JP6551999B2 - ユーザの移動対象物を推定する装置、プログラム及び方法 - Google Patents
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Description
また、特許文献2及び非特許文献3、4に記載の技術によれば、「滞在」でない場合に「移動」状態としているに過ぎず、移動速度や移動距離を何ら考慮していない。
更に、非特許文献2に記載の技術によれば、位置情報を考慮していないので、移動中に通信を発生させない携帯端末に対しては、移動前の滞在地と移動後の滞在地と区別することができない。また、狭い範囲に基地局が密に配置されている場合、滞在時間を過度に細かく分割してしまう。
更に、特許文献2に記載された技術によれば、時間窓毎に、滞在の条件を満たす複数の基地局の位置情報が存在する場合、全ての基地局を利用した測位を実施して、滞在に係る位置を一箇所に集約させている。その結果、1つの時間窓に含まれる複数の基地局の間を携帯端末が移動した際に、滞在と判定する場合もある。
更に、特許文献2、3及び非特許文献3、4に記載の技術によれば、滞在/移動の判定基準として、距離を用いている。この距離が長いほど移動と判定され難く(滞在と判定され易く)、移動と判定する精度がより高くなる(滞在との判定結果の精度がより低くなる)。また、当該距離が短いほど、移動と判定がされ易く、移動と判定する精度がより低くなる。従って、これらの技術では、滞在及び移動がバランスよく判定可能となる距離を1つ決定した上で、滞在/移動を判定している。
携帯端末毎に、時刻及び位置情報を対応付けた複数の通信ログを蓄積した通信履歴蓄積手段と、
通信ログ毎に、当該通信ログを含む所定の固定時間窓について、位置情報及び経過時間に基づく第1の移動速度を算出する第1の移動速度算出手段と、
通信ログ毎に、固定時間窓よりも所定条件だけ過去時間を長く設定した変動時間窓について、位置情報及び経過時間に基づく第2の移動速度を算出する第2の移動速度算出手段と、
移動対象物毎に、第1の移動速度の範囲と、第2の移動速度の範囲とが対応付けられた移動対象物参照テーブルと、
移動対象物参照テーブルを用いて、第1の移動速度及び第2の移動速度の両方が含まれる移動対象物を選択する移動対象物推定手段と
を有することを特徴とする。
移動対象物参照テーブルは、移動対象物毎に、第1の移動速度と第2の移動速度との間における速度差の範囲又は比率の範囲が対応付けられており、
移動対象物推定手段は、第1の移動速度及び第2の移動速度のいずれか一方が含まれないために移動対象物を選択できない場合、移動対象物参照テーブルを用いて、第1の移動速度と第2の移動速度との間の速度差の範囲又は比率の範囲が含まれる移動対象物を選択することも好ましい。
固定時間窓は、判定対象時刻の通信ログを中心として、所定時間前後の通信ログを含み、
変動時間窓は、少なくとも、固定時間窓における最新時刻の通信ログまでを含むことも好ましい。
位置情報は、携帯端末がアクセスした基地局の位置情報であり、
通信ログは、携帯端末が広域通信事業者網にアクセスする毎に、通信設備装置によって収集された時刻及び位置情報であることも好ましい。
変動時間窓に複数の基地局の位置情報が含まれた際に、移動対象物推定手段が機能するように制御する推定タイミング制御手段と
を更に有することも好ましい。
位置情報は、携帯端末に搭載された測位機能によって計測されたものであり、
通信ログは、携帯端末から受信した通信に係る時刻及び位置情報である
ことも好ましい。
第2の移動速度算出手段は、通信ログ毎に、
変動時間窓に含まれる通信ログ数で、現時刻における位置情報から所定距離以内となる位置情報を含むログ数を除算した滞在移動割合を算出し、
滞在移動割合が所定割合以上である場合に、「滞在」と判定すると共に、次時刻の変動時間窓は、現時刻の変動時間窓を含むように過去時間を長く設定し、
それ以外の場合に、「移動」と判定すると共に、次時刻の変動時間窓を固定時間窓に設定することも好ましい。
第1の移動速度算出手段及び第2の移動速度算出手段は、固定時間窓又は変動時間窓の中で、最長距離となる第1の位置情報と第2の位置情報とを選択し、
第1の位置情報と第2の位置情報との間の距離を、第1の位置情報を検知した第1の時刻と第2の位置情報を検知した第2と時刻との間の時間又は時間窓の範囲で除算して移動速度を算出する
ことも好ましい。
第1の移動速度算出手段及び第2の移動速度算出手段は、固定時間窓又は変動時間窓における最古時刻の位置情報と最新時刻の位置情報との間の距離を、当該時間窓の範囲で除算して移動速度を算出する
ことも好ましい。
携帯端末毎に、時刻及び位置情報を対応付けた複数の通信ログを蓄積した通信履歴蓄積手段と、
通信ログ毎に、当該通信ログを含む所定の固定時間窓について、位置情報及び経過時間に基づく第1の移動速度を算出する第1の移動速度算出手段と、
通信ログ毎に、固定時間窓よりも所定条件だけ過去時間を長く設定した変動時間窓について、位置情報及び経過時間に基づく第2の移動速度を算出する第2の移動速度算出手段と、
移動対象物毎に、第1の移動速度の範囲と、第2の移動速度の範囲とが対応付けられた移動対象物参照テーブルと、
前記移動対象物参照テーブルを用いて、第1の移動速度及び第2の移動速度の両方が含まれる移動対象物を選択する移動対象物推定手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とする。
前記装置は、
携帯端末毎に、時刻及び位置情報を対応付けた複数の通信ログを蓄積した通信履歴蓄積部と、
移動対象物毎に、第1の移動速度の範囲と、第2の移動速度の範囲とが対応付けられた移動対象物参照テーブルと
を有し、
前記装置は、
通信ログ毎に、当該通信ログを含む所定の固定時間窓について、位置情報及び経過時間に基づく第1の移動速度を算出すると共に、前記固定時間窓よりも所定条件だけ過去時間を長く設定した変動時間窓について、位置情報及び経過時間に基づく第2の移動速度を算出する第1のステップと、
前記移動対象物参照テーブルを用いて、第1の移動速度及び第2の移動速度の両方が含まれる移動対象物を選択する第2のステップと
を有することを特徴とする法。
通信履歴蓄積部101は、携帯端末毎に、時刻及び位置情報を対応付けた複数の通信ログを蓄積したものである。
通信ログ[端末ID,時刻,基地局ID]
「時刻」とは、通信の接続開始時又は切断時のいずれであってもよい。尚、通信ログとして、端末と基地局との間の電波信号強度(RSSI)や往復遅延時間(RTD)等の無線品質情報を更に対応付けたものであってもよい。
<基地局IDに基づく緯度経度>
位置情報は、携帯端末2がアクセスした基地局3の緯度経度である。この通信ログは、携帯端末2が広域通信事業者網にアクセスした際に、通信設備装置1によって記録されるものである。そのために、従来技術としても前述したように、携帯端末が自らの測位機能に基づく位置情報を、通信設備装置1へ送信する必要もない。
位置情報は、携帯端末に搭載された測位機能によって計測されたものである。この通信ログは、携帯端末2自らが、その位置情報を、通信設備装置1へ送信する必要がある。
ログ1[端末a、12:10:00、基地局001]
ログ2[端末a、12:10:30、基地局001]
ここでは、端末a自体は、移動しているが、通信している基地局001が変化していない。そのために、移動速度は0kmと算出される。
ログ3[端末a、12:11:00、基地局001]
ログ4[端末a、12:11:30、基地局002]
ここでは、端末aの移動によって、30秒の間に、通信している基地局001から基地局002へ変化している。また、基地局001と基地局002との間の距離は、2kmである。そのために、以下の式によって、移動速度240km/hと算出される。
2km/h / (30秒/3600秒) = 240km/h
図3の通信ログによれば、基地局変化時には240km/hで移動し、基地局同一時には0kmで停止していると記録されることとなる。ここでの移動速度は、比較的長時間で平均化することによって、実態に近い移動速度を得ることができる。
図4によれば、以下のように位置情報が対応付けられる。
ログ1[端末a、2014/7/31 20:11、位置情報37.21, 139.31]
ログ2[端末a、2014/7/31 20:12、位置情報37.22, 139.32]
・・・・・
第1の移動速度算出部111は、通信ログ毎に、その通信ログを含む所定の固定時間窓について、位置情報及び経過時間に基づく第1の移動速度を算出する。
図6は、固定時間窓の遷移を表す説明図である。
固定時間窓における「所定時間前後」及び「判定対象時刻」は、図6によれば、例えば3分と設定している。この場合、判定対象時刻(現時刻)の通信ログを中心として、前後に3分、即ち6分間(判定対象時間)における通信ログ(判定対象通信ログ)を、固定時間窓とする。固定時間窓の場合、図6のように、判定対象時刻が進行すると共に、前後3分間の同じ時間窓(固定時間窓)で進行していく。
固定時間窓の中で、最長距離となる第1の位置情報及び第2の位置情報を選択する。そして、第1の位置情報と第2の位置情報との間の距離を、第1の位置情報を検知した第1の時刻と、第2の位置情報を検知した第2と時刻との間の時間、又は、時間窓の範囲で除算して、移動速度を算出する。
第1の移動速度=|第1の位置情報−第2の位置情報|
/|第1の時刻−第2の時刻|又は|時間窓の範囲|
判定対象時刻の基地局002からみて、固定時間窓には基地局001、004が含まれる。この場合、最長距離となる基地局002<->004が選択される。この最長距離を、基地局002を検知した第1の時刻(20:16)と、基地局004を検知した第2の時刻(20:18)との間の時間又は時間窓の範囲で除算して、第1の移動速度を算出する。尚、最長距離となる基地局が複数含まれている場合、最も時間が短い組み合わせを選択することも好ましい。
(例:図5の通信ログNo.8)
判定対象時刻の基地局004からみて、固定時間窓には基地局001、002、005、006が含まれる。この場合、最長距離となる基地局002<->006が選択される。このとき、基地局002を検知した第1の時刻(20:16)と、基地局006を検知した第2の時刻(20:20)との間の時間で除算して、第1の移動速度を算出する。
最古時刻の位置情報と最新時刻の位置情報との間の距離を、当該時間窓の範囲で除算して移動速度を算出する。
第1の移動速度=|最古時刻の位置情報−最新時刻の位置情報|
/|最古時刻−最新時刻|又は|固定時間窓の範囲|
判定対象時刻の基地局001からみて、固定時間窓には基地局002、004、005が含まれる。この場合、最古時刻の基地局001の位置情報と、最新時刻の基地局005の位置情報との間の距離を、基地局001を検知した第1の時刻(20:15)と、基地局005を検知した第2の時刻(20:19)との間の時間で除算して、第1の移動速度を算出する。
(例:図5の通信ログNo.8)
判定対象時刻の基地局004からみて、固定時間窓には基地局001、002、005、006が含まれる。この場合、最古時刻の基地局002の位置情報と、最新時刻の基地局006の位置情報との間の距離を、基地局002を検知した第1の時刻(20:16)と、基地局006を検知した第2の時刻(20:20)との間の時間で除算して、第1の移動速度を算出する。
第2の移動速度算出部112は、通信ログ毎に、固定時間窓よりも所定条件だけ過去時間を長く設定した変動時間窓について、位置情報及び経過時間に基づく第2の移動速度を算出する。
図8は、変動時間窓の遷移を表す説明図である。
<S0:変動時間窓のリセット>
<S1:変動時間窓の滞在/移動の判定>
<S2:変動時間窓の第2の移動速度の算出>
第2の移動速度算出部112は、最初の変動時間窓では、固定時間窓と同じ時間窓にリセットする。
第2の移動速度算出部112は、変動時間窓に含まれる通信ログ数で、現時刻における位置情報から所定距離以内となる位置情報を含むログ数を除算した「滞在移動割合」を算出する。
「所定距離」とは、滞在とみなせる程度の位置情報(例えば基地局位置情報)の距離であって、以下の実施形態では例えば5kmと設定する。
そして、第2の移動速度算出部112は、滞在移動割合が所定割合以上である場合、「滞在」と判定すると共に、次時刻の変動時間窓は、現時刻の変動時間窓を含むように過去時間を長く設定する。
一方で、滞在移動割合が所定割合よりも低い場合、「移動」と判定すると共に、次時刻の変動時間窓を固定時間窓に設定する。
変動時間窓には、判定対象通信ログNo.1、No.2、No.4、No.5が含まれる。判定対象通信ログに係る基地局001、002はいずれも、通信ログNo.3に係る基地局003の位置から判定距離以内に位置する。
即ち、判定対象通信ログに含まれる4個の基地局のうち、判定距離以内に位置するものは4個となる。
その結果、判定対象通信ログNo.3について、滞在移動割合は1(=4/4)となり、携帯端末2のユーザの状態は「滞在」と判定される。
そして、次時刻の変動時間窓は、現時刻の変動時間窓を含むように過去時間を長く設定する。
変動時間窓には、判定対象通信ログNo.1、No.2、No.3、No.4、No.6、No.7が含まれる。判定対象通信ログに係る基地局002、003はいずれも、通信ログNo.5に係る基地局001の位置から判定距離以内に位置する。
即ち、判定対象通信ログに含まれる6個の基地局の位置のうち、判定距離以内に位置するものは6個となる。
その結果、判定対象通信ログNo.5について、滞在移動割合は1(=6/6)となり、携帯端末2のユーザの状態は「滞在」と判定される。
そして、次時刻の変動時間窓は、現時刻の変動時間窓を含むように過去時間を長く設定する。
変動時間窓には、判定対象通信ログNo.1、No.2、No.3、No.4、No.5、No.7、No.8が含まれる。判定対象通信ログに係る基地局001、003はいずれも、通信ログNo.6に係る基地局002の位置から判定距離以内に位置するが、基地局004は、基地局002の位置から判定距離の外にある。
即ち、判定対象通信ログに含まれる7個の基地局の位置のうち、判定距離以内に位置するものは6個となる。
その結果、判定対象通信ログNo.6について、滞在移動割合は0.857(=6/7)となり、携帯端末2のユーザの状態は「移動」と判定される。
そして、次時刻の変動時間窓は、固定時間窓に設定される。
変動時間窓には、判定対象通信ログNo.5、No.6、No.8、No.9が含まれる。判定対象通信ログに係る基地局002は、通信ログNo.7に係る基地局001の位置から判定距離以内に位置するが、基地局004、005は、基地局001の位置から判定距離の外にある。
即ち、判定対象通信ログに含まれる4個の基地局の位置のうち、判定距離以内に位置するものは2個となる。
その結果、判定対象通信ログNo.7について、滞在移動割合は0.5(=2/4)となり、携帯端末2のユーザの状態は「移動」と判定される。
そして、次時刻の変動時間窓は、固定時間窓に設定される。
変動時間窓には、判定対象通信ログNo.9、No.10、No.12、No.13が含まれる。判定対象通信ログに係る基地局005、007はいずれも、通信ログNo.11に係る基地局006の位置から判定距離以内に位置する。
即ち、判定対象通信ログに含まれる4個の基地局のうち、判定距離以内に位置するものは4個となる。
その結果、判定対象通信ログNo.11について、滞在移動割合は1(=4/4)となり、携帯端末2のユーザの状態は「滞在」と判定される。
そして、次時刻の変動時間窓は、現時刻の変動時間窓を含むように過去時間を長く設定する。
変動時間窓には、判定対象通信ログNo.9、No.10、No.11、No.13、No.14が含まれる。判定対象通信ログに係る基地局005、007は、通信ログNo.12に係る基地局006の位置から判定距離以内に位置する。
即ち、判定対象通信ログに含まれる5個の基地局の位置のうち、判定距離以内に位置するものは5個となる。
その結果、判定対象通信ログNo.12について、滞在移動割合は1(=5/5)となり、携帯端末2のユーザの状態は「滞在」と判定される。
そして、次時刻の変動時間窓は、現時刻の変動時間窓を含むように過去時間を長く設定する。
第2の移動速度算出部112は、変動時間窓毎に、第2の移動速度を算出する。ここで、最長距離に基づく移動速度と、最長時間に基づく移動速度とがある。
尚、前述した第2の移動速度算出部111の算出方法と全く同じである。
変動時間窓の中で、最長距離となる第1の位置情報及び第2の位置情報を選択する。そして、第1の位置情報と第2の位置情報との間の距離を、第1の位置情報を検知した第1の時刻と、第2の位置情報を検知した第2と時刻との間の時間で除算して、移動速度を算出する。
第2の移動速度=|第1の位置情報−第2の位置情報|
/|第1の時刻−第2の時刻|又は|時間窓の範囲|
最古時刻の位置情報と最新時刻の位置情報との間の距離を、当該時間窓の範囲で除算して移動速度を算出する。
第2の移動速度=|最古時刻の位置情報−最新時刻の位置情報|
/|最古時刻−最新時刻|又は変動時間窓の範囲
移動対象物参照テーブル102は、移動対象物毎に、第1の移動速度の範囲と、第2の移動速度の範囲とが対応付けられたものである。
また、移動対象物参照テーブルは、移動対象物毎に、第1の移動速度と第2の移動速度との間における「速度差の範囲」又は「比率の範囲」が対応付けられものであってもよい。
「速度差の範囲」は、「最小速度〜最大速度」によって表される。
速度差=第1の移動速度の最小値と第2の移動速度の最小値との差、又は、
第1の移動速度の最大値と第2の移動速度の最大値との差
「比率の範囲」は、「最小比率〜最大比率」によって表される。
比率=第1の移動速度/第2の移動速度 又は、第2の移動速度/第1の移動速度
移動対象物推定部12は、移動対象物参照テーブル102を用いて、第1の移動速度算出部111によって算出された第1の移動速度と、第2の移動速度算出部112によって算出された第2の移動速度との両方が含まれる移動対象物を選択する。ここで、固定時間窓及び変動時間窓それぞれの移動速度における平均速度又は速度中央値と、移動対象物参照テーブル102とを比較するものであってもよい。
例えば、バスの移動速度と自家用車の移動速度とを比較して、その速度差は小さい。しかしながら、自家用車の場合、信号のみで滞在するのに対し、バスの場合、信号に加えて、停留所でも滞在する。そのために、固定時間窓の移動速度と変動時間窓の移動速度との差が、自家用車よりもバスの方が大きくなる。
そのために、固定時間窓の移動速度と変動時間の移動速度とを、移動対象物参照テーブルと比較することによって、滞在/移動の特性に応じた移動対象物を推定することができる。
推定タイミング制御部13は、変動時間窓に複数の基地局の位置情報が含まれた際に、移動対象物推定部12が機能するように制御する。
変動時間窓には、判定対象通信ログNo.1、No.2、No.4、No.5が含まれる。判定対象通信ログには、基地局001しか含まれていない。そのために、通信ログNo.3では、移動対象物を推定しない。
(例:図7の通信ログNo.4)
変動時間窓には、判定対象通信ログNo.1、No.2、No.3、No.5、No.6が含まれる。判定対象通信ログには、基地局001及び002が含まれている。そのために、通信ログNo.4では、移動対象物を推定する。
推定タイミング制御部13によって、常に移動対象物の推定処理を実行することなく、処理負荷を低減しつつ、ユーザの移動対象物が変化するタイミングのみで実行することができる。
101 通信履歴蓄積部
102 移動対象物参照テーブル
111 第1の移動速度算出部
112 第2の移動速度算出部
12 移動対象物推定部
13 推定タイミング制御部
2 携帯端末
3 基地局
Claims (11)
- 携帯端末を所持したユーザの移動対象物を推定する装置であって、
携帯端末毎に、時刻及び位置情報を対応付けた複数の通信ログを蓄積した通信履歴蓄積手段と、
通信ログ毎に、当該通信ログを含む所定の固定時間窓について、位置情報及び経過時間に基づく第1の移動速度を算出する第1の移動速度算出手段と、
通信ログ毎に、前記固定時間窓よりも所定条件だけ過去時間を長く設定した変動時間窓について、位置情報及び経過時間に基づく第2の移動速度を算出する第2の移動速度算出手段と、
移動対象物毎に、第1の移動速度の範囲と、第2の移動速度の範囲とが対応付けられた移動対象物参照テーブルと、
前記移動対象物参照テーブルを用いて、第1の移動速度及び第2の移動速度の両方が含まれる移動対象物を選択する移動対象物推定手段と
を有することを特徴とする装置。 - 前記移動対象物参照テーブルは、前記移動対象物毎に、第1の移動速度と第2の移動速度との間における速度差の範囲又は比率の範囲が対応付けられており、
前記移動対象物推定手段は、第1の移動速度及び第2の移動速度のいずれか一方が含まれないために移動対象物を選択できない場合、前記移動対象物参照テーブルを用いて、第1の移動速度と第2の移動速度との間の速度差の範囲又は比率の範囲が含まれる移動対象物を選択する
ことを特徴とする請求項1に記載の装置。 - 前記固定時間窓は、判定対象時刻の通信ログを中心として、所定時間前後の通信ログを含み、
前記変動時間窓は、少なくとも、前記固定時間窓における最新時刻の通信ログまでを含む
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の装置。 - 前記位置情報は、前記携帯端末がアクセスした基地局の位置情報であり、
前記通信ログは、前記携帯端末が広域通信事業者網にアクセスする毎に、通信設備装置によって収集された時刻及び位置情報である
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の装置。 - 前記変動時間窓に複数の基地局の位置情報が含まれた際に、前記移動対象物推定手段が機能するように制御する推定タイミング制御手段と
を更に有することを特徴とする請求項4に記載の装置。 - 前記位置情報は、前記携帯端末に搭載された測位機能によって計測されたものであり、
前記通信ログは、前記携帯端末から受信した通信に係る時刻及び位置情報である
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の装置。 - 第2の移動速度算出手段は、通信ログ毎に、
変動時間窓に含まれる通信ログ数で、現時刻における位置情報から所定距離以内となる位置情報を含むログ数を除算した滞在移動割合を算出し、
前記滞在移動割合が所定割合以上である場合に、「滞在」と判定すると共に、次時刻の変動時間窓は、現時刻の変動時間窓を含むように過去時間を長く設定し、
それ以外の場合に、「移動」と判定すると共に、次時刻の変動時間窓を固定時間窓に設定する
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の装置。 - 第1の移動速度算出手段及び第2の移動速度算出手段は、固定時間窓又は変動時間窓の中で、最長距離となる第1の位置情報と第2の位置情報とを選択し、
第1の位置情報と第2の位置情報との間の距離を、第1の位置情報を検知した第1の時刻と第2の位置情報を検知した第2と時刻との間の時間又は時間窓の範囲で除算して移動速度を算出する
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の装置。 - 第1の移動速度算出手段及び第2の移動速度算出手段は、固定時間窓又は変動時間窓における最古時刻の位置情報と最新時刻の位置情報との間の距離を、当該時間窓の範囲で除算して移動速度を算出する
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の装置。 - 携帯端末を所持したユーザの移動対象物を推定する装置に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムであって、
携帯端末毎に、時刻及び位置情報を対応付けた複数の通信ログを蓄積した通信履歴蓄積手段と、
通信ログ毎に、当該通信ログを含む所定の固定時間窓について、位置情報及び経過時間に基づく第1の移動速度を算出する第1の移動速度算出手段と、
通信ログ毎に、前記固定時間窓よりも所定条件だけ過去時間を長く設定した変動時間窓について、位置情報及び経過時間に基づく第2の移動速度を算出する第2の移動速度算出手段と、
移動対象物毎に、第1の移動速度の範囲と、第2の移動速度の範囲とが対応付けられた移動対象物参照テーブルと、
前記移動対象物参照テーブルを用いて、第1の移動速度及び第2の移動速度の両方が含まれる移動対象物を選択する移動対象物推定手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。 - 携帯端末を所持したユーザの移動対象物を推定する装置の移動対象物推定方法であって、
前記装置は、
携帯端末毎に、時刻及び位置情報を対応付けた複数の通信ログを蓄積した通信履歴蓄積部と、
移動対象物毎に、第1の移動速度の範囲と、第2の移動速度の範囲とが対応付けられた移動対象物参照テーブルと
を有し、
前記装置は、
通信ログ毎に、当該通信ログを含む所定の固定時間窓について、位置情報及び経過時間に基づく第1の移動速度を算出すると共に、前記固定時間窓よりも所定条件だけ過去時間を長く設定した変動時間窓について、位置情報及び経過時間に基づく第2の移動速度を算出する第1のステップと、
前記移動対象物参照テーブルを用いて、第1の移動速度及び第2の移動速度の両方が含まれる移動対象物を選択する第2のステップと
を有することを特徴とする装置の移動対象物推定方法。
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