JP6761694B2 - 無線通信システムおよび無線通信方法 - Google Patents

無線通信システムおよび無線通信方法 Download PDF

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Description

本発明は、予め定められた地理的経路上に固定配置されたセンサ等と通信するのに好適
な、無線通信システムおよび無線通信方法に関する。
輸送システムのうち、鉄道分野においては、例えば営業列車などを用いて、多頻度で設
備状態に関するデータを計測し、設備の劣化状態を高精度に推定する研究が行われている
。そして、鉄道に代表される輸送システムを構成する設備のメンテナンスコストを低減さ
せるため、設備の状態を人手で計測する代わりに、設備に取り付けられたセンサで設備の
状態を計測し、センサに接続された端末無線装置が計測データを無線通信により列車上に
配備された集約無線装置に送信する列車無線システムがある(例えば特許文献1を参照)
特許文献1にあるように、現状では、センサ駆動のため外部より電源供給することは難
しいため、センサには太陽光発電素子およびキャパシタなどの蓄電素子が搭載されるが、
それらは極めて小容量とならざるを得ない。冬季や曇天時などでも安定してデータ計測す
るためには、センサ及び端末無線装置自体の省電力が要求される。そこで、無線通信で消
費する電力を低減するために、非特許文献1で提示される類の低電力消費の無線通信規格
が用いられる。
特開2012−16990号公報
IEEE 802.15.4−2003 Wireless Medium Access Control (MAC) and Physical Layer (PHY) Specifications for Low−Rate Wireless Personal Area Networks (LR−WPANs),IEEE Computer Society,Section 7.5.1.3
特許文献1にある列車無線システムにより、軌道上の設備に設置されたセンサが設備の
状態について計測した計測データを、高速で移動する列車上の集約無線装置が収集するこ
とが可能になった。しかしながら、無線通信可能な領域に複数の端末無線装置が配置され
ていた場合、同領域内で一時点において無線チャネルを使用し無線通信可能な端末無線装
置は1つであるため、無線送信権の取得処理と取得待ち時間が生じる。さらに、列車上の
集約無線装置がこれら複数の端末無線装置が送信する計測データを受信できるのは、端末
無線装置の無線通信可能領域に存在する時のみである。このため、高速移動(例えば時速
200km超)する列車が無線通信可能領域を通過する間に全ての計測データを受信すること
が困難である。
無線通信に使用する無線チャネルについて、端末無線装置と集約無線装置に異なる無線
チャネルを予め割り当て固定し、無線チャネルの数以上の集約無線装置を列車上に配置す
ることで、列車が無線通信可能領域を通過する間に全ての計測データを受信することを容
易にできる。
しかしながら、軌道上の設備に設置されたセンサの数が多く、使用する無線チャネルが
多くなった場合、列車に配置する集約無線装置もその分多く配置する必要がある。列車に
配置できる集約無線装置の数に制限がある場合においては、集約無線装置を必要な数だけ
配置できない。
さらに、端末無線装置と集約無線装置に異なる無線チャネルを予め割り当て固定する場
合、移動する列車がある端末無線装置との無線通信可能領域を通過する際に、無線通信可
能な集約無線装置の数が、全ての端末無線装置と集約無線装置に同じ無線チャネルを割り
当てる特許文献1にある列車無線システムの場合と比較し少なくなるため、全ての計測デ
ータを受信するのが困難となる。
本発明は、この課題を解決するものである。本発明は、無線通信可能な領域に端末無線
装置が複数配置されていた場合においても、列車上の集約無線装置がこれら複数の端末無
線装置が送信する計測データを、無線通信可能領域を通過する間に全て受信することを容
易にするものである。
上記課題を解決する本発明の一側面は、車両の移動経路に沿って設けられた複数の端末
無線装置と、車両に搭載される複数の集約無線装置とを備え、車両の移動中に端末無線装
置が集約無線装置と無線通信を行う無線通信システムである。このシステムでは、端末無
線装置と集約無線装置が無線により通信可能な空間としてゾーンを定義する。集約無線装
置は、端末無線装置が送信した無線パケットを受信する無線通信部と、無線通信設定テー
ブルを格納する不揮発性記憶部を備える。無線通信設定テーブルは、端末無線装置を特定
する端末無線装置識別子と、端末無線装置識別子に対応付けられた無線チャネルのチャネ
ル情報を格納し、同一のゾーンに、複数の端末無線装置が含まれる場合には、複数の集約
無線装置が、それぞれ異なる無線チャネルにより、無線パケットを受信し、同一のゾーン
に、単一の端末無線装置が含まれる場合には、複数の集約無線装置が、同一の無線チャネ
ルにより、無線パケットを受信するように、無線通信設定テーブルのチャネル情報を設定
している。
本発明の他の一側面は、車両の移動経路に沿って設けられた複数の端末無線装置と、車
両に搭載される複数の集約無線装置とを備え、端末無線装置と集約無線装置が無線通信に
て通信する無線通信方法である。この方法では、複数の集約無線装置は、其々が無線通信
のための独自の制御情報を用いる。制御情報は、端末無線装置を一意に識別する端末無線
装置識別子と、端末無線装置識別子で識別される端末無線装置が属するゾーンを識別する
ゾーン識別子と、端末無線装置識別子で識別される端末無線装置と通信するためのチャネ
ルを特定するチャネル番号と、集約無線装置が通信する端末無線装置の時間的順序を特定
する順序情報と、を有する。チャネル番号は、複数の集約無線装置が用いる複数の制御情
報において、同一のゾーンに属する端末無線装置では重複しないように設定されており、
複数の集約無線装置は、自己の位置情報と制御情報で定まるタイミングで、次に通信する
べき端末無線装置のためにチャネルの設定を行う。
本発明の他の一側面は、車両の移動路線に沿って設けられたセンサと、センサに接続さ
れている端末無線装置と、車両に搭載される複数の集約無線装置と、データ処理装置とを
備え、センサが計測したデータを、端末無線装置が、集約無線装置のいずれかまたは全て
に無線通信にて伝送する沿線モニタリングシステムである。このシステムでは、端末無線
装置は少なくとも、センサを用いて任意の設備の状態を計測する計測部と、計測部で得ら
れた計測データを含む無線パケットを集約無線装置に送信する無線部を具備する。データ
処理装置は少なくとも、端末無線装置の設置位置と、無線通信に使用する無線チャネルの
情報を保存する不揮発性記憶部と、集約無線装置が、端末無線装置と無線通信するために
用いる無線チャネルを計算する処理部と、計算結果を集約無線装置に転送する入出力イン
タフェースを備える。集約無線装置は少なくとも、端末無線装置が送信した無線パケット
を受信する無線通信部と、データ処理装置から無線通信に使用する無線チャネルの情報を
受け取る入出力インタフェースと、データ処理装置から転送される無線チャネルの情報を
保存する不揮発性記憶部を備える。そして、端末無線装置が送信する無線パケットを、車
両の異なる位置に搭載した複数の集約無線装置で受信する。
以上の手段により、端末無線装置が無線通信可能な領域に複数配置されている場合でも
、車両上の集約無線装置は無線通信可能領域を通過する間に受信することが容易となる。
本発明の実施例1における沿線モニタリングシステムの構成概念図である。 上記実施例1におけるデータ処理装置の構成ブロック図である。 上記実施例1における集約無線装置の構成ブロック図である。 上記実施例1におけるデータテーブルである端末無線装置情報テーブルの表図である。 上記実施例1におけるデータテーブルである無線通信設定テーブルの表図である。 上記実施例1におけるデータテーブルである端末無線装置情報テーブルから無線通信設定テーブルを生成するフローチャートである。 上記実施例1における集約無線装置の動作を説明するフローチャートである。 本発明の実施例2における沿線モニタリングシステムの構成概念図である。 上記実施例2における計測データ受信メッセージの構成図である。 上記実施例2における集約無線装置の動作を説明するフローチャートである。 上記実施例3における沿線モニタリングシステムの構成概念図である。 上記実施例3における集約無線装置の動作を説明するフローチャートである。
以下に、本発明の実施の形態について添付の図面を参照しながら説明する。ただし、本
発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。本発明の思
想ないし趣旨から逸脱しない範囲で、その具体的構成を変更し得ることは当業者であれば
容易に理解される。
以下に説明する発明の構成において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の
符号を異なる図面間で共通して用い、重複する説明は省略することがある。また、同一部
分又は同様な機能を有する部分が複数あり、これらを区別する必要がある場合には、同じ
符号に添え字を付して区別することがある。また、区別する必要がない場合には、添え字
を省略して示す場合がある。
図面等において示す各構成の位置、大きさ、形状、範囲などは、発明の理解を容易にす
るため、実際の位置、大きさ、形状、範囲などを表していない場合がある。このため、本
発明は、必ずしも、図面等に開示された位置、大きさ、形状、範囲などに限定されない。
最初に実施例の概要を説明する。以下の実施例では、予め定められた地理的経路上を移
動する車両に複数の集約無線装置を搭載し、端末無線装置と通信する構成を例に説明する
。端末無線装置は、特定の無線チャネルを用いて、例えば付属するセンサで得られた計測
データを周期的に送信する。
無線通信可能な領域に複数配置されている端末無線装置は、お互い異なる無線チャネル
を用いて計測データを送信する。車上の各集約無線装置も同様にお互い異なる無線チャネ
ルを使用する。これにより一時点に複数の端末無線装置が通信可能となる。
端末無線装置が集約無線装置との通信に使用する無線チャネルは、端末無線装置を対象
の設備に設置する際に設定する。また、車両が走行を開始する地点を基点とし、この基点
から、車両が予め定められた地理的経路上を移動する際に、車両に搭載された集約無線装
置が、端末無線装置に遭遇する順番も、端末無線装置を対象の設備に設置する際に、記録
する。
車両走行時に、車両に搭載された集約無線装置が遭遇する端末無線装置の順番と、その
端末無線装置が使用する無線チャネルを識別する無線チャネル番号から、各集約無線装置
が車両走行時に端末無線装置と通信するために使用する無線チャネル及びその順番を、車
両走行前に設定する。車両走行時において、各集約無線装置は、端末無線装置から計測デ
ータを受信するか、あるいは次に遭遇する端末無線装置と無線通信可能な領域内に入った
ときに、この順番に従い無線チャネルを切り替える。
同一の無線通信可能な領域に含まれる複数の送信装置が同時に無線によりデータを送信
しようとした場合、送信装置間で送信権取得の待ち時間が生じるため、移動する車両内の
複数の受信装置が、送信された全てのデータを受信する前に、無線通信可能な領域を通過
する惧れがある。本実施例では、例えば、同一の無線通信可能な領域に含まれる端末無線
装置は、それぞれ異なる無線チャネルによりそれぞれ無線パケットを送信する。例えば、
移動する車両上の集約無線装置aは端末無線装置aと同じ無線チャネルにより無線パケッ
トを受信し、集約無線装置bは端末無線装置bと同じ無線チャネルにより無線パケットを
受信し、集約無線装置cは端末無線装置cと同じ無線チャネルにより無線パケットを受信
する。集約無線装置は、車両走行前に計算された通信用の無線チャネルとその使用順を元
に、車両走行中に使用する無線チャネルを切り替え、端末無線装置が送信する無線パケッ
トを受信する。さらに詳細な構成及び効果は、以下の実施例により明らかになるであろう
(1.全体構成)
図1は実施例1の全体構成である。センサに付随する端末無線装置1が、計測データを
無線パケット3により、列車上の集約無線装置(ゲートウェイ)2に送信する。集約無線
装置2は、受信した計測データをさらに上位の装置に有線あるいは無線で転送する。ある
いは、計測データを集約無線装置2に付随する記憶装置に格納する。点線で囲む領域4は
端末無線装置1と集約無線装置2が無線により通信可能な空間を示す無線通信可能領域で
あり、以後ゾーンと呼称する。
車両5の走行前に、データ処理装置7にて、端末無線装置1を配置した際に記録した地
理的情報から、集約無線装置2が通信に使用する無線チャネルを計算し、無線パケット8
にて集約無線装置2に計算結果を転送する。
(2.ゾーン)
ゾーン4とは、端末無線装置1と集約無線装置2が無線により通信可能な空間であり、
図1では点線で囲まれるゾーン4として示す。ゾーンはゾーン識別子にて一意に識別する

ゾーンには端末無線装置1が一つしか含まれない場合もあれば、複数含まれる場合もある
。例として図1のゾーン4には、端末無線装置1−a、1−b、1−cの3つが含まれる

ゾーンの大きさはシステム構成や無線装置の性能にもよるが、例えば半径数十〜数百メー
トル程度である。
端末無線装置1と集約無線装置2が通信可能な範囲は端末無線装置1毎に微妙に異なる
が、本明細書では、例えば3つの端末無線装置1−a、1−b、1−cが同時に所定の集
約無線装置2と通信可能な範囲をゾーン4としている。すなわち、3つの端末無線装置の
通信可能な範囲の重複部分を、ゾーン4のように定義している。すなわち、図1のゾーン
4は、集約無線装置2が端末無線装置1−a、1−b、1−cのいずれとも通信可能な範
囲である。ゾーン4に含まれる端末無線装置1の数は1個以上で自由に設定できるが、列
車に搭載される集約無線装置2の数以下であるとする。
(3.複数端末無線装置との同時無線通信)
図1では、ゾーン4内に3つの端末無線装置1が存在する。非特許文献1に示すように
ゾーン4内では同じ無線チャネルにより同時に複数の無線通信を行うことが出来ない。そ
こで、列車上の集約無線装置2がゾーン4を通過する間に複数の(理想的には全ての)端
末無線装置1から送信される無線パケット3を受信出来るように、端末無線装置1はそれ
ぞれ異なる無線チャネルを使用して通信を行う。
集約無線装置2は、どの端末無線装置1がどの無線チャネルを使用して無線通信を行う
かを通信前に認識し、無線通信の設定を行う。データ処理装置7は各集約無線装置2がこ
れを実施するために必要な情報を無線通信設定テーブル(図5を用いて後に説明する)と
して生成し、車両走行前に各集約無線装置2の不揮発記憶領域に設定する。
データ処理装置7は無線通信設定テーブルを生成するために、端末無線装置1が使用す
る無線チャネルと、車両が端末無線装置1に遭遇する順番と、端末無線装置1の配置位置
と、端末無線装置1が所属するゾーンと、端末無線装置1が無線通信可能な距離を記した
端末無線装置情報テーブル(図4を用いて後に説明する)を使用する。
(4.データ処理装置の構成)
図2にデータ処理装置7の構成を示す。データ処理装置7は、データを処理する処理部
201と、処理のために一時的にデータを格納する記録部202と、外部とのデータの入
出力を行う入出力インタフェース203と、永続的にデータを保存するための不揮発性記
憶部204と、集約無線装置2と通信を行う無線通信部205と、これらの間でデータの
通信を行うためのバス206を具備する。
データ処理装置7は、不揮発性記憶部204に、端末無線装置情報テーブル400と無
線通信設定テーブル500を記憶している。データ処理装置7は、無線通信設定テーブル
500を、無線通信部205を介し、集約無線装置2の不揮発性記憶部305に転送する
ことができる。
以下で説明するように本実施例では、端末無線装置情報テーブル400と無線通信設定
テーブル500は、データ処理装置7で自動的に生成し、集約無線装置2に無線で転送す
ることにしている。ただし、このようなテーブルの情報は、汎用のコンピュータを用いて
、あるいは、手作業でも作成することができる。また、テーブルは、有線もしくは可搬性
記録媒体を介して、集約無線装置2に格納することもできる。
(5.集約無線装置の構成)
図3に集約無線装置2の構成を示す。集約無線装置2は、端末無線装置1からの無線パ
ケット3とデータ処理装置7からの無線パケット8を受信する無線通信部301と、デー
タを処理する制御部302と、処理のために一時的にデータを格納する記録部303と、
衛星等より位置情報を取得するGNSS(Global Navigation Satellite System)304
と、永続的にデータを保存するための不揮発性記憶部305と、これらの間でデータの通
信を行うためのバス306を具備する。
不揮発性記憶部305は、無線通信設定テーブル500を格納する。無線通信設定テー
ブル500は、集約無線装置2が端末無線装置1からの送信を受信するための設定を行う
ための情報である。これは、データ処理装置7が格納する無線通信設定テーブル500の
少なくとも一部のコピーとなる。
(6.端末無線装置情報テーブルの生成)
図4に端末無線装置情報テーブル400の構成例を示す。端末無線装置情報テーブル4
00内の情報は、端末無線装置1の製造時及び配置時に決定される。これを電子記録とし
、例えば、データ処理装置7の無線通信部205を介す等して不揮発性記憶部204に保
存する。
図4(a)に示すように、端末無線装置情報テーブル400は、端末無線装置識別子4
01と、基点6からの配置順402と、端末無線装置の緯度403と、端末無線装置の経
度404と、ゾーン識別子405と、ゾーン内の端末無線装置数406と、無線通信可能
距離407と、無線チャネル番号408を1レコードにしたデータテーブルである。
端末無線装置識別子401は端末無線装置1の識別子であり、端末無線装置製造時に決
定される。
基点6からの配置順402は端末無線装置1が基準点、例えば基点6からみて距離的に
何番目に配置されているかを示す順序であり、端末無線装置1の設置時に決定される。こ
の順序情報は、列車すなわち集約無線装置2が端末無線装置1と遭遇する順序を反映して
いる。
緯度403は、端末無線装置1の配置箇所の緯度であり、端末無線装置設置時に決定さ
れる。経度404は、端末無線装置1の配置箇所の経度であり、端末無線装置設置時に決
定される。これらは位置を示す情報であれば、緯度経度に限る必要はない。
ゾーン識別子405はゾーン4の識別子であり、端末無線装置1の配置時に決定される
。ゾーン内の端末無線装置数406は、ゾーン識別子で指定されるゾーンに含まれる端末
無線装置1の数であり、端末無線装置配置時に端末無線装置の緯度と経度と無線通信可能
距離等から決定される。
無線通信可能距離407は、端末無線装置1が無線通信可能な距離であり、端末無線装
置製造時に装置性能や環境等に基づいて決定される。
無線チャネル番号408は端末無線装置1が無線通信に使用する無線チャネルの番号で
あり、端末無線装置設置時に決定される。
図4(b)の例では、ゾーン識別子405が「1」を有するゾーン4内には、端末無線
装置識別子401が「SN0024」「SN0012」「SN0413」である3つの端
末無線装置1が存在する。これらの使用する無線チャネルは、無線チャネル番号408で
示すように、それぞれ「26」「11」「19」の異なるチャネルに設定されている。従
って、同一のゾーン内でも同時の通信が可能となる。チャネルは例えば10〜20種類の
周波数帯から選択し、ゾーン内で重複しないように割り振ればよい。なお、周波数以外の
手段を用いてチャネルを分離してもよい。
以上のように、端末無線装置情報テーブル400に含まれる内容は、端末無線装置1設
置時に決まる。端末無線装置情報テーブル400は管理者等が手作業で作成してもよいし
、コンピュータ等により自動的に生成してもよいが、電子情報として記録する。
(7.無線通信設定テーブルの生成と転送)
図5は、無線通信設定テーブル500の例を示す表図である。
図6は、無線通信設定テーブル500を生成する処理例600を示すフローチャートで
ある。
データ処理装置7は、車両5の走行前(すなわち集約無線装置2の通信前)に、端末無
線装置情報テーブル400を、入出力インタフェース203を介して不揮発性記憶部20
4に格納し、図5に示す無線通信設定テーブル500を、図6に示す処理で生成する。そ
して、無線通信設定テーブル500を、無線通信部205を介す等して、集約無線装置2
の不揮発性記憶部305に転送する。
図5(a)に示すように、無線通信設定テーブル500は、端末無線装置識別子501
と、基点6からの配置順502と、端末無線装置の緯度503と、端末無線装置の経度5
04と、無線通信可能距離507と、無線チャネル番号508を1レコードにしたデータ
テーブルである。
図6では、データ処理装置7の処理部201が、例えば記録部202や不揮発性記憶部
204に格納されたプログラムを、ハードウェア資源を用いて実行することにより、以下
の各処理を実行する。
開始600の後、処理601にて、端末無線装置情報テーブル400内のレコードを、
基点6からの配置順402が昇順となるよう並び替える。図4(b)(c)にて並べ替え
の例を示す。
図4(b)に示す端末無線装置情報テーブル例(並べ替え前)400Aは、処理601
にて並べ替える前の端末無線装置情報テーブルの例である。図4(c)に示す端末無線装
置情報テーブル例(並べ替え後)400Bは、処理601にて基点6からの配置順402
が昇順となるように並べ替えた端末無線装置情報テーブルである。この例では、レコード
の総数M=7としている。
端末無線装置情報テーブル(並べ替え後)400Bは、集約無線装置2が通信すべき端
末無線装置1を、通信すべき順に並べ替えたものであり、基点6からの配置順402がそ
の順序を示している。端末無線装置情報テーブル(並べ替え後)400Bを参照すること
により、例えば端末無線装置識別子「SN0413」の装置は、端末無線装置識別子「S
N0024」より後に通信し、端末無線装置識別子「SN0019」より先に通信すると
いうことが分かる。
続いて処理602を実行する。処理602にて、列車に搭載される集約無線装置2の総
数を示す変数Cに列車に搭載される集約無線装置2の総数を代入する。続いて処理603
を実行する。図1における例では、変数Cの値は3となる。
処理603にて、端末無線装置情報テーブル400内のレコードの総数を示す変数Mに
端末無線装置情報テーブル400内のレコードの総数を代入する。図4における例では、
変数Mの値は7となる。続いて処理604を実行する。
処理604にて、処理部201が記録部202に次に読み込む端末無線装置情報テーブ
ル400内のレコードの番号を示す変数mに1を代入する。続いて処理610を実行する
。処理610にて、変数mの値が変数Mの値を超えないかどうかを検査する。超える場合
は、処理605にて車両に搭載される各集約無線装置2に無線通信設定テーブル500を
、無線通信部205を介して転送し、処理を終了する。超えない場合は、集約無線装置識
別子の値を示す変数cに1を代入し、処理620を実行する。
処理620にて、変数cの値が変数Cの値を超えないかどうかを検査する。超える場合
は、変数mにゾーンの端末無線装置数を示す変数kの値を加える処理612を実行する。
変数kには、端末無線装置情報テーブル400内のレコードmにおける、ゾーン内の端末
無線装置の個数406を代入する。処理612を実行後、処理610を実行する。
超えない場合は、ゾーン内の端末無線装置数を示す変数kに端末無線装置情報テーブル
400内のレコードmにおける、ゾーン内の端末無線装置数406を代入する処理621
を実行し、続いて処理622を実行する。
処理622にて、変数cの値で示される集約無線装置2が通信する端末無線装置1の情
報が記載された、端末無線装置情報テーブル400内のレコードを示す変数rにm+((
c+k−1) mod k)を代入する。ここで「mod」は、数値を除数kで割ったと
きの余りを返す演算である。続いて処理623を実行する。
処理623にて、変数cの値で示される集約無線装置2用の無線通信設定テーブル50
0に、端末無線装置情報テーブル400内のレコードrにおける端末無線装置識別子40
1と基点6からの配置順402と緯度403と経度404と無線通信可能距離407と無
線チャネル番号408を1つの新しいレコードとして挿入する。
処理624にて、変数cに1を加える。その後、処理620を実行する。
(8.無線通信設定テーブル)
以上のように作成された無線通信設定テーブル500は、端末無線装置1と集約無線装
置2の通信条件を設定するものである。各集約無線装置2は、無線通信設定テーブル50
0により、自装置がどのようなスケジュールで各端末無線装置1と通信するかを事前に知
ることができ、事前のチャネル設定が可能となる。
図5(b)(c)(d)に示す500aと500bと500cは、車両に搭載される集
約無線装置2の数が図1の例における3であり、端末無線装置情報テーブルが図4の例4
00A,400Bであった場合の無線通信設定テーブルの例である。
図5(b)の無線通信設定テーブル例500aは、集約無線装置2−aが使用する無線
通信設定テーブルである。図5(c)の無線通信設定テーブル例500bは、集約無線装
置2−bが使用する無線通信設定テーブルである。図5(d)の無線通信設定テーブル例
500cは、集約無線装置2−cが使用する無線通信設定テーブルである。其々のレコー
ド総数D=4である。この例では、各集約無線装置2が、自分の無線通信設定テーブル5
00を、不揮発性記憶部305に格納することにしたが、利用することができれば格納場
所は別の場所でもよい。
図5(b)(c)(d)の端末無線装置情報テーブル500a、500b、500cで
、端末無線装置識別子501が「SN0012」、「SN0024」、「SN0413」
で示される各端末無線装置1は、ゾーン識別子405が「1」で識別されるゾーンに属し
ている(図4参照)。このため、集約無線装置2は車両がゾーンを通過する際、これら3
つの端末無線装置と同時に通信する。「SN0012」との通信はc=1で識別される集
約無線装置2−aが無線チャネル番号「11」で識別される無線チャネルで無線パケット
3−aを受信し、「SN0024」との通信はc=2で識別される集約無線装置2−bが
無線チャネル番号「26」で識別される無線チャネルで無線パケット3−bを受信し、「
SN0413」との通信はc=3で識別される集約無線装置2−cが無線チャネル番号「
19」で識別される無線チャネルで無線パケット3−cを受信する。このように、各集約
無線装置2は、ゾーン識別子「1」のゾーンで、自装置の相手となる端末無線装置1と使
用チャネルを事前に認識し、通信チャネルを排他的に設定することができる。
端末無線装置識別子501が「SN0019」で示される端末無線装置は、ゾーン識別
子405が「2」で識別されるゾーンに属している(図4参照)。この例では、同ゾーン
内には他に端末無線装置1は存在しない。「SN0019」との通信は集約無線装置2−
a、2−b、2−c全てが無線チャネル番号13で識別される同じ無線チャネルで無線パ
ケット3を受信する。
図5のテーブルの作成方法の例としては、図6に示したフローがあるが、これに限るも
のではない。例えば、車両5が基点6から走行するのではなく、基点6に向かって走行す
る場合では、処理601はテーブル400内のレコードを基点6からの配置順402が降
順となるよう並べ替える。
(9.無線チャネルの切り替え)
図7は、集約無線装置の動作を説明するフローチャートである。集約無線装置2は、車
両5が走行中、無線通信設定テーブル500を元に端末無線装置1と通信するための無線
チャネルを切り替える。処理方法を図7に示す。
開始700の後、処理701にて、無線通信設定テーブル500内のレコードの総数を
示す変数Dに無線通信設定テーブル500内のレコードの総数を代入する。図5における
例では、変数Dの値は4である。続いて処理702を実行する。
処理702にて、制御部302が記録部303に読み込む無線通信設定テーブル500
内のレコードの番号を示す変数dに1を代入する。続いて処理703を実行する。
処理703にて、無線通信設定テーブル500内のレコード番号dの無線チャネル番号
508で示される無線チャネルを無線通信部301に設定する。続いて処理710を実行
する。
処理710にて、無線通信設定テーブル500内のレコードの番号を示す変数dで示さ
れるレコード内の、端末無線装置識別子501で示される端末無線装置から計測データを
受信した場合、処理740を実行する。受信していない場合、処理720を実行する。
処理740にて、いまだ未読込の無線通信設定テーブル500内のレコードがあるかど
うかを検査し、ある場合は次の端末無線装置との通信の準備をするため処理731を実行
する。ない場合は、集約無線装置2は、無線通信設定テーブル500内の最後のレコード
に記された端末無線装置1からの計測データの受信を完了したと判断し、処理を終了する
処理720にて、いまだ未読込の無線通信設定テーブル500内のレコードがあるかど
うかを検査し、ある場合は処理721を実行する。ない場合は、集約無線装置2は、無線
通信設定テーブル500内の最後のレコードに記された端末無線装置1からの計測データ
を受信しようとしていると判断し、処理710を実行する。
処理721にて、GNSS304より集約無線装置2の現在の緯度と経度を取得する。
続いて処理730を実行する。
処理730にて、処理721にて取得した集約無線装置2の現在の緯度と経度と、変数
dで示される無線通信設定テーブル500内のレコードの次のレコードの緯度503と経
度504から、集約無線装置2と端末無線装置識別子501で示される端末無線装置との
間の距離を計算する。そして、当該距離が、無線通信可能距離507より小さいかどうか
を検査する。
小さい場合は、集約無線装置2が次に通信する端末無線装置と通信可能になったと判断
し、処理731を実行する。それ以外の場合は、集約無線装置2は次に通信する端末無線
装置とまだ通信不能と判断し、処理710を実行する。
処理731にて、変数dに1を加える。続いて処理703を実行する。
以上のように、本実施例では無線通信設定テーブル500を参照しつつ、次に通信すべ
き端末無線装置1を特定し、当該端末無線装置1に割り当てられるチャネルを設定する。
先に述べたように、図5の無線通信設定テーブル500は、集約無線装置2が通信すべき
端末無線装置1の順序を示している。従って、集約無線装置2が現在通信している端末無
線装置1を認識していれば、次に通信すべき端末無線装置1は予め判明している。従って
、集約無線装置2は、次に通信すべき端末無線装置1と遭遇する前に、予め次に通信すべ
き端末無線装置1との通信に使用するチャネルを、無線通信部301に設定することがで
きる。
集約無線装置2は、次に遭遇する端末無線装置1との通信で使用するチャネルを、例え
ば集約無線装置2の位置情報を入力とし、集約無線装置2と次に通信すべき端末無線装置
1の位置関係により、設定する。図7の例では、集約無線装置2の現在の緯度経度座標を
取得して(721)、座標が無線通信設定テーブル500に格納された次の端末無線装置
1の無線通信可能距離507内であれば(730)、次に遭遇する端末無線装置1と無線
通信可能であると判断し、次に遭遇する端末無線装置1との通信で使用するチャネルを無
線通信部301に、設定している(703)。
ただし、制御方法は図7の方式に限るものではなく、例えば集約無線装置2の基点6か
らの線路上の距離に基づいて予め複数の切替えタイミングを設定しておき、集約無線装置
2の位置が当該距離に達した時点で順番にチャネル切替えを行ってもよい。切り替えるべ
きチャネルは、図5の無線通信設定テーブル500の無線チャネル番号508が示す順序
のとおりである。本実施例のような位置を基準にした切替え方式では、電波環境の変化等
に切替えタイミングが影響を受けないため、安定した制御が可能である。
(1.全体構成)
図8は実施例2の構成であり、集約無線装置2−a、2−b、2−cが車内LAN9に
より接続され、図9に示される計測データ受信メッセージ900を送受信できるほかは、
実施例1と同じ構成である。
図9は、計測データ受信メッセージ900の一例を示す図である。計測データ受信メッ
セージ900は、集約無線装置識別子901と端末無線装置識別子902を1レコードに
したデータである。集約無線装置識別子901は、集約無線装置2−a、2−b、2−c
を一意に識別する識別子である。端末無線装置識別子902は、当該集約無線装置2が受
信したデータの送信元となった端末無線装置1−a、1−b、1−cを一意に識別する識
別子である。
(2.端末無線装置による計測データ送信回数の低減)
(8.無線通信設定テーブル)で説明したように、図5の500a、500b、500
cの例では、端末無線装置識別子501が「SN0019」で示される端末無線装置1は
、図4のゾーン識別子405が「2」で識別されるゾーンに属しているが、同ゾーン内に
は他に端末無線装置は存在しない。この場合、集約無線識別子が1で示される集約無線装
置2−aと、集約無線識別子が2で示される集約無線装置2−bと、集約無線識別子が3
で示される集約無線装置2−cの3台と通信する可能性がある。このため、一つの端末無
線装置との通信を、車両5の異なる箇所に設置される複数の集約無線装置2が行おうとす
ることで、端末無線装置1からの計測データの受信漏れの可能性を低減している利点があ
る。
しかしながら、この端末無線装置1は3台の集約無線装置2とリンクを形成し、最大で
3回計測データを送信する可能性があり、計測データを送信するための消費電力が大きく
なる。そこで、図10に示す処理方法により、端末無線装置1の計測データ送信は1回で
済む用にし、消費電力を低減する。
(3.無線チャネルの切り替え)
図10は実施例2のフローチャートを示している。集約無線装置2は、車両5が走行中
、無線通信設定テーブル500を元に端末無線装置1と通信するための無線チャネルを切
り替える。処理方法を以下に説明する。
図10は集約無線装置の動作を説明するフローチャートである。開始1000の後、処
理1001にて、無線通信設定テーブル500内のレコードの総数を示す変数Dに無線通
信設定テーブル500内のレコードの総数を代入する。図5における例では、変数Dの値
は4である。続いて処理1002を実行する。
処理1002にて、制御部302が記録部303に読み込む無線通信設定テーブル50
0内のレコードの番号を示す変数dに1を代入する。続いて処理1003を実行する。
処理1003にて、無線通信設定テーブル500内のレコード番号dの無線チャネル番
号508で示される無線チャネルを無線通信部301に設定する。続いて処理1010を
実行する。
処理1010にて、各集約無線装置2は、車内LAN9より計測データ受信メッセージ
900を受信したかどうかを検査し、受信した場合は計測データ受信メッセージ900内
の端末無線装置識別子902が無線通信設定テーブル500のレコードdにおける端末無
線装置識別子501と同じかどうかを検査する。
同じ場合は、この時点で計測データの受信を試みている、無線通信設定テーブル500
のレコードdにおける端末無線装置識別子501で示される端末無線装置1から、他の集
約無線装置2が計測データを受信したと判断し、処理1050を実行する。そうでない場
合は、処理1020を実行する。
処理1020にて、無線通信設定テーブル500のレコードdにおける端末無線装置識
別子501で示される端末無線装置1から、計測データを受信したかどうかを検査する。
受信していた場合は、処理1021を実施する。受信していない場合は、まだ計測デー
タを受信していないと判断し、処理1030を実行する。
処理1021にて、受信メッセージ900を生成し端末無線装置識別子902に無線通
信設定テーブル500のレコードdにおける端末無線装置識別子501を設定し、車内L
AN9により他の全ての集約無線装置2へ送信する。続いて、処理1050を実行する。
処理1030にて、いまだ未読込の無線通信設定テーブル500内のレコードがあるか
どうかを検査する。ある場合は、処理1031を続いて実行する。ない場合は、集約無線
装置2は、無線通信設定テーブル500内の最後のレコードに記された端末無線装置1か
らの計測データを受信しようとしていると判断し、処理1010を実行する。
処理1031にて、GNSS304より集約無線装置2の現在の緯度と経度を取得する
。続いて処理1040を実行する。
処理1040にて、処理1031にて取得した集約無線装置2の現在の緯度と経度と、
変数dで示される無線通信設定テーブル500内のレコードの次のレコードで示される端
末無線装置の緯度503と経度504から、集約無線装置2と同端末無線装置識別子50
1で示される端末無線装置との間の距離が、無線通信可能距離507より小さいかどうか
を検査する。
小さい場合は、集約無線装置2が次に通信する端末無線装置と通信可能になったと判断
し、処理1051を実行する。それ以外の場合は、集約無線装置2は次に通信する端末無
線装置1とまだ通信不能と判断し、処理1010を実行する。
処理1050にて、いまだ未読込の無線通信設定テーブル500内のレコードがあるか
どうかを検査する。ある場合は、処理1051を続いて実行する。ない場合は、集約無線
装置2は、無線通信設定テーブル500内の最後のレコードに記された端末無線装置1か
らの計測データの受信を終了した判断し、処理を終了する。
以上の処理によれば、例えば、図5の500a、500b、500cの例では、端末無
線装置識別子501が「SN0019」の端末無線装置1に対しては、全ての集約無線装
置2−a、2−b、2−cが其々独自にチャネルを設定し、通信準備に入る。ここで、最
初に「SN0019」の端末無線装置1と通信に成功した集約無線装置2は、通信の成功
を他の集約無線装置に通知し、他の集約無線装置は当該通信準備をキャンセルし、次の通
信の準備に入る(処理1020〜1021、1010)。従って、端末無線装置1は一つ
の集約無線装置2とのみ通信し、それ以上の通信を行わなくて済む。
(1.全体構成)
図11は実施例3の構成であり、車両5が車速センサ10を搭載し、車速信号を取得で
きるほかは、実施例2と同じ構成である。
(2.GNSSによる位置情報取得不能時における無線チャネルの切り替え)
実施例1及び2においては、車両5が地下やトンネル内を走行し衛星からの電波を受信
できない場合、GNSS304による集約無線装置2の位置情報が取得出来ない場合、位
置情報を基にした無線チャネルの切り替えが行えない。その場合、過去に取得済みの緯度
経度及び速度情報から、現在の集約無線装置2の緯度経度を推定し、その推定値を元に、
次に通信する端末無線装置1との無線通信可能距離内に到達したかどうかを判定する。
図12は実施例3のフローチャートを示している。開始1200の後、処理1201に
て、無線通信設定テーブル500内のレコードの総数を示す変数Dに無線通信設定テーブ
ル500内のレコードの総数を代入する。図5における例では、変数Dの値は4である。
続いて処理1202を実行する。
処理1202にて、制御部302が記録部303に読み込む無線通信設定テーブル50
0内のレコードの番号を示す変数dに1を代入する。続いて処理1203を実行する。
処理1203にて、無線通信設定テーブル500内のレコード番号dの無線チャネル番
号508で示される無線チャネルを無線通信部301に設定する。続いて処理1210を
実行する。
処理1210にて、無線通信設定テーブル500内のレコードの番号を示す変数dで示
されるレコード内の、端末無線装置識別子501で示される端末無線装置から計測データ
を受信した場合、処理1250を実行する。受信していない場合、処理1220を実行す
る。
処理1250にて、いまだ未読込の無線通信設定テーブル500内のレコードがあるか
どうかを検査し、ある場合は次の端末無線装置との通信の準備をするため処理1251を
実行する。ない場合は、集約無線装置2は、無線通信設定テーブル500内の最後のレコ
ードに記された端末無線装置1からの計測データの受信を完了したと判断し、処理を終了
する。
処理1220にて、いまだ未読込の無線通信設定テーブル500内のレコードがあるか
どうかを検査し、ある場合は処理1221を実行する。ない場合は、集約無線装置2は、
無線通信設定テーブル500内の最後のレコードに記された端末無線装置1からの計測デ
ータを受信しようとしていると判断し、処理1210を実行する。
処理1221にて、車内LAN9を介して、車速センサ10より現在時刻tにおける車
速パルス周波数f(t)を取得し、時刻tにおける集約無線装置2の速度v(t)を計算
し制御部302あるいは不揮発性記憶部305に保持したのち、処理1230を実行する
。例として、速度v(t)は、線形近似によりv(t)= h×f(t)で計算できる。
係数hは、車速センサ10および車両5の仕様により決まるため、車両5の走行前に測定
し、決定するものとする。ただし、v(t)の計算方法はこの限りでない。
処理1230にて、GNSS304より集約無線装置2の現在の緯度と経度を取得する
。取得に成功した場合は処理1231を実行する。失敗した場合は処理1232を実行す
る。
処理1231にて、緯度経度取得成功時刻etに、処理1221にて取得した時刻tを
設定し、時刻tにおける緯度経度pos(t)に、処理1230にて取得した緯度経度を
設定する。続いて処理1240を実行する。
処理1232にて、緯度経度取得成功時刻からの経過時間dtに、緯度経度取得成功時
刻etと、処理1221にて取得した時刻tの差分を設定し、時刻tにおける速度v(t
)と、緯度経度取得成功時刻からの経過時間dtと、緯度経度取得成功時刻における緯度
経度pos(et)と、車両の移動経路と緯度経度との関係とに基づいて、処理1221
にて取得した時刻tにおける緯度経度の推定値を計算し、時刻tにおける緯度経度pos
(t)に設定する。
処理1240にて、処理1231あるいは処理1232において取得した、集約無線装
置2の現在時刻tにおける緯度経度pos(t)と、変数dで示される無線通信設定テー
ブル500内のレコードの次のレコードの緯度503と経度504から、集約無線装置2
と端末無線装置識別子501で示される端末無線装置との間の距離を計算する。そして、
当該距離が、無線通信可能距離507より小さいかどうかを検査する。
小さい場合は、集約無線装置2が次に通信する端末無線装置と通信可能になったと判断
し、処理1251を実行する。それ以外の場合は、集約無線装置2は次に通信する端末無
線装置とまだ通信不能と判断し、処理1210を実行する。
処理1251にて、変数dに1を加える。続いて処理1203を実行する。
以上のように、本実施例ではGNSS304より集約無線装置2の現在の緯度と経度を
取得することができなかった場合でも、過去にGNSS304が取得した集約無線装置2
の緯度及び経度と、過去に車速センサ10が取得した車速信号を元に計算した車両5の速
度を元に、集約無線装置2の現在の緯度と経度の推定値を計算し、無線通信設定テーブル
500を参照しつつ、集約無線装置2が次に遭遇する端末無線装置1との無線通信可能距
離内にあるかどうかを判定し、同距離内と判定した場合には、次に遭遇する端末無線装置
1と通信するための無線チャネルを、集約無線装置2の無線通信部301に、設定するこ
とができる。
ただし、車両5の速度の取得は、図11にあるように車両5に配置された車速センサ1
0の利用に限るものではない。
本実施例の集約無線装置2やデータ処理装置7における計算や制御等の機能は、記録部
(メモリ)202,303に格納されたプログラムが、処理部201または制御部302
(プロセッサ)によって実行されることで、定められた処理を他のハードウェアと協働し
て実現することができる。実行するプログラム、その機能、あるいはその機能を実現する
手段を、「機能」、「手段」、「部」、「ユニット」、「モジュール」等と呼ぶ場合もあ
る。
また、本実施例では「〜テーブル」、「情報」等の表現にてデータの構成を説明するが
、これらは等価な情報である限り、他のデータ構造以外で表現された情報でもよい。また
、情報の内容を説明する際に、「識別子」、「名」、「番号」等の表現を用いるが、これ
らについては互いに置換が可能である。
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例え
ば、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、
ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることが可能である。また、各実施例の構成
の一部について、他の実施例の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1:端末無線装置、2:集約無線装置、3:無線パケット、4:無線通信可能領域(ゾ
ーン)、5:車両、6:基点、7:データ処理装置、8:無線パケット、9:車内LAN
、10:車速センサ、201:処理部、202:記録部、203:入出力インタフェース
、204:不揮発性記憶部、205:無線通信部、206:バス、301:無線通信部、
302:制御部、303:記録部、304:GNSS、305:不揮発性記憶部、306
:バス、400:端末無線装置情報テーブル、500:無線通信設定テーブル、900:
計測データ受信メッセージ

Claims (6)

  1. 車両の移動経路に沿って設けられた複数の端末無線装置と、前記車両に搭載される複数の集約無線装置とを備え、前記車両の移動中に前記端末無線装置が前記集約無線装置と無線通信を行う無線通信システムにおいて、
    前記端末無線装置と前記集約無線装置が無線により通信可能な空間としてゾーンを定義し、
    前記集約無線装置は、
    前記端末無線装置が送信した無線パケットを受信する無線通信部と、無線通信設定テーブルを格納する不揮発性記憶部を備え、
    前記無線通信設定テーブルは、
    前記端末無線装置を特定する端末無線装置識別子と、前記端末無線装置識別子に対応付けられた無線チャネルのチャネル情報を格納し、
    同一の前記ゾーンに、複数の前記端末無線装置が含まれる場合には、前記複数の集約無線装置が、前記複数の端末無線装置のうちのそれぞれ異なる端末無線装置が送信した前記無線パケットを、当該端末無線装置の前記端末無線装置識別子に対応付けられたそれぞれ異なる前記無線チャネルにより一対一で受信し、
    同一の前記ゾーンに、単一の前記端末無線装置が含まれる場合には、前記複数の集約無線装置が、前記単一の端末無線装置が送信した前記無線パケットを、当該端末無線装置の前記端末無線装置識別子に対応付けられた同一の前記無線チャネルにより多対一で受信するように、
    前記チャネル情報の設定を定めている、
    無線通信システム。
  2. 前記無線通信設定テーブルは、
    前記無線チャネルの変更順序を保存し、
    前記集約無線装置は、
    前記車両の移動中に、前記チャネル情報と前記無線チャネルの変更順序を元に、前記端末無線装置との無線通信に使用する無線チャネルを変更することを特徴とする、
    請求項1記載の無線通信システム。
  3. 前記集約無線装置は、
    自装置の位置情報を入力として、
    前記車両の走行中に、前記位置情報、前記チャネル情報、及び前記無線チャネルの変更順序を元に、前記端末無線装置との無線通信に使用する無線チャネルを変更することを特徴とする、
    請求項2記載の無線通信システム。
  4. データ処理装置をさらに備え、
    前記データ処理装置は、
    前記端末無線装置の前記移動経路に沿った設置位置と前記チャネル情報を元に、前記端末無線装置と無線通信するために用いる無線チャネル及び無線チャネルの変更順序を、前記複数の集約無線装置毎に計算する処理部と、
    前記処理部から前記集約無線装置に計算結果を転送する出力インタフェースと、を備え、
    前記集約無線装置は、
    前記計算結果を受信し、前記無線通信設定テーブルの少なくとも一部として、前記不揮発性記憶部に記憶する入力インタフェースを備える、
    請求項3記載の無線通信システム。
  5. 前記集約無線装置は、
    前記端末無線装置からの前記無線パケットの受信を、前記車両に搭載された他の集約無線装置に通知し、前記通知を受信した他の集約無線装置は、受信した前記無線パケットの送信先である前記端末無線装置との通信をしないことを特徴とする、
    請求項2記載の無線通信システム。
  6. 前記集約無線装置は、
    前記集約無線装置の過去の位置情報及び移動速度を元に、前記集約無線装置の現時点での位置情報を推定し、これを位置情報として入力とし、
    前記車両の走行中に、前記位置情報、前記チャネル情報、及び前記無線チャネルの変更順序を元に、前記端末無線装置との無線通信に使用する無線チャネルを変更することを特徴とする、
    請求項2記載の無線通信システム。
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