JP2554290Y2 - プリント装置 - Google Patents

プリント装置

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JP2554290Y2
JP2554290Y2 JP1990071935U JP7193590U JP2554290Y2 JP 2554290 Y2 JP2554290 Y2 JP 2554290Y2 JP 1990071935 U JP1990071935 U JP 1990071935U JP 7193590 U JP7193590 U JP 7193590U JP 2554290 Y2 JP2554290 Y2 JP 2554290Y2
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roll paper
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ink sheet
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悟 笹目
和浩 野平
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シルバー精工株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はプリント装置に関し、特にロール紙にプリン
トを行うプリント装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、ロール紙にプリントを行うプリント装置では、
一般にロール紙として感熱紙か普通紙に転写インクシー
トを貼り合わせた記録紙(以下、インクシート付き記録
紙という)かのいずれかを使用しており、感熱紙でなる
ロール紙とインクシート付き記録紙でなるロール紙との
両者を使用することはできなかった。
また、一般に、感熱紙でなるロール紙を使用して図面
等の出力結果を出力させるときには、ロール紙を通常の
使用状態にセットして出力結果を出力させ、出力終了後
にカッティングされた出力結果を取り出すことで1回の
作業を終了させるが、夜間等に数枚の出力結果を連続的
に出力させるときには、前記の使い方をすると、数枚の
出力結果がカッティングされて下に乱雑に落下して出力
結果にしわが寄ったり破損したりし、初期の目的を達成
することができない場合が生じる。このため、夜間等に
出力結果を連続的に出力する場合には、別体の巻取り装
置を本体に装着して出力結果をカッティングせずに連続
的に巻取り装置に巻き取らせるようにしていた。
〔考案が解決しようとする課題〕
上述した従来のプリント装置では、感熱記録紙でなる
ロール紙およびインクシート付き記録紙でなるロール紙
のいずれか一方のみを使用できるようになっており、両
者を使用することはできなかったので、使用するロール
紙ごとにプリント装置の用途が限定され汎用的に使用す
ることができないという問題点がある。
また、夜間等に出力結果を連続的に出力する場合には
別体の巻取り装置を本体に装着して出力結果を連続的に
巻取り装置に巻き取らせるようにしていたので、巻取り
装置の駆動源が本体の駆動源とは別になってコスト的に
高価になるとともに、本体のプラテンローラと平行度を
出して巻取り装置を本体に取り付けることは非常に困難
となり、巻取りの途中でしわや斜行が発生するおそれが
あるという問題点がある。
本考案の目的は、上述の点に鑑み、本体のプラテンロ
ーラの回転に連動する巻取り歯車を内蔵する巻取り部材
受け部を設けることにより、感熱紙でなるロール紙とイ
ンクシート付き記録紙でなるロール紙とを兼用して使用
することを可能にするとともに、インクシートを巻き取
るための巻取り部材受け部を感熱紙でなるロール紙を使
用して出力結果を連続的に出力する場合に出力結果を巻
き取るために兼用するようにしたプリント装置を提供す
ることにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案のプリント装置は、ロール紙にプリントを行う
プリント装置において、インクシートあるいは感熱紙を
巻き取る巻取り部材と、この巻取り部材を回転自在に装
着する巻取り部材受け部と、前記インクシートあるいは
感熱紙のフィードローラと連動して前記巻取り部材を回
転させて前記インクシートあるいは感熱紙を巻き取らせ
る伝達機構と、カバーの内面側に前記巻取り部材を仮に
支持するように設けられた係止部とを備えることを特徴
とする。
〔作用〕
本考案のプリント装置では、インクシートあるいは感
熱紙を巻き取る巻取り部材を巻取り部材受け部に回転自
在に装着してプリントを行うと、インクシートあるいは
感熱紙のフィードローラが回転し、これと連動して伝達
機構が巻取り部材を回転させてインクシートあるいは感
熱紙が巻取り部材に巻き取られる。また、カバーの開放
状態でカバーの内面側に設けられた係止部に巻取り部材
を仮に支持させることができる。
〔実施例〕
次に、本考案について図面を参照して詳細に説明す
る。
第1図および第2図は、本考案の一実施例に係るプリ
ント装置の構成を示す断面図および一部破砕側面図であ
る。本実施例のプリント装置は、A0判,A1版等の大判の
ロール紙Rにプリントを行う拡大プリント装置,大型フ
ァクシミリ装置等に用いられるものであり、基板1,左右
の本体側板2等からなる本体と、左右の本体側板2間の
後方(第1図および第2図において右方)上部寄りに軸
架された支軸3aによって回転自在に取り付けられた左右
のカバー側板3等からなるカバーとから、その筺体の主
要部が形成されている。
左右の本体側板2間の後方下部寄りには、基台4が架
設されており、この基台4上には立ち上げられるように
一対のロール紙受け部5が固着されている。一対のロー
ル紙受け部5には、嵌合凹部がそれぞれ切り欠かれてい
て、この一対の嵌合凹部にロール紙Rの左右両端に突出
する芯部を落とし込むことによってロール紙Rがプリン
ト装置に装填されるようになっている。
また、左右の本体側板2間の前後および上下中程に
は、フィードローラを兼用するプラテンローラ6が図示
しない駆動源によって回転自在となるように軸架されて
いるとともに、左右の本体側板2間に架設されたベース
部材8に回転可能に取り付けられた2本のサブローラ9
がプラテンローラ6に圧接されている。
サブローラ9は、金属等の軸体で形成されていて、プ
ラテンローラ6の回転に従動して回転し、後述するライ
ンサーマルヘッド7のプラテンローラ6に対する圧接力
によりプラテンローラ6が湾曲するのを防止している。
さらに、左右の本体側板2間のプラテンローラ6の下
位側には、可動ペーパガイド11と、ペーパガイドカバー
12と、固定ペーパガイド13と、紙押さえローラレバー14
と、摺動式オートカッタ15とが左右の本体側板2間を架
橋するように配設されている。また、左右の本体側板2
の外側には、第5図に拡大して示すように、可動ペーパ
ガイド11,ペーパガイドカバー12,固定ペーパガイド13,
紙押さえローラレバー14および摺動式オートカッタ15と
関連して、係止レバー16と、摺動レバー17と、ソレノイ
ド18とがそれぞれ配設されている。
可動ペーパガイド11は、左右の本体側板2に植立され
た支軸11aによって揺動自在に配設されており、中程に
植設されたピン11bが左右の本体側板2に穿設された長
孔2b(第4図参照)を介して左右の本体側板2の外側で
揺動レバー17に穿設された長孔17bに挿入されていると
ともに、係止レバー16の爪部と係合し得るようになって
いる。可動ペーパガイド11は、通常は左右の本体側板2
の長孔2bと揺動レバー17の長孔17bとにピン11bが挿入さ
れていることによって位置決めされていて、下位の固定
ペーパガイド13に連続するロール紙Rの搬送経路を形成
している。特に、ペーパガイドカバー12を第5図に示す
水平位置に倒した状態では、係止レバー16によってピン
11bを係止されて、使用者がロール紙Rの摺動式オート
カッタ15への挿入のために多少押しても動かないように
なっている。一方、ロール紙Rのカッティング時には、
可動ペーパガイド11は、ソレノイド18の励磁により揺動
レバー17が揺動するので、第3図に示すように、長孔17
bおよびピン11bを介してロール紙Rの搬送経路を形成す
る位置から大きく退避して、ロール紙Rの弛みを許容す
るようになっている。
ペーパガイドカバー12は、左右の本体側板2に植立さ
れた支軸12aによって揺動自在に配設されており、ピン1
2bが本体側板2に穿設された長孔2c(第4図参照)を介
して左右の本体側板2の外側で係止レバー16のフォーク
状部に挿入されている。ペーパガイドカバー12は、自由
端部の折曲片が可動ペーパガイド11と対向する垂直位置
(第1図および第2図参照)と、自由端部の折曲片が可
動ペーパガイド11に対して水平に開いて離間する水平位
置(第5図参照)との間を揺動するようになっており、
垂直位置では、第1図および第2図に示すように、ピン
12bが長孔2cの右端に当接して自重で停止し、可動ペー
パガイド11に沿って狭い搬送経路を形成してロール紙R
をガイドする。また、ペーパガイドカバー12は、水平位
置では、第5図に示すように、ピン12bが長孔2cの左端
に当接して自重で停止し、可動ペーパガイド11から大き
く離間して使用者によるロール紙Rの先端部の摺動式オ
ートカッタ15への挿入を容易にする。
固定ペーパガイド13は、摺動式オートカッタ15にロー
ル紙Rを導くように、下端部が摺動式オートカッタ15の
固定刃15aに沿うように左右の本体側板2間に固定され
ている。
紙押さえローラレバー14は、左右の本体側板2に植立
された支軸14aによって揺動自在に配設されており、下
端部に軸着された紙押さえローラ14bが固定ペーパガイ
ド13と対向するように配置されている。紙押さえローラ
レバー14の一端に植設されたピン14cは、左右の本体側
板2の遊び孔2d(第4図参照)を介して左右の本体側板
2の外側で揺動レバー17に穿設された長孔17cに挿入さ
れている。
摺動式オートカッタ15は、左右の本体側板2間に架設
された基枠19に取り付けられた固定刃15aと、基枠19に
沿って摺動自在に配置された摺動体20に取り付けられた
回転刃15bとで構成されている。摺動体20は、図示しな
い駆動源からの駆動力により基枠19に沿って左右方向
(第5図で見て紙面に垂直な方向)に摺動するようにな
っており、摺動体20の摺動にともなって回転刃15bが回
転して、固定刃15aとの間でロール紙Rをカッティング
するようになっている。
係止レバー16は、左右の本体側板2に植立された支軸
16aによって揺動自在に配設されており、一端のフォー
ク状部がペーパガイドカバー12のピン12bを挿入し、他
端の爪部が可動ペーパガイド11のピン11bを係止できる
ようになっている。
揺動レバー17は、左右の本体側板2に植立された支軸
17aによって揺動自在に配設されており、一端に穿設さ
れた長孔17bが可動ペーパガイド11のピン11bを挿入さ
せ、他端に穿設された長孔17cが紙押さえローラレバー1
4のピン14cを挿入させている。また、揺動レバー17は、
ソレノイド18のプランジャ18aに連結されている。
ソレノイド18は、ロール紙Rのカッティング位置が摺
動式オートカッタ15の固定刃15aおよび回転刃15b間にき
た時点で励磁され、内蔵する弾性手段(図示せず)の弾
力に抗してプランジャ18aを吸引するようになってい
る。また、ソレノイド18は、ロール紙Rのカッティング
が終了すると励磁を解除されて、内蔵する弾性手段の弾
力によりプランジャ18aを突出させるようになってい
る。
また、左右の本体側板2の内側には、前側やや上方位
置となるように巻取り部材受け部24が左右それぞれ設け
られている。この一対の巻取り部材受け部24内には、一
方向クラッチ機構を内蔵する巻取り歯車23がそれぞれ配
設されており、この巻取り歯車23は、プラテンローラ6
の駆動源(図示せず)から伝達ベルト21を介して駆動力
を伝達されるようになっている。なお、符号22は、伝達
ベルト21にテンションを与えるテンションローラを示
す。
一対の巻取り部材受け部24には、嵌合凹部がそれぞれ
切り欠かれていて、この一対の嵌合凹部に感熱紙巻取り
部材25またはインクシート巻取り紙管26の左右両端に突
出する芯部を落とし込むことによって感熱紙巻取り部材
25またはインクシート巻取り紙管26が巻取り部材受け部
24に装着されるようになっている。そして、この感熱紙
巻取り部材25またはインクシート巻取り紙管26の装着位
置では、感熱紙巻取り部材25またはインクシート巻取り
紙管26の左右両端に突出する芯部に取り付けられた歯車
が一方向クラッチ機構を内蔵する巻取り歯車23に噛合し
て、プラテンローラ6の回転にともなって感熱紙巻取り
部材25またはインクシート巻取り紙管26が回転して感熱
紙またはインクシートを巻き取るようになっている。こ
のとき、感熱紙巻取り部材25またはインクシート巻取り
紙管26の周速は、プラテンローラ6の周速よりも若干速
くなるように設定されており、感熱紙またはインクシー
トは常にテンションを与えられながら感熱紙巻取り部材
25またはインクシート巻取り紙管26に確実に巻き取られ
るようになっている。
左右の本体側板2と左右のカバー側板3との間には、
本体側板2の内側でかつカバー側板3の外側となるよう
に、一端をカバー側板3に植設された支軸30aによって
回動可能に軸支され、他端に植設されたピン30bが左右
の本体側板2に穿設された長孔2aに挿入された一対のエ
アダンパ30が設けられている。
また、左右のカバー側板3の自由端部寄りには、本体
側板2の内側でかつカバー側板3の外側となるように、
カバー側板3に植立された支軸31aによって一対のロッ
クレバー31が回動可能に配設されている。一対のロック
レバー31は、図示しない弾性手段によって支軸31aの周
りを時計方向(第1図で見て)に回動する方向に付勢さ
れているが、ロックレバー31に植設されたピン31bとカ
バー側板3に穿設された長孔3bとによってその回動範囲
を規制されている。また、ロックレバー31の一端には、
左右の本体側板2に植設されたロックピン27と係合する
爪部が形成されている。
さらに、左右のカバー側板3間にはベース部材32が架
設されており、このベース部材32には複数のラインサー
マルヘッド7がロール紙Rのフィード方向である副走査
方向に向きおよび位置を互い違いにして千鳥状に取り付
けられている。
ラインサーマルヘッド7は、平面型のラインサーマル
ヘッドであり、副走査方向に先行する位相のラインサー
マルヘッド7がプラテンローラ6の一周面に圧接するよ
うに、副走査方向に後行する位相のラインサーマルヘッ
ド7がプラテンローラ6の他周面に圧接するように、プ
ラテンローラ6に対して配置角および向きを互い違いに
異ならしめられて千鳥状に配置されている。
このように、複数のラインサーマルヘッド7を千鳥状
に配置したのは、1つのラインサーマルヘッドでA0判等
の大判のロール紙Rの全幅にわたってプリント可能なも
のが現在のところ存在しないこと、複数のラインサーマ
ルヘッド7を一直線に配置したのでは各ラインサーマル
ヘッド7の両端部にプリントできない部分が生じること
などを考慮したためである。
なお、複数のラインサーマルヘッド7をプラテンロー
ラ6に対して副走査方向の位置を異ならしめて千鳥状に
配置した結果、副走査方向の先行する位相のラインサー
マルヘッド7に対するプリント制御情報を与えるタイミ
ングと、副走査方向の後行する位相のラインサーマルヘ
ッド7に対するプリント制御情報を与えるタイミングと
を位相差の分だけずらす必要が生じることはいうまでも
ない。
左右のカバー側板3間には、下端部寄りに剥離フレー
ム33が架設されている。この剥離フレーム33は、ロール
紙Rとしてインクシート付き記録紙を使用した場合に、
左右のカバー側板3の閉成状態で可動ペーパガイド11に
対向してインクシートを普通紙から剥離するのを補助す
る役目をする。
さらに、左右のカバー側板3の外側の支軸2a寄りに
は、エアダンパ30の側面に当接してエアダンパ30の移動
を促すための板ばね部材でなる左右一対の付勢体34が取
り付けられている。
また、左右のカバー側板3の下辺中程には、ロール紙
Rとしてインクシート付き記録紙を使用した場合に、あ
らかじめインクシートの先端部が貼り付けられたインク
シート巻取り紙管26の左右両端に突出する芯部を嵌入し
てインクシート巻取り紙管26を仮に支持させるための係
止溝3cがそれぞれ形成されている。これは、溝でなくて
も、凸状の係止部であってもよい。
次に、このように構成された本実施例のプリント装置
の動作について説明する。
まず、感熱紙でなるロール紙Rを用いて複数のページ
を1ページごとにカッティングしながら連続してプリン
トする場合について説明する。
プリント装置にロール紙Rを装填するには、第1図お
よび第2図に示す左右のカバー側板3を左右の本体側板
2に対して閉成した状態から、ロックレバー31を支軸31
aを中心として反時計方向(第1図で見て)に回動させ
て、ロックレバー31の爪部とロックピン27との係合を解
除させる。すると、左右のカバー側板3は、左右のエア
ダンパ30の伸張弾力によって支軸3aを中心として時計方
向(第1図で見て)に回動され、第4図中に一点鎖線で
示すような中間開放位置まで開放される。この中間開放
位置からさらに手動で左右のカバー側板3を支軸3aの周
りに時計方向に回動させると、エアダンパ30は後面を付
勢体34によって押されてピン30bが本体側板2の長孔2a
に沿って右端(第4図で見て)から左端に移動して、ピ
ン30bが長孔2aの最左端にくるとそれ以上移動できなく
なって、カバー側板3は第4図中に実線で示す全開放位
置で停止する。この左右のカバー側板3の全開放位置で
は、左右の本体側板2間のロール紙受け部5にロール紙
Rを装着しやすい状態となる。
そこで、使用者は、左右のカバー側板3が開放された
左右の本体側板2間のロール紙受け部5の嵌合凹部にロ
ール紙Rの左右両端に突出する芯部を落とし込み、ロー
ル紙Rの先端部を水平方向に引き出した後にプラテンロ
ーラ6に沿って下方に延出させる。このとき、使用者
は、ペーパガイドカバー12を第5図に示すように水平位
置に倒し、ロール紙Rの先端部を摺動式オートカッタ15
に導きやすくする。ペーパガイドカバー12を水平位置に
倒すと、ピン12bは左右の本体側板2の長孔2cの左端
(第5図で見て)に移動して、係止レバー16が支軸16a
を中心として時計方向(第5図で見て)に回動し、爪部
が可動ペーパガイド11のピン11bに係合して、可動ペー
パガイド11が支軸11aを中心として揺動するのを阻止す
る。このため、使用者は、ロール紙Rの先端部を可動ペ
ーパガイド11に案内させて容易に固定ペーパガイド13と
紙押さえローラレバー14との間に導くことができ、摺動
式オートカッタ15の固定刃15aと回転刃15bとの間にロー
ル紙Rの先端部を挿入することができる。
ロール紙Rの先端部を摺動式オートカッタ15に挿入し
た後、使用者がペーパガイドカバー12を再び垂直位置ま
で起立させると、第1図に示すように、ペーパガイドカ
バー12が可動ペーパガイド11と狭い間隙を介して対向し
てロール紙Rの搬送経路を形成し、ロール紙Rが確実に
案内されながらフィードされるようになる。すなわち、
ロール紙Rは、ペーパガイドカバー12と可動ペーパガイ
ド11とが対向する位置で撓んだり曲がったりすることな
くフィードされるようになる。
ペーパガイドカバー12の垂直位置への復帰と連動し
て、ピン12bとフォーク状部とにより係止レバー16が支
軸16aの周りを反時計方向(第5図で見て)に回動し
て、爪部による可動ペーパガイド11のピン11bの係止が
解かれる。
このようにして、本体にロール紙Rが装填された後
は、使用者は、カバーを本体に対して閉めるために左右
のカバー側板3を押して支軸3aの周りに反時計方向(第
4図で見て)に回動させる。すると、第4図に実線で示
す全開放位置から一点鎖線で示す中間開放位置までは、
エアダンパ30の短縮に抗する弾力によりピン30bが左右
の本体側板2の長孔2a内を左端から右端まで移動し、一
点鎖線で示す中間開放位置以降はエアダンパ30が短縮し
ながら回動する。そして、ロックレバー31の爪部がロッ
クピン27に係合する位置までくると、ロックレバー31は
ロックピン27に押されて図示しない弾性手段の弾力に抗
して支軸31aの周りを反時計方向(第3図で見て)に若
干回動し、ロックレバー31の爪部がロックピン27を乗り
越えると図示しない弾性手段の弾力によりロックレバー
31が支軸31aの周りに時計方向に若干回動して、ロック
レバー31の爪部がロックピン27に係合して、左右の本体
側板2に対して左右のカバー側板3が係止されて、左右
のカバー側板3が第1図および第2図に示す閉成位置に
復帰する。
この左右のカバー側板3の閉成位置では、第1図に示
すように、ラインサーマルヘッド7がロール紙Rを介し
てプラテンローラ6に圧接することになり、プラテンロ
ーラ6の回転によってロール紙Rのフィードが可能な状
態となる。
プリント動作の開始前は、ソレノイド18は励磁されて
おらず、紙押さえローラ14bはロール紙Rを押さえてい
ない状態であるが、この状態から、スタートスイッチ
(図示せず)の押下操作等によってプリント動作が開始
されると、図示しない駆動源からの駆動力によりプラテ
ンローラ6が回転する。すると、プラテンローラ6がロ
ール紙Rを引き出してフィードするとともに、サブロー
ラ9も従動して回転する。
これと同時に、ラインサーマルヘッド7がデジタル画
像情報に基づいて駆動され、ロール紙Rに順次プリント
が行われる。この際に、ラインサーマルヘッド7が副走
査方向の位置の相違に基づく位相差を考慮して駆動され
ることはいうまでもない。
次に、ロール紙Rの1ページ目のプリント開始位置が
摺動式オートカッタ15の固定刃15aと回転刃15bとの間の
カッティング位置まできた時点で、ソレノイド18が励磁
される。これにより、ソレノイド18のプランジャ18aが
第3図中に示すように吸引され、揺動レバー17が支軸17
aを中心として時計方向(第3図で見て)に回動し、長
孔17cおよびピン14cを介して紙押さえローラレバー14が
支軸14aを中心として反時計方向(第3図で見て)に回
動して、紙押さえローラ14bが固定ペーパガイド13にロ
ール紙Rを介して圧接してロール紙Rを押さえる。ま
た、揺動レバー17の回動により長孔17bおよびピン11bを
介して可動ペーパガイド11が搬送経路の形成位置から退
避する。
続いて、図示しない駆動源からの駆動力により摺動体
20が基枠19に沿って左右方向(第3図で見て紙面に垂直
方向)に摺動してロール紙Rが紙押さえローラ14bで押
さえられた近傍で固定刃15aおよび回転刃15bによりカッ
ティングされる。摺動体20が右または左のリミットスイ
ッチ(図示せず)に係合した時点で駆動源の駆動が停止
されて、摺動体20の摺動も停止する。摺動体20が左右の
本体側板2間を右から左に、または左から右に摺動して
ロール紙Rをカッティングするのに要する時間は、A0判
のロール紙Rの場合で約1秒程度である。この際、ロー
ル紙Rがカッティング位置の近傍で押さえられているの
で、ロール紙Rは主走査方向に真直ぐにカッティングさ
れることになる。ただし、プラテンローラ6によるロー
ル紙Rのフィードは停止することなく、またラインサー
マルヘッド7によるプリントも続行されているので、紙
押さえローラ14bの手前側の位置でロール紙Rが弛むこ
とになる。しかし、このときには、可動ペーパガイド11
が搬送経路の形成位置から退避しているので、ロール紙
Rの弛みが可動ペーパガイド11が退避した空隙で行わ
れ、ロール紙Rのフィードおよびプリントに問題が生じ
ることはない。
ロール紙Rの1ページ目のプリント開始位置でのカッ
ティング終了後、摺動体20のリミットスイッチへの係合
にともなってソレノイド18が励磁を解除される。する
と、ソレノイド18のプランジャ18aが第2図中に示すよ
うに復元し、揺動レバー17が支軸17aを中心として反時
計方向(第2図で見て)に回動し、長孔17cおよびピン1
4cを介して紙押さえローラレバー14が支軸14aを中心と
して時計方向(第2図で見て)に回動して、紙押さえロ
ーラ14bがロール紙Rを介して固定ペーパガイド13に圧
接する位置から離間した位置に移動する。この結果、ロ
ール紙Rの押さえは解除される。また、揺動レバー17の
反時計方向への回動により、長孔17bおよびピン11bを介
して可動ペーパガイド11が支軸11aを中心として時計方
向(第2図で見て)に回動してロール紙Rの搬送経路の
形成位置に復帰するので、カッティング時に紙押さえロ
ーラレバー14の手前側で弛んでいたロール紙Rが可動ペ
ーパガイド11により押される。これにより、弛んでいた
余分なロール紙Rは自らの剛性によって副走査方向に一
気に延び出して、第1図に示す通常のフィード状態に戻
ることになる。
この後、1ページ目のプリントが続行され、1ページ
目のプリント終了後に、続いて2ページ目のプリントが
開始される。1ページ目のプリント終了位置(すなわ
ち、2ページ目のプリント開始位置)がカッティング位
置までくると、再びソレノイド18がオンされてロール紙
Rが押さえられ、摺動式オートカッタ15によりロール紙
Rが1ページ目のプリント終了位置(すなわち、2ペー
ジ目のプリント開始位置)でカッティングされることに
なる。
以下同様にして、プリント,紙押さえおよびカッティ
ングの動作が繰り返され、最終ページのプリント終了位
置でのカッティングによってプリント装置の動作は停止
する。
次に、感熱紙でなるロール紙Rを用いて複数のページ
をカッティングすることなしに連続してプリントする場
合の動作について簡単に説明する。
この場合には、左右のカバー側板3の開放してロール
紙Rを左右の本体側板2間のロール紙受け部5に装着し
た際に、ロール紙Rの先端部をプラテンローラ6から、
摺動式オートカッタ15の方に導かずに、感熱紙巻取り部
材25の溝等に挿入して感熱紙巻取り部材25に固着する。
そして、ロール紙Rの先端部を固着した感熱紙巻取り部
材25を左右両端に突出する芯部を嵌合凹部に落とし込む
ように巻取り部材受け部24に装着する。
この後、左右のカバー側板3を左右の本体側板2に対
して閉成すると、ロール紙Rはラインサーマルヘッド7
によってプラテンローラ6に圧接されるとともに、剥離
フレーム33により下方に引っ張られてテンションを与え
られた状態となる。そして、プリント時には、プラテン
ローラ6の回転に連動して、感熱紙巻取り部材25は、一
方向クラッチ機能を内蔵する巻取り歯車23を介してプラ
テンローラ6より速い周速で回転し、ロール紙Rを常に
テンションを与えながら連続的に巻き取る。
ところで、上記実施例の動作の説明では、ロール紙R
として感熱記録紙を使用する場合について説明したが、
本実施例のプリント装置では、前述したようにインクシ
ート付き記録紙でなるロール紙Rを使用することもでき
る。
続いて、このインクシート付き記録紙でなるロール紙
Rを使用してプリントを行う場合のプリント装置の動作
について簡単に説明する。
まず、プリント装置にインクシート付き記録紙でなる
ロール紙Rを装填する場合には、第1図に示す左右のカ
バー側板3を左右の本体側板2に対して閉成した状態か
ら第4図中に実線で示す全開放位置まで開放させる。
次に、あらかじめインクシートの先端部が貼り付けら
れたインクシート巻取り紙管26を、開放状態にある左右
のカバー側板3の中程に形成された係止溝3cに左右両端
に突出する芯部を嵌入させて仮に支持させた状態(第4
図二点鎖線状態)とし、しかる後に左右のロール紙受け
部5の嵌合凹部にロール紙Rの左右両端に突出する芯部
を落とし込んでロール紙Rをロール紙受け部5に装着す
る。次に、普通紙の先端部をロール紙Rから水平に引き
出した後にプラテンローラ6に沿って下方に延出させ、
可動ペーパガイド11等を介して摺動式オートカッタ15に
導く。続いて、仮に支持させておいたインクシート巻取
り紙管26を係止溝3cから取り外し、左右の巻取り部材受
け部24の嵌合凹部に左右両端に突出する芯部を落とし込
んでインクシート巻取り紙管26を巻取り部材受け部24に
装着する。すると、芯部の左右両端に取り付けられてい
た歯車が巻取り歯車23にそれぞれ噛合して、インクシー
トが巻取り可能な状態となる。
この後、左右のカバー側板3を左右の本体側板2に対
して閉成すると、インクシートと普通紙との貼付部はラ
インサーマルヘッド7によってプラテンローラ6に圧接
され、さらに先端部のインクシートは剥離フレーム33に
よりテンションを与えられて容易に剥離が行える状態に
される。そして、プリント時には、プラテンローラ6の
回転に連動して、インクシート巻取り紙管26は、一方向
クラッチ機能を内蔵する巻取り歯車23を介してプラテン
ローラ6より速い周速で回転し、インクシートに常にテ
ンションを与えながら剥離フレーム33の位置で普通紙か
ら剥離されたインクシートを連続的に巻き取る。
なお、上記実施例では、プリントヘッドをラインサー
マルヘッドとしたが、プリントヘッドはどのような種類
のものであってもよい。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案は、インクシートあるいは
感熱紙を巻き取る巻取り部材と、巻取り部材を回転自在
に装着する巻取り部材受け部と、インクシートあるいは
感熱紙のフィードローラと連動して巻取り部材を回転さ
せてインクシートあるいは感熱紙を巻き取らせる伝達機
構とを設けたことにより、感熱紙でなるロール紙とイン
クシート付き記録紙とを兼用して使用できるようになる
効果がある。
また、別の巻取り装置を使用することなしに、本体の
電源および駆動源を使用して感熱紙でなるロール紙を使
用して出力結果の連続出力時の巻取りを容易に実現する
ことができ、出力結果が乱雑に落下したままにならずに
すむとともに、プラテンローラとの平行度も出しやすく
しわや斜行等が発生せずきれいな出力結果を得ることが
できるという効果がある。
さらに、カバーの内面側に係止部を設けたことによ
り、インクシート付き記録紙でなるロール紙をプリント
装置に装填する際に、カバーを開放した状態でインクシ
ート巻取り部材を係止部に仮に支持させた状態でロール
紙を装置本体に装填することができるので、ロール紙の
装填がきわめて容易になるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係るプリント装置の構成を
示す断面図、 第2図は第1図に示した本実施例のプリント装置の一部
破砕側面図、 第3図は第1図に示した本実施例のプリント装置のロー
ル紙のカッティング時の動作態様を示す図、 第4図は第1図中のカバー側板の開放状態を示す側面
図、 第5図は第1図中のプリント装置の要部拡大側面図であ
る。 図において、 1……基板、2……本体側板、3……カバー側板、3c…
…係止溝、5……ロール紙受け部、6……プラテンロー
ラ、7……ラインサーマルヘッド、21……伝達ベルト、
23……巻取り歯車、24……巻取り部材受け部、25……感
熱紙巻取り部材、26……インクシート巻取り紙管、30…
…エアダンパ、33……剥離フレーム、R……ロール紙で
ある。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロール紙にプリントを行うプリント装置に
    おいて、 インクシートあるいは感熱紙を巻き取る巻取り部材と、 この巻取り部材を回転自在に装着する巻取り部材受け部
    と、 前記インクシートあるは感熱紙のフィードローラと連動
    して前記巻取り部材を回転させて前記インクシートある
    いは感熱紙を巻き取らせる伝達機構と、 カバーの内面側に前記巻取り部材を仮に支持するように
    設けられた係止部と を備えることを特徴とするプリント装置。
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