JP3897866B2 - 線路設備データ伝送システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動体が移動する移動路に沿って配置された移動体のための電気設備の状況を、移動体が移動しながら無線で自動収集する広域データ移動収集システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近の伝送ネットワーク技術の進歩はめざましく、データ伝送の諸技術は各方面で利用されている。
【0003】
しかし、極めて広範囲に渡って多量の情報を伝送する場合は、企業、団体等にとっては、コスト、メンテナンスを考慮すると実際には実現が難しい。例えば、鉄道の軌道沿いに設置された複数の鉄道用電気設備(バランサ、地絡検出装置、トランス等)の現状を、ネットワークを組んで収集する場合は、地方になればなるほど、監視区域が広大であるので伝送ライン等の距離も膨大となり、実際には鉄道用電気設備の現状を収集するためのネットワークを構築することは困難である。
【0004】
このため、鉄道用電気設備の現状収集には、現在でも専属の検査員が電車に乗り込んで目視等で現状を収集している。
【0005】
前述の鉄道用電気設備について図11を用いて説明する。一般に線路の中央には電車1用の電力を供給するトロリー線2が設けられ、50m間隔で線路の両側に配設された複数の支柱3によって支えられている。これらの支柱3は、1.5km間隔毎にトロリー線2を引っ張るバランサ4が設けられている。また、これらの支柱3には所定間隔にトランス5等が設けられている。さらに、ケーブル故障表示器6が線路沿いに所定間隔で設けられる。
【0006】
このような、トロリー線2、バランサ4、トランス5、ケーブル故障表示器6等を総称して鉄道電気設備と称し、これらの現状を、専属の作業員Wが電車に1週間に一度乗り込んで目視で収集していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、鉄道用電気設備の現状を把握するために、運転者とは別に専属の作業員を電車に乗り込ませて1週間に一度、目視で把握させなければならないので、専属の作業員を必要とすると共に、コスト高になる。
【0008】
また、例えばトロリー線の伸張は、夏と冬とでは大幅に違う。一般に夏と冬とでは40度程度変わり、1500mm当たり13mm/度程度の変異があるのでメートルオーダで代わる。
【0009】
このため、一日に何回かの鉄道用電気設備の現状を把握する必要があるが専属の作業員の人数及びコスト等からできない。
【0010】
すなわち、鉄道用電気設備の予防保全を行うには、高頻度の監視チェックが必要であるが現実的には非常に困難である。
【0011】
また、これらの鉄道用電気設備の現状を自動監視チェックするためにネットワークを組むことは、一度に莫大な費用がかかるので現実的には困難である。
【0012】
従って、鉄道等の電気設備の現状の監視チェックをネットワークを組むことなく、かつ専属の作業員によらないで自動的に鉄道用電気設備の現状を収集するシステムが望ましい。
【0013】
【課題を解決するための手段】
鉄道車両に設けられた親局と、前記鉄道車両の線路のバランサが設けられた支柱毎に設けられた子局と、
該バランサの上昇を検出する上昇検出用のセンサと該バランサの下降を検出する下降検出用のセンサと前記支柱に設けられたトランスの温度を検出する温度センサとを有するセンサ群と前記支柱に設けられたソーラバッテリと該ソーラバッテリからの電力を前記子局に供給する電池制御部と、
を備えて、前記子局が前記各センサの検知信号を受信して前記親局の要求で前記センサ群からの検知情報を送出する線路設備データ伝送システムである。
【0014】
前記子局は、
前記センサ群の検知データを収集し、当該子局の開局に伴って、収集した各データを出力するセンサーデータ収集部と、
前記親局からの接続要求の電波を受信したとき、その接続要求に含まれる子局のIDを無視して開局し、前記収集した各データと子局のIDと一組にしたデータを前記親局に電波で送信する手段と
前記データの親局への送信時には、乱数タイマーのタイマ値を用いて他の子局との送信タイミングが相違するように送信させる手段と、
前記鉄道車両の前記線路の運行スケジュールを記憶し、前記線路を移動する鉄道車両が前記運行スケジュールの前記鉄道車両の運行時間帯に対して所定分早く、かつ終了を少し遅くして前記電池制御部から前記電力を供給させる手段と
を備える。
【0015】
前記親局は、
前記線路を移動している間は、前記子局のIDを含まない前記接続要求を常時、電波で送信する手段と、
前記子局からのデータを受信し、受信時刻及び該子局からのデータに含まれるIDに分けて記憶する手段と、
を備えたことを要旨とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
<実施の形態1>
図1は実施の形態1の鉄道用電気設備の自動収集システムの概略構成図である。
【0017】
図1の鉄道用電気設備の自動収集システム10は、線路沿いに配置されている鉄道用電気設備の状況を、小型低消費無線機を用いて送信させ、この送信データを、電車1内の小型低消費無線機で自動収集する。
【0018】
図1においては、鉄道用電気設備を、トロリー線2、バランサ4、トランス5として説明する。
【0019】
図1に示すように、バランサ4が設けられている支柱3には、バランサ4の上昇リミットを検出するリミットセンサ12と、下降のリミットを検出するリミットセンサ13と、ソーラ電池14と、このソーラ電池14の電力を蓄えて送出する電池制御部15と、電池制御部15とリミットセンサ12及びリミットセンサ13とに接続され、後述する移動親局から接続要求信号aを受信したとき、直ちに前述の各センサ等の状況(以下センサデータという)を送信する固定子局16aiが設けられている。
【0020】
また、トランス5が設けられている支柱3には、トランス5の温度を検出する温度センサ17と、ソーラ電池14と、電池制御部15と、温度センサ17の検知温度を、後述する移動親局から接続要求信号aを受信したとき、直ちに前述の温度センサ17の検知温度を送信する固定子局16biが設けられている。これらの固定子局16ai及び16biは400MHz帯(送信電力10mW)の周波数帯域を用いている。
【0021】
また、固定子局16ai(a1、a2…)、16bi(b1、b2…)は、一般には、鉄道電気設備が配置されている支柱3に設けられ、かつ互いの間隔は、電波干渉を生じない距離(例えば、200m以上又は300m以上)にされ、後述する移動親局18からの接続要求信号aに固定子局16ai、16biのIDが実際に無くとも、移動親局18からの接続要求信号aであれば開局し、前述のセンサの検知データ(以下検知結果データという)を送信するとき、図1に示すように固定子局16ai、16biのIDを実際に書き込んだ応答信号bを送信する。
【0022】
一方、電車1には、固定子局16ai、16biに対して接続要求信号aを無線で送出して固定子局16ai、固定子局16biからの検知結果データを受信し、これらの検知結果データを固定子局毎に分けて記憶する移動親局18が設けられている。この移動親局18は400MHz帯(送信電力10mW)の周波数帯域を用いている。
【0023】
また、移動親局18は、固定子局16ai、固定子局16biに対して接続要求信号aを送信するときは、図1に示すように固定子局16ai、固定子局16biのID(相手局ID)を例えば「000…」にして送信する。
【0024】
すなわち、移動親局18からの接続要求信号aは受信可能な全ての固定子局16ai、固定子局16biを開局させる。
【0025】
<固定子局及び移動親局の構成>
図2は移動親局及び固定子局の概略構成図である。図2に示すように、移動親局18は、無線機19と、子局データ収集処理部20とから構成されている。
【0026】
無線機19は、400MHz帯(送信電力10mW)の周波数帯域で電波を送受信する送受信器21と、この送受信器21から接続要求信号aを送信させて送受信器21からの応答信号bを受け取る送受制御部22とを備えている。
【0027】
この送受制御部22は、接続要求手段23と、受信データ取込手段24と等を備えている。
【0028】
接続要求手段23は、収集開始指示の入力に伴って、予めメモリ26に記憶されている接続要求データaiを無線機20に送出する。この接続要求手段23は、電波法の規定に基づいて、通信を行った後は2秒送信を停止させる手段(図示せず)を備えている。
【0029】
前述の接続要求データのフォーマット構成は、図1及び図2に示すように、ビット同期a1、フレーム同期a2、呼出名称信号a3(鉄道電気設備)、自局IDa4(移動親局)、相手局IDa5(固定子局ID)、コマンドa6(開局)とから構成されている。
【0030】
受信データ取込手段24は、送受信器21が受信した応答信号bが所定の条件を満足しているとき、この応答信号bを受付けて子局データ収集部20に送出する。
【0031】
子局データ収集部20は、表示器、操作部を有する形態型のパソコンであり、無線機19からの応答データbi(b1、b2…)を受信時刻毎と、ID毎に振り分けてファイル25に記憶する。
【0032】
一方、固定子局16は無線機28と、センサデータ収集部29とから構成されている。また、この無線機28とセンサデータ収集部29には、ソーラバッテリからの電力を後述する送受信器30用又は送受制御部31用に変換して供給する電源供給部32と、無線機30又は送受制御部31への電源供給のタイミングをメモリ34の運行スケジュールに従って制御する供給制御部33とを備えている。
【0033】
前述の無線機28は、400MHz帯(送信電力10mW)の周波数帯域で電波を送受信する送受信器30と、この送受信器30からの接続要求信号を受け取って、応答信号を送信させる送受制御部31とを備えている。
【0034】
送受制御部31は、受信データ取込手段36と、自局ID書込手段37と、開局判定手段38と、データ送信手段39とを備えている。
【0035】
受信データ取込手段36は、送受信器30からの接続要求信号aを入力してデジタル変換し、この接続要求データを自局ID書込手段37の指示に従って開局判定手段38に出力する。
【0036】
自局ID書込手段38は、受信データ取込手段36の接続要求データの相手局(子局)IDの領域に、予め設定されている自局(子局)IDを書込みした後に受信データ取込手段36の接続要求データを開局判定手段38に送出させる。
【0037】
開局判定手段38は、自局(子局)IDの書き込みに伴って、接続要求データのコマンドを読み込んでどのような指示かを判断する。そして、この接続要求データが所定の条件(呼出名称、移動親局ID、自局(子局)ID等)を満足しているとき、開局指示をデータ送信手段39に出力すると共に、センサデータ収集部29にデータ要求信号を送出する。
【0038】
データ送信手段39は、開局に伴って応答データbiを所定のフォーマット形式で送受信器30に送出して送信させる。
【0039】
この応答データbiはビット同期b1、フレーム同期b2、呼出名書b3、自局ID(子局)b4、相手局ID(移動親局)b5、コマンドb6から構成されている。
【0040】
また、データ送信手段39は、センサデータ収集手段29からの各センサの検知結果データに自局のID、相手局のID等を書き込んで送受信部30に送出する。この検知結果データは256バイト長にされている。
【0041】
また、データ送信手段39は、各固定子局との電波干渉を避けるために、乱数タイマ41のタイミングで検知結果データを送出している。さらに、データ送信手段39は、移動親局18との通信が終了した後は、2秒経過後に次のデータを送出する。
【0042】
センサデータ収集部29は、一定時間毎に各センサの状況を収集し、開局に伴って各センサの状況を無線機28のデータ送信手段39に送信する。例えばバランサ4の上昇下降を検出するリミットセンサの状況を送信する。
【0043】
<動作説明>
上記のように構成された実施の形態1の鉄道用電気設備の自動収集システムについて以下に動作を説明する。本説明では、移動親局18からの指示に従って固定子局16が開局して各センサの検出結果を送信するまでのシーケンスを説明する。
【0044】
例えば、スタート駅において移動親局18を、電車1の運転士に渡してスタートと共に電源をオンさせる。この電源オンに伴って移動親局18と、各固定子局16とは図3に示すシーケンスでデータの送受信を行う。電車1の速度は20km/H〜70km/H程度が望ましい。
【0045】
移動親局18の子局データ収集部21は接続要求である収集指令を無線機19の接続要求手段23に出力する(d1)。無線機19の接続要求手段23は、収集指令の入力に伴って、ビット同期a1、フレーム同期a2、呼出名称信号a3(鉄道電気設備)、自局IDa4(移動親局)、相手局IDa5(固定子局ID)、コマンドa6(開局)とから構成されている接続要求データaiを送受信器21に送出する。この接続要求データの相手局IDa5(固定子局ID)は、「000……」にされている。
【0046】
そして、移動親局18の無線機20の送受信器21は、400MHz帯(送信電力10mW)の周波数帯域で接続要求信号aを送信する(d2)。
【0047】
この接続要求信号aを受信した固定子局16の無線機28は、移動親局18からの接続要求信号aが所定の条件を満足している場合は応答信号bを送信する(d3)と共に、センサデータ収集部29にセンサデータを要求する(d4)。 前述の所定の条件を満足しているかどうかの判定に当たっては、無線機28の送受制御部31の自局ID書込手段37が自局(子局)のID(例えばNO123)を書き込んだ後に、開局判定手段38によって判定させている。
【0048】
また、固定子局16からの接続応答信号biを移動親局18の無線機19が受信して子局データ収集部20に出力して検知結果データを受信する準備をさせる(d5)。
【0049】
一方、固定子局16のセンサデータ収集部29は、開局に伴って、例えば、バランサ4のリミットセンサ12、13の検出結果データを無線機28に送出するd6)。無線機28は、この検出結果データを電波で送信する(d7)。この検出結果データのフォーマット構成は、図4に示す構成となっており、データ領域のフォーマットは、図5に示す構成となっている。
【0050】
すなわち、移動親局18は相手局不特定の接続要求信号を送信して、各固定子局16からのセンサ(鉄道用電気設備)状況を収集している。
【0051】
一方、移動親局18の無線機19は、固定子局16からの接続応答信号aを受信して、子局データ収集部20に送出して(d8)、受信完了信号を無線機19から固定子局16に送信させる(d9)。
【0052】
移動親局18の子局データ収集部20は、無線機19からの検知結果データを到着順、ID毎に振り分けてファイル25に記憶する。
【0053】
このため、ファイル28の収集内容を後日、事務所等で解析すると、容易にどの鉄道電気設備が異常かを判断できることになる。
【0054】
すなわち、本実施の形態1では、移動親局18から固定子局のIDを書き込まない接続要求信号aを送信して、固定子局16から子局のIDを書き込んだ接続応答信号を送信させることによって、複数の鉄道電気設備の状況を、自動的に収集可能としている。また、運転士が電源オンするだけで、自動的に鉄道電気設備の状況が収集されるので、専属の作業員を容易する必要がない。
【0055】
次に、固定子局16の上記記載の所定処理を図6のフローチャートを用いて説明する。
【0056】
固定子局16の受信データ取込手段36は、無線機30が接続要求信号aを受信したかどうかを監視する(S1)。ステップS1で接続要求信号aを受信したときは、この接続要求信号aをデジタル変換した後に、この接続要求データaiの呼出名称a3、自局(移動親局)IDa4を読み(S2)、これらのデータが予め設定されている呼出名称、自局(移動親局)IDに一致するかどうかを判断する(S3)。
【0057】
ステップS3で受信する接続要求データと判断したときは、子局ID書込手段37が予め設定されている子局IDを受信データ取込手段36の領域a5に書き込む(S4)。
【0058】
この子局IDは、例えばNO123と書き込む。そして、開局判定手段38に子局IDが実際に書き込まれた接続要求データを送出する(S5)。
【0059】
従って、開局判定手段38は、接続要求データに自局である子局のIDが書き込まれているため、開局と判断して接続応答信号bを送信させることになる。
【0060】
この接続応答信号bには、上記説明のように子局のIDが実際に書き込まれて送信される。例えば、NO123とする子局のIDが実際に書き込まれて送信される。
【0061】
そして、開局に伴って、データ送信手段39がセンサーデータ収集手段42が収集している各センサの検知結果データを、図5に示すように収集して図4に示すフォーマット形式で送信させる。
検知結果データの送信に当たって、データ送信手段29は、乱数タイマ41のタイマ値を用いて、送信タイミングが他の子局とは常にずれるようにしている。
これは、同じ地域(無線交信感度範囲ともいう)に複数の固定子局16が配置されている場合には、移動親局18からの接続要求信号があると、一斉に検知結果データを送信することになり、各固定子局間で電波干渉及びデータの衝突が発生するためである。
【0062】
また、固定子局16はソーラバッテリからの電源を用いているため、極力電力消費を抑えることが必要である。このため、固定子局16の供給制御部33は、メモリ34の電車1の運行スケジュールに基づいて電源供給をしている。
【0063】
例えば、4時、5時、6時…22時毎に一回走行すると、3時55分〜4時5分、4時55分〜5時5分、5時55分〜6時5分…、9時55分〜22時5分の間だけ電源供給部32から電源を無線機28及びセンサデータ処理部29に供給させる。
【0064】
<実施の形態2>
図7は実施の形態2の移動親局の概略構成図である。図7に示す移動親局50は、第1の無線機19と、第2の無線機41と、これらの無線機を統括制御するデータ収集部42とから構成されている。第2の無線機41は、第1の無線機19と同様なものであり、400MHz帯(送信電力10mW)の周波数帯域で電波を送受信する。
【0065】
データ収集部42はパソコンであり、収集開始指令手段43と、無線機選択手段44とデータ記憶制御手段45とを備えている。
【0066】
収集開始指令手段43は、スタート指示の入力に伴って無線機選択手段44に接続要求指令であるデータ収集指令を送出する。
【0067】
この無線機選択手段44は、第1の無線機19又は第2の無線機41を交互に選択し、選択したいずれか一方の無線機にデータ収集指令を送出する。
【0068】
データ記憶制御手段45は、第1の無線機19及び第2の無線機41からのデータを受け取り、このデータが子局データの場合は、そのID毎に、かつ受信時間毎に分けてファイル25に記憶する。
【0069】
このように、構成された移動親局40のデータ処理部42の動作を図8のフローチャートを用いて以下に説明する。データ収集指令が収集開始指令手段43から無線機選択手段44に出力すると、無線機選択手段44は第1の無線機19を選択し、このデータ収集指令を第1の無線機19に出力する(S10)。
【0070】
次に、無線機選択手段44は、通信の終了かどうかを判断し(S11)、通信の終了と判断したときは、第2の無線機41を選択し、この第2の無線機41に収集指令を送出する(S12)。そして、電源OFFかどうかを判断し(S13)、電源OFFではないと判断したときは、処理をステップS10に戻す。
【0071】
すなわち、第1の無線機19と第2の無線機41とを移動親局40に設けて、図9に示すように、交互に無線機を選択して、接続要求信号を送信させることで、常時固定子局より、検知結果データを収集している。
【0072】
<実施の形態3>
また、無線機選択手段44は両方の無線機の状態を判断し、送信可能となっている無線機から接続要求信号を送信させてもよい。
【0073】
図10は実施の形態3の無線機選択手段の動作を説明するフローチャートである。移動親局18の無線機選択手段は、接続要求手段23からデータ収集指令が入力する毎にと、第1の無線機19(以下無線機m1という)及び第2の無線機41(以下無線機m2という)の状態を読み(S20)、無線機m1、m2が停止状態かどうかを判断する(S21)。
【0074】
ステップS21で、無線機m1、m2とが停止状態と判断した場合は、選択する無線機mを無線機m1と設定し(S22)、この選択された無線機mにデータ収集指令を送出する(S23)。例えば、無線機m1の番号を収集指令に付加して送出する。次に、電源OFFかどうかを判断し(S24)、電源OFFでないときは処理をステップS20に戻す。
【0075】
また、ステップS21で無線機m1、m2ともに停止していないと判断した場合は、無線機m1の停止かどうかを判断する(S25)。
【0076】
ステップS25で無線機m1の停止と判断した場合は、選択する無線機mを無線機m2にして(S26)、処理をステップS23に戻して、無線機m2から接続要求信号を送信させる。
【0077】
また、ステップS25で無線機m1が停止していないと判断した場合は、処理をステップS22に戻して、無線機m1から接続要求信号aを送信させる。
【0078】
すなわち、実施の形態3では、第1の無線機19が閉局中に第2の無線機41を開局することで、連続的に固定子局からの検知結果データを収集している。
【0079】
なお、上記実施の形態では、鉄道電気設備の状況を電波で収集するシステムとしたが例えば道路の信号等の状況を検知するようなシステムであってもよい。
【0080】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、線路の電気設備の状況を確認する専属の作業員が鉄道車輌に乗り込まなくとも、かつネットワークを構築しなくとも自動的に鉄道線路の複数の電気設備の情報を収集できるという効果がえられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の鉄道用電気設備の自動収集システムの概略構成図である。
【図2】移動親局及び固定子局の概略構成図である。
【図3】移動親局と固定子局との通信シーケンス図である。
【図4】子局からの検知結果データのフォーマット構成を説明する説明図である。
【図5】検知結果データのデータ領域のフォーマット構成を説明する説明図である。
【図6】固定子局の主要な動作を説明するフローチャートである。
【図7】実施の形態2の鉄道用電気設備の自動収集システムの概略構成図である。
【図8】実施の形態2の主要な動作を説明するフローチャートである。
【図9】実施の形態2の両方の無線機の選択を説明する説明図である。
【図10】実施の形態3を説明するフローチャートである。
【図11】従来の鉄道用電気設備の監視方法を説明する説明図である。を
【符号の説明】
1 電車
2 トロリー線
3 支柱
4 バランサ
12 リミットセンサ
13 リミットセンサ13
14 ソーラ電池
16 固定子局16
18 移動親局
19 無線機
28 無線機
29 センサデータ収集部
23 接続要求手段
24 受信データ取込手段
33 供給制御部
36 受信データ取込手段
37 自局ID書込手段
38 開局判定手段
39 データ送信手段

Claims (5)

  1. 鉄道車両に設けられた親局と、前記鉄道車両の線路のバランサが設けられた支柱毎に設けられた子局と、
    該バランサの上昇を検出する上昇検出用のセンサと該バランサの下降を検出する下降検出用のセンサと前記支柱に設けられたトランスの温度を検出する温度センサとを有するセンサ群と前記支柱に設けられたソーラバッテリと該ソーラバッテリからの電力を前記子局に供給する電池制御部と、
    を備えて、前記子局が前記各センサの検知信号を受信して前記親局の要求で前記センサ群からの検知情報を送出する線路設備データ伝送システムであって
    前記子局は、
    前記センサ群の検知データを収集し、当該子局の開局に伴って、収集した各データを出力するセンサーデータ収集部と、
    前記親局からの接続要求の電波を受信したとき、その接続要求に含まれる子局のIDを無視して開局し、前記収集した各データと子局のIDと一組にしたデータを前記親局に電波で送信する手段と
    前記データの親局への送信時には、乱数タイマーのタイマ値を用いて他の子局との送信タイミングが相違するように送信させる手段と、
    前記鉄道車両の前記線路の運行スケジュールを記憶し、前記線路を移動する鉄道車両が前記運行スケジュールの前記鉄道車両の運行時間帯に対して所定分早く、かつ終了を少し遅くして前記電池制御部から前記電力を供給させる手段と
    を備え、
    前記親局は、
    前記線路を移動している間は、前記子局のIDを含まない前記接続要求を常時、電波で送信する手段と、
    前記子局からのデータを受信し、受信時刻及び該子局からのデータに含まれるIDに分けて記憶する手段と、
    を有することを特徴とする線路設備データ伝送システム
  2. 前記子局は、
    前記線路が複線にされている場合は、それぞれの線毎に設けられていることを特徴とする請求項1記載の線路設備データ伝送システム
  3. 前記子局は、
    前記親局からの接続要求を受信したとき、前記収集した各データを前記親局に送信する小型低消費の無線機と
    を有することを特徴とする請求項1又は2記載の線路設備データ伝送システム
  4. 前記親局は、
    相手局不特定の接続要求を常時送信させ、前記子局からの自局宛のデータを受信したとき、そのデータを受け取る小型低消費の無線機を有し、
    この無線機からのデータが異常を示しているデータには識別記号を付加して格納する手段と
    を有することを特徴とする請求項1、2又は3記載の線路設備データ伝送システム
  5. 前記親局は、
    低消費電力で電波を送信する第1の小型無線機と、
    低消費電力で電波を送信する第2の小型無線機と、
    前記第1の小型無線機又は第2の小型無線機のいずれか一方を交互に選択し、該選択した無線機から前記接続要求を送信させる手段と
    を有することを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の線路設備データ伝送システム
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