JP2003047047A - 多元接続方式の無線通信システム - Google Patents

多元接続方式の無線通信システム

Info

Publication number
JP2003047047A
JP2003047047A JP2001226752A JP2001226752A JP2003047047A JP 2003047047 A JP2003047047 A JP 2003047047A JP 2001226752 A JP2001226752 A JP 2001226752A JP 2001226752 A JP2001226752 A JP 2001226752A JP 2003047047 A JP2003047047 A JP 2003047047A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
subscriber
communication
base station
subscriber terminal
wireless
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001226752A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasutaka Sasaki
康隆 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2001226752A priority Critical patent/JP2003047047A/ja
Publication of JP2003047047A publication Critical patent/JP2003047047A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】基地局通信エリア内の加入者端末数が短時間に
変動する場合でも、通信要求のある加入者端末に対し
て、その時点で最大の伝送容量を提供する。 【解決手段】無線基地局100は、基地局IDを通信エ
リア内の加入者端末200へ周期的に送出し、あるいは
登録済みの加入者端末200へ周期的にポーリングする
ことにより、加入者端末数を特定または推定する。ま
た、加入者端末数から必要な通信チャネル数を決定し、
通信チャネル数から必要なマルチフレーム数と伝送容量
とを決定し、マルチフレーム数に応じて無線フレーム構
成を変更する。さらに、通信要求のあった登録済みの加
入者端末に対して、通信チャネルを割り当て、無線フレ
ーム構成情報と、通信チャネル割当情報を通知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多元接続方式の無
線通信システムに関し、特に基地局通信エリア内の加入
者端末数が短時間に変動する場合でも、通信要求のある
加入者端末に対して、その時点において最大の伝送容量
を提供できる多元接続方式の無線通信システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の無線多元接続方式、特に移動体通
信方式において、基地局通信エリア内の加入者端末数が
短時間に変動する通信システムとしては、例えば、IT
S(Inteligent Transport Sy
stems)の分野での自動料金収受システムに適用さ
れるDSRC(Dedicated Short−Ra
nge Communication Syste
m)、あるいはITSの分野で適用が期待されている他
の路車間通信システムとして同軸ケーブルを使用した無
線通信システムなどが挙げられる。
【0003】前者のシステムでは、加入者端末からの多
元接続はパケット通信を基本としており、周期的な無線
フレームを構成しているものの、マルチフレーム構成を
使用した制御については行われていない。
【0004】後者のシステムでは、マルチフレーム構成
を採用し、且つマルチフレーム数の切り替え(変更)が
可能であるが、マルチフレーム数の変更はプリセット方
式であり、時間的に動的な変更制御を行われていない。
【0005】また、これらのシステムの無線基地局で
は、基地局通信エリアに存在する加入者端末を、加入者
端末から定期的に受信するパイロット信号により加入者
登録を行っている場合であっても、加入者登録情報を所
持していないため、加入者端末数が短時間に変動する場
合に、加入者端末数の特定または推定を行うことができ
ない。
【0006】したがって、従来のこれらの多元接続方式
の無線通信システムにおいては、通信要求のある加入者
端末に対して、最大の伝送容量を割り当てるような場合
には、次のような課題がある。
【0007】第1の課題は、無線基地局において、加入
者端末の登録制御が行われておらず、さらに加入者登録
情報(本発明における加入者IDリスト)の保持および
更新管理が行われていないため、加入者端末数が短時間
に大きく変動するような場合に、基地局通信エリア内の
加入者端末数の特定または推定を動的に行うことができ
ないことである。
【0008】第2の課題は、一般的には、1無線フレー
ム上のタイムスロット数やマルチフレーム数が固定され
ているため、加入者端末数が短時間に変動する場合に、
マルチフレーム数を最適化することができないというこ
とである。従来の方法でも、加入者端末数の変動に対し
て、無線フレーム上でのタイムスロット数(通信チャネ
ル数)を変更することが考えられるが、各タイムスロッ
ト内のビット数を変更することになり、無線基地局およ
び加入者端末の構成あるいは制御が複雑で実用的ではな
いことである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の無線多
元接続方式は、基地局通信エリア内の加入者端末数が短
時間に大きく変動する場合には、基地局通信エリア内の
加入者端末数を特定または推定することができないとい
う欠点がある。
【0010】また、タイムスロット数やマルチフレーム
数が固定されているため、マルチフレーム数を最適化す
ることができないという欠点がある。
【0011】本発明の目的は、このような従来の欠点を
除去するため、無線基地局が通信エリア内の加入者端末
数を絶えず算出し、算出した加入者端末数から必要な通
信チャネル数を決定し、この通信チャネル数から必要な
マルチフレーム数と伝送容量とを決定し、マルチフレー
ム数に応じて無線フレーム構成を変更することにより、
基地局通信エリア内の加入者端末数が短時間に変動して
も、通信要求のある加入者端末に対して通信チャネルを
割り当て、その時点において最大の伝送容量を提供でき
る多元接続方式の無線通信システムを提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の多元接続方式の
無線通信システムは、移動体通信システムに使用される
多元接続方式の無線通信システムであって、加入者端末
が無線基地局の通信エリアに入った時に、前記無線基地
局が当該加入者IDを登録する加入者登録手段と、加入
者IDリストに載っている加入者端末が前記無線基地局
の通信エリアから外に出る時に、前記加入者IDリスト
から削除する加入者登録削除手段と、前記加入者登録手
段および前記加入者登録削除手段により、前記無線基地
局が通信エリア内の加入者端末数を特定または推定する
加入者端末数算出手段と、前記加入者端末数から必要な
通信チャネル数を決定する通信チャネル数決定手段と、
前記通信チャネル数から必要なマルチフレーム数と伝送
容量とを決定し、且つ求めたマルチフレーム数に応じて
無線フレーム構成を変更する無線フレーム変更手段と、
変更された無線フレーム構成情報に基づいて、通信チャ
ネルを割り当てるべき登録済みの加入者端末に対して通
信チャネルを割り当てる通信チャネル割当手段と、通信
要求のあった加入者端末に対して、前記無線フレーム構
成情報と前記通信チャネル割当手段によって決定された
通信チャネル割当情報とを通知する通知手段と、を備え
ることを特徴としている。
【0013】また、前記加入者登録手段は、前記無線基
地局が基地局IDを通信エリア内の加入者端末へ所定の
周期で送出したのち、未登録の加入者端末から前記無線
基地局への加入者ID登録要求、前記無線基地局から当
該加入者端末への加入者ID登録応答、当該加入者端末
から前記無線基地局への加入者ID登録応答確認がそれ
ぞれ正常に処理された場合に、当該加入者端末を前記加
入者IDリストに追加登録することを特徴としている。
【0014】また、前記加入者登録削除手段は、前記無
線基地局が前記加入者IDリストに登録された加入者端
末へ所定の周期で順次ポーリングしたのち、当該加入者
端末からのポーリング応答の有無または正否によって通
信エリアに存在するか否かを判定し、存在の判定をした
場合には当該加入者IDを前記加入者IDリストに保持
し、存在しないと判定した場合には当該加入者IDを前
記加入者IDリストから削除することを特徴としてい
る。
【0015】また、前記加入者端末数算出手段は、前記
加入者登録手段による追加登録情報および加入者登録削
除手段による削除情報に基づいて、前記無線基地局の通
信エリアに存在する通信可能な加入者端末数を所定の周
期毎に算出することを特徴としている。
【0016】また、前記通信チャネル数決定手段は、前
記加入者端末数算出手段による前記加入者端末数に基づ
いて、採用されている通信チャネル割り当て方式に応じ
て、必要な通信チャネル数を決定することを特徴として
いる。
【0017】また、前記無線フレーム変更手段は、前記
通信チャネル数決定手段による前記通信チャネル数に基
づいて、無線フレーム長や無線フレーム周期を変更する
ことなく、必要なマルチフレーム数を求め、各通信チャ
ネルに割り当てられる伝送容量を決定し、かつ求めたマ
ルチフレーム数に応じて無線フレーム構成を決定するこ
とを特徴としている。
【0018】また、前記通信チャネル割当手段は、前記
無線フレーム変更手段による無線フレーム構成情報に基
づいて、通信チャネルを割り当てるべき加入者端末に対
して、マルチフレーム番号と無線フレーム上のタイムス
ロット番号を決定することを特徴としている。
【0019】また、前記通知手段は、通信要求のあった
登録済みの加入者端末に対して、前記無線フレーム変更
手段による前記無線フレーム構成情報、前記通信チャネ
ル割当手段による通信チャネル割当情報のほか当該加入
者端末に対するユーザデータが存在する場合には、それ
らの情報を通知することを特徴としている。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、本発明の多元接続
方式の無線通信システムの一つの実施の形態を示すブロ
ック図である。
【0021】図1に示す本実施の形態は、ダウンリンク
(無線基地局から複数の加入者端末への送信)において
は、連続する無線フレームに多重されたデータを複数の
加入者端末200へ送信し、アップリンク(任意の加入
者端末から無線基地局への送信)においては、バースト
状データを加入者端末200から受信する無線基地局1
00と、ダウンリンクにおいては、無線基地局100か
ら連続する無線フレームを受信し、自端末に割り当てら
れたタイムスロットの自端末宛のデータを分離し、アッ
プリンクにおいては、自端末の送信データを事前に割り
当てられた無線フレーム上のタイムスロットに多重して
無線基地局100へ送出する加入者端末200とより構
成されている。
【0022】また、無線基地局100と加入者端末20
0とは、時分割多元接続方式を用いて双方向の無線通信
を行い、さらに、加入者端末200は、それぞれに異な
ったタイムスロットが割り当てられ、無線基地局100
へのデータ送信時には、時間軸上で互いに衝突しないよ
うへ送出を行っている。
【0023】次に、本実施の形態の多元接続方式の無線
通信システムの動作を図1を参照して詳細に説明する。
【0024】まず、無線基地局100内の動作について
説明する。無線基地局100の送受信部B101は、ダ
ウンリンクにおいて、無線フレーム送受信制御部B10
2からベースバンド送信データ信号を受け取り、その信
号に変調処理を行ったのち無線周波数信号に変換しアン
テナを介して送信する。また、アップリンクにおいて、
加入者端末200からの無線周波数信号を復調してベー
スバンド信号に変換した後、その信号を無線フレーム送
受信制御部B102へ送出する。
【0025】無線フレーム送受信制御部B102は、ダ
ウンリンクにおいて、加入者ID登録制御部B103、
加入者ID削除制御部B104、無線フレーム構成決定
部B105および通信チャネル割当制御部B106から
のデータを入力し、無線フレームの所定の位置に多重す
るとともに、無線回線制御に必要な情報(周波数同期用
プリアンブル、無線フレーム同期用ユニークワード、エ
ラー制御情報等)を多重して送受信部B101へ送出す
る。また、アップリンクにおいて、送受信部B101か
ら受信のアップリンク信号を入力し、無線フレームに多
重された、加入者端末200からの加入者ID登録情報
や加入者ID削除情報を分離して、加入者ID登録制御
部B103および加入者ID削除制御部B104へそれ
ぞれ送出する。
【0026】加入者ID登録制御部B103は、無線基
地局100の無線通信エリア内の未登録加入者端末から
の登録要求を受信すると、それに引き続く所定の手順を
経たのちに、その要求が正当であると判断した場合にの
み、加入者IDを加入者IDリストに登録する。
【0027】加入者ID削除制御部B104は、加入者
IDリストに登録された加入者端末200に対して、あ
る一定周期で加入者IDとともに順次ポーリングし、該
当する加入者端末からのポーリング応答の有無または正
否によって、各加入者端末200が無線基地局100の
通信エリアに存在するか否かの判定を行い、存在すると
判定した場合には加入者IDを加入者IDリストに保持
し、存在しないと判定した場合はその加入者IDを加入
者IDリストから削除する。
【0028】加入者端末数算出部B107は、加入者I
D登録制御部B103からの新規加入者登録情報、加入
者ID削除制御部B104からの加入者削除情報を用い
て、その時点で無線基地局100の通信エリアに存在す
る通信可能な加入者端末200の数を算出して絶えず更
新するとともに、その加入者端末数情報を無線フレーム
構成決定部B105に送出する。
【0029】無線フレーム構成決定部B105は、加入
者端末数算出部B107からの加入者端末数情報をもと
に、無線通信システムで採用している通信チャネル割当
方式(プリアサイン方式、デマンドアサイン方式等)に
応じて最適な通信チャネル数を決定するとともに、決定
された通信チャネル数を無線フレーム上で実現するため
の無線フレーム構成を決定する。通信チャネル割当方式
に応じた通信チャネル数の決定方法は後述する。
【0030】通信チャネル割当制御部B106は、無線
フレーム構成決定部B105からの無線フレーム構成情
報(マルチフレーム数、タイムスロット数等)をもと
に、加入者ID登録済み加入者端末のなかで通信要求の
あった加入者端末に対して通信チャネルを割り当てると
ともに、その通信チャネル割当情報、無線フレーム構成
情報および当該加入者端末に対するユーザデータが存在
する場合には、それらの情報を無線フレーム上に多重し
て無線フレーム送受信制御部B102へ送出する。
【0031】次に、加入者端末200内の動作について
説明する。送受信部S201は、アップリンクにおい
て、無線フレーム送受信制御部S202からベースバン
ド送信データ信号を受け取り、その信号に変調処理を行
ったのち、無線周波数信号に変換後アンテナを介して送
信し、ダウンリンクにおいて、無線基地局100からの
無線周波数信号を復調してベースバンド信号に変換した
のち、その信号を無線フレーム送受信制御部S202へ
送出する。
【0032】無線フレーム送受信制御部S202は、ア
ップリンクにおいて、加入者ID登録制御部S203、
加入者ID削除制御部S204およびユーザデータ多重
制御部S206からのデータを入力し、無線フレームの
所定の位置に多重するとともに、無線回線制御に必要な
情報等を多重して送受信部S201に送出する。また、
ダウンリンクにおいて、送受信部S201からダウンリ
ンク信号を入力し、無線フレーム上に多重された、無線
基地局100からの加入者ID登録情報、加入者ID削
除情報、無線フレーム構成情報、通信チャネル割当情報
を分離して、加入者ID登録制御部S203、加入者I
D削除制御部S204および無線フレーム構成解析部S
205へそれぞれ送出する。
【0033】加入者ID登録制御部S203は、無線基
地局100からの基地局IDを受信すると、自端末がま
だ未登録の場合は、加入者IDとともに登録要求情報を
生成し、無線フレーム送受信制御部S202および送受
信部S201を介して無線基地局100へ送出し、以
後、所定の確認手続きを経ることにより自端末の加入者
ID登録要求手順を終了する。
【0034】加入者ID削除制御部S204は、無線基
地局100からの自端末宛ポーリング情報を受信する
と、自端末が無線基地局100の通信エリア内に存在す
るかどうかの判定を行い、存在すると判定した場合は自
端末の加入者IDとともにポーリング応答を無線基地局
100へ送出する手続きを行う。
【0035】無線フレーム構成解析部S205は、無線
基地局100からの無線フレーム構成情報、通信チャネ
ル割当情報を送受信部S201および無線フレーム送受
信制御部S202を介して受け取り、無線フレーム構成
情報(マルチフレーム数、タイムスロット数等)、通信
チャネル割当情報(マルチフレーム番号、タイムスロッ
ト番号等)を解析して自端末に割り当てられた通信チャ
ネルを特定するとともに、ユーザデータ多重制御部S2
06へ送出する。
【0036】ユーザデータ多重制御部S206は、無線
フレーム構成解析部S205からの無線フレーム構成情
報と通信チャネル割当情報に基づいて、アップリンクの
送信ユーザデータを無線フレームの所定の位置に多重し
て無線フレーム送受信制御部S202へ送出する。
【0037】ここで、無線フレーム構成について説明す
る。図2は、時分割多重通信に使用される一般的な無線
フレームの構成図である。
【0038】図2において、プリアンブル部は、クロッ
ク同期用に使用されるビットである。ユニークワード部
は、無線フレームの同期用に使用されるビットである。
エラー制御部は、CRC等無線フレーム上のエラー監視
制御に使用されるビットである。これら、プリアンブル
部、ユニークワード部およびエラー制御部は、一般的に
よく知られており、また本発明と直接関係しないので、
その詳細な説明は省略する。
【0039】制御スロット部は、後述する加入者ID登
録制御、加入者ID削除制御および通信チャネル割当制
御等に使用されるスロットである。制御スロット内の詳
細構成については、種々のアクセス方式に依存して変わ
るため、詳細な説明は省略する。一般的には、制御スロ
ットをさらに比較的少数のビット数からなる複数のサブ
制御スロットに分割する構成をとることが多い。
【0040】TS1、TS2、・・・、TSnは、ユー
ザデータの伝送に使用するタイムスロットである。図2
の例では、n個のタイムスロットを無線フレーム上に固
定的に割り当てた構成をとっている。加入者端末200
がそのユーザデータをアップリンクにおいて送信する場
合、また、その加入者端末200に対応したユーザデー
タを無線基地局100がダウンリンクにおいて送信する
場合には、前述した通信チャネル割当情報に基づいて、
n個のタイムスロットから1つまたは複数のタイムスロ
ットを選択して送信する。
【0041】次に、本発明で使用しているマルチフレー
ムの一般的構成について説明する。図3は、本発明で使
用しているマルチフレームの一例を示す構成図である。
【0042】図3を参照すると、各マルチフレーム内の
基本的構成は、図2で説明した構成と同じである。図3
で示されたマルチフレームは、m個のマルチフレームで
構成され、マルチフレーム#1からマルチフレーム#m
まで順次送信を行ったあとは再びマルチフレーム#1か
ら送信が始まり、以後同様の周期的送信が繰り返され
る。通信要求をおこなった加入者端末200に対して、
無線基地局100は上述のマルチフレーム内の1つまた
は複数のタイムスロットを割り当てて通信を行う。
【0043】次に、本実施の形態の加入者ID登録制御
および通信チャネル割当制御について説明する。図4
は、本発明の実施の形態の加入者ID登録手順および通
信チャネル割当手順を示すシーケンス図である。
【0044】図4を参照すると、無線基地局100は、
ダウンリンクにおいて、制御スロット部の一部を用い
て、“基地局ID”を通信エリア内に存在する加入者端
末200へ周期的に送出する(S401〜S403)。
【0045】加入者端末200は、無線基地局100の
通信エリア内であって未登録の場合、あるいは無線基地
局100の通信エリアの外側から内側に入って来た場
合、“基地局ID”を新たに受信する(S403)。新
たに“基地局ID”を受信した加入者端末200は、ひ
とつのサブ制御スロットを選択使用して、“加入者ID
登録要求”を自端末の“加入者ID”とともに無線基地
局100に向けて送信する(S404)。
【0046】ここで、複数の加入者端末200が、同時
に同一のサブ制御スロットを選択して送信した場合には
アップリンクの無線空間上で衝突が発生して正常な通信
が行えないことが起こり得る。この衝突確率を下げるた
め、サブ制御スロットの選択をランダムに行い、なおか
つ衝突が発生した場合には、再送間隔をランダムかある
決まった統計的分布に従って選択するなどの再送制御プ
ロトコルが採用される。
【0047】次に、無線基地局100は、“加入者ID
登録要求”を受信すると、通信チャネルが空いているか
否かに関わらず、加入者端末200の“加入者ID”を
記憶するとともに、ダウンリンクにおいて“加入者ID
登録応答”を記憶した“加入者ID”とともに送出する
(S405)。
【0048】加入者端末200は、無線基地局100か
らの“加入者ID登録応答”を正常に受信すると、“加
入者ID登録応答確認”を“加入者ID”とともに無線
基地局100に向けて送信する(S406)。
【0049】無線基地局100は、“加入者ID登録応
答確認”を正常に受信すると、加入者ID登録制御部B
103において、記憶していた“加入者ID”を加入者
IDリストに追加登録する。S405とS406におい
て、それぞれ“加入者ID登録応答”と“加入者ID登
録応答確認”の手順を行うのは、無線基地局100が加
入者端末200からの“加入者ID登録要求”を正常に
受信したか否かを加入者端末200に確認させるためで
ある。
【0050】加入者端末200は、この手順を踏まえた
のち通信要求が発生した時に、“通信チャネル割当要
求”を行うことができる。
【0051】続いて、図4により通信チャネル割当手順
を説明する。
【0052】加入者端末200は、加入者ID登録を終
了し、通信要求が発生した任意の時点で“通信チャネル
割当要求”を“加入者ID”とともに無線基地局100
に対して、サブ制御スロットを使用して送信することが
できる(S407)。
【0053】無線基地局100は、“通信チャネル割当
要求”を受信した時点で、無線フレーム構成における空
きの通信チャネルを割り当て、割り当て要求のあった加
入者端末200の加入者ID、無線フレーム構成情報
(マルチフレーム数、タイムスロット数等)、通信チャ
ネル割当情報(マルチフレーム番号#k、タイムスロッ
ト番号#i等)を加入者端末200へ送出する。以後、
加入者端末200は上記の割り当てられた通信チャネル
を使用してアップリンクの送信データを送信するととも
に、ダウンリンクにおいてはアップリンクに対応する通
信チャネルを使用して無線基地局100から送信されて
きたデータを受信することができる。
【0054】次に、本発明における加入者ID削除制御
について説明する。図5は、本発明の実施の形態の加入
者ID削除手順を示すシーケンス図である。
【0055】図5の例は、加入者IDリストに加入者I
D#kとして登録されている加入者端末が応答する場合
を示している。
【0056】無線基地局100は、登録されている加入
者端末200が通信可能であるか否かを確認するため、
加入者IDリストに載っている加入者端末200に対し
て“ポーリング:加入者ID#1”から順次サブ制御ス
ロットに多重して送信する(S501〜S503)。
【0057】加入者端末200#kは、“ポーリング:
加入者ID#k”を受信して(S503)、それが自端
末宛のポーリングであることを確認すると、無線基地局
100に対して“ポーリング応答:加入者ID#k”を
サブ制御スロットを使用して送信する(S504)。
【0058】無線基地局100は、加入者端末200#
kから“ポーリング応答:加入者ID#k”を受信し、
加入者端末200#kが通信エリアに存在して通信可能
であると判断し、加入者ID#kを加入者IDリストに
保持する(S504)。その後も各加入者端末200に
対するポーリングを続けて行ない、加入者IDリストの
最後の加入者端末が“ポーリング:加入者ID#L”の
受け答えを行う(S505)。その後、加入者IDリス
トの始めからポーリングが始まり、再び加入者端末20
0#kに対するポーリングが行われる(S506〜S5
08)。
【0059】このとき、加入者端末200#kが、無線
基地局100の通信エリアの境界近傍(通信が不安定な
エリア)に位置している場合に、無線基地局100から
の“ポーリング:加入者ID#k”を正常に受信し、
“ポーリング応答:加入者ID#k”を無線基地局10
0に向けて送信したとする。しかし、通信状態が不安定
なため伝送路エラーが発生し、無線基地局100がポー
リング応答を正常に受信できなかった場合には、加入者
端末200#kが通信エリアに存在しないと判定して、
加入者IDリストから加入者ID#kを削除する(S5
09)。また、加入者端末200#kが通信エリアの外
側(通信が不可能なエリア)に位置していた場合には、
無線基地局100からの“ポーリング:加入者ID#
k”を受信できないため、“ポーリング応答:加入者I
D#k”を送信することがない。これより、無線基地局
100では、加入者端末200#kからのポーリング応
答がないため、加入者端末200#kが通信エリアに存
在しないと判定して、加入者IDリストから加入者ID
#kを削除する(S509)。
【0060】このようにして、無線基地局100は、加
入者端末200の登録制御と削除制御とを絶えず実施
し、基地局通信エリア内の通信可能な加入者端末数(実
際に通信している加入者端末数と、通信していないが通
信エリア内に位置している間に通信する可能性がある加
入者端末数の和)を算出し、加入者端末数に応じた無線
フレームを再構成することにより、基地局通信エリア内
の加入者端末数が時間的に変動しても、通信要求のある
加入者端末200に対して、その時点において最大の伝
送容量を提供できる通信チャネルの割り当てることがで
きる。
【0061】次に、本発明で実施しているマルチフレー
ム数の動的変更方法について説明する。ここでの“動的
変更”とは、通信エリア内の加入者端末数が時間的に変
動する場合に、マルチフレーム数もそれに合わせて変更
するという意味である。
【0062】まず、通信エリア内の加入者端末200か
らの発呼量(無線基地局が収容しなければならないトラ
ヒック)の推定方法について説明する。なお、以下の説
明を簡単にするため、次の条件C1およびC2を設定す
る。
【0063】C1:加入者端末からの発呼確率を均一
(一様分布)とする。
【0064】C2:通信要求のある加入者端末に割り当
てられる無線通信リソースを均一とする。
【0065】さらに、アップリンクにおける発呼量推定
では、次のU1およびU2の場合を考える。
【0066】U1:端末ID登録を完了している全ての
加入者端末、即ち、無線基地局が保有する加入者IDリ
ストに載っている全ての加入者端末に占有のトラヒック
チャネルを割り当てるプリアサインの場合とする。この
場合、加入者端末から有意のユーザトラヒックが存在す
るか否かにかかわらず、一定の通信リソース(アップリ
ンクのタイムスロット)を占有するので、発呼量は1ア
ーランと仮定する。
【0067】U2:基地局通信エリア内の各加入者端末
からの通信要求に応じて、トラヒックチャネルを割り当
てるデマンドアサイン方式の場合とする。この場合説明
を簡単にするために、一般の加入者電話において通常使
用されるモデル(入線無限の即時式完全線郡モデル)を
適用する。このときのトラヒックの性質として次の2つ
が適用されるものとする。
【0068】1)加入者端末全体からの通信要求の生起
はポアソン分布則に従う。
【0069】2)各加入者端末における通話時間は指数
分布則に従う。このとき、加入者端末当たりのトラヒッ
クa(eal/加入)、ブロック率B、加入者端末数
N、通信チャネル数Ncの間には、よく知られたアーラ
ンB式が適用できると仮定する。
【0070】ここで、U1は、通信エリア内の車両が無
線基地局へ連続的に制御情報(例えば、車速情報、ステ
アリング情報、アクチュエータ情報等)を送信する必要
のある路車間通信などへの応用が考えられる。また、U
2は、一般の加入者電話や、携帯電話などのように加入
者端末からの通信要求に応じて所要の通信チャネルを割
り当てる場合に適用される。なお、一つの無線通信シス
テムにおいて、システムの制御用にU1、加入者端末の
通話トラヒック用にU2の方法を併用することが多い。
【0071】次に、ダウンリンクにおける発呼量推定と
しては、下記のD1、D2およびD3の場合を考える。
【0072】D1:U1に対応するダウンリンクとして
各加入者端末専用に通信チャネルを割り当てる場合とす
る。
【0073】D2:U2に対応するダウンリンクとして
各加入者端末からの通話要求に応じてその都度通信チャ
ネルを割り当てる場合とする。
【0074】D3:報知チャネル、または放送チャネル
やマルチキャストチャネルとして、常時または周期的
に、あるいは緊急時等に一時的に、全加入者端末または
ある特定の加入者グループに共通なひとつのダウンリン
クチャネルを割り当てる場合とする。
【0075】上述した各想定(U1、U2、D1、D
2、D3)をもとに、以下のような所要通信チャネル推
定が可能である。
【0076】U1:通信エリア内の全加入者端末数(無
線基地局が保有する加入者IDリスト)に応じた数だけ
通信チャネルを割り当てる。但し、本発明においては、
通信エリア内の加入者端末数が時間とともに変動するた
め、必要な通信チャネルも時間とともに変動する。
【0077】U2:通信エリア内の加入者端末の通信要
求に応じて、通信チャネルを動的に割り当てる。但し、
用意する通信チャネル数は、通信エリア内の加入者端末
数と、加入者端末からの平均的な発呼量の数学的なモデ
ルから決定できると仮定する。例えば、加入者端末当た
りの発呼量a、通信エリア内の全加入者端末数N、所要
のブロック率Bが次の値の場合を考える。
【0078】 a = 0.02 [eal] N = 150 [sub] B = 0.001 これより、システムが処理しなければならない全発呼量
Aは、次のようになる。
【0079】 A=a×N=0.02×150=3 [eal] このときアーランB式より、通信チャネル数nとすると
B=0.001、n=10のとき、取り扱える発呼量
は、3.0920であるから通信チャネルとして10チ
ャネル必要なことが分かる。
【0080】D1:U1との対でダウンリンクの通信チ
ャネルを割り当てる。但し、システムによってはアップ
リンクだけの場合やダウンリンクだけの場合もある。所
要通信チャネル数はU1と同じである。
【0081】D2:U2との対でダウンリンクの通信チ
ャネルを割り当てる。但し、システムによってはアップ
リンクだけの場合やダウンリンクだけの場合もある。所
要通信チャネル数はU1と同じである。
【0082】D3:全加入者端末に共通通信チャネルを
割り当てる場合は、所要通信チャネル数は1となる。ま
た、同一のダウンリンク情報を各加入者端末に個別へ送
出する場合は、U1と同様に通信エリア内の全加入者端
末数だけ通信チャネルが必要になる。
【0083】次に、推定所要通信チャネル数と、最大通
信容量に基づいた、加入者端末当たりの割当通信容量の
決定方法について説明する。簡単のために、図2と図3
を用いて説明した時分割多重通信方式(TDMA:Ti
me Division Multiple Acce
ss方式)の無線フレーム構成を例に説明する。図2ま
たは図3において、ユーザデータ伝送用スロットが全体
でNt[bit]で構成され、1無線フレーム周期がT
r[sec]の場合、ユーザトラヒックの全伝送容量C
t[bit/sec]は次のようになる。
【0084】Ct=Nt/Tr [bit/sec] 今、必要な通信チャネル数がNcであるとすると、通信
チャネルあたりの伝送容量Cc[bit/sec]は、 Cc=Ct/Nc=Nt/(Tr×Nc) [bit/
sec] で表すことができる。ここで、通信チャネル数Ncは、
既に説明した通信チャネル割当て方式等に依存して変わ
る値である。従って、所要の通信チャネル数がNcの場
合で、且つ、無線フレーム上でマルチフレームの構成を
取らない場合、1無線フレームのユーザ伝送用ビットを
Nt/Nc(通信チャネル当たりのスロット)ごとのタ
イムスロットに分割して各加入者端末に割り当てるのが
最も簡単な方法である。また、マルチフレーム構成を用
いた場合は、1無線フレーム上のタイムスロット数Nt
sを予め定め、下記の式を満たすようにマルチフレーム
数Nmを決定すればよい。
【0085】Nts×Nm≧Nc ここで、上記のマルチフレーム数Nmの決定方法の例を
図6により説明する。図6は、登録加入者端末数に対す
るマルチフレーム数の関係を示すグラフである。
【0086】図6では、登録加入者端末数が0から64
までをとるときに、U1、D1の通信チャネル割当て方
式(プリアサイン方式)による時分割多重システムを用
いてマルチフレーム数Nmをどのように決めればよいか
が示されている。無線フレーム上のタイムスロット数N
tsがそれぞれ4、8、16の場合を選んである。例え
ば、Nts=8の時分割多重システムでプリアサイン方
式を使った場合、登録加入者端末数が32から36の範
囲であれば、必要な通信チャネル数は、Nc=32〜3
6であるから、マルチフレーム数は、Nm=5となる。
【0087】また、登録加入者端末数が時間とともに変
動する場合に必要となるマルチフレーム数について、図
7により説明する。図7は、時間とともに変動する登録
加入者端末数に対して必要となるマルチフレーム数を示
すグラフである。
【0088】図7では、タイムスロット数をNts=8
とするプリアサイン時分割多重システムの場合を示し、
図中の折れ線で示す登録加入者端末数に対して必要とな
るマルチフレーム数Nmが段階的に増加している。ま
た、デマンドアサイン方式の場合には、U2、D2で説
明した方法を用いて、所要のブロック率Bを設定し、ア
ーランB式から条件を満たす通信チャネル数Ncを計算
してマルチフレーム数Nmを決定すればよい。
【0089】本発明の他の実施例として、路車間通信に
適用した場合を説明する。図8は、路側に設置された無
線基地局と路上の車載機との間で行われる路車間通信を
示す構成図である。
【0090】図8において、801は路車間通信システ
ムの無線基地局、802〜808は車両に搭載された加
入者端末(以下車載機と呼ぶ。)、809と810は車
両流入カウンター、811と812は車両流出カウンタ
ー、813と814は車速計測器である。
【0091】図8に示した路車間通信システムは、通
常、高速道路の料金収受等の応用に使用されているが、
車両への情報提供、危険警告、自動運転等、広く車両を
対象とした場合にも適用が可能なシステムである。
【0092】次に、この路車間通信システムにおける加
入者端末数の特定または推定方法について説明する。
【0093】図8において、無線基地局801は、通信
エリアが従来の自動車電話等に比べて非常に狭い区域
(数m〜数10m)内の車両と通信を行うように設置さ
れた装置である。このような区域内では、無線基地局8
01の通信エリア内で車両の移動方向は直線的であり、
通信エリアに流入した車両はある一定時間後に通信エリ
アから流出すると仮定できる。また、区域通信エリア内
においては、通信エリア内の車両速度もほぼ一定と仮定
できる。このような場合、無線基地局801の通信エリ
ア内に存在する車載機数の特定方法または推定方法とし
て種々の方法が考えられるが、その一例を以下に説明す
る。
【0094】以下の説明においては、全車両が無線基地
局801と通信可能な車載機を搭載しているか、また
は、車両流入カウンター809、810、車両流出カウ
ンター811、812および車速計測器813、814
において車載機を搭載した車両を識別する機能を備えて
いるものと仮定する。
【0095】まず、車両流入カウンター809、810
および車両流出カウンター811、812は、通過する
車両が車載機を搭載しているか否かを識別し、車載機を
搭載している車両のみをある一定周期毎にカウントす
る。これより、通信エリア内の車載機数は、カウント前
の通信エリア内にいる車載機数に、流入カウント数を加
算し、流出カウント数を減算することによって推定する
ことができる。
【0096】ここで、通信エリア内にいる車載機数の初
期値としては、車速計測器813、814による計測結
果より、ある一定時間内の平均車速を求めて推定するこ
とが可能である。また、カウントの周期は、無線基地局
801が無線フレーム構成を変更する周期に設定するも
のとする。
【0097】また、高速道路などでは車速と平均車間距
離の関係(車間距離∝f(車速))が統計的に、また
は、数学的モデル(運転者の反応時間、車速、車両の制
動能力、路面摩擦係数等から、危険発生時点から車両停
止までの車両移動距離を推測するモデル等)により求め
られている。これらの方法により車間距離および車速を
求めることにより、無線基地局の通信エリア内の車両数
を推定することができる。
【0098】このように推定された車載機数に基づい
て、上述したと同様に、通信要求のある各加入者端末あ
るいは車載機に対して、その時点において最大の伝送容
量を提供できる通信チャネルの割り当てが可能である。
【0099】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の多元接続
方式の無線通信システムによれば、加入者端末の登録制
御と削除制御を絶えず実施して、基地局通信エリア内の
通信可能な加入者端末数を算出し、それに応じた無線フ
レームを再構成しているので、以下の効果を有すること
ができる。
【0100】第1の効果は、無線基地局の通信エリア内
に存在する加入者端末数が時間的に変動しても、通信エ
リア内の通信可能な加入者端末数(実際に通信している
加入者端末数と、通信していないが通信エリア内に位置
している間に通信する可能性がある加入者端末数の和)
を特定または推定できることである。
【0101】第2の効果は、無線基地局の通信エリア内
に存在する加入者端末数が時間的に変動しても、その加
入者端末数に応じた最大の伝送容量を持った通信チャネ
ルを提供できる無線フレーム構成を時間とともに変更し
て構成できることである。
【0102】第3の効果は、無線基地局の通信エリア内
に存在する加入者端末数が時間的に変動しても、通信要
求のある加入者端末(プリアサイン方式の場合は全登録
加入者端末、デマンドアサイン方式の場合は全登録端末
のうち実際に通信チャネル割当て要求を行う加入者端
末)に、その時点における最大の伝送容量を提供できる
通信チャネルを割り当てできることである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多元接続方式の無線通信システムの一
つの実施の形態を示すブロック図である。
【図2】時分割多重通信に使用される一般的な無線フレ
ームの構成図である。
【図3】本発明で使用しているマルチフレームの一例を
示す構成図である。
【図4】本発明の実施の形態の加入者ID登録手順およ
び通信チャネル割当手順を示すシーケンス図である。
【図5】本発明の実施の形態の加入者ID削除手順を示
すシーケンス図である。
【図6】登録加入者端末数に対するマルチフレーム数の
関係を示すグラフである。
【図7】時間とともに変動する登録加入者端末数に対し
て必要となるマルチフレーム数を示すグラフである。
【図8】路側に設置された無線基地局と路上の車載機と
の間で行われる路車間通信を示す構成図である。
【符号の説明】
100 無線基地局 200 加入者端末 101 送受信部B 102 無線フレーム送受信制御部B 103 加入者ID登録制御部B 104 加入者ID削除制御部B 105 無線フレーム構成決定部B 106 通信チャネル割当制御部B 107 加入者端末数算出部B 201 送受信部S 202 無線フレーム送受信制御部S 203 加入者ID登録制御部S 204 加入者ID削除制御部S 205 無線フレーム構成解析部S 206 ユーザデータ多重制御部S
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K028 AA11 BB06 CC05 DD01 DD02 HH02 JJ05 KK12 LL02 LL42 MM08 5K067 AA12 BB03 CC04 DD17 DD19 DD24 DD30 EE02 EE10 EE22 EE44 EE66 EE71 FF17 GG02 HH23 JJ21

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体通信システムに使用される多元接
    続方式の無線通信システムであって、加入者端末が無線
    基地局の通信エリアに入った時に、前記無線基地局が当
    該加入者IDを登録する加入者登録手段と、加入者ID
    リストに載っている加入者端末が前記無線基地局の通信
    エリアから外に出る時に、前記加入者IDリストから削
    除する加入者登録削除手段と、前記加入者登録手段およ
    び前記加入者登録削除手段により、前記無線基地局が通
    信エリア内の加入者端末数を特定または推定する加入者
    端末数算出手段と、前記加入者端末数から必要な通信チ
    ャネル数を決定する通信チャネル数決定手段と、前記通
    信チャネル数から必要なマルチフレーム数と伝送容量と
    を決定し、且つ求めたマルチフレーム数に応じて無線フ
    レーム構成を変更する無線フレーム変更手段と、変更さ
    れた無線フレーム構成情報に基づいて、通信チャネルを
    割り当てるべき登録済みの加入者端末に対して通信チャ
    ネルを割り当てる通信チャネル割当手段と、通信要求の
    あった加入者端末に対して、前記無線フレーム構成情報
    と前記通信チャネル割当手段によって決定された通信チ
    ャネル割当情報とを通知する通知手段と、を備えること
    を特徴とする多元接続方式の無線通信システム。
  2. 【請求項2】 前記加入者登録手段は、前記無線基地局
    が基地局IDを通信エリア内の加入者端末へ所定の周期
    で送出したのち、未登録の加入者端末から前記無線基地
    局への加入者ID登録要求、前記無線基地局から当該加
    入者端末への加入者ID登録応答、当該加入者端末から
    前記無線基地局への加入者ID登録応答確認がそれぞれ
    正常に処理された場合に、当該加入者端末を前記加入者
    IDリストに追加登録することを特徴とする請求項1記
    載の多元接続方式の無線通信システム。
  3. 【請求項3】 前記加入者登録削除手段は、前記無線基
    地局が前記加入者IDリストに登録された加入者端末へ
    所定の周期で順次ポーリングしたのち、当該加入者端末
    からのポーリング応答の有無または正否によって通信エ
    リアに存在するか否かを判定し、存在の判定をした場合
    には当該加入者IDを前記加入者IDリストに保持し、
    存在しないと判定した場合には当該加入者IDを前記加
    入者IDリストから削除することを特徴とする請求項1
    又は2記載の多元接続方式の無線通信システム。
  4. 【請求項4】 前記加入者端末数算出手段は、前記加入
    者登録手段による追加登録情報および加入者登録削除手
    段による削除情報に基づいて、前記無線基地局の通信エ
    リアに存在する通信可能な加入者端末数を所定の周期毎
    に算出することを特徴とする請求項1、2又は3記載の
    多元接続方式の無線通信システム。
  5. 【請求項5】 前記通信チャネル数決定手段は、前記加
    入者端末数算出手段による前記加入者端末数に基づい
    て、採用されている通信チャネル割り当て方式に応じ
    て、必要な通信チャネル数を決定することを特徴とする
    請求項1、2、3又は4記載の多元接続方式の無線通信
    システム。
  6. 【請求項6】 前記無線フレーム変更手段は、前記通信
    チャネル数決定手段による前記通信チャネル数に基づい
    て、無線フレーム長や無線フレーム周期を変更すること
    なく、必要なマルチフレーム数を求め、各通信チャネル
    に割り当てられる伝送容量を決定し、かつ求めたマルチ
    フレーム数に応じて無線フレーム構成を決定することを
    特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の多元接続
    方式の無線通信システム。
  7. 【請求項7】 前記通信チャネル割当手段は、前記無線
    フレーム変更手段による無線フレーム構成情報に基づい
    て、通信チャネルを割り当てるべき加入者端末に対し
    て、マルチフレーム番号と無線フレーム上のタイムスロ
    ット番号を決定することを特徴とする請求項1、2、
    3、4、5又は6記載の多元接続方式の無線通信システ
    ム。
  8. 【請求項8】 前記通知手段は、通信要求のあった登録
    済みの加入者端末に対して、前記無線フレーム変更手段
    による前記無線フレーム構成情報、前記通信チャネル割
    当手段による通信チャネル割当情報のほか当該加入者端
    末に対するユーザデータが存在する場合には、それらの
    情報を通知することを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5、6又は7記載の多元接続方式の無線通信システ
    ム。
JP2001226752A 2001-07-26 2001-07-26 多元接続方式の無線通信システム Pending JP2003047047A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001226752A JP2003047047A (ja) 2001-07-26 2001-07-26 多元接続方式の無線通信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001226752A JP2003047047A (ja) 2001-07-26 2001-07-26 多元接続方式の無線通信システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003047047A true JP2003047047A (ja) 2003-02-14

Family

ID=19059515

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001226752A Pending JP2003047047A (ja) 2001-07-26 2001-07-26 多元接続方式の無線通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003047047A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007174120A (ja) * 2005-12-20 2007-07-05 Mitsubishi Electric Corp 路車間通信方法
JP2007282086A (ja) * 2006-04-11 2007-10-25 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 通信方法及び通信装置
JP2007306629A (ja) * 2003-05-15 2007-11-22 Mitsubishi Electric Corp 通信装置および通信システム
JP2007329613A (ja) * 2006-06-07 2007-12-20 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> マルチキャスト無線伝送速度選択方法および無線基地局装置
JP2008205918A (ja) * 2007-02-21 2008-09-04 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> Tdma通信方法及びtdma通信システム
JP2011087263A (ja) * 2009-10-19 2011-04-28 Canon Inc 通信方法及び通信装置
JP2013516087A (ja) * 2009-10-08 2013-05-09 トムソン ライセンシング セル内のモバイル(携帯電話)装置の存在を確認する方法
JP2014027698A (ja) * 2008-12-12 2014-02-06 Mitsubishi Electric Corp データ送受信方法、データ送受信システム、マスタ装置、及びスレーブ装置
JP2018023055A (ja) * 2016-08-05 2018-02-08 株式会社日立製作所 無線通信システムおよび無線通信方法
JP2021150910A (ja) * 2020-03-23 2021-09-27 株式会社Jvcケンウッド サーバ装置、端末装置および管理方法
JP2021150909A (ja) * 2020-03-23 2021-09-27 株式会社Jvcケンウッド サーバ装置、端末装置および管理方法

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007306629A (ja) * 2003-05-15 2007-11-22 Mitsubishi Electric Corp 通信装置および通信システム
JP4627260B2 (ja) * 2005-12-20 2011-02-09 三菱電機株式会社 路車間通信方法
JP2007174120A (ja) * 2005-12-20 2007-07-05 Mitsubishi Electric Corp 路車間通信方法
JP2007282086A (ja) * 2006-04-11 2007-10-25 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 通信方法及び通信装置
JP2007329613A (ja) * 2006-06-07 2007-12-20 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> マルチキャスト無線伝送速度選択方法および無線基地局装置
JP4589268B2 (ja) * 2006-06-07 2010-12-01 日本電信電話株式会社 マルチキャスト無線伝送速度選択方法および無線基地局装置
JP2008205918A (ja) * 2007-02-21 2008-09-04 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> Tdma通信方法及びtdma通信システム
CN104639212A (zh) * 2008-12-12 2015-05-20 三菱电机株式会社 数据发送接收方法、数据发送接收系统、主机装置以及从机装置
CN104639212B (zh) * 2008-12-12 2017-05-03 三菱电机株式会社 数据发送接收方法、数据发送接收系统、主机装置以及从机装置
JP2014027698A (ja) * 2008-12-12 2014-02-06 Mitsubishi Electric Corp データ送受信方法、データ送受信システム、マスタ装置、及びスレーブ装置
JP2013516087A (ja) * 2009-10-08 2013-05-09 トムソン ライセンシング セル内のモバイル(携帯電話)装置の存在を確認する方法
JP2011087263A (ja) * 2009-10-19 2011-04-28 Canon Inc 通信方法及び通信装置
JP2018023055A (ja) * 2016-08-05 2018-02-08 株式会社日立製作所 無線通信システムおよび無線通信方法
JP2021150910A (ja) * 2020-03-23 2021-09-27 株式会社Jvcケンウッド サーバ装置、端末装置および管理方法
JP2021150909A (ja) * 2020-03-23 2021-09-27 株式会社Jvcケンウッド サーバ装置、端末装置および管理方法
JP7400576B2 (ja) 2020-03-23 2023-12-19 株式会社Jvcケンウッド サーバ装置および管理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110249690B (zh) 在无线通信系统中由v2x终端执行的v2x通信方法和使用该方法的终端
Nabil et al. Performance analysis of sensing-based semi-persistent scheduling in C-V2X networks
He et al. Design and analysis of a short-term sensing-based resource selection scheme for C-V2X networks
US7545792B2 (en) Channel allocation method, communication system, and wireless communication apparatus in wireless network
US9173196B2 (en) Adaptive multi-channel access for vehicular networks
CN100531076C (zh) 通过无线电传输提供多个站间的同时通信的方法和接入点
US6973051B2 (en) Method for assigning resources in a shared channel, a corresponding mobile terminal and a corresponding base station
KR100637936B1 (ko) 무선통신시스템에서 패킷데이터를 통신하기 위한 장치 및관련방법
CN108631968A (zh) 一种数据反馈资源的确定方法及装置
US5894472A (en) Packet access method in a cellular digital radio-communications system
EP3836580B1 (en) Physical sidelink unicast connection establishment method, terminal, and apparatus
EP1760946A2 (en) Method and device for integrating a cellular network and a ubiquitous network
Bazzi et al. Beaconing from connected vehicles: IEEE 802.11 p vs. LTE-V2V
WO1999031823A1 (fr) Procede d&#39;attribution d&#39;un canal radio pour une radiocommunication
CN108702612B (zh) D2d通信方法及设备
JP2003047047A (ja) 多元接続方式の無線通信システム
CN111083645B (zh) 业务的发送方法、装置及终端
Charpentier et al. Latency-aware C-ITS application for improving the road safety with CAM messages on the Smart Highway testbed
US20080159209A1 (en) Method and system for allocating channels in a wireless network
EP2141839A1 (en) Method and device for borrowing time slot
CN107360593A (zh) 选择信息传输资源的方法及系统
KR101097503B1 (ko) 근거리 영역에서의 방송 서비스를 위한 슈퍼프레임 구조로 이루어지는 시스템 및 방법, 그리고 이에 적용되는 장치
CN105637960A (zh) 一种设备到设备传输资源的分配方法和装置
GB2399991A (en) Sharing resource access based on location classes
CN110856141A (zh) 一种可靠有效的车载自组织网络多信道mac协议

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040518

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040601

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041026