JP4167523B2 - 基板処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱化学反応を利用して被処理基板に所望の処理を施す基板処理装置に関し、特に、被処理基板の温度を測定する技術に関し、例えば、半導体集積回路装置(以下、ICという。)の製造方法において、ICが作り込まれる半導体ウエハ(以下、ウエハという。)に酸化膜や金属膜を形成するCVD装置に利用して有効なものに関する。
【0002】
【従来の技術】
ICの製造方法において、ウエハに酸化膜や金属膜を形成するのに、枚葉式コールドウオール形CVD装置(以下、枚葉式CVD装置という。)が使用される場合がある。
【0003】
枚葉式CVD装置は、被処理基板としてのウエハを収容する処理室と、この処理室においてウエハを一枚ずつ保持するサセプタと、サセプタに保持されたウエハを加熱する加熱ユニットと、サセプタに保持されたウエハに処理ガスを供給するガスヘッドと、処理室を排気する排気口とを備えているのが、一般的である。従来のこの種の枚葉式CVD装置として、石英から成る導光体を使用してウエハの温度を測定するように構成するとともに、導光体の受光端部に反応生成ガス等の接触を防止するためのパージガスを流通させる管状のカバーを設けたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−134069号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、石英から成る導光体を使用してウエハの温度を測定するように構成された枚葉式CVD装置においては、パージガスを流通させても、反応生成ガス等がカバーの内部に侵入して拡散することにより、反応生成ガス等による膜が導光体に付着してしまうために、導光体を通る光が漏洩してしまい、温度検出精度が低下するという問題点がある。
【0006】
本発明の目的は、光の漏洩を防止して温度検出精度の低下を防止することができる基板処理装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る基板処理装置は、基板の処理空間を形成する処理室と、この処理室へ処理ガスを供給するガス供給手段と、前記基板を前記処理室で保持する基板保持部材と、前記基板を加熱する加熱手段と、前記基板または前記基板保持部材からの放射光を検出して前記基板または前記基板保持部材の温度を測定する温度測定手段とを備えており、前記基板の上に成膜する基板処理装置であって、
前記温度測定手段は石英から成る導波棒と、この導波棒の外面に密着した状態で設けられた屈折率がこの導波棒と異なる異屈折率層とを備えており、
前記導波棒の放射光検出側端面における前記異屈折率層の先端面に、表面が粗い乱反射面部が形成されていることを特徴とする。
【0008】
前記した基板処理装置によれば、石英から成る導波棒は外面に屈折率が異なる異屈折率層を備えていることにより、導波棒における異屈折率層との界面である光の全反射面に反応生成ガス等による膜が付着する現象を防止することができるので、導波棒の内部を通る光が漏洩するのを確実に防止することができ、その結果、温度検出精度が低下するのを防止することができる。
異屈折率層の先端面に乱反射面部を形成することにより、異屈折率層の先端面からの外乱光の侵入を防止することができるので、温度測定手段の測定精度をより一層高めることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面に即して説明する。
【0010】
本実施の形態において、図1および図2に示されているように、本発明に係る基板処理装置は、マルチチャンバ型CVD装置(以下、CVD装置という。)として構成されており、このCVD装置はICの製造方法にあってウエハに酸化シリコンや窒化シリコン等の絶縁膜を成膜したり、ウエハに五酸化タンタル(Ta25 )やルテニウム(Ru)等の金属膜を成膜する成膜工程に使用されるようになっている。なお、本実施の形態に係るCVD装置においてはウエハ搬送用のキャリアとしては、FOUP(front opening unified pod 。以下、ポッドという。)が使用されている。以下の説明において、前後左右は図1を基準とする。すなわち、ウエハ移載室40側が前側、その反対側すなわちウエハ移載室10側が後側、搬入用予備室20側が左側、搬出用予備室30側が右側とする。
【0011】
図1および図2に示されているように、CVD装置は大気圧未満の圧力(負圧)に耐えるロードロックチャンバ構造に構成された第一のウエハ移載室(以下、負圧移載室という。)10を備えており、負圧移載室10の筐体(以下、負圧移載室筐体という。)11は平面視が六角形で上下両端が閉塞した箱形状に形成されている。負圧移載室10の中央部には負圧下でウエハWを移載するウエハ移載装置(以下、負圧移載装置という。)12が設置されており、負圧移載装置12はスカラ形ロボット(selective compliance assembly robot arm SCARA)によって構成されており、負圧移載室筐体11の底壁に設置されたエレベータ13によって気密シールを維持しつつ昇降するように構成されている。負圧移載装置12は上側に位置する第一のアーム(以下、上側アームという。)14と、下側に位置する第二のアーム(以下、下側アームという。)15とを備えており、上側アーム14および下側アーム15の先端部にはウエハWを下から支持する二股のフォーク形状に形成された上側エンドエフェクタ16および下側エンドエフェクタ17がそれぞれ取り付けられている。
【0012】
負圧移載室筐体11の六枚の側壁のうち正面側に位置する二枚の側壁には、搬入用予備室(以下、搬入室という。)20と搬出用予備室(以下、搬出室という。)30とがそれぞれ隣接して連結されている。搬入室20の筐体(以下、搬入室筐体という。)21と搬出室30の筐体(以下、搬出室筐体という。)31とはそれぞれ平面視が大略四角形で上下両端が閉塞した箱形状に形成されているとともに、負圧に耐え得るロードロックチャンバ構造に構成されている。
【0013】
互いに隣接した搬入室筐体21の側壁および負圧移載室筐体11の側壁には搬入口22、23がそれぞれ開設されており、負圧移載室10側の搬入口23には搬入口22、23を開閉するゲートバルブ24が設置されている。互いに隣接した搬出室筐体31の側壁および負圧移載室筐体11の側壁には搬出口32、33がそれぞれ開設されており、負圧移載室10側の搬出口33には搬出口32、33を開閉するゲートバルブ34が設置されている。搬入室20には搬入室用仮置き台25が設置され、搬出室30には搬出室用仮置き台35が設置されている。
【0014】
搬入室20および搬出室30の前側には、大気圧以上の圧力(正圧)を維持可能な構造に構成された第二のウエハ移載室(以下、正圧移載室という。)40が隣接して連結されており、正圧移載室40の筐体(以下、正圧移載室筐体という。)41は平面視が横長の長方形で上下両端が閉塞した箱形状に形成されている。正圧移載室40には正圧下でウエハWを移載する第二のウエハ移載装置(以下、正圧移載装置という。)42が設置されており、正圧移載装置42はスカラ形ロボットによって二枚のウエハを同時に搬送し得るように構成されている。正圧移載装置42は正圧移載室40に設置されたエレベータ43によって昇降されるように構成されているとともに、リニアアクチュエータ44によって左右方向に往復移動されるように構成されている。
【0015】
互いに隣接した搬入室筐体21の側壁および正圧移載室筐体41の側壁には搬入口26、27がそれぞれ開設されており、正圧移載室40側の搬入口27には搬入口26、27を開閉するゲートバルブ28が設置されている。互いに隣接した搬出室筐体31の側壁および正圧移載室筐体41の側壁には搬出口36、37がそれぞれ開設されており、正圧移載室40側の搬出口37には搬出口36、37を開閉するゲートバルブ38が設置されている。図1に示されているように、正圧移載室40の左側にはノッチ合わせ装置45が設置されている。また、図2に示されているように、正圧移載室40の上部にはクリーンエアを供給するクリーンユニット46が設置されている。
【0016】
図1および図2に示されているように、正圧移載室筐体41の正面壁には三つのウエハ搬入搬出口47、48、49が左右方向に並べられて開設されており、これらのウエハ搬入搬出口47、48、49はウエハWを正圧移載室40に対して搬入搬出し得るように設定されている。これらのウエハ搬入搬出口47、48、49にはポッドオープナ50がそれぞれ設置されている。ポッドオープナ50はポッドPを載置する載置台51と、載置台51に載置されたポッドPのキャップを着脱するキャップ着脱機構52とを備えており、載置台51に載置されたポッドPのキャップをキャップ着脱機構52によって着脱することにより、ポッドPのウエハ出し入れ口を開閉するようになっている。ポッドオープナ50の載置台51に対してはポッドPが、図示しない工程内搬送装置(RGV)によって供給および排出されるようになっている。したがって、載置台51によってキャリアステージとしてのポッドステージが構成されていることになる。
【0017】
図1に示されているように、負圧移載室筐体11の六枚の側壁のうち背面側に位置する二枚の側壁には、第一処理部としての第一CVDユニット61と、第二処理部としての第二CVDユニット62とがそれぞれ隣接して連結されている。第一CVDユニット61および第二CVDユニット62はいずれも枚葉式CVD装置(枚葉式コールドウオール形CVD装置)によってそれぞれ構成されている。また、負圧移載室筐体11における六枚の側壁のうちの残りの互いに対向する二枚の側壁には、第三処理部としての第一クーリングユニット63と、第四処理部としての第二クーリングユニット64とがそれぞれ連結されており、第一クーリングユニット63および第二クーリングユニット64はいずれも処理済みのウエハWを冷却するように構成されている。
【0018】
本実施の形態において、第一CVDユニット61および第二CVDユニット62に使用された枚葉式CVD装置70は、図3および図4に示されているように構成されている。枚葉式CVD装置70は基板としてのウエハWを処理する処理室71を形成したチャンバ72を備えており、チャンバ72は下側カップ73と上側カップ74とボトムキャップ75とが組み合わされて、上下端面がいずれも閉塞した円筒形状に形成されている。チャンバ72の下側カップ73の円筒壁の中間部にはゲートバルブ77によって開閉されるウエハ搬入搬出口76が水平方向に横長に開設されており、ウエハ搬入搬出口76はウエハWを処理室71に負圧移載装置12によって搬入搬出し得るように形成されている。すなわち、図1に示されているように、ウエハWは負圧移載装置12のエンドエフェクタ16によって下から機械的に支持された状態で、ウエハ搬入搬出口76を搬送されて処理室71に対して搬入搬出されるようになっている。下側カップ73のウエハ搬入搬出口76と対向する壁面には、真空ポンプ等からなる真空排気装置(図示せず)に流体的に接続された排気口78が処理室71に連通するように開設されており、排気口78は真空排気装置によって所定の真空度に排気されるようになっている。上側カップ73の上端部には排気口78に連通する排気バッファ空間78Aが環状に形成されており、排気バッファ空間78Aの上には円形リング形状に形成されたカバープレート79が被せられている。カバープレート79の内周縁辺部はウエハWの外周縁辺部を被覆するように構成されている。
【0019】
チャンバ72の上側カップ74には処理ガスを供給するガスヘッド80が一体的に組み込まれている。すなわち、上側カップ74の天井壁にはガス導入管81が挿入されており、ガス導入管81には原料ガスやパージガス等の処理ガスを導入するガス供給装置(図示せず)が流体的に接続されている。上側カップ74と下側カップ73との合わせ面には円板形状に形成されたガス吹出プレート(以下、プレートという。)82がガス導入管81から間隔を置いて水平に固定されており、プレート82には複数個のガス吹出口(以下、吹出口という。)83が全面にわたって均一に配置されて上下の空間を流通させるように開設されている。上側カップ74の内側面とプレート82の上面とが画成する内側空間によってガス溜め84が形成されており、ガス溜め84はガス導入管81に導入された処理ガスを全体的に均等に拡散させて各吹出口83から均等にシャワー状に吹き出させるようになっている。
【0020】
チャンバ72のボトムキャップ75の中心には挿通孔85が円形に開設されており、挿通孔85の中心線上には円筒形状に形成された支持軸86が処理室71に下方から挿通されている。支持軸86は後記する昇降台108に支持されて昇降されるようになっている。支持軸86の上端には加熱ユニット87が同心に配されて水平に固定されており、加熱ユニット87は支持軸86によって昇降されるようになっている。すなわち、加熱ユニット87は円形の平板形状に形成された支持板88を備えており、支持板88の中央部には円筒形状の支持軸86の上端開口が固定されている。支持板88の上面には支柱を兼ねる電極89が複数本、複数箇所に配置されて垂直に立脚されており、これら電極89の上端間には円板形状に形成されたヒータ90が架橋されて固定されている。図4に示されているように、ヒータ90は中央部のセンタヒータ部材90aと中間部のミドルヒータ部材90bと周辺部のアウタヒータ部材90cとに分割されており、センタヒータ部材90aの出力とミドルヒータ部材90bの出力とアウタヒータ部材90cとはコントローラ(図示せず)によって、互いに連携かつまた独立して制御されるように構成されている。各電極89にはヒータ90に電力を供給するための電力供給配線91がそれぞれ接続されている。加熱ユニット87におけるヒータ90の下側には反射板92が水平に配されて支持板88に立脚された支柱93によって支持されており、反射板92はチタンからなる薄膜が鏡面仕上げされ、ヒータ90が照射した熱線を垂直方向上向きに効果的に反射するように構成されている。
【0021】
ボトムキャップ75の挿通孔85の支持軸86の外側には、支持軸86よりも大径の円筒形状に形成された回転軸94が同心円に配置されて処理室71に下方から挿通されており、回転軸94は支持軸86と共に昇降するようになっている。回転軸94の上端には回転ドラム95が同心に配されて水平に固定されており、回転ドラム95は回転軸94によって回転されるようになっている。すなわち、回転ドラム95はドーナツ形の平板に形成された回転板96と、円筒形状に形成された回転筒97とを備えており、回転板96の内周縁辺部が円筒形状の回転軸94の上端開口に固定されて、回転板96の上面の外周縁辺部に回転筒97が同心円に固定されている。図4に示されているように、回転ドラム95の回転筒97の上端にはサセプタ98が回転筒97の上端開口を閉塞するように被せられている。サセプタ98は炭化シリコンや窒化アルミニウム等の耐熱性を有する材料が使用されて、外径がウエハWの外径よりも大きい円板形状に形成されている。サセプタ98の周辺寄りの同一半径の円形線上には三個の挿通孔99が周方向に等間隔に配置されて垂直方向に開設されており、各挿通孔99の内径は後記する突上ピンを挿通し得るように設定されている。
【0022】
回転ドラム95にはウエハ昇降装置100が設置されている。ウエハ昇降装置100は円形リング形状に形成された昇降リング101を備えており、昇降リング101は回転ドラム95の回転板96の上に支持軸86と同心円に配置されている。昇降リング(以下、回転側リングという。)101の下面には複数本(本実施の形態においては三本とする。)の突き上げピン(以下、回転側ピンという。)102が、周方向に等間隔に配置されて垂直方向下向きに突設されており、各回転側ピン102は回転板96に回転軸94と同心円の線上に配置されて、垂直方向に開設された各ガイド孔103にそれぞれ摺動自在に嵌入されている。各回転側ピン102の長さは回転側リング101を水平に突き上げ得るように互いに等しく設定されているとともに、ウエハWのサセプタ98の上からの突き上げ量に対応するように設定されている。各回転側ピン102の下端は処理室71の底面すなわちボトムキャップ75の上面に離着座自在に対向されている。加熱ユニット87の支持板88には複数本(本実施の形態においては三本とする。)のガイド孔104が周方向に等間隔に配置されて垂直方向に開設されており、各ガイド孔104には各突上ピン105がそれぞれ摺動自在に嵌入されている。各突上ピン105の下端は回転側リング101の上面に適度のエアギャップを置いて対向されており、突上ピン105は回転ドラム95の回転時に回転側リング101に干渉しないようになっている。突上ピン105の上端部は反射板92、ヒータ90を挿通してサセプタ98の挿通孔99に対向されており、各突上ピン105の長さはウエハWを水平に突き上げ得るように互いに等しく設定されているとともに、支持板88に着座した状態において、その上端がサセプタ98の下面に適度のエアギャップを置いて対向するように設定されている。つまり、各突上ピン105は回転ドラム95の回転時にサセプタ98に干渉しないように構成されている。
【0023】
図3に示されているように、チャンバ72は複数本の支柱106によって水平に支持されている。これらの支柱106には各昇降ブロック107がそれぞれ昇降自在に嵌合されており、これら昇降ブロック107間にはエアシリンダ装置等が使用された昇降駆動装置(図示せず)によって昇降される昇降台108が架設されている。昇降台108の上にはサセプタ回転装置110が設置されており、サセプタ回転装置110とチャンバ72との間にはベローズ109が回転軸94の外側を気密封止するように介設されている。サセプタ回転装置110にはブラシレスDCモータが使用されており、出力軸(モータ軸)が中空軸に形成されて回転軸94を回転駆動するように構成されている。
【0024】
本実施の形態において、サセプタ98の下面におけるセンタヒータ部材90aに対向する位置である中心、サセプタ98の下面におけるミドルヒータ部材90bに対向する位置である中間部位、サセプタ98の下面におけるアウタヒータ部材90cに対向する位置である周辺部位には、温度測定手段としてのセンタ用放射温度計111A、ミドル用放射温度計111Bおよびアウタ用放射温度計111Cがそれぞれ対向して配置されている。これら放射温度計111A、111B、111Cはいずれも、図5に示されているように、サセプタ98からの熱線を入射して感温部(図示せず)に導く導波棒112と、導波棒112の外面に密着した状態で設けられた異屈折率層113とを備えている。導波棒112は屈折率が「1.45」の石英が使用されて細長い丸棒形状に形成されており、異屈折率層113は弗素(F)が導波棒112の外周における表層部に均一な層厚に拡散されて形成されている。異屈折率層113の屈折率は「1.43」に設定されており、異屈折率層113の層の厚さtは、0.15mm程度に設定されている。サセプタ98の下面におけるセンタヒータ部材90aに対向する位置である中心に配置されたセンタ用放射温度計111Aは直線形状に形成されているが、サセプタ98の下面におけるミドルヒータ部材90bに対向する位置である中間部位に配置されたミドル用放射温度計111Bと、サセプタ98の下面におけるアウタヒータ部材90cに対向する位置である周辺部位に配置されたアウタ用放射温度計111Cとは、上端部がクランク形状にそれぞれ屈曲されている。石英から成る導波棒112は屈曲成形可能であるので、クランク形状に形成することができる。これらセンタ用放射温度計111A、ミドル用放射温度計111Bおよびアウタ用放射温度計111Cは電極89や電力供給配線91および突上ピン等と干渉しないようにそれぞれ配置されている。センタ用放射温度計111A、ミドル用放射温度計111Bおよびアウタ用放射温度計111Cの垂直部は支持軸86の中空部を内周面に沿って垂直方向下向きに敷設されており、支持軸86の下端において支持軸86の下端開口を気密封止するシールキャップを挿通して外部にそれぞれ引き出されている。
【0025】
図示しないが、センタ用放射温度計111A、ミドル用放射温度計111Bおよびアウタ用放射温度計111Cの導波棒112における支持軸86の中空部からの引出端は、これらセンタ用放射温度計111A、ミドル用放射温度計111Bおよびアウタ用放射温度計111Cの感温部にそれぞれ対向されており、これらセンタ用放射温度計111A、ミドル用放射温度計111Bおよびアウタ用放射温度計111Cは各感温部の測定温度をコントローラ(図示せず)にそれぞれ送信するようになっている。ちなみに、ヒータ90のセンタヒータ部材90a、ミドルヒータ部材90bおよびアウタヒータ部材90cの各電力供給配線91も支持軸86の中空部内を通して外部のコントローラに接続されており、電源がコントローラによってシーケンス制御およびフィードバック制御されるようになっている。
【0026】
以下、前記構成に係るCVD装置を使用したICの製造方法における成膜工程を説明する。
【0027】
これから成膜すべきウエハWは二十五枚がポッドPに収納された状態で、成膜工程を実施するCVD装置へ工程内搬送装置によって搬送されて来る。図1および図2に示されているように、搬送されて来たポッドPは搬入室20におけるポッドオープナ50の載置台51の上に工程内搬送装置から受け渡されて載置される。ポッドPのキャップがキャップ着脱機構52によって取り外され、ポッドPのウエハ出し入れ口が開放される。ポッドPがポッドオープナ50によって開放されると、正圧移載室40に設置された正圧移載装置42はウエハ搬入搬出口47を通してポッドPからウエハWを一枚ずつピックアップし、搬入室20に搬入口26、27を通して搬入(ウエハローディング)し、ウエハWを搬入室用仮置き台25に移載して行く。この移載作業中には、負圧移載室10側の搬入口22、23はゲートバルブ24によって閉じられており、負圧移載室10の負圧は維持されている。ウエハWの搬入室用仮置き台25への移載が完了すると、正圧移載室40側の搬入口26、27がゲートバルブ28によって閉じられ、搬入室20が排気装置(図示せず)によって負圧に排気される。搬入室20が予め設定された圧力値に減圧されると、負圧移載室10側の搬入口22、23がゲートバルブ24によって開かれるとともに、第一CVDユニット61のウエハ搬入搬出口65がゲートバルブ65Aによって開かれる。続いて、負圧移載室10の負圧移載装置12は搬入口22、23を通して搬入室用仮置き台25からウエハWを一枚ずつピックアップして負圧移載室10に搬入する。例えば、負圧移載装置12はウエハWを第一CVDユニット61のウエハ搬入搬出口65に搬送して、ウエハ搬入搬出口65から第一CVDユニット61である枚葉式CVD装置70の処理室71へ搬入(ウエハローディング)する。なお、ウエハの第一CVDユニット61への搬入に際しては、搬入室20および負圧移載室10が真空排気されることによって内部の酸素や水分が予め除去されているため、外部の酸素や水分がウエハの第一CVDユニット61への搬入に伴って第一CVDユニット61の処理室に侵入することは確実に防止される。
【0028】
ここで、枚葉式CVD装置70の作用を説明する。
【0029】
ウエハWの搬出時に回転ドラム95および加熱ユニット87が回転軸94および支持軸86によって下限位置に下降されると、ウエハ昇降装置100の回転側ピン102の下端が処理室71の底面すなわちボトムキャップ75の上面に突合するため、回転側リング101が回転ドラム95および加熱ユニット87に対して相対的に上昇する。上昇した回転側リング101は突上ピン105を持ち上げるため、三本の突上ピン105はサセプタ98の挿通孔99を下方から挿通してウエハWをサセプタ98の上面から浮き上がらせる。ウエハ昇降装置100がウエハWをサセプタ98の上面から浮き上がらせた状態になると、ウエハWの下方空間すなわちウエハWの下面とサセプタ98の上面との間に挿入スペースが形成された状態になるため、負圧移載装置12のエンドエフェクタ16がウエハ搬入搬出口76からウエハWの挿入スペースに挿入される。ウエハWの下方に挿入されたエンドエフェクタ16は上昇することによりウエハWを移載して受け取る。ウエハWを受け取ったエンドエフェクタ16はウエハ搬入搬出口76を後退してウエハWを処理室71から搬出する。次いで、負圧移載装置12は次回に成膜処理するウエハWをエンドエフェクタ16によって受け取って、ウエハ搬入搬出口76から処理室71に搬入する。エンドエフェクタ16はウエハWをサセプタ98の上方においてウエハWの中心がサセプタ98の中心と一致する位置に搬送する。ウエハWを所定の位置に搬送すると、エンドエフェクタ16は若干下降することによってウエハWを三本の突上ピン105の上に移載する。ウエハWをウエハ昇降装置100に受け渡したエンドエフェクタ16は、ウエハ搬入搬出口76から処理室71の外へ退出する。エンドエフェクタ16が処理室71から退出すると、ウエハ搬入搬出口76はゲートバルブ77によって閉じられる。
【0030】
ゲートバルブ77が閉じられると、図3に示されているように、処理室71に対して回転ドラム95および加熱ユニット87が回転軸94および支持軸86によって上昇される。回転ドラム95の上昇の初期において、回転側ピン102が処理室71の底面すなわちボトムキャップ75の上面に突合して、突上ピン105が回転側リング101の上に載った状態になっているため、三本の突上ピン105に支持されたウエハWは回転ドラム95の上昇に伴って回転ドラム95に対して相対的に徐々に下降する。所定のストローク下降すると、突上ピン105はサセプタ98の挿通孔99の下方に引き込まれた状態になるため、ウエハWはサセプタ98の上に移載された状態になる。サセプタ98に載置されたウエハWはコントローラのシーケンス制御によるヒータ90によって目標温度に加熱されるとともに、サセプタ98の温度が放射温度計111A、111B、111Cによって測定されて、この放射温度計の測定結果に従ってヒータ90の加熱量がコントローラによってフィードバック制御される。
【0031】
この際、センタ用放射温度計111A、ミドル用放射温度計111Bおよびアウタ用放射温度計111Cの導波棒112の上端がサセプタ98のセンタ部、ミドル部およびアウタ部の三箇所の温度をそれぞれ直接測定することにより、コントローラはセンタ用放射温度計111A、ミドル用放射温度計111Bおよびアウタ用放射温度計111Cによってサセプタ98すなわちウエハWの現在の温度を直接的にモニタリングすることができるため、コントローラはウエハWが処理室71に搬入されてサセプタ98に受け渡された後の加熱初期におけるウエハWの温度をシーケンス制御の目標温度へヒータ90のセンタヒータ部材90a、ミドルヒータ部材90bおよびアウタヒータ部材90cのそれぞれに対する互いに独立したフィードバック制御によって適正かつ迅速に上昇させることができる。すなわち、センタ用放射温度計111A、ミドル用放射温度計111Bおよびアウタ用放射温度計111Cがサセプタ98のセンタ部、ミドル部およびアウタ部における現在の温度をそれぞれ別々に測定することにより、コントローラはヒータ90のセンタヒータ部材90a、ミドルヒータ部材90bおよびアウタヒータ部材90cの目標温度とサセプタ98のセンタ部、ミドル部およびアウタ部における現在の温度との偏差に基づいてヒータ90のセンタヒータ部材90a、ミドルヒータ部材90bおよびアウタヒータ部材90cの加熱量をフィードバック制御することになるので、ウエハWのセンタ部、ミドル部およびアウタ部現在の温度を目標温度に適正かつ迅速に上昇させることができる。その結果、ウエハWのサセプタ98への移載時におけるウエハWの昇温時間を短縮することができる。
【0032】
ここで、センタ用放射温度計111A、ミドル用放射温度計111Bおよびアウタ用放射温度計111Cによるサセプタ98の温度測定に際して、図5に示されているように、サセプタ98の熱線(赤外線や遠赤外線等)114は放射温度計の検出端である導波棒112の先端面に入射し、導波棒112の内部を異屈折率層113との界面において全反射を繰り返しながら感温部に導かれる。この導波棒112の途中にクランク形状部112aが介在していても、導波棒112と異屈折率層113との界面における全反射の作用は起こるので、熱線114は感温部まで支障なく伝播される。また、熱線114の全反射面である導波棒112と異屈折率層113との界面が異屈折率層113によって被覆されていることにより、全反射面には膜や異物が付着することはないために、熱線114が全反射面における膜や異物付着箇所において透過光となって漏洩してしまう現象が発生するのを必然的に防止することができる。すなわち、導波棒112の全反射面に異物が付着していると、全反射面における屈折率の関係が崩れるので、熱線114が全反射せずに透過してしまう現象が発生する。なお、異屈折率層113に膜や異物116が付着しても導波棒112内を伝播する熱線114の全反射条件には影響することがない。また、導波棒112の熱線114の検出面端である先端面における異屈折率層113の先端面に表面が粗い状態とした乱反射面部113aを形成しておくことにより、異屈折率層113の先端面からの外乱光115の侵入を確実に防止することができる。なお、乱反射面部113aは異屈折率層113の先端面を単に機械的にスライスすることにより形成することができる。
【0033】
翻って、回転ドラム95および加熱ユニット87が処理室71を回転軸94および支持軸86によって上昇され、ウエハWがサセプタ98に移載された後に、ウエハWの上面がガス吹出プレート82の下面に近接すると、回転ドラム95の上昇は停止される。また、排気口78が真空排気装置によって排気される。続いて、回転ドラム95が回転軸94によって回転される。このとき、回転側ピン102は処理室71の底面から離座し、突上ピン105は回転側リング101から離座しているため、回転ドラム95の回転がウエハ昇降装置100に妨げられることはなく、しかも、加熱ユニット87は停止状態を維持することができる。すなわち、ウエハ昇降装置100においては、回転側リング101が回転ドラム95と共に回転し、突上ピン105が加熱ユニット87と共に停止した状態になっている。
【0034】
排気口78の排気量および回転ドラム95の回転作動が安定した時点で、処理ガスがガス導入管81に導入される。ガス導入管81に導入された処理ガスはガス溜め84に作用する排気口78の排気力によってガス溜め84に流入するとともに、径方向外向きに放射状に拡散して、ガス吹出プレート82の各ガス吹出口83からそれぞれが略均等な流れになって、ウエハWに向かってシャワー状に吹き出す。ガス吹出口83群からシャワー状に吹き出した処理ガスは排気口78に吸い込まれて排気されて行く。この際、回転ドラム95に支持されたサセプタ98上のウエハWは回転しているために、ガス吹出口83群からシャワー状に吹き出した処理ガスはウエハWの全面にわたって均等に接触する状態になる。処理ガスがウエハWの全面にわたって均等に接触するために、ウエハWに処理ガスによって形成されるCVD膜の膜厚分布や膜質分布はウエハWの全面にわたって均一になる。
【0035】
また、加熱ユニット87は支持軸86に支持されることにより回転しない状態になっているため、回転ドラム95によって回転されながら加熱ユニット87によって加熱されるウエハWの温度分布は周方向において均一に制御される。しかも、ヒータ90はセンタヒータ部材90a、ミドルヒータ部材90bおよびアウタヒータ部材90cに三分割され、かつ、サセプタ98のセンタ部、ミドル部およびアウタ部がセンタ用放射温度計111A、ミドル用放射温度計111Bおよびアウタ用放射温度計111Cによって別々に測定されることにより、コントローラ48がヒータ90のセンタヒータ部材90a、ミドルヒータ部材90bおよびアウタヒータ部材90cの加熱量をそれぞれ独立および連携させてフィードバック制御しているため、ウエハWの温度分布は径方向においても均一に制御される。このようにウエハWの温度分布が全面にわたって均一に制御されることにより、ウエハWに熱化学反応によって形成されるCVD膜の膜厚分布や膜質分布はウエハWの全面にわたって均一に制御される。
【0036】
CVD膜がウエハWの全面にわたって均一に形成されて所定の処理時間が経過すると、回転ドラム95および加熱ユニット87は回転軸94および支持軸86によって搬入搬出位置に下降される。下降の途中において、ウエハ昇降装置100の回転側ピン102が処理室71の底面に突合し、突上ピン105が回転側リング101に突合するため、前述した作動により、ウエハ昇降装置100はウエハWをサセプタ98の上面から浮き上げる。以降、前述した作業が繰り返されることにより、ウエハWにCVD膜が枚葉式CVD装置70によって枚葉処理されて行く。
【0037】
以上のようにして第一CVDユニット61において所定の成膜処理が終了すると、成膜済みのウエハWは第一CVDユニット61から負圧移載装置12によってピックアップされて、負圧に維持されている負圧移載室10に第一CVDユニット61のウエハ搬入搬出口65から搬出(ウエハアンローディング)される。処理済みのウエハWを第一CVDユニット61から負圧移載室10に搬出すると、負圧移載装置12はウエハWを第一クーリングユニット63の処理室(冷却室)へウエハ搬入搬出口67を通して搬入するとともに、処理室の基板載置台に移載する。成膜済みのウエハは第一クーリングユニット63において冷却される。なお、第一CVDユニット61による成膜済みのウエハWについての第一CVDユニット61から第一クーリングユニット63への移替え作業は、いずれも負圧に維持された第一CVDユニット61、第一クーリングユニット63および負圧移載室10において実施されるため、第一CVDユニット61から第一クーリングユニット63へのウエハWの移替え作業に際して、ウエハWの成膜の表面に自然酸化膜が生成されたり、異物等が付着したりするのは防止されることになる。
【0038】
第一クーリングユニット63において予め設定された冷却時間が経過すると、冷却済みのウエハWは負圧移載装置12によって第一クーリングユニット63からピックアップされ、負圧移載室10の搬出口33へ搬送され、搬出室30に搬出口33を通して搬出されて搬出室用仮置き台35に移載される。搬出室30のロードロックが解除された後に、正圧移載室40の搬出室30に対応したウエハ搬入搬出口48がポッドオープナ50によって開かれるとともに、載置台51に載置された空のポッドPのキャップがポッドオープナ50によって開かれる。続いて、正圧移載室40の正圧移載装置42は搬出口37を通して搬出室用仮置き台35からウエハWをピックアップして正圧移載室40に搬出し、正圧移載室40のウエハ搬入搬出口48を通してポッドPに収納(チャージング)して行く。処理済みの二十五枚のウエハWのポッドPへの収納が完了すると、ポッドPのキャップがポッドオープナ50のキャップ着脱機構52によってウエハ出し入れ口に装着され、ポッドPが閉じられる。閉じられたポッドPは載置台51の上から次の工程へ工程内搬送装置によって搬送されて行く。以上の作動が繰り返されることにより、ウエハが一枚ずつ順次に処理されて行く。以上の作動は第一CVDユニット61および第一クーリングユニット63が使用される場合を例にして説明したが、第二CVDユニット62および第二クーリングユニット64が使用される場合についても同様の作動が実施される。
【0039】
前記実施の形態によれば、次の効果が得られる。
【0040】
1) 放射温度計の導波棒を石英によって形成することにより、導波棒をサファイヤによってでなく、石英は屈曲成形が可能であるため、導波棒をクランク形状等の任意の形状に形成することができ、レイアウトの自由度を高めることができる。その結果、導波棒および放射温度計ひいては枚葉式CVD装置のメンテナンスコストやランニングコストを低減することができる。
【0041】
2) 石英から成る導波棒の表層部に異屈折率層を形成することにより、導波棒の内部の全反射面に膜や異物が付着するのを防止することができるので、導波棒を伝わる熱線が外部に漏洩するのを防止することができ、その結果、放射温度計の測定精度が低下するのを防止することができる。
【0042】
3) また、外乱光が導波棒に侵入するのを異屈折率層によって防止することができるので、放射温度計の測定精度をより一層高めることができる。
【0043】
4) 異屈折率層の先端面に乱反射面部を形成することにより、異屈折率層の先端面からの外乱光の侵入を防止することができるので、放射温度計の測定精度をより一層高めることができる。
【0044】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々に変更が可能であることはいうまでもない。
【0045】
例えば、異屈折率層は一層だけを形成するに限らず、二層以上の多層に構成してもよい。異屈折率層を多層に構成することにより、外乱光が導波棒に侵入するのをより一層確実に防止することができる。
【0046】
異屈折率層は石英の表層部に弗素を拡散して形成するに限らず、他の元素を拡散して形成してもよいし、石英と屈折率が異なる物質をクラッド法や接着法、塗布法等によって密着した状態で設けてもよい。
【0047】
被処理基板はウエハに限らず、LCD装置の製造工程におけるガラス基板や液晶パネル等の基板であってもよい。
【0048】
本発明は、枚葉式コールドウオール形CVD装置に限らず、その他のCVD装置やドライエッチング装置等の基板処理装置全般に適用することができる。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、導波棒からの光の漏洩を防止することにより、温度検出精度の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】マルチチャンバ型CVD装置を示す平面断面図である。
【図2】その側面断面図である。
【図3】 本発明の一実施の形態である枚葉式CVD装置を示す正面断面図である。
【図4】その主要部を示す断面図である。
【図5】放射温度計の検出部を示す断面図である。
【符号の説明】
W…ウエハ(基板)、P…ポッド(基板キャリア)、10…負圧移載室(基板移載室)、11…負圧移載室筐体、12…負圧移載装置(ウエハ移載装置)、13…エレベータ、14…上側アーム、15…下側アーム、16、17…エンドエフェクタ、20…搬入室(搬入用予備室)、21…搬入室筐体、22、23…搬入口、24…ゲートバルブ、25…搬入室用仮置き台、26、27…搬入口、28…ゲートバルブ、30…搬出室(搬出用予備室)、31…搬出室筐体、32、33…搬出口、34…ゲートバルブ、35…搬出室用仮置き台、36、37…搬出口、38…ゲートバルブ、40…正圧移載室(ウエハ移載室)、41…正圧移載室筐体、42…正圧移載装置(ウエハ移載装置)、43…エレベータ、44…リニアアクチュエータ、45…ノッチ合わせ装置、46…クリーンユニット、47、48、49…ウエハ搬入搬出口、50…ポッドオープナ、51…載置台、52…キャップ着脱機構、61…第一CVDユニット(第一処理部)、62…第二CVDユニット(第二処理部)、63…第一クーリングユニット(第三処理部)、64…第二クーリングユニット(第四処理部)、65、66、67、68…ウエハ搬入搬出口、70…枚葉式CVD装置(基板処理装置)、71…処理室、72…チャンバ、73…下側カップ、74…上側カップ、75…ボトムキャップ、76…ウエハ搬入搬出口、77…ゲートバルブ、78…排気口、78A…バッファ空間、79…カバープレート、80…ガスヘッド、81…ガス導入管、82…ガス吹出プレート、83…ガス吹出口、84…ガス溜め、85…挿通孔、86…支持軸、87…加熱ユニット、88…支持板、89…電極、90…ヒータ、90a…センタヒータ部材、90b…ミドルヒータ部材、90c…アウタヒータ部材、91…電力供給配線、92…反射板、93…支柱、94…回転軸、95…回転ドラム、96…回転板、97…回転筒、98…サセプタ、99…挿通孔、100…ウエハ昇降装置(被処理基板昇降装置)、101…回転側リング(昇降リング)、102…回転側ピン(突上ピン)、103…ガイド孔、104…ガイド孔、105…突上ピン、106…支柱、107…昇降ブロック、108…昇降台、109…ベローズ、110…サセプタ回転装置、111A、111B、111C…放射温度計(温度測定手段)、112…導波棒、112a…クランク形状部、113…異屈折率層、113a…乱反射面部、114…熱線、115…外乱光。

Claims (1)

  1. 基板の処理空間を形成する処理室と、この処理室へ処理ガスを供給するガス供給手段と、前記基板を前記処理室で保持する基板保持部材と、前記基板を加熱する加熱手段と、前記基板または前記基板保持部材からの放射光を検出して前記基板または前記基板保持部材の温度を測定する温度測定手段とを備えており、前記基板の上に成膜する基板処理装置であって、
    前記温度測定手段は石英から成る導波棒と、この導波棒の外面に密着した状態で設けられた屈折率がこの導波棒と異なる異屈折率層とを備えており、
    前記導波棒の放射光検出側端面における前記異屈折率層の先端面に、表面が粗い乱反射面部が形成されていることを特徴とする基板処理装置
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