JP3907024B2 - 船外機の排気構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、船外機の排気構造の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
船外機においては、ケーシング内にクランク軸に連結されたドライブシャフトと冷却水供給管が並設され、ドライブシャフトにより駆動される冷却水ポンプにより、冷却水取入口から吸入した水を冷却水供給管を経てエンジンのウオータージャケットに供給し、エンジンを冷却した水をエンジン下方に流下させてオイルパン及び排気管を冷却するようにしている。また、船外機においては、エンジンの排気を水中に排出させているため、アイドル運転時において排気が抜けにくく、そのために排気の一部をアイドル排気孔から空気中に排気する方式が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、船外機においては、エンジンの排気を水中に排出させているため、背圧の変動が大きくエンジン失火時等において負圧が増大するため、エンジンから流下してくる冷却水が排気管先端やアイドル排気孔からエンジン内部に入ってしまうという問題を有している。また、アイドル排気孔からの排気がオイルパンに当たりオイルパンが腐食するという問題を有している。
【0004】
特に、4サイクルエンジンにおいては、図11のオーバーラップに示すように排気弁が閉じる前に吸気弁を開くようにして多量の混合気を入れようとするため、排気ポートが負圧になり、水が入りやすくなるという問題を有し、特に、多気筒4サイクルエンジンの場合には、この傾向が更に増大するという問題を有している。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の本発明の船外機の排気構造は、ケーシング10に固定され、エンジン11を支持するエンジン支持体12と、前記ケーシング内にエンジン支持体の下方に取り付けられたオイルパン29と、該オイルパンを貫通するように取り付けられた排気管30と、前記オイルパンと排気管との間に形成された空間40と、該空間に接続される冷却水通路33bとを備え、前記冷却水通路33bと前記空間40とが排水孔29i、29jにより接続され、前記排気管30の下端をオイルパン29の底壁29bと略面一にしたことを特徴とし、請求項2記載の発明は、ケーシング10に固定され、エンジン11を支持するエンジン支持体12と、前記ケーシング内にエンジン支持体の下方に取り付けられたオイルパン29と、該オイルパンを貫通するように取り付けられた排気管30と、前記オイルパンと排気管との間に形成された空間40と、該空間に接続される冷却水通路33bとを備え、前記冷却水通路33bと前記空間40とが排水孔29i、29jにより接続され、前記排気管30の下端をオイルパン29の底壁29bより上方に位置させたことを特徴とし、請求項3記載の発明は、請求項2において、前記排気管30の先端にカバー部材51を装着したことを特徴とし、請求項4記載の発明は、ケーシング10に固定され、エンジン11を支持するエンジン支持体12と、前記ケーシング内にエンジン支持体の下方に取り付けられたオイルパン29と、該オイルパンを貫通するように取り付けられた排気管30と、前記オイルパン29と排気管30との間に形成された空間40と、該空間に接続される冷却水通路33bとを備え、前記冷却水通路33bと前記空間40とが排水孔29i、29jにより接続され、前記排気管30に設けられるアイドル排気孔30bを、少なくとも空荷で静止状態の水位より上方でオイルパンの底壁近傍に形成したことを特徴とし、請求項5記載の発明は、請求項4において、前記排気管の下端をオイルパンの底壁より僅かに突出させたことを特徴とし、請求項6記載の発明は、請求項4において、前記アイドル排気孔30bを反オイルパン側に開口させたことを特徴とし、請求項7記載の発明は、請求項1〜6において、前記オイルパンと排気管の間にウオータージャケット53を形成したことを特徴とし、請求項8記載の発明は、請求項1〜7において、前記エンジンが4サイクルエンジンであることを特徴とする。なお、上記構成に付加した番号は、本発明の理解を容易にするために図面と対比させるもので、これにより本発明が何ら限定されるものではない。
以上
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の本発明の船外機の排気構造は、ケーシング10に固定され、エンジン11を支持するエンジン支持体12と、前記ケーシング内にエンジン支持体の下方に取り付けられたオイルパン29と、該オイルパンを貫通するように取り付けられた排気管30と、前記オイルパンと排気管との間に形成された空間40と、該空間に接続される冷却水通路33bとを備え、請求項1においては、前記排気管30の下端をオイルパン29の底壁29bと略面一にしたことを特徴とし、
請求項2記載の発明は、前記排気管30の下端をオイルパン29の底壁29bより上方に位置させたことを特徴とし、
請求項3記載の発明は、請求項2において、前記排気管30の先端にカバー部材51を装着したことを特徴とし、
請求項4記載の発明は、ケーシング10に固定され、エンジン11を支持するエンジン支持体12と、前記ケーシング内にエンジン支持体の下方に取り付けられたオイルパン29と、該オイルパンを貫通するように取り付けられた排気管30と、前記オイルパン29と排気管30との間に形成された空間40と、該空間に接続される冷却水通路33bとを備え、前記排気管30に設けられるアイドル排気孔30bを、少なくとも空荷で静止状態の水位より上方でオイルパンの底壁近傍に形成したことを特徴とし、
請求項5記載の発明は、請求項4において、前記排気管の下端をオイルパンの底壁より僅かに突出させたことを特徴とし、
請求項6記載の発明は、請求項4において、前記アイドル排気孔30bを反オイルパン側に開口させたことを特徴とし、
請求項7記載の発明は、請求項1〜6において、前記オイルパンと排気管の間にウオータージャケット53を形成したことを特徴とし、
請求項8記載の発明は、請求項1〜7において、前記エンジンが4サイクルエンジンであることを特徴とする。なお、上記構成に付加した番号は、本発明の理解を容易にするために図面と対比させるもので、これにより本発明が何ら限定されるものではない。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明に係わる船外機の1実施形態を示す側面図である。船外機1は、船体2の後部に着脱自在に取り付けられるクランプブラケット3と、クランプブラケット3に水平軸5を介して上下方向に回動自在に枢支されるスイベルブラケット6と、このスイベルブラケット6に垂直軸を介して水平方向に回動自在に枢支されるステアリングブラケット7と、ステアリングブラケット7にマウント8を介して支持される推進ユニット9とを備えている。なお、ステアリングブラケット7と後述するガイドエキゾースト12間もマウントを介して支持されている。
【0008】
前記推進ユニット9は、ステアリングブラケット7に支持されるアッパケース10を有し、アッパケース10の上部にガイドエキゾースト12が固定され、このガイドエキゾースト12の上部にエンジン11が取り付けられている。また、エンジン11の下部を覆うロアカウリング13がガイドエキゾースト12に取り付けられ、ロアカウリング13にエンジン11の上部を覆うアッパカウリング15が着脱可能に取り付けられている。また、ガイドエキゾースト12にはその周囲を覆うエプロンカバー16が取り付けられ、さらに、アッパケース10の下部にはロアケース17が取り付けられ、全体としてケーシングを構成している。なお、19は冷却水取入口、20はプロペラ、21はステアリングハンドル、22はシフトレバーである。
【0009】
ガイドエキゾースト12に支持されたエンジン11は、例えば2気筒4サイクルエンジンであり、横置き状態に配設された2つの気筒と縦置き状態に配設されたクランク軸23を備えている。アッパケース10及びロアケース17内にはドライブシャフト25が縦方向に配設され、その上端はクランク軸23に連結され、その下端は傘歯車26を介してプロペラシャフト27に連結されている。ガイドエキゾースト12にはオイルポンプ28が配設され、またガイドエキゾースト12の下部にはオイルパン29が取り付けられ、このオイルパン29を貫通するようにエンジン11から延びる排気管30が取り付けられている。
【0010】
アッパケース10及びロアケース17内には冷却水供給管31がドライブシャフト25と略平行に縦方向に配設され、ドライブシャフト25の中間部には冷却水ポンプ32が設けられている。冷却水ポンプ32は、冷却水取入口19から吸入した水を冷却水供給管31を経てエンジン11のウオータージャケットに供給し、エンジン11を冷却した水は、エンジン下方に落下してオイルパン29及び排気管30を冷却する構成になっている。
【0011】
図2は、図1のエンジン11の水平断面図である。エンジン11は、例えば、4気筒4サイクルエンジンであり、図中、11aはサイレンサ、11bはキャブレター、11cは吸気ポート、11dはクランクケース、11eはシリンダ、11fはピストン、11gはコンロッド、11hはカムシャフト、11iは吸気弁、11jは排気弁、11kはシリンダヘッド、11mは排気ポート、11nはヘッドカバー、11pはカムを示している。
【0012】
図3は、図1のオイルパン周辺の一部拡大断面図、図4は図3のX−X線に沿って矢印方向に見た断面図、図5はオイルパンの斜視図であり、図1で説明したアッパケース10、ガイドエキゾースト12、ドライブシャフト25、オイルパン29、排気管30、冷却水供給管31が示されている。図4において、アッパケース10はボルト34aによりガイドエキゾースト12に固定され、オイルパン29はボルト34bによりガイドエキゾースト12に固定されている。
【0013】
図3において、ガイドエキゾースト12には、ドライブシャフト25を軸支するオイルシール32、冷却水供給管31に接続される冷却水通路33a、エンジンを冷却した水が流下する冷却水通路33b、排気管30に接続される主排気通路35、オイルポンプ28(図1)の配設部36に溜まる水を排水させる水抜き孔37、アイドル用排気通路38が形成されている。
【0014】
図3〜図5において、ガイドエキゾースト12の下部にはオイルパン29が装着される。オイルパン29はアルミ合金で一体成形されるもので、容器状に形成された外壁29a及び底壁29bと、外壁29aの一側から内方に張り出すように設けられた内壁29cとを備え、これによりオイル溜29dが平面視で半環状に形成され、内壁29cと外壁29a間に排気管30が貫通する空間40が形成されている。さらに、内壁29cの上部に一体に形成された取付部29eと、この取付部29eに形成された排気接続路29fと、外壁29aの排気管30に対向する面に形成された排気孔29gと、固定用フランジ29hと、固定用フランジ29hに形成された冷却水供給管支持孔29k及び排水孔29iと、取付部29eに形成された3つの排水孔29jとを備えている。排水孔29i、29jはガイドエキゾースト12に形成された冷却水通路33bに接続されている。
【0015】
一方、排気管30の上部には、取付フランジ30aが溶着されるとともに、その下部にアイドル排気孔30bが形成されている。また、排気管30の外周には前記アイドル排気孔30bを覆うように所定の間隔をあけて遮蔽部材30cが溶着され、アイドル排気孔30bから排出される排気が下方に流れるようにしている。この遮蔽部材30cは排気が内壁29cに当たることにより生じる腐食を防止するためである。
【0016】
そして、排気管30の取付フランジ30aをオイルパン29の取付部29eに当接し、ボルト39により排気管30をオイルパン29及びガイドエキゾースト12に固定している。このとき、排気管30の長さを排気管30の下端がオイルパン29の底壁29bと略面一になるように設計している。この構成により、エンジンの排気は、ガイドエキゾースト12の排気通路35、オイルパン29の排気通路29f及び排気管30を経て、オイルパン29及び排気管30の下方に形成された主膨張室41に排気され、また、排気管30の外周とオイルパン29の内壁29c間には空間40が形成され、この空間は冷却水通路33bに接続され、エンジンから流下する冷却水により排気管30及びオイルパン29が冷却されるようになっている。
【0017】
アッパケース10の外壁10aには、オイルパン29と間隔をあけて隔壁10bが一体成形されており、外壁10aと隔壁10bの間にアイドル膨張室42が形成されている。アイドル膨張室42内には排気ガイド部材43が設けられ、また、アッパケース10の外壁10aには、アイドル膨張室42内の排気を外部に排出する空中排気孔44と排気と共に侵入した水を排出する水抜き孔45が形成されている。この構成により、アイドル運転時、排気の一部は、図示矢印に示す如く、排気管30のアイドル排気孔30b、排気孔29g、オイルパン29とアッパケース10の外壁10aの間、排気通路38を経てアイドル膨張室42に入り、空中排気孔44から排出される。
【0018】
オイルパン29内には、図4に示すようにオイル吸入部28aが収納され、オイル供給管28bを経て図1のオイルポンプ28に接続されている。図2に示すように、オイルパン29の底部にはオイルを排出するためのドレン排出口46が形成されネジ47により封止されている。また、オイルパン29の底部にはゴム製のガイド部材49がドレン排出口46の周囲に固定され、このガイド部材49は垂直に下方に延び、アッパケース10の外壁10aに形成された貫通穴10cに挿入されている。オイルパン29の側面には、位置決め部材31aを介して冷却水供給管31が当接されている。
【0019】
上記構成からなる本発明の作用について説明すると、ドライブシャフト25により駆動される冷却水ポンプ32により、冷却水取入口19から吸入した水を冷却水供給管31を経てエンジンのウオータージャケットに供給し、エンジンを冷却した水をエンジン下方からガイドエキゾースト12の冷却水通路33b、オイルパン29に形成された排水孔29i、29jを経て、オイルパン29とアッパケース10の外壁10aの間及びオイルパン29内部の空間40に流下させ、オイルパン29及び排気管30を冷却する。このとき、排気管30の下端をオイルパン29の底壁29bと略面一にしているので、従来のように排気管の先端がオイルパンの下方に位置するものと比較して背圧の変動が少なくなり、エンジン失火時等において負圧が増大し、排気管周囲の水およびエンジンから流下してくる冷却水が空間40から排気管30を経てエンジン内部に入ってしまうのを防止することができる。
【0020】
図6は、本発明の他の実施形態を示す図3と同様の一部拡大断面図である。なお、以下の例においては前記実施形態と同一の構成には同一番号を付けて説明を省略する。図6の実施形態においては、排気管30の下端をオイルパン29の底壁29bより上方に、好ましくはオイルパン29の中程に位置させ、オイルパン29の内壁29cの空間を副膨張室50として利用し、これにより前記水入り防止とともに騒音を低減させるようにしている。
【0021】
図7は、図6の変形例を示し、図7(A)は一部拡大断面図、図7(B)は図7(A)でB方向から見た底面図である。本例においては、排気管30の先端にフランジ51aを介してカバー部材51を装着し、これにより排ガスがオイルパン29に当たるのを防ぎ、その腐食を防止するようにしている。
【0022】
図8は、本発明の他の実施形態を示し、図8(A)は図3と同様の一部拡大断面図、図8(B)は図8(A)のB−B線に沿って矢印方向に見た断面図である。本実施形態においては、排気管30の下端位置を従来と同様にオイルパン29の下方とし、排ガスがオイルパン29の内壁29cに当たらないようにしているが、アイドル排気孔30bを、少なくとも空荷で静止状態の水位w(図1も参照)より上方で且つオイルパン29の底壁29bの近傍位置に形成するようにしている。図10は、排気管30の上端とアイドル排気孔30b間の距離Lと水入り量との関係を示し、距離Lを大きくするほど負圧の影響が少なくなるため、エンジンへの水入り量が少なくなることを示している。また、本実施形態においては、アイドル排気孔30bをオイルパン29の内壁29cではなく外壁29a側に向けて形成し、これによりオイルパン29の内壁29cの腐食を防止している。
【0023】
図9は、図8の変形例を示し、図9(A)は図8(A)と同様の一部拡大断面図、図9(B)は図9(A)のB−B線に沿って矢印方向に見た断面図である。本例においては、排気管30の下端位置をオイルパン29の底壁29bから僅かに突出させるようにしている。また、オイルパン29の底壁29bと排気管30の間を排水孔52aを有するプレート52で塞いで、オイルパン29の内壁29cと排気管30間にウオータージャケット53を形成するようにし、これにより、冷却効率を向上させると共にオイルパンの腐食を防止するようにしている。
【0024】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1記載の発明によれば、排気管の下端をオイルパンの底壁と略面一にしているので、従来のように排気管の先端がオイルパンの下方に位置するものと比較して背圧の変動が少なくなり、エンジン失火時等において負圧が増大し、エンジンから流下してくる冷却水が排気管からエンジン内部に入ってしまうのを防止することができ、
また、請求項2記載の発明によれば、排気管の下端をオイルパンの底壁より上方に位置させることにより、オイルパンの内壁の空間を膨張室として利用し、前記水入り防止とともに騒音を低減させることができる。また、請求項3記載の発明によれば、オイルパンに排気がかかりにくくその腐食を防止することができる。
【0025】
また、請求項4、5記載の発明によれば、排気管に設けられるアイドル排気孔を、少なくとも空荷で静止状態の水位より上方でオイルパンの底壁近傍に形成したので、エンジンから流下してくる冷却水がアイドル排気孔からエンジン内部に入ってしまうのを防止することができ、特にバルブオーバーラップのある4サイクルエンジンに有効である。また、請求項6記載の発明によれば、オイルパンに排気がかかりにくくその腐食を防止することができる。さらに、請求項7記載の発明によれば、オイルパン及び排気管を効率良く冷却することができる。また、請求項8記載の発明によれば、4サイクルエンジンの弁回り、排気ポート回りの腐食を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる船外機の1実施形態を示す側面図である。
【図2】図1のエンジンの水平断面図である。
【図3】図1のオイルパン周辺の一部拡大断面図である。
【図4】図3のX−X線に沿って矢印方向に見た断面図である。
【図5】図3のオイルパンの斜視図である。
【図6】本発明の他の実施形態を示す図3と同様の一部拡大断面図である。
【図7】図6の変形例を示し、図7(A)は一部拡大断面図、図7(B)は図7(A)でB方向から見た底面図である。
【図8】本発明の他の実施形態を示し、図8(A)は図3と同様の一部拡大断面図、図8(B)は図8(A)のB−B線に沿って矢印方向に見た断面図である。
【図9】図8の変形例を示し、図9(A)は図8(A)と同様の一部拡大断面図、図9(B)は図9(A)のB−B線に沿って矢印方向に見た断面図である。
【図10】排気管の上端とアイドル排気孔間の距離と水入り量との関係を示す図である。
【図11】本発明の課題を説明するための図である。
【符号の説明】
10…アッパーケース(ケーシング)
11…エンジン
12…ガイドエキゾースト(エンジン支持体)
29…オイルパン、29b…底壁
30…排気管
33b…冷却水通路
40…空間
51…カバー部材
53…ウオータージャケット
Claims (8)
- ケーシングに固定され、エンジンを支持するエンジン支持体と、前記ケーシング内にエンジン支持体の下方に取り付けられたオイルパンと、該オイルパンを貫通するように取り付けられた排気管と、前記オイルパンと排気管との間に形成された空間と、該空間に接続される冷却水通路とを備え、前記冷却水通路と前記空間とが排水孔により接続され、前記排気管の下端をオイルパンの底壁と略面一にしたことを特徴とする船外機の排気構造。
- ケーシングに固定され、エンジンを支持するエンジン支持体と、前記ケーシング内に前記エンジン支持体の下方に取り付けられたオイルパンと、該オイルパンを貫通するように取り付けられた排気管と、前記オイルパンと排気管との間に形成された空間と、該空間に接続される冷却水通路とを備え、前記冷却水通路と前記空間とが排水孔により接続され、前記排気管の下端をオイルパンの底壁より上方に位置させたことを特徴とする船外機の排気構造。
- 前記排気管の先端にカバー部材を装着したことを特徴とする請求項2記載の船外機の排気構造。
- ケーシングに固定され、エンジンを支持するエンジン支持体と、前記ケーシング内にエンジン支持体の下方に取り付けられたオイルパンと、該オイルパンを貫通するように取り付けられた排気管と、前記オイルパンと排気管との間に形成された空間と、該空間に接続される冷却水通路とを備え、前記冷却水通路と前記空間とが排水孔により接続され、前記排気管に設けられるアイドル排気孔を、少なくとも空荷で静止状態の水位より上方でオイルパンの底壁近傍に形成したことを特徴とする船外機の排気構造。
- 前記排気管の下端をオイルパンの底壁より僅かに突出させたことを特徴とする請求項4記載の船外機の排気構造。
- 前記アイドル排気孔を反オイルパン側に開口させたことを特徴とする請求項4記載の船外機の排気構造。
- 前記オイルパンと排気管の間にウオータージャケットを形成したことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の船外機の排気構造。
- 前記エンジンが4サイクルエンジンであることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の船外機の排気構造。
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