を投入するようにしたので、高い温度制御性を維持したまま被処理体の面間温度の均一性を向上させることが可能となる。
【0012】
この場合、例えば請求項6に規定するように、前記側部ヒータ及び前記天井部ヒータは前記処理容器の天井部に支持され、前記底部ヒータは、前記処理容器の下端開口部を開閉する蓋部に支持されている。
このように、主要なヒータである側部ヒータを、スペース的に比較的余裕のある処理容器の天井部にて支持させるようにしたので、他の配管類、例えば処理ガス導入手段や冷却ガス導入手段等の配設が集中する処理容器の下部における配管類の集中を避けることが可能となり、その分、この部分のメンテナンス性を向上させることができる。
【0013】
また、例えば請求項7に規定するように、前記処理容器内の下部の内壁面側には、補助底部ヒータが配置されている。
これによれば、被処理体の温度の面間均一性を一層向上させることが可能となる。
また、例えば請求項8に規定するように、前記処理容器の上部の内壁面側には補助天井部ヒータが配置されている。
これによれば、被処理体の温度の面間均一性を一層向上させることが可能となる。
【0014】
また、例えば請求項9に規定するように、前記容器冷却手段は、前記処理容器の外壁面に密着させて巻回された冷却パイプよりなり、該冷却パイプ内に冷媒を流すように構成されている。
また、例えば請求項10に規定するように、前記冷却パイプは、伝熱セメント材により埋め込まれて前記処理容器の外壁面に固定されている。
これによれば、容器冷却手段の冷却パイプは伝熱セメント材に埋め込まれているので、伝熱面積が向上してその分、熱交換効率も向上し、更に降温率を向上させることが可能となる。
また、例えば請求項11に規定するように、前記容器冷却手段は、2重管構造になされており、その2重管の間に冷媒を流すように構成されている。
また、例えば請求項12に規定するように、前記処理容器の材質は、石英、ステンレススチール、アルミニウムの内のいずれか1つよりなる。
また、例えば請求項13に規定するように、前記被処理体の処理温度は、50〜600℃の範囲内である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る熱処理装置の一実施例を添付図面に基づいて詳述する。図1は本発明に係る熱処理装置の第1実施例を示す構成図、図2は本発明の熱処理装置を示す断面図、図3は加熱手段のヒータ棒を示す斜視図である。
図示するように、この本発明の第1実施例に係る熱処理装置40は下端が開放された円筒体状になされた処理容器42を有している。この処理容器42は、例えば石英の他、ステンレススチールやアルミニウム等の金属により形成することができる。例えば処理容器42の材料として前述したような50〜600℃程度の低温域の中でも、主として350〜600℃程度の高い側で半導体ウエハの処理を行う場合には、耐熱性の高い石英を用い、50〜350℃程度の低い側で半導体ウエハの処理を行う場合には、ステンレススチールやアルミニウム等の金属を用いることができる。
【0016】
この処理容器42の天井部には、開口された排気口46が設けられると共に、この排気口46に例えば直角に横方向へ屈曲された排気ノズル48が連設されている。そして、この排気ノズル46には、途中に圧力制御弁50や排気ポンプ52等が介設された排気系54が接続されており、上記処理容器42内の雰囲気を排気出来るようになっている。尚、処理態様によって、処理容器42内は真空雰囲気や略常圧の雰囲気になされる。
上記処理容器42の下端は、例えばステンレススチール製の筒体状のマニホールド56によって支持されており、このマニホールド56の下方より多数枚の被処理体としての半導体ウエハWを多段に載置した被処理体保持手段としての石英製のウエハボート58が昇降可能に挿脱自在になされている。上記処理容器42の下端と上記マニホールド56の上端との間には、Oリング等のシール部材57が介在されて、この部分の気密性を維持している。本実施例の場合において、このウエハボート58には、例えば30枚程度の直径が300mmのウエハWを略等ピッチで多段に支持できるようになっている。
【0017】
このウエハボート58は、石英製の保温筒60を介してテーブル62上に載置されており、このテーブル62は、マニホールド56の下端開口部を開閉する蓋部64を貫通する回転軸66上に支持される。
そして、この回転軸66の貫通部には、例えば磁性流体シール68が介設され、この回転軸66を気密にシールしつつ回転可能に支持している。また、蓋部64の周辺部とマニホールド56の下端部には、例えばOリング等よりなるシール部材70が介設されており、容器内のシール性を保持している。
上記した回転軸66は、例えばボートエレベータ等の昇降機構72に支持されたアーム74の先端に取り付けられており、ウエハボート58及び蓋部64等を一体的に昇降できるようになされている。尚、上記テーブル62を上記蓋部64側へ固定して設け、ウエハボート58を回転させることなくウエハWの処理を行うようにしてもよい。
【0018】
上記マニホールド56の側部には、上記半導体ウエハWを加熱する加熱手段76と、この処理容器42内へ所定の処理ガスを導入する処理ガス導入手段78と、本発明の特徴の1つである冷却ガス導入手段80とがそれぞれ設けられる。
具体的には、上記加熱手段76は、例えば図3にも示すように、上部をU字状に屈曲した長いヒータ棒82を有しており、このヒータ棒82を図1及び図2にも示すように、処理容器42の周方向に複数個、図2に示す場合には8個設けられているが、この数量に限定されない。このヒータ棒82の長さは、上記ウエハボート58の高さよりも長く設定されており、処理容器42の内壁面にその高さ方向に沿って、且つこの内壁面より僅かな距離だけ離間させた状態で配置されている。そして、このヒータ棒82の下端部82Aは略直角にL字状に屈曲されており、この下端部82Aを上記マニホールド56に固定することにより、このヒータ棒82の全体を支持している。このヒータ棒82としては、例えばカーボンワイヤの周囲を石英層で被覆してなるカーボンワイヤヒータ等を用いることができる。上記各ヒータ棒82は、給電ライン83によりスイッチ機構84を介してヒータ電源86へ接続されている。
【0019】
また、上記処理ガス導入手段78は、上記マニホールド56を貫通させて設けた複数本、図示例では2本の処理ガスノズル88A、88Bを有している。各処理ガスノズル88A、88Bは、処理ガスライン90A、90Bを介して各処理ガス源92A、92Bへそれぞれ接続されている。そして、上記各処理ガスライン90A、90Bには、開閉弁94A、94B及びマスフローコントローラのような流量制御器96A、96Bがそれぞれ介設されている。尚、上記処理ガスノズル88A、88B等は、必要なガス種の数に応じて必要な数量設けられるのは勿論である。
また、上記冷却ガス導入手段80は、図1及び図2にも示すように、上記マニホールド56を貫通されて設けた複数本、図示例では8本の冷却ガスノズル98を有している。これらのガスノズル98は、上記マニホールド56の周方向に沿って略均等に等ピッチになるように配置されており、そのノズル先端は上方に向けられている。各冷却ガスノズル98は、途中に開閉弁102が介設された冷却ガスライン100を介して冷却ガス源104に接続されており、後述するように、熱処理後のウエハ温度を低下させる時に、各冷却ガスノズル98から冷却ガスを噴射するようになっている。
【0020】
ここで冷却ガスとしては、N2 ガス、Arガス、Heガス等の不活性ガス、或いは清浄空気等を用いることができる。また、この冷却ガスライン100に図示しない冷却機構を介設してこの冷却ガスをより低温に冷やしてから噴射するようにしてウエハの降温率を高めるようにしてもよい。
そして、上記処理容器42には、これを冷却するための本発明の特徴とする容器冷却手段110が設けられている。具体的には、この容器冷却手段110は、上記処理容器42の外壁面に、これに密着させて例えば螺旋状に巻回した冷却パイプ112を有している。この冷却パイプ112は、例えば銅等の熱伝導性の良好な材料よりなり、処理容器42の高さ方向の略全体に亘って巻回されている。
【0021】
そして、この冷却パイプ112の一端は冷媒導入口112Aとして形成され、他端は冷媒排出口112Bとして形成される。そして、この冷媒導入口112Aは、途中に開閉弁116を介設した冷媒通路118を介して冷媒源114へ接続されている。ここで、冷媒として、例えば冷却水を用いることができるが、特にこれに限定されるものではなく、この冷却水は循環通路を用いて繰り返し使用するのがよい。
そして、上記処理容器42の外側壁には、この冷却パイプ112を埋め込むようにして所定の厚さになされた熱伝導性の良好な伝熱セメント材120が張り付けられており、必要時に処理容器42の側壁をより効率的に冷却し得るようになっている。
【0022】
次に、以上のように構成された第1実施例の熱処理装置を用いて行なわれる熱処理方法について説明する。ここでは熱処理として、ウエハ表面に形成した銅膜をアニール処理する場合を例にとって説明する。
まず、半導体ウエハWがアンロード状態で熱処理装置が待機状態の時には、処理容器42はプロセス温度より低い温度、例えば50℃程度に維持されており、常温の多数枚、例えば30枚のウエハWが載置された状態のウエハボート58を処理容器42内にその下方より上昇させてロードし、蓋部64でマニホールド56の下端開口部を閉じることにより容器内を密閉する。
そして、処理容器42内を真空引きして所定のプロセス圧力、例えば100Pa程度に維持すると共に、加熱手段76のヒータ棒82への供給電力を増大させることにより、ウエハ温度を上昇させてアニール用のプロセス温度、例えば150℃程度まで昇温して安定させ、その後、所定の処理ガスであるH ガスを流量制御しつつ処理ガス導入手段78の一方の処理ガスノズル、例えば88Aから供給する。
【0023】
このH2 ガスは処理容器42内を上昇しつつ、回転しているウエハボート58に収容されているウエハWと接触して銅膜がアニール処理されることになる。そして、このH2 ガスは処理容器42の天井部の排気口46から系外へ排気されることになる。
このような熱処理(アニール)中において、処理容器42の側壁に設けた容器冷却手段110の冷却パイプ112には、冷却水などの冷媒を流して容器側壁を冷やしてもよいし、或いは冷却水を流さないで熱効率を高めるようにしておいてもよい。このようにして、所定の時間の熱処理が終了したならば、ヒータ棒82への供給電力を抑制し、或いは遮断して次に冷却操作を行う。
【0024】
まず、容器冷却手段110の冷却パイプ112へは冷媒を引き続き流し込み(熱処理中に冷媒を流していない時には冷媒を流し始める)、処理容器42の側壁を冷却し続ける。
これと同時に、処理ガス導入手段78の処理ガスノズル88Aからの処理ガスの供給を停止すると共に、冷却ガス導入手段80の各冷却ガスノズル98から、冷却ガスとして例えばN ガスや清浄空気を処理容器42内へ噴射し、これによりウエハWの冷却を促進させる。
このように、処理容器42の側壁を、冷却パイプ112に冷却水を流すことにより直接的に冷却するようにしており、しかも、処理容器42や伝熱セメント材120等を含めて加熱炉全体の熱容量も小さいので、効率的にウエハWを冷却することができ、この降温率を高めることができる。
【0025】
この場合、上記伝熱セメント材120により冷却パイプ112を埋め込むようにしているので、処理容器42の側壁や冷却パイプ112との間の熱伝導効率が大幅に増大して、その分、処理容器42の温度をより速く低下させることが可能となる。
しかも、これと同時に、処理容器42内へはその下方より冷却ガスが導入されているので、この冷却ガスが処理済みのウエハWと直接接触し、これを冷却することになり、この結果、ウエハWの温度を更に速く低下させることができ、その降温率をより高くすることができる。
また、ここで処理容器42の内壁面に熱反射を低下させるための熱反射率低下処理を予め施しておけば、処理容器42の側壁の熱吸収率が高くなって、処理容器42内の温度、ひいてはウエハWの温度を更に速く低下させることが可能となる。このような熱反射率低下処理としては、容器内壁に、黒化処理を施したり、サンドブラスト等により表面を粗くして熱反射率が低くなるようにすればよい。
【0026】
また、上記容器冷却手段110としては、金属の筒を2重管構造にして、これらの2重管の間に冷媒を流すようにしてもよい。
尚、ここでヒータ棒82を処理容器42内に設けているが、プロセス温度が低いこと及びプロセス内容が銅膜をアニールする処理であること、ヒータ棒82の表面が石英等で被覆されている等の理由から、ウエハが金属汚染される心配は生じない。
ここで、実際に上記熱処理装置40のウエハ降温時の評価を行ったので、その評価結果について説明する。
【0027】
図4は半導体ウエハの降温特性を示すグラフであり、図4(A)は冷却パイプに冷却水を流しているが冷却ガスは噴射していない時の降温特性を示し、図4(B)は冷却パイプに冷却水を流し、且つ冷却ガスも処理容器内へ噴射している時の降温特性を示す。ここではウエハ温度を略150℃から室温程度まで冷却する時の特性を示している。尚、冷却水の流量は共に5リットル/minであり、冷却ガスは清浄空気を用いてその流量は666リットル/minである。
図4(A)に示すように、冷却ガスの噴射はなく、冷却水のみを用いた場合には、温度の低下は全体的に緩やかな曲線を描いており、それでも、温度の高い領域では温との低い領域よりもその温度降下の速度は大きくなっている。例えば温度150℃から100℃までは、降温率は5.9℃/minであり、温度150℃から50℃までは4.3℃/min程度である。この場合、降温率はそれ程高くはないが、図6に示した従来の熱処理装置における降温率1〜2℃/minより遥かに大きく、冷却ガスを用いないでも十分に大きな降温率を得られることが判明した。
【0028】
これに対して、図4(B)に示すように、冷却ガスも冷媒も用いた場合には、温度の低下は急激な曲線を描いており、温度降下の程度は非常に大きくなっている。例えば温度150℃から100℃までの降温率は15.2℃/minであり、温度150℃から50℃までは11.1℃/minであり、図4(A)に示す場合と比較して非常に高い降温率を示していることが判明した。
従って、本発明装置では、処理済みのウエハ温度をより速く低下させることができるので、その分、スループットを大幅に向上させることが可能となる。
【0029】
また、ウエハの熱処理開始時のウエハ温度の昇温操作についても評価を行ったのでその評価結果について説明する。図5はウエハ温度の昇温時の評価結果を示すグラフである。尚、図中、曲線Aは温度制御系のコンピュータからの設定値であり、曲線Bはヒータ棒82への供給電力であり、曲線Cはウエハ温度である。尚、設定温度は150℃、冷却水の流量は5リットル/minである。
このグラフの曲線Cによれば、昇温開始から、目標値の10分以内である略3分程度で設定温度である150℃の近傍(90%以内)に達しており、昇温速度(昇温率)も十分に高く、従来装置と略同様な値に維持できていることが判明し、良好な結果を得ることができた。
【0030】
次に、本発明の第2実施例について説明する。
図6は本発明の熱処理装置の第2実施例を示す構成図、図7は天井部ヒータや底部ヒータの形状を示す平面図である。尚、図1にて説明した構成部品と同一部品については同一参照符号を付して説明を省略する。
この第2実施例では、処理容器42の構成材料を金属に限定して温度安定化までの時間をより短縮化すると共に、加熱手段76のヒータ数をより多くしてプロセス時のウエハの面間温度の均一性の向上を図るようにしている。
すなわち、ここでは、まず処理容器42は、金属汚染を引き起こすことがない金属材料、例えばステンレススチールや表面がアルマイト処理されたアルミニウムにより形成されている。この処理容器42の天井部42Aも、この下端開口部を開閉する蓋部42Bも同様に上記したような金属材料により形成されている。この時、処理容器42の高さ及び直径はそれぞれ約900mm及び500mm程度であり、その容量は173リットル程度である。
【0031】
そして、ウエハボート58を支持する回転テーブル62及びこれに連結される回転軸66の上部は熱伝導をし難い耐熱材料、例えば石英によって形成されている。このウエハボート58には例えば直径が300mmのウエハWが支持される。尚、ここでは、図1に示す装置例で用いた保温筒60(図1参照)は用いていない。
そして、この第2実施例で用いる加熱手段76としては、以下に説明するような複数種類のヒータが用いられることになる。図6中においては、ヒータに関して発熱する部分には、梨地状の模様が付されている。
【0032】
まず、先に図3に示したようなヒータ棒82が、処理容器42の内壁面に沿って上下方向に配置されている。このヒータ棒82は、図2において説明したように、処理容器42の周方向に沿って所定の間隔で多数本配置されており、側部ヒータ130を形成している。この点は、図1において説明した場合と同じである。ただし、この第2実施例では、このヒータ棒82は、処理容器42の底部側壁で支持されるのではなく、図6に示すように処理容器42の天井部42Aにより支持されている。更に、本実施例においては、処理容器42内の底部側に底部ヒータ132を配置すると共に、天井部側にも天井部ヒータ134を配置している。上記底部ヒータ132は、回転テーブル62に対して平面的に対向するように配置しており、ウエハボート58に多段に収容されているウエハWの最下端部側に特に多量の熱量を投入できるようになっている。
【0033】
また、天井部ヒータ134は、ウエハボート58の上端面に対して平面的に対向するように配置しており、ウエハボート58に多段に収容されているウエハWの最上端部側に特に多量の熱量を投入できるようになっている。
上記底部ヒータ132は、配線を兼ねる支柱136により上記蓋部42Bに支持固定されており、ヒータ電源86(図1参照)側に接続されている。これに対して、上記天井部ヒータ134は、配線を兼ねる支柱138を介して処理容器42の天井部42Aに支持固定されている。
ここで、上記底部ヒータ132及び天井部ヒータ134としては、図7(A)に示すように、円形のドーナツ形状になされた平面状のヒータ板を用いてもよいし、図7(B)に示すように、ワイヤカーボンを蛇行状に屈曲変形させて平面的に複数組、例えば3組配置して用いるようにしてもよい。当然のこととして、これらのヒータ132、134は、ウエハWに対して金属汚染を生じないように例えばその表面が高純度の石英により被覆されたり、或いは石英管内にヒータ本体が収容されて構成されている。
【0034】
また、上記底部ヒータ132として、例えば特開2001−156005号公報に開示されているような、例えば高純度の炭素素材よりなる抵抗発熱線を石英プレート中に封入したものを用いてもよいし、この底部ヒータ132を回転テーブル62と一体化して設けるようにしてもよい。
このように、底部ヒータ132や天井部ヒータ134を設けることにより、放熱量がウエハ中央部に対して多くなる傾向にあるウエハボート58の底部や上部に対する投入熱量を多くでき、これにより、ウエハボート58に多段に、例えば25枚程載置されているウエハWの面間温度の均一性を高く維持することが可能となる。
【0035】
この場合、上記した底部ヒータ132や天井部ヒータ134を設けただけでは投入熱量がまだ少ない時には、更に、補助底部ヒータ140や補助天井部ヒータ142を設けるようにしてもよい。上記補助底部ヒータ140や補助天井部ヒータ142は、共にスペース的に余裕のある処理容器42の上方空間を使用するために容器天井部42Aにその上端部を支持固定させている。具体的には、上記補助底部ヒータ140はその発熱部分が処理容器42内の下部の内壁面側に沿って設けられ、上記補助天井部ヒータ142はその発熱部分が処理容器42内の上部の内壁面側に沿って設けられており、それぞれ最下端部近傍のウエハW及び最上端部近傍のウエハWを加熱し得るようになっている。
【0036】
これらの補助底部ヒータ140や補助天井部ヒータ142は、前述したように発熱部は梨地状に記載されている部分だけであり、その他の導通部分は、抵抗値が小さくなるような構成、例えばその直径を大きくすることにより抵抗値を少なくして発熱が生じないようにしてある。これらの補助底部ヒータ140や補助天井部ヒータ142も、ウエハWに対する金属汚染が生じないようにその全体が石英カバー等で被覆されているのは勿論である。
また、上記処理容器42の内壁面は、熱反射率低下処理を行ってもよいし、或いは熱反射率低下処理を行わないで、逆に電界研磨やクロムをメッキする等して熱反射率を高くする処理を行ってもよい。例えばプロセス温度が50〜400℃程度の非常な低温範囲で温度安定化のコントロールが非常に難しいような場合には、熱反射率低下処理を行って熱効率を犠牲にしても温度安定化のコントロールを行う易くし、逆に、プロセス温度が400〜600℃程度の普通の低温範囲内の場合には温度安定化のコントロールも行い易いことから、熱反射率を高くする処理を行って熱効率を向上させるようにしてもよい。
【0037】
次に、この第2実施例の動作について説明する。
ここでの基本的な熱処理方法は、先に説明した第1実施例の場合と同じである。この第2実施例では、加熱手段76のヒータ数を増加したので、より高い昇温率を達成でき、例えば現状の技術では最大200℃/minの昇温率を得ることができる。尚、昇温率の下限については供給電力を抑制することにより、必要な小さな値を得ることができる。
この第2実施例では、例えばウエハボート58を降下させた状態(アンロード状態)の時も処理容器42内へ上昇させた状態(ロード状態)の時も、常に冷却パイプ112に冷却水を流して処理容器42を室温程度に冷却しておく。そして、例えば25枚のウエハWを載置したウエハボート58を上昇させてロードした時に、今までオフしていた加熱手段76の全てのヒータ、すなわち側部ヒータ130、底部ヒータ132、天井部ヒータ134及び設けられている場合には補助底部ヒータ140や補助天井部ヒータ142にフルパワーで通電を開始し、ウエハWをプロセス温度まで昇温する。
【0038】
この場合、処理容器42を冷却していない一般的な処理装置では、ウエハ温度が大き目にオーバーシュートして長時間かかってプロセス温度に安定化して行くが、本実施例では、処理容器42が冷却されているために、温度コントロールのの応答性が良くなるので、オーバーシュートの大きさが抑制されることになり、この結果、ウエハ温度を短時間でプロセス温度に安定化させることができる。
また、この第2実施例では、底部ヒータ132及び天井部ヒータ134、必要な場合には補助底部ヒータ140及び補助天井部ヒータ142を設けて、放熱量がウエハボート58の中央部よりも大きくなる傾向にあるウエハボート58の上下端部への熱供給量を増大させるようにしたので、昇温時及びプロセス時のウエハの面間温度の均一性を高く維持することができる。従って、ウエハボート58に載置されている全てのウエハWの熱履歴を略同一に維持することが可能となる。
プロセスが終了した時には、全てのヒータ132、134、140、142に対する通電をオフし、冷却ガスノズル98からN2 ガス等の冷却ガスを噴射するのは、先に第1実施例にて説明した場合と同様である。
【0039】
ここで、第2実施例の温度上昇時の評価を行ったので、その評価結果について説明する。
図8は従来装置の昇温特性を示すグラフ、図9は本発明の第2実施例の昇温特性を示すグラフである。設定温度は従来装置の場合は150℃、本発明の場合は100℃、ウエハサイズは従来装置の場合は200mm(8インチ)、本発明装置の場合は300mm(12インチ)である。従来装置の場合は140枚のウエハ、本発明の場合は25枚のウエハをそれぞれ収容している。尚、上述のように従来装置と本発明装置とで設定温度が異なるのは、従来装置では100℃程度の非常な低温でのプロセスは考慮していないため、制御可能な下限温度値である150℃を設定温度とした。
【0040】
本発明の評価で用いた装置の場合は、加熱手段76としては、側部ヒータ130、底部ヒータ132、天井部ヒータ134及び補助底部ヒータ140を設けており、補助天井部ヒータ142は設けていない。また、処理容器42の内壁面には、熱反射率低下処理を行った。
また、従来装置の場合にはトップ(4枚目)、センタ(70枚目)、ボトム(136枚目)の各ウエハに熱電対をそれぞれ設けてその温度を測定した。本発明の場合には、1枚目と7枚目と16枚目と25枚目のウエハに熱電対をそれぞれ設けてその温度を測定した。また、その熱電対は、各ウエハ毎にその中心部と周辺部に2個設けて、その温度差も測定した。尚、本発明装置の場合、プロセス圧力は常圧、冷却水の流量は20リットル/min、降温時のN2 ガスの流量は5リットル/minである。
【0041】
図8に示すように、従来装置の場合には昇温開始から設定温度である温度150±5℃の範囲内に入るまでに53分も要しており、スループットの大幅な低下が生じてしまう。また、昇温途中においても、ウエハ面間の温度差が最大30℃も生じ、しかも、この状態が20〜30分間程度のかなり長時間継続し、ウエハに対する熱履歴が大きく異なってしまうことが判明した。尚、ここでは処理容器を150℃に維持した状態でこの中にウエハをロード(搬入)している。
これに対して、図9に示す本発明装置の場合には、昇温開始後7分程度で設定温度である温度100±5℃の範囲内に入るまでに、7分程度要しているだけであり、しかも、昇温指令中止から温度安定領域に入るまでには5分間程度であり、迅速に所定のプロセス温度まで昇温できることが判明する。尚、この時の昇温速度は50℃/minである。
【0042】
このように、昇温指令中止から僅か5分間程でプロセス温度が安定する理由は、昇温時にも冷却水により処理容器42の壁面を冷却することにより、ウエハ温度のオーバーシュートを抑制することができ、これにより温度制御性を向上させることが可能になったからである。
また、ウエハ昇温時のウエハ温度の面間の温度差は最大でも数℃程度であり、ウエハ温度の面間均一性(プロセス時も含む)を非常に向上できることが判明した。
ただし、ウエハ昇温時のウエハの中心部と周辺部との温度差(面内温度差)は最大15℃程度まで大きくなるが、この状態は僅か2〜3分間程度であり、ウエハに熱的な悪影響を与えることはほとんどない。
【0043】
このように、第2実施例のように側部ヒータ130に加えて底部ヒータ132や天井部ヒータ134等を設けることにより、昇温時及びプロセス時のウエハの面間温度均一性を大幅に向上できることが判る。
尚、以上の各実施例では、銅膜をアニールする場合を例にとって説明したが、金属汚染等を問題としない熱処理ならば上記熱処理に限定されないのは勿論である。例えば層間絶縁膜として樹脂層を焼き締める場合には、プロセス温度は300〜600℃程度になり、また、処理ガスとしてNH3 ガス等が用いられる。また、被処理体としては、半導体ウエハに限定されず、ガラス基板やLCD基板等にも、本発明を適用することができる。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の熱処理装置によれば、次のように優れた作用効果を発揮することができる。
本発明によれば、処理容器内に加熱手段を設け、且つこの処理容器の壁面を容器冷却手段により冷却するようにしているので、全体としての熱容量が小さくなり、しかも、処理容器の壁面が冷たいので、低温域での降温率(降温速度)を大幅に向上させることができる。従って、その分、被処理体の熱処理のスループットを向上させることができる。
また、冷却ガス導入手段により処理容器内へ直接的に冷却ガスを導入することができるので、その分、低温域での降温率(降温速度)及び動特性を更に向上させることができる。
請求項3に係る発明によれば、処理容器の内壁面の熱反射率が低い分だけ容器内部の熱を吸収して容器冷却手段で効率的に熱を系外へ排除できるので、その分、冷却効率が向上し、更に、降温率及び動特性を向上させることができる。
請求項5、7、8に係る発明によれば、加熱手段として側部ヒータの他に、天井部ヒータと底部ヒータとを設けて放熱量が中央部と比較して多くなる傾向にある被処理体保持手段の上端部及び下端部に保持されている被処理体により多くの熱量を投入するようにしたので、高い温度制御性を維持したまま被処理体の面間温度の均一性を向上させることができる。
請求項6に係る発明によれば、主要なヒータである側部ヒータを、スペース的に比較的余裕のある処理容器の天井部にて支持させるようにしたので、他の配管類、例えば処理ガス導入手段や冷却ガス導入手段等の配設が集中する処理容器の下部における配管類の集中を避けることができ、その分、この部分のメンテナンス性を向上させることができる。
請求項10に係る発明によれば、容器冷却手段の冷却パイプは伝熱セメント材に埋め込まれているので、伝熱面積が向上してその分、熱交換効率も向上し、更に降温率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱処理装置の第1実施例を示す構成図である。
【図2】本発明の熱処理装置を示す断面図である。
【図3】加熱手段のヒータ棒を示す斜視図である。
【図4】半導体ウエハの降温特性を示すグラフである。
【図5】ウエハ温度の昇温時の評価結果を示すグラフである。
【図6】本発明の熱処理装置の第2実施例を示す構成図である。
【図7】天井部ヒータや底部ヒータの形状を示す平面図である。
【図8】従来装置の昇温特性を示すグラフである。
【図9】本発明の第2実施例の昇温特性を示すグラフである。
【図10】従来の熱処理装置の一例を示す構成図である。
【符号の説明】
40 熱処理装置
42 処理容器
58 ウエハボート(被処理体保持手段)
76 加熱手段
78 処理ガス導入手段
80 冷却ガス導入手段
82 ヒータ棒
88A,88B 処理ガスノズル
98 冷却ガスノズル
110 容器冷却手段
120 伝熱セメント材
130 側部ヒータ
132 底部ヒータ
134 天井部ヒータ
140 補助底部ヒータ
142 補助天井部ヒータ
W 半導体ウエハ(被処理体)

Claims (13)

  1. 被処理体に対して所定の熱処理を施す熱処理装置において、
    排気可能になされた筒体状の処理容器と、
    複数の前記被処理体を多段に保持して前記処理容器内へ挿脱される被処理体保持手段と、
    前記処理容器内へ所定の処理ガスを導入する処理ガス導入手段と、
    前記処理容器の内側に配置されて前記被処理体を加熱する加熱手段と、
    前記処理容器の壁面を冷却する容器冷却手段と、
    前記被処理体の降温時に、前記被処理体が収容されている前記被処理体保持手段が設けられた前記処理容器内の領域へ、冷却ガスを直接導入する冷却ガス導入手段と、
    を備えたことを特徴とする熱処理装置。
  2. 前記冷却ガス導入手段は、前記処理容器内の周方向に沿って複数個配置された冷却ガスノズルを有していることを特徴とする請求項1記載の熱処理装置。
  3. 被処理体に対して所定の熱処理を施す熱処理装置において、
    排気可能になされた筒体状の処理容器と、
    複数の前記被処理体を多段に保持して前記処理容器内へ挿脱される被処理体保持手段と、
    前記処理容器内へ所定の処理ガスを導入する処理ガス導入手段と、
    前記処理容器の内側に配置されて前記被処理体を加熱する加熱手段と、
    前記処理容器の壁面を冷却する容器冷却手段と、
    を備え、前記処理容器の内壁面には、該内壁面の熱反射率を低下させるための熱反射率低下処理が施されていることを特徴とする熱処理装置。
  4. 前記加熱手段は、棒状になされたヒータ棒よりなり、該ヒータ棒の下端部が前記処理容器の底部側で支持されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の熱処理装置。
  5. 前記加熱手段は、前記処理容器の内壁面に沿って配置される側部ヒータと、前記処理容器の天井部側に配置されて前記被処理体保持手段の天井部側を加熱する天井部ヒータと、前記処理容器の底部側に配置されて前記被処理体保持手段の底部側を加熱する底部ヒータと、よりなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の熱処理装置。
  6. 前記側部ヒータ及び前記天井部ヒータは前記処理容器の天井部に支持され、前記底部ヒータは、前記処理容器の下端開口部を開閉する蓋部に支持されていることを特徴とする請求項5記載の熱処理装置。
  7. 前記処理容器内の下部の内壁面側には、補助底部ヒータが配置されていることを特徴とする請求項5または6記載の熱処理装置。
  8. 前記処理容器の上部の内壁面側には補助天井部ヒータが配置されていることを特徴とする請求項5乃至7記載の熱処理装置。
  9. 前記容器冷却手段は、前記処理容器の外壁面に密着させて巻回された冷却パイプよりなり、該冷却パイプ内に冷媒を流すように構成されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の熱処理装置。
  10. 前記冷却パイプは、伝熱セメント材により埋め込まれて前記処理容器の外壁面に固定されていることを特徴とする請求項9記載の熱処理装置。
  11. 前記容器冷却手段は、2重管構造になされており、その2重管の間に冷媒を流すように構成されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の熱処理装置。
  12. 前記処理容器の材質は、石英、ステンレススチール、アルミニウムの内のいずれか1つよりなることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の熱処理装置。
  13. 前記被処理体の処理温度は、50〜600℃の範囲内であることを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の熱処理装置。
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