JP3892639B2 - 車両用チェックリンク装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車に適する車両用チェックリンク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、チェックリンク装置は、例えば、実開昭58−33079号公報に示すように、ドア側に取付けられ、内部にチェック機構を内装したケース体と、ケース体を貫通し、貫通した一端が車体に枢支されたチェックリンクアームと、チェックリンクアームの他端となる遊端側に設けられ、ドアの全開時に前記ケース体と当接し合うストッパー部材とから成っている。
【0003】
ストッパー部材は、前面が開放された金属製のブラケット内に、ドアの全開時に前記ケース体と当接し合うゴム等の材質で作られた弾性部材が組込まれた構造となっていて、固定ピンによってチェックリンクアームの遊端側に固定支持された構造となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ストッパー部材は、金属製のブラケットと、そのブラケット内に収納された弾性部材と、固定用の固定ピンとから成り、ストッパー部材としての機能面から考えると部品点数が多くコスト性、組付け性の面において望ましくない。
【0005】
また、ストッパー部材は、常時、ドア内にあって、ドアの開閉に対応してドア内を移動するため移動用の空間が必要となるが、ストッパー部材はチェックリンクアームに対して直交し合う方向に組付けられるため、チェックリンクアームからの突出量が大きくなる。このため、ドア内に、他の部品との干渉を回避する大きな移動用の空間を確保する必要があり、ドア内の機能部品のレイアウトに制約を受ける等の不具合があった。
【0006】
そこで、この発明は、ストッパー部材の部品点数を少なくし、チェックリンクアームからの突出量を小さく抑えることができるようにした車両用チェックリンク装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、この発明の請求項1にあっては、ドア側に取付けられ、内部にチェック機構を内装したケース体に、チェックリンクアームを挿通し、挿通したチェックリンクアームの一端を車体に枢支し、他端となる遊端側に、前記ケース体と当接し合うストッパー部材を設け、ストッパー部材は、金属製の材質により板状に作られ、上面と下面が水平方向で、下面側がチェックリンクアームの遊端側上面と面接触し合うストッパー本体と、ストッパー本体から前後一対延長され、前記チェックリンクアームの遊端側の取付孔に挿通し裏面に沿って後方へ折り曲げた前方の取付部と、チェックリンクアームの係合凹部と係合し裏面に沿って前方へ折り曲げた後方の取付部と、ストッパー本体の上面とほぼ同一面状に連続すると共にチェックリンクアームのアーム上面及びアーム下面との間に配置された前方端面が当り面となる左右一対のストッパー部とで構成されていることを特徴とする。
【0008】
これにより、ストッパー部材としての部品点数は1点で済むため、コスト面において大変好ましいものになる。また、取付けは前方の取付部を後方へ向けて、後方の取付部を前方へ向けてそれぞれ折り曲げることで迅速に完了し、取付性を損なうこともない。しかも、ストッパー本体は、チェックリンクアームの遊端面と面接触の状態で大きく突出することなく組付く条件と、アーム上面及びアーム下面との間に配置された衝撃を受ける当り面と、取付部が衝撃の入力方向となる前後に一対設けられた条件と相俟って衝撃に強い取付け強度が得られる。また、ストッパー部材は、チェックリンクアームから外方へ大きく突出することがなくなり、ドア内に大きな移動用の空間の確保が不必要となるため、ドア内に配置する機能部品レイアウトの設計自由度が増すようになる。
【0011】
また、この発明の請求項2によれば、チェックリンクアームの遊端側で、ストッパー部材の直前位置に、ケース体の動きを減速させるブレーキ部を設ける。
【0012】
これにより、ドアの全開完了間際において、ケース体は、ブレーキ部によって動きが急速に減速される。この結果、ストッパー部材の当り面とは弱く当接し合うため、取付け強度面において大変好ましいものになると共に、当接時の音も小さくて済むメリットも得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、1乃至図3の図面を参照しながらこの発明の実施の形態について具体的に説明する。
【0014】
図1において、1はチェックリンク装置3のケース体、5はケース体1を貫通したチェックリンクアームをそれぞれ示している。
【0015】
ケース体1は、図2に示すように、チェック機構7が内装されたケース本体9と、ケース本体9の前面開放側を閉塞するカバー部材11とから成っている。カバー部材11のフランジ11aとケース本体9のフランジ9aは一体に固着され、カバー部材11及びケース本体9の各フランジ9a,11aには、ボルト孔13が設けられ、そのボルト孔13にボルト(図示していない)を螺合することで、ドア15の内部に取付けられるようになっている。
【0016】
ケース本体9内に内装されたチェック機構7は、チェックリンクアーム5のアーム上面5aと下面5bに作用する上下一対の滑動子21,21と、滑動子21,21の動きに対応して弾性変形する上下一対の弾性体23,23とから成り、弾性体23は、ゴム等の材質で作られている。
【0017】
チェックリンクアーム5は、芯金25と芯金25の全体を被覆する樹脂モールド部27とから成っている。
【0018】
樹脂モールド部27は、芯金25全体を被覆成形するため、型構造が容易となり安価に製作できるようになっている。チェックリンクアーム5の上面5aと下面5bは第1のブレーキ部29と第2のブレーキ部31とを有する制御面となっていて、一端は、車体33に固着されるブラケット35にピン37を介して回動自在に結合支持されている。
【0019】
第1のブレーキ部29は、チェックリンクアーム5のほぼ中間部位に、第2のブレーキ部31は他端となる遊端側にそれぞれ配置され、断面V字状の制御面39を有する形状となっている。V字状の制御面39は、ドア15の開閉によってケース体1に設けられた滑動子21がスライド移動する時に、いずれか一方の制御面39が昇り面となることで、大きな摺動抵抗が発生して、動きが急激に減速される機能を備えている。
【0020】
一方、チェックリンクアーム5の他端となる遊端側には、ストッパー部材41が設けられ、ストッパー部材41と前記第2のブレーキ部31とは、近接した前後の関係に配置されたレイアウト構造となっている。
【0021】
ストッパー部材41は、金属製の材質により板状に作られ、上面43と下面44が水平方向となるストッパー本体45と、ストッパー本体45のほぼ中央部位から下方へ延長された前後の取付部47,49と、ストッパー本体45の上面43とほぼ同一面状に連続し、前方端面が当り面51となる左右一対のストッパー部53とで構成されている。
【0022】
ストッパー本体45から下方へ延長された前後一対の取付部47,49の内、前方の取付部47は、図2に示すように、チェックリンクアーム5の遊端側に設けられた取付孔55を挿通した後、裏面に沿って後方へ折り曲げられている。後方の取付部49は、チェックリンクアーム5の遊端側端縁に設けられた前方が開放する係合凹部57と係合した後、裏面に沿って前方へ折り曲げられている。
【0023】
これにより、ストッパー本体45の下面44がチェックリンクアーム5の遊端側上面と面接触し合う状態で大きく突出することなく固定支持状態が確保されるようになっている。
【0024】
左右のストッパー部53は、下方へ向かって断面クランク状に屈曲され、前方の当り面51は、チェックリンクアーム5の両サイドで、かつ、チェックリンクアーム5の厚み領域内となるアーム上面5a及びアーム下面5bとの間に配置されている。好ましくは、中心軸線とほぼ同位置に配置された形状とする。
【0025】
このように構成されたチェックリンク装置によれば、前方の取付部47を取付孔55に挿通した後、裏面に沿って後方へ折り曲げる。また、後方の取付部49を係合凹部57に係合させた後、裏面に沿って前方へ折り曲げることで取付けが迅速に完了するため、取付性を損なうことはない。この時の取付状態は、ストッパー本体45の下面44が、チェックリンクアーム5の遊端側上面と面接触の状態で大きく突出することなく組付く条件と、衝撃の入力方向となる前後に設けられた一対の取付部47,49と相俟って衝撃に強い取付け強度が得られると共に、ストッパー部材41としての部品点数は1点で済むようになり、コスト面において大変好ましいものとなる。
【0026】
一方、ドア15の全開時に、ケース体1はストッパー部53の当り面51と当接し合う。この時、ケース体1は、全開時の直前において、第2のブレーキ部31によって動きが減速される結果、当り面51への衝撃力は大幅に弱まるようになる。しかも、当接時の音も小さくて済むメリットが得られる。
【0027】
加えて、当り面51による衝撃エネルギーをチェックリンクアーム5内で受け止めることができるため、衝撃に強いストッパー強度が得られる。
【0028】
また、ストッパー部材41はチェックリンクアーム5から外方へ大きく突出することがないため、ドア15内に大きな移動用の空間の確保が不必要となり、ドア15内に配置する機能部品レイアウトの設計自由度が増すようになる。
【0029】
【発明の効果】
以上、説明したように、この発明のチェックリンク装置によれば、次のような効果を奏する。
【0030】
(1)ストッパー部材の部品点数を1点で済ますことができるようになり、コスト性の面で大変好ましいものとなる。
【0031】
(2)ストッパー部材は、チェックリンクアームから大きく突出することがないため、ドア内に大きな移動用の空間の確保が不必要となるので、ドア内に配置する機能部品レイアウトの設計自由度を増すことができる。
【0032】
(3)また、ストッパ部材の取付けは、前方の取付部を後方へ向けて、後方の取付部を前方へ向けてそれぞれ折り曲げることで迅速に完了し、取付性を損なうこともない。しかも、ストッパー本体は、チェックリンクアームの遊端面と面接触の状態で大きく突出することなく組付く条件と、アーム上面及びアーム下面との間に配置された衝撃を受ける当り面と、取付部が衝撃の入力方向となる前後に一対設けられた条件と相俟って衝撃に強い取付け強度が得られる。
【0033】
(4)ブレーキ部との組合せによりケース体の動きを減速することが可能となるため、当り面への衝撃力を大幅に弱めることができると共に、当接時の音を小さくできるメリットが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかるチェックリンク装置の斜視図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】チェックリンクアーム遊端側からストッパー部材を取外したチェックリンク装置の斜視図。
【符号の説明】
1 ケース体
5 チェックリンクアーム
33 車体
41 ストッパー部材
43 上面
44 下面
45 ストッパー本体
47 取付部
51 当り面
53 ストッパー部
55 取付孔
Claims (2)
- ドア側に取付けられ、内部にチェック機構を内装したケース体に、チェックリンクアームを挿通し、挿通したチェックリンクアームの一端を車体に枢支し、他端となる遊端側に、前記ケース体と当接し合うストッパー部材を設け、ストッパー部材は、金属製の材質により板状に作られ、上面と下面が水平方向で、下面側がチェックリンクアームの遊端側上面と面接触し合うストッパー本体と、ストッパー本体から前後一対延長され、前記チェックリンクアームの遊端側の取付孔に挿通し裏面に沿って後方へ折り曲げた前方の取付部と、チェックリンクアームの係合凹部と係合し裏面に沿って前方へ折り曲げた後方の取付部と、ストッパー本体の上面とほぼ同一面状に連続すると共にチェックリンクアームのアーム上面及びアーム下面との間に配置された前方端面が当り面となる左右一対のストッパー部とで構成されていることを特徴とする車両用チェックリンク装置。
- チェックリンクアームの遊端側で、ストッパー部材の直前位置にケース体の動きを減速させるブレーキ部を設けたことを特徴とする請求項1記載の車両用チェックリンク装置。
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