JP4801647B2 - 車椅子のフットプレート操作装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車椅子利用者の足部を載せるフットプレートを有するフットレストを備えた車椅子のフットプレート操作装置に関するものである。
従来のこの種車椅子のフットレストは、本体フレームの前部両側から前方へ延びる一対の取付軸に軸支された一対のフットプレートを有しており、両フットプレートは、互いに接近する横向きの使用位置(閉じ位置)と、上向きに起立した待機位置(開き位置)とに回動可能な構成としてあり、かつ、フットプレートが不測に上向きに起立した開き位置から横向きの閉じ位置に向けて回動するのを阻止するため、フットプレートと取付軸との軸支部分にばね、ねじ等による強制的摩擦抵抗を利用した係止装置が設けられている。
そして、車椅子利用者が当該車椅子に乗り降りする際、フットプレートが邪魔にならないように、利用者自身又は介助者が直接手又は足を使って、フットプレートを上向きに起立した開き位置に回動させ、車椅子利用者が車椅子のシートに座ってから、両フットプレートを互いに接近する横向きの閉じ位置(使用位置)に回動して停止させ、足部を両フットプレートに載せるようにしている。
しかしながら、上記した両フットプレートの開閉操作は、車椅子利用者又は介助者が直接手又は足を使って行なうため、特に、車椅子利用者が身障者や高齢者の場合、車椅子のシートに座った姿勢で前に屈み込んでフットプレートを開閉することは大変困難で、難渋することが多い。また、介助者がフットプレートの開閉操作を行なう場合は、車椅子の前方において腰を屈めたり、しゃがみ込んでフットプレートを回動操作する必要があるので、作業に苦痛を伴い、特に、車椅子の前方に十分な空間がない場合には、開閉操作が非常に困難である。しかも、利用者自身又は介助者が、街路、病院内、トイレ内などを歩いた靴底の汚れや細菌の付着したフットプレートに素手で触れるため、衛生面においても重大な問題である。特に、医療施設内においては感染症が懸念されるため、この種の車椅子は定期的に洗浄・消毒が行なわれている。
上記した従来の車椅子の問題点を解消するため、本体フレームの側方部に設けた操作レバーと、フットプレートとを連動連結する作動手段によって、フットプレートに直接手を触れることなく、両フットプレートを開閉操作できるようにして、利用者の乗り降り及び介助者の介助を容易にした車椅子のフットプレート操作装置は、例えば特許文献1、特許文献2等により知られている。
特許文献1に開示されている車椅子のフットプレート操作装置は、両フットプレートが上向きに起立した開き位置に回動するように常時付勢される付勢手段(コイルばね)を有しており、操作レバーとフットプレートとを連動連結する作動手段(操作ワイヤ)によって、両フットプレートを前記付勢手段(コイルばね)に抗して互いに接近する横向きの使用位置(閉じ位置)に回動させる構成である。
このような特許文献1記載の車椅子では、フットプレートを上向きに起立した開き位置(待機位置)に常時付勢するコイルばね等の付勢手段を設けているため、構造が複雑になるのみならず、フットプレートに付着した汚れや細菌が当該付勢手段に付着すると、洗浄除去することが困難である。しかも、操作レバーの誤操作によって、常時付勢されているフットプレートが上向きに起立した開き位置(待機位置)に急激に跳ね上がる危険性があり、使用取扱いに難点がある。さらに、フットプレートの高さ調節に対応するため、作動手段である操作ワイヤには相当の弛みをもたせているが、このような弛みをもった操作ワイヤに他物が引っ掛かると、操作レバーの誤操作を招くおそれがある。
一方、特許文献2に記載のフットプレート操作装置は、本願発明者の提案によるものであるが、操作レバーとフットプレートとを連動連結する作動手段について、具体的な技術構成が十分に開示されていなかった。本願発明者は、特許文献2に提案したフットプレート操作装置を具体的な構成とすることによって実用化に成功し、構造が簡単で、使用取扱いが容易であり、安全性の面でも優れている車椅子のフットプレート操作装置を提案し、既に特許を取得している(特許文献3参照)。
特開2003−310664号公報 特開2005−192959号公報 特許第3910624号公報
本発明は、特許文献3(特許第3910624号公報)に開示した車椅子のフットプレート操作装置を改良したものであり、操作レバーとフットプレートとを連動連結する作動手段の構成がより簡単な構造で、組み付け作業並びに調整作業が容易に行なえると共に、使用取扱いをより簡便にした車椅子のフットプレート操作装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、車椅子の本体フレームの前部側に備えたフットレストが、前記本体フレームの前部両側から前方に延びる一対の取付軸と、該取付軸に側端部が回動自在に軸支された一対のフットプレートとを有し、前記本体フレームの側方部に設けた操作レバーと、前記フットプレートとを連動連結する作動手段によって、前記フットプレートを互いに接近する横向きの使用位置(閉じ位置)と、上向きに起立した待機位置(開き位置)とに回動可能な構成としたフットプレート操作装置であって、前記作動手段が、前記操作レバーに通常の操作力より大きな引っ張り力が作用したときに伸びる伸縮性を有する弾性チューブと、該弾性チューブに摺動自在に挿入され引出し長さを調節可能としたワイヤと、該ワイヤを前記弾性チューブに連結固定する固定具とで構成され、前記ワイヤの端部が前記取付軸に近い前記フットプレートの後側部に連結されていると共に、前記弾性チューブの端部が前記操作レバーに連結されていて、前記操作レバーを作動操作したとき、前記フットプレートが前記弾性チューブ及びワイヤにより引き上げられて上向きに起立した待機位置(開き位置)に回動する車椅子のフットプレート操作装置において、前記固定具が、前記弾性チューブの外側面に添うように取付け固定される断面U字形の支持体と、アーム部の先端に屈曲して形成された押え突片を有するL字形の固定用レバーとで構成され、前記アーム部の先端部分が枢支ピンを介して前記支持体に回動可能に取り付けられており、前記アーム部を前記支持体に接近するように回動したとき、前記押え突片が前記弾性チューブを押圧して、該弾性チューブに挿入した前記ワイヤを前記弾性チューブに連結固定し、かつ、前記アーム部を前記支持体から離れるように回動したとき、前記押え突片による前記弾性チューブの押圧を解除するように構成されていることを特徴とする車椅子のフットプレート操作装置。
また、請求項2に係る発明は、前記操作レバーの側面部に前記弾性チューブの端部を収容する切欠き凹部が設けられると共に、該切欠き凹部内に掛止ピンが横向きに突設され、一方、前記弾性チューブの端部の開口から短いねじ状軸体が着脱可能に嵌挿固定され、該ねじ状軸体が嵌挿された端部を折り曲げて、前記掛止ピンに引っ掛けると共に、前記切欠き凹部に収容固定することにより、前記弾性チューブが前記操作レバーに連結されることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、前記ワイヤの端部に横向きに固着された連結ピンには中間部位に環状溝が設けられており、一方、フットプレートの後側部に着脱可能に装着されるワイヤ連結具は、前記連結ピンを嵌挿する連結孔が後方に向けて開口している本体ブロックと、該本体ブロックの底部から前方へ延出している前方フットプレートを下方から支持する受板部と、前記本体ブロックの上面に締付けビスを介して押し下げるように付勢して取り付けられる押えばね板とで構成され、前記受板部と前記押えばね板とで前記フットプレートを挟み付けて、前記ワイヤ連結具が前記フットプレートの後側部に取付け固定され、前記本体ブロックの連結孔に、前記ワイヤの端部に固着した前記連結ピンを嵌挿し、前記環状溝に、前記本体ブロックに横方向から挿入した割りピンを係合することにより、前記連結ピンが前記本位ブロックに回転自在に連結されることを特徴とする。
上記のように構成された本発明のフットプレート操作装置は、フットプレートに手を触れることなく開閉操作できるので、車椅子利用者はシートに座ったまま楽にフットプレートを開閉することができる。また、介助者にとっても腰を屈めたり、しゃがみ込む必要がないので介助が容易になる。しかも、構造が簡単で、既存の車椅子にも簡単に取り付けることが可能である。また、フットプレートの高さ調節に対応して、前記弾性チューブに挿入した前記ワイヤの引出し長さを加減するだけで前記作動手段が調整できるので、該作動手段を構成する前記弾性チューブと前記ワイヤに余分な弛みをもたせることなく、ほぼ直線状に配設することが可能である。したがって、弛んだワイヤが邪魔になったり、他物に引っ掛かって誤操作を招くようなおそれがない。
さらに、フットプレートに足を載せた状態で、誤って操作レバーを無理に作動操作しても、前記弾性チューブが伸びて引っ張り力を吸収するので、操作装置に無理な外力がかかることはない。しかも、このとき、フットプレートに載せた足部を除けても、前記弾性チューブの収縮は緩やかであるから、フットプレートが急に跳ね上がる危険性はない。
また、前記フットプレートに設けた軸受部の軸孔と前記取付軸との間に空隙を設けて、前記取付軸に対する前記フットプレートの回動摩擦抵抗を少なくし、前記操作レバーを解除操作したとき、前記フットプレートが自重により回動して横向きの使用位置(閉じ位置)に戻る構成とすれば、外力を必要とせず、スムーズに横向きの使用位置(閉じ位置)に回動させることができる。
以上説明したように、本発明のフットプレート操作装置は、構造が簡単で、使用取扱いが容易であり、安全性の面でも優れている。
特に、請求項1に係る発明によれば、前記作動手段の固定具がワンタッチの回動操作により固定及び解除できるので、前記弾性チューブに挿入した前記ワイヤの引出し長さの加減調整作業が極めて容易、かつ迅速に行なえ、しかも前記弾性チューブの損傷を少なくすることができる。
また、請求項2に係る発明によれば、請求項1記載の発明による前記効果に加えて、前記操作レバーに対する前記弾性チューブの端部の連結作業並びに取外し作業が容易、かつ迅速に行なえる。
さらに、請求項3に係る発明によれば、請求項1又は2記載の発明の前記効果に加えて、前記フットプレートに何らの加工を付加することなく、前記ワイヤの端部を前記フットプレートの後側部所定位置に簡単に連結させることができるので、既製の車椅子にフットプレート操作装置を取り付けるのに好都合である。
全体として、前記作動手段を構成する前記弾性チューブと前記ワイヤの組み付け作業並びに調整作業が容易、かつ迅速に行なえ、使用取扱いもより簡便になった。
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2は、本発明によるフットプレート操作装置を取り付けた車椅子1の使用状態を示している。該車椅子1自体は市販されている既製のものと同じであるので、概略の構成について説明すると、基本的には金属パイプで形成した本体フレーム2に大径の後輪3と小径の前輪4を組み付けた構成で、本体フレーム2の前部側にフットレスト5を備えている。
フットレスト5は、本体フレーム2の前部両側に形成した支持パイプ6,6に昇降パイプ7,7が昇降長さ調節可能に取り付けられていると共に、両昇降パイプ7,7の下端部に前方へ延びる一対の取付軸8,8が突設されていて、両取付軸8,8に一対のフットプレート9,9の側端部が回動自在に軸支され、両フットプレート9,9が互いに接近する横向きの使用位置(閉じ位置)と、上向きに起立した待機位置(開き位置)とに回動可能な構成とした点は従来の車椅子1と同じである(図3参照)。そして、支持パイプ6,6に組み込んだ周知の昇降機構(図示せず)によって昇降パイプ7,7の突出長さを加減することで、図4に示すように、フットプレート9,9を昇降させることができるようにした構成も既製の車椅子1と同じであるから、詳細については説明を省略する。
フットプレート9,9を開閉操作するフットプレート操作装置20は、本体フレーム2の側方部に設けた操作レバー21と、フットプレート9とを連動連結する作動手段40によって、フットプレート9を横向きの使用位置(閉じ位置)と、上向きに起立した待機位置(開き位置)とに回動可能な構成としたもので、本体フレーム2の前部両側に取り付けて、両フットプレート9,9を個別に開閉操作するようになっている。以下、一方のフットプレート操作装置20のみについて説明する。
図5は、フットプレート操作装置20によりフットプレート9を上向きに起立した開き位置(待機位置)に回動操作した状態を示している。フットプレート9は、側端部に一体的に設けた軸受部10を有し、その軸孔11が取付軸8の直径より若干大きな内径を有しており、取付軸8との間に空隙を形成して取付軸8に対する回動摩擦抵抗を少なくし、操作レバー21を解除操作したとき、フットプレート9が自重により取付軸8の周りにスムーズに回動して横向きの閉じ位置(使用位置)に戻るように構成されている。
操作レバー21は、図5ないし図8に示すように、取付台25とカバー板34との間に所定角度回動可能に組み付けてユニットを構成している。該操作レバー21は、アルミニウムなどの軽量金属材料で製作され、下端部に枢支孔22が設けられている。また、操作レバー21の上端部には合成樹脂製の握り玉24が設けられている。
取付台25は、硬質塩化ビニルの成形品で、輪郭形状が四分円形状に形成され、隅部に操作レバー21の枢支孔22に嵌合する支軸26が突設されていると共に、円弧状両端部に操作レバー21の作動位置を規制するストッパ27と解除位置を規制するストッパ28が突設されている。また、両ストッパ27,28の近傍位置にボールプランジャ30の取付け孔29,29が設けられている。ボールプランジャ30は、操作レバー21を作動位置に係止保持するために設けられており、図7に示すように、押しばね31により付勢されているボール32が操作レバー21の側面に設けた凹部33に係合して、操作レバー21を係止保持するものである。このようなボールプランジャ30は各種機械装置に使用されている公知の係止手段である。取付台25の支軸26に操作レバー21の枢支孔22を嵌合して回動自在に組み付けたのち、カバー板34を止めねじ35を用いて取付け台25に固定すると、操作レバー21が支軸26を支点にして両ストッパ27,28の間で回動可能に組み付けられた操作レバーユニットが構成される。
なお、取付台25とカバー板34は隅部の支軸26を中心に対称の形状に製作されていて、ボールプランジャ30は、作動位置を規制するストッパ27及び28の近傍に設けた取付孔29に装着される。
一方、操作レバー21の側面部には、後述する作動手段40の弾性チューブ41の端部41aを掛止して固定状態に収容する切欠き凹部36と、該切欠き凹部36内に枢支孔22とほぼ平行して横向きに突出する掛止ピン37とが設けられている(図9参照)。切欠き凹部36は、図6及び図9に示すように、輪郭形状が、上壁面36aと傾斜側壁面36bが、円弧状壁面36cを介して連続する略三角形状に形成されており、また、掛止ピン37は円弧状壁面36cに近接した切欠き凹部36の内奥隅部に突設され、円弧状壁面36cとの間で弾性チューブ41の端部41aを圧入して固定収容する空所部38が形成されている。
図9に示すように、弾性チューブ41の端部41aにはその開口41bから短いねじ状軸体(ホローセットが好適である)39が着脱可能に嵌装固定される。該ねじ状軸体39が嵌挿された端部41aを折り曲げて、掛止めピン37に引っ掛けると共に、切欠き凹部36の空所部38に圧入して固定収容することにより、弾性チューブ41が操作レバー21に連結されるようになっている。そして、端部41aにねじ状軸体39が嵌挿固定されていることで、弾性チューブ41に引っ張り力が作用しても、端部41aが伸びて掛止ピン37から離脱することはない。なお、ねじ状軸体39を取り外すことによって、端部41aを掛止ピン37から容易に取り外すことが可能である。
上記構成を有する操作レバーユニットの取付台25は、図8に示すように、本体フレーム2前部のフレームパイプ70にバンド71と止めねじ72を用いて固定される。該取付台25は、本体フレーム2のアームレストの側板に取付け固定することも可能である。
図9及び図10は、操作レバー21とフットプレート9を連動連結する作動手段40を示している。該作動手段40は、弾性チューブ41と、該弾性チューブ41に摺動自在に挿入される引出し長さを調節可能とした金属製ワイヤ42と、該ワイヤ42を弾性チューブ41に連結固定する固定具43とで構成されている。弾性チューブ41は、適度の屈曲性と操作レバー21に通常の操作力より大きな引っ張り力(3Kg以上)が作用したときに伸びる伸縮性とを有する耐圧耐水性ポリウレタンチューブが好適である。なお、操作レバー21の通常の操作力によって、弾性チューブ4が伸縮することはほとんど無い。
固定具43は、弾性チューブ41の外側面に添うように取付け固定される断面U字形の支持体44と、L字形の固定用レバー45とで構成されている。支持体44は、金属板を打ち抜き曲げ加工して製作され、弾性チューブ41の外側面に添うU字形受部46の一端に弾性チューブ41に巻回固着される口輪部47が設けられ、U字形受部46の両側縁に連設され口輪部47から他端に向けて漸次幅広に形成されたほぼ三角形状の両側板部48,48を有している。固定用レバー45は、アーム部49の先端に押え突片50を屈曲して突設したL字形に形成され、アーム部49の先端部分を支持体44の両側板部48,48の幅広部位に枢支ピン51を介して回動可能に取り付けて、支持体44に組み付けられている。
そして、図10に示すように、固定用レバー45のアーム部49を仮想線で示す解除位置から、実線で示す支持体44に接近した固定位置に回動させたとき、押え突片50が弾性チューブ41を押圧して、該弾性チューブ41に挿入したワイヤ42を該弾性チューブ41に連結固定するようになっている。
ワイヤ42の端部には、図9及び図10に示すように、フットプレート9に連結するための連結ピン52が横向きに固着されている。該連結ピン52は中間部位に環状溝53が設けられている。
一方、フットプレート9の後側部にはワイヤ42の連結具55が着脱可能に装着される。該ワイヤ連結具55は、連結ピン52を嵌挿する連結孔57が後方に向けて開口している合成樹脂製の本体ブロック56と、該本体ブロック56の底部から前方へ延出してフットプレート9を下方から支持する受板部58と、本体ブロック56の上面部に形成された取付け段部59と、該取付け段部59に締付けビス60を介して押し下げるように付勢して取り付けられるステンレス鋼板製の押えばね板61とで構成されている。取付け段部59は後側部分に支持段部59aと当接段部59bとを有し、締付けビス60のねじ孔62を設ける段部59cは支持段部59aより低く、かつ大きく形成されている。押えばね板61は締付けビス60の取付孔63が設けられ、先端部分を下向きに折り曲げて押え部61aが形成されている。
一方、受板部58にはフットプレート9に傷が付くのを防止する目的と滑り止めのためにゴムシート64が設置される。
上記構成のワイヤ連結具55は、ゴムシート64を設置した受板部58と押えばね板61でフットプレート9を挟み付け、締付けビス60により押えばね板61を締め付けてフットプレート9の後側部に着脱可能に取付け固定される。そして、ワイヤ42の端部に固着した連結ピン52を本体ブロック56の連結孔57に嵌挿し、該連結ピン52の環状溝53に本体ブロック56に横方向から挿入した割りピン54を係合することにより、連結ピン52が本体ブロック56に回転自在に連結され、ワイヤ42の端部がフットプレート9の後側部に連結されると共に、操作レバー21とフットプレート9が弾性チューブ41とワイヤ42を介して連動連結される。このとき、固定具43の固定用レバー45を図10に仮想線で示す解除位置に回動操作して、押え突片50による弾性チューブ41の押圧を解除させた状態で、弾性チューブ41に挿入したワイヤ42の引出し長さを加減して、弾性チューブ41とワイヤ42とがほぼ直線状に配設させると、連結した弾性チューブ41とワイヤ42が弛んで他物に引掛かる等のおそれがなく、操作レバー21の操作性を向上させることができる。
図2及び図5は、上記のように構成されたフットプレート操作装置20の操作レバー21を作動操作した状態を示している。フットプレート9は、弾性チューブ41とワイヤ42により引き上げられ、取付軸8の周りに上向きに起立した開き位置(待機位置)に回動し、図8に示すように、操作レバー21がボールプランジャ30に係止保持されて、フットプレート9を開き位置に係止保持している。このように両フットプレート9,9を開き位置に回動した状態で、車椅子利用者は容易に車椅子1に乗り降りすることができる。
利用者が車椅子1のシートに座った後、操作レバー21を前方へ倒し、ストッパ28に当接するように解除操作すると、弾性チューブ41とワイヤ42の引っ張り作用が解除され、上向きに起立した閉じ位置にあるフットプレート9が自重により、取付軸8の周りに回動摩擦抵抗がほとんど無い状態で下向きにスムーズに回動して、図1に示すように、互いに接近する横向きの閉じ位置(使用位置)に戻る。この閉じ位置においては、図11及び図12に示すように、両フットプレート9,9の側端部(軸受部10の近傍部位)が昇降パイプ7,7の下端部7a,7aに当接支持され、両フットプレート9,9は互いに接近した横向きの使用位置(閉じ位置)に停止するので、車椅子利用者は足部を両フットプレート9,9に載せて使用する。
一方、図1に示すように、車椅子利用者が両フットプレート9,9に足部を載せている状態において、操作レバー21を誤って強引に作動操作した場合でも、弾性チューブ41が伸びて操作レバー21の引っ張り力を吸収するので、操作装置に無理な外力が掛かって故障等の不都合を生ずるおそれはない。また、このときフットプレート9に載せている足部を除けても、弾性チューブ41の収縮は緩やかであるから、フットプレート9が急激に跳ね上がる危険性はなく、安全性の点でも優れている。
また、昇降パイプ7,7を昇降させて、フットプレート9,9の高さを調整する場合等には、作動手段40の固定具43の固定用レバー45を図10に仮想線で示す解除位置に回動操作して、押え突片50による弾性チューブ41の押圧を解除した状態で、弾性チューブ41に対するワイヤ42の引出し長さを調節することによって、連結した弾性チューブ41とワイヤ42をほぼ直線状に配設することができるので、操作レバー21の操作性を良好に確保することが可能である。さらに、連結した弾性チューブ41とワイヤ42をほぼ同一直線状に配設することは、安全性の面及び使用取扱いに有利であり、特に車椅子1を折りたたむ際、弾性チューブ41又はワイヤ42に触れても絡まる等の不都合を生じることがない。
本発明に係るフットプレート操作装置を備えた車椅子の使用状態を示す斜視図である。 同上車椅子のフットプレート操作装置の作動操作を示す斜視図である。 同上車椅子のフットプレートを上向きに起立した開き位置(待機位置)の状態を示す斜視図である。 同上車椅子のフットプレートの高さ調節機構を説明する斜視図である。 同上フットプレート操作装置の作動操作状態を示す側面図である。 同上フットプレート操作装置の操作レバーユニットを示す分解斜視図である。 同上操作レバーユニットの組立状態を示す縦断側面図である。 同上操作レバーユニットを車椅子の本体フレームに装着した状態を示す一部切欠き側面図である。 同上フットプレート操作装置の構成部品を説明する要部分解斜視図である。 同上フットプレート操作装置の固定具及びワイヤ連結具を示す縦断面図である。 フットプレートが上向きに起立した開き位置(待機位置)に回動した状態を示す後側面図である。 フットプレートが横向きの閉じ位置(使用位置)に回動した状態を示す要部平面図である。
符号の説明
1 車椅子
2 本体フレーム
3 後輪
4 前輪
5 フットレスト
6 支持パイプ
7 昇降パイプ
8 取付軸
9 フットプレート
10 軸受部
11 軸孔
20 フットプレート操作装置
21 操作レバー
22 枢支孔
24 握り玉
25 取付台
26 支軸
27,28 ストッパ
29 取付孔
30 ボールプランジャ
31 押しばね
32 ボール
33 凹部
34 カバー板
36 切欠き凹部
37 掛止ピン
38 突出部
39 ねじ状軸体
40 作動手段
41 弾性チューブ
41a 弾性チューブの端部
42 ワイヤ
43 固定具
44 支持体
45 固定用レバー
46 U字形受部
48 側板部
49 アーム部
50 押え突片
51 枢支ピン
52 連結ピン
53 環状溝
55 ワイヤ連結具
56 本体ブロック
57 連結孔
58 受板部
59 取付け段部
60 締付けビス
61 押えばね板
64 ゴムシート

Claims (3)

  1. 車椅子の本体フレームの前部側に備えたフットレストが、前記本体フレームの前部両側から前方に延びる一対の取付軸と、該取付軸に側端部が回動自在に軸支された一対のフットプレートとを有し、
    前記本体フレームの側方部に設けた操作レバーと、前記フットプレートとを連動連結する作動手段によって、前記フットプレートを互いに接近する横向きの使用位置(閉じ位置)と、上向きに起立した待機位置(開き位置)とに回動可能な構成としたフットプレート操作装置であって、
    前記作動手段(40)が、前記操作レバー(21)に通常の操作力より大きな引っ張り力が作用したときに伸びる伸縮性を有する弾性チューブ(41)と、該弾性チューブ(41)に摺動自在に挿入され引出し長さを調節可能としたワイヤ(42)と、該ワイヤ(42)を前記弾性チューブ(41)に連結固定する固定具(43)とで構成され、前記ワイヤ(42)の端部が前記取付軸(8)に近い前記フットプレート(9)の後側部に連結されていると共に、前記弾性チューブ(41)の端部が前記操作レバー(21)に連結されていて、
    前記操作レバー(21)を作動操作したとき、前記フットプレート(9)が前記弾性チューブ(41)及びワイヤ(42)により引き上げられて上向きに起立した待機位置(開き位置)に回動する車椅子のフットプレート操作装置において、
    前記固定具(43)が、前記弾性チューブ(41)の外側面に添うように取付け固定される断面U字形の支持体(44)と、アーム部(49)の先端に屈曲して形成された押え突片(50)を有するL字形の固定用レバー(45)とで構成され、前記アーム部(49)の先端部分が枢支ピン(51)を介して前記支持体(44)に回動可能に取り付けられており、
    前記アーム部(49)を前記支持体(44)に接近するように回動したとき、前記押え突片(50)が前記弾性チューブ(41)を押圧して、該弾性チューブに挿入した前記ワイヤ(42)を前記弾性チューブ(4)に連結固定し、かつ、前記アーム部(49)を前記支持体(44)から離れるように回動したとき、前記押え突片(50)による前記弾性チューブ(41)の押圧を解除するように構成されていることを特徴とする車椅子のフットプレート操作装置。
  2. 前記操作レバー(21)の側面部に前記弾性チューブ(4)の端部(41a)を収容する切欠き凹部(36)が設けられると共に、該切欠き凹部(36)内に掛止ピン(37)が横向きに突設され、
    一方、前記弾性チューブ(41)の端部(41a)の開口(41b)から短いねじ状軸体(39)が着脱可能に嵌挿固定され、該ねじ状軸体(39)が嵌挿された端部(41a)を折り曲げて、前記掛止ピン(37)に引っ掛けると共に、前記切欠き凹部(36)に収容固定することにより、前記弾性チューブ(4)が前記操作レバー(21)に連結されることを特徴とする請求項1記載の車椅子のフットプレート操作装置。
  3. 前記ワイヤ(42)の端部に横向きに固着された連結ピン(52)には中間部位に環状溝(53)が設けられており、
    一方、フットプレート(9)の後側部に着脱可能に装着されるワイヤ連結具(55)は、前記連結ピン(52)を嵌挿する連結孔(57)が後方に向けて開口している本体ブロック(56)と、該本体ブロック(56)の底部から前方へ延出している前方フットプレート(9)を下方から支持する受板部(58)と、前記本体ブロック(56)の上面に締付けビス(60)を介して押し下げるように付勢して取り付けられる押えばね板(6)とで構成され、
    前記受板部(58)と前記押えばね板(6)とで前記フットプレート(9)を挟み付けて、前記ワイヤ連結具(55)が前記フットプレート(9)の後側部に取付け固定され、前記本体ブロック(56)の連結孔(57)に、前記ワイヤ(42)の端部に固着した前記連結ピン(52)を嵌挿し、前記環状溝(53)に、前記本体ブロック(56)に横方向から挿入した割りピン(54)を係合することにより、前記連結ピン(52)が前記本位ブロック(56)に回転自在に連結されることを特徴とする請求項1又は2記載の車椅子のフットプレート操作装置。
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