JP3908449B2 - ドロワ型ラインサーマルプリンタ - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は印字装置さらには印字ヘッドをプラテンローラに圧接し、印字ヘッドとプラテンローラの間に記録紙を挟み込む際に、プラテンローラとサーマルヘッドを離反させる機構に係わり、特に記録紙の装填における操作性を向上させるようにしたドロワ型の感熱式印字装置（サーマルプリンタ）に関する。
【０００２】
【従来の技術】
プラテンローラがサーマルヘッドから大きく離反し記録紙装填が容易になる構造として、図６のような、ペーパホルダ１０の一部が回転運動することで開閉を行う開閉構造があった。ペーパホルダの可動側１１にプラテンローラ４を支持し、ペーパホルダ１０を開放した状態で記録紙の装填などのメンテナンスを行い、ペーパホルダ１０を閉じた状態で、プラテンローラ４はプリンタ本体フレーム１２に位置決めされ印字可能となる構造を特徴とし、広く普及している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
上記開閉構造による、従来のサーマルプリンタは、記録紙装填など使用者が頻繁に行う作業の際、サーマルヘッドが露出するという課題がある。サーマルヘッドは精密電子部品であり人体からの静電気により破壊を生じ易く、また熱によって記録紙を発色させるため、使用時及び使用直後はサーマルヘッド表面が高温になり、直接、人体に触れることは好ましくない。
【０００４】
本発明は上記課題を解決するために有効な、記録紙装填が容易でサーマルヘッドが人体と接触しない、ドロワ構造のペーパホルダを持つプリンタを、高い操作性を有し、コンパクトかつ安価に実現させる手段を提供するものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、サーマルヘッドを搭載した第一フレームと、第一フレームに対し平行に可動し、記録用ロール紙を収納するペーパーバケットを兼ねた第二フレームで構成するドロワ型のサーマルプリンタにおいて、請求項１に記載の発明は、第一フレームにサーマルヘッドを軸支し、記録紙をサーマルヘッドに圧接するためにサーマルヘッドを付勢する付勢部材を備え、第二フレームはプラテンローラを回動自在に支持し、サーマルヘッドに設けられた第一カムと、第二フレームに形成された第二カムを備え、サーマルヘッドに設けられた第一カムが第二フレームに形成された第二カムに案内されて、第二フレームに軸支されたプラテンローラをサーマルヘッドに対し位置決めする構造を持つ。これらカム形状はサーマルヘッドと第二フレームの形状によるものなので、位置決めを行うための特別な部材を必要としない。また、請求項１に記載の発明は、第一フレームと第二フレームの開閉に操作感を持たせることを目的とする。第二フレームに設けられた第二カムは、第二フレームが第一フレームに対し、開放状態から閉じた状態へ移行する直前、及び閉じた状態から開放状態へ移行する瞬間に、サーマルヘッドに設けられた第一カムを、付勢部材の付勢力に対抗する方向へ案内し、開閉の操作力に適度な抵抗を持たせることで、操作感の向上と、印字待機時に振動などの外力により開放してしまうことを防止できる。
【０００６】
請求項２に記載の発明は、サーマルヘッドとプラテンローラの位置決め精度に関わるものである。サーマルヘッドに設けられた第一カムと第二フレームに形成された第二カムは、第一フレームと第二フレームが閉じた状態で接触することにより位置決めする構造を持ち、印字及び記録紙送りは、プラテンローラの回転駆動力が、サーマルヘッドと記録紙の摩擦により第二フレームを第一フレームに対し閉じる方向に働き、サーマルヘッドと第二フレームに軸支されたプラテンローラの位置決め精度を自ら向上させ、高い印字品質が期待できる。
【０００８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施例詳細を、図面に基づいて説明する。
【０００９】
図１は本発明の一実施形態を示す側面説明図であり、図１（ａ）は図２におけるＡ−Ａ線に沿った側面断面図、図１（ｂ）は図２におけるＢ−Ｂ線に沿った側面断面図を示す。図２は装置全体の一部透視平面図である。図３、図４は第二フレーム２の開閉による各部品の動作を表現するもので、図３（ａ）、図４（ａ）は図２のＡ−Ａ線に沿った側面断面図、図３（ｂ）、図４（ｂ）は、図２のＢ−Ｂ線に沿った側面断面図であり、図５は本発明に係わるサーマルプリンタの全体像を表す斜視外観図である。図６は広く普及されているクラムシェル型プリンタの概念図である。なお、図１、図３、図４はここで説明する実施例のサーマルプリンタの特徴的な構造を解り易く表現するため、要部を断面図として示したものである。
【００１０】
図１は、第一フレームと第二フレームを閉じた状態の側面説明図で、印字時及び待機時を表す。第一フレーム１にはサーマルヘッド３が、サーマルヘッド３に設けられたヘッド支持軸３ｂにより軸支され、サーマルヘッド３の背面には付勢部材５、実施例では圧縮コイルばねが配置されている。図２に示す第二フレーム２の側壁２ａ，２ｂ間には、プラテンローラ４を回動自在に横架させて、側壁２ａにはプラテンローラ４を駆動させる減速装置６が設けられている。付勢部材５によって付勢されたサーマルヘッド３はプラテンローラ４との間で感熱記録紙（以下、記録紙）８を圧接している。記録紙は記録用ロール紙８ａを用い、第二フレームに収納される。第二フレームには、回転モータ７が固着されており、モータ７の回転運動が減速装置６を構成する減速歯車６ａ、６ｂから、プラテンローラ４に固着されたプラテン駆動歯車４ａへ伝わり、プラテンローラ４を図１（ａ）における時計回りに回転させ、記録紙８を紙排出方向Ｄに送る。印字は、モータ７の回転に同期させてサーマルヘッド３へ通電することにより行う。
【００１１】
以下、第一カム３ａ及び第二カム２ｃの働きと、第一フレーム１と第二フレーム２が開閉する動作について説明する。
【００１２】
図１が印字及び印字待機状態を表し、いわゆる第一フレーム１と第二フレーム２を閉じた状態である。第一カム３ａと第二カム２ｃの間には、図１における下方向に若干のガタが付けられている。これは付勢部材５の付勢力を、本来の目的であるサーマルヘッド３と記録紙８の圧接に働かせるためである。よって、第一カム３ａと第二カム２ｃはガタを持った位置決めとなるが、印字時は、第二フレームに軸支されたプラテンローラ４の回転駆動力が、記録紙８とサーマルヘッド３の摩擦により、第二フレーム２を第一フレーム１に対し閉じる、つまり図１（ｂ）における左の方向に働くため、第二フレームは図１（ｂ）における左の方向に寄せられ、このガタによりサーマルヘッド３とプラテンローラ４の位置決めの精度が悪化することはない。
【００１３】
第二フレームに、第一フレームに対し開ける、つまり図１（ｂ）における右の方向へ人力などの外力が働くと、図３（ｂ）に表すように、第一カム３ａは第二カムの形状にならい、図３（ｂ）における上方向へ案内される。この時、サーマルヘッド３は、付勢部材５の付勢力に対抗し、付勢部材５を圧縮する。その様子を 図３（ａ）に示す。さらに第二フレームが第一フレームに対し開ける方向に移動すると、図４（ｂ）に表すように、第一カム３ａは第二カムの形状にならい、図４（ｂ）における下方向へ案内され、図３で圧縮されていた付勢部材５は、その圧縮から開放される。このように付勢部材５が圧縮、開放を行うことによる付勢力の変化が、第二フレーム２の開閉操作力となり、その動作に操作感を与える。 図４では第二フレームが大きく露出しており、この時、記録用ロール紙８ａの装填及び交換を行う。
【００１４】
次に第二フレーム２を第一フレーム１に対し閉じる動作を説明する。閉じる動作は、開ける動作と手順が逆となる。図４（ｂ）における左の方向へ第二フレーム２を移動させると、再び図３（ｂ）に示すように、第一カム３ａは第二カム２ｃの形状にならい、図３（ｂ）における上方向へ案内される。この時、図３（ａ）に示すように、サーマルヘッド３はプラテンローラ４と離反する方向へ移動しており、サーマルヘッド３の端面はプラテンローラ４との接触を避ける。この動作は、サーマルヘッド３の端面がプラテンローラ４の表面に傷をつけることを防止する。
【００１５】
さらに第二フレーム２が図３（ｂ）における左の方向に移動すると、第一カム３ａは第二カム２ｃに案内され、図１の状態となる。この閉じる動作でも、付勢部材５が圧縮、開放を行い、第二フレーム２の動作に操作感が与えられる。
【００１６】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明のドロワ型ラインサーマルプリンタの機構によれば、第一フレームに軸支されたサーマルヘッドを、ドロワ型の第二フレームに軸支したプラテンローラに高い精度で位置決めすることを可能とし、少ない部品点数で信頼性の高い開閉動作と確実な操作感を実現させ、記録紙装填などのメンテナンスを容易にしたドロワ型サーマルプリンタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係わるサーマルプリンタの一実施例を示す側面説明図であり、図１（ａ）は図２におけるＡ−Ａ線に沿った側面断面図、図１（ｂ）は図２におけるＢ−Ｂ線に沿った側面断面図である。
【図２】図２は、装置全体の一部透視平面図である。
【図３】図３は、第一フレームに対する、第二フレームの動作の経過を示す側面説明図であり、図３（ａ）は図２におけるＡ−Ａ線に沿った側面断面図、図３（ｂ）は図２におけるＢ−Ｂ線に沿った側面断面図である。
【図４】図４は、第一フレームに対し、第二フレームが開放した状態を示す側面説明図であり、図４（ａ）は図２におけるＡ−Ａ線に沿った側面断面図、図４（ｂ）は図２におけるＢ−Ｂ線に沿った側面断面図である。
【図５】図５は本発明に係わるサーマルプリンタの全体像を表す斜視外観図である。
【図６】従来から広く普及されている、クラムシェル型サーマルプリンタの概念図である。
【符号の説明】
１ 第一フレーム
２ 第二フレーム
２ａ，２ｂ 第二フレーム側壁
２ｃ 第二フレーム側壁に形成された第二カム
３ サーマルヘッド
３ａ サーマルヘッドに設けられた第一カム
３ｂ サーマルヘッドに設けられたヘッド支持軸
４ プラテンローラ
４ａ プラテンローラに固着されたプラテン駆動歯車
５ 付勢部材
６ 減速装置全体
６ａ，６ｂ 減速歯車
７ 回転モータ
８ 感熱記録紙
８ａ 記録用ロール紙
９ ペーパカッタ
１０ ペーパホルダ
１１ ペーパホルダの可動側
１２ プリンタ本体フレーム
Ｄ 紙排出方向
【発明の属する技術分野】
本発明は印字装置さらには印字ヘッドをプラテンローラに圧接し、印字ヘッドとプラテンローラの間に記録紙を挟み込む際に、プラテンローラとサーマルヘッドを離反させる機構に係わり、特に記録紙の装填における操作性を向上させるようにしたドロワ型の感熱式印字装置（サーマルプリンタ）に関する。
【０００２】
【従来の技術】
プラテンローラがサーマルヘッドから大きく離反し記録紙装填が容易になる構造として、図６のような、ペーパホルダ１０の一部が回転運動することで開閉を行う開閉構造があった。ペーパホルダの可動側１１にプラテンローラ４を支持し、ペーパホルダ１０を開放した状態で記録紙の装填などのメンテナンスを行い、ペーパホルダ１０を閉じた状態で、プラテンローラ４はプリンタ本体フレーム１２に位置決めされ印字可能となる構造を特徴とし、広く普及している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
上記開閉構造による、従来のサーマルプリンタは、記録紙装填など使用者が頻繁に行う作業の際、サーマルヘッドが露出するという課題がある。サーマルヘッドは精密電子部品であり人体からの静電気により破壊を生じ易く、また熱によって記録紙を発色させるため、使用時及び使用直後はサーマルヘッド表面が高温になり、直接、人体に触れることは好ましくない。
【０００４】
本発明は上記課題を解決するために有効な、記録紙装填が容易でサーマルヘッドが人体と接触しない、ドロワ構造のペーパホルダを持つプリンタを、高い操作性を有し、コンパクトかつ安価に実現させる手段を提供するものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、サーマルヘッドを搭載した第一フレームと、第一フレームに対し平行に可動し、記録用ロール紙を収納するペーパーバケットを兼ねた第二フレームで構成するドロワ型のサーマルプリンタにおいて、請求項１に記載の発明は、第一フレームにサーマルヘッドを軸支し、記録紙をサーマルヘッドに圧接するためにサーマルヘッドを付勢する付勢部材を備え、第二フレームはプラテンローラを回動自在に支持し、サーマルヘッドに設けられた第一カムと、第二フレームに形成された第二カムを備え、サーマルヘッドに設けられた第一カムが第二フレームに形成された第二カムに案内されて、第二フレームに軸支されたプラテンローラをサーマルヘッドに対し位置決めする構造を持つ。これらカム形状はサーマルヘッドと第二フレームの形状によるものなので、位置決めを行うための特別な部材を必要としない。また、請求項１に記載の発明は、第一フレームと第二フレームの開閉に操作感を持たせることを目的とする。第二フレームに設けられた第二カムは、第二フレームが第一フレームに対し、開放状態から閉じた状態へ移行する直前、及び閉じた状態から開放状態へ移行する瞬間に、サーマルヘッドに設けられた第一カムを、付勢部材の付勢力に対抗する方向へ案内し、開閉の操作力に適度な抵抗を持たせることで、操作感の向上と、印字待機時に振動などの外力により開放してしまうことを防止できる。
【０００６】
請求項２に記載の発明は、サーマルヘッドとプラテンローラの位置決め精度に関わるものである。サーマルヘッドに設けられた第一カムと第二フレームに形成された第二カムは、第一フレームと第二フレームが閉じた状態で接触することにより位置決めする構造を持ち、印字及び記録紙送りは、プラテンローラの回転駆動力が、サーマルヘッドと記録紙の摩擦により第二フレームを第一フレームに対し閉じる方向に働き、サーマルヘッドと第二フレームに軸支されたプラテンローラの位置決め精度を自ら向上させ、高い印字品質が期待できる。
【０００８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施例詳細を、図面に基づいて説明する。
【０００９】
図１は本発明の一実施形態を示す側面説明図であり、図１（ａ）は図２におけるＡ−Ａ線に沿った側面断面図、図１（ｂ）は図２におけるＢ−Ｂ線に沿った側面断面図を示す。図２は装置全体の一部透視平面図である。図３、図４は第二フレーム２の開閉による各部品の動作を表現するもので、図３（ａ）、図４（ａ）は図２のＡ−Ａ線に沿った側面断面図、図３（ｂ）、図４（ｂ）は、図２のＢ−Ｂ線に沿った側面断面図であり、図５は本発明に係わるサーマルプリンタの全体像を表す斜視外観図である。図６は広く普及されているクラムシェル型プリンタの概念図である。なお、図１、図３、図４はここで説明する実施例のサーマルプリンタの特徴的な構造を解り易く表現するため、要部を断面図として示したものである。
【００１０】
図１は、第一フレームと第二フレームを閉じた状態の側面説明図で、印字時及び待機時を表す。第一フレーム１にはサーマルヘッド３が、サーマルヘッド３に設けられたヘッド支持軸３ｂにより軸支され、サーマルヘッド３の背面には付勢部材５、実施例では圧縮コイルばねが配置されている。図２に示す第二フレーム２の側壁２ａ，２ｂ間には、プラテンローラ４を回動自在に横架させて、側壁２ａにはプラテンローラ４を駆動させる減速装置６が設けられている。付勢部材５によって付勢されたサーマルヘッド３はプラテンローラ４との間で感熱記録紙（以下、記録紙）８を圧接している。記録紙は記録用ロール紙８ａを用い、第二フレームに収納される。第二フレームには、回転モータ７が固着されており、モータ７の回転運動が減速装置６を構成する減速歯車６ａ、６ｂから、プラテンローラ４に固着されたプラテン駆動歯車４ａへ伝わり、プラテンローラ４を図１（ａ）における時計回りに回転させ、記録紙８を紙排出方向Ｄに送る。印字は、モータ７の回転に同期させてサーマルヘッド３へ通電することにより行う。
【００１１】
以下、第一カム３ａ及び第二カム２ｃの働きと、第一フレーム１と第二フレーム２が開閉する動作について説明する。
【００１２】
図１が印字及び印字待機状態を表し、いわゆる第一フレーム１と第二フレーム２を閉じた状態である。第一カム３ａと第二カム２ｃの間には、図１における下方向に若干のガタが付けられている。これは付勢部材５の付勢力を、本来の目的であるサーマルヘッド３と記録紙８の圧接に働かせるためである。よって、第一カム３ａと第二カム２ｃはガタを持った位置決めとなるが、印字時は、第二フレームに軸支されたプラテンローラ４の回転駆動力が、記録紙８とサーマルヘッド３の摩擦により、第二フレーム２を第一フレーム１に対し閉じる、つまり図１（ｂ）における左の方向に働くため、第二フレームは図１（ｂ）における左の方向に寄せられ、このガタによりサーマルヘッド３とプラテンローラ４の位置決めの精度が悪化することはない。
【００１３】
第二フレームに、第一フレームに対し開ける、つまり図１（ｂ）における右の方向へ人力などの外力が働くと、図３（ｂ）に表すように、第一カム３ａは第二カムの形状にならい、図３（ｂ）における上方向へ案内される。この時、サーマルヘッド３は、付勢部材５の付勢力に対抗し、付勢部材５を圧縮する。その様子を 図３（ａ）に示す。さらに第二フレームが第一フレームに対し開ける方向に移動すると、図４（ｂ）に表すように、第一カム３ａは第二カムの形状にならい、図４（ｂ）における下方向へ案内され、図３で圧縮されていた付勢部材５は、その圧縮から開放される。このように付勢部材５が圧縮、開放を行うことによる付勢力の変化が、第二フレーム２の開閉操作力となり、その動作に操作感を与える。 図４では第二フレームが大きく露出しており、この時、記録用ロール紙８ａの装填及び交換を行う。
【００１４】
次に第二フレーム２を第一フレーム１に対し閉じる動作を説明する。閉じる動作は、開ける動作と手順が逆となる。図４（ｂ）における左の方向へ第二フレーム２を移動させると、再び図３（ｂ）に示すように、第一カム３ａは第二カム２ｃの形状にならい、図３（ｂ）における上方向へ案内される。この時、図３（ａ）に示すように、サーマルヘッド３はプラテンローラ４と離反する方向へ移動しており、サーマルヘッド３の端面はプラテンローラ４との接触を避ける。この動作は、サーマルヘッド３の端面がプラテンローラ４の表面に傷をつけることを防止する。
【００１５】
さらに第二フレーム２が図３（ｂ）における左の方向に移動すると、第一カム３ａは第二カム２ｃに案内され、図１の状態となる。この閉じる動作でも、付勢部材５が圧縮、開放を行い、第二フレーム２の動作に操作感が与えられる。
【００１６】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明のドロワ型ラインサーマルプリンタの機構によれば、第一フレームに軸支されたサーマルヘッドを、ドロワ型の第二フレームに軸支したプラテンローラに高い精度で位置決めすることを可能とし、少ない部品点数で信頼性の高い開閉動作と確実な操作感を実現させ、記録紙装填などのメンテナンスを容易にしたドロワ型サーマルプリンタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係わるサーマルプリンタの一実施例を示す側面説明図であり、図１（ａ）は図２におけるＡ−Ａ線に沿った側面断面図、図１（ｂ）は図２におけるＢ−Ｂ線に沿った側面断面図である。
【図２】図２は、装置全体の一部透視平面図である。
【図３】図３は、第一フレームに対する、第二フレームの動作の経過を示す側面説明図であり、図３（ａ）は図２におけるＡ−Ａ線に沿った側面断面図、図３（ｂ）は図２におけるＢ−Ｂ線に沿った側面断面図である。
【図４】図４は、第一フレームに対し、第二フレームが開放した状態を示す側面説明図であり、図４（ａ）は図２におけるＡ−Ａ線に沿った側面断面図、図４（ｂ）は図２におけるＢ−Ｂ線に沿った側面断面図である。
【図５】図５は本発明に係わるサーマルプリンタの全体像を表す斜視外観図である。
【図６】従来から広く普及されている、クラムシェル型サーマルプリンタの概念図である。
【符号の説明】
１ 第一フレーム
２ 第二フレーム
２ａ，２ｂ 第二フレーム側壁
２ｃ 第二フレーム側壁に形成された第二カム
３ サーマルヘッド
３ａ サーマルヘッドに設けられた第一カム
３ｂ サーマルヘッドに設けられたヘッド支持軸
４ プラテンローラ
４ａ プラテンローラに固着されたプラテン駆動歯車
５ 付勢部材
６ 減速装置全体
６ａ，６ｂ 減速歯車
７ 回転モータ
８ 感熱記録紙
８ａ 記録用ロール紙
９ ペーパカッタ
１０ ペーパホルダ
１１ ペーパホルダの可動側
１２ プリンタ本体フレーム
Ｄ 紙排出方向
Claims (2)
- ラインドット型のサーマルヘッドと、前記サーマルヘッドを軸支する第一フレームと、記録紙を前記サーマルヘッドに圧接するために前記サーマルヘッドを付勢する付勢部材と、前記第一フレームに対して平行に可動し、記録用ロール紙を収納するドロワ形状の第二フレームと、前記第二フレームに回動自在に支持されるプラテンローラと、前記サーマルヘッドに設けられた第一カムと、前記第二フレームに形成された第二カムを備え、前記サーマルヘッドに設けられた前記第一カムが前記第二フレームに形成された前記第二カムに案内されて、前記第二フレームに軸支された前記プラテンローラを前記サーマルヘッドに位置決めする構造であり、さらに、前記第二フレームに形成された前記第二カムは、前記第二フレームと前記第一フレームが閉じた状態から開放状態へ移行する瞬間に、及び前記第二フレームと前記第一フレームが開放状態から閉じた状態へ移行する直前に、前記サーマルヘッドに設けられた前記第一カムを前記付勢部材の付勢力に抗する方向に案内することを特徴とするサーマルプリンタ。
- 印字時における、前記サーマルヘッド上での前記記録紙の移動方向が、前記第一フレームからの前記第二フレームの引き出し方向と、略同一方向であることを特徴とする、請求項１に記載のサーマルプリンタ。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000255912A JP3908449B2 (ja) | 2000-08-25 | 2000-08-25 | ドロワ型ラインサーマルプリンタ |
| EP01306805A EP1182042A3 (en) | 2000-08-25 | 2001-08-09 | Drawer-type line thermal printer |
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Family Applications (1)
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| JP2000255912A Expired - Fee Related JP3908449B2 (ja) | 2000-08-25 | 2000-08-25 | ドロワ型ラインサーマルプリンタ |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6469726B2 (ja) |
| EP (1) | EP1182042A3 (ja) |
| JP (1) | JP3908449B2 (ja) |
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Families Citing this family (6)
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