JP3535959B2 - ロール紙の取付機構 - Google Patents

ロール紙の取付機構

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JP3535959B2
JP3535959B2 JP24139797A JP24139797A JP3535959B2 JP 3535959 B2 JP3535959 B2 JP 3535959B2 JP 24139797 A JP24139797 A JP 24139797A JP 24139797 A JP24139797 A JP 24139797A JP 3535959 B2 JP3535959 B2 JP 3535959B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、巻回されたロール
紙を回転可能に支持するロール紙の取付機構に関する。
さらに詳述すると、本発明はカード発行機のロール紙を
支持するのに適したロール紙の取付機構に関する。
【0002】
【従来の技術】パチンコ店等の遊技店でカードを発券す
るカード発行機では、表側がサーマル面で裏側が磁性面
であるロール紙を所定の長さに切断して、磁性面に磁気
データを記録すると共にサーマル面に番号等を印字して
カードを発行しているものがある。
【0003】そして、カード発行機にロール紙を取り付
ける取付機構200としては、図32に示すように、フ
レーム201に垂直にねじ止めした固定軸202と、こ
の固定軸202に回転可能に嵌合すると共にロール紙2
03のロール芯204が嵌合するスピンドル205と、
このスピンドル205のフレーム201と反対側の端部
の外周面に形成されたねじ部205aに螺合する環状の
固定ねじ206とを備えたものがある。この取付機構2
00では、固定ねじ206を締め付けてロール紙203
のロール芯204をスピンドル205の外周部でフラン
ジ部205bに押し付けて固定することにより、ロール
紙203をスピンドル205及び固定ねじ206と一体
にして固定軸202に対して回転可能に取り付けること
ができる。
【0004】また、他のロール紙の取付機構200とし
ては、図33に示すように、フレーム201に垂直にね
じ止めすると共にロール紙203のロール芯204が回
転可能に嵌合する固定軸202と、固定軸202の先端
面にねじ止めしてロール芯204の固定軸202からの
脱落を防止する押さえ板207と、押さえ板207を固
定軸202に止め付ける固定ねじ208とを備えたもの
がある。この取付機構200では、固定ねじ208を締
め付けて押さえ板207を固定軸202に固定すること
により、ロール紙203を固定軸202に対して回転可
能に取り付けることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たロール紙の取付機構200では回転するロール芯20
4を止め付けるために固定ねじ206,208を使用し
ているので、例えば右ねじを使用した場合は固定ねじ2
06,208の取付側から見てロール紙203が左回転
方向に引っ張られて回転すると締付が緩み易くなってし
まう。この緩みの発生を防止するためには、固定ねじ2
06,208の締付方向とロール紙203の回転方向を
同一とする必要があるため、カード発行機に取り付けた
ロール紙203の回転方向によって固定ねじ206,2
08を締付方向の異なるものに変更しなければならな
い。
【0006】また、ロール紙203を交換するときは、
固定ねじ206,208を回転させてロール紙203の
着脱を行わなければなず、交換作業が両手を使用した繁
雑なものになってしまう。しかも、左ねじを使用した場
合は操作に違和感が生じてしまい迅速な交換作業が困難
であった。また、カード発行機のメンテナンス時以外の
ときに急にロール紙203がなくなった場合に急いでロ
ール紙203を交換することが困難であった。
【0007】さらに、図32に示すロール紙の取付機構
200では固定軸202と回転するスピンドル205と
の接触面が円柱面であり、図33に示す取付機構200
では固定軸202と回転するロール芯204との接触面
が円柱面であるので、いずれも回転時の摩擦抵抗が小さ
いものとなっている。そして、ロール紙203は長尺巻
であり重いので、回転による慣性力が大きくなる。この
ため、カードの発行時にロール紙203を回転させると
発行停止後にロール紙203が慣性で回転して弛みを生
じてしまう。ロール紙203に弛みが生ずると、次にカ
ード発行するときに弛みの分はそのまま搬送されるが弛
みが無くなると巻回されたロール紙203が急に引っ張
られる。これにより、搬送機構にロール紙203のスリ
ップが生じ易くなってロール紙203の搬送が正しく行
われないおそれがある。
【0008】そこで、本発明は、ロール紙の回転方向に
拘わらずロール紙の保持を緩みなく確実にでき、またロ
ール紙を迅速に交換可能で、さらにロール紙の回転の慣
性による弛みの発生を軽減できるロール紙の取付機構を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに請求項1のロール紙の取付機構は、巻回されたロー
ル紙の中心孔が嵌め合わされる回転可能なロール紙セッ
ト用のスピンドルとスピンドルを回転可能に支持する固
定軸とを有し、スピンドルにロール紙の中心孔を嵌め合
わせ、巻回されたロール紙の外周側先端を引き出せるよ
うに回転可能にロール紙を支持するロール紙の取付機構
において、ロール紙の中心孔の周縁の側方に位置する押
さえ部と固定軸内に挿入して保持される被保持部とを有
するロール紙取付部材を備えると共に、固定軸には挿入
された被保持部に係止してロール紙をスピンドルに取り
付ける弾性的に付勢された係止部を備え、押さえ部はロ
ール紙のロール芯を押さえているようにしている。
【0010】したがって、ロール紙はスピンドルに嵌合
されてロール紙取付部材により固定される。ここで、ロ
ール紙取付部材の被保持部は固定軸の係止部に弾性的に
付勢されて係止されると共にこの係止にはねじ部材の締
付を必要としないので、ロール紙及びスピンドルの回転
方向に拘わらずロール紙はスピンドルに対して常に緩み
なく保持される。
【0011】また、ロール紙取付部材の被保持部は固定
軸の係止部に弾性的に付勢されて係止されたものである
と共にこの係止にはねじ部材の締付を必要としないの
で、この付勢力よりも大きな力で被保持部を固定軸から
引き出せばロール紙取付部材をスピンドルから取り外す
ことができる。この状態でロール紙をスピンドルに対し
て着脱することができる。このため、ロール紙の交換
は、被保持部を固定軸から付勢力よりも大きな力で引き
出すことにより可能となる。
【0012】さらに、ロール紙取付部材の被保持部は固
定軸の係止部に弾性的に付勢されて係止されたものであ
るので、被保持部が固定軸に対して回転するときに係止
部により摩擦が与えられる。このため、ロール紙を引っ
張ることを停止すると、ロール紙は被保持部と係止部と
の摩擦により停止する。これにより、ロール紙の慣性で
回転することによりロール紙に弛みが生ずることを軽減
できる。
【0013】また、請求項2のロール紙の取付機構で
は、被保持部は固定軸に設けられた係止部が嵌入して係
止する係合凹部を有すると共に固定軸の中心に形成され
た中心孔に挿入される中心軸であるようにしている。し
たがって、被保持部の着脱方向に段を有する係合凹部に
係止部が係止するので、被保持部の固定を確実に行うこ
とができる。
【0014】さらに、請求項3のロール紙の取付機構で
は、係合凹部と係止部とは弾性的な付勢により押さえ部
がロール紙のロール芯を側方から押さえてスピンドルに
固定する方向の付勢力を付与するように係合するように
している。したがって、押さえ部がロール紙のロール芯
を側方から押さえてスピンドルに固定することにより、
ロール紙がスピンドルに対してがたつきを生ずることな
く確実に固定される。
【0015】また、請求項4のロール紙の取付機構で
は、係止部はばねによって回転中心側に付勢された複数
のボールであるようにしている。したがって、ボールが
被保持部に係止するので、被保持部の固定軸に対する回
転を円滑にできると共に、被保持部の取り外しを容易に
行うことができる。また、ボールと被保持部との係止に
より軽快な節度感を得ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。図1〜図
30に本発明のロール紙の取付機構を採用したカード発
行機の実施形態の一例を示す。このカード発行機1は、
パチンコ店等の遊技店でのカードの発行に使用するもの
であり、表側がサーマル面で裏側が磁性面であるロール
紙2を所定の長さに切断して、磁性面に磁気データを記
録すると共にサーマル面に文字等を感熱印字してカード
3を発行するものである。
【0017】このカード発行機1は、図3に示すよう
に、ロール紙2を保持するロール紙の取付機構4と、取
付機構4に保持されたロール紙2を取り込んで搬送する
第1取込機構5と、搬送中のロール紙2の弛みを形成す
るループ機構6と、ループ機構6からのロール紙2を取
り込んで搬送する第2取込機構7と、ロール紙2を切断
してカード3にするカット機構8と、カード3を待機さ
せるカード待機部9と、カード3を直角に方向転換させ
ながら搬送するコーナー搬送機構10と、カード3の磁
性面に磁気データを記録及び再生するライトリード部1
1と、カード3のサーマル面に印字を行う印字部12
と、完成されたカード3を外部に搬出するカード発行部
13と、カード3への磁気データの記録及び再生に異常
があった場合にそのカード3を回収して収納する収納機
構14とを備えている。
【0018】そして、図3及び図4に示すように、カー
ド発行機1の各部は薄い直方体形状のケーシング15に
収容されている。このケーシング15の下部にロール紙
2が収容されている。また、ケーシング15の上部には
ベース板16が固定されている。このベース板16に
は、第1取込機構5とループ機構6と第2取込機構7と
カット機構8とカード待機部9とコーナー搬送機構10
とライトリード部11と印字部12とカード発行部13
とがロール紙2の搬送経路に沿って順に配設されると共
に、収納機構14がコーナー搬送機構10に連続して配
設されている。さらに、カード発行部13のカード発行
口17は、ケーシング15の幅狭の側面の上部に露出し
ている。
【0019】また、第2取込機構7からカット機構8ま
でのロール紙2の通路は、互いに向き合う第1ガイド2
6及び第2ガイド27から成る。そして、カット機構8
からコーナー搬送機構10までのカード通路は、互いに
向き合う第3ガイド28及び第4ガイド29から成る。
さらに、コーナー搬送機構10から印字部12までのカ
ード通路は、互いに向き合う第4ガイド29及び第5ガ
イド30から成る。
【0020】また、図3及び図5に示すように、ケーシ
ング15の上部にはドア18が設けられている。このド
ア18は、ケーシング15の印字部12及びカード発行
部13と反対側の縦辺を回転中心とする蝶番19,19
により開閉可能に取り付けられている。このドア18
は、印字部12及びカード発行部13を除くケーシング
15の上部を遮蔽する。そして、ドア18の印字部12
の近傍にはドア突起18bが形成されている。
【0021】また、このドア18には、図7に示すよう
に各種のセンサが取り付けられてドア18の裏側に突出
している。ドア18に取り付けられたセンサは、ロール
紙2の搬送通路の上流側から順に、装着センサ20とカ
ット位置決めセンサ21とカット長センサ22とライト
タイミングセンサ23と印字タイミングセンサ24とで
あり、またリジェクト通路にはリジェクトセンサ25が
取り付けられている。各センサ20〜25は発光部と受
光部とを有する光学的なセンサである。そして、ドア1
8を閉じたときに、各センサ20〜25の発光部及び受
光部が各ガイド26〜30の窓孔を通じかつカード通路
を挟んで向き合う。各センサ20〜25は、発光部と受
光部の間をロール紙2またはカード3が位置することを
検出する。さらに、ドア18の表側の上部には、各セン
サ20〜25を覆い隠すセンサカバー31が取り付けら
れている。
【0022】また、ドア18の内側面のほぼ中央部には
ドア18の開閉を検知するドアセンサ40が取り付けら
れている。このドアセンサ40が向き合うベース板16
には、図7及び図28に示すようにセンサ突起153が
取り付けられている。このため、ドア18が開いている
とドアセンサ40の間にセンサ突起153が存在しない
ことが検出されるので、カード発行機1を作動できない
状態にする。ドア18の開放端部には開閉の把手を兼ね
た補強リブ18aが形成されている。ドアの内側面に
は、ドア18を閉じた状態を維持するドアキーパー(図
示せず)が設けられている。
【0023】ドア18を閉じた状態では、カード通路の
幅方向の一方の側部をドア18の内側面によって規制す
ると共に、カード通路の幅方向の他方の側部をベース板
16によって規制している。そして、これらドア18の
内側面とベース板16の面との間でカード3が搬送され
る。さらに、ドア18の上側には、図5及び図19に示
すようなカバー板32が取り付けられている。このカバ
ー板32は、印字部12及びカード発行部13を覆い隠
している。
【0024】ロール紙2の取付機構4は、図1及び図2
に示すように、巻回されたロール紙2の中心孔であるロ
ール芯33が嵌め合わされる回転可能なスピンドル34
と、このスピンドル34を回転可能に支持する固定軸3
5と、ロール紙2をスピンドル34に固定するロール紙
取付部材36とを備えている。ロール紙取付部材36
は、ロール芯33の側方に位置する押さえ部37と、固
定軸35内に挿入して保持される被保持部38とを備え
ている。ここで、スピンドル34にロール芯33を嵌め
合わせることにより、ロール紙2が回転可能に支持され
る。
【0025】固定軸35は、挿入された被保持部38に
係止する弾性的に付勢された係止部39を備えている。
固定軸35は、ほぼ円筒形状としている。固定軸35の
基端面はケーシング15のフレームにねじ止めにより固
定している。固定軸35の外周にはスピンドル34が回
転可能に嵌合されている。固定軸35の先端部にはC字
リング41が嵌合されてスピンドル34の固定軸35か
らの脱落を防止している。
【0026】係止部39は、固定軸35の中央部付近に
形成された1本の直径線上に位置する2本の貫通孔4
2,42と、各貫通孔42に摺動可能に収容された例え
ば鋼球であるボール43と、各貫通孔42の外側にねじ
止めされた板ばねから成るばね44とから成る。このば
ね44は、自由端が各貫通孔42の外側を塞ぐように固
定軸35のDカット面にねじ止めされている。ここで、
ボール43を使用しているので、被保持部38は固定軸
35に対して円滑に回転することができる。また、ボー
ル43として鋼球を使用しているので、回転の長寿命化
を図ることができる。
【0027】本実施形態では2本の貫通孔42を直線上
に配置しているが、これには限られず例えば90度等の
適宜な角度を開けて配置しても良い。また、本実施形態
では貫通孔42とボール43とばね44とを2組設けて
いるが、これには限られず1組としたり3組以上設けて
も良い。さらに、本実施形態ではばね44を板ばねとし
ているが、これには限られず例えば図29に示すように
ボール43を固定軸35の中心側に押圧する圧縮コイル
ばねとすることができる。この場合、ばね44の外周側
を押さえる当て板154を固定軸35のDカット面に取
り付ける。また、本実施形態ではボール43を鋼球とし
ているが、これには限られず例えばプラスチックボール
としたり他の材質のものとすることができる。この場
合、被保持部38の着脱の際の節度感や操作感を変更す
ることができる。すなわち、本実施形態のようにボール
43に鋼球を用いるとカチッとした硬い節度感を得るこ
とができるのに対し、ボール43にプラスチックボール
を使用すると軟らかい操作感を得ることができる。
【0028】スピンドル34のフレーム側の端部には外
周側に突出したフランジ部34aが形成されている。そ
して、スピンドル34に嵌合されたロール芯33はフラ
ンジ部34aに当接して固定される。ここで、スピンド
ル34のフランジ34aのロール芯33が当接する面と
スピンドル34の先端面との長さはロール芯33の幅よ
りも僅かに短くしている。このため、固定軸35に装着
されたロール紙取付部材36の押さえ部37はロール芯
33に当接すると共にスピンドル34に対して僅かに隙
間を生ずる。これにより、押さえ部37がロール芯33
をフランジ34aに隙間無く押し付けることができる。
【0029】被保持部38は、固定軸35の中心孔35
aに挿入される中心軸としている。被保持部38の挿入
方向の先端部は円錐状としている。そして、被保持部3
8には、係止部39であるボール43,43が嵌入して
係止する係合凹部45が形成されている。係合凹部45
は被保持部38の挿入方向の先端部付近に環状に形成さ
れている。また、係合凹部45の挿入方向先端側の段
は、外周側を先端側に傾斜した押さえ面45aとしてい
る。
【0030】さらに、押さえ部37は、外径がロール紙
2のロール芯33の内径よりも若干大きい円板としてい
る。本実施形態では押さえ部37を外径がロール芯33
の内径よりも若干大きい円板としているが、これには限
られず例えばロール紙2の全体の外径よりも大きい円板
としたり、図30に示すようにロール紙2の外径よりも
長い2本の腕部を有する十字形板とすることができる。
これらの場合、巻回したロール紙2の中心と外周部とが
軸方向にずれて円錐状になっていたり円柱状に巻回した
ロール紙2が不整列で側面に凹凸がある場合には、ロー
ル紙2の側面を押さえ部37により押さえながら回転さ
せることができるので、ロール紙2の安定した供給を行
うことができる。
【0031】そして、被保持部38の挿入方向と反対側
の端面には押さえ部37を挟んで摘み46がねじ止めさ
れている。ここで、被保持部38での係合凹部45の形
成位置は、被保持部38を固定軸35に挿入して押さえ
部37がロール芯33に当接したときにボール43,4
3が係合凹部45の押さえ面45aを押圧する位置とし
ている。本実施形態ではロール紙取付部材36の被保持
部38と押さえ部37と摘み46とを別部材としている
が、これには限られず全体を一体成形しても良い。
【0032】固定軸35の中心孔35aに被保持部38
を挿入すると、被保持部38の先端部がボール43,4
3をばね44,44に抗して外周側に移動させる。そし
て、押さえ部37がロール芯33に当接するまで被保持
部38を挿入する。これにより、ボール43,43はば
ね44,44により中心側に押圧されて係合凹部45に
嵌入する。ここで、ボール43は係合凹部45の押さえ
面45aに当接する。この押さえ面45aは外周側を挿
入方向側に傾斜させているので、被保持部38は挿入方
向に向けて付勢される。したがって、ロール紙取付部材
36を固定軸35に装着した後にロール芯33にがたつ
きが発生することを防止できる。
【0033】また、装着されたロール紙2は、スピンド
ル34及びロール紙取付部材36と一体になって固定軸
35に対して回転する。さらに、摘み46を引っ張ると
係合凹部45の押さえ面45aがボール43,43をば
ね44,44に抗して移動させる。そして、被保持部3
8を固定軸35から抜き出すことができる。
【0034】ロール紙の取付機構4と第1取込ローラ4
7との間には、ドア18に取り付けられた装着センサ2
0が配置されている。この装着センサ20により、ロー
ル紙2が装着されているか、または全て使用して無くな
ってしまったかを検出することができる。
【0035】そして、ロール紙の取付機構4から取り出
されたロール紙2は、第1取込機構5に引き込まれる。
第1取込機構5は、図6に示すように、第1取込ローラ
47と、この第1取込ローラ47を回転させる直流モー
タから成る駆動モータ48と、第1取込ローラ47にロ
ール紙2を押し付けるテンションローラ49とを備えて
いる。第1取込ローラ47は第1サイド板50とベース
板16とにより回転可能に支持されている。この第1取
込ローラ47は、駆動モータ48に歯車列156により
連結されて回転する。テンションローラ49はホルダ5
1により回転可能に支持されている。このホルダ51は
第2サイド板52とベース板16とにより揺動可能に支
持されている。さらに、ホルダ51は、ばね(図示せ
ず)によりテンションローラ49を第1取込ローラ47
に付勢している。
【0036】ループ機構6は、図6〜図8に示すよう
に、ループローラ53と、このループローラ53を回転
可能に支持するループレバー54とを備えている。ルー
プレバー54の基端部は第2サイド板52とベース板1
6とにより回転可能に支持されている。この支持位置は
第1取込ローラ47と第2取込ローラ55とのロール紙
2の最短経路(図7中一点鎖線で示す)にループレバー
54が跨るものとしている。そして、ループレバー54
の裏側にはガイド突起56が形成されている。また、こ
のガイド突起56に向き合うベース板16には、図6及
び図10に示すように円弧形状のスライド孔57が形成
されている。スライド孔57の形成位置は、ループレバ
ー54がほぼ水平な状態から約45度下方に傾斜する範
囲で回転可能な位置としている。
【0037】さらに、ベース板16の裏側でスライド孔
57の最下部にはガイド突起56の存在を検出するルー
プセンサ58が取り付けられている。このため、ループ
レバー54が最も下がった状態ではガイド突起56がル
ープセンサ58により検出される。また、ループレバー
54が上方に回転した状態ではガイド突起56がループ
センサ58から外れて検出されない。
【0038】これにより、図7に示すように第1取込機
構5と第2取込機構7との間でロール紙2が十分な長さ
のループ59を形成している場合は、ループローラ53
が自重でロール紙2を押し下げてループレバー54が最
も下がった状態になるので、ガイド突起56がループセ
ンサ58により検出される。また、第1取込機構5と第
2取込機構7との間でロール紙2のループ長が短い場合
は、ロール紙2がループローラ53を押し上げてループ
レバー54が上方に回転した状態(図中二点鎖線で示
す)になるので、ガイド突起56がループセンサ58に
より検出されなくなる。このループセンサ58の非検出
により第1取込機構5を作動させて、ロール紙2のルー
プ59を十分な長さにする。このループ機構6によれば
ループレバー54が第1取込ローラ47と第2取込ロー
ラ55との最短経路に跨っているので、ロール紙2を装
着する際にループローラ53に掛け忘れて最短経路にシ
ョートカットして掛けてしまうことを防止できる。
【0039】また、本実施形態ではループレバー54を
回転可能なものとしているが、これには限られず図9に
示すようにループレバー54を上下に摺動可能なものと
することができる。この場合もループレバー54’を第
1取込ローラ47と第2取込ローラ55とのロール紙2
の最短経路に跨らせることにより、ロール紙2を装着す
る際にループローラ53に掛け忘れることを防止でき
る。
【0040】第2取込機構7は、図6に示すように、第
2取込ローラ55と、この第2取込ローラ55を回転さ
せるステッピングモータから成る駆動モータ60と、第
2取込ローラ55にロール紙2を押し付けるテンション
ローラ61とを備えている。第2取込ローラ55は第2
サイド板52とベース板16とにより回転可能に支持さ
れている。第2取込ローラ55と駆動モータ60とは、
モータプーリ62と歯付ベルト63とローラプーリ64
とにより連結されている。テンションローラ61はホル
ダ65により回転可能に支持されている。このホルダ6
5は第3サイド板66とベース板16とにより揺動可能
に支持されている。さらに、ホルダ65は、捻りコイル
ばねから成る付勢ばね67によりテンションローラ61
を第2取込ローラ55に付勢している。
【0041】第2取込ローラ55とカット機構8との間
には、ドア18に取り付けられたカット位置決めセンサ
21が配置されている。カット位置決めセンサ21は、
ロール紙2に形成された孔を検出することによりロール
紙2をカード1枚分の長さだけカット機構8に搬送する
ためのものである。
【0042】さらに、カード待機部9の下流部には、ド
ア18に取り付けられたカット長センサ22が配置され
ている。このカット長センサ22によりロール紙2の先
端が検知されたときにカット機構8を作動させて切断し
カード3を作成している。
【0043】カット機構8は、図6及び図10に示すよ
うに、ロータリカッタ68と駆動モータ69とを備えて
いる。ロータリカッタ68は、図11に示すように、ブ
ラケット70に固定された固定刃71と、この固定刃7
1と平行かつ回転可能に設けられた回転刃72と、回転
刃72の一端部に固着されたカッタアーム73とを有し
ている。回転刃72は円柱の一部を面取りして断面D字
形状としている。そして、回転刃72の面取り面72a
と固定刃71の一側縁との間にロール紙2を通し、回転
刃72を回転させて固定刃71との間の剪断力によりロ
ール紙2を切断する。カッタアーム73には長手方向の
溝73aが形成されている。この溝73aに駆動モータ
69によって回転されるカムリング74上のカムローラ
75が入れられている。このため、駆動モータ69の回
転によりカムリング74とカムローラ75とカッタアー
ム73を介して回転刃72が回転してロール紙2を切断
することができる。そして、ロール紙2はカットされる
ことによりカード3となる。
【0044】また、ベース板16の裏側には、カッタア
ーム73の位置を検出するカッタセンサ76が取り付け
られている。このカッタセンサ76でカッタアーム73
の位置を検出することにより、回転刃72がホームポジ
ションにあるか否かを検知することができる。
【0045】カード待機部9は、カード3を搬送すると
いう指令がホストから出されるまでの間、カード3を保
持して待機させるものである。このカード待機部9は、
図6及び図7に示すように、プッシュプレート77と待
機搬送ローラ78と待機テンションローラ79とを備え
ている。プッシュプレート77は、第3ガイド28に沿
ったコの字形状の板から成り、第3ガイド28に形成さ
れた開口部からカード通路に露出している。そして、プ
ッシュプレート77は、カード通路側に圧縮コイルばね
から成る付勢ばね80により付勢されている。この付勢
ばね80はベース板16にねじ止めされたブラケット8
1により支持されている。これにより、カード3はプッ
シュプレート77と第4ガイド29との間で付勢されな
がら挟持されるので移動できなくなり待機される。
【0046】待機搬送ローラ78と待機テンションロー
ラ79とはカード通路を挟んで向き合っている。待機搬
送ローラ78は、図6に示すように第4サイド板82と
ベース板16とにより回転可能に支持されている。この
待機搬送ローラ78は、直流モータから成る搬送モータ
83にモータプーリ84と歯付ベルトから成る駆動ベル
ト87と搬送大プーリ85と搬送小プーリ86と歯付ベ
ルト88とで連結されて回転される。そして、待機テン
ションローラ79は、図6に示すようにソレノイド89
によりカード通路に対して出没可能とされている。
【0047】図12及び図13に示すように、待機テン
ションローラ79は2つのローラから成り、アーム90
の先端部にピン91により回転可能に支持されている。
アーム90は、第5サイド板92とベース板16とによ
り軸93を中心として回転可能に支持されている。アー
ム90は、捻りコイルばねから成る付勢ばね94により
待機テンションローラ79がカード通路に進出する向き
に付勢されている。ピン91は仲介レバー95を介して
ソレノイド89の鉄心96に連結されている。このた
め、ソレノイド89の励磁によりアーム90が付勢ばね
94に抗して回転される。これにより、待機テンション
ローラ79がカード通路から退避される。
【0048】そして、ソレノイド89が励磁され待機テ
ンションローラ79がカード通路から退避したときはプ
ッシュプレート77がカード通路に突出して第4ガイド
29との間でカード3を挟んで移動できなくすると共に
待機搬送ローラ78が空回りするので、カード3は待機
状態となる。また、ソレノイド89が消磁されて待機テ
ンションローラ79が付勢ばね94によりカード通路に
突出すると待機搬送ローラ78が待機テンションローラ
79と共にカード3を挟持してカード3を搬送する。
【0049】カット長センサ22の下流側には、カード
発行機1の小型化を図るためにカード通路を直角に曲げ
たコーナー部98が形成されている。このコーナー部9
8にはコーナー搬送機構10が設けられている。コーナ
ー搬送機構10は、図6及び図14〜図16に示すよう
に、カード通路のコーナー部98の内側に位置するコー
ナーテンションローラ97と、コーナー部98の上流部
分に位置すると共にコーナーテンションローラ97に押
圧されるコーナー第1搬送ローラ99と、コーナー部9
8の下流部分に位置すると共にコーナーテンションロー
ラ97に押圧されるコーナー第2搬送ローラ100とを
備えている。コーナーテンションローラ97は第4ガイ
ド29の開口部からカード通路に露出する。コーナー第
1搬送ローラ99は第3ガイド28の開口部からカード
通路に露出する。コーナー第2搬送ローラ100は第5
ガイド30の開口部からカード通路に露出する。
【0050】そして、コーナーテンションローラ97
は、テンションレバー101の先端部に回転可能に取り
付けられている。このコーナーテンションローラ97の
直径は、カード3がコーナー部98を搬送する際にカー
ル癖が付いて悪影響が生じない程度に小さくしている。
このため、コーナー搬送機構10の小型化を図ることが
できる。
【0051】テンションレバー101は、図16に示す
ようにコーナー部98の直角部分をほぼ二等分する分割
線D上を摺動可能としている。具体的にはテンションレ
バー101はベース板16の表側に摺動方向Sに摺動可
能に設置されると共に、その先端部に取り付けられてコ
ーナーテンションローラ97を支持するローラ軸102
と、ベース板16の第1孔103及び調整板104の調
整長孔105を貫通してベース板16の裏側に突出する
第1ガイド軸106と、ベース板16の第2孔107を
貫通してベース板16の裏側に突出する第2ガイド軸1
08とが取り付けられている。
【0052】第1ガイド軸106とローラ軸102とは
同軸上に位置して1本のボルト109でねじ止めされ
る。第1孔103は第1ガイド軸106の径よりも大き
く形成している。このため、第1ガイド軸106は第1
孔103に挿入した状態で各方向に移動可能である。ま
た、調整板104の調整長孔105はテンションレバー
101の摺動方向Sに沿った長孔であると共に第1ガイ
ド軸106の径と同等の幅としている。このため、第1
ガイド軸106は調整長孔105に案内されて摺動方向
Sに移動する。さらに、調整板104は摺動方向Sと直
角な方向に沿った止着長孔110,110を有してい
る。そして、テンションレバー101を摺動方向Sと直
角な方向にずらしながらテンションレバー101の向き
の微調整を行ってから止着長孔110,110をベース
板16の裏側にねじ止めしている。ここで、調整板10
4の止め付け位置は、図16に示すように、コーナーテ
ンションローラ97及びコーナー第1搬送ローラ99の
中心距離Lとコーナーテンションローラ97及びコーナ
ー第2搬送ローラ100の中心距離Lとが等しくなると
共に、テンションレバー101の摺動方向Sの延長線を
中心としてコーナーテンションローラ97の中心とコー
ナー第1搬送ローラ99の中心とを結んだ線とコーナー
テンションローラ97の中心とコーナー第2搬送ローラ
100の中心とを結んだ線とが等しい角度θを成すよう
にしている。
【0053】図15に示すように、第2孔107はテン
ションレバー101の摺動方向Sに沿った長孔であると
共に第2ガイド軸108の径と同等の幅としている。こ
のため、第2ガイド軸108は第2孔107に案内され
て摺動方向Sに移動する。そして、第1ガイド軸106
が調整長孔105により案内されると共に第2ガイド軸
108が第2孔107により案内されることにより、テ
ンションレバー101が摺動方向Sに摺動される。
【0054】本実施形態では第1ガイド軸106の位置
を調整板104により摺動方向Sと直交する方向に調整
可能とすると共に第2ガイド軸108は摺動方向Sと直
交する方向に調整できないようにしているが、これには
限られず第2ガイド軸108を調整板104により支持
させて摺動方向Sと直交する方向に調整可能とすると共
に第1ガイド軸106を摺動方向Sと直交する方向に調
整できないようにしても良い。また、本実施形態では第
1ガイド軸106の位置を調整板104により調整可能
としているが、調整板104を使用することには限られ
ず、例えば調整板104を使用せずに第1ガイド軸10
6をテンションレバー101に対して回転可能な偏心軸
として、第1ガイド軸106の回転によりテンションレ
バー101の摺動方向Sを微調整するようにしても良
い。
【0055】さらに、ベース板16の裏側の第1ガイド
軸106と第2ガイド軸108との間にはばね掛け軸1
11が固着されている。そして、ばね掛け軸111と第
2ガイド軸108とには引張コイルばねから成る付勢ば
ね112が掛け渡されている。このため、テンションレ
バー101はコーナーテンションローラ97を各コーナ
ー搬送ローラ99,100に当接する方向に付勢する。
ここで、各コーナー搬送ローラ99,100はテンショ
ンレバー101の摺動方向Sに対して等角度θの位置に
配置しているので、コーナーテンションローラ97から
の付勢力は各コーナー搬送ローラ99,100で等しく
分圧される。なお、図中符号113の長孔は、ばね掛け
軸111のベース板16の表側に僅かに飛び出した部分
との干渉を避けるためものである。
【0056】また、コーナー第1搬送ローラ99は、図
6に示すように第4サイド板82とベース板16とによ
り回転可能に支持される。このコーナー第1搬送ローラ
99は、搬送モータ83にモータプーリ84と駆動ベル
ト87と搬送大プーリ85と搬送小プーリ86と歯付ベ
ルト88とで連結されて回転される。さらに、コーナー
第2搬送ローラ100は、第6サイド板114とベース
板16とにより回転可能に支持される。コーナー第2搬
送ローラ100は、搬送モータ83にモータプーリ84
と駆動ベルト87と搬送大プーリ85と再生部搬送ロー
ラ115と歯付ベルト116とで連結されて回転され
る。
【0057】図16に示すように、カード3が搬送され
てコーナー第1搬送ローラ99とコーナーテンションロ
ーラ97との間に挟まれると、コーナーテンションロー
ラ97が付勢ばね112に抗してカード通路から押し出
される。ここで、コーナーテンションローラ97の摺動
方向Sは各コーナー搬送ローラ99,100に対して等
角度θであるのでコーナー第1搬送ローラ99とコーナ
ーテンションローラ97との間隔がカード3の厚さだけ
広がることによりコーナー第2搬送ローラ100とコー
ナーテンションローラ97との間もほぼ同じだけ広が
る。このとき、付勢ばね112の付勢力は全てコーナー
テンションローラ97とコーナー第1搬送ローラ99と
の間に作用してカード3を挟持する。これにより、取り
込み前の約2倍の圧力でカード3を挟持することができ
るので、搬送抵抗の大きいコーナー部98でもカード3
の速度が変化することを防止できる。
【0058】さらに、カード3が搬送されてコーナー第
2搬送ローラ100に取り込まれる際は、コーナー第2
搬送ローラ100及びコーナーテンションローラ97の
間に隙間があるので取り込みを容易に行うことができる
と共に、搬送抵抗の大きいコーナー部98でもカード3
の速度が変化することを防止できる。
【0059】そして、更にカード3が搬送されてコーナ
ー第1搬送ローラ99から離れてコーナー第2搬送ロー
ラ100のみにより挟持されると、コーナー第1搬送ロ
ーラ99及びコーナーテンションローラ97の間に隙間
が生ずる。これにより、コーナー第2搬送ローラ100
及びコーナーテンションローラ97により取り込み前の
約2倍の圧力でカード3を挟持することができるので、
搬送抵抗の大きいコーナー部98でもカード3の速度が
変化することを防止できる。
【0060】ところで、図6及び図7に示すように、第
3ガイド28の下流側の端部はコーナー第1搬送ローラ
99とコーナー第2搬送ローラ100との間に位置す
る。そして、第4ガイド29はコーナーテンションロー
ラ97に沿って円弧状に直角に折れ曲がり印字部12ま
で連続している。また、第5ガイド30が収納機構14
からコーナー第2搬送ローラ100を経て印字部12ま
で連続している。
【0061】ここで、収納機構14から第3ガイド28
の下流端部までの間にセレクタ117が設けられてい
る。セレクタ117は、図31に示すように平板形状の
板ばねで、収納機構14側の端部、即ち上端部117a
を下方に直角に折り曲げてリジェクトスタッカ121に
ねじ止めされている。また、セレクタ117の反対側の
端部、即ち下端部117bは第3ガイド28の下流端部
で上方に僅かに折れ曲がり第4ガイド29のカード搬送
面上に位置している。このセレクタ117は通常はばね
圧で下方に位置してカード通路を塞いでいる。そして、
カード3が正方向に搬送されるときは、セレクタ117
の下端部117bを押し上げてコーナー部98を通過す
る。また、カード3がライトリード部11から逆方向に
搬送されるときは、カード3はセレクタ117の下端部
117bにより上側に案内されてコーナー第1搬送ロー
ラ99及びコーナーテンションローラ97に取り込まれ
ることなく収納機構14に搬送される。
【0062】また、セレクタ117の上端部付近のカー
ド通路には、リジェクト搬送ローラ118と、このリジ
ェクト搬送ローラ118にカード3を押し付けるテンシ
ョンローラ119とが向き合って配置されている。リジ
ェクト搬送ローラ118は第4サイド板82とベース板
16とにより回転可能に支持されている。このリジェク
ト搬送ローラ118は、図10に示すようにコーナー第
1搬送ローラ99とギヤにより連結されている。このた
め、例えば図6及び図7中でカード3を逆方向に搬送す
る場合は各コーナー搬送ローラ99,100を右回転方
向に回転させるので、リジェクト搬送ローラ118は左
回転方向に回転されてカード3が収納機構14に搬送さ
れる。さらに、テンションローラ119はホルダ120
により回転可能に支持されている。このホルダ120は
第6サイド板114とベース板16とにより回転可能に
支持されている。さらに、ホルダ120は、ばね(図示
せず)によりテンションローラ119をリジェクト搬送
ローラ118に付勢している。
【0063】ここで、セレクタ117の上端部とリジェ
クト搬送ローラ118及びテンションローラ119との
位置関係は、図17に示すように排出寸前のカード3の
セレクタ117の上端部よりも先の部分の重心Wを力点
とし、セレクタ117の上端部を支点とし、テンション
ローラ119への反力Rを作用点としたときに、力点及
び支点の距離mと支点及び作用点の距離nとの比m:n
が約4.5:1となるようにしている。この比率にする
ことにより、カード3は排出される直前までに先端側が
十分に重くなると共にカード3の後端はテンションロー
ラ119の回転により跳ね上げられるので、排出された
カード3はカード先端3aが下向きとなって落とされ
る。このため、カード3が排出により先端が跳ね上がっ
てリジェクトスタッカ121の上部に引っかかってリジ
ェクト搬送ローラ118及びテンションローラ119に
より再びカード通路に引き込まれることを防止できる。
【0064】また、搬送ローラ118及びテンションロ
ーラ119に挟まれるカード通路には、ドア18に取り
付けられたリジェクトセンサ25が配置されている。こ
のリジェクトセンサ25により、排出されるカード3が
搬送ローラ118及びテンションローラ119を通過し
たか否か、即ち正しく排出されたか否かが検出される。
【0065】収納機構14は、図7及び図18〜図19
に示すように、リジェクトスタッカ121と規制ガイド
122とを備えている。リジェクトスタッカ121は、
セレクタ117の上端部の下方に位置する側板部121
aと、この側板部121aの下端からケーシング15の
側部にまで位置する底板部121bとを備えている。底
板部121bはケーシング15の側部側を下方にして傾
斜している。
【0066】規制ガイド122は、セレクタ117の延
長線上、即ちカード3の排出方向に沿って、その上側に
設けられている。このため、図18に示すように、カー
ド3がリジェクト搬送ローラ118により排出される際
に巻き癖により上向きに湾曲している場合でも、規制ガ
イド122によりカード3の湾曲が下方に矯正される。
このため、排出されたカード3が失速してリジェクトス
タッカ121の上部に引っかかって再びカード通路に引
き込まれることを防止できる。しかも、排出されたカー
ド3は順番に重ねられるので、不良カード等の管理を容
易に行うことができる。
【0067】規制ガイド122は、図19に示すように
カバー板32と一体形成されている。このため、部品点
数の増加を防止してカード発行機1の組立作業の煩雑化
を防止できる。本実施形態では規制ガイド122をカバ
ー板32と一体形成しているが、これには限られず別体
としても良い。
【0068】一方、コーナー搬送機構10とライトリー
ド部11との間には、ドア18に取り付けられたライト
タイミングセンサ23が配置されている。このライトタ
イミングセンサ23により、カード3に磁気データを書
き込むタイミングが計られる。
【0069】コーナー搬送機構10から正常に搬送され
たカード3は、第4ガイド29及び第5ガイド30から
成るカード通路に案内されてライトタイミングセンサ2
3を経て図6に示すライトリード部11に搬送される。
ライトリード部11は、カード3に所定の磁気データを
記録するための記録ヘッド123と、この記録ヘッド1
23の下流側に配置されると共にカード3に記録された
磁気データを読み出す再生ヘッド124とを備えてい
る。これらのヘッド123,124のヘッド面は、第4
ガイド29の開口部からカード通路に露出してバックア
ップローラ(図示せず)に圧接している。このバックア
ップローラは第5ガイド30の開口部からカード通路に
露出している。
【0070】また、記録ヘッド123のバックアップロ
ーラと同軸上に記録部搬送ローラ125が設けられてい
る。そして、再生ヘッド124のバックアップローラと
同軸上に再生部搬送ローラ115が設けられている。こ
れら搬送ローラ125,115は第5ガイド30の開口
部からカード通路に露出している。
【0071】さらに、記録部搬送ローラ125にカード
通路を挟んで向き合う位置、即ち記録ヘッド123に対
してカード3の幅方向に重なる位置に記録部テンション
ローラ126が設けられて記録部搬送ローラ125を押
圧している。また、再生部搬送ローラ115にカード通
路を挟んで向き合う位置、即ち再生ヘッド124に対し
てカード3の幅方向に重なる位置に再生部テンションロ
ーラ127が設けられて再生部搬送ローラ115を押圧
している。これらテンションローラ126,127は第
4ガイド29の開口部からカード通路に露出している。
【0072】記録部搬送ローラ125及び再生部搬送ロ
ーラ115は第6サイド板114とベース板16とによ
り回転可能に支持されている。これら記録部搬送ローラ
125及び再生部搬送ローラ115はコーナー搬送機構
10のコーナー第2搬送ローラ100と共に歯付ベルト
116で連結されている。この歯付ベルト116には張
力を確保するためのテンションローラ128が設けられ
ている。そして、再生部搬送ローラ115には同軸に搬
送大プーリ85及び搬送小プーリ86が固着されてい
る。
【0073】搬送大プーリ85は搬送モータ83に駆動
ベルト87により連結されている。また、搬送小プーリ
86はコーナー第1搬送ローラ99と待機搬送ローラ7
8と共に歯付ベルト88により連結されている。このた
め、搬送モータ83の駆動が駆動ベルト87と搬送大プ
ーリ85を介して再生部搬送ローラ115及び搬送小プ
ーリ86を回転させる。そして、再生部搬送ローラ11
5の回転が歯付ベルト116を介して記録部搬送ローラ
125及びコーナー第2搬送ローラ100を回転させ
る。また、搬送小プーリ86の回転が歯付ベルト88を
介してコーナー第1搬送ローラ99と待機搬送ローラ7
8とを回転させる。
【0074】記録部テンションローラ126及び再生部
テンションローラ127は、それぞれホルダ(図示せ
ず)により回転可能に支持されている。各ホルダは第5
サイド板92とベース板16とにより回転可能に支持さ
れている。さらに、各ホルダは、ばね(図示せず)によ
り各テンションローラ126,127を各搬送ローラ1
25,115に付勢している。
【0075】ライトリード部11と印字部12との間に
は、ドア18に取り付けられた印字タイミングセンサ2
4が配置されている。この印字タイミングセンサ24に
よりカード3のサーマル面に印字を行うタイミングが計
られる。
【0076】印字部12は、図20及び図21に示すよ
うに、印字ヘッド129とプラテンローラ130とを備
えている。印字ヘッド129は、サーマルヘッド本体1
31と、このサーマルヘッド本体131の先端の発熱部
132と、この発熱部132の先端のみを露出させるヘ
ッドガイド133とを有する。この発熱部132の先端
部がカード3のサーマル面に接触して感熱印字を行う。
【0077】ヘッドガイド133は、図22及び図23
に示すように、ほぼカード3の幅と同等の長さとされて
いる。このヘッドガイド133は、発熱部132が嵌入
して先端のみが露出する開口部134と、開口部134
のカード搬送方向Fに隣接するガイド面135と、ガイ
ド面135の端辺からカード搬送方向Fに沿って櫛歯状
に突出した突出ガイド136とを備えている。この突出
ガイド136は山形としている。そして、印字ヘッド1
29の前後のカード通路を形成するガイド137,13
7は、ヘッドガイド133の突出ガイド136の間に入
り込む櫛歯状の凸部138を有している。この凸部13
8は山形としている。すなわち、ヘッドガイド133と
前後のガイド137,137とは、山形の突出ガイド1
36と凸部138とが相互に噛み合って連続している。
ここで、突出ガイド136と凸部138との間には隙間
を設けている。このため、ヘッドガイド133を取り外
すときにカード幅方向に移動させることができる。
【0078】また、プラテンローラ130は、図6に示
すように、プラテンレバー143に回転可能に支持され
ると共に、ステッピングモータから成る発行モータ14
7にモータプーリ148と歯付ベルト149とプーリ1
50と発行ローラ145と歯付ベルト155を介して連
結されて回転される。
【0079】そして、このプラテンローラ130は、図
21及び図24に示すように発熱部132がカード3を
介して接する大径部130aとこれより小径の固定部で
ある小径部130bとを有している。大径部130aは
カード3を発熱部132に押し付けるものであるため、
カード幅方向の印字範囲の全域に形成されている。そし
て、小径部130bはプラテンローラ130の両端部に
形成されている。また、プラテンローラ130の前後に
位置するカード通路を形成するガイド139,139
は、小径部130bに向き合って形成された第1ガイド
突起140と、大径部130aに向き合って形成された
第2ガイド突起141とを備えている。第1ガイド突起
140は、カード搬送方向Fに突出して小径部130b
の上であって印字ヘッド129のセンター近傍まで延長
形成されている。このため、プラテンローラ130の前
後に位置するガイド139,139の各第1ガイド突起
140同士が小径部130bと印字ヘッド129との間
で近接した状態で設けられている。ここで、第1ガイド
突起140の先端部の上側の角部は面取りしている。こ
れにより、変形カードでもジャムすることなくガイドさ
れるので、カード3のスムーズな走行が可能となる。さ
らに、第2ガイド突起141は、カード搬送方向Fに突
出してプラテンローラ130の大径部130aの上側の
近傍にまで達している。
【0080】ライトリード部11から搬送されたカード
3は、印字ヘッド129側では凸部138と突出ガイド
136とガイド面135により案内されると共にプラテ
ンローラ130側では第2ガイド突起141及び第1ガ
イド突起140により案内されるので、発熱部132の
先端部や前後のガイド137,139に引っかかること
なく円滑に搬送される。また、巻き癖等で変形したカー
ド3であってもカード搬送のジャムの発生を防止して安
定した搬送を行うことができる。
【0081】ここで、サーマルヘッド本体131とヘッ
ドガイド133とは、図25に示すように一体化してい
る。このサーマルヘッド本体131及びヘッドガイド1
33をカード発行機1から取り外すときは、図6に示す
ように2本の固定ねじ142,142を外して図中手前
側、即ちカード幅方向に僅かに引き出す。そして、上方
に持ち上げて完全に取り外すことができる。
【0082】ところで、本実施形態ではヘッドガイド1
33の突出ガイド136と凸部138とを図23に示す
ようにいずれも山形としているが、これには限られず例
えば図26に示すように突出ガイド136と凸部138
とをいずれも矩形としても良い。また、本実施形態では
図24に示すようにプラテンローラ130の両端に小径
部130bが位置しているので第1ガイド突起140が
両端部にあり第2ガイド突起141が中央部付近にある
が、これには限られず例えば図27に示すように印字位
置にもよるがプラテンローラ130の中央部付近に小径
部130bを位置させることにより第1ガイド突起14
0が中央部付近にあり第2ガイド突起141が両端部に
あるようにしても良い。これらの場合でも、カード3を
発熱部132の先端部や前後のガイド137,139に
引っかけることなく円滑に搬送することができる。
【0083】また、プラテンレバー143はケーシング
15に対して揺動可能に支持されている。ここで、プラ
テンレバー143の回転中心は発行ローラ145の回転
中心と同軸としている。このため、プラテンローラ13
0と発行ローラ145とを歯付ベルト155で連結して
いてもプラテンレバー143を回転させることができ
る。
【0084】プラテンレバー143はベース板16に形
成された扇形状の揺動孔144の内部で揺動可能とされ
ている。プラテンレバー143は、ほぼ水平でプラテン
ローラ130が発熱部132に押圧する作動位置と、下
方に約45度傾斜した解放位置との間で回転可能とされ
ている。そして、プラテンレバー143を作動位置に設
置した状態を維持するロック機構(図示せず)が設けら
れている。このロック機構を解除するための解除摘み1
58はプラテンレバー143の下側に設けている。
【0085】ここで、プラテンレバー143を回転させ
て最も下げた解放状態にしたときは、図5及び図28に
示すようにプラテンレバー143の一部がドア18のド
ア突起18bに当接するようにしている。このため、ド
ア18を開いてプラテンレバー143を下げたままでは
ドア18を完全に閉めることができない。そして、ドア
18が開いていることがドアセンサ40により検出され
るとカード発行機1が作動しない。これにより、印字ヘ
ッド129のクリーニング等の保守時や印字部12での
カード3のジャム時等にプラテンレバー143を解放し
たときに、そのままの状態でカード発行機1を作動させ
て印字のない不良カードを発行するという誤動作を防止
することができる。
【0086】また、プラテンレバー143を作動位置に
セットしてドア18を閉めた状態では、ドア突起18b
によりプラテンレバー13の下側に手が届かなくなりプ
ラテンレバー13のロック機構の解除摘み158を操作
を行うことができない。これにより、プラテンレバー1
43の解放による印字不良のカード3の発行を防止する
ことができる。
【0087】印字部12の下流側には印字後センサ15
2が取り付けられている。この印字後センサ152によ
りカード3への印字が完了した否かが検出される。
【0088】印字されたカード3はカード発行部13に
搬送される。カード発行部13は、発行ローラ145
と、この発行ローラ145にカード3を押し付けるテン
ションローラ146と、カード発行口17とを備えてい
る。発行ローラ145は、発行モータ147にモータプ
ーリ148と歯付ベルト149とプーリ150とを介し
て連結して回転される。このため、発行モータ147が
駆動することにより発行ローラ145が回転して完成さ
れたカード3がカード発行口17から発行される。ここ
で、発行ローラ145の付近のカード通路には発行セン
サ151が取り付けられている。この発行センサ151
によりカード3が発行ローラ145から離れて発行され
たか否かが検出される。
【0089】上述したカード発行機1の動作を説明す
る。まず、図1及び図2に示すようにロール紙2を装填
する。この装填は、ロール紙2のロール芯33をスピン
ドル34に嵌合してロール紙取付部材36を固定軸35
に装着することにより行われる。そして、ドア18を開
いた状態で、ロール紙2の外周端部を図3に示す第1取
込機構5とループ機構6と第2取込機構7とを通してカ
ット機構8に装着する。
【0090】そして、ドア18を閉じてフィードスイッ
チ(図示せず)を押して各取込ローラ47,55と搬送
モータ83を回転させる。ここで、ロール紙2の最外周
分に相当する枚数分のカードに順次切断しつつ搬送し、
これを収納機構14に取り込んで無効とする。これは、
ロール紙2は外周面が磁性面となっているので、この磁
性面の傷や汚れによる誤動作を回避するためである。こ
の収納機構14への取込は、搬送モータ83を正転させ
てカード3を第4ガイド29及び第5ガイド30の間に
位置させてから搬送モータ83を逆転させてセレクタ1
17及びリジェクト搬送ローラ118を経て行われる。
【0091】リジェクト動作が終了すると、図6に示す
ソレノイド89が励磁されて待機テンションローラ79
がカード通路から退避する。そして、ロール紙2はカッ
ト位置までプッシュプレート77に押圧されながら取り
込まれ、次にロータリカッタ68により切断されたカー
ド3が待機状態となる。そして、各取込ローラ47,5
5及び搬送モータ83を停止されてソレノイド89が消
磁されて待機テンションローラ79がカード通路に突出
する。これにより、セット完了状態となる。
【0092】そして、ホストによりカード発行指令信号
が出力されると、搬送モータ83が回転される。これに
より、待機位置にあったカード3が搬送されて記録ヘッ
ド123により磁気データが書き込まれて再生ヘッド1
24により磁気データが読み出される。ここで、データ
の読み出しが正常で有れば、カード3が更に搬送されて
印字部12で感熱印字される。その後、カード3はカー
ド発行部13を経てカード発行口17から排出される。
【0093】また、カード3の傷や埃により磁気データ
の読み出しに異常があった場合は、エラーを検出した時
点で搬送モータ83が逆転してカード3をセレクタ11
7を経て収納機構14に送り込む。これにより、異常が
発生したカード3をリジェクトスタッカ121に取り込
む。
【0094】一方、次カードの発行は、先行カードの後
端がライトタイミングセンサ23を通過した時点で第2
取込ローラ55が回転されることにより開始される。そ
して、次のカード3を作成するためのロール紙2がカッ
ト機構8からカード待機部9に送り込まれる。このロー
ル紙2は上述と同様の動作により所定の長さのカード3
に切断されて、カード待機部9に待機される。
【0095】ここで、第2取込ローラ55の回転により
ループ59が短くなると、ループ機構6が作動して第1
取込ローラ47が回転される。これにより、ループ59
を常に所定の長さに確保することができる。
【0096】本実施形態のロール紙の取付機構4によれ
ば、ロール紙取付部材36の被保持部38は固定軸35
の係止部39に弾性的に付勢されて係止されると共にこ
の係止にはねじ部材による締付を必要としないので、ロ
ール紙2及びスピンドル34の回転方向に拘わらずロー
ル紙2はスピンドル34に対して常に緩みやがたつきを
生ずることなく保持することができる。このため、ロー
ル紙2の安定した供給を行うことができるようになる。
【0097】また、このロール紙の取付機構4によれ
ば、被保持部38は係止部39に弾性的に付勢されて係
止されたものであると共にこの係止にはねじ部材による
締付を必要としないので、この付勢力よりも大きな力で
被保持部38を固定軸35から引っ張ればロール紙取付
部材36をスピンドル34から取り外すことができる。
この状態でロール紙2をスピンドル34に対して着脱す
ることができる。このため、ロール紙の交換作業をワン
タッチで迅速に行うことができ作業性を向上させること
ができる。
【0098】さらに、被保持部38は係止部39に弾性
的に付勢されて係止されたものであるので、被保持部3
8が固定軸35に対して回転するときに係止部39によ
り長期間の安定した摩擦が与えられる。このため、ロー
ル紙2を引っ張ることを停止すると、ロール紙2は被保
持部38と係止部39との摩擦により停止する。これに
より、ロール紙2の慣性で回転が続くことによりロール
紙2と第1取込機構5との間に弛みが生ずることを軽減
できるので、次に第1取込機構5を作動させたときにロ
ール紙2が弛んだ状態から引っ張って弛みがなくなって
張力が急増することを軽減できる。このため、ロール紙
2のスリップを防いで安定した搬送を維持することがで
きる。
【0099】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば、本実施形態ではロール紙の取付機構4を
パチンコ店等の遊技店でのカードを発券するカード発行
機に採用しているが、これには限られず駐車場の駐車券
の発行機や各種の入場券・切符の発行機に採用したり、
またレジスター等のロール紙を保持する装置の全般に採
用することができる。
【0100】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1のロール紙の取付機構は、巻回されたロール紙の中心
孔が嵌め合わされる回転可能なロール紙セット用のスピ
ンドルとスピンドルを回転可能に支持する固定軸とを有
し、スピンドルにロール紙の中心孔を嵌め合わせ、巻回
されたロール紙の外周側先端を引き出せるように回転可
能にロール紙を支持するロール紙の取付機構において、
ロール紙の中心孔の周縁の側方に位置する押さえ部と固
定軸内に挿入して保持される被保持部とを有するロール
紙取付部材を備えると共に、固定軸には挿入された被保
持部に係止してロール紙をスピンドルに取り付ける弾性
的に付勢された係止部を備え、押さえ部はロール紙のロ
ール芯を押さえているようにしているので、ロール紙は
スピンドルに嵌合されてロール紙取付部材により固定さ
れる。
【0101】ここで、ロール紙取付部材の被保持部は固
定軸の係止部に弾性的に付勢されて係止されると共にこ
の係止にはねじ部材による締付を必要としないので、ロ
ール紙及びスピンドルの回転方向に拘わらずロール紙は
スピンドルに対して常に緩みなく保持することができ
る。このため、ロール紙の安定した供給を行うことがで
きるようになる。
【0102】また、被保持部は係止部に弾性的に付勢さ
れて係止されたものであると共にこの係止にはねじ部材
による締付を必要としないので、この付勢力よりも大き
な力で被保持部を固定軸から引っ張ればロール紙取付部
材をスピンドルから取り外すことができる。この状態で
ロール紙をスピンドルに対して着脱することができる。
このため、ロール紙の交換作業をワンタッチで迅速に行
うことができ作業性を向上させることができる。
【0103】さらに、被保持部は係止部に弾性的に付勢
されて係止されたものであるので、被保持部が固定軸に
対して回転するときに係止部により長期間の安定した摩
擦が与えられる。このため、ロール紙を引っ張ることを
停止すると、ロール紙は被保持部と係止部との摩擦によ
り停止する。これにより、ロール紙の慣性で回転が続く
ことによりロール紙に弛みが生ずることを軽減できるの
で、次に搬送機構を作動させたときにロール紙が弛んだ
状態から引っ張って弛みがなくなって張力が急増するこ
とを軽減できる。このため、ロール紙のスリップを防止
して安定した搬送を維持することができる。
【0104】そして、請求項2のロール紙の取付機構で
は、被保持部は固定軸に設けられた係止部が嵌入して係
止する係合凹部を有すると共に固定軸の中心に形成され
た中心孔に挿入される中心軸であるようにしているの
で、被保持部の着脱方向に段を有する係合凹部に係止部
が係止することになる。これにより、被保持部の固定を
確実に行うことができる。
【0105】また、請求項3のロール紙の取付機構で
は、係合凹部と係止部とは弾性的な付勢により押さえ部
がロール紙のロール芯を側方から押さえてスピンドルに
固定する方向の付勢力を付与するように係合するように
しているので、押さえ部がロール紙のロール芯を側方か
ら押さえてスピンドルに固定することにより、ロール紙
をスピンドルに対してがたつきを生ずることなく確実に
固定することができる。これにより、ロール紙の安定し
た供給を行うことができる。
【0106】さらに、請求項4のロール紙の取付機構で
は、係止部はばねによって回転中心側に付勢された複数
のボールであるようにしているので、ボールが被保持部
に係止する。このため、被保持部の固定軸に対する回転
を円滑にできると共に、被保持部の取り外しをワンタッ
チで容易に行うことができる。また、ボールと被保持部
との係止により軽快な節度感を得ることができるので、
操作感を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロール紙の取付機構の要部を示す縦断
面側面図である。
【図2】ロール紙の取付機構を示す縦断面側面図であ
る。
【図3】カード発行機の内部機構の全体を示す正面図で
ある。
【図4】カード発行機の外観を示す側面図である。
【図5】カード発行機のドアを閉めた状態を示す正面図
である。
【図6】カード発行機の要部を示す正面図である。
【図7】カード発行機のロール紙及びカードの通路を示
す正面図である。
【図8】ループレバーを示す図であり、(A)は背面
図、(B)は底面図である。
【図9】ループレバーの他の実施形態を示す正面図であ
る。
【図10】カード発行機の要部を示す背面図である。
【図11】ロータリカッタを示す図であり、(A)は背
面図、(B)は平面図である。
【図12】カード待機部を示す側面図である。
【図13】待機テンションローラを示す斜視図である。
【図14】テンションレバーを示す図であり、(A)は
正面図、(B)は一部断面の側面図である。
【図15】テンションレバーの設置状態を示す一部断面
の側面図である。
【図16】コーナー搬送機構の各ローラの配置を示す正
面図である。
【図17】不正なカードが排出される状態を示す正面図
である。
【図18】収納機構を示す正面図である。
【図19】カバー板を示す図であり、(A)は正面図、
(B)は底面図である。
【図20】印字部を示す正面図である。
【図21】印字部の要部を示す正面図である。
【図22】ヘッドガイドを示す図であり、(A)は底面
図、(B)は正面図である。
【図23】印字部をカード通路側から見た状態を示す底
面図である。
【図24】プラテンローラと前後のガイドをカード通路
の外側から見た状態を示す底面図である。
【図25】印字部を示す図であり、(A)は正面図、
(B)は側面図である。
【図26】他の実施形態の印字部をカード通路側から見
た状態を示す底面図である。
【図27】他の実施形態のプラテンローラと前後のガイ
ドをカード通路の外側から見た状態を示す底面図であ
る。
【図28】ドア及びプラテンレバーを示す断面図であ
り、(A)はプラテンレバーが作動位置にある場合、
(B)はプラテンレバーが解除位置にある場合である。
【図29】本発明のロール紙の取付機構の固定軸の他の
実施形態を示す縦断面側面図である。
【図30】本発明のロール紙の取付機構の押さえ部の他
の実施形態を示す縦断面側面図である。
【図31】セレクタを示す図であり、(A)は底面図、
(B)は側面図である。
【図32】従来のロール紙の取付機構を示す縦断面側面
図である。
【図33】従来の他のロール紙の取付機構を示す縦断面
側面図である。
【符号の説明】
2 ロール紙 4 取付機構 33 ロール芯(中心孔) 34 スピンドル 35 固定軸 35a 中心孔 36 ロール紙取付部材 37 押さえ部 38 被保持部 39 係止部 43 ボール 44 ばね 45 係合凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭52−5590(JP,U) 実開 平3−53946(JP,U) 実開 平7−42700(JP,U) 実開 昭57−177252(JP,U) 実開 昭59−116340(JP,U) 実開 昭58−148753(JP,U) 実開 平1−29367(JP,U) 実開 昭56−103946(JP,U) 実開 昭62−41758(JP,U) 実公 昭54−549(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 16/04 G07B 3/02 B65H 20/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻回されたロール紙の中心孔が嵌め合わ
    される回転可能なロール紙セット用のスピンドルと前記
    スピンドルを回転可能に支持する固定軸とを有し、前記
    スピンドルに前記ロール紙の中心孔を嵌め合わせ、巻回
    された前記ロール紙の外周側先端を引き出せるように回
    転可能に前記ロール紙を支持するロール紙の取付機構に
    おいて、前記ロール紙の中心孔の周縁の側方に位置する
    押さえ部と前記固定軸内に挿入して保持される被保持部
    とを有するロール紙取付部材を備えると共に、前記固定
    軸には挿入された前記被保持部に係止して前記ロール紙
    を前記スピンドルに取り付ける弾性的に付勢された係止
    部を備え、前記押さえ部は前記ロール紙のロール芯を押
    さえていることを特徴とするロール紙の取付機構。
  2. 【請求項2】 前記被保持部は、前記固定軸に設けられ
    た前記係止部が嵌入して係止する係合凹部を有すると共
    に前記固定軸の中心に形成された中心孔に挿入される中
    心軸であることを特徴とする請求項1記載のロール紙の
    取付機構。
  3. 【請求項3】 前記係合凹部と前記係止部とは、前記弾
    性的な付勢により前記押さえ部が前記ロール紙のロール
    を側方から押さえて前記スピンドルに固定する方向の
    付勢力を付与するように係合することを特徴とする請求
    項2記載のロール紙の取付機構。
  4. 【請求項4】 前記係止部は、ばねによって回転中心側
    に付勢された複数のボールであることを特徴とする請求
    項1から3までのいずれか記載のロール紙の取付機構。
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JP6466751B2 (ja) 2015-03-19 2019-02-06 株式会社イシダ フィルムロール支持装置
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