JP2000021801A - 枚葉式熱処理装置 - Google Patents

枚葉式熱処理装置

Info

Publication number
JP2000021801A
JP2000021801A JP10185833A JP18583398A JP2000021801A JP 2000021801 A JP2000021801 A JP 2000021801A JP 10185833 A JP10185833 A JP 10185833A JP 18583398 A JP18583398 A JP 18583398A JP 2000021801 A JP2000021801 A JP 2000021801A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heater
heat treatment
wafer
heat
chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10185833A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuji Aoki
一二 青木
Yoshiyuki Harima
喜之 播磨
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electron Ltd filed Critical Tokyo Electron Ltd
Priority to JP10185833A priority Critical patent/JP2000021801A/ja
Publication of JP2000021801A publication Critical patent/JP2000021801A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理容器の交換等を行う際にヒーターを上方
へ容易に移動させることができ、作業性の向上を図る。 【解決手段】 基板保持部1により被処理基板Wを一枚
ずつ下部の炉口2から上昇させて所定の熱処理を行う処
理容器3と、この処理容器3を上方から覆って加熱する
ヒーター4と、前記処理容器3から降下された被処理基
板Wの受渡しを行うために炉口2を熱遮蔽する遮熱シャ
ッター5を有するシャッター室6とを備えた枚葉式熱処
理装置において、前記ヒーター4の近傍に設けられた架
台39にヒーター4を昇降移動するヒーター昇降機構4
0を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、枚葉式熱処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの製造プロセスにおいて
は、被処理基板である半導体ウエハに酸化、拡散、成
膜、アニール等の処理を施すために、各種の熱処理装置
が使用されている。この熱処理装置としては、一度に多
数枚のウエハの熱処理が可能なバッチ式の熱処理装置
と、ウエハを一枚ずつ熱処理する枚葉式の熱処理装置と
が知られている。特に、枚葉式熱処理装置は、ウエハの
面内均一な熱処理および急速な昇降温を要する熱処理が
比較的容易に可能であることから、ウエハサイズの大型
化および半導体素子の微細化に伴い多く使用されるよう
になってきている。
【0003】この枚葉式熱処理装置は、基板保持部によ
り被処理基板を一枚ずつ下部の炉口から上昇させて所定
の熱処理を行う処理容器と、この処理容器を上方から覆
って加熱するヒーターと、前記処理容器から降下された
被処理基板の受渡しを行うために炉口を熱遮蔽する遮熱
シャッターを有するシャッター室とを備えて構成されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記枚葉式
熱処理装置においては、基板保持部の軸心の調整、基板
保持部と基板搬送アームの軸心合わせやこれらの動きの
チェック等を炉口から覗きながら行う必要があるだけで
なく、処理容器を洗浄のために定期的に交換する必要が
ある。これらの作業を行う場合には、作業の邪魔になる
ヒーターをその都度ウインチ等で吊り上げなければなら
ず、作業が大変であった。
【0005】そこで、本発明は、前述した課題を解決す
べくなされたもので、処理容器の交換等を行う際にヒー
ターを上方へ容易に移動させることができ、作業性の向
上が図れる枚葉式熱処理装置を提供することを目的とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1記
載の枚葉式熱処理装置は、基板保持部により被処理基板
を一枚ずつ下部の炉口から上昇させて所定の熱処理を行
う処理容器と、この処理容器を上方から覆って加熱する
ヒーターと、前記処理容器から降下された被処理基板の
受渡しを行うために炉口を熱遮蔽する遮熱シャッターを
有するシャッター室とを備えた枚葉式熱処理装置におい
て、前記ヒーターの近傍に設けられた架台に、ヒーター
を昇降移動するヒーター昇降機構を設けたことを特徴と
する。
【0007】請求項2記載の枚葉式熱処理装置は、請求
項1記載の枚葉式熱処理装置において、前記ヒーター昇
降機構が、ヒーターの周囲を着脱可能に支持する支持ア
ームを備えていることを特徴とする。
【0008】請求項3記載の枚葉式熱処理装置は、請求
項1記載の枚葉式熱処理装置において、前記ヒーター昇
降機構が、ヒーターを任意の上昇位置で係止する係止機
構を備えていることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を添
付図面に基づいて詳述する。図1は本発明の実施の形態
である枚葉式熱処理装置におけるヒーター昇降機構を示
す概略的側面図、図2は同枚葉式熱処理装置の全体構成
を示す概略的側面図、図3は同枚葉式熱処理装置全体の
概略的平面図、図4は同枚葉式熱処理装置の処理容器部
分を示す断面図、図5は図1のヒーター昇降機構の正面
図、図6は同ヒーター昇降機構の概略的平面図、図7は
図6のA−A線拡大断面図である。
【0010】枚葉式熱処理装置は、図4に示すように、
被処理基板である例えば半導体ウエハWを基板保持部
(ウエハホルダーともいう)1により支持して一枚ずつ
下部の炉口2から上昇させて所定の熱処理、例えば酸化
処理等を行うための熱処理炉を構成する処理容器3を備
えている。この処理容器3の周囲には、これを上方から
覆って加熱するためのヒーター4が設けられており、処
理容器3の下部には処理容器3から降下された処理済み
ウエハWの受渡しを行うために、炉口2を熱遮蔽する遮
熱シャッター5を有するシャッター室6が設けられてい
る。
【0011】前記処理容器3は、上端が閉塞され下端が
開口された石英製の円筒状の反応管からなっている。こ
の処理容器3は、同心状に配置された外管3aと内管3
bの二重管構成になっていることが好ましい。外管3a
の下側部には処理ガス等を外管3aと内管3bとの間に
導入するためのガス導入ノズル7が設けられている。ガ
ス導入ノズル7には、処理ガス等のガス源に通じる配管
が接続される(図示省略)。外管3aには、酸素(O
2)ガスをパージしてヒータ4からウエハWへの重金属
汚染を抑制ないし防止するためのガスパージ部8が表面
を覆うように一体形成されていることが好ましい。
【0012】内管3bの頂部(上端部)には,ガス流入
口9が形成されており、内管3bの下側部には処理ガス
等を排気するためのガス排気ノズル10が外管3aを貫
通して設けられている。ガス排気ノズル10には、処理
容器3内を減圧処理、微減圧処理ないし常圧処理のため
に例えば50〜760Torrの範囲で減圧排気が可能
な真空ポンプを備えた排気系が接続されている(図示省
略)。
【0013】前記内管3bは、シャッター室6の上面部
(ベースプレートともいう)に開口形成された炉口2と
連通するようにしてシャッター室6の上面部に載置さ
れ、フランジ押え11により固定されている。前記外管
3aは、前記内管3bのフランジ押え11の上面部に載
置され、フランジ押え12により固定されている。これ
ら内管3bと外管3aからなる処理容器3は、洗浄等の
ために取外可能(交換可能)になっている。
【0014】前記ヒータ4は、処理容器3の上方にウエ
ハWと対向するように面状に配置された抵抗発熱体から
なる主発熱体13と、ウエハWの周囲を囲むように配置
された抵抗発熱体からなる補助発熱体14とを備えてい
る。これら主発熱体13および補助発熱体14を個別に
制御することによりウエハWを面内均一に加熱できるよ
うになっている。主発熱体13および補助発熱体14
は、例えば発熱量の大きい二ケイ化モリブデン等からな
っていることが好ましい。
【0015】前記ヒータ4は、処理容器3に覆い被せら
れる、上部が閉塞された円筒状の断熱材15を有し、こ
の断熱材15の天井部と内周上側部に前記主発熱体13
と補助発熱体14が取付けられている。また、断熱材1
5の内側には、発熱体13,14からウエハWへの重金
属汚染の抑制ないし防止と、均熱性を図るために、例え
ば炭化ケイ素(SiC)からなる均熱壁16が設けられ
ていることが好ましい。また、断熱材15の外側は、図
示しない冷却ジャケットで覆われている。前記ヒータ4
は、外管3aのフランジ押え12の上方に環状の断熱体
17を介して支持されていると共に、内管3bのフラン
ジ押え11にボルト18で連結されて固定されている。
【0016】前記シャッター室6は、金属材例えばアル
ミニウム合金により形成されている。このシャッター室
6内の露出部には、腐食性ガスの接触による腐食を防止
するために耐食性を有する被覆材がコーティングされて
いる(図示省略)。また、シャッター室6の壁部には、
内壁面に付着した腐食性ガスの結露を防止すべく内壁面
を所定の温度例えば120℃程度に加熱するための加熱
手段として、熱媒体温度制御装置であるチラーにより所
定の温度に制御された熱媒体例えばガルデン(商品名)
を循環させるため熱媒体通路19が設けられている。
【0017】前記基板保持部1は、ウエハWを水平に載
置可能な形状に例えば石英により形成されており、下部
には例えば不透明石英からなる遮熱板20を介して例え
ば石英製の昇降軸21が連結されている。前記シャッタ
ー室6の底部には、処理容器3内から降下搬出された前
記基板保持部1の遮熱板20を収容するための補助室2
2が設けられており、この補助室22の底部を垂直に前
記昇降軸21が昇降可能に貫通している。
【0018】補助室22の底部には、昇降軸21の貫通
部をシールするための例えばN等の不活性ガスシール
からなる軸シール部材25が設けられている。この軸シ
ール部材25は、N等でのパージが可能であり、例え
ば90〜120℃に温度制御されている。また、シール
性を向上させるために、軸シール部材23と昇降機構2
4の昇降アーム25との間には昇降軸21を覆うように
ベローズ(図示省略)が設けられていることが好まし
い。前記昇降軸21の下端は、ボールネジおよびリニア
ガイドからなる昇降機構24の昇降アーム25に連結さ
れており、これにより基板保持部1の昇降が行われるよ
うになっている。
【0019】前記遮熱シャッター5は、炉口2を非接触
で開閉すべく一端の回動軸26を中心に水平回動可能に
シャッター室6内に設けられている。この回動軸26
は、シャッター室6の底部を回動可能に貫通しており、
シャッター室6の底部には、前記回動軸26の貫通部を
シールするための例えば磁性流体シールからなる軸シー
ル部材27が設けられている。前記回動軸26には、モ
ータ等の回動機構28が連結されている。
【0020】遮熱シャッター5には、ウエハWを搬送が
可能な温度例えば600℃以下に冷却するために、遮熱
シャッターを所定の温度、例えば100〜150℃程度
に冷却するために、熱媒体を循環させるための熱媒体通
路29が遮熱シャッター5の全面に渡って設けられてい
る。この熱媒体通路29を設けるには、遮熱シャッター
5を厚さ方向に二分割して、その分割面に熱媒体通路2
9を加工した後、両者をろう付けにより結合すればよ
い。前記シャッター室6の熱媒体通路19に供給される
熱媒体と、前記遮熱シャッター5の熱媒体通路29に供
給される熱媒体とは、例えばチラーにより個別に温度制
御されるようになっている。前記遮熱シャッター5の表
面には、耐熱性および耐食性のために、例えばセラミッ
クコート等が施されている。
【0021】前記遮熱シャッター5は、炉口2を覆う遮
熱体30を上面部に有している。遮熱シャッター5およ
び遮熱体30は、炉口2からウエハWに入射する輻射熱
を遮断するために炉口2の口径よりも大きく形成されて
いることが好ましい。この遮熱体30は、耐熱性および
耐食性に優れ、しかも輻射熱を通さない材料、例えば内
部に多数の気泡を有する不透明石英からなる厚さの薄い
複数枚の遮熱板30aと、これら遮熱板30aを上下方
向に適宜間隔で積層した状態に支持するスペーサ部材3
0bとから構成されている。
【0022】前記遮熱体30は、洗浄や交換等のメンテ
ナンスのために遮熱シャッター5の上面部に着脱可能に
取付けられている。前記シャッター室6の側部(一側
部)には、遮熱シャッター5の一部が突出可能なメンテ
ナンス用の開口部31が設けられ、遮熱シャッター5や
遮熱体30のメンテナンスが容易にできるようになって
いる。前記開口部31には、これを開閉可能に塞ぐ蓋3
2が取付けられている。
【0023】また、前記シャッター室6の側部(他側
部)には、基板保持部1をシャッター室6内に降下さ
せ、遮熱シャッター5を閉じた状態で、側方から基板保
持部1に対するウエハWの受渡しを行うための搬出入口
33が設けられ、この搬出入口33にはウエハWの搬送
を行う多関節アームからなる搬送アーム(基板搬送アー
ム)34を内部に具備した搬送室35がゲートバルブ3
6を介して連結されている(図3参照)。搬送室35の
周囲には、前記シャッター室6の他に、複数枚例えば2
5枚程度のウエハWを収納したカセット(図示省略)を
気密に収容してセットするためのカセット室37と、シ
ャッター室6で搬送可能な温度まで冷却された処理済み
のウエハWを更にカセットに収納可能な温度例えば10
0℃程度に冷却するための基板冷却室38とが設けられ
ている。
【0024】前記シャッター室6、基板冷却室38およ
びカセット室37は、搬送室35を中心としてその周囲
に配置されており、ウエハWを効率よく搬送できるよう
に構成されている。そして、前記搬送室35の搬送アー
ム34は、カセット室37のカセットから未処理のウエ
ハWを取り出してシャッター室6の基板保持部1に移載
し、熱処理後に基板保持部1から処理済みのウエハWを
受け取り前記基板冷却室38を介してカセットに戻すよ
うに構成されている。この場合、基板冷却室38でウエ
ハWを冷却している間に、カセット室37のカセットか
ら未処理のウエハWを取り出してカセット室6内の基板
保持部1上に移載するようにすることがスループットの
向上を図る上で好ましい。
【0025】前記ヒーター4の近傍には、図2に示すよ
うに、ヒーター4を取り囲むように架台39が立設され
ており、この架台39には、図1、図5ないし図6に示
すように、ヒーター4を昇降移動するためのヒーター昇
降機構40が設けられている。このヒーター昇降機構4
0は、ヒーター4の周囲を着脱可能に支持する平面略U
字状の支持アーム41を備えており、この支持アーム4
1の両端部間は拡開しないように補強板42を介して連
結されていることが好ましい。
【0026】前記支持アーム41の両端部および基部に
は、ヒーター4を着脱可能に支持するための支持ピン4
3が配設されている。支持ピン43は、基部側がボルト
状に形成されており、円筒状のヒーター4に対して径方
向内方へ進退するように前記支持アーム41の両端部お
よび基部に螺着されている。ヒーター4の上端には、そ
の周縁部に沿ってリング状の天板44が設けられてお
り、この天板44の下部には、図7にも示すように、前
記支持ピン43を差込むための縦長穴状の孔部45が設
けられている。
【0027】前記ヒーター昇降機構40は、支持アーム
41の基部をリニアガイド46を介して昇降移動可能に
支持する支持枠47を有し、この支持枠47が前記架台
39の一側に固定されている。この支持枠47には、支
持アーム41を昇降移動するためのボールネジ48が垂
直に取付けられている。前記支持枠47の下部には、ボ
ールネジ48を回転駆動するためのウオームギアを有す
るギアボックス49が設けられ、架台39の下側には、
ギアボックス49内のウオームギアを手動により遠隔で
回転操作するための操作部50が設けられている。
【0028】この操作部50には、ハンドル51を連結
して回転操作される駆動スプロケット52が設けられ、
この駆動スプロケット52とギアボックス49側の従動
スプロケット53とに無端チェーン54が巻き掛けられ
ている。架台39には、無端チェーン54の中間部を支
持して架台39に沿って案内するための中間スプロケッ
ト55が設けられている。なお、前記ギアボックス49
は、ウオームギアにハンドル51を直結して操作できる
ようにもなっている。
【0029】前記ヒーター昇降機構40は、ヒーター4
を任意の上昇位置で係止するための係止機構56を備え
ている。この係止機構56は、ヒーター4の側部に設け
られ、上下方向に係止用の多数の歯部57を有するラッ
ク状の被係止部材58と、支持枠47側に軸支され、被
係止部材58の歯部57に歯合する爪部材59とから主
に構成されている。操作部50の近傍には、前記爪部材
59を操作ケーブル(プッシュプルケーブル)60を介
して被係止部材58側に接触する作動位置と被係止部材
58から離反した非作動位置に切換操作するためのプッ
シュプル式の切換ハンドル61が設けられている。
【0030】なお、図3において、62は、シャッター
室6のメンテナンス用の開口部31に臨んで設けられた
メンテナンスエリアである。従来の熱処理装置では後方
および側方の多方向をメンテナンスエリアとして確保し
ておかなければならなかったが、本発明の熱処理装置に
おいては一方向のみで容易にメンテナンスが可能であ
る。このメンテナンスエリア43を囲むように処理ガス
等の供給を行うガスユニット、制御ボックス、チラー等
を含む熱媒体制御分配ユニット等が配設されている(図
示省略)。
【0031】以上の構成からなる枚葉式熱処理装置にお
いては、搬送室35の搬送アーム34によりカセット室
37のカセットから未処理のウエハWが取り出され、ゲ
ートバルブ36を介して搬出入口33からシャッター室
6に搬入され、シャッター室6で待機している基板保持
部1上に移載される。すると、ゲートバルブ36が閉じ
てシャッター室6が密閉されると共に、遮熱シャッター
5が開放され、基板保持部1の上昇によりウエハWが炉
口2から処理容器3内の所定のプロセスエリアに上昇さ
れて所定の処理ガス雰囲気下で所定の熱処理、例えば酸
化処理が行われる。
【0032】熱処理が終了し、基板保持部1の降下によ
り処理済みのウエハWを処理容器3内からシャッター室
6内に降下すると、遮熱シャッター5が閉じ、ウエハW
が搬送可能な温度になるまで所定時間例えば60秒程度
冷却される。ウエハWの冷却が終了したなら、ゲートバ
ルブ36を開け、搬送アーム34により処理済みのウエ
ハWをシャッター室6内の基板保持部1上から搬出して
基板冷却室38に搬入し、ウエハWをカセットに収納可
能な温度になるまで所定時間例えば60秒程度強制的に
冷却する。
【0033】前記基板冷却室38で処理済みのウエハW
が冷却されている間に、搬送アーム34によりカセット
室37のカセットから未処理のウエハWが取り出されて
前述と同様にシャッター室6に搬入され、更にウエハW
を処理容器3内に上昇搬入されて熱処理が開始される。
基板冷却室38でのウエハWの冷却が終了したなら、搬
送アーム34によりウエハWが基板冷却室38から搬出
されてカセット室37のカセットに戻され、以下同様の
サイクルでウエハWの熱処理が一枚ずつ連続的に行われ
ることになる。
【0034】前記枚葉式熱処理装置においては、処理容
器3の洗浄のための交換等のメンテナンスが要求され
る。処理容器3を交換する場合には、処理を全て終了し
た状態で、ヒーター4をシャッター室6上に固定してい
るボルト18を緩めて固定を解除し、ヒーター4をヒー
ター昇降機構40の作動により上昇移動させて処理容器
3上から退避させる。この場合、ヒーター昇降機構40
の操作部50もしくはギアボックス49に連結したハン
ドル51を回転操作すると、ギアボックス49内のウオ
ームギアを介してボールネジ48が回動され、このボー
ルネジ48の回動により支持アーム41がヒーター4の
周縁部を支持ピン43を介して三点支持した状態でリニ
アガイド46に従って上昇移動されるため、ヒーター4
を安定した状態で円滑に上昇移動させることができる。
【0035】このようにヒーター4を処理容器3上から
容易に上昇移動することができるため、引き続き処理容
器3の交換作業も容易に行うことができ、作業性の向上
が図れる。ヒーター4を上昇移動させる場合には、係止
機構56の爪部材59を作動位置に切換ハンドル61に
より切り換えておくことにより、ヒーター4を任意の上
昇位置で係止することができるため、支持ピン43の破
損やハンドル51の操作ミス等によりヒーター4が落下
したり、降下することを防止することができる。なお、
ヒーター4と処理容器3を連結していれば、ヒーター昇
降機構40により処理容器3をヒーター4と一緒に昇降
させることも可能である。
【0036】処理容器3の交換が完了したなら、係止機
構56の爪部材59を非作動位置に戻し、上記とは逆方
向へのハンドル51の回転操作でヒーター4を下降移動
して処理容器3上に位置させ、ヒーター4をシャーター
室6上にボルト18で固定すればよい。なお、支持アー
ム41は、支持ピン43を介してヒーター4の上部を常
時支持した状態にある。
【0037】このように前記枚葉式熱処理装置によれ
ば、ヒーター4の近傍に設けられた架台39に、ヒータ
ー4を昇降移動するヒーター昇降機構40を設けている
ため、処理容器3の交換等を行う際にヒーター4を上方
へ容易に移動させることができ、処理容器3の交換は勿
論のこと、炉口2から覗きながら行う各種作業を容易に
行うことが可能となり、作業性の向上が図れる。また、
前記ヒーター昇降機構40がヒーター4の周囲を着脱可
能に支持する支持アーム41を備えているため、ヒータ
ー4のメンテナンスを行う際に運搬治具との間でヒータ
ー4の受渡しを容易に行うことが可能となり、作業性を
更に向上させることができる。更に、前記ヒーター昇降
機構40がヒーター4を任意の上昇位置で係止する係止
機構56を備えているため、上昇移動したヒーター4が
支持ピン43の破損や操作ミス等の何らかの原因で落下
ないし降下するのを防止することができ、ヒーター4の
保護と安全性の向上が図れる。
【0038】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述してきたが、本発明は前記実施の形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の
設計変更等が可能である。例えば、被処理基板として
は、半導体ウエハに限定されず、例えばガラス基板、L
CD基板等であってもよい。また、本発明は、酸化以外
に、例えば窒化、CVD、拡散、アニール等の各種の熱
処理にも適用可能である。ヒーター昇降機構は、手動式
が好ましいが、電動式であってもよい。
【0039】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な効果を奏することができる。
【0040】(1)請求項1記載の枚葉式熱処理装置に
よれば、基板保持部により被処理基板を一枚ずつ下部の
炉口から上昇させて所定の熱処理を行う処理容器と、こ
の処理容器を上方から覆って加熱するヒーターと、前記
処理容器から降下された被処理基板の受渡しを行うため
に炉口を熱遮蔽する遮熱シャッターを有するシャッター
室とを備えた枚葉式熱処理装置において、前記ヒーター
の近傍に設けられた架台に、ヒーターを昇降移動するヒ
ーター昇降機構を設けているため、処理容器の交換等を
行う際にヒーターを上方へ容易に移動させることがで
き、作業性の向上が図れる。
【0041】(2)請求項2記載の枚葉式熱処理装置に
よれば、前記ヒーター昇降機構がヒーターの周囲を着脱
可能に支持する支持アームを備えているため、ヒーター
のメンテナンスを行う際に運搬治具との間でヒーターの
受渡しを容易に行うことができ、作業性の向上が図れ
る。
【0042】(3)請求項3記載の枚葉式熱処理装置に
よれば、前記ヒーター昇降機構がヒーターを任意の上昇
位置で係止する係止機構を備えているため、上昇移動し
たヒーターが何らかの原因で落下ないし降下するのを防
止することができ、ヒーターの保護と安全性の向上が図
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である枚葉式熱処理装置に
おけるヒーター昇降機構を示す概略的側面図である。
【図2】同枚葉式熱処理装置の全体構成を示す概略的側
面図である。
【図3】同枚葉式熱処理装置全体の概略的平面図であ
る。
【図4】同枚葉式熱処理装置の処理容器部分を示す断面
図である。
【図5】図1のヒーター昇降機構の正面図である。
【図6】同ヒーター昇降機構の概略的平面図である。
【図7】図6のA−A線拡大断面図である。
【符号の説明】
W 半導体ウエハ(被処理基板) 1 基板保持部 2 炉口 3 処理容器 4 ヒーター 5 遮熱シャッター 6 シャッター室 39 架台 40 ヒーター昇降機構 41 支持アーム 56 係止機構

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板保持部により被処理基板を一枚ずつ
    下部の炉口から上昇させて所定の熱処理を行う処理容器
    と、この処理容器を上方から覆って加熱するヒーター
    と、前記処理容器から降下された被処理基板の受渡しを
    行うために炉口を熱遮蔽する遮熱シャッターを有するシ
    ャッター室とを備えた枚葉式熱処理装置において、前記
    ヒーターの近傍に設けられた架台に、ヒーターを昇降移
    動するヒーター昇降機構を設けたことを特徴とする枚葉
    式熱処理装置。
  2. 【請求項2】 前記ヒーター昇降機構が、ヒーターの周
    囲を着脱可能に支持する支持アームを備えていることを
    特徴とする請求項1記載の枚葉式熱処理装置。
  3. 【請求項3】 前記ヒーター昇降機構が、ヒーターを任
    意の上昇位置で係止する係止機構を備えていることを特
    徴とする請求項1記載の枚葉式熱処理装置。
JP10185833A 1998-07-01 1998-07-01 枚葉式熱処理装置 Pending JP2000021801A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10185833A JP2000021801A (ja) 1998-07-01 1998-07-01 枚葉式熱処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10185833A JP2000021801A (ja) 1998-07-01 1998-07-01 枚葉式熱処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000021801A true JP2000021801A (ja) 2000-01-21

Family

ID=16177687

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10185833A Pending JP2000021801A (ja) 1998-07-01 1998-07-01 枚葉式熱処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000021801A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014163744A3 (en) * 2013-03-13 2015-02-26 Applied Materials, Inc. Modular substrate heater for efficient thermal cycling

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014163744A3 (en) * 2013-03-13 2015-02-26 Applied Materials, Inc. Modular substrate heater for efficient thermal cycling
TWI625819B (zh) * 2013-03-13 2018-06-01 應用材料股份有限公司 用於有效率的熱循環的模組化基材加熱器
US10403521B2 (en) 2013-03-13 2019-09-03 Applied Materials, Inc. Modular substrate heater for efficient thermal cycling

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100614348B1 (ko) 기판 가열 및 냉각을 개선한 진공 프로세싱 장치
US8529701B2 (en) Substrate processing apparatus
JP4498362B2 (ja) 基板処理装置および半導体デバイスの製造方法
TW201104748A (en) Substrate processing apparatus
JPH11204442A (ja) 枚葉式の熱処理装置
JPWO2007018139A1 (ja) 半導体装置の製造方法および基板処理装置
JP2010034283A (ja) 基板処理装置
JP2002359237A (ja) 基板処理装置および半導体装置の製造方法
JP3451137B2 (ja) 基板の熱処理装置
KR100741859B1 (ko) 고온공정용 반도체 제조장치
JPH11204443A (ja) 枚葉式の熱処理装置
JP3970184B2 (ja) 処理装置
JP2000021801A (ja) 枚葉式熱処理装置
TWI770478B (zh) 基板處理裝置、半導體裝置之製造方法、記錄媒體及基板處理程式
JP2000021797A (ja) 枚葉式熱処理装置
JP4115331B2 (ja) 基板処理装置
JP2000021799A (ja) 枚葉式熱処理装置
JP4399279B2 (ja) 基板処理装置およびicの製造方法
JP2000021784A (ja) 処理容器およびヒーターの移替え治具および移替え方法
JP2006086401A (ja) 基板処理装置
JP2002173775A (ja) 半導体製造装置および半導体装置の製造方法
JP4167523B2 (ja) 基板処理装置
JP2011198957A (ja) 基板処理装置及び基板保持体及び半導体装置の製造方法
KR100350612B1 (ko) 이중수직형열처리로(爐)
JP2006253448A (ja) 基板処理装置