JP6894080B2 - 移動端末装置、それを備えた無線通信システム、コンピュータに実行させるためのプログラム、およびプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

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Description

この発明は、移動端末装置、それを備えた無線通信システム、コンピュータに実行させるためのプログラム、およびプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
温度、湿度、大気の汚染度、および周波数の空き状況等を広域に亘って多数のセンサーによりセンシングすることによって、天気予報、大気汚染調査、および無線基地局の設置計画等に役立てることができる。
しかし、センサーを広域に多数設置することは、センサー自体またはセンサーの保守管理等に多大のコストを要するために、実現が難しい。
そこで、人が携帯するスマートフォンのような移動端末について、それらの端末が搭載するセンサーを用いてセンシングを行うことで、広域のセンシングを比較的少ないコストで実現するという参加型センシングのアプローチがある。
例えば、特許文献1は、参加型センシングを用いた位置秘匿信号推定システムを開示する。この位置秘匿信号推定システムは、データ集約者装置と、参加協力者端末とを備える。
データ集約者装置は、参加協力者端末をグループに分け、各参加協力者端末に、参加協力者端末の属するグループの番号、位置X、位置Xと該参加協力者が存在し得る範囲、次元数の情報、参加協力者に関する情報、を送信するとともに、センシング要求信号を送信する。
参加協力者端末は、センシング要求信号を受信し、当該参加協力者端末の位置を測定し、測定結果を得て、当該Xと測定位置の重み関数を計算し、平均0の乱数rを発生させ、計算結果sを自分の所属グループの番号とともにデータ集約者装置へ送信する。
データ集約者装置は、グループごとに得られた該計算結果sの和をとり、グループごとに推定値を求め、該グループごとの推定値の算術平均を環境f(X)の最終的推定値として算出する。
特開2015−200862号公報
しかし、特許文献1に記載された位置秘匿信号推定システムでは、全ての参加協力者端末が計算結果sをデータ集約者装置へ送信するため、セルラー通信(例えば、LTE:Long Term Evolution))の通信網に多大な負荷がかかるという問題がある。
この発明の実施の形態によれば、通信負荷を低減してセンサー値を収集可能な移動端末装置を提供する。
また、この発明の実施の形態によれば、通信負荷を低減してセンサー値を収集可能な移動端末装置を備えた無線通信システムを提供する。
更に、この発明の実施の形態によれば、通信負荷を低減してセンサー値の収集をコンピュータに実行させるためのプログラムを提供する。
更に、この発明の実施の形態によれば、通信負荷を低減してセンサー値の収集をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
この発明の実施の形態によれば、移動端末装置は、センサー値を収集する収集装置へセンサー値を送信する移動端末装置であって、センサーと、受信手段と、送信手段とを備える。
センサーは、第1のセンサー値を検出する。受信手段は、第1の無線通信システムを用いて他の移動端末装置から第2のセンサー値を受信する。送信手段は、第1の無線通信システムと異なる第2の無線通信システムを用いて第1および第2のセンサー値を収集装置へ送信する。
この発明の実施の形態による移動端末装置は、自己で検出した第1のセンサー値と、第1の無線通信システムを用いて他の移動端末装置から受信した第2のセンサー値とを第2の無線通信システムを用いて収集装置へ送信する。
その結果、各移動端末装置が個別にセンサー値を収集装置へ送信する場合に比べ、センサー値を収集装置へ送信する通信回数が低減され、第2の無線通信システムに与える負荷が低減される。
従って、通信負荷を低減してセンサー値を収集装置に収集できる。
また、この発明の実施の形態によれば、無線通信システムは、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の移動端末装置と、第2の無線通信システムを用いて移動端末装置からセンサー値を受信する収集装置とを備える。
従って、収集装置は、第2の無線通信システムに与える負荷を低減してセンサー値を収集できる。
更に、この発明の実施の形態によれば、コンピュータに実行させるためのプログラムは、センサー値を収集する収集装置へのセンサー値の送信をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、受信手段が、センサーが検出した第1のセンサー値をセンサーから受ける第1のステップと、受信手段が、第1の無線通信システムを用いて他の移動端末装置から第2のセンサー値を受信する第2のステップと、送信手段が、第1の無線通信システムと異なる第2の無線通信システムを用いて第1および第2のセンサー値を収集装置へ送信する第3のステップとをコンピュータに実行させる。
プログラムが第1のステップ、第2のステップおよび第3のステップをコンピュータに実行させることにより、第1および第2のセンサー値がまとめて収集装置へ送信され、収集装置へセンサー値を送信するときの通信回数が減少し、第2の無線通信システムに与える負荷が低減される。
従って、通信負荷を低減してセンサー値を収集装置に収集できる。
更に、この発明の実施の形態によれば、プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、請求項9から請求項15のいずれか1項に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
この発明の実施の形態によれば、第2の無線通信システムに与える負荷を低減してセンサー値を収集装置に収集できる。
実施の形態1による無線通信システムの概略図である。 図1に示す移動端末装置の概略図である。 図1に示すサーバの概略図である。 センサー値の保存形式を示す概念図である。 すれ違い通信の種類を示す図である。 センサー値の集約の概念図である。 実施の形態1におけるすれ違い通信の概念図である。 図1に示す無線通信システムの動作を説明するためのフローチャートである。 図8に示すステップS2,S4の実施の形態1における詳細な動作を説明するためのフローチャートである。 実施の形態2による無線通信システムの概略図である。 図10に示す移動端末装置の概略図である。 実施の形態2におけるすれ違い通信の概念図である。 図8に示すステップS2,S4の実施の形態2における詳細な動作を説明するためのフローチャートである。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1による無線通信システムの概略図である。図1を参照して、実施の形態1による無線通信システム100は、移動端末装置1〜10と、無線基地局20,30,40と、ネットワーク50と、サーバ60とを備える。
移動端末装置1〜10および無線基地局20,30,40は、無線通信空間に配置される。
移動端末装置1〜10の各々は、例えば、スマートフォン、携帯電話およびウェアラブルデバイス等からなり、自己に搭載されたセンサーを用いてセンサー値を検出する参加型センシングを行う移動端末装置である。そして、移動端末装置1〜10のユーザは、ボランティアによって移動端末装置1〜10を無線通信システム100に参加させてもよいし、何らかの報酬を受け取って移動端末装置1〜10を無線通信システム100に参加させてもよい。
このようにすることによって、環境に対して、固定のセンサーを設置してセンシングを行う場合に比べ、センサーの設置または運用によるコストを削減でき、また人の移動に伴い広範囲にセンサー値をセンシングできる。
移動端末装置1〜10の各々は、人によって移動する場合に限らず、例えば、バスまたは自家用車等の車両に設置されて移動する端末装置であってもよい。
移動端末装置1〜10の各々は、近距離無線通信システムを用いて無線通信を行う機能と、近距離無線通信システムと異なる無線通信システム(この発明の実施の形態においては、「サーバ用無線通信システム」と言う。)を用いて無線基地局(無線基地局20,30,40のいずれか)を介してサーバ60へセンサー値を送信する機能とを有する。
近距離無線通信システムは、例えば、Bluetooth(登録商標) LE(Low Energy)、およびWiFi Direct等である。但し、近距離無線通信システムは、これらに限定されず、移動端末装置1〜10間で無線通信可能な無線通信システムであれば、どのような無線通信システムであってもよい。
サーバ用無線通信システムは、一般的には、ネットワーク50を介して移動端末装置1〜10とサーバ60との間で無線通信可能な無線通信システムである。そして、サーバ用無線通信システムは、例えば、LTE、およびW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)等である。但し、サーバ用無線通信システムは、これらに限定されず、ネットワーク50を介して移動端末装置1〜10とサーバ60との間で無線通信可能な無線通信システムであれば、どのような無線通信システムであってもよい。
この発明の実施の形態においては、2つの移動端末装置が相互に相手のアドレスを検知することを、「遭遇」と言う。
また、この発明の実施の形態においては、関連性を有する移動端末装置の集合を「クラスタ」と言う。ここで、「関連性を有する」とは、気温および湿度等のセンシングの対象が同じであることを前提として、移動端末装置が多くの時間滞在する位置の範囲が同じであること、またはセンシング対象をセンシングした時間範囲が同じであることを言う。
移動端末装置1〜10のうち、遭遇回数がしきい値(例えば、10回/1週間)以上である移動端末装置、または遭遇時間がしきい値(例えば、10時間/1週間)以上である移動端末装置は、同じクラスタに分類される。その結果、移動端末装置1〜10の各々は、クラスタに分類され、自己が所属するクラスタ内でランクが割り当てられる。従って、移動端末装置1〜10の各々は、自己が所属するクラスタのクラスタ名CとランクRkとを保持する。
移動端末装置1〜10の各々は、近距離無線通信システムを用いて、自己のアドレス、クラスタ名CおよびランクRkを含むビーコンを定期的にブロードキャストする。
移動端末装置1〜10の各々は、例えば、気温、湿度、気圧、CO、PM2.5、照度、紫外線強度、騒音、および無線周波数等を検出し、その検出した気温および湿度等をセンサー値として保持する。
移動端末装置1〜10の各々は、センサー値を検出したときの位置および時刻を検出し、その検出した位置を示す位置情報と、その検出した時刻を示す時間情報とをセンサー値に対応付けて保持する。
移動端末装置1〜10の各々は、他の移動端末装置からビーコンを受信し、その受信したビーコンに含まれるアドレスを検出することにより、他の移動端末装置を検知する。そして、移動端末装置1〜10の各々は、他の移動端末装置を検知すると、後述する方法によって、自己が検出したセンサー値、位置情報および時間情報を近距離無線通信システムを用いて他の移動端末装置へ送信し、または他の移動端末装置で検出されたセンサー値、位置情報および時間情報を近距離無線通信システムを用いて他の移動端末装置から受信する。
後述するすれ違い通信によって、他の移動端末装置からセンサー値等を受信した移動端末装置は、自己が検出したセンサー値と他の移動端末装置から受信したセンサー値とが集約可能であるか否かを判定する。
そして、センサー値の集約が可能であると判定したとき、他の移動端末装置からセンサー値等を受信した移動端末装置は、複数のセンサー値を後述する方法によって集約する。
移動端末装置1〜10の各々は、センサー値をサーバ60へ送信するタイミングになると、自己が保持するセンサー値(単独のセンサー値または集約したセンサー値)、位置情報および時間情報をサーバ用無線通信システムを用いてサーバ60へ送信する。
無線基地局20,30,40の各々は、ネットワーク50に接続される。無線基地局20,30,40は、相互に同じサーバ用無線通信システムによって無線通信を行ってもよく、相互に異なるサーバ用無線通信システムによって無線通信を行ってもよい。
無線基地局20,30,40の各々は、サーバ用無線通信システムを用いて、移動端末装置(移動端末装置1〜10の少なくとも1つ)からセンサー値、位置情報および時間情報を受信し、その受信したセンサー値、位置情報および時間情報をネットワーク50を介してサーバ60へ送信する。
サーバ60は、ネットワークを介して、センサー値、位置情報および時間情報を無線基地局(無線基地局20,30,40の少なくとも1つ)から受信し、その受信したセンサー値、位置情報および時間情報を保持する。
図2は、図1に示す移動端末装置1の概略図である。図2を参照して、移動端末装置1は、アンテナ11,12と、通信部13と、制御部14と、センサー15と、GPS(Global Positioning System)16と、ストレージ部17とを含む。
通信部13は、アンテナ11を介してビーコンを受信し、その受信したビーコンを制御部14へ出力する。
通信部13は、移動端末装置1のアドレス等を含むビーコンを制御部14から受け、その受けたビーコンを近距離無線通信システムを用いてアンテナ11を介してブロードキャストする。
通信部13は、センサー値等を含むパケットPKT_1を制御部14から受け、その受けたパケットPKT_1を近距離無線通信システムを用いてアンテナ11を介して送信先の移動端末装置へ送信する。
通信部13は、近距離無線通信システムを用いてアンテナ11を介してパケットPKT_1を他の移動端末装置から受信し、その受信したパケットPKT_1を制御部14へ出力する。
通信部13は、集約したセンサー値を含むパケットPKT_2を制御部14から受け、その受けたパケットPKT_2をサーバ用無線通信システムを用いてアンテナ12を介してサーバ60へ送信する。
制御部14は、タイマーを内蔵する。制御部14は、移動端末装置1が所属するクラスタのクラスタ名C、および移動端末装置1に割り当てられたランクRkを保持する。
制御部14は、センサー値を検出するタイミングになると、センサー値を検出するようにセンサー15を制御するとともに、位置を検出するようにGPS16を制御する。
制御部14は、センサー15からセンサー値を受け、GPSから移動端末装置1の位置を示す位置情報を受けると、センサー値および位置情報を受けたときの時刻を検出する。そして、制御部14は、センサー値、位置情報、および時刻を示す時間情報を相互に対応付けてストレージ部17に格納する。
制御部14は、クラスタ名C、ランクRkおよび移動端末装置1のアドレスを含むビーコンを定期的に生成し、その生成したビーコンを通信部13へ出力する。
制御部14は、通信部13からビーコンを受け、その受けたビーコンからアドレス、クラスタ名CおよびランクRkを検出する。そして、制御部14は、その検出したアドレスに基づいて、近距離無線通信システムを用いて移動端末装置1と無線通信可能な他の移動端末装置を検知する。これにより、制御部14は、移動端末装置1と遭遇した他の移動端末装置を検知する。
また、制御部14は、その検出したクラスタ名およびランクRkに基づいて、移動端末装置1で検出したセンサー値を他の移動端末装置へ送信すべきか否かを判定する。より具体的には、制御部14は、ビーコンから検出したクラスタ名Cが、移動端末装置1が所属するクラスタのクラスタ名Cと同じであり、かつ、ビーコンから検出したランクRkが、移動端末装置1のランクRkよりも大きいとき、移動端末装置1で検出したセンサー値を他の移動端末装置へ送信すべきと判定する。一方、ビーコンから検出したクラスタ名Cが、移動端末装置1が所属するクラスタのクラスタ名Cと異なるとき、または、ビーコンから検出したランクRkが、移動端末装置1のランクRk以下であるとき、制御部14は、移動端末装置1で検出したセンサー値を他の移動端末装置へ送信すべきでないと判定する。
制御部14は、移動端末装置1で検出したセンサー値を他の移動端末装置へ送信すべきと判定したとき、移動端末装置1のアドレスと、センサー値、位置情報および時間情報とを相互に対応付けたデータを生成するとともに、その生成したデータと送信先の移動端末装置のアドレスとを含むパケットPKT_1を生成し、その生成したパケットPKT_1を通信部13へ出力する。
制御部14は、後述するタイミングにおいて、センサー値を集約可能か否かを判定し、。センサー値を集約可能であると判定したとき、移動端末装置1で検出したセンサー値と、他の移動端末装置から受信したセンサー値とを後述する方法によって集約する。そして、制御部14は、その集約したセンサー値を含むパケットPKT_2を生成し、その生成したパケットPKT_2を通信部13へ出力する。
センサー15は、制御部14からの制御に従ってセンサー値を検出し、その検出したセンサー値を制御部14へ出力する。
GPS16は、制御部14からの制御に従って移動端末装置1の位置を検出し、その検出した位置を示す位置情報を制御部14へ出力する。
ストレージ部17は、センサー値、位置情報および時間情報を相互に対応付けて記憶する。
なお、図1に示す移動端末装置2〜10の各々も、図2に示す移動端末装置1と同じ構成からなる。
図3は、図1に示すサーバ60の概略図である。図3を参照して、サーバ60は、通信部61と、制御部62と、ストレージ部63とを含む。
通信部61は、無線基地局(無線基地局20,30,40の少なくとも1つ)およびネットワーク50を介して、移動端末装置1〜10で検出されたセンサー値および/または集約されたセンサー値(集約センサー値)を受信し、その受信したセンサー値および/または集約センサー値を制御部62へ出力する。
制御部62は、通信部61からセンサー値および/または集約センサー値を受け、その受けたセンサー値および/または集約センサー値をストレージ部63に格納する。
ストレージ部63は、制御部62から受けたセンサー値および/または集約センサー値を記憶する。
図4は、センサー値の保存形式を示す概念図である。図4を参照して、アドレスaddress_iは、センサー値を検出する移動端末装置のアドレスを示し、アドレスAddress_jは、他の移動端末装置のアドレスを示す。
アドレスAddress_iに対応して、位置情報(x,y)、時間情報tおよびセンサー値Svが保存される。ここで、m=1,2,3,・・・である。
また、アドレスAddress_jに対応して、位置情報(x,y)、時間情報tおよびセンサー値Svが保存される。ここで、n=1,2,3,・・・である。
なお、アドレスAddress_jは、1個に限定されるものではなく、1個以上であればよい。
アドレスAddress_jを有する移動端末装置jが自己で検出したセンサー値と、移動端末装置j以外の移動端末装置で検出されたセンサー値とを移動端末装置iへ送信することも想定されるからである。
また、センサー値は、ベクトル値からなっていてもよい。例えば、無線周波数を複数のチャネルに亘ってセンシングする場合、センサー値は、ベクトル値からなる。
更に、センサー値は、100MHz〜120MHzの範囲において、−60dBmの受信電力、120MHz〜140MHzの範囲において、−90dBmの受信電力のような形式であってもよい。
このように、センサー値は、センシングの対象によって決定された形式を有する。
[すれ違い通信]
図5は、すれ違い通信の種類を示す図である。この発明の実施の形態においては、2つの移動端末装置が相互に相手のアドレスを検知し、一方の移動端末装置が近距離無線通信システムを用いて自己のセンサー値を他方の移動端末装置へ送信することを「すれ違い通信」と言う。そして、すれ違い通信においては、2つの移動端末装置が相互にセンサー値を送信することはない。
図5の(a)を参照して、移動端末装置i,jは、相互に無線通信を直接行い、相手の移動端末装置を検知する。そして、例えば、移動端末装置iは、センサー値を移動端末装置jへ直接送信する。
図5の(b)を参照して、移動端末装置i,jは、無線基地局APを介して相互に相手の移動端末装置を検知する。そして、例えば、移動端末装置iは、無線基地局APを介さずに、センサー値を移動端末装置jへ直接送信する。
図5の(c)を参照して、移動端末装置i,jは、無線基地局APを介して相互に相手の移動端末装置を検知する。そして、例えば、移動端末装置iは、無線基地局APを介して、センサー値を移動端末装置jへ送信する。即ち、移動端末装置i,jは、無線基地局APを介して、相互に相手の移動端末装置を検知するとともにセンサー値を送受信する。
このように、この発明の実施の形態における「すれ違い通信」は、図5に示す3つの方式を含む。
[サーバ60への送信タイミング]
センサー値をサーバ60へ送信する送信タイミングとしては、例えば、次のものが想定される。
(1)同一クラスタに属する移動端末装置の総数のうちの半分以上の移動端末装置からのセンサー値が集まったタイミング
(2)自己が保持するセンサー値のデータ量がしきい値以上になったタイミング
(3)自己が保持するセンサー値のデータ量がストレージ部の容量になったタイミング
(4)ある一定の周期に基づいて定期的に送信するタイミング
なお、これらの送信タイミングは、例示であって、送信タイミングは、これら以外のタイミングであってもよい。
[クラスタへの分類]
移動端末装置1〜10をクラスタに分類する方法について説明する。移動端末装置1〜10の各々は、例えば、職場や学校の名称または住所をユーザから受け付け、その受け付けた名称または住所をクラスタ名Cとする。
移動端末装置1〜10の各々は、自己のアドレスとクラスタ名Cとを含むビーコンをブロードキャストする。そして、移動端末装置1〜10の各々は、他の移動端末装置と遭遇した遭遇回数をカウントし、遭遇回数がしきい値(10回/1週間)以上である移動端末装置、または遭遇時間がしきい値(10時間/1週間)以上である移動端末装置を同じクラスタに所属する移動端末装置とする。この場合、2つの移動端末装置間で送受信される2つのビーコンに含まれる2つのクラスタ名が相互に異なる場合には、いずれか一方のクラスタ名に決定する。
これによって、移動端末装置1〜10は、自律分散的にクラスタに分類される。
[ランクの割当]
次に、ランクRkの割当方法について説明する。
移動端末装置の無線インターフェースの物理アドレス(例えば、MACアドレス)を整数値に変換してランクRkとする。例えば、“12:34:56:78:9a:bc”を“20015998343868”に変換し、“20015998343868”をランクRkとして移動端末装置に割り当てる。
また、同じクラスタに属する任意の移動端末装置との、ある期間当たりの遭遇回数や遭遇時間をランクRkとして移動端末装置に割り当ててもよい。
ランクRkの割当方法は、これらの割当方法以外であってもよく、一般的には、移動端末装置1〜10に割り当てられたランクRkを相互に識別できるように割り当てる方法であれば、どのような割当方法であってもよい。
なお、ランクRkは、必ずしも数値である必要はなく、概念的には、「半順序集合」の要素であればよい。「半順序集合」とは、その集合に属する2つの要素間に順序が定まったものと、順序が定まっていないものとが存在する集合を言う。
[センサー値のセンシングのタイミング]
センサー値のセンシングのタイミングとしては、例えば、予め定められた周期(例えば、10分に1回、1時間に1回、および1日に1回等)であり、センサー値の種類に応じて決定されたタイミング等が想定される。
[センサー値の集約]
センサー値を集約する場合、センサー値の集約が可能であるか否かが判定される。
センサー値の集約が可能であるか否かは、次の条件を満たすか否かを判定することによって判定される。
条件1:集約の対象である複数のセンサー値が同じ種類である。
条件2:複数のセンサー値を検出した複数の移動端末装置が同じクラスタに所属する。
条件3:複数のセンサー値が検出された時間または位置が一定の範囲内にある。
種類が異なるセンサー値を集約しても、意味がないので、条件1は、そのような集約を排除する条件である。
複数の移動端末装置が同じクラスタに所属することは、複数の移動端末装置が互いに遭遇する確率が高いので、すれ違い通信によって、複数のセンサー値を1つの移動端末装置に集めることができ、その集めた複数のセンサー値を集約できるので、条件2を設定したものである。
条件3は、複数のセンサー値が相互に関連性があることを意味する。従って、この発明の実施の形態においては、関連性がある複数のセンサー値を集約することを特徴とする。
その結果、例えば、センサー値が気温である場合でも、大阪で検出された気温と、東京で検出された気温とでは、検出された位置が一定の範囲内にないので、条件3を満たさず、集約されない。
一方、同じ職場の相互に近い異なる位置で検出された複数の気温は、条件3を満たし、集約の対象となる。
条件1〜条件3の全てが満たされた場合、センサー値の集約が可能であると判定され、条件1〜条件3のいずれかが満たされない場合、センサー値の集約が不可能であると判定される。
そして、センサー値の集約が可能であると判定されたとき、センサー値は、以下に説明する方法によって集約される。
図6は、センサー値の集約の概念図である。この発明の実施の形態においては、「集約」とは、データ量が減少するようにp(pは2以上の整数)個のセンサー値をq(qは、1≦q<pを満たす整数)個のセンサー値に変換することを言う。
図6を参照して、移動端末装置iは、2015年12月1日、15時1分に経度:34.74387、緯度:135.76620の位置において検出された6.2(℃)の温度と、2015年12月1日、15時35分に経度:34.74387、緯度:135.76620の位置において検出された7.5(℃)の温度とを保持する。
また、移動端末装置jは、2015年12月1日、15時3分に経度:34.74387、緯度:135.76620の位置において検出された6.0(℃)の温度と、2015年12月1日、15時37分に経度:34.74387、緯度:135.76620の位置において検出された7.3(℃)の温度とを保持する。
そして、例えば、すれ違い通信によって、移動端末装置jが保持するセンサー値が移動端末装置iへ送信された場合、移動端末装置iにおいて、後述するようにセンサー値が集約される。
上述したように、センサー値の集約は、2つ以上のセンサー値が同じ種類であり、2つ以上のセンサー値を検出した2つ以上の移動端末装置が同じクラスタに所属し、2つ以上のセンサー値が検出された位置および時間が一定の範囲内にあるときに行われる。一定の範囲は、時間については、例えば、10分であり、位置については、例えば、2つのセンサー値が検出された位置間の距離が10メートルである。
移動端末装置iで検出された6.2(℃)の温度と、移動端末装置jで検出された6.0℃の温度とは、検出された時間が10分以内であり、かつ、同じ位置で検出されたものである。
また、移動端末装置iで検出された7.5(℃)の温度と、移動端末装置jで検出された7.3℃の温度とは、検出された時間が10分以内であり、かつ、同じ位置で検出されたものである。
そこで、これらの温度は、上述した条件1〜条件3を満たすので、集約することが可能である。その結果、集約後のセンサー値は、2015年12月1日、15時2分に経度:34.74387、緯度:135.76620の位置において検出された温度が6.1(℃)であり、2015年12月1日、15時36分に経度:34.74387、緯度:135.76620の位置において検出された温度が7.4(℃)となる。
このように、センサー値を集約することによって、2つのセンサー値が1つのセンサー値になり、データ量を低減できる。
そして、センサー値を平均することでセンサー値を集約した場合、センサー値が検出されたときの2つの時間も平均される。図6に示す例では、2つの温度が検出された2つの位置が同じであるので、表面上、2つの位置を平均していないように見えるが、2つの位置も平均される。
図6に示す集約は、2つのセンサー値を平均することであるが、センサー値の集約の方法は、これに限られない。
センサー値の集約は、時間および位置が一定の範囲内の複数のセンサー値について、重複したセンサー値を削除したり、複数のセンサー値の最大値または最小値を取ること、ハフマン符号化等のアルゴリズムによって圧縮すること等であってもよく、一般的には、データ量が低減される方法であれば、どのような方法によって行われてもよい。
そして、集約は、例えば、次のいずれかのタイミングで行われる。
(1)移動端末装置同士が遭遇し、一方の移動端末装置のセンサー値を他方の移動端末装置が受信した直後のタイミング
(2)集約前の状態のままでセンサー値を保持しておき、その後の任意のタイミング
(3)サーバ60へセンサー値を送信する直前のタイミング
なお、集約のタイミングは、これらのタイミング以外のタイミングであってもよい。
複数のセンサー値の平均によってセンサー値を集約する場合、集約のタイミングを遅らせることが好ましい場合がある。その理由は、次のとおりである。
3個のセンサー値{10,20,25}を平均する場合、“10”と“20”とを先に平均して平均値(15)を求め、その後、“15”と“25”とで平均値(20)を求めると、真の平均値(27.5)と異なるからである。従って、3個のセンサー値{10,20,25}が集まるのを待ってから平均値を演算するのが好ましい。
一方、集約を早い段階で行うことにより、移動端末装置間でセンサー値を送受信する際のデータ量を減少できると言う利点がある。
従って、集約方法およびデータ量の減少等の要因を考慮して集約タイミングを決定するのが好ましい。
図7は、実施の形態1におけるすれ違い通信の概念図である。図7を参照して、移動端末装置iは、クラスタ名:CおよびランクRk:2を有し、センサー値Sviを検出する。また、移動端末装置jは、クラスタ名:CおよびランクRk:3を有し、センサー値Svjを検出する。
その後、移動端末装置i,jは、領域REG1へ移動し、遭遇する。そして、移動端末装置i,jは、互いに同じクラスタに属すること、移動端末装置iのランクRkが“2”であり、移動端末装置jのランクRkが“3”であることを検知する。
そうすると、移動端末装置iは、自己のランクRk(=2)が移動端末装置jのランクRk(=3)よりも小さいので、すれ違い通信によって、センサー値Sviを移動端末装置jへ送信する。これによって、移動端末装置jは、2つのセンサー値Svi,Svjを保持する。
その後、移動端末装置kは、クラスタ名:CおよびランクRk:1を有し、センサー値Svkを検出する。そして、移動端末装置j,kは、領域REG2へ移動し、遭遇する。
この場合、移動端末装置j,kは、互いに同じクラスタに属すること、移動端末装置jのランクRkが“3”であり、移動端末装置kのランクRkが“1”であることを検知する。
そうすると、移動端末装置kは、自己のランクRk(=1)が移動端末装置jのランクRk(=3)よりも小さいので、すれ違い通信によって、センサー値Svkを移動端末装置jへ送信する。これによって、移動端末装置jは、3つのセンサー値Svi,Svj,Svkを保持する。
その後、移動端末装置hは、クラスタ名:CおよびランクRk:5を有し、センサー値Svhを検出する。そして、移動端末装置j,hは、領域REG3へ移動し、遭遇する。
この場合、移動端末装置j,hは、移動端末装置jのクラスタ名:Cが移動端末装置hのクラスタ名:Cと異なることを検知し、すれ違い通信を行わない。
このように、すれ違い通信は、クラスタ名が同じ移動端末装置間で行われ、クラスタ名が異なる移動端末装置間では行われない。
また、すれ違い通信は、センサー値をサーバ60へ送信するタイミングになるまで繰り返し行われる。これにより、すれ違い通信の回数が増えれば、より多くのセンサー値を移動端末装置1〜10の総数よりも少ない個数の移動端末装置に集めることができ、その集めたセンサー値を集約してサーバ60へ送信することにより、移動端末装置1〜10の全てがセンサー値をサーバ60へ送信する場合に比べ、サーバ60への通信回数が低減され、サーバ用無線通信システムに与える負荷を低減できる。この場合、サーバ用無線通信システムに与える負荷は、サーバ60への通信回数の低減と、データ量の低減との両方によって、低減される。
移動端末装置jは、上述した方法によって、センサー値Svi,Svj,Svkを集約可能であるか否かを判定する。そして、移動端末装置jは、センサー値Svi,Svj,Svkを集約可能であると判定したとき、上述した方法によってSvi,Svj,Svkを集約し、集約した1個のセンサー値Sv_aggregationを保持する。
一方、移動端末装置jは、センサー値Svi,Svj,Svkを集約できないと判定したとき、3個のセンサー値Svi,Svj,Svkを保持する。
そして、移動端末装置jは、センサー値のサーバ60への送信タイミングになると、サーバ用無線通信システムを用いて基地局20,30,40のいずれかを介してセンサー値Sv_aggregationまたは3個のセンサー値Svi,Svj,Svkをサーバ60へ送信する。
また、移動端末装置hは、センサー値のサーバ60への送信タイミングになると、サーバ用無線通信システムを用いて基地局20,30,40のいずれかを介してセンサー値Svhをサーバ60へ送信する。
図7においては、4個の移動端末装置i,j,k,hによってそれぞれ検出されたセンサー値Svi,Svj,Svk,Svhが示されているが、センサー値Svi,Svj,Svkがセンサー値Sv_aggregationに集約された場合、移動端末装置jがサーバ用無線通信システムを用いてセンサー値Sv_aggregationをサーバ60へ送信する無線通信と、移動端末装置hがサーバ用無線通信システムを用いてセンサー値Svhをサーバ60へ送信する無線通信とが行われる。つまり、センサー値Svi,Svj,Svk,Svhは、2回の無線通信によってサーバ60へ送信される。
また、センサー値Svi,Svj,Svkがセンサー値Sv_aggregationに集約されない場合、移動端末装置jがサーバ用無線通信システムを用いてセンサー値Svi,Svj,Svkをサーバ60へ送信する無線通信と、移動端末装置hがサーバ用無線通信システムを用いてセンサー値Svhをサーバ60へ送信する無線通信とが行われる。この場合も、センサー値Svi,Svj,Svk,Svhは、2回の無線通信によってサーバ60へ送信される。
従って、移動端末装置i,j,k,hがサーバ用無線通信システムを用いてそれぞれセンサー値Svi,Svj,Svk,Svhをサーバ60へ送信する場合の通信回数(=4回)よりも少ない通信回数によってセンサー値Svi,Svj,Svk,Svhをサーバ60へ送信できる。
従って、サーバ用無線通信システムに与える負荷を低減できる。そして、センサー値Svi,Svj,Svkがセンサー値Sv_aggregationに集約されたとき、センサー値Sv_aggregationのデータ量が3個のセンサー値Svi,Svj,Svkのデータ量よりも少ないので、サーバ用無線通信システムに与える負荷を更に低減できる。また、センサー値Sv_aggregationをサーバ60へ送信する移動端末装置jの消費電力を低減できる。
図7において、移動端末装置jのランクRkが移動端末装置kのランクRkよりも小さい場合、移動端末装置jは、領域REG2におけるすれ違い通信によって、センサー値Svi,Svjを移動端末装置kへ送信する。その結果、移動端末装置kは、移動端末装置jからセンサー値Svi,Svjを受信する。この場合、センサー値Sviは、移動端末装置jが領域REG1におけるすれ違い通信によって移動端末装置iから受信したセンサー値である。
従って、移動端末装置kがすれ違い通信によって受信するセンサー値Svi,Svjは、すれ違い通信の相手の移動端末装置jで検出されたセンサー値Svjと、移動端末装置jと異なる移動端末装置iで検出されたセンサー値Sviとを含む。
図8は、図1に示す無線通信システム100の動作を説明するためのフローチャートである。
なお、図8においては、移動端末装置は、すれ違い通信によってセンサー値を送信する移動端末装置、すれ違い通信によってセンサー値を受信する移動端末装置、およびセンサー値を集約する移動端末装置のいずれかであることを前提として、図8に示すフローチャートを説明する。
図8を参照して、無線通信システム100の動作が開始されると、移動端末装置は、センサー値、位置情報および時間情報を検出する(ステップS1)。
そして、すれ違い通信が可能であるか否かを判定する(ステップS2)。
ステップS2において、すれ違い通信が可能でないと判定されたとき、移動端末装置は、すれ違い通信を行わずにセンサー値を保持する(ステップS3)。
一方、ステップS2において、すれ違い通信が可能であると判定されたとき、移動端末装置は、すれ違い通信を実行する(ステップS4)。
そして、移動端末装置は、上述した条件1〜条件3を満たすか否かを判定することによってセンサー値の集約が可能であるか否かを判定する(ステップS5)。
ステップS5において、センサー値の集約が不可能であると判定されたとき、移動端末装置は、センサー値を集約せずにセンサー値を保持する(ステップS6)。
一方、ステップS5において、センサー値の集約が可能であると判定されたとき、移動端末装置は、上述した方法によってセンサー値を集約する(ステップS7)。
そして、ステップS3、ステップS6およびステップS7のいずれかの後、移動端末装置は、センサー値をサーバへ送信する送信タイミングになったか否かを判定する(ステップS8)。
ステップS8において、センサー値をサーバへ送信する送信タイミングになっていないと判定されたとき、一連の動作は、ステップS2へ戻る。そして、ステップS8において、センサー値をサーバへ送信する送信タイミングになったと判定されるまで、上述したステップS2〜ステップS8が繰り返し実行される。
ステップS8において、センサー値をサーバへ送信する送信タイミングになったと判定されると、移動端末装置は、集約したセンサー値および/または集約しないセンサー値をサーバ用無線通信システムを用いてサーバ60へ送信する(ステップS9)。
サーバ60は、集約したセンサー値および/または集約しないセンサー値をサーバ用無線通信システムを用いて受信し(ステップS10)、その受信した集約したセンサー値および/または集約しないセンサー値を保存する(ステップS11)。これによって、無線通信システム100の動作が終了する。
図9は、図8に示すステップS2,S4の実施の形態1における詳細な動作を説明するためのフローチャートである。
図9を参照して、図8に示すステップS1の後、または図8に示すステップS8において、センサー値をサーバへ送信する送信タイミングになっていないと判定されたとき、移動端末装置は、他の移動端末装置との間でビーコンを送受信し、そのビーコンに含まれるクラスタ名に基づいて、互いの所属するクラスタを確認する(ステップS21)。
そして、移動端末装置は、同じクラスタに所属するか否かを判定する(ステップS22)。
ステップS22において、同じクラスタに所属しないと判定されたとき、一連の動作は、図8に示すステップS3へ移行する。
一方、ステップS22において、同じクラスタに所属すると判定されたとき、移動端末装置は、ビーコンに含まれるランクRkに基づいて、自己のランクRkと他の移動端末装置のランクRkを確認する(ステップS23)。
そして、移動端末装置は、自己のランクRkが相手のランクRkよりも大きいか否かを判定する(ステップS24)。
ステップS24において、自己のランクRkが相手のランクRkよりも大きいと判定されたとき、移動端末装置は、相手の移動端末装置からセンサー値を受信する(ステップS25)。
一方、ステップS24において、自己のランクRkが相手のランクRkよりも大きくないと判定されたとき、移動端末装置は、自己のランクRkが相手のランクRkと同じ、または比較できないか否かを更に判定する(ステップS26)。
ステップS26において、自己のランクRkが相手のランクRkと同じ、または比較できないと判定されたとき、移動端末装置および他の移動端末装置は、センサー値を送信する移動端末装置を乱数によって決定し、センサー値を送信する移動端末装置に決定した移動端末装置がセンサー値を送信する(ステップS27)。
一方、ステップS26において、自己のランクRkが相手のランクRkと同じでない、または比較できると判定されたとき、移動端末装置は、自己のセンサー値を相手の移動端末装置へ送信する(ステップS28)。ステップS26において、自己のランクRkが相手のランクRkと同じでない、または比較できると判定されることは、ステップS24において自己のランクRkが相手のランクRkよりも大きくないと判定されているので、自己のランクRkが相手のランクRkよりも小さいことを意味するからである。
そして、ステップS25、ステップS27およびステップS28のいずれかの後、一連の動作は、図8に示すステップS5へ移行する。
なお、ステップS27においては、移動端末装置は、他の移動端末装置との間でセンサー値を相互に送受信してもよい。
図9に示すステップS22において、同じクラスタに所属しないと判定されたとき、すれ違い通信を行うことができないので、図8にステップS3へ移行することにしたものである。
図9に示すステップS25、ステップS27およびステップS28は、上述したすれ違い通信によってセンサー値を、遭遇した2つの移動端末装置のうちの1つの移動端末装置に集めるステップである。従って、ステップS25、ステップS27およびステップS28のいずれかの後、図8に示すステップS5へ移行することにしたものである。
再び、図8を参照して、ステップS8において、センサー値をサーバ60へ送信する送信タイミングになっていないと判定され、ステップS2へ戻る回数が増加するに従って、すれ違い通信の回数が増加し、より多くのセンサー値が移動端末装置1〜10の総数よりも少ない個数の移動端末装置へ集められる割合が増加する。
その結果、すれ違い通信によって他の移動端末装置からセンサー値を受信した移動端末装置において、センサー値の集約が行われなくても、サーバ用無線通信システムを用いてセンサー値をサーバ60へ送信する無線通信の回数は、移動端末装置1〜10の各々が自己のセンサー値を個別にサーバ60へ送信するときの無線通信の回数よりも少なくなる。
このように、すれ違い通信という概念を採用することにより、センサー値をサーバ60へ送信する無線通信の回数は、減少する。
従って、サーバ用無線通信システムに与える負荷を低減できる。
また、他の移動端末装置からセンサー値を受信した移動端末装置において、センサー値の集約が行われた場合、サーバ60へ送信するセンサー値のデータ量がセンサー値の集約を行わない場合よりも少なくなるので、サーバ用無線通信システムに与える負荷を更に低減できる。また、センサー値をサーバ60へ送信する移動端末装置の消費電力を低減でき、センサー値をサーバ60へ送信しない移動端末装置の消費電力も低減できる。つまり、移動端末装置1〜10全体の消費電力を低減できる。
上記においては、移動端末装置1〜10は、自律分散的にクラスタに分類されると説明したが、実施の形態1においては、これに限らず、サーバ60が移動端末装置1〜10をクラスタに分類してもよい。この場合、サーバ60は、例えば、移動端末装置1〜10から受信した位置情報および時間情報に基づいて、一定の期間、一定の範囲に滞在する複数の移動端末装置を同じクラスタに分類することによって移動端末装置1〜10をクラスタに分類する。
また、実施の形態1においては、1つの移動端末装置は、複数のクラスタに所属してもよい。これによって、複数のクラスタに所属する移動端末装置は、すれ違い通信によって、より多くの他の移動端末装置からセンサー値を受信し、複数のセンサー値、またはその複数のセンサー値を集約したセンサー値をサーバ60へ送信する。その結果、無線通信システム100においては、移動端末装置1〜10からサーバ60へセンサー値を送信する通信回数が減少し、サーバ用無線通信システムに与える負荷を低減できる。また、移動端末装置1〜10全体の消費電力も低減できる。
更に、無線通信システム100においては、無線基地局20,30,40が存在し、移動端末装置1〜10は、無線基地局20,30,40のいずれかを介してセンサー値をサーバ60へ送信すればよい。
そして、移動端末装置1〜10が1つの無線基地局(無線基地局20,30,40のいずれか)を介してセンサー値をサーバ60へ送信することによって、その1つの無線基地局が採用するサーバ用無線通信システムに負荷を与えることになる。
従って、移動端末装置1〜10は、他の移動端末装置が無線基地局20を介してセンサー値をサーバ60へ送信していれば、無線基地局30または無線基地局40を介してセンサー値をサーバ60へ送信することによって、各無線基地局20,30,40が採用するサーバ用無線通信システムに与える負荷を基地局間で分散できる。
なお、上記においては、すれ違い通信においては、ランクRkが小さい方の移動端末装置が自己のセンサー値をランクRkの大きい方の移動端末装置へ送信すると説明したが、実施の形態1においては、これに限らず、すれ違い通信においては、ランクRkが大きい方の移動端末装置が自己のセンサー値をランクRkの小さい方の移動端末装置へ送信してもよい。
[実施の形態2]
図10は、実施の形態2による無線通信システムの概略図である。図10を参照して、実施の形態2による無線通信システム200は、図1に示す無線通信システム100の移動端末装置1〜10を移動端末装置101〜110に代えたものであり、その他は、無線通信システム100と同じである。
移動端末装置101〜110は、クラスタに分類されずに、すれ違い通信を行う。そして、移動端末装置101〜110は、自己のセンサー値のデータ量が、遭遇した移動端末装置のセンサー値のデータ量よりも小さいとき、すれ違い通信によって自己のセンサー値を遭遇した移動端末装置へ送信する。遭遇した2つの移動端末装置における2つのセンサー値のうち、データ量が小さいセンサー値をすれ違い通信によって送信することによって、近距離無線通信システムに与える負荷を低減できる。また、移動端末装置の消費電力を低減できる。
移動端末装置101〜110の各々は、上述した条件1および条件3の両方が満たされたとき、センサー値の集約が可能であると判定し、上述した条件1および条件3のいずれか一方が満たされないとき、センサー値の集約が不可能であると判定する。
そして、移動端末装置101〜110の各々は、センサー値の集約が可能であると判定したとき、上述した方法によって、センサー値を集約する。
図11は、図10に示す移動端末装置101の概略図である。図11を参照して、移動端末装置101は、図2に示す移動端末装置1の制御部14を制御部14Aに代えたものであり、その他は、移動端末装置1と同じである。
制御部14Aは、移動端末装置101のアドレスを含むビーコンを定期的に生成し、その生成したビーコンを通信部13およびアンテナ11を介して定期的にブロードキャストする。
制御部14Aは、他の移動端末装置からのビーコンをアンテナ11および通信部13を介して受信し、その受信したビーコンに含まれるアドレスを検出して他の移動端末装置との遭遇を検知する。そして、制御部14Aは、センサー15によって検出されたセンサー値のデータ量を含むビーコンを生成し、その生成したビーコンを通信部13およびアンテナ11を介して、遭遇した移動端末装置へ送信する。その後、制御部14Aは、遭遇した移動端末装置からアンテナ11および通信部13を介してビーコンを受信し、その受信したビーコンからデータ量を検出し、その検出したデータ量が移動端末装置101におけるセンサー値のデータ量よりも大きいか否かを判定する。そして、制御部14Aは、遭遇した移動端末装置から受信したデータ量が移動端末装置101におけるセンサー値のデータ量よりも大きいと判定したとき、すれ違い通信によって、移動端末装置101におけるセンサー値を遭遇した移動端末装置へ通信部13およびアンテナ11を介して送信する。
また、制御部14Aは、上述した条件1および条件3の両方が満たされるか否かによってセンサー値の集約が可能であるか否かを判定する。そして、制御部14Aは、センサー値の集約が可能であると判定したとき、上述した方法によって、センサー値の集約を行う。
制御部14Aは、その他、制御部14と同じ機能を果たす。
なお、図10に示す移動端末装置102〜110の各々も、図11に示す移動端末装置101と同じ構成からなる。
図12は、実施の形態2におけるすれ違い通信の概念図である。図12を参照して、移動端末装置iは、センサー値Sviを検出し、センサー値Sviのデータ量:5kBを有する。また、移動端末装置jは、センサー値Svjを検出し、センサー値Svjのデータ量:10kBを有する。
その後、移動端末装置i,jは、領域REG1へ移動し、遭遇する。そして、移動端末装置i,jは、移動端末装置iにおけるデータ量が5kBであり、移動端末装置jにおけるデータ量が10kBであることを検知する。
そうすると、移動端末装置iは、自己のデータ量(=5kB)が移動端末装置jのデータ量(=10kB)よりも小さいので、すれ違い通信によって、センサー値Sviを移動端末装置jへ送信する。これによって、移動端末装置jは、2つのセンサー値Svi,Svjを保持する。
その後、移動端末装置kは、センサー値Svkを検出し、センサー値Svkのデータ量:3kBを有する。そして、移動端末装置j,kは、領域REG2へ移動し、遭遇する。
この場合、移動端末装置j,kは、移動端末装置jのデータが15kBであり、移動端末装置kのデータ量が3kBであることを検知する。
そうすると、移動端末装置kは、自己のデータ量(=3kB)が移動端末装置jのデータ量(=15kB)よりも小さいので、すれ違い通信によって、センサー値Svkを移動端末装置jへ送信する。これによって、移動端末装置jは、3つのセンサー値Svi,Svj,Svkを保持する。
その後、移動端末装置hは、センサー値Svhを検出し、センサー値Svhのデータ量:18kBを有する。そして、移動端末装置j,hは、領域REG3へ移動し、遭遇する。
この場合、移動端末装置j,hは、移動端末装置jのデータ量:18kBが移動端末装置hのデータ量:18kBと同じであることを検知し、データ量の大小関係が不明であるので、すれ違い通信を行わない。
このように、すれ違い通信は、データ量の大小関係が明らかである場合に行われ、データ量の大小関係が不明である場合には行われない。
また、すれ違い通信は、センサー値をサーバ60へ送信するタイミングになるまで繰り返し行われる。これにより、すれ違い通信が増えれば、より多くのセンサー値を移動端末装置101〜110の総数よりも少ない個数の移動端末装置に集めることができ、その集めたセンサー値を集約してサーバ60へ送信することにより、移動端末装置101〜110の全てがセンサー値をサーバ60へ送信する場合に比べ、サーバ60への通信回数が低減され、サーバ用無線通信システムに与える負荷を低減できる。この場合、サーバ用無線通信システムに与える負荷は、サーバ60への通信回数の低減と、データ量の低減との両方によって、低減される。
移動端末装置jは、条件1および条件3を用いて、センサー値Svi,Svj,Svkを集約可能であるか否かを判定する。そして、移動端末装置jは、センサー値Svi,Svj,Svkを集約可能であると判定したとき、上述した方法によってSvi,Svj,Svkを集約し、集約した1個のセンサー値Sv_aggregationを保持する。
一方、移動端末装置jは、センサー値Svi,Svj,Svkを集約できないと判定したとき、3個のセンサー値Svi,Svj,Svkを保持する。
そして、移動端末装置jは、センサー値のサーバ60への送信タイミングになると、サーバ用無線通信システムを用いて基地局20,30,40のいずれかを介してセンサー値Sv_aggregationまたは3個のセンサー値Svi,Svj,Svkをサーバ60へ送信する。
また、移動端末装置hは、センサー値のサーバ60への送信タイミングになると、サーバ用無線通信システムを用いて基地局20,30,40のいずれかを介してセンサー値Svhをサーバ60へ送信する。
図12においては、4個の移動端末装置i,j,k,hによってそれぞれ検出されたセンサー値Svi,Svj,Svk,Svhが示されているが、センサー値Svi,Svj,Svkがセンサー値Sv_aggregationに集約された場合、移動端末装置jがサーバ用無線通信システムを用いてセンサー値Sv_aggregationをサーバ60へ送信する無線通信と、移動端末装置hがサーバ用無線通信システムを用いてセンサー値Svhをサーバ60へ送信する無線通信とが行われる。つまり、センサー値Svi,Svj,Svk,Svhは、2回の無線通信によってサーバ60へ送信される。
また、センサー値Svi,Svj,Svkがセンサー値Sv_aggregationに集約されない場合、移動端末装置jがサーバ用無線通信システムを用いてセンサー値Svi,Svj,Svkをサーバ60へ送信する無線通信と、移動端末装置hがサーバ用無線通信システムを用いてセンサー値Svhをサーバ60へ送信する無線通信とが行われる。この場合も、センサー値Svi,Svj,Svk,Svhは、2回の無線通信によってサーバ60へ送信される。
従って、移動端末装置i,j,k,hがサーバ用無線通信システムを用いてそれぞれセンサー値Svi,Svj,Svk,Svhをサーバ60へ送信する場合の通信回数(=4回)よりも少ない通信回数によってセンサー値Svi,Svj,Svk,Svhをサーバ60へ送信できる。
その結果、サーバ用無線通信システムに与える負荷を低減できる。また、移動端末装置101〜110全体の消費電力を低減できる。そして、センサー値Svi,Svj,Svkがセンサー値Sv_aggregationに集約されたとき、センサー値Sv_aggregationのデータ量が3個のセンサー値Svi,Svj,Svkのデータ量よりも少ないので、サーバ用無線通信システムに与える負荷を更に低減できる。また、センサー値Sv_aggregationを送信する移動端末装置の消費電力を低減できる。
このように、センサー値の集約を行うことによって、実施の形態2においても、サーバ用無線通信システムに与える負荷を低減できる。また、実施の形態2においても、移動端末装置101〜110全体の消費電力を低減できる。
図12においては、移動端末装置jが領域REG2においてすれ違い通信を行うか否かを判定するとき、センサー値Sviのデータ量:5kBとセンサー値Svjのデータ量:10kBとの合計データ量:15kBがセンサー値Svkのデータ量:3kBよりも大きいか否かを判定した。
これは、移動端末装置jが保持するセンサー値Svi,Svjのデータ量が、移動端末装置kが保持するセンサー値Svkのデータ量よりも小さいと判定されたとき、移動端末装置jは、すれ違い通信によってセンサー値Svi,Svjを移動端末装置kへ送信する必要があるからである。
実施の形態2においては、センサー値のデータ量の大小によって、すれ違い通信によってセンサー値を送信する移動端末装置を決定するので、すれ違い通信を行う前に、センサー値の集約が可能であるか否かを判定し、センサー値の集約が可能である場合、すれ違い通信に先立ってセンサー値の集約を行い、集約後のセンサー値のデータ量と相手のセンサー値のデータ量との大小関係を判定し、その判定結果に応じて、センサー値を送信する移動端末装置を決定してもよい。
センサー値の集約を行えば、データ量が低減されるので、センサー値の集約後にすれ違い通信を行うことによって、すれ違い通信において、近距離無線通信システムに与える負荷を低減できる。また、移動端末装置101〜110における消費電力を低減できる。
図12において、移動端末装置jのセンサー値Svi,Svjの合計データ量が移動端末装置kのセンサー値Svkのデータ量よりも小さい場合、移動端末装置jは、領域REG2におけるすれ違い通信によって、センサー値Svi,Svjを移動端末装置kへ送信する。その結果、移動端末装置kは、移動端末装置jからセンサー値Svi,Svjを受信する。この場合、センサー値Sviは、移動端末装置jが領域REG1におけるすれ違い通信によって移動端末装置iから受信したセンサー値である。
従って、移動端末装置kがすれ違い通信によって受信するセンサー値Svi,Svjは、すれ違い通信の相手の移動端末装置jで検出されたセンサー値Svjと、移動端末装置jと異なる移動端末装置iで検出されたセンサー値Sviとを含む。
無線通信システム200における動作は、図8に示すフローチャートに従って行われる。
図13は、図8に示すステップS2,S4の実施の形態2における詳細な動作を説明するためのフローチャートである。
図13を参照して、図8に示すステップS1の後、または図8に示すステップS8において、センサー値をサーバへ送信する送信タイミングになっていないと判定されたとき、移動端末装置は、他の移動端末装置との間でビーコンを送受信し、そのビーコンに含まれるデータ量に基づいて、互いのデータ量を確認する(ステップS31)。
そして、移動端末装置は、自己のデータ量が相手のデータ量よりも大きいか否かを判定する(ステップS32)。
ステップS32において、自己のデータ量が相手のデータ量よりも大きいと判定されたとき、移動端末装置は、相手の移動端末装置からセンサー値を受信する(ステップS33)。
一方、ステップS32において、自己のデータ量が相手のデータ量よりも大きくないと判定されたとき、移動端末装置は、自己のデータ量が相手のデータ量と同じか否かを更に判定する(ステップS34)。
ステップS34において、自己のデータ量が相手のデータ量と同じであると判定されたとき、一連の動作は、図8のステップS3へ移行する。
一方、ステップS34において、自己のデータ量が相手のデータ量と同じでないと判定されたとき、移動端末装置は、自己のセンサー値を相手の移動端末装置へ送信する(ステップS35)。
そして、ステップS33またはステップS35の後、一連の動作は、図8に示すステップS5へ移行する。
図13に示すステップS34において、自己のデータ量が相手のデータ量と同じであると判定されたとき、すれ違い通信を行うことができないので、図8のステップS3へ移行することにしたものである。
図13に示すステップS33またはステップS35は、上述したすれ違い通信によってセンサー値を遭遇した2つの移動端末装置のうちの1つの移動端末装置へ集めるステップである。従って、ステップS33またはステップS35の後、図8に示すステップS5へ移行することにしたものである。
実施の形態2におけるその他の説明は、実施の形態1における説明と同じである。
この発明の実施の形態において、サーバ60は、センサー値を収集する「収集装置」を構成する。
また、この発明の実施の形態において、他の移動端末装置からセンサー値を受信する通信部13および制御部14(または制御部14A)は、他の移動端末装置からセンサー値を受信する「受信手段」を構成する。
更に、この発明の実施の形態においては、センサー値をサーバ60へ送信する通信部13および制御部14(または制御部14A)は、センサー値を収集装置へ送信する「送信手段」を構成する。
更に、この発明の実施の形態においては、近距離無線通信システムは、「第1の無線通信システム」を構成し、サーバ用無線通信システムは、「第2の無線通信システム」を構成する。
更に、この発明の実施の形態においては、ビーコンに含まれるアドレスを検出して遭遇した相手の移動端末装置を検知する制御部14(または制御部14A)は、他の移動端末装置を検知する「検知手段」を構成する。
更に、この発明の実施の形態においては、センサー値を集約する制御部14(または制御部14A)は、「集約手段」を構成する。
更に、この発明の実施の形態においては、移動端末装置1〜10または移動端末装置101〜110の動作をソフトウェアによって実行してもよい。
この場合、移動端末装置1〜10の各々または移動端末装置101〜110の各々は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)を備える。
ROMは、図8のステップS1〜ステップS9と図9のステップS21〜ステップS28とを備えるプログラムProg_A、図8のステップS1〜ステップS9と図13のステップS31〜ステップS35とを備えるプログラムProg_Bのいずれかを格納する。
そして、CPUは、ROMからプログラムProg_A,Prog_Bのいずれかを読み出し、その読み出したプログラム(プログラムProg_A,Prog_Bのいずれか)を実行する。
RAMは、センサー値を集約するときの計算に用いられる。
プログラムProg_A,Prog_Bのいずれかは、CD,DVD等の記録媒体に格納されて流通されてもよい。
この場合、CPUは、記録媒体からプログラムProg_A,Prog_Bのいずれかを読み出して実行する。
従って、Prog_A,Prog_Bのいずれかを記録した記録媒体は、プログラム(プログラムProg_A,Prog_Bのいずれか)を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
上述した実施の形態1,2においては、センサー値の集約を行うと説明したが、この発明の実施の形態においては、センサー値の集約を行わなくてもよい。
センサー値の集約を行わなくても、すれ違い通信によってセンサー値を移動端末装置1〜10(または移動端末装置101〜110)の総数よりも少ない個数の移動端末装置に集めれば、移動端末装置1〜10(または移動端末装置101〜110)の各々が個別にセンサー値をサーバ60へ送信する場合よりも少ない通信回数で全てのセンサー値をサーバ60へ送信でき、サーバ用無線通信システムに与える負荷を低減できるからである。
上述した実施の形態1においては、移動端末装置1〜10をクラスタに分類し、クラスタ名が同じである移動端末装置間ですれ違い通信を行うことについて説明した。
また、実施の形態2においては、移動端末装置101〜110をクラスタに分類せず、データ量が小さいセンサー値を保持する移動端末装置がすれ違い通信によってセンサー値を相手の移動端末装置へ送信することについて説明した。
そして、実施の形態1,2において、センサー値の集約を行わなくてもよいことを説明した。
従って、この発明の実施の形態による移動端末装置は、センサー値を収集する収集装置へセンサー値を送信する移動端末装置であって、第1のセンサー値を検出するセンサーと、第1の無線通信システムを用いて他の移動端末装置から第2のセンサー値を受信する受信手段と、第1の無線通信システムと異なる第2の無線通信システムを用いて第1および第2のセンサー値を収集装置へ送信する送信手段とを備えていればよい。
第1および第2のセンサー値をまとめて収集装置へ送信できれば、収集装置へセンサー値を送信するときの通信回数が減少し、第2の無線通信システムに与える負荷を低減できるからである。
また、この発明の実施の形態によるコンピュータに実行させるためのプログラムは、センサー値を収集する収集装置へのセンサー値の送信をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、受信手段が、センサーが検出した第1のセンサー値をセンサーから受ける第1のステップと、受信手段が、第1の無線通信システムを用いて他の移動端末装置から第2のセンサー値を受信する第2のステップと、送信手段が、第1の無線通信システムと異なる第2の無線通信システムを用いて第1および第2のセンサー値を収集装置へ送信する第3のステップとをコンピュータに実行させるものであればよい。
プログラムが第1のステップ、第2のステップおよび第3のステップをコンピュータに実行させれば、第1および第2のセンサー値をまとめて収集装置へ送信でき、収集装置へセンサー値を送信するときの通信回数が減少し、第2の無線通信システムに与える負荷を低減できるからである。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、移動端末装置、それを備えた無線通信システム、コンピュータに実行させるためのプログラム、およびプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に適用される。
1〜10,101〜110 移動端末装置、11,12 アンテナ、13,61 通信部、14,14A,62 制御部、15 センサー、16 GPS、17,63 ストレージ部、20,30,40 無線基地局、50 ネットワーク、60 サーバ、100,200 無線通信システム。

Claims (16)

  1. センサー値を収集する収集装置へセンサー値を自発的に送信する移動端末装置であって、
    第1のセンサー値を検出するセンサーと、
    すれ違い通信によって他の移動端末装置から第2のセンサー値を受信する受信手段と、
    前記第1のセンサー値を単独で前記収集装置へ送信することなく、前記すれ違い通信に用いられる第1の無線通信システムと異なる第2の無線通信システムを用いて前記第1および第2のセンサー値を前記収集装置へ送信する送信手段とを備え、
    前記すれ違い通信は、当該移動端末装置および前記他の移動端末装置が移動によって相互に相手を検知し、前記当該移動端末装置および前記他の移動端末装置のうちの前記他の移動端末装置が前記第1の無線通信システムを用いて前記第2のセンサー値を前記当該移動端末装置へ送信する通信である、移動端末装置。
  2. 前記第2のセンサー値は、前記他の移動端末装置において検出されたセンサー値と、前記他の移動端末装置と異なる移動端末装置において検出されたセンサー値とを含む、請求項1に記載の移動端末装置。
  3. 前記他の移動端末装置を検知する検知手段を更に備え、
    前記受信手段は、前記検知手段が前記他の移動端末装置を検知すると、前記第2のセンサー値を受信する、請求項1または請求項2に記載の移動端末装置。
  4. 前記受信手段は、前記第2のセンサー値を前記他の移動端末装置から直接受信する、請求項3に記載の移動端末装置。
  5. 前記受信手段は、関連性を有する移動端末装置の集合をクラスタとした場合、前記当該移動端末装置が前記他の移動端末装置と同じクラスタに属するとき、前記第2のセンサー値を前記他の移動端末装置から受信する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の移動端末装置。
  6. 前記第1および第2のセンサー値を1つのセンサー値である第3のセンサー値に集約する集約手段を更に備え、
    前記送信手段は、前記第3のセンサー値を前記収集装置へ送信する、請求項5に記載の移動端末装置。
  7. 前記第1および第2のセンサー値は、前記センサー値の種類に応じて決定されたタイミングで検出される、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の移動端末装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の移動端末装置と、
    前記第2の無線通信システムを用いて前記移動端末装置からセンサー値を受信する収集装置とを備える無線通信システム。
  9. センサー値を収集する収集装置へのセンサー値の自発的な送信をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    センサーが、第1のセンサー値を検出する第1のステップと、
    受信手段が、第1の無線通信システムを用いてすれ違い通信によって他の移動端末装置から第2のセンサー値を受信する第2のステップと、
    送信手段が、前記第1のセンサー値を単独で前記収集装置へ送信することなく、前記すれ違い通信に用いられる前記第1の無線通信システムと異なる第2の無線通信システムを用いて前記第1および第2のセンサー値を前記収集装置へ送信する第3のステップとをコンピュータに実行させ、
    前記すれ違い通信は、前記第1のセンサー値を検出した移動端末装置と前記他の移動端末装置とが移動によって相互に相手を検知し、前記第1のセンサー値を検出した移動端末装置と前記他の移動端末装置とのうちの前記他の移動端末装置が前記第1の無線通信システムを用いて前記第2のセンサー値を、前記第1のセンサー値を検出した移動端末装置へ送信する通信である、コンピュータに実行させるためのプログラム。
  10. 前記第2のセンサー値は、前記他の移動端末装置において検出されたセンサー値と、前記他の移動端末装置と異なる移動端末装置において検出されたセンサー値とを含む、請求項9に記載のコンピュータに実行させるためのプログラム。
  11. 検知手段が、前記他の移動端末装置を検知する第4のステップを更にコンピュータに実行させ、
    前記第2のステップにおいて、前記受信手段は、前記第4のステップにおいて前記他の移動端末装置が検知されると、前記第2のセンサー値を受信する、請求項9または請求項10に記載のコンピュータに実行させるためのプログラム。
  12. 前記第2のステップにおいて、前記受信手段は、前記第2のセンサー値を前記他の移動端末装置から直接受信する、請求項11に記載のコンピュータに実行させるためのプログラム。
  13. 前記第2のステップにおいて、前記受信手段は、種類が同じであるセンサー値を検出する移動端末装置の集合をクラスタとした場合、前記第1のセンサー値を検出した移動端末装置が前記他の移動端末装置と同じクラスタに属するとき、前記第2のセンサー値を前記他の移動端末装置から受信する、請求項9から請求項12のいずれか1項に記載のコンピュータに実行させるためのプログラム。
  14. 集約手段が、前記第1および第2のセンサー値を1つのセンサー値である第3のセンサー値に集約する第5のステップを更にコンピュータに実行させ、
    前記第3のステップにおいて、前記送信手段は、前記第3のセンサー値を前記収集装置へ送信する、請求項13に記載のコンピュータに実行させるためのプログラム。
  15. 前記第1および第2のセンサー値は、前記センサー値の種類に応じて決定されたタイミングで検出される、請求項9から請求項14のいずれか1項に記載のコンピュータに実行させるためのプログラム。
  16. 請求項9から請求項15のいずれか1項に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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