JP2007030842A - スライドドア構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 リンクアームを直線状に形成した場合でも、従来の如くアームを湾曲状に形成した場合と同等若しくはそれ以上のドア開口面積を確保する。
【解決手段】 スライドドア構造10において、リヤホイルアーチ部52には、リヤドア18がリヤホイルアーチ部52の側方位置にスライドされたときにリンクアーム30の長手方向中間部を収容する収容凹部56が形成されている。従って、リヤドア18がリヤホイルアーチ部52の側方位置にスライドされたときには、リンクアーム30が収容凹部56に収容されてリンクアーム30とリヤホイルアーチ部52との干渉が防止される。これにより、リンクアーム30が収容凹部56に収容される分だけリンクアーム30の揺動角度が大きくなるので、リンクアーム30を直線状に形成した場合でも、従来の如くアームを湾曲状に形成した場合と同等若しくはそれ以上のドア開口面積を確保できる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、スライドドア構造に係り、特にリンクアームの揺動によりドアをスライドさせるスライドドア構造に関する。
従来、この種のスライドドア構造としては、次のものがある(例えば、特許文献1参照)。例えば、特許文献1に記載の例では、アームの一方の端部は、シートの下部に設けられた支持機構により回動自在とされており、アームの他方の端部は、ドアに回動自在に取り付けられている。そして、アームを車体に対して揺動させることにより、ドアがトラックの側方に沿ってスライドするようになっている。
実開昭63−093214号公報(第3図)
しかしながら、例えば、特許文献1に示されるように、アームを車体に対して揺動させることによりドアをスライドさせるようにしたスライドドア構造において、ドア開口を広く確保するためには、アームの揺動角度を大きくする必要がある。
このとき、ドア開口を広く確保するためにアームの揺動角度を単に大きくするだけでは、アームの長手方向中間部がドア開口の周縁に形成された枠部と干渉する。
従って、アームの揺動角度を大きくすることによりドア開口を広く確保するためには、例えば、特許文献1に示されるように、アームの長手方向中間部がドア開口周縁の枠部に干渉しないようにアームを湾曲状に形成する必要がある。
ところが、このようにアームの長手方向中間部がドア開口周縁の枠部に干渉しないようにアームを湾曲状に形成すると、アームを直線状に形成した場合に比して、アームの剛性を十分に確保できなかったり、ドアを開けたときのアームの外観性(見栄え)が損なわれたりすることがある。
このため、アームを湾曲状に形成する場合には、アームの剛性を十分に確保するための特殊な設計やドアを開けたときのアームの外観性が損なわれることを防止するための特殊な設計等を行う必要がある。従って、アームを湾曲状に形成する場合には、アームを直線状に形成する場合に比して、アームの形状設計が複雑となる。
また、特許文献1において特に示されていないが、例えば、小型乗用自動車等のようにドア開口に隣接してホイルアーチ部が設けられる車両の場合についても、上記と同様の問題が生じる。
すなわち、小型乗用自動車等のようにドア開口に隣接してホイルアーチ部が設けられる車両において、ドア開口を広く確保するためにアームの揺動角度を単に大きくするだけでは、アームの長手方向中間部がホイルアーチ部と干渉する。
従って、アームの長手方向中間部がホイルアーチ部に干渉しないようにアームを湾曲状に形成する必要がある。また、このようにアームの長手方向中間部がホイルアーチ部に干渉しないようにアームを湾曲状に形成する場合には、アームを直線状に形成する場合に比して、アームの形状設計が複雑となる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、リンクアームを直線状に形成した場合でも、従来の如くアームを湾曲状に形成した場合と同等若しくはそれ以上のドア開口面積を確保することが可能なスライドドア構造を提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1に記載のスライドドア構造は、車体側面に設けられドア開口を有する枠部と、前記ドア開口を開閉するドアと、一端側が前記車体側面に回動自在に連結されると共に、他端側が前記ドアに回動自在に連結され、前記車体側面に対して揺動することにより前記ドアを前記ドア開口を閉じる位置から前記枠部の車両前方側位置又は車両後方側位置へスライドさせるリンクアームと、を備え、前記枠部には、前記ドアが前記枠部の車両前方側位置又は車両後方側位置にスライドされたときに、前記リンクアームの長手方向中間部を収容する収容凹部が形成されていることを特徴とする。
請求項1に記載のスライドドア構造では、ドア開口を有する枠部に、ドアが枠部の車両前方側位置又は車両後方側位置にスライドされたときにリンクアームの長手方向中間部を収容する収容凹部が形成されている。
この構成によれば、ドアが枠部の車両前方側位置又は車両後方側位置にスライドされたときには、リンクアームの長手方向中間部が収容凹部に収容される。これにより、リンクアームが枠部と干渉することを防止できるので、リンクアームが収容凹部に収容される分だけリンクアームの揺動角度が大きくなる。
従って、ドア開口面積を確保するためにリンクアームを湾曲状に形成する必要が無く、リンクアームは略直線状に形成されていても良い。
また、リンクアームを略直線状に形成した場合でも、リンクアームが収容凹部に収容される分だけリンクアームの揺動角度が大きくなる。これにより、従来の如くアームを湾曲状に形成した場合と同等若しくはそれ以上のドア開口面積を確保することが可能となる。
また、前記課題を解決するために、請求項2に記載のスライドドア構造は、車体側面に設けられたドア開口を開閉するドアと、一端側が前記車体側面に回動自在に連結されると共に、他端側が前記ドアに回動自在に連結され、前記車体側面に対して揺動することにより前記ドアを前記ドア開口を閉じる位置から前記ドア開口に隣接する前方又は後方のホイルアーチ部の側方位置へスライドさせるリンクアームと、を備え、前記ホイルアーチ部には、前記ドアが前記ホイルアーチ部の側方位置にスライドされたときに、前記リンクアームの長手方向中間部を収容する収容凹部が形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載のスライドドア構造では、ドア開口に隣接した前方又は後方にホイルアーチ部が設けられ、この前方又は後方のホイルアーチ部には、ドアがホイルアーチ部の側方位置にスライドされたときにリンクアームの長手方向中間部を収容する収容凹部が形成されている。
この構成によれば、ドアがホイルアーチ部の側方位置にスライドされたときには、リンクアームの長手方向中間部が収容凹部に収容される。これにより、リンクアームがホイルアーチ部と干渉することを防止できるので、リンクアームが収容凹部に収容される分だけリンクアームの揺動角度が大きくなる。
従って、例えば小型乗用自動車等のようにドア開口に隣接してホイルアーチ部が形成されている車両においても、ドア開口面積を確保するためにリンクアームを湾曲状に形成する必要が無く、リンクアームは略直線状に形成されていても良い。
また、リンクアームを略直線状に形成した場合でも、リンクアームが収容凹部に収容される分だけリンクアームの揺動角度が大きくなる。これにより、従来の如くアームを湾曲状に形成した場合と同等若しくはそれ以上のドア開口面積を確保することが可能となる。
請求項3に記載のスライドドア構造は、請求項2に記載のスライドドア構造において、前記リンクアームの前記車体側面側には、ヒンジピンが設けられ、前記車体側面には、車体前後方向に沿って形成されると共に、車体幅方向外側に開口を有する車体凹部が設けられ、前記車体凹部の相対向する一対の壁部には、前記ヒンジピンの長手方向両端部が結合されていることを特徴とする。
請求項3に記載のスライドドア構造では、リンクアームの車体側面側に、ヒンジピンが設けられ、車体側面に、車体前後方向に沿って形成されると共に、車体幅方向外側に開口を有する車体凹部が設けられ、車体凹部の相対向する一対の壁部に、ヒンジピンの長手方向両端部が結合されている。
この構成によれば、車体凹部の相対向する一対の壁部に、ヒンジピンの長手方向両端部が結合されることにより、リンクアームの一端側が車体側面に回動自在に連結される。従って、リンクアームの一端側を車体側面に回動自在に連結するためのアームブラケット等の別部材を不要にできる。
請求項4に記載のスライドドア構造は、請求項3に記載のスライドドア構造において、前記車体凹部は、前記ホイルアーチ部内側のホイルハウスにまで延設されて前記ホイルハウスに開口していることを特徴とする。
請求項4に記載のスライドドア構造では、車体凹部が、ホイルアーチ部内側のホイルハウスにまで延設されてホイルハウスに開口している。
従って、成形時には、車体凹部とホイルハウスとの境界を形成する必要が無いので、車体凹部を含む車体側面の成形が容易となる(つまり、車体凹部の断面が急変しないので、いわゆる成形時に車体凹部をホイルハウスにまで吹き流せば良く、車体側面の成形が容易である)。
請求項5に記載のスライドドア構造は、請求項4に記載のスライドドア構造において、前記ドア又は前記車体側面には、前記ドアが前記ドア開口を閉じているときに前記車体凹部の前記ホイルハウスへの開口を閉塞する閉塞部材が設けられていることを特徴とする。
請求項5に記載のスライドドア構造では、ドア又は車体側面に、ドアがドア開口を閉じているときに車体凹部のホイルハウスへの開口を閉塞する閉塞部材が設けられている。
従って、ドアがドア開口を閉じているときには、車体凹部のホイルハウスへの開口が閉塞部材によって閉塞される。これにより、ホイルハウス内のタイヤによって跳ね上げられた泥などの異物が車体凹部のホイルハウスへの開口を介してリンクアームに付着することを閉塞部材によって防止することが可能となる。
請求項6に記載のスライドドア構造は、請求項1乃至請求項5に記載のスライドドア構造において、前記リンクアームは、直線状に形成されていることを特徴とする。
請求項6に記載のスライドドア構造では、リンクアームが直線状に形成されている。従って、従来の如くアームを湾曲状に形成した場合に比して、リンクアームの剛性(ドア支持剛性)を十分に確保できると共にリンクアームの外観性も向上させることができる。
以上詳述したように、請求項1に記載の発明によれば、ドアが枠部の車両前方側位置又は車両後方側位置にスライドされたときには、リンクアームの長手方向中間部が収容凹部に収容される。従って、リンクアームを略直線状に形成した場合でも、リンクアームが収容凹部に収容される分だけリンクアームの揺動角度が大きくなるので、従来の如くアームを湾曲状に形成した場合と同等若しくはそれ以上のドア開口面積を確保することが可能となる。
また、請求項2に記載の発明によれば、ドアがホイルアーチ部の側方位置にスライドされたときには、リンクアームの長手方向中間部がホイルアーチ部に形成された収容凹部に収容される。従って、例えば小型乗用自動車等のようにドア開口に隣接してホイルアーチ部が形成されている車両において、リンクアームを略直線状に形成した場合でも、従来の如くアームを湾曲状に形成した場合と同等若しくはそれ以上のドア開口面積を確保することが可能となる。
また、請求項3に記載の発明によれば、車体凹部の相対向する一対の壁部に、ヒンジピンの長手方向両端部が結合されることにより、リンクアームの一端側が車体側面に回動自在に連結される。従って、リンクアームの一端側を車体側面に回動自在に連結するためのアームブラケット等の別部材を不要にできる。
また、請求項4に記載の発明によれば、車体凹部が、ホイルアーチ部内側のホイルハウスにまで延設されてホイルハウスに開口している。従って、成形時には、車体凹部とホイルハウスとの境界を形成する必要が無いので、車体凹部を含む車体側面の成形が容易となる(つまり、車体凹部の断面が急変しないので、いわゆる成形時に車体凹部をホイルハウスにまで吹き流せば良く、車体側面の成形が容易である)。
また、請求項5に記載の発明によれば、ドアがドア開口を閉じているときには、車体凹部のホイルハウスへの開口が閉塞部材によって閉塞される。これにより、ホイルハウス内のタイヤによって跳ね上げられた泥などの異物が車体凹部のホイルハウスへの開口を介してリンクアームに付着することを閉塞部材によって防止することが可能となる。
また、請求項6に記載の発明によれば、リンクアームが直線状に形成されている。従って、従来の如くアームを湾曲状に形成した場合に比して、リンクアームの剛性(ドア支持剛性)を十分に確保できると共にリンクアームの外観性も向上させることができる。
以下、本発明の一実施形態について、図を参照して説明する。なお、以下に説明する部材、配置等は、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って各種改変することができることは勿論である。
[第一実施形態]
はじめに、図1乃至図5を参照しながら、本発明の第一実施形態に係るスライドドア構造10の構成について説明する。
図1に示されるように、本実施形態に係る車両12の車体側面には、ドア開口14が設けられており、このドア開口14は、スライド式のフロントドア16及びリヤドア18によって開閉される。
フロントドア16には、図1,図2に示されるように、アームブラケット20が設けられており、このアームブラケット20には、それぞれ直線状に形成された4リンク式のリンクアーム22の一端がヒンジピン24によって回動自在に連結されている。
リンクアーム22の他端には、ヒンジピン26が設けられており、このヒンジピン26の長手方向両端部は、図2に示されるように、後に詳述する車体凹部40の相対向する一対の壁部40A,40Bに結合されている。これにより、リンクアーム22の他端側は、ヒンジピン26によって車体凹部40に対して回動自在となっている。
そして、本実施形態では、図1に示されるように、リンクアーム22が車体側面に対して揺動することにより、フロントドア16がドア開口14を閉じる位置から後述するフロントホイルアーチ部46の側方位置へスライドする構成となっている。
同様に、リヤドア18には、図3に示されるように、アームブラケット28が設けられており、このアームブラケット28には、それぞれ直線状に形成された4リンク式のリンクアーム30の一端がヒンジピン32によって回動自在に連結されている。
リンクアーム30の他端には、ヒンジピン34が設けられており、このヒンジピン34の長手方向両端部は、図3に示されるように、後に詳述する車体凹部40の相対向する一対の壁部40A,40Bに結合されている。これにより、リンクアーム30の他端側は、ヒンジピン34によって車体凹部40に対して回動自在となっている。
そして、本実施形態では、図1に示されるように、リンクアーム30が車体側面に対して揺動することにより、リヤドア18がドア開口14を閉じる位置から後述するリヤホイルアーチ部52の側方位置へスライドする構成となっている。
本実施形態に係る車両12のロッカ部36には、図2,図3に示されるように、ロッカリインフォース38が設けられており、このロッカリインフォース38には、車体前後方向に沿って車体凹部40が形成されている。
この車体凹部40は、フロントドア16のスライド時に揺動するリンクアーム22及びリヤドア18のスライド時に揺動するリンクアーム30を出し入れ可能なように、車体幅方向外側に開口40Cを有する断面略コの字状に構成されている。また、車体凹部40は、車体前後方向に沿って延設されると共に、車体前後方向に沿って一定の断面形状で構成されている。
この車体凹部40の車体前方側は、図1,図4に示されるように、フロントホイルアーチ部46の内側のフロントホイルハウス42にまで延設されてフロントホイルハウス42に開口している。さらに、車体凹部40の車体後方側は、図1,図5に示されるように、リヤホイルアーチ部52の内側のリヤホイルハウス48にまで延設されてリヤホイルハウス48に開口している。
本実施形態に係る車両12において、フロントホイルハウス42の周りには、図4に示されるように、フェンダパネル44によってフロントホイルアーチ部46が形成されている。同様に、リヤホイルハウス48の周りには、図5に示されるように、ボディサイドアウタパネル50によってリヤホイルアーチ部52が形成されている。
フロントホイルアーチ部46の車体凹部40が位置する部位には、図4に示されるように、車体前後方向に沿って収容凹部54が形成されている。本実施形態において、収容凹部54は、ロッカ部36のロッカリインフォース38とフェンダパネル44とで構成されており、車体幅方向外側に開口54Aを有する断面略コの字状に構成されている。
この収容凹部54は、図1,図4に示されるように、フロントドア16がフロントホイルアーチ部46の側方位置にスライドされたときに、リンクアーム22の揺動角度を拡大すべくリンクアーム22の長手方向中間部を収容する。
同様に、リヤホイルアーチ部52の車体凹部40が位置する部位には、図5に示されるように、車体前後方向に沿って収容凹部56が形成されている。本実施形態において、収容凹部56は、ロッカ部36のロッカリインフォース38とボディサイドアウタパネル50とで構成されており、車体幅方向外側に開口56Aを有する断面略コの字状に構成されている。
この収容凹部56は、図1,図5に示されるように、リヤドア18がリヤホイルアーチ部52の側方位置にスライドされたときに、リンクアーム30の揺動角度を拡大すべくリンクアーム30の長手方向中間部を収容する。
そして、本実施形態では、図1,図5に示されるように、リヤホイルアーチ部52の外板は、リヤドア18のアウタパネル18Aにより構成されている(ドア見切りはリヤホイルアーチ部52上に設定)。また、リヤドア18は、モータ装置58により電動で開扉可能となっている。
なお、本実施形態では、フロントホイルアーチ部46のドア開口14に接する部分、Aピラー、ルーフサイド部、Cピラー、リヤホイルアーチ部52のドア開口14に接する部分、ロッカ部36によって本発明に係る枠部が構成されている。そして、本実施形態では、この枠部のうちフロントアーチ部46のドア開口14に接する部分の一部及びリヤホイルアーチ部52のドア開口14に接する部分の一部に収容凹部54,56がそれぞれ形成されている。
次に、本発明の第一実施形態に係るスライドドア構造10の作用について説明する。
本発明の第一実施形態に係るスライドドア構造10では、図4に示されるように、ドア開口14に隣接した前方にフロントホイルアーチ部46が設けられ、このフロントホイルアーチ部46には、フロントドア16がフロントホイルアーチ部46の側方位置にスライドされたときにリンクアーム22の長手方向中間部を収容する収容凹部54が形成されている。
この構成によれば、フロントドア16がフロントホイルアーチ部46の側方位置にスライドされたときには、リンクアーム22の長手方向中間部が収容凹部54に収容される。これにより、リンクアーム22がフロントホイルアーチ部46と干渉することを防止できるので、リンクアーム22が収容凹部54に収容される分だけリンクアーム22の揺動角度が大きくなる。
従って、本実施形態のように、ドア開口14に隣接してフロントホイルアーチ部46が形成されている車両12においても、前席用のドア開口面積を確保するためにリンクアーム22を湾曲状に形成する必要が無く、リンクアーム22は略直線状に形成されていても良い。
また、リンクアーム22を略直線状に形成した場合でも、リンクアーム22が収容凹部54に収容される分だけリンクアーム22の揺動角度が大きくなる。これにより、リンクアーム22を湾曲状に形成した場合と同等若しくはそれ以上の前席用のドア開口面積を確保することが可能となる。
同様に、本発明の第一実施形態に係るスライドドア構造10では、図5に示されるように、ドア開口14に隣接した後方にリヤホイルアーチ部52が設けられ、このリヤホイルアーチ部52には、リヤドア18がリヤホイルアーチ部52の側方位置にスライドされたときにリンクアーム30の長手方向中間部を収容する収容凹部56が形成されている。
この構成によれば、リヤドア18がリヤホイルアーチ部52の側方位置にスライドされたときには、リンクアーム30の長手方向中間部が収容凹部56に収容される。これにより、リンクアーム30がリヤホイルアーチ部52と干渉することを防止できるので、リンクアーム30が収容凹部56に収容される分だけリンクアーム30の揺動角度が大きくなる。
従って、本実施形態のように、ドア開口14に隣接してリヤホイルアーチ部52が形成されている車両12においても、後席用のドア開口面積を確保するためにリンクアーム30を湾曲状に形成する必要が無く、リンクアーム30は略直線状に形成されていても良い。
また、リンクアーム30を略直線状に形成した場合でも、リンクアーム30が収容凹部56に収容される分だけリンクアーム30の揺動角度が大きくなる。これにより、従来の如くアームを湾曲状に形成した場合と同等若しくはそれ以上の後席用のドア開口面積を確保することが可能となる。
そして、本発明の第一実施形態に係るスライドドア構造10では、リンクアーム22,30が直線状に形成されている。従って、従来の如くアームを湾曲状に形成した場合に比して、リンクアーム22,30の剛性(ドア支持剛性)を十分に確保できると共にリンクアーム22,30の外観性も向上させることができる。
また、本発明の第一実施形態に係るスライドドア構造10では、図2,図3に示されるように、車体側面に車体凹部40が設けられ、車体凹部40の相対向する一対の壁部40A,40Bに、リンクアーム22のヒンジピン26の長手方向両端部及びリンクアーム30のヒンジピン34の長手方向両端部がそれぞれ結合されている。
この構成によれば、車体凹部40の相対向する一対の壁部40A,40Bに、ヒンジピン26,34の長手方向両端部が結合されることにより、リンクアーム22,30の一端側が車体側面にそれぞれ回動自在に連結される。従って、リンクアーム22,30の一端側を車体側面にそれぞれ回動自在に連結するためのアームブラケット等の別部材を不要にできる。
また、本発明の第一実施形態に係るスライドドア構造10では、図4,図5に示されるように、車体凹部40が、フロントホイルアーチ部46内側のフロントホイルハウス42及びリヤホイルアーチ部52のリヤホイルハウス48にまで延設されてフロントホイルハウス42及びリヤホイルハウス48に開口している。
従って、成形時には、車体凹部40とフロントホイルハウス42及びリヤホイルハウス48との境界をそれぞれ形成する必要が無いので、車体凹部40を含む車体側面の成形が容易となる(つまり、車体凹部40の断面が急変しないので、いわゆる成形時に車体凹部40をフロントホイルハウス42及びリヤホイルハウス48にまで吹き流せば良く、車体側面の成形が容易である)。
次に、本発明の第一実施形態に係るスライドドア構造10の変形例について説明する。
上記第一実施形態では、リンクアーム22,30の揺動角度を拡大すべくリンクアーム22,30の長手方向中間部を収容する収容凹部54,56がフロントホイルアーチ部46及びリヤホイルアーチ部52にそれぞれ形成される例について説明したが、次のようにしても良い。
すなわち、例えば、図11に示される変形例のように、スライドドア構造10をトラック等の車両70(例えば、特許文献1に記載の如く大型トラックやその他、中型、小型トラック等の車両)に適用し、収容凹部56がトラック等の車両70に設けられたドア開口14の周縁の枠部72(つまりホイルアーチ部以外の枠部)に形成されていても良い。そして、リンクアーム30の揺動角度を拡大すべく、ドア開口14の周縁の枠部72に形成された収容凹部56にリンクアーム30の長手方向中間部を収容するようにしても良い。
また、上記第一実施形態では、スライドドア構造10がロッカ部36に適用される例について説明したが、スライドドア構造10は、車両12のルーフサイドレール部に適用されても良い。
また、上記第一実施形態では、収容凹部54が、ロッカ部36のロッカリインフォース38とフェンダパネル44とで構成されていたが、ロッカ部36のロッカリインフォース38のみ又はフェンダパネル44のみに形成されていても良い。同様に、収容凹部56も、ロッカ部36のロッカリインフォース38のみ又はボディサイドアウタパネル50のみに形成されていても良い。
[第二実施形態]
次に、図6,図7を参照しながら、本発明の第二実施形態に係るスライドドア構造60の構成について説明する。
本発明の第二実施形態に係るスライドドア構造60は、本発明の第一実施形態に係るスライドドア構造10のリヤドア18に閉塞部材62を追加したものである。
従って、本発明の第二実施形態において、閉塞部材62を追加した以外の構成については、第一実施形態に係る構造と同一であるので、第一実施形態と同一の符号を用いることとしてその説明を省略する。
本発明の第二実施形態に係るスライドドア構造60では、リヤドア18の後端内側に樹脂製の閉塞部材62が別部材で設けられている。この閉塞部材62は、リヤドア18がドア開口14を閉じているときに車体凹部40(図5参照)のリヤホイルハウス48への開口及び収容凹部56(図5参照)のリヤホイルハウス48側の開口(図6ではこれらの開口を併せて開口70で示している。以下同じ)を閉塞するものであり、平板状の本体部62Aを有している。
そして、図7に示されるように、この本体部62Aがリヤドア18の後端内側にボルト64で固定されることにより、閉塞部材62全体がリヤドア18の後端内側に固定されている。
閉塞部材62には、本体部62Aと一体に閉塞板62Bが設けられている。閉塞板62Bは、本体部62Aから車体内側へ向けて立設し、リヤドア18がドア開口14を閉じているときにリヤホイルハウス48のタイヤ側から開口70を閉塞する。
また、閉塞板62Bのホイルハウス開口側の平面(閉塞部材62のボデーとの接触部)には、周縁に沿ってゴムなどのやわらかい材質(含む樹脂)で形成されたシール部材66(ウェザストリップ)が設けられており、このシール部材66によって開口70とのシール性が確保されている。
次に、本発明の第二実施形態に係るスライドドア構造60の作用について説明する。
本発明の第二実施形態に係るスライドドア構造60では、リヤドア18がドア開口14を閉じているときには、開口70が閉塞部材62によって閉塞される。
従って、リヤホイルハウス48内のタイヤ68によって泥や水などの異物が跳ね上げられたり、タイヤ68の回転による空気の流れにより粉塵や砂など異物が巻き上げられたりした場合でも、これらの異物が開口70を介してリンクアーム30に付着することを閉塞部材62によって防止することができる。
これにより、ドア開口14を介して乗員が乗り降りする際に、乗員の衣服等がリンクアーム30に触れることがあっても、乗員の衣服等の汚損を防止できる。
また、リヤドア18がドア開口14を閉じているときに、閉塞部材62が開口70を閉塞することにより、開口70を介してアーム収容部や、車室内に外気が入り込むことを抑制できる。
これにより、寒冷地などにおいてリンクアーム30に付着した水滴などが凍結してリンクアーム30が作動しなくなることも抑制できる。
また、本発明の第二実施形態に係るスライドドア構造60では、閉塞部材62のボデーとの接触部には、ゴムなどのやわらかい材質(含む樹脂)で形成されたシール部材66(ウェザストリップ)が設けられている。従って、寒冷地などにおいて閉塞部材62と開口70とが凍結して固着しても、リヤドア18のスライドに伴ってシール部材66が変形して閉塞板62Bと開口70とが容易に剥離する。
これにより、寒冷地などにおいて閉塞部材62の閉塞板62Bと開口70とが凍結してリヤドア18がスライドしなくなることを抑制できる。
次に、本発明の第二実施形態に係るスライドドア構造60の変形例について説明する。
本発明の第二実施形態に係るスライドドア構造60では、閉塞部材62全体が樹脂で構成されていたが、図8に示される変形例のように、閉塞部材62全体が板金等により金属で構成され、閉塞部材62のボデーとの接触部にゴムなどのやわらかい材質(含む樹脂)で形成されたシール部材66が設けられていても良い。この場合に、閉塞部材62は、リヤドア18の後端内側に溶接により固定されても良い。
また、本発明の第二実施形態に係るスライドドア構造60では、閉塞部材62がリヤドア18と別部材で構成されていたが、図9に示される変形例のように、閉塞部材62がリヤドア18のアウタパネル18A(インナパネルでも可能)に一体に形成されていても良い。この場合に、閉塞部材62のボデーとの接触部にゴムなどのやわらかい材質(含む樹脂)で形成されたシール部材66が設けられていても良い。
さらに、本発明の第二実施形態に係るスライドドア構造60では、閉塞部材62がリヤドア18に設けられていたが、図10に示される変形例のように、閉塞部材62は、ロッカ部36側に設けられていても良い。
ここで、図10に示される変形例では、閉塞部材62の一端がロッカ部36に回動自在に連結されている。そして、閉塞部材62は、図10の実線で示されるように、図示しないねじりバネ等の付勢手段により車体前方へ常時付勢されてリヤドア18がドア開口14を閉じているときには開口70を閉塞する。
このように構成しても、リヤホイルハウス48内のタイヤ68によって跳ね上げられた泥などの異物が開口70を介してリンクアーム30に付着することを閉塞部材62によって防止することが可能となる。
また、閉塞部材62は、リヤドア18がリヤホイルアーチ部52の側方位置へスライドしたとき(図1参照)には、図10の二点鎖線で示されるように、図示しない付勢手段の付勢力に抗してリンクアーム30により押し退けられて開口70を開放する。
このようにして閉塞部材62がリンクアーム22により押し退けられて開口70を開放することにより、収容凹部56(図5参照)全体が出現する。従って、この収容凹部56にリンクアーム30を収容させることにより、収容凹部56に収容される分だけリンクアーム30の揺動角度が大きくなる。
なお、本発明の第二実施形態では、リヤドア18に閉塞部材62を設けた構成について説明したが、リヤドア18の場合と同様に、フロントドア16に車体凹部40のフロントホイルハウス42への開口及び収容凹部54のフロントホイルハウス42側の開口を閉塞するための閉塞部材を設けても良いことは勿論である。
本発明の第一実施形態に係るスライドドア構造を備えた車両の平面図である。 図1のA−A線断面図である。 図1のB−B線断面図である。 本発明の第一実施形態に係るスライドドア構造のフロント部の構成を示す斜視図である。 本発明の第一実施形態に係るスライドドア構造のリヤ部の構成を示す斜視図である。 本発明の第二実施形態に係るスライドドア構造を示す平面図である。 本発明の第二実施形態に係るスライドドア構造に設けられた閉塞部材の構成を示す斜視図である。 第二実施形態に係る閉塞部材の第一変形例を示す図である。 第二実施形態に係る閉塞部材の第二変形例を示す図である。 第二実施形態に係る閉塞部材の第三変形例を示す図である。 本発明の第一実施形態に係るスライドドア構造をトラック等の車両に適用した変形例を示す図である。
符号の説明
10,60 スライドドア構造
14 ドア開口
16 フロントドア
18 リヤドア
22,30 リンクアーム
26,34 ヒンジピン
40 車体凹部
42 フロントホイルハウス
46 フロントホイルアーチ部
48 リヤホイルハウス
52 リヤホイルアーチ部
54,56 収容凹部

Claims (6)

  1. 車体側面に設けられドア開口を有する枠部と、
    前記ドア開口を開閉するドアと、
    一端側が前記車体側面に回動自在に連結されると共に、他端側が前記ドアに回動自在に連結され、前記車体側面に対して揺動することにより前記ドアを前記ドア開口を閉じる位置から前記枠部の車両前方側位置又は車両後方側位置へスライドさせるリンクアームと、を備え、
    前記枠部には、前記ドアが前記枠部の車両前方側位置又は車両後方側位置にスライドされたときに、前記リンクアームの長手方向中間部を収容する収容凹部が形成されていることを特徴とするスライドドア構造。
  2. 車体側面に設けられたドア開口を開閉するドアと、
    一端側が前記車体側面に回動自在に連結されると共に、他端側が前記ドアに回動自在に連結され、前記車体側面に対して揺動することにより前記ドアを前記ドア開口を閉じる位置から前記ドア開口に隣接する前方又は後方のホイルアーチ部の側方位置へスライドさせるリンクアームと、を備え、
    前記ホイルアーチ部には、前記ドアが前記ホイルアーチ部の側方位置にスライドされたときに、前記リンクアームの長手方向中間部を収容する収容凹部が形成されていることを特徴とするスライドドア構造。
  3. 前記リンクアームの前記車体側面側には、ヒンジピンが設けられ、
    前記車体側面には、車体前後方向に沿って形成されると共に、車体幅方向外側に開口を有する車体凹部が設けられ、
    前記車体凹部の相対向する一対の壁部には、前記ヒンジピンの長手方向両端部が結合されていることを特徴とする請求項2に記載のスライドドア構造。
  4. 前記車体凹部は、前記ホイルアーチ部内側のホイルハウスにまで延設されて前記ホイルハウスに開口していることを特徴とする請求項3に記載のスライドドア構造。
  5. 前記ドア又は前記車体側面には、前記ドアが前記ドア開口を閉じているときに前記車体凹部の前記ホイルハウスへの開口を閉塞する閉塞部材が設けられていることを特徴とする請求項4に記載のスライドドア構造。
  6. 前記リンクアームは、略直線状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5に記載のスライドドア構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013515638A (ja) * 2009-12-24 2013-05-09 フオルクスワーゲン・アクチエンゲゼルシヤフト 車両ドア機構
JP2015085865A (ja) * 2013-10-31 2015-05-07 三菱自動車エンジニアリング株式会社 車両のスライドドア構造

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