JP4082762B2 - 鉄道電気設備の状況収集システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば電車等の移動体が移動する移動路に沿って配置された移動体のための電気設備の状況を、移動体が移動しながら無線で自動収集する鉄道電気設備の状況収集システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近の伝送ネットワーク技術の進歩はめざましく、データ伝送の諸技術は各方面で利用されている。
【0003】
しかし、極めて広範囲に渡って多量の情報を伝送する場合は、企業、団体等にとっては、コスト、メンテナンスを考慮すると実際には実現が難しい。例えば、鉄道の軌道沿いに設置された複数の鉄道用電気設備(バランサ、ケーブル故障表示器、トランス等)の現状を、ネットワークを組んで収集する場合は、地方になればなるほど、監視区域が広大であるので伝送ライン等の距離も膨大となり、実際には鉄道用電気設備の現状を収集するためのネットワークを構築することは困難である。
【0004】
このため、鉄道用電気設備の現状収集には、現在でも専属の検査員が電車に乗り込んで目視等で現状を収集している。
【0005】
前述の鉄道用電気設備について図11を用いて説明する。一般に線路の中央には電車1用の電力を供給するトロリー線2が設けられ、50m間隔で線路の両側に配設された複数の支柱3によって支えられている。これらの支柱3は、1.5km間隔毎にトロリー線2を引っ張るバランサ4が設けられている。また、これらの支柱3には所定間隔にトランス5等が設けられている。さらに、ケーブル故障表示器6が線路沿いに所定間隔で設けられる。
【0006】
このような、トロリー線2、バランサ4、トランス5、ケーブル故障表示器6等を総称して鉄道電気設備と称し、これらの現状を、専属の作業員Wが電車に1週間に一度乗り込んで目視で収集していた。
【0007】
さらに、複線の場合は、単線毎に専属の作業員Wが電車に乗り込んで前述の鉄道電気設備の現状をチェックしていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、鉄道用電気設備の現状を把握するために、運転者とは別に専属の作業員を電車に乗り込ませて1週間に一度、目視でチェックさせている。
【0009】
このため、複線においては、単線毎に電車に専属の作業員が乗り込んで線毎の鉄道電気設備をチェックしなければならないので、専属の作業員を多く必要とすると共に、コスト高になる。
【0010】
また、これらの鉄道用電気設備の現状を自動監視チェックするためにネットワークを組むことは、一度に莫大な費用がかかるので現実的には困難である。
【0011】
従って、鉄道等の電気設備の現状の監視チェックをネットワークを組むことなく、かつ専属の作業員によらないで自動的に各線の鉄道電気設備の現状を収集するシステムが望ましい。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、移動体に設けらた親局と、該移動体の移動路に沿って所定間隔で配置された移動体のための電気設備と、該電気設備毎に設けられ該電気設備の状況を検出するためのセンサと、前記電気設備が設置されている設置場所毎に設けられそれぞれが該設置場所の電気設備のセンサに接続された監視局と、前記移動路の所定のエリア毎に設けられこのエリア内に存在する前記監視局を管轄する代表局とを備えた鉄道電気設備の状況収集システムである。
【0013】
前記監視局は、
当該監視局を特定するIDを含む第1の接続要求情報を当該監視局を管轄する前記代表局から受信したとき、当該監視局に接続されている前記センサからの電気設備の状況及び当該監視局のID並びに当該監視局を管轄する代表局のIDを組み合わせた第1の応答情報をこの代表局に送信する手段と
を備える。
【0014】
前記代表局は
当該代表局が管轄する監視局に対して一定時間毎にこれらの監視局のIDを含む前記第1の接続要求情報を送信する手段と、
この第1の接続要求情報を送信して、当該代表局が管轄する監視局から前記第1の応答情報を受信したとき、これを第1の収集データとして第1のメモリに記憶する手段と、
前記親局から第2の接続要求情報を受信したとき、前記第1のメモリに記憶されている前記第1の収集データを一組にした第2の応答情報を前記親局に送信する手段と
を備える。
【0015】
前記親局は、
相手局不特定で前記代表局と接続するための前記第2の接続要求情報を送信する手段と、
前記第2の接続要求情報を送信した代表局から前記第2の応答情報を受信したとき、これを第2の収集データとして受信時間に対応させて第2のメモリに収集する手段と
を備えたことを要旨とする。
【0016】
このため、所定エリア内に、複数の電気設備が存在し、監視局同士を隣接して設けなければならい場合でも、監視局と監視局とは電波の干渉がない。すなわち、親局は代表局とのみ通信を行い、監視局は代表局とのみ通信を行うので、所定エリア内に複数の電気設備が配置されていて、複数の監視局同士を隣接して配置しても、監視局同士は電波の干渉がない
【0017】
【発明の実施の形態】
本実施の形態では、鉄道用電気設備の現状を自動的に収集する鉄道電気設備の状況収集システムとして説明する。図1は本実施の形態の鉄道電気設備の状況収集システムの概略構成図である。
【0018】
図1に示す鉄道電気設備の状況収集システム7は、H台の鉄道電気設備の状況を送信する最下位のE台の監視局8a、…8e(子局という場合もある)と、最上位の移動親局9と、中間に位置する代表局10とからなる多段収集システムを構成することで、監視局同士が近接配置されていても電波干渉させることなく、移動親局9の移動に伴って鉄道電気設備の状況収集を可能にするものである。
【0019】
これらの局に用いる無線機は、10mwの小型低消費電力の無線機を採用しており、300m程度間での範囲において所定の電界強度を得るようにされ、代表局10と代表局10との間は、例えば300m以上の間隔を有している。
【0020】
前述の移動親局9は、車両1に搭載され、相手局不特定で接続要求信号Aiを送信して代表局10からのH台の鉄道電気設備の状況をメモリに記憶して収集する。
【0021】
監視局8a、…8e(総称して単に監視局8という)は、それぞれ支柱3に設けられ、自局を特定した接続要求信号Biを受信したとき、それぞれH台の鉄道電気設備の状況を送信する。
【0022】
代表局10は、支柱3に設けられ、一定時間毎に順次、監視局8を特定した接続要求信号Biを送信して各鉄道電気設備の状況を収集し、移動親局9からの接続要求信号Aiの受信に伴って収集した各鉄道電気設備の状況を移動親局9に送信する。
【0023】
また、鉄道用バランサ4が設けられている支柱3には、バランサ4の上昇リミットを検出するリミットセンサ12と、下降のリミットを検出するリミットセンサ13と、ソーラ電池14と、このソーラ電池14の電力を蓄えて送出する電池制御部15と、電池制御部15とリミットセンサ12及びリミットセンサ13とが設けられ、これらのリミットセンサの状況を監視局8aが送信する。
【0024】
また、トランス5が設けられている支柱3には、トランス5の温度を検出する温度センサ17と、ソーラ電池14と、電池制御部15とが設けられ、温度センサ17の検知温度を送信する監視局8eが設けられている。
【0025】
監視局8は、図示しない無線機、データ収集送信処理部、電源供給制御部等を備えている。
【0026】
監視局8の無線機は、接続要求信号を無線機から受信したとき、この接続要求信号が代表局10からの接続要求であって、かつ自局のIDが書き込まれている等の条件を満足しているとき開局して応答信号を代表局10に送信する。
【0027】
データ収集送信処理部は、接続されているセンサの状況を監視し、これらのセンサの状況が変化したとき、所定の形式のデータを無線機を介して送信させる。
【0028】
また、監視局8の電源供給制御部は、図2に示すようにセンサー状況が変化(イベントが発生したとき)したとき、それぞれ自局の無線機(図示せず)を2分間動作状態にすることで電力消費を極力抑えるようにしている。
【0029】
前述の移動親局9、代表局10の接続要求信号のフォーマット構成は、図3に示すように、ビット同期a1、フレーム同期a2、呼出名称信号a3(鉄道電気設備)、自局IDa4(移動親局)、相手局IDa5(固定子局ID)、コマンドa6(開局)とから構成されている。
【0030】
図3の(a)に示すように、移動親局9からの接続要求信号Aiは、相手局IDが「00…」とされた相手局不特定であり、また図3の(b)に示すように代表局10からの監視局8に対する接続要求Biは、相手局IDが実際の監視局のIDが書き込まれた相手局特定の信号となっている。図3の(b)においては、相手局IDの領域b5が「1011…」とされている。
【0031】
<代表局の構成>
図4は代表局の概略構成図である。図4に示すように代表局10は、第1の無線機22と、第2の無線機23と、データ収集処理部24と、電源供給制御部25とから構成されている。
【0032】
第1の無線機22は、移動親局9との通信用に用いられ、第2の無線機23は各監視局8用に用いれる。
【0033】
この第1の無線機22及び第2の無線機23は、特定小電力対応で、かつ通信方式は複信である。
【0034】
電源供給制御部25は、図5に示すように、ソーラバッテリからの電力を所定電力に変換して第1の無線機22に常時供給すると共に、第2の無線機23に1分毎に所定電力を供給する。また、データ収集処理部24に電力を供給する。
【0035】
データ収集処理部24は、一定時間毎に第2の無線機23を用いて各監視局8と順次通信を行って、各鉄道電気設備の状況を予め収集する。
【0036】
そして、第1の無線機22が移動親局9からの接続要求信号Aiを受信したとき、予め収集している各鉄道用電気設備の状況を第1の無線機22を用いて送信させる。
【0037】
<代表局の詳細構成>
図6は代表局10の詳細構成図である。図6に示すように、代表局10の第1の無線機22は第1の送受信器30と制御部31とから構成されている。第1の無線機22の第1の送受信器30は、特定小電力対応で、かつ通信方式は複信であり、送信用のチャネルの周波数が429、8125MHZ、受信用のチャネルが449,7125MHZを用いている。
【0038】
第1の無線機22の制御部31は、受信データ取込手段33と自局ID書込手段34と、開局判定手段35と、応答データ送信手段36とを備えている。
【0039】
受信データ取込手段33は、第1の送受信器30が受信した接続要求信号Aiをデジタルデータに変換し、この接続要求データAiをメモリに記憶する。
【0040】
自局ID書込手段34は、受信データ取込手段33が取り込んだ接続要求データAiの相手局IDの領域a5に、予め設定されている自局(代表局)のIDを実際に書き込んで(例えば「10111…」)、開局判定手段35を起動させる。
【0041】
開局判定手段35は、起動に伴って接続要求データAiを読み、このデータAiに、自局IDと移動親局9のID等が書き込まれているとき開局を受付けて応答データ送信手段36を起動させると共に、監視局データ収集処理部24にデータ要求を行う。
【0042】
応答データ送信手段36は、開局判定手段35によって起動されると、自局(代表局)のID等を書き込んだ応答データCiを第1の送受信器30に送出して応答信号Ciとして送信させる。
【0043】
また、第1の無線機22の応答データ送信手段36は、監視局データ収集処理部24からの各監視局の収集データを所定のフォーマット形式で第1の送受信器30に送出し、監視局収集データ信号Diとして送信させる。
【0044】
一方、第2の無線機23は、図6に示すように、第2の送受信器38と、制御部39とを備えている。この第2の無線機23の第2の送受信器38は、複数チャネルを有し、例えば送信用の複数のチャネルの周波数帯は429,8125MHZ〜429,9125MHZであり、受信用の複数のチャネルの周波数帯は449,7125MHZ〜449,8125MHZを用いている。
【0045】
制御部39は、接続要求手段41と、相手先ID書込手段42と、受信データ判定受取手段43とを備えている。
【0046】
接続要求手段41は、監視局データ収集処理部24からの収集開始命令の入力が有って、かつ相手先ID(監視局ID)が書き込まれると、第2の送受信器38に図3の(a)に示すフォーマット形式の接続要求データAiを送出して送信させる。
【0047】
相手先ID書込手段42は、監視局データ収集処理部24からの収集開始命令の入力が有って、かつ監視局データ収集処理部24からの監視局IDが入力すると、この監視局IDを接続要求手段41の接続要求フォーマットの相手先ID領域a5に書き込む。
【0048】
受信データ判定受取手段43は、第2の送受信器38からの受信データを受け取り、この受信データの形式が所定の条件を満足しているとき、その受信データの種類を判定し、監視局8からの応答データEiの場合は、監視局データ収集処理部24に収集準備をさせる。また、監視局8からのセンサデータの場合は、そのセンサデータを直ちに監視局データ収集処理部24に送出する。
【0049】
前述の所定の条件を満足しているかの判定は、相手先IDが代表局で、送信元である自局のIDが監視局のIDとなっているかどうかを判定する。
【0050】
また、1台の監視局からのセンサデータが終了したときは、直ちに監視局データ収集処理部24に知らせる。
【0051】
一方、監視局データ収集処理部24は、接続指令手段43と、監視局データ記憶手段46と、収集データ送出手段48とを備えている。
【0052】
接続指令手段43は、タイマー44が収集時間になって出力信号を出力すると、メモり45に予め記憶されている複数(E台)の監視局8のIDコードを一個読み、このIDを相手先ID書込手段42に出力すると共に、収集開始命令を送出する。
【0053】
そして、第2の無線機23より、監視局8からのセンサデータの受信が終了したことが知らせられると、メモリ47の次の監視局のIDと収集開始指令とを第2の無線機23に送出する。
【0054】
監視局データ記憶手段46は、第2の無線機23からセンサデータが出力される毎に、そのセンサデータを送信した監視局のID及び受信時間等と対応させてメモリ47に記憶させる。
【0055】
すなわち、収集開始時間になると第2の無線機23を用いてポーリングで各監視局8を呼び出して鉄道用電気設備の状況を収集している。
【0056】
また、監視局データ収集処理部24の収集データ送出手段48は、第1の無線機22からのデータ要求命令が入力すると、メモリ47に予め記憶されて各監視局の収集データDiを一組にして第1の無線機22の応答データ送信手段36に送出する。
【0057】
<動作説明>
上記のように構成された鉄道電気設備の状況収集自動の動作を図6の通信シーケンスに従って説明する。
【0058】
例えば、代表局10のデータ収集処理部24のタイマー44が収集時間になって出力信号を出力すると、接続指令手段44は、メモリ47に記憶されている初めの監視局のIDを読み、このIDを第2の無線機23に送出して接続要求信号Biを送信させる(d1)。
【0059】
例えば、バランサ4の状況を知らせる監視局8aのIDを書き込んだ接続要求信号Biを送信させる。つまり、監視局8aのみが代表局10からの接続要求信号Biを受信する。但し、監視局8aは、図2に示すように、センサの状態が変化(イベントの発生)したとき、無線機に電力を2分間、供給して代表局10からの接続要求待ち状態となっているので、代表局10からの接続要求Biを受け付けるには、監視局8aが受信待ちになっていることが条件となる。
【0060】
一方、監視局8aは、接続要求信号Biを受信すると、接続要求信号Biが所定の条件を満足しているときに、応答信号Eiを送信する(d2)と共に、データ収集送信処理部にデータ要求する(d3)。
【0061】
監視局8aのデータ収集送信処理部は、代表局10からのデータ要求があると、バランサ4の状況を検知するリミットセンサ12及びリミットセンサ13の状態を無線機を介して送信する(d4)。この監視局8aから送信されるデータのフォーマットは図7に示す256バイト長の構成となっている。
【0062】
一方、代表局10の第2の無線機23は、監視局8aからのセンサデータを受信すると、このデータをデータ収集処理部24に送出する(d5)。
【0063】
データ収集処理部24は、監視局8aからのセンサデータをメモリ47に記憶する。この監視局8aからのセンサデータは図8に示すように、予約領域を含んで256バイト長で送信され、代表局10において実際のデータ領域のみがメモリ47に記憶される。
【0064】
そして、代表局10のデータ収集処理部24は監視局8aとの通信が終了すると(d6)、次の監視局8bのIDを実際に書き込んだ接続要求信号Biを第2の無線機23から送信させて監視局8bからのセンサデータを収集する。このような通信を代表局10は監視局8eまで順次行う。
【0065】
すなわち、代表局10は、代表局10からの電波が到達する範囲に配置されている複数の監視局8に対して、監視局を指定して所定時間毎にポーリングで各センサのデータを予め収集している。
【0066】
このため、鉄道電気設備が一つのエリアに混在していて、監視局同士が近接して配置されていても、互いの監視局同士の電波が干渉して代表局10に送信されることがない。
【0067】
一方、スタート駅において移動親局9を電車1の運転士に渡してスタートと共に、移動親局9の電源をオンさせると、移動親局9は相手局不特定の接続要求信号Aiを送信しつづける(d10)。電車1の速度は20km/H〜144km/H程度が望ましい。
【0068】
この接続要求信号Aiは図3の(a)に示すように、ビット同期a1、フレーム同期a2、呼出名称信号a3(鉄道電気設備)、自局IDa4(移動親局)、相手局IDa5(監視局ID)、コマンドa6(開局)とから構成され、相手局IDは単に「000…」にされている。つまり、実際の相手局IDは書き込まれていない。
【0069】
次に、代表局10の第1の無線機22は、移動親局9からの接続要求信号Aiを受信し、この接続要求データAiが所定の条件を満足しているかどうかを判定し、所定の条件を満足している場合は接続応答信号を移動親局9に送信する(d11)と共に、データ要求を監視局データ収集処理部24に送出する(d12)。
【0070】
前述のd11においては、第1の無線機22の自局ID書込手段34が受信した接続要求データAiに代表局10のIDを書き込んだ後に、開局判定手段35に判定させる。
【0071】
次に、代表局10の監視局データ収集処理部24は、第1の無線機22からのデータ要求が入力すると、メモリ47の各監視局のセンサデータを一組のデータにして第1の無線機22に出力して送信させる(d13)。
【0072】
この一組のデータとは、図9に示すフォーマット形式で送信され、長さは256バイト長を維持して、各監視局のセンサデータを一度に移動親局9に送信している。
【0073】
すなわち、移動親局9は最下位の子局である監視局8と直接通信を行わないで中間に位置している代表局10の第1の無線機22とのみ通信を行っている。
【0074】
<他の実施の形態>
図10は他の実施の形態の概略構成図である。上記の実施の形態においては、代表局10を一台として説明したが、センサの数が非常に多く、監視局8もE台以上配置した場合は、図10に示すように、E台の監視局8を受け持つ代表局10aと残りの台数の監視局を受け持つ代表局1bとを配置してもよい。但し、代表局10aと代表局10bとの間隔は、互いの電波が干渉しない距離(例えば300m以上)とする。
【0075】
また、移動親局9に関しては、無線機を一台としたが2台の無線機を備え、いずれか一方が休止しているとき他の無線機を動作させることによって、小電力無線設備の通信規定を維持しながら連続的に監視局のデータを収集させてもよい。
【0076】
なお、上記実施の形態では、鉄道電気設備の状況を電波で収集するシステムとしたが例えば道路の信号等の状況を検知するようなシステムであってもよい。
【0077】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、移動体に設けらた親局と、前記移動体の移動路に沿って設けられた監視局と、これらの監視局を代表する代表局と、支柱の電気設備のセンサをこの支柱に設けた監視局に接続したシステムを構築する。
【0078】
そして、代表局が一定時間毎にこれらの監視局に対して通信(相手局特定)を行って各センサの状況を収集し、また移動体が代表局のエリア内に到達してその移動体に搭載された親局からの相手局不特定の接続要求信号を受信したとき、予め収集した各監視局の収集データを親局に送信する。
【0079】
すなわち、親局は代表局とのみ通信を行い、監視局は代表局とのみ通信を行うので、所定エリア内に複数の電気設備が配置されていて、複数の監視局同士を隣接して配置しても、監視局同士は電波の干渉がないという効果が得られている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態の鉄道電気設備の状況収集システムの概略構成図である。
【図2】 監視局の電力供給タイミングの説明図である。
【図3】 接続要求信号のフォーマット構成の説明図である。
【図4】 代表局の概略構成図である。
【図5】 代表局の電力供給タイミングの説明図である。
【図6】 代表局の詳細構成図である。
【図7】 移動親局と代表局と監視局との通信シーケンス図である。
【図8】 監視局のセンサデータのフォーマット構成図である。
【図9】 代表局の収集データのフォーマット構成図である。
【図10】 他の実施の形態の概略構成図である。
【図11】 従来の鉄道電気設備のデータ収集の説明図である。
【符号の説明】
1 電車
2 トロリー線
3 支柱
4 バランサ
8 監視局
9 移動親局
10 代表局
12 リミットセンサ
14 ソーラ電池
22 第1の無線機
23 第2の無線機
24 データ収集処理部
30 第1の送受信器
33 受信データ取込手段
34 自局ID書込手段

Claims (5)

  1. 移動体に設けらた親局と、該移動体の移動路に沿って所定間隔で配置された移動体のための電気設備と、該電気設備毎に設けられ該電気設備の状況を検出するためのセンサと、前記電気設備が設置されている設置場所毎に設けられそれぞれが該設置場所の電気設備のセンサに接続された監視局と、前記移動路の所定のエリア毎に設けられこのエリア内に存在する前記監視局を管轄する代表局とを備えた鉄道電気設備の状況収集システムであって、
    前記監視局は、
    当該監視局を特定するIDを含む第1の接続要求情報を当該監視局を管轄する前記代表局から受信したとき、当該監視局に接続されている前記センサからの電気設備の状況及び当該監視局のID並びに当該監視局を管轄する代表局のIDを組み合わせた第1の応答情報をこの代表局に送信する手段と
    を備え、
    前記代表局は
    当該代表局が管轄する監視局に対して一定時間毎にこれらの監視局のIDを含む前記第1の接続要求情報を送信する手段と、
    この第1の接続要求情報を送信して、当該代表局が管轄する監視局から前記第1の応答情報を受信したとき、これを第1の収集データとして第1のメモリに記憶する手段と、
    前記親局から第2の接続要求情報を受信したとき、前記第1のメモリに記憶されている前記第1の収集データを一組にした第2の応答情報を前記親局に送信する手段と
    を備え、
    前記親局は、
    相手局不特定で前記代表局と接続するための前記第2の接続要求情報を送信する手段と、
    前記第2の接続要求情報を送信した代表局から前記第2の応答情報を受信したとき、これを第2の収集データとして受信時間に対応させて第2のメモリに収集する手段と
    を有することを特徴とする鉄道電気設備の状況収集システム。
  2. 前記監視局及び代表局は、
    それぞれがソーラバッテリに接続されていることを特徴とする請求項1記載の鉄道電気設備の状況収集システム。
  3. 前記代表局は、
    前記移動体の親局と通信を行う第1の無線機と、
    前記管轄の監視局と通信を行う第2の無線機と、
    前記第1及び第2の無線機に接続され、一定時間毎に前記第2の無線機から前記管轄の監視局のIDを含む前記第1の接続要求情報を送信させて、前記第2の無線機が受信した前記管轄の監視局からの前記第1の応答情報を前記第1の収集データとして前記第1のメモリに記憶する一方、前記第1の無線機が前記親局から前記第2の接続要求情報を受信したとき、前記第1のメモリの第1の収集データを前記第1の無線機に送出して前記第2の応答情報として前記親局に送信させるデータ収集処理部と、
    前記第1の無線機に、前記ソーラバッテリからの所定の電力を常時供給しながら前記第2の無線機に、前記ソーラバッテリからの所定の電力を所定間隔で供給する電力供給制御部と
    を有することを特徴とする請求項1又は2記載の鉄道電気設備の状況収集システム。
  4. 前記監視局は、
    小型低消費無線設備の送受信器を備え、接続しているセンサの状況が変化したとき、前記送受信器に電力を供給して所定の間受信状態とし、この受信状態の間に当該監視局を管轄する前記代表局からの第1の接続要求情報を受信したとき、前記第1の応答情報を前記送受信器によって当該監視局を管轄している前記代表局に送信させることを特徴とする請求項1、2又は3記載の鉄道電気設備の状況収集システム。
  5. 前記代表局の第1の無線機は、
    前記ソーラバッテリからの電力が常時供給される小型低消費無線設備の第1の送受信器と、
    前記第1の送受信器からの受信信号が前記親局からの第2の接続要求情報を示しているときは、この第2の接続要求情報に当該代表局のIDを書き込んで、前記第1の送受信器送出する第1の自局ID書込手段と、
    前記監視局からの第1の接続要求情報当該代表局のIDが書き込まれているとき、この第1の接続要求情報を受付けて、前記データ収集処理部が第1のメモリに収集した前記収集データを一組にして前記第1の無線機に送出して前記親局に前記第2の応答情報として送信させる手段と
    を備え、
    前記第2の無線機は、
    前記ソーラバッテリからの電力が所定間隔で供給される小型低消費無線設備の第2の送受信器と、
    前記データ収集処理部からの前記当該代表局が管轄している監視局のIDを当該代表局からの前記第1の接続要求情報に書き込んだ後に、その第1の接続要求情報を前記第2の送受信器から送信させる第2の自局ID書込手段と、
    前記第2の送受信器が、当該代表局が管轄している監視局から前記第1の応答情報を受信したとき、その第1の応答情報を前記データ収集処理部に送出する手段と
    を有することを特徴とする請求項3又は4記載の鉄道電気設備の状況収集システム
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