JP7389568B2 - 身体補助装置 - Google Patents

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Description

本開示は、身体補助装置に関する。
特許文献1には、下肢の機能に障害を持つ人の起立動作を補助する身体補助装置が開示されている。この身体補助装置は、使用者の手を掛けることができるフレーム構造体と、フレーム構造体に設けられ、起立した使用者の上肢を載せることができるアームレストとを備えている。フレーム構造体は、高さ方向の位置を調節可能なフレームを有しており、このフレームにアームレストが設けられている。
特開2018-47048号公報
上述した身体補助装置は、フレーム構造体が有するフレームの高さ方向の位置を調節することで、アームレストの高さ方向の位置を調節することができる。しかし、特許文献1には、アームレストの昇降を規制することについては開示されておらず、アームレストの昇降を容易に行えるようにすることについても、開示されていない。
本開示は上記事由に鑑みてなされており、利用者の上肢を支持する支持部材の昇降を容易に行うことができる身体補助装置を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る身体補助装置は、本体と、前記本体によって昇降可能に支持され、利用者の上肢を支持する支持部材と、前記支持部材の前記本体に対する昇降の規制を行うロック機構と、前記ロック機構による前記支持部材の昇降の規制を解除する操作部材とを備える。前記支持部材は、主部と、前記主部の左右両端部からそれぞれ後方に向かって突出した一対のサポート部とを有する。前記操作部材は前記主部の近傍に位置する。前記一対のサポート部は、前記主部と前記一対のサポート部とで利用者の胴体が取り囲まれた状態で前記胴体の左右方向の移動を規制する。
本開示の一態様に係る身体補助装置は、利用者の上肢を支持する支持部材の昇降を容易に行うことができる。
図1は、一実施形態にかかる身体補助装置の斜視図である。 図2は、同上の身体補助装置を下側から見たときの斜視図である。 図3は、同上の身体補助装置の縦断面図である。 図4A~図4Cは、同上の身体補助装置を用いて起立する様子を順に示した説明図である。 図5は、同上の身体補助装置を重ねて配置した状態を示した斜視図である。 図6A~図6Cは、同上の身体補助装置が備える操作部材の動作を順に示した断面図である。 図7Aは、同上の身体補助装置のブレーキを非ブレーキ位置に配置した状態を示した側面図であり、図7Bは、ブレーキをブレーキ位置に配置した状態を示した側面図である。 図8Aは、変形例1の身体補助装置の下部の側面図であり、図8Bは、変形例2の身体補助装置の下部の側面図である。 図9は、変形例3の身体補助装置の上部の斜視図である。 図10は、変形例4の身体補助装置の斜視図である。
(1)実施形態
図1及び図2に示す本実施形態の身体補助装置1は、利用者90(図4)の身体を補助する装置であり、利用者90の各種動作を補助する。各種動作には、例えば、利用者90の起立する動作、起立状態における動作、中腰状態における動作等が含まれる。起立する動作には、椅子、ベッド91(図4参照)等に座った状態から立ち上がる動作が含まれる。起立状態における動作及び中腰状態における動作には、歩行及び移乗の他、着座する動作、調理、洗面等の動作、排便時における動作等が含まれる。また、身体補助装置1は、起立姿勢の維持及び中腰姿勢の維持にも用いることができる。身体補助装置1の利用者90は、例えば、身体障害者、病者、高齢者等の体の不自由な人が想定されるが、健常者であってもよい。
なお、以下の説明で用いる水平方向及び鉛直方向は、身体補助装置1を水平面上に置いた状態を基準にした方向である。また、以下の説明で用いた前後方向及び左右方向は、身体補助装置1の通常の利用時における利用者90から見た方向を基準にしている。
身体補助装置1は、主体を構成する本体2と、本体2によって昇降可能に支持された支持部材4とを備えている。支持部材4は、利用者90の上肢(腕及び手)を支持する。利用者90は、左右両方又は一方の上肢を支持部材4の上に載せて、支持部材4で支持させることができる。これにより、利用者90は、前述した各種動作における利用者90の身体への負担を軽減することができる。また、本実施形態の身体補助装置1は、本体2を支持する複数の車輪10を更に備えており、歩行器としても利用可能である。
本体2は、左右対称な形状を有している。本体2は、支持フレーム3と、支持フレーム3で支持された支柱20とを有している。支持フレーム3は、本体2の下端部に位置している。支持フレーム3は、下フレーム材30、斜フレーム材31及び連結フレーム材32を有している。下フレーム材30、斜フレーム材31及び連結フレーム材32の各々は、例えば、金属製のパイプから形成されている。
下フレーム材30は、本体2の下端部を構成している。下フレーム材30は、上方から見て後方に開口したU字状に形成されている。下フレーム材30は、左右方向に直線状に延びた前フレーム部300と、前フレーム部300の左右両端部から後方に向かって突出した左右一対の側フレーム部301とを有している。各側フレーム部301の長さ方向は、図3に示すように、後端に近い部分ほど下方に位置するように、水平方向に対して傾斜している。各側フレーム部301の上面における後端部は、当該上面において最も低い位置にある。このため、例えば、図4Aに示すように、下フレーム材30の後端部が、ベッド91、カウンター等の設備と、床92との間に形成された隙間93に入りやすくなり、身体補助装置1を設備に近づけて配置することが可能になる。
図1に示すように、下フレーム材30には、複数の車輪10が取り付けられている。複数の車輪10が床92(図3参照)等の走行面に対して転動することで、本体2(身体補助装置1)は、走行面に沿って走行する。本実施形態の身体補助装置1は、複数の車輪10として、左右一対の前輪100と、左右一対の後輪101とを備えている。一対の前輪100は、前フレーム部300の左右両端部にそれぞれ取り付けられている。一対の後輪101は、一対の側フレーム部301の後端部にそれぞれ取り付けられている。
各車輪10は、キャスターであり、下フレーム材30に対して縦軸周りに回転可能に取り付けられている。各後輪101は、当該後輪101の縦軸周りの回転の規制とこの規制を解除するための機構を有している。このため、利用者90は、身体補助装置1を、全ての車輪10の縦軸周りの回転を許容して小回りが利いた走行を可能とする状態と、各後輪101の縦軸周りの回転を規制して安定した走行を可能とする状態とに変更できる。
各前輪100の直径は、各後輪101の直径よりも大きい。このため、各前輪100は、走行面の段差を乗り越えやすい。各後輪101の直径が小さいと、各側フレーム部301の後端部の高さを低くすることができる。このため、下フレーム材30の後端部が、ベッド91やカウンター等の設備と、床92との間に形成された隙間93により一層入りやすくなる(図4A参照)。
一対の側フレーム部301は、利用者90が左右両方の脚をU字状の下フレーム材30の内側に位置させることができるように、左右方向に間隔をあけて位置している。各側フレーム部301は、一対の側フレーム部301の間隔が後方に行くほど広くなるように、前後方向に対して傾斜している。このため、利用者90は、一対の側フレーム部301の間に、後方から左右両方の脚を容易に挿入することができる。
一対の側フレーム部301の間には、図5に示すように、他の身体補助装置1の一対の側フレーム部301を配置可能である。すなわち、前後に並んだ二つの身体補助装置1のうち、前方の身体補助装置1の一対の側フレーム部301の間には、後方の身体補助装置1の一対の側フレーム部301を配置することができる。このため、例えば、身体補助装置1を保管する際には、複数の身体補助装置1を前後に重ねて配置することができ、複数の身体補助装置1を保管するためのスペースを小さくすることができる。
図1に示すように、本体2は、左右一対の緩衝部材21を更に有している。以下、一対の緩衝部材21の各々を、第1緩衝部材21という。各第1緩衝部材21は、下フレーム材30の前端部に取り付けられている。各第1緩衝部材21は、例えば、発泡樹脂、ゴム、EVA(Ethylene-Vinyl Acetate)等、下フレーム材30よりも柔らかく、かつ、弾性力のある材料から形成されている。各第1緩衝部材21は、下フレーム材30よりも柔軟である。
一対の第1緩衝部材21は、U字状の下フレーム材30における左側の角部と右側の角部とにそれぞれ取り付けられている。ここで、下フレーム材30の左側の角部は、前フレーム部300の左側端部と左側の側フレーム部301の前端部とで構成された部分である。また、下フレーム材30の右側の角部は、前フレーム部300の右側端部と右側の側フレーム部301の前端部とで構成された部分である。
各第1緩衝部材21は、下フレーム材30の対応する角部において、前フレーム部300の前面、上面及び後面、並びに側フレーム部301の左右の側面及び上面を覆っている。身体補助装置1の走行時には、下フレーム材30の前端部がベッド91等の設備に接触する前に、一対の第1緩衝部材21が設備に接触しやすい。このため、下フレーム材30が設備に直接当たって設備が傷付くことが抑制される。
下フレーム材30の一対の側フレーム部301は、斜フレーム材31によって接続されている。斜フレーム材31は、上方から見て、後方に開口したU字状に形成されている。斜フレーム材31は、左右方向に直線状に延びた上フレーム部310と、上フレーム部310の左右両端部から後斜め下方に向かって突出した左右一対の斜フレーム部311とを有している。一対の斜フレーム部311の後端部は、下フレーム材30の一対の側フレーム部301にそれぞれ接続されている。
下フレーム材30の前端部と、斜フレーム材31の前端部とは、連結フレーム材32で接続されている。連結フレーム材32は、縦長であり、上下方向に延びている。連結フレーム材32の下端部は、下フレーム材30の前フレーム部300における左右方向の中間部(詳しくは、中央部)に接続されている。連結フレーム材32の上端部は、斜フレーム材31の上フレーム部310における左右方向の中間部(詳しくは、中央部)に接続されている。
支持フレーム3は、上下一対の支柱固定部33を更に有している。一対の支柱固定部33は、前フレーム部300における左右方向の中間部(詳しくは、中央部)と、上フレーム部310における左右方向の中間部(詳しくは、中央部)とにそれぞれ固定されている。一対の支柱固定部33は、前フレーム部300及び上フレーム部310からそれぞれ後方に向かって突出している。
一対の支柱固定部33には、支柱20が固定されている。図3に示すように、支柱20は、縦長で上方に開口した有底筒状に形成されている。支柱20は、例えば、金属製のパイプによって主体が構成されている。支柱20は、上端に近い部分ほど後方に位置するように、その長さ方向が鉛直方向に対して傾斜している。支柱20は、上下一対の支柱固定部33を上下に貫通しており、上下方向に離れた2か所が一対の支柱固定部33にそれぞれ固定されている。これにより、支柱20は、起立した状態で、支持フレーム3に支持されている。
支柱20には、図1に示す支持部材4が昇降可能に取り付けられている。支持部材4は、支持体40と、支持体40から下方に向かって突出した可動体43とを有している。
支持体40は、利用者90の上肢を支持する部分である。支持体40は、略水平な板状に形成されており、水平方向に広がった上面を有している。支持体40は、主部400と、左右一対のサポート部401とを有している。主部400は、支持体40の前端部に位置しており、左右方向に延びている。一対のサポート部401は、主部400の左右両端部からそれぞれ後方に向かって突出している。利用者90は、主部400及びサポート部401を跨るように、支持体40の上面に前腕を載せることができる。
主部400の前後幅は、各サポート部401の左右幅よりも広く、主部400の上面の面積は、各サポート部401の上面の面積よりも広い。このため、利用者90は、左右両方の前腕の大部分を主部400の上に載せることができる。
図2に示すように、主部400における左右両側の前端部には、下方に向かって突出した手掛部402が形成されている。利用者90は、主部400の前端部の上に左右の手を載せ、これら左右の手の各々の複数の指を対応する手掛部402の後面に引っ掛けることで、主部400の前端部を両手で掴むことができる。
一対のサポート部401は、左右方向に間隔をあけて位置している。支持体40の内側には、主部400及び一対のサポート部401で囲まれた空間403が形成されている。空間403は、一対のサポート部401の後端部の間から、後方に開放されている。利用者90は、上方から見て、胴体の全体を空間403に位置させることができる。
一対のサポート部401は、主部400及び一対のサポート部401によって利用者90の胴体が取り囲まれた状態において、胴体の左右方向の移動を規制する。すなわち、この場合、利用者90の胴体は、一対のサポート部401のうちの一方に支持されることにより、左右方向の移動が規制される。このため、一対のサポート部401の間に胴体を入れた利用者90は、姿勢が安定しやすい。
図1に示すように、左側のサポート部401における右側の縁は、後端に近い部分ほど左方に位置するように傾斜し、右側のサポート部401における左側の縁は、後端に近い部分ほど右方に位置するように傾斜している。これにより、一対のサポート部401の間隔は、後方に行くほど広くなっている。このため、一対のサポート部401の間には、利用者90の胴体を挿入しやすい。
サポート部401の太さは、利用者90が把持可能な太さである。すなわち、各サポート部401は、利用者90が把持可能な把持部を構成している。このため、利用者90は、前述したように主部400の前端部を掴むだけでなく、支持体40からやや後方に離れて位置した状態で、左右のサポート部401を左右の手でそれぞれ掴むことができる。
各サポート部401の左右幅は、サポート部401の後端に近い部分ほど狭くなっており、各サポート部401の太さは、後端に近い部分ほど細くなっている。このため、利用者90は、手の大きさ等に応じて、サポート部401を掴む前後方向の位置を調節することで、サポート部401を容易に掴むことができる。
図1及び図2に示すように、本実施形態における支持体40は、ベース材404、補強フレーム405及びカバー材406を有しており、これらベース材404、補強フレーム405及びカバー材406によって、主部400及び一対のサポート部401が構成されている。
ベース材404は、略水平な板状に形成されている。ベース材404は、上方から見て後方に開口したU字状に形成されている。ベース材404は、例えば、ポリプロピレン、FRP(Fiber Reinforced Plastics)等の比較的剛性の高い樹脂から形成されている。
図1に示すように、ベース材404の上面には、カバー材406が取り付けられている。カバー材406は、ベース材404の上面の略全体を覆っている。カバー材406は、主部400及び一対のサポート部401で構成された部分の上面の略全体を構成している。
カバー材406は、例えば、発泡樹脂、ゴム、EVA等、ベース材404よりも柔らかく、かつ、弾性力のある材料から形成されている。カバー材406は、ベース材404よりも柔軟である。このため、利用者90は、カバー材406に上肢を載せて体重をかけたときに、カバー材406がクッションとなって上肢等に痛みを感じ難い。また、利用者90の上肢がカバー材406に接した状態において、カバー材406が滑り止めになって、上肢がカバー材406に対して滑り難い。
図2に示すように、ベース材404の下面には、下方に開口したU字状の凹み407が形成されている。ベース材404における凹み407の前方部によって、前述した手掛部402が構成されている。凹み407には、上方から見てU字状に形成された補強フレーム405が位置している。補強フレーム405はベース材404の下面に取り付けられている。補強フレーム405は、例えば、金属製のパイプから形成されている。補強フレーム405の前端部は、手掛部402の後方に間隔をあけて位置している。
本実施形態における支持体40は、主部400に設けられた引掛部材411を更に有している。引掛部材411は、主部400の下面(詳しくは、補強フレーム405の下面)に取り付けられている。引掛部材411には、孔412が形成されている。利用者90は、例えば、S字状のフックを孔412に通して引掛部材411に引っ掛け、このフックに鞄、買い物袋等を引っ掛けて吊り下げることができる。
主部400は、可動体固定部408を更に有している。本実施形態の可動体固定部408は、補強フレーム405の前端部の下面に固定されている。可動体固定部408は、主部400の左右方向の中間部(詳しくは、中央部)の下端部に位置している。
可動体固定部408には、可動体43の上端部が連結されている。可動体43は、可動体固定部408から下方に向かって突出している。可動体43は、支柱20によって昇降可能に支持されている。可動体43は、支柱20と同芯の筒状に形成された縦長の部材である。可動体43は、例えば、金属製のパイプにより構成されている。
可動体43の長さ方向は、支柱20の長さ方向と平行である。すなわち、可動体43は、上端に近い部分ほど後方に位置するように、その長さ方向が鉛直方向に対して傾斜している。可動体43は、筒状の支柱20の内側に昇降可能に嵌まり込んでいる。可動体43は、支柱20によって水平方向の移動が規制されている。
可動体43が支柱20に対して昇降することで、図3に示す支持部材4の高さhが変化する。本開示における支持部材4の高さhとは、支持部材4の上面の高さであり、詳しくは、支持体40の上面における最高位置から床92までの距離である。
支持部材4の最低高さ(支持部材4が支柱20に対して最も下降したときにおける支持部材4の高さ)は、700mm以下であることが好ましい。この場合、着座した利用者90に支持部材4が近くなり、利用者90は、上肢を支持部材4に載せやすくなる。本実施形態の支持部材4の最低高さは、650mmである。
支持部材4の最高高さは、800mm以上であることが好ましい。この場合、起立した利用者90が支持部材4に上肢を載せやすくなる。本実施形態の支持部材4の最高高さは、1000mmである。
図1に示すように、支持部材4は、緩衝部材42を更に有している。以下、緩衝部材42を第2緩衝部材42という。第2緩衝部材42は、可動体43の前面に取り付けられており、可動体43と共に昇降する。第2緩衝部材42は、縦長の部材であり、可動体43の長さ方向の略全長にわたっている。第2緩衝部材42は、可動体43と共に、支柱20の内面に沿って昇降する。
第2緩衝部材42は、可動体43の前端部を前方から覆っている。第2緩衝部材42は、例えば、発泡樹脂、ゴム、EVA(Ethylene-Vinyl Acetate)等、可動体43よりも柔らかく、かつ、弾性力のある材料から形成されている。第2緩衝部材42は、下フレーム材30よりも柔軟である。
身体補助装置1の走行時には、支柱20よりも上方に突出した可動体43の前端部がベッド91等の設備に接触する前に、第2緩衝部材42が設備に接触しやすい。このため、可動体43において支柱20よりも上方に突出した部分が、設備に直接当たって設備が傷付くことが抑制される。
図3に示すように、本体2は、付勢部材5を更に有している。付勢部材5は、支持部材4に対して支持部材4が上昇する方向に力を付与する。本実施形態の付勢部材5は、ガススプリングであり、支柱20及び可動体43に内蔵されている。付勢部材5は、チューブ50と、ロッド51とを有している。チューブ50は、縦長であり、支柱20に固定されている。
ロッド51は縦長であり、チューブ50の内側に位置している。ロッド51は、チューブ50によってロッド51の長さ方向に移動可能に支持されている。ロッド51がチューブ50に対してロッド51の長さ方向に移動することで、ロッド51及びチューブ50は伸縮する。ロッド51の上端部は、支持部材4の可動体固定部408に固定されている。支持部材4は、ロッド51及びチューブ50が伸縮することで、ロッド51と共に昇降する。本実施形態のロッド51及びチューブ50の伸縮方向は、支柱20の長さ方向と平行であり、鉛直方向に対して傾斜している。このため、支持部材4は、上方に行くほど後方に位置するように上昇する。すなわち、支持部材4の上昇時の移動方向は、後斜め上方である。ロッド51には、チューブ50内の圧縮ガスから上昇する方向に力が加えられている。これにより、支持部材4には、ロッド51から支持部材4が上昇する方向の力が常に付与されている。
付勢部材5は、ロック機能付きのガススプリングであり、チューブ50に対してロッド51が移動不能となる伸縮不能状態と、チューブ50に対してロッド51が移動可能となる伸縮可能状態に切り換え可能である。付勢部材5が伸縮不能状態になることで、支持部材4は、本体2に対する昇降が規制されたロック状態になる。また、付勢部材5が伸縮可能状態になることで、支持部材4は、本体2に対する昇降が許容されるアンロック状態になる。すなわち、本実施形態の付勢部材5は、支持部材4の本体2に対する昇降の規制を行うロック機構を構成している。
付勢部材5は、図6Aに示すロック解除釦52を更に有している。ロック解除釦52は、ロッド51の上端部に設けられている。付勢部材5がロック状態にあるとき、ロック解除釦52は、図6A及び図6Bに示すように、ロッド51から上方に大きく突出した突出位置に配置される。突出位置にあるロック解除釦52が、下方に押し込まれて図6Cに示す押込位置に配置されると、付勢部材5はアンロック状態になる。押込位置にあるロック解除釦52に対する下方への押込力が解除されると、ロック解除釦52には、付勢部材5が有するばね等の付勢材の力が付与されて、ロック解除釦52は突出位置に移動する。
身体補助装置1は、図1に示す操作部材6を更に備えている。操作部材6は、支持部材4の可動体固定部408(図2参照)に取り付けられている。操作部材6は、利用者90によって操作されることで、支持部材4の昇降を規制する状態から許容する状態に切り換える。操作部材6は、図6Cに示すように、ロック解除釦52を操作することにより、支持部材4の昇降を規制する状態から許容する状態に切り換える。
操作部材6は、利用者90によって一方向に操作された後、この一方向とは異なる方向に操作されたときに、ロック解除釦52を操作して、付勢部材5(ロック機構)による支持部材4の昇降の規制を解除する。本実施形態では、前記一方向は前方であり、前記異なる方向は上方である。すなわち、図6A~図6Cに示すように、操作部材6は、前方に操作された後、上方に操作されることで、支持部材4の昇降を規制する状態から許容する状態に切り換える。
図6Aに示すように、操作部材6は、ばね材60、第1操作材61及び第2操作材62を有している。ばね材60は、板ばねであり、可動体固定部408に取り付けられている。ばね材60の前後方向の中間部は、可動体固定部408が有する支持部409によって部分的に支持されている。ばね材60において、支持部409よりも後方の部分は、押込部600を構成しており、付勢部材5のロック解除釦52の上方に位置している。ばね材60において、支持部409よりも前方の部分は連結部601を構成しており、連結部601には、第1操作材61が連結されている。
第1操作材61には、第2操作材62が前後方向に移動可能に取り付けられている。第2操作材62は、操作部分620と連動部分621とを有している。操作部分620は、第1操作材61の下面に沿っている。操作部分620の前端部には、下方に向かって突出した指掛部622が形成されている。連動部分621は、第1操作材61の内部に位置している。連動部分621は、操作部分620につながっており、操作部分620と共に同一方向に移動する。操作部材6は、第1操作材61に内蔵された圧縮ばねを更に有している。圧縮ばねは、連動部分621に対して後方に移動する方向に力を加えている。連動部分621は、連動部分621の後端部に位置する嵌込部623を有している。
操作部材6が利用者90によって操作されていない状態にあるとき、第2操作材62は、図6Aに示す移動規制位置に配置される。このとき、第2操作材62の嵌込部623は、支持体40のベース材404とばね材60の間に嵌まり込み、ベース材404に接触して上方への移動が規制される。これにより、第2操作材62は、上方への移動が規制される。また、この第2操作材62によって第1操作材61の上方への移動が規制される。
利用者90は、移動規制位置にある第2操作材62の指掛部622の後面に手の指を引っ掛け、この指で第2操作材62を前方に移動することで、第2操作材62を図6Bに示す規制解除位置に配置することができる。このとき、第2操作材62の嵌込部623は、支持体40のベース材404とばね材60の間から前方に抜け出す。このため、ベース材404による第2操作材62の上方への移動の規制が解除される。
利用者90は、図6Bに示す状態において、指掛部622の後面に指を引っ掛けた手で、第2操作材62と共に第1操作材61をばね材60の弾性力に抗して上方に移動することで、支持部材4の昇降の規制を解除することができる。このとき、ばね材60の連結部601は、図6Cに示すように上昇する第1操作材61によって上方に動かされ、これに伴って、連結部601と反対側に位置する押込部600が下降する。すると、この押込部600によって突出位置にあるロック解除釦52が押込位置まで押し込まれ、これにより、付勢部材5による支持部材4の昇降の規制が解除される。
このように本実施形態の操作部材6は、第2操作材62が後方に操作され、この後、第1操作材61が上方に操作されるという2段階の操作が行われることによって、付勢部材5による支持部材4の昇降の規制が解除される。このため、誤って操作部材6が一方向に操作されても、支持部材4の昇降の規制が解除されない。
利用者90は、図6Cに示す状態において、指掛部622から手を離すことで、付勢部材5により、支持部材4の昇降の規制を行うことができる。このとき、第1操作材61及び第2操作材62は、ばね材60の弾性力によって連結部601と共に下降し、これに伴って押込部600が上昇する。このため、押込位置にあるロック解除釦52が突出位置まで上昇し、これにより、付勢部材5によって支持部材4の昇降が規制される。また、このとき、第2操作材62は、前述した圧縮ばねの弾性力により、図6Aに示す移動規制位置まで移動し、嵌込部623が支持体40のベース材404とばね材60の間に嵌まり込む。
図1に示すように、支持部材4の主部400は、操作部材6を配置するための切欠部410を更に有している。切欠部410は、主部400の前端部に形成されており、主部400における左右方向の中間部(詳しくは中央部)に位置している。切欠部410は、主部400を上下方向に貫通しており、主部400の前方に向かって開口している。切欠部410には、操作部材6の第1操作材61及び第2操作材62(図6A参照)が配されている。
操作部材6は、主部400の近傍に位置している。ここで、本開示における「近傍」とは、主部400の上に手のひらを載せた状態で、この手の指で操作部材6を操作できる位置であり、主部400に隣接する位置だけでなく、主部400から離れた位置も含む。本実施形態の操作部材6は、切欠部410に配置されることで、主部400の前方に配置されている。このように操作部材6が、主部400の近傍に位置することで、利用者90は、主部400の上に手のひらを載せた状態で操作部材6を操作することができ、付勢部材5(図3参照)による支持部材4の昇降の規制の解除を容易に行うことができる。
身体補助装置1は、身体補助装置1の移動を規制するブレーキ7を更に備えている。ブレーキ7は、ブレーキ部材70を有している。ブレーキ部材70は、支柱20の下端部に昇降可能に取り付けられている。ブレーキ部材70は、図7Bに示すように、床92に接触することで、ブレーキ力を発生させる。図3に示すように、ブレーキ部材70は、上方に開口した有底筒状に形成されている。ブレーキ部材70の内側には、支柱20の下端部が嵌まり込んでおり、ブレーキ部材70は支柱20の外周面に沿って支柱20の長さ方向にスライド可能である。身体補助装置1は、ブレーキ部材70の内側において、ブレーキ部材70の底部と、支柱20の底部とを接続した引張ばねを有している。引張ばねは、ブレーキ部材70に対してブレーキ部材70が上昇する方向の力を加えている。
図1及び図2に示すように、ブレーキ7は、駆動体71と、左右一対の連結体72とを更に有している。駆動体71は、ブレーキ部材70よりも上方に位置している。駆動体71は、筒状に形成されており、支柱20は、駆動体71を上下に貫通している。駆動体71は支柱20の外周面に沿って支柱20の長さ方向にスライド可能である。駆動体71とブレーキ部材70とは、左右一対の連結体72で連結されており、ブレーキ部材70は駆動体71と共に同一方向に移動する。
ブレーキ7は、支柱20に対して昇降することで、図7Aに示す非ブレーキ位置と、図7Bに示すブレーキ位置とに変位可能である。ブレーキ7が図7Aに示す非ブレーキ位置に配されているとき、ブレーキ部材70の下面は、複数の車輪10の下端よりも上方に位置し、床92から上方に離れて位置する。このため、身体補助装置1には、ブレーキ部材70によるブレーキ力は、発生しない。
非ブレーキ位置に配されたブレーキ7が、前記引張ばねの弾性力に抗して、図7Bに示す下位置まで下降すると、ブレーキ部材70の下面は、複数の車輪10の下端と略同じ高さに位置し、床92に接触する。このため、身体補助装置1は、ブレーキ部材70と床92との摩擦力であるブレーキ力によって、その移動が規制された状態となる。
図1に示すように、身体補助装置1は、ブレーキ7による移動の規制とこの規制の解除とを切り換えるブレーキ用操作部材8を更に備えている。ブレーキ用操作部材8は、支柱20の上端部に対して、回転可能に取り付けられている。
ブレーキ用操作部材8は、上方から見て枠状に形成されており、支柱20を囲んでいる。ブレーキ用操作部材8は、第1操作部81、第2操作部82及び左右一対の接続部83を有している。第1操作部81は、ブレーキ用操作部材8の後端部に位置し、支柱20の後方に位置している。第2操作部82は、ブレーキ用操作部材8の前端部に位置し、支柱20の前方に位置している。第1操作部81及び第2操作部82の各々は、左右方向に延びた棒状に形成されている。第1操作部81の左右両端部と、第2操作部82の左右両端部とは、一対の接続部83によって接続されている。各接続部83は、ブレーキ用操作部材8が左右方向と平行な回転軸を中心に回転可能となるように、支柱20に対して回転可能に取り付けられている。
支持部材4によって上肢が支持された利用者90等、支柱20の後方に位置する利用者90は、第1操作部81を掴んで上下に動かすことで、ブレーキ用操作部材8を回転することができる。支柱20の前方に位置する介助者等は、第2操作部82を掴んで第2操作部82を掴んで上下に動かすことで、ブレーキ用操作部材8を回転することができる。
各接続部83は、ブレーキ用操作部材8の回転中心よりも第1操作部81側に位置した作用部84を有している。作用部84は駆動体71の上面に接している。
ブレーキ用操作部材8は、利用者90等に操作されて回転することで、図7Aに示す第1位置と、図7Bに示す第2位置とに変位可能である。ブレーキ用操作部材8が図7Aに示す第1位置にあるとき、第1操作部81は、第2操作部82よりも上方に位置する。このとき、ブレーキ7は非ブレーキ位置に位置し、身体補助装置1にはブレーキ7によるブレーキ力が発生しない。
第1位置に配されたブレーキ用操作部材8が、図7Bに示すように、第1操作部81が第2操作部82よりも下方に位置する第2位置に変位したとき、ブレーキ7の駆動体71がブレーキ用操作部材8の作用部84によって下方に押され、ブレーキ7はブレーキ位置に移動する。第2位置に配されたブレーキ用操作部材8が、図7Aに示すように、第1位置に変位したとき、ブレーキ7は引張ばねの弾性力によって上昇して非ブレーキ位置に移動する。
図1に示すように、第1操作部81は主部400の下方に位置しており、支柱20の後方に位置する利用者90に近い位置に配されている。このため、支柱20の後方に位置する利用者90、特に、胴体が一対のサポート部401の間に位置する利用者は、第1操作部81を操作しやすい。
他方、第2操作部82は、上方から見て主部400と一対のサポート部401とで囲まれた空間403から外れて位置し、上方から見て、第2操作部82から空間403までの距離は、第1操作部81から空間403までの距離よりも長い。このため、支柱20の前方に位置する介助者等は、第2操作部82を操作しやすい。すなわち、本実施形態のブレーキ用操作部材8は、利用者に近い位置に配置される第1操作部81と、介助者に近い位置に配置される第2操作部82とを有しているため、利用者と介助者の両者が、ブレーキ用操作部材8を容易に操作することができる。
本実施形態の身体補助装置1は、例えば、下肢の力が強くない利用者90の着座動作の補助に用いることができる。例えば、利用者90は、図4Cに示すように、ベッド91の前に起立した状態からベッド91に座る場合、上肢を支持体40で支持させつつ、手元で操作部材6を操作して支持体40の高さを低くすることで、ベッド91にゆっくりと着座することができる。このため、利用者90は、ベッド91に勢いよく着座してしまうことによる、臀部や骨盤等への衝撃を抑制できる。
また、利用者90は、例えば、図4A~図4Cに示すように、身体補助装置1を利用して、起立することもできる。図4Aに示す状態では、身体補助装置1の付勢部材5(図3参照)がロック状態にあり、利用者90は、ベッド91に座っている。
図4Aに示す利用者が起立するとき、利用者90は、図4Bに示すように、やや前傾の姿勢となって支持体40の手掛部402を掴みながら腰を上げ、この後、上体を起こして図4Cに示す起立姿勢となる。このとき、利用者90は、図1に示す操作部材6を操作して付勢部材5(図3参照)をアンロック状態にする。これにより、付勢部材5の力によって支持部材4が上昇し、この支持部材4によって上肢が持ち上げられることにより、利用者の起立する際の負担が軽減される。
利用者が起立した状態及び中腰の状態においては、一対のサポート部401の間に位置した胴体が、一対のサポート部401によって左右方向の移動が規制されるため、起立した状態及び中腰の状態における利用者の姿勢は安定しやすい。このため、例えば、キッチン台の前に起立した状態で、料理等の作業を容易に行うことができる。また、起立する途中及び着座する途中において、中腰になる場合にも、利用者の姿勢が安定しやすい。また、排便後において便器の前で中腰になって臀部を拭いたりする時にも、姿勢が安定しやすい。
(2)変形例
次に、上記実施形態の変形例について説明する。なお、以下の各変形例の説明では、上記実施形態と共通する要素については同一の符号を付して重複する説明を省略する。
(2―1)変形例1
図8Aに示す変形例1の身体補助装置1は、身体補助装置1が後方に転倒しようとしたときに、床92に接触することで、身体補助装置1の転倒を抑制する転倒規制部11を更に備えている。転倒規制部11は、下フレーム材30の側フレーム部301に接続されている。転倒規制部11は、複数の車輪10よりも後方に位置し、かつ、本体2において最下方に位置する下フレーム材30よりも下方に位置し、床92に対向する接触部110を有している。例えば、利用者90によって支持体40が後方に引かれる等して、身体補助装置1が後方に倒れようとしたとき、接触部110が床92に接触し、これにより、身体補助装置1の後方への転倒が抑制される。
(2-2)変形例2
図8Bに示す変形例2の身体補助装置1は、身体補助装置1が前方に転倒しようとしたときに、床92に接触することで、身体補助装置1の転倒を抑制する転倒規制部11を更に備えている。転倒規制部11は、下フレーム材30の前フレーム部300(図1参照)に接続されている。転倒規制部11は、複数の車輪10よりも前方に位置し、かつ、本体2において最下方に位置する下フレーム材30よりも下方に位置して床92に対向する接触部110を有している。例えば、利用者90によって支持体40が前方に押される等して、身体補助装置1が前方に倒れようとしたとき、接触部110が床92に接触し、これにより、身体補助装置1の前方への倒れが抑制される。
(2-3)変形例3
図9に示す変形例3の身体補助装置1は、複数のトレイ12,13を更に備えている。図9に示す身体補助装置1は、複数のトレイ12,13として、第1のトレイ12と、第2のトレイ13とを備えている。
第1のトレイ12は、皿状に形成されている。第1のトレイ12は、支持体40の主部400の前方に位置しており、主部400に対して着脱可能に取り付けられている。利用者90は、第1のトレイ12に、料理、飲み物等の物品を載せることができる。
第2のトレイ13は、主部400の左右方向の端部に、上下方向と平行な回転軸を中心に回転可能に取り付けられている。第2のトレイ13は、上方に開口した容器状に形成されている。利用者90は、第2のトレイ13に、飲み物、小物等の物品を収納することができる。また、利用者90は、第2のトレイ13を支持体40に対して回転することで、第2のトレイ13を支持体40の下方に位置する状態と、図9に示すように左右方向において支持体40のサポート部401よりも外側に位置する状態とに切り替えることができる。
(2-4)変形例4
図10に示す変形例4の身体補助装置1は、照明装置14を更に備えている。照明装置14は、複数の発光部140を有している。各発光部140は、例えば、複数の発光ダイオードを有しており、床92にむかって光を発する。これにより、利用者90は、夜間等、周囲が暗い場合に、複数の発光部140によって床92を照明することができる。図示例の照明装置14は、複数の発光部140として、斜フレーム材31の上フレーム部310に取り付けられて身体補助装置1の前方の床92を照明する発光部140と、下フレーム材30の側フレーム部301に取り付けられて身体補助装置1の下方の床を照明する発光部140とを有している。なお、各発光部140が有する発光素子は、発光ダイオードに限定されず、白熱電球、放電灯、有機エレクトロルミネッセンス等であってもよい。また、発光部140は、発光ダイオード等の発光素子から光が導入されることで、発光する導光部材等であってもよい。
(2-5)その他の変形例
上記実施形態及び変形例1~4は、適宜設計変更可能である。例えば、身体補助装置1の各部材の形状及び材質は、上記実施形態及び各変形例の形状に限定されない。また、支持部材4の上昇時の移動方向は、後斜め上方に限定されず、例えば、鉛直方向と平行であってもよいし、前斜め上方であってもよい。
また、付勢部材5は、支持部材4に対して支持部材4が上昇する方向に力を付与する部材であればよく、ガススプリングに限定されない。付勢部材5は、例えば、ばね、ゴム等の弾性体であってもよい。また、身体補助装置1は、例えば、付勢部材5に代わり、電力等を用いて支持部材4を昇降する昇降装置を備えてもよい。また、付勢部材5は、省略可能である。また、支持部材4の本体2に対する昇降の規制を行うロック機構は、付勢部材5に限定されず、ガススプリング以外の周知のロック機構であってもよい。
また、上記実施形態では、操作部材6が一方向に操作された後、異なる方向に操作されたときに、支持部材4の昇降を規制する状態から許容する状態に切り換えられるにあたって、一方向を前方とし、異なる方向を上方としている。しかし、一方向は、前方に限定されず、異なる方向は上方に限定されない。
また、車輪10は、床92の段差を容易に乗り越えるための機構を有してもよい。この機構としては、例えば、車輪10の回転軸を前後方向に移動可能に支持する周知の機構が用いられる。また、身体補助装置1が備える車輪10の数は、限定されない。また、身体補助装置1は、複数の車輪10を備えず、歩行器として用いられない装置であってもよい。
(3)態様
以上説明した、実施形態及び各変形例から明らかなように、第1の態様の身体補助装置(1)は、以下に示す構成を有する。
身体補助装置(1)は、本体(2)、支持部材(4)、ロック機構(付勢部材5)及び操作部材(6)を備える。支持部材(4)は、本体(2)によって昇降可能に支持され、利用者(90)の上肢を支持する。ロック機構は、支持部材(4)の本体(2)に対する昇降の規制を行う。操作部材(6)は、ロック機構による支持部材(4)の昇降の規制を解除する。支持部材(4)は、主部(400)と一対のサポート部(401)とを有する。一対のサポート部(401)は、主部(400)の左右両端部からそれぞれ後方に向かって突出している。操作部材(6)は主部(400)の近傍に位置している。一対のサポート部(401)は、主部(400)と一対のサポート部(401)とで利用者(90)の胴体が取り囲まれた状態で胴体の左右方向の移動を規制する。
この態様によれば、利用者(90)の上肢を支持する支持部材(4)における主部(400)の近傍に、操作部材(6)が位置する。このため、利用者(90)は、操作部材(6)を容易に操作することができ、ロック機構による支持部材(4)の昇降の規制を容易に解除することができる。したがって、利用者(90)は、支持部材(4)の昇降を容易に行うことができる。また、一対のサポート部(401)によって、利用者(90)の胴体を支持できるため、利用者(90)の姿勢が安定しやすい。
第2の態様の身体補助装置(1)は、第1の態様との組み合わせにより実現され得る。第2の態様の主部(400)の前後幅は、一対のサポート部(401)の各々の左右幅よりも広い。
この態様によれば、主部(400)を大きな面積とすることができ、主部(400)に利用者(90)の上肢を載せやすい。
第3の態様の身体補助装置(1)は、第1又は第2の態様との組み合わせにより実現され得る。第3の態様の身体補助装置(1)は、以下に示す構成を有する。主部(400)は、切欠部(410)を有する。切欠部(410)は、主部(400)の前端部に形成されている。操作部材(6)は、切欠部(410)に位置する。
この態様によれば、操作部材(6)を切欠部(410)に収めて、主部(400)から大きく飛び出さないように配置することができる。このため、例えば、主部(400)の前面をキッチン台の後面に近づけて配置することができる等、身体補助装置(1)の使い勝手がよくなる。また、身体補助装置(1)のデザイン性も向上する。
第4の態様の身体補助装置(1)は、第1~第3のいずれか一つの態様との組み合わせにより実現され得る。第4の態様の身体補助装置(1)は、以下に示す構成を有する。身体補助装置(1)は、付勢部材(5)を更に備える。付勢部材(5)は、支持部材(4)に対して支持部材(4)が上昇する方向に力を付与する。
この態様によれば、例えば、利用者(90)が起立する際に、付勢部材(5)の力で上昇する支持部材(4)によって、支持部材(4)に支持された利用者(90)の上肢を持ち上げることができ、利用者(90)の起立する動作を補助することができる。
第5の態様の身体補助装置(1)は、第1~4のいずれか一つの態様との組み合わせにより実現され得る。第5の態様の支持部材(4)の上昇時の移動方向は、後斜め上方である。
この態様によれば、支持部材(4)によって利用者の上肢が支持された際に支持部材(4)に働く下向きの力を、本体(2)における支持部材(4)よりも後方部分に対する下向きの力として作用させることが可能になる。このため、身体補助装置(1)の姿勢を安定させることが可能になる。
第6の態様の身体補助装置(1)は、第1~5のいずれか一つの態様との組み合わせにより実現され得る。第6の態様の操作部材(6)は、一方向に操作された後、一方向とは異なる方向に操作されたときに、ロック機構による支持部材(4)の昇降の規制を解除する。
この態様によれば、誤って操作部材(6)が操作されることにより、支持部材(4)の昇降の規制が解除されることが抑制される。
第7の態様の身体補助装置(1)は、第1~6のいずれか一つの態様との組み合わせにより実現され得る。第7の態様の支持部材(4)の最低高さは、700mm以下である。
この態様によれば、着座した利用者(90)、中腰の利用者等の手の届きやすい位置に、支持部材(4)が配置されるため、身体補助装置(1)の使い勝手がよくなる。
第8の態様の身体補助装置(1)は、第1~7のいずれか一つの態様との組み合わせにより実現され得る。第8の態様の身体補助装置(1)は、本体(2)を支持する複数の車輪(10)を更に備える。
この態様によれば、身体補助装置(1)を歩行器として用いることができる。
第9の態様の身体補助装置(1)は、第8の態様との組み合わせにより実現され得る。第9の態様の一対のサポート部(401)の各々は、利用者(90)が把持可能である。
この態様によれば、利用者(90)が支持部材(4)よりもやや後方に離れた位置に居たとしても、利用者は、一対のサポート部(401)の各々を把持して、歩行することができる。
第10の態様の身体補助装置(1)は、第8又は第9の態様との組み合わせにより実現され得る。第10の態様の身体補助装置(1)は、以下に示す構成を有する。身体補助装置(1)は、ブレーキ(7)とブレーキ用操作部材(8)とを更に備える。ブレーキ(7)は、身体補助装置(1)の移動を規制する。ブレーキ用操作部材(8)は、ブレーキ(7)による移動の規制とこの規制の解除とを切り換える。ブレーキ用操作部材(8)は、第1操作部(81)と、第2操作部(82)とを有する。第1操作部(81)は、支持部材(4)によって上肢を支持された利用者(90)が操作可能である。第2操作部(82)は、上方から見て、主部(400)と一対のサポート部(401)とで囲まれた空間(403)から外れて位置する。上方から見て、第2操作部(82)から空間(403)までの距離が、第1操作部(81)から空間(403)までの距離よりも長い。
この態様によれば、ブレーキ(7)を用いて、身体補助装置(1)の移動を規制することができる。また、主部(400)と一対のサポート部(401)とで胴体が囲まれた利用者(90)にあっては、当該利用者(90)に近い位置にある第1操作部(81)を操作することで、ブレーキ(7)による移動の規制とこの規制の解除とを容易に切り換えることができる。また、主部(400)と一対のサポート部(401)で囲まれた空間(403)の外側にいる介助者等は、当該介助者に近い位置にある第2操作部(82)を操作することで、ブレーキ(7)による移動の規制とこの規制の解除とを容易に切り換えることができる。
第11の態様の身体補助装置(1)は、第8~10のいずれか一つの態様との組み合わせにより実現され得る。第11の態様の身体補助装置(1)は、以下に示す構成を有する。身体補助装置(1)は、転倒規制部(11)を更に備える。転倒規制部(11)は、接触部(110)を有する。接触部(110)は、複数の車輪(10)よりも前方又は後方に位置し、かつ、本体(2)よりも下方に位置する。
この態様によれば、身体補助装置(1)が倒れるよりも前に、接触部(110)が床(92)に接触して、身体補助装置(1)の倒れが抑制される。
第12の態様の身体補助装置(1)は、第8~11のいずれか一つの態様との組み合わせにより実現され得る。第12の態様の身体補助装置(1)は、以下に示す構成を有する。支持部材(4)は、可動体(43)と、緩衝部材(第2緩衝部材42)とを更に有する。可動体(43)は、主部(400)から下方に突出し、本体(2)によって昇降可能に支持される。緩衝部材(42)は、可動体(43)の前面に取り付けられ、可動体(43)よりも柔軟である。
この態様によれば、可動体(43)が身体補助装置(1)以外の設備に接触する前に、緩衝部材(42)が設備に接触する。このため、可動体(43)が設備に接触して、設備が傷付いたりすることが抑制される。
1 身体補助装置
10 車輪
11 転倒規制部
110 接触部
2 本体
4 支持部材
400 主部
401 サポート部
403 空間
410 切欠部
42 第2緩衝部材(緩衝部材)
43 可動体
5 付勢部材(ロック機構)
6 操作部材
7 ブレーキ
8 ブレーキ用操作部材
81 第1操作部
82 第2操作部
90 利用者

Claims (8)

  1. 起立した支柱を有する本体と、
    前記支柱によって昇降可能に支持され、利用者の上肢を支持する支持部材と、
    前記支持部材の前記支柱に対する昇降の規制を行うロック機構と、
    前記ロック機構による前記支持部材の昇降の規制を解除する操作部材とを備え、
    前記支持部材は、
    主部と、
    前記主部の左右両端部からそれぞれ後方に向かって突出した一対のサポート部とを有し、
    前記主部および前記一対のサポート部は、略水平な板状に形成され、上面が水平方向に広がった平面であり、かつ上方から見て後方に開口したU字状に形成され、
    前記主部の前後幅は、前記一対のサポート部の各々の左右幅よりも広く、
    前記操作部材は前記主部の近傍に位置し、
    前記一対のサポート部は、前記主部と前記一対のサポート部とで利用者の胴体が取り囲まれた状態で前記胴体の左右方向の移動を規制し、
    前記支持部材の最低高さは、700mm以下であり、
    前記本体を支持する複数の車輪と、
    前記本体の移動を規制するブレーキと、
    前記ブレーキによる移動の規制とこの規制の解除とを切り換えるブレーキ用操作部材と
    を更に備え、
    前記ブレーキ用操作部材は、
    前記支柱に装着されており、
    前記支持部材によって上肢を支持された利用者が操作可能な第1操作部と、
    上方から見て、前記主部と前記一対のサポート部とで囲まれた空間から外れて位置した第2操作部とを有し、
    前記第1操作部と前記第2操作部が一体の部材であり、前記支柱に対して回動可能であり、
    前記第1操作部が前記支柱の後側に設けられ、前記第2操作部が前記支柱の前側に設けられており、
    上方から見て、前記第2操作部から前記空間までの距離が、前記第1操作部から前記空間までの距離よりも長い、
    身体補助装置。
  2. 前記主部は、
    前記主部の前端部に形成された切欠部を有し、
    前記操作部材は、前記切欠部に位置した、
    請求項1に記載の身体補助装置。
  3. 前記支持部材に対して前記支持部材が上昇する方向に力を付与する付勢部材を更に備えた、
    請求項1又は請求項2に記載の身体補助装置。
  4. 前記支持部材の上昇時の移動方向は、後斜め上方である、請求項1~3のいずれか1項に記載の身体補助装置。
  5. 前記操作部材は、一方向に操作された後、前記一方向とは異なる方向に操作されたときに、前記ロック機構による前記支持部材の昇降の規制を解除する、
    請求項1~4のいずれか1項に記載の身体補助装置。
  6. 前記一対のサポート部の各々は、前記利用者が把持可能である、
    請求項1~5のいずれか1項に記載の身体補助装置。
  7. 転倒規制部を更に備え、
    前記転倒規制部は、
    前記複数の車輪よりも前方又は後方に位置し、かつ、前記本体よりも下方に位置する
    接触部を有した、
    請求項に記載の身体補助装置。
  8. 前記支持部材は、
    前記主部から下方に突出し、前記支柱によって昇降可能に支持された可動体と、
    前記可動体の前面に取り付けられ、前記可動体よりも柔軟な緩衝部材とを更に有した、
    請求項に記載の身体補助装置。
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