JP2000021799A - 枚葉式熱処理装置 - Google Patents
枚葉式熱処理装置Info
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- JP2000021799A JP2000021799A JP10185831A JP18583198A JP2000021799A JP 2000021799 A JP2000021799 A JP 2000021799A JP 10185831 A JP10185831 A JP 10185831A JP 18583198 A JP18583198 A JP 18583198A JP 2000021799 A JP2000021799 A JP 2000021799A
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- shutter
- heat
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 シャッター室の露出部の腐食を防止する。
【解決手段】 昇降可能な基板保持部2により被処理基
板Wを一枚ずつ下部の炉口3から上昇搬入させて所定の
熱処理を行う熱処理炉1と、この熱処理炉1の下部に設
けられ、炉口3から降下搬出された熱処理後の被処理基
板Wを所定の温度に冷却するために前記炉口3を熱遮蔽
する開閉可能な遮熱シャッター4を有するシャッター室
5とを備え、前記シャッター室5内の露出面が耐食性を
有する被覆材でコーティングされている。
板Wを一枚ずつ下部の炉口3から上昇搬入させて所定の
熱処理を行う熱処理炉1と、この熱処理炉1の下部に設
けられ、炉口3から降下搬出された熱処理後の被処理基
板Wを所定の温度に冷却するために前記炉口3を熱遮蔽
する開閉可能な遮熱シャッター4を有するシャッター室
5とを備え、前記シャッター室5内の露出面が耐食性を
有する被覆材でコーティングされている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、枚葉式熱処理装置
に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの製造プロセスにおいて
は、被処理基板である半導体ウエハに酸化、拡散、成
膜、アニール等の処理を施すために、各種の熱処理装置
が使用されている。この熱処理装置としては、一度に多
数枚のウエハの熱処理が可能なバッチ式の熱処理装置
と、ウエハを一枚ずつ熱処理する枚葉式の熱処理装置と
が知られている。特に、枚葉式熱処理装置は、ウエハの
面内均一な熱処理および急速な昇降温を要する熱処理が
比較的容易に可能であることから、ウエハサイズの大型
化および半導体素子の微細化に伴い多く使用されるよう
になってきている。
は、被処理基板である半導体ウエハに酸化、拡散、成
膜、アニール等の処理を施すために、各種の熱処理装置
が使用されている。この熱処理装置としては、一度に多
数枚のウエハの熱処理が可能なバッチ式の熱処理装置
と、ウエハを一枚ずつ熱処理する枚葉式の熱処理装置と
が知られている。特に、枚葉式熱処理装置は、ウエハの
面内均一な熱処理および急速な昇降温を要する熱処理が
比較的容易に可能であることから、ウエハサイズの大型
化および半導体素子の微細化に伴い多く使用されるよう
になってきている。
【0003】この枚葉式熱処理装置は、昇降可能な基板
保持部によりウエハを一枚ずつ下部の炉口から上昇搬入
させて所定の熱処理を行うための熱処理炉を備えてい
る。また、この熱処理炉の下部には、炉口から降下搬出
された熱処理後のウエハを所定の温度、例えばウエハを
搬送することが可能な温度になるまで冷却するために前
記炉口を熱遮蔽する開閉可能な遮熱シャッターを有する
シャッター室が設けられている。このシャッター室は、
金属で形成されている。
保持部によりウエハを一枚ずつ下部の炉口から上昇搬入
させて所定の熱処理を行うための熱処理炉を備えてい
る。また、この熱処理炉の下部には、炉口から降下搬出
された熱処理後のウエハを所定の温度、例えばウエハを
搬送することが可能な温度になるまで冷却するために前
記炉口を熱遮蔽する開閉可能な遮熱シャッターを有する
シャッター室が設けられている。このシャッター室は、
金属で形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記枚
葉式熱処理装置においては、処理ガスやクリーニングガ
スとして、例えば塩素系ガス等の腐食性を有するガスを
使用した場合、シャッター室内の露出部が腐食性ガスと
接触することにより腐食されやすいという問題がある。
また、シャッター室は、ウエハを冷却するために冷却さ
れていることが好ましいが、シャッター室の内壁面に付
着した腐食性ガスが過冷却により結露して強い腐食性を
呈するようになった場合、更に腐食されやすくなる問題
がある。また、前記遮熱シャッターにあっては、その上
面の遮熱部材が処理ガスおよび輻射熱に直接さらされる
ため、交換等のメンテナンスを定期的に行う必要がある
が、シャッター室内に設けられている遮熱シャッターを
外部に取り出すためにシャッター室を分解しなければな
らず、メンテナンスが大変であるという問題もある。
葉式熱処理装置においては、処理ガスやクリーニングガ
スとして、例えば塩素系ガス等の腐食性を有するガスを
使用した場合、シャッター室内の露出部が腐食性ガスと
接触することにより腐食されやすいという問題がある。
また、シャッター室は、ウエハを冷却するために冷却さ
れていることが好ましいが、シャッター室の内壁面に付
着した腐食性ガスが過冷却により結露して強い腐食性を
呈するようになった場合、更に腐食されやすくなる問題
がある。また、前記遮熱シャッターにあっては、その上
面の遮熱部材が処理ガスおよび輻射熱に直接さらされる
ため、交換等のメンテナンスを定期的に行う必要がある
が、シャッター室内に設けられている遮熱シャッターを
外部に取り出すためにシャッター室を分解しなければな
らず、メンテナンスが大変であるという問題もある。
【0005】そこで、本発明は、上述した課題を解決す
るためになされたものである。本発明の目的は、シャッ
ター室の露出部の腐食を防止することができる枚葉式熱
処理装置を提供することにある。また、本発明の他の目
的は、シャッター室内の遮熱シャッターのメンテナンス
を容易に行うことができる枚葉式熱処理装置を提供する
ことにある。
るためになされたものである。本発明の目的は、シャッ
ター室の露出部の腐食を防止することができる枚葉式熱
処理装置を提供することにある。また、本発明の他の目
的は、シャッター室内の遮熱シャッターのメンテナンス
を容易に行うことができる枚葉式熱処理装置を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1に
係る発明は、昇降可能な基板保持部により被処理基板を
一枚ずつ下部の炉口から上昇搬入させて所定の熱処理を
行う熱処理炉と、この熱処理炉の下部に設けられ、炉口
から降下搬出された熱処理後の被処理基板を所定の温度
に冷却するために前記炉口を熱遮蔽する開閉可能な遮熱
シャッターを有するシャッター室とを備え、前記シャッ
ター室内の露出部を耐食性を有する被覆材でコーティン
グしてなることを特徴とする。これにより、シャッター
室内の露出部の腐食を防止することが可能となる。
係る発明は、昇降可能な基板保持部により被処理基板を
一枚ずつ下部の炉口から上昇搬入させて所定の熱処理を
行う熱処理炉と、この熱処理炉の下部に設けられ、炉口
から降下搬出された熱処理後の被処理基板を所定の温度
に冷却するために前記炉口を熱遮蔽する開閉可能な遮熱
シャッターを有するシャッター室とを備え、前記シャッ
ター室内の露出部を耐食性を有する被覆材でコーティン
グしてなることを特徴とする。これにより、シャッター
室内の露出部の腐食を防止することが可能となる。
【0007】請求項2に係る発明は、請求項1記載の枚
葉式熱処理装置において、前記シャッター室の壁部に内
壁面を所定の温度に加熱するための加熱手段を設けたこ
とを特徴とする。これにより、シャッター室の内壁面に
付着した腐食性ガスの結露を防止して、シャッター室内
の内壁面等の腐食を防止することが可能となる。
葉式熱処理装置において、前記シャッター室の壁部に内
壁面を所定の温度に加熱するための加熱手段を設けたこ
とを特徴とする。これにより、シャッター室の内壁面に
付着した腐食性ガスの結露を防止して、シャッター室内
の内壁面等の腐食を防止することが可能となる。
【0008】請求項3に係る発明は、請求項1または2
記載の枚葉式熱処理装置において、前記シャッター室の
側部にメンテナンス用の開口部と、この開口部を塞ぐ蓋
とを設けたことを特徴とする。これにより、シャッター
室内の遮熱シャッターのメンテナンスを容易に行うこと
が可能となる。
記載の枚葉式熱処理装置において、前記シャッター室の
側部にメンテナンス用の開口部と、この開口部を塞ぐ蓋
とを設けたことを特徴とする。これにより、シャッター
室内の遮熱シャッターのメンテナンスを容易に行うこと
が可能となる。
【0009】前記熱処理炉としては、酸化、拡散、成
膜、アニールの処理が可能に構成されていることが好ま
しい(請求項4)。
膜、アニールの処理が可能に構成されていることが好ま
しい(請求項4)。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を添
付図面に基づいて詳述する。図1は本発明の実施の形態
である枚葉式熱処理装置を示す縦断面図、図2はシャッ
ター室の構成を示す斜視図、図3は同シャッター室にお
けるシャッター板の動きを示す平面図、図4は図1の枚
葉式熱処理装置の全体を概略的に示す側面図、図5は同
枚葉式熱処理装置の全体を概略的に示す平面図である。
付図面に基づいて詳述する。図1は本発明の実施の形態
である枚葉式熱処理装置を示す縦断面図、図2はシャッ
ター室の構成を示す斜視図、図3は同シャッター室にお
けるシャッター板の動きを示す平面図、図4は図1の枚
葉式熱処理装置の全体を概略的に示す側面図、図5は同
枚葉式熱処理装置の全体を概略的に示す平面図である。
【0011】図1において、1は被処理基板である半導
体ウエハWに所定の熱処理、例えば酸化処理を施すのに
適するように構成された枚葉式熱処理装置の熱処理炉で
ある。この熱処理炉1の下部には、昇降可能な基板保持
部(ウエハホルダーともいう)2により下部の炉口3か
ら熱処理炉1内に上昇搬入されて熱処理され、炉口3か
ら降下搬出された熱処理後のウエハWを所定の温度、具
体的にはウエハWの搬送が可能な温度例えば600℃以
下に冷却するために、炉口3を熱遮蔽する開閉可能な遮
熱シャッター4を有するシャッター室5が設けられてい
る。
体ウエハWに所定の熱処理、例えば酸化処理を施すのに
適するように構成された枚葉式熱処理装置の熱処理炉で
ある。この熱処理炉1の下部には、昇降可能な基板保持
部(ウエハホルダーともいう)2により下部の炉口3か
ら熱処理炉1内に上昇搬入されて熱処理され、炉口3か
ら降下搬出された熱処理後のウエハWを所定の温度、具
体的にはウエハWの搬送が可能な温度例えば600℃以
下に冷却するために、炉口3を熱遮蔽する開閉可能な遮
熱シャッター4を有するシャッター室5が設けられてい
る。
【0012】前記熱処理炉1は、上端が閉塞され下端が
開口された石英製の円筒状の処理容器である反応管から
なっている。この熱処理炉1は、同心状に配置された外
管6と内管7の二重管構成になっていることが好まし
い。外管6の下側部には処理ガス等を外管6と内管7と
の間に導入するためのガス導入ノズル8が設けられてい
る。ガス導入ノズル8には、処理ガス等のガス源に通じ
る配管が接続される(図示省略)。外管6には、酸素
(O2)ガスをパージして後述するヒータ14からウエ
ハWへの重金属汚染を抑制ないし防止するためのガスパ
ージ部9が表面を覆うように一体形成されていることが
好ましい。
開口された石英製の円筒状の処理容器である反応管から
なっている。この熱処理炉1は、同心状に配置された外
管6と内管7の二重管構成になっていることが好まし
い。外管6の下側部には処理ガス等を外管6と内管7と
の間に導入するためのガス導入ノズル8が設けられてい
る。ガス導入ノズル8には、処理ガス等のガス源に通じ
る配管が接続される(図示省略)。外管6には、酸素
(O2)ガスをパージして後述するヒータ14からウエ
ハWへの重金属汚染を抑制ないし防止するためのガスパ
ージ部9が表面を覆うように一体形成されていることが
好ましい。
【0013】内管7の上端部にはガス流入口10が形成
されており、内管7の下側部には処理ガス等を排気する
ためのガス排気ノズル11が外管6を貫通して設けられ
ている。ガス排気ノズル11には、熱処理炉1内を減圧
処理、微減圧処理ないし常圧処理のために例えば50〜
760Torrの範囲で減圧排気が可能な真空ポンプ等
に通じる排気管が接続される(図示省略)。前記内管7
は、シャッター室5の上面部に開口形成された炉口3と
連通するように載置され、フランジ押え12により固定
されている。前記外管6は、前記内管7のフランジ押え
12の上面部に載置され、フランジ押え13により固定
されている。
されており、内管7の下側部には処理ガス等を排気する
ためのガス排気ノズル11が外管6を貫通して設けられ
ている。ガス排気ノズル11には、熱処理炉1内を減圧
処理、微減圧処理ないし常圧処理のために例えば50〜
760Torrの範囲で減圧排気が可能な真空ポンプ等
に通じる排気管が接続される(図示省略)。前記内管7
は、シャッター室5の上面部に開口形成された炉口3と
連通するように載置され、フランジ押え12により固定
されている。前記外管6は、前記内管7のフランジ押え
12の上面部に載置され、フランジ押え13により固定
されている。
【0014】前記熱処理炉1は、ウエハWを加熱するた
めのヒータ14を上部に有している。このヒータ14
は、熱処理炉1の上方にウエハWと対向するように面状
に配置された抵抗発熱体からなる主発熱体15と、ウエ
ハWの周囲を囲むように配置された抵抗発熱体からなる
補助発熱体16とを備えており、これら主発熱体15お
よび補助発熱体16を個別に制御することによりウエハ
Wを面内均一に加熱できるようになっている。主発熱体
15および補助発熱体16は、例えば発熱量の大きい二
ケイ化モリブデンからなっていることが好ましい。
めのヒータ14を上部に有している。このヒータ14
は、熱処理炉1の上方にウエハWと対向するように面状
に配置された抵抗発熱体からなる主発熱体15と、ウエ
ハWの周囲を囲むように配置された抵抗発熱体からなる
補助発熱体16とを備えており、これら主発熱体15お
よび補助発熱体16を個別に制御することによりウエハ
Wを面内均一に加熱できるようになっている。主発熱体
15および補助発熱体16は、例えば発熱量の大きい二
ケイ化モリブデンからなっていることが好ましい。
【0015】前記ヒータ14は、熱処理炉1に覆い被せ
られる、上部が閉塞された円筒状の断熱材17を有し、
この断熱材17の天井部と内周上側部に前記主発熱体1
5と補助発熱体16が取付けられている。また、断熱材
17の内側には、発熱体15,16からウエハWへの重
金属汚染の抑制ないし防止と、均熱性を図るために、例
えば炭化ケイ素(SiC)からなる均熱壁18が設けら
れていることが好ましい。また、断熱材17の外側は、
図示しない冷却ジャケットで覆われている。前記ヒータ
14は、外管6のフランジ押え13の上方に環状の断熱
体19を介して支持されていると共に、内管7のフラン
ジ押え12にボルト20で連結されて固定されている。
られる、上部が閉塞された円筒状の断熱材17を有し、
この断熱材17の天井部と内周上側部に前記主発熱体1
5と補助発熱体16が取付けられている。また、断熱材
17の内側には、発熱体15,16からウエハWへの重
金属汚染の抑制ないし防止と、均熱性を図るために、例
えば炭化ケイ素(SiC)からなる均熱壁18が設けら
れていることが好ましい。また、断熱材17の外側は、
図示しない冷却ジャケットで覆われている。前記ヒータ
14は、外管6のフランジ押え13の上方に環状の断熱
体19を介して支持されていると共に、内管7のフラン
ジ押え12にボルト20で連結されて固定されている。
【0016】前記シャッター室5は、金属材例えばアル
ミニウム合金により形成されている。このシャッター室
5内の露出部には、腐食性ガスの接触による腐食を防止
するために耐食性を有する被覆材がコーティングされて
いる(図示省略)。例えば、シャッター室5の内壁面
(後述の補助室の内壁面を含む)には、被覆材としてテ
フロンコートが施されていることが好ましい。また、遮
熱シャッター4の回動軸が摺接する部分やシャッター室
5の嵌め合い部等の機械的精度の要求される部分には、
被覆材としてSiO2系コート、またはCrO3、Al
O3、SiO2を主成分とするコート、すなわち硬質の
酸化クロムをベースとした複合セラミックで構成された
セラミックコート(セラミックコーティング)が施されて
いることが好ましい。
ミニウム合金により形成されている。このシャッター室
5内の露出部には、腐食性ガスの接触による腐食を防止
するために耐食性を有する被覆材がコーティングされて
いる(図示省略)。例えば、シャッター室5の内壁面
(後述の補助室の内壁面を含む)には、被覆材としてテ
フロンコートが施されていることが好ましい。また、遮
熱シャッター4の回動軸が摺接する部分やシャッター室
5の嵌め合い部等の機械的精度の要求される部分には、
被覆材としてSiO2系コート、またはCrO3、Al
O3、SiO2を主成分とするコート、すなわち硬質の
酸化クロムをベースとした複合セラミックで構成された
セラミックコート(セラミックコーティング)が施されて
いることが好ましい。
【0017】このセラミックコートの被膜の厚みは、例
えば30〜100μmの範囲で膜厚形成が可能で、この
被膜は無機質であるため、腐食性の液体や気体がシャッ
ター室の母材側に浸透して母材を腐食させたり、被膜を
剥離させるなどのトラブルを発生させない。また、高硬
度(例えばビッカーズ硬度が1200〜2000)であ
り、高い粒子間結合力(例えば800Kg/cm2以
上)、高密着力を示す。
えば30〜100μmの範囲で膜厚形成が可能で、この
被膜は無機質であるため、腐食性の液体や気体がシャッ
ター室の母材側に浸透して母材を腐食させたり、被膜を
剥離させるなどのトラブルを発生させない。また、高硬
度(例えばビッカーズ硬度が1200〜2000)であ
り、高い粒子間結合力(例えば800Kg/cm2以
上)、高密着力を示す。
【0018】また、シャッター室5の壁部には、内壁面
に付着した腐食性ガスの結露を防止すべく内壁面を所定
の温度例えば120℃程度に加熱するための加熱手段と
して、熱媒体温度制御装置であるチラーにより所定の温
度に制御された熱媒体例えばガルデン(商品名)を循環
させるため熱媒体通路21が設けられている。前記シャ
ッター室5は、上述したような耐食および結露防止構造
とするために、その加工性を考慮して、図2にも示すよ
うに、上部材5a、中央部材5bおよび下部材5cに大
きく三分割し、これらをろう付けにより結合して形成さ
れていることが好ましい。
に付着した腐食性ガスの結露を防止すべく内壁面を所定
の温度例えば120℃程度に加熱するための加熱手段と
して、熱媒体温度制御装置であるチラーにより所定の温
度に制御された熱媒体例えばガルデン(商品名)を循環
させるため熱媒体通路21が設けられている。前記シャ
ッター室5は、上述したような耐食および結露防止構造
とするために、その加工性を考慮して、図2にも示すよ
うに、上部材5a、中央部材5bおよび下部材5cに大
きく三分割し、これらをろう付けにより結合して形成さ
れていることが好ましい。
【0019】前記基板保持部2は、ウエハWを水平に載
置可能な形状に例えば石英により形成されており、下部
には例えば不透明石英からなる遮熱板22を介して例え
ば石英製の昇降軸23が連結されている。前記シャッタ
ー室5の底部(下部材5c)には、熱処理炉1内から降
下搬出された前記基板保持部2の遮熱板22を収容する
ための補助室24が設けられており、この補助室24の
底部を垂直に前記昇降軸23が昇降可能に貫通してい
る。
置可能な形状に例えば石英により形成されており、下部
には例えば不透明石英からなる遮熱板22を介して例え
ば石英製の昇降軸23が連結されている。前記シャッタ
ー室5の底部(下部材5c)には、熱処理炉1内から降
下搬出された前記基板保持部2の遮熱板22を収容する
ための補助室24が設けられており、この補助室24の
底部を垂直に前記昇降軸23が昇降可能に貫通してい
る。
【0020】補助室24の底部には、昇降軸23の貫通
部をシールするための例えばN2等の不活性ガスシール
からなる軸シール部材25が設けられている。この軸シ
ール部材25は、N2等でのパージが可能であり、例え
ば90〜120℃に温度制御されている。また、シール
性を向上させるために、軸シール部材25と昇降機構2
6の昇降アーム27との間には昇降軸23を覆うように
ベローズ(図示省略)が設けられていることが好まし
い。前記昇降軸23の下端は、ボールネジおよびリニア
ガイドからなる昇降機構26の昇降アーム27に連結さ
れており、これにより基板保持部2の昇降が行われるよ
うになっている。
部をシールするための例えばN2等の不活性ガスシール
からなる軸シール部材25が設けられている。この軸シ
ール部材25は、N2等でのパージが可能であり、例え
ば90〜120℃に温度制御されている。また、シール
性を向上させるために、軸シール部材25と昇降機構2
6の昇降アーム27との間には昇降軸23を覆うように
ベローズ(図示省略)が設けられていることが好まし
い。前記昇降軸23の下端は、ボールネジおよびリニア
ガイドからなる昇降機構26の昇降アーム27に連結さ
れており、これにより基板保持部2の昇降が行われるよ
うになっている。
【0021】前記遮熱シャッター4は、炉口3を非接触
で開閉すべく一端の回動軸28を中心に水平回動可能に
シャッター室5内に設けられている。この回動軸28
は、シャッター室5の底部を回動可能に貫通しており、
シャッター室5の底部には、前記回動軸28の貫通部を
シールするための例えば磁性流体シールからなる軸シー
ル部材29が設けられている。前記回動軸28には、モ
ータ等の回動機構30が連結されている。
で開閉すべく一端の回動軸28を中心に水平回動可能に
シャッター室5内に設けられている。この回動軸28
は、シャッター室5の底部を回動可能に貫通しており、
シャッター室5の底部には、前記回動軸28の貫通部を
シールするための例えば磁性流体シールからなる軸シー
ル部材29が設けられている。前記回動軸28には、モ
ータ等の回動機構30が連結されている。
【0022】遮熱シャッター4には、これを所定の温
度、例えば100〜150℃程度に冷却するために、熱
媒体を循環させるための熱媒体通路31が遮熱シャッタ
ー4の全面に渡って設けられている。この熱媒体通路3
1を設けるには、遮熱シャッター4を厚さ方向に二分割
して、その分割面に熱媒体通路31を加工した後、両者
をろう付けにより結合すればよい。前記シャッター室5
の熱媒体通路21に供給される熱媒体と、前記遮熱シャ
ッター4の熱媒体通路31に供給される熱媒体とは、例
えば個別または共通のチラーにより個別に温度制御され
るようになっている。前記遮熱シャッター4の表面に
は、耐熱性および耐食性のために、例えば前述したセラ
ミックコート等が施されている。
度、例えば100〜150℃程度に冷却するために、熱
媒体を循環させるための熱媒体通路31が遮熱シャッタ
ー4の全面に渡って設けられている。この熱媒体通路3
1を設けるには、遮熱シャッター4を厚さ方向に二分割
して、その分割面に熱媒体通路31を加工した後、両者
をろう付けにより結合すればよい。前記シャッター室5
の熱媒体通路21に供給される熱媒体と、前記遮熱シャ
ッター4の熱媒体通路31に供給される熱媒体とは、例
えば個別または共通のチラーにより個別に温度制御され
るようになっている。前記遮熱シャッター4の表面に
は、耐熱性および耐食性のために、例えば前述したセラ
ミックコート等が施されている。
【0023】前記遮熱シャッター4は、炉口3を覆う遮
熱体32を上面部に有している。遮熱シャッター4およ
び遮熱体32は、炉口3からウエハWに入射する輻射熱
を遮断するために炉口3の口径よりも大きく形成されて
いることが好ましい。この遮熱体32は、耐熱性および
耐食性に優れ、しかも輻射熱を通さない材料、例えば内
部に多数の気泡を有する不透明石英からなる厚さの薄い
複数枚の遮熱板33と、これら遮熱板33を上下方向に
適宜間隔で積層した状態に支持するスペーサ部材34と
から構成されている。前記遮熱体32は、洗浄や交換等
のメンテナンスのために遮熱シャッター4の上面部に着
脱可能に取付けられている。
熱体32を上面部に有している。遮熱シャッター4およ
び遮熱体32は、炉口3からウエハWに入射する輻射熱
を遮断するために炉口3の口径よりも大きく形成されて
いることが好ましい。この遮熱体32は、耐熱性および
耐食性に優れ、しかも輻射熱を通さない材料、例えば内
部に多数の気泡を有する不透明石英からなる厚さの薄い
複数枚の遮熱板33と、これら遮熱板33を上下方向に
適宜間隔で積層した状態に支持するスペーサ部材34と
から構成されている。前記遮熱体32は、洗浄や交換等
のメンテナンスのために遮熱シャッター4の上面部に着
脱可能に取付けられている。
【0024】前記シャッター室5の側部(一側部)に
は、メンテナンス用の開口部35と、この開口部35を
塞ぐ蓋36とが設けられている。前記遮熱シャッター4
は、図3に仮想線で示すように、メンテナンス時に開口
部35から外部へ突出可能になっており、遮熱体32の
交換等のメンテナンスが容易にできるようになってい
る。すなわち、遮熱シャッター4は、回動軸28により
炉口3直下の閉位置Aと炉口3から側方へ退避した開位
置Bとの間で開閉操作される他に、閉位置Aから更に外
側に回動して開口部35から突出したメンテナンス位置
Cまで回動操作されるように構成されている。前記蓋3
6は、メンテナンス時に容易に取外せるように、ネジ止
め等により着脱可能に取付けられている。
は、メンテナンス用の開口部35と、この開口部35を
塞ぐ蓋36とが設けられている。前記遮熱シャッター4
は、図3に仮想線で示すように、メンテナンス時に開口
部35から外部へ突出可能になっており、遮熱体32の
交換等のメンテナンスが容易にできるようになってい
る。すなわち、遮熱シャッター4は、回動軸28により
炉口3直下の閉位置Aと炉口3から側方へ退避した開位
置Bとの間で開閉操作される他に、閉位置Aから更に外
側に回動して開口部35から突出したメンテナンス位置
Cまで回動操作されるように構成されている。前記蓋3
6は、メンテナンス時に容易に取外せるように、ネジ止
め等により着脱可能に取付けられている。
【0025】また、前記シャッター室5の側部(他側
部)には、基板保持部2をシャッター室5内に降下さ
せ、遮熱シャッター4を閉じた状態で、側方から基板保
持部2に対するウエハWの移載を行うための搬出入口3
7が設けられ、この搬出入口37にはウエハWの搬送を
行う多関節アームからなる搬送アーム機構38を内部に
具備した搬送室39がゲートバルブ40を介して連結さ
れている(図4ないし図5参照)。搬送室39には、複
数枚例えば25枚程度のウエハWを収納したカセット
(図示省略)を気密に収容してセットするためのカセッ
ト室41と、シャッター室5で搬送可能な温度まで冷却
された処理済みのウエハWを更にカセットに収納可能な
温度例えば100℃程度に冷却するための基板冷却室4
2とが連結されている。
部)には、基板保持部2をシャッター室5内に降下さ
せ、遮熱シャッター4を閉じた状態で、側方から基板保
持部2に対するウエハWの移載を行うための搬出入口3
7が設けられ、この搬出入口37にはウエハWの搬送を
行う多関節アームからなる搬送アーム機構38を内部に
具備した搬送室39がゲートバルブ40を介して連結さ
れている(図4ないし図5参照)。搬送室39には、複
数枚例えば25枚程度のウエハWを収納したカセット
(図示省略)を気密に収容してセットするためのカセッ
ト室41と、シャッター室5で搬送可能な温度まで冷却
された処理済みのウエハWを更にカセットに収納可能な
温度例えば100℃程度に冷却するための基板冷却室4
2とが連結されている。
【0026】カセット室41は、外部からカセットを搬
入搬出する扉付カセット出入口、搬送室39との間を開
閉するゲートバルブ、カセットの昇降機構等を備えてい
る(図示省略)。基板冷却室42は、ウエハWを収容し
て密閉した状態で窒素(N2)ガス等の不活性冷却ガス
によりウエハWを強制的に冷却する冷却機構、搬送室3
9との間を開閉するゲートバルブ等を備えている(図示
省略)。
入搬出する扉付カセット出入口、搬送室39との間を開
閉するゲートバルブ、カセットの昇降機構等を備えてい
る(図示省略)。基板冷却室42は、ウエハWを収容し
て密閉した状態で窒素(N2)ガス等の不活性冷却ガス
によりウエハWを強制的に冷却する冷却機構、搬送室3
9との間を開閉するゲートバルブ等を備えている(図示
省略)。
【0027】前記シャッター室5、基板冷却室42およ
びカセット室41は、搬送室39を中心としてその周囲
に配置されており、ウエハWを効率よく搬送できるよう
に構成されている。そして、前記搬送室39の搬送アー
ム機構38は、処理済みのウエハWをシャッター室5内
の基板保持部2上から搬出し、冷却室42を介してカセ
ット室41のカセット内に戻し、基板冷却室42でウエ
ハWを冷却している間にカセット室41のカセット内か
ら未処理のウエハWを取り出してカセット室5内の基板
保持部2上に移載するようになっている。
びカセット室41は、搬送室39を中心としてその周囲
に配置されており、ウエハWを効率よく搬送できるよう
に構成されている。そして、前記搬送室39の搬送アー
ム機構38は、処理済みのウエハWをシャッター室5内
の基板保持部2上から搬出し、冷却室42を介してカセ
ット室41のカセット内に戻し、基板冷却室42でウエ
ハWを冷却している間にカセット室41のカセット内か
ら未処理のウエハWを取り出してカセット室5内の基板
保持部2上に移載するようになっている。
【0028】なお、図5において、43は、シャッター
室5のメンテナンス用の開口部35に臨んで設けられた
メンテナンスエリアである。従来の熱処理装置では後方
および側方の多方向をメンテナンスエリアとして確保し
ておかなければならなかったが、本発明の熱処理装置に
おいては一方向のみで容易にメンテナンスが可能であ
る。このメンテナンスエリア43を囲むように処理ガス
等の供給を行うガスユニット、制御ボックス、チラー等
を含む熱媒体制御分配ユニット等が配設されている(図
示省略)。図1において、47はシャッター室5の熱媒
体通路21に熱媒体を供給・排出する熱媒体給排口部、
48は遮熱シャッター4の熱媒体通路31に熱媒体を供
給・排出する熱媒体給排口部である。
室5のメンテナンス用の開口部35に臨んで設けられた
メンテナンスエリアである。従来の熱処理装置では後方
および側方の多方向をメンテナンスエリアとして確保し
ておかなければならなかったが、本発明の熱処理装置に
おいては一方向のみで容易にメンテナンスが可能であ
る。このメンテナンスエリア43を囲むように処理ガス
等の供給を行うガスユニット、制御ボックス、チラー等
を含む熱媒体制御分配ユニット等が配設されている(図
示省略)。図1において、47はシャッター室5の熱媒
体通路21に熱媒体を供給・排出する熱媒体給排口部、
48は遮熱シャッター4の熱媒体通路31に熱媒体を供
給・排出する熱媒体給排口部である。
【0029】次に、以上の構成からなる枚葉式熱処理装
置の作用を説明する。先ず、搬送室39の搬送アーム機
構38がカセット室41のカセット内から未処理のウエ
ハWを取り出し、ゲートバルブ40を介して搬出入口3
7からシャッター室5内に搬入し、シャッター室5内で
待機している基板保持部2上に移載する。次に、ゲート
バルブ40を閉じてシャッター室5内を密閉すると共
に、遮熱シャッター4が閉位置Aから開位置Bに水平に
回動して炉口3を開き、昇降機構26が基板保持部2を
上昇させて、基板保持部2上に載置されているウエハW
を炉口3から熱処理炉1内の所定のプロセスエリアに上
昇搬入させて所定の熱処理、例えば酸化処理を行う。処
理ガスとしては、例えば酸素(O2)ガス、H2Oガス、
HClとH2Oの混合ガス、あるいはこれらのガスにN
H3を加えたガス等が用いられる。熱処理炉1内のクリ
ーニングガスとしては、例えばHClガスが用いられ
る。
置の作用を説明する。先ず、搬送室39の搬送アーム機
構38がカセット室41のカセット内から未処理のウエ
ハWを取り出し、ゲートバルブ40を介して搬出入口3
7からシャッター室5内に搬入し、シャッター室5内で
待機している基板保持部2上に移載する。次に、ゲート
バルブ40を閉じてシャッター室5内を密閉すると共
に、遮熱シャッター4が閉位置Aから開位置Bに水平に
回動して炉口3を開き、昇降機構26が基板保持部2を
上昇させて、基板保持部2上に載置されているウエハW
を炉口3から熱処理炉1内の所定のプロセスエリアに上
昇搬入させて所定の熱処理、例えば酸化処理を行う。処
理ガスとしては、例えば酸素(O2)ガス、H2Oガス、
HClとH2Oの混合ガス、あるいはこれらのガスにN
H3を加えたガス等が用いられる。熱処理炉1内のクリ
ーニングガスとしては、例えばHClガスが用いられ
る。
【0030】熱処理炉1内のプロセスエリアは、ヒータ
ー14の主発熱体15および補助発熱体16により所定
のプロセス温度例えば1050℃程度に予め加熱されて
おり、ガス導入ノズル8から所定の処理ガスを導入する
と共にガス排気ノズル11から所定の圧力で減圧排気し
ながらウエハWに所定時間例えば60秒程度熱処理を施
す。熱処理が終了したなら、昇降機構26によりウエハ
Wを熱処理炉1内からシャッター室5内に降下搬出し、
遮熱シャッター4を閉位置Aに回動させて炉口3を閉
じ、ウエハWを搬送可能な温度になるまで所定時間例え
ば60秒程度冷却する。この間、熱処理炉1内は不活性
ガス例えば窒素(N2)ガスで置換されつつ減圧排気さ
れている。
ー14の主発熱体15および補助発熱体16により所定
のプロセス温度例えば1050℃程度に予め加熱されて
おり、ガス導入ノズル8から所定の処理ガスを導入する
と共にガス排気ノズル11から所定の圧力で減圧排気し
ながらウエハWに所定時間例えば60秒程度熱処理を施
す。熱処理が終了したなら、昇降機構26によりウエハ
Wを熱処理炉1内からシャッター室5内に降下搬出し、
遮熱シャッター4を閉位置Aに回動させて炉口3を閉
じ、ウエハWを搬送可能な温度になるまで所定時間例え
ば60秒程度冷却する。この間、熱処理炉1内は不活性
ガス例えば窒素(N2)ガスで置換されつつ減圧排気さ
れている。
【0031】ウエハWの冷却が終了したなら、ゲートバ
ルブ40を開け、搬送アーム機構38により処理済みの
ウエハWをシャッター室5内の基板保持部2上から搬出
して基板冷却室42に搬入し、ウエハWをカセットに収
納可能な温度になるまで所定時間例えば60秒程度強制
的に冷却する。ウエハWをシャッター室5内から搬送室
39内に搬出したり、搬送室39からシャッター室5内
に搬入するときには、搬送室39内は、図示しない減圧
排気装置により熱処理炉1内と同じ圧力に制御されてい
ることが好ましい。
ルブ40を開け、搬送アーム機構38により処理済みの
ウエハWをシャッター室5内の基板保持部2上から搬出
して基板冷却室42に搬入し、ウエハWをカセットに収
納可能な温度になるまで所定時間例えば60秒程度強制
的に冷却する。ウエハWをシャッター室5内から搬送室
39内に搬出したり、搬送室39からシャッター室5内
に搬入するときには、搬送室39内は、図示しない減圧
排気装置により熱処理炉1内と同じ圧力に制御されてい
ることが好ましい。
【0032】前記基板冷却室42で処理済みのウエハW
を冷却している間に、搬送アーム機構38がカセット室
41のカセット内から未処理のウエハWを取り出して前
述と同様にシャッター室5内に搬入し、更にウエハWを
熱処理炉1内に上昇搬入して熱処理を開始する。基板冷
却室42でのウエハWの冷却が終了したなら、搬送アー
ム機構38がそのウエハWを基板冷却室42から搬出し
てカセット室41のカセット内に戻し、以下同様のサイ
クルでウエハWの熱処理が一枚ずつ連続的に行われるこ
とになる。
を冷却している間に、搬送アーム機構38がカセット室
41のカセット内から未処理のウエハWを取り出して前
述と同様にシャッター室5内に搬入し、更にウエハWを
熱処理炉1内に上昇搬入して熱処理を開始する。基板冷
却室42でのウエハWの冷却が終了したなら、搬送アー
ム機構38がそのウエハWを基板冷却室42から搬出し
てカセット室41のカセット内に戻し、以下同様のサイ
クルでウエハWの熱処理が一枚ずつ連続的に行われるこ
とになる。
【0033】ところで、前記シャッター室5内は、炉口
3を遮熱シャッター4で閉じたとしても非接触で閉じて
いるため、熱処理炉1内と連通した状態にあり、熱処理
炉1内をガス排気ノズル11から減圧排気しているとい
えども、処理ガスの一部がシャッター室5内の露出部に
接触する場合がある。この場合、処理ガスが腐食性を有
していると、シャッター室5内の露出部が腐食するおそ
れがある。
3を遮熱シャッター4で閉じたとしても非接触で閉じて
いるため、熱処理炉1内と連通した状態にあり、熱処理
炉1内をガス排気ノズル11から減圧排気しているとい
えども、処理ガスの一部がシャッター室5内の露出部に
接触する場合がある。この場合、処理ガスが腐食性を有
していると、シャッター室5内の露出部が腐食するおそ
れがある。
【0034】しかしながら、前記シャッター室5内の露
出部には、耐食性を有する被覆材でコーティングされて
いるため、処理ガスとして腐食性ガスを使用したとして
も、シャッター室5内の露出部の腐食を防止することが
でき、耐久性の向上が図れる。また、前記シャッター室
5の壁部には、内壁面を所定の温度に加熱するための加
熱手段である熱媒体通路21が設けられているため、シ
ャッター室5の内壁面に付着した腐食性ガスの結露を防
止して、シャッター室5の内壁面等の腐食を防止するこ
とができ、耐久性の向上が図れる。
出部には、耐食性を有する被覆材でコーティングされて
いるため、処理ガスとして腐食性ガスを使用したとして
も、シャッター室5内の露出部の腐食を防止することが
でき、耐久性の向上が図れる。また、前記シャッター室
5の壁部には、内壁面を所定の温度に加熱するための加
熱手段である熱媒体通路21が設けられているため、シ
ャッター室5の内壁面に付着した腐食性ガスの結露を防
止して、シャッター室5の内壁面等の腐食を防止するこ
とができ、耐久性の向上が図れる。
【0035】また、前記シャッター室5の側部にはメン
テナンス用の開口部35およびこの開口部35を塞ぐ蓋
36が設けられているため、蓋36を取外すことにより
開口部35からシャッター室5内の遮熱シャッター4の
メンテナンスを容易に行うことができる。この場合、遮
熱シャッター4が回動軸28の回動により開口部35か
ら外部のメンテナンス位置Cまで突出可能になっている
ため、遮熱体32の交換等の遮熱シャッター4のメンテ
ナンスを極めて容易に行うことができる。
テナンス用の開口部35およびこの開口部35を塞ぐ蓋
36が設けられているため、蓋36を取外すことにより
開口部35からシャッター室5内の遮熱シャッター4の
メンテナンスを容易に行うことができる。この場合、遮
熱シャッター4が回動軸28の回動により開口部35か
ら外部のメンテナンス位置Cまで突出可能になっている
ため、遮熱体32の交換等の遮熱シャッター4のメンテ
ナンスを極めて容易に行うことができる。
【0036】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述してきたが、本発明は前記実施の形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の
設計変更等が可能である。例えば、被処理基板として
は、半導体ウエハに限定されず、例えばガラス基板、L
CD基板等であってもよい。また、酸化処理は、ドライ
HClプロセス、ウエットHClプロセス、常圧プロセ
スおよび減圧プロセスに適用可能である。更に、本発明
を構成する熱処理炉は、酸化、窒化、CVD等の成膜、
拡散、アニールの処理のうちの少なくとも一つの処理が
可能に構成されていればよい。熱処理炉を構成する反応
管としては、二重管構成のものが好ましいが、単管構成
のものでもよい。
述してきたが、本発明は前記実施の形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の
設計変更等が可能である。例えば、被処理基板として
は、半導体ウエハに限定されず、例えばガラス基板、L
CD基板等であってもよい。また、酸化処理は、ドライ
HClプロセス、ウエットHClプロセス、常圧プロセ
スおよび減圧プロセスに適用可能である。更に、本発明
を構成する熱処理炉は、酸化、窒化、CVD等の成膜、
拡散、アニールの処理のうちの少なくとも一つの処理が
可能に構成されていればよい。熱処理炉を構成する反応
管としては、二重管構成のものが好ましいが、単管構成
のものでもよい。
【0037】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な効果を奏することができる。
な効果を奏することができる。
【0038】(1)請求項1記載の枚葉式熱処理装置に
よれば、シャッター室内の露出部を耐食性を有する被覆
材でコーティングしてなるため、腐食性ガスを使用した
としても、シャッター室内の露出部の腐食を防止するこ
とができ、耐久性の向上が図れる。
よれば、シャッター室内の露出部を耐食性を有する被覆
材でコーティングしてなるため、腐食性ガスを使用した
としても、シャッター室内の露出部の腐食を防止するこ
とができ、耐久性の向上が図れる。
【0039】(2)請求項2記載の枚葉式熱処理装置に
よれば、前記シャッター室の壁部に内壁面を所定の温度
に加熱するための加熱手段を設けているため、シャッタ
ー室の内壁面に付着した腐食性ガスの結露を防止して、
シャッター室の内壁面等の腐食を防止することができ、
耐久性の向上が図れる。
よれば、前記シャッター室の壁部に内壁面を所定の温度
に加熱するための加熱手段を設けているため、シャッタ
ー室の内壁面に付着した腐食性ガスの結露を防止して、
シャッター室の内壁面等の腐食を防止することができ、
耐久性の向上が図れる。
【0040】(3)請求項3記載の枚葉式熱処理装置に
よれば、前記シャッター室の側部にメンテナンス用の開
口部を設けているため、シャッター室内の遮熱シャッタ
ーのメンテナンスを容易に行うことができる。
よれば、前記シャッター室の側部にメンテナンス用の開
口部を設けているため、シャッター室内の遮熱シャッタ
ーのメンテナンスを容易に行うことができる。
【図1】本発明の実施の形態である枚葉式熱処理装置を
示す縦断面図である。
示す縦断面図である。
【図2】シャッター室の構成を示す斜視図である。
【図3】同シャッター室におけるシャッター板の動きを
示す平面図である。
示す平面図である。
【図4】図1の枚葉式熱処理装置の全体を概略的に示す
側面図である。
側面図である。
【図5】同枚葉式熱処理装置の全体を概略的に示す平面
図である。
図である。
W 半導体ウエハ(被処理基板) 1 熱処理炉 2 基板保持部 3 炉口 4 遮熱シャッター 5 シャッター室 21 熱媒体通路(加熱手段) 35 開口部 36 蓋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F045 AA20 AC15 AE23 AE25 DP04 DP19 EB09 EJ03 EJ04 EJ09 EJ10 EM10 EN04 EN05 HA23
Claims (4)
- 【請求項1】 昇降可能な基板保持部により被処理基板
を一枚ずつ下部の炉口から上昇搬入させて所定の熱処理
を行う熱処理炉と、この熱処理炉の下部に設けられ、炉
口から降下搬出された熱処理後の被処理基板を所定の温
度に冷却するために前記炉口を熱遮蔽する開閉可能な遮
熱シャッターを有するシャッター室とを備え、前記シャ
ッター室内の露出面を耐食性を有する被覆材でコーティ
ングしてなることを特徴とする枚葉式熱処理装置。 - 【請求項2】 前記シャッター室の壁部に内壁面を所定
の温度に加熱するための加熱手段を設けたことを特徴と
する請求項1記載の枚葉式熱処理装置。 - 【請求項3】 前記シャッター室の側部にメンテナンス
用の開口部と、この開口部を塞ぐ蓋とを設けたことを特
徴とする請求項1または2記載の枚葉式熱処理装置。 - 【請求項4】 前記熱処理炉が酸化、拡散、成膜、アニ
ールの処理が可能に構成されていることを特徴とする請
求項1記載の枚葉式熱処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10185831A JP2000021799A (ja) | 1998-07-01 | 1998-07-01 | 枚葉式熱処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10185831A JP2000021799A (ja) | 1998-07-01 | 1998-07-01 | 枚葉式熱処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000021799A true JP2000021799A (ja) | 2000-01-21 |
Family
ID=16177650
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10185831A Pending JP2000021799A (ja) | 1998-07-01 | 1998-07-01 | 枚葉式熱処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000021799A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004084271A2 (en) * | 2003-03-17 | 2004-09-30 | Tokyo Electron Limited | Method and apparatus for thermally insulating adjacent temperature controlled processing chambers |
JP2010166033A (ja) * | 2008-12-15 | 2010-07-29 | Canon Anelva Corp | 基板処理装置、熱処理基板の製造方法及び半導体デバイスの製造方法 |
CN103959440A (zh) * | 2011-11-17 | 2014-07-30 | 株式会社Eugene科技 | 包括隔热板的基板处理装置 |
-
1998
- 1998-07-01 JP JP10185831A patent/JP2000021799A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004084271A2 (en) * | 2003-03-17 | 2004-09-30 | Tokyo Electron Limited | Method and apparatus for thermally insulating adjacent temperature controlled processing chambers |
WO2004084271A3 (en) * | 2003-03-17 | 2004-11-04 | Tokyo Electron Ltd | Method and apparatus for thermally insulating adjacent temperature controlled processing chambers |
US7214274B2 (en) | 2003-03-17 | 2007-05-08 | Tokyo Electron Limited | Method and apparatus for thermally insulating adjacent temperature controlled processing chambers |
JP2010166033A (ja) * | 2008-12-15 | 2010-07-29 | Canon Anelva Corp | 基板処理装置、熱処理基板の製造方法及び半導体デバイスの製造方法 |
CN103959440A (zh) * | 2011-11-17 | 2014-07-30 | 株式会社Eugene科技 | 包括隔热板的基板处理装置 |
JP2015504601A (ja) * | 2011-11-17 | 2015-02-12 | ユ−ジーン テクノロジー カンパニー.リミテッド | 熱遮断プレートを含む基板処理装置 |
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