JP3892702B2 - 非球面眼鏡レンズ - Google Patents

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    • G02OPTICS
    • G02CSPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
    • G02C7/00Optical parts
    • G02C7/02Lenses; Lens systems ; Methods of designing lenses

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、視力補正用の単焦点の非球面眼鏡レンズに関し、特に斜位矯正用のプリズム処方が含まれる眼鏡レンズに関する。
【0002】
【従来の技術】
斜位(目を休めた状態の時に視線がずれる症状)を矯正するための眼鏡レンズには、プリズム処方が含まれる。プリズム処方を含む眼鏡レンズは、レンズの外面(物体側の面)と内面(眼側の面)とを相対的に傾けることによりプリズム効果を発生させる。
【0003】
図113、図114は、従来のプリズム処方を含む眼鏡レンズの一例を示し、図113は断面図、図114は外面側から見た正面図である。図示した眼鏡レンズ21は、外面22が回転対称な非球面、内面23が球面である。眼鏡フレームへの取付時に使用者の眼5の瞳位置に一致する位置が枠入れ基準点24である。この枠入れ基準点24に立てた非球面である外面22の法線をz1軸とし、z1軸が外面22と交差する点を含み、z1軸に対して垂直な平面内で互いに直交するx1軸とy1軸とを設定する。y1軸はプリズム頂角方向、x1軸は左手座標系でy1軸およびz1軸に直交する方向である。外面22は、x1-y1平面に対して傾きなく、内面23がx1-y1平面に対して傾いている。これにより、眼鏡レンズ21はy1軸のマイナスの方向に基底をもつプリズム屈折力を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のプリズム処方を含む眼鏡レンズ21は、プリズム処方を含まない眼鏡レンズとして設計された外面22、内面23の形状をそのまま流用し、これらを相対的に傾けることによりプリズム効果を発生させているため、斜位の矯正はできるものの、プリズム処方により発生した収差については考慮されていないという問題がある。
【0005】
この発明は、上述した従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、斜位矯正のためのプリズム処方を含む場合に、良好な光学性能を得ることができる非球面眼鏡レンズの提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明にかかる非球面眼鏡レンズは、上記の目的を達成させるため、外面、内面の一対の屈折面を有し、プリズム処方がなされた単焦点の非球面眼鏡レンズにおいて、少なくとも一方の屈折面を非回転対称非球面として構成し、眼鏡フレームへの取付時に使用者の瞳位置に一致させる位置を枠入れ基準点とし、該枠入れ基準点に立てた外面の法線をz 軸、該z 軸に直交する面内でプリズム頂角方向をy 軸、左手座標系でy 軸およびz 軸に直交する方向をx 軸とし、z 軸を含みx 軸と角度θ[degree]をなす平面と外面との交線の前記z 軸からの距離h[mm]における曲率をC (h,θ)として表し、枠入れ基準点に立てた内面の法線をz 軸、該z 軸に直交する面内でプリズム頂角方向をy 軸、左手座標系でy 軸およびz 軸に直交する方向をx 軸とし、z 軸を含みx 軸と角度θ[degree]をなす平面と内面との交線のz 軸からの距離h[mm]における曲率をC (h,θ)として表し、内面と外面の(h,θ)の位置における曲率差をC 2−1 (h,θ)=C (h,θ)−C (h,θ)として表すとき、10≦h≦20、30≦θ≦150を満たす範囲内で、以下の条件(1)、
2−1 (h,θ+180)−C 2−1 (h,θ)>0…(1)
を満たすことにより、プリズム処方を加えることにより発生する収差を補正したことを特徴とする。
【0007】
プリズム処方を加えることにより発生する収差は非回転対称であり、これを回転対称な面により補正することは困難である。そこで、上記のように外面、内面の少なくとも一方を非回転対称な面として構成すると共に各面の曲率差が条件(1)を満たすよう適切に設定することにより、プリズム処方を加えることにより発生した収差を補正することができる。
【0008】
より詳細には、内面を非回転対称非球面とする場合には、枠入れ基準点に立てた非回転対称非球面の法線を含む平面と非回転対称非球面との交線の曲率を、プリズム頂角側よりもプリズム基底側で大きくすることが収差を良好に補正する上では望ましい。枠入れ基準点は、眼鏡フレームへの取付時に使用者の瞳位置に一致させる位置であり、プリズム処方を含む場合には、プリズム屈折力測定基準点に一致する。他方、外面を非回転対称非球面とする場合には、上記の交線の曲率を、プリズム頂角側よりもプリズム基底側で小さくすることが望ましい。
【0009】
さらに、内面が非回転対称非球面である場合には条件(2)、外面が非回転対称非球面である場合には条件(3)を満たすことが望ましい。
2(h,θ+180)−C2(h,θ)>0 …(2)
1(h,θ+180)−C1(h,θ)<0 …(3)
【0010】
また、様々な球面屈折力、円柱屈折力、乱視軸方向、プリズム屈折力、プリズム基底方向の組み合わせに対応できるよう、外面を球面、内面を非球面とし、外面が予め成形された半完成の被加工レンズ(セミ品、セミフィニッシュレンズ)をストックしておき、仕様に基づいて内面を加工するのが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明にかかる非球面眼鏡レンズの実施形態を2例説明し、その後、それぞれの実施形態に基づく具体的な設計例を6例ずつ示す。第1の実施形態は、外面が回転対称面、内面が非回転対称非球面の例、第2の実施形態は、外面が非回転対称非球面、内面が回転対称面またはトーリック面の例である。
【0012】
図1、図2は、第1の実施形態の非球面眼鏡レンズ1を示し、図1は側面断面図、図2は外面側から見た正面図である。図示した非球面眼鏡レンズ1は、外面2が球面、内面3が非回転対称な非球面である。眼鏡フレームへの取付時に使用者の眼5の瞳位置に一致する位置が枠入れ基準点4である。この枠入れ基準点4に立てた内面3の法線をz2軸、z2軸が内面3と交差する点を含みz2軸に対して垂直な平面内でプリズム頂角の方向をy2軸、左手座標系でy2軸およびz2軸に直交する方向をx2軸とする。内面3は、x2-y2平面に対して傾きなく、外面2がx2-y2平面に対して傾いている。第1の実施形態では、x2軸が眼鏡装用時の水平方向、y2軸が垂直方向に一致するものとする。したがって、非球面眼鏡レンズ1は、垂直方向であるy2軸方向に沿って下側に基底、上側に頂点を持つプリズムを有し、ベースダウンのプリズム屈折力を有することとなる。
【0013】
第1の実施形態の非球面眼鏡レンズ1は、プリズム処方を加えることにより発生する収差を、内面3の非回転対称非球面により補正している。具体的には、枠入れ基準点4に立てた内面3の法線、すなわちz2軸を含む平面と内面3との交線7の曲率を、図中上側となるプリズム頂角側よりも図中下側となるプリズム基底側で大きくすることにより、収差を補正している。
【0014】
ここで、図2に示すように、z2軸を含みx2軸に対して角度θ[degree]をなす平面と内面3との交線7のz軸からの距離h[mm]の点を極座標(h,θ)とし、この点における交線7に沿う方向の内面の曲率をC2(h,θ)として表す。角度θは、図中右側となるx2軸のプラス方向を0°とし、プリズム頂角側(y2軸のプラス方向)に向けて、すなわち図中の反時計回りに増加するものとする。
【0015】
実施形態の非球面眼鏡レンズ1は、上記の定義において、10≦h≦20、30≦θ≦150を満たす範囲、すなわち図2で示されるハッチングの領域R内で、以下の条件(2)、
2(h,θ+180)−C2(h,θ)>0 …(2)
を満たしている。
【0016】
2(h,θ)は、範囲R内の曲率、すなわちプリズム頂角側の曲率であり、C2(h,θ+180)は原点を挟んで対称位置の曲率、すなわちプリズム基底側の曲率である。条件(2)は、範囲R内のある座標での曲率が、原点を挟んで点対称となる座標での曲率より小さいこと、すなわち、プリズム頂角側よりもプリズム基底側の曲率が大きいこと、を意味している。眼鏡レンズが乱視矯正用の円柱屈折力を含む場合にも、原点を挟んで点対称となる一対の座標点においては、付加される円柱屈折力は等しくなるため、条件(2)で示されるような曲率の大小関係は、円柱屈折力に影響されずに定めることができる。
【0017】
第1の実施形態のように、内面を非回転対称非球面とする場合には、条件(2)を満たすようプリズムの頂点側と基底側との曲率を定めると、プリズム処方を付加することにより発生した収差を良好に補正することができる。
【0018】
図3、図4は、第2の実施形態の非球面眼鏡レンズ11を示し、図3は側面断面図、図4は外面側から見た正面図である。図示した非球面眼鏡レンズ11は、外面12が非回転対称な非球面、内面13が球面である。眼鏡フレームへの取付時に使用者の眼15の瞳位置に一致する位置が枠入れ基準点14である。この枠入れ基準点14に立てた外面13の法線をz1軸、z1軸が内面13と交差する点を含みz1軸に対して垂直な平面内でプリズム頂角の方向をy1軸、左手座標系でy1軸およびz1軸に直交する方向をx1軸とする。外面12は、x1-y1平面に対して傾きなく、内面13がx1-y1平面に対して傾いている。第2の実施形態では、x1軸が眼鏡装用時の水平方向、y1軸が垂直方向に一致するものとする。したがって、非球面眼鏡レンズ11は、垂直方向であるy1軸方向に沿って下側に基底、上側に頂点を持つプリズムを有し、ベースダウンのプリズム屈折力を有することとなる。
【0019】
第2の実施形態の非球面眼鏡レンズ11は、プリズム処方を加えることにより発生する収差を、外面12の非回転対称非球面により補正している。具体的には、枠入れ基準点14に立てた外面12の法線、すなわちz1軸を含む平面と外面12との交線17の曲率を、図中上側となるプリズム頂角側よりも図中下側となるプリズム基底側で小さくすることにより、収差を補正している。
【0020】
ここで、図4に示すように、z1軸を含みx1軸に対して角度θ[degree]をなす平面と内面13との交線17のz1軸からの距離h[mm]の点を極座標(h,θ)とし、この点における交線17に沿う方向の外面の曲率をC1(h,θ)として表す。角度θは、図中右側となるx1軸のプラス方向を0°とし、プリズム頂角側(y1軸のプラス方向)に向けて、すなわち図中の反時計回りに増加するものとする。
【0021】
第2の実施形態の非球面眼鏡レンズ11は、上記の定義において、10≦h≦20、30≦θ≦150を満たす範囲、すなわち図4で示されるハッチングの領域R内で、以下の条件(3)、
1(h,θ+180)−C1(h,θ)<0 …(3)
を満たしている。
【0022】
1(h,θ)は、範囲R内の曲率、すなわちプリズム頂角側の曲率であり、C1(h,θ+180)は原点を挟んで対称位置の曲率、すなわちプリズム基底側の曲率である。条件(3)は、範囲R内のある座標での曲率が、原点を挟んで点対称となる座標での曲率より大きいこと、すなわち、プリズム頂角側よりもプリズム基底側の曲率が小さいこと、を意味している。
【0023】
第2の実施形態のように、外面を非回転対称非球面とする場合には、条件(3)を満たすようプリズムの頂点側と基底側との曲率を定めると、プリズム処方を付加することにより発生した収差を良好に補正することができる。
【0024】
なお、上記の条件(2),(3)は、条件(1)のように一般化することができる。すなわち、第1,第2の実施形態の眼鏡レンズは、座標(h,θ)の位置における内面と外面との曲率差をC2-1(h,θ)=C2(h,θ)−C1(h,θ)として表すとき、10≦h≦20、30≦θ≦150を満たす範囲内で、以下の条件(1)、
2-1(h,θ+180)−C2-1(h,θ)>0 …(1)
を満たしている。
【0025】
2-1(h,θ)は、範囲R内の曲率差、すなわちプリズム頂角側の曲率差であり、C2-1(h,θ+180)は原点を挟んで対称位置の曲率、すなわちプリズム基底側の曲率差である。条件(1)は、範囲R内のある座標での曲率差が、原点を挟んで点対称となる座標での曲率差より小さいこと、すなわち、プリズム頂角側よりもプリズム基底側の曲率差が大きいこと、を意味している。このようにプリズム頂角側と基底側との曲率差を定めることにより、プリズム処方を付加することにより発生した収差を良好に補正することができる。
【0026】
次に、上記実施形態の非球面眼鏡レンズ1について12の実施例を説明する。ここでは、プリズム処方を付加することにより発生した収差を補正するための非回転対称成分を内面に持たせた実施例(実施例1,3,5−9,11)と、これを外面に持たせた実施例(実施例2,4,10,12)と、従来例と同様に外面を回転対称非球面、内面を球面またはトーリック面として両面を相対的に傾けることによりプリズム処方を加えた比較例とをそれぞれ比較して説明する。なお、実施例1、2,比較例1は同一仕様に対する設計例、実施例3,4と比較例2とは同一の仕様に対する設計例であり、順番に2つの実施例と1つの比較例とが同一の仕様に対する設計例である。以下の実施例および比較例において、レンズの屈折率は全て1.67である。
【0027】
【実施例1】
実施例1,2、比較例1の眼鏡レンズは、以下の表1の仕様に示されるように、斜位矯正用のプリズム処方を含み、乱視矯正用の円柱屈折力処方を含まない。表中の記号SPHは頂点球面屈折力、CYLは円柱屈折力、AXは乱視軸方向、PRSはプリズム屈折力、BASEはプリズム基底方向を示す。プリズム屈折力の単位はΔ[Prism Diopter]である。
【0028】
【表1】
SPH −4.00Diopter
CYL 0.00Diopter
AX −
PRS 3△
BASE 270° Base Down
【0029】
実施例1の非球面眼鏡レンズは、上記の表1の仕様を満たすレンズであり、外面は図5(A)に示すように1.35Diopterの均一な曲率を有する球面、内面は図5(B)に示すように枠入れ基準点4において7.35〜7.36Diopterの曲率分布を有する非回転対称非球面である。図5の表は、枠入れ基準点からの距離h[mm]、交線7のx軸に対する角度θ[degree]で示される極座標(h,θ)における交線方向の外面および内面の曲率C1(h,θ)、C2(h, θ)の分布を表している。実施例1のレンズの中心厚は1.1mmである。
【0030】
図6は、距離hを固定し、x1軸、x2軸からの角度θの変化に対して前記の条件(1)の左辺C2-1(h,θ+180)−C2-1(h,θ)の値がどのように変化するかを、h=10,15,20,25mmのそれぞれについて示したグラフである。プリズム処方による収差を補正するため、条件(1)の左辺の値は、いずれの距離hにおいても、θ=90°で最大、θ=270°で最小となっている。また、距離hが大きいほど変化の幅が大きくなっている。30≦θ≦150の範囲ではグラフの値が表示されたいずれの距離hについても正の値をとることは図6から明らかである。すなわち、実施例1の非球面眼鏡レンズは、条件(1)を満足する。
【0031】
図7(A)、(B)は、角度θを固定し、枠入れ基準点からの距離hの変化に対して外面の曲率C1(h,θ)、および内面の曲率C2(h,θ)がどのように変化するかを、θ=0°,45°,90°,135°,180°, 225°, 270°,315°についてそれぞれ示したグラフである。外面は球面であるため、距離hによる曲率の変化はなく、直線で表され、かつ、角度θによる曲率の変化もないため、全ての直線が重なって表されている。内面は、非回転対称非球面であるため、距離hに応じて曲率が変化し、かつ、角度θによっても曲率が変化する。曲率が小さい側(左側)から順に、θ=90°の曲線、θ=45°とθ=135°とが重なった曲線、θ=0°とθ=180°とが重なった曲線、θ=225°とθ=315°とが重なった曲線、θ=270°の曲線が配列している。
【0032】
また、図8(A)、(B)は、距離hを固定し、x1軸、x2軸からの角度θの変化に対して外面の曲率C1(h,θ)、および内面の曲率C2(h,θ)がどのように変化するかを、h=10,15,20,25mmについてそれぞれ示したグラフである。外面は球面であるため、角度θによる曲率の変化はなく、かつ、距離hによる変化もないため、重複した直線で表される。内面は、非回転対称非球面であり、ベースダウンのプリズム処方による収差を補正するため、曲率C2(h,θ)はいずれの距離hにおいてもθ=90°で最小、θ=270°で最大となっている。また、距離hが大きいほど曲率C2(h,θ)は小さくなっている。
【0033】
さらに、図9(A)、(B)は、距離hを固定し、x1軸、x2軸からの角度θの変化に対して条件(3)の左辺C1(h,θ+180)−C1(h,θ)の値、および条件(2)の左辺C2(h,θ+180)−C2(h,θ)の値がどのように変化するかを、h=10,15,20,25mmについてそれぞれ示したグラフである。外面は球面であるため、条件(3)の左辺の値は変化しない。内面については、条件(2)の左辺の値は角度、距離に応じて変化する。例えば、h=10の曲線上のθ=90°の点は、C2(10,270)−C2(10,90)の値を示している。図5(B)からC2(10,270)=7.02、C(10,90)=6.61がわかるので、h=10の曲線上のθ=90°での値は0.41となる。h=10,15,20,25mmのいずれの値においても、30≦θ≦150の範囲ではC2(h,θ+180)−C2(h,θ)が正の値をとることは図9(B)から明らかである。すなわち、実施例1の非球面眼鏡レンズは、条件(2)を満足する。
【0034】
図10(A),(B)は、実施例1の非球面眼鏡レンズの性能を示す三次元グラフであり、(A)が平均屈折力誤差、(B)が非点収差を示す。グラフ中、平面座標はそれぞれ垂直方向、水平方向の視線を振る角度[degree]、垂直座標は各収差の発生量[Deopter]を示している。
【0035】
【実施例2】
実施例2の眼鏡レンズは、実施例1と同様に表1の仕様を満たすレンズであり、外面は図11(A)に示すように枠入れ基準点において2.44〜2.45Diopterの曲率分布を有する非回転対称非球面、内面は図11(B)に示すように8.46Diopterの均一な曲率を有する球面である。実施例2のレンズの中心厚は1.1mmである。
【0036】
図12は、実施例2のレンズについて、角度θの変化に対する条件(1)の左辺C2-1(h,θ+180)−C2-1(h,θ)の値の変化を示すグラフである。条件(1)の左辺の値は、いずれの距離hにおいても、θ=90°で最大、θ=270°で最小となっている。また、距離hが大きいほど変化の幅が大きくなっている。30≦θ≦150の範囲ではグラフの値が表示されたいずれの距離hについても正の値をとることは図12から明らかである。すなわち、実施例2の非球面眼鏡レンズは、条件(1)を満足する。
【0037】
図13(A)、(B)は、枠入れ基準点からの距離hの変化に対する外面の曲率C1(h,θ)、および内面の曲率C2(h,θ)の変化をそれぞれ示したグラフである。外面は、非回転対称非球面であるため、距離hに応じて曲率C1(h,θ)が変化し、かつ、角度θによっても曲率が変化する。曲率が小さい側(左側)から順に、θ=270°の曲線、θ=225°とθ=315°とが重なった曲線、θ=0°とθ=180°とが重なった曲線、θ=45°とθ=135°とが重なった曲線、θ=90°の曲線が配列している。内面は球面であるため、曲率C2(h,θ)は変化せず、全ての直線が重なって表されている。
【0038】
また、図14(A)、(B)は、角度θの変化に対する外面の曲率C1(h,θ)、および内面の曲率C2(h,θ)の変化をそれぞれ示したグラフである。外面は、非回転対称非球面であり、ベースダウンのプリズム処方による収差を補正するため、曲率C1(h,θ)はいずれの距離hにおいてもθ=90°で最大、θ=270°で最小となっている。また、距離hが大きいほど曲率C1(h,θ)は大きくなっている。内面は球面であるため、曲率C2(h,θ)は変化せず、重複した直線で表される。
【0039】
さらに、図15(A)、(B)は、角度θの変化に対する条件(3)の左辺C1(h,θ+180)−C1(h,θ)の値、および条件(2)の左辺C2(h,θ+180)−C2(h,θ)の値の変化をそれぞれ示したグラフである。外面については、条件(3)の左辺の値は角度、距離に応じて変化する。h=10,15,20,25mmのいずれの値においても、30≦θ≦150の範囲ではC1(h,θ+180)−C1(h,θ)が負の値をとることは図15(A)から明らかである。すなわち、実施例2の非球面眼鏡レンズは、条件(3)を満足する。内面は球面であるため、条件(2)の左辺の値は変化しない。
図16(A),(B)は、実施例2の非球面眼鏡レンズの性能を示す三次元グラフであり、(A)が平均屈折力誤差、(B)が非点収差を示す。
【0040】
【比較例1】
比較例1の眼鏡レンズは、実施例1、2と同様に表1の仕様を満たすレンズであり、外面は図17(A)に示すように枠入れ基準点において2.44Diopterの曲率を有する回転対称非球面、内面は図17(B)に示すように8.46Diopterの均一な曲率を有する球面である。比較例1のレンズの中心厚は1.1mmである。
【0041】
図18は、比較例1のレンズについて、角度θの変化に対する条件(1)の左辺C2-1(h,θ+180)−C2-1(h,θ)の値の変化を示すグラフである。外面、内面共に回転対称面であるため、条件(1)の左辺の値は変化しない。すなわち、比較例1の非球面眼鏡レンズは、条件(1)を満足しない。
【0042】
図19(A)、(B)は、枠入れ基準点からの距離hの変化に対する外面の曲率C1(h,θ)、および内面の曲率C2(h,θ)の変化をそれぞれ示したグラフである。外面は、回転対称非球面であるため、距離hに応じて曲率は変化するが、角度θによっては曲率は変化せず、全ての曲線が重なって表示されている。内面は球面であるため、全ての直線が重なって表されている。
【0043】
また、図20(A)、(B)は、角度θの変化に対する外面の曲率C1(h,θ)、および内面の曲率C2(h,θ)の変化をそれぞれ示すグラフである。外面は、回転対称非球面であるため、曲率C1(h,θ)は距離hに応じて異なる値となるが、角度θによる変化はないため、直線で表される。内面は球面であるため、曲率C2(h,θ)は一定であり、重複した直線で表される。
【0044】
さらに、図21(A)、(B)は、角度θの変化に対する条件(3)の左辺C1(h,θ+180)−C1(h,θ)の値、および条件(2)の左辺C2(h,θ+180)−C2(h,θ)の値の変化をそれぞれ示したグラフである。外面は回転対称非球面であるため、条件(3)の左辺の値は変化しない。また、内面は球面であるため、条件(2)の左辺の値も変化しない。すなわち、比較例1の眼鏡レンズは、条件(2)、(3)を満足しない。
【0045】
図22(A),(B)は、比較例1の非球面眼鏡レンズの性能を示す三次元グラフであり、(A)が平均屈折力誤差、(B)が非点収差を示す。同一の仕様を持つ実施例1,2の収差図(図10,図16)と比較すると、両収差図共に比較例1では等高線の数が多く、実施例1、2より性能が劣ることが理解できる。すなわち、実施例1,2のように内面または外面を非回転対称非球面としてプリズムの方向に応じて曲率差をつけることにより、比較例1のように単にプリズムを付加するために両面を相対的に傾けただけのレンズと比較して収差を良好に補正することができる。
【0046】
【実施例3】
実施例3,4、比較例2の非球面眼鏡レンズは、以下の表2に示されるように、斜位矯正用のプリズム処方と乱視矯正用の円柱屈折力処方とを含むレンズである。
【0047】
【表2】
SPH −4.00Diopter
CYL −4.00Diopter
AX 0°
PRS 3△
BASE 270° Base Down
【0048】
実施例3の非球面眼鏡レンズは、上記の表2の仕様を満たすレンズであり、外面は図23(A)に示すように1.35Diopterの均一な曲率を有する球面、内面は図23(B)に示すように枠入れ基準点において7.36〜13.36Diopterの曲率分布を有する非回転対称非球面である。実施例3のレンズの中心厚は1.1mmである。内面の非回転対称非球面は、プリズム処方による収差を補正するための非回転対称成分と、円柱屈折力処方のための非回転対称成分とを含んでおり、そのため外面には非回転対称成分を持たせずに球面とすることができる。
【0049】
図24は、実施例3のレンズについて、角度θの変化に対する条件(1)の左辺C2-1(h,θ+180)−C2-1(h,θ)の値の変化を示すグラフである。条件(1)の左辺の値は、いずれの距離hにおいても、θ=90°で最大、θ=270°で最小となっている。また、距離hが大きいほど変化の幅が大きくなっている。30≦θ≦150の範囲ではグラフの値がいずれの距離hについても正の値をとることは図12から明らかである。すなわち、実施例3の非球面眼鏡レンズは、条件(1)を満足する。
【0050】
図25(A)、(B)は、枠入れ基準点からの距離hの変化に対する外面の曲率C1(h,θ)、および内面の曲率C2(h,θ)の変化をそれぞれ示したグラフである。外面は、球面であるため、曲率C1(h,θ)は変化せず、全ての直線が重なって表されている。内面は、非回転対称非球面であるため、距離hに応じて曲率C2(h,θ)が変化し、かつ、角度θによっても曲率が変化する。曲率が小さい側(左側)から順に、θ=0°とθ=180°とが重なった曲線、θ=45°とθ=135°とが重なった曲線、θ=225°とθ=315°とが重なった曲線、θ=90°の曲線、θ=270°の曲線、が配列している。
【0051】
また、図26(A)、(B)は、角度θの変化に対する外面の曲率C1(h,θ)、および内面の曲率C2(h,θ)の変化をそれぞれ示したグラフである。外面は球面であるため、曲率C1(h,θ)は変化せず、重複した直線で表される。内面は、全体的には円柱屈折力の影響で0°,180°方向の曲率が小さく、90°,270°方向の曲率が大きいが、プリズム処方による収差を補正するために、プリズム頂角側となる90°側の曲率よりも、プリズム基底側となる270°側の曲率の方が大きく設定されている。
【0052】
さらに、図27(A)、(B)は、角度θの変化に対する条件(3)の左辺C1(h,θ+180)−C1(h,θ)の値、および条件(2)の左辺C2(h,θ+180)−C2(h,θ)の値の変化をそれぞれ示したグラフである。外面は球面であるため、条件(3)の左辺の値は変化しない。内面については、条件(2)の左辺の値は角度、距離に応じて変化する。h=10,15,20,25mmのいずれの値においても、30≦θ≦150の範囲ではC1(h,θ+180)−C1(h,θ)が正の値をとることは図27(B)から明らかである。すなわち、実施例3の非球面眼鏡レンズは、条件(2)を満足する。
図28(A),(B)は、実施例3の非球面眼鏡レンズの性能を示す三次元グラフであり、(A)が平均屈折力誤差、(B)が非点収差を示す。
【0053】
【実施例4】
実施例4の眼鏡レンズは、実施例3と同様に表2の仕様を満たすレンズであり、外面は図29(A)に示すように枠入れ基準点14において2.44〜2.46Diopterの曲率分布を有する非回転対称非球面、内面は図29(B)に示すように8.46〜14.47Diopterの曲率分布を有するトーリックである。実施例4のレンズの中心厚は1.1mmである。外面の非回転対称非球面は、プリズム処方による収差を補正するための非回転対称成分を含み、内面のトーリック面が円柱屈折力処方のための非回転対称成分を含んでいる。
【0054】
図30は、実施例4のレンズについて、角度θの変化に対する条件(1)の左辺C2-1(h,θ+180)−C2-1(h,θ)の値の変化を示すグラフである。条件(1)の左辺の値は、いずれの距離hにおいても、θ=90°で最大、θ=270°で最小となっている。また、距離hが大きいほど変化の幅が大きくなっている。30≦θ≦150の範囲ではグラフの値がいずれの距離hについても正の値をとることは図30から明らかである。すなわち、実施例4の非球面眼鏡レンズは、条件(1)を満足する。
【0055】
図31(A)、(B)は、枠入れ基準点14からの距離hの変化に対する外面の曲率C1(h,θ)、および内面の曲率C2(h,θ)の変化をそれぞれ示したグラフである。外面は、非回転対称非球面であるため、距離hに応じて曲率C1(h,θ)が変化し、かつ、角度θによっても曲率が変化する。10≦h≦20の範囲では、曲率が小さい側(左側)から順に、θ=270°の曲線、θ=225°とθ=315°とが重なった曲線、θ=90°の曲線、θ=0°とθ=180°とが重なった曲線、θ=45°とθ=135°とが重なった曲線が配列している。内面は円柱屈折力を得るためのトーリック面であり、距離hによっては曲率は変化しないが、角度θに応じて曲率が異なる。図中では、曲率が小さい側から順に、θ=0°とθ=180°とが重なった直線、θ=45°、θ=135°、θ=225°、θ=315°が重なった直線、θ=90°とθ=270°とが重なった直線が配列している。
【0056】
また、図32(A)、(B)は、角度θの変化に対する外面の曲率C1(h,θ)、および内面の曲率C2(h,θ)の変化をそれぞれ示したグラフである。外面は、非回転対称非球面であり、ベースダウンのプリズム処方による収差を補正するため、曲率C1(h,θ)はいずれの距離hにおいてもθ=90°側で大きく、θ=270°側で小さくなっている。内面はトーリック面であるため、曲率C2(h,θ)はθ=90°、θ=270°で最大、θ=0°、θ=180°で最小となる。
【0057】
さらに、図33(A)、(B)は、角度θの変化に対する条件(3)の左辺C1(h,θ+180)−C1(h,θ)の値、および条件(2)の左辺C2(h,θ+180)−C2(h,θ)の値の変化をそれぞれ示したグラフである。外面については、条件(3)の左辺の値は角度、距離に応じて変化する。h=10,15,20,25mmのいずれの値においても、30≦θ≦150の範囲ではC1(h,θ+180)−C1(h,θ)が負の値をとることは図33(A)から明らかである。すなわち、実施例4の非球面眼鏡レンズは、条件(3)を満足する。内面はトーリック面であるため、条件(2)の左辺の値は変化しない。
図34(A),(B)は、実施例4の非球面眼鏡レンズの性能を示す三次元グラフであり、(A)が平均屈折力誤差、(B)が非点収差を示す。
【0058】
【比較例2】
比較例2の眼鏡レンズは、実施例3、4と同様に表2の仕様を満たすレンズであり、外面は図35(A)に示すように枠入れ基準点において2.44Diopterの曲率を有する回転対称非球面、内面は図35(B)に示すように8.46〜14.47Diopterの曲率分布を有するトーリック面である。比較例2のレンズの中心厚は1.1mmである。
【0059】
図36は、比較例2のレンズについて、角度θの変化に対する条件(1)の左辺C2-1(h,θ+180)−C2-1(h,θ)の値の変化を示すグラフである。外面は回転対称面、内面も枠入れ基準点に対して対称であるため、条件(1)の左辺の値は変化しない。すなわち、比較例2の非球面眼鏡レンズは、条件(1)を満足しない。
【0060】
図37(A)、(B)は、枠入れ基準点からの距離hの変化に対する外面の曲率C1(h,θ)、および内面の曲率C2(h,θ)の変化をそれぞれ示したグラフである。外面は、回転対称非球面であるため、距離hに応じて曲率は変化するが、角度θによっては曲率は変化せず、全ての曲線が重なって表示されている。内面は円柱屈折力を得るためのトーリック面であり、距離hによっては曲率は変化しないが、角度θに応じて曲率が異なる。図中では、曲率が小さい側から順に、θ=0°とθ=180°とが重なった直線、θ=45°、θ=135°、θ=225°、θ=315°が重なった直線、θ=90°とθ=270°とが重なった直線が配列している。
【0061】
また、図38(A)、(B)は、角度θの変化に対する外面の曲率C1(h,θ)、および内面の曲率C2(h,θ)の変化をそれぞれ示すグラフである。外面は、回転対称非球面であるため、曲率C1(h,θ)は距離hに応じて異なる値となるが、角度θによる変化はないため、直線で表される。内面はトーリック面であるため、曲率C2(h,θ)はθ=90°、θ=270°で最大、θ=0°、θ=180°で最小となる。
【0062】
さらに、図39(A)、(B)は、角度θの変化に対する条件(3)の左辺C1(h,θ+180)−C1(h,θ)の値、および条件(2)の左辺C2(h,θ+180)−C2(h,θ)の値の変化をそれぞれ示したグラフである。外面は回転対称非球面であるため、条件(3)の左辺の値は変化しない。また、内面はトーリック面であるため、条件(2)の左辺の値も変化しない。すなわち、比較例2の眼鏡レンズは、条件(2)、(3)を満足しない。
【0063】
図40(A),(B)は、比較例2の非球面眼鏡レンズの性能を示す三次元グラフであり、(A)が平均屈折力誤差、(B)が非点収差を示す。同一の仕様を持つ実施例3,4の収差図(図28,図34)と比較すると、両収差図共に比較例2では等高線の数が多く、実施例3、実施例4より性能が劣ることが理解できる。
【0064】
【実施例5】
実施例5,6、比較例3の眼鏡レンズは、以下の表3の仕様に示されるように、斜位矯正用のプリズム処方を含み、乱視矯正用の円柱屈折力処方を含まない。
【0065】
【表3】
SPH −8.00Diopter
CYL 0.00Diopter
AX −
PRS 3△
BASE 270° Base Down
【0066】
実施例5の非球面眼鏡レンズは、上記の表3の仕様を満たすレンズであり、外面は図41(A)に示すように0.68Diopterの均一な曲率を有する球面、内面は図41(B)に示すように枠入れ基準点において12.69〜12.71Diopterの曲率分布を有する非回転対称非球面である。実施例5のレンズの中心厚は1.1mmである。
【0067】
図42は、角度θの変化に対する条件(1)の左辺C2-1(h,θ+180)−C2-1(h,θ)の値の変化を示したグラフである。プリズム処方による収差を補正するため、条件(1)の左辺の値は、いずれの距離hにおいても、θ=90°で最大、θ=270°で最小となっている。また、距離hが大きいほど変化の幅が大きくなっている。30≦θ≦150の範囲ではグラフの値がいずれの距離hについても正の値をとることは図42から明らかである。すなわち、実施例5の非球面眼鏡レンズは、条件(1)を満足する。
【0068】
図43(A)、(B)は、距離hの変化に対する外面の曲率C1(h,θ)、および内面の曲率C2(h,θ)の変化を示したグラフである。外面は球面であるため、距離hによる曲率の変化はなく、直線で表され、かつ、角度θによる曲率の変化もないため、全ての直線が重なって表されている。内面は、非回転対称非球面であるため、距離hに応じて曲率が変化し、かつ、角度θによっても曲率が変化する。曲率が小さい側(左側)から順に、θ=90°の曲線、θ=45°とθ=135°とが重なった曲線、θ=0°とθ=180°とが重なった曲線、θ=225°とθ=315°とが重なった曲線、θ=270°の曲線が配列している。
【0069】
また、図44(A)、(B)は、角度θの変化に対する外面の曲率C1(h,θ)、および内面の曲率C2(h,θ)の変化を示したグラフである。外面は球面であるため、角度θによる曲率の変化はなく、かつ、距離hによる変化もないため、重複した直線で表される。内面は、非回転対称非球面であり、ベースダウンのプリズム処方による収差を補正するため、曲率C2(h,θ)はいずれの距離hにおいてもθ=90°で最小、θ=270°で最大となっている。また、距離hが大きいほど曲率C2(h,θ)は小さくなっている。
【0070】
さらに、図45(A)、(B)は、角度θの変化に対する条件(3)の左辺C1(h,θ+180)−C1(h,θ)の値、および条件(2)の左辺C2(h,θ+180)−C2(h,θ)の値の変化を示したグラフである。外面は球面であるため、条件(3)の左辺の値は変化しない。内面については、条件(2)の左辺の値は角度、距離に応じて変化する。h=10,15,20,25mmのいずれの値においても、30≦θ≦150の範囲ではC2(h,θ+180)−C2(h,θ)が正の値をとることは図45(B)から明らかである。すなわち、実施例5の非球面眼鏡レンズは、条件(2)を満足する。
図46(A),(B)は、実施例5の非球面眼鏡レンズの性能を示す三次元グラフであり、(A)が平均屈折力誤差、(B)が非点収差を示す。
【0071】
【実施例6】
実施例6の眼鏡レンズは、実施例5と同様に表3の仕様を満たすレンズであり、外面は図47(A)に示すように枠入れ基準点において1.73Diopterの曲率を有する回転対称非球面、内面は図47(B)に示すように枠入れ基準点において13.74〜13.76Diopterの曲率分布を有する非回転対称非球面である。実施例6のレンズの中心厚は1.1mmである。
【0072】
図48は、実施例6のレンズについて、角度θの変化に対する条件(1)の左辺C2-1(h,θ+180)−C2-1(h,θ)の値の変化を示すグラフである。条件(1)の左辺の値は、距離h=10,15,20mmについては、θ=90°で最大、θ=270°で最小となっている。また、30≦θ≦150、10≦h≦20の範囲ではグラフの値が正の値をとることは図48から明らかである。すなわち、実施例6の非球面眼鏡レンズは、条件(1)を満足する。
【0073】
図49(A)、(B)は、枠入れ基準点14からの距離hの変化に対する外面の曲率C1(h,θ)、および内面の曲率C2(h,θ)の変化をそれぞれ示したグラフである。外面は、回転対称非球面であるため、距離hに応じて曲率C1(h,θ)は変化するが、角度θによっては曲率は変化せず、全ての曲線が重なって表示されている。内面は、非回転対称非球面であるため、距離hに応じて曲率C2(h,θ)が変化し、かつ、角度θによっても曲率が変化する。曲率が小さい側(左側)から順に、θ=90°の曲線、θ=45°とθ=135°とが重なった曲線、θ=0°とθ=180°とが重なった曲線、θ=225°とθ=315°とが重なった曲線、θ=270°の曲線が配列している。
【0074】
また、図50(A)、(B)は、角度θの変化に対する外面の曲率C1(h,θ)、および内面の曲率C2(h,θ)の変化をそれぞれ示したグラフである。外面は、回転対称非球面であるため、曲率C1(h,θ)は距離hに応じて異なる値となるが、角度θによる変化はないため、直線で表される。内面は、非回転対称非球面であり、ベースダウンのプリズム処方による収差を補正するため、曲率C2(h,θ)は距離h=10,15,20mmにおいてはθ=90°で最大、θ=270°で最小となっている。また、距離hが大きいほど曲率C2(h,θ)は小さくなっている。
【0075】
さらに、図51(A)、(B)は、角度θの変化に対する条件(3)の左辺C1(h,θ+180)−C1(h,θ)の値、および条件(2)の左辺C2(h,θ+180)−C2(h,θ)の値の変化をそれぞれ示したグラフである。外面は回転対称非球面であるため、条件(3)の左辺の値は変化しない。内面については、条件(2)の左辺の値は角度、距離に応じて変化する。30≦θ≦150、10≦h≦20の範囲ではC1(h,θ+180)−C1(h,θ)が正の値をとることは図51(B)から明らかである。すなわち、実施例6の非球面眼鏡レンズは、条件(2)を満足する。
図52(A),(B)は、実施例6の非球面眼鏡レンズの性能を示す三次元グラフであり、(A)が平均屈折力誤差、(B)が非点収差を示す。
【0076】
【比較例3】
比較例3の眼鏡レンズは、実施例5,6と同様に表3の仕様を満たすレンズであり、外面は図53(A)に示すように枠入れ基準点において1.73Diopterの曲率を有する回転対称非球面、内面は図53(B)に示すように13.76Diopterの均一な曲率を有する球面である。比較例3のレンズの中心厚は1.1mmである。
【0077】
図54は、比較例3のレンズについて、角度θの変化に対する条件(1)の左辺C2-1(h,θ+180)−C2-1(h,θ)の値の変化を示すグラフである。外面、内面共に回転対称面であるため、条件(1)の左辺の値は変化しない。すなわち、比較例3の非球面眼鏡レンズは、条件(1)を満足しない。
【0078】
図55(A)、(B)は、枠入れ基準点からの距離hの変化に対する外面の曲率C1(h,θ)、および内面の曲率C2(h,θ)の変化をそれぞれ示したグラフである。外面は、回転対称非球面であるため、距離hに応じて曲率は変化するが、角度θによっては曲率は変化せず、全ての曲線が重なって表示されている。内面は球面であるため、全ての直線が重なって表されている。
【0079】
また、図56(A)、(B)は、角度θの変化に対する外面の曲率C1(h,θ)、および内面の曲率C2(h,θ)の変化をそれぞれ示すグラフである。外面は、回転対称非球面であるため、曲率C1(h,θ)は距離hに応じて異なる値となるが、角度θによる変化はないため、直線で表される。内面は球面であるため、曲率C2(h,θ)は一定であり、重複した直線で表される。
【0080】
さらに、図57(A)、(B)は、角度θの変化に対する条件(3)の左辺C1(h,θ+180)−C1(h,θ)の値、および条件(2)の左辺C2(h,θ+180)−C2(h,θ)の値の変化をそれぞれ示したグラフである。外面は回転対称非球面であるため、条件(3)の左辺の値は変化しない。また、内面は球面であるため、条件(2)の左辺の値も変化しない。すなわち、比較例3の眼鏡レンズは、条件(2)、(3)を満足しない。
【0081】
図58(A),(B)は、比較例3の非球面眼鏡レンズの性能を示す三次元グラフであり、(A)が平均屈折力誤差、(B)が非点収差を示す。同一の仕様を持つ実施例5,6の収差図(図46,図52)と比較すると、両収差図共に比較例3では等高線の数が多く、実施例5,6より性能が劣ることが理解できる。
【0082】
【実施例7】
実施例7,8、比較例4の非球面眼鏡レンズは、以下の表4に示されるように、斜位矯正用のプリズム処方と乱視矯正用の円柱屈折力処方とを含むレンズである。
【0083】
【表4】
SPH −8.00Diopter
CYL −4.00Diopter
AX 90°
PRS 3△
BASE 270° Base Down
【0084】
実施例7の非球面眼鏡レンズは、上記の表4の仕様を満たすレンズであり、外面は図59(A)に示すように0.68Diopterの均一な曲率を有する球面、内面は図59(B)に示すように枠入れ基準点において12.69〜18.72Diopterの曲率分布を有する非回転対称非球面である。実施例7のレンズの中心厚は1.1mmである。内面の非回転対称非球面は、プリズム処方による収差を補正するための非回転対称成分と、円柱屈折力処方のための非回転対称成分とを含んでおり、そのため外面には非回転対称成分を持たせずに球面とすることができる。
【0085】
図60は、実施例7のレンズについて、角度θの変化に対する条件(1)の左辺C2-1(h,θ+180)−C2-1(h,θ)の値の変化を示すグラフである。条件(1)の左辺の値は、h=10,15,20mmについては、θ=90°で最大、θ=270°で最小となっている。また、距離hが大きいほど変化の幅が大きくなっている。30≦θ≦150の範囲ではグラフの値がいずれの距離hについても正の値をとることは図60から明らかである。すなわち、実施例7の非球面眼鏡レンズは、条件(1)を満足する。
【0086】
図61(A)、(B)は、枠入れ基準点からの距離hの変化に対する外面の曲率C1(h,θ)、および内面の曲率C2(h,θ)の変化をそれぞれ示したグラフである。外面は、球面であるため、曲率C1(h,θ)は変化せず、全ての直線が重なって表されている。内面は、非回転対称非球面であるため、距離hに応じて曲率C2(h,θ)が変化し、かつ、角度θによっても曲率が変化する。曲率が小さい側(左側)から順に、θ=90°の曲線、θ=270°の曲線、θ=45°とθ=135°とが重なった曲線、θ=225°とθ=315°とが重なった曲線、θ=0°とθ=180°とが重なった曲線が配列している。
【0087】
また、図62(A)、(B)は、角度θの変化に対する外面の曲率C1(h,θ)、および内面の曲率C2(h,θ)の変化をそれぞれ示したグラフである。外面は球面であるため、曲率C1(h,θ)は変化せず、重複した直線で表される。内面は、全体的には円柱屈折力の影響で0°,180°方向の曲率が大きく、90°,270°方向の曲率が小さいが、プリズム処方による収差を補正するために、プリズム頂角側となる90°側の曲率よりも、プリズム基底側となる270°側の曲率の方が大きく設定されている。
【0088】
さらに、図63(A)、(B)は、角度θの変化に対する条件(3)の左辺C1(h,θ+180)−C1(h,θ)の値、および条件(2)の左辺C2(h,θ+180)−C2(h,θ)の値の変化をそれぞれ示したグラフである。外面は球面であるため、条件(3)の左辺の値は変化しない。内面については、条件(2)の左辺の値は角度、距離に応じて変化する。h=10,15,20,25mmのいずれの値においても、30≦θ≦150の範囲ではC1(h,θ+180)−C1(h,θ)が正の値をとることは図63(B)から明らかである。すなわち、実施例7の非球面眼鏡レンズは、条件(2)を満足する。
図64(A),(B)は、実施例7の非球面眼鏡レンズの性能を示す三次元グラフであり、(A)が平均屈折力誤差、(B)が非点収差を示す。
【0089】
【実施例8】
実施例8の眼鏡レンズは、実施例7と同様に表4の仕様を満たすレンズであり、外面は図65(A)に示すように枠入れ基準点において1.01Diopterの曲率分布を有する回転対称非球面、内面は図65(B)に示すように13.02〜19.05Diopterの曲率分布を有する非回転対称非球面である。実施例8のレンズの中心厚は1.10mmである。内面の非回転対称非球面は、プリズム処方による収差を補正するための非回転対称成分と、円柱屈折力処方のための非回転対称成分とを含んでいる。
【0090】
図66は、実施例8のレンズについて、角度θの変化に対する条件(1)の左辺C2-1(h,θ+180)−C2-1(h,θ)の値の変化を示すグラフである。条件(1)の左辺の値は、h=10,15,20mmについては、θ=90°で最大、θ=270°で最小となっている。30≦θ≦150、10≦h≦20の範囲ではグラフの値が正の値をとることは図66から明らかである。すなわち、実施例8の非球面眼鏡レンズは、条件(1)を満足する。
【0091】
図67(A)、(B)は、枠入れ基準点からの距離hの変化に対する外面の曲率C1(h,θ)、および内面の曲率C2(h,θ)の変化をそれぞれ示したグラフである。外面は、回転対称非球面であるため、距離hに応じて曲率は変化するが、角度θによっては曲率は変化せず、全ての曲線が重なって表示されている。内面は、非回転対称非球面であるため、距離hに応じて曲率C2(h,θ)が変化し、かつ、角度θによっても曲率が変化する。曲率が小さい側(左側)から順に、θ=90°の曲線、θ=270°の曲線、θ=45°とθ=135°とが重なった曲線、θ=225°とθ=315°とが重なった曲線、θ=0°とθ=180°とが重なった曲線が配列している。
【0092】
また、図68(A)、(B)は、角度θの変化に対する外面の曲率C1(h,θ)、および内面の曲率C2(h,θ)の変化をそれぞれ示したグラフである。外面は、回転対称非球面であるため、曲率C1(h,θ)は距離hに応じて異なる値となるが、角度θによる変化はないため、直線で表される。内面は、全体的には円柱屈折力の影響で0°,180°方向の曲率が大きく、90°,270°方向の曲率が小さいが、h=10,15,20mmでは、プリズム処方による収差を補正するために、プリズム頂角側となる90°側の曲率よりも、プリズム基底側となる270°側の曲率の方が大きく設定されている。
【0093】
さらに、図69(A)、(B)は、角度θの変化に対する条件(3)の左辺C1(h,θ+180)−C1(h,θ)の値、および条件(2)の左辺C2(h,θ+180)−C2(h,θ)の値の変化をそれぞれ示したグラフである。外面は回転対称非球面であるため、条件(3)の左辺の値は変化しない。内面については、条件(2)の左辺の値は角度、距離に応じて変化する。30≦θ≦150、10≦h≦20の範囲ではC1(h,θ+180)−C1(h,θ)が正の値をとることは図69(B)から明らかである。すなわち、実施例8の非球面眼鏡レンズは、条件(2)を満足する。
図70(A),(B)は、実施例8の非球面眼鏡レンズの性能を示す三次元グラフであり、(A)が平均屈折力誤差、(B)が非点収差を示す。
【0094】
【比較例4】
比較例4の眼鏡レンズは、実施例7,8と同様に表4の仕様を満たすレンズであり、外面は図71(A)に示すように枠入れ基準点において1.01Diopterの曲率を有する回転対称非球面、内面は図71(B)に示すように13.04〜19.05Diopterの曲率分布を有するトーリック面である。比較例4のレンズの中心厚は1.1mmである。
【0095】
図72は、比較例4のレンズについて、角度θの変化に対する条件(1)の左辺C2-1(h,θ+180)−C2-1(h,θ)の値の変化を示すグラフである。外面は回転対称面、内面も枠入れ基準点に対して対称であるため、条件(1)の左辺の値は変化しない。すなわち、比較例4の非球面眼鏡レンズは、条件(1)を満足しない。
【0096】
図73(A)、(B)は、枠入れ基準点からの距離hの変化に対する外面の曲率C1(h,θ)、および内面の曲率C2(h,θ)の変化をそれぞれ示したグラフである。外面は、回転対称非球面であるため、距離hに応じて曲率は変化するが、角度θによっては曲率は変化せず、全ての曲線が重なって表示されている。内面は円柱屈折力を得るためのトーリック面であり、距離hによっては曲率は変化しないが、角度θに応じて曲率が異なる。図中では、曲率が小さい側から順に、θ=90°とθ=270°とが重なった直線、θ=45°、θ=135°、θ=225°、θ=315°が重なった直線、θ=0°とθ=180°とが重なった直線が配列している。
【0097】
また、図74(A)、(B)は、角度θの変化に対する外面の曲率C1(h,θ)、および内面の曲率C2(h,θ)の変化をそれぞれ示すグラフである。外面は、回転対称非球面であるため、曲率C1(h,θ)は距離hに応じて異なる値となるが、角度θによる変化はないため、直線で表される。内面はトーリック面であるため、曲率C2(h,θ)はθ=90°、θ=270°で最小、θ=0°、θ=180°で最大となる。
【0098】
さらに、図75(A)、(B)は、角度θの変化に対する条件(3)の左辺C1(h,θ+180)−C1(h,θ)の値、および条件(2)の左辺C2(h,θ+180)−C2(h,θ)の値の変化をそれぞれ示したグラフである。外面は回転対称非球面であるため、条件(3)の左辺の値は変化しない。また、内面はトーリック面であるため、条件(2)の左辺の値も変化しない。すなわち、比較例4の眼鏡レンズは、条件(2)、(3)を満足しない。
【0099】
図76(A),(B)は、比較例4の非球面眼鏡レンズの性能を示す三次元グラフであり、(A)が平均屈折力誤差、(B)が非点収差を示す。同一の仕様を持つ実施例7,8の収差図(図64,図70)と比較すると、両収差図共に比較例4では等高線の数が多く、実施例7、8より性能が劣ることが理解できる。
【0100】
【実施例9】
実施例9,10、比較例5の眼鏡レンズは、以下の表5の仕様に示されるように、斜位矯正用のプリズム処方を含み、乱視矯正用の円柱屈折力処方を含まない。
【0101】
【表5】
SPH 4.00Diopter
CYL 0.00Diopter
AX −
PRS 3△
BASE 270° Base Down
【0102】
実施例9の非球面眼鏡レンズは、上記の表5の仕様を満たすレンズであり、外面は図77(A)に示すように6.96Diopterの均一な曲率を有する球面、内面は図77(B)に示すように枠入れ基準点において1.05〜1.06Diopterの曲率分布を有する非回転対称非球面である。実施例5のレンズの中心厚は5.29mmである。
【0103】
図78は、角度θの変化に対する条件(1)の左辺C2-1(h,θ+180)−C2-1(h,θ)の値の変化を示したグラフである。プリズム処方による収差を補正するため、条件(1)の左辺の値は、いずれの距離hにおいても、θ=90°で最大、θ=270°で最小となっている。また、距離hが大きいほど変化の幅が大きくなっている。30≦θ≦150の範囲ではグラフの値がいずれの距離hについても正の値をとることは図78から明らかである。すなわち、実施例9の非球面眼鏡レンズは、条件(1)を満足する。
【0104】
図79(A)、(B)は、距離hの変化に対する外面の曲率C1(h,θ)、および内面の曲率C2(h,θ)の変化を示したグラフである。外面は球面であるため、距離hによる曲率の変化はなく、直線で表され、かつ、角度θによる曲率の変化もないため、全ての直線が重なって表されている。内面は、非回転対称非球面であるため、距離hに応じて曲率が変化し、かつ、角度θによっても曲率が変化する。曲率が小さい側(左側)から順に、θ=90°の曲線、θ=45°とθ=135°とが重なった曲線、θ=0°とθ=180°とが重なった曲線、θ=225°とθ=315°とが重なった曲線、θ=270°の曲線が配列している。
【0105】
また、図80(A)、(B)は、角度θの変化に対する外面の曲率C1(h,θ)、および内面の曲率C2(h,θ)の変化を示したグラフである。外面は球面であるため、角度θによる曲率の変化はなく、かつ、距離hによる変化もないため、重複した直線で表される。内面は、非回転対称非球面であり、ベースダウンのプリズム処方による収差を補正するため、曲率C2(h,θ)はいずれの距離hにおいてもθ=90°で最小、θ=270°で最大となっている。また、距離hが大きいほど曲率C2(h,θ)も大きくなっている。
【0106】
さらに、図81(A)、(B)は、角度θの変化に対する条件(3)の左辺C1(h,θ+180)−C1(h,θ)の値、および条件(2)の左辺C2(h,θ+180)−C2(h,θ)の値の変化を示したグラフである。外面は球面であるため、条件(3)の左辺の値は変化しない。内面については、条件(2)の左辺の値は角度、距離に応じて変化する。いずれの距離hにおいても、30≦θ≦150の範囲ではC2(h,θ+180)−C2(h,θ)が正の値をとることは図81(B)から明らかである。すなわち、実施例9の非球面眼鏡レンズは、条件(2)を満足する。
図82(A),(B)は、実施例9の非球面眼鏡レンズの性能を示す三次元グラフであり、(A)が平均屈折力誤差、(B)が非点収差を示す。
【0107】
【実施例10】
実施例10の眼鏡レンズは、実施例9と同様に表5の仕様を満たすレンズであり、外面は図83(A)に示すように枠入れ基準点において7.16Diopterの曲率を有する非回転対称非球面、内面は図83(B)に示すように枠入れ基準点において1.26Diopterの曲率を有する非回転対称非球面である。実施例10のレンズの中心厚は5.30mmである。
【0108】
図84は、実施例10のレンズについて、角度θの変化に対する条件(1)の左辺C2-1(h,θ+180)−C2-1(h,θ)の値の変化を示すグラフである。条件(1)の左辺の値は、距離h=10,15,20,25mmについては、θ=90°で最大、θ=270°で最小となっている。また、30≦θ≦150、10≦h≦25の範囲ではグラフの値が正の値をとることは図84から明らかである。すなわち、実施例10の非球面眼鏡レンズは、条件(1)を満足する。
【0109】
図85(A)、(B)は、枠入れ基準点14からの距離hの変化に対する外面の曲率C1(h,θ)、および内面の曲率C2(h,θ)の変化をそれぞれ示したグラフである。外面は、非回転対称非球面であるため、距離hに応じて曲率C1(h,θ)が変化し、かつ、角度θによっても曲率が変化する。曲率が小さい側(左側)から順に、θ=270°の曲線、θ=225°とθ=315°とが重なった曲線、θ=0°とθ=180°とが重なった曲線、θ=45°とθ=135°とが重なった曲線、θ=90°の曲線が配列している。内面は、回転対称非球面であるため、距離hに応じて曲率C2(h,θ)は変化するが、角度θによっては曲率は変化せず、全ての曲線が重なって表示されている。
【0110】
また、図86(A)、(B)は、角度θの変化に対する外面の曲率C1(h,θ)、および内面の曲率C2(h,θ)の変化をそれぞれ示したグラフである。外面は、非回転対称非球面であり、ベースダウンのプリズム処方による収差を補正するため、曲率C2(h,θ)は距離h=15,20,25mmにおいてはθ=90°で最大、θ=270°で最小となっている。内面は、回転対称非球面であるため、曲率C1(h,θ)は距離hに応じて異なる値となるが、角度θによる変化はないため、直線で表される。
【0111】
さらに、図87(A)、(B)は、角度θの変化に対する条件(3)の左辺C1(h,θ+180)−C1(h,θ)の値、および条件(2)の左辺C2(h,θ+180)−C2(h,θ)の値の変化をそれぞれ示したグラフである。外面は非回転対称非球面であるため、条件(3)の左辺の値は角度、距離に応じて変化する。30≦θ≦150、10≦h≦20の範囲ではC1(h,θ+180)−C1(h,θ)が負の値をとることは図87(A)から明らかである。すなわち、実施例10の非球面眼鏡レンズは、条件(3)を満足する。内面については、条件(2)の左辺の値は変化しない。
図88(A),(B)は、実施例10の非球面眼鏡レンズの性能を示す三次元グラフであり、(A)が平均屈折力誤差、(B)が非点収差を示す。
【0112】
【比較例5】
比較例5の眼鏡レンズは、実施例9,10と同様に表5の仕様を満たすレンズであり、外面は図89(A)に示すように枠入れ基準点において7.17Diopterの曲率を有する回転対称非球面、内面は図89(B)に示すように1.26Diopterの均一な曲率を有する球面である。比較例5のレンズの中心厚は5.29mmである。
【0113】
図90は、比較例5のレンズについて、角度θの変化に対する条件(1)の左辺C2-1(h,θ+180)−C2-1(h,θ)の値の変化を示すグラフである。外面、内面共に回転対称面であるため、条件(1)の左辺の値は変化しない。すなわち、比較例5の非球面眼鏡レンズは、条件(1)を満足しない。
【0114】
図91(A)、(B)は、枠入れ基準点からの距離hの変化に対する外面の曲率C1(h,θ)、および内面の曲率C2(h,θ)の変化をそれぞれ示したグラフである。外面は、回転対称非球面であるため、距離hに応じて曲率は変化するが、角度θによっては曲率は変化せず、全ての曲線が重なって表示されている。内面は球面であるため、全ての直線が重なって表されている。
【0115】
また、図92(A)、(B)は、角度θの変化に対する外面の曲率C1(h,θ)、および内面の曲率C2(h,θ)の変化をそれぞれ示すグラフである。外面は、回転対称非球面であるため、曲率C1(h,θ)は距離hに応じて異なる値となるが、角度θによる変化はないため、直線で表される。内面は球面であるため、曲率C2(h,θ)は一定であり、重複した直線で表される。
【0116】
さらに、図93(A)、(B)は、角度θの変化に対する条件(3)の左辺C1(h,θ+180)−C1(h,θ)の値、および条件(2)の左辺C2(h,θ+180)−C2(h,θ)の値の変化をそれぞれ示したグラフである。外面は回転対称非球面であるため、条件(3)の左辺の値は変化しない。また、内面は球面であるため、条件(2)の左辺の値も変化しない。すなわち、比較例5の眼鏡レンズは、条件(2)、(3)を満足しない。
【0117】
図94(A),(B)は、比較例5の非球面眼鏡レンズの性能を示す三次元グラフであり、(A)が平均屈折力誤差、(B)が非点収差を示す。同一の仕様を持つ実施例9,10の収差図(図82,図88)と比較すると、両収差図共に比較例5では等高線の数が多く、実施例9,10より性能が劣ることが理解できる。
【0118】
【実施例11】
実施例11,12、比較例6の非球面眼鏡レンズは、以下の表6に示されるように、斜位矯正用のプリズム処方と乱視矯正用の円柱屈折力処方とを含むレンズである。
【0119】
【表6】
SPH 4.00Diopter
CYL −4.00Diopter
AX 45°
PRS 3△
BASE 270° Base Down
【0120】
実施例11の非球面眼鏡レンズは、上記の表6の仕様を満たすレンズであり、外面は図95(A)に示すように6.96Diopterの均一な曲率を有する球面、内面は図95(B)に示すように枠入れ基準点において1.06〜7.07Diopterの曲率分布を有する非回転対称非球面である。実施例7のレンズの中心厚は5.29mmである。内面の非回転対称非球面は、プリズム処方による収差を補正するための非回転対称成分と、円柱屈折力処方のための非回転対称成分とを含んでおり、そのため外面には非回転対称成分を持たせずに球面とすることができる。
【0121】
図96は、実施例11のレンズについて、角度θの変化に対する条件(1)の左辺C2-1(h,θ+180)−C2-1(h,θ)の値の変化を示すグラフである。条件(1)の左辺の値は、距離h=10,15,20,25mmについて、θ=110°で最大、θ=290°で最小となっている。また、距離hが大きいほど変化の幅が大きくなっている。30≦θ≦150の範囲ではグラフの値がいずれの距離hについても正の値をとることは図96から明らかである。すなわち、実施例11の非球面眼鏡レンズは、条件(1)を満足する。
【0122】
図97(A)、(B)は、枠入れ基準点からの距離hの変化に対する外面の曲率C1(h,θ)、および内面の曲率C2(h,θ)の変化をそれぞれ示したグラフである。外面は、球面であるため、曲率C1(h,θ)は変化せず、全ての直線が重なって表されている。内面は、非回転対称非球面であるため、距離hに応じて曲率C2(h,θ)が変化し、かつ、角度θによっても曲率が変化する。曲率が小さい側(左側)から順に、θ=45°の曲線、θ=225°の曲線、θ=90°の曲線、θ=0°の曲線、θ=270°の曲線、θ=135°の曲線、θ=315°の曲線が配列している。
【0123】
また、図98(A)、(B)は、角度θの変化に対する外面の曲率C1(h,θ)、および内面の曲率C2(h,θ)の変化をそれぞれ示したグラフである。外面は球面であるため、曲率C1(h,θ)は変化せず、重複した直線で表される。内面は、全体的には円柱屈折力の影響で135°,315°方向の曲率が大きく、45°,225°方向の曲率が小さいが、プリズム処方による収差を補正するために、プリズム頂角側となる90°側の曲率よりも、プリズム基底側となる270°側の曲率の方が大きく設定されている。
【0124】
さらに、図99(A)、(B)は、角度θの変化に対する条件(3)の左辺C1(h,θ+180)−C1(h,θ)の値、および条件(2)の左辺C2(h,θ+180)−C2(h,θ)の値の変化をそれぞれ示したグラフである。外面は球面であるため、条件(3)の左辺の値は変化しない。内面については、条件(2)の左辺の値は角度、距離に応じて変化する。h=10,15,20,25mmのいずれの値においても、30≦θ≦150の範囲ではC1(h,θ+180)−C1(h,θ)が正の値をとることは図99(B)から明らかである。すなわち、実施例11の非球面眼鏡レンズは、条件(2)を満足する。図100(A),(B)は、実施例11の非球面眼鏡レンズの性能を示す三次元グラフであり、(A)が平均屈折力誤差、(B)が非点収差を示す。
【0125】
【実施例12】
実施例12の眼鏡レンズは、実施例11と同様に表6の仕様を満たすレンズであり、外面は図101(A)に示すように枠入れ基準点において7.16〜4.23Diopterの曲率分布を有する非回転対称非球面、内面は図101(B)に示すように枠入れ基準点において1.26〜4.27Diopterの曲率分布を有する非トーリック面である。実施例12のレンズの中心厚は5.30mmである。外面の非回転対称非球面は、プリズム処方による収差を補正するための非回転対称成分を有し、内面の非トーリック面が円柱屈折力処方のための非回転対称成分を含んでいる。
【0126】
図102は、実施例12のレンズについて、角度θの変化に対する条件(1)の左辺C2-1(h,θ+180)−C2-1(h,θ)の値の変化を示すグラフである。条件(1)の左辺の値は、表示される全ての距離hにおいて、θ=105°で最大、θ=285°で最小となっている。30≦θ≦150の範囲では表示された全ての距離hに対してグラフの値が正の値をとることは図102から明らかである。すなわち、実施例12の非球面眼鏡レンズは、条件(1)を満足する。
【0127】
図103(A)、(B)は、枠入れ基準点からの距離hの変化に対する外面の曲率C1(h,θ)、および内面の曲率C2(h,θ)の変化をそれぞれ示したグラフである。外面、内面共に非回転対称であるため、距離h、角度θに応じて曲率が変化する。外面については、10≦h≦20の範囲内で、曲率が小さい側(左側)から順に、θ=315°の曲線、θ=135°の曲線、θ=270°の曲線、θ=0°とθ=180°とが重なった曲線、θ=90°の曲線、θ=225°の曲線、θ=45°の曲線が配列している。内面については、曲率が小さい側(左側)から順に、θ=45°とθ=225°とが重なった曲線、θ=0°、θ=90°、θ=180°、θ=270°が重なった曲線、θ=135°とθ=315°とが重なった曲線が配列している。
【0128】
また、図104(A)、(B)は、角度θの変化に対する外面の曲率C1(h,θ)、および内面の曲率C2(h,θ)の変化をそれぞれ示したグラフである。外面は、プリズム処方による収差を補正するために、プリズム頂角側となる90°側の曲率よりも、プリズム基底側となる270°側の曲率の方が小さく設定されている。内面は、円柱屈折力を得るため、135°,315°方向の曲率が大きく、45°,225°方向の曲率が小さく設定されている。
【0129】
さらに、図105(A)、(B)は、角度θの変化に対する条件(3)の左辺C1(h,θ+180)−C1(h,θ)の値、および条件(2)の左辺C2(h,θ+180)−C2(h,θ)の値の変化をそれぞれ示したグラフである。外面は非回転対称非球面であるため、条件(3)の左辺の値は角度、距離に応じて変化する。30≦θ≦150の範囲では表示された全て距離hに対してC1(h,θ+180)−C1(h,θ)が負の値をとることは図105(A)から明らかである。すなわち、実施例12の非球面眼鏡レンズは、条件(3)を満足する。内面は非トーリック面であるため、曲率の変化は枠入れ基準点に関して対称であり、条件(2)の左辺の値は変化しない。
図106(A),(B)は、実施例12の非球面眼鏡レンズの性能を示す三次元グラフであり、(A)が平均屈折力誤差、(B)が非点収差を示す。
【0130】
【比較例6】
比較例6の眼鏡レンズは、実施例11,12と同様に表6の仕様を満たすレンズであり、外面は図107(A)に示すように枠入れ基準点において7.17Diopterの曲率を有する回転対称非球面、内面は図107(B)に示すように1.26〜7.27Diopterの曲率分布を有するトーリック面である。比較例6のレンズの中心厚は5.29mmである。
【0131】
図108は、比較例6のレンズについて、角度θの変化に対する条件(1)の左辺C2-1(h,θ+180)−C2-1(h,θ)の値の変化を示すグラフである。外面は回転対称面、内面も枠入れ基準点に対して対称であるため、条件(1)の左辺の値は変化しない。すなわち、比較例6の非球面眼鏡レンズは、条件(1)を満足しない。
【0132】
図109(A)、(B)は、枠入れ基準点からの距離hの変化に対する外面の曲率C1(h,θ)、および内面の曲率C2(h,θ)の変化をそれぞれ示したグラフである。外面は、回転対称非球面であるため、距離hに応じて曲率は変化するが、角度θによっては曲率は変化せず、全ての曲線が重なって表示されている。内面は円柱屈折力を得るためのトーリック面であり、距離hによっては曲率は変化しないが、角度θに応じて曲率が異なる。図中では、曲率が小さい側から順に、θ=45°とθ=225°とが重なった直線、θ=0°、θ=90°、θ=180°、θ=270°が重なった直線、θ=135°とθ=315°とが重なった直線が配列している。
【0133】
また、図110(A)、(B)は、角度θの変化に対する外面の曲率C1(h,θ)、および内面の曲率C2(h,θ)の変化をそれぞれ示すグラフである。外面は、回転対称非球面であるため、曲率C1(h,θ)は距離hに応じて異なる値となるが、角度θによる変化はないため、直線で表される。内面はトーリック面であるため、曲率C2(h,θ)はθ=135°、θ=315°で最大、θ=45°、θ=225°で最小となる。
【0134】
さらに、図111(A)、(B)は、角度θの変化に対する条件(3)の左辺C1(h,θ+180)−C1(h,θ)の値、および条件(2)の左辺C2(h,θ+180)−C2(h,θ)の値の変化をそれぞれ示したグラフである。外面は回転対称非球面であるため、条件(3)の左辺の値は変化しない。また、内面はトーリック面であるため、条件(2)の左辺の値も変化しない。すなわち、比較例6の眼鏡レンズは、条件(2)、(3)を満足しない。
【0135】
図112(A),(B)は、比較例6の非球面眼鏡レンズの性能を示す三次元グラフであり、(A)が平均屈折力誤差、(B)が非点収差を示す。同一の仕様を持つ実施例11,12の収差図(図100,図106)と比較すると、両収差図共に比較例6では等高線の数が多く、実施例11、12より性能が劣ることが理解できる。
【0136】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明によれば、眼鏡レンズが斜位矯正用のプリズム処方を含む場合にも、外面、内面のいずれか一方を非回転対称な非球面とすることにより、プリズム処方を加えたことによる収差を補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態の非球面眼鏡レンズの側面断面図である。
【図2】 第1の実施形態の非球面眼鏡レンズの外面から見た正面図である。
【図3】 第2の実施形態の非球面眼鏡レンズの側面断面図である。
【図4】 第2の実施形態の非球面眼鏡レンズの外面から見た正面図である。
【図5】 (A)、(B)は実施例1の非球面眼鏡レンズの外面、内面の曲率分布をそれぞれ示す表である。
【図6】 実施例1の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する条件(1)の値の変化を示すグラフである。
【図7】 (A)、(B)は実施例1の非球面眼鏡レンズの枠入れ基準点からの距離の変化に対する外面、内面の曲率の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図8】 (A)、(B)は実施例1の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する外面、内面の曲率の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図9】 (A)、(B)は実施例1の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する条件(3)、(2)の値の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図10】 (A)、(B)は実施例1の非球面眼鏡レンズの平均屈折力誤差、非点収差をそれぞれ示す三次元グラフである。
【図11】 (A)、(B)は実施例2の非球面眼鏡レンズの外面、内面の曲率分布をそれぞれ示す表である。
【図12】 実施例2の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する条件(1)の値の変化を示すグラフである。
【図13】 (A)、(B)は実施例2の非球面眼鏡レンズの枠入れ基準点からの距離の変化に対する外面、内面の曲率の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図14】 (A)、(B)は実施例2の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する外面、内面の曲率の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図15】 (A)、(B)は実施例2の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する条件(3)、(2)の値の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図16】 (A)、(B)は実施例2の非球面眼鏡レンズの平均屈折力誤差、非点収差をそれぞれ示す三次元グラフである。
【図17】 (A)、(B)は比較例1の非球面眼鏡レンズの外面、内面の曲率分布をそれぞれ示す表である。
【図18】 比較例1の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する条件(1)の値の変化を示すグラフである。
【図19】 (A)、(B)は比較例1の非球面眼鏡レンズの枠入れ基準点からの距離の変化に対する外面、内面の曲率の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図20】 (A)、(B)は比較例1の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する外面、内面の曲率の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図21】 (A)、(B)は比較例1の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する条件(3)、(2)の値の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図22】 (A)、(B)は比較例1の非球面眼鏡レンズの平均屈折力誤差、非点収差をそれぞれ示す三次元グラフである。
【図23】 (A)、(B)は実施例3の非球面眼鏡レンズの外面、内面の曲率分布をそれぞれ示す表である。
【図24】 実施例3の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する条件(1)の値の変化を示すグラフである。
【図25】 (A)、(B)は実施例3の非球面眼鏡レンズの枠入れ基準点からの距離の変化に対する外面、内面の曲率の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図26】 (A)、(B)は実施例3の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する外面、内面の曲率の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図27】 (A)、(B)は実施例3の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する条件(3)、(2)の値の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図28】 (A)、(B)は実施例3の非球面眼鏡レンズの平均屈折力誤差、非点収差をそれぞれ示す三次元グラフである。
【図29】 (A)、(B)は実施例4の非球面眼鏡レンズの外面、内面の曲率分布をそれぞれ示す表である。
【図30】 実施例4の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する条件(1)の値の変化を示すグラフである。
【図31】 (A)、(B)は実施例4の非球面眼鏡レンズの枠入れ基準点からの距離の変化に対する外面、内面の曲率の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図32】 (A)、(B)は実施例4の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する外面、内面の曲率の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図33】 (A)、(B)は実施例4の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する条件(3)、(2)の値の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図34】 (A)、(B)は実施例4の非球面眼鏡レンズの平均屈折力誤差、非点収差をそれぞれ示す三次元グラフである。
【図35】 (A)、(B)は比較例2の非球面眼鏡レンズの外面、内面の曲率分布をそれぞれ示す表である。
【図36】 比較例2の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する条件(1)の値の変化を示すグラフである。
【図37】 (A)、(B)は比較例2の非球面眼鏡レンズの枠入れ基準点からの距離の変化に対する外面、内面の曲率の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図38】 (A)、(B)は比較例2の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する外面、内面の曲率の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図39】 (A)、(B)は比較例2の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する条件(3)、(2)の値の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図40】 (A)、(B)は比較例2の非球面眼鏡レンズの平均屈折力誤差、非点収差をそれぞれ示す三次元グラフである。
【図41】 (A)、(B)は実施例5の非球面眼鏡レンズの外面、内面の曲率分布をそれぞれ示す表である。
【図42】 実施例5の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する条件(1)の値の変化を示すグラフである。
【図43】 (A)、(B)は実施例5の非球面眼鏡レンズの枠入れ基準点からの距離の変化に対する外面、内面の曲率の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図44】 (A)、(B)は実施例5の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する外面、内面の曲率の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図45】 (A)、(B)は実施例5の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する条件(3)、(2)の値の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図46】 (A)、(B)は実施例5の非球面眼鏡レンズの平均屈折力誤差、非点収差をそれぞれ示す三次元グラフである。
【図47】 (A)、(B)は実施例6の非球面眼鏡レンズの外面、内面の曲率分布をそれぞれ示す表である。
【図48】 実施例6の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する条件(1)の値の変化を示すグラフである。
【図49】 (A)、(B)は実施例6の非球面眼鏡レンズの枠入れ基準点からの距離の変化に対する外面、内面の曲率の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図50】 (A)、(B)は実施例6の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する外面、内面の曲率の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図51】 (A)、(B)は実施例6の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する条件(3)、(2)の値の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図52】 (A)、(B)は実施例6の非球面眼鏡レンズの平均屈折力誤差、非点収差をそれぞれ示す三次元グラフである。
【図53】 (A)、(B)は比較例3の非球面眼鏡レンズの外面、内面の曲率分布をそれぞれ示す表である。
【図54】 比較例3の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する条件(1)の値の変化を示すグラフである。
【図55】 (A)、(B)は比較例3の非球面眼鏡レンズの枠入れ基準点からの距離の変化に対する外面、内面の曲率の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図56】 (A)、(B)は比較例3の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する外面、内面の曲率の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図57】 (A)、(B)は比較例3の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する条件(3)、(2)の値の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図58】 (A)、(B)は比較例3の非球面眼鏡レンズの平均屈折力誤差、非点収差をそれぞれ示す三次元グラフである。
【図59】 (A)、(B)は実施例7の非球面眼鏡レンズの外面、内面の曲率分布をそれぞれ示す表である。
【図60】 実施例7の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する条件(1)の値の変化を示すグラフである。
【図61】 (A)、(B)は実施例7の非球面眼鏡レンズの枠入れ基準点からの距離の変化に対する外面、内面の曲率の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図62】 (A)、(B)は実施例7の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する外面、内面の曲率の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図63】 (A)、(B)は実施例7の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する条件(3)、(2)の値の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図64】 (A)、(B)は実施例7の非球面眼鏡レンズの平均屈折力誤差、非点収差をそれぞれ示す三次元グラフである。
【図65】 (A)、(B)は実施例8の非球面眼鏡レンズの外面、内面の曲率分布をそれぞれ示す表である。
【図66】 実施例8の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する条件(1)の値の変化を示すグラフである。
【図67】 (A)、(B)は実施例8の非球面眼鏡レンズの枠入れ基準点からの距離の変化に対する外面、内面の曲率の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図68】 (A)、(B)は実施例8の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する外面、内面の曲率の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図69】 (A)、(B)は実施例8の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する条件(3)、(2)の値の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図70】 (A)、(B)は実施例8の非球面眼鏡レンズの平均屈折力誤差、非点収差をそれぞれ示す三次元グラフである。
【図71】 (A)、(B)は比較例4の非球面眼鏡レンズの外面、内面の曲率分布をそれぞれ示す表である。
【図72】 比較例4の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する条件(1)の値の変化を示すグラフである。
【図73】 (A)、(B)は比較例4の非球面眼鏡レンズの枠入れ基準点からの距離の変化に対する外面、内面の曲率の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図74】 (A)、(B)は比較例4の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する外面、内面の曲率の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図75】 (A)、(B)は比較例4の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する条件(3)、(2)の値の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図76】 (A)、(B)は比較例4の非球面眼鏡レンズの平均屈折力誤差、非点収差をそれぞれ示す三次元グラフである。
【図77】 (A)、(B)は実施例9の非球面眼鏡レンズの外面、内面の曲率分布をそれぞれ示す表である。
【図78】 実施例9の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する条件(1)の値の変化を示すグラフである。
【図79】 (A)、(B)は実施例9の非球面眼鏡レンズの枠入れ基準点からの距離の変化に対する外面、内面の曲率の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図80】 (A)、(B)は実施例9の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する外面、内面の曲率の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図81】 (A)、(B)は実施例9の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する条件(3)、(2)の値の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図82】 (A)、(B)は実施例9の非球面眼鏡レンズの平均屈折力誤差、非点収差をそれぞれ示す三次元グラフである。
【図83】 (A)、(B)は実施例10の非球面眼鏡レンズの外面、内面の曲率分布をそれぞれ示す表である。
【図84】 実施例10の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する条件(1)の値の変化を示すグラフである。
【図85】 (A)、(B)は実施例10の非球面眼鏡レンズの枠入れ基準点からの距離の変化に対する外面、内面の曲率の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図86】 (A)、(B)は実施例10の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する外面、内面の曲率の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図87】 (A)、(B)は実施例10の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する条件(3)、(2)の値の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図88】 (A)、(B)は実施例10の非球面眼鏡レンズの平均屈折力誤差、非点収差をそれぞれ示す三次元グラフである。
【図89】 (A)、(B)は比較例5の非球面眼鏡レンズの外面、内面の曲率分布をそれぞれ示す表である。
【図90】 比較例5の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する条件(1)の値の変化を示すグラフである。
【図91】 (A)、(B)は比較例5の非球面眼鏡レンズの枠入れ基準点からの距離の変化に対する外面、内面の曲率の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図92】 (A)、(B)は比較例5の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する外面、内面の曲率の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図93】 (A)、(B)は比較例5の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する条件(3)、(2)の値の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図94】 (A)、(B)は比較例5の非球面眼鏡レンズの平均屈折力誤差、非点収差をそれぞれ示す三次元グラフである。
【図95】 (A)、(B)は実施例11の非球面眼鏡レンズの外面、内面の曲率分布をそれぞれ示す表である。
【図96】 実施例11の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する条件(1)の値の変化を示すグラフである。
【図97】 (A)、(B)は実施例11の非球面眼鏡レンズの枠入れ基準点からの距離の変化に対する外面、内面の曲率の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図98】 (A)、(B)は実施例11の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する外面、内面の曲率の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図99】 (A)、(B)は実施例11の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する条件(3)、(2)の値の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図100】 (A)、(B)は実施例11の非球面眼鏡レンズの平均屈折力誤差、非点収差をそれぞれ示す三次元グラフである。
【図101】 (A)、(B)は実施例12の非球面眼鏡レンズの外面、内面の曲率分布をそれぞれ示す表である。
【図102】 実施例12の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する条件(1)の値の変化を示すグラフである。
【図103】 (A)、(B)は実施例12の非球面眼鏡レンズの枠入れ基準点からの距離の変化に対する外面、内面の曲率の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図104】 (A)、(B)は実施例12の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する外面、内面の曲率の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図105】 (A)、(B)は実施例12の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する条件(3)、(2)の値の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図106】 (A)、(B)は実施例12の非球面眼鏡レンズの平均屈折力誤差、非点収差をそれぞれ示す三次元グラフである。
【図107】 (A)、(B)は比較例6の非球面眼鏡レンズの外面、内面の曲率分布をそれぞれ示す表である。
【図108】 比較例6の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する条件(1)の値の変化を示すグラフである。
【図109】 (A)、(B)は比較例6の非球面眼鏡レンズの枠入れ基準点からの距離の変化に対する外面、内面の曲率の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図110】 (A)、(B)は比較例6の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する外面、内面の曲率の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図111】 (A)、(B)は比較例6の非球面眼鏡レンズの角度θの変化に対する条件(3)、(2)の値の変化をそれぞれ示すグラフである。
【図112】 (A)、(B)は比較例6の非球面眼鏡レンズの平均屈折力誤差、非点収差をそれぞれ示す三次元グラフである。
【図113】 従来の非球面眼鏡レンズの側面断面図である。
【図114】 従来の非球面眼鏡レンズの外面から見た正面図である。
【符号の説明】
1、11 非球面眼鏡レンズ
2、12 外面
3、13 内面
4、14 枠入れ基準点

Claims (4)

  1. 外面、内面の一対の屈折面を有し、プリズム処方がなされた単焦点の非球面眼鏡レンズにおいて、
    少なくとも一方の屈折面を非回転対称非球面として構成し、
    眼鏡フレームへの取付時に使用者の瞳位置に一致させる位置を枠入れ基準点とし、該枠入れ基準点に立てた外面の法線をz 軸、該z 軸に直交する面内でプリズム頂角方向をy 軸、左手座標系でy 軸およびz 軸に直交する方向をx 軸とし、前記z 軸を含みx 軸と角度θ[degree]をなす平面と前記外面との交線の前記z 軸からの距離h[mm]における曲率をC (h,θ)として表し、前記枠入れ基準点に立てた内面の法線をz 軸、該z 軸に直交する面内でプリズム頂角方向をy 軸、左手座標系でy 軸およびz 軸に直交する方向をx 軸とし、前記z 軸を含みx 軸と角度θ[degree]をなす平面と前記内面との交線の前記z 軸からの距離h[mm]における曲率をC (h,θ)として表し、前記内面と前記外面の(h,θ)の位置における曲率差をC 2−1 (h,θ)=C (h,θ)−C (h,θ)として表すとき、10≦h≦20、30≦θ≦150を満たす範囲内で、以下の条件(1)、
    2−1 (h,θ+180)−C 2−1 (h,θ)>0…(1)
    を満たすことにより、プリズム処方を加えることにより発生する収差を補正したことを特徴とする非球面眼鏡レンズ。
  2. 前記内面が非回転対称非球面であり、眼鏡フレームへの取付時に使用者の瞳位置に一致させる位置を枠入れ基準点とし、該枠入れ基準点に立てた前記非回転対称非球面の法線をz軸、該z軸に直交する面内でプリズム頂角方向をy軸、左手座標系でy軸およびz軸に直交する方向をx軸とし、前記z軸を含みx軸と角度θ[degree]をなす平面と前記非回転対称非球面との交線の前記z軸からの距離h[mm]における曲率をC(h,θ)として表すとき、10≦h≦20、30≦θ≦150を満たす範囲内で、以下の条件(2)、
    (h,θ+180)−C(h,θ)>0…(2)
    を満たすことを特徴とする請求項1に記載の非球面眼鏡レンズ。
  3. 前記外面が非回転対称非球面であり、眼鏡フレームへの取付時に使用者の瞳位置に一致させる位置を枠入れ基準点とし、該枠入れ基準点に立てた前記非回転対称非球面の法線をz軸、該z軸に直交する面内でプリズム頂角方向をy軸、左手座標系でy軸およびz軸に直交する方向をx軸とし、前記z軸を含みx軸と角度θ[degree]をなす平面と前記非回転対称非球面との交線の前記z軸からの距離h[mm]における曲率をC(h,θ)として表すとき、10≦h≦20、30≦θ≦150を満たす範囲内で、以下の条件(3)、
    (h,θ+180)−C(h,θ)<0…(3)
    を満たすことを特徴とする請求項1に記載の非球面眼鏡レンズ。
  4. 前記外面が球面、内面が非回転対称非球面であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の非球面眼鏡レンズ。
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