JP3910624B1 - 車椅子のフットプレート操作装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造が簡単で、取扱いが容易で、安全性が優れた車椅子のフットプレート操作装置の提供。
【解決手段】本体フレーム2の前部両側から前方に延びる一対の取付軸8,8と、該取付軸に側端部が回動自在に軸支された一対のフットプレート9,9とを有し、本体フレーム2の側方部に設けた操作レバー21とフットプレート9とを連結する作動手段40が、適度の屈曲性と伸縮性を有する弾性チューブ41と、該弾性チューブ41に摺動自在に挿入され引出し長さを調節可能としたワイヤ42と、該ワイヤ42を弾性チューブ41に連結固定する固定具43とで構成されている。ワイヤ42の端部が取付軸8に近いフットプレート9の後側部に連結され、弾性チューブ41の端部が操作レバー21に連結されていて、操作レバー21を操作したとき、フットプレート9が弾性チューブ41及びワイヤ42により引き上げられて上向きに起立した待機位置(開き位置)に回動する。
【選択図】図5

Description

本発明は、車椅子利用者の足部を載せるフットプレートを有するフットレストを備えた車椅子のフットプレート操作装置に関するものである。
従来のこの種車椅子のフットレストは、本体フレームの前部両側から前方へ延びる一対の取付軸に軸支された一対のフットプレートを有しており、両フットプレートは、互いに接近する横向きの使用位置(閉じ位置)と、上向きに起立した待機位置(開き位置)とに回動可能な構成としてあり、かつ、フットプレートが不測に上向きに起立した開き位置から横向きの閉じ位置に向けて回動するのを阻止するため、フットプレートと取付軸との軸支部分にばね、ねじ等による強制的摩擦抵抗を利用した係止装置が設けられている。
そして、車椅子利用者が当該車椅子に乗り降りする際、フットプレートが邪魔にならないように、利用者自身又は介助者が直接手又は足を使って、フットプレートを上向きに起立した開き位置に回動させ、車椅子利用者が車椅子のシートに座ってから、両フットプレートを互いに接近する横向きの閉じ位置(使用位置)に回動して停止させ、足部を両フットプレートに載せるようにしている。
しかしながら、上記した両フットプレートの開閉操作は、車椅子利用者又は介助者が直接手又は足を使って行なうため、特に、車椅子利用者が身障者や高齢者の場合、車椅子のシートに座った姿勢で前に屈み込んでフットプレートを開閉することは大変困難で、難渋することが多い。また、介助者がフットプレートの開閉操作を行なう場合は、車椅子の前方において腰を屈めたり、しゃがみ込んでフットプレートを回動操作する必要があるので、作業に苦痛を伴い、特に、車椅子の前方に十分な空間がない場合には、開閉操作が非常に困難である。しかも、利用者自身又は介助者が、街路、病院内、トイレ内などを歩いた靴底の汚れや細菌の付着したフットプレートに素手で触れるため、衛生面においても重大な問題である。特に、医療施設内においては感染症が懸念されるため、この種の車椅子は定期的に洗浄・消毒が行なわれている。
上記した従来の車椅子の問題点を解消するため、本体フレームの側方部に設けた操作レバーと、フットプレートとを連動連結する作動手段によって、フットプレートに直接手を触れることなく、両フットプレートを開閉操作できるようにして、利用者の乗り降り及び介助者の介助を容易にした車椅子のフットプレート操作装置は、例えば特許文献1、特許文献2等により知られている。
特許文献1に開示されている車椅子のフットプレート操作装置は、両フットプレートが上向きに起立した開き位置に回動するように常時付勢される付勢手段(コイルばね)を有しており、操作レバーとフットプレートとを連動連結する作動手段(操作ワイヤ)によって、両フットプレートを前記付勢手段(コイルばね)に抗して互いに接近する横向きの使用位置(閉じ位置)に回動させる構成である。
このような特許文献1記載の車椅子では、フットプレートを上向きに起立した開き位置(待機位置)に常時付勢するコイルばね等の付勢手段を設けているため、構造が複雑になるのみならず、フットプレートに付着した汚れや細菌が当該付勢手段に付着すると、洗浄除去することが困難である。しかも、操作レバーの誤操作によって、常時付勢されているフットプレートが上向きに起立した開き位置(待機位置)に急激に跳ね上がる危険性があり、使用取扱いに難点がある。さらに、フットプレートの高さ調節に対応するため、作動手段である操作ワイヤには相当の弛みをもたせているが、このような弛みをもった操作ワイヤに他物が引っ掛かると、操作レバーの誤操作を招くおそれがある。
一方、特許文献2に記載のフットプレート操作装置は、本願発明者の提案によるものであるが、操作レバーとフットプレートとを連動連結する作動手段について、具体的な技術構成が十分に開示されていなかった。本願発明者は、特許文献2に提案したフットプレート操作装置を実用化するため、種々の試作研究を重ねた結果、本発明を完成するに至ったものである。
特開2003−310664号公報 特開2005−192959号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、構造が簡単で、使用取扱いが容易であり、安全性の面でも優れている車椅子のフットプレート操作装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、車椅子の本体フレームの前部側に備えたフットレストが、前記本体フレームの前部両側から前方に延びる一対の取付軸と、該取付軸に側端部が回動自在に軸支された一対のフットプレートとを有し、前記本体フレームの側方部に設けた操作レバーと、前記フットプレートとを連動連結する作動手段によって、前記フットプレートを互いに接近する横向きの使用位置(閉じ位置)と、上向きに起立した待機位置(開き位置)とに回動可能な構成としたフットプレート操作装置であって、前記作動手段が、前記操作レバーに通常の操作力より大きな引っ張り力が作用したときに伸びる伸縮性を有する弾性チューブと、該弾性チューブに摺動自在に挿入され引出し長さを調節可能としたワイヤと、該ワイヤを前記弾性チューブに連結固定する固定具とで構成され、前記ワイヤの端部が前記取付軸に近い前記フットプレートの後側部に連結されていると共に、前記弾性チューブの端部が前記操作レバーに連結されていて、前記操作レバーを作動操作したとき、前記フットプレートが前記弾性チューブ及びワイヤにより引き上げられて上向きに起立した待機位置(開き位置)に回動することを特徴とする車椅子のフットプレート操作装置である。
このように構成されたフットプレート操作装置は、フットプレートに手を触れることなく開閉操作できるので、車椅子利用者はシートに座ったまま楽にフットプレートを開閉することができる。また、介助者にとっても腰を屈めたり、しゃがみ込む必要がないので介助が容易になる。しかも、構造が簡単で、既存の車椅子にも簡単に取り付けることが可能である。また、フットプレートの高さ調節に対応して、前記弾性チューブに挿入した前記ワイヤの引出し長さを加減するだけで前記作動手段が調整できるので、該作動手段を構成する前記弾性チューブと前記ワイヤに余分な弛みをもたせることなく、ほぼ直線状に配設することが可能である。したがって、弛んだワイヤが邪魔になったり、他物に引っ掛かって誤操作を招くようなおそれがない。
さらに、フットプレートに足を載せた状態で、誤って操作レバーを無理に作動操作しても、前記弾性チューブが伸びて引っ張り力を吸収するので、操作装置に無理な外力がかかることはない。しかも、このとき、フットプレートに載せた足部を除けても、前記弾性チューブの収縮は緩やかであるから、フットプレートが急に跳ね上がる危険性はない。
また、前記フットプレートに設けた軸受部の軸孔と前記取付軸との間に空隙を設けて、前記取付軸に対する前記フットプレートの回動摩擦抵抗を少なくし、前記操作レバーを解除操作したとき、前記フットプレートが自重により回動して横向きの使用位置(閉じ位置)に戻る構成としたから、外力を必要とせず、スムーズに横向きの使用位置(閉じ位置)に回動させることができる。
以上説明したように、本発明のフットプレート操作装置は、構造が簡単で、使用取扱いが容易であり、安全性の面でも優れている。しかも、市販されている既製の車椅子にも簡単に取り付けることができる。さらに、構造が簡単なことと相俟って、開放された機構であるため、洗浄・消毒作業も容易に行なえる。
また、フットプレートの高さ調節に対応して、前記弾性チューブに挿入した前記ワイヤの引出し長さを加減するだけで前記作動手段が調整できるので、該作動手段を構成する前記弾性チューブと前記ワイヤに余分な弛みをもたせることなく、ほぼ直線状に配設することが可能である。したがって、弛んだワイヤが邪魔になったり、他物に引っ掛かって誤操作を招くようなおそれがない。
さらに、フットプレートに足を載せた状態で、誤って操作レバーを無理に作動操作して、通常の操作力より大きな引っ張り力が前記操作レバーに作用したとき、前記弾性チューブが伸びて引っ張り力を吸収するので、操作装置に無理な外力がかかることはない。しかも、このとき、フットプレートに載せた足部を除けても、前記弾性チューブの収縮は緩やかであるから、フットプレートが急に跳ね上がる危険性はない。
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2は、本発明によるフットプレート操作装置を取り付けた車椅子1の使用状態を示している。該車椅子1自体は市販されている既製のものと同じであるので、概略の構成について説明すると、基本的には金属パイプで形成した本体フレーム2に大径の後輪3と小径の前輪4を組み付けた構成で、本体フレーム2の前部側にフットレスト5を備えている。
フットレスト5は、本体フレーム2の前部両側に形成した支持パイプ6,6に昇降パイプ7,7が昇降長さ調節可能に取り付けられていると共に、両昇降パイプ7,7の下端部に前方へ延びる一対の取付軸8,8が突設されていて、両取付軸8,8に一対のフットプレート9,9の側端部が回動自在に軸支され、両フットプレート9,9が互いに接近する横向きの使用位置(閉じ位置)と、上向きに起立した待機位置(開き位置)とに回動可能な構成とした点は従来の車椅子1と同じである(図3参照)。そして、支持パイプ6,6に組み込んだ周知の昇降機構(図示せず)によって昇降パイプ7,7の突出長さを加減することで、図4に示すように、フットプレート9,9を昇降させることができるようにした構成も既製の車椅子1と同じであるから、詳細については説明を省略する。
フットプレート9,9を開閉操作するフットプレート操作装置20は、本体フレーム2の側方部に設けた操作レバー21と、フットプレート9とを連動連結する作動手段40によって、フットプレート9を横向きの使用位置(閉じ位置)と、上向きに起立した待機位置(開き位置)とに回動可能な構成としたもので、本体フレーム2の前部両側に取り付けて、両フットプレート9,9を個別に開閉操作するようになっている。以下、一方のフットプレート操作装置20のみについて説明する。
図5は、フットプレート操作装置20によりフットプレート9を上向きに起立した開き位置(待機位置)に回動操作した状態を示している。フットプレート9は、側端部に一体的に設けた軸受部10を有し、その軸孔11が取付軸8の直径より若干大きな内径を有しており、取付軸8との間に空隙を形成して取付軸8に対する回動摩擦抵抗を少なくし、操作レバー21を解除操作したとき、フットプレート9が自重により取付軸8の周りにスムーズに回動して横向きの閉じ位置(使用位置)に戻るように構成されている。
操作レバー21は、図5ないし図8に示すように、取付台25とカバー板34との間に所定角度回動可能に組み付けてユニットを構成している。該操作レバー21は、アルミニウムなどの軽量金属材料で製作され、下端部に枢支孔22を有し、中間部位に後述する作動手段40の弾性チューブ41を連結する連結片23が突設されている。また、操作レバー21の上端部には握り玉24が設けられている。
取付台25は、硬質塩化ビニルの成形品で、輪郭形状が四分円形状に形成され、隅部に操作レバー21の枢支孔22に嵌合する支軸26が突設されていると共に、円弧状両端部に操作レバー21の作動位置を規制するストッパ27と解除位置を規制するストッパ28が突設されている。また、両ストッパ27,28の近傍位置にボールプランジャ30の取付け孔29,29が設けられている。ボールプランジャ30は、操作レバー21を作動位置に係止保持するために設けられており、図7に示すように、押しばね31により付勢されているボール32が操作レバー21の側面に設けた凹部33に係合して、操作レバー21を係止保持するものである。このようなボールプランジャ30は各種機械装置に使用されている公知の係止手段である。取付台25の支軸26に操作レバー21の枢支孔22を嵌合して回動自在に組み付けたのち、カバー板34を止めねじ35を用いて取付け台25に固定すると、操作レバー21が支軸26を支点にして両ストッパ27,28の間で回動可能に組み付けられた操作レバーユニットが構成される。
上述した操作レバーユニットは、本体フレーム2の左右両側のいずれにも取り付けて使用できるように、図6に示すように、操作レバー21の両側面に凹部33が設けられ、また、取付台25とカバー板34は隅部の支軸26を中心に対称の形状に製作されている。したがって、ボールプランジャ30は、作動位置を規制するストッパ27又は28の取付孔29に装着される。
上記構成を有する操作レバーユニットの取付台25は、図8に示すように、本体フレーム2前部のフレームパイプ36にバンド37と止めねじ38を用いて固定される。該取付台25は、本体フレーム2のアームレストの側板に取付け固定することも可能である。
図9は、操作レバー21とフットプレート9を連動連結する作動手段40の一例を示している。該作動手段40は、弾性チューブ41と、該弾性チューブ41に摺動自在に挿入される引出し長さを調節可能とした金属製ワイヤ42と、該ワイヤ42を弾性チューブ41に連結固定する固定具43とで構成されている。弾性チューブ41は、適度の屈曲性と操作レバー21に通常の操作力より大きな引っ張り力(3Kg以上)が作用したときに伸びる伸縮性とを有する耐圧耐水性ポリウレタンチューブが好適である。なお、操作レバー21の通常の操作力によって、弾性チューブ4が伸縮することはほとんど無い。固定具43は、弾性チューブ41の下端部に被嵌して固定した金属製筒体44と、該筒体44の側壁に螺着され、先端が弾性チューブ41に押接する止めねじ45とで構成され、弾性チューブ41に挿入したワイヤ42を止めねじ45により弾性チューブ41を介して押圧して、弾性チューブ41に連結固定する。そして、弾性チューブ41の上端に円孔を有する連結金具46が固着され、ワイヤ42の下端に円孔を有する連結金具47が固着されている。
上記のような構成を有する作動手段40は、弾性チューブ41の連結金具46を操作レバー21の連結片23にピン48を介して回動自在に連結すると共に、ワイヤ42の連結金具47を、図5、図10及び図11に示すように、フットプレート9の後側部で取付け軸8に近い部位に止めねじ49を介して回動自在に連結して、操作レバー21とフットプレート9を連動連結する。このとき、図5及び図12に示すように、ワイヤ42の中間部位をフレームパイプ36に固定したガイドプレート50の案内孔51に挿通して、ワイヤ42が横揺れしないように案内誘導させると共に、弾性チューブ41とワイヤ42とがほぼ直線状に配設させると、連結した弾性チューブ41とワイヤ42が弛んで他物に引掛かる等のおそれがなく、操作レバー21の操作性を向上させることができる。
図2及び図5は、上記のように構成されたフットプレート操作装置20の操作レバー21を作動操作した状態を示している。フットプレート9は、弾性チューブ41とワイヤ42により引き上げられ、取付軸8の周りに上向きに起立した開き位置(待機位置)に回動し、図8に示すように、操作レバー21がボールプランジャ30に係止保持されて、フットプレート9を開き位置に係止保持している。このように両フットプレート9,9を開き位置に回動した状態で、車椅子利用者は容易に車椅子1に乗り降りすることができる。
利用者が車椅子1のシートに座った後、操作レバー21を前方へ倒し、ストッパ28に当接するように解除操作すると、弾性チューブ41とワイヤ42の引っ張り作用が解除され、上向きに起立した閉じ位置にあるフットプレート9が自重により、取付軸8の周りに回動摩擦抵抗がほとんど無い状態で下向きにスムーズに回動して、図1に示すように、互いに接近する横向きの閉じ位置(使用位置)に戻る。この閉じ位置においては、図10及び図11に示すように、両フットプレート9,9の側端部(軸受部10の近傍部位)が昇降パイプ7,7の下端部7a,7aに当接支持され、両フットプレート9,9は互いに接近した横向きの使用位置(閉じ位置)に停止するので、車椅子利用者は足部を両フットプレート9,9に載せて使用する。
一方、図1に示すように、車椅子利用者が両フットプレート9,9に足部を載せている状態において、操作レバー21を誤って強引に作動操作した場合でも、弾性チューブ41が伸びて操作レバー21の引っ張り力を吸収するので、操作装置に無理な外力が掛かって故障等の不都合を生ずるおそれはない。また、このときフットプレート9に載せている足部を除けても、弾性チューブ41の収縮は緩やかであるから、フットプレート9が急激に跳ね上がる危険性はなく、安全性の点でも優れている。
また、昇降パイプ7,7を昇降させて、フットプレート9,9の高さを調整する場合等には、作動手段40の固定具43の止めねじ45を緩めて弾性チューブ41に対するワイヤ42の引出し長さを調節することによって、連結した弾性チューブ41とワイヤ42をほぼ直線状に配設することができるので、操作レバー21の操作性を良好に確保することが可能である。さらに、連結した弾性チューブ41とワイヤ42をほぼ同一直線状に配設することは、安全性の面及び使用取扱いに有利であり、特に車椅子1を折りたたむ際、弾性チューブ41又はワイヤ42に触れても絡まる等の不都合を生じることがない。
本発明に係るフットプレート操作装置を備えた車椅子の使用状態を示す斜視図である。 同上車椅子のフットプレート操作装置の作動操作を示す斜視図である。 同上車椅子のフットプレートを上向きに起立した開き位置の状態を示す要部斜視図である。 同上車椅子のフットプレートの高さ調節機構を説明する要部斜視図である。 同上フットプレート操作装置の作動操作状態を示す側面図である。 同上フットプレート操作装置の操作レバーユニットを示す分解斜視図である。 同上操作レバーユニットの組立状態を示す縦断側面図である。 同上操作レバーユニットを車椅子の本体フレームに装着した状態を示す一部切欠き側面図である。 同上フットプレート操作装置の作動手段を示す要部縦断正面図である。 図5の10−10線に沿う矢視図である。 フットプレートが横向きの閉じ位置に回動した状態を示す要部平面図である。 同上フットプレート操作装置のワイヤガイド部を示す斜視図である。
符号の説明
1 車椅子
2 本体フレーム
3 後輪
4 前輪
5 フットレスト
6 支持パイプ
7 昇降パイプ
8 取付軸
9 フットプレート
10 軸受部
11 軸孔
20 フットプレート操作装置
21 操作レバー
22 枢支孔
23 連結片
24 握り玉
25 取付台
26 支軸
27,28 ストッパ
29 取付孔
30 ボールプランジャ
31 押しばね
32 ボール
33 凹部
34 カバー板
40 作動手段
41 弾性チューブ
42 ワイヤ
43 固定具
44 筒体
45 止めねじ
46,47 連結金具
48 ピン
49 止めねじ
50 ガイドプレート
51 案内孔

Claims (5)

  1. 車椅子の本体フレームの前部側に備えたフットレストが、前記本体フレームの前部両側から前方に延びる一対の取付軸と、該取付軸に側端部が回動自在に軸支された一対のフットプレートとを有し、
    前記本体フレームの側方部に設けた操作レバーと、前記フットプレートとを連動連結する作動手段によって、前記フットプレートを互いに接近する横向きの使用位置(閉じ位置)と、上向きに起立した待機位置(開き位置)とに回動可能な構成としたフットプレート操作装置であって、
    前記作動手段(40)が、前記操作レバー(21)に通常の操作力より大きな引っ張り力が作用したときに伸びる伸縮性を有する弾性チューブ(41)と、該弾性チューブ(41)に摺動自在に挿入され引出し長さを調節可能としたワイヤ(42)と、該ワイヤ(42)を前記弾性チューブ(41)に連結固定する固定具(43)とで構成され、前記ワイヤ(42)の端部が前記取付軸(8)に近い前記フットプレート(9)の後側部に連結されていると共に、前記弾性チューブ(41)の端部が前記操作レバー(21)に連結されていて、
    前記操作レバー(21)を作動操作したとき、前記フットプレート(9)が前記弾性チューブ(41)及びワイヤ(42)により引き上げられて上向きに起立した待機位置(開き位置)に回動することを特徴とする車椅子のフットプレート操作装置。
  2. 前記フットプレート(9)に設けた軸受部(10)の軸孔(11)と前記取付軸(8)との間に空隙を設けて、前記取付軸(8)に対する前記フットプレート(9)の回動摩擦抵抗を少なくし、
    前記操作レバー(21)を解除操作したとき、前記フットプレート(9)が自重により回動して横向きの使用位置(閉じ位置)に戻る構成としたことを特徴とする請求項1記載の車椅子のフットプレート操作装置。
  3. 前記操作レバー(21)が、前記本体フレーム(2)のフレームパイプ又はアームレストの側板に固定した取付台(25)に一定角度回動可能に取り付けられ、前記弾性チューブ(41)及びワイヤ(42)を引っ張る作動操作したとき、前記操作レバー(21)を係止保持する係止装置(30)が、前記取付台(25)に設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の車椅子のフットプレート操作装置。
  4. 前記固定具(43)が、前記弾性チューブ(41)に被嵌した筒体(44)と、該筒体(44)の側部に螺着され、先端が前記弾性チューブ(41)に押接する止めねじ(45)とで構成され、前記弾性チューブ(41)に挿入した前記ワイヤ(42)を前記止めねじ(45)により前記弾性チューブ(41)を介して押圧して、前記弾性チューブ(41)に連結固定することを特徴とする請求項1、2又は3記載の車椅子のフットプレート操作装置。
  5. 前記弾性チューブ(41)が、その端部に固着した円孔を有する連結金具(46)を介して前記操作レバー(21)に回動自在に連結されていると共に、前記ワイヤ(42)が、その端部に固着した円孔を有する連結金具(47)を介して前記フットプレート(9)の後側部に回動自在に連結されていて、前記ワイヤ(42)の中間部位が前記本体フレーム(2)のフレームパイプに固定したガイドプレート(50)の案内孔(51)に挿通し、前記弾性チューブ(41)と前記ワイヤ(42)とがほぼ直線状に配設されていることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の車椅子のフットプレート操作装置。
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