JPH0546926Y2 - - Google Patents

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JPH0546926Y2
JPH0546926Y2 JP6333587U JP6333587U JPH0546926Y2 JP H0546926 Y2 JPH0546926 Y2 JP H0546926Y2 JP 6333587 U JP6333587 U JP 6333587U JP 6333587 U JP6333587 U JP 6333587U JP H0546926 Y2 JPH0546926 Y2 JP H0546926Y2
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cutter
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はプリントヘツド保持装置に関し、特に
プリントヘツドをロール紙を介してプラテンに圧
接するプリントヘツド保持装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、この種のプリントヘツド保持装置として
は、実開昭59−143755号公報,実開昭61−2938号
公報等に開示されたものが知られている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上述した従来のプリントヘツド保持装置では、
プリントヘツドの取外しが容易に行えないので、
プリントヘツドの修理,交換等が困難であるとい
う問題点があつた。
また、プリントヘツドをプラテンに向けて付勢
する弾性手段が1種類しか設けられていなかつた
ので、プリントヘツドをプラテンに対して平行に
一定の接触圧で接触させることが難しいという問
題点があつた。
本考案の目的は、上述の点に鑑み、プリントヘ
ツドの取外しが容易であるとともに、プリントヘ
ツドがプラテンに対して容易に平行に一定の接触
圧で接触し得るようにしたプリントヘツド保持装
置を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案のプリントヘツド保持装置は、プリント
ヘツドに取り付けられたヘツド取付部材と、この
ヘツド取付部材にそれぞれ植設された一対の支軸
と、これら一対の支軸を貫挿する一対の長孔が設
けられているとともにコイルばねを巻装する一対
のピンが植設されたヘツド支持部材と、前記プリ
ントヘツドを付勢する付勢板ばね部材と、前記一
対のピンにそれぞれ巻装され一端が前記一対の長
孔に貫挿された前記一対の支軸に係着された一対
のコイルばねとを有することを特徴とする。
〔作用〕
本考案のプリントヘツド保持装置では、ヘツド
取付部材がプリントヘツドに取り付けられ、一対
の支軸がヘツド取付部材にそれぞれ植設され、ヘ
ツド支持部材が一対の支軸を貫挿する一対の長孔
を設けられているとともにコイルばねを巻装する
一対のピンを植設され、付勢板ばね部材がプリン
トヘツドを付勢し、一対のピンにそれぞれ巻装さ
れた一対のコイルばねが一端を一対の長孔に貫挿
された一対の支軸に係着される。
〔実施例〕
次に、本考案について図面を参照しながら説明
する。
第1図は、本考案の一実施例に係るプリントヘ
ツド保持装置を配設するプリント装置を示す斜視
図である。このプリント装置は拡大複写機であ
り、拡大プリント部1がケーブル3を介して原稿
読取り部2に接続されている。このプリント装置
は、例えば原稿読取り部2で読み取つたA4判の
原稿を拡大プリント部1で縦および横に4倍ずつ
拡大してA0判の拡大コピーとしてプリントする
ものである。
拡大プリント部1は、支持枠4上に取り付けら
れており、その本体は固定基台5(第3図参照)
と可動蓋部材6とからなる筺体内に収納されてい
る。
固定基台5には、第3図に示すように、前半部
位置(図において右半部位置)に断面が双峰山形
状のプラテン10が左右方向に水平に固定され、
後半部位置にA0判のロール紙51を巻回した用
紙ロール50を収納する用紙ロール収納凹部5a
が設けられている。
プラテン10は、断面外形が双峰山形状の長尺
な杆体11と、この杆体11の上面側の双峰位置
を含む周面に貼設されたプラテンゴム12と、特
に図示しなかつたがプラテンゴム12および杆体
11の表面に貼設されたきわめて摩擦係数の小さ
な合成樹脂の被膜とから構成されている。なお、
杆体11の前端側は、ロール紙51のガイド板部
11aとして延出されており、ガイド板部11a
の上面部には後述するカツタ7の刃81(第7図
a参照)を受けるための合成樹脂等でなる刃受け
部材14が埋設されている。この刃受け部材14
の位置が紙切取り位置となる。
プラテン10を断面外形が双峰山形状となるよ
うに形成したのは、長尺のローラ状のプラテンを
製作する装置が現在のところ存在しないこと、ラ
インサーマルヘツド20a〜20dが圧接する部
分の曲率があらかじめ指定されているのでこのよ
うな曲率を満たすような峰状部分を複数含む必要
があること、およびフイードローラ30a〜30
eをプラテン10に圧接させながら紙送りを行う
ことなどを考慮したためである。
プラテン10の左右両端部には、第4図に示す
ように、固定側板13がそれぞれ固設されてい
る。固定側板13の外面の前端寄りには、支軸1
6が植設されていて、この支軸16には可動蓋部
材係止レバー15が回動自在に枢着されている。
そして、この可動蓋部材係止レバー15は、一端
を可動蓋部材係止レバー15に、他端を固定側板
13に係着された緊縮性のコイルばね17により
支軸16の周りを時計方向(第4図において)に
回動するように付勢されている。このコイルばね
17による可動蓋部材係止レバー15の回動は、
可動蓋部材係止レバー15の折曲片15bと固定
側板13の開口13aとの係合によつて所定位置
で規制されている。可動蓋部材係止レバー15の
上端部には、回動側板52の内面側に植設された
係止ピン61と係合する先端鉤部15aが形成さ
れている。
固定基台5の用紙ロール収納部5a内には、第
3図に示すように、用紙ロール50が着脱可能に
かつ回転可能に配置できるようになつている。用
紙ロール50のロール紙51は、ラインサーマル
ヘツド20a〜20dによつてプリント可能な感
熱紙で形成されている。
可動蓋部材6は、第3図に示すように、前側ダ
イキヤスト部61と、後側板金部62と、前端板
金部63との3つの部分から構成されている。
前側ダイキヤスト部61には、ロール紙案内部
61aと、ラインサーマルヘツド取付部61b
と、付勢調整手段配置部61cとが後方側から順
次一体的に形成されている。
ロール紙案内部61aには、ロール紙51との
接触摩擦を低減させるための低摩擦部材が貼設さ
れている。
ラインサーマルヘツド取付部61bには、プラ
テン10の双峰位置の表面にA0版のロール紙5
1を介して圧接するように複数(本実施例におい
ては4個)のラインサーマルヘツド20a〜20
dが取り付けられている。
ラインサーマルヘツド20a〜20dは、平面
型のラインサーマルヘツドであり、半数のライン
サーマルヘツド20aおよび20cがプラテン1
0の後方峰部に圧接し、残りの半数のラインサー
マルヘツド20bおよび20dが前方峰部に圧接
するように、ラインサーマルヘツド取付部61b
にそれぞれ取り付けられている。この結果、ライ
ンサーマルヘツド20a〜20dは、プラテン1
0に対して配置角を互い違いに異ならしめて千鳥
状に配置されていることになる。
このように複数のラインサーマルヘツド20a
〜20dを千鳥状に配置したのは、1つのライン
サーマルヘツドでA0判の全幅にわたつてプリン
ト可能なものが現在のところ存在しないこと、お
よび複数のラインサーマルヘツド20a〜20d
を一直線上に配置したのでは各ラインサーマルヘ
ツドの両端部にプリントできない部分が生じるこ
となどを考慮したためである。
複数のラインサーマルヘツド20a〜20dを
プラテン10に対して配置角を異ならしめて千鳥
状に配置した結果、先行する位相のラインサーマ
ルヘツド20aおよび20cに対するプリント制
御情報を与えるタイミングと後行する位相のライ
ンサーマルヘツド20bおよび20dに対するプ
リント制御情報を与えるタイミングとを位相差の
分だけずらす必要が生じることはいうまでもな
い。また、ラインサーマルヘツド20a〜20d
は、A4判の原稿を8本/mmの密度で読み取つた
デジタル画像情報に基づいてA0判のロール紙5
1にプリントを行う場合には、拡大率400%とな
るので2ドツト/mmの記録密度があれば十分であ
る。なお、8ドツト/mm、12ドツト/mm等の記録
密度を有するラインサーマルヘツドを使用して、
デジタル画像情報の1ドツトに対して隣接する複
数ドツトずつを駆動するようにしてもよいことは
もちろんである。
第5図a〜dおよび第6図a,bを参照してラ
インサーマルヘツド20a〜20dを保持する本
実施例のプリントヘツド保持装置についてはさら
に詳しく説明する。なお、ここでは、ラインサー
マルヘツド20a〜20dのうちの1つを代表さ
せて符号20を付して示す。
ラインサーマルヘツド20には、第5図aに示
すように、その両端部にヘツド取付部材71がビ
ス73(第5図d参照)により取り付けられるよ
うになつている。これらヘツド取付部材71の側
壁には、側方に向けて支軸72がそれぞれ植設さ
れている。支軸72の先端部寄りには、後述する
コイルばね77の他端を落とし込むための溝72
aが形成されている。
一方、可動蓋部材6のラインサーマルヘツド取
付部61bの内面には、第5図bに示すように、
ビス75によりヘツド支持部材74が取り付けら
れているとともに、同じくビス79により複数
(図示は各ラインサーマルヘツド20に対して3
つずつ)の付勢板ばね部材78が取り付けられて
いる。また、ヘツド支持部材74の両側壁には側
方に向けてピン76がそれぞれ植設されており、
これらピン76にはコイルばね77がそれぞれ巻
装されている。コイルばね77の一端は、第6図
aに示すように、ヘツド支持部材74の両側壁に
穿設された透孔74bに貫挿されて係止されてお
り、他端は支軸72を貫挿するための長孔74a
の近傍まで大きく延び出していて、支軸72の溝
72aに係着されている。
ヘツド取付部材71を両端部に取り付けられた
ラインサーマルヘツド20を可動蓋部材6に取り
付けられたヘツド支持部材74に取り付けるに
は、一方の支軸72を一方の長孔74aに大きく
進入させた後に他方の支軸72を他方の長孔74
aに進入させ、支軸72が長孔74aに均等に挿
入された状態とする。この状態からコイルばね7
7の他端を支軸72の溝72aに嵌まり込むよう
にそれぞれ落とし込み、コイルばね77により支
軸72が付勢された状態とする。この状態では、
第5図c,dおよび第6図bに示すように、ライ
ンサーマルヘツド20は付勢板ばね部材78によ
つても背面を押圧されることになり、ラインサー
マルアヘツド20は全体として均一に押圧されて
長孔74aの長手方向に向けて平行に移動可能な
状態で付勢されることになる。
したがつて、可動蓋部材6を閉蓋した状態で、
ロール紙51の厚さに多少の相違があつても、ま
た製造段階でプラテン10の位置に多少のずれが
あつても、第6図aおよびbに示すように、ライ
ンサーマルヘツド20がプラテン10に対してほ
ぼ一定の接触圧で平行に接触することになる。
なお、可動蓋部材6を開放した状態では、支軸
72が長孔74aの端部に当接しラインサーマル
ヘツド20は付勢板ばね部材78の弾力により支
軸72を中心に若干傾いた状態となるが、この状
態ではヘツド取付部材71の一部が可動蓋部材6
のラインサーマルヘツド取付部61bに当接して
ラインサーマルヘツド20のそれ以上の揺動が規
制される。
また、本実施例のプリントヘツド保持装置から
ラインサーマルヘツド20を取り外す場合には、
まず支軸72の溝72aに落とし込まれているコ
イルばね77の端部に指を添えてコイルばね77
を支軸72から外す。次に、ラインサーマルヘツ
ド20を持つて右方向または左方向に移動させ、
一方の支軸72を一方の長孔74aに大きく進入
させて他方の支軸72を他方の長孔74aから離
脱させ、しかる後にラインサーマルヘツド20を
反対の方向に移動させて一方の支軸72も一方の
長孔74aから離脱させる。これにより、ライン
サーマルヘツド20がプリントヘツド保持装置か
ら取り外される。
第3図に戻つて、可動蓋部材6の付勢調整手段
配置部61cには、プラテン10の表面にA0版
のロール紙51を介して圧接するように複数(本
実施例においては5個)のフイードローラ30a
〜30eを付勢する付勢調整手段が配置されてい
る。
フイードローラ30a〜30eは、フイード軸
31の周面にゴム等の弾性体を固着した構成を有
しており、フイード軸31は特に図示しなかつた
が回動側板52にプラテン10の前側斜面にほぼ
直交するように斜めに穿設された左右一対の長円
状の案内軸孔内に貫挿されブツシユによつて抜け
止めされている。したがつて、フイード軸31は
案内軸孔の範囲内で摺動可能に配置されている。
また、フイード軸31は、軸長方向に等間隔に配
置された複数の付勢調整手段によつて両端部を含
む複数個所でフイードローラ30a〜30eがプ
ラテン10に圧接する方向に向けて付勢されてい
る。
各付勢調整手段は、第3図に示すように、フイ
ード軸31に当て付けられた断面部分リング状の
付勢部材33と、付勢部材33をプラテン10の
圧接する方向に付勢する付勢ばね34と、この付
勢ばね34の付勢力を調整する調整ねじ35と、
調整ねじ35を抜け止めする止めナツト36とか
ら、その主要部が構成されている。
付勢部材33の後面には、付勢ばね34の一端
が嵌入する止め穴33aが穿設されており、この
止め穴33a内には付勢ばね34を貫装する調整
ねじ35の先端部が突き当たらない程度に若干嵌
入されており、これにより付勢ばね34の座屈が
防止されている。
調整ねじ35は、可動蓋部材6の内側面壁に一
体的に形成された付勢調整手段配置部61cに螺
刻されたねじ孔に螺入されており、止めナツト3
6によつてゆるみ止めされている。
ラインサーマルヘツド20a〜20dがロール
紙51にプリントを行うためには所定の接触圧以
上の接触圧を保持する必要があるので、フイード
ローラ30a〜30eがロール紙51を給送する
ためには上記接触圧に打ち克つ以上の摩擦力をロ
ール紙51に加えなければならない。このため、
フイードローラ30a〜30eのプラテン10に
対する接触圧も所定の接触圧以上の大きさである
ことが必要である。これにより、フイード軸31
は一層撓んで湾曲しやすくなる。
このため、フイード軸31の湾曲により中央部
付近のフイードローラ30a〜30eがロール紙
51の給送に必要な接触圧以上でロール紙51に
圧接せず、フイードローラ30a〜30eの両端
部付近と中央部付近とでロール紙51の給送速度
に不均一が生じた場合には、ロール紙51がジヤ
ムしたり、皺になつたり、斜めに給送されたりし
て正常なプリントが行われない。このような場合
には、可動蓋部材6の前端板金部63を取り外し
て外側から止めナツト36を回転させて調整すれ
ば、付勢ばね34がフイード軸31に加える付勢
力が調整されてフイードローラ30a〜30eが
軸長方向に均等にプラテン10に圧接するように
することができる。かくすれば、ロール紙51の
給送のための接触圧がライン方向に均等となる結
果、ロール紙51がジヤムしたり、皺になつた
り、斜めに給送されたりすることがなくなり、正
常なプリントが行えるようになる。
なお、付勢ばね34は、フイードローラ30a
〜30eがプラテン10に圧接しすぎるとフイー
ドモータ41の負荷が大きくなつてロール紙51
が給送されなくなるので、このような圧接のしす
ぎを緩衝する役目もしている。また、付勢ばね3
4は、フイードローラ30a〜30eがフイード
軸31に偏心して形成されているときに、この偏
心による接触圧の変動を吸収する役目もしてい
る。
ところで、フイードローラ30a〜30eは、
ラインサーマルヘツド20a〜20dとは異なる
数となつており、ラインサーマルヘツド20a〜
20dが重なる部分の位置では、必ずいずれかの
フイードローラが対応するようになつている。こ
のようにフイードローラ30a〜30eを配置す
るようにしたのは、ラインサーマルヘツド20a
〜20dの重なる位置では、その分余計にロール
紙51にラインサーマルヘツド20a〜20dの
接触圧による負荷がかかり、一様に紙送りが行え
なくなるおそれがあるので、このような位置でも
紙送りが確実に行われるようにしたためである。
フイード軸31の回動側板52から突出する一
端には、第4図に示すように、フイードプーリ3
8が固着されており、このフイードプーリ38は
タイミングベルト39および減速歯車機構40を
介してフイードモータ41の出力軸41aに取り
付けられた出力歯車42に連結されている。
タイミングベルト39は、テンシヨン調整機構
45によつてその張力を調整されているととも
に、フイード軸31にかかる荷重方向を変更する
アイドル歯車42を介してフイードプーリ38に
掛け渡されている。
可動蓋部材6の後側板金部62には、第2図a
および第3図に示すように、フイードモータ4
1,回路基板45,トランス46等が配設されて
おり、これらは可動蓋部材6の開放時に外部に露
呈されないように化粧板47によつて遮蔽されて
いる。
可動蓋部材6の前端面側には、第2図bおよび
第3図に示すように、凹部64が形成されてお
り、この凹部64内には左右方向に摺動可能にか
つ上下方向に移動可能にカツタ7が配設されてい
る。このカツタ7は、上方から押圧されると、下
端に取り付けられた刃81が刃受け部材14に対
応するロール紙51の展張位置に進入するように
なつており、この位置でカツタ7を左右方向に摺
動させればロール紙51を紙切取り位置で切断で
きるようになつている。
さらに詳しくは、第7図aに示すように、カツ
タ7は刃81を備えているとともに鉤部82を有
しており、この鉤部82が可動蓋部材6の凹部6
4に設けられたカツタ取付杆83の断面鉤状の溝
83aに嵌合されてカツタ取付杆83の長手方向
に沿つて摺動可能に配設されている。
カツタ取付杆83は、基部を可動蓋部材6に取
り付けられた複数のピン85に摺動および揺動可
能に挿通されて取り付けられており、ピン85と
カツタ取付杆83との間に介挿された複数の付勢
ばね部材86により平生はロール紙51が給送さ
れる紙給送路を開放するように第7図aに示すよ
うな平行な位置状態を保つている。
ロール紙51の紙切取り時には、第7図bに示
すように、カツタ7の頂部を指で押圧して内蔵さ
れた弾性手段に抗して刃81を押し下げて刃81
を紙切取り位置まで進入させる。この際には、カ
ツタ取付杆83もピン85の挿入位置を中心とし
て付勢ばね部材86の弾力に抗して前側下方に向
けて若干傾き下面に長手方向に沿つて設けられた
用紙押え用弾性体84をロール紙51を介して刃
受け部材14に圧接させる。したがつて、この状
態からカツタ7をカツタ取付杆83の長手方向に
沿つて移動させれば、ロール紙51が刃81によ
り切断される。このとき、ロール紙51は用紙押
え用弾性体84により紙切取り位置の近傍で押さ
えられているので、皺になつたりずれたりするお
それはない。
また、第9図bに示すように、カツタ取付杆8
3の一端部は、溝83aの前面側壁が切り欠かれ
て切欠部83bとなつており、この切欠部83b
には、第7図cおよび第9図aに示すように、弾
性体で形成されたカツタ抜止め部材87が着脱自
在に装着されるようになつている。カツタ抜止め
部材87が取り付けられた状態では、第7図cに
示すように、カツタ7をカツタ取付杆83から取
り外すことはできないが、第9図bに示すよう
に、カツタ抜止め部材87が取り外された状態で
は、カツタ7をカツタ抜止め部材87があつた位
置に移動させて上方に持ち上げることによりカツ
タ取付杆83から容易に取り外すことができる。
これにより、カツタ7の刃81の交換等が可能と
なる。
カツタ取付杆83を付勢する付勢ばね部材86
は、第8図aに示すように、ピン85に貫挿され
てカツタ取付杆83の長手方向に沿つて複数設け
られており、第8図bに拡大して示すように、左
右一対の三角板部86aでカツタ取付杆83を平
生は上方位置に挙上させている。なお、付勢ばね
部材86の前面側には起立板部86bが形成され
ているが、この起立板部86bは可動蓋部材6の
開放状態でのカツタ取付杆83の必要以上の揺動
を規制する役目をする。
固定基台5と可動蓋部材6とは、第4図に示す
ように、固定側板13の後端寄りに軸支された回
動支軸18に可動蓋部材6の内面の両側寄りに固
着された回動側板52が回動自在に取り付けられ
ることにより互いに連結されている。
固定側板13から左および右に延出された後に
立ち上げられた固定板19には、第2図aおよび
bに示すように、前端寄りに緊縮性の付勢コイル
ばね21aおよび21bの一端をそれぞれ係着す
るピン22aおよび22bが植設されているとと
もに、部分円板状カム部材23のカム長孔23a
に嵌入されるカムピン24が植設されている。付
勢コイルばね21aおよび21bの他端は、部分
円板状カム部材23の自由端部側に植設されたピ
ン25aおよび25bにそれぞれ係着されてい
る。部分円板状カム部材23の基端部は、回動側
板52に植設された支軸26に揺動自在に取り付
けられている。
一方、画像読取り部2は、第1図に示すよう
に、蓋部材2aを開放して原稿を原稿台(図示せ
ず)に載置し再び蓋部材2aを閉成して読取りス
イツチ2bを押下操作すると、内蔵されたライン
イメージセンサ(図示せず)によつて原稿の画像
がデジタル画像情報として読み取られるようにな
つたものである。この画像読取り部2は、読み取
つたデジタル画像情報をケーブル3を介して拡大
プリント部1に転送可能となつている。
次に、本実施例のプリントヘツド保持装置を配
設するプリント装置の動作について説明する。
まず、拡大プリント部1にロール紙51をセツ
トするには、固定基台5の下位側に突出する可動
蓋部材係止レバー15を手に取つて手前側(第4
図において反時計方向)に回動させる。すると、
可動蓋部材係止レバー15の先端鉤部15aと係
止ピン61との係合が外れ、付勢コイルばね21
aおよび21bの弾力により部分円板状カム部材
23の自由端部側が引張されてカム長孔23aと
カムピン24との作用により可動蓋部材6が回動
支軸18を中心として反時計方向(第4図におい
て)に回動する。この部分円板状カム部材23の
回動は、カムピン24がカム長孔23aの中間位
置にきた可動蓋部材6の半開位置で一旦停止す
る。
この可動蓋部材6の半開状態から可動蓋部材6
に手を添えて可動蓋部材6を手前側に引き上げれ
ば、カムピン24がカム長孔23aに沿つてカム
長孔23aの基端部側に進入することになり、可
動蓋部材6は第4図中に示す全開位置で暫定的に
停止されることになる。
この可動蓋部材6の全開位置では、ラインサー
マルヘツド20a〜20dおよびフイードローラ
30a〜30eがプラテン10から大きく離間す
ることになり、使用者は用紙ロール収納部5aに
用紙ロール50を収納し、用紙ロール50からロ
ール紙51の先端を引き出しプラテン10に沿つ
て展張させて前面側に引き出すことができる。こ
のようにすることにより、ロール紙51が拡大プ
リント部1にセツト可能な状態となる。
また、可動蓋部材6の全開位置では、ラインサ
ーマルヘツド20a〜20d,フイードローラ3
0a〜30e,プラテン10等が外部に露呈され
るので、これらの修理,交換等の保守が容易に行
える。さらに、化粧板47を取り外すことにより
回路基板45等の保守も容易に行える。特に、ラ
インサーマルヘツド20a〜20dは、本実施例
のプリントヘツド保持装置により着脱可能に取り
付けられているので、前述したように容易に取り
外して修理,交換等が行え、修理,交換等の後に
は容易に取り付けができる。
ロール紙51のセツト可能状態から可動蓋部材
6の前側を上方から押圧すると、可動蓋部材6は
部分円板状カム部材23を介する付勢コイルばね
21aおよび21bの弾力に抗して回動支軸18
を中心として第4図において時計方向に回動され
る。そして、回動側板52に植設された係止ピン
61が可動蓋部材係止レバー15の先端鉤部15
aを乗り越えるように可動蓋部材係止レバー15
を反時計方向に若干回動させて、可動蓋部材係止
レバー15のコイルばね17による時計方向への
回動により係止ピン61が係止され、可動蓋部材
6が閉成位置で係止される。これにより、ライン
サーマルヘツド20a〜20dおよびフイードロ
ーラ30a〜30eがロール紙51を介してプラ
テン10に圧接され、ロール紙51が拡大プリン
ト部1にセツトされたことになる。前述したよう
に、この状態では、ラインサーマルヘツド20a
〜20dは、本実施例のプリントヘツド保持装置
により保持されているので、ロール紙51の厚さ
に多少の相違があつても、また製造段階でプラテ
ン10の位置に多少のずれがあつたとしてもプラ
テン10に対してほぼ一定の接触圧で平行に接触
することになる。
次に、原稿読取り部2の蓋部材2aを開放して
原稿台に原稿をセツトし再び蓋部材2aを閉成し
て読取りスイツチ2bを押下操作すると、原稿読
取り部2に内蔵されたラインイメージセンサが原
稿を走査して、原稿のデジタル画像情報をケーブ
ル3を介して拡大プリント部1に転送する。
拡大プリント部1では、原稿読取り部2から転
送されてきたデジタル画像情報を一旦ページメモ
リ(図示せず)上に記憶して保持する。
拡大プリント部1にロール紙51がセツトされ
ページメモリ上に原稿のデジタル画像情報が格納
された状態から拡大プリント部1に設けられたス
タートスイツチ(図示せず)を押下操作すると、
プリント動作が開始される。
プリント動作が開始されると、フイードモータ
41が回転し、出力軸41a,出力歯車42,減
速歯車機構40,タイミングベルト39およびフ
イードプーリ38を介してフイード軸31が回転
される。これにより、フイードローラ30a〜3
0eが回転してロール紙51が給送される。ま
た、これと同時に、ラインサーマルヘツド20a
〜20dがページメモリに格納されたデジタル画
像情報に基づいて駆動され、ロール紙51に順次
プリントが行われる。なお、この際に、ラインサ
ーマルヘツド20a〜20dが、副走査方向の位
置の相違に基づく位相差を考慮して駆動されるこ
とはいうまでもない。前述したように、フイード
ローラ30a〜30eのプラテン10に対する接
触圧が付勢調整手段により調整され、またライン
サーマルヘツド20a〜20dが重複する位置で
はフイードローラ30a〜30eが必ず対応する
ようになつているので、円滑な紙送りが行われる
ことはいうまでもない。
1ページ分のプリントが終了すると、ラインサ
ーマルヘツド20a〜20dの駆動が停止され
る。また、フイードモータ41は、自動的にまた
は外部からの指示に基づいてさらに駆動されてプ
リント終了位置であるラインサーマルヘツド20
a〜20dの位置と紙切取り位置であるカツタ7
の位置との間の距離に相当する分だけ紙送りが行
われた後に、駆動を停止される。
これにより、ロール紙51のプリント終了位置
が紙切取り位置にくるので、この位置でカツタ7
の上面を指で押下して左右方向に摺動させるよう
にすると、ロール紙51の展張位置に進入した刃
81によりロール紙51がプリント終了位置で切
断される。
なお、上記実施例では、本考案のプリントヘツ
ド保持装置を配設するプリント装置をラインサー
マルヘツドを使用する拡大複写機としたがこれに
限られるわけではなく、本考案はプリントヘツド
を配設するすべてのプリント装置に適用可能であ
る。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案によれば、プリン
トヘツドに取り付けられたヘツド取付部材の支軸
をヘツド支持部材の長孔に貫挿してコイルばねに
より付勢するとともにプリントヘツドを付勢板ば
ね部材により付勢するようにしたことにより、プ
リントヘツドの取外しが容易であるとともに、プ
リントヘツドをプラテンに対して平行にかつ一定
の接触圧で接触させることができるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例に係るプリントヘ
ツド保持装置が配設されたプリント装置における
可動蓋部材の開放状態を示す要部斜視図、第2図
aおよびbは、第1図に示したプリント装置の拡
大プリント部をそれぞれ示す要部破砕平面図およ
び要部破砕前面図、第3図は、第2図aおよびb
に示した拡大プリント部の内部構造を示す断面
図、第4図は、第2図aおよびbに示した拡大プ
リント部の要部側面図、第5図aは、第2図中に
示したラインサーマルヘツドとヘツド取付部材と
を示す平面図、第5図bは、第5図a中に示した
ラインサーマルヘツドのヘツド支持部材と付勢板
ばね部材とを示す平面図、第5図cは、第5図a
中に示したラインサーマルヘツドおよびヘツド取
付部材を第5図bに示したヘツド支持部材と付勢
板ばね部材とに取り付けた状態を示す平面図、第
5図dは、第5図cに示した状態の背面図、第6
図aおよびbは、第5図cおよびdに示した状態
の拡大側面図および拡大断面図、第7図aは、第
3図中に示したカツタの取付部を示す要部拡大断
面、第7図bは、第7図a中に示したカツタ取付
杆の移動状態を示す要部拡大断面、第7図cは、
第7図a中に示したカツタのカツタ抜止め部材を
示す要部拡大断面図、第8図aは、第7図a中に
示したカツタ取付杆の下面図、第8図bは、第8
図a中に示した付勢ばね部材を示す拡大側面図、
第9図aは、第7図c中に示したカツタ抜止め部
材を取り付けた状態を示す要部拡大斜視図、第9
図bは、第7図c中に示したカツタ抜止め部材を
取り除いた状態を示す要部拡大斜視図である。 図において、1……拡大プリント部、2……原
稿読取り部、3……ケーブル、4……支持枠、5
……固定基台、6……可動蓋部材、7……カツ
タ、10……プラテン、13……固定側板、15
……可動蓋部材係止レバー、18……回動支軸、
19……固定板、20a〜20d……ラインサー
マルヘツド、21a,21b……付勢コイルば
ね、23……部分円板状カム部材、23a……カ
ム長孔、24……カムピン、30a〜30e……
フイードローラ、31……フイード軸、38……
フイードプーリ、41……フイードモータ、50
……用紙ロール、51……ロール紙、61……係
止ピン、71……ヘツド取付部材、72……支
軸、74……ヘツド支持部材、77……コイルば
ね、78……付勢板ばね部材、83……カツタ取
付杆、84……用紙押え用弾性体、85……ピ
ン、86……付勢ばね部材、87……カツタ抜止
め部材である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 プリントヘツドに取り付けられたヘツド取付部
    材と、 このヘツド取付部材にそれぞれ植設された一対
    の支軸と、 これら一対の支軸を貫挿する一対の長孔が設け
    られているとともにコイルばねを巻装する一対の
    ピンが植設されたヘツド支持部材と、 前記プリントヘツドを付勢する付勢板ばね部材
    と、 前記一対のピンにそれぞれ巻装され一端が前記
    一対の長孔に貫挿された前記一対の支軸に係着さ
    れた一対のコイルばねと、 を有することを特徴とするプリントヘツド保持装
    置。
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