JPH11204447A - 枚葉式の熱処理装置 - Google Patents

枚葉式の熱処理装置

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JPH11204447A
JPH11204447A JP1640498A JP1640498A JPH11204447A JP H11204447 A JPH11204447 A JP H11204447A JP 1640498 A JP1640498 A JP 1640498A JP 1640498 A JP1640498 A JP 1640498A JP H11204447 A JPH11204447 A JP H11204447A
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JP
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heat
wafer
processed
processing container
heat treatment
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JP1640498A
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Wataru Okase
亘 大加瀬
Kazuji Aoki
一二 青木
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Tokyo Electron Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理済みの被処理体の温度を、搬出可能な温
度まで迅速に下げることができる枚葉式の熱処理装置を
提供する。 【解決手段】 枚葉式の熱処理装置において、下端に開
口部2を有する処理容器4と、この処理容器の天井部に
設けた加熱手段18と、前記処理容器の上方に連通され
た被処理体Wの受渡室30と、この受渡室に設けられ
て、前記被処理体を載置しつつこれを前記処理容器内に
昇降させる昇降載置台20と、前記受渡室内に設けられ
て、処理済みの被処理体を降下させた時に前記開口部に
臨ませて輻射熱を遮断するための出没可能になされた熱
遮断シャッター部材50とを備えるように構成する。こ
れにより、処理済みの被処理体の温度を、搬出可能な温
度まで迅速に下げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、枚葉式の熱処理装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、集積回路等の半導体装置を製造
するためには、半導体ウエハ等に、酸化、成膜、拡散、
アニール等の各種の熱処理が施される。この種の熱処理
を行なうためには、半導体ウエハサイズが小さい場合に
は一度に多数枚のウエハの熱処理を行なうバッチ式の処
理装置が用いられていたが、ウエハサイズが8インチ、
12インチへと次第に大型化するに従って、処理の均一
性の確保が難しいバッチ式の処理装置から、一枚ずつウ
エハを高速で処理する枚葉式の熱処理装置が多用される
傾向になってきた。
【0003】この枚葉式の熱処理装置の一例としては、
下端が開口された石英製の処理容器内に、その下方より
昇降可能な載置台に載置した半導体ウエハを導入し、こ
れを熱処理するようになっている。加熱源としては、処
理容器の天井部に、例えば発熱量の大きな面状ヒータを
配置しておき、これによりウエハを高速でプロセス温度
まで加熱昇温するようになっている。熱処理の種類にも
よるが、一般に、酸化処理を行なう場合には、H2 O等
の所定の処理ガスの存在の基でウエハを例えば900〜
1050℃程度まで加熱し、形成する酸化膜の膜厚にも
よるが、60秒程度の酸化処理を行なう。そして、熱処
理が完了したならば、処理済みのウエハを処理容器の下
方へ降下させて、この状態でウエハを搬送が可能な温
度、例えば600℃以下まで自然冷却するまで待機し、
搬送可能温度まで温度が下がったならば、装置外へウエ
ハを取り出すようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の従
来の処理装置にあっては、処理容器の下方で処理済みの
ウエハが搬出可能な温度まで低下するまで待機する場
合、この上方に位置する処理容器自体からの輻射熱或い
は加熱ヒータからの輻射熱が待機中のウエハにかなり入
射するので、搬出可能温度まで温度が低下するまでにか
なりの時間を要し、スループットを低下させる原因とな
っていた。この輻射熱を低減させる手法として、処理容
器自体の高さを大きくして、熱源と待機中のウエハとの
間の距離を大きくすることも行なわれるているが、この
場合には、装置自体の高さが大型化してしまうという問
題があった。
【0005】そこで、本出願人は、特開平5−2993
69号公報において、処理容器の開口部の下方に複数段
の遮熱用シャッターを配置した構造の熱処理装置を提案
している。しかし、この装置は、処理空間内の熱容量が
変動することを主として抑制するものであり、待機中の
ウエハに入射する輻射熱を抑制するものではない。ま
た、上述したように熱容量の変動の抑制を目的としてい
ることから、シャッターを上下に複数段設けなければな
らず、装置の高さが大型化するという問題点を依然とし
て有していた。本発明は、以上のような問題点に着目
し、これを有効に解決すべく創案されたものである。本
発明の目的は、処理済みの被処理体の温度を、搬出可能
な温度まで迅速に下げることができる枚葉式の熱処理装
置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するために、枚葉式の熱処理装置において、下端に
開口部を有する処理容器と、この処理容器の天井部に設
けた加熱手段と、前記処理容器の上方に連通された被処
理体の受渡室と、この受渡室に設けられて、前記被処理
体を載置しつつこれを前記処理容器内に昇降させる昇降
載置台と、前記受渡室内に設けられて、処理済みの被処
理体を降下させた時に前記開口部に臨ませて輻射熱を遮
断するための出没可能になされた熱遮断シャッター部材
とを備えるように構成したものである。
【0007】これにより、処理容器内で所定の熱処理が
行なわれた被処理体は、昇降載置台を降下させることに
よって、処理容器の下方に連結された受渡室内に位置さ
せる。次に、この状態で、熱遮断シャッター部材を駆動
することによってこれを処理容器の開口部に臨ませるこ
とによって、被処理体の上方を覆い、高温状態の処理容
器や加熱手段からの輻射熱を遮断し、この輻射熱が被処
理体に届かないようにする。このように待機中の処理済
みの被処理体には、輻射熱が当たらないので、これを迅
速に搬出可能温度まで冷却することが可能となる。この
ことは、搬出可能温度までの冷却時間を同一とすると、
処理装置自体の高さを従来装置と比較して小さくできる
ことを意味する。
【0008】この場合、熱遮断シャッター部材は、例え
ば水平旋回可能なされたシャッターアームと、これに保
持させた熱遮断板により形成することができる。熱遮断
板としては、耐熱性及び耐腐食性に優れて輻射熱を遮断
する例えば不透明石英板により形成することができる。
特に、この熱遮断板を所定ピッチで複数枚積層するよう
に構成すれば、熱遮断効率を一層高めることができる。
また、シャッターアーム自体に、冷媒通路を設けてこれ
に冷媒を流すように構成すれば、これに保持させている
熱遮断板自体も強制的に冷却することができるので、被
処理体の冷却を一層迅速に行なうことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る枚葉式の熱処
理装置の一実施例を添付図面に基づいて詳述する。図1
は本発明に係る枚葉式の熱処理装置を示す断面構成図、
図2は熱遮断シャッター部材を示す拡大側面図、図3は
熱遮断シャッターを示す拡大平面図、図4はシャッター
アームに形成された冷媒通路を示す図である。ここでは
熱処理として被処理体としての半導体ウエハの表面に酸
化膜を形成する場合について説明する。
【0010】図1に示すようにこの枚葉式の熱処理装置
は下端が開口された開口部2を備えた有天井の処理容器
4を有している。この処理容器4は天井部がドーム状に
成形されて下端が開放された筒体状の石英製外筒6と、
この内側に所定の間隙を隔てて同心状に配置された内筒
8により構成されている。外筒6の下端にはステンレス
製の筒体状のマニホールド7がシール部材9を介して連
結されており、この内壁面には支持部10が内側へ突出
されてリング状に設けられており、これに上記内筒8の
下端を支持させている。また、内筒8の天井部にはガス
流入口12が形成されており、処理容器4の下部側壁に
設けたガス導入ノズル14から導入した処理ガス等を内
外筒8、6間の間隙を上方向へ導いて、このガス流入口
12から内筒8内へ流下させるようになっている。
【0011】また、マニホールド7の側壁には、ガス排
出ノズル16が受けられており、これには図示しない真
空ポンプ等を介設した排気系が接続されて、処理容器4
内の雰囲気を排出できるようになっている。処理容器4
の上方には、加熱手段として平面状になされた面状発熱
体18が設けられており、処理容器4内の昇降載置台2
0上に載置した被処理体としての半導体ウエハWを加熱
し得るようになっている。この面状発熱体18の直径
は、ウエハWの直径よりも大きく設定されており、ウエ
ハWの面内均一加熱を行なうようになっている。この面
状発熱体18は、単位面積の発熱量が大きな2ケイ化モ
リブデンや、鉄、クロム、アルミニウムの合金よりなる
カンタル(商品名)を用いることができ、ウエハを迅速
に加熱し得るようになっている。
【0012】また、外筒6の外側には、これより所定の
間隙だけ隔てて全体を囲むようにして例えば石英製の外
管22が気密に設けられており、この下部に設けたパー
ジガス導入口24からO2 ガスやHClガス等のパージ
ガスを導入して反対側に設けたパージガス排出口26か
ら排出するようになっている。このパージガスにより、
外部より侵入してくる重金属等の汚染物を排出して金属
コンタミを防止する。また更に、この外管22の外側に
は、ドーム状にこの全体を覆うようにして例えばSiC
よりなるコンタミ防止壁28が配置されており、この上
方に位置する面状発熱体18に重金属等の汚染物質が含
まれていてもこれが処理容器4の内側へ原子レベルで侵
入することを防止するようになっている。
【0013】一方、処理容器4の下端の開口部2には、
上記マニホールド7を介して半導体ウエハWの受け渡し
を行なうための受渡室30が処理容器4内に連通するよ
うに設けられる。この受渡室30は、例えばアルミニウ
ムにより箱状に形成されており、この開口部のフランジ
部34を、上記マニホールド7の下端のフランジ部32
にOリング等のシール部材36を介して気密に接続され
ている。この受渡室30内には処理容器4の軸心に位置
させて、前記昇降載置台20が設けられている。この昇
降載置台20は、受渡室30の底部38に例えば差動排
気ロッドシール40を介して気密に昇降可能に設けられ
た石英製の昇降ロッド42を有しており、この上端に3
本の石英製の分岐ロッド44を介して石英製の載置板4
6を取り付けて構成されている。そして、この載置板4
6の上面周辺部に、例えば3本の石英製の支持ピン48
を起立させて、この支持ピン48に半導体ウエハWを直
接支持させている。
【0014】このようにウエハWを面ではなく、複数点
で支持することにより、載置板46に対してウエハWの
偏当たりがなくなって、この面内均一加熱をより保証す
ることが可能となる。この昇降ロッド42は、例えばボ
ールネジ等の昇降機構51に連結されており、これを昇
降駆動させることにより、ウエハWを処理容器4内に上
昇させてプロセスエリアに位置させ得るようになってい
る。そして、この受渡室30内には、本発明の特徴とす
る熱遮断シャッター部材50が設けられる。具体的に
は、この熱遮断シャッター部材50は、シャッターアー
ム52とこれに保持される熱遮断板54により構成され
る。図2及び図3にも示されるようにこのシャッターア
ーム52は、受渡室30の底部38にシール軸受56を
介して気密に旋回可能に貫通させて設けた旋回軸58の
上端に取り付けられており、シャッターアーム52を、
昇降時のウエハと干渉しないように所定の角度θだけ水
平面内で旋回して待避できるようになっている。
【0015】尚、受渡室30の大きさは、シャッターア
ーム52の旋回を許容できる程度に水平方向へ十分に大
きく形成されている。このシャッターアーム52は、先
端側の面積を広くして、ここに上記ウエハWと略同じ形
状の円板状の熱遮断板54を載置している。このシャッ
ターアーム52は、例えばアルミニウムやステンレスス
チールのような熱伝導性の良好な材料により一定の肉厚
をもって形成され、その表面には、セラミックコート或
いはPBIのような耐熱樹脂コート等を施して耐熱性を
持たせてある。また、この肉厚なシャッターアーム52
内には、図4にも示すように、このアームの略全域を通
るように冷媒通路60が形成されており、この冷媒通路
60は、上記旋回軸58内を通って外部に引き出され
て、これに例えばチラーのような冷媒を流してシャッタ
ーアーム52の全体を所定の温度まで冷却できるように
なっている。この冷媒通路60を形成するにはシャッタ
ーアーム52を厚み方向に2つ割りにして、この分割面
に通路用の溝を削り込んだ後に両者を接合すればよい。
【0016】また、熱遮断板54は、耐熱性及び耐腐食
性が良好で、しかも輻射熱を通さない材料、例えば内部
に多数の発泡を含んだ薄い不透明石英を用いることがで
きる。この熱遮断板54の大きさは、この上方の処理容
器4や面状発熱体18からの輻射熱がウエハに当たらな
いように少なくともウエハWの直径よりも大きく設定す
ることが望ましい。また、ここでは、輻射熱に対する遮
断性を良好にするために、薄い熱遮断板54を3枚用
い、これらの間にそれぞれ3個の石英製のスペーサ部材
62を介在させて略等ピッチで積層固定されている。
尚、熱遮断板54の枚数及び各板間のスペーサ部材62
の数はこれに限定されない。
【0017】ちなみに12インチサイズのウエハWを処
理する場合には、熱遮断板54の直径L1は、40〜5
0cm程度、各熱遮断板54の厚みL2は2〜3mm程
度、各板間のピッチL3は5〜10mm程度に設定する
のがよい。図1に戻って64は、旋回軸58を回転させ
る旋回モータである。また、この受渡室30の側壁に
は、ゲートバルブ66を介して、真空引き可能なロード
ロック室68が設けられており、この中には、旋回及び
屈伸可能になされた多関節アームよりなる搬送アーム7
0が設けられて、受渡室30内との間でウエハWの受け
渡しを行なうようになっている。
【0018】次に、以上のように構成された本発明装置
の動作について説明する。まず、ロードロック室68内
の搬送アーム70により、未処理の半導体ウエハWを、
開放されたゲートバルブ66を介して受渡室30内に導
入し、これを図1に示すように下方へ降下されている昇
降載置台20の載置板46上に載置して受け渡す。
【0019】次に、ゲートバルブ66を閉じて受渡室3
0内を密閉すると共に熱遮断シャッター部材50の旋回
モータ64を駆動することにより、シャッターアーム5
2を図3の一点鎖線で示すように所定の角度θだけ旋回
させてこれをウエハWの上方から退避させる。そして、
昇降機構51を駆動することにより、昇降ロッド42を
上昇させて、この上端の載置板46上に保持してあるウ
エハWを図5に示すように処理容器4内の所定のプロセ
スエリアに位置させる。
【0020】この処理容器4内は、面状発熱体18から
の放熱により、予め所定のプロセス温度、或いはそれに
近い温度まで加熱されており、プロセスエリアに位置づ
けされたウエハWをプロセス温度に昇温維持しつつ、ガ
ス導入ノズル14から所定の処理ガスを供給し、所定の
熱処理、例えば酸化処理を行なう。酸化処理を行なう時
には、例えばプロセス温度は900〜1050℃程度の
範囲内であり、プロセス圧力は、例えば50〜760T
orr程度の範囲内である。処理ガスとしては、O2
ス、H2 Oガス或いはHClとH2 Oの混合ガス、また
はこの混合ガスにNH3 ガスを加えたガス等を用いるこ
とができ、これらを所定の流量で流す。
【0021】面状発熱体18は、単位面積当たりの発熱
量の大きな2ケイ化モリブデン等を用いているので、ウ
エハを迅速にプロセス温度まで加熱昇温し、この温度に
維持することができる。また、プロセス中においては、
外筒22内には、所定量のO2 やHClガス等のパージ
ガスを流しており、しかも、この外筒22の外側には、
コンタミ防止壁28を配置しているので、外部から例え
ば面状発熱体18中に含まれている重金属原子が処理容
器4内へ侵入しようとしても、上記コンタミ防止壁28
やパージガスによりこの重金属はトラップされてその侵
入を阻止でき、ウエハがコンタミ汚染されることを防止
することができる。
【0022】このようにして、所定の時間、例えば形成
すべき酸化膜の厚さにもよるが、30〜60秒程度の間
だけ酸化処理を行なったならば、再度、昇降機構51を
駆動して昇降ロッド42を降下させて、図1に示すよう
に処理済みのウエハWを処理容器4の下方の受渡室30
内に位置させる。これと同時に、旋回モータ64を再度
駆動することにより、旋回軸58を角度θだけ逆回転さ
せて今まで退避させていたシャッターアーム52と熱遮
断板54を処理容器4の開口部2に臨ませて、これによ
り待機状態のウエハの上方を覆うようにして、ウエハ温
度が、例えば600℃以下の搬出可能温度まで冷えるま
でここで待機させる。
【0023】ここで、待機中のウエハWに向けて、10
50℃程度の高温状態の面状発熱体18や処理容器4か
らは輻射熱が放出されているが、この輻射熱はウエハW
の上方を覆うようにして設けられている熱遮断板54に
より遮断されるので、ウエハWには輻射熱が入り込ま
ず、従って、これを迅速に冷却することができる。この
場合、熱遮断板54は、所定のピッチで多層配置されて
いるので、各熱遮断板54の境界面で輻射熱が例えば上
方へ反射されることになり、ウエハWに入る輻射熱を一
層抑制することができるので、その分、ウエハを迅速に
冷却することができる。
【0024】また更に、ここでは熱遮断板54を支持す
るシャッターアーム52に冷媒通路60を設け、これに
チラーのような冷媒を流してアーム自体を例えば100
〜150℃程度に冷却するようにしたので、この冷却効
果により各熱遮断板54も冷却されることになり、その
分、熱遮断板54から放射される輻射熱が少なくなり、
更に、ウエハを迅速に搬出可能温度まで冷却することが
できる。特に、処理容器4内が常圧程度の雰囲気になっ
ている場合には、シャッターアーム52で冷えた冷気が
対流によって下方のウエハを直接冷却するので、ウエハ
の一層迅速な冷却が可能となる。すなわち、シャッター
アーム52内に冷媒を通すことにより、ウエハ温度を一
定温度まで再現性よく、よりすばやく冷却することがで
きる。
【0025】このようにして搬出可能温度までウエハW
が冷却されると、前述したと逆の経路を経て、処理済み
のウエハWはロードロック室68内へ搬出されることに
なる。このように本発明では、熱処理後の待機状態のウ
エハ上に熱遮断板54を位置させてウエハに入り込もう
とする輻射熱を遮断するようにしたので、ウエハWを所
定の搬出可能温度まで迅速に冷却することができ、その
分、スループットを向上させることができる。
【0026】また、所定の搬出可能温度までの待機時間
(冷却時間)を、熱遮断板を有していない従来装置と同
じと仮定した場合には、本発明装置では、熱遮断板で輻
射熱を遮断できる分だけ処理容器4の高さを小さくし
て、ウエハと面状発熱体18との間を短くすることがで
き、その分、装置全体の高さを小さくしてこの装置の小
型化を図ることが可能となる。この点に関して、従来の
装置例では、処理容器の高さが略700mm程度であっ
たが、本発明装置の場合には、略600mm程度で済
み、略100mm程度だけ処理容器の高さを小さくする
ことができた。また、このように処理容器の高さを小さ
くできると、この容積もその分、小さくできるので、真
空引きに要する時間も短くできる。
【0027】ここでは、シャッターアーム52を図3に
示すように角度θだけ旋回させて退避させるようにした
が、これに限定されず、例えばエアシリンダ等を用いて
熱遮断板54を待機中の上に出没させるようにしてもよ
い。また、上記実施例では熱処理として、酸化処理を例
にとって説明したが、これに限定されず、熱拡散処理、
CVD成膜処理、アニール処理等にも本発明装置を適用
することができる。そして、熱遮断板54は、輻射熱を
遮断する構造なので、処理容器4内が常圧の場合は勿
論、真空雰囲気中の場合でも効率的にウエハの冷却が可
能である。また、ここでは処理容器として2重管構造の
ものを採用したが、これに限らず、単管構造のものでも
よい。更には、被処理体としては半導体ウエハに限定さ
れず、ガラス基板、LCD基板等にも適用できるのは勿
論である。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の枚葉式の
熱処理装置によれば、次のように優れた作用効果を発揮
することができる。処理済みの被処理体を受渡室内で待
機させて冷却する際に、この上方に熱遮断シャッター部
材を設けて被処理体に向かってくる輻射熱を遮断するよ
うにしたので、被処理体を搬出可能温度まで迅速に冷却
することができる。従って、その分、被処理体の熱処理
のスループットを向上させることができる。また、冷却
時間を同じと仮定した場合には、輻射熱を遮断できる分
だけ処理容器の高さを短かくでき、その分、装置の小型
化に寄与することができる。また、熱遮断シャッター部
材を構成する熱遮断板を所定のピッチで積層構造とする
ことにより、各熱遮断板の境界部分で輻射熱を反射する
ことができるので、その分、更に被処理体の迅速冷却が
可能となる。更に、熱遮断シャッター部材を構成するシ
ャッターアームの冷媒通路に冷媒を流してこれを冷却す
ることにより、一層、被処理体の迅速冷却が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る枚葉式の熱処理装置を示す断面構
成図である。
【図2】熱遮断シャッター部材を示す拡大側面図であ
る。
【図3】熱遮断シャッターを示す拡大平面図である。
【図4】シャッターアームに形成された冷媒通路を示す
図である。
【図5】昇降載置台を上昇させた時の熱処理装置を示す
断面構成図である。
【符号の説明】
2 開口部 4 処理容器 6 外筒 8 内筒 14 ガス導入ノズル 16 ガス排出ノズル 18 面状発熱体(加熱手段) 20 昇降載置台 30 受渡室 46 載置板 50 熱遮断シャッター部材 51 昇降機構 52 シャッターアーム 54 熱遮断板 58 旋回軸 60 冷媒通路 62 スペーサ部材 W 半導体ウエハ(被処理体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/324 H01L 21/324 G W

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下端に開口部を有する処理容器と、この
    処理容器の天井部に設けた加熱手段と、前記処理容器の
    上方に連通された被処理体の受渡室と、この受渡室に設
    けられて、前記被処理体を載置しつつこれを前記処理容
    器内に昇降させる昇降載置台と、前記受渡室内に設けら
    れて、処理済みの被処理体を降下させた時に前記開口部
    に臨ませて輻射熱を遮断するための出没可能になされた
    熱遮断シャッター部材とを備えたことを特徴とする枚葉
    式の熱処理装置。
  2. 【請求項2】 前記熱遮断シャッター部材は、水平旋回
    可能になされたシャッターアームと、このアームに保持
    されている熱遮断板とよりなることを特徴とする請求項
    1記載の枚葉式の熱処理装置。
  3. 【請求項3】 前記熱遮断板は、所定のピッチで複数枚
    積層されることを特徴とする請求項1または2記載の枚
    葉式の熱処理装置。
  4. 【請求項4】 前記シャッターアームには、冷媒を流す
    ための冷媒通路が設けられていることを特徴とする請求
    項2または3記載の枚葉式の熱処理装置。
  5. 【請求項5】 前記熱遮断板は、少なくとも前記被処理
    体の上方を覆うような大きさを有することを特徴とする
    請求項2乃至4のいずれかに記載の枚葉式の熱処理装
    置。
  6. 【請求項6】 前記熱遮断板は、不透明石英板よりなる
    ことを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載の枚
    葉式の熱処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008227264A (ja) * 2007-03-14 2008-09-25 Hitachi Kokusai Electric Inc 基板処理装置
JP2009033019A (ja) * 2007-07-30 2009-02-12 Hitachi Kokusai Electric Inc 基板処理装置および半導体装置の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008227264A (ja) * 2007-03-14 2008-09-25 Hitachi Kokusai Electric Inc 基板処理装置
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