JP3898888B2 - 文書や物品の送受方法および文書や物品の送付媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、文書や物品の送受方法および送付媒体に関し、特に、送付過程における秘匿状態の維持を証明することができる送受方法および送付媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、文書や物品を相手先に送り届ける場合、郵便等によって送付している。特に、秘匿する必要性が高い文書等を送り、送付過程で秘匿状態が保たれていることを証明する必要があるときには書留郵便等で送付する。書留郵便では、郵便物を送る時に配達証の控えを作成し、郵便物を届けた時に受領者から受領者を特定する印または署名を得る。このように発送者および受領者を確認し、発送者から郵便物を引き取ってから受領者に配達するまでの記録をすることで、郵送過程で秘匿状態が保たれていることが証明される。すなわち、第三者によって文書や物品の内容を見られたり、状態を変化させられたりしていないことが証明される。
【0003】
また、受領者が受け取った文書や物品に処理を施し、その文書等をさらに送付する場合がある。例えば、受け取った文書等を確認し、必要な修正や再送物の追加、入れ換えを行って、発送者に返送したり次の者に送ったりする場合がある。この場合には、再び書留郵便等で送付する。
【0004】
受領者が受け取った文書等を返送したり、次の者へ送付するときには、新たな封筒の調達や宛名書き等の作業が必要となる。受領者は、新たな封筒に宛名を記入し、この封筒で文書等を送付する。受領者が文書等をさらに送付するときの作業を簡単にするために、最初に発送者が返信用封筒や返信先の宛名が記載されたシールを文書等に同封する場合もある。返信用封筒や返信用宛名シールが同封されていれば、受領者は新たな封筒を調達したり、宛名を書く必要がなくなる。また、関係のない文書と再度送付される文書が混同することがなくなるという利点もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
書留郵便等によって送付過程での秘匿状態を証明する場合、配達証や受領印を押した伝票等は1回の送付における秘匿状態を証明するのみである。したがって、発送者が受領者に文書等を送付し、受領者が文書等に処理を施して再度送付する場合には、発送者および受領者はそれぞれ書留郵便等で送らなければならない。
【0006】
また、文書や物品の送付に用いられた封筒は、通常再利用できない。そのため、受領者は文書等をさらに送付するときに、新しい封筒の用意や宛名の記入等の作業を行う。あるいは前述のように、最初に発送者が返信用封筒や宛名シールを文書等に同封する。返信用封筒や宛名シールが同封されているならば、封筒の用意や宛名の記入等の作業負担は軽減され、他の文書との混同を防止するという利点がある。しかし、返信用封筒や宛名シールそのものは、送付過程での秘匿状態を証明するものではない。
【0007】
本発明は、秘匿する必要性が高い文書や物品を複数回送受する場合に、送付過程での秘匿状態の維持を証明することができる文書や物品の送受方法および送付媒体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明による文書や物品の送受方法は、貼着と剥離とを所定の回数繰り返すことができる封入部であって、強粘着剤と樹脂製フィルムと剥離可能再貼着不能粘着層と樹脂製フィルムと強粘着剤と離型紙とが順次積層され、強粘着剤の紙に対する粘着強度が樹脂製フィルムに対する粘着強度よりも強く、剥離可能再貼着不能粘着層の樹脂製フィルムに対する粘着強度が強粘着剤の樹脂製フィルムに対する粘着強度よりも弱い貼着部を所定の数有する封入部を備えた送付媒体によって文書または物品を前記所定の回数送付する送受方法において、前記送付媒体に文書または物品を封入する第1の段階と、送付先に送付媒体を送る第2の段階と、送付媒体を受け取った者が送付媒体を開封する第3の段階とを含み、前記第1の段階と、前記第2の段階と、前記第3の段階とを前記所定の回数繰り返すことを特徴とする。
【0009】
送付媒体には、例えば、血液を保存するキットと、問診事項が記載され利用者に問診に対する回答を記録される生活問診シートとを封入する。このような送受方法によれば、血液および問診事項に基づいて健康に関するアドバイスを行う場合に、キットおよび生活問診シートの送付過程において、回答内容の秘匿状態や血液の状態が保たれていたことを証明することができる。
【0010】
また、送付媒体に最初にキットと生活問診シートとを封入した後に、前記キットおよび生活問診シートを封入した送付媒体に放射線を照射してキットの滅菌処理を行うことが好ましい。
【0011】
また、本発明による文書や物品の送付媒体は、送付する文書または物品を納める格納部と、貼着と剥離とを所定の回数繰り返すことができる封入部であって、強粘着剤と樹脂製フィルムと剥離可能再貼着不能粘着層と樹脂製フィルムと強粘着剤と離型紙とが順次積層され、強粘着剤の紙に対する粘着強度が樹脂製フィルムに対する粘着強度よりも強く、剥離可能再貼着不能粘着層の樹脂製フィルムに対する粘着強度が強粘着剤の樹脂製フィルムに対する粘着強度よりも弱い貼着部を所定の数有する封入部とを備えたことを特徴とする。
【0012】
封入部は、例えば、剥離可能であって再貼着不可能に貼着させる貼着部を所定の数だけ備えることにより、貼着と剥離とを所定の回数繰り返すことを可能とする。例えば、剥離可能であって再貼着不可能に貼着させる貼着部を2箇所または3箇所備えることにより、貼着と剥離とを2回または3回繰り返すことを可能とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明による文書や物品の送付媒体の実施の一形態を示す説明図であり、文書や物品を送付する封筒の背面を示す。封筒1は、文書や物品を納める格納部2と、文書や物品を封入する封入部3とを備える。封入部3は、封入部3を剥離可能であって再貼着不可能に貼着させる第一の貼着部4aおよび第二の貼着部4bを備える。すなわち、封入部3は貼着部を2箇所備える。各貼着部4a,4bは、離型紙によって保護される。
【0014】
文書等を封入する場合には、封入部3から文書等が入れられ、格納部2に納められる。その後、貼着部4a,4bのいずれか一方の離型紙が剥がされ、貼着部4a,4bを備えた部分が背面方向に折り曲げられる。そして、貼着部が背面に貼着して文書等は封入される。封入部3が剥離されると、離型紙の剥がされた貼着部は再貼着不可能となる。再度、文書等を封入する場合には、もう一方の貼着部の離型紙が剥がされ、封筒の背面に貼着される。再度封入部3が剥離されると、2箇所の貼着部はともに再貼着不可能となる。したがって、封入部は貼着と剥離を2回繰り返すことができる。なお、貼着部4a,4bは、折り曲げられる部分でなく、封筒の背面側に設けられていてもよい。
【0015】
図2は、貼着部の断面図である。ここでは第一の貼着部4aを例に説明するが、第二の貼着部4bの断面図も図2と同様である。第一の貼着部4aは、図2に示すように、封入部3において強粘着剤5が塗布されており、強粘着剤5上には、樹脂製のフィルム6、剥離可能再貼着不能粘着層7、樹脂製のフィルム8、強粘着剤9、離型紙10が順次積層されている。強粘着剤5,9は、例えばアクリル酸エステル(共)重合体:酢酸ビニル(共)重合体、ゴム系粘着剤等であって、紙に対する粘着強度がフィルム6,8に対する粘着強度よりも強い特性を有している。剥離可能再貼着不能貼着層7はホットメルト系接着剤であり、一旦剥がすと常温で再貼着不可能であり、フィルム6,8に対する粘着強度が強粘着剤5,9のフィルム6,8に対する粘着強度よりも弱い特性を有している。
【0016】
離型紙10が剥がされた後、強粘着剤9が封筒の背面に貼着される。この状態から封入部3を開封しようとすると、強粘着剤9とフィルム8が一体化した状態で、剥離可能再貼着不能粘着層7から剥離する。すなわち、封筒の背面に強粘着剤9とフィルム8の層が貼着し、貼着部には強粘着剤5から剥離可能再貼着不能粘着層7までの層が残ることになる。フィルム8と剥離可能再貼着不能粘着層7は剥離後に再貼着しないので、開封後に同じ貼着部によって封入部3を閉じることはできない。
【0017】
図3は、本発明による送付媒体の他の実施の形態を示す説明図であり、封筒を示す。図3に示す封筒11は、中心線12で二つ折りにされ、接触する縁の部分を貼着することにより格納部13を形成する。すなわち、貼着される縁が文書等を封入する封入部となり、中心線部分と縁に囲まれる格納部13が文書等を納める。縁は、図3に示すように、縁を剥離可能であって再貼着不可能に貼着させる第一の貼着部14aおよび第二の貼着部14bを備える。各貼着部14a,14bの断面図は、図2に示した場合と同様であり、それぞれ離型紙によって保護される。
【0018】
図3に示す封筒においても、一方の貼着部の離型紙を剥がして貼着および剥離を行った後に、もう一方の離型紙を剥がして貼着および剥離を行うことができる。したがって、図3に示す封筒も貼着と剥離を2回繰り返すことができる。
【0019】
なお、封筒1の表面、二つ折りした封筒11の外側の面には、文書等の送付先の宛名が記載されたり、宛名が記載されたシールが貼られる。
【0020】
図1,3に例示する封筒を用いれば、文書や物品を2回送付する場合に、各送付過程で文書等の秘匿状態が保たれていたことを証明することができる。この封筒を用いて、秘匿状態の維持を証明できるように文書等を送受する方法については後述する。
【0021】
図1,3に示す封筒は、剥離可能であって再貼着不可能に貼着させる貼着部を2箇所備えているが、3箇所以上備えていてもよい。貼着部を3箇所備えていれば貼着と剥離を3回繰り返すことができ、貼着部を4箇所備えていれば貼着と剥離を4回繰り返すことができる。
【0022】
本発明による送付媒体は封筒に限定されない。送付媒体は、例えば箱であってもよい。送付媒体が箱である場合、箱本体とふたとの接触部分は、貼着部を所定の数備えた構成である。この貼着部により、貼着と剥離とを所定の回数繰り返すことができる。
【0023】
上記のような封筒を用いて、送付過程での秘匿状態の維持を証明できるように文書や物品を送受する方法について説明する。
【0024】
まず、健康に関するアドバイスを受ける利用者とアドバイス提供者とが物品等を送受する場合を例に説明する。アドバイス提供者は、血液を保存するキットや生活問診シート等を封筒に入れ、利用者に送付する。生活問診シートは利用者の生活等に関する問診事項が記載されたシートであり、利用者は送付されたシートに問診の回答を記入する。また、利用者はキットに自分の血液を保存し、キットと生活問診シートをアドバイス提供者に返送する。アドバイス提供者は、返送されたキット内の血液および問診事項の回答に基づき、利用者の健康状態を判断してアドバイスを行う。なお、キットは数滴の血液を保存する小型の容器であり、封筒に入れられる大きさである。
【0025】
キットは、利用者の健康状態を示す血液を保存するので、滅菌された状態を保ったまま送付されなければならない。また、生活問診シートは、利用者の情報が記載されているので、第三者に見られてはならない。図4は、キットの状態を変化させられたり、生活問診シートが見られなかったことを証明できるように、キット等を送受する例を示す説明図である。この送受方法に用いる封筒は、貼着と剥離とを2回繰り返すことができる封入部を備えているものとする。以下の説明では、図1に示す封筒1を用いる場合を例に説明する。
【0026】
アドバイス提供者は、封筒1にキット、生活問診シート、およびアドバイス提供者の宛名が記載された宛名シールを入れ、貼着部4a,4bのいずれか一方のみの離型紙を剥がして封入部3を閉じる(ステップS50)。以下の説明では、ステップS50において第一の貼着部4aの離型紙を剥がしたこととする。ステップS50で、封入部3は1回目の貼着を行う。続いて、封筒1に放射線を照射し、封筒内のキットに対して滅菌処理を行う(ステップS51)。ステップS51では、例えば、コバルト60によって放射線照射を行う。アドバイス提供者は、図5(a)に示すように滅菌済みの封筒1に利用者の宛名が記載された宛名シール21を貼り、利用者に送付する(ステップS52)。なお、宛名シールは、そのままの状態では剥がれないが、剥がそうと力を加えることによって封筒を損なわずに剥がすことができるシールである。
【0027】
利用者は封筒1を開封し、キット、生活問診シート、アドバイス提供者の宛名が記載された宛名シールを取り出す(ステップS53)。ステップS53で、封入部3は1回目の剥離を行う。
【0028】
開封時に封入部3が第一の貼着部4aによって貼着され、かつ第二の貼着部4bが離型紙に保護されていたならば、送付過程で秘匿状態が維持されていたことの証明になる。送付過程において第三者が開封したとすると、封入部3が再び第一の貼着部4aによって貼着されることはないからである。ステップS53において利用者が開封したときに、第二の貼着部4b等の貼着部4a以外の手段によって封入部3が閉じられていたならば、第三者が一度開封していたことになる。このように、一方の貼着部(第一の貼着部4a)によって閉じられ、他方の貼着部(第二の貼着部4b)は未使用であることを確認して、秘匿状態が保たれていたことを確認できる。
【0029】
利用者は、秘匿状態が維持されていたことを確認したならば、キットに自分の血液を保存し、生活問診シートに回答を記入する。続いて、利用者はキットと生活問診シートを送付された封筒1に入れ、第二の貼着部4bの離型紙を剥がして封入部3を閉じる(ステップS54)。ステップS54で、封入部3は2回目の貼着を行う。また、利用者の宛名が記載された宛名シール21を封筒1から剥がし、図5(b)に示すようにアドバイス提供者の宛名が記載された宛名シール22を貼る。その後、閉じた封筒1をアドバイス提供者に送付する(ステップS55)。
【0030】
アドバイス提供者は封筒1を開封し、血液を保存するキットおよび回答が記入された生活問診シートを取り出す(ステップS56)。ステップS56で、封入部3は、2回目の剥離を行う。
【0031】
開封するときに、第二の貼着部4bによって貼着されていたならば、ステップS55で秘匿状態が維持されていたことの証明になる。ステップS55において第三者が開封したならば、第二の貼着部4bは再貼着しないからである。ステップS56で開封しようとしたときに既に開封状態であったり、封入部3が貼着部4b以外の手段によって閉じられていたならば、ステップS55で第三者が開封したことになる。
【0032】
アドバイス提供者は、秘匿状態が維持されていたことを確認したならば、キット中の血液および生活問診シートの回答に基づきアドバイスを作成し(ステップS57)、利用者にアドバイスを行う。
【0033】
なお、上記の例では、封筒1に宛名シールを貼ることによって封筒に宛名が付加される。封筒に宛名を付加する方法は、この方法に限定されるものではない。例えば、予め封筒にアドバイス提供者の宛名を記載しておき、ステップS52では、図6(a)に示すように、この宛名の上に利用者の宛名を記載した宛名シール21を貼ってもよい。宛名シールを剥がせば、図6(b)に示すようにアドバイス提供者の宛名が現れる。したがって、ステップS55では利用者は宛名シール21を剥がして封筒を送ればよい。
【0034】
あるいは、図7(a),(b)に示すように、キットや生活問診シートを入れた封筒1を利用者やアドバイス提供者の住所を記載した他の封筒に入れて送ってもよい。
【0035】
また、ステップS52において郵送等により封筒1を送付するのでなく、アドバイス提供者の宛名が記載された封筒1を直接利用者に配布してもよい。例えば、健康アドバイスを受けたい旨を申し込んだ利用者に対して、予めアドバイス提供者の宛名が記載された滅菌済みの封筒1を直接渡してもよい。
【0036】
上記の例では、血液を保存するキット等を送受する場合を示したが、封筒に入れられる文書や物品、あるいは封筒の用途は上記の例に限定されない。例えば、アドバイス提供者は検便用のキットを送受して、検便により健康に関するアドバイスを行ってもよい。
【0037】
図8は、本発明による封筒を用いて文書等を送受する場合の他の例を示す説明図である。図8は、甲が乙に書類(例えば、契約書や承認書等の重要書類)を送り、乙が捺印して甲に返送するときに、送付過程での秘匿状態を証明する例である。この封筒も、貼着と剥離とを2回繰り返すことができる封入部を備えているものとする。
【0038】
甲は、封筒1に書類と甲の宛名が記載された宛名シールを入れ、貼着部4a,4bのいずれか一方のみの離型紙を剥がして封入部3を閉じる(ステップS60)。以下の説明では、ステップS60において第一の貼着部4aの離型紙を剥がしたこととする。ステップS60で、封入部3は1回目の貼着を行う。甲は、封筒1に乙の宛名が記載された宛名シールを貼り、乙に送付する(ステップS61)。乙は封筒1を開封し、書類と甲の宛名が記載された宛名シールを取り出す(ステップS62)。このとき封入部3は1回目の剥離を行う。
【0039】
乙は、ステップS62において、送付過程で書類の秘匿状態が保たれていたか否かを確認することができる。ステップS53の場合と同様に、開封時に封入部3が第一の貼着部4aによって貼着され、かつ第二の貼着部4bが離型紙に保護されていたならば、秘匿状態は維持されていたことになる。
【0040】
秘匿状態が保たれていたことを確認した乙は、書類を確認のうえ捺印する。続いて、乙は捺印した書類を封筒1に入れ、第二の貼着部4bの離型紙を剥がして封入部3を閉じる(ステップS63)。このとき封入部3は2回目の貼着を行う。
【0041】
乙は、乙の宛名が記載された宛名シールを封筒1から剥がし、甲の宛名が記載された宛名シートを貼り、封筒1を甲に送付する(ステップS64)。甲は封筒1を開封し、捺印された書類を確認する(ステップS65)。このとき封入部3は2回目の剥離を行う。
【0042】
このとき甲は、送付過程で秘匿状態が維持されていたか否かを確認することができる。開封時に第二の貼着部4bによって貼着されていたならば、ステップS64で秘匿状態が維持されていたことの証明となる。一方、ステップS65で開封しようとしたときに既に開封状態であったり、封入部3が貼着部4b以外の手段によって閉じられていたならばステップS64で第三者が開封したことになる。
【0043】
以上のように封筒1を用いることによって、契約書や承認書等の重要書類を送付し、押印後に返送してもらう場合に、各送付過程での秘匿状態の維持を証明することができる。
【0044】
本発明による封筒は、最初に封筒を受け取った受領者が発送者に封筒を返送する場合だけでなく、他の者に送る場合にも使用できる。例えば、甲が乙に書類を送付し、乙が書類に捺印して丙に送る場合にも、本発明による封筒を用いることによって甲乙間および乙丙間の送付過程で秘匿状態が維持されていたことを確認できる。
【0045】
以上のように、貼着と剥離を2回繰り返すことができる封筒を用いれば、2回の送付過程での秘匿状態を証明することができる。貼着と剥離を繰り返せる回数を3回、4回、・・・と変えていけば、送付回数が3回、4回、・・・と増えた場合であっても秘匿状態を証明できる。以下、3回の送付過程における秘匿状態を証明する場合の例について説明する。
【0046】
図9は、図4と同様にアドバイス提供者と利用者がキット等を送受する例を示す。ただし、アドバイス提供者は利用者から送付された血液を衛生検査所に再度送付するものとする。図10は、貼着と剥離を3回繰り返せる封入部を備えた封筒を示す。封入部3は、第一の貼着部4a、第二の貼着部4b、第三の貼着部4cを備える。貼着部4a〜4cは、図2に示す場合と同様に、強粘着剤5、樹脂製のフィルム6、剥離可能再貼着不能粘着層7、樹脂製のフィルム8、強粘着剤9、離型紙10が順次積層された構造となっている。
【0047】
ステップS70〜S72の動作は、図4に示すステップS50〜S52の動作と同様である。ステップS73において、利用者は封筒1を開封し、キット等を取り出す。
【0048】
ステップS73で開封する時に、封入部3が第一の貼着部4aによって貼着され、第二の貼着部4bおよび第三の貼着部4cが離型紙に保護されていたならば、送付過程で秘匿状態が維持されていたことになる。また、貼着部4b,4c等の貼着部4a以外の手段によって封入部3が閉じられていたならば、第三者が一度開封していたことになる。このように一つの貼着部(第一の貼着部4a)によって閉じられ、他の貼着部(第二の貼着部4bおよび第三の貼着部4c)は未使用であることを確認して、秘匿状態が保たれていたことを確認できる。
【0049】
続いて、利用者は、血液を保存したキット等を封筒に入れ、第二の貼着部4bの離型紙を剥がして封入部3を閉じる(ステップS74)。ステップS74で、封入部3は2回目の貼着を行う。続いて、利用者はステップS55と同様に封筒1を送付する(ステップS75)。
【0050】
アドバイス提供者は封筒1を開封し、生活問診シートを取り出す(ステップS76)。このとき封入部3は2回目の剥離を行う。ステップS76で開封する時に、封入部3が第二の貼着部4bによって貼着され、第三の貼着部4cが離型紙に保護されていたならば、送付過程で秘匿状態が維持されていたことになる。また、貼着部4c等の貼着部4b以外の手段によって封入部3が閉じられていたならば、第三者が一度開封していたことになる。このように一つの貼着部(第二の貼着部4b)によって閉じられ、他の貼着部(第三の貼着部4c)は未使用であることを確認して、秘匿状態が保たれていたことを確認できる。
【0051】
アドバイス提供者は、血液を保存したキットはそのまま封筒1に入れ、第三の貼着部4cの離型紙を剥がして封入部3を閉じる(ステップS77)。このとき封入部3は3回目の貼着を行う。続いて、アドバイス提供者は、ステップS77で閉じた封筒1を衛生検査所に送付する(ステップS78)。宛名を封筒に付加する場合には、例えば、衛生検査所の宛名を記載した宛名シールを封筒1に貼ればよい。
【0052】
衛生検査所は封筒1を開封し、血液を保存するキットを取り出す(ステップS79)。このとき封入部3は3回目の剥離を行う。衛生検査所が開封する時に、第三の貼着部4cによって貼着されていたならば、ステップS78で秘匿状態が維持されていたことの証明になる。開封しようとしたときに既に開封状態であったり、貼着部4c以外の手段によって閉じられていたならば、ステップS78で第三者が開封したことになる。
【0053】
衛生検査所は、秘匿状態が維持されていたことを確認したならば、キット中の血液の成分を検査し(ステップS80)、アドバイス提供者は検査結果および生活問診シートの回答に基づいて利用者にアドバイスを行う。
【0054】
このように貼着と剥離とを3回だけ繰り返せる封入部3を備えた封筒を用いれば、3回の送付過程で秘匿状態が維持されていたことを証明することができる。図10に例示する封筒は、血液を保存するキット等の送付のみではなく、他の文書等の送付にも用いることができる。例えば、通信教育において、添削者が受講者に問題を送付し(1回目の送付)、受講者が添削者に回答を送付し(2回目の送付)、添削者が受講者に採点結果を送付(3回目の送付)する場合にも用いることができる。受講者や添削者が封筒を受け取って封筒を開封するときに、封入部3の状況を確認することで、図9に示す場合と同様に秘匿状態が維持されていたか否かを確認できる。
【0055】
上記の各実施例では、封筒を用いて文書や物品を送付する場合を説明した。文書等を送付する媒体は封筒に限定されない。例えば、箱に文書や物品を納めて送受を行ってもよい。箱本体とふたとの接触部分に図2に示す貼着部を所定の数設けることによって、封筒の場合と同様に送付過程での秘匿状態が保たれていたことを証明することができる。
【0056】
また、貼着部において、封入部3の上に、強粘着剤5及びフィルム6を介して剥離可能再貼着不能粘着層7を形成したが、封入部3上に直接剥離可能再貼着不能粘着層7を形成しても同様の作用効果を奏することが可能である。
【0057】
文書等を送付する回数がより多い場合には、送付回数と同じ回数だけ閉じて開封することができる送付媒体を用いることにより、秘匿状態の維持を証明することができる。
【0058】
また、封筒を送付する場合には、郵送で送付するのではなく、宅配便等によって送付してもよい。
【0059】
【発明の効果】
本発明によれば、貼着と剥離とを所定の回数繰り返すことができる封入部であって、強粘着剤と樹脂製フィルムと剥離可能再貼着不能粘着層と樹脂製フィルムと強粘着剤と離型紙とが順次積層され、強粘着剤の紙に対する粘着強度が樹脂製フィルムに対する粘着強度よりも強く、剥離可能再貼着不能粘着層の樹脂製フィルムに対する粘着強度が強粘着剤の樹脂製フィルムに対する粘着強度よりも弱い貼着部を所定の数有する封入部を備えた送付媒体に文書または物品を封入する第1の段階と、送付先に送付媒体を送る第2の段階と、送付媒体を受け取った者が送付媒体を開封する第3の段階とを含み、第1の段階と、第2の段階と、第3の段階とを所定の回数繰り返す。したがって、送付媒体を受け取って開封する時に封入部の状況を確認することによって、送付過程での秘匿状態の維持を証明することができる。また、本発明による送付媒体は、このように秘匿状態の維持を証明する文書や物品の送受方法に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による文書や物品の送付媒体の実施の一形態を示す説明図である。
【図2】 貼着部の断面図である。
【図3】 本発明による送付媒体の他の実施の形態を示す説明図である。
【図4】 文書等を2回送受する例を示す説明図である。
【図5】 送付媒体に宛名を付加する例を示す説明図である。
【図6】 送付媒体に宛名を付加する例を示す説明図である。
【図7】 送付媒体に宛名を付加する例を示す説明図である。
【図8】 文書等を2回送受する例を示す説明図である。
【図9】 文書等を3回送受する例を示す説明図である。
【図10】 本発明による送付媒体の他の実施の形態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 封筒
2 格納部
3 封入部
4a,4b 貼着部
5 強粘着剤
6 フィルム
7 剥離可能再貼着不能粘着層
8 フィルム
9 強粘着剤
10 離型紙

Claims (7)

  1. 貼着と剥離とを所定の回数繰り返すことができる封入部であって、強粘着剤と樹脂製フィルムと剥離可能再貼着不能粘着層と樹脂製フィルムと強粘着剤と離型紙とが順次積層され、強粘着剤の紙に対する粘着強度が樹脂製フィルムに対する粘着強度よりも強く、剥離可能再貼着不能粘着層の樹脂製フィルムに対する粘着強度が強粘着剤の樹脂製フィルムに対する粘着強度よりも弱い貼着部を所定の数有する封入部を備えた送付媒体によって文書または物品を前記所定の回数送付する送受方法において
    前記送付媒体に文書または物品を封入する第1の段階と、
    送付先に送付媒体を送る第2の段階と、
    送付媒体を受け取った者が送付媒体を開封する第3の段階とを含み、
    前記第1の段階と、前記第2の段階と、前記第3の段階とを前記所定の回数繰り返す ことを特徴とする文書や物品の送受方法。
  2. 送付媒体には、血液を保存するキットと、問診事項が記載され利用者に問診に対する回答を記録される生活問診シートとを封入する請求項1記載の文書や物品の送受方法。
  3. 送付媒体に最初にキットと生活問診シートとを封入した後に、前記キットおよび生活問診シートを封入した送付媒体に放射線を照射してキットの滅菌処理を行う請求項2記載の文書や物品の送受方法。
  4. 文書や物品を送付する送付媒体であって、
    送付する文書または物品を納める格納部と、
    貼着と剥離とを所定の回数繰り返すことができる封入部であって、強粘着剤と樹脂製フィルムと剥離可能再貼着不能粘着層と樹脂製フィルムと強粘着剤と離型紙とが順次積層され、強粘着剤の紙に対する粘着強度が樹脂製フィルムに対する粘着強度よりも強く、剥離可能再貼着不能粘着層の樹脂製フィルムに対する粘着強度が強粘着剤の樹脂製フィルムに対する粘着強度よりも弱い貼着部を所定の数有する封入部とを備えた ことを特徴とする文書や物品の送付媒体。
  5. 封入部は、剥離可能であって再貼着不可能に貼着させる貼着部を所定の数だけ備えることにより、貼着と剥離とを所定の回数繰り返すことを可能とする請求項4記載の文書や物品の送付媒体。
  6. 封入部は、剥離可能であって再貼着不可能に貼着させる貼着部を2箇所備えることにより、貼着と剥離とを2回繰り返すことを可能とする請求項5記載の文書や物品の送付媒体。
  7. 封入部は、剥離可能であって再貼着不可能に貼着させる貼着部を3箇所備えることにより、貼着と剥離とを3回繰り返すことを可能とする請求項5記載の文書や物品の送付媒体。
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