JP3887217B2 - ユニット式建物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の箱状の建物ユニットを備えたユニット式建物に関する。
【0002】
【背景技術】
柱、天井梁および床梁を有する箱形の建物ユニットを複数組み合わせて建てられるユニット式建物が知られている(特開平6−272317号公報)。
このようなユニット式建物は、各建物ユニットの角隅部を寄せ合わせて建てられている。そのため、互いに隣接する建物ユニットの柱、天井梁および床梁同士はほぼ当接している。そして、このとき、ユニット式建物の床面積は、複数の建物ユニットの総和に略一致している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、以上のようなユニット式建物の床面積を広くするためには、建物ユニットの数を増やすか、大きさの異なる建物ユニットのうち、大きなものを組み合わせて建てるしかない。しかし、建物ユニットの数を増やす場合、増やした建物ユニットの分だけ床面積が増えるため、敷地内に理想的に納まらないという問題が生じる。また、大きな建物ユニットを組み合わせる場合も、建物ユニットの基本寸法(モジュール;M)1Mが、例えば910mm程度と決まっており、一つ一つの建物ユニットのサイズの違いは、1M程度なので、かなりの大きさとなり、建物ユニットの数を増やす場合と同様に、敷地内に理想的に納まらないことがある。また、両方とも、費用も多くかかるという問題が生じている。
【0004】
本発明の目的は、同じ建物ユニットを利用して、多くの費用をかけずに、できるだけ広い床面積を確保することのできるユニット式建物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、図面を参照して説明すると、図2に示すように、柱梁を有するフレームを備えて箱状に形成され、かつその角隅部を近接配置された複数の建物ユニット2A〜2Fを備えたユニット式建物1であって、建物ユニット2A〜2Fのうち水平方向の少なくとも2つの建物ユニット2B、2Cは、互いに水平方向に所定間隔L2をおいて配置され、前記互いに所定間隔をおいて配置された2つの建物ユニットの互いに隣接する柱の上下いずれかの端部同士を連結する接合プレートと、前記互いに所定間隔をおいて配置された2つの建物ユニットの互いに隣接する梁の間にこれら梁を補強する補強梁とを備え、前記補強梁は、その両端部で前記建物ユニットの柱に支持され、その中間部で前記梁に接続されるとともに、前記所定間隔内に納まる前記所定間隔と略同様の幅で断面矩形状に形成され、当該補強梁の両端部それぞれには、水平方向かつ当該補強梁の延出方向に沿って差込み溝がそれぞれ形成され、前記差込み溝にそれぞれ前記接合プレートが差し込まれ当該差込み溝に固定されていることを特徴とするユニット式建物である。
【0006】
このような本発明によれば、少なくとも2つの建物ユニット間の所定間隔を居室等の延長として利用することができ、これにより、同じ建物ユニットを利用して、できるだけ広い床面積を確保することができる。その結果、単位床面積当たりの施コストを削減でき、多くの費用をかけずにすむ。
以上の本発明において、建物ユニットの水平方向の間隔は、建物ユニットの長辺方向間、短辺方向間のいずれに設けられていてもよく、あるいは両方に間隔がおかれていてもよい。また、所定間隔の寸法は限定されない。ただし、目的を達成するためには、あまりに小さな寸法では適さず、また、間隔が広すぎると、ユニット式建物の強度が弱くなるので、補強が必要となるので、いずれの条件をも満たすことができる間隔とすることが好ましい。そして、所定間隔を設定する場合、建物ユニットの基本寸法に基づいて設定することが好ましい。
また、接合プレートで、2つの建物ユニットを連結するので、ユニット式建物全体の強度を大きくすることができる。
さらに、梁間に隙間があるので、補強梁を容易に設置できるとともに、補強梁により建物ユニットの梁が補強されるので、中間部における建物ユニットの柱を省略することができる。
【0007】
請求項2に記載の発明は、図2に示すように、請求項1に記載の所定間隔L2は、建物ユニットの基本単位長さ(モジュール;M)の3/8であることを特徴とするものである。
このような本発明によれば、1Mが、例えば910mmに設定されているとき、所定間隔L2が341.25mmとなり、床面積を広げることができ、大きすぎて強度が弱くなることもなく、最適な間隔とすることができる。
【0009】
請求項に記載の発明は、図5に示すように、請求項1または請求項のいずれかに記載のユニット式建物において、前記所定間隔L2をおいて配置された少なくとも2つの建物ユニット2E、2Fの互いに隣接する柱のうちの少なくとも1本は省略されていることを特徴とするものである。
このような本発明では、角部を近接配置される例えば4つの建物ユニットにおけるそれぞれの隅部の柱を全部省略することができ、その場合、大空間を形成できるので、快適な居住空間を得ることができる。また、所定間隔をおいて建物ユニットが設けられているので、柱の取り外し作業が容易である。
【0011】
請求項に記載の発明は、図8に示すように、請求項1ないし請求項のいずれかに記載のユニット式建物において、前記互いに所定間隔をおいて配置された2つの建物ユニット2A、2Bおよび2D、2Eの互いに隣接する側面にそれぞれ壁51,53を備え、これらの壁51,53の間は、設備スペース50とされていることを特徴とするものである。
このような本発明では、隣り合う建物ユニットの柱、梁に壁を設けるだけで設置スペースとすることができるので、設置スペースの設置が容易である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1には、ユニット式建物1の全体が示されており、このユニット式建物1は、下階建物ユニット2と、これらの下階建物ユニット2の上に載置される上階建物ユニット3と、これらの下階建物ユニット2および上階建物ユニット3上に設けられる傾斜屋根4とを備えて構成されている。
下階建物ユニット2は、図2に示すように、第1〜第6建物ユニット2A〜2Fで構成され、このうち、第1〜第3建物ユニット2A〜2Cと、第4〜第6建物ユニット2D〜2Fとは全体の長さが異なった建物ユニットが使用されている。また、上階建物ユニット3は、互いに長さの異なる第1建物ユニット3A、第2建物ユニット3Bで構成されている。
【0013】
下階建物ユニット2および上階建物ユニット3は、図3に示すように、箱状に形成されている。
すなわち、各建物ユニット2,3は、四隅に立設される4本の柱10と、これらの柱10の上端間同士および下端間同士を仕口6を介して結合する各4本の天井梁11、床梁12とで構成されるフレーム(骨組み)13を備えている。天井梁11は、各2本ずつの長辺天井梁11A、短辺天井梁11Bで形成され、長辺天井梁11A間には、多数本の天井小梁14が架けわたされ、これらの天井小梁14に所定の天井材16(図5,6参照)を取り付けて天井が形成されるようになっている。また、床梁12は、各2本ずつの長辺床梁12A、短辺床梁12Bで形成され、長辺床梁12Aには多数本の根太15が架けわたされ、これらの根太15に所定の床材18(図5,6参照)を取り付けて床が形成されるようになっている。
【0014】
図2に示すように、このようなユニット式建物1において、第1建物ユニット2Aおよび第4建物ユニット2Dと、第2建物ユニット2Bおよび第5建物ユニット2Eとは、所定間隔L1をおいて配置されており、また、第2建物ユニット2Bおよび第5建物ユニット2Eと、第3建物ユニット2Cおよび第6建物ユニット2Fとは、所定間隔L2をおいて配置されている。
そして、上階建物ユニット3の第1建物ユニット3A、第2建物ユニット3Bは、それぞれ同じ大きさに形成されている下階建物ユニット2の第2建物ユニット2Bおよび第5建物ユニット2Eの上に載置されている。
【0015】
所定間隔L1およびL2は、本実施形態では同じ寸法とされており、例えば、建物ユニットの基本単位長さ(モジュール;M)の3/8に設定されている。ここで、1Mは、例えば910mmとされており、従って、所定間隔L1およびL2の3/8Mは、341.25mmとなっている。
【0016】
前記所定間隔L2には、補強梁20が設けられる。補強梁20は、図4,5に詳細が示されるように、断面矩形状の角パイプで形成されており、建物ユニット2Bと2Cから建物ユニット2Eと2Fにわたる長さに形成され、かつ、所定間隔L2内に納まる幅寸法に形成されている。
【0017】
補強梁20の両端部には、当該補強梁20の厚さ方向のほぼ中央部に所定長さ寸法の水平な差込み溝20Aが形成され、この差込み溝20Aに接合プレートである柱頭接合プレート30が差し込まれ、かつ溶接等により固定されている。この柱頭接合プレート30において補強梁20から外側に突出した接合部31は、所定間隔L2をおいて設けられている第5建物ユニット2E、第6建物ユニット2Fのそれぞれの仕口6の上面を覆う大きさに形成されている。
【0018】
柱頭接合プレート30の接合部31には、ボルト穴31A、位置決め穴31Bおよび下方に向いて設けられた位置決めピン32が設けられ、ボルト穴31Aは、仕口6のボルト穴6Aに対応し、位置決め穴31Bは仕口6に立設された位置決めピン7に対応し、位置決めピン32は、仕口6にあけられた位置決め穴6Bに対応している。そして、接合部31と仕口6とを位置決めした後、ボルト穴31Aからボルト8を仕口6のボルト穴6Aに差し込み、仕口6の裏側でナットと螺合させて、柱頭接合プレート30、言い換えれば補強梁20の一端部を、第5建物ユニット2E、第6建物ユニット2Fに結合させるようになっている。
なお、補強梁20他端部も上記一端部と同じように、第2建物ユニット2B、第3建物ユニット2Cに結合させるようになっている。
【0019】
図2に示すように、補強梁20の中央部、つまり、第2、第3、第5、第6建物ユニット2B、2C、2E、2Fの各1つの角部に対応する部位には、中央柱頭接合プレート40が設けられている。この中央柱頭接合プレート40は、前記柱頭接合プレート30の長さ(所定間隔L2方向)と同じ長さ、かつ、幅寸法は、上記各1つの角部の仕口を覆える幅に形成されている。
【0020】
中央柱頭接合プレート40の補強梁20から突出した部位にも、図5に示すように、前記柱頭接合プレート30と同様に接合部41が設けられ、この接合部41には、図示しないが、ボルト穴、位置決め穴および下方に向いて設けられた位置決めピンが設けられ、ボルト穴は、仕口のボルト穴に対応し、位置決め穴は仕口に立設された位置決めピンに対応し、位置決めピンは、仕口にあけられた位置決め穴に対応しており、接合部41と仕口とを位置決めした後、ボルトで補強梁20の接合部41を第2、第3、第5、第6建物ユニット2B、2C、2E、2Fに結合するようになっている。
このように、補強梁20で隣接する第2、第3、第5、第6建物ユニット2B、2C、2E、2Fの天井梁11同士を結合しているので、強度が大きくなり、そのため、第2、第3、第5、第6建物ユニット2B、2C、2E、2Fにおける1つの角部のそれぞれの柱は省略されている。
【0021】
所定間隔L2において、第2、第3、第5、第6建物ユニット2B、2C、2E、2Fの天井梁11間には、接合天井材17が現場で取り付けられ、床梁12間には、接合床材19が現場で取り付けられる。
【0022】
これに対して、所定間隔L1において、第1、第4建物ユニット2A、2Dと、第2、第5建物ユニット2B、2Eとの接合は、図2,6に示すような構造となっている。
すなわち、それぞれのユニット2A、2Bと、2D、2Eとの外側の柱頭は、所定間隔L1を含む対向する仕口6を覆える大きさ、つまり、前記柱頭接合プレート30と同様の長さに形成された外側柱頭接合プレート25で接合され、中央の柱頭は、前記中央柱頭接合プレート40と同様の長さに形成された中央柱頭接合プレート26で接合されている。これらのプレート25,26も、位置決めピン、位置決め穴等を有し、ボルトで結合されるようになっている。
また、所定間隔L1においても、前記同様、接合天井材17が現場で取り付けられ、床梁12間には、接合床材19が現場で取り付けられている。
【0023】
このようなユニット式建物1の下階の平面が図7に示されている。
第1建物ユニット2Aと第2建物ユニット2Bとの間の所定間隔L1は、玄関70に続く玄関ホール71および洗面所72の一部とされ、その他、第1建物ユニット2Aには、トイレ73、階段74が設けられている。第4建物ユニット2Dと第5建物ユニット2Eとの間の所定間隔L1は、前記洗面所72、台所75の一部とされ、洗面所72の近傍には浴室76が設けられている。
第2建物ユニット2Bと第3建物ユニット2Cとの間、および第5建物ユニット2Eと第6建物ユニット2Fとの間の所定間隔L2は、居間・食堂77の一部とされている。これらの建物ユニット2B、2C、2E、2Fの1つの角部が集まる部位Aでは柱が省略されており、広い居間・食堂77が形成されている。
【0024】
次に、本実施形態の作用を説明する。
予め工場で生産した下階建物ユニット2および上階建物ユニット3をトラックで建設現場に搬送し、基礎上に下階建物ユニット2を順次載置、固定する。
この際、水平方向に隣り合う第1建物ユニット2Aと第2建物ユニット2B、および第4建物ユニット2Dと第5建物ユニット2Eとを所定間隔L1をおいて配置するとともに、水平方向に隣り合う第2建物ユニット2Bと第3建物ユニット2C、および第5建物ユニット2Eと第6建物ユニット2Fとを所定間隔L2をおいて配置する。
【0025】
所定間隔L1においては、外側柱頭接合プレート25および中央柱頭接合プレート26で、第1建物ユニット2Aと第2建物ユニット2B、および第4建物ユニット2Dと第5建物ユニット2Eとを接合し、第1建物ユニット2Aと第4建物ユニット2Dとを外側柱頭接合プレート27で接合する。また、接合天井梁17および接合床梁19をそれぞれ取り付ける。
【0026】
所定間隔L2においては、補強梁20の下半分を差し込み、補強梁20の端部を第2建物ユニット2Bと第3建物ユニット2C、および第5建物ユニット2Eと第6建物ユニット2Fの外側の柱頭部に取付けるとともに、補強梁20の中央部を上記建物ユニット2Bと2C、および2Eと2Fの角部が集まる部位の仕口に取付けて、補強梁20と、各建物ユニット2B、2C、2E、および2Fとを結合する。また、第3建物ユニット2Cと第6建物ユニット2Fの外側を、前記外側柱頭接合プレート27で接合する。また、接合天井梁17および接合床梁19をそれぞれ取り付ける。
【0027】
このような実施形態によれば、次のような効果がある。
(1) 第1建物ユニット2Aと第4建物ユニット2D、および第2建物ユニット2Bと第5建物ユニット2E間に所定間隔L1が、第2建物ユニット2Bと第5建物ユニット2E、および第3建物ユニット2Cと第6建物ユニット2F間に所定間隔L2が設けられており、これらの所定間隔L1、L2を、居室等の延長として利用することができる。従って、同じ建物ユニットを利用して、できるだけ広い床面積を確保することができる。その結果、単位床面積当たりの施行コストを削減でき、多くの費用をかけずにすむ。
【0028】
(2) 建物ユニットの基本寸法1Mが、例えば910mmに設定されており、所定間隔L1、L2が3/8となっているので、所定間隔L1、L2は、341.25mmとなる。従って、この幅で建物ユニット2B等から、2E等までの長さの空間が、ユニット式建物1において2箇所に得られるので、ユニット式建物1の床面積を広げることができる。また、341.25mmの寸法は、大きすぎて強度が弱くなることもなく、小さすぎて床面積を広げることができないということもなく、最適な間隔とすることができる。
【0029】
(3) 柱頭接合プレート30、中央柱頭接合プレート40等で、2つの建物ユニット2Bと2C、および2Eと2Fとを連結するので、ユニット式建物1全体の強度を大きくすることができる。
(4) 補強梁20で隣接する第2、第3、第5、第6建物ユニット2B、2C、2E、2Fの天井梁11同士を結合しているので、強度が大きくなり、そのため、1つの角部の第2、第3、第5、第6建物ユニット2B、2C、2E、2Fの柱を省略することができる。従って、大空間を形成できるので、快適な居住空間を得ることができる。また、所定間隔をおいて建物ユニット2B、2C等が設けられているので、柱を省略する際の取り外し作業が容易である。
【0030】
(5) 第2、第3、第5、第6建物ユニット2B、2C、2E、2Fの天井梁11同士間に、所定間隔L2がおかれているので、補強梁20を容易に設置することができる。
(6) 所定間隔L1において、第1、第2建物ユニット2A、2B、および第4建物ユニット2D、第5建物ユニット2E同士は、外側柱頭接合プレート25、中央柱頭接合プレート26で接合されるので、それぞれの強度が強くなる。
【0031】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できるものであれば、次のような変形形態でもよいものである。
例えば、前記実施形態では、所定間隔L1、L2は、居室等の延長、一部とされているが、図8に示すように、設備スペース50としてもよい。
すなわち、所定間隔L1において、第1建物ユニット2Aと第2建物ユニット2Bとに所定間隔L1を囲む壁51が形成され、この壁51に囲まれた部分が、設備スペース50としての、例えば下駄箱52となっている。下駄箱52の隣には玄関70が設けられているので、下駄箱52の使い勝手がよくなる。
また、第4建物ユニット2Dと第5建物ユニット2Eとの間には、設備スペース50として、例えば、浴室76、洗面所72、台所75およびトイレ73等の水回り設備用配管を設置する配管スペース55が設けられている。
このような実施形態によれば、前記(1) 〜(6) と同様の効果の他、(7) 隙間の有効活用を図ることができるという効果がある。特に、浴室76等の水回り設備物の近い位置に配管スペース55を設けることができ、外から見えないので、室内がすっきりするとともに、配管が短くてすむという効果がある。
【0032】
また、前記実施形態では、所定間隔L1、L2を、ユニット式建物1の長手方向に沿って設けたが、図9に示すように、所定間隔L1、L2を設ける他に、短辺方向に沿って、つまり、第1〜第3建物ユニット2A〜2Cと、第4〜第6建物ユニット2D〜2Fとの間に所定間隔L3をあけ、このような所定間隔L3に補強梁80を設けてもよい。そして、この間隔L3は、間隔L1、L2とほぼ同じ寸法に形成され、従って、補強梁80も前記補強梁20とほぼ同じ構造となっている。すなわち、補強梁80は、断面矩形状の角パイプの両端に、前記柱頭接合プレート30を設けるとともに、中央に中央柱頭接合プレート90を取り付けて形成されている。そして、このような補強梁80は、建物ユニット2B、2Cおよび2E、2Fの短辺方向にわたって設けられている。
また、間隔L1の建物ユニット2Aと2Bの外側同士間、建物ユニット2Dと2Eの外側同士間、間隔L2の建物ユニット2Bと2Cの外側同士間、および建物ユニット2Eと2Fの外側同士間は、前記補強梁20の端部を柱頭接合プレート30よりやや広い幅に切断したのと同じような形状の、補強された柱頭接合プレート28で接合されている。さらに、間隔L3の建物ユニット2Aと2Dの短辺同士間も上記柱頭接合プレート28で接合されている。
このような実施形態によれば、前記(1) 〜(6) と同様の効果の他、(8) 対向する短辺間にも所定間隔L3を設けたので、さらに広い床面積を確保することができる、という効果がある。
【0034】
また、前記実施形態では、所定間隔L1、L2の寸法を、基準寸法の3/8モジュールに設定されているが、これに限らず、これらのL1、L2寸法は、それ以上あるいはそれ以下でもよい。ただし、あまりに小さい間隔だと、床面積を広げるという目的を達成できず、また、あまりに大きい間隔だと強度的に問題が生じるので、上記3/8モジュール前後の隙間に設定されることが好ましい。
また、前記実施形態では、2箇所の所定間隔L1、L2を設けたが、例えば所定間隔L1は設けなくてもよい。
【0035】
【発明の効果】
以上に説明したように、請求項1の発明によれば、少なくとも2つの建物ユニット間の所定間隔を居室等の延長として利用することができるので、同じ建物ユニットを利用して、できるだけ広い床面積を確保することができる。その結果、単位床面積当たりの施コストを削減でき、多くの費用をかけずにすむ。
また、接合プレートで、2つの建物ユニットを連結するので、ユニット式建物全体の強度を大きくすることができる。
さらに、梁間に隙間があるので、補強梁を容易に設置できるとともに、補強梁により建物ユニットの梁が補強されるので、中間部における建物ユニットの柱を省略することができる。
【0036】
請求項2の発明によれば、1Mが、例えば910mmに設定されているとき、所定間隔L2が341.25mmとなるので、床面積を広げることができ、大きすぎて強度が弱くなることもなく、最適な間隔とすることができる。
【0038】
請求項の発明によれば、角部を近接配置される例えば4つの建物ユニットにおけるそれぞれの隅部の柱を全部省略することができ、その場合、大空間を形成できるので、快適な居住空間を得ることができる。また、所定間隔をおいて建物ユニットが設けられているので、柱の取り外し作業が容易である。
【0040】
請求項の発明によれば、隣り合う建物ユニットの柱、梁に壁を設けるだけで設置スペースとすることができるので、設置スペースの設置が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るユニット式建物の一実施形態を示す全体斜視図である。
【図2】 前記実施形態のユニット式建物の分解斜視図である。
【図3】 前記実施形態のユニット式建物を構成する建物ユニットの骨組みを示す全体斜視図である。
【図4】 前記実施形態の補強梁と隣り合う建物ユニットとの結合前の相互関係を示す分解斜視図である。
【図5】 前記実施形態の補強梁と隣り合う建物ユニットとの結合前の相互関係を示す縦断面図である。
【図6】 前記実施形態の柱頭接合プレートと隣り合う建物ユニットとの結合前の相互関係を示す縦断面図である。
【図7】 前記実施形態のユニット式建物の間取りを示す平面図である。
【図8】 本発明の変形形態のユニット式建物の間取りを示す平面図である。
【図9】 本発明の他の変形形態のユニット式建物の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 ユニット式建物
2 下階建物ユニット
3 上階建物ユニット
10 柱
11 天井梁
13 骨組み
20 補強梁
30 柱頭接合プレート(接合プレート)
31 接合部
40 中央柱頭接合プレート
80 補強梁
90 中央柱頭接合プレート

Claims (4)

  1. 柱梁を有するフレームを備えて箱状に形成され、かつその角隅部を近接配置された複数の建物ユニットを備えたユニット式建物であって、
    前記建物ユニットのうち水平方向の少なくとも2つは、互いに水平方向に所定間隔をおいて配置され
    前記互いに所定間隔をおいて配置された2つの建物ユニットの互いに隣接する柱の上下いずれかの端部同士を連結する接合プレートと、
    前記互いに所定間隔をおいて配置された2つの建物ユニットの互いに隣接する梁の間にこれら梁を補強する補強梁を備え、
    前記補強梁は、その端部で前記建物ユニットの柱に支持され、その中間部で前記梁に接続されるとともに、前記所定間隔内に納まる前記所定間隔と略同様の幅で断面矩形状に形成され、当該補強梁の両端部それぞれには、水平方向かつ当該補強梁の延出方向に沿って差込み溝がそれぞれ形成され、前記差込み溝にそれぞれ前記接合プレートが差し込まれ当該差込み溝に固定されていることを特徴とするユニット式建物。
  2. 請求項lに記載のユニット式建物において、
    前記所定間隔は、前記建物ユニットの基本単位長さ(モジュール)の3/8であることを特徴とするユニット式建物。
  3. 請求項1または請求項2のいずれかに記載のユニット式建物において、前記所定間隔をおいて配置された少なくとも2つの建物ユニットの互いに隣接する柱のうちの少なくとも1本は省略されていることを特徴とするユニット式建物。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のユニット式建物において、前記互いに所定間隔をおいて配置された2つの建物ユニットの互いに隣接する側面にそれぞれ壁を備え、これらの壁の間は、設備スペースとされていることを特徴とするユニット式建物。
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